JP4090855B2 - Mfi型ゼオライト系触媒の製造方法 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、長球形MFI型ゼオライト系触媒の製造方法に関する。より詳しくは、本発明は、オキシムからアミドへの転位反応に活性であり、流動床および移動床反応器中の気相での使用に好適な、MFI型ゼオライト系触媒の製造方法に関する。また、本発明は、上記の製法を使用して得られる触媒、およびその触媒の使用方法にも関する。
【0002】
従来技術
MFI型ゼオライト、特にシリカ/アルミナ比が高いMFI型ゼオライト(米国特許第4,359,421号)および、より一般的には、3価の異種元素の含有量が低いMFI型ゼオライト(ヨーロッパ特許第242,960号)は、多くの反応、特にオキシムからアミドへの転位反応に使用できる触媒を製造するための基礎材料として文献中で公知であり、これらの反応の中で、気相中で行われる反応が特に重要である。例えば、ヨーロッパ特許第234,088号には、シクロヘキサノン−オキシムを、物理化学的特性が良く知られた顆粒(24〜48メッシュ)の形態に予め形成された結晶性アルミノケイ酸塩と気相中で接触させることにより、ε−カプロラクタムを製造する方法が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、活性相のみからなるこれらの材料は、工業的な反応器においては、限られた使用しか許されない。実際、流動床または移動床反応器を接触工程に使用する場合、当該触媒は、平均直径が30〜100μmで、粒子間摩滅および反応器の壁による摩滅に対する耐性が高いことを特徴とする微小球形態を有することが好ましく、他方、固定床反応器を使用する場合には、当該技術に典型的な形態(球、錠剤、等)を有し、寸法が数ミリメートルのオーダーにあり、良好な装填耐性(loading resistance)を有する必要がある。
【0004】
微結晶性ゼオライト系材料の個々の粒子間の凝集性は、一般的に乏しく、そのため、通常、形成段階でゼオライト系材料を無機性質の化合物(配位子)と組み合わせることにより、摩滅および装填に対する耐性を得ている。
【0005】
流動床または移動床反応器に使用するのに好適な、上記の特徴を備えたゼオライト系触媒は、公知技術に広く開示されており、接触分解製法に主として使用されている(FCC、流動接触分解触媒)。
【0006】
通常は公知の噴霧乾燥技術で行われる上記触媒の形成において、直径100μm未満の微小球を必要とする場合、コロイド状態にあるシリカおよび酸化アルミニウムまたはシリコ−アルミネートを使用することにより、微小球に高い耐摩滅性を与えることができる。
【0007】
しかしながら、MFI型ゼオライト系材料の球形化工程でこれらの配位子を使用すると、当該配位子は上記の反応で完全に不活性である訳ではなく、用途によっては、それらの触媒性能を損なうことがある。
【0008】
例えば、オキシムをアミドに接触転位させる反応では、配位子の存在により、ゼオライト系触媒の選択性を著しく損ない、有機ピッチの形成によって、触媒性能を低下させることが知られている([Catalysis Letters 17 (1993), 139-140; Catalysis Today 38 (1997), 249-253])。
【0009】
かかる問題を解決するために、ヨーロッパ特許第576,295号には、例えば、配位子を全く加えずに噴霧乾燥させることにより、球形のゼオライト系材料を予備形成し、その後に続く工程で、微小球を水中で熱処理し、それらの硬度を増加させることが提案されている(特許文献2参照)。
【0010】
一方、より最近の特許(ヨーロッパ特許第1,002,577号)では、ケイ素アルコキシドの酸加水分解により合成された場合に、オキシムからアミドへの転位反応で実質的に不活性であるシリカ配位子の使用が提案されている(特許文献3参照)。当該配位子を有し、エマルジョンを経由する形成工程により得られる、シリカの配位子含有量は、SiO2として表して、30重量%以上であり、流動床または移動床反応器における転位反応を行うのに好適な耐摩滅特性を有する微小球形態の触媒が得られる。
【0011】
シリカ配位子は実質的に不活性であるが、これらの触媒中のSiO2の含有量が高いために、活性相の触媒性能が損なわれる傾向がある。さらに、上記の形成方法は、複雑で、経費がかかり、技術的に重要な規模で展開するのが困難であることが判明している。
【0012】
エマルジョンを経由する形成方法の分野において、MFI型のゼオライト系化合物を基材とする微小球形態を有し、シリカ配位子の含有量(SiO2として表して)が15〜20重量%であり、現状技術の公知組成物の含有量(SiO230%以上)よりも著しく低いことを特徴とする触媒が得られる製法が開発された。
【0013】
これらの触媒に関して、シリカ配位子の濃度が低下することにより、これらの材料の触媒性能が改良され、オキシムからアミドへの転位反応における選択性が、小球に形成されていないゼオライト系活性相の特性値に近い値にまで増加し、これが、微小球の耐摩滅性を低下させることなく行われ、この耐摩滅性が、Davison Attrition Index (D.I.)法[「Advances in Fluid Catalytic Cracking」 Catalytica, Mountain View, Calif., Part 1, 1987, 355頁]により表して、流動床または移動床反応器中における気相反応に通常必要とされるレベル(D.I.≦6)に維持される。
【0014】
触媒組成物中のシリカ配位子の低濃度に関連したもう一つの優位性は、触媒の生産能力[Kg・(m3h)−1]に関連するものであり、これは、触媒(または接触床)の単位体積(m3)あたり、毎時(h)転化されるオキシムの量(Kg)として表され、現状技術(ヨーロッパ特許第1,002,577号:特許文献3)における公知組成物の能力に対して少なくとも10%増加する。
【0015】
本発明の製造方法は、それ程複雑ではなく、生産性が高く、かつ従来使用されている高級アルコールよりも経済的であり、反応混合物から容易に回収できる炭化水素を有機媒体として使用するという優位性もある。
【0016】
反応後、実際、固相(製造された触媒に対応)、水性液相(ハイブリッドゾルの水性溶剤の残留物に対応)、および有機液相(エマルジョンに使用する炭化水素に対応)が触媒の製造反応器中に存在する。これらの相は反応器中で自然に層形成するので、容易に分離することができ、従って、炭化水素は精製することなく再使用することができる。
【0017】
これに対して、ヨーロッパ特許第1,002,577号(特許文献3)に記載されている方法において採用されている有機媒体(デカノール)では、出発混合物(シクロヘキシルアミンおよびエタノール)を構成する有機系と混合物とを形成するので、再使用するには予め精製する必要がある。
【0018】
【特許文献1】
欧州特許第234,088号明細書
【特許文献2】
欧州特許第576,295号明細書
【特許文献3】
欧州特許第1,002,577号明細書
発明の概要
本発明の目的である製造方法は、有機媒体中、界面活性剤の好適な組合せの存在下で、適切に調整したpHを有するシリカゾル中に入れたゼオライト系材料の粒子の分散液を乳化させ、固化させる(ゼラチン化する)ことからなる。
【0019】
特に、エマルジョン/ゲル化による触媒の形成方法は、
a)水溶性媒体中、酸性条件下において、ケイ素アルコキシドを加水分解することにより、シリカゾルを製造する工程、
b)前記シリカゾルをMFI型ゼオライト粒子の水溶性分散液と、混合する工程、
c)前記(b)の混合ゾル(ハイブリッドゾル)を、pH6.0以下の値になるまで、塩基性化処理する工程、
d)前記混合ゾル(ハイブリッドゾル)を、パラフィン系、シクロパラフィン系、または芳香族炭化水素中において、ノニオン系界面活性剤、またはノニオン系界面活性剤とカチオン系界面活性剤の好適な組合せの存在下で、エマルジョン化/ゲル化させる工程、を含んでなる。
【0020】
当該ハイブリッドゾルの製造に関する本発明の製造方法の工程(a)および(b)は、従来技術(例えばヨーロッパ特許第1,002,577号)と異なるものではないが、工程(c)および(d)は、形態的な粒形上の特性や耐摩滅性を損なわずに、触媒組成物中のシリカ配位子の量を明らかに減少させるものであり、本発明の目的である製造方法の革新的な特徴を表している。
【0021】
特に、本発明の目的である製造方法においては、有機媒体中で乳化されたハイブリッドゾル(b)の微小滴を固化させる操作(ゲル化)は、pH(工程c)とカチオン系界面活性剤との組み合わせ作用により制御される。すなわち、ハイブリッドゾルのpHは、そのゲル化速度を調整し、乳化媒体中にカチオン系界面活性剤が存在することにより、ゾル−ゲル転移が制御されるため、本発明の製造方法のこの段階においては、材料形態に悪影響を及ぼす強い粒子間凝集現象が起こるのが阻止される。
【0022】
パラフィン系炭化水素中でシリカゾルを、乳化/ゲル化する製造方法においては、HLB(親水−親油平衡)値が9未満であることを特徴とするノニオン系乳化剤(界面活性剤)の存在下で操作する必要があることは公知であり、ノニオン系界面活性剤の中でも、ソルビタンモノオレエート(HLB=4.3)が現状技術で最も良く知られている物質の一つである[Nat. Academy Press, 「Using Oil Spill Dispersants on the Sea」 Chap. 2 - Chemistry and Physics of Dispersants and Dispersed Oil 28-80頁(1989)]。
【0023】
本発明の目的である製造方法において、かかる物理化学的特性を有する界面活性剤の使用が、材料形態を調整するのに十分であるとは言えない。すなわち、乳化媒体中に分散させた混合ゾル(ハイブリッドゾル)の微小滴を固化させる際に生じるフロキュレーション/凝集現象が起こるからである。かかる場合、この問題点は、ノニオン系乳化剤と組み合わせて、[NR1R2R3R4]+X−(式中、XはCl、Brであり、R1、R2、R3、R4は、 同一もしくは異なる、CnH2n+1のアルキル基であり、1≦n≦18である)型のカチオン系界面活性剤(第4級アンモニウム塩)を使用することにより解決することができる。
【0024】
ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド(またはセチルトリメチルアンモニウムブロマイド、R1、R2、R3=CH3、R4=C16H33、X=Br)を、HLB=4.3であることを特徴とするノニオン系界面活性剤のソルビタンモノオレアート(Span 80、商品名)と組み合わせて使用するのが、特に好ましい態様であることが判明した。
【0025】
この形態の調整方法により、シリカ配位子の含有量が15〜20重量%(SiO2として表して)であるMFI型ゼオライト系触媒組成物を球形化し、現在公知の他の技術を用いて、例えば30重量%を超える、多量の配位子の存在下で得られる耐摩滅性と同等、またはそれ以上の耐摩滅性をも維持することができる。特に、これらの触媒組成物は、平均直径が30〜200μmである微小球からなり、耐摩滅性が、D.I.(Davison Index)で表して6.0未満であることを特徴とする。かかる特徴は、流動床または移動床反応器における、オキシムからアミドへの気相転位反応に極めて好適である。
【0026】
本製法は、例えばヨーロッパ特許第1,002,577号に記載されている様な、現在公知の技術で製造されるハイブリッドゾル(シリカゾル中に分散したMFI型ゼオライトの粒子)を使用することに基づくものである。
【0027】
シリカオリゴマー(シリカゾル、工程a)の製造では、例えばテトラエチルオルトシリケート(TEOS)等のケイ素アルコキシドを、シリカ前駆物質として使用する。シリカオリゴマーの物理化学的特徴に起因する加水分解条件の影響とともに、酸による触媒作用により水溶性媒体中で当該化合物を加水分解することは、公知技術に広く開示されている[C.J. Brinker, G.W. Sherer 「Sol-Gel Science. The Physic and Chemistry of sol-gel processing」, Academic Press Inc., 1990]。
【0028】
本発明の目的に好適なシリカオリゴマーは、好ましくは水溶性媒体中、例えばHClおよびHNO3等の無機酸の存在下で、H2O/TEOSのモル比を10〜25に、pHを1.5〜3.0に調節して、TEOSを加水分解することにより得られる。
【0029】
加水分解反応は、試薬(TEOSおよび酸水溶液)を、通常20〜40℃で、1〜3時間機械的に攪拌しながら行われる。最終的な反応混合物中のアルコール(特にTEOSの加水分解に由来するエタノール)の濃度は、その後に続く操作で適切に調節できる。
【0030】
シリカオリゴマーの溶液は、例えば、温度30℃未満で減圧蒸留することにより、脱アルコール処理し、濃縮することができる。
【0031】
本発明の目的に使用できるMFI型ゼオライト系化合物は、シリカライト−1、または、アルミニウムならびに、例えばIII族の原子(B、Ga、In)またはTi等の他の3価または4価の異種原子を含むゼオライトから選択することができる。
【0032】
特に、オキシムからアミドへの転位反応に好適なMFI型のゼオライト系化合物は、シリカライト−1、またはアルミニウムの含有量が低い(Si/Alのモル比が1000を超える)、もしくは他の異種原子の含有量が低い(Si/異原子のモル比が1000を超える)ゼオライトから選択することができる。公知技術として開示されている様に、当該材料は、高純度シリカ前駆物質(例えばTEOS)、水、アルコール、有機アミンまたはゼオライト系材料の結晶化抑制剤(テンプレート剤)としてテトラアルキルアンモニウム(RnN+)の陽イオンを含んでなる試薬の混合物からの水熱合成により得られる。
【0033】
寸法が通常1μm未満の個々の微結晶性粒子からなる反応生成物は、一般的に母液から遠心分離により分離し、繰り返し水洗し、過剰のテンプレート剤を除去し、最後に乾燥させ、か焼するか、あるいは、反応生成物を噴霧乾燥させることができる。
【0034】
本発明の目的である触媒の製造方法においては、遠心分離し、所望により水洗したゼオライト系中間体が好適に使用される。
【0035】
本発明の製造方法では、機械的分散手段または超音波装置も使用してゼオライト系材料を水溶性媒体中に分散させ、分散条件として、材料寸法が個々の粒子寸法程度(通常1μ未満)になるように調整する。本発明の目的である製法では、濃縮した生成物の形態にある、遠心分離し、所望により水洗したゼオライト系中間体を使用するのが有利であり、好ましい。乾燥させたゼオライト系中間体では、特に、500℃以上で熱処理されたゼオライト系材料である場合には、水溶性媒体中の当該ゼオライト系材料の分散度の調製が重要になる。
【0036】
遠心分離し、所望により水洗した、ゼオライト系中間体を使用するのが好ましい条件であり、かかる条件下では、テンプレート剤の除去が不完全であるために、得られる水溶液のpHは、通常、アルカリ性である。その後に続く混合操作で酸性シリカオリゴマーが重合し、またはゲル化現象を起こすのは好ましくなく、したがって、かかる重合やゲル化を防ぐためには、上記の分散液をpH5.0以下に酸性化する。
【0037】
酸性化は、無機酸または有機酸の溶液を用いて行うことができ、より好ましい条件としては、シリカ配位子の製造に使用した種類の酸、例えばHClやHNO3を用いて行うことができる。酸の量は、得られる配位子/ゼオライト混合物(ハイブリッドゾル、工程b)のpHが、好ましくは4.0未満、より好ましくは2.0〜3.0になるように調節する。
【0038】
上記混合物の組成に関して、MFI型ゼオライト系化合物とシリカ配位子(両方共SiO2で表して)の重量比は5.5の値まで広げることができ、それによって、シリカ配位子の最小含有量が約15重量%である触媒組成物が得られ、好ましいくは、シリカ配位子の含有量が約20重量%〜約15重量%である。
【0039】
シリカ配位子の水溶液におけるMFI型ゼオライトの濃度は、通常15〜25重量%である。
【0040】
工程(b)で得られるハイブリッドゾルは、続いて工程(c)において、特定のpH値になる様に塩基処理される。
【0041】
この操作の目的は、有機乳化媒体中に分散させた微小滴を固化させる(ゲル化させる)速度を制御することである。好ましい形態的な粒形上の特徴を有する材料を得るためには、ハイブリッドゾルのpHを6.0以下の値、好ましくは5.2〜5.8の値にまで引き上げる。好ましいpH条件下で操作することにより、ゲル化時間は通常15〜60分間となる。
【0042】
ハイブリッドゾルの塩基処理は、通常、室温で、無機または有機塩基の水溶液、好ましくは水酸化アンモニウムの、例えば1M水溶液を加えることにより行う。
【0043】
ハイブリッドゾルのエマルジョン化/ゲル化操作(工程d))は、パラフィン系または芳香族炭化水素中で、ノニオン系界面活性剤とカチオン系界面活性剤との両方の存在下で行う。
【0044】
一般式CnH2n+2を有するパラフィン系炭化水素の中で、nが6〜16の値を有する化合物、例えばn−ヘキサン、n−デカン、n−ヘキサデカンもしくはそれらの異性体、入手が容易で経済的な炭化水素の混合物(例えば沸点60〜100℃のリグロインまたは燈油)、または、シクロパラフィン系化合物(例えばシクロヘキサン)を一般的に使用する。パラフィン系炭化水素がより好ましいが、芳香族炭化水素の中で、例えばトルエンおよびキシレンを使用することもできる。
【0045】
HLB(親水−親油平衡)値が9未満である界面活性剤をノニオン系の乳化剤として通常使用し、好ましくは、HLBが4〜7であるソルビタンモノエステル、特にソルビタンモノオレアート(商品名Span 80、HLB=4.3)を使用する。
【0046】
カチオン系界面活性剤として、[NR1R2R3R4]+X−(式中、XはCl、Brであり、R1、R2、R3、R4は、 同一であるか、または異なった、CnH2n+1のアルキル基であり、1≦n≦18である)型の第4級アンモニウム塩を使用する。
【0047】
ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド(またはセチルトリメチルアンモニウムブロマイド、R1、R2、R3=CH3、R4=C16H33、X=Br)を、ノニオン系界面活性剤のソルビタンモノオレアートと組み合わせて使用するのが、本発明の製造方法に特に好適である。有機乳化媒体中のソルビタンモノオレアートの濃度は、通常5〜15g/リットルであるのに対し、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド(CTMABr)の濃度は、通常0.3g/リットル以上であり、重量比でSpan 80/CTMABrが、10〜40、好ましくは15〜25になるように調整する。
【0048】
上記の両方の界面活性剤の存在下で行う乳化操作では、連続相(炭化水素)と分散相(ハイブリッドゾル)との体積比は、通常2.5以上、好ましくは3.0〜5.0である。
【0049】
ハイブリッドゾルのエマルジョン化/ゲル化の温度は、一般的に20〜25℃であり、乳化媒体の化学的性質に応じて広範囲に変動し得る。例えば、デカン中では、本操作を15〜50℃の温度で行うことができ、この温度での限界条件下ではハイブリッドゾルの固化(ゲル化)が急速すぎないように(おおよそ50℃)、または、遅すぎないように(おおよそ15℃)するため、ゲル化時間が15分間以上または1時間未満になるように、ハイブリッドゾルのpHを適切に修正しなければならない。公知技術として知られているように、微小球のサイズは、乳化反応器の攪拌機の回転速度および/または乳化媒体の粘度を変えることにより、例えば30〜200μmに調整することができる。
【0050】
ハイブリッドゾルをゲル化させた後、その固化を完了させるために、乳化媒体中に微小球を分散させた溶液を、少なくとも0.5時間、一般的には3時間攪拌する。次いで、公知の操作および手順に従って材料を分離する。例えば、濾過後、触媒を有機溶剤(例えばエタノール、プロパノールおよびイソプロパノール等のアルコール、または、例えばアセトン等のケトン)で洗浄し、続いて乾燥させ(例えば室温または110℃以下で)、最後に酸化性雰囲気(空気)中で、450℃を超える温度でか焼する。通常は、ゼオライト系材料に典型的な温度範囲内(500〜550℃)において、毎時50℃程度の昇温速度で、1〜10時間、好ましくは4〜8時間、か焼する。
【0051】
上記の手順で製造した材料は、配位子/ゼオライト混合物の乳化条件に応じて材料寸法が30〜200μmで変動し得る微小球からなる。これらの材料は、上記の形態的な粒形上の特徴や物理化学的な特徴により、オキシムの気相中接触転位によるアミド製造に効果的に使用できる。
【0052】
公知であるように、重要な中間体群を形成するアミドの中でも、ε−カプロラクタムが、ポリアミド樹脂や合成繊維の製造に特に重要である。
【0053】
特に、本発明の目的である触媒は、シクロヘキサノン−オキシムの蒸気を触媒と接触させることからなる、シクロヘキサノン−オキシムからε−カプロラクタムへの転位反応に効果的に、使用することができる。
【0054】
公知技術(ヨーロッパ特許第1,002,577号)に従い、この反応は、例えば、0.05〜10barの圧力で、かつ、250〜500℃、好ましくは300〜450℃の温度により行うことができる。
【0055】
より詳しくは、触媒を含む反応器に、1種以上の溶剤と、所望により、非凝縮性ガスとが存在する条件下で、シクロヘキサノン−オキシムを気相で供給する。
【0056】
好ましい条件下では、シクロヘキサノン−オキシムを、以下に記載する溶剤混合物中に、5〜25重量%、好ましくは6〜15重量%の濃度で溶解させ、次いで、このようにして得た溶液を蒸発させ、反応器に供給する。
【0057】
好ましい溶剤は、R1−O−R2型の溶剤であり、ここでR1はC1〜C4のアルキル鎖であり、R2は、水素原子、またはR1と等しいか、もしくはR1より低い数の炭素原子を含むアルキル鎖でよい。
【0058】
C1〜C2のアルキル鎖を含むアルコールが特に好ましい。これらの溶剤は単独で、または互いに混合して、もしくは、例えばベンゼンまたはトルエン等の芳香族炭化水素と組み合わせて使用することができる。
【0059】
シクロヘキサノン−オキシムの供給速度は、WHSV(重量毎時空間速度)値が、シクロヘキサノン−オキシムのkg/(触媒kg・h)で表して、0.1〜50h−1、好ましくは0.5〜20h−1になるように制御する。
【0060】
当該反応においては、本発明の目的である、活性相中で高含有量(≧80%)であることをを特徴とする触媒は、同じ物理化学的性質を有するシリカ配位子(ヨーロッパ特許第1,002,577号)を用いて合成された公知の材料(最高で活性相の70%)よりも高い触媒性能を有する。特に、(触媒中の活性成分の重量に関して)同等のWHSV条件下で反応を行った場合、活性相の濃度が高い組成物は、ε−カプロラクタムへの反応に好ましい影響を及ぼす。
【0061】
実施例
下記の実施例は、本発明、およびその実施態様をより詳しく説明するものであるが、本発明を制限するものではない。
【0062】
実施例1
シリカライト−1の製造
触媒の活性相であるシリカライト−1の製造を説明する。
【0063】
水酸化テトラプロピルアンモニウム(TPAOH)の20%水溶液632gを3リットルのパイレックス(登録商標)反応器に入れ、窒素で掃気する。攪拌および窒素掃気しながら、テトラエチルオルトシリケート(TEOS)555gを約5時間かけて滴下して加える。次の日、内側がテフロン(登録商標)容器である5リットルのオートクレーブ中に上記の溶液を入れて密閉する。約10気圧の窒素で3回洗浄する。次いで、80回転/分で攪拌しながら、水熱合を140℃×24時間行う。
【0064】
得られた懸濁液の一部から、噴霧乾燥機で乾燥させて固体を分離する。合成工程を経て得られるゼオライト含有懸濁液を、噴霧乾燥機に1.5リットル/時間の割合で、入口温度230℃にして供給する。回収された固体は、それ以上処理せずに、乾燥保存する。
【0065】
残りの上記懸濁液を、遠心分離にかけて固体生成物を分離し、これを蒸留水で、洗浄水がpH約7に達するまで洗浄する。得られた生成物を湿った状態に保持し、下記の例に記載するようにして球形化する。
【0066】
遠心分離した固体の一部を120℃で乾燥させ、550℃で4時間、か焼し、続いて42〜80メッシュのサイズで篩にかけ、触媒活性試験(実施例6)に使用する。
【0067】
か焼した生成物のX線回折により、この生成物がMFI型ゼオライトであることが確認された。
【0068】
ICP−ASを使用して行った化学的分析により、低含有量(30ppm未満)のNa、K、Al、Feが確認される。
【0069】
ASAP 2000(77Kにおける窒素吸収等温線)を使用して行った材料の形態分析により、下記の結果、すなわちA.S.E.=55.1m2/g、微細孔容積=0.183cm3/g、中細孔容積=0.264cm3/gが得られる。
【0070】
42〜80メッシュのサイズで篩がけ処理した触媒のかさ密度は0.63g/cm3である。
【0071】
このようにして製造された触媒は、成形工程にかけ、流動床または移動床反応器で使用するのに必要な特徴とされる、球形状、機械的耐性を付与しなければならない。
【0072】
実施例2
シリカライト−1とシリカゾルとのハイブリッドゾルの製造
シリカライト−1 80重量%を含む複合材料を製造するための中間体である、シリカライト−1とシリカゾルとのハイブリッドゾルの製造を説明する。
【0073】
A.シリカ配位子(シリカゾル)の製造
TEOS(Aldrich、力価98%)213g、脱イオン水285g、および1NのHCl 3.0gを、機械的攪拌機、温度計および外部冷却浴を備えた1000cm3の円筒形反応器の中に投入する。試薬を25〜30℃で、透明な溶液となるまで攪拌し(35分間)、次いで攪拌をさらに120分間続行する。こうして得られた酸性シリカゾル(pH=2.5、力価SiO2=11.97%)を、使用する時まで、冷蔵庫中に5℃で保存する。
【0074】
B.ハイブリッドゾルの製造
実施例1に記載したのと同様にして遠心分離し、洗浄した中間体生成物(シリカライト−1の力価 75.6%)をシリカライト前駆物質として使用する。当該前駆物質19.9g(シリカライト−1 15.04gに等しい)を、脱イオン水50cm3 中に投入し、テフロン(登録商標)アンカー磁気攪拌機を使用して120分間、続いて、超音波プローブ(Sonifier, Cell Disruptor B15; Branson)でさらに15分間分散させる。
【0075】
シリカライト−1の水溶性懸濁液を、1NのHClの溶液を用いて、pH約10.5からpH2.5に酸性化し、次いで、磁気攪拌機を使用してAのシリカゾル31.2gと約3分間混合する。
【0076】
C.ハイブリッドゾルの塩基処理
続いて、NH4OHの1M溶液を約2〜3分間で滴下することにより、Bで製造したハイブリッドゾルをpH5.7の値に調節し、当該ハイブリッドゾルの小部分(3〜4cm3)を試験管中に保存し、ゲル化時間を測定する。
【0077】
実施例3
シリカライト−1およびシリカからなる微小球状触媒の製造
実施例2のハイブリッドゾルを使用する、シリカライト−1 80重量%含有のシリカライト−1/シリカ複合材料の製造を説明する。
【0078】
D1. エマルジョン化/ゲル化
ソルビタンモノオレアート(Span 80; Fluka)10g/リットルと、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド(Aldrich)1g/リットルとをn−デカン(Fluka、力価98%)に加えた溶液400cm3と、ハイブリッドゾル(約100cm3)とを、23℃で予め装填した円筒形反応器(内径100mm、容積1000cm3)に投入し、次いで6枚の放射状ブレードを備えた機械的攪拌機のスイッチを入れ、その速度を500回転/分に調節する。約20分後、ハイブリッドゾルが固化し、速度を350回転/分に調整して攪拌をさらに60分間続行し、次いで約60分間放置することにより固体を沈殿させる。固化した生成物を濾過し、アセトンで洗浄し、室温で乾燥した後、当該材料を酸化性雰囲気(空気)中で、昇温速度50℃/hで加熱し、550℃で4時間、か焼する。
【0079】
このようにして得られた複合材料は、シリカライト−1を80重量%を含むものである。Coulter LS130装置で測定した、微小球の直径中央値(D50)は100μmである。
【0080】
実施例3で得られた触媒の耐摩滅性は、Davison Attrition Index (D.I.)法[「Advances in Fluid Catalytic Cracking」 Catalytica, Mountain View, Calif., Part 1, 1987, 355頁]により測定し、FCC反応器における使用規格に従う新しい触媒の値と一致していることが判明した(D.I.<6)。
【0081】
実施例4
シリカライト−1およびシリカからなる微小球状触媒の製造
実施例2のハイブリッドゾルを用いた実施例3に記載の材料の他の態様として、シリカライト−1を80重量%を含むシリカライト−1/シリカ複合材料の製造を説明する。
【0082】
D2.エマルジョン化/ゲル化
ソルビタンモノオレアート10g/リットルと、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド0.75g/リットルとをn−デカンに加えた溶液を使用した以外は、実施例3と同様の手順により行った。
【0083】
このようにして得られた複合材料は、シリカライト−1を80重量%を含む者であった。微小球の直径中央値(D50)は90μmである。実施例4の触媒の耐摩滅性を測定し、D.I.<6であることが判明した。
【0084】
実施例5
シリカライト−1およびシリカからなる微小球状触媒の製造
実施例2のハイブリッドゾルを用いた実施例3に記載の材料の他の態様として、シリカライト−1を80重量%を含むシリカライト−1/シリカ複合材料の製造を説明する。
【0085】
D3.エマルジョン化/ゲル化
異なった溶剤を使用した以外は、実施例3と同様の手順により行った。本実施例では、ソルビタンモノオレアート8.5g/リットルを含むn−ヘキサン(Fluka、力価98%)400gを使用した。
【0086】
このようにして得られた複合材料は、シリカライト−1を80重量%を含むものである。実施例5で得られた触媒の耐摩滅性を測定したところ、D.I.<6であることが判明した。
【0087】
実施例6
触媒の活性相であるシリカライト−1の触媒活性試験
触媒の活性相であるシリカライト−1の触媒活性を試験する操作を説明する。
【0088】
実施例1で得られた触媒(42〜80メッシュサイズで篩掛けしたもの)を、長さ200mm、直径11.5mmの固定床管状反応器中で試験を行った。Φext.が4mmである熱電対シースを、反応器の内側に配置した。石英で希釈した0.5グラムの触媒を、体積が2cm3になるまで反応器中に装填し、2層の石英間である反応器の中央部分に配置した。
【0089】
シクロヘキサノン−オキシム(CEOX)を、トルエン、メタノールおよび水の溶液中に供給する。反応器に投入する前に、CEOX溶液を予備加熱して蒸発させ、反応器中で触媒と接触する前に窒素と直接混合する。
【0090】
試験を行う前に、窒素流中で触媒を反応温度に加熱し、乾燥させ、次いで触媒を溶剤混合物のみで処理してから、反応に使用する。当該試験は、CEOX溶液を触媒上に送ることにより開始する。
【0091】
反応器から流出する蒸気の混合物を凝縮させ、試料を採集し、触媒性能を試験する。試料をガスクロマトグラフィーにより分析し、CEOXの転化およびε−カプロラクタム(CPL)に対する選択性を計算することにより触媒性能を評価する。
【0092】
表1は、操作条件、およびCEOXからCPLへの転位反応における試験の1時間後と20時間後の触媒性能を示す。
【0093】
実施例7、8、9
シリカライト−1およびシリカからなる微小球状触媒の触媒活性試験
シリカライト−1とシリカとの複合材料による触媒活性試験を説明する。
【0094】
実施例3、4、5に記載した触媒を実施例6に記載したのと同様の方法により試験した。同じWHSVを考慮して、触媒装填量および接触時間を変化させることにより、種々の試験を行った。
【0095】
表2、3、4は、試験の1時間後と20時間後の触媒性能を示すものである。
【0096】
比較例1
ヨーロッパ特許第1,002,577号に記載されている手順よる、シリカライト−1とシリカとからなる微小球状触媒の製造
シリカライト−1を70重量%を含むシリカライト−1/シリカ複合材料の製造を説明する。
【0097】
A.シリカ配位子(シリカゾル)の製造
TEOS(Aldrich、力価98%)213gと、脱イオン水285gと1NのHCl3.0gとを、機械的攪拌機、温度計および外部冷却浴を備えた1000cm3の円筒形反応器の中に投入する。当該試薬を25〜30℃で、透明な溶液となるまで攪拌し(約35分間)、次いで攪拌をさらに60分間続行する。このようにして得られた酸性シリカゾル(pH=2.5、力価SiO2=11.98%)を、使用する時まで、冷蔵庫中に5℃で保存する。
【0098】
B.ハイブリッドゾルの製造
実施例1に記載したのと同様にして、洗浄し濃縮した生成物(シリカライト−1の力価=75.6%)を、シリカライト前駆物質として使用する。前駆物質15.9g(シリカライト−1 12.0gに等しい)を脱イオン水60cm3中に投入し、テフロン(登録商標)アンカー磁気攪拌機を使用して60分間、続いて、超音波プローブ(Sonifier, Cell Disruptor B15; Branson)でさらに15分間分散させ、エタノール60cm3で希釈した後、超音波処理をさらに10分間続行する。
【0099】
C.ハイブリッドゾルの酸性化
続いて、平均直径0.22μm(Coulter analyzer, Model N4, 5D)の粒子からなるシリカライト−1の水−アルコール懸濁液を、1NのHCl溶液を用いてpHが約10.5から2.5になるまで酸性化し、磁気攪拌機を使用してAのシリカゾル43gと約3分間混合する。
【0100】
D. エマルジョン化/ゲル化
このようにして得られた混合物(約185cm3)を、1−デカノール(Fluka、力価98%)500cm3を予め装填した円筒形反応器(内径100mm、容積1000cm3)に加え、次いで6枚の放射状ブレードを備えた機械的攪拌機のスイッチを入れ、その速度を800回転/分に調節する。10分後、エマルジョンを迅速に反応器の底部から排出し、下部にある、シクロヘキシルアミン(Aldrich、力価99%)を10体積%含む1−デカノール溶液300cm3が入った容器中に、室温で攪拌しながら加える。攪拌をさらに60分間続行し、次いで固体を約60分間放置して沈殿させ、続いて濾過し、エタノールで繰り返し洗浄する。室温で乾燥後、複合材料を酸化性雰囲気(空気)中、50℃/hの昇温速度で加熱し、550℃で4時間、か焼する。
【0101】
このようにして得られた複合材料は、シリカライト−1を70重量%を含むものであった。Coulter LS130装置で測定した微小球の直径中央値(D50)は、50μmである。比較例1で得られた触媒の耐摩滅性は、Davison Attrition Index (D.I.)法により測定し、FCC反応器における使用規格に従う新しい触媒の値と一致していることが判明した(D.I.<6)。
【0102】
比較例2
シリカライト−1およびシリカからなる、シリカライト−1を70重量%を含む微小球状触媒の触媒活性試験
比較例1で得られた触媒を実施例6に記載したのと同様の方法により試験を行った。同じWHSVを考慮して、触媒装填量および接触時間を変化させて試験を行った。表5は、試験の1時間後と20時間後の触媒性能を示すものである。
【0103】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
Claims (23)
- エマルジョン/ゲル化によりMFI型ゼオライト系触媒を製造する方法であって、
a)水溶性媒体中、酸性条件下において、ケイ素アルコキシドを加水分解することにより、シリカゾルを製造する工程、
b)前記シリカゾルをMFI型ゼオライト粒子の水溶性分散液と、混合する工程、
c)前記混合ゾルを、pH6.0以下の値になるまで、塩基性化処理する工程、
d)前記混合ゾルを、パラフィン系、シクロパラフィン系、または芳香族炭化水素中において、ノニオン系界面活性剤、またはノニオン系界面活性剤のカチオン系界面活性剤との両方の存在下で、エマルジョン化/ゲル化させる工程、
を含んでなる、ゼオライト系触媒の製造方法。 - 前記カチオン系界面活性剤が、式
[NR1R2R3R4]+X−
(式中、XはCl、Brであり、R1、R2、R3、R4は、 同一もしくは異なる、CnH2n+1のアルキル基であり、1≦n≦18である。)
の第4級アンモニウム塩である、請求項1に記載の方法。 - 前記カチオン系界面活性剤が、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、または、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド(CTMABr)である、請求項2に記載の方法。
- 前記混合ゾルのエマルジョン化/ゲル化を、親水−親油平衡(HLB)値が9未満であることを特徴とするノニオン型界面活性剤を用いて行う、請求項1に記載の方法。
- 前記ノニオン系界面活性剤が、HLB値4〜7であるソルビタンモノ−エステルから選択される、請求項4に記載の方法。
- 前記ノニオン系界面活性剤が、ソルビタンモノオレアートである、請求項5に記載の方法。
- 前記カチオン系界面活性剤が、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド(CTMABr)であり、かつ、前記ノニオン系界面活性剤が、ソルビタンモノオレアートである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 前記セチルトリメチルアンモニウムブロマイド(CTMABr)の濃度が、0.3g/リットル以上であり、ソルビタンモノオレアート/CTMABrの重量比が、10〜40になる様に調整され、ソルビタンモノオレアートの濃度が、5〜15g/リットルである、請求項7に記載の方法。
- 前記ソルビタンモノオレアート/CTMABrの重量比が、15〜25である、請求項8に記載の方法。
- 前記シリカゾルが、テトラエチルオルトシリケートの酸加水分解により得られる、請求項1に記載の方法。
- 前記MFI型ゼオライト系化合物が、シリカライト−1、または、アルミニウム、または、III族の原子若しくは他の3価または4価の異原子を含むゼオライトから選択される、請求項1に記載の方法。
- 前記MFI型のゼオライト系化合物が、シリカライト−1、または、Si/Al、もしくはSi/(3価または4価の異原子)のモル比が1000を超えるゼオライトから選択される、請求項11に記載の方法。
- 前記混合ゾル中のMFI型ゼオライト系化合物と、シリカ配位子(両方共SiO2で表して)との重量比が、5.5の値に調節されたものである、請求項1に記載の方法。
- 前記混合ゾル中のMFI型ゼオライト濃度が、15〜25重量%である、請求項1に記載の方法。
- 前記混合ゾルの塩基処理を、pH値5.2〜5.8になるまで行う、請求項1に記載の方法。
- 前記混合ゾルの塩基処理を、無機または有機塩基の水溶液を加えることにより行う、請求項1に記載の方法。
- 前記混合ゾルのエマルジョン化/ゲル化を、式CnH2n+2(nは6〜16である)を有するパラフィン系炭化水素中で行う、請求項1に記載の方法。
- 前記炭化水素と前記混合ゾルとの体積比が、前記のエマルジョン化/ゲル化の操作中、2.5以上である、請求項1に記載の方法。
- 前記炭化水素と前記混合ゾルとの体積比が、3.0〜5.0である、請求項18に記載の方法。
- 前記のエマルジョン化/ゲル化の操作を、20℃〜25℃で行う、請求項1に記載の方法。
- 請求項1に記載の製造方法により得られる触媒組成物であって、平均直径が、30〜200μmである微小球の形態を有し、シリカ配位子の含有量が、15〜20重量%であり、耐摩滅性が、Davison Indexで表して6.0未満であり、オキシムの気相中接触転移によるアミド製造に使用されることを特徴とする、MFI型ゼオライト系触媒組成物。
- 請求項21に記載の触媒組成物の存在下、気相中のオキシム接触転位によりアミドを製造する方法。
- 前記アミドが、ε−カプロラクタムであり、前記オキシムが、シクロヘキサノン−オキシムである、請求項22に記載の方法。
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