JP4586893B2 - 信号処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、信号処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、ノイズ成分のあるエッジや、小振幅なエッジに対しても安定したトランジェント改善が行えるようになった信号処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
従来、画像信号のトランジェントを改善する手法としては、輝度信号そのものを入力してトランジェントを改善する手法が存在する。例えば、特許文献1に記載された手法や、本発明人により発明され既に特許文献2によって公開された手法が該当する。なお、かかる特許文献2の手法は、特許文献1が有する問題を解決できる手法である。
特開平7-59054号公報 特開2006-081150号公報
しかしながら、上述の従来の手法では、輝度信号そのものに対してトランジェントを改善するため、ノイズ成分等の影響により、時間軸あるいは空間軸に対して安定した改善が行えない場合がある。この様な場合、エッジの揺れや破たんが生じてしまうことになる。このため、小振幅なエッジに対しての改善が行えないという問題があった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ノイズ成分のあるエッジや、小振幅なエッジに対しても安定したトランジェント改善を行えるようにするものである。
本発明の一側面である信号処理装置は、第1の画像データから、第1の画像データのエッジを保存した第1の成分と、それ以外の第2の成分に分離する分離手段と、分離手段により分離された第1の成分に対して、トランジェントを改善する処理を施す改善手段と、改善手段による処理が施された第1の成分と、分離手段により分離された第2の成分とを加算し、その結果得られる第2の画像データを出力する加算手段と、改善手段による処理が施された第1の成分に対して、コントラストを補正する処理を施す補正手段と、改善手段による処理が施された第1の成分から、輪郭を抽出する処理を施すことで、第3の成分を出力する抽出手段と、抽出手段から出力された第3の成分に対して、増幅処理を施す第1の増幅手段と、分離手段により分離された第2の成分に対して、増幅処理を施す第2の増幅手段とを備え、改善手段による処理が施された後にさらに補正手段による処理が施された第1の成分と、分離手段により分離された後にさらに第2の増幅手段により増幅処理が施された第2の成分とに加えて、さらに、第1の増幅手段により増幅処理が施された第3の成分を加算し、その結果得られる画像データを第2の画像データとして出力する。
分離手段は、第1の画像データに対して、エッジを保存する非線形なフィルタ処理を施すことで、第1の成分を抽出して出力するフィルタ手段と、第1の画像データから、フィルタ手段から出力された第1の成分を減算し、その結果得られる第2の成分を出力する減算手段をさらに備える。
本発明の一側面である信号処理装置の信号処理方法とプログラムのそれぞれは、上述した本発明の信号処理装置に対応する方法とプログラムのそれぞれである。
以上のごとく、本発明によれば、ノイズ成分のあるエッジや、小振幅なエッジに対しても安定したトランジェント改善を行えるようになる。
以下、図面を参照して、本発明が適用される信号処理装置の一実施の形態を説明する。
図1は、本発明が適用される信号処理装置の構成例を示している。
図1の例の信号処理装置は、輝度信号を、エッジ部分を保存した成分(以下、エッジ成分と称する)とそのエッジ部分以外の成分とに分離し、エッジ成分のトランジェントを改善するとともに、エッジ以外の成分を増幅することができる。
図1の例の信号処理装置は、非線形フィルタ部11、減算部12、トランジェント改善部13、および加算部14を含むように構成されている。
非線形フィルタ部11は、入力画像データの輝度信号Y1から、エッジ成分ST1を抽出し、減算部12とトランジェント改善部13に供給する。なお、非線形フィルタ部11の詳細例については、図4乃至図21を参照して後述する。
減算部12は、入力画像データの輝度信号Y1から、エッジ成分ST1を減算し、その結果得られるエッジ以外の成分TX1を加算部14に供給する。
ここで、非線形フィルタ部11と減算部12とをまとめて考えると、入力画像の輝度信号Y1が、エッジ成分ST1とエッジ以外の成分TX1に分離され、エッジ成分ST1がトランジェント改善部13に、エッジ以外の成分TX1が加算部14に、それぞれ供給されていると把握することができる。そこで、非線形フィルタ部11と減算部12とをまとめて、以下、分離部15と称する。
トランジェント改善部13は、非線形フィルタ部11より供給されてくるエッジ成分ST1に対して所定のトランジェント改善処理を施し、その結果得られるエッジ成分ST2、即ち、エッジのトランジェントが改善されたエッジ成分ST2を、加算部14に供給する。なお、以下、エッジのトランジェントが改善されたエッジ成分ST2を、改善エッジ成分ST2と称する。トランジェント改善部13の詳細例については図22,図23を参照して後述する。
加算部14は、トランジェント改善部13から供給された改善エッジ成分ST2と、減算部12から供給されたエッジ以外の成分TX1とを加算し、その結果得られる輝度信号Y2、即ち、エッジのみトランジェントの改善された輝度信号Y2を出力する。
次に、図2のフローチャートを参照して、図1の信号処理装置による画像処理について説明する。
ステップS1において、信号処理装置は、入力画像データの輝度信号Y1を入力する。入力された輝度信号Y1は、非線形フィルタ部11と減算部12とに供給される。例えば、図3には、入力画像データの輝度信号Y1の波形例が示されている。なお、図3に示される各波形は、所定の1ラインのうちの、所定の範囲内の各画素の輝度レベルを結んだ波形となっている。
ステップS2において、非線形フィルタ部11は、入力画像データの輝度信号Y1に対して非線形フィルタ処理を施す。これにより、エッジ成分ST1が得られることになる。なお、非線形フィルタ処理の詳細例については、図9乃至図21を用いて後述する。例えば、図3に示される波形の輝度信号Y1に対して、ステップS2の非線形フィルタ処理が施されると、その下方に示される波形のエッジ成分ST1が得られる。即ち、図3には、エッジ成分ST1の波形例が示されている。
ステップS3において、非線形フィルタ部11は、エッジ成分ST1を出力する。出力されたエッジ成分ST1は、トランジェント改善部13と減算部12とに供給される。
ステップS4において、トランジェント改善部13は、エッジ成分ST1に対してトランジェント改善処理を施し、その結果得られる改善エッジ成分ST2を出力する。出力された改善エッジ成分ST2は、加算部14に供給される。なお、トランジェント改善処理の詳細例については、図22,図23を用いて後述する。例えば、図3に示される波形のエッジ成分ST1に対して、ステップS4のトランジェント改善処理が施されると、その下方に示される波形の改善エッジ成分ST2が得られる。即ち、図3には、改善エッジ成分ST2の波形例が示されている。
ステップS5において、減算部12は、入力画像データの輝度信号Y1から、エッジ成分ST1を減算し、その結果得られるエッジ以外の成分TX1を出力する。出力されたエッジ以外の成分TX1は、加算部14に供給される。例えば、図3に示される波形の輝度信号Y1から、その下方の波形のエッジ成分ST1が減算されると、図3中右上方に示される波形のエッジ以外の成分TX1が得られる。即ち、図3には、エッジ以外の成分TX1の波形例が示されている。
ステップS6において、加算部14は、減算部12からのエッジ以外の成分TX1と、トランジェント改善部13からの改善エッジ成分ST2を加算し、その結果得られる輝度信号Y2を出力する。例えば、図3中右上方の波形のエッジ以外の成分TX1と、図3中左下方の波形の改善エッジ成分ST2が加算されると、図3中右下方に示される波形の輝度信号Y2が得られる。即ち、図3には、輝度信号Y2の波形例が示されている。この図3の例の波形からわかるように、輝度信号Y2は、入力画像データの輝度信号Y1と比較して、エッジのみトランジェントが改善されている。
次に、図4を参照して、非線形フィルタ部11の詳細な構成について説明する。
バッファ21は、入力されてくる画像信号を一時的に記憶し、後段の水平方向平滑化処理部22に供給する。水平方向平滑化処理部22は、注目画素に対して水平方向に配置される近傍の画素と注目画素を使用して、注目画素に対して水平方向に非線形平滑化処理を施し、バッファ23に供給する。バッファ23は、水平方向平滑化処理部22より供給されてくる画像信号を一時的に記憶し、順次、垂直方向平滑化処理部24に供給する。垂直方向平滑化処理部24は、注目画素に対して垂直方向に配置される近傍の画素と注目画素を使用して、注目画素に対して非線形平滑化処理を施し、バッファ25に供給する。バッファ25は、垂直方向平滑化処理部24より供給される、垂直方向に非線形平滑化された画素からなる画像信号を一時的に記憶し、後段の図示せぬ装置に出力する。
次に、図5を参照して、水平方向平滑化処理部22の詳細な構成について説明する。
水平処理方向成分画素抽出部31は、バッファ21に記憶されている画像信号の各画素より注目画素を順次設定すると共に、注目画素に対応する、非線形平滑化処理に必要な画素を抽出し、非線形平滑化処理部32に出力する。より具体的には、水平処理方向成分画素抽出部31は、注目画素に対して、水平方向に左右に隣接するそれぞれ2画素を水平処理方向成分画素として抽出し、抽出した4画素と注目画素のそれぞれの画素値を非線形平滑化処理部32に供給する。尚、抽出する水平処理方向成分画素の画素数は、注目画素に対して左右に隣接する2画素ずつに限るものではなく、水平方向に隣接している画素であればよく、例えば、注目画素の左右に隣接する3画素ずつであってもよいし、さらには、注目画素に対して左方向に隣接する1画素と、右方向に隣接する3画素とするようにしても良い。
非線形平滑化処理部32は、水平処理方向成分画素抽出部31より供給された注目画素とその左右のそれぞれに隣接する2画素である水平処理方向成分画素とを用いて、閾値設定部36より供給される閾値ε2に基づいて、注目画素を非線形平滑化処理し、混合部33に供給する。尚、非線形平滑化処理部32の構成については、図7を参照して後述する。また、ここで、水平方向に非線形平滑化処理するとは、注目画素に対して水平方向に隣接する複数の画素により、注目画素を非線形平滑化する処理である。同様にして、後述する垂直方向に非線形平滑化処理するとは、注目画素に対して垂直方向に隣接する複数の画素により、注目画素を非線形平滑化する処理である。
垂直参照方向成分画素抽出部34は、バッファ21に記憶されている画像信号の各画素より注目画素を順次設定すると共に、注目画素に対応する、非線形平滑化処理に必要な画素が配置されている方向と異なる垂直方向に隣接する画素を抽出し、Flatレート計算部35および閾値設定部36に出力する。より具体的には、垂直参照方向成分画素抽出部34は、注目画素に対して、垂直方向の上下に隣接する2画素を垂直参照方向成分画素として抽出し、抽出した4画素と注目画素のそれぞれの画素値をFlatレート計算部35および閾値設定部36に供給する。尚、抽出する垂直参照方向成分画素の画素数は、注目画素に対して上下に隣接する2画素ずつに限るものではなく、垂直方向に隣接している画素であればよく、例えば、注目画素の上下に隣接する3画素ずつであってもよいし、さらには、注目画素に対して上方向に隣接する1画素と、下方向に隣接する3画素とするようにしても良い。
Flatレート計算部35は、垂直参照方向成分画素抽出部34より供給されてくる注目画素と、垂直参照方向成分画素とのそれぞれの画素値の差分絶対値を求めて、その差分絶対値の最大値をFlatレートとして混合部33に供給する。ここで、垂直方向のFlatレートは、注目画素と垂直参照方向成分画素との画素値の差分絶対値の変化を示したものであり、Flatレートが大きいとき、注目画素近傍の画素の画素値の変化が大きく、垂直方向に画素間の相関が小さい、平坦ではない画像(画素値の変化が大きいFlatではない画像)であることを示し、逆に、Flatレートが小さいとき、注目画素近傍の画素の画素値の変化が小さく、垂直方向に画素間の相関が大きい、平坦な画像(画素値の変化が小さいFlatな画像)であることを示している。
混合部33は、Flatレート計算部35より供給される垂直方向のFlatレートに基づいて、非線形平滑化処理された注目画素と、未処理の注目画素の画素値を混合し、水平方向平滑化処理された画素として後段のバッファ23に出力する。
閾値設定部36は、注目画素に対応する、非線形平滑化処理に必要な画素が配置されている方向と異なる垂直方向に隣接する画素を用いて、非線形平滑化処理部32における非線形平滑化処理に必要な閾値ε2を設定して非線形平滑化処理部32に供給する。尚、閾値設定部36の構成については、図8を参照して詳細を後述する。
次に、図6を参照して、垂直方向平滑化処理部24の詳細な構成について説明する。
垂直方向平滑化処理部24は、基本的に上述した水平方向平滑化処理部22の構成における水平方向の処理と垂直方向の処理を入れ替えたものである。すなわち、垂直処理方向成分画素抽出部41は、バッファ23に記憶されている画像信号の各画素より注目画素を順次設定すると共に、注目画素に対応する、非線形平滑化処理に必要な画素を抽出し、非線形平滑化処理部42に出力する。より具体的には、垂直処理方向成分画素抽出部41は、注目画素に対して、垂直方向に上下に隣接するそれぞれ2画素からなる垂直処理方向成分画素を抽出し、抽出した4画素と注目画素のそれぞれの画素値を非線形平滑化処理部42に供給する。尚、抽出する垂直処理方向成分画素の画素数は、注目画素に対して上下に隣接する2画素ずつに限るものではなく、垂直方向に隣接している画素であればよく、例えば、注目画素の上下に隣接する3画素ずつであってもよいし、さらには、注目画素に対して上方向に隣接する1画素と、下方向に隣接する3画素とするようにしても良い。
非線形平滑化処理部42は、垂直処理方向成分画素抽出部41より供給された注目画素とその上下のそれぞれに隣接する2画素である垂直処理方向成分画素とを用いて、閾値設定部46より供給される閾値ε2に基づいて、注目画素を垂直方向に非線形平滑化処理し、混合部43に供給する。非線形平滑化処理部42の構成は、非線形平滑化処理部32と同様の構成であり、その詳細については、図7を参照して後述する。
水平参照方向成分画素抽出部44は、バッファ23に記憶されている画像信号の各画素より注目画素を順次設定すると共に、注目画素に対応する、非線形平滑化処理に必要な画素が配置されている方向と異なる水平方向に隣接する画素を抽出し、Flatレート計算部45および閾値設定部46に出力する。より具体的には、水平参照方向成分画素抽出部44は、注目画素に対して、水平方向の左右に隣接する2画素ずつを抽出し、抽出した4画素と注目画素のそれぞれの画素値をFlatレート計算部45および閾値設定部46に供給する。尚、抽出する画素数は、注目画素に対して水平に隣接する2画素ずつに限るものではなく、水平方向に隣接している画素であればよく、例えば、注目画素の水平に隣接する3画素ずつであってもよいし、さらには、注目画素に対して左方向に隣接する1画素と、右方向に隣接する3画素とするようにしても良い。
Flatレート計算部45は、水平参照方向成分画素抽出部44より供給されてくる注目画素と、注目画素に対して左右のそれぞれに隣接する2画素のそれぞれの画素値の差分絶対値を求めて、その差分絶対値の最大値をFlatレートとして混合部43に供給する。
混合部43は、Flatレート計算部45より供給される水平方向のFlatレートに基づいて、非線形平滑化処理された注目画素と、未処理の注目画素の画素値を混合し、水平方向平滑化処理された画素として後段のバッファ25に出力する。
閾値設定部46は、注目画素に対応する、非線形平滑化処理に必要な画素が配置されている方向と異なる水平方向に隣接する画素を用いて、非線形平滑化処理部32における非線形平滑化処理に必要な閾値ε2を設定して非線形平滑化処理部42に供給する。尚、閾値設定部46の構成については、閾値設定部36と同様であり、その詳細については、図8を参照して詳細を後述する。
次に、図7を参照して、非線形平滑化処理部32の詳細な構成について説明する。
この非線形平滑化処理部32の非線形フィルタ51は、入力画像データの輝度信号Y1を構成する画素の変動のうち、そのサイズが閾値設定部36より供給されてくる閾値ε2よりも大きい急峻なエッジを保持すると共に、エッジ以外の部分を平滑化し、平滑化した画像信号SLPF-Hを混合部52に出力する。
混合比検出部53は、閾値設定部36より供給されてくる閾値ε2よりも十分に小さい閾値ε3を求め、この閾値ε3に基づいて、入力画像データの輝度信号Y1を構成する画素の変動の中の微小な変化を検出し、検出結果を用いて、混合比を計算し、混合部52に供給する。
混合部52は、平滑化処理された画像信号SLPF-Hと平滑化されていない入力画像データの輝度信号Y1を、混合比検出部53より供給される混合比に基づいて、混合し、非線形平滑化された画像信号SF-Hとして出力する。
非線形フィルタ51のLPF(Low Pass Filter)61は、制御信号発生部62より供給される制御信号および閾値設定部36より供給されてくる閾値ε2に基づいて、注目画素と、その水平方向の左右に隣接する2画素である水平処理方向成分画素との画素値を用いて、注目画素を平滑化して、平滑化された画像信号SLPF-Hを混合部52に出力する。制御信号発生部62は、注目画素と、水平処理方向成分画素との画素値の差分絶対値を算出し、その算出結果に基づいてLPF61を制御する制御信号を発生し、LPF61に供給する。尚、非線形フィルタ51としては、例えば、上述した従来のεフィルタを用いるようにしてもよい。
次に、図8を参照して、閾値設定部36の構成について説明する。
差分絶対値算出部71は、注目画素と、非線形平滑化処理に必要な画素が配置されている方向と異なる垂直方向に隣接する各画素との差分絶対値を求めて、閾値決定部72に供給する。閾値決定部72は、差分絶対値算出部71より供給されてくる差分絶対値のうち最大となるものに所定のマージンを加算した値を閾値ε2として決定し、非線形平滑化処理部32に供給する。尚、閾値設定部46については、閾値設定部36と同様の構成となるため、図示を省略するものとするが、閾値設定部46においては、差分絶対値算出部71は、注目画素と、非線形平滑化処理に必要な画素が配置されている方向と異なる水平方向に隣接する各画素との差分絶対値を求めて閾値決定部72に供給することになる。
次に、図9のフローチャートを参照して、図4の非線形フィルタ部11による非線形フィルタ処理について説明する。
ステップS11において、水平方向平滑化処理部22は、バッファ21に、順次記憶されていく画像信号を用いて、水平方向平滑化処理を実行する。
ここで、図10のフローチャートを参照して、水平方向平滑化処理部22による水平方向平滑化処理について説明する。
ステップS21において、水平方向平滑化処理部22の水平処理方向成分画素抽出部31は、ラスタスキャン順に注目画素を設定する。同時に、垂直参照方向成分画素抽出部34も、同様にラスタスキャン順に注目画素を設定する。尚、注目画素の設定順序は、ラスタスキャン順以外の順序であってもよいが、水平処理方向成分画素抽出部31により設定される注目画素と、垂直参照方向成分画素抽出部34により設定される注目画素とが同一となるように設定される必要がある。
ステップS22において、水平処理方向成分画素抽出部31は、注目画素と共に、注目画素に対して水平方向(左右方向)に2画素ずつ隣接する近傍画素である水平処理方向成分画素からなる合計5画素の画素値をバッファ21より抽出して非線形平滑化処理部32に出力する。例えば、図11で示されるような場合、画素L2,L1,C,R1,R2が、注目画素および水平処理方向成分画素として抽出される。尚、図11においては、画素Cは、注目画素であり、画素L2,L1が、注目画素Cの左側に隣接する2画素の水平処理方向成分画素であり、画素R1,R2が注目画素Cの右側に隣接する2画素の水平処理方向成分画素である。
ステップS23において、垂直参照方向成分画素抽出部34は、注目画素と共に、注目画素に対して垂直方向(上下方向)に2画素ずつ隣接する近傍画素である垂直参照方向成分画素からなる合計5画素の画素値をバッファ21より抽出してFlatレート計算部35および閾値設定部36に出力する。例えば、図11で示されるような場合、画素U2,U1,C,D1,D2が、注目画素および垂直参照方向成分画素として抽出される。尚、図9においては、画素Cは、注目画素であり、画素U2,U1が、注目画素Cの上側に隣接する2画素の垂直参照方向成分画素であり、画素D1,D2が注目画素Cの下側に隣接する2画素の垂直参照方向成分画素である。
ステップ24において、閾値設定部36は、閾値設定処理を実行する。
ここで、図12のフローチャートを参照して、閾値設定処理について説明する。
ステップS31において、差分絶対値算出部71は、注目画素と、垂直参照方向画素との画素値の差分絶対値を求めて、閾値決定部72に供給する。例えば、図11の場合、注目画素は、画素Cであり、垂直参照方向画素は、画素U2,U1,D1,D2であるので、差分絶対値算出部71は、|C−U2|,|C−U1|,|C−D2|,|C−U1|を算出し、閾値決定部72に供給する。
ステップS32において、閾値決定部72は、差分絶対値算出部71より供給されてくる差分絶対値のうち、最大値となる差分絶対値を閾値ε2に決定し、非線形平滑化処理部32に供給する。したがって、図11の場合、閾値決定部72は、|C−U2|,|C−U1|,|C−D2|,|C−U1|の最大値を検索し、その最大値に所定のマージンを加算して閾値ε2として設定する。ここで、マージンを加算するとは、例えば、10%のマージンを加算する場合、差分絶対値の最大値×1.1を閾値ε2として設定することである。
ここで、図10のフローチャートの説明に戻る。
ステップS24において、閾値設定処理が終了すると、ステップS25において、非線形平滑化処理部32は、水平処理方向成分画素抽出部31より供給された注目画素と水平処理方向成分画素に基づいて、注目画素に非線形平滑化処理を施す。
ここで、図13のフローチャートを参照して、非線形平滑化処理部32による非線形平滑化処理について説明する。
ステップS41において、非線形フィルタ51の制御信号発生部62は、注目画素と、水平処理方向成分画素との画素値の差分絶対値を計算する。すなわち、図11の場合、制御信号発生部62は、注目画素Cと、水平方向に隣接する各近傍画素である水平処理方向成分画素L2,L1,R1,R2との画素値の差分絶対値|C−L2|,|C−L1|,|C−R1|,|C−R2|を計算する。
ステップS42において、ローパスフィルタ61は、制御信号発生部62により計算された各差分絶対値と閾値設定部36により設定された閾値ε2と比較して、この比較結果に対応して、入力画像データの輝度信号Y1に非線形フィルタリング処理を施す。より具体的には、ローパスフィルタ61は、例えば、式(1)のように、注目画素Cおよび水平処理方向成分画素の画素値を、タップ係数を用いて加重平均して、注目画素Cに対応する変換結果C’を平滑化された画像信号SLPF-Hとして混合部52に出力する。ただし、注目画素Cの画素値との差分絶対値が、所定の閾値ε2よりも大きい水平処理方向成分画素については、画素値を注目画素Cの画素値と置換して加重平均するようにする(例えば、式(2)で示されるように演算する)。
ステップS43において、混合比検出部53は、微小エッジ判定処理を実行し、微小なエッジが存在するか否かを判定する。
ここで、図14のフローチャートを参照して、微小エッジ判定処理について説明する。
ステップS51において、混合比検出部53は、それぞれ閾値設定部36より供給されてきた閾値ε2に基づいて、微小なエッジの有無を検出するために必要とされる閾値ε3を求める。より具体的には、閾値ε3は、閾値ε2に対して十分に小さな値であることが条件(ε3≪ε2)であるので、例えば、閾値ε2に対して、十分に小さい係数を乗じることにより得られた値を閾値ε3として設定する。
ステップS52において、混合比検出部53は、注目画素と、各水平処理方向成分画素との画素値の差分絶対値を算出し、各差分絶対値が全て、閾値ε3(≪ε2)よりも小さいか否かを判定し、その判定結果に基づいて、微小なエッジが存在するか否かを判定する。
すなわち、例えば、図11で示したように、混合比検出部53は、注目画素Cと、水平方向に隣接する各水平処理方向成分画素L2,L1,R1,R2との画素値の差分絶対値を算出し、各差分絶対値が全て、閾値ε3よりも小さいか否かを判定し、各差分絶対値が全て閾値ε3よりも小さいと判定した場合、近傍画素と注目画素との画素値に変化がないものとみなし、ステップS54に進み、注目画素の近傍には、微小なエッジが存在しないものと判定する。
一方、ステップS52において、算出された差分絶対値のうち、1つでも閾値ε3以上のものがあると判定された場合、ステップS53に進み、混合比検出部53は、注目画素の左右の一方側の水平処理方向成分画素と注目画素との差分絶対値が全て閾値ε3よりも小さく、かつ、注目画素の左右の他方側の水平処理方向成分画素と注目画素との差分絶対値が全て閾値ε3以上であって、かつ、注目画素の左右の他方側の水平処理方向成分画素と注目画素との各差分の正負が一致しているか否かを判定する。
すなわち、注目画素Cの左右の一方側の水平処理方向成分画素が、例えば、図11の画素L2,L1であり、注目画素Cの左右の他方側の水平処理方向成分画素が、図11の画素R2,R1である場合、混合比検出部53は、注目画素Cの左右の一方側の水平処理方向成分画素と注目画素Cとの差分絶対値が全て閾値ε3よりも小さく、かつ、注目画素Cの左右の他方側の水平処理方向成分画素R1,R2と注目画素Cとの差分絶対値が全て閾値ε3以上であって、かつ、注目画素Cの左右の他方側の水平処理方向成分画素R1,R2と注目画素Cとの各差の正負が一致しているか否かを判定する。
例えば、上記の条件が満たされていると判定された場合、ステップS54において、混合比検出部53は、注目画素の近傍に、微小なエッジが存在すると判定する。
一方、ステップS53において、上記条件を満たしていないと判定された場合、ステップS55において、混合比検出部53は、注目画素の近傍には、微小なエッジが存在しないと判定する。
例えば、注目画素Cと水平処理方向成分画素L2,L1,R1,R2の関係が図15に示すような場合、注目画素Cと左側の水平処理方向成分画素L2,L1の差分絶対値|L2−C|,|L1−C|が閾値ε3よりも小さく、かつ、注目画素Cと右側の水平処理方向成分画素R1,R2の差分絶対値|R1−C|,|R2−C|が閾値ε3以上であり、かつ、注目画素Cと右側の水平処理方向成分画素R1,R2の差(R1−C),(R2−C)の符号が一致する(いまの場合、ともに正)ので、注目画素Cの近傍に微小なエッジが存在すると判定される。
また、例えば、注目画素Cと水平処理方向成分画素L2,L1,R1,R2の関係が図16に示すような場合、注目画素Cと左側の水平処理方向成分画素L2,L1の差分絶対値|L2−C|,|L1−C|が閾値ε3よりも小さく、かつ、注目画素Cと右側の水平処理方向成分画素R1,R2の差分絶対値|R1−C|,|R2−C|が閾値ε3以上ではあるが、かつ、注目画素Cと右側の水平処理方向成分画素R1,R2の差(R1−C),(R2−C)の符号が一致しない(いまの場合、それぞれ正、負)ので、注目画素Cの近傍に微小なエッジが存在しないと判定される。
さらに、例えば、注目画素Cと水平処理方向成分画素L2,L1,R1,R2の関係が図17に示すような場合、注目画素Cの左右いずれの側も、注目画素Cと水平処理方向成分画素の差分絶対値が全て閾値ε3よりも小さいわけではないので、注目画素Cの近傍に微小なエッジが存在しないと判定される。
このようにして、注目画素の近傍に微小なエッジが存在するか否かが判定された後、処
理は図13のステップS44に戻る。
ステップS43の処理が終了すると、ステップS44において、混合比検出部53は、ステップS43における微小エッジ判定処理による判定結果が、「注目画素Cの近傍に微小なエッジが存在する」であるか否かを判定する。例えば、微小エッジ判定処理による判定結果が、「注目画素Cの近傍に微小なエッジが存在する」である場合、ステップS45において、混合比検出部53は、水平方向に非線形フィルタリング処理された画像信号SLPF-Hと入力画像データの輝度信号Y1の混合比であるMixレートMr-Hを最大MixレートMr-H maxとして混合部52に出力する。尚、最大MixレートMr-H maxは、MixレートMr-Hの最大値、すなわち、画素値のダイナミックレンジの最大値と最小値の差分絶対値である。
ステップS46において、混合部52は、混合比検出部53より供給されるMixレートMr-Hに基づいて、入力画像データの輝度信号Y1と非線形フィルタ51により非線形平滑化処理された画像信号SLPF-Hとを混合し、非線形平滑化された画像信号SF-Hとしてバッファ23に出力する。より詳細には、混合部52は、以下の式(3)を演算して、入力画像データの輝度信号Y1と非線形フィルタにより非線形平滑化された画像信号SLPF-Hとを混合する。
F-H=Y1×Mr-H/Mr-H max+SLPF-H×(1−Mr-H/Mr-H max
・・・(3)
ここで、Mr-Hは、Mixレートであり、Mr-H maxは、MixレートMr-Hの最大値、すなわち、画素値の最大値と最小値の差分絶対値である。
式(3)で示されるように、MixレートMr-Hが大きければ、非線形フィルタ51により処理された画像信号SLPF-Hの重みが小さくなり、処理されていない入力画像データの輝度信号Y1の重みが大きくなる。逆に、MixレートMr-Hが小さければ、すなわち、水平方向に隣接する画素間の画素値の差分絶対値が小さいほど、非線形フィルタにより処理された画像信号SLPF-Hの重みが大きくなり、入力された処理されていない画像信号の重みが小さくなる。
従って、微小エッジが検出された場合、MixレートMr-Hは最大MixレートMr-H maxとなるので、実質的に入力画像データの輝度信号Y1が、そのまま出力されることになる。
一方、ステップS44において、「微小エッジが存在しない」と判定された場合、ステップS47において、混合比検出部53は、注目画素と、各水平処理方向成分画素との画素値の差分絶対値をそれぞれ計算し、計算した各差分絶対値のうちの最大値を混合比である、MixレートMr-Hとして求め、混合部52に出力し、その処理は、ステップS46に進む。
すなわち、図11の場合、混合比検出部53は、注目画素Cと、各水平処理方向成分画素L2,L1,R1,R2との画素値の差分絶対値|C−L2|,|C−L1|,|C−R1|,|C−R2|を計算し、計算した各差分絶対値のうちの最大値を混合比であるMixレートMr-Hとして求め、混合部52に出力する。
すなわち、微小エッジが存在しない場合、注目画素と各水平処理方向成分画素との画素値の差分絶対値の最大値に応じて、非線形フィルタリング処理された画像信号SLPF-Hと、入力画像データの輝度信号Y1とが混合されて、非線形平滑化処理された画像信号SF-Hが生成され、微小エッジが存在した場合、入力画像データの輝度信号Y1がそのまま出力される。
結果として、非線形平滑化処理部32においては、閾値ε3を基準として微小エッジが検出されることになるので、微小エッジが存在する部分については、非線形平滑化処理が施されないようにすると共に、エッジが存在しない部分についても、その差分絶対値の大きさに応じて非線形平滑化処理が施された画素値と、入力された画像信号とを混合するようにしたので、特に、微小なエッジで構成された単純なパターン画像等で著しく画質の劣化が生じてしまうという事態を抑止することが可能になる。
ここで、図10のフローチャートの説明に戻る。
ステップS26において、Flatレート計算部35は、注目画素と、注目画素に対して垂直方向に隣接する各垂直参照方向成分画素との画素値の差分絶対値をそれぞれ計算する。すなわち、図11の場合、Flatレート計算部35は、注目画素Cと、垂直方向に隣接する各垂直参照方向成分画素U2,U1,D1,D2との画素値の差分絶対値|C−U2|,|C−U1|,|C−D1|,|C−D2|を計算する。
ステップS27において、Flatレート計算部35は、注目画素と、注目画素に対して垂直方向に隣接する各垂直参照方向成分画素との差分絶対値のうち、最大値となる差分絶対値を求めて、これをFlatレートFr-Vとして混合部33に供給する。
ステップS28において、混合部33は、Flatレート計算部35より供給されるFlatレートFr-Vに基づいて、入力画像データの輝度信号Y1と非線形平滑化処理部32により非線形平滑化処理された画像信号SF-Hとを混合し、水平処理平滑化処理された画像信号SNL-Hとしてバッファ23に出力する。より詳細には、混合部33は、以下の式(4)を演算して、入力画像データの輝度信号Y1と非線形平滑化処理部32により非線形平滑化処理された画像信号SF-Hとを混合する。
NL-H=SF-H×Fr-V/Fr-H max+Y1×(1−Fr-V/Fr-V max
・・・(4)
ここで、Fr-Vは、垂直方向のFlatレートであり、Fr-V maxは、垂直方向のFlatレートFr-Vの最大値、すなわち、画素値のダイナミックレンジの最大値と最小値の差分絶対値である。FlatレートFr-Vは、垂直参照方向成分画素と注目画素との差分絶対値の最大値であるので、その値が小さいほど、注目画素と、注目画素に垂直方向に隣接する垂直参照方向成分画素の領域では、画素値の変化が小さく、視覚的にも色の変化が小さいため、見た目に平坦な状態(Flatな状態)であると言える。逆に、FlatレートFr-Vが大きいと言うことは、注目画素と、注目画素に垂直方向に隣接する垂直参照方向成分画素の領域では、画素間の変化が大きく、見た目にも平坦ではない状態(Flatではない状態)であることが示される。
このため、式(4)で示されるように、FlatレートFr-Vが大きければ、非線形平滑化処理部32により非線形平滑化処理された画像信号SF-Hの重みが増し、処理されていない入力画像データの輝度信号Y1の重みが小さくなる。逆に、FlatレートFr-Vが小さければ、すなわち、垂直方向の画素間の画素値の差分絶対値が小さいほど、非線形平滑化処理部32により非線形平滑化処理された画像信号SF-Hの重みが小さくなり、処理されていない入力画像データの輝度信号Y1の重みが大きくなる。
ステップS29において、水平処理方向成分画素抽出部31は、全ての画素を注目画素として処理したか、すなわち、未処理の画素が存在するか否かを判定し、例えば、全ての画素を注目画素として処理していない、すなわち、未処理画素が存在すると判定した場合、その処理は、ステップS21に戻る。そして、ステップS28において、全ての画素が注目画素として処理された、すなわち、未処理画素が存在しないと判定された場合、その処理は、終了し、図9のステップS11の処理が終了する。尚、垂直参照方向成分画素抽出部 34も、同様に、全ての画素を注目画素として処理したか、すなわち、未処理の画素が存在するか否かを判定し、いずれにおいても、未処理画素が存在しないと判定された場合にのみ、その処理を終了させるようにしても良い。
結果として、注目画素に対して垂直方向に隣接する垂直参照方向成分画素との画素値の差分絶対値より求められる垂直方向のFlatレートFr-Vに応じて、水平方向に非線形平滑化処理された画像信号SF-Hと、入力画像データの輝度信号Y1とが混合されることにより、垂直方向に相関が強い、すなわち、垂直方向のFlatレートFr-Vが小さく、垂直方向の相関が強い場合、入力画像データの輝度信号Y1の重みを大きくし、逆に、垂直方向のFlatレートFr-Vが大きく、垂直方向の相関が弱い場合、水平方向に非線形フィルタリング処理された画像信号SF-Hの重みを大きくすることにより、エッジを意識しつつ、処理方向に応じた(非線形平滑化処理に使用する近傍画素が、注目画素に対して水平方向に隣接する画素であるか、または、垂直方向に隣接する画素であるかに応じた)不自然な処理を抑制することが可能となる。
尚、以上においては、混合に際しては、FlatレートFr-Vをそのまま重み係数として画素値に乗じる例について説明してきたが、その他のFlatレートに応じた重み係数を非線形フィルタリング処理された画像信号SF-Hと入力画像データの輝度信号Y1のそれぞれに乗じて混合するようにしても良い。すなわち、例えば、図18で示されるように、FlatレートFr-Vに応じて設定される重み係数W1,W2を用いて、以下の式(5)を用いて混合するようにしても良い。
NL-H=Y1×W1+SF-H×W2
・・・(5)
ここで、W2は水平方向に非線形フィルタリング処理された画像信号SF-Hの重み係数であり、W1は入力画像データの輝度信号Y1の重み係数である。また、(W1+W2)は、重み係数の最大値Wmax(=1)である。
すなわち、図18においては、FlatレートFr-HがFr1より小さい範囲(Fr-V<Fr1)では、重み係数W1は、重み係数の最大値Wmaxであり、重み係数W2は0である。FlatレートFr-VがFr1より以上で、かつ、Fr2以下の範囲(Fr1≦Fr-V≦Fr2)では、重み係数W1は、FlatレートFr-Vに比例して減少し、重み係数W2は、FlatレートFr-Vに比例して増大して、かつ、(W1+W2)は、重み係数の最大値Wmax(=1)となるように設定されている。さらに、FlatレートFr-VがFr2より大きい範囲(Fr2≦Fr-V)では、重み係数W1は0であり、重み係数W2は重み係数の最大値Wmaxである。
結果として、エッジの有無を正確に意識して、画像を非線形平滑化することが可能となる。尚、Fr1=Fr2となる場合、FlatレートFr-Vが、Fr1(=Fr2)であるときを閾値として、出力される画像信号が、入力画像データの輝度信号Y1か、または、非線形平滑化処理された画像信号SF-Hのいずれかが、切替えられて出力されることになる。
また、上述した図10のフローチャートにおけるステップS24の処理である、閾値設定処理により、例えば、図19の上部で示されるような矩形波があり、注目画素が図中のバツ印であった場合、図19の下部で示されるように、垂直参照方向画素の波形に基づいて、閾値ε2の大きさを設定することにより、図20の上部で示されるように閾値を設定することが可能となるため、図19の上部で示されるように矩形波の画素値の変化よりも大きいことにより、図1の中段で示されるような波形に変化してしまうといった問題を解消し、図20の下部で示されるように、矩形波を維持しつつ、振幅成分のみを平滑化することが可能となる。
ここで、図9のフローチャートに戻る。
以上のように、ステップS11において、水平方向平滑化処理部22は、水平方向平滑化処理により生成された画像信号SNL-Hをバッファ23に順次記憶させる。
ステップS12において、垂直方向平滑化処理部24は、バッファ23に、順次記憶されている、水平方向平滑化処理されている画像信号SNL-Hを用いて、垂直方向平滑化処理を実行する。ここで、図21のフローチャートを参照して、垂直方向平滑化処理について説明する。尚、垂直方向平滑化処理は、水平方向平滑化処理における処理の水平方向の処理と、垂直方向の処理とを入れ替えた処理であり、処理内容そのものは同様のものである。また、閾値設定処理についても、注目画素に対して垂直方向に隣接する画素から水平方向に隣接する画素と、注目画素とを用いる以外の点については、同様の処理であるので、その説明は省略する。
すなわち、ステップS61において、垂直方向平滑化処理部24の垂直処理方向成分画素抽出部41は、ラスタスキャン順に注目画素を設定する。同時に、水平参照方向成分画素抽出部44も、同様にラスタスキャン順に注目画素を設定する。尚、注目画素の設定順序は、ラスタスキャン順以外の順序であってもよいが、垂直処理方向成分画素抽出部41により設定される注目画素と、水平参照方向成分画素抽出部44により設定される注目画素とが同一となるように設定される必要がある。
ステップS62において、垂直処理方向成分画素抽出部41は、注目画素と共に、注目画素に対して垂直方向(上下方向)に2画素ずつ隣接する近傍画素である水平参照方向成分画素からなる合計5画素の画素値をバッファ23より抽出して非線形平滑化処理部42に出力する。例えば、図11で示されるような場合、画素U2,U1,C,D1,D2が、注目画素および水平参照方向成分画素として抽出される。
ステップS63において、水平参照方向成分画素抽出部44は、注目画素と共に、注目画素に対して水平方向(左右方向)に2画素ずつ隣接する近傍画素である水平参照方向成分画素からなる合計5画素の画素値をバッファ23より抽出してFlatレート計算部45に出力する。例えば、図11で示されるような場合、画素L2,L1,C,R1,R2が、注目画素および水平参照方向成分画素として抽出される。
ステップS64において、閾値設定部46は、閾値設定処理を実行する。
ステップS65において、非線形平滑化処理部42は、垂直処理方向成分画素抽出部41より供給された注目画素と垂直処理方向成分画素に基づいて、注目画素に非線形平滑化処理を施す。尚、ステップS65における非線形平滑化処理については、図10のステップS25における非線形平滑化処理と、水平方向と垂直方向の関係が入れ替わるのみで、その他の処理については同様であるので、その説明は省略するものとする。従って、この処理により、非線形平滑化処理部42は、垂直方向に非線形平滑化処理された画像信号SF-Vを混合部43に出力する。
ステップS66において、Flatレート計算部45は、注目画素と、注目画素に対して水平方向に隣接する各水平参照方向成分画素との画素値の差分絶対値をそれぞれ計算する。すなわち、図9の場合、Flatレート計算部45は、注目画素Cと、水平方向に隣接する各水平参照方向成分画素L2,L1,R1,R2との画素値の差分絶対値|C−L2|,|C−L1|,|C−R1|,|C−R2|を計算する。
ステップS67において、Flatレート計算部45は、注目画素と、注目画素に対して水平方向に隣接する各水平参照方向成分画素との差分絶対値のうち、最大値となる差分絶対値を求めて、これをFlatレートFr-Hとして混合部43に供給する。
ステップS68において、混合部43は、Flatレート計算部45より供給されるFlatレートFr-Hに基づいて、入力される水平方向平滑化処理部22により水平方向非線形平滑化処理された画像信号SNL-Hと非線形平滑化処理部42により非線形平滑化処理された画像信号SF-Vとを混合し、垂直方向の近接画素と用いて平滑化された画像信号であるエッジ成分ST1をバッファ25に出力する。より詳細には、混合部43は、以下の式(6)を演算して、入力される水平方向非線形平滑化処理されている画像信号SNL-Hと非線形平滑化処理部42により垂直方向に非線形平滑化処理された画像信号SF-Vとを混合する。
ST1=SF-V×Fr-H/Fr-H max+SNL-H×(1−Fr-H/Fr-H max
・・・(6)
ここで、Fr-Hは、水平方向のFlatレートであり、Fr-H maxは、FlatレートFr-Hの最大値、すなわち、画素値のダイナミックレンジの最大値と最小値の差分絶対値である。FlatレートFr-Hは、水平方向に隣接する各水平参照方向成分画素と注目画素との差分絶対値の最大値であるので、その値が小さいほど、注目画素と、注目画素に水平方向に隣接する近傍画素の領域では、画素値の変化が小さく、視覚的にも色の変化が小さいため、見た目に平坦な状態(Flatな状態)であると言える。逆に、FlatレートFr-Hが大きいと言うことは、注目画素と、注目画素に垂直方向に隣接する水平参照方向成分画素の領域では、画素間の変化が大きく、見た目にも平坦ではない状態(Flatではない状態)であることが示される。
このため、式(6)で示されるように、FlatレートFr-Hが大きければ、非線形平滑化処理部42により垂直方向に非線形平滑化処理された画像信号SF-Vの重みが増し、水平方向平滑化処理された画像信号SNL-Hの重みが小さくなる。逆に、FlatレートFr-Hが小さければ、すなわち、水平方向の画素間の画素値の差分絶対値が小さいほど、非線形平滑化処理部32により垂直方向に非線形平滑化処理された画像信号SF-Vの重みが小さくなり、入力された水平方向に非線形平滑化処理されている画像信号SNL-Hの重みが大きくなる。
ステップS69において、垂直処理方向成分画素抽出部41は、全ての画素を注目画素として処理したか、すなわち、未処理の画素が存在するか否かを判定し、例えば、全ての画素を注目画素として処理していない、すなわち、未処理画素が存在すると判定した場合、その処理は、ステップS61に戻る。そして、ステップS69において、全ての画素が注目画素として処理された、すなわち、未処理画素が存在しないと判定された場合、その処理は、終了し、図9のステップS12の処理が終了する。尚、水平参照方向成分画素抽出部44も、同様の処理に、全ての画素を注目画素として処理したか、すなわち、未処理の画素が存在するか否かを判定し、いずれにおいても、未処理画素が存在しないと判定された場合にのみ、その処理を終了させるようにしても良い。
結果として、注目画素に対して水平方向に隣接する水平参照方向成分画素との画素値の差分より求められるFlatレートFr-Hに応じて、垂直方向に平滑化処理された画像信号SF-Vと入力された画像信号SNL-Hとが混合されることにより、水平方向に相関が強い、すなわち、水平方向のFlatレートFr-Hが小さく、水平方向の相関が強い場合、入力された水平方向線形平滑化処理された画像信号SNL-Hの重みを大きくし、水平方向のFlatレートFr-Hが大きく、水平方向の相関が弱い場合、垂直方向に非線形フィルタリング処理された画像信号SF-Vの重みを大きくすることにより、エッジを意識しつつ、処理方向に応じた(非線形平滑化処理に使用する近傍画素が、注目画素に対して水平方向に隣接する画素であるか、または、垂直方向に隣接する画素であるかに応じた)不自然な処理を抑制することが可能となる。
尚、以上においては、混合に際しては、FlatレートFr-Hをそのまま重み係数として画素値に乗じる例について説明してきたが、その他のFlatレートFr-Hに応じた重み係数を平滑化処理された画像信号SF-Vと入力された水平方向平滑化処理された画像信号SNL-Hのそれぞれに乗じて混合するようにしても良い。すなわち、上述した水平方向平滑化処理における図18で示されるように、FlatレートFr-Hに応じて設定される重み係数W1,W2を用いていた場合と同様に、以下の式(7)のようにして、垂直方向平滑化処理された画像信号であるエッジ成分ST1を求めるようにしても良い。
ST1=SNL-H×W11+SF-V×W12
・・・(7)
ここで、W12は垂直方向に平滑化処理された画像信号SF-Vの重み係数であり、W11は入力された水平方向平滑化処理された画像信号SNL-Hの重み係数である。また、(W11+W12)は、重み係数の最大値Wmax(=1)である。
結果として、エッジの有無を正確に意識して生成される画像を非線形平滑化することが可能となる。
ここで、図9のフローチャートの説明に戻る。
ステップS12において、垂直方向平滑化処理が実行されると、ステップS13において、次の画像が入力されたか否かが判定され、次の画像が入力されたと判定された場合、その処理は、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。ステップS13において、次の画像が入力されていない、すなわち、画像信号が終了したと判定された場合、その処理は、終了する。
図22は、図1に示した本発明が適用される信号処理装置のうち、トランジェント改善部13の構成例を示している。
図22の例のトランジェント改善部13は、エッジ成分ST1に対してトランジェント改善処理を施し、その結果得られる、改善エッジ成分ST2を出力することができる。
図22のトランジェント改善部13は、遅延部101、遅延部102、MAX部103、MIN部104、演算部(HPF)105、切換部106を含むように構成されている。
遅延部101は、非線形フィルタ部11より供給されたエッジ成分ST1を例えばN画素(Nは1以上の整数値)分だけ遅延し、MAX部103、MIN部104、および演算部(HPF)105に供給する。
遅延部102は、遅延部101より供給されたエッジ成分ST1を例えばN画素(Nは1以上の整数値)分だけ遅延し、MAX部103、MIN部104、および演算部(HPF)105に供給する。
ここで、遅延部101から出力されたエッジ成分ST1が注目画素に対応する信号(以下、注目画素信号Npと称する)であるとする。すると、遅延部102から出力されたエッジ成分ST1は、注目画素から例えば水平右方向にN画素分だけ離れた画素に対応する信号(以下、右方向画素信号と略記する)であるといえる。また、非線形フィルタ部11より供給されたエッジ成分ST1は、注目画素から例えば水平左方向にN画素分だけ離れた画素に対応する信号(以下、左方向画素信号と略記する)であるといえる。
この場合、MAX部103、MIN部104、および演算部(HPF)105のそれぞれには、左方向画素信号、注目画素信号Np、および、右方向画素信号が入力されることになる。
MAX部103は、左方向画素信号、注目画素信号Np、および、右方向画素信号の各信号レベル(画素値)のうちの最大レベルの信号(以下、3画素最大信号Maxと称する)を、切換部106に供給する。
MIN部104は、左方向画素信号、注目画素信号、および、右方向画素信号の各信号レベル(画素値)のうちの最小レベルの信号(以下、3画素最小信号Minと称する)を、切換部106に供給する。
演算部(HPF)105は、左方向画素信号、注目画素信号、および、右方向画素信号から、注目画素における二次微分値を演算し、その結果得られる信号を制御信号Controlとして、切換部106に供給する。
切換部106には、注目画素信号Np、3画素最小画素信号Min、および3画素最大画素信号Maxが入力される。切り替え部106は、これらの3信号の中から出力信号を、演算部(HPF)105からの制御信号に基づいて決定し、改善エッジ成分ST2の注目画素信号として出力される。
即ち、改善エッジ成分ST2の注目画素信号は、エッジ成分ST1の注目画素信号Npそのもの、3画素最小画素信号Min、および3画素最大画素信号Maxの中から、切替部106により選択出力された信号となる。
ここで、図23を参照して、図22の例のトランジェント改善部13の動作の概略を説明する。
図23には、上から順に、非線形フィルタ部11より供給されたエッジ成分ST1、3画素最大画素信号Max、注目画素信号Np、3画素最小画素信号Min、制御信号Control、および、改善エッジ成分ST2のそれぞれについてのタイミングチャートが示されている。
なお、各時刻t1乃至t6において、注目画素信号Npの信号レベルが、トランジェント改善前のエッジ成分ST1の注目画素の画素値を示すとする。
また、制御信号Controlの信号レベルは、図23に示されるように、ハイレベルH、ミドルレベルM、および、ローレベルLの3つのレベルを取るとする。
この場合、切替部106は、制御信号ControlがハイレベルHのとき、改善エッジ成分ST2の注目画素信号として、3画素最大画素信号Maxを出力する。切替部106は、制御信号ControlがミドルレベルMのとき、改善エッジ成分ST2の注目画素信号として、注目画素信号Npを出力する。切替部106は、制御信号ControlがローレベルLのとき、改善エッジ成分ST2の注目画素信号として、3画素最小画素信号Minを出力する。
即ち、時刻t1乃至時刻t2では、制御信号ControlがローレベルLなので、改善エッジ成分ST2の注目画素信号として、3画素最小画素信号Minが出力される。時刻t2乃至時刻t3では、制御信号ControlがハイレベルHなので、改善エッジ成分ST2の注目画素信号として、3画素最大画素信号Maxが出力される。時刻t3乃至時刻t4では、制御信号ControlがミドルレベルMなので、改善エッジ成分ST2の注目画素信号として、注目画素信号Npが出力される。時刻t4乃至時刻t5では、制御信号ControlがハイレベルHなので、改善エッジ成分ST2の注目画素信号として、3画素最大画素信号Maxが出力される。時刻t5乃至時刻t6では、制御信号ControlがローレベルLなので、改善エッジ成分ST2の注目画素信号として、3画素最小画素信号Minが出力される。
このようにして、エッジ成分ST1のトランジェントが改善された改善エッジ成分ST2が出力される。
以上説明したように、図1の例の信号処理装置は、輝度信号Y1を、エッジ成分ST1とそのエッジ以外の成分TX1とに分離することができる。図1の例の信号処理装置は、エッジ成分ST1のトランジェントを改善するとともに(例えば図3や図23の改善エッジ成分ST2参照)、エッジ以外の成分TX1を増幅することができる。
本発明は、図1の実施の形態に特に限定されず、様々な実施の形態を取ることができる。
例えば、図24は、本発明が適用される信号処理装置の図1とは異なる実施の形態を示している。なお、図24の例の情報処理装置を、図1の例と明確に区別すべく、以下、輪郭強調画像処理装置と称する。
図24の例の輪郭強調画像処理装置は、非線形フィルタ部11、減算部12、トランジェント改善部13、増幅部121、コントラスト補正部122、輪郭抽出部123、増幅部124、および加算部14を含むように構成されている。
非線形フィルタ部11は、入力画像データの輝度信号Y1から、エッジ成分ST1を抽出し、減算部12とトランジェント改善部13に供給する。なお、非線形フィルタ部11の詳細例については、図4乃至図21を参照して上述した通りである。
減算部12は、入力画像データの輝度信号Y1から、エッジ成分ST1を減算し、その結果得られるエッジ以外の成分TX1を増幅部121に供給する。
トランジェント改善部13は、非線形フィルタ部11より供給されてくるエッジ成分ST1に対して所定のトランジェント改善処理を施し、その結果得られる改善エッジ成分ST2を、コントラスト補正部122および輪郭抽出部123に供給する。トランジェント改善部13の詳細例については図22,図23を参照して上述した通りである。
増幅部121は、減算部12から供給されたエッジ以外の成分TX1を増幅し、その結果得られる増幅されたエッジ以外の成分TX2を、加算部14に供給する。
コントラスト補正部122は、トランジェント改善部13から供給された改善エッジ成分ST2に対して所定のコントラスト補正処理を施し、その結果得られる改善エッジ成分OT2、即ち、コントラストが補正された改善エッジ成分OT2を加算部14に供給する。なお、以下、コントラストが補正された改善エッジ成分OT2を、コントラスト補正成分OT2と称する。
輪郭抽出部123は、トランジェント改善部13から供給された改善エッジ成分ST2に対して輪郭抽出処理を施し、その結果得られる輪郭抽出成分OT1を、増幅部124に供給する。
増幅部124は、輪郭抽出部123より供給されてくる輪郭抽出成分OT1を増幅し、増幅された輪郭抽出成分OT3を加算部14に供給する。
加算部14は、コントラスト補正部122から供給されたコントラスト補正成分OT2と、増幅部121から供給されたエッジ以外の成分TX2と、増幅部124から供給された輪郭抽出成分OT3とを加算し、その結果得られる輝度信号Y4を出力する。
次に図25のフローチャートを参照して、図24の輪郭強調画像処理装置による輪郭強調画像処理について説明する。
ステップS71において、輪郭強調画像処理装置は、入力画像データの輝度信号Y1を入力する。入力された輝度信号Y1は、非線形フィルタ部11と減算部12とに供給される。
ステップS72において、非線形フィルタ部11は、入力画像データの輝度信号Y1に対して非線形フィルタ処理を施す。これによりエッジ成分ST1が得られることになる。なお、非線形フィルタ処理の詳細例については、図9乃至図21を用いて上述した通りである。
ステップS73において、非線形フィルタ部11は、エッジ成分ST1を出力する。出力されたエッジ成分ST1は、トランジェント改善部13と減算部12とに供給される。
ステップS74において、トランジェント改善部13は、エッジ成分ST1に対してトランジェント改善処理を施し、その結果得られる改善エッジ成分ST2を出力する。出力された改善エッジ成分ST2は、コントラスト補正部122、および輪郭抽出部123に供給される。なお、トランジェント改善処理の詳細例については、図23を用いて上述した通りである。
ステップS75において、減算部12は、入力画像データの輝度信号Y1から、エッジ成分ST1を減算し、その結果得られるエッジ以外の成分TX1を出力する。出力されたエッジ以外の成分TX1は、増幅部121に供給される。
ステップS76において、コントラスト補正部122は、改善エッジ成分ST2に対してコントラスト補正処理を施し、その結果得られるコントラスト補正成分OT2を出力する。出力されたコントラスト補正成分OT2は、加算部14に供給される。
ステップS77において、輪郭抽出部123は、改善エッジ成分ST2に対して輪郭抽出処理を施し、その結果得られる輪郭抽出成分OT1を出力する。出力された輪郭抽出成分OT1は、増幅部124に供給される。
ステップS78において、増幅部124は、輪郭抽出部123より供給された輪郭抽出成分OT1に対して増幅処理を施し、その結果得られた輪郭抽出成分OT3、即ち、輪郭抽出成分OT1を増幅した成分OT3を出力する。出力された輪郭抽出成分OT3は、加算部14に供給される。
ステップS79において、増幅部121は、減算部12より供給されたエッジ以外の成分TX1に対して増幅処理を施し、その結果得られたエッジ以外の成分TX2、即ち、エッジ以外の成分TX1を増幅した成分TX2を出力する。出力されたエッジ以外の成分TX2は、加算部14に供給される。
ステップS80において、加算部14は、コントラスト補正成分OT2と、輪郭抽出成分OT3、およびエッジ以外の成分TX2とを加算し、その結果得られる輪郭強調された輝度成分Y4を出力する。
以上の処理の結果、本発明が適用される信号処理装置を含んだ輪郭強調画像処理装置は、安定したトランジェント改善成分に対して輪郭成分の抽出および増幅を施すことにより、より周波数の高い輪郭強調が安定に実現できる。
図26、図27は、従来の手法による小振幅なエッジに対する輪郭強調の例を示したものである。
従来の手法では、小振幅なエッジに対し、トランジェント改善を行うことができなかった。このため、図26の入力信号IN1,図27の入力信号IN2のような微小なサンプリング位相の変化に対して輪郭強調処理を施した場合、図26の出力信号OUT1,図27の出力信号OUT2に示すように、輪郭強調レベルが異なってしまうという問題があった。
図28は、図24の例の輪郭強調処理装置を用いて処理した、輪郭強調処理結果の一例である。
入力信号IN3は、図25のフローチャートのステップS74において出力された、改善エッジ成分ST2の輝度信号の例である。
出力信号OUT3は、入力信号IN3に対して、図25のフローチャートのステップS75以下の処理を行い、その結果得られた輝度成分Y4の輝度信号の例である。
本発明が適用される信号処理装置によれば、非線形フィルタ部11が、入力画像の輝度信号からエッジ成分のみを抽出し、そのエッジ成分にはノイズ等が含まれていないため、エッジ成分に対して安定したトランジェント改善処理を施すことが可能となる。このため、エッジ成分ノイズ成分のあるエッジや小振幅なエッジに対しても安定したトランジェントの改善が可能となり、図28に示す入力信号IN3が得られる。
トランジェントが改善された入力信号IN3に対して輪郭強調処理を施すことにより、サンプリング位相の変動やノイズに対しても、安定した輪郭強調が可能となり、出力信号OUT3が得られる。
上述した一覧表示処理も含む一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合、本発明が適用される液晶パネルは、例えば、図29に示されるコンピュータを含むように構成することもできる。或いは、図29のコンピュータによって、本発明が適用される液晶パネルの駆動が制御されてもよい。
図29において、CPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory
)302に記録されているプログラム、または記憶部308からRAM(Random Access Memory)303にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM303にはまた、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304を介して相互に接続されている。このバス304にはまた、入出力インタフェース305も接続されている。
入出力インタフェース305には、キーボード、マウスなどよりなる入力部306、ディスプレイなどよりなる出力部307、ハードディスクなどより構成される記憶部308、および、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部309が接続されている。通信部309は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
入出力インタフェース305にはまた、必要に応じてドライブ310が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体311が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部308にインストールされる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
このようなプログラムを含む記録媒体は、図29に示されるように、装置本体とは別に、視聴者にプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体(パッケージメディア)311により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態で視聴者に提供され
る、プログラムが記録されているROM302や、記憶部308に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置や処理部により構成される装置全体を表すものである。
本発明を適用した信号処理装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した信号処理を説明するフローチャートである。 図1の信号処理を説明するための図である。 図1の非線形フィルタ部の構成を示すブロック図である。 図4の水平方向平滑化処理部の構成を示すブロック図である。 図4の垂直方向平滑化処理部の構成を示すブロック図である。 図5の非線形平滑化処理部の構成を示すブロック図である。 図5の閾値設定部の構成を表すブロック図である。 図1の信号処理装置による非線形フィルタ処理を説明するフローチャートである。 図4の非線形フィルタ部による水平方向平滑化処理を説明するフローチャートである。 図4の非線形フィルタ部による水平方向平滑化処理を説明する図である。 図8の閾値設定部による閾値設定処理を説明するフローチャートである。 図4の非線形フィルタ部による非線形平滑化処理を説明するフローチャートである。 図4の非線形フィルタ部による微小エッジ判定処理を説明するフローチャートである。 図4の非線形フィルタ部による微小エッジ判定処理を説明する図である。 図4の非線形フィルタ部による微小エッジ判定処理を説明する図である。 図4の非線形フィルタ部による微小エッジ判定処理を説明する図である。 図4の非線形フィルタ部による重みの設定方法のその他の方法を説明する図である。 図8の閾値設定処理により設定される閾値による平滑化の効果を説明する図である。 図8の閾値設定処理により設定される閾値による平滑化の効果を説明する図である。 図4の非線形フィルタ部による垂直方向平滑化処理を説明する図である。 図1のトランジェント改善部の構成を示すブロック図である。 図22のトランジェント改善処理を説明する図である。 本発明を適用した輪郭強調画像処理装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した輪郭強調処理画像処理を説明するためのフローチャートである。 従来のトランジェント改善処理の問題点を説明する図である。 従来のトランジェント改善処理の問題点を説明する図である。 本発明が適用される信号処理装置によるトランジェント改善処理の効果を示す図である。 本発明が適用される液晶パネルに含まれるまたはその駆動を制御するコンピュータの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
11 非線形フィルタ部, 12 減算部, 13 トランジェント, 21,23,25 バッファ, 22 水平方向平滑化処理部, 24 垂直方向平滑化処理部, 31 水平方向成分画素処理部, 32 非線形平滑化処理部, 33 混合部, 34 垂直方向参照画素抽出部, 35 Flatレート計算部, 36 閾値設定部, 41 水平方向平滑化処理部, 42 非線形平滑化処理部, 43 混合部, 44 水平方向成分画素抽出部, 45 Flatレート計算部, 51 非線形フィルタ, 52 混合部, 53 混合比検出部, 61 LPF, 62 制御信号発生部, 71 差分絶対値算出部, 72 閾値決定部, 101,102 遅延部, 103 MAX部, 104 MIN部, 105 演算分, 106 切換部, 301 CPU, 302 ROM, 303 RAM, 304 バス, 305 入出力インタフェース, 306 入力部, 307 出力部, 308 記憶部, 309 通信部, 310 ドライブ, 311 リムーバブルメディア

Claims (4)

  1. 第1の画像データから、前記第1の画像データのエッジを保存した第1の成分と、それ以外の第2の成分に分離する分離手段と、
    前記分離手段により分離された前記第1の成分に対して、トランジェントを改善する処理を施す改善手段と、
    前記改善手段による前記処理が施された前記第1の成分と、前記分離手段により分離された前記第2の成分とを加算し、その結果得られる第2の画像データを出力する加算手段と
    前記改善手段による前記処理が施された前記第1の成分に対して、コントラストを補正する処理を施す補正手段と、
    前記改善手段による前記処理が施された前記第1の成分から、輪郭を抽出する処理を施すことで、第3の成分を出力する抽出手段と、
    前記抽出手段から出力された前記第3の成分に対して、増幅処理を施す第1の増幅手段と、
    前記分離手段により分離された前記第2の成分に対して、増幅処理を施す第2の増幅手段と
    を備え、
    前記改善手段による前記処理が施された後にさらに前記補正手段による前記処理が施された前記第1の成分と、前記分離手段により分離された後にさらに前記第2の増幅手段により前記増幅処理が施された前記第2の成分とに加えて、さらに、前記第1の増幅手段により前記増幅処理が施された前記第3の成分を加算し、その結果得られる画像データを前記第2の画像データとして出力する
    信号処理装置。
  2. 前記分離手段は、
    前記第1の画像データに対して、前記エッジを保存する非線形なフィルタを施すことで、前記第1の成分を抽出して出力するフィルタ手段と、
    前記第1の画像データから、前記フィルタ手段から出力された前記第1の成分を減算し、その結果得られる前記第2の成分を出力する減算手段と
    を有する請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 信号処理装置が、
    第1の画像データから、前記第1の画像データのエッジを保存した第1の成分と、それ以外の第2の成分に分離し、
    前記第1の画像データから分離された前記第1の成分に対して、トランジェントを改善する処理を施し、
    前記処理が施された前記第1の成分と、前記第1の画像データから分離された前記第2の成分とを加算し、その結果得られる第2の画像データを出力し、
    前記トランジェントを改善する処理が施された前記第1の成分に対して、コントラストを補正する処理を施し、
    前記トランジェントを改善する処理が施された前記第1の成分から、輪郭を抽出する処理を施すことで、第3の成分を出力し、
    出力された前記第3の成分に対して、増幅処理を施し、
    分離された前記第2の成分に対して、増幅処理を施す
    ステップを含み、
    前記トランジェントを改善する処理が施された後にさらに前記コントラストを補正する処理が施された前記第1の成分と、分離された後にさらに前記増幅処理が施された前記第2の成分とに加えて、さらに、前記増幅処理が施された前記第3の成分を加算し、その結果得られる画像データを前記第2の画像データとして出力する
    信号処理方法。
  4. コンピュータに、
    第1の画像データから、前記第1の画像データのエッジを保存した第1の成分と、それ以外の第2の成分に分離し、
    前記第1の画像データから分離された前記第1の成分に対して、トランジェントを改善する処理を施し、
    前記処理が施された前記第1の成分と、前記第1の画像データから分離された前記第2の成分とを加算し、その結果得られる第2の画像データを出力し、
    前記トランジェントを改善する処理が施された前記第1の成分に対して、コントラストを補正する処理を施し、
    前記トランジェントを改善する処理が施された前記第1の成分から、輪郭を抽出する処理を施すことで、第3の成分を出力し、
    出力された前記第3の成分に対して、増幅処理を施し、
    分離された前記第2の成分に対して、増幅処理を施す
    処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記トランジェントを改善する処理が施された後にさらに前記コントラストを補正する処理が施された前記第1の成分と、分離された後にさらに前記増幅処理が施された前記第2の成分とに加えて、さらに、前記増幅処理が施された前記第3の成分を加算し、その結果得られる画像データを前記第2の画像データとして出力する
    プログラム。
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