JPH08252745A - ノズル装置 - Google Patents

ノズル装置

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JPH08252745A
JPH08252745A JP8488095A JP8488095A JPH08252745A JP H08252745 A JPH08252745 A JP H08252745A JP 8488095 A JP8488095 A JP 8488095A JP 8488095 A JP8488095 A JP 8488095A JP H08252745 A JPH08252745 A JP H08252745A
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unit
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Koichi Takemura
竹村公一
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 主軸外周に配置したオイルミストのノズルユ
ニットを工具先端に対し、工具交換される新工具と常に
一定距離となるように出没制御されるノズル装置を提供
することを目的とする。 【構成】 工作機械の主軸外周1Aやロボットのアーム
先端等に、少なくともオイルミストのノズルユニットN
2を首振り自在に設置させ、上記ノズルユニットN2は
工具交換に伴い工具先端方向に向くよう制御されると共
に、上記ノズルユニットN2を交換される工具先端との
距離Loを例えば一定に保持するよう突出量を制御する
ノズル装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械やロボット等
の回転軸に備えてワーク加工を行う工具やワークに対す
るオイルミストや高圧クーラント,吸引作用を行なうノ
ズル等の方向制御技術に関し、特にノズルユニットを工
具先端に向け、且つ所定距離となるように制御させるも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、形状寸法の異なる複数の工具を使
用した自動交換するマシニングセンタ等では、各工具に
対する最適位置へのオイルミストやクーラント液を供給
するノズル方向を備え、この方向制御を行なう必要があ
る。この工具交換に対応して工具先端にノズルを向ける
技術として、例えば、実開昭60ー134535号で
は、工具長が長いものや工具径の大きなものは、複数の
ノズルを主軸周囲に設け、各ノズルから噴射される切削
液により工具を冷却・潤滑させる他、そのノズル方向を
一斉に調節させる構成になっている。この連動構成は、
1つの駆動モータ等をリングギヤやリンク機構を介在さ
せて各ノズル方向を首振り調節するものである。又、オ
イルミストを工具先端に散布するにしても、ノズル先端
と工具先端間の距離を短く制御させたくても工具長によ
り変動する。
【0003】更に、グラファイト加工機においては、乾
式加工時に切粉が空中に散乱し、作業環境を最悪にする
から、吸引パイプの配置が望まれる。そして、旋盤等で
はバイトの旋削点へのクーラントの供給や連続する切粉
処理手段が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ノズルを主軸外周
に備えたノズル装置では、ノズル方向制御を一斉に行う
機構が複雑であるほか、主軸周囲にその機構の取付けス
ペースを広く必要とする。更に、オイルミストや切削液
の2つのノズル設置には、2倍の取付空間を必要とする
ため、後付けを困難ならしめている。特に、オイルミス
トを工具先端に散布する時は、オイルミストは短い飛散
距離で散乱するから、ノズル先端と工具先端間の距離を
一定に制御させないと、工具長によりその距離が変動
し、正確且つ確実なオイルミストの供給ができない。
【0005】そして、グラファイト加工機において、特
に、乾式加工時での切粉の空中散乱が激しく、たとえ吸
引パイプを配置したとしても、加工点までの距離が遠
く、十分な吸引作用が得られない。また、旋盤ではバイ
トの旋削点への高圧クーラントの供給や連続する切粉が
ワークに絡み付くから、この解除処理を簡便に行なう手
段の開発が望まれている。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、主軸外周に配置した1つのノズルユニットを工具
先端に対し、工具交換される新工具の先端に方向制御
し、更に一定距離となるように制御されるノズル装置を
提供することを目的とする。
【0007】また、上記オイルミストやクーラント,切
粉吸引作用を行なう1つ乃至複数のノズルユニットを軽
量・コンパクトに一体構成したノズル装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】更に、旋盤等のワークへの高圧クーラント
の供給やワークに絡み付く切粉への高圧クーラントの噴
射で切粉を切断処理する簡便な手段を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、工
作機械の主軸外周等やロボットのアーム先端等に、少な
くとも1つのノズルユニットを首振り自在に設置させ、
上記ノズルユニットは工具交換に伴い工具先端方向に向
くよう制御されると共に、上記ノズルユニットを交換さ
れる工具先端との距離を所定値に保持するよう突出量を
制御することを特徴とするノズル装置である。
【0010】又、本発明の請求項2は、請求項1に記載
のノズル装置において、上記1つのノズルユニットと一
体に別のノズルユニットを設置し、工具交換に伴い別の
ノズルユニットを工具先端方向に向くよう旋回動のみ行
なわせることを特徴とするノズル装置である。
【0011】又、本発明の請求項3は、請求項1又は2
に記載のノズル装置において、上記ノズルは吸引作用又
は吹き出し作用を行なわせることを特徴とするノズル装
置である。
【0012】又、本発明の請求項4は、請求項1又は2
に記載のノズル装置において、上記ノズルから高圧クー
ラントを旋盤のワークとバイトとの旋削点に噴射するこ
とを特徴とするノズル装置である。
【0013】又、本発明の請求項5は、請求項1又は2
に記載のノズル装置において、上記ノズルから高圧クー
ラントを旋盤のワークとバイトとの旋削点から連続して
出る切粉に噴射し、この切粉を切断処理することを特徴
とするノズル装置である。
【0014】
【作用】本発明の請求項1によると、主軸外周やロボッ
トアーム先端に配置した1つのノズルユニットを工具先
端に向かせ、その距離間隔を所定に制御すべく、交換さ
れた新工具の長さ及び外径情報等により、その傾き角度
を自動制御すると共に、ノズルと工具先端間を所定距離
となるようにノズルユニットを制御する。
【0015】本発明の請求項2,3によると、オイルミ
ストや切粉吸引用のノズルユニットを工具先端に向か
せ、その距離間隔を所定に制御すべく、交換される新工
具の長さ及び外径情報等により、その傾き角度を自動制
御すると共に、ノズルと工具先端間が常に所定距離とな
るようにノズルユニットを制御する。これと同時に、切
削液を工具先端に供給するクーラント等の別のノズルユ
ニットも、上記ノズルユニットの支持体に一体的に取付
けられており、軽快に工具の先端方向へ向けられる併合
作用が行なわれる。
【0016】本発明の請求項4,5によると、旋盤の旋
削点へのクーラントの供給で加工点を冷却し、また連続
する切粉をチップ片状に切断処理する作用を発揮する。
【0017】
【実施例】以下、本発明の各請求項に記載する技術を含
んだ図面の実施例で説明する。図1は工作機械の実施例
で本発明の全体構成をブロック線図と共に示し、工作機
械は工具T1を装着した主軸1とその主軸頭2及び各種
の工具T1を交換するATC装置等の交換アームを備え
ている。
【0018】上記主軸1の主軸外周下端1Aの任意個所
に、方向制御できる切削液(クーラント液等)Cのノズ
ルユニットN1と、オイルミスト(O),切粉吸引用の
ノズルユニットN2とを1組ずつ一体構成で支持する支
持体H2をホルダH1に枢支させている。このホルダH
1は、図1のように制御箱50の底部に付設され、この
制御箱50を主軸頭2の側面部に取付けている。また、
図2の第2実施例のように、上記ホルダH1は、締付バ
ンドBにより主軸外周下端1Aに取付けられている。そ
して、上記各ノズルユニットN1,N2のクーラント等
のノズルn1とオイルミストや切粉吸引用のノズルn2
とを、工具T1の外周D1を考慮した先端X1に傾き角
θ1で向けるべく、支持体H2に付設されて一斉に方向
制御する(詳細は後記)。
【0019】即ち、上記各ノズルn1,n2の方向制御
は、主軸1に装着される工具T1の先端に、例えば、目
測で向けるティーチング法により予め方向を記憶させ、
ワーク加工時に交換される各工具に対応してノズル方向
の傾きθ1をプレイバック制御する方法(詳細は後記)
と。ノズルn1,n2の傾きθ1を、工具寸法(工具長
X、工具外径D)から主軸1に装着される工具T1の先
端を予め計算した角度θとしてメモリに順次記憶し、ワ
ーク加工による工具交換毎に上記記憶したノズル方向指
令値を工具交換毎に呼び出し、ノズル方向を自動制御さ
れる方法とによって行われる(詳細は、本願出願人に係
わる特願平6ー185518号公報を参照して下さ
い)。
【0020】上記各ノズルユニットN1,N2は、図
1,2,3に示すように、各ノズルn1,n2の方向制
御を連動して行うべく、ホルダH1に枢支持された支持
体H2に付設されている。この支持体H2は、制御箱5
0内に備える各ノズルユニットの旋回用駆動源SM1
(例えばエンコーダE付きモータ)にフレキシブルワイ
ヤF1等で連結されている。図2は自在継手60で連結
されている。また、上記ノズルユニットN2は、支持体
H2の案内孔3に貫通支持された直伸性のある薄肉帯体
(巻尺のスチール帯体等)F2の先端部に付設されてお
り、このノズルユニットN2を進退移動させる進退用駆
動源SM2(例えばエンコーダE付きモータ)に直伸性
のある薄肉帯体F2の末端側が、図5〜8のように連結
されている。
【0021】そして、工具交換時は、例えばアーム等の
他何でも良い交換動作でリミットスイッチLSを作用さ
せ、この交換信号を受けるシーケンサ100の制御部M
CがドライバD1を介してモータ(エンコーダE付のサ
ーボモータ等)SM1を起動させ、各ノズルn1,n2
を実線で示す工具T1の先端方向Aに垂下待機位置
(O)から所定角θ1だけ回動させるように構成されて
いる。これと同時に、オイルミスト用のノズルn2を実
線で示す工具T1の先端方向Aに所定の間隔Loとなる
ようにその突出量をシーケンサ100の制御部MCがド
ライバD2を介してモータ(エンコーダE付のサーボモ
ータ等)SM2を起動制御させるように構成されてい
る。尚、切削液Cの供給源(図示なし)に供給管P1を
介してノズルユニットN1が連絡され、ノズルユニット
N2には、オイルミストOの供給源(図示なし)に供給
管P2を介して接続され、各々別の物質が供給する。
【0022】続いて、各ノズルユニットN1,N2の旋
回機構及び進退機構やこの駆動源SM1,SM2の構成
とシーケンサ100の機能を説明する。先ず、各ノズル
ユニットN1,N2の旋回機構31は、支持体H2を枢
支するホルダH1内に備えている。その構成は、図3に
示すように、フレキシブルワイヤF1につながるウオー
ム28とこれに噛み合うウオームホイール29とからな
る。上記ウオームホイール29の中心孔29Aに伝動軸
21を貫通し、この伝動軸21の両端が支持体H2を固
着枢支する。しかして、フレキシブルワイヤF1の回転
で旋回機構31の部材28,29を介して伝動軸21を
正転・逆転し、各ノズルユニットN1,N2を回動させ
ることで、各ノズルn1,n2の方向を一斉に制御する
構成になっている。
【0023】また、ノズルユニットN2の進退機構であ
る進退用駆動源SM2は、図1,5〜8のように構成さ
れている。先ず、図5,6の第1実施例は、一対のプー
リー体41,42をケース43内の支軸44,45に支
持させ、プーリー体の上端に設けたギヤ41A,42A
にウオーム46を噛み合わせ、このウオーム46をフレ
キシブルワイヤ47にてモータSM2に接続する。しか
して、モータSM2の正逆転により、薄肉帯体F2を進
退動させる。又、図7の第2実施例は、ウオーム46に
替えて、ギヤ列48,49に変更したものである。この
構成では、ギヤ49を直接にギヤ42Aに噛み合わせる
一方、ギヤ48を介してギヤ41Aに噛み合わせてい
る。これにより、一対のプーリー体41,42は矢印方
向に相互に反転し、薄肉帯体F2を進退動させる。更
に、図8の実施例はエンコーダE2とサーボモータSM
2と減速機Gと回転軸Sとからなる駆動源には、直伸性
のある薄肉帯体F2等の後端部を巻き上げたリールRを
納める容器Kを減速機Gの端面に結合させている。そし
て、回転軸SをリールRに連結させ、サーボモータSM
2の正逆回転で、ゆっくり薄肉帯体F2を進退移動さ
せ、この先端に付設するノズルユニットN2を進退移動
させることでその突出量を制御する。その突出量が工具
と所定間隔Loとなるようにシーケンサ100の機能で
行なわれる。
【0024】最後に、上記各部材を制御するシーケンサ
100を中心とした制御系の一例を、図1により説明す
る。シーケンサ100は、リミットスイッチLSからの
工具交換信号やティーチング及びプレイバツクの切換ス
イッチS1からの切換信号やテンキースイッチTK及び
ティーチングボックス(ICカードによるデータ入力や
保存を行なう機能を持つ)TBからの指令で「工具種
別」「上移動」「下移動」「突出量」「メモリ」指令等
を入力するI/O回路50と、これらの各指令を受けて
メモリMにクーラントノズルn1のノズル方向指令値や
オイルミストノズルn2のノズル突出指令値を記憶す
る。そして、リミットスイッチLSからの工具交換信号
により、メモリMに記憶した工具種別に対応するノズル
方向指令値とノズル突出指令値を順次に呼び出し、ドラ
イバD1,D2を介して各駆動源SM1,SM2を指令
値駆動する制御部MCとを備えている。
【0025】本発明のノズル装置及びシーケンサ100
は、上記のように構成されており、以下のように作用及
び機能する。先ず、図9に示すように、各工具T1,T
2,T3・・・の工具長X1,X2,X3・・・と外径
D1,D2,D3・・・に対応するように、「クーラン
トノズルn1の傾きθ」と「オイルミスト等のノズルn
2の傾きθ」と「オイルミスト等のノズルn2の突出
量」と「オイルミスト等のノズルn2と工具先端の間隔
Lo」とがティーチング法や工具寸法計算法により求め
られ、シーケンサ100のメモリMに書き込まれる。ま
た、ICカードから書き込まれる。
【0026】例えば、上記駆動源SM1はノズルn1,
n2の方向制御を行なうべく、その旋回角度により調節
するためのエンコーダE1からの指令値をティーチング
時に、メモリMに各工具T1,T2・・・に対応したノ
ズル方向指令値(θ1,θ2,θ3・・・)のデータと
して記憶する。また、上記駆動源SM2はノズルn2と
工具TIの先端間の間隔を一定値Loにする制御を行な
うべく、その突出量を調節するためのエンコーダE2か
らの指令値をティーチング時に、メモリMに各工具T
1,T2・・・に対応したノズルn2の突出指令値(L
1,L2,L3・・・)のデータとして記憶する。
【0027】そして、プレイバツク時のノズル方向制御
と突出量制御は、リミットスイッチLSからの工具交換
信号を受けてこのノズル方向指令値と突出量指令値を該
当工具に対応して順次に出力し、各駆動源SM1,SM
2を順次に回転制御するだけのオープンループ制御によ
り実行される(エンコーダEによる比較制御を行わな
い)。しかして、主軸外周等に配置したオイルミスト等
のノズルユニットを工具先端に向かせ、その距離間隔を
一定に制御すべく、交換された新工具の長さ及び外径情
報等により、その傾き角度を自動制御すると共に、ノズ
ルと工具先端間が常に一定距離となるようにノズルを出
没制御する作用効果が発揮される。
【0028】更に、オイルミスト等のノズルユニットを
工具先端に向かせ、その距離間隔を一定に制御すべく、
交換される新工具の長さ及び外径情報等により、その傾
き角度を自動制御すると共に、ノズルと工具先端間が常
に一定距離となるようにノズルが出没制御する。これと
同時に、切削液を工具先端に供給するクーラントノズル
ユニットも、軽快に工具の先端方向へ向けられる併合作
用が行なわれる。
【0029】所で、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく発明の要旨内での設計変更が自由に出来る。例
えば、ロボットアームの先端に工具を備えてワーク加工
を行うときは、この先端外周にノズル装置を備えてもよ
い。上記オイルミスト等やクーラントノズル等のノズル
ユニットは、上記実施例の部材によることなく適宜に、
部材変更や組合せの変更を成し得ること勿論である。更
に、オイルミストのノズルユニットN2だけを支持体H
2に設けてもよいし、逆にクーラントのノズルユニット
N1だけを支持体H2に設けてもよい。これによると、
各々単独の機能のみを発揮する。
【0030】上記具体例的な実例を図10に示す。これ
はグラファイトGFの乾式加工例を示し、工具T1によ
る加工時に、多量の切粉を空中に発散する。しかし、工
具T1の先端近くに吸引作用するノズルユニットN2を
接近させて配置することで、空中に発散する多量の切粉
を能率的に吸引する。これにより、特に作業環境を最悪
にする乾式グラファイト加工においても、空中に散乱す
る前に、グラファイトの粉を積極的に吸引することで、
その環境の改善が図られる。又、図11のように、湿式
グラファイト加工においては、ノズルユニットN2から
切削液,灯油を短く接近した距離にて、グラファイトG
Fの加工点に射出する。
【0031】以上のように、図10,11に示す、グラ
ファイト加工機において、本発明のノズル装置を利用す
ることにより、合理的に切粉処理が行なえる効果があ
る。
【0032】又、上記図2の実施例は、制御箱50と各
ノズルユニットN1,N2とを分離式とし、両者間を自
在継手60にて繋ぎ、各ノズルユニットN1,N2の旋
回動をリモコン操作させている。この実施例によると、
主軸外周1Aの軸径が小さい時に有利な取付手段と云え
るし、制御箱50を主軸から遠く離せる利点が或る。そ
の他の構成は、図1と同一であるから説明を省略する。
【0033】更に、図12,13は、本発明のノズル装
置を旋盤に適用したもので、上記ノズルN1又はN2か
ら高圧クーラントC´を旋盤200のワークWとバイト
Bとの旋削点Pに噴射することで冷却効果を増大させた
ものの応用が可能である。更に、上記ノズルN1又はN
2から高圧クーラントC´を旋盤200のワークWとバ
イトBとの旋削点Pから連続して出る切粉300に噴射
し、この切粉300を短いチップ片Jに切断処理するも
のの応用も可能である。
【0034】即ち、図12は、旋盤200の刃物台31
0等に配置した1つのノズルN1又はN2から高圧クー
ラントC´を旋盤200のワークWとバイトBとの旋削
点Pに噴射したり、また切粉300を短いチップ片Jに
切断処理すべく、その方向へ切り換え制御するものであ
る。又、図13は、刃物台310等に配置した2つのノ
ズルN1とN2とで高圧クーラントC´を旋盤200の
ワークWとバイトBとの旋削点Pに噴射するものと、切
粉300を短いチップ片Jに切断処理するものとに専用
化している。
【0035】
【効果】本発明の請求項1,3は、主軸外周やロボット
アーム先端に配置したオイルミストやクーラント又は吸
引用のノズルユニットを工具先端に向かせ、その距離間
隔を一定に制御すべく、交換される新工具の長さ及び外
径情報等により、その傾き角度を自動制御すると共に、
ノズルと工具先端間が常に一定距離となるようにノズル
を制御するから、工具先端へのオイルミストやクーラン
トの供給及び切粉の吸引が工具の種類や交換に関係無
く、常に安定して行なえる効果がある。
【0036】本発明の請求項2は、1つのノズルユニッ
トに一体的に他のクーラントノズル等を付設構成したか
ら、両方のノズル方向制御が一斉に一つの旋回部材によ
り行なえるほか、省スペースと構成のシンプル化を可能
にしたノズル装置としての効果がある。
【0037】本発明の請求項4,5は、本発明のノズル
装置を旋盤に適用したもので、ワークへの高圧クーラン
トの供給やワークに絡み付く切粉への高圧クーラントの
噴射で切粉を簡便な手段にて切断処理できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工作機械のノズル装置を示す正面図であ
る。
【図2】本発明工作機械のノズル装置の第2実施例を示
す正面図である。
【図3】本発明ノズル装置の旋回駆動系を示す部分断面
図である。
【図4】本発明のノズルユニットの進退部材の断面図で
ある。
【図5】本発明のノズルユニットの第1実施例の進退駆
動部の平面図である。
【図6】本発明のノズルユニットの第1実施例の進退駆
動部の断面図である。
【図7】本発明のノズルユニットの第2実施例の進退駆
動部の平面図である。
【図8】本発明のノズルユニットの第3実施例の進退駆
動部の斜視図である。
【図9】本発明ノズル装置による工具と各ノズルの傾き
及びオイルミストノズルの突出量の関係を示す説明図で
ある。
【図10】本発明ノズル装置をグラファイト加工機に適
用した正面図である。
【図11】本発明ノズル装置をグラファイト加工機に適
用した一部正面図である。
【図12】本発明ノズル装置を旋盤に適用した第1実施
例の正面図である。
【図13】本発明ノズル装置を旋盤に適用した第2実施
例の正面図である。
【符号の説明】
1 主軸 1A 主軸外周 2 主軸頭 N1 ノズルユニット N2 ノズルユニット n1 クーラントノズル n2 ノズル B 締付バンド H2 支持体 21 伝動軸 F1 回転伝動部材 F2 進退伝動部材 31 旋回機構 C 切削液 C´ 高圧クーラント O オイルミスト等 SM1 ノズルユニットの旋回用駆動モータ SM2 ノズルユニットの進退用駆動モータ P1,P2 供給管 P 旋削点 J チップ片 θ 各ノズルの傾き Lo 工具とノズルの間隔 100 シーケンサ 200 旋盤

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の主軸外周等やロボットのアー
    ム先端等に、少なくとも1つのノズルユニットを首振り
    自在に設置させ、上記ノズルユニットは工具交換に伴い
    工具先端方向に向くよう制御されると共に、上記ノズル
    ユニットを交換される工具先端との距離を所定値に保持
    するよう突出量を制御することを特徴とするノズル装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のノズル装置において、
    上記1つのノズルユニットと一体に別のノズルユニット
    を設置し、工具交換に伴い別のノズルユニットを工具先
    端方向に向くよう旋回動のみ行なわせることを特徴とす
    るノズル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のノズル装置にお
    いて、上記ノズルは吸引作用又は吹き出し作用を行なわ
    せることを特徴とするノズル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のノズル装置にお
    いて、上記ノズルから高圧クーラントを旋盤のワークと
    バイトとの旋削点に噴射することを特徴とするノズル装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載のノズル装置にお
    いて、上記ノズルから高圧クーラントを旋盤のワークと
    バイトとの旋削点から連続して出る切粉に噴射し、この
    切粉を切断処理することを特徴とするノズル装置。
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Cited By (15)

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