JP4091577B2 - 強誘電体メモリ - Google Patents

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Description

本発明は、強誘電体キャパシタを用いてデータを不揮発に記憶する強誘電体メモリに関し、特に、強誘電体キャパシタとセルトランジスタとが並列接続されたユニットセルを複数個直列接続してセルブロックを構成するTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリに使用される。
強誘電体メモリは、強誘電体キャパシタを用いてデータを不揮発に記憶する点に特徴を有する。強誘電体メモリのセルアレイとしては、様々なタイプのものが知られているが、そのうちの一つに、TC並列ユニット直列接続型なるものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
TC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリのメモリセルアレイは、例えば、図14に示すような構成を有する。このようなメモリセルアレイのデータリード時の基本動作タイミングは、図15に示すようになる。
TC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリの問題点を説明する。
図16及び図17は、図15の波形図において、リードデータが“1”であるときの様子を詳細に示している。
図16は、図14のワード線WL0が選択され、ユニットセルM0からリードデータ“1”がリードされるときの状態を示している。また、図17は、図14のワード線WL7が選択され、ユニットセルM7からリードデータ“1”がリードされるときの状態を示している。
尚、図16及び図17において、n0,n1及びn7で示される破線は、それぞれ、図14の強誘電体メモリにおけるノードn0,n1及びn7の電位変化を表している。
ユニットセルM0,M7に対するデータリードは、例えば、プレート線PL0を“H”に設定し、これに併せて、ビット線BLの電位をリードデータ“1”に応じた値に上昇させた後、センスアンプSAにより、ビット線BLの電位とレファレンスビット線Ref.BLの電位とを比較することにより行う。
ここで、ワード線WL0を選択した場合、プレート線PL0を“L”から“H”にするまでの時間t2〜t3は、ワード線WL7を選択した場合のそれに比べて長くなる。
なぜなら、ワード線WL0を選択する場合、プレート線PL0には、ユニットセル内のノードn1,n2,・・・n7に発生する寄生容量や寄生抵抗などが接続されるためである。プレート線PL0を充電するには、これら全ての寄生容量や寄生抵抗などを充電しなければならないため、プレート線PL0を“L”から“H”にするまでの時間t2〜t3が長くなる。
一方、ユニットセルM0,M7に対する“1”データの再書き込みは、プレート線PL0を“L”にし、ユニットセルに所定の電圧を与えることにより行う。
ここで、ワード線WL7を選択した場合、プレート線PL0を“H”から“L”にするまでは比較的短時間で終了するが、ノードn7をビット線BLの電位“H”に充電するまでの時間t4〜t5、即ち、“1”データの再書き込みのための時間は、ワード線WL0を選択した場合のそれに比べて長くなる。
なぜなら、ワード線WL7を選択する場合、ユニットセル内のノードn7には、ユニットセル内のノードn0,n1,・・・n6に発生する寄生容量や寄生抵抗などが接続されるためである。プレート線PL0を放電し、“1”データの再書き込みを行うためには、これら全ての寄生容量や寄生抵抗などを充電しなければならないため、“1”データの再書き込みに必要とされる時間t4〜t5が長くなる。
このように、TC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリでは、選択されるセルユニット(ワード線)の位置によって、プレート線を“H”にするまでの時間、及び、“1”データを再書き込みするために必要とされる時間がそれぞれ異なる。
従来のデータリード方式では、このような状況に対して、最悪ケースを想定してデータリードの制御タイミングを決めているため、サイクルタイムが必然的に長くなるという問題がある。
例えば、図16のケースで考えると、ワード線WL0が選択される場合には、時刻t5’で、“1”データの再書き込みを終了させることができるが、最悪のケース、即ち、ワード線WL7が選択される場合を考慮して、時刻t5まで、“1”データの再書き込み期間を確保している。
また、例えば、図17のケースで考えると、ワード線WL7が選択される場合には、時刻t3’で、プレート線を“H”にすることができるが、最悪のケース、即ち、ワード線WL0が選択される場合を考慮して、時刻t3まで、プレート線を“H”にする期間を確保している。
特開平10−255483号公報
本発明はTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリのデータリードのサイクルタイムを短縮する。
本発明の例に関わる強誘電体メモリは、一端がプレート線に接続され、他端がブロック選択トランジスタを経由してビット線に接続され、直列接続された複数のユニットセルから構成されるセルブロックと、前記ビット線に接続されるセンスアンプと、前記ブロック選択トランジスタのオン/オフを制御するブロックセレクタデコーダと、前記センスアンプ及び前記ブロックセレクタデコーダを動作させるタイミングを制御するイネーブル信号発生回路とを備え、前記複数のユニットセルの各々は、強誘電体キャパシタとセルトランジスタとが並列接続された構造を有し、前記プレート線のレベルを変更してから前記センスアンプを動作させるまでの期間は、前記プレート線に近い位置に配置されるユニットセルほど短くなるように設定され、前記プレート線のレベルを変更してから前記ブロック選択トランジスタをオフにするまでの期間は、前記ビット線に近い位置に配置されるユニットセルほど短くなるように設定される
本発明によればTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリのデータリードのサイクルタイムを短縮できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の例を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
1. 概要
本発明の例では、強誘電体キャパシタとセルトランジスタとが並列接続されたユニットセルを複数個直列接続してセルブロックを構成するTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリを対象とする。
このようなTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリにおいて、データリード時、アクセスするユニットセルの位置、具体的には、セルブロック内のユニットセルの位置に応じて、データリードの制御タイミングを変える。
例えば、ビット線に近い位置に配置されるセルユニットほど、“1”データの再書き込みのための期間が短くなるように、データリードのタイミングを制御する。また、プレート線に近い位置に配置されるセルユニットほど、プレート線を“H”にするための期間が短くなるように、データリードのタイミングを制御する。
尚、プレート線を“H”にするための期間の制御は、例えば、センスアンプを駆動するタイミングを制御することにより行うことができる。
そして、本発明の例では、ユニットセルの位置に応じて、プレート線を“H”にするための期間と“1”データの再書き込みのための期間とを相補的に変えることにより、全体として、サイクルタイムの短縮を図る。
2. 参考例
まず、本発明の例に関わる実施の形態を説明する前に、データリード時の一般的な制御タイミングについて、図15を参照しながら説明する。ここで、メモリセルアレイとしては、図14に示すような構成を有しているとする。
データリードを行う前、即ち、時刻t1より左側の期間(初期状態)においては、全てのワード線WL0,WL1,・・・WL7が“H”に設定され、ブロック選択信号BS0,BS1は、共に、“L”、プレート線PL0,L1についても、共に、“L”となっている。
この時、ビット線イコライズ信号BLEQが“H”に設定されているため、ビット線BL及びレファレンスビット線Ref.BLは、“L”にプリチャージ(イコライズ)される。また、制御信号DBS0,DBS1は、“L”に設定されているため、レファレンス電位発生回路REFGは、ビット線BL及びレファレンスビット線Ref.BLから電気的に切り離されている。
メモリアクセスを開始すると、まず、時刻t1において、選択されたワード線WL0が“L”に変化し、かつ、ビット線イコライズ信号BLEQが“L”に変化する。ビット線イコライズ信号BLEQが“L”になることで、ビット線BL及びレファレンスビット線Ref.BLのプリチャージ(イコライズ)が解除される。
この後、時刻t1〜t2にかけて、選択されたセルブロックのブロック選択信号BS0が“H”になり、かつ、制御信号DBS1が“H”になる。
これにより、時刻t2〜t3にかけて、ビット線BLは、選択されたセルブロックに電気的に接続され、かつ、選択されたユニットセルに記憶されたデータに応じた電位に変化する。これとほぼ同時に、レファレンスビット線Ref.BLは、レファレンス電位発生回路REFGによりレファレンス電位に設定される。また、プレート線PL0は、“L”から“H”に変化する。
時刻t3において、センスアンプイネーブル信号SAEを“H”にし、センスアンプSAを駆動すると、このセンスアンプSAにより、ビット線BLの電位とレファレンスビット線Ref.BLの電位との差が増幅される。
例えば、ビット線BLの電位がレファレンスビット線Ref.BLの電位よりも低い場合には、さらにその差が増幅され、ビット線BLは、“L”(=“0”)になり、レファレンスビット線Ref.BLは、“H”(=“1”)になる。
また、例えば、ビット線BLの電位がレファレンスビット線Ref.BLの電位よりも高い場合には、さらにその差が増幅され、ビット線BLは、“H”(=“1”)になり、レファレンスビット線Ref.BLは、“L”(=“0”)になる。
尚、強誘電体メモリにおけるデータリード方式は、データリードの対象となるユニットセルのデータが破壊される破壊リード方式である。
そこで、時刻t3〜t4にかけては、選択されたユニットセルのデータが“0”の場合、プレート線PL0が“H”、ビット線BLが“L”の状態にあることを利用し、この期間、選択されたユニットセルに対する“0”データの再書き込みを行う。
また、この後、時刻t4において、プレート線PL0を“L”に変化させ、選択されたユニットセルのデータが“1”の場合に対する“1”データの再書き込みを行う。
即ち、選択されたユニットセルのデータが“1”の場合、時刻t4〜t5にかけては、プレート線PL0が“L”、ビット線BLが“H”の状態になる。従って、選択されたユニットセルのデータが“1”の場合、この期間、“1”データの再書き込みを行うことができる。
最後に、全ての信号線のレベルを初期状態、即ち、時刻t1よりも左側の期間と同じ状態に戻し、データリードを終了する。
3. 実施の形態
以下、本発明の例に関わる強誘電体メモリに関し、最良と思われる複数の実施の形態について説明する。
(1) 第1実施の形態
A. メモリセルアレイ
図1は、TC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリのセルアレイの構成例を示している。
ユニットセルは、セルトランジスタ(T)と強誘電体キャパシタ(C)とから構成される。強誘電体キャパシタは、セルトランジスタのソースとドレインとの間に接続されるため、セルトランジスタと強誘電体キャパシタとが並列接続された形となる。
このようなユニットセルが複数個(本例では、8個)直列接続されると、セルブロックが構成される。セルブロックの一端は、プレート線PL0,PL1に接続され、その他端は、ブロック選択トランジスタBST0,BST1を経由して、ビット線BL又はレファレンスビット線Ref.BLに接続される。
プレート線ドライバ11は、プレート線PL0,PL1に接続され、プレート線PL0,PL1を駆動する。プレート線ドライバ11の動作は、プレート線ドライバ・イネーブル信号PLEにより制御され、プレート線ドライバ・イネーブル信号PLEがイネーブル状態(例えば、“H”)になると、プレート線ドライバ11が動作状態になる。
ワード線ドライバ・ロウデコーダ12は、ワード線WL1,WL2,・・・WL7に接続され、ワード線WL1,WL2,・・・WL7を駆動する。ワード線ドライバ・ロウデコーダ12の動作は、ワード線ドライバ・ロウデコーダ・イネーブル信号WLEにより制御され、ワード線ドライバ・ロウデコーダ・イネーブル信号WLEがイネーブル状態(例えば、“H”)になると、ワード線ドライバ・ロウデコーダ12は、選択されたワード線WLi(選択)を“H”にする。
ブロックセレクタデコーダ13は、ブロック選択線BS0,BS1に接続され、ブロック選択線BS0,BS1を駆動する。ブロックセレクタデコーダ13の動作は、ブロックセレクタデコーダ・イネーブル信号BSEにより制御され、ブロックセレクタデコーダ・イネーブル信号BSEがイネーブル状態(例えば、“H”)になると、ブロックセレクタデコーダ13が動作状態になる。
リードデータを検出するセンスアンプSAは、ビット線BLとレファレンスビット線Ref.BLとの間に接続される。センスアンプSAは、センスアンプイネーブル信号SAEがイネーブル状態(例えば、“H”)になると、動作状態になる。
ビット線BL及びレファレンスビット線Ref.BLを所定電位(例えば、Vss)にプリチャージするプリチャージ回路PREは、3個のNチャネルMOSトランジスタから構成される。ビット線イコライズ信号BLEQがイネーブル状態(例えば、“H”)になると、ビット線BL及びレファレンスビット線Ref.BLは、所定電位にプリチャージ(イコライズ)される。
イコライズ制御回路15は、ビット線イコライズ信号BLEQを出力する。イコライズ制御回路15の動作は、ビット線・イネーブル信号BLEにより制御され、ビット線・イネーブル信号BLEがイネーブル状態(例えば、“H”)になると、ビット線イコライズ信号BLEQがディスエーブル状態(例えば、“L”)になる。
レファレンス電位発生回路REFGは、レファレンスビット線Ref.BLにレファレンス電位を与える。
例えば、ブロック選択信号BS0が“H”、ブロック選択信号BS1が“L”のとき、制御信号DBS0が“L”、制御信号DBS1が“H”になり、レファレンスビット線Ref.BLにレファレンス電位が供給される。また、例えば、ブロック選択信号BS0が“L”、ブロック選択信号BS1が“H”のとき、制御信号DBS0が“H”、制御信号DBS1が“L”になり、レファレンスビット線(Ref.BL)にレファレンス電位が供給される。
DBSデコーダ14は、制御信号DBS0,DBS1を出力する。DBSデコーダ14の動作は、DBSデコーダ・イネーブル信号DBSEにより制御され、DBSデコーダ・イネーブル信号DBSEがイネーブル状態(例えば、“H”)になると、DBSデコーダ14が動作状態になる。
B. イネーブル信号発生回路
次に、本発明の例に関わるデータリード時のタイミングを制御するための制御回路としてのイネーブル信号発生回路について説明する。
図2は、イネーブル信号発生回路の例を示している。
RD1〜RD6は、入力信号INが“L”から“H”に遷移するときのみ、入力信号INに一定の遅延量を付加し、出力信号OUTとして出力する遅延回路である。遅延回路RD1〜RD6の遅延時間は、例えば、全てが同じになることはなく、互いに異なる。
また、VRD1,VRD2は、選択されるユニットセル(ワード線)の位置に応じた遅延量(位置によりそれぞれ異なる)を入力信号INに付加し、これを出力信号OUTとして出力する遅延回路である。
アンド回路AD1は、ワード線ドライバ・ロウデコーダ・イネーブル信号WLE及びビット線・イネーブル信号BLEの立ち上がりタイミング(“L”→“H”)及び立ち下りタイミング(“H”→“L”)を制御する。
即ち、チップイネーブル信号CEが“L”から“H”に変化すると、遅延回路RD1の遅延時間が経過した後、ワード線ドライバ・ロウデコーダ・イネーブル信号WLE及びビット線・イネーブル信号BLEが“L”から“H”に変化する。また、この後、遅延回路RD2〜RD6による遅延時間と遅延回路VRD1,VRD2により設定される遅延時間との合計の遅延時間が経過すると、ワード線ドライバ・ロウデコーダ・イネーブル信号WLE及びビット線・イネーブル信号BLEは、“H”から“L”に変化する。
アンド回路AD2は、ブロックセレクタデコーダ・イネーブル信号BSEの立ち上がりタイミング(“L”→“H”)及び立ち下りタイミング(“H”→“L”)を制御する。
即ち、チップイネーブル信号CEが“L”から“H”に変化すると、遅延回路RD1,RD2の遅延時間が経過した後、ブロックセレクタデコーダ・イネーブル信号BSEが“L”から“H”に変化する。また、この後、遅延回路RD3,RD4,RD5の遅延時間と遅延回路VRD1,VRD2により設定される遅延時間との合計の遅延時間が経過すると、ブロックセレクタデコーダ・イネーブル信号BSEは、“H”から“L”に変化する。
アンド回路AD3は、DBSデコーダ・イネーブル信号DBSEの立ち上がりタイミング(“L”→“H”)及び立ち下りタイミング(“H”→“L”)を制御する。
即ち、チップイネーブル信号CEが“L”から“H”に変化すると、遅延回路RD1,RD2の遅延時間が経過した後、DBSデコーダ・イネーブル信号DBSEが“L”から“H”に変化する。また、この後、遅延回路RD3の遅延時間が経過すると、DBSデコーダ・イネーブル信号DBSEは、“H”から“L”に変化する。
アンド回路AD4は、プレート線ドライバ・イネーブル信号PLEの立ち上がりタイミング(“L”→“H”)及び立ち下りタイミング(“H”→“L”)を制御する。
即ち、チップイネーブル信号CEが“L”から“H”に変化すると、遅延回路RD1,RD2の遅延時間が経過した後、プレート線ドライバ・イネーブル信号PLEが“L”から“H”に変化する。また、この後、遅延回路RD3,RD4の遅延時間と遅延回路VRD1により設定される遅延時間との合計の遅延時間が経過すると、プレート線ドライバ・イネーブル信号PLEは、“H”から“L”に変化する。
アンド回路AD5は、センスアンプイネーブル信号SAEの立ち上がりタイミング(“L”→“H”)及び立ち下りタイミング(“H”→“L”)を制御する。
即ち、チップイネーブル信号CEが“L”から“H”に変化すると、遅延回路RD1,RD2,RD3の遅延時間と遅延回路VRD1により設定される遅延時間との合計の遅延時間が経過した後、センスアンプイネーブル信号SAEが“L”から“H”に変化する。また、この後、遅延回路RD4,RD5,RD6の遅延時間と遅延回路VRD2により設定される遅延時間との合計の遅延時間が経過すると、センスアンプイネーブル信号SAEは、“H”から“L”に変化する。
3ビットのアドレス信号A2,A1,A0は、セルブロック内の8個のユニットセル(8本のワード線WL1,WL2,・・・WL7)のうちから、1個のユニットセル(1本のワード線WLi(選択))を選択するために使用される。つまり、このアドレス信号A2,A1,A0を遅延回路VRD1,VRD2に入力させることにより、データリードの対象となる選択されたユニットセルのセルブロック内での位置に応じて、遅延回路VRD1,VRD2の遅延量を変化させ、データリード時におけるタイミングを、選択されたユニットセルの位置に応じて変えることが可能になる。
尚、bCE、bA2,bA1,bA0は、それぞれ、CE、A2,A1,A0の反転信号である。
C. 遅延回路VRD1,VRD2
図3及び図4は、遅延回路VRD1の構成例を示している。
セルブロック内の8個のユニットセル(8本のワード線)のうち、データリードの対象となるユニットセルは、アドレス信号A2,A1,A0により選択する。そして、選択されたユニットセルの位置に応じて、遅延回路VRD1の遅延量を決定する。
例えば、(A2,A1,A0)=(0,0,0)のとき、ビット線BL又はレファレンスビット線Ref.BLに最も近いユニットセルM0(図1参照)が選択されると仮定すると、図5に示すように、このときの遅延量を最も小さくし、サイクルタイムの向上を図る。
また、例えば、(A2,A1,A0)=(1,1,1)のとき、プレート線PL0,PL1に最も近いユニットセルM7(図1参照)が選択されると仮定すると、図5に示すように、このときの遅延量を最も大きくする。
尚、図3の例では、選択されるユニットセルの位置に応じて、遅延回路VRD1内の抵抗素子R1,R2,R3の抵抗値を変えて、遅延量を制御している。ここで、抵抗素子R1,R2,R3の抵抗値は、r2 = 2r1 = 4r0の関係を有しているものとする。但し、r1、r2、r3は、それぞれ、抵抗素子R1,R2,R3の抵抗値である。
また、図4の例では、選択されるユニットセルの位置に応じて、遅延回路VRD1内の容量素子C1,C2,C3の容量値を変えて、遅延量を制御している。ここで、容量素子C1,C2,C3の容量値は、c2 = 2c1 = 4c0の関係を有しているものとする。但し、c1、c2、c3は、それぞれ、容量素子C1,C2,C3の容量値である。
図6及び図7は、遅延回路VRD2の構成例を示している。
既に述べたように、セルブロック内の8個のユニットセル(8本のワード線)のうち、データリードの対象となるユニットセルは、アドレス信号A2,A1,A0により選択する。
そこで、選択されたユニットセルの位置に応じて、遅延回路VRD2の遅延量を決定するために、アドレス信号A2,A1,A0の反転信号bA2,bA1,bA0を用いる。
例えば、(bA2,bA1,bA0)=(1,1,1)のとき、ビット線BL又はレファレンスビット線Ref.BLに最も近いユニットセルM0(図1参照)が選択されると仮定すると、図8に示すように、このときの遅延量を最も大きくする。
また、例えば、(bA2,bA1,bA0)=(0,0,0)のとき、プレート線PL0,PL1に最も近いユニットセルM7(図1参照)が選択されると仮定すると、図8に示すように、このときの遅延量を最も小さくし、サイクルタイムの向上を図る。
尚、図6の例では、図3の例と同様に、選択されるユニットセルの位置に応じて、遅延回路VRD1内の抵抗素子R1,R2,R3の抵抗値を変えて、遅延量を制御している。
また、図7の例では、図4の例と同様に、選択されるユニットセルの位置に応じて、遅延回路VRD1内の容量素子C1,C2,C3の容量値を変えて、遅延量を制御している。
D. 基本動作タイミング
図9及び図10は、第1実施の形態に関わるTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリのデータリード時の基本動作タイミングを示している。
データリードを行う前、即ち、時刻t1より左側の期間(初期状態)においては、全てのワード線が“H”に設定され、また、ブロック選択信号BS0,BS1は、共に、“L”、プレート線PL0,L1についても、共に、“L”となっている。
チップイネーブル信号CEが“H”(bCEが“L”)になると、メモリアクセスが開始される。
まず、時刻t1において、選択されたワード線が“L”に変化する。この後、時刻t1〜t2にかけて、選択されたセルブロックのブロック選択信号BS0が“H”になる。
これにより、時刻t2〜t3(t3’)にかけて、ビット線BLは、選択されたセルブロックに電気的に接続され、かつ、選択されたユニットセルに記憶されたデータに応じた電位に変化する。また、この時、プレート線PL0が“H”に変化する。
時刻t2〜t3(t3’)は、プレート線PL0を“L”から“H”にするための期間であり、この期間は、選択されたユニットセルの位置、即ち、選択されたワード線の位置に応じて変化させる。具体的には、この期間は、選択されたワード線がビット線に近いほど、長くなる。
図9の例では、ビット線に最も近いワード線(図1のWL0)が選択された場合を想定しているため、時刻t2〜t3は、最も長くなっている。ここで、同図中、n0,n1は、図1におけるユニットセル内のノードn0,n1を意味している。
従って、図9の例では、プレート線PL0を“H”にするための期間を十分に確保した後、時刻t3において、センスアンプイネーブル信号SAEを“H”にし、センスアンプを動作させる。これにより、ビット線BLの電位とレファレンスビット線の電位との差が増幅される。
一方、図10の例では、プレート線に最も近いワード線(図1のWL7)が選択された場合を想定しているため、時刻t2〜t3’(時刻t3よりも前)は、最も短くなっている。ここで、同図中、n7は、図1におけるユニットセル内のノードn7を意味している。
従って、図10の例では、時刻t3’において、センスアンプイネーブル信号SAEを“H”にし、センスアンプを動作させ、データリードのサイクルタイムの向上を図る。これにより、ビット線BLの電位とレファレンスビット線の電位との差が増幅される。
尚、図9及び図10の例では、共に、リードデータは、“1”となっているため、ビット線BLの電位は、“H”になる。
この後、時刻t3〜t4(図9)、又は、時刻t3’〜t4’(図10)にかけて、選択されたユニットセルのデータが“0”の場合を考慮し、選択されたユニットセルに対する“0”データの再書き込みを行う。
尚、期間t3〜t4と期間t3’〜t4’とは、同じ長さである。
この後、時刻t4(図9)、又は、時刻t4’(図10)において、プレート線PL0を“L”に変化させ、選択されたユニットセルのデータが“1”の場合に対する“1”データの再書き込みを行う。
“1”データの再書き込みのための期間は、選択されたユニットセルの位置、即ち、選択されたワード線の位置に応じて変化させる。具体的には、この期間は、選択されたワード線がプレート線に近いほど、長くなる。
図9の例では、ビット線に最も近いワード線(図1のWL0)が選択された場合を想定しているため、“1”データの再書き込みのための期間は、最も短くし、時刻t4から時刻t5’までとする。ここで、同図中、n0,n1は、図1におけるユニットセル内のノードn0,n1を意味している。
従って、図9の例では、時刻t5’(時刻t5よりも前)において、ブロック選択信号BS0を“L”に変化させる。
一方、図10の例では、プレート線に最も近いワード線(図1のWL7)が選択された場合を想定しているため、“1”データの再書き込みのための期間は、最も長くし、時刻t4’から時刻t5’までとする。ここで、同図中、n7は、図1におけるユニットセル内のノードn7を意味している。
従って、図10の例では、時刻t5’において、ブロック選択信号BS0を“L”に変化させる。
尚、時刻t5は、従来のデータ方式(最悪のケースを想定したデータリードタイミング)において、ブロック選択信号BS0を“L”に変化させる時刻を示している(図16及び図17参照)。
最後に、全ての信号線のレベルを初期状態、即ち、時刻t1よりも左側の期間と同じ状態に戻し、データリードを終了する。
このように、本発明の例に関わるTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリでは、選択されるセルユニット(ワード線)の位置によって、プレート線を“H”にするまでの時間、及び、“1”データを再書き込みするために必要とされる時間をそれぞれ異ならせ、かつ、最適な時間に設定することにより、結果として、データリードのサイクルタイムを短縮することができる。
即ち、従来では、最悪のケースを想定していたため、プレート線を“H”にするまでの時間、及び、“1”データを再書き込みするために必要とされる時間を、それぞれ最大に確保していた。従って、データリードのサイクルタイムは、例えば、図9及び図10のt1〜t5までの期間となっていた。
これに対し、本発明の例によれば、ビット線に最も近いワード線(図1のWL0)が選択される場合には、図9に示すように、プレート線を“H”にするための期間として、十分に長い時間t2〜t3を確保しなければならないが、一方で、これに相補的に、“1”データを再書き込みするために必要とされる期間として、十分に短い時間t4〜t5’(<t4〜t5)を確保すれば足りる。
また、プレート線に最も近いワード線(図1のWL7)が選択される場合には、図10に示すように、“1”データを再書き込みするために必要とされる期間として、十分に長い時間t4〜t5を確保しなければならないが、一方で、これに相補的に、プレート線を“H”にするための期間として、十分に短い時間t2〜t3’(<t2〜t3)を確保すれば足りる。
E. まとめ
このように、第1実施の形態によれば、データリードの対象となるユニットセルの位置に応じて、プレート線を“H”にするまでの時間と“1”データを再書き込みするために必要とされる時間とを相補的に変えることで、全体として、データリードのサイクルタイムの短縮を図ることができる。
(2) 第2実施の形態
第2の実施の形態は、チップイネーブル信号CEが立ち下がった後(“L”に変化した後)、即ち、その反転信号bCEが立ち上がった後(“H”に変化した後)に、“1”データの再書き込みなどの各種の動作が実行されるような仕様に対応させた強誘電体メモリに関する。
A. メモリセルアレイ
メモリセルアレイの構成例としては、上述の第1実施の形態と同様に、図1に示すようになるので、ここでは、その説明については、省略する。
B. イネーブル信号発生回路
図11は、イネーブル信号発生回路の例を示している。
RD1〜RD5は、入力信号INが“L”から“H”に遷移するときのみ、入力信号INに一定の遅延量を付加し、出力信号OUTとして出力する遅延回路である。遅延回路RD1〜RD5の遅延時間は、例えば、全てが同じになることはなく、互いに異なる。
また、VRD1,VRD2は、選択されるユニットセル(ワード線)の位置に応じた遅延量(位置によりそれぞれ異なる)を入力信号INに付加し、これを出力信号OUTとして出力する遅延回路である。
アンド回路AD1は、ワード線ドライバ・ロウデコーダ・イネーブル信号WLE及びビット線・イネーブル信号BLEの立ち上がりタイミング(“L”→“H”)及び立ち下りタイミング(“H”→“L”)を制御する。
即ち、チップイネーブル信号CEが“L”から“H”に変化すると、遅延回路RD4,RD5の遅延時間が経過した後、ワード線ドライバ・ロウデコーダ・イネーブル信号WLE及びビット線・イネーブル信号BLEが“L”から“H”に変化する。また、この後、チップイネーブル信号CEが“H”から“L”に変化すると、遅延回路RD1の遅延時間が経過した後、ワード線ドライバ・ロウデコーダ・イネーブル信号WLE及びビット線・イネーブル信号BLEは、“H”から“L”に変化する。
アンド回路AD2は、ブロックセレクタデコーダ・イネーブル信号BSEの立ち上がりタイミング(“L”→“H”)及び立ち下りタイミング(“H”→“L”)を制御する。
即ち、チップイネーブル信号CEが“L”から“H”に変化すると、遅延回路RD1,RD2の遅延時間が経過した後、ブロックセレクタデコーダ・イネーブル信号BSEが“L”から“H”に変化する。また、この後、チップイネーブル信号CEが“H”から“L”に変化すると、遅延回路RD4の遅延時間が経過した後、ブロックセレクタデコーダ・イネーブル信号BSEは、“H”から“L”に変化する。
アンド回路AD3は、DBSデコーダ・イネーブル信号DBSEの立ち上がりタイミング(“L”→“H”)及び立ち下りタイミング(“H”→“L”)を制御する。
即ち、チップイネーブル信号CEが“L”から“H”に変化すると、遅延回路RD1,RD2の遅延時間が経過した後、DBSデコーダ・イネーブル信号DBSEが“L”から“H”に変化する。また、この後、遅延回路RD3の遅延時間が経過すると、DBSデコーダ・イネーブル信号DBSEは、“H”から“L”に変化する。
アンド回路AD4は、プレート線ドライバ・イネーブル信号PLEの立ち上がりタイミング(“L”→“H”)及び立ち下りタイミング(“H”→“L”)を制御する。
即ち、チップイネーブル信号CEが“L”から“H”に変化すると、遅延回路RD1,RD2の遅延時間及び遅延回路VRD2により設定される遅延時間のうちのいずれか長い方の時間が経過した後、プレート線ドライバ・イネーブル信号PLEが“L”から“H”に変化する。また、この後、チップイネーブル信号CEが“H”から“L”に変化すると、遅延回路RD1,RD2の遅延時間及び遅延回路VRD2により設定される遅延時間のうちのいずれか短い方の時間が経過した後、プレート線ドライバ・イネーブル信号PLEは、“H”から“L”に変化する。
アンド回路AD5は、センスアンプイネーブル信号SAEの立ち上がりタイミング(“L”→“H”)及び立ち下りタイミング(“H”→“L”)を制御する。
即ち、チップイネーブル信号CEが“L”から“H”に変化すると、遅延回路RD1,RD2,RD3の遅延時間と遅延回路VRD1により設定される遅延時間との合計の遅延時間が経過した後、センスアンプイネーブル信号SAEが“L”から“H”に変化する。また、この後、チップイネーブル信号CEが“H”から“L”に変化すると、遅延回路RD4,RD5の遅延時間が経過した後、センスアンプイネーブル信号SAEは、“H”から“L”に変化する。
C. 遅延回路VRD1,VRD2
遅延回路VRD1,VRD2の構成例としては、上述の第1実施の形態と同様に、図3乃至図8に示すようになるので、ここでは、その説明については、省略する。
D. 基本動作タイミング
図12及び図13は、第2実施の形態に関わるTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリのデータリード時の基本動作タイミングを示している。
データリードを行う前、即ち、時刻t1より左側の期間(初期状態)においては、全てのワード線が“H”に設定され、また、ブロック選択信号BS0,BS1は、共に、“L”、プレート線PL0,L1についても、共に、“L”となっている。
チップイネーブル信号CEが“H”(bCEが“L”)になると、メモリアクセスが開始される。
まず、時刻t1において、選択されたワード線が“L”に変化する。この後、時刻t1〜t2にかけて、選択されたセルブロックのブロック選択信号BS0が“H”になる。
これにより、時刻t2〜t3(t3’)にかけて、ビット線BLは、選択されたセルブロックに電気的に接続され、かつ、選択されたユニットセルに記憶されたデータに応じた電位に変化する。また、この時、プレート線PL0が“H”に変化する。
時刻t2〜t3(t3’)は、プレート線PL0を“L”から“H”にするための期間であり、この期間は、選択されたユニットセルの位置、即ち、選択されたワード線の位置に応じて変化させる。具体的には、この期間は、選択されたワード線がビット線に近いほど、長くなる。
図12の例では、ビット線に最も近いワード線(図1のWL0)が選択された場合を想定しているため、時刻t2〜t3は、最も長くなっている。ここで、同図中、n0,n1は、図1におけるユニットセル内のノードn0,n1を意味している。
従って、図12の例では、プレート線PL0を“H”にするための期間を十分に確保した後、時刻t3において、センスアンプイネーブル信号SAEを“H”にし、センスアンプを動作させる。これにより、ビット線BLの電位とレファレンスビット線の電位との差が増幅される。
一方、図13の例では、プレート線に最も近いワード線(図1のWL7)が選択された場合を想定しているため、時刻t2〜t3’(時刻t3よりも前)は、最も短くなっている。ここで、同図中、n7は、図1におけるユニットセル内のノードn7を意味している。
従って、図13の例では、時刻t3’において、センスアンプイネーブル信号SAEを“H”にし、センスアンプを動作させ、データリードのサイクルタイムの向上を図る。これにより、ビット線BLの電位とレファレンスビット線の電位との差が増幅される。
尚、図12及び図13の例では、共に、リードデータは、“1”となっているため、ビット線BLの電位は、“H”になる。
この後、時刻t3〜t4(図12)、又は、時刻t3’〜t4’(図13)にかけて、選択されたユニットセルのデータが“0”の場合を考慮し、選択されたユニットセルに対する“0”データの再書き込みを行う。
尚、期間t3〜t4と期間t3’〜t4’とは、同じ長さである。
ここで、本例では、時刻t4よりも前の時刻t4’において、チップイネーブル信号CEを“L”(bCEを“H”)にする。
このチップイネーブル信号CEの変化を受けて、選択されたユニットセルのデータが“1”の場合に対する“1”データの再書き込みを行う。
即ち、時刻t4(図12)、又は、時刻t4’(図13)において、プレート線PL0を“L”に変化させ、“1”データの再書き込みを行う。
“1”データの再書き込みのための期間は、選択されたユニットセルの位置、即ち、選択されたワード線の位置に応じて変化させる。具体的には、この期間は、選択されたワード線がプレート線に近いほど、長くなる。
図12の例では、ビット線に最も近いワード線(図1のWL0)が選択された場合を想定しているため、“1”データの再書き込みのための期間は、最も短くし、時刻t4から時刻t5’までとする。ここで、同図中、n0,n1は、図1におけるユニットセル内のノードn0,n1を意味している。
従って、図12の例では、時刻t5’(時刻t5よりも前)において、ブロック選択信号BS0を“L”に変化させる。
一方、図13の例では、プレート線に最も近いワード線(図1のWL7)が選択された場合を想定しているため、“1”データの再書き込みのための期間は、最も長くし、時刻t4’から時刻t5’までとする。ここで、同図中、n7は、図1におけるユニットセル内のノードn7を意味している。
従って、図13の例では、時刻t5’において、ブロック選択信号BS0を“L”に変化させる。
尚、時刻t5は、従来のデータ方式(最悪のケースを想定したデータリードタイミング)において、ブロック選択信号BS0を“L”に変化させる時刻を示している(図16及び図17参照)。
最後に、全ての信号線のレベルを初期状態、即ち、時刻t1よりも左側の期間と同じ状態に戻し、データリードを終了する。
このように、本発明の例に関わるTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリでは、選択されるセルユニット(ワード線)の位置によって、プレート線を“H”にするまでの時間、及び、“1”データを再書き込みするために必要とされる時間をそれぞれ異ならせ、かつ、最適な時間に設定することにより、結果として、データリードのサイクルタイムを短縮することができる。
即ち、従来では、最悪のケースを想定していたため、プレート線を“H”にするまでの時間、及び、“1”データを再書き込みするために必要とされる時間を、それぞれ最大に確保していた。従って、データリードのサイクルタイムは、例えば、図12及び図13のt1〜t5までの期間となっていた。
これに対し、本発明の例によれば、ビット線に最も近いワード線(図1のWL0)が選択される場合には、図12に示すように、プレート線を“H”にするための期間として、十分に長い時間t2〜t3を確保しなければならないが、一方で、これに相補的に、“1”データを再書き込みするために必要とされる期間として、十分に短い時間t4〜t5’(<t4〜t5)を確保すれば足りる。
また、プレート線に最も近いワード線(図1のWL7)が選択される場合には、図13に示すように、“1”データを再書き込みするために必要とされる期間として、十分に長い時間t4〜t5を確保しなければならないが、一方で、これに相補的に、プレート線を“H”にするための期間として、十分に短い時間t2〜t3’(<t2〜t3)を確保すれば足りる。
E. まとめ
このように、第2実施の形態においても、データリードの対象となるユニットセルの位置に応じて、プレート線を“H”にするまでの時間と“1”データを再書き込みするために必要とされる時間とを相補的に変えることで、全体として、データリードのサイクルタイムの短縮を図ることができる。
4. その他
本発明によればTC並列ユニット直列接続型強誘電体メモリのデータリードのサイクルタイムを短縮できる。
本発明の例は、上述の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、構成要素を変形して具体化できる。また、上述の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を構成できる。例えば、上述の形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の例に関わる強誘電体メモリのメモリセルアレイを示す回路図。 第1実施の形態のイネーブル信号発生回路を示す回路図。 遅延回路VRD1の例を示す回路図。 遅延回路VRD1の例を示す回路図。 遅延回路VRD1の動作を示す波形図。 遅延回路VRD2の例を示す回路図。 遅延回路VRD2の例を示す回路図。 遅延回路VRD2の動作を示す波形図。 第1実施の形態の強誘電体メモリの動作を示す波形図。 第1実施の形態の強誘電体メモリの動作を示す波形図。 第2実施の形態のイネーブル信号発生回路を示す回路図。 第2実施の形態の強誘電体メモリの動作を示す波形図。 第2実施の形態の強誘電体メモリの動作を示す波形図。 従来の強誘電体メモリのメモリセルアレイを示す回路図。 従来の強誘電体メモリの動作を示す波形図。 従来の強誘電体メモリの動作を示す波形図。 従来の強誘電体メモリの動作を示す波形図。
符号の説明
11: プレート線ドライバ、 12: ワード線ドライバ・ロウデコーダ、 13: ブロックセレクタデコーダ、 14: DBSデコーダ、 15: イコライズ制御回路、 SA: センスアンプ、 PRE: プリチャージ回路、 REFG: レファレンス電位発生回路、 RD: 遅延回路(遅延量一定)、VRD1,VRD2: 遅延回路(遅延量可変)、AD1〜AD5: アンド回路。

Claims (3)

  1. 一端がプレート線に接続され、他端がブロック選択トランジスタを経由してビット線に接続され、直列接続された複数のユニットセルから構成されるセルブロックと、
    前記ビット線に接続されるセンスアンプと、
    前記ブロック選択トランジスタのオン/オフを制御するブロックセレクタデコーダと、
    前記センスアンプ及び前記ブロックセレクタデコーダを動作させるタイミングを制御するイネーブル信号発生回路とを具備し、
    前記複数のユニットセルの各々は、強誘電体キャパシタとセルトランジスタとが並列接続された構造を有し、
    前記プレート線のレベルを変更してから前記センスアンプを動作させるまでの期間は、前記プレート線に近い位置に配置されるユニットセルほど短くなるように設定され、
    前記プレート線のレベルを変更してから前記ブロック選択トランジスタをオフにするまでの期間は、前記ビット線に近い位置に配置されるユニットセルほど短くなるように設定される
    ことを特徴とする強誘電体メモリ。
  2. 前記選択されたユニットセルの位置に応じて、前記プレート線のレベルを変更してから前記センスアンプを動作させるまでの期間と、前記プレート線のレベルを変更してから前記ブロック選択トランジスタをオフにするまでの期間とは、相補的に変化することを特徴とする請求項1に記載の強誘電体メモリ。
  3. チップイネーブル信号のレベルを変更してから前記プレート線のレベルを変更するまでの期間は、前記プレート線に近い位置に配置されるユニットセルほど短くなるように設定されることを特徴とする請求項1に記載の強誘電体メモリ。
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