JP4094256B2 - 画質改善装置および画質改善方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受像機やビデオプロジェクタなどの画質を改善する装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン受像機やビデオプロジェクタなどの画像表示装置では、フレアの発生により画質が低下することが知られている。フレアとは、投射管や受像管のレンズや照射面における光の反射や散乱のために、明るいところの光が暗いところへ漏れ込むことで、表示画像の輝度差の大きいエッジ部分(例えば白領域と黒領域の境界)がボケる現象をいう。
【0003】
図10は、プロジェクタによって投射される画像の元画像の一例を示す模式図である。この元画像は、中央に矩形状の白領域WT、その周りに黒領域BLを有し、その境界であるエッジ部EDでは輝度差が大きくなっている。図10の下方には、その元画像の中央付近における水平方向の映像信号(輝度信号)を示してある。この元画像をプロジェクタでスクリーン上に投射した場合、白領域WTの光が黒領域BLへ漏れ込んでエッジ部EDがボケる、というフレアが発生し、画質が低下してしまう。
【0004】
上記のようなフレアをなくすために、一般には、プロジェクタに入力される映像信号にエッジのボケを補正するようなデジタル信号処理が施される。図11はフレア補正の概念図で、(a)は元画像の映像信号を示す波形図、(b)は(a)の映像信号により表示されるスクリーン映像の輝度分布図、(c)は(a)の映像信号のフレア補正後の信号の波形図、(d)は(c)のフレア補正後の映像信号により表示されるスクリーン映像の輝度分布図である。ここで、図11(a)の映像信号は、上記の図10に示した元画像の映像信号に対応する。
【0005】
図11(a)の映像信号をプロジェクタにより投射して得られるスクリーン映像は、フレアの発生によって図11(b)に示すようなエッジ部分がなまったものとなる。これを補正するには、図11(c)に示すように、図11(a)の映像信号の立ち上がり、立ち下がりのそれぞれにおいて、図11(b)に示したエッジ部分のなまりに応じた補正(逆補正)、すなわちエッジを際立たせるような補正を加えればよい。こうすることにより、図11(d)に示すような、エッジ部分になまりのないスクリーン映像を得られる。
【0006】
図12に、上述のようなフレア補正が行われる画質改善装置の一例を示す。この画質改善装置は、R・G・Bの原色信号から得られる輝度信号および色信号(広帯域色信号および峡帯域色信号)のうちの、輝度信号からフレア補正のための補正信号を生成し、該フレア補正信号を元の輝度信号に加えることでフレア補正を行うものであって、その構成は、垂直ローパスフィルタ(VLPF)71、水平ローパスフィルタ(HLPF)72、遅延回路73、減算器74、利得調整回路75、加算器76からなる。
【0007】
VLPF71は、R・G・Bの原色信号から得られる輝度信号YINを入力とし、入力された輝度信号YINがそのまま出力される「Main out」と、入力された輝度信号YINの垂直方向の低域成分が抽出されて出力される「LPF out」の2つの出力を有する。「Main out」は遅延回路73に供給され、「LPF out」はHLPF72に供給されている。
【0008】
遅延回路73は、入力された信号にVLPF71およびHLPF72におけるフィルタ処理に要する時間に相当する時間分だけ遅延を施すもので、その出力は減算器74の「+」入力、利得調整回路75、および加算器76の一方の入力にそれぞれ供給されている。
【0009】
HLPF72は、VLPF71の「LPF out」、すなわち輝度信号YINの垂直方向の低域成分が抽出された信号の水平方向の低域成分を抽出するものである。これらVLPF71とHLPF72でフレア補正用の2次元ローパスフィルタを構成している。HLPF72の出力(低域抽出信号)は、減算器74の「−」入力に供給されている。VLPF71およびHLPF72はともに、複数のレジスタからなる、FIR(finite impulse response)フィルタやIIR(infinite impulse response)フィルタにより構成される。例えば、12TapのFIRフィルタと1TapのIIRフィルタを組み合わせたものがある。
【0010】
減算器74は、遅延回路73から「+」入力に供給された輝度信号(これを元の輝度信号としている)から、HLPF72から「−」入力に供給された低域抽出信号(2次元ローパスフィルタの出力)を減算し、その減算結果であるエッジ信号を利得調整回路75へ供給する。
【0011】
利得調整回路75は、ガンマを乗じた非線形の信号を入力信号とする場合の、信号レベルの低い画像暗部でのフレア補正フィルタ(ここでは、VLPF71およびHLPF72からなる2次元ローパスフィルタ)の感度の低下を防止するものである。通常、テレビジョン受像機やプロジェクタなどの画像表示装置では、その構成の特性(例えば、陰極線管の特性)上、ガンマを乗じた非線形の信号を入力信号としている。このような信号をフィルタ処理して補正信号(フレア補正信号)を作成して加算すると、補正信号自体の線形性が失われ、信号レベルの低い画像暗部での補正フィルタの感度が低下してしまい、暗部の画質改善効果を十分に得られない。これを防止するため、フレア補正フィルタにて作成された補正信号は、利得調整回路75にて利得が調整されるようになっている。この利得調整回路75の出力、すなわちガンマ特性が線形になるように補正されたエッジ信号は、加算器76のもう一方の入力に供給されている。
【0012】
加算器76は、遅延回路73から供給される輝度信号(元の輝度信号)に、利得調整回路75にて利得調整が施されたエッジ信号を加算し、その加算結果である輝度信号YOUTを出力する。
【0013】
上述のように構成された画質改善装置では、輝度信号YINはVLPF71に入力されて垂直方向の低域成分が抽出され、さらにHLPF72に入力されて水平方向の低域成分が抽出される。同時に、輝度信号YINはVLPF71を介して遅延回路73に供給されており、この遅延回路73にて所定の遅延が施される。
【0014】
VLPF71およびHLPF72にて垂直、水平の各方向の低域成分が抽出された低域抽出信号は減算器74の「−」入力に供給され、同時に、遅延回路73にて所定の遅延が施された元の輝度信号は減算器74の「+」入力に供給される。減算器74では、「+」入力に供給された元の輝度信号から、「−」入力に供給された低域抽出信号が減算され、これによりエッジ信号を得る。
【0015】
図13(a)はエッジ信号の波形図、図13(b)は元の映像信号の波形図である。図13(a)に示すエッジ信号は、前述の図10に示した元画像の水平方向に関するエッジ部EDを検出したものに相当し、図13(b)に示す元の映像信号は図10に示した元画像の映像信号に相当し、これらエッジ信号と元の映像信号を加算することで前述の図11(c)に示したフレア補正後の信号波形を得ることができる。本形態では、遅延回路73にて所定の遅延が施された元の輝度信号からVLPF71およびHLPF72にて垂直、水平の各方向の低域成分が抽出された低域抽出信号を減算することで図13(a)に示すようなエッジ信号を得る。
【0016】
減算器74から出力されたエッジ信号は、利得調整回路75にてガンマ特性が線形になるように補正された後、加算器76にて遅延回路73から供給された元の輝度信号に加算される。これにより、前述の図11(c)に示したフレア補正後の信号波形を得る。この加算器76の出力である輝度信号YOUTとR・G・Bの原色信号から得られた色信号(広帯域色信号、峡帯域色信号)とを周知のマトリクス回路(不図示)に入力して、原色信号であるR信号、G信号、B信号に再変換する。このようにして再変換されたR信号、G信号、B信号を元に画像表示が行われる。
【0017】
以上のように構成された画質改善装置をワイド画面(画面の縦横比が9:16)に対応させるために、さらに以下の処理が行われる。
【0018】
画面の縦横比が3:4のものを、画面の縦横比が9:16のワイド画面へ対応させる場合、いくつかの表示モードがある。図14は、ワイド画面へ対応させる場合の表示モードを説明するための図で、(a)は画面の縦横比が3:4の元画像のワイド画面への表示を示す図、(b)はノーマル表示モードの表示を示す図、(c)はフル表示モードの表示を示す図、(d)はズーム表示モードの表示を示す図、(e)は非線形表示モードの表示を示す図である。
【0019】
図14に示すように、画面の縦横比が3:4の画像で中央に円が描かれているものを、画面の縦横比が9:16のワイド画面へ表示させる場合、ノーマル表示モード、フル表示モード、ズーム表示モード、非線形表示モードの4つの表示モードがある。
【0020】
ノーマル表示モードでは、図14(b)に示すように、図14(a)の元画像が画面の中央にそのまま表示され(この表示領域が有効領域である。)、その両サイドが黒領域とされる。フル表示モードでは、図14(c)に示すように、図14(a)の元画像が横方向に所定の倍率で引き伸ばされた画像が表示される。ズーム表示モードでは、図14(d)に示すように、図14(a)の元画像が縦、横、同じ倍率で引き伸ばされた画像が表示される。非線形表示モードでは、図14(a)の元画像に対して、中央の所定の領域については等倍で、外側にいくほど倍率が高くなるような非線形の画像処理が施された画像が表示される。
【0021】
通常、ワイド画面へ対応する場合、上記各表示モードのいずれかの表示モードに設定されるが、上述の構成を有するものをそのような表示モードに設定する場合は、以下のような処理を施す必要がある。
【0022】
(1)ノーマル表示モード:
ノーマル表示モードに設定される場合は、例えば図14(b)に示したような、両サイドに黒領域を有する画像を元画像(縦横比が3:4の元画像は元々画像の上下左右に黒領域(ブランキング領域)を有する)として処理されることになる。図12に示したものでは、エッジを検出するように構成されているため、そのような元画像を処理すると、黒領域と有効領域の境界でエッジがたち、そのエッジが画質低下の原因となる。これを防止するために、以下のような処理を行う。
【0023】
図15は、ノーマル表示モードにおける水平方向の映像信号を示す波形図であり、a1は画像左側の黒領域(ブランキング領域)、bは元画像を表示する有功領域、a2は画像右側の黒領域(ブランキング領域)である。前述の図12に示した回路のHLPF72において、有効領域bの開始タイミングでは画像の始まりの値Psが全てのレジスタに設定され、有効領域bの期間中は画像の更新をするようにレジスタの値がシフトされ、黒領域a2においては画像の更新をせずに、終わりの値Peがレジスタに設定(ホールド)される。
【0024】
通常、ブランキング領域は画面上下方向にも存在するため、VLPF71においても上記HLPF72における処理と同様の処理が行われる。
【0025】
(2)フル表示モード:
フル表示モードに設定される場合、図12に示した回路によるフレア補正が行われた後に、元画像が横方向に所定の倍率で引き伸ばされると、補正の値自体も引き伸ばされることとなり、目的とする補正効果を十分に得られなくなる。このような場合は、HPLF72の応答特性を、画像が引き伸ばされる倍率に応じて変える(短くする)必要がある。具体的には、HPLF72のインパルス応答(フィルタ係数)を、減算器74の出力であるエッジ信号のエッジの幅が、画像が引き伸ばされる分だけ縮小された幅になるように設定する。
【0026】
(3)ズーム表示モード:
ズーム表示モードに設定される場合は、上記のフル表示モードの場合の画像の引き伸ばしによる補正への影響が、垂直方向においても生じる。この場合は、VLPF71およびHPLF72の応答特性を、画像が引き伸ばされる倍率に応じて変える(短くする)必要がある。具体的には、VLPF71およびHPLF72のインパルス応答(フィルタ係数)を、減算器74の出力であるエッジ信号のエッジの幅が、画像が引き伸ばされる分だけ縮小された幅になるように設定する。
【0027】
(4)非線形表示モード:
非線形表示モードに設定される場合、図12に示した回路による補正が行われた後に、元画像が非線形的に引き伸ばされると、補正の値自体も引き伸ばされることとなり、目的とする補正効果を十分に得られなくなる。この場合は、元画像を非線形的に引き伸ばす処理を図12に示した回路による補正が行われる前に行う必要がある。このような場合は、非線形表示モードを実現する非線形処理回路を、図12に示した回路の入力側に設ければよい。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
映像信号により表示される画像を水平方向または垂直方向もしくはそれら両方向にそれぞれ所定の倍率で引き伸ばすことでワイド画面への対応をとる場合、図13(a)に示したエッジ信号の振幅の大きさ(図13中のaの大きさ)をその引き伸ばし倍率に応じて調節する必要がある。従来の画質改善装置は、そのようなエッジ信号の振幅の大きさの調節を実現するために、垂直ローパスフィルタおよび水平ローパスフィルタは、それぞれの応答特性が、画像の引き伸ばしが無い場合における目的とする応答特性より上記所定の倍率の分だけ短くなるように構成されている。具体的には、垂直ローパスフィルタおよび水平ローパスフィルタのインパルス応答(フィルタ係数)の設定値を変更するようになっている。通常、フィルタ係数が変更可能であるフィルタを実現する場合、フィルタを構成する係数器には乗算器を必要とし、そのようなフィルタ回路構成は必然的に大規模なものとなる。従って、従来の画質改善装置には、フィルタ係数を自在に設定可能なローパスフィルタを必要とするために回路規模が大きくなるという問題がある。
【0029】
本発明の目的は、上記問題を解決し、低コストで、回路規模の小さな画質改善装置を提供することにある。
【0030】
本発明のさらなる目的は、そのような装置を実現するための画質改善方法を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の画質改善装置は、映像信号から得られる輝度信号を入力とし、該入力輝度信号の、前記映像信号により表示される画像の垂直方向および水平方向について、それぞれ低域成分を抽出する2次元ローパスフィルタを有し、前記輝度信号から前記2次元ローパスフィルタにて抽出された低域抽出信号を差し引くことにより得られるエッジ信号が前記輝度信号に加えられる画質改善装置である。前記2次元ローパスフィルタは、前記画像の引き伸ばし倍率に応じて前記垂直方向および水平方向の低域成分の抽出利得を個別に制御するものである。前記2次元ローパスフィルタは、入力輝度信号の垂直方向の低域成分を抽出する応答特性が固定の垂直ローパスフィルタと、前記入力輝度信号が分岐されて入力され、該分岐入力された入力輝度信号を所定の遅延時間だけ遅延する垂直遅延器と、前記垂直ローパスフィルタにて抽出された垂直方向の低域成分の利得を調整し、前記垂直遅延器にて遅延が施された遅延輝度信号の利得を調整し、それら利得調整がされた低域成分と遅延輝度信号とを加算して、利得調整が施された垂直低域成分を得る垂直利得調整手段と、前記垂直利得調整手段から出力される、前記垂直低域成分が抽出された輝度信号を入力とし、該入力輝度信号の水平方向の低域成分を抽出する応答特性が固定の水平ローパスフィルタと、前記水平ローパスフィルタに入力される輝度信号が分岐されて入力され、該分岐入力された入力輝度信号を所定の遅延時間だけ遅延する水平遅延器と、前記水平ローパスフィルタにて抽出された水平方向の低域成分の利得を調整し、前記水平遅延器にて遅延が施された遅延輝度信号の利得を調整し、それら利得調整がされた低域成分と遅延輝度信号とを加算して、利得調整が施された前記低域抽出信号を得る水平利得調整手段とを有する。
【0032】
本発明の画質改善方法は、映像信号から得られる輝度信号の、前記映像信号により表示される画像の垂直方向および水平方向について、それぞれ低域成分を2次元ローパスフィルタによって抽出して低域抽出信号を得る第1のステップと、前記輝度信号から前記低域抽出信号を差し引くことによりエッジ信号を得、該得られたエッジ信号を前記輝度信号に加える第2のステップとからなる。さらに、前記第1のステップは、前記画像の引き伸ばし倍率に応じて前記垂直方向および水平方向の低域成分の抽出利得を個別に制御する段階を含み、前記段階は、輝度信号から抽出した垂直方向の低域成分の利得を調整し、前記輝度信号に所定の遅延時間だけ遅延を施した第1の遅延輝度信号の利得を調整し、それら利得調整がされた低域成分と遅延輝度信号とを加算して、利得調整が施された垂直低域成分を得る第1の段階と、前記垂直低域成分が抽出された輝度信号を入力とし、該入力輝度信号の水平方向の低域成分を抽出し、該抽出した水平方向の低域成分の利得を調整し、前記入力輝度信号に所定の遅延時間だけ遅延を施した第2の遅延輝度信号の利得を調整し、それら利得調整がされた低域成分と遅延輝度信号とを加算して、利得調整が施された前記低域抽出信号を得る第2の段階とを含む。
【0033】
上記のとおりの本発明においては、垂直方向の低域成分の抽出利得と水平方向の低域成分の抽出利得を独立に調節することで、ワイド画面への対応をとる場合の、図13(a)に示したエッジ信号の振幅の大きさ(図13中のaの大きさ)を垂直方向、水平方向に関してそれぞれ調節することができる。この構成によれば、従来のように垂直ローパスフィルタおよび水平ローパスフィルタのインパルス応答(フィルタ係数)の設定値を変更する必要がない。よって、垂直ローパスフィルタおよび水平ローパスフィルタとしてフィルタ係数が変更可能であるフィルタを用いる必要がない。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0035】
図1は、本発明の一実施形態の画質改善装置の全体の構成を示すブロック図である。本形態の画質改善装置は、R・G・Bの原色信号から得られる輝度信号および色信号のうちの、輝度信号からフレア補正のための補正信号を生成し、該フレア補正信号を元の輝度信号に加えることでフレア補正を行うものであって、その構成は、2次元ローパスフィルタ1、減算器2、利得調整回路3、加算器4からなる。
【0036】
2次元ローパスフィルタ1は、R・G・Bの原色信号から得られる輝度信号YINを入力とし、入力された輝度信号YINの垂直および水平の2次元方向の低域成分を抽出する。この2次元ローパスフィルタ1からは、抽出された低域成分が信号LPFとして出力されるとともに、入力された輝度信号YINにおけるフィルタ処理に要する時間に相当する時間分だけ遅延を施された信号MAINが出力される。信号LPFは減算器2の「−」入力に供給され、信号MAINは減算器2の「+」入力、利得調整回路5、および加算器4の一方の入力にそれぞれ供給されている。
【0037】
減算器2は、「+」入力に供給された信号MAIN(これを元の輝度信号としている)から、2次元ローパスフィルタ1から「−」入力に供給された信号LPF(低域抽出信号)を減算し、その減算結果であるエッジ信号を利得調整回路3へ供給する。
【0038】
利得調整回路3は、前述の図12の利得調整回路と同様、ガンマを乗じた非線形の信号を入力信号とする場合の、信号レベルの低い画像暗部でのフレア補正フィルタ(2次元ローパスフィルタ)の感度の低下を防止するものである。この利得調整回路3の出力、すなわちガンマ特性が線形になるように補正されたエッジ信号は、加算器4のもう一方の入力に供給されている。
【0039】
加算器4は、2次元ローパスフィルタ1から供給された信号MAIN(元の輝度信号)に、利得調整回路3にて利得調整が施されたエッジ信号を加算し、その加算結果である輝度信号YOUTを出力する。
【0040】
上述のように構成された画質改善装置では、輝度信号YINは2次元ローパスフィルタ1にて垂直および水平の2次元方向の低域成分が抽出されて減算器2の「−」入力に供給されると同時に、入力された輝度信号YINにおけるフィルタ処理に要する時間に相当する時間分だけ遅延を施された信号MAINが減算器2の「+」入力に供給される。減算器2では、「+」入力に供給された元の輝度信号から、「−」入力に供給された低域抽出信号LPFが減算され、前述した従来の画質改善装置と同様にしてエッジ信号を得る。
【0041】
減算器2から出力されたエッジ信号は、利得調整回路3にてガンマ特性が線形になるように補正された後、加算器4にて2次元ローパスフィルタ1から供給された元の輝度信号に加算される。これにより、前述の図11(c)に示したフレア補正後の信号波形を得る。この加算器6の出力である輝度信号YOUTとR・G・Bの原色信号から得られた色信号(広帯域色信号、峡帯域色信号)とを周知のマトリクス回路(不図示)に入力して、原色信号であるR信号、G信号、B信号に再変換する。このようにして再変換されたR信号、G信号、B信号を元に画像表示が行われる。
【0042】
以上説明した本形態の画質改善装置において、最も特徴とするところは、2次元ローパスフィルタ1の構成である。以下、2次元ローパスフィルタ1について、図1を用いて具体的に説明する。
【0043】
2次元ローパスフィルタ1は、垂直ローパスフィルタ11、垂直遅延器12、垂直利得調整回路13、水平ローパスフィルタ14、水平遅延器15、水平利得調整回路16、遅延器17からなる。
【0044】
R・G・Bの原色信号から得られる輝度信号YINが垂直ローパスフィルタ11および垂直遅延器12のそれぞれに供給されている。垂直ローパスフィルタ11は、入力された輝度信号YINの垂直方向の低域成分を抽出し、これを垂直利得調整回路13の一方の入力に供給する。垂直遅延器12は、入力された輝度信号YINに垂直ローパスフィルタ11におけるフィルタ処理に要する時間に相当する時間分だけ遅延を施し、これを垂直利得調整回路13のもう一方の入力と遅延器17にそれぞれ供給する。垂直利得調整回路13は、垂直ローパスフィルタ11で抽出された垂直方向の低域成分の利得を制御する。
【0045】
垂直ローパスフィルタ11にて垂直方向の低域成分が抽出され、垂直利得調整回路13にてその利得が制御された信号が輝度信号として水平ローパスフィルタ14と水平遅延器15にそれぞれ供給されている。水平ローパスフィルタ14は、垂直利得調整回路13から供給される輝度信号の水平方向の低域成分を抽出し、これを水平利得調整回路16の一方の入力に供給する。水平遅延器15は、垂直利得調整回路13から供給される輝度信号に水平ローパスフィルタ14におけるフィルタ処理に要する時間に相当する時間分だけ遅延を施し、これを水平利得調整回路16のもう一方の入力に供給する。水平利得調整回路16は、水平ローパスフィルタ14で抽出された水平方向の低域成分の利得を制御する。この水平利得調整回路16にて利得制御された信号が、2次元ローパスフィルタ1の出力信号LPFとして出力される。
【0046】
遅延器17は、垂直遅延器12から得られる、垂直ローパスフィルタ11におけるフィルタ処理に要する時間に相当する時間分だけ遅延を施した信号に、垂直利得調整回路13、水平ローパスフィルタ14、水平利得調整回路16の各処理に要する時間の総和に相当する時間分だけ遅延を施す。この遅延器17にて遅延が施された信号が、2次元ローパスフィルタ1の出力信号MAINとして出力される。
【0047】
上述のように構成された2次元ローパスフィルタ1では、垂直利得調整回路13によって画像の垂直方向の低域成分の抽出利得が制御され、水平利得調整回路16によって画像の水平方向の低域成分の抽出利得が制御される。このように垂直方向と水平方向に独立して低域成分の抽出利得が制御されることで、前述したワイド画面対応時における、画像引き伸ばし倍率に応じたエッジ信号の振幅の大きさ(図13のaの大きさ)の調節を実現している。この場合、垂直ローパスフィルタ11および水平ローパスフィルタ14は、その応答特性、すなわちインパルス応答(フィルタ係数)の設定を変更する必要がない。フィルタ係数が固定であれば、乗算器を必要としないため、ローパスフィルタ回路の大幅な縮小が可能となる。
【0048】
垂直利得調整回路13および水平利得調整回路16は同様の構成のものであり、乗算器、加算器などを用いて実現することができる。一例として、図2に垂直利得調整回路13の概略回路図を示す。この垂直利得調整回路13は、垂直ローパスフィルタ11の出力である低域抽出信号Aを入力とする乗算器13aと、垂直遅延器12の出力である遅延信号Bを入力とする乗算器13bと、乗算器13aと乗算器13bの出力を加算する加算器13cとを有する。
【0049】
乗算器13aでは、入力される低域抽出信号Aに対して任意の利得αによる利得制御が施される。すなわち、低域抽出信号Aがα倍される。一方、乗算器13bでは、入力される遅延信号Bに対して乗算器13aで設定した利得αから得られる利得1−αによる利得制御が施される。すなわち、遅延信号Bが1−α倍される。加算器13cでは、α倍された低域抽出信号と1−α倍された遅延信号Bを加算することで、低域成分の抽出利得を制御された信号が出力される。
【0050】
上記のように構成された垂直利得調整回路13では、αの値を1とすることで、加算器13cからは低域抽出信号Aと同じ信号が出力され、また、αの値を0とすることで、加算器13cからは遅延信号Bと同じ信号、すなわち低域成分が抽出されていない信号が出力される。αの値を1から0の間に設定することで、加算器13cからは低域成分の抽出利得がα倍されて出力される。
【0051】
以下、垂直利得調整回路13による利得制御によって輝度信号YOUTのエッジ部分がどのように変化するかについて具体的に説明する。ここでは、α=1の場合と、α=0.5の場合を例に挙げて説明する。
【0052】
(1)α=1:
図3は垂直利得調整回路13に入力される輝度信号YINの波形図、図4はα=1としたときの垂直利得調整回路13の出力を示す波形図である。図3に示すような急激な立ち上がり(エッジ部)を有する輝度信号YINが垂直遅延器12および垂直ローパスフィルタ11にそれぞれ供給されると、垂直ローパスフィルタ11にてその輝度信号YINの低周波成分が抽出され、さらに、垂直利得調整回路13にてその抽出された低周波成分の利得の調整が行われる。ここでは、α=1であるので、垂直ローパスフィルタ11の出力がそのまま垂直利得調整回路13の出力となり、垂直利得調整回路13の出力波形は、図4に示すように、図3の輝度信号YINのエッジ部分がなまったものとなる。
【0053】
図5は図3の輝度信号YINから図4の垂直利得調整回路13の出力を減算して得られたエッジ信号を元の輝度信号(図3の輝度信号YINに同じ)に加算して得られた輝度信号YOUTの波形図である。この輝度信号YOUTは、図3の輝度信号YINのエッジ部分が強調された信号波形になっており、これによりフレア補正が行われる。
【0054】
ワイド画面対応でない通常モード時は、α=1として2次元ローパスフィルタ1が動作させる。
【0055】
(2)α=0.5:
図3に示した輝度信号YINが垂直遅延器12および垂直ローパスフィルタ11にそれぞれ供給されると、垂直ローパスフィルタ11にてその輝度信号YINの低周波成分が抽出され、さらに、垂直利得調整回路13にてその抽出された低周波成分の利得の調整が行われる。ここでは、α=0.5であるので、垂直利得調整回路13からは、垂直ローパスフィルタ11による低域成分の抽出利得がα(=0.5)倍されたものが出力される。
【0056】
図6はα=0.5としたときの垂直利得調整回路13の出力を示す波形図である。α=0.5の場合は、図4に示した出力波形よりもエッジ部のなまりが若干小さい出力波形となる。このため、減算器2の出力であるエッジ信号の振幅の大きさ(図13のaの大きさ)は、上述のα=1の場合よりも小さくなる。
【0057】
図7は図3の輝度信号YINから図6の垂直利得調整回路13の出力を減算して得られたエッジ信号を元の輝度信号に加算して得られる輝度信号YOUTの波形図である。この輝度信号YOUTは、図3の輝度信号YINのエッジ部分が強調された信号波形になっているが、そのエッジ強調部の大きさは、エッジ信号の振幅が小さくなった分、図5に示した輝度信号YOUTのそれより小さくなっている。
【0058】
以上の説明から分かるように、垂直利得調整回路13および水平利得調整回路16のαの値を、通常画面(縦横比が3:4)時は1に設定し、ワイド画面(縦横比が9:16)対応時は、映像信号の引き伸ばし倍率に応じて0から1の間で設定すれば、通常画面、ワイド画面のいずれの場合でもフレア補正を十分に行うことができ、良好な画像を得られる。
【0059】
次に、垂直利得調整回路13および水平利得調整回路16により、前述したワイド画面へ対応する方法について具体的に説明する。
【0060】
(1)ノーマル表示モード:
ノーマル表示モードに設定される場合、表示される画像の縦横比が元画像の縦横比と等しい3:4であるので、垂直方向と水平方向の低域成分の抽出利得を等しい値に設定すればよい。
【0061】
(2)フル表示モード:
フル表示モードに設定される場合、図1に示した回路によるフレア補正が行われた後に、元画像が横方向に所定の倍率で引き伸ばされると、補正の値自体も引き伸ばされることとなり、目的とするフレア補正効果を十分に得られなくなる。このような場合は、水平方向の低域成分の抽出利得を下げればよい。すなわち、水平利得調整回路16のα値を小さくすればよい。このようにするこで、水平ローパスフィルタ14のインパルス応答(フィルタ係数)を変更することなく、十分なフレア補正効果を得ることができる。
【0062】
(3)ズーム表示モード:
ズーム表示モードに設定される場合は、上記のフル表示モードの場合の画像の引き伸ばしによる補正への影響が、垂直方向においても生じる。この場合は、垂直方向の低域成分の抽出利得を下げればよい。すなわち、垂直利得調整回路13のα値を小さくすればよい。このようにすることで、垂直ローパスフィルタ11のインパルス応答(フィルタ係数)を変更することなく、十分なフレア補正効果を得ることができる。
【0063】
(4)非線形表示モード:
非線形表示モードに設定される場合、画像の引き伸ばしが非線形に行われるため、画像の引き伸ばしによるフレア補正への影響が非線形に生じる。この場合は、画像の表示位置に対応した画像の引き伸ばし率に応じて、低域成分の抽出利得(垂直利得調整回路13および水平利得調整回路16のαの値)を適時変更させればよい。もちろん従来のように、非線形表示モードを実現する非線形処理回路を、図1に示した回路の入力側に設けてもよい。
【0064】
以上説明した実施形態において、LPF回路の簡単化のために、垂直遅延器12および水平遅延器17は、それぞれ垂直ローパスフィルタ11および水平ローパスフィルタ14を構成する回路の一部と共用することが可能である。
【0065】
図8は、図1に示した垂直ローパスフィルタ11の一構成例を示す回路図である。この垂直ローパスフィルタは、12TapのFIRフィルタ30と1TapのIIRフィルタ40を縦続接続したものである。
【0066】
FIRフィルタ30は、入力信号INが入力される縦続接続された11個の遅延素子(ラインメモリ)31と、前記入力信号INおよび各遅延素子31の出力をそれぞれ入力とする12個の係数器32と、これら係数器32の出力をそれぞれ加算する11個の加算器33からなり、加算器33の出力がこのFIRフィルタ30の出力である。
【0067】
IIRフィルタ40は、2つの係数器41、44、加算器42、ラインメモリである遅延素子43からなる。係数器41は、FIRフィルタ30の出力を入力とし、その出力が加算器42の一方の入力に供給されている。加算器42の出力は2つに分岐され、一方は垂直ローパスフィルタ11の出力OUTとなっており、他方は遅延素子43に供給されている。遅延素子43の出力は係数器44を介して加算器42のもう一方の入力に供給されている。
【0068】
ここで、11番目の遅延素子からの出力Mは、垂直ローパスフィルタ11におけるフィルタ処理に要する時間に相当する時間分だけ遅延を施された信号に等しい。従って、垂直遅延器12の出力として、前記11番目の遅延素子からの出力Mを用いることで、垂直遅延器12は不要となる。
【0069】
図9は、図1に示した水平ローパスフィルタ14の一構成例を示す回路図である。この水平ローパスフィルタは、17TapのFIRフィルタ50と1TapのIIRフィルタ60を縦続接続したものである。
【0070】
FIRフィルタ50は、入力信号INが入力される縦続接続された16個の遅延素子(レジスタ)51と、前記入力信号INおよび各遅延素子51の出力をそれぞれ入力とする17個の係数器52と、これら係数器52の出力をそれぞれ加算する16個の加算器53からなり、加算器53の出力がこのFIRフィルタ50の出力である。
【0071】
IIRフィルタ60は、2つの係数器61、64、加算器62、遅延素子63からなる。係数器61は、FIRフィルタ50の出力を入力とし、その出力が加算器62の一方の入力に供給されている。加算器62の出力は2つに分岐され、一方は水平ローパスフィルタ14の出力OUTとなっており、他方は遅延素子63に供給されている。遅延素子63の出力は係数器64を介して加算器62のもう一方の入力に供給されている。
【0072】
ここで、17番目の遅延素子からの出力Mは、水平ローパスフィルタ14におけるフィルタ処理に要する時間に相当する時間分だけ遅延を施された信号に等しい。従って、水平遅延器17の出力として、前記16番目の遅延素子からの出力Mを用いることで、水平遅延器17は不要となる。
【0073】
以上説明した本実施形態の画質改善装置は、前述の垂直ローパスフィルタおよび水平ローパスフィルタにフィルタ係数の変更が可能なものが用いられる従来の画質改善装置と同様、画像が水平および垂直方向に引き伸ばされるワイド画面表示において十分な画質改善効果を得ることが可能である。
【0074】
また、本実施形態において、垂直利得調整回路および水平利得調整回路は、ワイド画面表示における画像の引き伸ばしに対応してそのα値が設定されるようになっているが、その他の理由による画像の引き伸ばしに対応させることも可能である。具体的には、信号方式(NTSC方式とPAL方式など)による走査線数の違いへの対応や、各種の表示解像度が存在するコンピュータのビデオ信号について同様の画質補正を行う場合にも適用可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、垂直ローパスフィルタおよび水平ローパスフィルタとして応答特性が固定のものを用いることができるので、従来のものより低コストで、回路規模の小さな装置を提供することができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の画質改善装置の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す垂直利得調整回路の概略回路図である。
【図3】図1に示す垂直利得調整回路に入力される輝度信号YINの波形図である。
【図4】図1に示す垂直利得調整回路のα値を1としたときの出力を示す波形図である。
【図5】図3に示す輝度信号YINから図4に示す垂直利得調整回路の出力を減算して得られたエッジ信号を元の輝度信号に加算して得られた輝度信号YOUTの波形図である。
【図6】図1に示す垂直利得調整回路のα値を0.5としたときの出力を示す波形図である。
【図7】図3に示す輝度信号YINから図6に示す垂直利得調整回路の出力を減算して得られたエッジ信号を元の輝度信号に加算して得られる輝度信号YOUTの波形図である。
【図8】図1に示す垂直ローパスフィルタの一構成例を示す回路図である。
【図9】図1に示す水平ローパスフィルタの一構成例を示す回路図である。
【図10】プロジェクタによって投射される画像の元画像の一例を示す模式図である。
【図11】フレア補正の概念図で、(a)は元画像の映像信号を示す波形図、(b)は(a)の映像信号により表示されるスクリーン映像の輝度分布図、(c)は(a)の映像信号のフレア補正後の信号の波形図、(d)は(c)のフレア補正後の映像信号により表示されるスクリーン映像の輝度分布図である。
【図12】従来の画質改善装置の全体の構成を示すブロック図である。
【図13】(a)はエッジ信号の波形図、(b)は元の映像信号の波形図である。
【図14】ワイド画面へ対応させる場合の表示モードを説明するための図で、(a)は画面の縦横比が3:4の元画像のワイド画面への表示を示す図、(b)はノーマル表示モードの表示を示す図、(c)はフル表示モードの表示を示す図、(d)はズーム表示モードの表示を示す図、(e)は非線形表示モードの表示を示す図である。
【図15】ノーマル表示モードにおける水平方向の映像信号を示す波形図である。
【符号の説明】
1 2次元ローパスフィルタ
2、74 減算器
3、75 利得調整回路
4、13c、33、42、53、62、76 加算器
11、71 垂直ローパスフィルタ
12 垂直遅延器
13 垂直利得調整回路
14、72 水平ローパスフィルタ
15 水平遅延器
16 水平利得調整回路
17 遅延器
13a、13b 乗算器
31、43、51、63 遅延素子
32、41、44、52、61、64 係数器
73 遅延回路
Claims (5)
- 映像信号から得られる輝度信号を入力とし、該入力輝度信号の、前記映像信号により表示される画像の垂直方向および水平方向について、それぞれ低域成分を抽出する2次元ローパスフィルタを有し、前記輝度信号から前記2次元ローパスフィルタにて抽出された低域抽出信号を差し引くことにより得られるエッジ信号が前記輝度信号に加えられる画質改善装置であって、
前記2次元ローパスフィルタは、前記画像の引き伸ばし倍率に応じて前記垂直方向および水平方向の低域成分の抽出利得を個別に制御するものであって、
入力輝度信号の垂直方向の低域成分を抽出する応答特性が固定の垂直ローパスフィルタと、
前記入力輝度信号が分岐されて入力され、該分岐入力された入力輝度信号を所定の遅延時間だけ遅延する垂直遅延器と、
前記垂直ローパスフィルタにて抽出された垂直方向の低域成分の利得を調整し、前記垂直遅延器にて遅延が施された遅延輝度信号の利得を調整し、それら利得調整がされた低域成分と遅延輝度信号とを加算して、利得調整が施された垂直低域成分を得る垂直利得調整手段と、
前記垂直利得調整手段から出力される、前記垂直低域成分が抽出された輝度信号を入力とし、該入力輝度信号の水平方向の低域成分を抽出する応答特性が固定の水平ローパスフィルタと、
前記水平ローパスフィルタに入力される輝度信号が分岐されて入力され、該分岐入力された入力輝度信号を所定の遅延時間だけ遅延する水平遅延器と、
前記水平ローパスフィルタにて抽出された水平方向の低域成分の利得を調整し、前記水平遅延器にて遅延が施された遅延輝度信号の利得を調整し、それら利得調整がされた低域成分と遅延輝度信号とを加算して、利得調整が施された前記低域抽出信号を得る水平利得調整手段とを有することを特徴とする画質改善装置。 - 垂直利得調整手段および水平利得調整手段はそれぞれ、
ローパスフィルタにて抽出された低域成分をα倍する第1の乗算器と、
遅延輝度信号を(1−α)倍する第2の乗算器と、
前記第1および第2の乗算器の出力を加算する加算器とを有し、
前記αの値が0から1の間に設定されることを特徴とする請求項1に記載の画質改善装置。 - 垂直遅延器を構成する遅延素子が垂直ローパスフィルタを構成する遅延素子と共用であることを特徴とする請求項1に記載の画質改善装置。
- 水平遅延器を構成する遅延素子が水平ローパスフィルタを構成する遅延素子と共用であることを特徴とする請求項1に記載の画質改善装置。
- 映像信号から得られる輝度信号の、前記映像信号により表示される画像の垂直方向および水平方向について、それぞれ低域成分を2次元ローパスフィルタによって抽出して低域抽出信号を得る第1のステップと、
前記輝度信号から前記低域抽出信号を差し引くことによりエッジ信号を得、該得られたエッジ信号を前記輝度信号に加える第2のステップとからなり、
前記第1のステップは、前記画像の引き伸ばし倍率に応じて前記垂直方向および水平方向の低域成分の抽出利得を個別に制御する段階を含み、
前記段階は、
輝度信号から抽出した垂直方向の低域成分の利得を調整し、前記輝度信号に所定の遅延時間だけ遅延を施した第1の遅延輝度信号の利得を調整し、それら利得調整がされた低域成分と遅延輝度信号とを加算して、利得調整が施された垂直低域成分を得る第1の段階と、
前記垂直低域成分が抽出された輝度信号を入力とし、該入力輝度信号の水平方向の低域成分を抽出し、該抽出した水平方向の低域成分の利得を調整し、前記入力輝度信号に所定の遅延時間だけ遅延を施した第2の遅延輝度信号の利得を調整し、それら利得調整がされた低域成分と遅延輝度信号とを加算して、利得調整が施された前記低域抽出信号を得る第2の段階とを含むことを特徴とする画質改善方法。
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