JP4086911B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、パチンコ球を所要のタイミングに合うときだけ発射する変速的な遊技を抑止可能としたパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にパチンコ機は、電動発射装置によってパチンコ球を一定間隔で連続的に遊技盤に打ち込み、パチンコ球を始動口に入れて電動役物の大当りを得たり、入賞口に入賞させて賞球を得、又はアウト口に入った場合には回収される等の動作が繰り返されてゲームが行なわれるのが普通である。
【0003】
また、近年のパチンコ機は、始動口への入賞により図柄表示装置の図柄が回転し、その図柄が特定図柄で停止すると大当たりとなり、大入賞口が開放され、ここに多数のパチンコ球が入賞し、多数の賞球が払い出されるようになっている。このため遊技者は、大当りを効率良く狙うようになる。
【0004】
従来のパチンコ機では、パチンコ球が始動口に入賞した際、大当りとなるか否かの判定は、カウンタを利用した乱数を利用して行われている。すなわち、所定の上限値と下限値との間で数をカウントするカウンタをエンドレスで動作させておく。そして始動口にパチンコ球が入球したタイミングに合わせてカウンタの数値を読み出し、この数値があらかじめ定められた大当り数値と一致している場合には当りと判定し、それ以外は外れと判定していた。このようにカウンタを利用した場合、始動口にパチンコ球が入賞するタイミングがランダムなのでカウンタのカウント数値が乱数として機能することとなる。但し、カウンタを利用するため、大当りの入賞タイミングは周期的に出現することになる。
【0005】
そこで、遊技者の中には、カウンタが大当りの数値をカウントしているタイミングを図ってパチンコ球を発射し大当りを効率良く狙う者が現われた。この遊技者は、カウンタと同一周期で信号を発生するいわゆる体感機を用いる。これにより大当りが発生したときの始動口へのパチンコ球の入球時点に体感機の信号発生周期の始点を合わせ、体感機の信号に対応してパチンコ球を1発、又は小数発、発射装置から遊技盤上に打ち出す、いわゆる単発打ち等の変則遊技を行うものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のようなパチンコ機で変則遊技が行なわれた場合、大当りが発生する可能性の比較的大きい時期の近くだけパチンコ球を発射し、大当りが発生する可能性の比較的小さい時期にはパチンコ球を発射しないので、少ない発射球で効率良く大当りを発生させ賞球を獲得できる。すなわち、常時連続してパチンコ球を発射し、大当りを発生させる通常の遊技をした場合に比べて、大当りの発生する可能性のある時期だけパチンコ球を発射する変則的な遊技をした場合の方が割数(遊技者が最終的に獲得した球数と、遊技者が購入した球数の比率)が極端に上がってしまい、変則的な遊技を行なうことにより、多数の過分な賞球が獲得される。
【0007】
このため、変則的な遊技が行なわれると、遊技者の射幸心が徒らに掻き立てられ、健全な遊技の範ちゅうを逸脱してしまう恐れがある。また、パチンコ球が遊技盤上に打ち出されている稼働時間が減少し、ゲーム中回収されるパチンコ球と払い出される賞球とのバランスが崩れ、ゲームとして成立しなくなってしまう。本発明は上記事実を考慮し、いわゆる単発打ち等の変則遊技が狙い通り実行されるのを抑止できるようにしたパチンコ機を新たに提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1の発明は、発射及び停止操作に応じてパチンコ球を遊技盤上へ発射及び発射の停止を行う発射装置と、前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤上へ実際に到達したか否かを検出する盤面到達検出手段と、前記盤面到達検出手段により前記パチンコ球が前記遊技盤上へ到達しなかったと検出された期間が判定基準の所定期間を越えたとき、前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤上へ常時連続して到達している正常状態と異なる異常状態であると判定すると共に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する制御装置と、を含むように構成したものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明が、前記発射装置が発射動作中か否かを検出する発射装置作動状態検出手段と、をさらに含むように構成し、
前記制御装置が、前記発射装置作動状態検出手段により動作中と検出され、かつ前記盤面到達検出手段により前記パチンコ球が前記遊技盤上へ到達しなかったと検出された期間が判定基準の所定期間を越えたとき、前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤上へ常時連続して到達している正常状態と異なる異常状態であると判定すると共に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御することを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、発射及び停止操作に応じてパチンコ球を遊技盤上へ発射及び発射の停止を行う発射装置と、前記発射装置に供給されたパチンコ球を検出する発射球供給検出手段と、前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤に到達しないファール球となったことを検出するファール球検出手段と、前記発射球供給検出手段で判定基準の第1所定数のパチンコ球の供給が検出された間に、前記ファール球カウント手段で前記第1所定数に通常動作時に基づいて設定された判定基準の第2所定数以上のファール球が検出された場合、前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤上へ到達しないファール球となり、このファール球が不要に発生していない正常状態と異なる異常状態であると判定すると共に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する制御装置と、を含むように構成したものである。
【0011】
請求項4の発明は、発射及び停止操作に応じてパチンコ球を遊技盤上へ発射及び発射の停止を行う発射装置と、前記発射装置に供給されたパチンコ球を検出する発射球供給検出手段と、判定基準の第1所定数の発射動作が可能な基準期間内において、前記発射球供給検出手段で前記第1所定数に通常動作時に基づいて設定された判定基準の第2所定数以上の前記パチンコ球の供給が検出されない場合には、前記発射装置に供給されたパチンコ球が発射動作に伴い常時連続して検出される正常状態と異なる異常状態であると判定すると共に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する制御装置と、を含むように構成したものである。
【0012】
請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、前記発射装置が発射動作中か否かを検出する発射装置作動状態検出手段と、をさらに含むように構成し、
前記制御装置が、前記発射装置作動状態検出手段により動作中と検出され、かつ判定基準の第1所定数の発射動作が可能な基準期間内において、前記発射球供給検出手段で前記第1所定数に通常動作時に基づいて設定された判定基準の第2所定数以上の前記パチンコ球の供給が検出されない場合には、前記発射装置に供給されたパチンコ球が発射動作に伴い常時連続して検出される正常状態と異なる異常状態であると判定すると共に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御することを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、パチンコ球を遊技盤上へ発射可能に構成された発射装置と、前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤上へ判定基準の基準期間内に到達した個数を検出する発射数検出手段と、前記発射数検出手段で前記基準期間内に検出された発射数と、前記基準期間内に前記発射装置が発射可能な判定基準の基準発射数とを比較し、この比較値が所定の判定基準の範囲の下限域よりも少ない方に外れた発射球数減少異常状態であるか否かを検出する発射球数減少異常状態検出手段と、前記発射球数減少異常状態検出手段により発射球数減少異常状態であることが検出された場合、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する制御装置と、を含むように構成したものである。
【0014】
請求項7の発明は、請求項6の発明が、パチンコ球の発射を停止させるためのオフ操作による停止の回数をカウントするオフ操作カウンタと、前記基準期間毎にカウントされたオフ操作による停止の回数が判定基準として設定された第1の基準値以下となった回数をカウントする球詰まり異常カウンタ及び前記基準期間毎にカウントされたオフ操作による停止の回数が前記第1の基準値より大きくなった回数をカウントする実行回数異常操作カウンタの少なくともいずれか1つのカウンタと、をさらに含むように構成し、
前記制御手段が、前記発射球数減少異常状態検出手段により発射球数減少異常状態であることが検出された場合において、前記球詰まり異常カウンタのカウント値が判定基準として設定された第2の基準値以上であった場合又は前記実行回数異常操作カウンタのカウント値が判定基準として設定された第3の基準値以上であった場合に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御することを特徴とする。
【0015】
請求項8の発明は、請求項7の発明が、前記発射数検出手段で基準期間内に検出された発射数が0の場合、前記基準期間毎にカウントされたオフ操作による停止の回数が判定基準として設定された第4の基準値以上であった回数をカウントする無操作カウンタと、この無操作カウンタのカウント値が判定基準として設定された第5の基準値以上であった場合に、この無操作カウンタ及び前記球詰まり異常操作カウンタ若しくは前記実行回数異常操作カウンタのカウント値をクリアするクリア手段と、をさらに含むように構成したものである。
【0016】
請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項の前記制御装置が、前記発射装置の発射動作を所定時間停止する制御若しくは警告を実行するか否かを選択する選択装置をさらに備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項10の発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか1項の発明において、入力された信号に基づいて、前記判定基準として設定された値を変更することを特徴とする。
【0018】
請求項11の発明は、請求項1乃至請求項9のいずれか1項の発明において、前記判定基準として設定された値を、所定範囲以内でランダムに変更することを特徴とする。
【0019】
【作用】
本発明の請求項1の発明では、遊技盤上へパチンコ球が到達していないことを盤面到達検出手段で検出している期間が判定基準の所定期間続いた場合、変則遊技が行われているとみなして制御装置が発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する。なお、警告は、ランプ点灯や音声等による警告表示で警告しても良いし、ホールコンピュータに警告信号を出力するようにしても良い。
【0020】
また、発射装置が動作中に限って、請求項1の発明の発射停止制御や警告を行うようにしても良い。
【0021】
そこで、請求項2の発明では、パチンコ球の発射装置がパチンコ球を発射する動作をしていることを発射装置作動状態検出手段で検出している同時期に、遊技盤上へパチンコ球が到達していないことを盤面到達検出手段で検出している期間が判定基準の所定期間続いた場合、変則遊技が行われているとみなして制御装置が発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する。
【0022】
請求項3の発明では、発射球供給検出手段により発射装置にパチンコ球が判定基準の第1所定数供給されたと検出されたときに、ファール球検出手段で通常の発射球に対するファール球発生率以上の判定基準の第2所定数を上まわるファール球が検出された場合を変則遊技とみなして、制御装置が発射装置の発射動作所定時間停止若しくは警告するように制御する。
【0023】
請求項4の発明では、第1所定数の発射動作が可能な基準期間内において、発射球供給検出手段で発射装置が第1所定数に通常動作時を基準に設定された第2所定数以上のパチンコ球の供給が検出されない場合を変則遊技とみなして、制御装置が発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する。なお、この第2所定数は、例えば第1所定数から通常パチンコ球を空打ちする確率を差し引いた正常発射個数と推定される個数以下に定められる。
【0024】
また、発射装置が動作中に限って、請求項4の発明の発射停止制御や警告を行うようにしても良い。
【0025】
そこで、請求項5の発明では、前記発射装置作動状態検出手段により動作中と検出され、かつ第1所定数の発射動作が可能な基準期間内において、発射球供給検出手段で発射装置が第1所定数に通常動作時を基準に設定された第2所定数以上のパチンコ球の供給が検出されない場合を変則遊技とみなして、制御装置が発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する。
【0026】
請求項6の発明では、発射数減少異常状態検出手段が、パチンコ球の発射装置が判定基準の基準期間内に発射数検出手段で遊技盤上へ到達したことを検出されたパチンコ球の発射数と、この基準期間内に発射装置が最大限発射可能な基準発射数とを比較し、この比較値が判定基準の範囲から外れる場合を、変則遊技が行われている可能性の高い発射数減少異常状態として検出する。発射数減少異常状態が検出されると、制御装置は、発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する。なお、基準期間としては、予め定められた基準時間、予め定められた基準発射回数を採用することができる。
【0027】
請求項7の発明では、パチンコ球の発射数と、この基準期間内に発射装置が最大限発射可能な基準発射数とを比較し、この比較値が判定基準の範囲から外れる場合を発射数減少異常状態として検出する。そして、この発射数減少異常状態が検出された場合において、変則遊技を行っているか否かをさらに精度良く検出するため、次のような動作を実行する。すなわち、オフ操作カウンタが基準期間毎のオフ操作による停止の回数をカウントする。次に球詰まり異常カウンタが、オフ操作カウンタにより基準期間毎にカウントされたオフ操作による停止の回数が判定基準として設定された第1の基準値以下となった回数をカウントする。または、実行回数異常操作カウンタが、基準期間毎にカウントされたオフ操作による停止の回数が第1の基準値より大きくなった回数をカウントする。そして、制御装置は、発射数減少異常状態が検出された場合において、球詰まり異常カウンタのカウント値が判定基準として設定された第2の基準値以上であった場合又は実行回数異常操作カウンタのカウント値が判定基準として設定された第3の基準値以上であった場合に、発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する。
【0028】
請求項8の発明では、無操作カウンタが発射数検出手段で基準期間内に検出された発射数が0の場合、基準期間毎にカウントされたオフ操作による停止の回数が判定基準として設定された第4の基準値以上である回数をカウントする。そして、クリア手段は、この無操作カウンタのカウント値が判定基準として設定された第5の基準値以上であった場合に、この無操作カウンタ及び球詰まり異常操作カウンタ若しくは実行回数異常操作カウンタのカウント値をクリアする。
【0029】
請求項9の発明では、請求項1乃至請求項8の発明において、選択装置によって、上記各発明の制御装置が発射装置の発射動作を所定時間停止する制御若しくは警告を実行するか否かを選択できる。
【0030】
請求項10の発明では、請求項1乃至請求項9の発明において、入力された信号に基づいて、判定基準として設定された値を変更する。
【0031】
請求項11の発明では、請求項1乃至請求項9の発明において、前記判定基準として設定された値を、所定範囲以内でランダムに変更する。
【0032】
【実施例】
(第1実施例)
以下、本発明のパチンコ機の実施例を図面を参照して説明する。
【0033】
第1実施例のパチンコ機は、その全体構成を図1に示すように、遊技機本体の前面枠内に遊技盤10が配置されている。遊技盤10の中央上部には図柄表示装置12が配置され、その下位には始動口14が配置され、さらにその下位には大入賞口16が配置されている。また、遊技盤10上には通常入賞口18、風車20及び外れ口22等が配置されている。
【0034】
また、遊技盤10には、図示するように遊技盤10の外周部を丸く囲み、発射装置によって発射されたパチンコ球の通路を構成する内バンド24と外バンド26とが設置されている。内バンド24の出口端部には、戻り球防止部材28が設けられている。
【0035】
また、パチンコ機本体の遊技盤10の下部には、打球待機樋30が配置され、さらにその下方には、賞品球受皿32とパチンコ球発射装置の打球ハンドル34が配置されている。
【0036】
第1実施例のパチンコ機では、制御用の検出手段として、遊技盤10の戻り球防止部材28部分には、パチンコ球の通過を検出するフォトインタラプタで構成した、発射数検出手段の1つとしての盤面到達検出手段である盤面到達検出装置36が配置されている。また、パチンコ機本体に設けられたパチンコ球発射装置の発射通路における、遊技盤の内バンド24と外バンド26との間の通路に入る前位置には、下方に向けたファール球用通路部38が設けられ、このファール球用通路部38には、フォトインターラプタで構成されたファール検出手段であるファール検出装置40が装着されている。
【0037】
パチンコ機の打球待機樋30から、パチンコ球発射装置にパチンコ球を供給する球送り装置部分には、送給されるパチンコ球を検出するようにしたフォトインターラプタで構成された発射球供給検出手段である発射球供給検出装置42が設置されている。
【0038】
さらに、打球ハンドル34部分には、発射装置作動状態検出手段として、打球ハンドル34に人が手を触れているか否かを検出するタッチ入力検出装置44と、ストップボタンを押し操作しているか否かを検出するストップ入力検出装置46とが装着されている。この手段としては従来用いられている発射装置の動作時に発生する磁気信号、音等の信号を検出する手段等で代用しても良い。
【0039】
なお、上述した盤面到達検出装置36、ファール検出装置40、発射球供給検出装置42、タッチ入力検出装置44、及びストップ入力検出装置46は前述した構成に限られるものではなく、光学的、電気的又は物理的性質を利用した種々のセンサを用いることができることは勿論である。
【0040】
また、盤面到達検出装置36として、図2及び図3に例示するようなリーフスイッチ48を用いても良い。このリーフスイッチ48は、遊技盤10の戻り球防止部材28に隣接して配置されている。そして、遊技盤10の内バンド24と外バンド26との間の通路を通って来たパチンコ球が戻り球防止部材28を押し広げて遊技盤上に飛び出す際、押し広げられた戻り球防止部材28によってリーフスイッチ48が図3に示す如く撓んだ閉状態とされて通電され、パチンコ球が遊技盤10上に飛び出した後は自らの弾性力で図2の開状態に復帰する。よって、リーフスイッチ48が閉状態で通電されたときの信号の発生により、パチンコ球が遊技盤10上に打ち出されたことを検出するものである。
【0041】
次に、第1実施例のパチンコ機における制御装置要部の構成を図4のブロック図によって説明する。この制御装置のマイクロコンピュータ(CPU、ROM、RAM等で構成されている)60には、タッチ入力検出手段44として打球ハンドル34に人体が触れていることを検出するタッチスイッチ62が接続され、このタッチスイッチ62とマイクロコンピュータ60は電気的に接続され、またスイッチ62のマイクロコンピュータ60側は抵抗器64を介して電源へプルアップされている。
【0042】
また、マイクロコンピュータ60にはストップ入力検出装置46として発射ストップボタンの発射停止操作を検出するストップスイッチ66が接続され、このストップスイッチ66とマイクロコンピュータ60は電気的に接続され、またストップスイッチ66のマイクロコンピュータ60側は抵抗器64を介して電源へプルアップされている。なお、タッチスイッチ62、ストップスイッチ66の各スイッチは、各スイッチが開状態で端子入力状態はH(ハイ)となる様に構成されているが、逆論理となるように構成されてもよい。
【0043】
このマイクロコンピュータ60には、発射数検出手段である盤面到達検出手段としての盤面到達検出装置36、発射球供給検出装置42、及びファール球検出装置40が接続されており、これらは上述したように例えばフォトインターラプタで構成されている。
【0044】
すなわち、各フォトインターラプタは、フォトトランジスタ68と発光ダイオード70とで構成され、フォトトランジスタ68のコレクタはマイクロコンピュータ60に接続されている。このフォトトランジスタ68のコレクタとマイクロコンピュータ60とは電気的に接続され、またコレクタは抵抗器64を介して電源へプルアップされている。そして、フォトインターラプタを構成する発光ダイオード70からの光がフォトトランジスタ68に当たっている通常状態では、マイクロコンピュータ60にLの信号が入力され、このフォトインターラプタの間をパチンコ球が通過してフォトトランジスタ68に当たっていた光が遮断されると、Hの信号がマイクロコンピュータ60に入力される。
【0045】
また、マイクロコンピュータ60には、パチンコ球発射装置をオンオフさせるトランジスタ80が接続され、このトランジスタ80には発射ソレノイド82が接続され、さらに発射ソレノイド82にはソレノイド電源回路84が接続されている。そして、マイクロコンピュータ60からのHレベルの発射信号がトランジスタ80のベースに入力すると、トランジスタ80がオンし発射ソレノイド82がソレノイド電源回路84から電力の供給を受けて励磁され、パチンコ球を発射する動作を実行する。このとき、ソレノイド電源回路84は、遊技者が打球ハンドル34を操作して調整した発射強度設定に対応する電力量を発射ソレノイド82に供給し、パチンコ球を調整された相応の発射速度で打ち出す。
【0046】
マイクロコンピュータ60には、発射禁止動作選択スイッチ85が接続されている。この選択スイッチ85はパチンコ機の管理者が変則遊技が行なわれたときに発射禁止を行なわせたい場合には、選択スイッチ85をオン操作する。また、遊技者等とのトラブル発生等を考慮して発射禁止を行なわないようにしたい場合には選択スイッチ85をオフ操作する。
【0047】
また、マイクロコンピュータ60の発射禁止表示出力を行う出力端には、トランジスタ86、90が並列に接続され、一方のトランジスタ86には警告表示用発光ダイオード88が接続され、他方のトランジスタ90にはパチンコホールのホールコンピュータに接続するリレースイッチ92が接続される。そして、マイクロコンピュータ60の出力によって、一方のトランジスタ86がオン動作すると発光ダイオード88に通電されて発光表示され、これとともに他方のトランジスタ90がオン動作するとリレースイッチ92が閉動作されホールコンピュータに警告信号が入力される。この変則遊技が実行された際に、警告表示選択スイッチ87により、警告表示を行うかどうかを選択でき、また警告信号選択スイッチにより、警告信号をホールコンピュータへ入力するかどうかを選択できる。なお、警告表示選択スイッチ87と警告信号選択スイッチ89とを、1つのスイッチで兼用させ、このスイッチの開閉により警告表示と警告信号入力の有無の選択を同時に行えるようにしてもよい。
【0048】
このように、パチンコホールの全てのパチンコ機に接続され、各パチンコ機の稼動状態を管理するホールコンピュータに変則遊技の警告信号も入力するようにすれば、変則遊技の実態を集中管理でき、しかも選択スイッチ85のON、OFF操作によって発射禁止処理を行なうか否かも選択実行できるので、各々のパチンコ店の営業方針に沿った対応処置を取ることが可能になる。
【0049】
また、マイクロコンピュータ60には判定用情報入力手段である入力装置94として、2つのスイッチ96、98がそれぞれ接続され、これらの各スイッチ96、98とマイクロコンピュータ60は電気的に接続され、またマイクロコンピュータ60側は抵抗器64を介して電源へプルアップされており、各スイッチが開状態で端子入力状態はHとなる様に構成されている。なお、逆論理で構成してもよい。
【0050】
第1実施例ではこれら2つのスイッチ96、98を用いて4種の組み合せ信号を入力するようになっており、この4種の組み合せ信号を用いて4種の判定基準の数値を下記の表1の如く特定する。
【0051】
【表1】
Figure 0004086911
すなわち、判定基準としての判定個数M1 の数値は、マイクロコンピュータのROMにあらかじめ記憶させておき、例えば第1のスイッチ96(設定入力1)がHで第2のスイッチ98がLの信号がマイクロコンピュータ60に入力された場合には、マイクロコンピュータ60がROMから対応する判定個数M1 の5回の値を読み出してくる。また、図4に示す入力装置94の状態では、スイッチ96、98が共に開でHの信号がCPUに入力されているので、表1の判定個数8がCPUのRAMに記憶される。
【0052】
ここで表1において設定入力1とはスイッチ96、設定入力2とはスイッチ98によりそれぞれ入力される信号をいう。なお、本明細書において判定基準というときは判定個数、判定回数、判定比率等の判定に関する値全般を指すものとする。なお、例えば判定個数の代わりに、基準回数に対する判定個数の判定比率(%)をROMに格納しておき、この判定比率を読み取った後で、判定個数を演算するようにしても良い。いずれにしても、ROMに格納されている判定基準値の表現は、任意好適に変更できる。
【0053】
このような判定基準を具体的に決定する場合には、例えばパチンコ機で通常の遊技を行なった場合、ファールが発生したり、役物の貯留メモリがメモリフルになって止め打ちをしている等のためにパチンコ球が遊技盤面上に到達しない確率を考慮して決定する。
【0054】
次に、上述のように構成された第1実施例のパチンコ機の制御動作を説明する。
【0055】
図5のフローチャートは、第1実施例のパチンコ機のゲーム動作を制御するメインルーチンに相当する割込ルーチンであり、一定周期で繰り返し処理動作を行うためのものである。なお、この割込ルーチンは、周期的に発生する割込信号(ワンチップCPUに一般的に搭載されるタイマ等を利用したものでも、外部装置で作成したものでも良い)により起動され、各処理が時分割的に実行される。
【0056】
この割込ルーチンでは、まず初めにステップ100で電源投入時か否かを、RAMの特定エリアに特定データが書かれているか等をチェックすることによって判断する。投入時であると判断された場合にはステップ101に進み、初期化処理を実行後、次の割込処理開始まで待機する。ステップ100で電源投入時でないと判断された場合には、ステップ102に進みタイマー乱数更新の処理を行う。すなわち、割込処理実行毎に、自動的に数をカウントするカウンタのカウント値をチェックし、カウント値が所定の上限値を越えたときに、カウンタのカウント値を0に更新する処理を行う。これによりカウンタは0〜所定上限値までの数を繰り返しカウントすることになる。
【0057】
次に、ステップ103でパチンコ球の発射装置等に関連する発射関連タイマーセットの処理を実行し、ステップ104へ進む。ステップ104では、遊技者が単発打ち等の不当な遊技(変則遊技)を行っているか否かを判別する異常発射検出の処理を行いステップ106に進む。ステップ106では、異常発射が検出された場合、発射開始操作時の発射禁止等の制御を実行し、次の割込処理開始まで待機する。なお、この割込処理開始からステップ106の発射制御処理の完了までの処理時間より、割込周期の時間を十分長く設定しておき、この割込処理実行中に次の割込処理が開始されることがないようにしている。
【0058】
次に、前述したステップ103における発射関連タイマーセットの処理の詳細を図6のフローチャートによって説明する。まず始めにステップ108で、パチンコ機の打球ハンドル34に遊技者が触っているか否かをタッチ入力検出手段44によって検知し、遊技者が打球ハンドル34にタッチしていると判断した場合には、ステップ110に進み、そうでない場合にはステップ114に進む。
【0059】
ステップ110では、打球ハンドル34近傍に設けられたストップボタンを遊技者が操作してパチンコ球の発射を停止しているか否かをストップ入力検出手段46によって検知し、発射をストップしていないと判断された場合にはステップ112に進み、発射をストップしていると判断した場合にはステップ114に進む。
【0060】
ステップ112では、ハンドルONタイマを加算すると共に、ハンドルOFFタイマをクリアし、リターンする。
【0061】
ステップ114では、逆にハンドルONタイマをクリアすると共に、ハンドルOFFタイマを加算し、リターンする。
【0062】
次に、前述したステップ104における異常発射検出の処理を示す図7のフローチャートについて説明する。図7のフローチャートではまず、ステップ128で発射ベースタイマが0か否かを判断する。発射ベースタイマは発射装置がパチンコ球を打ち出す周期的なタイミングを決定するためのもので、例えば0から所定の上限値までをカウントするカウンタで構成される。よって、発射ベースタイマの値が0であるということは、カウンタが一順したことを意味し、0でないということは、カウンタが0以外の数をカウントしていることを意味する。
【0063】
そして、発射ベースタイマが0となったと判断された場合には、ステップ130に進み、無発射カウンタを1加算して、ステップ131に進む。また、ステップ128で発射ベースタイマが0でないと判断された場合には、直ちにステップ131へ進む。
【0064】
ステップ131では、無発射カウンターの判定基準となる判定個数M1 をセットし、次のステップ132に進む。この判定回数M1 は、上述したように、2つのスイッチ96、98の4種の組み合せ信号によって、上記表1の例のように設定される。
【0065】
ステップ132では、到達入力がONか否かを判断する。すなわち、遊技盤10上に設けた盤面到達検出手段36をパチンコ球が通過したことを検出すれば到達入力がONとなる。ステップ132で到達入力がONと判断された場合には、ステップ136に進み、到達入力がない場合にはステップ134に進む。
【0066】
ステップ134では、ハンドルOFFタイマが一定値以上か、一定値未満かを判断する。ハンドルOFFタイマが一定値以上の場合には、パチンコ球を発射停止している時間が十分に長く、ゲームを中断しているか、又はパチンコ機が不使用の状態、すなわち発射装置不作動状態であると判断されるので、ステップ136に進む。また、ハンドルOFFタイマが一定値未満の場合には、単発打ち等の変則遊技が行われている可能性があるのでステップ138に進む。
【0067】
ステップ136では、遊技盤面中へパチンコ球が打込まれ、又は遊技が行なわれておらず、変則遊技中とは考えられないので、無発射カウンタをクリアする処理を実行し、ステップ138に進む。
【0068】
ステップ138では、無発射カウンタが判定個数M1 (例えば、5回)か否かを判断し、判定個数M1 でない場合にはリターンする。なお、この判定個数M1 は機種毎に設定できる様にしても良いし、毎回判断基準が所定範囲内で変化する様にしても良い(例えば4〜8回)。また、判定個数M1 である場合には、無発射の状態が一定時間継続するので、単発打ち等の変則遊技が行なわれていると考えられるのでステップ142へ進む。
【0069】
ステップ142では、発射禁止タイマを所定時間にセットし、リターンする。なお、発射禁止タイマのセット時間は、あらかじめ定められた一定時間でも良いし、又はその都度設定されるランダムな時間でも良い。この際、ランダム時間の設定には、ステップ102で生成されるタイマー乱数を適当に加工して(例えば、2500+タイマー乱数(0〜255)×40)、タイマー値(タイマー値×割り込み周期=タイマー時間)とすれば良い。
【0070】
なお、発射禁止タイマが一定時間又はランダムな時間セットされると、後述するように図11のフローチャートに示す発射禁止の制御が行われる。そして、発射禁止タイマが一定時間セットされたときには、遊技者が発射装置の発射操作をしてから一定時間パチンコ球が発射されない。また、発射禁止タイマがランダムな時間セットされると、遊技者が発射装置の発射操作をしてからその都度ランダムな時間パチンコ球が発射されない。このようにランダムな時間発射禁止を行えば、遊技者が発射禁止の時間分だけ早期に発射装置の発射操作を行って当りの発生し易い時期にタイミングを合わせて発射することを困難にし、変則遊技を抑止できる。
【0071】
次に、前述した図5のステップ106における発射制御の処理の詳細を図11のフローチャートによって説明する。まず始めにステップ184で、発射ベースタイマを1加算し、ステップ185に進んで発射ベースタイマが所定値(この値を例えば302として以下に説明する)以上か否かを判断し、302以上であったらステップ186に進んで発射ベースタイマをクリアし、302未満であったら直ちにステップ187に進む。これらのステップ184、185及び186によって、発射ベースタイマが0〜301の周期で繰り返し加算されるので、発射装置がパチンコ球を発射する動作を繰り返す動作周期が設定される。
次のステップ187では、発射禁止タイマが0か否かを判断し、0でない場合はステップ188へ進み、0である場合はステップ192へ進む。発射禁止タイマが0でない場合は、発射禁止を行っている場合であるので、発射禁止の時間をカウントするため、ステップ188で発射禁止タイマを1減算する。そして、発射禁止表示出力をONにして強制的に発射を停止していること表示し、さらに無発射カウンターをクリアして、次のステップ198に進む。
【0072】
ステップ187で発射禁止タイマが0である場合は、発射禁止処理が行われていない場合であるので、ステップ192に進み、発射禁止表示出力をOFFにして次のステップ194に進む。
【0073】
ステップ194では、ハンドルONタイマが0か否かを判断し、0の場合は打球ハンドル34が発射のための操作をなされていない場合やストップ入力がある場合であるので、ステップ198に進み、ハンドルONタイマが0でない場合はパチンコ球を発射すべき状態にあると判断され、ステップ196に進む。
【0074】
ステップ196では、発射ベースタイマの値が所定値(例えば10)未満か否かを判断し、10以上の場合には、発射タイミングではないため、ステップ198に進んで発射装置を発射動作させるための発射出力をOFFとする処理を実行してリターンする。また、発射ベースタイマが10未満の場合には、発射ベースタイマの0〜301の間におけるパチンコ球を発射可能なタイミング時期に当るので、ステップ199に進み発射装置にマイクロコンピュータ60から発射出力をONする出力を送る処理をしてリターンする。
【0075】
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例を図8によって説明する。本第2実施例は、発射装置に供給された発射球入力カウントが所定数に達するまでに検出されたファール球のカウント値によって変則遊技を検出しようとするものである。
【0076】
図8のフローチャートに示すように、まず、ステップ143で、第2実施例における判定基準となる発射球入力カウントの判定個数M2 と、ファール球入力カウントの判定個数M3 とをセットし、次のステップ144に進む。なお、これらの判定個数は、第1実施例と同様に2つのスイッチ96、98の4種の組み合せ信号によって、次の表2の如く設定される。
【0077】
【表2】
Figure 0004086911
ステップ144では、ファール入力がOFFからONになったかを判断する。すなわち、ファール検出手段40をパチンコ球が通過したか否かを検出する。ここでファール入力が検出されたと判断された場合には、ステップ146に進んでファール入力カウントを1加算して、ステップ148に進む。これにより、ファール球の数を検知する。またステップ144でファール入力がない場合には、ステップ148に進む。
【0078】
ステップ148では、発射球入力がOFFからONになったかを判断する。すなわち発射球供給検出手段42をパチンコ球が通過したことを検出する。ここで発射球供給が検出されたと判断された場合には、発射装置からパチンコ球が発射されていることに他ならないので、ステップ150に進み、発射球入力カウント値を1加算して、ステップ152に進む。また、ステップ148で発射球入力がないと判断された場合には、ステップ152に進む。
【0079】
ステップ152では、発射球入力カウント値が判定個数M2 に等しいか否かを判断し、M2 に等しくないと判断された場合には、リターンし、等しいと判断された場合には、ステップ154に進む。
【0080】
ステップ154では、ファール入力カウント値が判定個数M3 以上か、又は未満かを判断し、M3 以上の場合にはステップ156に進み、M3 未満の場合にはステップ158に進む。すなわち、ステップ152とステップ154との判断の組み合わせにより、パチンコ球を発射した球数に対するファール球の発生球数の割合によって、当りの発生の可能性が高い時だけパチンコ球を遊技盤面上に打込み、当り発生の可能性がないときは発射したパチンコ球がファールとなるようにして回収する変則遊技が行なわれているか否かを判断するものである。例えば、パチンコ球をM2 =30発打った間に、ファール球がM3 =15発以上あった場合には変則遊技が行なわれていると判断するものである。
【0081】
よって、前述したように、ステップ154でファール入力カウント値が判定個数M3 以上と判断された場合には、変則遊技状態と考えられるので、ステップ156において、発射禁止タイマを所定時間にセットする。なお、発射禁止タイマのセット時間は、あらかじめ定められた一定時間でも良いし、又はその都度設定されるランダムな時間でも良い。
【0082】
また、ステップ154でファール入力カウント値が判定個数M3 未満と判断された場合には、正常な遊技状態と考えられるので、ステップ158において、ファール入力カウント値をクリアし、さらに発射球入力カウント値をクリアして、リターンする。
【0083】
上述のように本第2実施例によれば、発射装置のパチンコ球打出し力を低くしてファールを発生させることにより、当りの発生し易いタイミングだけパチンコ球を発射する変則遊技を検出することができる。なお、本第2実施例の以上説明した以外の構成、作用、及び効果は前述した第1実施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0084】
(第3実施例)
次に、本発明の第3実施例を図9によって説明する。本第3実施例は、基準期間内で発射装置に供給されたパチンコ球の入力カウントが判定個数以下の場合を異常発射として検出しようとするものである。なお、基準期間という時は基準時間、基準回数を含むものとする。
【0085】
図9のフローチャートが示すように、ステップ160で発射禁止タイマが0か否かを判断し、0である場合は次のステップ161に進み、0でない場合はリターンする。すなわち、発射禁止タイマがセットされていない場合に限り、異常発射検出処理を実行し、再度のタイマのセットを防止するようにしている。
【0086】
ステップ161では、発射ベースタイマが0か否かを判断する。発射ベースタイマは発射装置がパチンコ球を打ち出す周期的なタイミングを決定するためのもので、例えば0から所定の上限値(例えば301)までを繰返しカウントする(後述するステップ184〜ステップ186)カウンタで構成される。
【0087】
そして、発射ベースタイマが0となったと判断された場合には、ステップ162に進み、発射カウンタを1加算して、ステップ163に進む。また、ステップ161で発射ベースタイマが0でないと判断された場合には、直ちにステップ163へ進む。
【0088】
ステップ163では、基準回数設定装置94であらかじめ設定された基準回数(基準時間でも良い)M4 と判定個数M5 とをRAMから読み出して判定基準をセットする処理を実行し、ステップ164へ進む。なお、基準回数及び判定個数は、上記各実施例と同様に2つのスイッチ96、98の4種の組み合せ信号によって、次の表3の如く設定される。
【0089】
【表3】
Figure 0004086911
表3より、例えば第1のスイッチ96(設定入力1)がHで第2のスイッチ98がLの信号がマイクロコンピュータ60に入力された場合には、マイクロコンピュータ60がROMから対応する基準回数M4 の20回、及び判定個数M5 の15回の値を読み出してくる。なお、基準回数を基準時間(秒)に換算する場合には、例えば基準回数50回とすると、判定の時間は、50回×604msec≒30秒となり、判定個数は40個となり、これらの数値がROMから読出されてRAMに記憶され、後の判断処理のとき読み出されて判断資料として用いられる。
【0090】
次のステップ164では、ハンドルOFFタイマが所定値Tを越えているか否かを判断する。ハンドルOFFタイマが所定値Tを越えている場合には、パチンコ球の発射を停止している時間が十分に長く、ゲームを中断しているか、又はパチンコ機が不使用の状態、すなわち発射装置不作動状態であると判断されるので、ステップ165に進み発射カウンタをクリアしてステップ166に進む。また、ハンドルOFFタイマが所定値T以下の場合には、単発打ち等の変則遊技が行われている可能性があるのでステップ166に進む。
【0091】
ステップ166では、発射球供給入力がOFFからONに変化したかを判定する。すなわち、パチンコ球が発射球供給検出装置42を通過したか否かを判定する。そして、ステップ166で、発射球供給入力がOFFからONに変化したと判定した場合には、ステップ167に進み、発射球入力カウントを1だけ加算し、ステップ168に進む。
【0092】
また、ステップ166で発射球供給入力のOFFからONへの変化がないと判定した場合には、直ちにステップ168へ進む。
【0093】
ステップ168では、発射カウンタのカウント値が前述したステップ163でセットした基準回数(=M4 )に到ったか否かを判断し、基準回数M4 に到らない場合はリターンし、到った場合には、ステップ169に進む。
【0094】
ステップ169では、発射球入力カウント値がステップ163でセットした判定個数(=M5 )を越えているか否かを判断し、判定個数M5 以下になった場合には、ステップ170へ進み発射禁止タイマの値をセットしてステップ171へ進む。発射禁止タイマの値は、一定値でもランダムな値でもよい。また、ステップ169で発射球入力カウント値が判定個数を上回った場合には、直ちにステップ171へ進む。
【0095】
すなわち、前述したステップ168と、ステップ169との判断の組み合わせにより、発射装置がパチンコ球を発射する動作をした回数である発射回数カウント値に対する、パチンコ球が発射された回数である発射球入力カウント値の割合によって、当りの発生の可能性が高い時だけパチンコ球を遊技者が打球待機樋30内に送給して発射装置により遊技盤上に打込み、当り発生の可能性がないときは、発射装置を空打ち状態にしておく変則的な遊技が行なわれているか否かを判断するものである。よって、発射装置が基準回数M4 回発射動作をしたにもかかわらず、発射装置にパチンコ球が供給され打出された個数が判定個数M5 以下の場合には、変則遊技が行なわれているものと考えられるのでステップ170に進み、そうでない場合には正常な遊技が行なわれていると考えられるのでステップ171に進む。
【0096】
上述のように本第3実施例によれば、当りの発生し易いタイミングだけ打球待機樋を通じてパチンコ球を発射装置に供給し、発射させる変則遊技を検出できる。なお、本第3実施例の以上説明した以外の構成、作用、及び効果は前述した第1実施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0097】
(第4実施例)
次に、本発明の第4実施例を図10によって説明する。第3実施例では、発射装置に供給されたパチンコ球の発射球入力カウントと判定個数との比較に基づいて異常発射の検出を行っていた。しかし、発射装置に供給されたパチンコ球は、必ずしも遊技盤10に到達するわけではない。そこで、本第4実施例では、実際に遊技盤10に到達したパチンコ球と判定個数との比較に基づいて異常発射の検を行うというものである。
【0098】
図10のフローチャートが示すように、ステップ172で発射禁止タイマが0か否かを判断し、0である場合は次のステップ173に進み、0でない場合はリターンする。すなわち、発射禁止タイマがセットされていない場合に限り、異常発射検出処理を実行し、再度のタイマのセットを防止するようにしている。
【0099】
ステップ173では、発射ベースタイマが0か否かを判断する。発射ベースタイマは発射装置がパチンコ球を打ち出す周期的なタイミングを決定するためのもので、例えば0から所定の上限値(例えば301)までを繰返しカウントする(後述するステップ184〜ステップ186)カウンタで構成される。
【0100】
そして、発射ベースタイマが0となったと判断された場合には、ステップ174に進み、発射カウンタを1加算して、ステップ175に進む。また、ステップ173で発射ベースタイマが0でないと判断された場合には、直ちにステップ175へ進む。
【0101】
ステップ175では、基準回数設定装置94であらかじめ設定された基準回数(基準時間でも良い)M6 と判定個数M7 とをRAMから読み出して判定基準をセットする処理を実行し、ステップ176へ進む。なお、基準回数及び判定個数は、上記各実施例と同様に2つのスイッチ96、98の4種の組み合せ信号によって、次の表4の如く設定される。
【0102】
【表4】
Figure 0004086911
次のステップ176では、ハンドルOFFタイマが所定値Tを越えているか否かを判断する。ハンドルOFFタイマが所定値Tを越えている場合には、パチンコ球の発射を停止している時間が十分に長く、ゲームを中断しているか、又はパチンコ機が不使用の状態にあると判断されるので、ステップ177に進み発射カウンタをクリアしてステップ178に進む。また、ハンドルOFFタイマが所定値T以下の場合には、単発打ち等の変則遊技が行われている可能性があるのでステップ178に進む。
【0103】
ステップ178では、到達入力がOFFからONに変化したかを判定する。すなわち、パチンコ球が盤面到達検出装置36を通過したか否かを判定する。そして、ステップ178で、到達入力がOFFからONに変化したと判定した場合には、ステップ179に進み、到達入力カウントを1だけ加算し、ステップ180に進む。
【0104】
また、ステップ178で到達入力のOFFからONへの変化がないと判定した場合には、直ちにステップ180へ進む。
【0105】
ステップ180では、発射カウンタのカウント値が前述したステップ175でセットした基準回数(=M6 )に到ったか否かを判断し、基準回数M6 に到らない場合はリターンし、到った場合には、ステップ181に進む。
【0106】
ステップ181では、到達入力カウント値がステップ175でセットした判定個数(M7 )を越えているか否かを判断し、判定個数M7 以下になった場合には、ステップ182へ進み発射禁止タイマの値をセットしてステップ183へ進む。発射禁止タイマの値は、一定値でもランダムな値でもよい。また、ステップ181で到達入力カウント値が判定個数を上回った場合には、直ちにステップ183へ進む。
【0107】
すなわち、上述したステップ180とステップ181とは、2つのステップが組み合わさって、異常発射の検出をするものであり、例えば基準回数M6 を100回、判定個数M7 を80個とすると、ステップ180で発射装置が基準回数100回、パチンコ球を発射動作したと判定し、パチンコ球が実際に遊技盤上へ打ち出されたパチンコ球の個数が例えば85個であれば、ステップ181で判定個数80個を越えていると判定されるので異常発射は行われていないと判定し、実際に遊技盤上へ打ち出されたパチンコ球の個数が例えば30個であれば、判定個数80個を下回っているので、異常発射が行われていると判定するものである。
【0108】
ステップ183では、発射カウンタをクリアするとともに、到達入力カウントをクリアし、リターンする。なお、本ステップ183にて1回のテストが精算され、次の基準回数でのテストに移行する。
【0109】
なお、上述した異常発射検出処理では、パチンコ球が実際に遊技盤10上に打ち出された個数を判定するのに発射数検出手段としての盤面到達検出装置36を用いたが、この手段に代えて、従来検出していた遊技盤10の始動口14、大入賞口16、通常入賞口18及び外れ口22への入球数を積算して用いても良い。この場合には、パチンコ球が発射カウンタのカウント開始時から各入賞口等へ入球するまでの平均到達時間を考慮して、あらかじめROMに記憶させる判定個数のレベルを下げて、正確に異常発射が検出できるよう調整しておけば良い。
【0110】
また、盤面到達検出装置36に代わる発射数検出手段として、発射球供給検出装置42で検出された供給数から、ファール球検出装置40で検出されたファール球の数を差し引いて実際に遊技盤10上に打ち出された個数を判定するようにしても良い。
【0111】
上述のように本第4実施例によれば、当りの発生し易いタイミングだけ打球待機樋を通じてパチンコ球を発射装置に供給し、発射させる変則遊技を検出できる。なお、本第4実施例の以上説明した以外の構成、作用、及び効果は前述した第1実施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0112】
以上の実施例では、図7、図8、図9及び図10に示す4種の異常発生検出ルーチンは各々を単独で実施する例について説明したが、図8の第2実施例と、図9の第3実施例とを組み合わせて実施しても良い。このように第2、第3の実施例を組み合わせた場合には、発射装置のパチンコ球打出し力を低くしてファールを発生させることにより、当りの発生し易いタイミングだけパチンコ球を発射する変則遊技と、当りの発生し易いタイミングだけ打球待機樋を通じてパチンコ球を発射装置に供給し、発射させる変則遊技とを検出でき、図7に示す第1実施例の異常発射の検出手段と同様の効用を発揮できる。なお、図7、図8、図9及び図10の第1、第2、第3及び第4実施例とを組み合わせて実施し、より万全な異常発射検出手段として構成しても良いことは勿論である。
【0113】
(第5実施例)
上記各実施例では、発射異常が検出された時、直ちに発射禁止等を行っていたが、この発射異常時の操作をチェックしてから対処することにより、変則遊技を狙っていたか否かをさらに高精度で判別することができる。これを第5実施例に係るパチンコ機として以下に開示する。
【0114】
第5実施例のパチンコ機における制御装置要部の構成を図12のブロック図によって説明する。なお、上記各実施例と同一の構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0115】
この第5実施例における制御装置のマイクロコンピュータ60には、図4の想像線で示される如く、通常入賞口18や大入賞口16へ入力したパチンコ球(以下「セーフ球」という)を検出するセーフ球供給検出回路43及び外れ口22へ入力したパチンコ球(以下「アウト球」という)を検出するアウト球検出回路41が接続されている。なお、図4にセーフ球供給検出回路43及びアウト球検出回路41を想像線で示したのは、第5実施例にのみ必要な構成であり、他と区別するためである。これらの回路は第1実施例の他の回路の場合でも説明したように例えばフォトインターラプタで構成されている。
【0116】
すなわち、各フォトインターラプタは、フォトトランジスタ68と発光ダイオード70とで構成され、フォトトランジスタ68のコレクタはマイクロコンピュータ60に接続されている。このフォトトランジスタ68のコレクタとマイクロコンピュータ60とは電気的に接続され、またコレクタは抵抗器64を介して電源へプルアップされている。そして、フォトインターラプタを構成する発光ダイオード70からの光がフォトトランジスタ68に当たっている通常状態では、マイクロコンピュータ60にLの信号が入力され、このフォトインターラプタの間をパチンコ球が通過してフォトトランジスタ68に当たっていた光が遮断されると、Hの信号がマイクロコンピュータ60に入力される。
【0117】
また、マイクロコンピュータ60には、発射強度の強弱を判定する発射強度判定回路81が接続されている。この発射強度判定回路81は、コンパレータ83から構成され、このコンパレータ83の入力端には、ソレノイド電源回路84と、安定化電源とがそれぞれ抵抗を介して接続されており、出力端にはマイクロコンピュータ60が接続されている。
【0118】
また、マイクロコンピュータ60には、後述するように、実行操作回数が多い異常操作が検出された時に実行回数異常操作出力信号を出力する出力端と、球詰まり異常操作が検出された時に球詰まり異常出力信号を出力する出力端とが用意されている。
【0119】
マイクロコンピュータ60の異常操作出力信号の出力端には、トランジスタ71、73が並列に接続され、一方のトランジスタ73には異常操作表示用発光ダイオード91が接続され、他方のトランジスタ71には、スイッチ95を介してトランジスタ80が接続されている。
【0120】
マイクロコンピュータ60の球詰まり異常出力信号の出力端には、トランジスタ72、74が並列に接続され、一方のトランジスタ74には球詰まり異常表示用発光ダイオード93が接続され、他方のトランジスタ72には、スイッチ97を介してトランジスタ80が接続されている。
【0121】
次に第5実施例に係るパチンコ機の処理を図13乃至図17のフローチャートに沿って説明する。なお、第5実施例のパチンコ機のゲーム動作を制御するメインルーチンは図5のフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
【0122】
図13のステップ200で発射ベースタイマが0か否かを判定する。発射ベースタイマが0となったと判定された場合には、ステップ202に進み、発射カウンタを1加算して、ステップ204に進む。一方、ステップ200で発射ベースタイマが0でないと判定された場合には、ステップ210へ進む。
【0123】
ステップ204では、ハンドルOFFタイマが0であるか否かを判定し、0の場合、すなわちハンドルOFFではない場合は、ステップ206に進み、0でない場合すなわちハンドルOFFの場合はステップ208に進む。
【0124】
ステップ206では、発射強度判定回路81により検出された発射強度入力の強弱を判定する。この発射強度入力の検出は次のようにして行われる。ソレノイド電源回路84が遊技者が打球ハンドル34を操作して調整した発射強度設定に対応するソレノイド駆動電圧を発射ソレノイド82に印加すると、該電圧がコンパレータ83の一方の入力端(+)に入力する。一方、コンパレータの他方の入力端(−)には、基準電圧としての安定化電源からの電圧が印加している。コンパレータ83は、ソレノイドへの供給電圧が基準電圧より大きい時はH信号を出力し、小さい時はL信号を出力する。出力された信号はマイクロコンピュータ60へ入力され、これによって発射強度入力の強弱を判定することができる。
【0125】
ステップ206において発射強度入力が強い(H)と判定された場合は、ステップ210へ進み、弱い(L)と判定された場合は、ファール球の発射とみなしてハンドルOFFの場合と同じようにステップ208に進む。
【0126】
ステップ208では、OFF操作カウントを加算する。このOFF操作カウント数は、後述する異常状態の検出に使用される。
【0127】
ステップ210では、基準回数設定装置94であらかじめ設定された基準回数(基準時間でも良い)と判定個数とをRAMから読み出して判定基準をセットする処理を実行し、ステップ212へ進む。
【0128】
ステップ212では、ハンドルOFFタイマが所定値を越えているか否かを判断する。ハンドルOFFタイマが所定値を越えている場合には、パチンコ球の発射を停止している時間が十分に長く、ゲームを中断しているか、又はパチンコ機が不使用の状態にあると判断されるので、ステップ218に進む。
【0129】
ステップ218では、発射カウント、アウトカウント、OFF操作カウントをクリア(以下「クリア1サブルーチン」という)し、次のステップ220に進む。ステップ220では、球詰まり異常カウント、無操作カウント、異常操作カウントをクリアする(以下「クリア2サブルーチン」という)。
【0130】
一方、ステップ212でハンドルOFFタイマが所定値未満の場合には、単発打ち等の変則遊技が行われている可能性があるので次のステップ214に進む。
【0131】
ステップ214では、異常操作出力タイマが0であるか否かを判定し、0である場合は次のステップ216に進み、0でない場合にはステップ218に進む。
【0132】
ステップ216では、球詰まり異常出力タイマが0であるか否かを判定し、0である場合には次のステップに進み、0でない場合はステップ218に進む。すなわち、異常操作出力タイマと球詰まり異常出力タイマのいずれかがセットされている場合に限り、クリア1サブルーチンとクリア2サブルーチンを実行することにより、再度のタイマのセットを防止するようにしている。
【0133】
次に続く処理は、発射の異常を検出した後、さらに詳細に操作をチェックして球詰まり異常出力タイマ及び異常操作出力タイマのセットを行うものであるが、この操作のチェックには、図14乃至図16に示されたようにいくつかの方法がある。すなわち、図13のフローチャートは、図14乃至図16のいずれか1つのフローチャートに接続される。そこで、図14から順番に説明する。
【0134】
図14によれば、まず、盤面に到達したパチンコ球の数(以下「アウトカウント」という)をカウントする処理を行う。このカウント処理は、マイクロコンピュータ60がアウト球検出回路41によりアウト球を検出する毎に(ステップ222)アウトカウントを加算し(ステップ224)、さらにセーフ球供給検出回路43によりセーフ球を検出する毎に(ステップ226)アウトカウントを加算する(ステップ228)処理である。すなわち、アウトカウントはアウト球とセーフ球との和であり、これを盤面に到達した球数として扱う。なお、第3実施例のように、アウトカウントの精度を上げるため、盤面到達検出手段である検出装置36によってカウントするようにしてもよい。
【0135】
次にステップ230で、発射カウントが基準回数A(例えば20)に到達したか否かが判定される。発射カウントが基準値Aに達していない場合にはリターンし、達した場合には、次のステップ232に進む。なお、この発射カウントは、発射ベースタイマが特定値(例えば0)の時に加算されるカウント値であり、発射異常をチェックする基準時間を設定するものである。
【0136】
ステップ232では、アウトカウントの値に応じて3つの処理に分岐する。すなわち、アウトカウントが0のときステップ236へ、0より大きく異常発射判定個数B(例えば15)よりも小さいときはステップ234へ、B以上のときはステップ254へそれぞれ移行する。
【0137】
ステップ234では、OFF操作カウントの値がOFF操作判定回数C(例えば7)と比較されて、このOFF操作カウントの値がC以下の場合は球詰まり異常状態であると判断してステップ240へ進み、Cより大きい場合は異常操作状態であると判断してステップ242に進む。すなわち、実際に発射されたパチンコ球が0ではないが少ない場合、OFF操作カウント数の大小に応じて異なる操作状態を推定する。
【0138】
球詰まり異常状態であると判断された場合は、ステップ240で、球詰まり異常カウントを加算すると共に、異常操作カウントと無操作カウントをクリアする。ここで球詰まり異常状態と判断された状態は、OFF操作の回数が少ないにもかかわらず、盤面に到達した球数が少ない状態である。これにより、この状態を、発射はしようとしているが、アウトカウントのセンサーまで球が到達していない状況、すなわち発射球の供給が正常になされていない(発射部に球が供給されていない)か、発射部からセンサー部までのいずれかの経路で球詰まりが発生し、正常なアウトカウントがなされていない状態であると判断する。
【0139】
次のステップ246では、球詰まり異常カウント数が所定のしきい値N2 (例えば1)以上であるか否かが判定される。
【0140】
この判定の結果、球詰まり異常カウント数がN2 以上の場合は、ステップ250で球詰まり異常出力タイマがセットされる。この異常出力タイマがセットされると、ステップ254でクリア2サブルーチンが実行され、さらにステップ256でクリア1サブルーチンが実行されてリターンする。すなわち、すべてのカウントがクリアされる。ステップ246で球詰まり異常カウント数がN2 より小さいと判定された場合、ステップ256に進んで、クリア1サブルーチンのみを実行する。すなわち、球詰まり異常状態のカウント及びその他の異常な操作のカウントを続行する。
【0141】
異常操作状態であると判断された場合は、ステップ242で異常操作カウントを加算すると共に、球詰まり異常カウントと無操作カウントをクリアする。ここで異常操作状態と判断された状態は、OFF操作の回数が多く、アウトカウントが少ない場合である。これにより、異常操作状態を、パチンコ球の発射を抑えて、強制的に発射を禁止しようとする意図があると判断し、単発打ちをしようとしている状態であると判断する。これには、故意にファール球を発生させることにより間欠的に単発打ちをしようとしている状態も含まれる。
【0142】
次のステップ248では、異常操作カウント数が所定のしきい値N3 (例えば2)以上であるか否かが判定される。
【0143】
この判定の結果、異常操作カウント数がN3 以上の場合は、ステップ252で異常操作出力タイマがセットされる。この異常操作出力タイマがセットされると、ステップ254でクリア2サブルーチンが実行され、さらにステップ256でクリア1サブルーチンが実行されてリターンする。すなわち、すべてのカウントがクリアされる。ステップ248で異常操作カウント数がN3 より小さいと判定された場合、ステップ256に進んで、クリア1サブルーチンのみを実行する。すなわち、球詰まり異常状態のカウント及びその他の異常な操作のカウントを続行する。
【0144】
ステップ232でアウトカウントが0であると判定された場合、ステップ236に進む。ステップ236においてOFF操作カウント数が所定値D(例えば19)よりも小さい場合、球詰まり異常状態であると判断してステップ240に進み、同様の処理を実行する。
【0145】
一方、ステップ236においてOFF操作カウント数が所定値D以上の場合、無操作状態と判断し、ステップ238に進む。ステップ238では、無操作カウントを加算すると共に、球詰まり異常カウントと異常操作カウントをクリアする。ここで、無操作状態と判断された状態は、盤面に到達した球が0で、ハンドルオフした回数が所定値以上の場合である。これにより、操作者がパチンコ球を発射しようとしていない状態にあると判断する。
【0146】
次のステップ244では、無操作カウント数が所定のしきい値N1 (例えば3)以上であるか否かが判定される。
【0147】
この判定の結果、無操作カウント数がN1 以上の場合は、ステップ254に進み、クリア2サブルーチンが実行され、さらにステップ256でクリア1サブルーチンが実行されてリターンする。すなわち、すべてのカウントがクリアされる。これにより、例えば、操作者がパチンコ台を離れてしばらく経過した時などに、異常状態と誤判定するおそれがなくなる。
【0148】
ステップ244の判定で無操作カウント数がN1 より小さい場合は、ステップステップ256に進んで、クリア1サブルーチンのみを実行する。すなわち、球詰まり異常状態のカウント及びその他の異常な操作のカウントを続行する。
【0149】
なお、ステップ232でアウトカウントがB以上であった場合、ステップ254及びステップ256まで進んで、すべてのカウントをクリアする。すなわち、このアウトカウントがB以上の場合は正常操作であると判断し、1度でも正常操作がある場合は、球詰まり異常カウントや異常操作カウント等をクリアして、もう一度最初から操作の異常をチェックするようにしている。
【0150】
次に、図15の処理について説明する。なお、図14と同じステップについては同様の符号を付して説明を省略し、異なるステップについてのみ説明する。
【0151】
ステップ230で発射カウントが基準回数Aに到達したと判定された場合は、次のステップ231に進み、テスト回数カウントが加算される。図15の処理では、テスト回数カウントを設定し、発射カウントが基準回数Aに到達した時に1回のテストが終了したものとして、このテスト回数カウントが所定の値に達するまでの時間内で操作の異常を検出している。
【0152】
次に、アウトカウント数及びOFF操作回数に基づいて、それぞれ無操作状態、球詰まり異常カウント状態及び異常操作状態に分岐する(ステップ232、ステップ234、ステップ236)が、この次の処理が図14と異なっている。すなわち、無操作状態の場合は無操作カウントを加算し(ステップ237)、球詰まり異常状態の場合は球詰まり異常カウントを加算し(ステップ239)、異常操作状態の場合は異常操作カウントを加算する(ステップ241)。従って、各状態において対応するカウントを加算するだけで他の状態のカウントはクリアしない。図14の処理では、他の種類の状態が出現するとステップ238、240、242でクリアされるため、同じ種類の状態が連続して出現しなければカウントは加算されなかった。しかし、図15のステップ237、238、239は加算処理だけなので、連続して同じ状態が出現しなくてもカウントは加算される。
【0153】
また、ステップ232でアウトカウントがB以上と判定された場合、ステップ254へ進むが、次のステップ255でテストカウントがクリアされる。すなわち、正常状態が1回でもあればテストのやり直しをする。これにより、異常操作の誤判定を防止する。
【0154】
また、ステップ244、ステップ246及びステップ248でそれぞれのカウントが各々のしきい値N1 、N2 、N3 より小さいと判断された場合、ステップ258に進み、テスト回数カウントが予め設定された終了回数に達したか否かを判定する。テスト回数カウントが終了回数に達していない場合、図14の処理と同様にステップ256に進んで、クリア1サブルーチンのみを実行する。しかし、テスト回数カウントが終了回数に達した場合は、ステップ254、255、256ですべてのカウントをクリアする。
【0155】
次に図16の処理について説明する。
図16の処理は、図15の処理とほぼ同じであるが、ステップ232でアウトカウントがB以上であると判断された正常操作の場合に、図15のようにステップ254へ進むのではなくステップ256へ進む。これにより、正常操作を間に挟んでも無操作カウント、球詰まり異常カウント、異常操作カウントがクリアされず、このテスト期間内における各異常状態のカウントが保存される。
【0156】
以上の異常発射検出と異常状態の検出の流れでは、各異常状態の連続度によって処理を行うが、上述したようにN1 =3、N2 =1、N3 =2のように連続回数のしきい値を各々設定できるので、出現頻度等に応じて異常検出に重み付け可能である。なお、しきい値N1 、N2 、N3 を1に設定すれば、毎回各状態が発生する毎に異常状態に対する処置を行うことが可能となる。
【0157】
なお、上記各しきい値A、B、C、Dは、入力装置94のスイッチ96及びスイッチ98により次の表5のように設定される。
【0158】
【表5】
Figure 0004086911
なお、しきい値N1 、N2 、N3 についても、入力装置94で設定できるようにしても良い。
【0159】
次に発射制御について図17により説明する。
図17によれば、先ずステップ270で発射ベースタイマが加算され、次のステップ272でこの発射ベースタイマが所定値(例えば301)を超えているか否かを判定する。発射ベースタイマが301を超えていると判定された場合には、ステップ274でこの発射ベースタイマをクリアしてからステップ276へ進み、超えていない場合には直接ステップ276へ進む。
【0160】
ステップ276では、球詰まり異常出力タイマの設定値が0であるか否かを判定する。この出力タイマの設定値が0である場合には、ステップ278に進んで球詰まり異常出力をOFFにする。一方、球詰まり異常出力タイマの設定値が0でない場合には、ステップ280に進み、このタイマを減算すると共に、球詰まり異常出力をONにする。
【0161】
次に、ステップ282に進んで、異常操作出力タイマの設定値が0であるか否かを判定する。この出力タイマの設定値が0である場合には、ステップ284に進んで異常操作出力をOFFにする。一方、異常操作出力タイマの設定値が0でない場合には、ステップ286に進み、このタイマを減算すると共に、異常操作出力をONにする。
【0162】
次のステップ288では、ハンドルONタイマの設定値が0であるか否かを判定する。このタイマの設定値が0の場合にはステップ292に進んで発射出力をOFFにし、0でない場合にはステップ290に進む。
【0163】
ステップ290では、第1実施例と同様に発射ベースタイマが所定値T2 (例えば10)より小さいか否かを判定し、発射ベースタイマがT2 より小さい場合にステップ294で発射出力ONにし、T2 以上の場合にはステップ292で発射出力OFFにする。これにより、発射ベースタイマが0からT2 −1までの間、発射ソレノイド82が励磁されてパチンコ球が発射される。
【0164】
このように球詰まり異常出力タイマと異常操作出力タイマとがセットされていれば、マイクロコンピュータ60はそれぞれ球詰まり異常出力と異常操作出力とをONにする。
【0165】
球詰まり異常出力がONになるとトランジスタ72へH信号が入力されてこのトランジスタが通電し、これによりスイッチ97が閉状態の場合、発射パルスがH信号でもアースに流れてしまうのでトランジスタ80にはL信号が入力される。これにより、球詰まり異常出力タイマがカウント中の時は、パチンコ球の発射が禁止される。なお、スイッチ97を開にすれば、球詰まり異常出力ONの時でも発射禁止の措置を停止させることができる。また、球詰まり異常出力がONの時はトランジスタ74にもH信号が入力されてこのトランジスタが通電するので、球詰まり異常表示用発光ダイオード93に電流が流れて発光する。これにより、球詰まり異常状態時における警告が可能となる。なお、球詰まり異常状態時にこの警告を行うか否かを切り換えるスイッチを設けてもよい。
【0166】
全く同様に異常操作出力がONになると、スイッチ95が閉の場合にはパチンコ球の発射が禁止されると共に、異常操作表示用発光ダイオード91が発光して警告する。なお、異常操作状態時にこの警告を行うか否かを切り換えるスイッチを設けてもよい。
【0167】
また、球詰まり異常出力タイマと異常操作出力タイマのセット値を、セット毎にランダムな値に変更するようにすれば、操作者の予測が困難となり、単発打ちの防止をさらに効果的にすることができる。
【0168】
以上のように、遊技球の流れが異常であっても、第3実施例のように直ちに処値をするのではなく、OFF操作の回数に基づいてさらに詳細に異常状態を検出すので、いわゆる単発打ち狙いを防止できると共に、単なる誤操作や小用のために操作者がパチンコ台を離れるときでも誤って単発打ち狙いと判定するおそれを回避できる。
【0169】
以上が本発明の実施例に係るパチンコ機であるが、この例のみに限定されるものではない。例えばソレノイドでパチンコ球を発射する例について説明したが、モータを用いるようにしてもよい。
【0170】
また、第5実施例において、球詰まり異常状態と異常操作状態という2つの異常状態を検出するようにしたが、どちらか一方のみでもよい。
【0171】
また、基準回数(基準時間)の値を可変できるように構成しても良く、この場合には、パチンコ機の異なる機種毎に適した検出設定をすることができる。また、基準回数(基準時間)を毎回ランダムに変更するように構成すれば、遊技者が異常検出を特定パターンの操作でくぐり抜けようとすることを防止できる。例えば、第1実施例においては、ステップ131の代わりに、ステップ101(電源投入時)及びステップ136のタイミングで、第2実施例においては、ステップ143の代わりに、ステップ101及びステップ158のタイミングで、第3実施例においては、ステップ163の代わりに、ステップ101及びステップ171のタイミングで、第4実施例においては、ステップ175の代わりに、ステップ101及びステップ183のタイミングで、第5実施例においては、ステップ210の代わりに、ステップ101及びステップ256のタイミングで、それぞれランダムな判定基準M1 〜M7 、A〜D、及びN1 〜N3 をセットしても良い。これにより、毎回固定した判定基準でなくなるため、特定パターンでの変則遊技をさらに高精度に防止できる。
【0172】
なお、このランダムな判定基準の設定方法としては、例えばM1 の算出においては、ステップ102で生成されるタイマー乱数(例えば0〜255)を利用し、次式のように求めても良い。
【0173】
1 (ランダム)=4+(タイマー乱数+1)/64 (4≦M1 <9)・・・(1)
また、タイマー乱数の値に対し、例えば下記の表6のように、M1 の値の出現比率に重み付けを持たせるようにしても良い。
【0174】
【表6】
Figure 0004086911
同様にM2 〜M7 等も、(1)式若しくは表6のような重み付けテーブル等に基づいて求めることができる。なお、ここでは、説明のためにタイマー乱数を用いたが、専用乱数を各々設けても良いことは勿論である。
【0175】
さらに、上記各実施例のパチンコ装置に、遊技者の存否を確認するための測距センサーや焦電センサー等の人体検出センサーを取付け、該センサーにより遊技者が検出されなかった時は、たとえ異常発射状態等が検出された場合でも、発射停止制御若しくは警告等を行わないように制御する、又は異常発射状態そのものを検出しないように制御することも可能である。例えば、図7の異常発射検出処理において、ステップ134のハンドルOFFタイマーの確認の代わりに、人体検出センサーの検出結果を判定し、遊技者が検出されない場合は、ステップ136へ進み、検出された場合は、直ちにステップ138へ進む、というように処理する。このように制御することにより、遊技者が席を立った時に、確実に異常発射の誤検出を防止することができる。
【0176】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1の発明では、遊技盤上へパチンコ球が到達していないことを盤面到達検出手段で検出している期間が所定期間続いた場合に、制御装置が発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するようにしたので、遊技者が当りの出る確率の少ない時はファール球を打つようにし、又は発射装置に球を供給せず、当りの出る確率が高いタイミングを見図らってパチンコ球を発射しようとしたときに、上記発射停止制御若しくは警告が行われて変則遊技が狙い通り実行されるのを抑止する、という効果がある。
【0177】
また、請求項2の発明では、パチンコ球の発射装置がパチンコ球を発射する動作をしていることを発射装置作動状態検出手段で検出している同時期に、遊技盤上へパチンコ球が到達していないことを盤面到達検出手段で検出している期間が所定期間続いた場合に、制御装置が発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するようにしたので、発射装置が動作していない場合にもかかる停止制御や警告を行うことを防止すると共に、請求項1の発明と同様に変則遊技が狙い通り実行されるのを抑止する、という効果がある。
【0178】
請求項3の発明では、発射装置にパチンコ球が供給されたことを検出する発射球供給検出手段で第1所定数の発射球の供給が検出された間に、ファール球検出手段で第2所定数以上のファール球が検出された場合、故意にファールにしている変則遊技が行なわれていると判断して、制御装置が発射装置の発射動作を所定時間だけ停止若しくは警告するように制御するようにしたので、遊技者が当りの出る確率の少ない時はファール球になるようにし、当りの出る確率が高いタイミングを見図らってパチンコ球を遊技盤上に発射しようとしたときに、変則遊技が狙い通り実行されるのを抑止する、という効果がある。
【0179】
請求項4の発明では、第1所定数の発射動作が可能な基準期間内において、発射球供給検出手段で第2所定数以上のパチンコ球の供給が検出されない場合、すなわち、発射装置を発射作動状態にしておき、遊技者が当りの出る確率の高いタイミングを見図らってパチンコ球を発射装置に供給し、打出すようにした変則遊技を行った場合に発射装置の発射動作が所定時間だけ停止若しくは警告を行うようにしたので、変則遊技が狙い通り実行されるのを抑止するという効果がある。
【0180】
請求項5の発明では、前記発射装置作動状態検出手段により動作中と検出され、かつ第1所定数の発射動作が可能な基準期間内において、発射球供給検出手段で第2所定数以上のパチンコ球の供給が検出されない場合、発射装置の発射動作が所定時間だけ停止若しくは警告を行うようにしたので、発射装置が動作していない場合にもかかる停止制御や警告を行うことを防止すると共に、請求項4の発明と同様に変則遊技が狙い通り実行されるのを抑止するという効果がある。
【0181】
請求項6の発明では、パチンコ球の発射装置が基準期間内に発射数検出手段で遊技盤上へ到達したことを検出されたパチンコ球の発射数と、この基準期間内に発射装置が最大限発射可能な基準発射数とを比較し、この比較値が判定基準の範囲から外れる場合を変則遊技が行われている異常状態と判断し、制御装置が発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御するので、遊戯者が当りの出る確率の少ない時はファール球を打つようにし、又は発射装置に球を供給せず、当りの出る確率が高いタイミングを見図らってパチンコ球を発射しようとしたときに、変則遊技が狙い通り実行されるのを抑止することができるという効果がある。
【0182】
請求項7の発明では、発射数と基準発射数との比較値が判定基準の範囲から外れている異常状態が検出された場合、さらにオフ操作カウント値に基づいて球詰まり異常又は実行回数異常操作状態を判別し、これらの異常状態となった回数に基づいて発射停止若しくは警告を行うようにしたので、誤操作や休憩時のオフ操作等の明らかに単発打ちを狙っていない状況で発射停止や警告を行うことを回避できるという効果がある。
【0183】
請求項8の発明では、発射数が0の場合に所定の条件下で無操作状態であるとして単発打ち時の操作と区別し、無操作カウンタと、球詰まり異常カウンタ若しくは実行回数異常操作カウンタとをクリアするようにしたので、操作者が小用等のためパチンコ台を離れている場合に発射停止や警告を行うことを回避できるという効果がある。
【0184】
請求項9の発明では、変則遊技が行なわれたとき、パチンコ球の発射動作を停止する制御若しくは警告を行なうか否かを、選択入力装置で切換えて用いることができ、変則遊技に対し、管理者が臨機応変に対応できるという効果がある。
【0185】
請求項10の発明では、入力された信号に基づいて、判定基準として設定された値を変更するようにしたので、パチンコ機の機種、及び各パチンコ機の特性、使用状況に合わせて、変則遊技の有無を適正に判定できるようにするという効果がある。
【0186】
請求項11の発明では、判定基準として設定された値を、所定範囲以内でランダムに変更するようにしたので、特定パターンの変則遊技をさらに高精度に防止できる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すパチンコ機の正面図である。
【図2】前記実施例の盤面到達検出手段を例示する概略構成説明線図である。
【図3】前記実施例の盤面到達検出手段をパチンコ球が通過する状態を示す概略構成説明線図である。
【図4】前記実施例の制御装置の要部を示すブロック図である。
【図5】前記実施例の制御動作を示すフローチャートである。
【図6】図5のフローチャートにおける発射関連タイマーセット処理を示すフローチャートである。
【図7】図5のフローチャートにおける異常発射検出処理の第1手段を示すフローチャートである。
【図8】図5のフローチャートにおける異常発射検出処理の第2手段(第2実施例)を示すフローチャートである。
【図9】図5のフローチャートにおける異常発射検出処理の第3手段(第3実施例)を示すフローチャートである。
【図10】図5のフローチャートにおける異常発射検出処理の第4手段(第4実施例)を示すフローチャートである。
【図11】図5のフローチャートにおける発射制御処理を示すフローチャートである。
【図12】第5実施例の制御装置の要部を示すブロック図である。
【図13】第5実施例の異常発射検出処理を示すフローチャートである。
【図14】第5実施例の異常状態検出処理の1番目の例を示すフローチャートである。
【図15】第5実施例の異常状態検出処理の2番目の例を示すフローチャートである。
【図16】第5実施例の異常状態検出処理の3番目の例を示すフローチャートである。
【図17】第5実施例の発射制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 遊技盤
34 打球ハンドル
36 盤面到達検出装置(発射数検出手段)
40 ファール検出装置(発射数検出手段)
42 発射球供給検出装置(発射数検出手段)
44 タッチ入力検出手段(発射装置作動状態検出手段)
46 ストップ入力検出手段(発射装置作動状態検出手段)
94 判定用情報入力装置(入力装置)

Claims (11)

  1. 発射及び停止操作に応じてパチンコ球を遊技盤上へ発射及び発射の停止を行う発射装置と、
    前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤上へ実際に到達したか否かを検出する盤面到達検出手段と、
    前記盤面到達検出手段により前記パチンコ球が前記遊技盤上へ到達しなかったと検出された期間が判定基準の所定期間を越えたとき、前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤上へ常時連続して到達している正常状態と異なる異常状態であると判定すると共に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する制御装置と、
    を含むパチンコ機。
  2. 前記発射装置が発射動作中か否かを検出する発射装置作動状態検出手段と、をさらに含み、
    前記制御装置は、前記発射装置作動状態検出手段により動作中と検出され、かつ前記盤面到達検出手段により前記パチンコ球が前記遊技盤上へ到達しなかったと検出された期間が判定基準の所定期間を越えたとき、前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤上へ常時連続して到達している正常状態と異なる異常状態であると判定すると共に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御することを特徴とする請求項1のパチンコ機。
  3. 発射及び停止操作に応じてパチンコ球を遊技盤上へ発射及び発射の停止を行う発射装置と、
    前記発射装置に供給されたパチンコ球を検出する発射球供給検出手段と、
    前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤に到達しないファール球となったことを検出するファール球検出手段と、
    前記発射球供給検出手段で判定基準の第1所定数のパチンコ球の供給が検出された間に、前記ファール球カウント手段で前記第1所定数に通常動作時に基づいて設定された判定基準の第2所定数以上のファール球が検出された場合、前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤上へ到達しないファール球となり、このファール球が不要に発生していない正常状態と異なる異常状態であると判定すると共に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する制御装置と、
    を含むパチンコ機。
  4. 発射及び停止操作に応じてパチンコ球を遊技盤上へ発射及び発射の停止を行う発射装置と、
    前記発射装置に供給されたパチンコ球を検出する発射球供給検出手段と、
    判定基準の第1所定数の発射動作が可能な基準期間内において、前記発射球供給検出手段で前記第1所定数に通常動作時に基づいて設定された判定基準の第2所定数以上の前記パチンコ球の供給が検出されない場合には、前記発射装置に供給されたパチンコ球が発射動作に伴い常時連続して検出される正常状態と異なる異常状態であると判定すると共に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する制御装置と、
    を含むパチンコ機。
  5. 前記発射装置が発射動作中か否かを検出する発射装置作動状態検出手段と、をさらに含み、
    前記制御装置は、前記発射装置作動状態検出手段により動作中と検出され、かつ判定基準の第1所定数の発射動作が可能な基準期間内において、前記発射球供給検出手段で前記第1所定数に通常動作時に基づいて設定された判定基準の第2所定数以上の前記パチンコ球の供給が検出されない場合には、前記発射装置に供給されたパチンコ球が発射動作に伴い常時連続して検出される正常状態と異なる異常状態であると判定すると共に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御することを特徴とする請求項4のパチンコ機。
  6. パチンコ球を遊技盤上へ発射可能に構成された発射装置と、
    前記発射装置で発射された前記パチンコ球が前記遊技盤上へ判定基準の基準期間内に到達した個数を検出する発射数検出手段と、
    前記発射数検出手段で前記基準期間内に検出された発射数と、前記基準期間内に前記発射装置が発射可能な判定基準の基準発射数とを比較し、この比較値が所定の判定基準の範囲の下限域よりも少ない方に外れた発射球数減少異常状態であるか否かを検出する発射球数減少異常状態検出手段と、
    前記発射球数減少異常状態検出手段により発射球数減少異常状態であることが検出された場合、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御する制御装置と、
    を含むパチンコ機。
  7. パチンコ球の発射を停止させるためのオフ操作による停止の回数をカウントするオフ操作カウンタと、
    前記基準期間毎にカウントされたオフ操作による停止の回数が判定基準として設定された第1の基準値以下となった回数をカウントする球詰まり異常カウンタ及び前記基準期間毎にカウントされたオフ操作による停止の回数が前記第1の基準値より大きくなった回数をカウントする実行回数異常操作カウンタの少なくともいずれか1つのカウンタと、
    をさらに含み、
    前記制御手段は、前記発射球数減少異常状態検出手段により発射球数減少異常状態であることが検出された場合において、前記球詰まり異常カウンタのカウント値が判定基準として設定された第2の基準値以上であった場合又は前記実行回数異常操作カウンタのカウント値が判定基準として設定された第3の基準値以上であった場合に、前記発射装置の発射動作を所定時間停止若しくは警告するように制御することを特徴とする請求項6のパチンコ機。
  8. 前記発射数検出手段で基準期間内に検出された発射数が0の場合、前記基準期間毎にカウントされたオフ操作による停止の回数が判定基準として設定された第4の基準値以上であった回数をカウントする無操作カウンタと、
    この無操作カウンタのカウント値が判定基準として設定された第5の基準値以上であった場合に、この無操作カウンタ及び前記球詰まり異常操作カウンタ若しくは前記実行回数異常操作カウンタのカウント値をクリアするクリア手段と、
    をさらに含む請求項7のパチンコ機。
  9. 前記制御装置は、前記発射装置の発射動作を所定時間停止する制御若しくは警告を実行するか否かを選択する選択装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項のパチンコ機。
  10. 入力された信号に基づいて、前記判定基準として設定された値を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項9のパチンコ機。
  11. 前記判定基準として設定された値を、所定範囲以内でランダムに変更することを特徴とする請求項1乃至請求項9のパチンコ機。
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