JP4098105B2 - 電磁継電器及び電磁継電器の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電磁継電器に関し、特に接点が設けられたスプリングとヨーク及びアマチャとを固定する電磁継電器とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に電磁継電器としては、例えば、第1の公知の電磁継電器として、板状スプリングの長手方向の一端に接点が設けられ、他端がコイルを保持するヨークに固定され、スプリングの中間部には可動アマチャ(アマチャ)が固定されており、ここでのヨーク及びアマチャのスプリングに対する固定方法は、ヨーク及びアマチャにはそれぞれスプリングの幅方向に沿って2個ないし3個のエンボスが突設されており、該エンボスはスプリングに開けられた嵌合穴と嵌合して頭部が圧潰され、固定されていた。(例えば、特許文献1第3図(a)、(b)参照。)
また、前記第1の公知の電磁継電器を改良した構成である第2の公知の電磁継電器として、そのヨーク及びアマチャのスプリングに対する固定方法は、ヨーク及びアマチャに突設されるエンボスが上記スプリングの幅方向だけでなく、上記スプリングの長手方向にも2以上並列に設けている。(例えば、特許文献1第1図から第2図参照。)
【0003】
【特許文献1】
実開平2−128343号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の第1、第2の公知の電磁継電器は、いずれもヨーク及びアマチャに突設されるエンボスを幅方向及び長手方向に設けることで、スプリングの嵌合穴等の誤差により発生するガタをなくし、その位置決めを比較的確実にできる利点があるものの、スプリングの寸法、ヨーク及びアマチャに突設されるエンボスの突起の位置寸法、アマチャ板厚等のばらつきがあった場合には、継電器の組み付け時にヨークとアマチャ間に隙間が発生し、スプリングの先端に設けられた接点が継電器に固定されたストッパ側に戻る反力も調整できないために、コイルの鉄芯が励磁してアマチャを吸引する吸引力の低下や最低作動電圧の上昇などの不具合を発生していた。
また、ヨークとアマチャ間の隙間発生を防止するために、部品金型の精度向上・部品の選別を必要とし、その結果工程数が増加したりコストがかかったりする問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためのものであり、その目的とするところは、電磁継電器及び電磁継電器の製造方法において、部品の寸法や形状のばらつきに関係なく、確実にスプリングを位置決め固定することにある。
【0006】
【発明を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のうち請求項1に記載の発明は、スプリングの取付片の先端に接点を設け、他方取付片をコイルが保持されているヨークに固定し、前記取付片の中間にアマチャを固定し、コイルの励磁・非励磁によりアマチャをコイルの鉄芯に吸引・離間させ、前記スプリングを揺動させて前記接点を開閉させるようにした電磁継電器において、
前記スプリングの他方取付片に、前記ヨークの他方片に突設されたエンボスと嵌合する前記スプリングの長手方向に延長された嵌合穴を設けると共に、前記嵌合穴に対し間隔をおいて挿入孔を設け、前記挿入孔と同位置になるように前記ヨークの他方片に前記スプリングの長手方向に延長された挿通孔を設け、前記嵌合穴と前記挿通孔との前記スプリングの長手方向に対する長さは、前記ヨークと前記アマチャの間に発生する隙間を埋めるのに十分な長さであり、前記挿入孔と前記挿通孔に対して先端に勾配を持たせたピンを上方から挿入することで前記ヨークに対する前記スプリングの位置調整を可能とすることを特徴とするものである。
【0007】
このように形成すると、スプリングの嵌合穴とヨークの挿通孔がスプリングの長手方向に長く形成されているので、ヨークに突設されたエンボスと嵌合したときに隙間があくので、先端に勾配を持たせたピンをスプリングの挿入孔及びヨークの挿通孔に対して上方より挿入することにより、スプリングの移動が可能となる。このスプリングの移動によりその固定位置が調節でき、ヨークとアマチャの間の隙間を埋めることができ、ヨークとアマチャが接触した後ピンをさらに挿入すればヨークとアマチャの接触力が高められ、それに伴ってアマチャのヨーク接触面がヨークのアマチャ接触面に沿うように押しつけられていくので、スプリングの角度が減少することになる。従って、スプリングの取付片先端に設けられた接点が継電器に固定されているストッパ側に戻る反力も抑えることになるので、コイルの鉄芯が励磁してアマチャを吸引する吸引力の低下や最低作動電圧の上昇などの不具合が解消できる。
また、スプリングの寸法、ヨークに突設されるエンボスの突起の位置寸法、アマチャ板厚等のばらつきがあっても、スプリングの取付片に設けられた嵌合穴とヨークの挿通孔に余裕があるため簡単に位置調節が可能となり、部品の選別・機械精度も必要なくなるので工程数とコストも減少できる。
さらに、ヨークとアマチャの接触力の調整は挿入孔及び挿通孔に対して上方からピンの差し込み量を調節するのみで達成でき、ピンの差し込み量を調節し終わったところでエンボスのかしめが行われるので、ヨークとアマチャの接触力を調節する工程からかしめを行う工程に移るときに電磁継電器の移動をすることなく、その場で調節とかしめの両工程行うことができると共に、治具の移動は上下方向のみで済む。
【0009】
請求項2に記載の発明は、スプリングの取付片の先端に接点を設け、他方取付片をコイルが保持されているヨークに固定し、前記取付片の中間にアマチャを固定し、コイルの励磁・非励磁によりアマチャをコイルの鉄芯に吸引・離間させ、前記スプリングを揺動させて前記接点を開閉させるようにした電磁継電器において、
前記スプリングの取付片に、前記アマチャに突設されたエンボスと嵌合する前記スプリングの長手方向に延長された嵌合穴を設けると共に、前記嵌合穴に対し間隔をおいて挿入孔を設け、前記挿入孔と同位置になるように前記アマチャのスプリング取付面に前記スプリングの長手方向に延長された挿通孔を設け、前記挿入孔と前記挿通孔に対して先端に勾配を持たせたピンを上方から挿入することで前記アマチャに対する前記スプリングの位置調整を可能とすることを特徴とするものである。
【0010】
このように形成すると、請求項1に記載のヨークと同様に、スプリングに対してアマチャが移動可能であるため固定位置が調節でき、ヨークに対してアマチャの位置が適当になれば、その後のヨークの位置調節によってヨークとアマチャは、吸引力が高く最低作動電圧を低くするのに最適な状態で位置固定できることになる。
さらに、調整は挿入孔及び挿通孔に対して上方からピンの差し込み量を調節するのみで達成でき、ピンの差し込み量を調節し終わったところでエンボスのかしめが行われるので、アマチャに対するスプリングを調節する工程からかしめを行う工程に移るときに電磁継電器の移動をすることなく、その場で調節とかしめの両工程行うことができると共に、治具の移動は上下方向のみで済む。
【0011】
請求項3に記載の発明は、スプリングの取付片の先端に接点を設け、他方取付片をコイルが保持されているヨークに固定し、前記取付片の中間にアマチャを固定し、コイルの励磁・非励磁によりアマチャをコイルの鉄芯に吸引・離間させ、前記スプリングを揺動させて前記接点を開閉させるようにした電磁継電器の製造方法において、
前記スプリングの他方取付片に、前記ヨークの他方片に突設されたエンボスと嵌合する前記スプリングの長手方向に延長された嵌合穴を設けると共に、前記嵌合穴に対し間隔をおいて挿入孔を設け、前記挿入孔と同位置になるように前記ヨークの他方片に前記スプリングの長手方向に延長された挿通孔を設け、前記嵌合穴と前記挿通孔との前記スプリングの長手方向に対する長さは、前記ヨークと前記アマチャの間に発生する隙間を埋めるのに十分な長さであり、前記挿入孔と前記挿通孔に対して先端に勾配を持たせたピンを上方から挿入することで前記ヨークに対する前記スプリングの位置調整を可能とすることを特徴とするものである。
【0012】
この製造方法を用いると、スプリングの嵌合穴とヨークの挿通孔がスプリングの長手方向に長く形成されているので、ヨークに突設されたエンボスと嵌合したときに隙間があくので、先端に勾配を持たせたピンをスプリングの挿入孔及びヨークの挿通孔に対して上方より挿入することにより、スプリングの移動が可能となる。このスプリングの移動によりその固定位置が調節でき、ヨークとアマチャの間の隙間を埋めることができ、ヨークとアマチャが接触した後ピンをさらに挿入すればヨークとアマチャの接触力が高められ、それに伴ってアマチャのヨーク接触面がヨークのアマチャ接触面に沿うように押しつけられていくので、スプリングの角度が減少することになる。従って、スプリングの取付片先端に設けられた接点が、継電器に固定されているストッパ側に戻る反力も抑えることになるので、コイルの鉄芯が励磁してアマチャを吸引する吸引力の低下や最低作動電圧の上昇などの不具合が解消できる。
また、スプリングの寸法、ヨークに突設されるエンボスの突起の位置寸法、アマチャ板厚等のばらつきがあっても、スプリングの取付片に設けられた嵌合穴とヨークの挿通孔に余裕があるため簡単に位置調節が可能となり、部品の選別・機械精度も必要なくなるので工程数とコストも減少できる。
さらに、ヨークとアマチャの接触力の調整は挿入孔及び挿通孔に対して上方からピンの差し込み量を調節するのみで達成でき、ピンの差し込み量を調節し終わったところでエンボスのかしめが行われるので、ヨークとアマチャの接触力を調節する工程からかしめを行う工程に移るときに電磁継電器の移動をすることなく、その場で調節とかしめの両工程行うことができると共に、治具の移動は上下方向のみで済む
【0014】
請求項4に記載の発明は、スプリングの取付片の先端に接点を設け、他方取付片をコイルが保持されているヨークに固定し、前記取付片の中間にアマチャを固定し、コイルの励磁・非励磁によりアマチャをコイルの鉄芯に吸引・離間させ、前記スプリングを揺動させて前記接点を開閉させるようにした電磁継電器の製造方法において、
前記スプリングの取付片に、前記アマチャに突設されたエンボスと嵌合する前記スプリングの長手方向に延長された嵌合穴を設けると共に、前記嵌合穴に対し間隔をおいて挿入孔を設け、前記挿入孔と同位置になるように前記アマチャのスプリング取付面に前記スプリングの長手方向に延長された挿通孔を設け、前記挿入孔と前記挿通孔に対して先端に勾配を持たせたピンを上方から挿入することで前記アマチャに対する前記スプリングの位置調整を可能とすることを特徴とするものである。
【0015】
この製造方法を用いると、請求項3に記載のヨークと同様に、スプリングに対してアマチャが移動可能であるため固定位置が調節でき、ヨークに対してアマチャの位置が適当になれば、その後のヨークの位置調節によってヨークとアマチャは、吸引力が高く最低作動電圧を低くするのに最適な状態で位置固定できることになる。
さらに、調整は挿入孔及び挿通孔に対して上方からピンの差し込み量を調節するのみで達成でき、ピンの差し込み量を調節し終わったところでエンボスのかしめが行われるので、アマチャに対するスプリングを調節する工程からかしめを行う工程に移るときに電磁継電器の移動をすることなく、その場で調節とかしめの両工程行うことができると共に、治具の移動は上下方向のみで済む。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図1から図4を参照して説明する。
【0017】
図1は正面図、図2は斜視図である。1は鉄芯で、磁性材料により、一端部端面を磁極面として略棒状に形成されている。
【0018】
2はコイルで、成形材料よりなるコイル枠の巻胴部に巻回され、この巻胴部には前記鉄芯1の外形に合わせた内孔が形成されている。
【0019】
3はヨークで、磁性材料により、一方片3a及び他方片3bでL字状に折曲形成され、該一方片3aには前記鉄芯1の外形に合わせた貫通孔が形成されている。また他方片3bには、後述のスプリング5の他方取付片5bと嵌合するエンボス7,7が突設されている。
【0020】
4はアマチャで、磁性材料により、平板状に形成され、スプリング取付面4aには後述のスプリング5の取付片5aと嵌合するエンボス8,8が形成され、後述のスプリング5の取付片5aに固定されている。
【0021】
5はスプリングで、取付片5a及び他方取付片5bでL字状に折曲形成され、該取付片5aには先端に接点6が設けられており、中間には前記アマチャ4に突設されたエンボス8,8と嵌合する嵌合穴9,9があけられている。同様に他方取付片5bにも前記ヨーク3のエンボス7,7と嵌合する長穴状の嵌合穴10,10が設けられている。
また、他方取付片5bには前記ヨーク3にスプリング5を固定するときに、スプリング5の位置を調節するための先端に勾配を持たせたピン11を挿入するための挿入孔12があけられている。
【0022】
図3は図2のA−A断面図であって、前記ヨーク3に前記スプリング5を取り付ける固定方法を図示したものである。前記スプリング5の嵌合穴10,10に前記ヨーク3のエンボス7,7が嵌合するように前記スプリング5を取り付け、先端に勾配を持たせた前記ピン11を前記スプリング5の挿入孔12に上方から挿入して差し込み量を変化させることによって、前記スプリング5の取付片5aに固定された前記アマチャ4と前記ヨーク3の隙間Rを調節し無くすことができる。前記ピン11の差し込み量を調節し終わったところで、前記ヨーク3のエンボス7,7を油圧プレス及びエンボスかしめ治具等を使用して該エンボス7,7の頭部を圧潰して固定する。
ここで、本実施例では前記スプリング5の固定に関して、前記ヨーク3のエンボス7,7を圧潰して固定しているが、溶接による固定方法であってもよい。
【0023】
この固定方法をするにあたって、前記スプリング5の嵌合穴10,10は長穴状で、その前記スプリング5の長手方向への長さR1は、前記アマチャ4と前記ヨーク3の隙間Rが無くなるように、Rと同じかまたはRよりも長くなるように形成されている。
また、前記スプリング5の挿入孔12に対してほぼ同位置に前記ヨーク3にも前記ピン11が挿入される挿通孔13が形成されており、該挿通口13は長穴状でその前記スプリング5への長手方向の長さR2は、前記アマチャ4と前記ヨーク3の隙間Rが無くなるように、Rと同じかまたはRよりも長くなるように形成されている。
【0024】
さらに、前記ヨーク3のエンボス7,7を油圧プレス及びエンボスかしめ治具等を使用して該エンボス7,7の頭部を圧潰して固定したときに、該エンボス7,7は前記スプリング5の嵌合穴10,10が十分に埋まる程度の高さを備えている。
【0025】
なお、本実施例では前記ヨーク3のエンボス7,7と前記アマチャ4のエンボス8,8は、実開平2−128343号に従来例として記載されている第1の公知の電磁継電器のように前記スプリング5の幅方向に一対突設されているが、同公報に記載された第2の公知の電磁継電器のように長手方向に並列に突設されていても本実施例と同様の効果が得られる。
【0026】
以上のように前記スプリング5を前記ヨーク3に固定するとともに、前記ピン11の差し込み量を調節する固定方法を用いれば、図4に示されるように前記ヨーク3と前記アマチャ4の間の隙間Rを無くすだけでなく、前記ヨーク3と前記アマチャ4が接触した後前記ピン11をさらに挿入すれば前記ヨーク3と前記アマチャ4の接触力が高められ、それに伴って前記アマチャ4のヨーク接触面4bが前記ヨーク3のアマチャ接触面3cに沿うように押しつけられていくので、前記スプリング5の角度が減少することになり、前記スプリング5の取付片5aの先端に設けられた前記接点6が継電器に固定されているストッパ14側に戻る反力も減少させることが可能である。
また、前記アマチャ4と前記ヨーク3の接触後の微調整は、前記ピン11の先端に勾配が設けられているので差し込み量を変化させれば、容易に行うことができる。
【0027】
次に上記固定方法を用いて電磁継電器を製造する工程を説明すると、前記スプリング5を調節するために該スプリング5の挿入孔12及び前記ヨーク3の挿通孔13に前記ピン11を挿入し、前記ヨーク3と前記アマチャ4の隙間Rを検出するセンサと図4に示すように前記接点6が継電器に固定されているストッパ14側に戻る反力を測定するロードセル等を設置することで、前記ピン11の差し込み量が自動調節可能となり生産性の向上を促すことにもなる。
【0028】
また、本実施例では前記ヨーク3と前記アマチャ4の間の隙間Rを調節するために前記スプリング5を前記ヨーク3に固定する方法を提示しているが、同様にして、前記スプリング5の取付片5aに、前記アマチャ4に突設されたエンボス8,8と嵌合する長穴状の嵌合穴9,9を設け、該嵌合穴9,9に対し間隔をおいて前記スプリング5に設けた挿入孔12と同様の挿入孔を設け、該挿入孔と同位置になるように前記アマチャ4のスプリング取付面4aに長穴状で前記ヨーク3に設けた挿通孔13と同様の挿通孔を設け、前記挿入孔と前記挿通孔に先端に勾配を持たせた前記ピン11を挿入することで、前記アマチャ4の位置調節が容易に行え、その後の前記ヨーク3の位置調節によって前記ヨーク3と前記アマチャ4は吸引力が高く、最低作動電圧を低くするのに最適な状態にあるときに前記スプリング5の位置固定が可能となる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、ヨーク及びアマチャのスプリングに対する固定方法に関して、ヨークに突設されたエンボスと嵌合するスプリングの嵌合穴が長穴状になっており、スプリングには先端に勾配を持たせたピンを挿入する挿入孔が形成されており、その挿入孔と同位置にヨークにも挿通孔が形成されている。このピンを挿入して差し込み量を変化させることによりスプリングを移動させ、ヨークとアマチャの間の隙間を無くし、ヨークとアマチャの接触後にピンをさらに挿入すればヨークとアマチャの接触力が高められ、それに伴ってアマチャのヨーク接触面がヨークのアマチャ接触面に沿うように押しつけられていくので、スプリングの角度が減少し、スプリングの取付片の先端に設けられた接点が継電器に固定されているストッパ側に戻る反力も減少させることができる。このような固定方法により、吸引力の低下や最低作動電圧の上昇などの不具合が解消でき、スプリングの寸法、ヨーク及びアマチャに突設されたエンボスの突起の位置寸法、アマチャ板厚等のばらつきがあっても、嵌合穴に余裕があるため簡単に位置固定が可能となり、部品の選別・機械精度も必要なくなるので工程数とコストも減少できる。
【0030】
同様にアマチャの固定に関して言えば、アマチャに突設されたエンボスと嵌合するスプリングの嵌合穴が長穴状になっており、スプリングには先端に勾配を持たせたピンを挿入する挿入孔が形成されており、その挿入孔と同位置にアマチャにも挿通孔が形成されている。このピンを挿入して差し込み量を変化させることによりスプリングを移動させることで、ヨークに対して的確な位置にアマチャを固定でき、その後のヨークの位置調節によってヨークとアマチャは吸引力が高く、最低作動電圧を低くするのに最適な状態にあるときにスプリングの位置固定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図3】図2のA−A断面図で、スプリングの固定方法を図示したものである。
【図4】スプリング固定時にかかる力の方向を図示したものである。
【符号の説明】
1 鉄芯
2 コイル
3 ヨーク
3a 一方片
3b 他方片
3c アマチャ接触面
4 アマチャ
4a スプリング取付面
4b ヨーク接触面
5 スプリング
5a 取付片
5b 他方取付片
6 接点
7,7 8,8 エンボス
9,9 10,10 嵌合穴
11 ピン
12 挿入孔
13 挿通孔
14 ストッパ
Claims (4)
- スプリングの取付片の先端に接点を設け、他方取付片をコイルが保持されているヨークに固定し、前記取付片の中間にアマチャを固定し、コイルの励磁・非励磁によりアマチャをコイルの鉄芯に吸引・離間させ、前記スプリングを揺動させて前記接点を開閉させるようにした電磁継電器において、
前記スプリングの他方取付片に、前記ヨークの他方片に突設されたエンボスと嵌合する前記スプリングの長手方向に延長された嵌合穴を設けると共に、前記嵌合穴に対し間隔をおいて挿入孔を設け、前記挿入孔と同位置になるように前記ヨークの他方片に前記スプリングの長手方向に延長された挿通孔を設け、前記嵌合穴と前記挿通孔の前記スプリングの長手方向に対する長さは、前記ヨークと前記アマチャの間に発生する隙間を埋めるのに十分な長さであり、前記挿入孔と前記挿通孔に対して先端に勾配を持たせたピンを上方から挿入することで前記ヨークに対する前記スプリングの位置調整を可能とすることを特徴とする電磁継電器。 - スプリングの取付片の先端に接点を設け、他方取付片をコイルが保持されているヨークに固定し、前記取付片の中間にアマチャを固定し、コイルの励磁・非励磁によりアマチャをコイルの鉄芯に吸引・離間させ、前記スプリングを揺動させて前記接点を開閉させるようにした電磁継電器において、
前記スプリングの取付片に、前記アマチャに突設されたエンボスと嵌合する前記スプリングの長手方向に延長された嵌合穴を設けると共に、前記嵌合穴に対し間隔をおいて挿入孔を設け、前記挿入孔と同位置になるように前記アマチャのスプリング取付面に前記スプリングの長手方向に延長された挿通孔を設け、前記挿入孔と前記挿通孔に対して先端に勾配を持たせたピンを上方から挿入することで前記アマチャに対する前記スプリングの位置調整を可能とすることを特徴とする電磁継電器。 - スプリングの取付片の先端に接点を設け、他方取付片をコイルが保持されているヨークに固定し、前記取付片の中間にアマチャを固定し、コイルの励磁・非励磁によりアマチャをコイルの鉄芯に吸引・離間させ、前記スプリングを揺動させて前記接点を開閉させるようにした電磁継電器の製造方法において、
前記スプリングの他方取付片に、前記ヨークの他方片に突設されたエンボスと嵌合する前記スプリングの長手方向に延長された嵌合穴を設けると共に、前記嵌合穴に対し間隔をおいて挿入孔を設け、前記挿入孔と同位置になるように前記ヨークの他方片に前記スプリングの長手方向に延長された挿通孔を設け、前記嵌合穴と前記挿通孔の前記スプリングの長手方向に対する長さは、前記ヨークと前記アマチャの間に発生する隙間を埋めるのに十分な長さであり、前記挿入孔と前記挿通孔に対して先端に勾配を持たせたピンを上方から挿入することで前記ヨークに対する前記スプリングの位置調整を可能とすることを特徴とする電磁継電器の製造方法。 - スプリングの取付片の先端に接点を設け、他方取付片をコイルが保持されているヨークに固定し、前記取付片の中間にアマチャを固定し、コイルの励磁・非励磁によりアマチャをコイルの鉄芯に吸引・離間させ、前記スプリングを揺動させて前記接点を開閉させるようにした電磁継電器の製造方法において、
前記スプリングの取付片に、前記アマチャに突設されたエンボスと嵌合する前記スプリングの長手方向に延長された嵌合穴を設けると共に、前記嵌合穴に対し間隔をおいて挿入孔を設け、前記挿入孔と同位置になるように前記アマチャのスプリング取付面に前記スプリングの長手方向に延長された挿通孔を設け、前記挿入孔と前記挿通孔に対して先端に勾配を持たせたピンを上方から挿入することで前記アマチャに対する前記スプリングの位置調整を可能とすることを特徴とする電磁継電器の製造方法。
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