JP4091764B2 - ワーク加工用流体供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マシニングセンタ等の工作機械でワークを加工するワーク加工用流体供給装置に関する。
【0002】
【背景技術】
例えば、マシニングセンタ等の工作機械によるワークの加工に際し、冷却や潤滑を目的として、主軸に取り付けられた工具による加工位置に向けて、エアー、オイルミスト(オイルを霧状にしてエアー内に混在させたもの)、クーラント液等を吹き付けて工具を冷却し、あるいは切粉を排除することが行われている。
【0003】
例えば、オイルミストの吹き付けは、ノズル先端と工具先端間の距離を一定に制御しないと効果を得られないことから、そのような距離の制御を行える装置として、(1) 特開平8−252745号公報のノズル装置が知られている。このノズル装置は、オイルミスト用のノズルユニットが工具に対して進退可能、かつ、方向制御可能となっているが、使用時は、所定位置で固定されている。
また、このようなノズル装置とは別に、本出願人は、(2) 圧縮エアを使用し高速のエアを吹き出すことができる冷却ノズルを用いた冷却装置を出願している(特開2000−126982号公報)。この冷却装置では、ノズルの先端から、エアが略マッハの流速となって高速で出力され、しかも、ノズル噴出口から噴出された圧縮空気中には、潤滑油が霧状になって混在しており、そのため、冷却効果と、潤滑効果とを得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、工作機械の工具による加工においては、エンドミル等の工具によりワークに切削加工等すると、当然に切粉が発生する。このような切粉は、加工に悪影響を及ぼすので、加工中常に排除する必要がある。
ところが、従来の(1) のタイプでは、ノズル先端と工具先端間の距離は一定になっているが、その所定位置に固定されているため、ノズル先端から噴出されるオイルミストでは、ノズルの噴出口の先方しか切粉を吹き飛ばして排除することができず、加工位置で発生し、かつ、その周囲に散乱している切粉をすべて吹き飛ばして排除することは困難である。
また、従来の(2) のタイプでは、ノズルの先端から、エアが略マッハの流速となって高速で出力されるが、ノズルと工具との距離、およびノズルの工具に対する向きが一定となっているので、前記(1) と同じように、加工位置で発生し、かつ、その周囲に散乱している切粉をすべて吹き飛ばして排除することは困難であるという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、工具によるワークの加工の際に生じる切粉を充分に排除することができ、高品質の加工品を得ることができるワーク加工用流体供給装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載のワーク加工用流体供給装置は、工具によるワークの加工中に、このワークの加工位置に対して、流体を噴出可能なノズルを移動させながら、このノズルから前記流体を前記加工位置に向けて噴出するワーク加工用流体供給装置であって、前記流体を噴出可能なノズルを前記工具によるワークの加工中に、このワークの加工位置に対して前後移動させる前後移動駆動手段と、前記ノズルを前記工具によるワークの加工位置に対して左右移動させる左右移動駆動手段と、を備えて構成され、前記左右移動駆動手段は、前記工具が取り付けられる主軸頭に取付台を介して回転可能に、かつ、その回転軸が前記主軸頭の軸線に対して斜めに取り付けられる回転テーブルと、この回転テーブルの駆動源となるモータと、を備え、前記前後移動駆動手段は、前記回転テーブルの下面にその軸線が前記回転テーブルの軸線と直交しかつ回転自在に設けられたボールねじと、このボールねじを回転させるモータと、前記ボールねじと並列して設けられたガイド棒と、このガイド棒および前記ボールねじに係合し前記ボールねじの回転により移動する駆動体と、この駆動体の下部に設けられ、前記ノズルがその軸線と前記回転テーブルの軸線とが直交する状態で取り付けられたノズル取付部材と、を備え、前記左右移動駆動手段により前記ノズルを前記加工位置に対して首振りさせ、前記前後移動駆動手段により前記ノズルを前記加工位置に対して前後方向に移動させながら、前記流体を前記加工位置に向けて噴出することを特徴とするものである。
このような本発明によれば、前後移動駆動手段により、ノズルをワークの加工位置に対して前後方向に移動させ、あるいは、左右移動駆動手段により、左右方向に移動させながら、流体を噴出するので、ワークの加工中に発生する切粉を充分に排除することができる。
また、ノズルを前後方向に移動させて、流体を加工位置に向けて噴出することにより、ワークの加工位置に近いときは、流体の範囲が狭まり、ピンポイント的に強力に切粉の排除を行えるので、重量のある切粉でも排除でき、ワークの加工位置から遠いときは、流体が拡散するので、広い範囲にわたって切粉の排除を行える。
さらに、ノズルを左右方向に移動させて、流体を加工位置に向けて噴出することにより、広い範囲にわたる切粉の排除を行える。
また、加工により発生する切粉を常に排除しながらワークの加工ができるので、高品質の加工品を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態のワーク加工用流体供給装置(以下、供給装置という)10は、工作機械の主軸頭1に取付台2を介して設けられている。
主軸頭1には、高速回転自在な例えばドリル等の工具3が着脱、交換可能に取り付けられ、この工具3により、工作機械のテーブル4上に設置されたワークWが加工されるようになっている。
【0017】
供給装置10は、図示しない制御装置により制御される左右移動駆動手段20と前後移動駆動手段30とを備えて構成されている。
前記取付台2の下部には、上記左右駆動手段20を構成する、例えば、円筒状の支持台21がその軸線を主軸頭1の軸線に対して所定角度の斜めに設けられ、この支持台21の下部には、丸状の回転テーブル22が回転可能に設けられている。回転テーブル22の回転は、支持台21の内部に設けられたモータ23を駆動源として行われる。
【0018】
すなわち、回転テーブル22の取付台2側内部には、例えば、図示しない歯車が設けられており、一方、この歯車と噛合する図示しない歯車がモータ23の主軸に連結されている。従って、モータ23の駆動により、モータ23に連結した歯車が回転し、次いで、この歯車と噛合する回転テーブル22に取り付けられた歯車が回転し、これにより、回転テーブル22が回転することになる。ここで、モータ23はサーボモータが使用されている。また、支持台21と回転テーブル22の接触面が、回転テーブル22の回転時の摺動面となっている。
回転テーブル22は、モータ23の正回転、逆回転により所定角度の範囲内で回動できるようになっており、さらに、連続的または間欠的に回動可能となっている。
【0019】
回転テーブル22の下面には、例えば、円板状の固定台31が設けられ、この固定台31の径方向両端には、所定幅、かつ、所定高さの略四角形の支持部材32が設けられている。
2本の支持部材32の下部には、前記前後移動駆動手段30を構成するボールねじ33が回転自在に架けわたされ、このボールねじ33の一端にはサーボモータ34が接続されており、モータ34の正回転、逆回転によりボールねじ33が所定時間毎に正回転、逆回転できるようになっている。また、支持部材32の下部には、ボールねじ33と並列して図示しないガイド棒が架けわたされており、このガイド棒とボールねじ33とに係合して駆動体35が吊された状態で設けられている。
【0020】
駆動体35は、例えば四角形のブロック状に形成され、上部にはガイド棒とボールねじ33とが並列して設けられている。従って、サーボモータ34を正回転、または逆回転駆動させることによりボールねじ33が正回転、または逆回転し、ガイド棒にガイドされて駆動体35が前後(矢印X)方向に移動可能となっている。なお、回転テーブル22用のサーボモータ23、およびボールねじ33用のサーボモータ34は、図略の制御装置によって、同時にあるいはそれぞれ単独で駆動制御されるようになっており、さらに、連続的または間欠的に運転可能となっている。
【0021】
駆動体35の下部には、例えば、四角形状のテーブル36が設けられ、このテーブル36に、ノズル取付部材41を介してノズル40が設けられている。そして、このノズル40にはエアホース42が接続されている。これらノズル40等は、前記冷却装置(特開2000−126982号公報)と同様のものが用いられ、ノズル40の先端から、エアが略マッハの流速となって高速で出力され、しかも、ノズル噴出口から噴出された圧縮空気中には、潤滑油が霧状になって混在しており、高速のオイルミストが噴出されるようになっている。
【0022】
そして、ここにおいて、前記支持台21、回転テーブル22、回転テーブル用サーボモータ23を備えて前記左右移動駆動手段20が構成され、前記ボールねじ33、ボールねじ33用のサーボモータ34および、駆動体35を含んで、前記前後移動駆動手段30が構成されている。
【0023】
前記制御装置による連続的または間欠的な移動は、NC機による軸移動プログラムに基づくものでもよく、NC機とシーケンスコントローラとの組合せによるもの、あるいは、専用の制御装置を用いるもの等、いずれの制御によるものでもよく、タイマー等での一時停止による制御でもよい。
【0024】
次に、図2〜4をも参照して、前記供給装置10を使用してワークを加工するワークの加工方法を説明する。
まず、図2に示すように、ノズル40を加工位置Pに対して、連続的あるいは間欠的に、前後方向に移動させて、流体、つまりオイルミストを吹き付けて切粉100を排除する方法について説明する。
工具3によるワークWの加工を開始するに際し、制御装置により、前後移動駆動手段30のサーボモータ34を連続的あるいは間欠的に駆動させ、ボールねじ33を所定間隔の時間毎に正回転、逆回転させる。それと併行してノズル40にエア源から高圧のエアとともにオイルミストを送り込み、加工位置Pに向かって噴出を開始する。
【0025】
加工に際して切粉100が発生して工具3の周辺に散乱するが、ノズル40がボールねじ33の正回転、逆回転に伴い、連続的あるいは間欠的に前後(矢印X)方向に移動しながら、オイルミストを噴出する。
ここで、図2において、ノズル40の位置が実線で示す位置、つまり、加工位置Pに最も近づいた位置では、噴出されるオイルミストの範囲が、実線の斜線で示す範囲Aのように狭まるので、ピンポイント的に切粉100を強力に吹き飛ばすことができ、重量のある切粉100でも加工位置Pおよびその近傍から排除される。
これに対して、図2において、ノズル40の位置が仮想線で示す位置、つまり、加工位置Pから最も遠い位置では、噴出されるオイルミストの範囲が、仮想線で示すBのように拡がるので、広い範囲の切粉100を吹き飛ばして加工位置Pおよびその近傍から排除する。
【0026】
次に、図3に示すように、ノズル40を加工位置Pに対して、連続的あるいは間欠的に、同じ位置で首振りさせて、つまり、左右方向に移動させてオイルミストを吹き付け、切粉100を排除する方法について説明する。
加工に際し、制御装置により、左右移動駆動手段20のサーボモータ23を正回転、逆回転駆動させ、回転テーブル22を所定角度の範囲内で、連続的あるいは間欠的に回動させる。それと併行してノズル40にエア源から高圧のエアとともにオイルミストを送り込み、加工位置Pに向かって噴出を開始する。
【0027】
加工に際して切粉100が発生し、工具3の周辺に散乱するが、ノズル40が回転テーブル22の正回転、逆回転により、所定角度の範囲内、かつ、水平面内で、連続的あるいは間欠的に移動(首振り状態)しながら、オイルミストを噴出する。
ここで、図3において、ノズル40の位置が実線で示す位置A、つまり、加工位置Pの正面に向いているときは、噴射角度が決まっているので所定の範囲の切粉しか排除することができないが、回転テーブル22を所定角度、図3においてノズル40の噴出口が左側C1を向くように回転させたときは、工具3の一方側周辺の切粉100を、ノズル40の噴出口が右側C2を向くように回転させたときは、工具3の他方側周辺の切粉100を、それぞれ排除することができる。このように、ノズル40は左側C1のときと、右側C2のときとの範囲C内で常に移動しているので、結局、常にその範囲C内の切粉100が排除される。
【0028】
そして、図4に示すように、ノズル40を、連続的あるいは間欠的に前後移動させながらしかも左右移動させる場合は、前述のように、制御装置により、前後移動駆動手段30のサーボモータ34および左右移動駆動手段20のサーボモータ23をそれぞれ駆動させ、ボールねじ33および回転テーブル22を回転させる。そして、ノズル40を、連続的あるいは間欠的に前後移動、左右移動させながら、オイルミストを加工位置Pおよび加工位置近傍に、前記A、BおよびCの範囲で吹き付ける。
【0029】
このような本第1実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) ノズル40を、連続的あるいは間欠的に前後方向に移動させることができるので、ワークWの加工位置Pに近いときは、オイルミストの範囲が狭まり、ピンポイント的に強力に切粉100の排除を行えるので、重量のある切粉100でも排除することができ、また、ワークWの加工位置Pから遠いときは、オイルミストが拡散するので、広い範囲にわたって切粉100の排除を行える。
【0030】
(2) ノズル40を、連続的あるいは間欠的に首振りさせて左右方向に移動させることができるので、広い範囲にわたって切粉100の排除を行える。
(3) ノズル40を、ワークWの加工位置Pに対して連続的あるいは間欠的に、前後方向および左右方向に移動させることができるので、強力に、かつ、広い範囲にわたって切粉100の排除を行える。
【0031】
(4) ノズル40は、オイルミストを噴出するので、ワークWの加工位置Pで生じる切粉100を、強力に、かつ、広い範囲にわたって排除することができる他、ワークWの加工位置Pおよび工具3を冷却することができ、その上、工具3に潤滑機能を持たせることもできる。
【0032】
(5) 供給装置10が主軸頭1に設けられ、主軸頭1の動きに追従するので、主軸頭1に対して常に一定の距離を保つことができ、供給装置10が主軸頭1と別部材に設けられる場合と比べて、ノズルに無駄な動きをさせずにすむ。
【0033】
次に、図5に基づいて本発明の第2実施形態を説明する。
なお、本実施形態において、前記第1実施形態と同一部材には同一符号を付すとともに、それらの詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態では、前記第1実施形態と同じようにノズル40を前後移動、左右移動可能とする他、供給装置50全体を、ノズル上下移動手段60により上下方向に移動可能とし、さらに、ノズル40の先端を、ノズル揺動手段70により上下方向に揺動可能としたものである。
【0034】
すなわち、供給装置50は、取付台52を介して、例えば断面コ字状のスタンド53に上下方向移動可能に設けられ、このスタンド53は、固定プレート54を介して、工作機械において主軸頭1とは別の部位に着脱可能に設けられるようになっている。ここで、固定プレート54に、例えばマグネットを設け、これにより着脱できるようにしてもよい。
このようなスタンド53には、前記上下動手段60を構成するとともに、上下方向に延びるボールねじ55と図示しないガイド棒とが設けられ、ボールねじ55は、スタンド53に設けられたサーボモータ56により回転駆動される。また、ボールねじ55の上部には上ストッパ57、下部には下部ストッパ58がそれぞれ設けられ、ボールねじ55には、各ストッパ57,58間を移動する前記取付台52が係合されている。
そして、ここにおいて、前記スタンド53から下部ストッパ58にいたる一連の続き番号で示す各部材で、前記ノズル上下移動手段60が構成されている。
【0035】
前記ノズル揺動手段70は、前記ボールねじ33と係合する駆動体75を備え、この駆動体75には、揺動テーブル76が連結軸77によって連結されている。揺動テーブル76の側面には、連結軸77の延長部に固定して第1歯車78が設けられている。これに対して、駆動体75の側面にはモータ架台79を介してサーボモータ80が設けられ、このサーボモータ80の主軸には、第1歯車78と噛合する第2歯車81が設けられている。そして、このサーボモータ80は、前記制御装置により連続的あるいは間欠的な駆動が可能なように制御される。
従って、サーボモータ80を正回転、逆回転駆動させることにより、第1歯車78と第2歯車81とが噛合し、揺動テーブル76が連結軸77を支点として、上下方向(揺動方向;矢印Y方向)に連続的あるいは間欠的に揺動することとなる。
そして、ここにおいて、前記駆動体75から第2歯車81にいたる一連の続き番号で示す各部材で、前記ノズル揺動手段70が構成されている。
【0036】
このような本第2実施形態によれば、前記(1) 〜(5) と同様の効果の他、次のような効果がある。
(6) 供給装置50全体が上下方向に移動可能となっているので、ワークWの高さが高くて、工具長が長いとき等、工具の取り付け側に付着した切粉で、ノズル40の揺動によっても排除できないようなものでも、全体を上昇させることで吹き飛ばして排除することができる。
(7) ノズル40が、加工位置Pに対して上下方向に揺動してオイルミストを噴出することができるので、工具3にまとわりついて工具3の上部等に付着した切粉100も吹き飛ばして排除することができる。
【0037】
図6には、以上のような第1、第2実施形態の供給装置10,50を使用してワークWを加工して得られた加工品90が示されている。
供給装置10,50により、加工時に発生する切粉100を充分に排除しながら、高速回転する工具3により加工するので、深穴部90Aの内部に立ち上がり部90Bを有するような複雑形状でも、高精度に仕上げられた加工品90とすることができる。
【0038】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができれば、次に示すような変形形態でもよいものである。
例えば、前記第1実施形態では、供給装置10は主軸頭1に設けられ、当該主軸頭1の動きに追従するようになっているが、これに限らず、供給装置10を、前記第2実施形態と同様に、工作機械における主軸頭1とは別部材に着脱可能に設ける構造としてもよい。
また、前記各実施形態では、流体としてオイルミストが使用されているが、これに限らず、エアー、クーラントを使用してもよい。
【0039】
さらに、前記第2実施形態では、供給装置50はボールねじ55、サーボモータ56等により自動的に上下移動するように構成されているが、これに限らず、例えば、ボールねじに歯車を連結させるとともに、この歯車に他の歯車を噛合させ、他の歯車にハンドルを連結し、ハンドルを回すことにより供給装置50を上下移動できるような手動方式としてもよい。
【0040】
また、前記各実施形態における供給装置10,50は、ノズル40がボールねじ33の下方に配置された、つまり下向きの構成とされているが、これに限らず、ノズル40を最上部に配置した設けた、つまり上向きの構成としてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、ワークの加工位置に対してノズルが移動するので、あらゆる位置、あらゆる方向から流体を噴出することができ、これにより、加工位置に発生する切粉、および加工位置近傍に散乱した切粉を充分に排除することができる。
また、加工により発生する切粉を常に排除しながらワークの加工ができるので、高品質の加工品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態でワークの加工方法が適用されるワーク加工用流体供給装置を示す全体図である。
【図2】前記実施形態のノズルが前後方向に移動する状態を示す側面図である。
【図3】前記実施形態のノズルが左右方向に移動する状態を示す平面図である。
【図4】前記実施形態のノズルが前後方向および左右方向に移動する状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るワーク加工用流体供給装置を示す正面図である。
【図6】本発明により製造された加工品の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 工具
10 ワーク加工用流体供給装置
20 左右移動駆動手段
22 回転テーブル
30 前後移動駆動手段
33 ボールねじ
40 ノズル
50 ワーク加工用流体供給装置
60 ノズル上下移動手段
70 ノズル揺動手段
90 加工品
W ワーク
Claims (1)
- 工具によるワークの加工中に、このワークの加工位置に対して、流体を噴出可能なノズルを移動させながら、このノズルから前記流体を前記加工位置に向けて噴出するワーク加工用流体供給装置であって、
前記流体を噴出可能なノズルを前記工具によるワークの加工中に、このワークの加工位置に対して前後移動させる前後移動駆動手段と、前記ノズルを前記工具によるワークの加工位置に対して左右移動させる左右移動駆動手段と、を備えて構成され、
前記左右移動駆動手段は、
前記工具が取り付けられる主軸頭に取付台を介して回転可能に、かつ、その回転軸が前記主軸頭の軸線に対して斜めに取り付けられる回転テーブルと、
この回転テーブルの駆動源となるモータと、を備え、
前記前後移動駆動手段は、
前記回転テーブルの下面にその軸線が前記回転テーブルの軸線と直交しかつ回転自在に設けられたボールねじと、
このボールねじを回転させるモータと、
前記ボールねじと並列して設けられたガイド棒と、
このガイド棒および前記ボールねじに係合し前記ボールねじの回転により移動する駆動体と、
この駆動体の下部に設けられ、前記ノズルがその軸線と前記回転テーブルの軸線とが直交する状態で取り付けられたノズル取付部材と、を備え、
前記左右移動駆動手段により前記ノズルを前記加工位置に対して首振りさせ、前記前後移動駆動手段により前記ノズルを前記加工位置に対して前後方向に移動させながら、前記流体を前記加工位置に向けて噴出することを特徴とするワーク加工用流体供給装置。
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