JP4091244B2 - 音声再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ラジオ放送の音声データをリングメモリによって所定時間前の古い信号に代えて順次記録し、再生要求があったときには、放送内容を引き続き記録していきながらもそれまでに記録している放送内容を再生していき、再生要求があった時点以降の放送内容については、現在の放送に追いつくまでは記録内容を早送りで再生し、現在の放送に思いついたところで通常の速さの再生に戻す機能を備えた音声再生装置として、例えば特開平8‐162981号公報に記載されたものが知られている。
【0003】
この従来の音声再生装置によれば、ドライバーが聞き逃した放送部分を再聴することができ、しかも再聴指示後の放送内容についても聞き逃しがないようにできる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の音声再生装置では、再生指示があった時点でリングメモリの最初から記録内容を読み出して音声出力するので、必ずしも区切りの良いところから再生されるわけではなく、そのために中断前に放送された内容を覚えていないと内容が不明確になってしまい、ユーザーに不快感を与えることがある問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、聞き逃した部分から再生するのではなく、区切りの良いところから再生することにより、ユーザーが中断前の内容を覚えていなくても再生出力される内容についていくことができる音声再生装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ラジオ放送を受信するラジオ受信手段と、前記受信したラジオ放送の音声データを記録するデータ記録手段と、前記データ記録手段に記録されている音声データを音声出力する音声出力手段と、前記データ記録手段に記録されている音声データからナレーション音声に該当する音声データを判定する音声データ判定手段と、前記音声出力手段の音声出力に対する中断/再開の指示を入力する指示入力手段と、前記指示入力手段へ中断の指示が入力された場合、前記音声出力手段がナレーション音声を出力中であれば、中断時点より前の音声データ中の区切り位置を検出する区切り位置検出手段と、前記ナレーション音声出力の中断後、前記指示入力手段へ再開の指示が入力されると、前記音声出力手段が前記音声データの区切り位置から音声出力を再開することを特徴とする音声再生装置である。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の音声再生装置において、前記音声出力手段が、前記指示入力手段による再開指示を受けて前記データ記録手段に記録されているデータを前記区切り位置から音声にして出力する際に、前記ラジオ受信手段が現在受信している放送に追いつくまでは再生速度を速めて出力することを特徴とするものである。
【0010】
請求項3の発明は、データ多重放送又はインターネットからテキストデータを受信するデータ取得手段と、前記受信したテキストデータを記録するデータ記録手段と、前記記録したテキストデータの区切り位置を検出する区切り判断手段と、携帯電話又はナビゲーション装置が発生するイベント音声を取得してイベント音声データとして中断/再開指示部へ出力するイベント音声入力手段と、前記データ記録手段に記録されているテキストデータを音声合成した音声又は前記イベント音声データを変換した音声の何れかを出力する音声出力手段と、前記イベント音声入力手段がイベント音声データを出力したときに、前記音声出力手段にテキストデータの音声合成出力を中断させて、前記イベント音声入力手段から入力したイベント音声データを前記音声出力手段へ出力することによりイベント音声を出力させ、イベント音声が終了したときに、前記音声出力手段に前記中断時点より前の前記テキストデータ中の区切り位置からテキストデータの音声合成出力を再開させる中断/再開指示手段と、を備えたことを特徴とする音声再生装置である。
【0012】
【発明の効果】
請求項1の発明の音声再生装置では、ラジオ受信手段が受信した放送の音声データをデータ記録手段が記録し、記録されている音声データの内容から音声データ判定手段がナレーション音声に該当する音声データを判定する。一方、音声出力手段がデータ記録手段に記録されている音声データを音声にして出力する。そして音声出力手段がナレーション音声を出力中に、指示入力手段に対して中断の指示が入力された場合、区切り位置検出手段が中断時点より前の音声データ中の区切り位置を検出し、指示入力手段による再開指示に対して、区切り位置から音声出力を再開する。
【0013】
これにより、ナレーション音声出力の中断の後にその音声出力を再開する場合、中断された部分ではなく、区切りの良いところから音声出力を再開することができ、出力されるナレーション音声の内容をユーザーにとって把握しやすいものにすることができる。
【0016】
請求項2の発明の音声再生装置では、音声出力手段が指示入力手段による再開指示を受けてデータ記録手段に記録されている音声データを区切り位置から音声にして出力する際に、ラジオ受信手段が現在受信している放送に追いつくまでは再生速度を速めて出力するので、ユーザーに対して中断中の放送内容を聴取させることができ、かつ記録されている放送内容を再生させながら現在の放送に追いつくことができる。
【0017】
請求項3の発明の音声再生装置では、データ取得手段がデータ多重放送又はインターネットからテキストデータを取得してデータ記録手段に記録させ、音声出力手段がこの記録されたテキストデータを音声として出力している最中に、イベント音声が発生すると、テキストデータの音声出力を中断してイベント音声を出力し、イベント音声の出力が終わりテキストデータの音声出力を再開する際に、例えばテキストデータにおける段落部分や項目リストの先頭部分のような区切りの良い部分から音声出力することができ、テキストデータを変換して音声出力される内容をユーザーにとって把握しやすいものにすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1は本発明の1つの実施の形態の車載用音声再生装置の構成を示している。この実施の形態の音声再生装置は、音声データ取得部100とメディア切替えスイッチ104と起動スイッチ105とイベント音声入力部106と制御部107と中断/再開指示部110とスピーカー111から構成されている。
【0020】
音声データ取得部100はユーザーに聞かせるための音声データを取得する部分で、音声データの音声ソースとしてラジオ受信部101、テキストデータ受信部102、CD再生装置103の切替えができるようになっている。制御部107は、データ保持及び区切り検出部108と出力切替え部109を備えている。
【0021】
ラジオ受信部101はラジオ放送を受信し、放送電波を音声データに変換してデータ保持及び区切り検出部108に出力し、また出力切替え部109に出力する。テキストデータ受信部102は文字放送局から送られてくる文字放送のテキストデータを受信し、TTSデータ(Text To Speechデータ)としてデータ保持及び区切り検出部108と出力切替え部109に出力する。CD再生装置103は制御部107より指定された位置のCDの音声データを取得し、データ保持及び区切り検出部108と出力切替え部109に出力する。
【0022】
メディア切替えスイッチ104は、音声データ取得部100で取得する音声データの音声ソースを切替えるスイッチであり、ユーザーの操作によって音声データ取得部100に対して音声ソースの切替え信号を入力する。起動スイッチ105は、ユーザーの操作によって起動信号を制御部107に出力する。イベント音声入力部106は、携帯電話やナビゲーション装置の経路誘導等のイベントで発生する音声を取得し、何らかのイベント音声が発生したなら音声データとして中断/再開指示部110に出力する機能を備えている。
【0023】
制御部107は音声データ取得部100によって選択された音声ソースから音声データを取得して記録すると共に、音声データの再生出力を制御する部分である。
【0024】
この制御部107におけるデータ保持及び区切り検出部108は、
○音声データを取得、格納、削除する機能、
○音声データより左右の音圧変動差異より変動の差があるものを「音楽」とし、変動の差が少ないものを「ナレーション」と判定する機能、
○音声データの音楽を周波数解析することにより、人間の声の音声帯域に周波数のパワーが一定以上存在する場合を「声」がある音声部分とし、存在しない場合を「インストリメンタル」の無声部分と判定する機能、
○TTSデータより所定のタグより段落(例えば、「。」の後にスペースが存在するところ)、文章(例えば、「。」の後に文字が存在するところ)及び項目(例えば、二重丸印、丸星印、四角星印等が存在するところ)を判定する機能、
○音声データより電波受信状態が悪く、放送音声データが取得できなかった場合、その部分を区切りの良いところまで(例えば、ラジオを聴いていて、音楽の部分の入ったときに電波受信感度が悪くなったときには、次のナレーションに入るところまで)削除する機能、
○保持された音声データを音声に変換して出力切替え部109を介してスピーカー111に出力する機能、
○音声データの格納状態を出力切替え部109に出力する機能、
○音声データ取得部100の音声ソースの再生位置を変更する機能
を備えている。
【0025】
制御部107における出力切替え部109は、音声データの入力を音声データ取得部100とデータ保持及び区切り検出部108と中断/再開指示部110との間で切替える機能、中断/再開指示部110の指示によって上述の切替えを実行する機能、音声データの格納状態より現在の音声データに追いついたかどうか判断する機能、音声データを音声変換し、スピーカー111から可聴音にして出力させる機能、そしてスピーカー111から出力させる音声の再生速度を変化させる機能を備えている。
【0026】
中断/再開指示部110は、イベント音声入力部106によるイベント音声の入力により出力切替え部109にイベント音声データを出力する機能と、イベント音声の入力時に出力切替え部109の音声データを切替える機能と、イベント音声の入力終了後に出力切替え部109の音声データをデータ保持及び区切り検出部108に切替える機能、そしてイベント音声の入力終了後にデータ保持及び区切り検出部108にイベント音声の入力が終了したことを伝える機能を備えている。
【0027】
次に、上記の実施の形態の音声再生装置の動作について、図2〜図12を参照して説明する。図2はデータ保持及び区切り検出部108に設けられている音声データ用メモリMのメモリマップを示している。このメモリMはリング型メモリであり、所定容量のメモリ空間において古いデータを新しいデータに順次上書きすることにより、常に現在からさかのぼって一定時間前までの音声データを記憶していること特徴としている。すなわち図2において、最新の音声データSD1を取得して記憶する代わりに、最も古い音声データSD2を削除することにより、現在からさかのぼって一定量の音声データを記憶するのである。
【0028】
次に、図3のフローチャートを用いて本実施の形態の音声再生装置によるシステム処理を説明する。ユーザーによって起動スイッチ105が操作されたなら(ステップS100)、システムの初期化を行う(ステップS101)。このシステムの初期化では、通常モード、ラジオ再生位置=現在、TTS再生位置=現在を設定する。
【0029】
続いて、システム起動中にユーザーによってメディア切替えスイッチ104が操作された(ステップS102)、選択操作された音声ソースより音声データを取得するように音声データ取得部100に信号を送り、音声データ取得部100は音声ソースを切替える(ステップS103)。
【0030】
次に、システム起動中に現在の音声データを取得している音声ソースを判別し(ステップS104)、判別結果がラジオ受信部101ならラジオ音声出力処理(ステップS105)、TTS受信部102ならTTS音声出力処理(ステップS106)、CD再生部103ならCD音声出力処理(S107)を実行する。
【0031】
次に、システム起動中にイベント音声入力が発生したなら(ステップS108)、現在音声データを取得している音声ソースを判別し(ステップS109)、判別結果がラジオ受信部101ならラジオイベント処理(ステップS110)、TTS受信部102ならTTSイベント処理(ステップS111)、CD再生部103ならCDイベント処理(ステップS112)を実行する。
【0032】
次に、システム起動中に起動スイッチ105がOFF状態になり、あるいはエンジンが停止したなら本システムを終了させる(ステップS113)。
【0033】
次に、ステップS105のラジオ音声出力処理を図4のフローチャートに基づいて説明する。ラジオ受信部101によりラジオ放送局からの放送電波を受信して音声データに変換したものデータ保持及び区切り検出部108で取得し(ステップS200)、取得した音声データを格納する(ステップS201)。このときに、受信感度が低いときにはその部分の音声データは記憶しない。また取得した音声データを格納する際には、前回の音声データが存在するときには、前回に記録した部分の続きに格納する。
【0034】
次に、データ保持及び区切り検出部108に格納された音声データをラジオ再生位置より取得し(ステップS202)、追いかけ再生モードであるときには(ステップS203)、データ保持及び区切り検出部108よりラジオ再生位置の音声データを取得し、出力切替え部109により通常より速い速度で音声を再生させてスピーカー111より出力させる(ステップS205)。そしてラジオ再生位置が現在取得した位置と一致したなら、「追いついた」と判定し(S206)、出力切替え部109を通常再生モードに切替える(ステップS206,S207)。
【0035】
一方、ステップS203において通常再生モードであると判断した場合、出力切替え部109で音声データ取得部100からの音声データに切替えてスピーカー111から放送音声を出力させる(ステップS204)。そして図2に示したようにラジオ再生位置より所定の時間が過ぎた音声データをメモリMから削除する(ステップS208)。
【0036】
次に、TTS音声出力処理を図5のフローチャートに基づいて説明する。TTS受信部102により文字放送局から送られてきた文字放送のテキストデータを受信してTTSデータとしてデータ保持及び区切り検出部108に取得させ(ステップS300)、取得したTTSデータを格納する(ステップS301)。このTTSデータを格納する際には、前回取得したTTSデータが格納されているときには、その前回に格納した部分の続きに格納する。
【0037】
次に、TTS再生位置のTTSデータを取得し(ステップS302)、出力切替え部109でこのTTSデータを音声合成技術によって音声に変換し(ステップS303)、スピーカー111によって可聴音にして出力させる(ステップS304)。このとき、図2に示すように、TTS再生位置を現在取得した位置までずらす。そして、TTSデータの読み上げで読み終えた項目のデータを削除する(ステップS305)。
【0038】
次に、CD音声出力処理を図6のフローチャートに基づいて説明する。CD再生部103よりCD再生位置のCDの音声データを出力切替え部109で取得し(ステップS400)、取得した音声データを音声に変換してスピーカー111より出力させる(ステップS401)。
【0039】
図3に示したメイン処理のフローチャートにおけるステップS110のラジオイベント処理を、図7のフローチャートに基づいて説明する。まず、ラジオ受信部101よりラジオ放送局から送られてくる放送電波より音声データに変換したものデータ保持及び区切り検出部108で取得し(ステップS500)、取得した音声データを格納する(ステップS501)。この取得した音声データを格納する際に、前回の音声データが存在するときにはその前回に記録した部分の続きに格納する。
【0040】
次に、イベント音声入力部106よりイベント音声が入力されると、中断/再開指示部110でイベント音声入力部106より入力音声データを取得し、出力切替え部109の音声データの入力を中断/再開指示部110側に切替え、中断/再開指示部110からの音声データを入力し(ステップS502)、この音声データを音声に変換してスピーカー111から出力する(ステップS503)。
【0041】
このイベント音声の出力の間、それまで記憶させたラジオ放送の音声のスピーカー111からの出力は一時的に中断されるが、ラジオ放送の音声データそのものは継続してデータ保持及び区切り検出部108に取得され、格納されている。
【0042】
次に、イベント音声の出力が終了したなら(ステップS504)、中断/再開指示部110よりイベント終了の信号がデータ保持及び区切り検出部108に出力され、ラジオ再生位置変更処理を実行してラジオ再生位置を変更し(ステップS505)、追いかけ再生モードにする(ステップS506)。なおラジオ再生位置変更処理については後述する。
【0043】
次に、図3のメイン処理のフローチャートにおけるステップS111のTTSイベント処理について、図8のフローチャートに基づいて説明する。まず、TTS受信部102より文字放送局から送られてきた文字放送のテキストデータをTTSデータとしてデータ保持及び区切り検出部108より取得し(ステップS600)、取得したTTSデータを格納する(ステップS601)。この取得したTTSデータを格納する際は、前回格納したTTSデータが存在するときにはその部分の続きに格納する。
【0044】
次に、イベント音声入力部106よりイベント音声の入力があったなら、中断/再開指示部110でイベント音声入力部106より音声データを取得し、出力切替え部109の音声データの入力を中断/再開指示部110側に切替え、中断/再開指示部110の音声データを入力切替え部109に入力し、スピーカー111より出力する(ステップS602,S603)。そしてイベント音声の入力が終了したなら(ステップS604)、中断/再開指示部110よりイベント終了の信号をデータ保持及び区切り検出部108に出力し、TTS再生位置変更処理を実行してTTS再生位置を変更する(ステップS605)。
【0045】
次に、図3のメイン処理のフローチャートにおけるステップS112のCDイベント処理について、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。まずイベント音声入力部206よりイベント音声の入力が発生したなら、中断/再開指示部110はイベント音声入力部より音声データを取得し、出力切替え部109の音声データの入力を中断/再開指示部110側に切替え、中断/再開指示部110からの入力音声データを出力切替え部109に入力し(ステップS700)、この音声データを音声に変換してスピーカー111より出力させる(ステップS701)。次に、イベント音声が終了したなら(ステップS702)、中断/再開指示部110よりイベント終了の信号をデータ保持及び区切り検出部108に出力し、CD再生位置変更処理を実行してCD再生位置を変更する(ステップS703)。
【0046】
以下、図10〜図12のフローチャートに基づき、上述したラジオ再生位置変更処理、TTS再生位置変更処理、CD再生位置変更処理それぞれついて説明する。
【0047】
まず、図7のラジオイベント処理のフローチャートにおけるステップS505のラジオ再生位置変更処理は、図10のフローチャートに示すような処理である。このラジオ再生位置変更処理に入るとまず、データ保持及び区切り検出部108に格納されている音声データを取得し、イベント音声が発生したときに取得していた音声が音楽であるのかナレーションであるのかを判定し(ステップS801)、イベント音声が発生したときの音声が音楽であったときには、デジタル配信の音楽ではなく、アナログの放送音楽であったなら、ラジオ再生位置を「曲の始めから」とする(ステップS810)。
【0048】
ステップS802において、デジタル配信の音楽であり、曲の途中であったなら、ラジオ再生位置を「曲の切れ目の良いところ(例えば、1曲目を流している途中であれば1曲目の最初から、2曲目を流している途中であれば2曲目の最初から)」とする(ステップS811)。
【0049】
ステップS802において、デジタル配信の音楽で、インストリメンタルに入ったなら、ラジオ再生位置を「次の切れ目(例えば、1曲目と2曲目の間のインストリメンタルだったら、2曲目にする)」にし、あるいは、まだ受信していないときには、「曲の始めから」にする(ステップS812)。
【0050】
さらにステップS802において、デジタル配信の音楽で、曲の終了間際で声があるときには「次の切れ目(例えば、1曲目の終了間際なら、2曲目の先頭から)」にし、あるいは、まだ受信していないときには「曲の始めから」とする(ステップS813)。
【0051】
次に、ステップS801において、イベント音声が発生した時の受信放送の音声データがナレーションであったときには(ステップS803)、イベント音声が発生した時の音声データより所定時間前までの間に無音部分が存在するならば、ラジオ再生位置を「所定時間前の無音部分から」とする(ステップS820)。
【0052】
ステップS803において、イベント音声発生した時の音声データより所定時間前までの間に音楽とナレーション部分の変わり目が存在するときには、ラジオ再生位置を「音楽とナレーション部分の変わり目から」とする(ステップS821)。さらに、ステップS803において、デジタル配信の音声データで、イベント音声が発生した時の音声データより所定時間前までの間に区切り(例えば、コマーシャル、番組の始め)が存在するとき、ラジオ再生位置を「区切りの良いところから」とする。例えば、コマーシャルの後から、あるいは次の番組からとするのである(ステップS822)。
【0053】
次に、図8のTTSイベント処理のフローチャートにおけるステップS605のTTS再生位置変更処理は、図11のフローチャートに示すような処理である。このTTS再生位置変更処理に入るとまず、データ保持及び区切り検出部108のメモリMに格納されているTTSデータを取得し、イベント音声が発生したところから基準にTTSデータを解析し(ステップS901)、所定字数前に段落及び項目の切れ目がない場合にはTTS再生位置を「文書の始めから」にする(ステップS910)。このステップS901において、所定字数前に段落の切れ目があるときには、TTS再生位置を「段落の始めから」にする(ステップS911)。そしてステップS901の解析において、所定字数前に項目の切れ目があるときには、TTS再生位置を「項目の始めから」にする(ステップS912)。
【0054】
次に、図9のCDイベント処理のフローチャートにおけるステップS703のCD再生位置変更処理は、図12のフローチャートに示すような処理である。このCD再生位置変更処理に入るとまず、CD再生部103より現在再生している曲の音声データを取得し、イベント音声が発生したところを基準に音声データ(この場合には、音声データとなる)を解析し(ステップS1001)、曲の途中であったならCD再生位置を「曲の切れ目の良いところ(例えば、1曲目を再生している途中であれば1曲目の最初から、2曲目を再生している途中であれば2曲目の最初から)」とする(ステップS1010)。
【0055】
ステップS1001において、インストリメンタルに入ったなら「次の切れ目(例えば、1曲目と2曲目との間のインストリメンタルだったら2曲目から)」にする(ステップS1011)。さらにステップS1001において、曲の終了間際で声があるときには、CD再生位置を「次の切れ目(例えば、1曲目の終了間際なら2曲目の先頭から)」にする(ステップS1012)。
【0056】
このようにして、本実施の形態の音声再生装置では、放送音声、TTS音声あるいはCD音声の再生中にイベント音声が発生し、もとの音声ソースの音声出力が中断され、イベント音声の終了後に中断された音声ソースの音声出力を再開する場合、中断されたところから再開するのではなく、区切りの良いところから再開するようにしているため、ユーザーが音声中断前に出力されていた音声内容を覚えてなくても違和感なく再開後の音声を聞くことができる。また中断前の音声がラジオ放送の音声であった場合に、その放送内容が音楽かナレーションかを判断し、それぞれの場合に応じて中断後の再開を区切りの良いところから行うようにしているので、ユーザーが不快感を覚えることがなく、また放送内容を明確に理解させることができる。
【0057】
加えて、ラジオ放送を受信して再生している場合に、受信感度が悪く、再生音質も悪い部分については音声データを格納しないようにしているので、イベント音声の発生により中断が入った後にラジオ放送の出力を再開するときに受信感度が悪かった部分の放送内容を再生出力することがなく、ユーザーが不快感を抱くことがない。
【0058】
さらに加えて、ラジオ放送を出力している場合や文字放送を受信してTTSデータを作成し、音声合成により出力している場合に、イベント音声の発生のために放送出力を中断し、その後に再開したときには、中断後の音声データについては早送り再生するようにしたので、中断中の放送内容を聞きながらも現在の放送まで追いつくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態の構成を示すブロック図。
【図2】上記の実施の形態におけるデータ保持及び区切り検出部の音声データメモリのデータマップ。
【図3】上記の実施の形態による音声再生処理のフローチャート。
【図4】上記の音声再生処理におけるラジオ音声出力処理のフローチャート。
【図5】上記の音声再生処理におけるTTS音声出力処理のフローチャート。
【図6】上記の音声再生処理におけるCD音声出力処理のフローチャート。
【図7】上記の音声再生処理におけるラジオイベント処理のフローチャート。
【図8】上記の音声再生処理におけるTTSイベント処理のフローチャート。
【図9】上記の音声再生処理におけるCDイベント処理のフローチャート。
【図10】上記のラジオイベント処理におけるラジオ再生位置変更処理のフローチャート。
【図11】上記のTTSイベント処理におけるTTS再生位置変更処理のフローチャート。
【図12】上記のCDイベント処理におけるCD再生位置変更処理のフローチャート。
【符号の説明】
100 音声データ取得部
101 ラジオ受信部
102 テキストデータ受信部
103 CD再生部
104 メディア切替えスイッチ
105 起動スイッチ
106 イベント音声入力部
107 制御部
108 データ保持及び区切り検出部
109 出力切替え部
110 中断/再開指示部
111 スピーカー
Claims (3)
- ラジオ放送を受信するラジオ受信手段と、
前記受信したラジオ放送の音声データを記録するデータ記録手段と、
前記データ記録手段に記録されている音声データを音声出力する音声出力手段と、
前記データ記録手段に記録されている音声データからナレーション音声に該当する音声データを判定する音声データ判定手段と、
前記音声出力手段の音声出力に対する中断/再開の指示を入力する指示入力手段と、
前記指示入力手段へ中断の指示が入力された場合、前記音声出力手段がナレーション音声を出力中であれば、中断時点より前の音声データ中の区切り位置を検出する区切り位置検出手段と、
前記ナレーション音声出力の中断後、前記指示入力手段へ再開の指示が入力されると、前記音声出力手段が前記音声データの区切り位置から音声出力を再開することを特徴とする音声再生装置。 - 前記音声出力手段は、前記指示入力手段による再開指示を受けて、前記データ記録手段に記録されている音声データを音声出力するときに、前記ラジオ受信手段が現在受信している放送に追いつくまでは、再生速度を速めて出力することを特徴とする請求項1に記載の音声再生装置。
- データ多重放送又はインターネットからテキストデータを受信するデータ取得手段と、
前記受信したテキストデータを記録するデータ記録手段と、
前記記録したテキストデータの区切り位置を検出する区切り判断手段と、
携帯電話又はナビゲーション装置が発生するイベント音声を取得してイベント音声データとして中断/再開指示部へ出力するイベント音声入力手段と、
前記データ記録手段に記録されているテキストデータを音声合成した音声又は前記イベント音声データを変換した音声の何れかを出力する音声出力手段と、
前記イベント音声入力手段がイベント音声データを出力したときに、前記音声出力手段にテキストデータの音声合成出力を中断させて、前記イベント音声入力手段から入力したイベント音声データを前記音声出力手段へ出力することによりイベント音声を出力させ、イベント音声が終了したときに、前記音声出力手段に前記中断時点より前の前記テキストデータ中の区切り位置からテキストデータの音声合成出力を再開させる中断/再開指示手段と、
を備えたことを特徴とする音声再生装置。
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