JP2002077667A - 輝度信号エンハンサ - Google Patents

輝度信号エンハンサ

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JP2002077667A JP2000258602A JP2000258602A JP2002077667A JP 2002077667 A JP2002077667 A JP 2002077667A JP 2000258602 A JP2000258602 A JP 2000258602A JP 2000258602 A JP2000258602 A JP 2000258602A JP 2002077667 A JP2002077667 A JP 2002077667A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強調する輪郭の周辺の輝度レベルが高い場合
および低い場合の画質劣化を防ぐ。 【解決手段】 入力された映像輝度信号から輪郭信号を
抽出する手段(2)と、上記映像輝度信号の低域成分を
周辺輝度信号として抽出する手段(4)と、上記周辺輝
度信号が第1のレベルよりも高くなったときに上記輪郭
信号の振幅を抑圧するための白側振幅制御信号を生成す
る手段(6)と、上記周辺輝度信号が第2のレベルより
も低くなったときに上記輪郭信号の振幅を抑圧するため
の黒側振幅制御信号を生成する手段(5)と、上記白側
振幅制御信号に応じて上記輪郭信号の正の成分の振幅を
抑圧するとともに、上記黒側振幅制御信号に応じて上記
輪郭信号の負の成分の振幅を抑圧することにより、上記
輪郭信号の振幅を周辺の輝度レベルに応じて制御する手
段(7)と、上記振幅制御された輪郭信号を上記輝度信
号に加算する手段(9)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テレビジョンな
どの映像輝度信号に対し、画像の輪郭を強調する輝度信
号エンハンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の輝度信号エンハンサのブ
ロック図である。輪郭抽出フィルタ部2は、入力端子1
に入力された映像輝度信号から輪郭信号を抽出する。こ
の輪郭抽出フィルタ部2は、輪郭を強調をしたい周波数
成分を上記の輪郭信号として抽出する帯域通過型フィル
タである。係数乗算部3は、抽出された輪郭信号に、輪
郭強調の度合い(輪郭信号の振幅)を調整するための係
数を乗じる。加算部9は、遅延調整部8で遅延調整され
たもとの映像輝度信号に、係数乗算部3から入力された
輪郭信号を輪郭強調信号として加算する。このように、
輝度信号エンハンサでは、映像輝度信号から抽出した輪
郭信号の振幅を調整し、この振幅調整した輪郭信号を輪
郭強調信号としてもとの映像輝度信号に加算することに
よって輪郭を強調する。
【0003】図12は従来の輝度信号エンハンサにおい
て抽出された輪郭信号および輪郭強調された映像輝度信
号を説明する図である。図12において、(a)は入力
された映像輝度信号、(b)は輪郭抽出フィルタ部2で
抽出された輪郭信号、(c)は係数乗算部3で振幅調整
された輪郭強調成分、(d)は輪郭強調された映像輝度
信号である。(a)および(d)において、縦軸は輝度
レベルであり、輝度レベルが高いほど明るい映像で、逆
に輝度レベルが低いほど暗い映像である。(b)および
(c)の輪郭信号は、映像輝度信号において強調したい
輪郭(エッジ)に相当する位置に、輝度レベルを高くす
る正成分および輝度レベルを低くする負の成分を持った
交流信号である。上記正の成分を白側成分とも称し、上
記負の成分を黒側成分とも称する。(a)の入力映像輝
度信号に(c)の輪郭信号を加算することによって、
(d)の輪郭強調された映像輝度信号が生成される。
(d)の輪郭強調された映像輝度信号において、強調さ
れるエッジの前に生じるリップルをプリシュート、強調
されるエッジの後に生じるリップルをオーバーシュート
と称する。また、プリシュートおよびオーバーシュート
の内、輝度レベルを高くするシュートを、正のシュート
または白側シュートと称し、輝度レベルを低くするシュ
ートを、負のシュートまたは黒側シュートと称する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の輝度信号エンハンサでは、輪郭強調の度合い(輪郭信
号の振幅)は係数乗算部3によって一律に調整される構
成であるため、強調する輪郭の周辺の輝度レベルが高い
場合(明るい部分の輪郭を強調する場合)に、輪郭強調
の度合いを大きくすると白側シュートによって輝度レベ
ルがピークに達し、CRT方式の受像機ではブルーミン
グによるフォーカス劣化が生じてしまうという問題があ
った。
【0005】また、逆に強調する輪郭の周辺の輝度レベ
ルが低い場合(暗い部分の輪郭を強調する場合)には、
輪郭強調の度合いを大きくすると黒側シュートによって
画像にきつい隈が発生し、不自然に見えてしまうという
問題があった。
【0006】さらに、強調する輪郭の周辺の輝度レベル
が高くも低くもない中間調の場合においても、輪郭の輝
度レベルの差が大きいとプリシュートおよびオーバーシ
ュートが大きくなり過ぎ、これらの過大なシュートによ
って画像が不自然に見えてしまうという問題があった。
【0007】この発明は、上記従来の問題を解決するた
めになされたものであり、強調する輪郭の周辺の輝度レ
ベルが高い場合および低い場合にも画像劣化を抑えて適
切な輪郭強調効果を得られる輝度信号エンハンサを提供
することを目的とする。
【0008】さらに、この発明は、強調する輪郭の輝度
レベルの差が大きい場合にも画像劣化を抑えた適切な輪
郭強調効果を得られる輝度信号エンハンサを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1記載の輝度信号エンハンサは、
入力された映像輝度信号から輪郭信号を抽出する輪郭抽
出手段と、上記映像輝度信号の低域成分を周辺輝度信号
として抽出する低域抽出手段と、上記周辺輝度信号が第
1のレベルよりも高くなったときに上記輪郭信号の振幅
を抑圧するための白側振幅制御信号を生成する白側振幅
制御信号発生手段と、上記周辺輝度信号が第2のレベル
よりも低くなったときに上記輪郭信号の振幅を抑圧する
ための黒側振幅制御信号を生成する黒側振幅制御信号発
生手段と、上記白側振幅制御信号に応じて上記輪郭信号
の正の成分の振幅を抑圧するとともに、上記黒側振幅制
御信号に応じて上記輪郭信号の負の成分の振幅を抑圧す
ることにより、上記輪郭信号の振幅を周辺の輝度レベル
に応じて制御する輝度レベル適応振幅制御手段と、上記
振幅制御された輪郭信号を上記輝度信号に加算する加算
手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の輝度信号エンハンサ
は、請求項1において、上記輪郭信号の振幅が所定値よ
りも大きいときに、上記輪郭信号の振幅を抑圧して上記
輝度適応振幅制御手段に出力し、上記輪郭信号の振幅が
上記所定値以下のときに、上記輪郭信号をそのまま上記
輝度適応振幅制御手段に出力する交流振幅制御手段をさ
らに備えたことを特徴とする。
【0011】また、請求項3記載の輝度信号エンハンサ
は、入力された映像輝度信号から水平輪郭信号を抽出す
る水平輪郭抽出手段と、上記映像輝度信号から垂直輪郭
信号を抽出する垂直輪郭抽出手段と、上記水平輪郭信号
の振幅が第1の値よりも大きいときにのみ、上記水平輪
郭信号の振幅を抑圧する水平交流振幅制御手段と、上記
垂直輪郭信号の振幅が第2の値よりも大きいときにの
み、上記垂直輪郭信号の振幅を抑圧する垂直交流振幅制
御手段と、上記水平交流振幅制御で振幅制御された水平
輪郭信号と上記垂直交流振幅制御で振幅制御された垂直
輪郭信号の内、振幅が大きいほうの輪郭信号を選択する
選択手段と、上記映像輝度信号の低域成分を周辺輝度信
号として抽出する低域抽出手段と、上記周辺輝度信号が
第1のレベルよりも高くなったときに上記選択された輪
郭信号の振幅を抑圧するための白側振幅制御信号を生成
する白側振幅制御信号発生手段と、上記周辺輝度信号が
第2のレベルよりも低くなったときに上記選択された輪
郭信号の振幅を抑圧するための黒側振幅制御信号を生成
する黒側振幅制御信号発生手段と、上記白側振幅制御信
号に応じて上記選択された輪郭信号の正の成分の振幅を
抑圧するとともに、上記黒側振幅制御信号に応じて上記
選択された輪郭信号の負の成分の振幅を抑圧することに
より、上記輪郭信号の振幅を周辺の輝度レベルに応じて
制御する輝度適応振幅制御手段と、上記輝度適応振幅制
御手段で振幅制御された輪郭信号を上記輝度信号に加算
する加算手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1の輝度信号エンハンサのブロック図である。
図1において、1は映像輝度信号を入力する入力端子、
2は入力された映像輝度信号から輪郭信号を抽出する輪
郭抽出フィルタ部、3は上記抽出された輪郭信号に振幅
を一律に調整するための係数を乗じる係数乗算部、4は
入力された映像輝度信号の低域成分を周辺輝度信号とし
て抽出する低域抽出フィルタ部、5は上記抽出された周
辺輝度信号を非線形変換して上記周辺輝度信号のレベル
が低くなったときに上記輪郭信号の黒側成分の振幅を抑
圧するための黒側振幅制御信号を生成する黒側振幅制御
信号発生部、6は上記抽出された周辺輝度信号を非線形
変換して上記周辺輝度信号のレベルが高くなったときに
上記輪郭信号の白側成分の振幅を抑圧するための白側振
幅制御信号を生成する白側振幅制御信号発生部、7は係
数乗算部3で一律に振幅調整された輪郭信号の内の黒側
成分の振幅を上黒側振幅制御信号に応じて抑圧するとと
もに白側成分の振幅を上記白側振幅制御信号に応じて抑
圧する輝度適応振幅制御部、8は入力されたもとの映像
輝度信号を輪郭信号の抽出および振幅制御などにかかる
時間だけ遅延させる遅延調整部、9は遅延調整部8で遅
延されたもとの映像輝度信号に輝度適応振幅制御部7で
振幅制御された輪郭信号を輪郭強調信号として加算する
加算部、10は輪郭強調された映像輝度信号を出力する
出力端子である。
【0013】図1のように、実施の形態1の輝度信号エ
ンハンサは、入力端子1と、輪郭抽出フィルタ部2と、
係数乗算部3と、低域抽出フィルタ部4と、黒側振幅制
御信号発生部5と、白側振幅制御信号発生部6と、輝度
適応振幅制御部7と、遅延調整部8と、加算部9と、出
力端子10とを備えている。
【0014】次に、実施の形態1の輝度信号エンハンサ
の動作について説明する。輪郭抽出フィルタ部2は、入
力された映像輝度信号の高周波成分を輪郭信号として抽
出する帯域通過型フィルタである。この輪郭抽出フィル
タ部2によって得られた輪郭信号は、0を中心として正
の成分(白側成分)および負の成分(黒側成分)を持っ
た交流信号である。例えば入力を水平サンプリング周波
数14.32[MHz]のNTSC信号からYC分離さ
れた映像輝度信号とし、この映像輝度信号の縦線部分を
輪郭強調する水平方向の輝度信号エンハンサ(以下、水
平エンハンサと称する)においては、上記帯域通過型フ
ィルタの通過帯域を、例えば3〜4[MHz]に設定す
る。また、上記の映像輝度信号の横線部分を輪郭強調す
る垂直方向の輝度信号エンハンサ(以下、垂直エンハン
サと称する)においては、ラインメモリを用いて輪郭抽
出フィルタ部2を構成することが可能である。
【0015】係数乗算部3は、輪郭抽出フィルタ部2か
ら入力された輪郭信号に、輪郭強調の度合い(輪郭信号
の振幅)を一律に調整するための係数を乗算し、輝度適
応振幅制御部7に出力する。上記の係数は可変設定可能
であり、上記係数を大きくするほど輪郭強調効果が大き
くなり、逆に上記係数を0にすると全く輪郭強調されな
いスルーの映像輝度信号が出力されることになる。
【0016】低域抽出フィルタ部4は、入力された映像
輝度信号の低域成分を、強調する輪郭の周辺の輝度に相
当する周辺輝度信号として抽出する低域通過型フィルタ
である。この低域抽出フィルタ部4は、輪郭強調する部
分の周囲のノイズ成分を除去し、平均的な輝度レベルを
算出するためのフィルタであり、性能としては水平方向
の低域通過型フィルタで十分であるが、水平、垂直両方
の低域通過型フィルタの組み合わせとすることも可能で
ある。
【0017】黒側振幅制御信号発生部5は、低域抽出フ
ィルタ部4で抽出された周辺輝度信号を非線形変換し
て、周辺輝度信号のレベルが低くなったときに輪郭信号
の黒側成分の振幅を抑圧するための黒側振幅制御信号を
生成し、輝度適応振幅制御部7に出力する。上記の黒側
振幅制御信号は、強調する輪郭の周辺の輝度レベルが低
いとき(周辺が黒に近く暗いとき)に低いレベルとな
り、強調する輪郭の周辺の輝度レベルが高いとき(周辺
が白に近く明るいとき)に高いレベルになる信号であ
る。
【0018】図2は黒側振幅制御信号発生部5のブロッ
ク図である。図2において、黒側振幅制御信号発生部5
は、傾き乗算部11と、オフセット減算部12と、クリ
ップ部13とを有する。傾き乗算部11は、低域抽出フ
ィルタ4から入力された周辺輝度信号に所定の傾き値を
乗算し、オフセット減算部12に出力する。オフセット
減算部12は、オフセット減算部12の出力信号から所
定のオフセット値を減算し、クリップ部13に出力す
る。クリップ部13は、オフセット減算部12の出力信
号の値が所定のクリップ値以上のときに、上記出力信号
の値を上記クリップ値にクリップし、黒側振幅制御信号
として輝度適応振幅制御部7に出力する。なお、クリッ
プ部13は、オフセット減算部12の出力信号の値が0
以下のときに、上記出力信号の値を0にクリップする。
【0019】図3は黒側振幅制御信号発生部5の入出力
特性を説明する図である。黒側振幅制御信号発生部5に
おいて、入力輝度レベル(周辺輝度信号のレベル)を
x、傾き乗算部11に設定されている傾き値をa(>
0)、オフセット減算部12に設定されたオフセット値
をb(>0)、クリップ部13に設定されたクリップ値
をc(>0)、黒側振幅制御信号発生部5の出力レベル
(黒側振幅制御信号のレベル)をy1とすると、y1は
以下の式で表される。 x≦b/a のとき、y1=0 b/a<x<(b+c)/aのとき、y1=ax−b (b+c)/a≦x のとき、y1=c 周辺輝度信号を8[bit]でA/Dされた0から25
5の値をとる信号としたとき、例えば、傾き値a=1/
8、オフセット値b=4、クリップ値c=8とすると、
上記式は、 0≦x≦32 のとき、y1=0 32<x<96 のとき、y1=1/8x−4 96≦x≦255のとき、y1=8 となる。
【0020】白側振幅制御信号発生部6は、低域抽出フ
ィルタ部4で抽出された周辺輝度信号を非線形変換し
て、周辺輝度信号のレベルが高くなったときに輪郭信号
の白側成分の振幅を抑圧するための白側振幅制御信号を
生成し、輝度適応振幅制御部7に出力する。上記の白側
振幅制御信号は、上記の黒側振幅制御信号とは逆に、強
調する輪郭の周辺の輝度レベルが高いときに(周辺が白
に近く明るいときに)低いレベルとなり、強調する輪郭
の周辺の輝度レベルが低いとき(周辺が黒に近く暗いと
き)に高いレベルになる信号である。
【0021】図4は白側振幅制御信号発生部6のブロッ
ク図である。図4において、白側振幅制御信号発生部6
は、傾き乗算部11と、オフセット減算部12と、クリ
ップ部13と、クリップ部13の出力信号の特性を反転
する反転部14とを有する。白側振幅制御信号発生部6
を構成する傾き乗算部11、オフセット減算部12、ク
リップ部13の動作は、黒側振幅制御信号発生部5を構
成する傾き乗算部11、オフセット減算部12、クリッ
プ部13(図2参照)と同様であり、白側振幅制御信号
発生部6は、黒側振幅制御信号発生部5に反転部14を
設けた構成である。反転部14は、クリップ部13のク
リップ値からクリップ部13の出力信号の値を減算し、
白側振幅制御信号として輝度適応振幅制御部7に出力す
る。なお、白側振幅制御信号発生部6においての傾き
値、オフセット値、クリップ値は、黒側振幅制御信号発
生部5においての傾き値、オフセット値、クリップ値と
は独立に可変設定することも可能である。
【0022】図5は白側振幅制御信号発生部6の入出力
特性を説明する図である。白側振幅制御信号発生部6に
おいて、入力輝度レベル(周辺輝度信号のレベル)を
x、傾き乗算部11に設定されている傾き値をa(>
0)、オフセット減算部12に設定されているオフセッ
ト値をb(>0)、クリップ部13に設定されているク
リップ値をc(>0)、白側振幅制御信号発生部6の出
力レベル(白側振幅制御信号のレベル)をy2とする
と、y2は以下の式で表される。 x≦b/a のとき、y2=c b/a<x<(b+c)/aのとき、y2=−ax+
(b+c) (b+c)/a≦x のとき、y2=0
【0023】輝度適応振幅制御部7は、白側振幅制御信
号発生部6から入力された白側振幅制御信号に応じて、
係数乗算部3から入力された輪郭信号の白側成分(正の
成分)の振幅を抑圧するとともに、黒側振幅制御信号発
生部5から入力された黒側振幅制御信号に応じて、上記
輪郭信号の黒側成分(負の成分)の振幅を抑圧し、この
周辺の輝度レベルに応じて振幅を制御した輪郭信号を加
算部9に出力する。上記周辺の輝度レベルに応じた輪郭
信号の振幅制御は、輝度レベルの高い明るい部分の輪郭
を強調するときには、輪郭信号の白側成分のみを抑圧
し、逆に輝度レベルが低い暗い部分の輪郭を強調すると
きには、輪郭信号の黒側成分のみを抑圧するような動作
となる。輝度レベルが高い部分の輪郭を強調するときの
黒側成分および輝度レベルの低い部分の輪郭を強調する
ときの白側成分は抑圧されないため、輝度レベルが高い
部分および低い部分の輪郭を強調するときに、輪郭強調
効果が極端に抑えられることはなく、適切な輪郭強調効
果を得ることができる。
【0024】図6は輝度適応振幅制御部7のブロック図
である。図6において、輝度適応振幅制御部7は、符号
判定部15と、セレクタ部16と、正規化部17と、振
幅制御信号乗算部18とを有する。係数乗算部3から輝
度適応振幅制御部7に入力される輪郭信号は、正負の値
をとる交流信号である。符号判定部15は、上記入力さ
れた輪郭信号の符号を判定し、その判定結果をセレクタ
部16に通知する。セレクタ部16は、上記の判定結果
に従って、輪郭信号が正のときには白側振幅制御信号
を、輪郭信号が負のときには黒側振幅制御信号を、振幅
制御信号として選択する。正規化部17は、セレクタ部
16で選択された振幅制御信号を0から1までの値に正
規化し、この正規化した振幅制御信号を振幅制御信号乗
算部18に出力する。具体的には、正規化部17は、振
幅制御信号(白側振幅制御信号または黒側振幅制御信
号)を生成するクリップ部13(図2および図4参照)
のクリップ値で上記の振幅制御信号を除算することで、
振幅制御信号を正規化する。振幅制御信号乗算部18
は、入力された輪郭信号に正規化された振幅制御信号を
乗算し、加算部9に出力する。
【0025】輝度適応振幅制御部7において、輪郭信号
の白側成分は、周辺輝度信号のレベルx(図5参照)が
b/a(第1のレベル)よりも高かったときには抑圧さ
れ、周辺輝度信号のレベルxがb/a以下だったときに
は正規化された白側振幅制御信号の値が1となるので抑
圧されない。また、白側成分が抑圧される場合におい
て、x≧(b+c)/a(第2のレベル)のときには、
白側振幅制御信号のレベルy2=0となるので輪郭信号
の白側成分は0となる。このとき、黒側振幅制御信号の
レベルy1=c(図3参照)となり、正規化された黒側
振幅制御信号の値は1となるので輪郭信号の黒側成分は
抑圧されない。
【0026】また、輝度適応振幅制御部7において、輪
郭信号の黒側成分は、周辺輝度信号のレベルx(図3参
照)が(b+c)/a(第2のレベル)よりも低かった
ときには抑圧され、周辺輝度信号のレベルxが(b+
c)/a以上だったときには正規化された黒側振幅制御
信号の値が1となるので抑圧されない。また、黒側成分
が抑圧される場合において、x≦b/a(第1のレベ
ル)のときには、黒側振幅制御信号のレベルy1=0と
なるので、輪郭信号の黒側成分は0となる。このとき、
白側振幅制御信号のレベルy2=c(図5参照)とな
り、正規化された白側振幅制御信号の値は1となるので
輪郭信号の白側成分は抑圧されない。
【0027】従って、x≦b/a(第1のレベル)で
は、輪郭信号の黒側成分は抑圧されて0となり、白側成
分は抑圧されず、b/a(第1のレベル)<x<(b+
c)/a(第2のレベル)では、輪郭信号の白側成分お
よび黒側成分は周辺輝度信号のレベルxに応じて抑圧さ
れ、x≧(b+c)/a(第2のレベル)では、輪郭信
号の白側成分は抑圧されて0となり、黒側成分は抑圧さ
れない。
【0028】このように、輪郭の周辺の輝度レベルが高
い明るい部分では(周辺輝度信号のレベルxが上記第2
のレベルに近いときには)、正規化された白側振幅制御
信号の値は0に近い値になり、正規化された黒側振幅制
御信号の値は1に近い値になるので、輪郭信号の白側成
分のみが抑圧されて黒側成分は抑圧されず、従って映像
輝度信号の白側シュートのみが抑圧されて黒側シュート
は抑圧されない。このため、輪郭の周辺の輝度レベルが
高い場合に従来問題になっていたブルーミングによるフ
ォーカス劣化を防ぎ、かつ適切な輪郭強調効果を得るこ
とができる。
【0029】また、輪郭の周辺の輝度レベルが低い暗い
部分では(周辺輝度信号のレベルxが上記第1のレベル
に近いときには)、正規化された黒側振幅制御信号の値
は0に近い値になり、正規化された白側振幅制御信号の
値は1に近い値になるので、輪郭信号の黒側成分のみが
抑制されて黒側成分は抑制されず、従って映像輝度信号
の黒側シュートのみが抑圧されて白側シュートは抑制さ
れない。このため、輪郭の周辺の輝度レベルが低い場合
に従来問題となっていた画像にきつい隈が発生すること
による画質劣化を防ぎ、かつ適切な輪郭強調効果を得る
ことができる。
【0030】遅延調整部8は、入力されたもとの映像輝
度信号を、輪郭信号の抽出および振幅制御などにかかる
時間だけ遅延させ、加算部9に出力する。水平エンハン
サの場合には、輪郭抽出フィルタ2は水平方向のフィル
タであり、輪郭信号の遅延は水平方向に生じるため、遅
延調整部8は、映像輝度信号を水平方向に遅延させる。
また、垂直エンハンサの場合には、輪郭抽出フィルタ部
2はラインメモリなどを用いた垂直方向のフィルタであ
り、輪郭信号の遅延は垂直方向に生じるため、遅延調整
部8は、ラインメモリなどを用いて構成され、映像輝度
信号を垂直方向に遅延させる。
【0031】以上のように実施の形態1によれば、低域
抽出フィルタ部4、黒側振幅制御信号発生部5、白側振
幅制御信号発生部6、および輝度適応振幅制御部7を設
け、強調する輪郭の周辺の輝度レベルが高い場合には輪
郭信号の白側成分の振幅のみを抑圧し、強調する輪郭の
周辺の輝度レベルが低い場合には輪郭信号の黒側成分の
振幅のみを抑圧するようにしたので、輪郭の周辺の輝度
レベルが高い場合および低い場合に従来生じていた画質
劣化を防ぎ、かつ適切な輪郭強調効果を得ることができ
る。
【0032】なお、上記実施の形態1では、輪郭抽出フ
ィルタ部2を1つしか設けていないが、互いに異なる周
波数の輪郭信号を抽出する複数の輪郭抽出フィルタ部を
設ければ、映像輝度信号に含まれている異なる周波数の
複数の輪郭成分を強調する輝度信号エンハンサを構成す
ることが可能である。さらには、上記複数の輪郭抽出フ
ィルタ部を、水平方向の輪郭信号(以下、水平輪郭信号
と称する)を抽出する水平輪郭抽出フィルタ部、および
垂直方向の輪郭信号(以下、垂直輪郭信号と称する)を
抽出する垂直輪郭抽出フィルタ部で構成すれば、水平方
向および垂直方向の2次元の輝度信号エンハンサを構成
することも可能である。これらの輝度信号エンハンサで
は、抽出された複数の輪郭強調成分を最終的に1つの輪
郭信号に合成し、この合成した輪郭信号を輪郭強調信号
としてもとの映像輝度信号に加算する構成とし、輝度適
応振幅制御部7は、もとの映像輝度信号に加算する直前
の合成された輪郭信号の振幅を制御するものとする。上
記の合成は、輪郭信号に係数を乗算する処理、複数の輪
郭信号を加算する処理、複数の輪郭信号からいずれか1
つを選択する処理などである。
【0033】実施の形態2.図7は本発明の実施の形態
2の輝度信号エンハンサのブロック図である。図7にお
いて、図1と同じものには同じ符号を付してあり、19
は輪郭信号の過大な振幅を抑圧する交流振幅制御部であ
る。実施の形態2の輝度信号エンハンサは、上記実施の
形態1の輝度信号エンハンサにおいて、交流振幅制御部
19を設けたものであり、係数乗算部3から出力された
輪郭信号の過大な振幅を交流振幅制御部19で制御して
から輝度適応振幅制御部7に入力することを除き、上記
実施の形態1の輝度信号エンハンサと同じである。以下
に交流振幅制御部19の動作のみを説明する。
【0034】交流振幅制御部19は、係数乗算部3から
入力された輪郭信号を非線形変換して、上記輪郭信号の
振幅が所定値よりも大きいときにのみ上記輪郭信号の振
幅を抑圧し、この過大振幅を抑圧した輪郭信号を輝度適
応振幅制御部7に出力する。なお、交流振幅制御部19
は、上記輪郭信号の振幅が上記所定値以下のときには、
上記輪郭信号を抑圧せずに、そのままスルーで輝度適応
振幅制御部7に出力する。
【0035】図8は交流振幅制御部19のブロック図で
ある。図8において、交流振幅制御部19は、傾き乗算
部20と、オフセット加減算部21と、最小値選択部2
2とを有する。傾き乗算部20は、係数乗算部3から入
力された輪郭信号に、1以下の正の値を持つ傾き値を乗
算し、オフセット加減算部21に出力する。オフセット
加減算部21は、正の輪郭信号が入力されたときには、
この輪郭信号に正の値を持つオフセット値を加算し、負
の輪郭信号が入力されたときには、この輪郭信号から上
記オフセット値を減算し、最小値選択部22に出力す
る。上記の傾き値およびオフセット値は、それぞれ可変
設定が可能である。最小値選択部22は、オフセット加
減算部21から入力された輪郭信号と、係数乗算部3か
ら入力された輪郭信号の内、振幅の小さいほうの輪郭信
号を輝度適応振幅制御部7に出力する。最小値選択部2
2に同時に入力される2つの輪郭信号の符号は常に同じ
である。例えば、値が「−1」の輪郭信号および値が
「−2」の輪郭信号が、最小値選択部22に入力された
ときに出力されるのは、値が「−1」の輪郭信号であ
る。
【0036】図9は交流振幅制御部19の入出力特性を
説明する図である。図9のように、交流振幅制御部19
において、入力された輪郭信号の振幅値がd以下のとき
には、出力される輪郭信号の振幅値は入力された輪郭信
号と同じであるが、入力された輪郭信号の振幅値がdよ
りも大きいときには、出力される輪郭信号の振幅値は入
力された輪郭信号よりも小さな値になる。
【0037】輪郭の輝度レベルの差が大きい場合には、
その輪郭の輪郭信号の振幅は過大になるが、このような
輪郭信号の過大な振幅は、交流振幅制御部19によって
抑圧され、この過大な振幅を抑圧された輪郭信号が輝度
適応振幅制御部7に入力されるので、輪郭の輝度レベル
の差が大きい場合に従来問題となっていた過大なシュー
トの発生による画質劣化を防ぎ、自然な輪郭強調効果を
得ることができる。
【0038】以上のように実施の形態2によれば、上記
実施の形態1と同じように輪郭の周辺の輝度レベルが高
い場合および低い場合に従来生じていた画質劣化を抑え
て適切な輪郭強調効果を得ることができるとともに、交
流振幅制御部18を設け、輪郭信号の過大な振幅を抑圧
するようにしたので、従来生じていた過大なシュートに
よる画質劣化を防ぎ、自然な輪郭強調効果を得ることが
できる。
【0039】実施の形態3.上記実施の形態2では、輪
郭抽出フィルタ部2を1つしか設けていないが、互いに
異なる周波数の輪郭信号を抽出する複数の輪郭抽出フィ
ルタ部を設ければ、映像輝度信号に含まれている異なる
周波数の複数の輪郭成分を強調する輝度信号エンハンサ
を構成することが可能である。さらには、上記複数の輪
郭抽出フィルタ部を、水平輪郭信号を抽出する水平輪郭
抽出フィルタ部、および垂直輪郭信号を抽出する垂直輪
郭抽出フィルタ部で構成すれば、水平方向および垂直方
向の2次元の輝度信号エンハンサを構成することも可能
である。これらの輝度信号エンハンサでは、抽出された
複数の輪郭信号を最終的に1つの輪郭信号に合成し、こ
の合成した輪郭信号を輪郭強調信号としてもとの映像輝
度信号に加算する構成とし、輝度適応振幅制御部7は、
もとの映像輝度信号に加算する直前の合成された輪郭信
号の振幅を制御するものとする。上記の合成は、輪郭信
号に係数を乗算する処理、複数の輪郭信号を加算する処
理、複数の輪郭信号からいずれか1つを選択する処理な
どである。
【0040】複数の輪郭信号を抽出する水平方向または
垂直方向の1次元の輝度信号エンハンサでは、複数の輪
郭信号を1つの輪郭信号に合成し、合成された輪郭信号
の過大な振幅を交流振幅制御部19によって抑圧し、こ
の過大な振幅を抑圧された輪郭信号を輝度適応振幅制御
部7に入力する構成とする。
【0041】また、上記2次元の輝度信号エンハンサで
は、水平輪郭信号生成部および垂直輪郭信号生成部のそ
れぞれについて交流振幅制御部を設け、交流振幅制御部
によって過大な振幅を抑圧された水平輪郭信号および垂
直輪郭信号のいずれかを選択し、選択した輪郭信号を輝
度適応振幅制御部7に入力する構成とする。上記の水平
輪郭信号生成部は、映像輝度信号から1つまたは周波数
の異なる複数の水平輪郭信号を抽出し、この水平輪郭信
号生成部について設けられた交流振幅制御部に入力する
1つの水平輪郭信号を生成する。また、上記垂直輪郭信
号生成部は、映像輝度信号から1つまたは周波数の異な
る複数の垂直輪郭信号を抽出し、この垂直輪郭信号生成
部について設けられた交流振幅制御部に入力する1つの
垂直輪郭信号を生成する。この実施の形態3では、2次
元の輝度信号エンハンサの具体例について説明する。
【0042】図10は本発明の実施の形態3の輝度信号
エンハンサのブロック図である。図10において、図7
と同じものには同じ符号を付してあり、2h−1は第1
の周波数の水平輪郭信号を抽出する水平輪郭抽出フィル
タ部、2h−2は第2の周波数の水平輪郭信号を抽出す
る水平輪郭抽出フィルタ部、2v−1は第3の周波数の
垂直輪郭信号を抽出する垂直輪郭抽出フィルタ部、2v
−2は第4の周波数の垂直輪郭信号を抽出する垂直輪郭
抽出フィルタ部、3h−1は第1の周波数の水平輪郭信
号に係数を乗算する係数乗算部、3h−2は第2の周波
数の水平輪郭信号に係数を乗算する係数乗算部、3v−
1は第3の周波数の垂直輪郭信号に係数を乗算する係数
乗算部、3v−2は第4の周波数の垂直輪郭信号に係数
を乗算する係数乗算部、9hは水平輪郭信号を加算する
加算部、9vは垂直輪郭信号を加算する加算部、19h
は水平輪郭信号の過大な振幅を抑圧する交流振幅制御
部、19vは垂直輪郭信号の過大な振幅を抑圧する交流
振幅制御部、23は水平輪郭信号と垂直輪郭信号のいず
れか振幅の大きいほうを選択する最大値選択部である。
【0043】図10のように、実施の形態3の輝度信号
エンハンサは、入力端子1と、水平輪郭抽出フィルタ部
2h−1,2h−2と、垂直輪郭抽出フィルタ部2v−
1,2v−2と、係数乗算部3h−1,3h−2,3v
−1,3v−2と、低域抽出フィルタ部4と、黒側振幅
制御信号発生部5と、白側振幅制御信号発生部6と、輝
度適応振幅制御部7と、遅延調整部8と、加算部9,9
h,9vと、出力端子10と、交流振幅制御部19h,
19vとを備えている。水平輪郭抽出フィルタ部2h−
1,2h−2および垂直輪郭抽出フィルタ部2v−1,
2v−2は、いずれも上記実施の形態2の輪郭抽出フィ
ルタ部2と同じ帯域通過型フィルタであり、垂直輪郭抽
出フィルタ部2v−1,2v−2は、ラインメモリを用
いて構成されている。また、係数乗算部3h−1,3h
−2,3v−1,3v−2の基本構成は、上記実施の形
態2の係数乗算部3と同じである。輪郭抽出フィルタ部
ごとに係数乗算部を設けることにより、抽出されたそれ
ぞれの輪郭強調成分に独立の係数を乗算できる構成とな
っている。また、交流振幅制御部19h,19vの基本
構成は、上記実施の形態2の交流振幅制御部19と同じ
である。
【0044】この実施の形態3の輝度信号エンハンサ
は、映像輝度信号に含まれる第1および第2の周波数の
水平輪郭成分、または映像輝度信号に含まれる第3およ
び第4の周波数の垂直輪郭成分を強調する2次元の輝度
信号エンハンサを構成している。実施の形態3の輝度信
号エンハンサにおいて、水平輪郭抽出フィルタ部2h−
1,2h−2と、係数乗算部3h−1,3h−2と、加
算部9hと、交流振幅制御部19hとは、上記の水平輪
郭信号生成部を構成している。また、垂直輪郭抽出フィ
ルタ部2v−1,2v−2と、係数乗算部3v−1,3
v−2と、加算部9vと、交流振幅制御部19vとは、
上記の垂直輪郭信号生成部を構成している。
【0045】次に、実施の形態3の輝度信号エンハンサ
の動作について説明する。加算部9hは、水平輪郭抽出
フィルタ部2h−1で抽出され、係数乗算部3h−1で
係数を乗算された第1の周波数の水平輪郭信号と、水平
輪郭抽出フィルタ部2h−2で抽出され、係数乗算部3
h−2で係数を乗算された第2の周波数の水平輪郭信号
とを加算し、交流振幅制御部19hに出力する。また、
加算部9hは、垂直輪郭抽出フィルタ部2v−1で抽出
され、係数乗算部3v−1で係数を乗算された第3の周
波数の垂直輪郭信号と、垂直輪郭抽出フィルタ部2v−
2で抽出され、係数乗算部3v−2で係数を乗算された
第4の周波数の水平輪郭信号とを加算し、交流振幅制御
部19vに出力する。
【0046】交流振幅制御部19hは、入力された水平
輪郭信号の過大な振幅を、上記実施の形態2の交流振幅
制御部19と同じようにして抑圧し、最大値選択部23
に出力する。また、交流振幅制御部19vは、入力され
た垂直輪郭信号の過大な振幅を、上記実施の形態2の交
流振幅制御部19と同じようにして抑圧し、最大値選択
部23に出力する。
【0047】最大値選択部23は、交流振幅制御部19
hから入力された水平輪郭信号と、交流振幅制御部19
vから入力された垂直輪郭信号の内、振幅が大きいほう
の輪郭信号を選択し、輝度適応振幅制御部7に出力す
る。水平輪郭信号と垂直輪郭信号のいずれか振幅の大き
いほうを選択する理由は、水平輪郭信号および垂直輪郭
信号を含む輪郭強調信号によって斜め方向の輪郭が過度
に強調され、不自然な画像になってしまうのを防ぐため
である。
【0048】最大値選択部23から輝度適応振幅制御部
7に入力された輪郭信号は、輝度適応振幅制御部7によ
って上記実施の形態2と同じようにして輪郭の周辺の輝
度レベルに適応した振幅制御がなされ、加算部9によっ
て輪郭強調信号としてもとの映像輝度信号の加算され
る。
【0049】以上のように実施の形態3によれば、輪郭
の周辺の輝度レベルが高い場合および低い場合、ならび
に輪郭の輝度レベルの差が大きい場合においても、画質
劣化を抑えて適切な画像強調効果を得られる2次元の輝
度信号エンハンサを実現できる。
【0050】なお、上記実施の形態3では、水平輪郭抽
出フィルタ部および垂直輪郭抽出フィルタ部をそれぞれ
2個ずつ設けたが、互いに異なる周波数の水平輪郭信号
を抽出する水平輪郭抽出フィルタ部を3個以上設けるこ
と、および互いに異なる周波数の垂直輪郭信号を抽出す
る垂直輪郭抽出フィルタ部を3個以上設けることも可能
である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の輝度信号エンハンサによれば、強調する輪郭の周辺
の輝度レベルが高い場合には輪郭信号の正の成分の振幅
のみを抑圧し、強調する輪郭の周辺の輝度レベルが低い
場合には輪郭信号の負の成分の振幅のみを抑圧するよう
にしたので、輪郭の周辺の輝度レベルが高い場合および
低い場合においても、画質劣化を抑えて適切な輪郭強調
効果を得ることができるという効果がある。
【0052】また、請求項2記載の輝度信号エンハンサ
によれば、輪郭信号の過大な振幅を抑圧するようにした
ので、輪郭の輝度レベルの差が大きい場合においても、
過大なシュートによる画質劣化を抑えて自然な輪郭強調
効果を得ることができるという効果がある。
【0053】また、請求項3記載の輝度信号エンハンサ
によれば、輪郭の周辺の輝度レベルが高い場合および低
い場合、ならびに輪郭の輝度レベルの差が大きい場合に
おいても、画質劣化を抑えて適切な画像強調効果を得ら
れる2次元の輝度信号エンハンサを実現できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の輝度信号エンハンサ
のブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1〜3の輝度信号エンハ
ンサにおける黒側振幅制御信号発生部のブロック図であ
る。
【図3】 本発明の実施の形態1〜3の輝度信号エンハ
ンサにおける黒側振幅制御信号発生部の入出力特性を説
明する図である。
【図4】 本発明の実施の形態1〜3の輝度信号エンハ
ンサにおける白側振幅制御信号発生部のブロック図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態1〜3の輝度信号エンハ
ンサにおける白側振幅制御信号発生部の入出力特性を説
明する図である。
【図6】 本発明の実施の形態1〜3の輝度信号エンハ
ンサにおける輝度適応振幅制御部のブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態2の輝度信号エンハンサ
のブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態2,3の輝度信号エンハ
ンサにおける交流振幅制御部のブロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態2,3の輝度信号エンハ
ンサにおける交流振幅制御部の入出力特性を説明する図
である。
【図10】 本発明の実施の形態3の輝度信号エンハン
サのブロック図である。
【図11】 従来の輝度信号エンハンサのブロック図で
ある。
【図12】 従来の輝度信号エンハンサにおいて抽出さ
れた輪郭信号および輪郭強調された映像輝度信号を説明
する図である。
【符号の説明】
1 入力端子、 2 輪郭抽出フィルタ部、 2h−
1,2h−2 水平輪郭抽出フィルタ部、 2v−1,
2v−2 垂直輪郭抽出フィルタ部、 3,3h−1,
3h−2,3v−1,3v−2 係数乗算部、 4 低
域抽出フィルタ部、 5 黒側振幅制御信号発生部、
6 白側振幅制御信号発生部、 7 輝度適応振幅制御
部、 8 遅延調整部、 9,9h,9v 加算部、
10 出力端子、 19,19h,19v 交流振幅制
御部。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA12 PA17 PA33 PA34 PA39 PA40 PA53 PA56 PA62 PA66 PA67 PA75 RA02 RB03 RB04 RB05 XB03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された映像輝度信号から輪郭信号を
    抽出する輪郭抽出手段と、 上記映像輝度信号の低域成分を周辺輝度信号として抽出
    する低域抽出手段と、 上記周辺輝度信号が第1のレベルよりも高くなったとき
    に上記輪郭信号の振幅を抑圧するための白側振幅制御信
    号を生成する白側振幅制御信号発生手段と、 上記周辺輝度信号が第2のレベルよりも低くなったとき
    に上記輪郭信号の振幅を抑圧するための黒側振幅制御信
    号を生成する黒側振幅制御信号発生手段と、 上記白側振幅制御信号に応じて上記輪郭信号の正の成分
    の振幅を抑圧するとともに、上記黒側振幅制御信号に応
    じて上記輪郭信号の負の成分の振幅を抑圧することによ
    り、上記輪郭信号の振幅を周辺の輝度レベルに応じて制
    御する輝度適応振幅制御手段と、 上記振幅制御された輪郭信号を上記輝度信号に加算する
    加算手段とを備えたことを特徴とする輝度信号エンハン
    サ。
  2. 【請求項2】 上記輪郭信号の振幅が所定値よりも大き
    いときに、上記輪郭信号の振幅を抑圧して上記輝度適応
    振幅制御手段に出力し、上記輪郭信号の振幅が上記所定
    値以下のときに、上記輪郭信号をそのまま上記輝度適応
    振幅制御手段に出力する交流振幅制御手段をさらに備え
    たことを特徴とする請求項1記載の輝度信号エンハン
    サ。
  3. 【請求項3】 入力された映像輝度信号から水平輪郭信
    号を抽出する水平輪郭抽出手段と、 上記映像輝度信号から垂直輪郭信号を抽出する垂直輪郭
    抽出手段と、 上記水平輪郭信号の振幅が第1の値よりも大きいときに
    のみ、上記水平輪郭信号の振幅を抑圧する水平交流振幅
    制御手段と、 上記垂直輪郭信号の振幅が第2の値よりも大きいときに
    のみ、上記垂直輪郭信号の振幅を抑圧する垂直交流振幅
    制御手段と、 上記水平交流振幅制御で振幅制御された水平輪郭信号と
    上記垂直交流振幅制御で振幅制御された垂直輪郭信号の
    内、振幅が大きいほうの輪郭信号を選択する選択手段
    と、 上記映像輝度信号の低域成分を周辺輝度信号として抽出
    する低域抽出手段と、 上記周辺輝度信号が第1のレベルよりも高くなったとき
    に上記選択された輪郭信号の振幅を抑圧するための白側
    振幅制御信号を生成する白側振幅制御信号発生手段と、 上記周辺輝度信号が第2のレベルよりも低くなったとき
    に上記選択された輪郭信号の振幅を抑圧するための黒側
    振幅制御信号を生成する黒側振幅制御信号発生手段と、 上記白側振幅制御信号に応じて上記選択された輪郭信号
    の正の成分の振幅を抑圧するとともに、上記黒側振幅制
    御信号に応じて上記選択された輪郭信号の負の成分の振
    幅を抑圧することにより、上記輪郭信号の振幅を周辺の
    輝度レベルに応じて制御する輝度適応振幅制御手段と、 上記輝度適応振幅制御手段で振幅制御された輪郭信号を
    上記輝度信号に加算する加算手段とを備えたことを特徴
    とする輝度信号エンハンサ。
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