JP4098100B2 - 錘の落下装置およびこれを使用した錘の落下方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、錘の落下装置および錘の落下方法に関し、特に載荷試験や動圧密工法などに適用可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
土木工事・建築工事においては、錘aを所定の高さから自由落下させて、錘aの落下エネルギーを利用する技術がある。
この技術には、たとえば、重量のある錘aにより杭頭を打撃し、その際に生じる衝撃波を計測、分析して、杭の支持力を推定、あるいは確認する動的載荷試験や、軟弱地盤に錘aを落下させて地盤改良を行う動圧密工法などがある。
これらの技術においては、錘aを吊り上げて自由落下させるために、一般的にクレーンbが利用されている(図5)。
クレーンbは、装備するウインチdのドラムから引き出されたワイヤロープcを周知の手段でブームの上端にあるトップシーブへと索取りして、トップシーブから垂れ下げる構成である。
錘aを吊り上げて自由落下させるには、ワイヤロープcの端部に錘aを掛止した後、ウインチdを巻上げて錘aを地上高く吊り上げ、ウインチdの拘束を一気に解放する方法によって行われ、この吊り上げおよび自由落下は必要な回数だけ繰り返し行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来の錘の落下装置および錘の落下方法にあっては、次のような問題点がある。
<イ>錘が地表面へ衝突した時に、落下による慣性力、ウインチドラムの慣性力などによって、ワイヤロープの空繰り出しやウインチドラムの空転が生じることがある。
この結果、ワイヤロープがウインチに乱巻きされたり、ワイヤロープ自体が縺れるなどして、錘がうまく自由落下しないという問題が生じる。
この作動は反復して行われるため、その分危険の発生する可能性は高く、またこのような事態になれば作業はストップするため作業効率は低下し、さらには自由落下がうまくいかないことによって、装置各部に無理な負荷がかかり故障の原因にも繋がる。
<ロ>使用する錘の重量が大きければ大きいほど、巻上げに必要なクレーンに大きな揚重能力が必要となり、大型のクレーンが必要になる。
【0004】
【発明の目的】
本発明は上記したような従来の問題を解決するためになされたもので、錘の吊り上げおよび自由落下の作動を繰り返し行っても、装置に問題が生じ難く、ひいては作業効率を害することがなく、さらにはこれが起因となって落下装置に故障をきたす可能性の少ない、錘の落下装置およびこれを使用した錘の落下方法を提供することを目的とする。
さらに、過大な揚重機を必要としない、錘の落下装置およびこれを使用した錘の落下方法を提供することを目的とする。
本発明は、これらの目的の少なくとも一つを達成するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記のような目的を達成するために、本発明の重錘の落下装置は、錘を吊り上げて自由落下させる錘の落下装置において、錘に取り付けて鉛直方向に配置する棒体であって、軸方向に一定の間隔をおいて周面に凹部又は凸部を形成した棒体と、前記棒体を内部に配置して案内挿通する内筒と、前記内筒を嵌合配置し、前記内筒若しくは自体が軸方向に沿って上方へ移動せしめる外筒とから構成するセンターホールジャッキと、前記センターホールジャッキの上方に向けて移動する筒の先端側および移動しない筒の下端側に配置して、前記棒体を把持及び解放自在に構成した把持手段と、からなり、前記把持手段は、前記棒体の周面に接触させる複数の把持部と、前記把持部を前記棒体に向けて移動させる可動部と、からなり、前記把持部の前記棒体との接触面には、前記棒体の凹部又は凸部に噛合わせる嵌合部を形成していることを特徴としたものである。
【0006】
また、前記した錘の落下装置において、前記把持手段の把持部は、前記棒体の軸方向に沿って二分割しており、前記可動部として、前記棒体に向けて伸縮可能なジャッキを用いたことを特徴とすることを特徴とするものである。
【0007】
また、前記した錘の落下装置において、前記把持部と前記可動部との間に弾性体を介在させたことを特徴とするものである。
【0008】
また、前記した錘の落下装置において、下方側に位置する前記把持手段のさらに下方へ、前記棒体を把持及び解放自在に構成した落下手段を配置したことを特徴とするものである。
ここで、落下手段とは、棒体を把持して錘を一定高さに保持させた後、棒体を解放することによって錘を落下させるものである。
【0009】
錘を吊り上げて自由落下させる錘の落下方法において、前記した錘の落下装置を使用して、錘に前記棒体の一端を取り付け、前記錘の吊り上げ時には、上方側の把持手段を拘束状態とし、下方側の把持手段を解放状態とする工程と、移動可能な筒を上方の把持手段と共にスライド伸張し、前記棒体を介して前記錘を引き上げる工程と、下方の把持手段を拘束状態とし、上方の把持手段を解放する工程と、移動させた前記筒を移動しない筒側に引き戻す工程と、を繰り返し行って錘を吊り上げ、前記錘の自由落下時には、上下の把持手段を解放状態にして前記錘をさせることを特徴としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態1】
以下図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
<イ>全体の構造
図1に錘Gへ接続した落下装置10の一例を示す。
本発明の落下装置10は、錘Gを吊り上げて自由落下させる装置であって、錘Gに取り付ける棒体20と、棒体20を案内挿通する内筒31と、内筒31を嵌合配置して軸方向に沿って上部へスライドさせる外筒32とから構成するセンターホールジャッキ30と、センターホールジャッキ30の内筒31の先端側と外筒32の下端側に配置して、棒体20を把持および解放自在に構成した把持手段40U、40Dと、から構成する。
さらに、下方側の把持手段40Dの下方には、棒体20を把持および解放自在に構成した落下手段60を設けることもできる。
以下、各部材について詳述する。
【0012】
<ロ>棒体(図1)
棒体20は片端に錘Gを取り付けて、錘Gを吊り上げるために使用する棒状の部材である。
そのため、棒体20は少なくとも錘Gを吊り上げるのに充分な所要の耐力を備えた構造とし、棒体20の長さは少なくとも錘Gから空中に配置した把持手段40Uまでの距離以上とする。
棒体20の表面には、軸方向に一定間隔をおいて凹部21又は凸部22を形成する。
凹状の窪み21または凸状の突起22は、後述する把持手段40U、40Dの把持部41が嵌合部43を以って棒体20を確実に把持するための引っ掛け部となる。そのため、凹部21または凸部22を形成する間隔は、少なくとも後述するセンターホールジャッキ30の内筒31が移動可能な距離よりも小さく、そして把持手段40U、40Dの嵌合部43と容易に嵌合しあうように小さいピッチに設定する。また、凹部21または凸部22の断面形状は、嵌合部43と容易に嵌合できる形状であればよい。
【0013】
棒体20の断面形状は、特に限定されるものではなく、センターホールジャッキ30による嵌合が容易なものであれば、たとえば、丸形、正六角形、正方形及び長方形などが使用できるが、より好ましくは円形がよい。
例えば、棒体20には外周面にねじ溝を設けたPC鋼棒が使用できる。直径が23〜36mmのPC鋼棒であれば、20〜80t程度の錘Gを引き上げることができる。
また、棒体20は、その軸上にカップラー70などの継手部材を配置して、分断可能な構成としてもよく、本実施の形態1においてはこの形態を用いる。
【0014】
なお、棒体20と錘Gとの接続は、直接取り合う方法に限定されず、シャックルなど公知の掛止具や、遠隔操作によって両者の切り離しが可能な任意の手段を介在させてもよい。
【0015】
<ハ>センターホールジャッキ(図1)
センターホールジャッキ30は、内部に既述した棒体20を案内挿通する中空孔を備えた内筒31と、内筒31を棒体20に沿ってスライド可能せしめる外筒32と、から構成する。
内筒31はその全体が外筒32の中に格納されず、一部が常時露出する形態としてもよい。
センターホールジャッキ30は、両端側に後述する把持手段40をそれぞれ配置して、ジャッキ30の伸張および短縮によって二基の把持手段40U、40Dの軸方向の距離間を変化させるものである。
内筒31の移動には、たとえば外筒32からオイルを送り込み、油圧によって内筒31を上部方向へ押し上げる機構などが採用できる。
内筒31を押し出す力は、錘Gを吊り上げることが可能な大きさとする。
【0016】
内筒31の中空孔は、棒体20が容易に挿通可能な大きさに形成し、たとえば棒体20が表面に凸状の突起22を備える形態であれば、その突起22高さを加味した大きさとする。
なお、以上は外筒32を固定して内筒31を移動させる形態のセンターホールジャッキ30を詳述したが、反対に内筒31を固定して外筒32が上方に向けて移動するタイプとしてもよい。
【0017】
<ニ>把持手段(図2)
把持手段40は、既述した棒体20を把持及び解放自在に構成するものであって、棒体20の周面に直接接触させる複数の把持部41と、把持部41を棒体20に向けて移動させる可動部42とから構成する。
【0018】
把持部41は、棒体20の周方向に分割しており、分割数は特に限定されない。
把持部41の分割数や形状は、棒体20を把持して錘Gを落下させない構成であれば特に限定されるものではなく、たとえば棒体20を把持した際に隣接する把持部41間には、隙間が生じる形態としても良い。
把持部41の棒体20と接触する面には、棒体20の凹部又は凸部に噛合わせる嵌合部43を形成する。
嵌合部43は、棒体20の軸方向に沿って一定の間隔をおいて形成されており、その数は少なくとも棒体20の周面に刻設された凹部21又は凸部22の形成ピッチと同等以下とし、嵌合し易いように数多く形成するのが好ましい。
嵌合部43のピッチが小さければ、凹部21又は凸部22との嵌合が容易となり、その分錘Gを吊り上げる作業性が向上する。
棒体20の表面に凹部21が刻設されている場合、嵌合部43の形状は、凹部21に嵌合可能な凸形状を形成し、棒体20に凸部22が形成されている場合には、嵌合部43は凹状の窪み形状を形成する。例えば、棒体20の表面にねじ溝を設けた場合は、嵌合部43はその形状に嵌合するねじ溝に形成する。
【0019】
可動部42は、把持部41を棒体20に向けて移動させるものであれば特に限定されず、たとえば各把持部41の外側を円状に取り巻き、各把持部41、41・・を同時に棒体20の中心に向けて移動する構成としたり、各把持部41にそれぞれ配置して各別に移動可能な構成としてもよく、後者の場合には棒体20に向けて伸縮可能なジャッキなどを採用してもよい。
【0020】
以上、把持手段40の構成を、把持部41と可動部42とが直接接続した形態としたが、両者41、42の間には、たとえばバネ、ゴム等の弾性体50を介在させてもよい。
これによって、棒体20へ向けて水平移動した把持部41は、移動方向に対して弾性体50の弾性性能に応じた上下左右への移動が許容され、より簡単に嵌合部43を嵌合させることができ、ひいては錘Gを吊り上げる作業性はよくなるため、反復して落下操作を行う場合にあっては、特に大きな作業性の向上が望める。
【0021】
<ホ>落下手段(図1)
落下手段60は、先述した把持手段40同様、棒体20を把持及び解放自在に構成し、主に解放作用によって把持した棒体20を放し、錘Gを落下させるために用いる。
落下手段60は、たとえば棒体20の周面に直接接触する把持部と、把持部を棒体20に向けて移動させる可動部とから構成し、把持部の棒体20との接触面を、棒体20周面の凹部又は凸部と噛合うようにして形成する。
ここで、落下手段60には弾性体50を設ける必要はない。弾性体50を介することなく、直接可動部と把持部を接続することで、可動部の移動と同時に棒体20の拘束を解放することができる。
なお、落下手段60には、前記した弾性体50を具備しない形態の把持手段40を用いてもよい。
【0022】
【実施例1】
以下、図面を参照しながら、本発明の錘の落下装置および錘の落下方法について説明する。
【0023】
<イ>落下装置の配置
地盤上に載置した所定の錘Gへ、任意の方法によって棒体20の一端を取り付ける。
たとえば、一端を錘Gに取り付けた棒体20と、別の棒体20とをカップラー70を介して接続する。
棒体20は鉛直にセットし、センターホールジャッキ30および二基の把持手段40U、40D、落下手段60を、棒体20の軸上の所定の高さに位置するように架台90へ取り付ける。
センターホールジャッキ30の外筒32、ジャッキ30下方に位置する把持手段40D、落下手段60は、上下に移動しないように固定するが、ジャッキ30の上部に位置する把持手段40Uは、内筒31に連れて移動するような構成とする。
なお、落下装置10を錘Gにセットした時点では、上部把持手段40Uの上方から棒体20が突出した状態としておく。これによって、錘Gが現状の位置より沈下した場合にも、センターホールジャッキ30から棒体20が外れる危険を防止することができる。
【0024】
<ロ>上部把持手段による棒体の把持(図3(A))
センターホールジャッキ30の上部側に位置する把持手段40Uの可動部42を伸張して把持部41を棒体20に当接し、把持状態とする。
把持部41の棒体20との接触面に形成された嵌合部43を、棒体20の凸状の突起22にしっかりと噛合わせて、棒体20を把持手段40Uに固定する。
【0025】
<ハ>センターホールジャッキの伸張(図3(B))
上部の把持手段40Uで棒体20を把持した後、センターホールジャッキ30の内筒31を、所要の方法によって、上方すなわち地表面から離れる方向へ移動する。
内筒31の移動に伴って、棒体20の下端に連結した錘Gは地表面から離れる。
内筒31を所定の位置までスライドさせた後、内筒31の移動を停止する。
【0026】
<ニ>把持手段の盛り替え(図3(C))
次に、センターホールジャッキ30下端の把持手段40Dで、上部の把持手段40Uと同じ方法により、棒体20を把持し、拘束する。
下端の把持手段40Dで棒体20を把持した後、上部の把持手段40Uの可動部42を縮めて解放状態とする。
これによって、棒体20の支持が、上部40Uから下部の把持手段40Dへと盛り替えられる。
【0027】
<ホ>センターホールジャッキの短縮(図3(D))
その後、上方へスライド伸張した内筒31を外筒32へ収納して、上部把持手段40Uを元の位置へ戻す。
その後、上部把持手段40Uで棒体20を拘束して、下部把持手段40Dを解放状態にすれば、最初の行程から錘Gだけが、内筒31のスライドした距離だけ上方へ吊り上げられた状態となる。
上記行程を繰り返し、カップラー70が落下手段60を通過する位置まで棒体20を引き上げる。
かくして、錘Gを所定の高さまで上昇させる。
【0028】
<ヘ>錘の落下
その後、落下手段60でカップラー70より下方に位置する棒体20を把持する。
次に、カップラー70を回転して、棒体20を分断する。このとき、カップラー70より上部側に位置する棒体20を、上部、下部何れかの把持手段40U、40Dで把持しておき、カップラー70の回転に伴って棒体20が回転するのを防止すると共に、落下しないように固定しておく。
落下手段60を解放して、錘Gを落下させ、所要の目的を果たす。
【0029】
また、繰り返し錘Gを落下させる場合、上方に残置した棒体20を下方へ下ろして、錘G側に配置する棒体20にカップラー70を介して連結し、上記行程を繰り返し行えばよい。
【0030】
【実施例2】
錘Gを落下させる方法は、棒体20を途中で分断する方式に限らず、長尺の棒体20を錘Gに取り付けたまま落下させてもよい。この場合は、カップラー70は必要なく、一本の棒体20をそのまま使用すればよい。
本形態の場合、棒体20を把持手段40の何れか一方または両方を組み合せで保持した後に、解放状態とすることによって錘Gを落下させる。
【0031】
下部へ衝突した錘Gは場合によって上部へ跳ね上がることがあるが、本形態の場合、錘Gと共に上下する棒体20が、把持手段40U、40D若しくは落下手段60を通過したところを、いずれかの手段40U、40D、60、若しくはこれらの組み合せで以ってキャッチすることによって、錘Gが繰り返しバウンドするのを停止させることができる。
【0032】
なお、本実施例では、落下手段60を備えなくても良い。
この場合は、落下直前の棒体20を把持手段40U、把持手段40D又は把持手段40U、40Dで保持した後、解放することによって錘Gを落下させる。
【0033】
【発明の実施の形態2】
図4を基に、上記した実施の形態1と異なる落下装置10を用いた他の実施形態を説明する。
【0034】
本形態の基本的な落下装置10の構成は、既述した実施の形態1と同様であるが、分断する棒体20、20の連結方法を、棒体20、20の間にカップラー70を介在させ、両方の棒体20にねじこんで連結する方法とせず、両棒体20、20に亘るような長さに形成したカップラー型落下手段80で、棒体20、20の周面を把持して連結する方法である。
【0035】
カップラー型落下手段80は、たとえば棒体20に接触する部分を棒体20の周方向に複数分割して形成する分割片81、81、・・と、各分割片81、81・・を棒体20へ向けて移動可能な移動手段82、82、・・とから構成する。移動手段82には、たとえばジャッキなどを用いることができ、伸縮によって先端に配置した分割片81を移動させ、棒体20を把持、解放する。
つまり、カップラー型落下手段80の軸方向間に、棒体20aと20bの端部を配置せしめ、把持することによって分断する棒体20a、20bを接続する。分割片81の棒体20と接触する面には、棒体20の凹部又は凸部に応じた溝を設けるのが好ましい。
【0036】
以下、この落下装置10を用いた実施形態を説明する。
【0037】
地盤上に載置した錘Gから鉛直に立ちあがる棒体20aと、分断した残りの棒体20bをカップラー型落下手段80で接続する。
棒体20a、20bを接続させた後、把持手段40U、40Dを以って、錘Gを引き上げる。カップラー型落下手段80は、棒体20a、20bの上昇に伴って上昇する。
【0038】
錘Gを所定の高さまで上昇させたところで、棒体20bを把持手段40Uおよび把持手段40Dまたは何れかの把持手段40U、40Dで把持し、支持する。カップラー型落下手段80を解放状態にすると、棒体20a、20bは分断し、錘Gと共に棒体20bは落下する。
【0039】
本形態では、棒体20の分断が簡単に行えるのみならず、実施形態1の落下手段60も不要となるため、経済的である。
【0040】
【発明の効果】
本発明の錘の落下装置およびこれを使用した錘の落下方法は、以上説明したようになるから、次のような効果を得ることができる。
<イ>本発明は、錘を所定の位置まで吊り上げるのに、剛性により一定の姿勢が保持される棒体を利用するため、ワイヤーロープのように絡まるなどして錘が自由落下しないという問題は起こり難く、またこの作動は繰り返し行われてもこの危険率に変化が生じないため、安定した作業効率が保持できる。
殊に、故障も発生し難い。
<ロ>本発明は、錘の重量が増しても機材が過度に大型化することはない。そのため、転用に好適な落下装置である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の錘の落下装置の実施例の説明図。
【図2】棒体と把持手段との取り合い詳細図。
【図3】錘を吊り上げる作業行程図。
【図4】実施の形態2の落下装置を示した図。
【図5】従来の錘の落下装置。
【符号の説明】
10・・落下装置
20・・棒体
30・・センターホールジャッキ
31・・内筒
32・・外筒
40・・把持手段
50・・弾性体
60・・落下手段
Claims (4)
- 錘を吊り上げて自由落下させる錘の落下装置において、
錘に取り付けて鉛直方向に配置する棒体であって、軸方向に一定の間隔をおいて周面に凹部又は凸部を形成した棒体と、
前記棒体を内部に配置して案内挿通する内筒と、前記内筒を嵌合配置し、前記内筒若しくは自体を軸方向に沿って上方へ移動せしめる外筒とから構成するセンターホールジャッキと、
前記センターホールジャッキの上方に向けて移動する筒の先端側および移動しない筒の下端側に配置して、前記棒体を把持及び解放自在に構成した把持手段と、からなり、
前記把持手段は、前記棒体の周面に接触させる複数の把持部と、前記把持部を前記棒体に向けて移動させる可動部と、前記把持部と前記可動部との間に介在させる弾性体と、からなり、
前記把持部の前記棒体との接触面には、前記棒体の凹部又は凸部に噛合わせる嵌合部を形成していることを特徴とする、
錘の落下装置。 - 錘を吊り上げて自由落下させる錘の落下装置において、
錘に取り付けて鉛直方向に配置する棒体であって、軸方向に一定の間隔をおいて周面に凹部又は凸部を形成した棒体と、
前記棒体を内部に配置して案内挿通する内筒と、前記内筒を嵌合配置し、前記内筒若しくは自体を軸方向に沿って上方へ移動せしめる外筒とから構成するセンターホールジャッキと、
前記センターホールジャッキの上方に向けて移動する筒の先端側および移動しない筒の下端側に配置して、前記棒体を把持及び解放自在に構成した把持手段と、
下方側に位置する前記把持手段のさらに下方へ、前記棒体を把持及び解放自在に構成した落下手段と、からなり、
前記把持手段は、前記棒体の周面に接触させる複数の把持部と、前記把持部を前記棒体に向けて移動させる可動部と、からなり、
前記把持部の前記棒体との接触面には、前記棒体の凹部又は凸部に噛合わせる嵌合部を形成していることを特徴とする、
錘の落下装置。 - 請求項1又は請求項2記載の錘の落下装置において、
前記把持手段の把持部は、前記棒体の軸方向に沿って二分割しており、
前記可動部として、前記棒体に向けて伸縮可能なジャッキを用いたことを特徴とする、
錘の落下装置。 - 錘を吊り上げて自由落下させる錘の落下方法において、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載する錘の落下装置を使用して、
錘に前記棒体の一端を取り付け、
前記錘の吊り上げ時には、上方側の把持手段を拘束状態とし、下方側の把持手段を解放状態とする工程と、
移動可能な筒を上方の把持手段と共にスライド伸張し、前記棒体を介して前記錘を引き上げる工程と、
下方の把持手段を拘束状態とし、上方の把持手段を解放する工程と、
移動させた前記筒を移動しない筒側に引き戻す工程と、を繰り返し行って錘を吊り上げ、
前記錘の自由落下時には、上下の把持手段を解放状態にして前記錘を落下させることを特徴とした、
錘の落下方法。
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