JPH081761Y2 - 主軸内蔵型ワークストッパ装置を備えた工作機械 - Google Patents
主軸内蔵型ワークストッパ装置を備えた工作機械Info
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- JPH081761Y2 JPH081761Y2 JP1992005516U JP551692U JPH081761Y2 JP H081761 Y2 JPH081761 Y2 JP H081761Y2 JP 1992005516 U JP1992005516 U JP 1992005516U JP 551692 U JP551692 U JP 551692U JP H081761 Y2 JPH081761 Y2 JP H081761Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は旋削加工等を行う工作機
械に係り、特に工作機械の主軸に内蔵され、被加工物の
軸線方向の位置決めを行うワークストッパを自動的に位
置決め制御可能な、主軸内蔵型ワークストッパ装置を備
えた工作機械に関する。
械に係り、特に工作機械の主軸に内蔵され、被加工物の
軸線方向の位置決めを行うワークストッパを自動的に位
置決め制御可能な、主軸内蔵型ワークストッパ装置を備
えた工作機械に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＮＣ旋盤等における旋削加工では、たと
えばシリンダロッドやモータシャフトなどの被加工物
（ワーク）の場合、その全体的な形状としては多様であ
りながらもそれら部品の一部分について同一形状かつ同
一寸法の加工が行われることがある。しかしながら、全
体的な形状がそれぞれに多様であるために、従来におい
ては作業者がワークの種類が変わるごとにチャック基準
面よりのワーク突き出し長が、どの種類のワークにおい
ても一定となるようにワークの軸線方向の位置決めを行
うワークストッパの停止位置を、その都度所定の位置に
手動で変更する作業を行っており、自動化，無人化する
ことができないという問題点があった。
えばシリンダロッドやモータシャフトなどの被加工物
（ワーク）の場合、その全体的な形状としては多様であ
りながらもそれら部品の一部分について同一形状かつ同
一寸法の加工が行われることがある。しかしながら、全
体的な形状がそれぞれに多様であるために、従来におい
ては作業者がワークの種類が変わるごとにチャック基準
面よりのワーク突き出し長が、どの種類のワークにおい
ても一定となるようにワークの軸線方向の位置決めを行
うワークストッパの停止位置を、その都度所定の位置に
手動で変更する作業を行っており、自動化，無人化する
ことができないという問題点があった。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記問題点に
鑑みて、前記ワークの場合、チャック基準面よりのワー
ク突き出し長を一定にすれば同一のＮＣ加工プログラム
で加工可能である点に着目して創案されたものである。
すなわち、多種少量生産が行われる場合などにおいて、
全体的な形状としては多様な種類のワークでありながら
もそれらの加工部分について同一形状かつ同一寸法にて
旋削加工等が行われる場合におけるワークストッパの軸
線方向位置を、ワークに関するデータ入力を行うことに
より自動的に変更することが可能であり、段取り替えの
自動化，無人化を図ることができ、生産性を向上させる
ことができる主軸内蔵型ワークストッパ装置を備えた工
作機械の提供を目的としている。
鑑みて、前記ワークの場合、チャック基準面よりのワー
ク突き出し長を一定にすれば同一のＮＣ加工プログラム
で加工可能である点に着目して創案されたものである。
すなわち、多種少量生産が行われる場合などにおいて、
全体的な形状としては多様な種類のワークでありながら
もそれらの加工部分について同一形状かつ同一寸法にて
旋削加工等が行われる場合におけるワークストッパの軸
線方向位置を、ワークに関するデータ入力を行うことに
より自動的に変更することが可能であり、段取り替えの
自動化，無人化を図ることができ、生産性を向上させる
ことができる主軸内蔵型ワークストッパ装置を備えた工
作機械の提供を目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は前記の課題を解
決するために、工作機械の基部に回転自在に支持される
主軸と、この主軸の一端に取付けられ、複数の爪を開閉
して被加工物を把持する把持手段と、前記主軸内を、主
軸軸線方向に進退移動自在に設けられ、一方の端部で前
記被加工物端部と当接するワークストッパと、このワー
クストッパの一方の端部側の当接面近傍に設けられた噴
出口より清掃用流体を噴出させて被加工物端部と前記ワ
ークストッパ当接面との間に介在する切粉や塵埃を清掃
する清掃手段と、前記工作機械の基部の前記主軸の他方
の端側後方に設けられ、前記ワークストッパの他方の端
部を回転自在に支持するとともに、前記ワークストッパ
の一方の端部側を複数の摺動部材にて摺動自在に支持し
前記ワークストッパを制御モータによって前記主軸軸線
方向に位置決め駆動するワークストッパ駆動装置と、前
記被加工物の全長、被加工物の前記爪よりの突出し寸
法、前記ワークストッパの原点位置より前記爪端部まで
の寸法の各データがデータ入力手段または加工プログラ
ムを介して入力されたとき、前記被加工物の種類に対応
したワークストッパ位置を演算するワークストッパ位置
演算手段と、この演算されたワークストッパ位置に前記
ワークストッパ駆動装置の制御モータを制御することに
より前記ワークストッパを位置決め制御するワークスト
ッパ軸駆動手段と、これら各手段を統轄制御する中央処
理装置とを有し、被加工物に関するデータを入力するこ
とにより前記ワークストッパの主軸軸線方向の位置決め
を自動で行えるようにしたことを特徴とするものであ
る。
決するために、工作機械の基部に回転自在に支持される
主軸と、この主軸の一端に取付けられ、複数の爪を開閉
して被加工物を把持する把持手段と、前記主軸内を、主
軸軸線方向に進退移動自在に設けられ、一方の端部で前
記被加工物端部と当接するワークストッパと、このワー
クストッパの一方の端部側の当接面近傍に設けられた噴
出口より清掃用流体を噴出させて被加工物端部と前記ワ
ークストッパ当接面との間に介在する切粉や塵埃を清掃
する清掃手段と、前記工作機械の基部の前記主軸の他方
の端側後方に設けられ、前記ワークストッパの他方の端
部を回転自在に支持するとともに、前記ワークストッパ
の一方の端部側を複数の摺動部材にて摺動自在に支持し
前記ワークストッパを制御モータによって前記主軸軸線
方向に位置決め駆動するワークストッパ駆動装置と、前
記被加工物の全長、被加工物の前記爪よりの突出し寸
法、前記ワークストッパの原点位置より前記爪端部まで
の寸法の各データがデータ入力手段または加工プログラ
ムを介して入力されたとき、前記被加工物の種類に対応
したワークストッパ位置を演算するワークストッパ位置
演算手段と、この演算されたワークストッパ位置に前記
ワークストッパ駆動装置の制御モータを制御することに
より前記ワークストッパを位置決め制御するワークスト
ッパ軸駆動手段と、これら各手段を統轄制御する中央処
理装置とを有し、被加工物に関するデータを入力するこ
とにより前記ワークストッパの主軸軸線方向の位置決め
を自動で行えるようにしたことを特徴とするものであ
る。
【０００５】
【作用】本考案の作用は次の通りである。先ず、ワーク
ストッパの原点位置からチャックの軸線方向の基準面ま
での長さと、この基準面からワークの突き出し端までの
長さおよびワークの全長の各データをデータ入力手段ま
たは加工プログラムを介して入力する。また、ワーク取
付の際に清掃手段により噴出口より清掃用流体を噴出さ
せて被加工物端部と前記ワークストッパ当接面との間に
介在する切粉や塵埃を清掃する。ついで、演算手段は、
システム制御プログラムメモリのシステム制御プログラ
ムにしたがい、前記各データより、ワークの種類に対応
したワークストッパの適切な停止位置を演算する。ワー
クストッパはこの演算結果に基づいて駆動制御装置の制
御モータにより駆動され所定の位置に位置決めされる。
ストッパの原点位置からチャックの軸線方向の基準面ま
での長さと、この基準面からワークの突き出し端までの
長さおよびワークの全長の各データをデータ入力手段ま
たは加工プログラムを介して入力する。また、ワーク取
付の際に清掃手段により噴出口より清掃用流体を噴出さ
せて被加工物端部と前記ワークストッパ当接面との間に
介在する切粉や塵埃を清掃する。ついで、演算手段は、
システム制御プログラムメモリのシステム制御プログラ
ムにしたがい、前記各データより、ワークの種類に対応
したワークストッパの適切な停止位置を演算する。ワー
クストッパはこの演算結果に基づいて駆動制御装置の制
御モータにより駆動され所定の位置に位置決めされる。
【０００６】
【実施例】本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。図３は本考案に係る、主軸内蔵型ワークストッパ装
置を備えた工作機械の制御装置のブロック図であり、こ
の実施例ではＮＣ工作機械を制御するＮＣ装置にワーク
ストッパ制御装置の機能を持たせている。図において、
５はＣＰＵ（中央処理装置）であり、次の各手段、各メ
モリなどが接続され、統括制御される。１はデータ入力
手段としてのキーボード、２はデータメモリ（ＲＡＭ）
であり、前記キーボード１等より入力されたデータなど
を記憶する。３は演算手段であり、ＣＰＵ５の命令によ
りシステム制御プログラムメモリ（ＲＯＭ）４に記憶さ
れたシステム制御プログラムにしたがい、上記データメ
モリ２に記憶された各データより主軸１５内（図１参
照）のワークストッパ６の各種ワークに対応した停止位
置を演算する。７はワークストッパ軸制御部であり、演
算手段３で演算された停止位置へアンプ８ａを介してサ
ーボモータ８を駆動制御し、ワークストッパ６を位置決
めする。１０は表示手段としてのＣＲＴであり、前記キ
ーボード１による入力データおよび演算手段３による演
算結果などが表示される。１１は工作機械の加工プログ
ラムが記憶されている加工プログラムメモリである。９
は工作機械の各部をシーケンス制御するプログラマブル
コントローラ（ＰＣ）であり、ワークストッパ先端より
エアーを噴出してワークストッパおよびワーク端面の清
掃を行うエアブロー用のソレノイドバルブ９ａが接続さ
れている。
る。図３は本考案に係る、主軸内蔵型ワークストッパ装
置を備えた工作機械の制御装置のブロック図であり、こ
の実施例ではＮＣ工作機械を制御するＮＣ装置にワーク
ストッパ制御装置の機能を持たせている。図において、
５はＣＰＵ（中央処理装置）であり、次の各手段、各メ
モリなどが接続され、統括制御される。１はデータ入力
手段としてのキーボード、２はデータメモリ（ＲＡＭ）
であり、前記キーボード１等より入力されたデータなど
を記憶する。３は演算手段であり、ＣＰＵ５の命令によ
りシステム制御プログラムメモリ（ＲＯＭ）４に記憶さ
れたシステム制御プログラムにしたがい、上記データメ
モリ２に記憶された各データより主軸１５内（図１参
照）のワークストッパ６の各種ワークに対応した停止位
置を演算する。７はワークストッパ軸制御部であり、演
算手段３で演算された停止位置へアンプ８ａを介してサ
ーボモータ８を駆動制御し、ワークストッパ６を位置決
めする。１０は表示手段としてのＣＲＴであり、前記キ
ーボード１による入力データおよび演算手段３による演
算結果などが表示される。１１は工作機械の加工プログ
ラムが記憶されている加工プログラムメモリである。９
は工作機械の各部をシーケンス制御するプログラマブル
コントローラ（ＰＣ）であり、ワークストッパ先端より
エアーを噴出してワークストッパおよびワーク端面の清
掃を行うエアブロー用のソレノイドバルブ９ａが接続さ
れている。
【０００７】図１，図２は本考案に係る、工作機械の主
軸に内蔵されたワークストッパ装置および主軸台の断面
図である。図において、１５は主軸であり、１６は軸受
１６ａを介して主軸１５を回転自在に支持する主軸台で
ある。３６は主軸１５に固設されたプーリであり、図示
しない主軸モータに設けられた図示しないプーリとの間
にベルト３７がかけわたされ、主軸１５に主軸モータの
回転を伝達する。１２は主軸１５前部に取付けられた三
爪のチャック，１３はチャック爪であり、このチャック
爪１３がワーク１４の径方向に拡径または縮径すること
により、ワーク１４を把持および開放する。１７は主軸
１５の後部に固定されたチャックシリンダで、シリンダ
１７ａとロータリージョイント１７ｂとからなる。シリ
ンダ１７ａ内には圧油の供給で作動するピストン１８が
あり、このピストン１８に連結するドローチューブ１９
がピストン１８の作動によって主軸１５に対してワーク
１４の軸線方向に進退作動し、チャック爪側に前進する
ことによりチャック爪１３はワーク１４の径方向に拡径
してワーク１４の固定を開放する。逆にドローチューブ
１９が後退することにより、チャック爪１３が縮径して
ワーク１４を把持する。このようなチャックは公知であ
り、これ以上詳記しない。
軸に内蔵されたワークストッパ装置および主軸台の断面
図である。図において、１５は主軸であり、１６は軸受
１６ａを介して主軸１５を回転自在に支持する主軸台で
ある。３６は主軸１５に固設されたプーリであり、図示
しない主軸モータに設けられた図示しないプーリとの間
にベルト３７がかけわたされ、主軸１５に主軸モータの
回転を伝達する。１２は主軸１５前部に取付けられた三
爪のチャック，１３はチャック爪であり、このチャック
爪１３がワーク１４の径方向に拡径または縮径すること
により、ワーク１４を把持および開放する。１７は主軸
１５の後部に固定されたチャックシリンダで、シリンダ
１７ａとロータリージョイント１７ｂとからなる。シリ
ンダ１７ａ内には圧油の供給で作動するピストン１８が
あり、このピストン１８に連結するドローチューブ１９
がピストン１８の作動によって主軸１５に対してワーク
１４の軸線方向に進退作動し、チャック爪側に前進する
ことによりチャック爪１３はワーク１４の径方向に拡径
してワーク１４の固定を開放する。逆にドローチューブ
１９が後退することにより、チャック爪１３が縮径して
ワーク１４を把持する。このようなチャックは公知であ
り、これ以上詳記しない。
【０００８】６はワークストッパであり、本考案はこの
ワークストッパ６を、各ワークに対応させて所定の位置
に位置決め制御するものである。すなわち、２１はワー
クストッパ６の連結杆であり、この連結杆２１の一方の
端部にはワークストッパ６が固定されており、他方の端
部は可動支軸部材２２に軸受２２ａを介して回転自在に
支持されている。この可動支軸部材２２はその下部に雌
ねじ部２３が形成されている。この雌ねじ部２３にはネ
ジ軸２４が螺合している。そして、このネジ軸２４はそ
の一端を軸受を有する第１の支軸部材２５に軸支され、
その他端は同じく軸受を有する第２の支軸部材２６に軸
支されて回転可能となっており、これらの支軸部材２
５，２６は駆動部基体３０に固定されている。そして、
この駆動部基体３０は主軸台１６に図示しない固定部材
により固定されている。また、駆動部基体３０と可動支
軸部材２２との間には、スライド３８，３８が設けられ
ており、ネジ軸２４が回転すると可動支軸部材２２は駆
動部基体３０に対して主軸１５の軸線方向に進退移動す
るように構成されている。ネジ軸２４の他端側端部は前
記第２の支軸部材２６を貫通して延出し、この延出部分
に歯付プーリ２７が固定されている。８は支軸部材２６
に固定されたサーボモータであり、この回転軸には歯付
プーリ２８が固定され、前記歯付プーリ２７との間に歯
付ベルト２９が巻回されている。これらのサーボモータ
８，歯付プーリ２７，２８，歯付ベルト２９，ネジ軸２
４，雌ねじ部２３，駆動部基体３０等で、前記ワークス
トッパ６の駆動装置を構成している。すなわち、サーボ
モータ８の回転は、歯付プーリ２８，歯付ベルト２９，
歯付プーリ２７と伝達されてネジ軸２４が回転し、この
ネジ軸２４の回転により、このネジ軸２４に螺合する可
動支軸部材２２がネジ軸２４の軸線方向に移動する。可
動支軸部材２２はワークストッパ６の連結杆２１を軸支
しており、サーボモータ８の回転位置，速度，および方
向を制御することにより、ワークストッパ６を前進また
は後退させてその停止位置を任意に制御することができ
るようになっている。また、連結杆２１はピストン１８
およびドローチューブ１９の内周に挿入され一体に固定
されている筒体３５の摺動部３５ａ，３５ｂに摺動支持
されている。また、この考案には清掃手段が設けられて
いる。この清掃手段はワークストッ パ６の一方の端部側
の当接面近傍に設けられた噴出口（エアブロー口）６ａ
より清掃用流体（この実施例では圧縮空気とする）を噴
出させてワーク１４端部とワークストッパ６当接面との
間に介在する切粉や塵埃を清掃する。２１ａは連結杆２
１内に穿設されたエア通路であり、図示しないエア供給
源と接続する。このエア通路２１ａを介してエアブロー
用ソレノイド９ａがＯＮした場合に、エアブロー口６ａ
に圧縮空気を送る。
ワークストッパ６を、各ワークに対応させて所定の位置
に位置決め制御するものである。すなわち、２１はワー
クストッパ６の連結杆であり、この連結杆２１の一方の
端部にはワークストッパ６が固定されており、他方の端
部は可動支軸部材２２に軸受２２ａを介して回転自在に
支持されている。この可動支軸部材２２はその下部に雌
ねじ部２３が形成されている。この雌ねじ部２３にはネ
ジ軸２４が螺合している。そして、このネジ軸２４はそ
の一端を軸受を有する第１の支軸部材２５に軸支され、
その他端は同じく軸受を有する第２の支軸部材２６に軸
支されて回転可能となっており、これらの支軸部材２
５，２６は駆動部基体３０に固定されている。そして、
この駆動部基体３０は主軸台１６に図示しない固定部材
により固定されている。また、駆動部基体３０と可動支
軸部材２２との間には、スライド３８，３８が設けられ
ており、ネジ軸２４が回転すると可動支軸部材２２は駆
動部基体３０に対して主軸１５の軸線方向に進退移動す
るように構成されている。ネジ軸２４の他端側端部は前
記第２の支軸部材２６を貫通して延出し、この延出部分
に歯付プーリ２７が固定されている。８は支軸部材２６
に固定されたサーボモータであり、この回転軸には歯付
プーリ２８が固定され、前記歯付プーリ２７との間に歯
付ベルト２９が巻回されている。これらのサーボモータ
８，歯付プーリ２７，２８，歯付ベルト２９，ネジ軸２
４，雌ねじ部２３，駆動部基体３０等で、前記ワークス
トッパ６の駆動装置を構成している。すなわち、サーボ
モータ８の回転は、歯付プーリ２８，歯付ベルト２９，
歯付プーリ２７と伝達されてネジ軸２４が回転し、この
ネジ軸２４の回転により、このネジ軸２４に螺合する可
動支軸部材２２がネジ軸２４の軸線方向に移動する。可
動支軸部材２２はワークストッパ６の連結杆２１を軸支
しており、サーボモータ８の回転位置，速度，および方
向を制御することにより、ワークストッパ６を前進また
は後退させてその停止位置を任意に制御することができ
るようになっている。また、連結杆２１はピストン１８
およびドローチューブ１９の内周に挿入され一体に固定
されている筒体３５の摺動部３５ａ，３５ｂに摺動支持
されている。また、この考案には清掃手段が設けられて
いる。この清掃手段はワークストッ パ６の一方の端部側
の当接面近傍に設けられた噴出口（エアブロー口）６ａ
より清掃用流体（この実施例では圧縮空気とする）を噴
出させてワーク１４端部とワークストッパ６当接面との
間に介在する切粉や塵埃を清掃する。２１ａは連結杆２
１内に穿設されたエア通路であり、図示しないエア供給
源と接続する。このエア通路２１ａを介してエアブロー
用ソレノイド９ａがＯＮした場合に、エアブロー口６ａ
に圧縮空気を送る。
【０００９】上記のように構成されたワークストッパ装
置の作動を説明する。先ず、ＣＰＵ５はワーク１４を取
付け完了時までエアブロー用ソレノイド９ａをＯＮさ
せ、図示しないエア供給源に接続されたエアブロー口６
ａより圧縮空気を噴出させてワーク１４端部とワークス
トッパ６との間に切粉や塵埃がはさまって位置決め精度
が低下することを防止する。 次に、ＣＰＵ５はシステム
制御プログラムメモリ４内のシステム制御プログラムを
読取り、各手段、各メモリを制御する。先ず、キーボー
ド１より、各種ワークのデータを入力する。すなわち、
図４に示すように、ワークストッパ６の原点位置６′か
らチャック基準面としてのチャック爪１３端までの長さ
Ｌ1 とチャック爪１３端からワーク１４の突き出し端の
までの長さＬ2 の合算値、Ｌ1 ＋Ｌ2をプログラム原点
量として入力し、さらにワーク１４の全長Ｌ0 を入力す
る。この入力されたデータはデータメモリ２に記憶され
る。この記憶されたデータに基づいて演算手段３は、チ
ャック爪１３端よりワーク１４の突き出し長が所定の長
さとなるような各種ワークに対応したワークストッパ６
の停止位置を演算する。次に、ＣＰＵ５はこの演算手段
３の演算を受けて、ワークストッパ軸制御部７を介して
サーボモータ８を駆動制御し、これにより、ワークスト
ッパ６は当該のワークに対応した停止位置に移動してワ
ークの軸線方向の位置決めが行われる。次いで、ワーク
１４をチャック１２の前部より挿入しワークストッパ６
に当接させた状態でチャック爪１３を縮径し、ワーク１
４を把持する。以上のような制御を行うことにより、同
一形状、同一寸法の加工部を有する複数の種類のワーク
において、チャック基準面よりのワーク突き出し長が一
定となり、したがって、加工プログラムメモリ内に記憶
されている同一の加工プログラムで加工が可能となる。
置の作動を説明する。先ず、ＣＰＵ５はワーク１４を取
付け完了時までエアブロー用ソレノイド９ａをＯＮさ
せ、図示しないエア供給源に接続されたエアブロー口６
ａより圧縮空気を噴出させてワーク１４端部とワークス
トッパ６との間に切粉や塵埃がはさまって位置決め精度
が低下することを防止する。 次に、ＣＰＵ５はシステム
制御プログラムメモリ４内のシステム制御プログラムを
読取り、各手段、各メモリを制御する。先ず、キーボー
ド１より、各種ワークのデータを入力する。すなわち、
図４に示すように、ワークストッパ６の原点位置６′か
らチャック基準面としてのチャック爪１３端までの長さ
Ｌ1 とチャック爪１３端からワーク１４の突き出し端の
までの長さＬ2 の合算値、Ｌ1 ＋Ｌ2をプログラム原点
量として入力し、さらにワーク１４の全長Ｌ0 を入力す
る。この入力されたデータはデータメモリ２に記憶され
る。この記憶されたデータに基づいて演算手段３は、チ
ャック爪１３端よりワーク１４の突き出し長が所定の長
さとなるような各種ワークに対応したワークストッパ６
の停止位置を演算する。次に、ＣＰＵ５はこの演算手段
３の演算を受けて、ワークストッパ軸制御部７を介して
サーボモータ８を駆動制御し、これにより、ワークスト
ッパ６は当該のワークに対応した停止位置に移動してワ
ークの軸線方向の位置決めが行われる。次いで、ワーク
１４をチャック１２の前部より挿入しワークストッパ６
に当接させた状態でチャック爪１３を縮径し、ワーク１
４を把持する。以上のような制御を行うことにより、同
一形状、同一寸法の加工部を有する複数の種類のワーク
において、チャック基準面よりのワーク突き出し長が一
定となり、したがって、加工プログラムメモリ内に記憶
されている同一の加工プログラムで加工が可能となる。
【００１０】なお、前記した実施例ではワーク長などの
データをデータ入力手段１より入力しているが、これに
限定されることなく、ワークの種類に対応した加工プロ
グラム内にデータが挿入されていてもよい。また、ワー
クストッパのワーク当接部は円錐面でなく平面など、他
の形状であってもよく、ようするに、ワークの軸線方向
の位置決めが可能な形状であればよい。さらに、ワーク
ストッパをサーボモータとワークストッパ制御装置とで
制御しているが、サーボモータに限定されることなく、
他の種類の制御モータであってもよい。また、ＮＣ装置
にワークストッパ制御装置の機能をもたせているが、プ
ログラマブルコントローラや別に設けた制御装置で行っ
てもよい。
データをデータ入力手段１より入力しているが、これに
限定されることなく、ワークの種類に対応した加工プロ
グラム内にデータが挿入されていてもよい。また、ワー
クストッパのワーク当接部は円錐面でなく平面など、他
の形状であってもよく、ようするに、ワークの軸線方向
の位置決めが可能な形状であればよい。さらに、ワーク
ストッパをサーボモータとワークストッパ制御装置とで
制御しているが、サーボモータに限定されることなく、
他の種類の制御モータであってもよい。また、ＮＣ装置
にワークストッパ制御装置の機能をもたせているが、プ
ログラマブルコントローラや別に設けた制御装置で行っ
てもよい。
【００１１】
【考案の効果】以上説明のように本考案は、各ワークの
データに基づいて、チャック基準面よりのワークの突き
出し長が一定となるように、ワークストッパの停止位置
を制御するように構成したので、全体的な形状としては
多様でありながらもそれら部品の一部分に同一形状かつ
同一寸法の加工部を有するワークに加工が行われる場
合、被加工物の所定寸法を入力するだけで、ワークの軸
線方向の位置決めの自動化が図れる。また、ワーク取付
の際に清掃手段により噴出口から清掃用流体を噴出させ
て被加工物端部と前記ワークストッパ当接面との間に介
在する切粉や塵埃を清掃することにより、位置決め精度
が低下することを防止する。従って、同一の加工プログ
ラムでの加工も可能となり、段取り時間の短縮，生産性
の向上が図れるようになる。
データに基づいて、チャック基準面よりのワークの突き
出し長が一定となるように、ワークストッパの停止位置
を制御するように構成したので、全体的な形状としては
多様でありながらもそれら部品の一部分に同一形状かつ
同一寸法の加工部を有するワークに加工が行われる場
合、被加工物の所定寸法を入力するだけで、ワークの軸
線方向の位置決めの自動化が図れる。また、ワーク取付
の際に清掃手段により噴出口から清掃用流体を噴出させ
て被加工物端部と前記ワークストッパ当接面との間に介
在する切粉や塵埃を清掃することにより、位置決め精度
が低下することを防止する。従って、同一の加工プログ
ラムでの加工も可能となり、段取り時間の短縮，生産性
の向上が図れるようになる。
【図１】本考案に係る工作機械の主軸及びワークストッ
パ装置の要部を示す断面図である。
パ装置の要部を示す断面図である。
【図２】図１におけるII−II断面図である。
【図３】本考案に係る制御装置の構成ブロック図であ
る。
る。
【図４】データ入力手段より入力されるデータとして、
ワークストッパとチャック爪，ワーク突き出し端との位
置関係を模式的に示した図である。
ワークストッパとチャック爪，ワーク突き出し端との位
置関係を模式的に示した図である。
１・・キーボード（データ入力手段） １６・主軸台 ２・・データメモリ １７・チャック
シリンダ ３・・演算手段 １８・ピストン ４・・システム制御プログラムメモリ １９・ドローチ
ューブ ５・・ＣＰＵ ２１・連結杆 ６・・ワークストッパ ２２・可動支軸
部材 ７・・ワークストッパ軸制御部 ２３・雌ねじ部 ８・・サーボモータ ２４・ネジ軸 ９・・プログラマブルコントローラ ２５・第１の支
軸部材 １０・ＣＲＴ（表示手段） ２６・第２の支
軸部材 １１・加工プログラムメモリ ２７・歯付きプ
ーリ １２・チャック ２８・歯付きプ
ーリ １３・チャック爪 ２９・歯付ベル
ト １４・ワーク ３０・駆動部基
体 １５・主軸
シリンダ ３・・演算手段 １８・ピストン ４・・システム制御プログラムメモリ １９・ドローチ
ューブ ５・・ＣＰＵ ２１・連結杆 ６・・ワークストッパ ２２・可動支軸
部材 ７・・ワークストッパ軸制御部 ２３・雌ねじ部 ８・・サーボモータ ２４・ネジ軸 ９・・プログラマブルコントローラ ２５・第１の支
軸部材 １０・ＣＲＴ（表示手段） ２６・第２の支
軸部材 １１・加工プログラムメモリ ２７・歯付きプ
ーリ １２・チャック ２８・歯付きプ
ーリ １３・チャック爪 ２９・歯付ベル
ト １４・ワーク ３０・駆動部基
体 １５・主軸
Claims (1)
- 【請求項１】工作機械の基部に回転自在に支持される主
軸と、 この主軸の一端に取付けられ、複数の爪を開閉して被加
工物を把持する把持手段と、 前記主軸内を、主軸軸線方向に進退移動自在に設けら
れ、一方の端部で前記被加工物端部と当接するワークス
トッパと、このワークストッパの一方の端部側の当接面近傍に設け
られた噴出口より清掃用流体を噴出させて被加工物端部
と前記ワークストッパ当接面との間に介在する切粉や塵
埃を清掃する清掃手段と、 前記工作機械の基部の前記主軸の他方の端側後方に設け
られ、前記ワークストッパの他方の端部を回転自在に支
持するとともに、前記ワークストッパの一方の端部側を
複数の摺動部材にて摺動自在に支持し前記ワークストッ
パを制御モータによって前記主軸軸線方向に位置決め駆
動するワークストッパ駆動装置と、 前記被加工物の全長、被加工物の前記爪よりの突出し寸
法、前記ワークストッパの原点位置より前記爪端部まで
の寸法の各データがデータ入力手段または加工プログラ
ムを介して入力されたとき、前記被加工物の種類に対応
したワークストッパ位置を演算するワークストッパ位置
演算手段と、 この演算されたワークストッパ位置に 前記ワークストッ
パ駆動装置の制御モータを制御することにより前記ワー
クストッパを位置決め制御するワークストッパ軸駆動手
段と、 これら各手段を統轄制御する中央処理装置とを有し、被
加工物に関するデータを入力することにより前記ワーク
ストッパの主軸軸線方向の位置決めを自動で行えるよう
にした ことを特徴とする主軸内蔵型ワークストッパ装置
を備えた工作機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992005516U JPH081761Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 主軸内蔵型ワークストッパ装置を備えた工作機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992005516U JPH081761Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 主軸内蔵型ワークストッパ装置を備えた工作機械 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0563702U JPH0563702U (ja) | 1993-08-24 |
| JPH081761Y2 true JPH081761Y2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=11613360
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992005516U Expired - Fee Related JPH081761Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 主軸内蔵型ワークストッパ装置を備えた工作機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH081761Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024116461A1 (ja) * | 2022-12-01 | 2024-06-06 | 株式会社日立製作所 | 線量調整機構及び放射線治療装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5841884B2 (ja) | 2012-04-05 | 2016-01-13 | 有限会社重親鉄工 | 旋盤用位置決め装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS598485A (ja) * | 1982-07-05 | 1984-01-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 文字多重放送受信機 |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP1992005516U patent/JPH081761Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024116461A1 (ja) * | 2022-12-01 | 2024-06-06 | 株式会社日立製作所 | 線量調整機構及び放射線治療装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0563702U (ja) | 1993-08-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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