JP4089074B2 - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車内側のリヤピラー部からルーフサイドレール部に折り畳まれたエアバッグが収納されて、展開膨張時に、エアバッグがリヤピラーガーニッシュやリヤドアガラス等を覆う頭部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、この種の頭部保護エアバッグ装置M0としては、図1・2に示すものがあった。このエアバッグ装置M0は、膨張用ガスをエアバッグ7に供給するインフレーター11が、車内側のリヤピラー部PRに取付固定され、エアバッグ7が、車内側のリヤピラー部PRからルーフサイドレール部Rにかけて折り畳まれて収納されていた。
【0003】
エアバッグ装置M0のインフレーター11は、ルーフ内装材5がリヤピラー部PRの上部にまで延設されて、その延設部位6に覆われて、リヤピラー部PRの本体としてのインナパネル1に取付固定されていた。リヤピラーガーニッシュ3は、延設部位6の下縁下部から、リヤピラー部PRの車内側を覆うように、インナパネル1に取付固定されていた。なお、9は、エアバッグ7をルーフサイドレール部Rのインナパネル1に取付固定する取付ブラケットであり、13は、インフレーター11をリヤピラー部PRのインナパネル1に取付固定する取付ブラケットである。
【0004】
そして、このエアバッグ装置M0では、エアバッグ7の展開膨張時、ルーフ内装材5の下縁5aを車内側に撓ませて、リヤドアガラスGRを覆うように、展開膨張していた。
【0005】
しかし、従来のエアバッグ装置M0では、展開膨張時のエアバッグ7がリヤピラー部PRの上部を覆っておらず、リヤピラー部PRの上部を覆えるようにする点に改善の余地があった。
【0006】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、リヤピラー部にインフレーターを取付固定しても、リヤピラー部の上部をエアバッグが覆うことのできる頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、エアバッグが、車内側のリヤピラー部からルーフサイドレール部にかけて折り畳まれて収納され、
前記リヤピラー部が、リヤピラー部本体と、該リヤピラー部本体の車内側を覆うリヤピラーガーニッシュと、を備え、
前記エアバッグを展開膨張させるための膨張用ガスを前記エアバッグに供給するインフレーターが、車内側を前記ピラーガーニッシュに覆われて、前記リヤピラー部本体に取り付けられ、
前記エアバッグが、前記リヤピラー部本体に取り付けられて、前記リヤピラーガーニッシュの車内側を覆い可能に展開膨張する部位を、後部側の一部に備えて構成されている頭部保護エアバッグ装置であって、
前記リヤピラーガーニッシュが、それぞれ、前記リヤピラー部本体に取り付けられて、前記リヤピラーガーニッシュの前縁側を構成する前パネル部と、前記リヤピラーガーニッシュの後縁側を構成する後パネル部と、を備えて2分割される構成とし、
前記後パネル部が、折り畳まれて収納された前記エアバッグの後部側の一部、の車内側を覆い、かつ、前記後パネル部の前縁側に、展開膨張する前記エアバッグの後部側の一部、に押されて開く扉部を、備えて構成され、
前記前パネル部が、展開膨張した前記エアバッグの後部側の一部に、前記前パネル部の上部の車内側を覆われる構成として、前記前パネル部の後縁側に、前記リヤピラー部本体側に延びるように構成されて、前記リヤピラー部本体と前記前パネル部との間への、展開膨張する前記エアバッグの後部側の一部、の侵入を防止する蓋部を、備えて構成されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、リヤピラーガーニッシュが、リヤピラー部本体に取り付けられた前パネル部と後パネル部とに2分割されており、エアバッグの展開膨張時、リヤピラー部では、後パネル部の扉部がエアバッグに押されて開き、エアバッグの一部がリヤピラーガーニッシュの前パネル部における車内側を覆うように、エアバッグが展開膨張して、リヤピラー部の上部が、そのエアバッグの一部に覆われることとなる。
【0009】
そして、エアバッグの展開膨張時、前パネル部には、後縁側におけるエアバッグの展開膨張するエリアに、リヤピラー部本体と前パネル部との間へのエアバッグの侵入を防止する蓋部が形成されているため、エアバッグは、リヤピラー部本体と前パネル部との間へ侵入することなく、前パネル部の車内側を覆うことができる。
【0010】
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグ装置では、リヤピラー部にインフレーターを取付固定しても、エアバッグが、円滑に展開膨張して、支障なく、リヤピラー部の上部を覆うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M1では、図3に示すように、車内側のリヤピラー部PR・ルーフサイドレール部R・フロントピラー部PFにかけて折り畳まれて収納されるエアバッグ43と、エアバッグ43に膨張用ガスを供給するインフレーター47と、折り畳まれたエアバッグ43の車内側を覆うエアバッグカバー17と、を備えて構成されている。エアバッグカバー17は、実施形態の場合、リヤピラーガーニッシュ23と、ルーフ内装材41の下縁41aと、フロントピラーガーニッシュ19と、から構成されている。
【0013】
エアバッグ43は、上縁側に配置されて板金製の取付ブラケット45を固着させた複数の取付部43aと、インフレーター47に外装される連結筒部43bと、を備えて構成されている。そして、リヤピラー部PRの本体としてのインナパネル21が、ルーフサイドレール部R・フロントピラー部PFにも延設されており、そのインナパネル21に、取付ブラケット45と取付ボルト46とを利用して、エアバッグ43が取付固定されている。
【0014】
インフレーター47は、シリンダタイプとして、図3・5に示すように、エアバッグ43の連結筒部43bを外装させた状態で、さらに、板金製の取付ブラケット49が外装され、2本の取付ボルト50を利用して取付ブラケット49をインナパネル21に取り付けることにより、リヤピラー部PRの上下方向の略中間付近におけるインナパネル21の部位に取り付けられている。
【0015】
リヤピラー部PRは、図4・5に示すように、リヤピラー部本体としてのインナパネル21と、インナパネル21に取り付けたエアバッグ43とインフレーター47とを含めてインナパネル21の車内側を覆うリヤピラーガーニッシュ23と、を備えて構成されている。
【0016】
そして、リヤピラーガーニッシュ23は、それぞれ、リヤピラーガーニッシュ23の前縁側を構成する前パネル部24と、リヤピラーガーニッシュ23の後縁側を構成する後パネル部31と、を備えて構成されている。前・後パネル部24・31は、それぞれ、インナパネル21にそれぞれ取付固定されるとともに、オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂から形成される基部24a・31aと、基部24a・31aの表面側に接合される軟質塩化ビニル・オレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂やファブリック等からなる表皮24bと、を備えて構成されている。
【0017】
なお、エアバッグカバー17としてのフロントピラーガーニッシュ19やルーフ内装材41も、ルーフサイドレール部R・フロントピラー部PFに延設されたインナパネル21に取り付けられている。
【0018】
さらに、前パネル部24は、本体部25と、本体部25の後縁側におけるエアバッグ43の後部側の一部43cが展開膨張するエリアに配置されて、展開膨張時、インナパネル21と前パネル部24との間へのエアバッグ43の後部側の一部43cの侵入を防止する蓋部26と、を備えて構成されている。本体部25には、インナパネル21の係止孔21cに挿入係止される2つの係止脚27が形成されている。
【0019】
蓋部26は、実施形態の場合、本体部25の後縁の全域に形成されるとともに、本体部25の後縁からインナパネル21側へ延びるように構成され、さらに、その先端に、インナパネル21に沿って後方へ延びるフランジ部26aが形成されている。フランジ部26aには、前パネル部23をインナパネル21に取付固定するための取付ボルト29を挿通させる2つの取付孔26bが形成されている。
【0020】
また、前パネル部24には、ルームランプ28を露出させる開口25aが形成されている(図3参照)。
【0021】
後パネル部31は、図3〜5に示すように、折り畳まれて収納されたエアバッグ43の後部側の一部43c、の車内側を覆うように配設されて、後パネル部31の後縁側の本体部32と、本体部32の前縁側におけるエアバッグ43の後部側の一部43cが展開膨張するエリアに配置される扉部36と、を備えて構成されている。実施形態の場合には、扉部36は、本体部32の前縁側の全域に配置され、扉部36と本体部32との間には薄肉のヒンジ部37が形成されている。また、本体部32には、上部の後縁側に、取付ボス部33が形成され、下部の後縁側に、インナパネル21の係止孔21dに挿入係止される板金製の係止爪34が埋設され、さらに、本体部32の下部側には、インナパネル21の係止孔21eに挿入係止される係止脚35が形成されている。
【0022】
取付ボス部33は、インナパネル21にナットを設けて形成した取付孔21bに締結される取付ボルト39を利用して、後パネル部31をインナパネル21に取付固定する部位となり、取付ボルト39を挿通させる取付孔33aを備えている。また、取付孔33aの内周面には、締付強度を確保するための金属製の円筒状スリーブ33bが嵌め込まれている。さらに、取付ボス部33の部位には、取付ボルト39を目隠しするように、キャップ38が組み付けられている。キャップ38は、係止脚38aを取付ボルト39の頭部に設けられた係止溝39aに係止させて、配設されている。
【0023】
第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M1の車両への組付けについて説明すると、まず、エアバッグ43を折り畳んで、各取付部43aに取付ブラケット45を取り付けるとともに、連結筒部43bにインフレーター47を挿入して取付ブラケット49を取り付け、さらに、折り崩れを防止するために、図示しないテープ材で、折り畳んだエアバッグ43を所定箇所でくるんで、エアバッグ組付体を形成しておく。
【0024】
ついで、取付ボルト46・50を利用して、各取付ブラケット45・49をインナパネル21に取付固定し、さらに、インナパネル21に、エアバッグカバー17としてのフロントピラーガーニッシュ19・ルーフ内装材41・リヤピラーガーニッシュ23を取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置M1を車両に組み付けることができる。リヤピラーガーニッシュ23のインナパネル21への取り付けは、まず、前パネル部24の各係止脚27をインナパネル21の係止孔21cに係止させるとともに、蓋部フランジ部26aの各取付孔26bを経て、取付ボルト29を、インナパネル21にナットを設けて形成した取付孔21aに締結させて、前パネル部24をインナパネル21に取り付ける。なお、予め、ルームランプ28は、インナパネル21の所定位置に取り付けておく。ついで、後パネル部31の係止爪34・係止脚35をインナパネル21の係止孔21d・21eに係止させるとともに、取付ボス部33の取付孔33a・スリーブ33bを経て、取付ボルト39をインナパネル21の取付孔21bに締結させ、さらに、キャップ38を取付ボルト39の係止溝39aに係止させれば、リヤピラーガーニッシュ23をリヤピラー部PRの本体であるインナパネル21に取付固定することができる。
【0025】
頭部保護エアバッグ装置M1が車両に装着された後、インフレーター47が作動されれば、エアバッグ43内に膨張用ガスが流入されて、エアバッグカバ−17におけるフロントピラーガーニッシュ19とルーフ内装材41の下縁19a・41aが押し開けられ、また、リヤピラーガーニッシュ23の後パネル部31の扉部36が押し開けられて、エアバッグ43が、図3・4の二点鎖線で示すように、フロントやリヤのドアガラスGF・GRの部位を覆うとともに、リヤピラー部PRにおける前パネル部24の上部24cを覆うこととなる。
【0026】
したがって、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M1では、リヤピラーガーニッシュ23が、リヤピラー部本体としてのインナパネル21に取り付けられた前パネル部24と後パネル部31とに2分割されており、エアバッグ43の展開膨張時、リヤピラー部PRでは、後パネル部31の扉部36がエアバッグ43に押されて開き、エアバッグ43の後部側の一部43cがリヤピラーガーニッシュ23の前パネル部24における車内側を覆うように、エアバッグ43が展開膨張して、リヤピラー部PRの上部24cが、エアバッグ43の一部43cに覆われることとなる。
【0027】
そして、エアバッグ43の展開膨張時、前パネル部24には、後縁側におけるエアバッグ43の展開膨張するエリアに、インナパネル21と前パネル部24との間へのエアバッグ43の侵入を防止する蓋部26が形成されているため、エアバッグ43は、インナパネル21と前パネル部24との間へ侵入することなく、前パネル部24の車内側部位24cを覆うことができる。
【0028】
したがって、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M1では、リヤピラー部PRにインフレーター47を取付固定しても、エアバッグ43が、円滑に展開膨張して、支障なく、リヤピラー部PRの上部24cを覆うことができる。
【0029】
第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置M2は、前パネル部54の構成が、第1実施形態の前パネル部24と相違する他、他の後パネル部31やエアバッグ43・インフレーター47・取付ブラケット45・49等の構成は、第1実施形態と同様であるため、同一符号を付して、それらの説明を省略する。
【0030】
前パネル部54は、図6〜8に示すように、本体部55と、本体部55の後縁側におけるエアバッグ43の展開膨張するエリアに配置されて、展開膨張時、インナパネル21と前パネル部54との間へのエアバッグ43の侵入を防止する蓋部56と、を備えて構成されている。本体部55には、インナパネル21の係止孔21cに挿入係止される2つの係止脚57が形成されている。また、本体部55には、ルームランプ28を配置させる開口55aが形成されている。
【0031】
蓋部56は、第2実施形態の場合、本体部55の後縁の全域に形成されるとともに、本体部55の後縁からインナパネル21側へ延びるように構成され、さらに、その先端に、インナパネル21に沿って後方へ延びるフランジ部56aが形成されている。そしてさらに、基部54aの表面側に接合された表皮54bの上部側の部位が、エアバッグ43・取付ブラケット49とインナパネル21との間まで延設された延設部56bを備えて構成されている。この延設部56bは、取付ボルト39・50により、後パネル部31や取付ブラケット49と共締めされている。なお、フランジ部56aの下部側では、第1実施形態と同様に、取付ボルト29により、インナパネル21に取付固定されている。すなわち、第2実施形態の前パネル部54では、インナパネル21に対して、係止脚57・57と、取付ボルト29・39・50と、により、取付固定されることとなる。
【0032】
第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置M2の車両への組付けは、まず、第1実施形態と同様に、エアバッグ組付体を形成しておく。
【0033】
そして、各係止脚57を係止孔21cに係止させるとともに、取付ボルト29を利用して、前パネル部54をインナパネル21に取り付ける。なお、予め、ルームランプ28は、インナパネル21の所定位置に取り付けておく。
【0034】
ついで、取付ボルト46・50を利用して各取付ブラケット45・49をインナパネル21に固定し、エアバッグ組付体をインナパネル21に取付固定する。この時、取付ボルト50により、前パネル部54における蓋部56の延設部56bの一部が、取付ブラケット49と共にインナパネル21に対して共締めされることとなる。さらに、インナパネル21に、エアバッグカバー17としてのフロントピラーガーニッシュ19・ルーフ内装材41・リヤピラーガーニッシュ23の後パネル部31を取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置M2を車両に組み付けることができる。後パネル部31のインナパネル21ヘの取り付けは、係止爪34・係止脚35をインナパネル21の係止孔21d・21eに係止させるとともに、取付ボス部33の取付孔33a・スリーブ33bを経て、取付ボルト39をインナパネル21の取付孔21bに締結させ、さらに、キャップ38を取付ボル39の係止溝39aに係止させれば、後パネル部31をリヤピラー部PRの本体であるインナパネル21に取付固定することができる。なお、この時、取付ボルト39により、前パネル部54における蓋部56の延設部56bの一部が、取付ボス部33と共にインナパネル21に対して共締めされることとなる。
【0035】
頭部保護エアバッグ装置M2が車両に装着された後、インフレーター47が作動されれば、エアバッグ43内に膨張用ガスが流入されて、エアバッグカバ−17におけるフロントピラーガーニッシュ19とルーフ内装材41の下縁19a・41aが押し開けられ、また、リヤピラーガーニッシュ23の後パネル部31の扉部36が押し開けられて、エアバッグ43が、図6・7の二点鎖線で示すように、フロントやリヤのドアガラスGRの部位を覆うとともに、リヤピラー部PRにおける前パネル部54の上部54cを覆うこととなる。
【0036】
すなわち、第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置M2でも、リヤピラーガーニッシュ23が、リヤピラー部本体としてのインナパネル21に取り付けられた前パネル部54と後パネル部31とに2分割されており、エアバッグ43の展開膨張時、リヤピラー部PRでは、第1実施形態と同様に、後パネル部31の扉部36がエアバッグ43に押されて開き、エアバッグ43の後部側の一部43cがリヤピラーガーニッシュ23の前パネル部54における車内側を覆うように、エアバッグ43が展開膨張して、リヤピラー部PRの上部54cが、エアバッグ43の一部43cに覆われることとなる。
【0037】
そして、エアバッグ43の展開膨張時、前パネル部54には、後縁側におけるエアバッグ43の展開膨張するエリアに、インナパネル21と前パネル部54との間へのエアバッグ43の侵入を防止する蓋部56が形成されているため、エアバッグ43は、インナパネル21と前パネル部54との間へ侵入することなく、前パネル部54の車内側部位54cを覆うことができる。
【0038】
したがって、第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置M2でも、リヤピラー部PRにインフレーター47を取付固定しても、エアバッグ43が、円滑に展開膨張して、支障なく、リヤピラー部PRの上部54cを覆うことができる。そしてさらに、第2実施形態では、折り畳まれたエアバッグ43の後部43c側が、前方側のみならず、前パネル部54の蓋部56の後方へ延びる延設部56bによって、インナパネル21側も覆われており、エアバッグ43の展開膨張時、円滑に、前パネル部54の上部54c側に突出可能となる。
【0039】
第3実施形態の頭部保護エアバッグ装置M3では、さらに、図9・10に示すように、リヤピラーガーニッシュ63における前パネル部64の蓋部66が、折り畳まれたエアバッグ43の後部43cの後方側も覆って構成されている。すなわち、前パネル部64が、本体部65と、本体部66の後縁側から延びてエアバッグ43の展開膨張するエリアに配置される蓋部66と、を備えて構成され、蓋部66が、本体部66の後縁側から後方側へ傾斜しつつインナパネル21側に延びる前壁部66aと、前壁部66aの端部から後方へ延びる底部66bと、底部66bの後縁から車内側に延びる後壁部66cと、から構成されている。底部66bは、後壁部66cが折り畳まれたエアバッグ後部43cとインフレーター47の後方側を覆えるように、インナパネル21に当接して後方へ延びている。また、後壁部66cは、先端を、後述するヒンジ部77の後方側における後パネル部71の本体部72に当接させている。なお、蓋部66は、実施形態の場合、本体部65の後縁の全域に形成されている。また、前パネル部64には、ルームランプ28を露出させる開口65aが形成されている。
【0040】
そして、前パネル部64は、2つの係止脚67をインナパネル21の係止孔21cに係止させるとともに、取付ブラケット49をインナパネル21に取り付けるための取付ボルト50によって蓋部66の底部66bが共締めされて、インナパネル21に取り付けられている。
【0041】
後パネル部71は、後縁側の本体部72と、本体部72の前縁側におけるエアバッグ43の展開膨張するエリアに配置される扉部76と、を備えて構成されている。実施形態の場合には、扉部76は、本体部72の前縁側の上部側だけに配置され、扉部76と本体部72との間には、薄肉のヒンジ部77が、後パネル部71の上縁側から後パネル部71の上下方向の中間付近まで配設されている。また、本体部72には、上部の後縁側に、取付ボス部73が形成され、後縁側に、インナパネル21の係止孔21eに挿入係止される係止脚75が形成されている。
【0042】
取付ボス部73は、第1実施形態と同様に、インナパネル21の取付孔21bに締結される取付ボルト79を利用して、後パネル部71をインナパネル21に取付固定する部位となり、取付ボルト79を挿通させる取付孔73aを備え、また、取付孔73aの内周面には、締付強度を確保するための金属製の円筒状スリーブ73bが嵌め込まれている。さらに、取付ボス部73の部位には、取付ボルト79を目隠しするように、キャップ78が組み付けられ、キャップ78は、係止脚78aを取付ボルト79の頭部に設けられた係止溝79aに係止されて、配設されている。
【0043】
第3実施形態の頭部保護エアバッグ装置M3の車両への組付けは、まず、第2実施形態と同様に、エアバッグ組付体を形成しておく。そして、各係止脚67を係止孔21cに係止させて、前パネル部64をインナパネル21に取り付ける。予め、ルームランプ28は、インナパネル21の所定位置に取り付けておく。
【0044】
ついで、取付ボルト46・50を利用して各取付ブラケット45・49をインナパネル21に固定し、エアバッグ組付体をインナパネル21に取付固定する。この時、取付ボルト50により、前パネル部64における蓋部66の底部66bが、取付ブラケット49と共にインナパネル21に対して共締めされることとなる。さらに、インナパネル21に、エアバッグカバー17としてのフロントピラーガーニッシュ19・ルーフ内装材41・リヤピラーガーニッシュ63の後パネル部71を取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置M3を車両に組み付けることができる。後パネル部71のインナパネル21ヘの取り付けは、係止脚75をインナパネル21の係止孔21eに係止させるとともに、取付ボス部73の取付孔73a・スリーブ73bを経て、取付ボルト79をインナパネル21の取付孔21bに締結させ、さらに、キャップ78を取付ボル79の係止溝79aに係止させれば、後パネル部71をリヤピラー部PRの本体であるインナパネル21に取付固定することができる。
【0045】
頭部保護エアバッグ装置M3が車両に装着された後、インフレーター47が作動されれば、エアバッグ43内に膨張用ガスが流入されて、エアバッグカバ−17におけるフロントピラーガーニッシュ19とルーフ内装材41の下縁19a・41aが押し開けられ、また、リヤピラーガーニッシュ63の後パネル部71の扉部76が押し開けられて、エアバッグ43が、図9・10の二点鎖線で示すように、フロントやリヤのドアガラスGRの部位を覆うとともに、リヤピラー部PRにおける前パネル部64の上部64cを覆うこととなる。
【0046】
したがって、第3実施形態の頭部保護エアバッグ装置M3でも、リヤピラーガーニッシュ63が、リヤピラー部本体としてのインナパネル21に取り付けられた前パネル部64と後パネル部71とに2分割されており、エアバッグ43の展開膨張時、リヤピラー部PRでは、第1・2実施形態と同様に、後パネル部71の扉部76がエアバッグ43に押されて開き、エアバッグ43の後部側の一部43cがリヤピラーガーニッシュ63の前パネル部64における車内側部位64cを覆うように、エアバッグ43が展開膨張して、リヤピラー部PRの上部64cが、エアバッグ43の一部43cに覆われることとなる。
【0047】
そして、エアバッグ43の展開膨張時、前パネル部64には、後縁側におけるエアバッグ43の展開膨張するエリアに、インナパネル21と前パネル部64との間へのエアバッグ43の侵入を防止する蓋部66が形成されているため、エアバッグ43は、インナパネル21と前パネル部64との間へ侵入することなく、前パネル部64の車内側を覆うことができる。
【0048】
したがって、第3実施形態の頭部保護エアバッグ装置M3でも、リヤピラー部PRにインフレーター47を取付固定しても、エアバッグ43が、円滑に展開膨張して、支障なく、リヤピラー部PRの上部64cを覆うことができる。そしてさらに、第3実施形態では、折り畳まれたエアバッグ43の後部43c側が、蓋部66の前壁部66a・後壁部66cによって、前後を覆われている。そのため、エアバッグ43の展開膨張時、後壁部66cにより、後方側への膨張が規制されて、エアバッグ43が前方側へ突出し易くなり、さらに、前方側では、傾斜した前壁部66aにより、エアバッグ43が車内側へ突出し易くなって、エアバッグ43の後部43c側を、円滑に、前パネル部54の上部54c側に突出させることができる。
【0049】
なお、第1・2・3実施形態では、リヤピラーガーニッシュ23・63の後パネル部31・71に設ける扉部36・66を、本体部32・72との境界部位に薄肉のヒンジ部37・77を設けて、配設したものを示したが、エアバッグ43の後部43c側が後パネル部41・71から突出し易ければ、薄肉のヒンジ部37・77を設けずに、例えば、本体部32・72から肉厚を略等しくして、扉部36・66を配設しても良い。
【0050】
また、第1・2・3実施形態では、リヤピラーガーニッシュ23・63を、相互に別体となる前パネル部24・54・64と後パネル部31・71とから構成する場合を示した。しかし、前パネル部におけるエアバッグの展開膨張するエリアに、エアバッグの侵入を防止する蓋部を設け、かつ、前パネル部と後パネル部とを、エアバッグの膨張時に破断可能な薄肉部を介して、一体化しても良い。ちなみに、この場合、薄肉部の後縁側の部位が、エアバッグの展開膨張時に開く後パネル部の扉部となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の頭部保護エアバッグ装置を車内側から見たリヤピラーガーニッシュ付近の正面図である。
【図2】図1のII−II部位の断面図である。
【図3】本発明に係る第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置の車内側から見た正面図である。
【図4】図3のIV−IV部位の断面図である。
【図5】図4のV−V部位の断面図である。
【図6】第2実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるリヤピラーガーニッシュ付近の車内側から見た正面図である。
【図7】図6の VII− VII部位の断面図である。
【図8】図6のVIII−VIII部位の断面図である。
【図9】第3実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるリヤピラーガーニッシュ付近の車内側から見た正面図である。
【図10】図9のX−X部位の断面図である。
【符号の説明】
1・21…(リヤピラー部本体)インナパネル、
3・23・63…リヤピラーガーニッシュ、
7・43…エアバッグ、
11・47…インフレーター、
24・54・64…前パネル部、
26・56・66…蓋部、
31・71…後パネル部、
36・76…扉部、
PR…リヤピラー部、
R…ルーフサイドレール部、
M0・M1・M2・M3…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (1)

  1. エアバッグが、車内側のリヤピラー部からルーフサイドレール部にかけて折り畳まれて収納され、
    前記リヤピラー部が、リヤピラー部本体と、該リヤピラー部本体の車内側を覆うリヤピラーガーニッシュと、を備え、
    前記エアバッグを展開膨張させるための膨張用ガスを前記エアバッグに供給するインフレーターが、車内側を前記ピラーガーニッシュに覆われて、前記リヤピラー部本体に取り付けられ、
    前記エアバッグが、前記リヤピラー部本体に取り付けられて、前記リヤピラーガーニッシュの車内側を覆い可能に展開膨張する部位を、後部側の一部に備えて構成されている頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記リヤピラーガーニッシュが、それぞれ、前記リヤピラー部本体に取り付けられて、前記リヤピラーガーニッシュの前縁側を構成する前パネル部と、前記リヤピラーガーニッシュの後縁側を構成する後パネル部と、を備えて2分割される構成とし、
    前記後パネル部が、折り畳まれて収納された前記エアバッグの後部側の一部、の車内側を覆い、かつ、前記後パネル部の前縁側に、展開膨張する前記エアバッグの後部側の一部、に押されて開く扉部を、備えて構成され、
    前記前パネル部が、展開膨張した前記エアバッグの後部側の一部に、前記前パネル部の上部の車内側を覆われる構成として、前記前パネル部の後縁側に、前記リヤピラー部本体側に延びるように構成されて、前記リヤピラー部本体と前記前パネル部との間への、展開膨張する前記エアバッグの後部側の一部、の侵入を防止する蓋部を、備えて構成されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
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