JP2007306505A - 画質改善装置および画質改善方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力映像に適応して適切な画質補正を行う画質改善装置を提供する。
【解決手段】画質改善装置は、入力映像信号S2から2次元低域ろ波器12で抽出した2次元の低域周波数成分を差し引いて3次元の高域周波数成分を取得する減算器13の出力を入力とする補正レベル適応制御部22と、入力映像信号S4を入力とする入力レベル適応制御部24とを有する。補正レベル適応制御部22は、減算器13で取得した高域周波数成分の振幅の絶対値が基準値を超えた場合に、加算器15で映像信号S3に加算される補正信号の振幅を小さくする。入力レベル適応制御部24は、入力映像信号S4のレベルが、黒レベルまたは白レベルの付近にある場合に、加算器15で映像信号S3に加算される補正信号の振幅を小さくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示デバイスに代表される表示装置の画質を改善する装置に関する。
入力映像信号から2次元の低域周波成分を抽出する2次元低域ろ波器を備え、2次元低域ろ波器で抽出した2次元の低域周波成分を元の入力映像信号から差し引いて得られる、画像のエッジ成分である補正信号(高域周波数成分)を、元の入力映像信号に加算することで、画像の先鋭度を改善する画質改善装置が知られている(特許文献1参照)。
図9に、2次元低域ろ波器を備える従来の画質改善装置の概略構成を示す。図9を参照すると、画質改善装置は、2次元低域ろ波器12、減算器13、乗算器14、加算器15、および補正利得設定部16から構成される。
入力端子YINより入力された映像信号Sは、2次元低域ろ波器12、減算器13および加算器15のそれぞれに供給される。ここでは、2次元低域ろ波器12に供給される映像信号をS1、減算器13に供給される映像信号をS2、加算器15に供給される映像信号をS3とする。
2次元低域ろ波器12は、既知の直線位相FIRフィルタやIIRフィルタで構成されるものであって、映像信号S1の水平方向および垂直方向のそれぞれについて、高域成分を遮断して2次元の低域周波数成分を抽出する。2次元低域ろ波器12で抽出された2次元の低域周波数成分は、減算器13に供給される。ここで、映像信号の水平方向および垂直方向は、映像信号により表示される画像の水平方向および垂直方向をいう。
減算器13は、入力端子YINから供給される映像信号S2から、2次元低域ろ波器12から供給される、映像信号S1から抽出した2次元の低域周波数成分を差し引くことで、画像のエッジ成分である高域周波数成分を抽出する。減算器13で抽出した高域周波数成分は、乗算器14を介して加算器15に供給される。
乗算器14は、補正利得設定部16から供給される制御信号にしたがって、減算器13の出力(高域周波数成分)の振幅を調整する。加算器15は、入力端子YINから供給される映像信号S3に、乗算器14で振幅調整された高域周波数成分を加算する。映像信号S3に加算される高域周波数成分の量は、乗算器14に供給される制御信号により自由に調整することが可能となっている。
補正利得設定部16は、乗算器14における振幅の調整量を与えるものである。使用者は、補正利得設定部16にて振幅の調整量を自由に設定することが可能であり、これにより、本装置による画質の改善量を自由に設定することができる。
2次元低域ろ波器12は、低域の周波数帯のみを通過するようになっているため、その出力波形は、図10の(b)に示すように、図10の(a)に示した入力信号波形のエッジがなまった波形(低域周波数成分の信号波形)となる。減算器13は、図10の(a)に示した入力信号波形から図10の(b)に示した2次元低域ろ波器12の出力波形を差し引くため、その出力波形は、図10の(c)に示すような、入力映像信号の立ち上がりエッジおよび立ち下りエッジを強調するためのエッジ信号波形(高域周波数成分の信号波形)となる。
加算器15は、図10の(c)に示したエッジ信号波形を図10の(a)に示した入力信号波形に加算するため、その出力波形は、図10の(d)に示すような、入力映像信号の立ち上がりエッジおよび立ち下りエッジを強調した波形となる。このように入力映像信号のエッジを強調することで、表示画像上における白領域と黒領域の境界(輪郭)の先鋭度が改善される。
なお、減算器13の出力波形(エッジ信号)の振幅は乗算器14にて調整される。乗算器14は、補正利得設定部16からの制御信号に従って、減算器13の出力波形(エッジ信号)の振幅を調整する。振幅を大きくすると、加算器15の出力波形において、エッジの強調度が大きくなり、その結果、表示画像上におけるエッジの先鋭度の改善効果が大きくなる。反対に、振幅を小さくすると、加算器15の出力波形において、エッジの強調度が小さくなるため、表示画像上におけるエッジの先鋭度の改善効果は小さくなる。
ところで、液晶表示デバイスに代表される表示装置においては、網膜残像による動画像のボヤケが生じることがある。網膜残像による動画像のボヤケとは、動きの速い動画を表示する場合に、現フレームの映像の網膜残像が次フレームの映像と重なり、動画像がボヤケて見える現象である。
上記の網膜残像による動画像のボヤケ感を改善するために、図9に示した画質改善装置において、2次元低域ろ波器12の入力段にフレームメモリを設けたものがある。この構成によれば、減算器13が、入力端子YINから供給される映像信号S2から、2次元低域ろ波器12から供給される、フレーム遅延された映像信号S1から抽出した2次元の低域周波数成分を差し引くことで、3次元の高域周波数成分を抽出する。ここで、3次元の高域周波数成分は、水平成分、垂直成分および時間的な成分の3つの要素を含む。
映像信号S1は、映像信号S3に対してnフレーム分の遅延を受けていることから、加算器15では、3次元の高域周波数成分を、映像信号S1よりnフレーム後に入力された映像信号S3に加算することになる。例えば、フレームメモリにて、映像信号S1を映像信号S3に対して1フレーム分だけ遅延させる場合で、減算器13が、n番目のフレームの映像信号から抽出した2次元の低域周波数成分を、n+1番目のフレームの映像信号から差し引くことで3次元の高域周波数成分を抽出した場合は、加算器15は、減算器13で抽出した3次元の高域周波数成分を、n+1番目のフレームの映像信号に加算することになる。このようにして、3次元の高域周波数成分を映像信号に加算することで、動画像のボヤケ感が低減される。
特開2003−46810号公報
図9に示した画質改善装置によれば、入力映像信号から2次元の低域周波数成分を差し引いて得られる補正信号(高域周波数成分)を、入力映像信号に加算することにより、映像の先鋭度を改善することができる。しかし、この画質改善装置では、入力映像に適応して適切な画質補正を行うようにはなっていため、入力映像によっては、画質が劣化してしまうことがある。以下に、画質劣化を招く例を具体的に説明する。
画像のエッジ成分である補正信号(高域周波数成分)を入力映像信号に加算して先鋭度を改善する場合、入力映像信号のレベルが黒レベル(映像信号の最も暗いレベル)または白レベル(映像信号の最も明るいレベル)の付近にあると、補正信号の加算により、出力映像信号が黒レベルまたは白レベルで飽和してしまって、映像の階調が失われてしまう。
また、高域周波数成分の大きな映像(すなわち、強いエッジを有する画像)について、補正信号の加算を行うと、エッジ部分がさらに強調されることになる。過大なエッジ強調は、逆に違和感を生じる場合がある。換言すると、ある程度大きな高域周波数成分を含む映像については、補正信号の加算を行わない方が、自然なエッジを有する映像を提供することができる。
さらに、入力映像信号の高域周波数成を補正信号として入力映像信号に加算して先鋭度を改善する場合、入力映像信号にノイズが含まれていると、補正信号の加算によりそのノイズ成分も一緒に増強されてしまい、その結果、画質が劣化する。
2次元低域ろ波器12の入力段にフレームメモリを設けた画質改善装置においても、入力映像に適応して適切な画質補正を行うようにはなっていため、上記の問題を生じる。加えて、以下のような問題もある。
映像のシーンチェンジのように、画面が全く異なる画面に切り替わる場合は、画面切り替え前の映像信号から抽出した2次元の低域周波数成分を、画面切り替え後の映像信号から差し引いて、補正信号(3次元の高周波成分)を取得することになる。この場合は、画面切り替え前後の映像は関連性がないため、画面全体にわたって大きな補正信号が取得されることになる。したがって、補正利得設定部16における先鋭度の調整量が大きく設定されている場合には、画面の切り替わりにより振幅の大きな補正信号がそのまま入力映像信号に加算されてしまい、その結果、過大な先鋭度の補正が行われて、かえって画質が劣化してしまう。
本発明の目的は、上記問題を解決し、入力映像に適応して適切な画質補正を行うことのできる画質改善装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、入力映像に適応して補正信号の振幅を制御する構成として、以下の第1から第4の形態のいずれかの形態を備える。
第1の形態は、入力映像信号から、該入力映像信号により表示される画像の垂直方向および水平方向の少なくとも1つに関する低域周波数成分を抽出する低域ろ波器と、前記入力映像信号から前記低域ろ波器で抽出した低域周波数成分を差し引いて高域周波数成分を取得する減算器と、前記減算器で取得した高域周波数成分を補正信号として前記入力映像信号に加算する加算器と、前記入力映像信号のレベルが、最も暗いレベルを示す黒レベルから、該黒レベルより高い第1の基準レベルまでの第1の範囲と、最も明るいレベルを示す白レベルから、該白レベルより低く、前記第1の基準レベルより高い第2の基準レベルまでの第2の範囲とのいずれかの範囲内にある場合に、前記入力映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする入力レベル適応制御部と、を有する。
第2の形態は、フレーム単位に入力される入力映像信号の画質を改善する装置であって、n(nは自然数)番目のフレームの映像信号に関する高域周波数成分を抽出する高域周波数成分抽出手段と、前記高域周波数成分抽出手段で抽出された高域周波数成分を補正信号としてn+m(mは自然数)番目のフレームの映像信号に加算する加算器と、前記n+m番目のフレームの映像信号のレベルが、最も暗いレベルを示す黒レベルから、該黒レベルより高い第1の基準レベルまでの第1の範囲と、最も明るいレベルを示す白レベルから、該白レベルより低く、前記第1の基準レベルより高い第2の基準レベルまでの第2の範囲とのいずれかの範囲内にある場合に、前記n+m番目のフレームの映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする入力レベル適応制御部と、を有する。
上記の第1および第2の形態によれば、入力映像信号レベルが黒レベルまたは白レベルの付近にある場合は、入力レベル適応制御部が、補正信号の振幅を小さくするので、出力映像信号が黒レベルまたは白レベルで飽和してしまうことを抑制することが可能である。
第3の形態は、入力映像信号から、該入力映像信号により表示される画像の垂直方向および水平方向の少なくとも1つに関する低域周波数成分を抽出する低域ろ波器と、前記入力映像信号から前記低域ろ波器で抽出した低域周波数成分を差し引いて高域周波数成分を取得する減算器と、前記減算器で取得した高域周波数成分を補正信号として前記入力映像信号に加算する加算器と、前記減算器で取得した高域周波数成分の振幅の絶対値が基準値を超えた場合に、前記入力映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする補正レベル適応制御部と、を有する。
上記第3の形態によれば、補正信号の振幅の絶対値が基準値を超えた場合には、補正レベル適応制御部が、補正信号の振幅を小さくするので、高域周波数成分の大きな映像(すなわち、強いエッジを有する画像)に対する過大な先鋭度の補正を抑制することが可能である。
第4の形態は、フレーム単位に入力される入力映像信号の画質を改善する装置であって、n(nは自然数)番目のフレームの映像信号に関する高域周波数成分を抽出する高域周波数成分抽出手段と、前記高域周波数成分抽出手段で抽出された高域周波数成分を補正信号としてn+m(mは自然数)番目のフレームの映像信号に加算する加算器と、前記高域周波数成分抽出手段で抽出された高域周波数成分の振幅の絶対値が基準値を超えた場合に、前記n+m番目のフレームの映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする補正レベル適応制御部と、を有する。
上記第4の形態によれば、補正信号の振幅の絶対値が基準値を超えた場合には、補正レベル適応制御部が、補正信号の振幅を小さくするので、高域周波数成分の大きな映像(すなわち、強いエッジを有する画像)やシーンチェンジのように画面が全く異なる画面に切り替わる映像に対する過大な先鋭度の補正を抑制することが可能である。
上述の第1から第4の各形態において、補正信号として映像信号に加算される高域周波数成分の信号から高域の微小振幅成分であるノイズを除去するノイズ低減器を設けてもよい。この場合は、予め補正信号のノイズ成分を低減させてから、補正信号を入力映像信号に加算することになるので、入力映像信号にノイズ成分が存在する場合でも、補正信号の加算によりノイズを増強してしまうことはない。
本発明によれば、入力映像に適応して補正信号の振幅を制御する構成としたことにより、以下のような効果を奏する。
本発明の第1および第2の形態によれば、入力映像信号のレベルが黒レベルまたは白レベルの付近にある場合には、先鋭度の補正を抑えるようになっているので、出力映像信号が飽和して、映像の階調が失われる、といったことを抑制することができる。よって、従来の画質改善装置に比較して、階調性に優れた映像画面を提供することができる。
本発明の第3の形態によれば、高域周波数成分の大きな映像(すなわち、強いエッジを有する画像)について、過大なエッジ強調を抑制することができるので、違和感のない、自然なエッジを有する映像を提供することができる。
本発明の第4の形態によれば、上記第3の形態による効果に加えて、シーンチェンジのように画面が全く異なる画面に切り替わる映像について、過大な補正信号により画質が劣化してしまうことを抑制することができる。よって、従来のものより画質の高い映像画面を提供することができる。
また、本発明のうち、ノイズ低減器を有するものにおいては、補正信号に含まれるノイズが除去されるので、ノイズの少ない映像画面を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態である画質改善装置の概略構成を示すブロック図である。図1を参照すると、画質改善装置は、フレームメモリ11、2次元低域ろ波器12、減算器13、乗算器14、加算器15、補正利得設定部16、ノイズ低減器21、補正レベル適応制御部22、乗算器23、入力レベル適応制御部24、乗算器25から構成される。2次元低域ろ波器12、減算器13、乗算器14、加算器15、および補正利得設定部16は、図9に示した従来の画質改善装置で説明したものと同じものである。
入力端子YINより入力された映像信号Sは、フレームメモリ11、減算器13、加算器15および入力レベル適応制御部24のそれぞれに供給される。ここでは、フレームメモリ11に供給される映像信号をS1、減算器13に供給される映像信号をS2、加算器15に供給される映像信号をS3、入力レベル適応制御部24に供給される映像信号をS4とする。
フレームメモリ11は、入力端子INより供給される映像信号S1をフレーム単位で遅延させるものである。このフレームメモリ11では、映像信号S1をn(nは自然数)フレーム分だけ遅延させることができる。映像信号S1は、フレームメモリ11で遅延された後、2次元低域ろ波器12に供給される。
2次元低域ろ波器12は、既知の直線位相FIRフィルタやIIRフィルタで構成されるものであって、フレームメモリ11から入力される、フレーム遅延された映像信号S1の水平方向および垂直方向のそれぞれについて、高域成分を遮断して2次元の低域周波数成分を抽出する。2次元低域ろ波器12で抽出された2次元の低域周波数成分は、減算器13に供給される。ここで、映像信号の水平方向および垂直方向は、映像信号により表示される画像の水平方向および垂直方向をいう。
減算器13は、入力端子YINから供給される映像信号S2から、2次元低域ろ波器12から供給される、フレーム遅延された映像信号S1から抽出した2次元の低域周波数成分を差し引くことで、3次元の高域周波数成分を抽出する。ここで、3次元の高域周波数成分は、水平成分、垂直成分および時間的な成分の3つの要素を含む。減算器13で抽出した3次元の高域周波数成分は、ノイズ低減器21でノイズ成分が低減された後、乗算器14を介して加算器15に供給される。
補正レベル適応制御部22は、減算器13から供給される3次元高域周波数成分の振幅に基づいて、この振幅の絶対値が基準値を越えた場合には、加算器15で加算される補正信号(3次元高域周波数成分)の振幅が小さくなるように乗算器23を制御するための信号を出力する。
入力レベル適応制御部24は、入力端子YINから供給される映像信号S4のレベルが白レベルまたは黒レベル付近にある場合、具体的には、映像信号S4のレベルが、最も暗いレベルを示す黒レベルから、該黒レベルより高い第1の基準レベルまでの第1の範囲と、最も明るいレベルを示す白レベルから、該白レベルより低く、第1の基準レベルより高い第2の基準レベルまでの第2の範囲とのいずれかの範囲内にある場合に、加算器15で加算される補正信号(3次元高域周波数成分)の振幅が小さくなるように乗算器25を制御するための信号を出力する。ここで、第1および第2の範囲は、補正信号の加算により出力映像信号が黒レベルまたは白レベルで飽和してしまうような範囲を規定したものである。第1および第2の基準レベルは、当該画質改善装置が適用される表示装置を用いて、映像信号に基づく表示を行い、その結果に基づいて決定する。
乗算器14、23、25の3つの乗算器は、補正利得設定部16から供給される制御信号と、補正レベル適応制御部22から供給される制御信号と、入力レベル適応制御部24から供給される制御信号とにしたがって、ノイズ低減器21の出力(ノイズ低減された3次元の高域周波数成分)の振幅を調整する。
加算器15は、入力端子YINから供給される映像信号S3に、乗算器14で振幅調整された3次元の高域周波数成分の補正信号を加算する。映像信号S3に加算される補正信号(3次元高域周波数成分)の振幅(エッジの調整量)は、乗算器14に供給される制御信号により調整される。
補正利得設定部16は、乗算器14における振幅の調整量を与えるものである。使用者は、補正利得設定部16を用いて本装置による画質の改善量を自由に設定することができる。
上述した本実施形態の画質改善装置によれば、入力端子YINから供給される映像信号はフレームメモリ11、減算器13、加算器15、および入力レベル適応制御部24のそれぞれに供給される。映像信号S1は、フレームメモリ11によって、映像信号S3に対してnフレーム分の遅延を受ける。よって、加算器15では、3次元の高域周波数成分を、映像信号S1よりnフレーム後に入力された映像信号S3に加算することになる。例えば、フレームメモリ11にて、映像信号S1を映像信号S3に対してnフレーム分だけ遅延させる場合で、減算器13が、n番目のフレームの映像信号から抽出した2次元の低域周波数成分を、n+m(mは自然数)番目のフレームの映像信号から差し引くことで3次元の高域周波数成分を抽出した場合は、加算器15は、減算器13で抽出した3次元の高域周波数成分を、n+m番目のフレームの映像信号に加算することになる。このようにして、3次元の高域周波数成分を映像信号に加算することで、表示画像上におけるエッジの先鋭度の改善効果が得られるとともに、動画像のボヤケ感が低減される。
また、n+m番目のフレームの映像信号のレベルが、黒レベルから第1の基準レベルまでの第1の範囲と、白レベルから第2の基準レベルまでの第2の範囲とのいずれかの範囲内にある場合には、入力レベル適応制御部24が、n+m番目のフレームの映像信号に加算される補正信号の振幅を小さくする。これにより、入力映像信号のレベルが黒レベルまたは白レベルの付近にある場合に、補正信号の加算により、出力映像信号が黒レベルまたは白レベルで飽和してしまうことを、抑制することができる。
さらに、減算器13で抽出した3次元の高域周波数成分の振幅の絶対値が基準値を超えた場合には、補正レベル適応制御部22が、補正信号の振幅を小さくする。これにより、高域周波数成分の大きな映像(すなわち、強いエッジを有する画像)やシーンチェンジのように画面が全く異なる画面に切り替わる映像に対する過大な先鋭度の補正を抑制することができる。
さらに、ノイズ低減器21が、減算器13で抽出した3次元の高域周波数成分の補正信号に含まれるノイズ(高域の微小振幅成分)を除去するので、補正信号の加算によりノイズ成分が一緒に増強されることはない。
なお、入力レベル適応制御部24による入力レベル適応制御、補正レベル適応制御部22による補正レベル適応制御、およびノイズ低減器21によるノイズ除去の各処理は、どのような順番で行われても良い。
次に、入力レベル適応制御部24の具体的な構成について説明する。
図2は、入力レベル適応制御部24の一構成例を示したブロック図である。図2を参照すると、入力レベル適応制御部24は、白側反転部31、乗算器32、リミッタ33、およびテーブル変換部34から構成される。白側反転部31は、入力信号INについて、中間輝度レベルより白側の信号を反転する。この反転処理により、入力信号INは、全て黒側から中間輝度レベルまでの信号に変換される。白側反転部31から出力された映像信号(白側が反転された信号)は、乗算器32によりA倍された後、リミッタ33を介して出力される。リミッタ33は、出力される信号の最大値を制限するものである。テーブル変換部34は、補正利得と乗算器32の係数Aとの関係を示すテーブルを備えており、このテーブルを参照して、補正利得設定部16から供給された補正利得の値から乗算器32に供給する係数Aの値を決定する。図2に示した入力レベル適応制御部24では、白側の処理を黒側の処理と共用するようになっており、これにより、回路規模を小さくし、回路の実現性を容易にすることができる。
図3は、入力レベル適応制御部24の入出力特性を示した図である。入力信号INが黒側からXのレベルまでは、入力に比例して出力値が大きくなる(図3中の傾きAの部分)。しかし、入力レベルがXを超えると、出力値は1(最大値)で制限される。
入力レベル適応制御部24の出力信号は、後段に接続されている乗算器25による3次元高域周波数成分の振幅を調整するための制御量を示す信号である。入力レベル適応制御部24の出力値を「0」にすると、3次元高域周波数成分の振幅は「0」になる。入力レベル適応制御部24の出力値を「1」にすると、3次元高域周波数成分の振幅は最大となる。なお、入力信号が中間輝度レベルより白側にある場合には、中間輝度レベルを基準に対象の動作となる。
また、傾きAは、黒側または白側付近の先鋭度改善効果を抑えるような値に設定される。この傾きAの設定値は、入力値(補正利得設定部16から供給される補正利得)に応じて変化する。具体的には、入力値(補正利得)が小さいほど、傾きAの開始位置Xは、より黒側または白側に近づく。逆に、入力値(補正利得)が大きいほど、傾きAの開始位置Xは、より中間輝度レベルに近づく。傾きAに基づく計算により、補正利得から出力値を得ることが可能であるが、より回路を簡易的なものにするために、本実施形態では、テーブル変換部34にてテーブルを参照するようになっている。
次に、補正レベル適応制御部22の具体的な構成について説明する。
図4は、補正レベル適応制御部22の一構成例を示したブロック図である。図4を参照すると、補正レベル適応制御部22は、絶対値処理部41、乗算器42、リミッタ43、および反転部44から構成される。絶対値処理部41は、入力信号IN(補正信号)の絶対値を取得する。乗算器42は、絶対値処理部41の出力に係数Bを乗算する。乗算器42の出力は、リミッタ43を介して反転部44に供給されている。反転部44は、リミッタ43を介して入力された信号に対して反転処理を行う。この反転処理では、例えば図10の(c)で示した減算器13の出力を入力信号INとする場合において、負側の部分について絶対値化した部分を負側になるように反転する。
図4に示した補正レベル適応制御部22では、入力信号INは、絶対値処理部41により絶対値化され、乗算器42によりB倍され、リミッタ43で最大値が制限され、反転部44で反転された後、出力信号OUTとして出力される。
図5は、補正レベル適応制御部22の入出力特性を示す図である。入力信号INの振幅の絶対値がゼロからXまでの範囲においては、図5中の傾きBで示すように、出力値は入力値に反比例して「1」から徐々に小さくなる。入力振幅の絶対値がXを超えると、出力値は0(最小値)で固定される。
補正レベル適応制御部22の出力信号は、後段に接続されている乗算器23による補正信号(3次元高域周波数成分)の振幅を調整するための制御量を示す信号である。補正レベル適応制御部22の出力値が「0」の場合、補正信号(3次元高域周波数成分)の振幅は「0」となる。補正レベル適応制御部22の出力値が「1」の場合、補正信号(3次元高域周波数成分)の振幅は最大となる。
図6は、乗算器14における補正信号(3次元高域周波成分)の入出力特性を示す図である。図6において、実線は、補正レベル適応制御を行った場合の特性を示し、破線は、補正レベル適応制御なし場合の特性を示す。
補正レベル適応制御が働かない場合は、図6の点線で示す直線のように、入出力は1対1の関係にある。一方、補正レベル適応制御を行った場合は、図6の実線で示す曲線のように、3次元高域周波成分の振幅がX1までは入力に応じて出力も大きくな、X1を超えると、入力信号の振幅が大きくなるほど出力信号の振幅が小さくなる。そして、3次元高域周波成分の振幅がX2(図5のXに対応する)を超えると、出力信号の振幅は0になる。これにより、映像のシーンチェンジや大振幅変化等により、3次元高域周波成分に大きな振幅が発生した場合に、これが入力信号に加算されてしまい、過度の先鋭度補正がかかる、といったことが生じないようにすることができる。
次に、ノイズ低減器21の具体的な構成について説明する。
図7は、ノイズ低減器21の一構成例を示したブロック図である。図7を参照すると、ノイズ低減器21は、高域通過フィルタ51、減算器52、コアリング53、および加算器54から構成される。入力信号IN(減算器13の出力)は、高域通過フィルタ51と減算器52に供給される。高域通過フィルタ51は、入力信号INから高域周波数成分を取り出し、その取り出した高域周波数成分の信号を、減算器52とコアリング53に供給する。減算器52は、入力信号INから、高域通過フィルタ51で取り出された信号を減算し、その減算した信号を加算器54に供給する。コアリング53は、高域通過フィルタ51で取り出された高域周波数成分の信号から微小振幅成分を取り除いた信号を、加算器54に供給する。加算器54は、減算器52により高域成分が減算された信号と、コアリング53により高域成分の微小振幅成分が取り除かれた信号を加算する。これにより、入力信号INから高域の微小振幅成分を除去した信号が得られる。高域の微小振幅成分は、ノイズ成分であることが多く、よって、図7の構成によりノイズ成分の低減が可能である。
ノイズ低減器21は、図7に示した構成に限定されるものではない。ノイズ低減器21は、減算器13で抽出した3次元の高域周波数成分の補正信号に含まれるノイズを除去することができるのであれば、一般的に確立されている他の技術を利用した回路を用いてもよい。
図1に示した画質改善装置の構成は、入力信号が輝度色差信号の場合に、その輝度信号について先鋭度改善を行うものである。入力信号がRGBの3原色信号の場合には、図1の構成を3原色信号毎に設ければよい。しかし、図1の構成を3原色信号毎に設けた場合は、回路規模が3倍になる。回路規模の小さな装置を実現するために、輝度信号成分に一番影響するG信号についてのみ、図1の構成を適用することが有効である。
さらに、3原色信号から輝度信号を求めて、この輝度信号について図1の構成を適用することも有効である。以下に、そのような構成を有する本発明の他の実施形態について説明する。
図8は、本発明の他の実施形態である画質改善装置の概略構成を示すブロック図である。図8を参照すると、画質改善装置は、図1の構成に加えて、逆マトリクス回路61、マトリクス回路62、輝度成分抽出部63、および黒白最大値検出部64を有する。図8において、図1と共通の構成で、RGB信号個別に必要なブロックについては、符号の末尾にR、G、Bの何れかの文字を付してある。
入力信号RINは減算器13Rおよび加算器15Rに供給され、入力信号GINは減算器13Gおよび加算器15Gに供給され、入力信号BINは減算器13Bおよび加算器15Bに供給される。また、入力信号RIN、GIN、BINは、逆マトリクス回路61および黒白最大値検出部64のそれぞれに供給される。
逆マトリクス回路61は、入力されたRGBの3原色信号をYUVの輝度色差信号に変換して出力する。一般的に、逆マトリクス変換に必要な変換係数は、テレビ信号方式によって異なる。ここで、逆マトリクス回路61は、RGBの3原色信号から輝度信号成分を得ることと、変換された輝度色差信号からRGBの3原色信号を復元することが可能であれば、どのような構成であってもよく、特定のテレビ信号方式の回路にこだわらない。フレームメモリ11と2次元低域ろ波器12により、逆マトリクス回路61から供給される輝度信号Yから2次元の低域周波数成分が抽出される。
マトリクス回路62は、フレームメモリ11と2次元低域ろ波器12により抽出された輝度信号の2次元低域周波数成分と、逆マトリクス回路61より供給される2種類の色差信号U、Vとを、RGBの3原色信号に変換してRGB個別の減算器13R、13G、13Bに供給する。
減算器13Rは、入力信号RINからフレーム遅延された2次元低域周波数成分を減算して3次元高域周波数成分を抽出し、その抽出した3次元高域周波数成分の信号をノイズ低減器21Rに供給する。減算器13Gは、入力信号GINからフレーム遅延された2次元低域周波数成分を減算して3次元高域周波数成分を抽出し、その抽出した3次元高域周波数成分の信号をノイズ低減器21Gに供給する。減算器13Bは、入力信号BINからフレーム遅延された2次元低域周波数成分を減算して3次元高域周波数成分を抽出し、その抽出した3次元高域周波数成分の信号をノイズ低減器21Bに供給する。各減算器13R、13G、13Bからの3次元高域周波数成分の信号はそれぞれ、輝度成分抽出部63にも供給される。
輝度成分抽出部63は、RGB個別の3次元高域周波数成分から輝度成分を求め、その求めた輝度成分の信号を補正レベル適応制御部22に供給する。これにより、先鋭度を改善させるRGBの3次元高域周波数成分の輝度成分の振幅により、先鋭度の改善量が調整される。
黒白最大値検出部64は、入力信号RIN、GIN、BINの各レベルについて、中間輝度レベルを基準として、RGB信号のうち最も黒側または白側にある信号のレベルを求め、そのレベルを入力レベル適応制御部24に出力する。これにより、RGB信号のうち最も黒側または白側にある信号、すなわち、先鋭度の改善で最も出力信号が飽和する可能性がある信号のレベルによってRGB信号全体の先鋭度の改善量が調整される。
図8に示した画質改善装置によれば、先鋭度の改善や、改善量の適応制御が特定の色信号に偏る、といったことを抑制することができる。
以上説明した各実施形態の画質改善装置は、本発明の一例であり、その構成および動作は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更することができる。
例えば、図1に示した画質改善装置において、フレームメモリ11を持たない構成としてもよい。以下に、フレームメモリ11を持たない場合の動作を簡単に説明する。
減算器13は、n番目のフレームの映像信号から抽出した2次元の低域周波数成分を、n番目のフレームの映像信号から差し引くことで高域周波数成分を抽出する。そして、加算器15は、減算器13で抽出した高域周波数成分を、n番目のフレームの映像信号に加算する。このようにして、高域周波数成分を映像信号に加算することで、表示画像上におけるエッジの先鋭度の改善効果を得る。
また、n番目のフレームの映像信号のレベルが黒レベルから第1の基準レベルまでの第1の範囲と、白レベルから第2の基準レベルまでの第2の範囲とのいずれかの範囲内にある場合には、入力レベル適応制御部24が、n番目のフレームの映像信号に加算される補正信号の振幅を小さくする。これにより、入力映像信号のレベルが黒レベルまたは白レベルの付近にある場合に、補正信号の加算により、出力映像信号が黒レベルまたは白レベルで飽和してしまうことを、抑制することができる。
さらに、減算器13で抽出した高域周波数成分の補正信号の振幅の絶対値が基準値を超えた場合には、補正レベル適応制御部22が、補正信号の振幅を小さくする。これにより、高域周波数成分の大きな映像(すなわち、強いエッジを有する画像)に対する過大な先鋭度の補正を抑制することができる。
また、各実施形態の画質改善装置において、過大な先鋭度の補正を抑制するという観点からすれば、入力レベル適応制御部を削除した構成としてもよい。
さらに、各実施形態の画質改善装置において、出力映像信号が黒レベルまたは白レベルで飽和することを抑制する、という観点からすれば、補正レベル適応制御部を削除した構成としてもよい。
また、フレームメモリ11、2次元低域ろ波器12および減算器13からなる3次元高域周波数成分抽出手段は、n番目のフレームの映像信号に関する高域周波数成分を抽出して、該抽出した高域周波数成分をn+m番目のフレームの映像信号に加算することができるのであれば、どのような構成にしてもよい。例えば、フレームメモリ11は、2次元低域ろ波器12の出力段側、減算器13と乗算器14の間、または乗算器14の出力段側に設けてもよい。
また、水平および垂直の双方について高域周波数成分を抽出するようになっているが、水平または垂直の一方について高域周波数成分を抽出するようにしてもよい。この場合は、水平または垂直の一方に対して、先鋭度の改善や動画像のボヤケ感が抑制され、入力レベル適応制御部や補正レベル適応制御部による補正信号の振幅の調整が行われる。
以上説明した本発明の画質改善装置は、表示装置一般に適用することができる。また、本発明の画質改善装置は、ノンインターレース方式の表示装置の他、フレームが奇数フィールドと偶数フィールドからなるインターレース方式の表示装置にも適用することができる。インターレース方式に適用する場合は、上述した説明において、「フレーム」を「フィールド」に置き換えることで、動作を説明することができる。
本発明の一実施形態の画質改善装置の全体の構成を示すブロック図である。 図1に示す入力レベル適応制御部の構成を示すブロック図である。 図2に示す入力レベル適応制御部の入出力特性を示す特性図である。 図1に示す補正レベル適応制御部の構成を示すブロック図である。 図4に示す補正レベル適応制御部の入出力特性を示す特性図である。 補正レベル適応制御の動作を説明するための図である。 図1に示すノイズ低減器の構成を示すブロック図である。 本発明の他の実施形態である画質改善装置の構成を示すブロック図である。 従来の画質改善装置の構成を示すブロック図である。 図9に示す2次元低域ろ波器、減算器および加算器の各出力を示す波形図である。
符号の説明
11 フレームメモリ
12 2次元低域ろ波器
13 減算器
14 乗算器
15 加算器
16 補正利得設定部
21 ノイズ低減器
22 補正レベル適応制御部
23 乗算器
24 入力レベル適応制御部
25 乗算器

Claims (15)

  1. 入力映像信号から、該入力映像信号により表示される画像の垂直方向および水平方向の少なくとも1つに関する低域周波数成分を抽出する低域ろ波器と、
    前記入力映像信号から前記低域ろ波器で抽出した低域周波数成分を差し引いて高域周波数成分を取得する減算器と、
    前記減算器で取得した高域周波数成分を補正信号として前記入力映像信号に加算する加算器と、
    前記入力映像信号のレベルが、最も暗いレベルを示す黒レベルから、該黒レベルより高い第1の基準レベルまでの第1の範囲と、最も明るいレベルを示す白レベルから、該白レベルより低く、前記第1の基準レベルより高い第2の基準レベルまでの第2の範囲とのいずれかの範囲内にある場合に、前記入力映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする入力レベル適応制御部と、を有する、画質改善装置。
  2. 前記減算器で取得した高域周波数成分の振幅の絶対値が基準値を超えた場合に、前記入力映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする補正レベル適応制御部を、さらに有する、請求項1に記載の画質改善装置。
  3. 入力映像信号から、該入力映像信号により表示される画像の垂直方向および水平方向の少なくとも1つに関する低域周波数成分を抽出する低域ろ波器と、
    前記入力映像信号から前記低域ろ波器で抽出した低域周波数成分を差し引いて高域周波数成分を取得する減算器と、
    前記減算器で取得した高域周波数成分を補正信号として前記入力映像信号に加算する加算器と、
    前記減算器で取得した高域周波数成分の振幅の絶対値が基準値を超えた場合に、前記入力映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする補正レベル適応制御部と、を有する、画質改善装置。
  4. 前記減算器で取得した高域周波数成分の信号から高域の微小振幅成分であるノイズを除去するノイズ低減器を、さらに有し、
    前記加算器は、前記ノイズ低減器でノイズが除去された高域周波数成分を補正信号として前記入力映像信号に加算する、請求項1から3のいずれか1項に記載の画質改善装置。
  5. フレーム単位に入力される入力映像信号の画質を改善する装置であって、
    n(nは自然数)番目のフレームの映像信号に関する高域周波数成分を抽出する高域周波数成分抽出手段と、
    前記高域周波数成分抽出手段で抽出された高域周波数成分を補正信号としてn+m(mは自然数)番目のフレームの映像信号に加算する加算器と、
    前記n+m番目のフレームの映像信号のレベルが、最も暗いレベルを示す黒レベルから、該黒レベルより高い第1の基準レベルまでの第1の範囲と、最も明るいレベルを示す白レベルから、該白レベルより低く、前記第1の基準レベルより高い第2の基準レベルまでの第2の範囲とのいずれかの範囲内にある場合に、前記n+m番目のフレームの映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする入力レベル適応制御部と、を有する、画質改善装置。
  6. 前記高域周波数成分抽出手段で抽出された高域周波数成分の振幅の絶対値が基準値を超えた場合に、前記n+m(mは自然数)番目のフレームの映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする補正レベル適応制御部を、さらに有する、請求項5に記載の画質改善装置。
  7. フレーム単位に入力される入力映像信号の画質を改善する装置であって、
    n(nは自然数)番目のフレームの映像信号に関する高域周波数成分を抽出する高域周波数成分抽出手段と、
    前記高域周波数成分抽出手段で抽出された高域周波数成分を補正信号としてn+m(mは自然数)番目のフレームの映像信号に加算する加算器と、
    前記高域周波数成分抽出手段で抽出された高域周波数成分の振幅の絶対値が基準値を超えた場合に、前記n+m番目のフレームの映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする補正レベル適応制御部と、を有する、画質改善装置。
  8. 前記高域周波数成分抽出手段で抽出された高域周波数成分の補正信号から高域の微小振幅成分であるノイズを除去するノイズ低減器を、さらに有し、
    前記加算器は、前記ノイズ低減器でノイズが除去された高域周波数成分を補正信号として前記n+m番目のフレームの映像信号に加算する、請求項5から7のいずれか1項に記載の画質改善装置。
  9. 前記高域周波数成分抽出手段は、
    前記入力映像信号をフレーム単位で遅延させるフレームメモリと、
    前記フレームメモリから出力される前記n番目のフレームの映像信号から、前記入力映像信号により表示される画像の水平方向および垂直方向の少なくとも1つに関する低域周波数成分を抽出する低域ろ波器と、
    前記n+m番目のフレームの映像信号から前記低域ろ波器で抽出した低域周波数成分を差し引いて高域周波数成分を取得する減算器と、を有する、請求項5から8のいずれか1項に記載の画質改善装置。
  10. 入力映像信号から、該入力映像信号により表示される画像の垂直方向および水平方向の少なくとも1つに関する低域周波数成分を抽出する周波数成分抽出ステップと、
    前記入力映像信号から前記周波数成分抽出ステップで抽出した低域周波数成分を差し引いて高域周波数成分を取得する高域周波数成分取得ステップと、
    前記高域周波数成分取得ステップで取得した高域周波数成分を補正信号として前記入力映像信号に加算する補正信号加算ステップと、
    前記入力映像信号のレベルが、最も暗いレベルを示す黒レベルから、該黒レベルより高い第1の基準レベルまでの第1の範囲と、最も明るいレベルを示す白レベルから、該白レベルより低く、前記第1の基準レベルより高い第2の基準レベルまでの第2の範囲とのいずれかの範囲内にある場合に、前記入力映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする入力レベル適応制御ステップと、を含む、画質改善方法。
  11. 入力映像信号から、該入力映像信号により表示される画像の垂直方向および水平方向の少なくとも1つに関する低域周波数成分を抽出する低域周波数成分抽出ステップと、
    前記入力映像信号から前記低域周波数成分抽出ステップで抽出した低域周波数成分を差し引いて高域周波数成分を取得する高域周波数成分取得ステップと、
    前記高域周波数成分取得ステップで取得した高域周波数成分を補正信号として前記入力映像信号に加算する補正信号加算ステップと、
    前記高域周波数成分取得ステップで取得した高域周波数成分の振幅の絶対値が基準値を超えた場合に、前記入力映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする補正レベル適応制御ステップと、を含む、画質改善方法。
  12. 前記高域周波数成分取得ステップで取得した高域周波数成分の信号から高域の微小振幅成分であるノイズを除去するノイズ低減ステップを、さらに含む、請求項10または11に記載の画質改善方法。
  13. フレーム単位に入力される入力映像信号の画質を改善する方法であって、
    n(nは自然数)番目のフレームの映像信号に関する高域周波数成分を抽出する高域周波数成分抽出ステップと、
    前記高域周波数成分抽出ステップで抽出した高域周波数成分を補正信号としてn+m(mは自然数)番目のフレームの映像信号に加算する補正信号加算ステップと、
    前記n+m番目のフレームの映像信号のレベルが、最も暗いレベルを示す黒レベルから、該黒レベルより高い第1の基準レベルまでの第1の範囲と、最も明るいレベルを示す白レベルから、該白レベルより低く、前記第1の基準レベルより高い第2の基準レベルまでの第2の範囲とのいずれかの範囲内にある場合に、前記n+m番目のフレームの映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする入力レベル適応制御ステップと、を含む、画質改善方法。
  14. フレーム単位に入力される入力映像信号の画質を改善する方法であって、
    n(nは自然数)番目のフレームの映像信号に関する高域周波数成分を抽出する高域周波数成分抽出ステップと、
    前記高域周波数成分抽出ステップで抽出した高域周波数成分を補正信号としてn+m(mは自然数)番目のフレームの映像信号に加算する補正信号加算ステップと、
    前記高域周波数成分抽出ステップで抽出した高域周波数成分の振幅の絶対値が基準値を超えた場合に、前記n+m番目のフレームの映像信号に加算される前記補正信号の振幅を小さくする補正レベル適応制御ステップと、を含む、画質改善方法。
  15. 前記高域周波数成分抽出ステップで抽出した高域周波数成分の信号から高域の微小振幅成分であるノイズを除去するノイズ低減ステップを、さらに含む、請求項13または14に記載の画質改善方法。
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