JP5614091B2 - 発光素子の駆動回路及びその駆動信号生成方法 - Google Patents

発光素子の駆動回路及びその駆動信号生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、発光素子の駆動回路及びその駆動信号生成方法に関する。
近年、ハイエンドサーバでのCPUの飛躍的な性能向上に伴い、ラック間、ボード間、ボード内においてデータ転送速度が急激に増大している。そのため、電気配線でのデータ伝送速度の高速化の限界に近づいており、より高速なデータ伝送が可能な光インターコネクト技術が期待されている。
高速な光インターコネクトを実現するためには、発光素子を高速駆動する必要がある。発光素子を矩形波の信号で駆動した場合、光出力波形は図1に示すように、波形の立ち上がりと立ち下がりが非対称な波形となる。図1の横軸の数字は、1ビットのデータを示す1タイムスロットの期間を示し、縦軸は信号電力を示す。
発光素子の立ち上がり時と立ち下がり時の波形の非対称性を改善するために、例えば、表示素子を非点灯状態から点灯状態へ切り換えるときに、駆動回路を半駆動状態にした後に駆動状態にする。また、表示素子を点灯状態から非点灯状態に切り換えるときに、駆動回路を半駆動状態にした後に非駆動状態にする技術が知られている(例えば、特許文献1)。
また、LEDの電流を階段状に変化させてLEDの明るさを調整する技術が知られている(例えば、特許文献2)。
LED駆動回路において、第1ピーキング電流発生回路と第2ピーキング電流発生回路とを有する。LEDの駆動電流に第1ピーキング電流発生回路で生成される第1ピーキング電流を重畳した後、さらに、第2ピーキング電流発生回路で生成される第2ピーキング電流を重畳する技術が知られている(例えば、特許文献3)。
特開平1−179194号公報 特開2009−277514号公報 特開2006−40975号公報
発光素子の出力光の信号品質を高めることを目的とする。
開示の発光素子の駆動回路は、発光素子を駆動するための入力信号を遅延させる遅延回路と、前記入力信号の立ち上がりを検出する立ち上がり検出回路と、前記入力信号の立ち下がりを検出する立ち下がり検出回路と、前記立ち上がり検出回路の出力信号に対して所望の周波数特性を与える第1のフィルタと、前記立ち下がり検出回路の出力信号に対して所望の周波数特性を与える第2のフィルタと、前記遅延回路と前記第1のフィルタと前記第2のフィルタの出力信号を加算する加算器とを備える。
開示の駆動回路によれば、発光素子の出力光の信号品質を向上することができる。
発光素子の光出力波形を示す図である。 第1の実施の形態の駆動回路の回路構成を示す図である。 第1の実施の形態の駆動回路の波形を示す図である。 フィルタの構成を示す図である。 フィルタの周波数特性の一例を示す図である。 駆動回路の動作説明図である。 点灯時(マーク)の発光素子の周波数特性を示す図である。 点灯時(マーク)の駆動回路の周波数特性の説明図である。 点灯時(マーク)の発光素子と駆動回路を含む全体の周波数特性を示す図である。 消灯時(スペース)の発光素子の周波数特性を示す図である。 消灯時(スペース)の駆動回路の周波数特性の説明図である。 消灯時(スペース)の発光素子と駆動回路と全体の周波数特性を示す図である。 発光素子と駆動回路と全体の帯域の説明図である。 光信号のアイパターンを示す図である。 第2の実施の形態の駆動回路の回路構成を示す図である。 RSフリップフロップの回路図である。 第3の実施の形態の駆動回路の回路構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図2は、第1の実施の形態の発光素子の駆動回路11の構成を示す図である。発光素子は、例えば、半導体レーザ、LED等である。
図2において、矩形波の入力信号aは、遅延回路(Delay)12と立ち上がり検出回路13と立ち下がり検出回路14に入力する。遅延回路12の出力信号は増幅器17で増幅され加算器20に出力される。
立ち上がり検出回路13は、入力信号aの立ち上がりを検出して、入力信号aの立ち上がりに同期した信号bをフィルタ15に出力する。フィルタ15は、立ち上がり検出回路13の出力信号(立ち上がり検出信号)bに対して所望の周波数特性を与えた信号を出力する。所望の周波数特性とは、例えば、発光素子の点灯時の利得の周波数特性を補償するような周波数特性である。フィルタ15の出力信号は、増幅器18で増幅され加算器20に出力される。
立ち下がり検出回路14は、入力信号aの立ち下がりを検出して、入力信号aの立ち下がりに同期した信号cをフィルタ16に出力する。フィルタ16は、立ち下がり検出回路14の出力信号(立ち下がり検出信号)cに対して所望の周波数特性を与えた信号を出力する。所望の周波数特性とは、例えば、発光素子の消灯時の利得の周波数特性を補償するような周波数特性である。フィルタ16の出力信号は増幅器19で増幅され加算器20へ出力される。フィルタ15、16は、デジタルフィルタの演算処理により実現しても良い。
加算器20は、増幅器17の出力信号と増幅器18の出力信号と増幅器19の出力信号を加算した信号を出力する。すなわち、加算器20は、入力信号aを遅延させた信号と、入力信号aの立ち上がりに同期し、かつ所望の周波数特性を持つ信号と、入力信号aの立ち下がりに同期し、かつ所望の周波数特性を持つ信号を加算した信号を出力する。
なお、立ち上がり検出回路13と立ち下がり検出回路14は、1つの回路で立ち上がり検出と立ち下がり検出を行っても良い。
図3は、図2の駆動回路11の各部の波形を示す図である。図3の点線で示す1タイムスロットの期間は、1ビットのデータが出力される期間を示している。
入力信号aは、時刻t1にローレベルからハイレベルに変化し、時刻t2にハイレベルからローレベルに変化する。また、入力信号aは、時刻t3にローレベルからハイレベルに変化し、時刻t4にハイレベルからローレベルに変化する。
立ち上がり検出回路13の出力信号bは、入力信号aの立ち上がりに同期したタイミングでローレベルからハイレベルに変化し、一定期間(1タイムスロットの時間より短い時間)ハイレベルの状態を維持した後、ローレベルに変化する。例えば、出力信号bは、入力信号aがハイレベルからローレベルに変化する時刻t2にローレベルからハイレベルに変化し、時刻t1から一定時間経過した後ローレベルに変化する。1タイムスロットは、データ信号の1ビットの時間である。
立ち下がり検出回路14の出力信号cは、入力信号aの立ち下がりに同期したタイミングで0レベルから負の一定値(例えば、−1)に変化し、一定期間負の値を維持した後、0レベルに戻る。例えば、出力信号cは、入力信号aがローレベルに変化する時刻t2に負の一定値に変化し、一定時間経過後に0レベルとなる。立ち下がり検出回路14の出力信号cは負の信号に限らず正の信号でも良い。
図4は、図2のフィルタ15(又は16)の構成を示す図である。フィルタ15は、2個の遅延回路21、22と3個の増幅器23〜25を有する。
遅延回路21と増幅器23には、立ち上がり検出回路13の出力信号bが入力する。遅延回路21の出力は遅延回路22と増幅器24に入力する。遅延回路22の出力は増幅器25に入力する。増幅器23と増幅器24と増幅器25の出力信号が、次段に出力される。
上記の遅延回路21、22の遅延時間と、増幅器23〜25の増幅度を変化させることで所望の周波数特性を持つフィルタを実現することができる。そして、立ち上がり検出回路13の出力信号bと立ち下がり検出回路14の出力信号cに対して、それぞれ所望の周波数特性を与えることができる。
フィルタ15、16は、図4に示した遅延回路と増幅器の組を2個縦続接続した回路に限らない。遅延回路と増幅器の組の縦続段数は3以上でも良い。また、遅延回路と増幅器を縦続接続ではく並列接続したデジタルフィルタ、例えば、並列型のFIRファイル、IIRフィルタ等でも良い。
図5は、図4のフィルタの周波数特性の一例を示す図である。図5の横軸は、測定周波数を特定の基準周波数で正規化した値を示し、縦軸は基準周波数における測定信号の振幅の何倍の値であるかを示している。
図4に示すフィルタ15の遅延時間、増幅度を調整して、図5に示すような周波数特性を実現することで、立ち上がり検出回路13の出力信号bに対して所望の周波数特性を与えることができる。
図6は、駆動回路11の動作説明図である。図6は、駆動回路11の立ち上がり検出時の回路を伝達関数を用いて表したものである。
図2の立ち上がり検出回路13は、入力信号aをスルーで出力する回路dと、遅延時間τ2の遅延回路31と、増幅度−1の増幅器32とで表すことができる。
この立ち上がり検出回路13は、矩形波の入力信号aを遅延回路31で一定時間τ2遅延し、さらに遅延した信号に−1を乗算した信号と、入力信号aとを加算した信号を出力する。
フィルタ15は、遅延時間τ3の遅延回路21と、遅延時間τ4の遅延回路22と、増幅度Bの増幅器23と、増幅度Cの増幅器24と、増幅度Dの増幅器25で表すことができる。
フィルタ15は、立ち上がり検出回路13の出力信号に対して上記の遅延時間と増幅度で定まるフィルタ処理を施した信号を出力する。フィルタ15の出力信号は増幅器18において増幅度Eで増幅された後、加算器20に出力される。
加算器20は、遅延時間τ1遅延され、増幅度Aで増幅された入力信号aと、増幅器18の出力信号を加算した信号を立ち上がり時の駆動信号として出力する。
図6の駆動回路11の伝達関数H(f)は、ω=2πfとすると、以下の式で表せる。
H(f)=Ae−jωτ1+E(1−e−jωτ2)(B+Ce−jωτ3+De−jω(τ3+τ4)
図6の増幅器17、23〜25の増幅度A〜D、遅延回路12、21,22、31の遅延時間τ1〜τ4を変化させることで、所望の周波数特性を持った駆動回路11を実現することができる。例えば、駆動回路11の利得−周波数特性を、発光素子の利得−周波数特性と逆の周波数特性を持つように設計することで、発光素子と駆動回路11を含む全体の利得の周波数特性を改善することができる。
なお、駆動回路11の周波数特性を設計するときに必ずしも全ての遅延回路の遅延時間と増幅器の増幅を変化させる必要はない。例えば、立ち上がり検出回路13の遅延時間τ2と、フィルタ15の遅延時間τ3,τ4と増幅度B−Dを、発光素子の点灯時の利得の周波数特性を補償するような値に設計しても良い。また、立ち下がり検出回路14の遅延時間とフィルタ16の遅延時間と増幅度を、発光素子の消灯時の利得の周波数特性を補償するような値に設計しても良い。
図7は、点灯時(マーク)の発光素子の利得−周波数特性を示す図である。図7の利得−周波数特性に示すように、この発光素子は10GHz付近で利得の低下量が3dBとなる周波数特性を持っている。
図8は、点灯時(マーク)の駆動回路11の周波数特性の説明図である。図8の曲線f1は、発光素子の利得−周波数特性の逆の特性を示している。この曲線f1は、例えば、図7に示す発光素子の利得−周波数特性を0dBを通る周波数軸で折り返したときの周波数特性を示している。
図8の曲線f2は、駆動回路11の利得−周波数特性を示している。曲線f2の利得は、0GHzから利得が2dBとなる周波数(図8では、8GH付近)まで、曲線f1の利得と一致している(図7に円で囲まれる部分)。このような利得の周波数特性は、駆動回路11の利得の周波数特性を、発光素子の利得の周波数特性を周波数軸で折り返した特性と一致するように設計することで実現できる。例えば、図6の遅延回路11の遅延時間τ1〜τ4と増幅度A〜Dを、発光素子の周波数特性の逆の特性となるような値に設計することで実現できる。
図8の約8GH以上の周波数では、曲線f2の利得(駆動回路11の利得)は、曲線f1の利得(周波数軸で折り返した発光素子の利得)より小さくなっている。
従って、図8の曲線f2で示す利得−周波数特性を持つように駆動回路11の遅延時間と増幅度を設計することで、発光素子と駆動回路11を含む全体の利得を0GHz〜8GHz付近までほぼ平坦にすることができる。これは、図7に示す発光素子の利得が0dBである周波数を8GH付近まで広げることを意味している。これにより、発光素子と駆動回路11を含む全体の利得の周波数特性の高域側のカットオフ周波数(利得が3dB低下する周波数)を高くして周波数帯域を広げることができる。
図9は、点灯時(マーク)の発光素子と駆動回路11を含む全体の利得−周波数特性を示す図である。第1の実施の形態の発光素子は、図9に示すように点灯時に10GHz付近で利得が3dB低下する特性を有している。
立ち上がり検出回路13とフィルタ15等を有する駆動回路11の周波数特性を、図8に示すような特性に設計することで、発光素子と駆動回路11を含む全体の利得を10GH付近まで0dBにすることができる(図9参照)。
図9に示す発光素子の周波数特性と、発光素子と駆動回路を含む全体の周波数を特性を比較すると、利得が3dB低下するカットオフ周波数が異なっている。すなわち、発光素子の利得が3dB低下するカットオフ周波数が約10GHzであるのに対して、フィルタ有りの全体(発光素子と駆動回路11を含む)のカットオフ周波数は約14GHzとなっている。駆動回路11に立ち上がり検出回路13とフィルタ15を設け、駆動回路11の周波数特性を発光素子の周波数特性を補償するように設計することで、駆動素子と駆動回路11を含む全体の利得の周波数帯域を広げることができる。
次に、図10は、消灯時(スペース)の発光素子の周波数特性を示す図である。
図10の利得−周波数特性に示すように、この発光素子は消灯時に8GHz付近で利得の低下量が3dBとなる周波数特性を持っている。この発光素子は利得が3dB低下する高域側のカットオフ周波数が8GHz付近となっている。発光素子の消灯時(スペース)とは、発光素子に一定の駆動電流を流した状態でデータ信号を送信しない状態、あるいは駆動電流が0でデータ信号を送信し状態の両方を含んでいる。
図11は、消灯時の駆動回路11の周波数特性の説明図である。図11の曲線f3は、図10に示す発光素子の利得−周波数特性を、0dBを通る周波数軸で折り返したときの特性を示している。
図11の曲線f4は、駆動回路11の利得−周波数特性を示している。曲線f4の利得は、0GHzから利得が3dBとなる周波数(図11では8GHz付近)まで、曲線f3の利得と一致するようにしている(図11に円で囲まれる部分)。これは、立ち下がり検出回路14とフィルタ16を含む駆動回路11の利得−周波数特性を、周波数軸で折り返した発光素子の周波数特性と一致するように設計することで実現できる。具体的には、立ち下がり検出回路14の遅延回路の遅延時間とフィルタ16の2個の遅延回路の遅延時間と、3個の増幅器の増幅度を、発光素子の周波数特性の逆の特性となる値に設計することで実現している。
図11の8GH以上の周波数では、曲線f4の利得(駆動回路11の利得)は、曲線f3の利得(周波数軸で折り返した発光素子の利得)より小さくなっている。
従って、図11の曲線f4で示す周波数特性を持つように駆動回路11の遅延時間と増幅度を設計することで、発光素子と駆動回路11を含む全体の利得の周波数特性を0GHzから8GHz付近までほぼ平坦にすることができる。さらに、8GHz以上の周波数で一定の傾きで利得が減少する特性にすることができる。
図12は、消灯時(スペース)の発光素子と駆動回路11を含む全体の利得−周波数特性を示す図である。
発光素子の利得は、図12に示すように0GHz〜約8GHzの周波数範囲で3dB低下しており、利得が3dB低下するカットオフ周波数は約8GHzとなっている。
一方、立ち下がり検出回路14とフィルタ16を含む駆動回路11の周波数特性を、0〜約8GHzの周波数範囲で、周波数軸で折り返した発光素子の周波数特性と一致させている。これにより、0〜約8GHzの周波数範囲で、発光素子と駆動回路11を含む全体の利得をほぼ一定にすることができる。8GHz以上の周波数では利得が徐々に減少し、約13GHzで利得が3dBが低下するようにしている。つまり、発光素子と駆動回路11を含む全体の回路の高域側のカットオフ周波数を約13GHzとなっている。
駆動回路11の消灯時の利得の周波数特性を、周波数軸で折り返した発光素子の周波数特性と一定の周波数範囲で一致させることで、発光素子と駆動回路11を含む全体の消灯時の利得の帯域を広げることができる。具体的には、駆動回路11の立ち下がり検出回路14とフィルタ16の遅延回路の遅延時間と増幅器の増幅度を、発光素子の利得の低下を補償するような値に設定することで発光素子と駆動回路11を含む全体の利得の周波数帯域を広げることができる。
図13は、発光素子と駆動回路11と全体の帯域の説明図である。最初に消灯時(スペース(0))の帯域について説明する。消灯時の発光素子のカットオフ周波数は約8GHzであり(図7参照)、図13(A)に示すように、発光素子の消灯時の利得の帯域は、点灯時(マーク)の帯域より狭くなっている。駆動回路11の利得の周波数特性は、発光素子の利得の低下を補うような特性に設定している。
従って、発光素子と駆動回路11を含む全体のカットオフ周波数は約13GHzまで広がり(図12参照)、図13(A)に示すように発光素子と駆動回路11を含む全体の利得の帯域は広がっている。
点灯時(マーク(1))の発光素子のカットオフ周波数は約10GHzであり(図7参照)、図13(B)に示すように発光素子の利得の帯域は消灯時の帯域より広くなっている。駆動回路11の利得の周波数特性は、発光素子の利得の低下を補うような特性に設定している。
従って、点灯時の発光素子と駆動回路11を含む全体のカットオフ周波数は約13GHzまで広がり(図9参照)、図13(B)に示すように発光素子と駆動回路11を含む全体の利得の帯域は広がっている。
図14(A)、(B)は、発光素子の光信号のアイパターンを示す図である。図14(A)は、従来の駆動回路を用いたときの光信号のアイパターンを示し、図14(B)は、第1の実施の形態の駆動回路11を用いたときの光信号のアイパターンを示す。
図14(B)に示す実施の形態の駆動回路11を用いた光信号のアイパターンの開口度(垂直方向の高さ)は、図14(A)に示す従来の駆動回路を用いた光信号のアイパターンの約1.3倍になっている。アイパターンの開口度が大きくなることは、光信号の信号品質が向上したことを示している。これは、第1の実施の形態の駆動回路11を用いることで、発光素子と駆動回路11を含む全体の利得の周波数帯域が広くなっているからである。
上述した第1の実施の形態によれば、発光素子と駆動回路11を含む全体の利得の周波数帯域を広げることができる。これにより、光信号の波形の歪みを減らしアイパターンの開口度を大きくすることができる。また、発光素子の点灯時の利得の帯域の広がりと消灯時の利得の帯域の広がりを近づけることで、光信号の立ち上がり時の波形と立ち下がり時の波形の対称性を高めることができる。波形の対称性を高めることで光信号の波形の歪みを減らすことができる。
図15は、第2の実施の形態の駆動回路41の構成を示す図である。図15において、図2と同じ回路には同じ符号を付けてそれらの説明を省略する。
駆動回路41は、立ち上がり検出回路13と、立ち下がり検出回路14と、データ再生回路42と、フィルタ15と、フィルタ16と、増幅器17〜19と、加算器20を有する。
データ再生回路42には、立ち上がり検出回路13の出力信号bと、立ち下がり検出回路14の出力信号cが入力する。データ再生回路42は、立ち上がり検出回路13の出力信号bにより出力がハイレベルとなり、立ち下がり検出回路14の出力信号cにより出力がローレベルに変化する回路である。信号bは、入力信号aの立ち上がりに同期した信号であり、信号cは入力信号aの立ち上がりに同期した信号である。従って、データ再生回路42の出力信号eは、入力信号aと同一の信号となる。その他の回路の構成は、図2と同じである。
図16は、データ再生回路42の一例のRSフリップフロップ43の回路図である。
RSフリップフロップ43は、2個のノアゲート44、45を有する。ノアゲート44の一方の入力端子(リセット端子R)には、立ち下がり検出回路14の出力信号cの極性を反転した信号が入力し、他方の入力端子には、ノアゲート45の出力が入力する。
ノアゲート45の一方の入力端子(セット端子S)には、立ち上がり検出回路13の出力信号bが入力し、他方の入力端子にはノアゲート44の出力信号が入力する。
ノアゲート45のセット端子Sに入力する信号がローレベルからハイレベルに変化すると、ノアゲート44の出力がローレベルからハイレベルに変化する。その状態で、信号bがローレベルに変化してもノアゲート44の出力はハイレベルを維持する。
次に、立ち下がり検出回路14の出力信号cが負の値となり、その極性を判定した信号がローレベルからハイレベルに変化すると、ノアゲート44の出力はハイレベルからローレベルに変化する。
すなわち、ノアゲート44の出力信号は、入力信号aの立ち上がりに同期したタイミングでローレベルからハイレベルに変化し、入力信号の立ち下がりに同期したタイミングでローレベルに変化する信号となる。従って、RSフリップフロップ43の出力信号は入力信号aと同じ信号となる。
データ再生回路42は、RSフリップフロップ43に限らず、立ち上がり検出回路13の出力信号bと、立ち下がり検出回路14の出力信号cを用いて、入力信号aと同じ信号を再生できる回路であればどのような回路でも良い。
上述した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に発光素子と駆動回路41を含む全体の利得の帯域を広げることができる。これにより、光信号の波形の歪みを少なくし光信号の信号品質を向上することができる。さらに、データ再生回路42により遅延回路を用いずに入力信号を再生することができる。
次に、図17は、第3の実施の形態の駆動回路51の回路構成を示す図である。図17において、図2と同じブロックには同じ符号を付けてそれらの説明を省略する。
フィルタ15の出力と増幅器18の入力との間に遅延回路52が設けられている。同様に、フィルタ16の出力と増幅器19の入力との間に遅延回路53が設けられている。
遅延回路52は、立ち上がり検出回路13とフィルタ15で発生する遅延を調整するための回路である。
遅延回路53は、立ち下がり検出回路14とフィルタ16で発生する遅延を調整するための回路である。
上述した第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に発光素子と駆動回路41を含む全体の利得の帯域を広げることができる。これにより、光信号の波形の歪みを少なくし光信号の信号品質を向上することができる。さらに、遅延回路52,53により立ち上がり検出回路13の系の信号と、立ち下がり検出回路14の系の信号の遅延を調整することができる。
11 駆動回路
12 遅延回路
13 立ち上がり検出回路
14 立ち下がり検出回路
15−19 増幅器
20 加算器
21、22 遅延回路
23〜25 増幅器

Claims (7)

  1. 発光素子を駆動するための入力信号を遅延させる第1の遅延回路と、
    前記入力信号の立ち上がりを検出する立ち上がり検出回路と、
    前記入力信号の立ち下がりを検出する立ち下がり検出回路と、
    前記立ち上がり検出回路の出力信号に対して所望の周波数特性を与える第1のフィルタと、
    前記立ち下がり検出回路の出力信号に対して所望の周波数特性を与える第2のフィルタと、
    前記第1の遅延回路と前記第1のフィルタと前記第2のフィルタの出力信号を加算する加算器とを備え
    前記立ち上がり検出回路と前記第1のフィルタは、前記発光素子の点灯時の利得の周波数特性と逆の周波数特性を持ち、
    前記立ち下がり検出回路と前記第2のフィルタは、前記発光素子の消灯時の利得の周波数特性と逆の周波数特性を持つ
    発光素子の駆動回路。
  2. 前記第1及び第2のフィルタは、それぞれ入力信号を遅延させる複数の遅延回路と複数の増幅器を有する請求項1記載の発光素子の駆動回路。
  3. 前記第1の遅延回路の出力信号の振幅を増幅する第1の増幅器と、
    前記第1のフィルタの出力信号を増幅する第2の増幅器と、
    前記第2のフィルタの出力信号を増幅する第3の増幅器とを有する請求項1又は2記載の発光素子の駆動回路。
  4. 前記第1の遅延回路の代わりに前記立ち上がり検出回路の出力信号と前記立ち下がり検出回路の出力信号とを用いて前記入力信号を再生するデータ再生回路を有する請求項1乃至3の何れか1項に記載の発光素子の駆動回路。
  5. 前記立ち上がり検出回路と前記第1のフィルタの内部で発生する信号の遅延を調整する第2の遅延回路と、
    前記立ち下がり検出回路と前記第2のフィルタの内部で発生する遅延を調整する第3の遅延回路とを有する請求項1乃至の何れか1項に記載の発光素子の駆動回路。
  6. 発光素子を駆動するための入力信号を所望の時間遅延させた第1の信号を生成し、
    前記入力信号の立ち上がりに同期する立ち上がり検出信号に対して所望の周波数特性を与える第1のデジタルフィルタ処理を施し、
    前記入力信号の立ち下がりに同期する立ち下がり検出信号に対して所望の周波数特性を与える第2のデジタルフィルタ処理を施し、
    前記第1の信号と前記第1のデジタルフィルタ処理を施した信号と前記第2のデジタルフィルタ処理を施した信号を加算した信号を駆動信号として生成し、
    前記第1のデジタルフィルタ処理は、前記発光素子の点灯時の利得の周波数特性と逆の周波数特性を与えるフィルタ処理であり、
    前記第2のデジタルフィルタ処理は、前記発光素子の消灯時の利得の周波数特性と逆の周波数特性を与えるフィルタ処理である
    発光素子の駆動信号生成方法。
  7. 前記デジタルフィルタ処理は、信号に遅延を施す複数の遅延演算処理と、信号を所望の増幅度で増幅する複数の乗算処理とを行うフィルタ処理である請求項記載の発光素子の駆動信号生成方法。
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