JP4454375B2 - 画像エッジ補正装置、映像表示装置、及び画像エッジ補正方法 - Google Patents

画像エッジ補正装置、映像表示装置、及び画像エッジ補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像エッジ補正装置、映像表示装置、及び画像エッジ補正方法、より詳細には、テレビジョン装置やデジタルカメラ等のデジタル画像に対して画像のエッジ特性を改善するための技術に関する。
テレビ信号に対して周波数帯域が制限されたり、画像の拡大/縮小処理(電子ズーム)によりエッジがぼかされることで画像の先鋭性を失うことがある。そこで、画像の先鋭性を取り戻すために、2つの補正処理を行う。1つは大きな低周波数エッジ(すなわち、変化の緩いエッジ)の特性を改善する処理で、このようなエッジは十分広いTransient Area(過渡領域)を持ち、十分大きなコントラストのあるエッジである。この変化の緩いエッジに対する補正をTI(Transient Improvement)処理という。さらに、このTI処理を輝度信号に対して行う場合、LTI(Luma Transient Improvement)処理といい、クロマ信号に対して行う場合、CTI処理(Chroma Transient Improvement)という。
もう1つの補正処理は、高周波数エッジ(すなわち、変化の急なエッジ、画像の細部を表すエッジ)を含めた全てのエッジ情報を強調する処理である。この補正をEE(Edge Enhancement)処理という。通常、TI処理はOver/Undershootを付けず、EE処理はOver/Undershootを付ける。また、EE処理は2次微分を用いたLaplacianフィルタなどを用いて実現され、このLaplacianフィルタの出力は上記TI処理の結果に加算されて最終の補正結果として出力される。
一方、上記TI処理として、遅延手法により注目画素の近隣で画素の最大値と最小値を検出し、注目画素に対して2次微分の値が確実に正のときに最大値を出力し、その2次微分値が確実に負のときに最小値を出力する方法がある。この方法は変化の急なエッジ、すなわち画像の細部を表すエッジに対しても影響があるので、その処理結果は不自然な画像になってしまう。
上記問題点に対して、例えば特許文献1には、上記補正出力(最大値と最小値)を直接使用せずに原画像の値と重み付け平均して出力する方法が開示されている。重み付け係数にはST(Step Transient)という信号を使う。STは1次微分に相当する信号を作って、その絶対値を正規化したものである。上記補正出力にSTを乗じ、原画像信号に(1−ST)を乗じ、これらを加算して出力する。
米国特許第6094205号明細書
しかしながら、上記特許文献1に記載の発明は、重み付け平均によって変化の急なエッジ(画像細部)に対する補正をある程度抑えてTI処理を実現するが、エッジの選択性がないため、変化の急なエッジに対する不要な補正処理自体をなくすことができない。従って、画像に不自然な補正効果が残ってしまう。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、画像のエッジを補正する際に、広域フィルタと狭域フィルタの差分から変化の緩やかな低周波エッジを抽出し、その低周波エッジにのみ選択的にTI処理を行えるようにすること、
また、TI処理に対して速度変調機能(黒部分の強調機能)を付与できるようにすること、
また、TI処理に加えて、別の広域フィルタと狭域フィルタの差分から変化の急な高周波エッジを抽出し、その高周波エッジを含むエッジに対してEE処理を行い、さらにオーバー/アンダーシュートを制御できるようにすること、
さらに、これらの画像エッジの補正処理を簡単なハードウェア構成で実現できるようにすること、を目的としてなされたものである。
上記課題を解決するために、第1の技術手段は、画像のエッジを補正する画像エッジ補正装置において、画像信号を輝度信号とクロマ信号に分けて入力する信号入力手段と、該入力された輝度信号に対して所定の周波数成分を抽出するための第1の狭域フィルタと、該第1の狭域フィルタよりも広い周波数成分を抽出するための第1の広域フィルタと、前記第1の狭域フィルタと第1の広域フィルタにより抽出された周波数成分の差分から低周波エッジ領域を抽出する低周波エッジ領域抽出手段と、前記低周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、該生成した補正信号を前記輝度信号に加算して輝度補正信号を生成する輝度補正手段と、該輝度補正手段により出力された前記輝度補正信号に対して所定の周波数成分を抽出するための第2の狭域フィルタと、該第2の狭域フィルタよりも広い周波数成分を抽出するための第2の広域フィルタと、前記第2の狭域フィルタと第2の広域フィルタにより抽出された周波数成分の差分から高周波エッジ領域を抽出する高周波エッジ領域抽出手段と、該抽出された高周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、該生成した補正信号を前記輝度補正信号に加算してエッジ強調輝度補正信号を生成するエッジ強調輝度補正手段とを備えていることを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、前記輝度補正手段は、前記低周波エッジ領域を明領域と暗領域に分割し、該分割した明領域と暗領域それぞれに対してゲインを設定する手段を備えていることを特徴としたものである。
の技術手段は、第又は第の技術手段において、前記輝度補正手段は、前記輝度信号から定まる範囲に基づいて、前記輝度補正信号に対してクランプ処理を行う手段を備えていることを特徴としたものである。
の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記エッジ強調輝度補正手段は、前記輝度補正信号から定まる範囲に基づいて、前記エッジ強調輝度補正信号に対してオーバーシュート及び/又はアンダーシュートを制御する手段を備えていることを特徴としたものである。
の技術手段は、第1のいずれか1に記載の画像エッジ補正装置を備えた映像表示装置である。
の技術手段は、画像のエッジを補正する画像エッジ補正方法において、画像信号を輝度信号とクロマ信号に分けて入力する信号入力ステップと、該入力された輝度信号に対して所定の周波数成分を抽出するための第1の狭域フィルタ及び該第1の狭域フィルタよりも広い周波数成分を抽出するための第1の広域フィルタにより抽出された周波数成分の差分から低周波エッジ領域を抽出する低周波エッジ領域抽出ステップと、前記低周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、該生成した補正信号を前記輝度信号に加算して輝度補正信号を生成する輝度補正ステップと、該輝度補正ステップにて出力された前記輝度補正信号に対して所定の周波数成分を抽出するための第2の狭域フィルタ及び該第2の狭域フィルタよりも広い周波数成分を抽出するための第2の広域フィルタにより抽出された周波数成分の差分から高周波エッジ領域を抽出する高周波エッジ領域抽出ステップと、該抽出された高周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、該生成した補正信号を前記輝度補正信号に加算してエッジ強調輝度補正信号を生成するエッジ強調輝度補正ステップとを有することを特徴としたものである。
の技術手段は、第の技術手段において、前記輝度補正ステップは、前記低周波エッジ領域を明領域と暗領域に分割し、該分割した明領域と暗領域それぞれに対してゲインを設定するステップを有することを特徴としたものである。
の技術手段は、第又は第の技術手段において、前記輝度補正ステップは、前記輝度信号から定まる範囲に基づいて、前記輝度補正信号に対してクランプ処理を行うステップを有することを特徴としたものである。
の技術手段は、第6〜第8のいずれか1の技術手段において、前記エッジ強調輝度補正ステップは、前記輝度補正信号から定まる範囲に基づいて、前記エッジ強調輝度補正信号に対してオーバーシュート及び/又はアンダーシュートを制御するステップを有することを特徴としたものである。
画像のエッジを補正する際に、広域フィルタと狭域フィルタの差分から変化の緩やかな低周波エッジを抽出し、その低周波エッジにのみ選択的にTI処理を行うことができるため、より自然な補正効果を得ることができる。また、画像エッジの補正を汎用フィルタの組み合わせによる簡単な構成で実現することができる。
図1は、本発明の一実施形態である画像エッジ補正装置の構成例を示すブロック図で、図中、10は画像エッジ補正装置で、該画像エッジ補正装置10は、大きく分けてCTI(Chroma Transient Improvement)処理部1,LTI(Luma Transient Improvement)処理部2,EE(Edge Enhancement)処理部3、及び信号入力部11から構成され、CTI処理部1は、広域フィルタ12,狭域フィルタ13,低周波エッジ領域抽出部14,クロマ補正部15からなり、LTI処理部2は、広域フィルタ16,狭域フィルタ17,低周波エッジ領域抽出部18,輝度補正部19からなり、EE処理部3は、広域フィルタ20,狭域フィルタ21,高周波エッジ領域抽出部22,エッジ強調輝度補正部23からなる。
尚、本発明の実施形態は、画像エッジ補正装置10に限らず、画像エッジ補正装置10を備えた映像表示装置(例えば、CRTやLCD、プラズマディスプレイなど)の形態としてもよい。
図1において、信号入力部11は、画像信号をクロマ信号Cと輝度信号Yに分けて、クロマ信号CをCTI処理部1に、輝度信号YをLTI処理部2に入力する。CTI処理部1は、入力されたクロマ信号Cから低周波エッジ領域(すなわち、変化の緩やかなエッジ)を抽出し、その低周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、生成した補正信号をクロマ信号Cに加算してクロマ補正信号を生成する。LTI処理部2は、入力された輝度信号Yから低周波エッジ領域を抽出し、その低周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、生成した補正信号を輝度信号Yに加算して輝度補正信号を生成する。
さらに、本実施形態では、LTI処理部2から出力される輝度補正信号はEE処理部3へ入力される。EE処理部3では入力された輝度補正信号から高周波エッジ領域(すなわち、変化の急なエッジ)を抽出し、その高周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、生成した補正信号を前記輝度補正信号に加算してエッジ強調輝度補正信号を生成する。尚、CTI処理部1から出力されるクロマ補正信号をEE処理部3へ入力するようにしてもよいが、一般的にクロマ信号の帯域幅は輝度信号に比較してかなり狭く、元の画像信号の周波数特性によってはあまり効果がない場合がある。従って、画像信号の周波数特性に応じてCTI処理部1,LTI処理部2,EE処理部3を適切に組み合わせて構成すればよい。
ここで、CTI処理部1,LTI処理部2,EE処理部3を構成する各部について以下に詳細に説明する。
CTI処理部1において、信号入力部11から入力されたクロマ信号Cに対して、低周波エッジ領域抽出部14は、広域フィルタ12と狭域フィルタ13により抽出された周波数成分の差分から低周波エッジ領域を抽出する。クロマ補正部15は、抽出された低周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、生成した補正信号を上記クロマ信号Cに加算してクロマ補正信号を生成する。
LTI処理部2において、信号入力部11から入力された輝度信号Yに対して、低周波エッジ領域抽出部18は、広域フィルタ16と狭域フィルタ17により抽出された周波数成分の差分から低周波エッジ領域を抽出する。輝度補正部19は、抽出された低周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、生成した補正信号を上記輝度信号Yに加算して輝度補正信号を生成する。
さらに、EE処理部3において、LTI処理部2から入力された輝度補正信号に対して、高周波エッジ領域抽出部22は、広域フィルタ20と狭域フィルタ21により抽出された周波数成分の差分から高周波エッジ領域を抽出する。エッジ強調輝度補正部23は、抽出された高周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、生成した補正信号を上記輝度補正信号に加算してエッジ強調輝度補正信号を生成する。
上記CTI処理部1,LTI処理部2,EE処理部3において、低周波エッジ領域あるいは高周波エッジ領域の抽出には、広域フィルタと狭域フィルタの組み合わせを用いる。この広域フィルタ12,16,20、狭域フィルタ13,17,21は、例えばFIR(Finite Impulse Response)フィルタで構成され、ローパス、ハイパスのどちらを用いても構わない。
図2は、フィルタ周波数特性の一例を示す図で、図中、縦軸に振幅|G|、横軸に周波数fを示す。本例では広域フィルタ及び狭域フィルタにローパスフィルタを適用した場合を代表例として説明する。
図2(A)において、H1は画像信号の周波数特性、H2は広域フィルタの周波数特性、H3は狭域フィルタの周波数特性、f1は画像信号のカットオフ周波数、f2は広域フィルタのカットオフ周波数、f3は狭域フィルタのカットオフ周波数を示す。この周波数特性H1は、テレビジョン画面における解像度とは異なる。例えば、NTSC方式の水平方向のテレビ輝度信号には221サイクルまでの周波数成分が含まれている。サンプリング定理によれば、この221サイクルの信号を表示するためには、最低442(221×2)の解像度を有する画面(パネル)が必要となる。しかしながら、画面上の解像度が上がっても画像信号の周波数自体は変わらない。従って、画像信号の周波数特性H1とそのカットオフ周波数f1は入力信号に基づいて決定されることになる。
広域フィルタ及び狭域フィルタのカットオフ周波数f2,f3は、画像信号の周波数特性H1を見極めた上で、LTI処理,CTI処理,EE処理に応じて適切に設定される。
LTI処理を実現する場合、低周波エッジのみを選択的に抽出できるように広域フィルタ及び狭域フィルタのカットオフ周波数を設定しておく。この場合、カットオフ周波数f2をカットオフ周波数f1よりもかなり小さく設定しておく必要があり、カットオフ周波数f3には抽出したいエッジの最低周波数を設定しておく。
また、EE処理を実現する場合、高周波エッジを含む領域を抽出できるように広域フィルタ及び狭域フィルタのカットオフ周波数を設定しておく。この場合、カットオフ周波数f2はカットオフ周波数f1と同じあるいはそれ以下に設定し、カットオフ周波数f3には強調したいエッジの最低周波数を設定しておく。このEE処理では、高周波エッジ(画像細部のエッジ)を強調するだけでなく、LTI処理で改善されたエッジに対しても強調処理を行うことができるように、カットオフ周波数を設定する。
また、CTI処理を実現する場合、低周波エッジのみを抽出できるように広域フィルタ及び狭域フィルタのカットオフ周波数を設定しておく。テレビジョン信号の場合、クロマ信号の帯域幅は輝度信号よりかなり狭い。輝度信号と同様に画像信号の周波数特性H1を見極めた上で、上記EE処理と同様に広域フィルタ及び狭域フィルタを設定する。すなわち、カットオフ周波数f2はカットオフ周波数f1以下に設定し、カットオフ周波数f3には抽出したいエッジの最低周波数を設定しておく。
図2(B)において、H4は広域フィルタの周波数特性H2と狭域フィルタの周波数特性H3により実現される周波数特性を示す。広域フィルタ,狭域フィルタが1次元フィルタであれば、その効果は1次元の周波数特性H4で表すことができる。この際、周波数特性H4のフィルタ係数は、周波数特性H2のフィルタ係数と、周波数特性H3のフィルタ係数の差から求められる。
しかしながら、広域フィルタ,狭域フィルタが共に2次元フィルタの場合、周数数特性H4のフィルタ係数は上記のように差で表すことができない。この場合、画像信号に対して、周波数特性H2を乗じた結果と周波数特性H3を乗じた結果の差を求め、その差を周数数特性H4の結果として出力するようにする。
本発明によると、画像のエッジを補正する際に、広域フィルタと狭域フィルタの差分から変化の緩やかな低周波エッジを抽出し、この低周波エッジにのみ選択的にTI処理を行うことができるため、より自然な補正効果を得ることができる。さらに、これらの画像エッジの補正処理を単なるFIRフィルタの組み合わせで実現することができるため、ハードウェアの構成が簡単となる。
図3は、本発明の他の実施形態に係るクロマ補正部15及び輝度補正部19の詳細構成例を示すブロック図である。
図3(A)はクロマ補正部15の詳細構成例を示すブロック図で、クロマ補正部15はゲイン設定手段15a,クランプ手段15bを備えている。図3(B)は輝度補正部19の詳細構成例を示すブロック図で、輝度補正部19はゲイン設定手段19a,クランプ手段19bを備えている。図3(A)に示すクロマ補正部15と、図3(B)に示す輝度補正部19は、処理対象とする入力信号が異なるだけで基本的に同様な処理を行うため、輝度補正部19を代表例として以下に説明する。
図3(B)において、ゲイン設定手段19aは、低周波エッジ領域抽出部18によって抽出された低周波エッジ領域を明領域と暗領域に分割し、分割した明領域と暗領域それぞれに対してゲインを設定する(詳細は図5参照)。これにより、暗領域のゲインを大きく設定して黒部分を強調することができる。また、クランプ手段19bは、輝度信号Yから定まる範囲に基づいて、輝度補正信号に対してクランプ処理を行う。これにより、オーバーシュート/アンダーシュートをなくすことができる。このように、輝度補正部19は、ゲイン設定手段19a及びクランプ手段19bを付加することで、LTI処理において輝度信号Yに対する速度変調特性(黒部分の強調)を付与することができる。
クランプ手段19bは、予め指定した領域(例えば、5×5のマスク)における輝度信号Yからその最大値max及び最小値minを求めた後、LTI処理した輝度補正信号に対して、求めた最大値max及び最小値minを用いてクランプ処理を行う。最大値maxより大きければ、最大値maxを出力し、最小値minより小さければ、最小値minを出力する。それ以外の値はそのまま出力する。このクランプ処理した結果は入力画像信号の輝度補正信号として出力される。
尚、図3(A)に示すクロマ補正部15は、ゲイン設定手段15a及びクランプ手段15bを付加することで、クロマ信号Cに対して上記と同様の処理を行うことができ、これにより、CTI処理においてクロマ信号Cに対するエッジ特性を改善することができる。この際、クロマ補正部15は、ゲイン設定手段15aを含まない構成としてもよい。
本発明によると、明領域と暗領域に分けてゲイン設定を行い、さらにクランプ処理を行うことで黒部分を強調することができるため、LTI処理に対して速度変調機能を付与することができると共に、さらに、CTI処理に対してエッジ特性を改善することができる。
図4は、エッジ強調輝度補正部23の詳細構成例を示すブロック図で、エッジ強調輝度補正部23はオーバー/アンダーシュート制御手段23aを備えている。
オーバー/アンダーシュート制御手段23aは、輝度補正部19から入力される輝度補正信号から定まる範囲に基づいて、エッジ強調輝度補正信号に対してオーバーシュート及び/又はアンダーシュートを制御する。
すなわち、LTI処理の結果(輝度補正信号)に対して、予め指定した領域(例えば、5×5のマスク)における輝度補正信号からその最大値max及び最小値minを求める。次に、オーバー/アンダーシュートの範囲(最小値MIN〜最大値MAX)を予め指定した割合(パーセンテージ):pを用いて以下のように計算する。
MAX=max+p(max−min)・・・式(1)
MIN=min−p(max−min)・・・式(2)
但し、max:輝度補正信号の最大値、min:輝度補正信号の最小値、p:所定の割合
上記式(1)及び式(2)から計算した最大値MAX及び最小値MINを信号フォーマットで定義した最大値及び最小値でクランプする。その後、エッジ強調輝度補正信号に対して、求めた最大値MAX及び最小値MINを用いてクランプ処理を行う。最大値MAXより大きければ、最大値MAXを出力し、最小値MINより小さければ、最小値MINを出力する。それ以外の値はそのまま出力する。このクランプ処理した結果は入力画像信号のエッジ強調輝度補正信号として出力される。
本発明によると、LTI処理後に、別の広域フィルタと狭域フィルタの差分から変化の急な高周波エッジを抽出し、この高周波エッジに対してEE処理を行い、さらに、その処理結果に対してオーバー/アンダーシュートを制御することができるため、より効果的なエッジ補正を行うことができる。
図5は、ゲイン設定手段19aによる処理の一例を説明するための図である。
図5(A)は原画像輝度信号Yを示し、図5(B)は原画像輝度信号Yを広域フィルタ16及び狭域フィルタ17に入力してその差分から生成された補正信号Ycを示し、図5(C)は原画像輝度信号Yと補正信号Ycに基づいて算出された輝度補正信号Ysを示す。ゲイン設定手段19aは、低周波エッジ領域抽出部18によって抽出された低周波エッジ領域を明領域と暗領域に分割し、分割した明領域と暗領域それぞれに対してゲインを設定する。ここではエッジ中心(図中、点線で示す)で明領域と暗領域に分割している。
後述の式(3)において、補正信号Ycに乗じるki(ki>0)は、暗領域(あるいは明領域)の強調強度を表す係数で、暗領域係数kiをkd、明領域係数kiをklとする。エッジ補正時に、このkdを使うか、klを使うかは予めわからない。本例では図5(B)に示す補正信号Ycの符号を見て、画素毎にkdかklを決定する。すなわち、Yc<0の時はkdを、Yc>0の時はklを使って補正を行う。
本発明の画像エッジ補正方法では、入力画像信号(輝度信号Yあるいはクロマ信号C)に補正信号を加算することで輝度補正信号あるいはクロマ補正信号を求める。例えば、輝度補正信号Ysの場合、以下の式(3)により算出される。
Ys=Y+ki×Yc・・・式(3)
但し、Ys:輝度補正信号、Y:入力輝度信号、ki(0<ki):暗領域(あるいは明領域)の強調強度を表す係数、Yc:低周波エッジ領域に対する補正信号
上記式(3)から明らかなように、本発明では、原画像信号をベースにしてエッジ補正を行うため、複雑且つ大量の論理演算等を必要とせず、簡単な装置構成で効果的な画像エッジ補正を実現することができる。
図6は、本発明の参考例に係る画像エッジ補正方法の一例を説明するためのフロー図である。本例は、クロマ信号Cに対するCTI処理の流れを図1に示した画像エッジ補正装置10に基づいて説明するものとする。
まず、画像エッジ補正装置10は、信号入力部11からクロマ信号Cを入力し(ステップS1)、入力されたクロマ信号Cに対してCTI補正を行うかどうか判断し(ステップS2)、CTI補正を行う場合(YESの場合)、クロマ信号Cを広域フィルタ12と狭域フィルタ13に入力する。低周波エッジ領域抽出部14は、広域フィルタ12と狭域フィルタ13の差分を求め(ステップS3)、その差分から低周波エッジ領域を抽出する(ステップS4)。
次に、クロマ補正部15は、抽出された低周波エッジ領域に対してCTI補正処理を行う。すなわち、低周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、生成した補正信号をクロマ信号Cに加算してクロマ補正信号を生成し、さらに、そのクロマ補正信号に対してクランプ処理を行う(ステップS5)。最後に、クロマ補正部15は、クランプ処理したクロマ補正信号を出力する(ステップS6)。また、上記ステップS2において、CTI補正を行わない場合(NOの場合)、クロマ信号Cをそのまま出力する(ステップS7)。
図7は、本発明が適用される画像エッジ補正方法の例を説明するためのフロー図である。本例は、輝度信号Yに対するLTI処理の流れを図1に示した画像エッジ補正装置10に基づいて説明するものとする。
まず、画像エッジ補正装置10は、信号入力部11から輝度信号Yを入力し(ステップS11)、入力された輝度信号Yに対してLTI補正を行うかどうか判断し(ステップS12)、LTI補正を行う場合(YESの場合)、輝度信号Yを広域フィルタ16と狭域フィルタ17に入力する。低周波エッジ領域抽出部18は、広域フィルタ16と狭域フィルタ17の差分を求め(ステップS13)、その差分から低周波エッジ領域を抽出する(ステップS14)。
次に、輝度補正部19は、抽出された低周波エッジ領域に対してLTI補正処理を行う。すなわち、低周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、生成した補正信号を輝度信号Yに加算して輝度補正信号を生成し、さらに、その輝度補正信号に対してクランプ処理を行う(ステップS15)。輝度補正部19は、クランプ処理した輝度補正信号をEE処理部3に出力する(ステップS16)。また、上記ステップS12において、LTI補正を行わない場合(NOの場合)、輝度信号YをそのままEE処理部3に出力する(ステップS17)。
次に、EE処理部3において、上記ステップS16で出力された輝度補正信号あるいは上記ステップS17で出力された輝度信号Yを広域フィルタ20と狭域フィルタ21に入力する。高周波エッジ領域抽出部22は、広域フィルタ20と狭域フィルタ21の差分を求め(ステップS18)、その差分から高周波エッジ領域を抽出する(ステップS19)。
次に、エッジ強調輝度補正部23は、抽出された高周波エッジ領域に対してEE補正処理を行う。すなわち、高周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、生成した補正信号を輝度補正信号あるいは輝度信号Yに加算してエッジ強調輝度補正信号を生成し、さらに、そのエッジ強調輝度補正信号に対してオーバー/アンダーシュート制御処理を行う(ステップS20)。最後に、エッジ強調輝度補正部23は、オーバー/アンダーシュート制御処理を行ったエッジ強調輝度補正信号を出力する(ステップS21)。
本発明の一実施形態である画像エッジ補正装置の構成例を示すブロック図である。 フィルタ周波数特性の一例を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るクロマ補正部及び輝度補正部の詳細構成例を示すブロック図である。 エッジ強調輝度補正部の詳細構成例を示すブロック図である。 ゲイン設定手段による処理の一例を説明するための図である。 本発明の参考例に係る画像エッジ補正方法の一例を説明するためのフロー図である。 本発明が適用される画像エッジ補正方法の例を説明するためのフロー図である。
符号の説明
10…画像エッジ補正装置、11…信号入力部、12,16,20…広域フィルタ、13,17,21…狭域フィルタ、14,18…低周波エッジ領域抽出部、15…クロマ補正部、15a,19a…ゲイン設定手段、15b,19b…クランプ手段、19…輝度補正部、22…高周波エッジ領域抽出部、23…エッジ強調輝度補正部、23a…オーバー/アンダーシュート制御手段。

Claims (9)

  1. 画像のエッジを補正する画像エッジ補正装置において、
    画像信号を輝度信号とクロマ信号に分けて入力する信号入力手段と、該入力された輝度信号に対して所定の周波数成分を抽出するための第1の狭域フィルタと、該第1の狭域フィルタよりも広い周波数成分を抽出するための第1の広域フィルタと、前記第1の狭域フィルタと第1の広域フィルタにより抽出された周波数成分の差分から低周波エッジ領域を抽出する低周波エッジ領域抽出手段と、前記低周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、該生成した補正信号を前記輝度信号に加算して輝度補正信号を生成する輝度補正手段と、該輝度補正手段により出力された前記輝度補正信号に対して所定の周波数成分を抽出するための第2の狭域フィルタと、該第2の狭域フィルタよりも広い周波数成分を抽出するための第2の広域フィルタと、前記第2の狭域フィルタと第2の広域フィルタにより抽出された周波数成分の差分から高周波エッジ領域を抽出する高周波エッジ領域抽出手段と、該抽出された高周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、該生成した補正信号を前記輝度補正信号に加算してエッジ強調輝度補正信号を生成するエッジ強調輝度補正手段とを備えていることを特徴とする画像エッジ補正装置。
  2. 請求項に記載の画像エッジ補正装置において、前記輝度補正手段は、前記低周波エッジ領域を明領域と暗領域に分割し、該分割した明領域と暗領域それぞれに対してゲインを設定する手段を備えていることを特徴とする画像エッジ補正装置。
  3. 請求項又はに記載の画像エッジ補正装置において、前記輝度補正手段は、前記輝度信号から定まる範囲に基づいて、前記輝度補正信号に対してクランプ処理を行う手段を備えていることを特徴とする画像エッジ補正装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の画像エッジ補正装置において、前記エッジ強調輝度補正手段は、前記輝度補正信号から定まる範囲に基づいて、前記エッジ強調輝度補正信号に対してオーバーシュート及び/又はアンダーシュートを制御する手段を備えていることを特徴とする画像エッジ補正装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の画像エッジ補正装置を備えた映像表示装置。
  6. 画像のエッジを補正する画像エッジ補正方法において、
    画像信号を輝度信号とクロマ信号に分けて入力する信号入力ステップと、該入力された輝度信号に対して所定の周波数成分を抽出するための第1の狭域フィルタ及び該第1の狭域フィルタよりも広い周波数成分を抽出するための第1の広域フィルタにより抽出された周波数成分の差分から低周波エッジ領域を抽出する低周波エッジ領域抽出ステップと、前記低周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、該生成した補正信号を前記輝度信号に加算して輝度補正信号を生成する輝度補正ステップと、該輝度補正ステップにて出力された前記輝度補正信号に対して所定の周波数成分を抽出するための第2の狭域フィルタ及び該第2の狭域フィルタよりも広い周波数成分を抽出するための第2の広域フィルタにより抽出された周波数成分の差分から高周波エッジ領域を抽出する高周波エッジ領域抽出ステップと、該抽出された高周波エッジ領域に対して補正信号を生成し、該生成した補正信号を前記輝度補正信号に加算してエッジ強調輝度補正信号を生成するエッジ強調輝度補正ステップとを有することを特徴とする画像エッジ補正方法。
  7. 前記輝度補正ステップは、前記低周波エッジ領域を明領域と暗領域に分割し、該分割した明領域と暗領域それぞれに対してゲインを設定するステップを有することを特徴とする請求項に記載の画像エッジ補正方法。
  8. 前記輝度補正ステップは、前記輝度信号から定まる範囲に基づいて、前記輝度補正信号に対してクランプ処理を行うステップを有することを特徴とする請求項又はに記載の画像エッジ補正方法。
  9. 前記エッジ強調輝度補正ステップは、前記輝度補正信号から定まる範囲に基づいて、前記エッジ強調輝度補正信号に対してオーバーシュート及び/又はアンダーシュートを制御するステップを有することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1に記載の画像エッジ補正方法。
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