JP4097457B2 - スイッチ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチ装置に係り、特に電子機器の電源スイッチとして使用されるスイッチ装置にスイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電源スイッチとして使用されるスイッチ装置を図12、図13で説明する。従来のスイッチ装置は、絶縁材からなるケース21と、このケース21の内底面に配設され上面に固定接点部22aを固着した固定端子22と、この固定端子22に隣接してケース21の内底面に配設した中央端子23と、この中央端子23に可動可能に支持され、一端部に固定端子22と接離可能な可動接点部29を形成した可動接点28と、この可動接点28と中央端子23とに係支され可動接点28を支持する支持板27と、可動接点28と中央端子23との間に屈曲されて係支され、自身の屈曲動作により可動接点28を上下方向に駆動させる板バネ30と、この板バネ30の突起30aに当接するスライド部材31とから主の構成されている。
そして、スライド部材31の操作部31aを押圧操作することにより、板バネ30を介して固定接点28の可動接点部29が固定端子22の方向、あるいは固定端子22から離れる方向に変位可能になっている。
【0003】
このような従来のスイッチ装置は、スライド部材31の操作部31aを矢印A方向に押圧操作すると、突起30aがスライド部材31に押圧されて板バネ30が下方に降下すると共に、可動接点28も下方に降下する。
このことにより、一端部の可動接点部29が固定接点部22aに当接する。すると、固定端子22と中央端子23とが可動接点28を介して導通することにより、スイッチ回路がONするようになっている。
また、操作部31aに加えていた押圧力を解除すると、復帰バネ32の弾性力でスライド部材31が図12に示す初期状態に復帰すると共に、可動接点28も初期状態の復帰して、可動接点部29が固定接点部22aから離間してスイッチ回路がOFFするようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来のスイッチ装置は、可動接点部29が固定接点部22aに当接して導通するときに発生するアークで、可動接点部29と固定接点部22aとが溶着することがあるので、この溶着を引き剥がすために復帰バネ32のバネ圧を大きくしていたので、操作部31aを押圧する押圧力が大きくなり、操作性が低下する問題があった。
本発明は前述したような問題点に鑑みてなされたもので、スイッチ回路がON時に発生するアークで、互いの接点部が溶着したとしても、この溶着を容易に剥離して接触不良の発生を防止することができる操作性に優れたスイッチ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の解決手段として本発明のスイッチ装置は、内部に空洞状の収納部を有するカバー部材と、前記収納部内に収納されて前記カバー部材から外方に突出させた操作部を押圧操作可能なスライド部材とを備え、前記スライド部材は、前記収納部内に位置するスイッチ支持部に可動接点を支持し、この可動接点は、略長方形状の金属板からなり、短手方向における一方側に支点部を一対形成すると共に短手方向における他方側に可動接点部を形成して、前記収納部の内底面には、前記可動接点が当接可能な固定端子を配設し、前記スライド部材前記スイッチ支持部に前記可動接点の前記支点部を支持可能な第1支持部を備えた支持壁と、前記可動接点部を形成した前記可動接点の前記他方側を支持可能な第2支持部を備えた壁部材とが設けられており、前記第1支持部は、前記支持壁に形成され、前記可動接点の前記支点部を支持可能な隙間を有する、それぞれ一対の第1支持突起と第2支持突起とからなり、該第1支持突起と第2支持突起との前記隙間に前記支点部を位置させて前記可動接点の前記一方側を前記スライド部材の前記支持壁側に支持すると共に、前記第2支持部は、前記支持壁と対向する前記壁部材の下方に設けられ前記支持壁側に突出形成された鈎状のストッパー部からなり、該ストッパー部の上部に前記可動接点の前記他方側を位置させて支持し、前記スライド部材を押圧操作すると、前記可動接点は、前記可動接点部が前記固定端子に当接して前記支点部を支点として、前記ストッパー部に支持した前記可動接点の短手方向における前記他方側が回動して前記ストッパー部から離間するようにしたことを特徴とする。
【0007】
また、上記課題を解決するための第の解決手段として、前記固定端子は、前記可動接点の前記可動接点部が当接可能な固定接点部を有し、前記可動接点の前記可動接点部の表面に設けた当接面および/または前記固定端子の前記固定接点部の表面に設けた当接面を、円弧状にふくらませて形成したことを特徴とする。
【0008】
また、上記課題を解決するための第の解決手段として、前記可動接点は、前記可動接点部が固定端子側に常時弾性付勢され、前記スライド部材を押圧操作すると、前記可動接点に形成した前記支点部から遠い側の前記可動接点部の前記当接面が、前記固定接点部に最初に当接し、その後、前記可動接点が前記回動することにより、互いに当接する前記当接面の当接位置が前記遠い側から前記可動接点部の中央部を経由して、前記可動接点部の中央部を挟んで前記遠い側と対向する位置にある前記支点部から近い側に移動するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図6に示す。図1は本発明の一実施の形態のスイッチ装置の斜視図であり、図2はその分解斜視図であり、図3は本発明に係わるスライド部材の上面図であり、図4は本発明に係わるスライド部材の正面図であり、図5は図4の下面図であり、図6は図5の6−6断面図であり、図7は図4の右側面図であり、図8は本発明のスイッチ装置の要部断面図であり、図9は本発明に係わる可動接点の図であり、図10、図11は本発明に係わる接点部の動作を説明する概略図である。
【0010】
本発明のスイッチ装置は、図2に示すように、最下部には底壁1が配設されており、この底壁1は、樹脂材料等の絶縁材からなり外形が略矩形状をなし、後述するカバー部材13の下方を遮蔽して、収納部14の内底面となるようになっている。
前記底壁1の略中央部には、後述するカバー部材13内部の収納部14を2つに仕切る仕切壁1aが、所定高さで立設されている。また仕切壁1aの前後方向のそれぞれの端部には、コ字状の溝からなるガイド部1bが互いに対向して形成され、このガイド部1bで後述するスライド部材6をスライド可能にガイドするようになっている。
また、仕切壁1aの中央部近傍の図示左側には、小判形状に形成された棒状のバネ支持部1cが、仕切壁1aより低い高さで立設されている。また、仕切壁1aの中央部には所定の幅寸法の切欠き溝1dが形成されている。
【0011】
また、底壁1は、金属板を折り曲げ形成した第1、第2固定端子2、3が、それぞれ一対圧入されて一体化されている。
前記第1、第2固定端子2、3は、後述する収納部14の内底面となる底壁1の上面から露出する接点部2a、3aと、この接点部2a、3aから一方側に略L字状に折り曲げられて、図示下方側に延びる端子部2b、3bとを有し、この端子部2b、3bが底壁1に形成した圧入穴1fに圧入されて、端子部2b、3bの先端部が底壁1の裏面から外部に突出している。
また、第1固定端子2の接点部2aには、後述する導体板からなる第1可動接点10との導通を確実にするための、別部材からなる固定接点部2cがそれぞれカシメ、または圧入等により固着されている。
【0012】
また、底壁1の棒状のバネ支持部1cには、板バネ4と第1コイルバネ5とが装着可能になっている。前記板バネ4は、図2に示すように、バネ支持部1cに挿通可能な小判形状の支持穴4aを中央部に形成した基部4bと、この基部4bの両端部を互いに対向させて上方に折り曲げた一対の腕部4cとからなり、この腕部4c先端には、互いに対向させて内側に円弧状に突出させた摺動部4dが形成されている。
そして、互いに対向する腕部4cの間隔寸法は、基部4b側よりも先端部の摺動部4d側をマイナスさせて形成している。
前記板バネ4は、小判形状の支持穴4aを小判形状のバネ支持部1cに挿通させると、底壁1上面の所定位置に位置決めされて装着可能になっている。
【0013】
また、底壁1上面に装着した板バネ4の支持穴4aから上方に突出するバネ支持部1cには、圧縮コイルバネからなる第1コイルバネ5が装着可能になっている。 また、底壁1は、仕切壁1aの両端部に形成した溝状のガイド部1bに、樹脂材料等の絶縁材料からなるスライド部材6が、図示上下方向に仕切壁1aに沿ってスライド可能にガイドされている。
前記スライド部材6を図3〜図7で説明すると、スライド部材6は、図4の正面図に示すように、略中央部には、所定厚さの支持壁6aが形成され、この支持壁6aの上面から上方に突出する棒状の操作部6bが所定高さで形成されている。
この操作部6bには、後述する駆動棒16を圧入可能な圧入穴6cが所定の穴径と深さで形成されている。
また、支持壁6aには、図3に示す上下方向の上方側の一端面6dと下方側の他端面6eから、板状のガイド部6fがそれぞれ突出形成され、このガイド部6fが、底壁1のガイド部1bにスライド自在にガイド可能になっている。
【0014】
また、図4に示す支持壁6aの左側には、後述する第1可動接点10を支持可能な第1接点支持部7が形成されている。この第1接点支持部7は、支持壁6aの上部から図示左側に屋根状に延びる壁部材7aが形成されて、内部が空洞状になっている。また、第1接点支持部7は、ガイド部6fを形成した支持壁6aのそれぞれの端面6d、6eに、後述する第1可動接点10の支点部10bを支持可能な第1支持部である一対の第1、第2支持突起7b、7cが形成されている。
【0015】
この第1支持部である第1、第2支持突起7bは、図4に示すように、所定寸法の隙間を設けて形成され、この隙間部分に後述する第1可動接点10の支点部10bを支持可能になっている。
また、第1接点支持部7は、支持壁6aと対向する側の壁部材7aの下方側に第2支持部である鈎状のストッパー部7dが形成されている。このストッパー部7dは、壁部材7aの下方内面から支持壁6a方向である内側に突出形成されている。
また、第1接点支持部7を構成する壁部材7aの天井面には、後述する第2コイルバネ11を支持可能なバネ支持穴7eが所定深さで略矩形状に形成されている。
【0016】
また、図4に示すように、支持壁6aの右側には、後述する第2可動接点11を支持可能な第2接点支持部8が形成されている。
この第2接点支持部8は、支持壁6aの上部から図示右側に略L字状のバネ支持部8aが形成され、このバネ支持部8aと支持壁6aとの間に所定幅寸法のガイド溝8bが形成されている。
また、ガイド溝8bの上部には、底壁1の仕切壁1aに形成した切欠き溝1dに係合してスライド可能な係合部8cが形成されている。
【0017】
また、バネ支持部8aの下方側には、後述する捻りコイルバネからなる第2可動接点11の巻回部11aを支持可能な棒状の接点支持部8dが突出形成されている。また、スライド部材6は、図3に示すように、接点支持部8dの上下に、バネ支持部8aからの突出寸法がそれぞれ異なる一対のバネ係止部8e、8fが形成されている。
このそれぞれのバネ係止部8e、8fは、図4に示すように、先端部が鈎状に形成されて、後述する捻りコイルバネからなる第2可動接点11の腕部11bを係止可能になっている。
【0018】
また、図5の下面図に示すスライド部材6の下面側で、支持壁6aの略中央部には、所定の穴径寸法のバネ支持穴6gが形成されている。このバネ支持穴6gは、深さが図6に示すように、第1接点支持部7の壁部材7aの天井面近傍まで形成されている。
また、図5に示す支持壁6aに形成したバネ支持穴6gの上下近傍には、板バネ4の腕部4cを収納可能な板バネ収納部9が所定深さで形成されている。
この板バネ収納部9は、図7に示すように、下部側に所定の幅寸法で対向する第1摺動面9aと、上部側に第1摺動面9aの幅寸法より幅広の寸法で対向する第2摺動面9bとが形成され、第1摺動面9aと第2摺動面9bとを連結する段差部9cが傾斜状に形成されている。
【0019】
そして、図7に示すように、板バネ収納部9に、2点鎖線で示す板バネ4の腕部4cを収納すると、板バネ4のそれぞれの摺動部4d、4dが第1摺動面9aに圧接する。この状態で、スライド部材6を押圧操作して下方に降下させると、段差部9cに板バネ4の摺動部4dが乗り上げて、板バネ4が弾性変形する。
この時、スライド部材6を押圧操作する操作力が変化して、この操作力の変化で操作者がクリック感を感じることができるようになっている。
【0020】
また、スライド部材6の第1接点支持部7には、平板状で略長方形の第1可動接点10が支持可能になっている。この第1可動接点10は、金属板等の導電性部材からなり、図2に示すように、平坦状で略長方形状の基部10aを有し、この基部10aの長手方向の両端部から一方側に突出する舌片状の支点部10bが一対形成されている。
そして、それぞれの支点部10b、10bが、スライド部材6の第1、第2支持突起7b、7cの間の隙間部分に支持可能になっている。
また、第1可動接点10は、基部10aの略中央部に円形状で所定深さのバネ受け部10cが形成されている。また、基部10aには、一対の支点部10b近傍に、円形状に付き出し形成した可動接点部10dが図示下方側に突き出し形成されている。
【0021】
また、支点部10bを形成した側と反対側の基部10aの他方側10eが、スライド部材6のストッパー部7dに支持可能になっている。
また、基部10の付き出し形成した一対の接点部は、10dは、表面の当接面10fが円弧状にふくらませて形成されている。
また、第1可動接点10のバネ受け部10cには、図2に示すような圧縮コイルバネからなる第2コイルバネ11が位置するようになっており、この第2コイルバネ11の上端部は、スライド部材6の壁部材7aの天井面に形成したバネ支持穴7eに支持されて、第1可動接点10を下方側に弾性付勢するようになっている。
【0022】
このような第2コイルバネ11に弾性付勢された第1可動接点10は、支点部10bが第1支持部である第1、第2支持突起7b、7cの間に支持され、支点部10bと反対側の他方側10eが、第2支持部である鈎状のストッパー部7に支持されて、スライド部材6に装着されている。
即ち、可動接点10は、可動接点部10d側が第2コイルバネ11で第1固定接点1側に常時弾性付勢され、スライド部材6を押圧操作すると、可動接点10の可動接点部10dが固定接点2の固定接点部2cに当接可能になっている。
【0023】
そして、第1可動接点10、および一対の第1固定端子2とで電源スイッチである第1スイッチ部が構成されており、スライド部材6を押圧操作して降下させると、第1可動接点10の一対の可動接点部10d、10dが、第1固定端子2のそれぞれの固定接点部2c、2cに当接するようになっている。
このことにより、一対の第1固定端子2、2が第1可動接点10を介して導通して、第1スイッチ部がONするようになっている。
即ち、本発明のスイッチ装置は、収納部14の内底面に、可動接点10が当接可能な固定端子2を配設し、スライド部材6を押圧操作すると、可動接点10は、可動接点部10dが固定端子2に当接して支点部10bを支点として他方側10eが回動するようになっている。
【0024】
また、スライド部材6の第2接点支持部8には、捻りコイルバネからなる第2可動接点12が支持されている。この第2可動接点12は、図2に示すように、ピアノ線等からなる線バネを複数回巻回した巻回部12aを有し、この巻回部12aから所定の開放角度αを有して外方に直線状に延びる2本の腕部12b、12bが形成されている。
そして、第2可動接点12は、巻回部12aを第2接点支持部8の接点支持部8dに支持すると共に、一方の腕部12bを一方のバネ係止部8eの、他方の腕部12bを他方のバネ係止部8fに係止するようになっている。
そして、第2可動接点12と一対の第2固定端子3とで、検出スイッチである第2スイッチ部が構成されており、スライド部材6を押圧操作して第2可動接点12を降下させると、2本の腕部12b、12bが一対の第2固定端子3に当接する。
このことにより、一対の第2固定端子3、3が第2可動接点12を介して導通して、第2スイッチ部がONするようになっている。
【0025】
また、底壁1の上方には、底壁1の上方を覆うカバー部材13が配設されている。このカバー部材13は、周囲が外周壁13aで囲まれると共に、上部が天井壁13bで覆われており、内部にスライド部材6等を収納可能な空洞状の収納部14が形成されている。
この空洞部14は、下方が開放されており、この下方の開放部分に底壁1が嵌合可能になっている。
また、カバー部材13は、上部の天井部13b中央部に、後述するゴム部材15を取り付けるための円形状の溝部13cが形成され、この溝部13cの外周に所定厚さで壁状のカシメ部13dが、所定高さで突出形成されている。
また、円弧状の溝部13cの内側には、スライド部材6の操作部6bが挿通可能な貫通穴13eが、所定の穴径で形成されている。
【0026】
また、天井部13bの溝部13cには、図2に示すように、内部が空洞になったドーム状のゴム部材15が配設されている。このゴム部材15は、ドーム状の外周壁15aと、この外周壁15a下部の外周部に形成した所定厚さの鍔部15bとで構成されている。
また、ドーム状の外周壁15aの頂部には、後述する駆動棒16を圧入可能な圧入穴15cが貫通形成されている。
このようなゴム部材15は、鍔部15bを溝部13cに位置させて状態で、カシメ部13dを内側に倒し込むようにカシメ付けることにより、カバー部材13に一体化されている。
また、駆動棒16は、円盤状の操作部16aと、ゴム部材15の圧入穴15cおよびスライド部材6の圧入穴6cに圧入可能な棒状の圧入部19bとからなり、形状がコマ状になっている。
【0027】
このように構成された本発明のスイッチ装置の組立は、まず底壁1に第1、第2固定端子2、3のそれぞれの端子部3b、4bを圧入する。次に、底壁1のバネ支持部1cに、板バネ4を挿通して装着すると共に、板バネ4の基部4b上に第1コイルバネ5を挿通して装着する。
また、スライド部材6は、第1接点支持部7に第1可動接点10を装着して支持すると共に、第1可動接点10のバネ受け部10cとスライド部材6のバネ支持穴7eとに第2コイルバネ11の両端部を装着する。
【0028】
すると、第1可動接点10は、第1、第2支持突起7c、7dの間に位置する支点部10bを支点として、他方側10eがストッパー部7dに支持されて、第1可動接点10がスライド部材6に装着される。
また、スライド部材6の第2接点支持部8に、捻りコイルバネからなる第2可動接点12を装着する。
このような、第1、第2可動接点10、12を装着したスライド部材6は、支持壁6aの両端部6d、6eから突出するガイド部6fを、底壁1のガイド部1bに嵌合させた状態で、上方からゴム部材15をカシメ付けたカバー部材13をかぶせて、カバー部材13の下方の開放部分に底壁1を圧入することにより、カバー部材13に底壁1が仮止めされる。
【0029】
すると、スライド部材6の操作部6bがカバー部材13の貫通穴13eから上方に突出して、ゴム部材15のドーム状の外周壁15a内部に位置する。
次に、駆動棒16の圧入部16bをゴム部材15の圧入穴15cと、スライド部材6の圧入穴6cとに圧入することにより、カバー部材13内部の収納部14の上方が密閉される。
そのために、カバー部材13の上方からの収納部14への水等の侵入を防ぐことができる。
【0030】
また、図8に示すように、底壁1の外周部とカバー部材13の外周壁13a、および第1、第2固定端子2、3と底壁1の圧入穴1fとのそれぞれの隙間を、エポキシ樹脂等の接着剤からなる封止材17で封止することにより、内部の収納部14の下方側が密閉されて、底壁1側から収納部14への水等の侵入を防ぐことができる。
【0031】
このように組み立てられた本発明のスイッチ装置は、内部の収納部14が、図8に示すように、底壁1の仕切壁1aで2つに仕切られて、図示左側に第1収納部18、図示右側に第2収納部19が形成されている。
そして、第1収納部18に第1可動接点10を支持した電源スイッチである第1スイッチ部が形成され、第2収納部19に検出スイッチである第2可動接点12を支持した第2スイッチ部が形成されている。
【0032】
このような構成の本発明のスイッチ装置の操作は、図8に示すように、スライド部材6が上方に位置して、第1、第2スイッチ部がOFFした初期状態から、操作者が駆動棒16を下方に押圧して、スライド部材6を降下させると、スライド部材6の第1摺動面9aに位置していた板バネ4の摺動部4dが、板バネ収納部9の傾斜状の段差部9cを摺動して、駆動棒16に加えていた押圧力が増大すして、更にスライド部材6が下方に押圧されて、摺動部4cが第2摺動面9bに位置する。この時、スライド部材6を押圧操作していた操作力が急激に小さくなって、スライド部材6を押圧操作している操作者が、クリック感を感じることができる。
【0033】
このクリック感を感じ取ると同時に、第1可動接点10の可動接点部10dが第1固定端子2の固定接点部2c、2cに当接して、一対の第1固定端子2、2が第1可動接点10を介して導通し、第1スイッチ部がONされる。
この第1スイッチ部のON動作を詳細に説明すると、まず、スライド部材6を押圧操作すると、図10に示すように、第1可動接点10に形成した支点部10bから遠い側の可動接点部10dの当接面10fが、固定接点部2cに最初に当接する。
【0034】
その後、図11に示すように、更にスライド部材6を押圧して降下させると、可動接点10が支点部10bを支点として回動する。
この可動接点10が回動することにより、図11に示すように、互いに当接する当接面の当接位置が、支点部10bから近い位置に移動する。
即ち、互いに当接する当接面の当接位置が、図10の一点鎖線で示すB点から図11に示すC点に移動する。
前記当接面の当接位置がB点からC点に移動することにより、最初に当接するB点で、アークが発生して固定端子2と可動接点10とが溶着したとしても、スライド部材6の押圧操作で、当接位置がB点からC点に移動するので、溶着を容易に引き剥がすことができる。
【0035】
また、同時に第2可動接点12の一対の腕部12b、12bが第2固定端子3の接点部3a、3aに当接して、一対の第2固定端子3、3が第2可動接点12を介して導通し、第2スイッチ部がONされる。
前記第1スイッチ部がスイッチON時に、アークが発生したとしても、第1収納部18、第2収納部19の間が仕切壁1aで遮蔽されているので、発生したアークが第2収納部19に飛び込むことがない。そのために、第2スイッチ部が接点不良等になることがない。
【0036】
この第1、第2スイッチ部がON状態から、駆動棒16の押圧を解除すると、スライド部材6が、第1コイルバネ5の付勢力で、上方に押し上げられて、図8に示す初期状態に自動復帰し、第1、第2スイッチ部がOFFされる。
前述したような本発明のスイッチ装置の実施の形態は、可動接点10の可動接点部10dの当接部10fを、円弧状にふくらませたもので説明したが、第1固定端子2の固定接点部2cの当接面を円弧状にふくらませたものでも良い。
あるいは、固定接点部2cおよび可動接点部10dの両方の当接面を円弧状にふくらませたものでも良い。
即ち、本発明のスイッチ装置は、 可動接点10の可動接点部10dの表面に設けた当接面10fおよび/または固定端子2の固定接点部2cの表面に設けた当接面を、円弧状にふくらませたものであれば良い。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のスイッチ装置は、スライド部材を押圧操作すると、可動接点は、可動接点部が固定端子に当接して支点部を支点として他方側が回動するようにしたので、この可動接点の回動により、可動接点と固定端子との当接位置を移動させることができ、当接時に発生するアークで可動接点と固定端子とが溶着しても、この溶着を容易に引き剥がすことができる。
【0038】
また、スライド部材を押圧操作すると、可動接点は、第2支持部に支持した他方側が第2支持部から離間するようにしたので、可動接点の回動量を大きくとることができ、アークの発生で溶着した可動接点と固定端子と確実に引き剥がすことができる。
【0039】
また、可動接点部の表面に設けた当接面および/または固定接点部の表面に設けた当接面を、円弧状にふくらませて形成したので、可動接点が回動することにより、互いの当接面が当接する位置を連続して移動させることができ、可動接点と固定端子との接触を安定させることができる。
【0040】
また、スライド部材を押圧操作すると、可動接点に形成した支点部から遠い側の可動接点部の当接面が、固定接点部に最初に当接し、その後、可動接点が回動することにより、互いに当接する当接面の当接位置が支点部から近い側に移動するようにしたので、更に接触を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のスイッチ装置の斜視図である。
【図2】本発明のスイッチ装置の分解斜視図である。
【図3】本発明に係わるスライド部材の上面図である。
【図4】本発明に係わるスライド部材の正面図である。
【図5】図4の下面図である。
【図6】図5の6−6断面図である。
【図7】図4の右側面図である。
【図8】本発明のスイッチ装置の要部断面図である。
【図9】本発明に係わる可動接点の図である。
【図10】本発明に係わる接点部の動作を説明する概略図である。
【図11】本発明に係わる接点部の動作を説明する概略図である。
【図12】従来のスイッチ装置を説明する要部断面図である。
【図13】従来のスイッチ装置を説明する要部断面図である。
【符号の説明】
1 底壁
1a 仕切壁
1b ガイド部
1c バネ支持部
2 第1固定端子
2c固定接点部
3 第2固定端子
4 板バネ
4c 腕部
4d 摺動部
5 第1コイルバネ
6 スライド部材
6a 支持壁
6b 操作部
7 第1接点支持部
7a 壁部材
7b 第1支持突起
7c 第2支持突起
7d ストッパー部
7e バネ支持部
8 第2接点支持部
9 板バネ収納部
9a 第1摺動面
9b 第2摺動面
9c 段差部
10 第1可動接点
10a 基部
10b 支点部
10c バネ受け部
10d 接点部
10f 当接面
11 第2コイルバネ
12 第2可動接点
12a 巻回部
12b 腕部
13 カバー部材
13b 天井壁
13d カシメ部
14 収納部
14a 第1収納部
14b 第2収納部
15 ゴム部材
15a 外周壁
15b 鍔部
16 駆動棒
16a 操作部
17 封止剤
18 第1収納部
19 第2収納部

Claims (3)

  1. 内部に空洞状の収納部を有するカバー部材と、前記収納部内に収納されて前記カバー部材から外方に突出させた操作部を押圧操作可能なスライド部材とを備え、前記スライド部材は、前記収納部内に位置するスイッチ支持部に可動接点を支持し、この可動接点は、略長方形状の金属板からなり、短手方向における一方側に支点部を一対形成すると共に短手方向における他方側に可動接点部を形成して、前記収納部の内底面には、前記可動接点が当接可能な固定端子を配設し、前記スライド部材前記スイッチ支持部に前記可動接点の前記支点部を支持可能な第1支持部を備えた支持壁と、前記可動接点部を形成した前記可動接点の前記他方側を支持可能な第2支持部を備えた壁部材とが設けられており、前記第1支持部は、前記支持壁に形成され、前記可動接点の前記支点部を支持可能な隙間を有する、それぞれ一対の第1支持突起と第2支持突起とからなり、該第1支持突起と第2支持突起との前記隙間に前記支点部を位置させて前記可動接点の前記一方側を前記スライド部材の前記支持壁側に支持すると共に、前記第2支持部は、前記支持壁と対向する前記壁部材の下方に設けられ前記支持壁側に突出形成された鈎状のストッパー部からなり、該ストッパー部の上部に前記可動接点の前記他方側を位置させて支持し、前記スライド部材を押圧操作すると、前記可動接点は、前記可動接点部が前記固定端子に当接して前記支点部を支点として、前記ストッパー部に支持した前記可動接点の短手方向における前記他方側が回動して前記ストッパー部から離間するようにしたことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 前記固定端子は、前記可動接点の前記可動接点部が当接可能な固定接点部を有し、前記可動接点の前記可動接点部の表面に設けた当接面および/または前記固定端子の前記固定接点部の表面に設けた当接面を、円弧状にふくらませて形成したことを特徴とする請求項1記載のスイッチ装置。
  3. 前記可動接点は、前記可動接点部が固定端子側に常時弾性付勢され、前記スライド部材を押圧操作すると、前記可動接点に形成した前記支点部から遠い側の前記可動接点部の前記当接面が、前記固定接点部に最初に当接し、その後、前記可動接点が前記回動することにより、互いに当接する前記当接面の当接位置が前記遠い側から前記可動接点部の中央部を経由して、前記可動接点部の中央部を挟んで前記遠い側と対向する位置にある前記支点部から近い側に移動するようにしたことを特徴とする請求項記載のスイッチ装置。
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