JP4136003B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、パチンコ球を所要のタイミングに合うときだけ発射する変則的な遊技を防止する抑止手段を備えたパチンコ機に係り、特に、解除信号を検出した場合には、抑止手段による発射停止や警告等を解除する手段を備えたパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般のパチンコ機では、パチンコ球が始動口に入賞した際、大当りとなるか否かの判定は、カウンタを利用した乱数を利用して行われている。すなわち、所定の上限値と下限値との間で数をカウントするカウンタをエンドレスで動作させておく。そして始動口にパチンコ球が入球したタイミングに合わせてカウンタの数値を読み出し、この数値があらかじめ定められた大当り数値と一致している場合には当りと判定し、それ以外は外れと判定していた。このようにカウンタを利用した場合、始動口にパチンコ球が入賞するタイミングがランダムなのでカウンタのカウント数値が乱数として機能することとなる。但し、カウンタを利用するため、大当りの入賞タイミングは周期的に出現することになる。
【0003】
このため、遊技者の中には、カウンタが大当りの数値をカウントしているタイミングを図ってパチンコ球を発射し大当りを効率良く狙う者が現われた。この遊技者は、カウンタと同一周期で信号を発生するいわゆる体感機を用いる。これにより大当りが発生したときの始動口へのパチンコ球の入球時点に体感機の信号発生周期の始点を合わせ、体感機の信号に対応してパチンコ球を1発、又は小数発、発射装置から遊技盤上に打ち出す、いわゆる間欠タイミング打ち等の変則遊技を行うものである。この間欠タイミング打ちにより、少ない球数で大当たりを連続的に得ることができるので、多数の過分な賞球が獲得され、ゲーム中回収されるパチンコ球と払い出される賞球とのバランスが崩れゲームとして成立しなくなってしまうという問題が生じる。また、このような遊技方法を知って実施した人と知らずに実施した人との間に大きな差が出来てしまい、遊技者間の不平等を生み、好ましくない。
【0004】
そこで、従来では、この間欠タイミング打ち等の変則遊技が行われている可能性の高い発射異常状態又は操作異常状態が検出されたとき、所定時間パチンコ球の発射を禁止したり、或いは発射強制を行うことによって、パチンコ球の発射のタイミングをずらし、これにより、変則遊技が行われることを防止していた。なお、この変則遊技の行われている可能性の高い発射異常の状態として、例えば、所定の期間内に遊技盤に到達したパチンコ球が極めて少ない場合等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、大当たりをねらった間欠タイミング打ちを効果的に防止する一方、図柄等による大当たりの抽選回数記憶が上限に達したいわゆるメモリフルの状態や大役インターバル(大役のラウンド間等の大入賞口が開放していないタイミング)中の止め打ち等の明らかに無駄打ちを防止するためだけの操作中にも、発射禁止若しくは警告等を行ってしまうこととなった。このため、間欠タイミング打ちをする意思のない善良の客に対しても、いらぬ不安感を与えてしまうといった問題が生じた。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、間欠タイミング打ち等の変則遊技を防止するだけではなく、明らかに狙い打ちをしたのではない状況を的確に検出し、この場合には、発射禁止や警告等を解除することにより、善良な客が安心して操作できるパチンコ機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上課題を解決するために、請求項1に係る発明は、パチンコ球の発射及び停止を行う駆動装置と、
操作状態が通常状態より少ない発射数にする異常操作状態であるか否かを検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段により操作状態が異常であることが検出されたとき、所定時間、パチンコ球の発射を停止させるように前記駆動装置を制御する制御手段と、
発射停止を解除するための解除信号を検出したとき、前記制御手段による発射停止制御を解除する停止解除手段とを有し、
前記解除信号が、メモリフル又は大役インターバルを含み、遊技者が球を発射しても無駄球となり得、慣用的に止め打ちがなされる状態を示すことを特徴としている。
【0008】
請求項2に係る発明は、パチンコ球の発射及び停止を行う駆動装置と、
操作状態が通常状態より少ない発射数にする異常操作状態であるか否かを検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段により操作状態が異常であることが検出されたとき、所定時間、警告信号を出力する警告手段と、
警告を解除するための解除信号を検出したとき、前記警告手段による警告信号の出力を解除する警告解除手段とを有し、
前記解除信号が、メモリフル又は大役インターバルを含み、遊技者が球を発射しても無駄球となり得、慣用的に止め打ちがなされる状態を示すことを特徴としている。
【0009】
請求項3に係る発明は、パチンコ球の発射及び停止を行う駆動装置と、この駆動装置へパチンコ球の発射及び停止のいずれかを指令するための指令信号を出力する信号出力装置と、指令信号に応じて前記駆動装置を制御すると共に、前記指令信号が変化したとき、変化した時点より所定時間遅延させて変化した指令信号に応じて前記駆動装置を遅延制御する制御手段と、前記制御手段による遅延制御を解除するための解除信号を検出したとき、前記制御手段による遅延制御を解除する遅延解除手段と、を含むように構成したものである。
請求項4に係る発明は、前記請求項1〜請求項3の何れか1項記載の発明において、スイッチングトランジスタのベースへの前記解除信号の入力によって変化する、当該スイッチングトランジスタのエミッタ−コレクタ間の電流値に基づき、前記制御手段が自動的に解除信号入力を認識することを特徴としている。
【0010】
【作用】
請求項1に係る発明によれば、異常検出手段により操作状態が異常(通常状態より少ない発射数にする異常操作状態)であることが検出されたとき、制御手段は、所定時間パチンコ球の発射を停止させるように駆動装置を制御する。停止解除手段は、メモリフル又は大役インターバルを含み、遊技者が球を発射しても無駄球となり得、慣用的に止め打ちがなされる状態を示し、発射停止を解除するための解除信号を検出したとき、制御手段による発射停止制御を解除する。従って、異常検出手段により操作状態が異常であることが検出されたときでも制御手段による発射停止制御は行われず、また現に実行されている発射停止制御も解除される。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、異常検出手段により操作状態が異常(通常状態より少ない発射数にする異常操作状態)であることが検出されたとき、警告手段は、所定時間、警告信号を出力する。警告解除手段は、メモリフル又は大役インターバルを含み、遊技者が球を発射しても無駄球となり得、慣用的に止め打ちがなされる状態を示し、警告を解除するための解除信号を検出したとき、警告手段による警告信号の出力を解除する。従って、異常検出手段により操作状態が異常であることが検出されたときでも警告手段による警告信号の出力は行われず、また現に実行されている警告信号の出力も解除される。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、信号出力装置の指令信号が変化したとき、制御手段はこの指令信号を所定時間遅延させて変化した指令信号に応じて駆動装置を制御する。従って、この場合には、操作者がパチンコ球を発射させようと操作しても所定時間発射が遅延する。また、操作者がパチンコ球を停止させようとしても所定時間パチンコ球の発射が続いて、その停止が遅延する。ところが、遅延解除手段は、遅延制御を解除するための解除信号を検出したとき、制御手段による指令信号の遅延制御を解除する。従って、指令信号が変化した場合でも、制御手段による信号遅延制御は行われず、また現に実行されている信号遅延制御も解除される。
【0013】
上記各発明により、単にメモリメモリフルや大役インターバル時などのように遊技者が球を発射しても無駄球となる確率が非常に高く、慣用的に止め打ちがなされる状態において解除信号を出力するようにすれば、慣用的な止め打ち(大当たりを効率的に狙う異常操作とは異なり、それによる遊技者間の不平等若しくはパチンコ店経営者への影響はほとんど無いもの)若しくは誤操作等を誤って操作異常と検出することが避けられる。
【0014】
【実施例】
(第1実施例)
以下、本発明のパチンコ機の実施例を図面を参照して説明する。
【0015】
第1実施例のパチンコ機は、その全体構成を図1に示すように、遊技機本体の前面枠内に遊技盤10が配置されている。遊技盤10の中央上部には図柄表示装置12が配置され、その下位には始動口14が配置され、さらにその下位には大入賞口16が配置されている。また、遊技盤10上には通常入賞口18、風車20及び外れ口22等が配置されている。
【0016】
また、遊技盤10には、図示するように遊技盤10の外周部を丸く囲み、発射装置によって発射されたパチンコ球の通路を構成する内バンド24と外バンド26とが設置されている。内バンド24の出口端部には、戻り球防止部材28が設けられている。
【0017】
また、パチンコ機本体の遊技盤10の下部には、打球待機樋30が配置され、さらにその下方には、賞品球受皿32とパチンコ球発射装置の打球ハンドル34が配置されている。
【0018】
第1実施例のパチンコ機では、制御用の検出手段として、遊技盤10の戻り球防止部材28部分には、パチンコ球の通過を検出するフォトインタラプタで構成した、発射数検出手段の1つとしての盤面到達検出手段である盤面到達検出装置36が配置されている。また、パチンコ機本体に設けられたパチンコ球発射装置の発射通路における、遊技盤の内バンド24と外バンド26との間の通路に入る前位置には、下方に向けたファール球用通路部38が設けられ、このファール球用通路部38には、フォトインターラプタで構成されたファール検出手段であるファール検出装置40が装着されている。
【0019】
パチンコ機の打球待機樋30から、パチンコ球発射装置にパチンコ球を供給する球送り装置部分には、送給されるパチンコ球を検出するようにしたフォトインターラプタで構成された発射球供給検出手段である発射球供給検出装置42が設置されている。
【0020】
さらに、打球ハンドル34部分には、発射装置作動状態検出手段として、打球ハンドル34に人が手を触れているか否かを検出するタッチ入力検出装置44と、ストップボタンを押し操作しているか否かを検出するストップ入力検出装置46とが装着されている。この手段としては従来用いられている発射装置の動作時に発生する磁気信号、音等の信号を検出する手段等で代用しても良い。
【0021】
なお、上述した盤面到達検出装置36、ファール検出装置40、発射球供給検出装置42、タッチ入力検出装置44、及びストップ入力検出装置46は前述した構成に限られるものではなく、光学的、電気的又は物理的性質を利用した種々のセンサを用いることができることは勿論である。
【0022】
また、盤面到達検出装置36として、図2及び図3に例示するようなリーフスイッチ48を用いても良い。このリーフスイッチ48は、遊技盤10の戻り球防止部材28に隣接して配置されている。そして、遊技盤10の内バンド24と外バンド26との間の通路を通って来たパチンコ球が戻り球防止部材28を押し広げて遊技盤上に飛び出す際、押し広げられた戻り球防止部材28によってリーフスイッチ48が図3に示す如く撓んだ閉状態とされて通電され、パチンコ球が遊技盤10上に飛び出した後は自らの弾性力で図2の開状態に復帰する。よって、リーフスイッチ48が閉状態で通電されたときの信号の発生により、パチンコ球が遊技盤10上に打ち出されたことを検出するものである。
【0023】
次に、第1実施例のパチンコ機における制御装置要部の構成を図4のブロック図によって説明する。この制御装置のマイクロコンピュータ(CPU、ROM、RAM等で構成されている)60には、タッチ入力検出手段44として打球ハンドル34に人体が触れていることを検出するタッチスイッチ62が接続され、このタッチスイッチ62とマイクロコンピュータ60は電気的に接続され、またスイッチ62のマイクロコンピュータ60側は抵抗器64を介して電源へプルアップされている。
【0024】
また、マイクロコンピュータ60にはストップ入力検出装置46として発射ストップボタンの発射停止操作を検出するストップスイッチ66が接続され、このストップスイッチ66とマイクロコンピュータ60は電気的に接続され、またストップスイッチ66のマイクロコンピュータ60側は抵抗器64を介して電源へプルアップされている。なお、タッチスイッチ62、ストップスイッチ66の各スイッチは、各スイッチが開状態で端子入力状態はH(ハイ)となる様に構成されているが、逆論理となるように構成されてもよい。
【0025】
このマイクロコンピュータ60には、発射数検出手段である盤面到達検出手段としての盤面到達検出装置36、発射球供給検出装置42、及びファール球検出装置40が接続されており、これらは上述したように例えばフォトインターラプタで構成されている。
【0026】
すなわち、各フォトインターラプタは、フォトトランジスタ68と発光ダイオード70とで構成され、フォトトランジスタ68のコレクタはマイクロコンピュータ60に接続されている。このフォトトランジスタ68のコレクタとマイクロコンピュータ60とは電気的に接続され、またコレクタは抵抗器64を介して電源へプルアップされている。そして、フォトインターラプタを構成する発光ダイオード70からの光がフォトトランジスタ68に当たっている通常状態では、マイクロコンピュータ60にLの信号が入力され、このフォトインターラプタの間をパチンコ球が通過してフォトトランジスタ68に当たっていた光が遮断されると、Hの信号がマイクロコンピュータ60に入力される。
【0027】
また、マイクロコンピュータ60には、パチンコ球発射装置をオンオフさせるトランジスタ80が接続され、このトランジスタ80には発射ソレノイド82が接続され、さらに発射ソレノイド82にはソレノイド電源回路84が接続されている。そして、マイクロコンピュータ60からのHレベルの発射信号がトランジスタ80のベースに入力すると、トランジスタ80がオンし発射ソレノイド82がソレノイド電源回路84から電力の供給を受けて励磁され、パチンコ球を発射する動作を実行する。このとき、ソレノイド電源回路84は、遊技者が打球ハンドル34を操作して調整した発射強度設定に対応する電力量を発射ソレノイド82に供給し、パチンコ球を調整された相応の発射速度で打ち出す。
【0028】
マイクロコンピュータ60には、発射禁止動作選択スイッチ85が接続されている。この選択スイッチ85はパチンコ機の管理者が変則遊技が行なわれたときに発射禁止を行なわせたい場合には、選択スイッチ85をオン操作する。また、遊技者等とのトラブル発生等を考慮して発射禁止を行なわないようにしたい場合には選択スイッチ85をオフ操作する。
【0029】
また、マイクロコンピュータ60の発射禁止表示出力を行う出力端には、トランジスタ86、90が並列に接続され、一方のトランジスタ86には警告表示用発光ダイオード88が接続され、他方のトランジスタ90にはパチンコホールのホールコンピュータに接続するリレースイッチ92が接続される。そして、マイクロコンピュータ60の出力によって、一方のトランジスタ86がオン動作すると発光ダイオード88に通電されて発光表示され、これとともに他方のトランジスタ90がオン動作するとリレースイッチ92が閉動作されホールコンピュータに警告信号が入力される。この変則遊技が実行された際に、警告表示選択スイッチ87により、警告表示を行うかどうかを選択でき、また警告信号選択スイッチにより、警告信号をホールコンピュータへ入力するかどうかを選択できる。なお、警告表示選択スイッチ87と警告信号選択スイッチ89とを、1つのスイッチで兼用させ、このスイッチの開閉により警告表示と警告信号入力の有無の選択を同時に行えるようにしてもよい。
【0030】
このように、パチンコホールの全てのパチンコ機に接続され、各パチンコ機の稼動状態を管理するホールコンピュータに変則遊技の警告信号も入力するようにすれば、変則遊技の実態を集中管理でき、しかも選択スイッチ85のON、OFF操作によって発射禁止処理を行なうか否かも選択実行できるので、各々のパチンコ店の営業方針に沿った対応処置を取ることが可能になる。
【0031】
さらに、マイクロコンピュータ60には、トランジスタ78のコレクタが接続され、コレクタ側で抵抗器64を介して電源へプルアップされている。このトランジスタ78のエミッタはアース接続され、そのベースは抵抗を介してトランジスタ75のコレクタに接続されている。トランジスタ75のエミッタは電源に接続され、そのベースはフォトトランジスタ79のコレクタに接続されている。フォトトランジスタ79は、そのベース側が外部からの解除入力信号を受け取って発光するLED51の光を受けるように配置され、エミッタはアース接続されている。すなわち、フォトトランジスタ79はLED51と併せ、1つのフォトカプラーとして使用される。
【0032】
なお、上記解除入力信号は、単にメモリメモリフルや大役インターバル時などのように遊技者が球を発射しても無駄球となる確率が非常に高く、慣用的に止め打ちがなされる状態において、図示しない外部装置からLED51に入力される。
【0033】
また、マイクロコンピュータ60には判定用情報入力手段である入力装置94として、2つのスイッチ96、98がそれぞれ接続され、これらの各スイッチ96、98とマイクロコンピュータ60は電気的に接続され、またマイクロコンピュータ60側は抵抗器64を介して電源へプルアップされており、各スイッチが開状態で端子入力状態はHとなる様に構成されている。なお、逆論理で構成してもよい。
【0034】
これら2つのスイッチ96、98を用いて4種の組み合せ信号を入力することにより、4種の判定基準の数値を例えば下記の表1の如く特定することができる。
【0035】
【表1】
【0036】
すなわち、判定基準としての判定個数M1 の数値は、マイクロコンピュータのROMにあらかじめ記憶させておき、例えば第1のスイッチ96(設定入力1)がHで第2のスイッチ98がLの信号がマイクロコンピュータ60に入力された場合には、マイクロコンピュータ60ががROMから対応する判定個数M1 の5回の値を読み出してくる。また、図4に示す入力装置94の状態では、スイッチ96、98が共に開でHの信号がCPUに入力されているので、表1の判定個数8がCPUのRAMに記憶される。
【0037】
ここで表1において設定入力1とはスイッチ96、設定入力2とはスイッチ98によりそれぞれ入力される信号をいう。なお、本明細書において判定基準というときは判定個数、判定回数、判定比率等の判定に関する値全般を指すものとする。なお、例えば判定個数の代わりに、基準回数に対する判定個数の判定比率(%)をROMに格納しておき、この判定比率を読み取った後で、判定個数を演算するようにしても良い。いずれにしても、ROMに格納されている判定基準値の表現は、任意好適に変更できる。
【0038】
このような判定基準を具体的に決定する場合には、例えばパチンコ機で通常の遊技を行なった場合、ファールが発生したり、役物の貯留メモリがメモリフルになって止め打ちをしている等のためにパチンコ球が遊技盤面上に到達しない確率を考慮して決定する。
【0039】
次に、上述のように構成された第1実施例のパチンコ機の制御動作を説明する。
【0040】
図5のフローチャートは、第1実施例のパチンコ機のゲーム動作を制御するメインルーチンに相当する割込ルーチンであり、一定周期で繰り返し処理動作を行うためのものである。なお、この割込ルーチンは、周期的に発生する割込信号(ワンチップCPUに一般的に搭載されるタイマー等を利用したものでも、外部装置で作成したものでも良い)により起動され、各処理が時分割的に実行される。
【0041】
この割込ルーチンでは、まず初めにステップ100で電源投入時か否かを、RAMの特定エリアに特定データが書かれているか等をチェックすることによって判断する。投入時であると判断された場合にはステップ101に進み、初期化処理を実行後、次の割込処理開始まで待機する。ステップ100で電源投入時でないと判断された場合には、ステップ102に進みタイマー乱数更新の処理を行う。すなわち、割込処理実行毎に、自動的に数をカウントするカウンタのカウント値をチェックし、カウント値が所定の上限値を越えたときに、カウンタのカウント値を0に更新する処理を行う。これによりカウンタは0〜所定上限値までの数を繰り返しカウントすることになる。
【0042】
次に、ステップ103でパチンコ球の発射装置等に関連する発射関連タイマーセットの処理を実行し、ステップ104へ進む。ステップ104では、遊技者が単発打ち等の不当な遊技を行っているか否かを判別する異常発射検出の処理を行いステップ105に進む。
【0043】
ステップ105では、ステップ104で異常発射が検出された場合であっても、メモリメモリフルや大役インターバル時などのように遊技者が球を発射しても無駄球となる確率が非常に高く、慣用的に止め打ちがなされる状態を示す解除信号が入力されたときには、次のステップ106で実行される単発打ち防止のための制御を解除するための解除処理を行う。なお、例えばこの解除処理では、各種タイマーのクリアを行う。
【0044】
次のステップ106では、異常発射が検出され、かつステップ105で解除処理が実行されなかった場合、発射開始操作時の発射禁止制御若しくは発射停止操作時の発射強制制御を実行し、次の割込処理開始まで待機する。なお、この割込処理開始からステップ106の発射制御処理の完了までの処理時間より、割込周期の時間を十分長く設定しておき、この割込処理実行中に次の割込処理が開始されることがないようにしている。
【0045】
次に、前述したステップ103における発射関連タイマーセットの処理の詳細を図6のフローチャートによって説明する。まず始めにステップ108で、パチンコ機の打球ハンドル34に遊技者が触っているか否かをタッチ入力検出手段44によって検知し、遊技者が打球ハンドル34にタッチしていると判断した場合には、ステップ110に進み、そうでない場合にはステップ114に進む。
【0046】
ステップ110では、打球ハンドル34近傍に設けられたストップボタンを遊技者が操作してパチンコ球の発射を停止しているか否かをストップ入力検出手段46によって検知し、発射をストップしていないと判断された場合にはステップ112に進み、発射をストップしていると判断した場合にはステップ114に進む。
【0047】
ステップ112では、ハンドルONタイマーを加算すると共に、ハンドルOFFタイマーをクリアし、リターンする。
【0048】
ステップ114では、逆にハンドルONタイマーをクリアすると共に、ハンドルOFFタイマーを加算し、リターンする。
【0049】
次に、前述したステップ104における異常発射検出の処理の4つの例について、図7乃至図10により説明する。
【0050】
まず始めに、異常発射検出処理の第1の例を図7のフローチャートにより説明する。図7では、ステップ128で発射ベースタイマーが0か否かを判断する。発射ベースタイマーは発射装置がパチンコ球を打ち出す周期的なタイミングを決定するためのもので、例えば0から所定の上限値までをカウントするカウンタで構成される。よって、発射ベースタイマーの値が0であるということは、カウンタが一順したことを意味し、0でないということは、カウンタが0以外の数をカウントしていることを意味する。
【0051】
そして、発射ベースタイマーが0となったと判断された場合には、ステップ130に進み、無発射カウンタを1加算して、ステップ131に進む。また、ステップ128で発射ベースタイマーが0でないと判断された場合には、直ちにステップ131へ進む。
【0052】
ステップ131では、無発射カウンターの判定基準となる判定個数M1 をセットし、次のステップ132に進む。この判定回数M1 は、上述したように、2つのスイッチ96、98の4種の組み合せ信号によって、上記表1の例のように設定される。
【0053】
ステップ132では、到達入力がONか否かを判断する。すなわち、遊技盤10上に設けた盤面到達検出手段36をパチンコ球が通過したことを検出すれば到達入力がONとなる。ステップ132で到達入力がONと判断された場合には、ステップ136に進み、到達入力がない場合にはステップ134に進む。
【0054】
ステップ134では、ハンドルOFFタイマーが一定値以上か、一定値未満かを判断する。ハンドルOFFタイマーが一定値以上の場合には、パチンコ球を発射停止している時間が十分に長く、ゲームを中断しているか、又はパチンコ機が不使用の状態、すなわち発射装置不作動状態であると判断されるので、ステップ136に進む。また、ハンドルOFFタイマーが一定値未満の場合には、単発打ち等の変則遊技が行われている可能性があるのでステップ138に進む。
【0055】
ステップ136では、遊技盤面中へパチンコ球が打込まれ、又は遊技が行なわれておらず、変則遊技中とは考えられないので、無発射カウンタをクリアする処理を実行し、ステップ138に進む。
【0056】
ステップ138では、無発射カウンタが判定個数M1 (例えば、5回)か否かを判断し、判定個数M1 でない場合にはリターンする。なお、この判定個数M1 は機種毎に設定できる様にしても良いし、毎回判断基準が所定範囲内で変化する様にしても良い(例えば4〜8回)。また、判定個数M1 である場合には、無発射の状態が一定時間継続するので、単発打ち等の変則遊技が行なわれていると考えられるのでステップ142へ進む。
【0057】
ステップ142では、発射禁止タイマーを所定時間にセットし、リターンする。なお、発射禁止タイマーのセット時間は、あらかじめ定められた一定時間でも良いし、又はその都度設定されるランダムな時間でも良い。この際、ランダム時間の設定には、ステップ102で生成されるタイマー乱数を適当に加工して(例えば、2500+タイマー乱数(0〜255)×40)、タイマー値(タイマー値×割り込み周期=タイマー時間)とすれば良い。
【0058】
なお、発射禁止タイマーが一定時間又はランダムな時間セットされると、後述するように図12のフローチャートに示す発射禁止の制御が行われる。そして、発射禁止タイマーが一定時間セットされたときには、遊技者が発射装置の発射操作をしてから一定時間パチンコ球が発射されない。また、発射禁止タイマーがランダムな時間セットされると、遊技者が発射装置の発射操作をしてからその都度ランダムな時間パチンコ球が発射されない。このようにランダムな時間発射禁止を行えば、遊技者が発射禁止の時間分だけ早期に発射装置の発射操作を行って当りの発生し易い時期にタイミングを合わせて発射することを困難にし、変則遊技を抑止できる。
【0059】
次に、ステップ104の異常発射検出処理の第2の例を図8によって説明する。この第2の例は、発射装置に供給された発射球入力カウントが所定数に達するまでに検出されたファール球のカウント値によって変則遊技を検出しようとするものである。
【0060】
図8のフローチャートに示すように、まず、ステップ143で、当該異常発射検出処理における判定基準となる発射球入力カウントの判定個数M2 と、ファール球入力カウントの判定個数M3 とをセットし、次のステップ144に進む。なお、これらの判定個数は、2つのスイッチ96、98の4種の組み合せ信号によって、次の表2の如く設定される。
【0061】
【表2】
【0062】
ステップ144では、ファール入力がOFFからONになったかを判断する。すなわち、ファール検出手段40をパチンコ球が通過したか否かを検出する。ここでファール入力が検出されたと判断された場合には、ステップ146に進んでファール入力カウントを1加算して、ステップ148に進む。これにより、ファール球の数を検知する。またステップ144でファール入力がない場合には、ステップ148に進む。
【0063】
ステップ148では、発射球入力がOFFからONになったかを判断する。すなわち発射球供給検出手段42をパチンコ球が通過したことを検出する。ここで発射球供給が検出されたと判断された場合には、発射装置からパチンコ球が発射されていることに他ならないので、ステップ150に進み、発射球入力カウント値を1加算して、ステップ152に進む。また、ステップ148で発射球入力がないと判断された場合には、ステップ152に進む。
【0064】
ステップ152では、発射球入力カウント値が判定個数M2 に等しいか否かを判断し、M2 に等しくないと判断された場合には、リターンし、等しいと判断された場合には、ステップ154に進む。
【0065】
ステップ154では、ファール入力カウント値が判定個数M3 以上か、又は未満かを判断し、M3 以上の場合にはステップ156に進み、M3 未満の場合にはステップ158に進む。すなわち、ステップ152とステップ154との判断の組み合わせにより、パチンコ球を発射した球数に対するファール球の発生球数の割合によって、当りの発生の可能性が高い時だけパチンコ球を遊技盤面上に打込み、当り発生の可能性がないときは発射したパチンコ球がファールとなるようにして回収する変則遊技が行なわれているか否かを判断するものである。例えば、パチンコ球をM2 =30発打った間に、ファール球がM3 =15発以上あった場合には変則遊技が行なわれていると判断するものである。
【0066】
よって、前述したように、ステップ154でファール入力カウント値が判定個数M3 以上と判断された場合には、変則遊技状態と考えられるので、ステップ156において、発射禁止タイマーを所定時間にセットする。なお、発射禁止タイマーのセット時間は、あらかじめ定められた一定時間でも良いし、又はその都度設定されるランダムな時間でも良い。
【0067】
また、ステップ154でファール入力カウント値が判定個数M3 未満と判断された場合には、正常な遊技状態と考えられるので、ステップ158において、ファール入力カウント値をクリアし、さらに発射球入力カウント値をクリアして、リターンする。
【0068】
上述のように第2の異常発射検出処理の例によれば、発射装置のパチンコ球打出し力を低くしてファールを発生させることにより、当りの発生し易いタイミングだけパチンコ球を発射する変則遊技を検出することができる。
【0069】
次に、ステップ104の異常発射検出処理の第3の例を図9によって説明する。この第3の例は、基準期間内で発射装置に供給されたパチンコ球の入力カウントが判定個数以下の場合を異常発射として検出しようとするものである。なお、基準期間という時は基準時間、基準回数を含むものとする。
【0070】
図9のフローチャートが示すように、ステップ160で発射禁止タイマーが0か否かを判断し、0である場合は次のステップ161に進み、0でない場合はリターンする。すなわち、発射禁止タイマーがセットされていない場合に限り、異常発射検出処理を実行し、再度のタイマーのセットを防止するようにしている。
【0071】
ステップ161では、発射ベースタイマーが0か否かを判断する。発射ベースタイマーは発射装置がパチンコ球を打ち出す周期的なタイミングを決定するためのもので、例えば0から所定の上限値(例えば301)までを繰返しカウントする(後述するステップ184〜ステップ186)カウンタで構成される。
【0072】
そして、発射ベースタイマーが0となったと判断された場合には、ステップ162に進み、発射カウンタを1加算して、ステップ163に進む。また、ステップ161で発射ベースタイマーが0でないと判断された場合には、直ちにステップ163へ進む。
【0073】
ステップ163では、基準回数設定装置94であらかじめ設定された基準回数(基準時間でも良い)M4 と判定個数M5 とをRAMから読み出して判定基準をセットする処理を実行し、ステップ164へ進む。なお、基準回数及び判定個数は、2つのスイッチ96、98の4種の組み合せ信号によって、次の表3の如く設定される。
【0074】
【表3】
【0075】
表3より、例えば第1のスイッチ96(設定入力1)がHで第2のスイッチ98がLの信号がマイクロコンピュータ60に入力された場合には、マイクロコンピュータ60がROMから対応する基準回数M4 の20回、及び判定個数M5 の15回の値を読み出してくる。なお、基準回数を基準時間(秒)に換算する場合には、例えば基準回数50回とすると、判定の時間は、50回×604msec≒30秒となり、判定個数は40個となり、これらの数値がROMから読出されてRAMに記憶され、後の判断処理のとき読み出されて判断資料として用いられる。
【0076】
次のステップ164では、ハンドルOFFタイマーが所定値Tを越えているか否かを判断する。ハンドルOFFタイマーが所定値Tを越えている場合には、パチンコ球の発射を停止している時間が十分に長く、ゲームを中断しているか、又はパチンコ機が不使用の状態、すなわち発射装置不作動状態であると判断されるので、ステップ165に進み発射カウンタをクリアしてステップ166に進む。また、ハンドルOFFタイマーが所定値T以下の場合には、単発打ち等の変則遊技が行われている可能性があるのでステップ166に進む。
【0077】
ステップ166では、発射球供給入力がOFFからONに変化したかを判定する。すなわち、パチンコ球が発射球供給検出装置42を通過したか否かを判定する。そして、ステップ166で、発射球供給入力がOFFからONに変化したと判定した場合には、ステップ167に進み、発射球入力カウントを1だけ加算し、ステップ168に進む。
【0078】
また、ステップ166で発射球供給入力のOFFからONへの変化がないと判定した場合には、直ちにステップ168へ進む。
【0079】
ステップ168では、発射カウンタのカウント値が前述したステップ163でセットした基準回数(=M4 )に到ったか否かを判断し、基準回数M4 に到らない場合はリターンし、到った場合には、ステップ169に進む。
【0080】
ステップ169では、発射球入力カウント値がステップ163でセットした判定個数(=M5 )を越えているか否かを判断し、判定個数M5 以下になった場合には、ステップ170へ進み発射禁止タイマーの値をセットしてステップ171へ進む。発射禁止タイマーの値は、一定値でもランダムな値でもよい。また、ステップ169で発射球入力カウント値が判定個数を上回った場合には、直ちにステップ171へ進む。
【0081】
すなわち、前述したステップ168と、ステップ169との判断の組み合わせにより、発射装置がパチンコ球を発射する動作をした回数である発射回数カウント値に対する、パチンコ球が発射された回数である発射球入力カウント値の割合によって、当りの発生の可能性が高い時だけパチンコ球を遊技者が打球待機樋30内に送給して発射装置により遊技盤上に打込み、当り発生の可能性がないときは、発射装置を空打ち状態にしておく変則的な遊技が行なわれているか否かを判断するものである。よって、発射装置が基準回数M4 回発射動作をしたにもかかわらず、発射装置にパチンコ球が供給され打出された個数が判定個数M5 以下の場合には、変則遊技が行なわれているものと考えられるのでステップ170に進み、そうでない場合には正常な遊技が行なわれていると考えられるのでステップ171に進む。
【0082】
上述のように異常発射検出の第3の例によれば、当りの発生し易いタイミングだけ打球待機樋を通じてパチンコ球を発射装置に供給し、発射させる変則遊技を検出できる。
【0083】
次に、ステップ104の異常発射検出処理の第4の例を図10によって説明する。この第4の例では、実際に遊技盤10に到達したパチンコ球と判定個数との比較に基づいて異常発射の検を行うというものである。
【0084】
図10のフローチャートが示すように、ステップ172で発射禁止タイマーが0か否かを判断し、0である場合は次のステップ173に進み、0でない場合はリターンする。すなわち、発射禁止タイマーがセットされていない場合に限り、異常発射検出処理を実行し、再度のタイマーのセットを防止するようにしている。
【0085】
ステップ173では、発射ベースタイマーが0か否かを判断する。発射ベースタイマーは発射装置がパチンコ球を打ち出す周期的なタイミングを決定するためのもので、例えば0から所定の上限値(例えば301)までを繰返しカウントする(後述するステップ184〜ステップ186)カウンタで構成される。
【0086】
そして、発射ベースタイマーが0となったと判断された場合には、ステップ174に進み、発射カウンタを1加算して、ステップ175に進む。また、ステップ173で発射ベースタイマーが0でないと判断された場合には、直ちにステップ175へ進む。
【0087】
ステップ175では、基準回数設定装置94であらかじめ設定された基準回数(基準時間でも良い)M6 と判定個数M7 とをRAMから読み出して判定基準をセットする処理を実行し、ステップ176へ進む。なお、基準回数及び判定個数は、2つのスイッチ96、98の4種の組み合せ信号によって、次の表4の如く設定される。
【0088】
【表4】
【0089】
次のステップ176では、ハンドルOFFタイマーが所定値Tを越えているか否かを判断する。ハンドルOFFタイマーが所定値Tを越えている場合には、パチンコ球の発射を停止している時間が十分に長く、ゲームを中断しているか、又はパチンコ機が不使用の状態にあると判断されるので、ステップ177に進み発射カウンタをクリアしてステップ178に進む。また、ハンドルOFFタイマーが所定値T以下の場合には、単発打ち等の変則遊技が行われている可能性があるのでステップ178に進む。
【0090】
ステップ178では、到達入力がOFFからONに変化したかを判定する。すなわち、パチンコ球が盤面到達検出装置36を通過したか否かを判定する。そして、ステップ178で、到達入力がOFFからONに変化したと判定した場合には、ステップ179に進み、到達入力カウントを1だけ加算し、ステップ180に進む。
【0091】
また、ステップ178で到達入力のOFFからONへの変化がないと判定した場合には、直ちにステップ180へ進む。
【0092】
ステップ180では、発射カウンタのカウント値が前述したステップ175でセットした基準回数(=M6 )に到ったか否かを判断し、基準回数M6 に到らない場合はリターンし、到った場合には、ステップ181に進む。
【0093】
ステップ181では、到達入力カウント値がステップ175でセットした判定個数(M7 )を越えているか否かを判断し、判定個数M7 以下になった場合には、ステップ182へ進み発射禁止タイマーの値をセットしてステップ183へ進む。発射禁止タイマーの値は、一定値でもランダムな値でもよい。また、ステップ181で到達入力カウント値が判定個数を上回った場合には、直ちにステップ183へ進む。
【0094】
すなわち、上述したステップ180とステップ181とは、2つのステップが組み合わさって、異常発射の検出をするものであり、例えば基準回数M6 を100回、判定個数M7 を80個とすると、ステップ180で発射装置が基準回数100回、パチンコ球を発射動作したと判定し、パチンコ球が実際に遊技盤上へ打ち出されたパチンコ球の個数が例えば85個であれば、ステップ181で判定個数80個を越えていると判定されるので異常発射は行われていないと判定し、実際に遊技盤上へ打ち出されたパチンコ球の個数が例えば30個であれば、判定個数80個を下回っているので、異常発射が行われていると判定するものである。
【0095】
ステップ183では、発射カウンタをクリアするとともに、到達入力カウントをクリアし、リターンする。なお、本ステップ183にて1回のテストが精算され、次の基準回数でのテストに移行する。
【0096】
なお、上述した異常発射検出処理では、パチンコ球が実際に遊技盤10上に打ち出された個数を判定するのに発射数検出手段としての盤面到達検出装置36を用いたが、この手段に代えて、従来検出していた遊技盤10の始動口14、大入賞口16、通常入賞口18及び外れ口22への入球数を積算して用いても良い。この場合には、パチンコ球が発射カウンタのカウント開始時から各入賞口等へ入球するまでの平均到達時間を考慮して、あらかじめROMに記憶させる判定個数のレベルを下げて、正確に異常発射が検出できるよう調整しておけば良い。
【0097】
また、盤面到達検出装置36に代わる発射数検出手段として、発射球供給検出装置42で検出された供給数から、ファール球検出装置40で検出されたファール球の数を差し引いて実際に遊技盤10上に打ち出された個数を判定するようにしても良い。
【0098】
上述のように異常発射検出の第4の例によれば、当りの発生し易いタイミングだけ打球待機樋を通じてパチンコ球を発射装置に供給し、発射させる変則遊技を検出できる。
【0099】
図7、図8、図9及び図10に示す4種の異常発射検出ルーチンは各々を単独で実施する例について説明したが、図8と、図9の異常検出処理とを組み合わせて実施しても良い。このように処理を組み合わせた場合には、発射装置のパチンコ球打出し力を低くしてファールを発生させることにより、当りの発生し易いタイミングだけパチンコ球を発射する変則遊技と、当りの発生し易いタイミングだけ打球待機樋を通じてパチンコ球を発射装置に供給し、発射させる変則遊技とを検出でき、図7に示す第1の異常発射の検出手段と同様の効用を発揮できる。なお、図7、図8、図9及び図10のすべての処理とを組み合わせて実施し、より万全な異常発射検出手段として構成しても良いことは勿論である。
【0100】
次に、前述した図5のステップ105における解除処理を図11のフローチャートによって説明する。
【0101】
まず、ステップ184で解除入力がONかOFFかを判定する。解除入力がONの場合、次のステップ185に進み、OFFの場合はリターンする。ステップ185では発射禁止タイマーをクリアし、リターンする。すなわち、解除入力信号が入力された時は、発射禁止タイマーがセットされていてもクリアされる。
【0102】
なお、解除入力のON、OFFは、次のような流れでマイクロコンピュータ60へ伝達される。
【0103】
解除入力信号がLED51に入力されない場合、トランジスタ78は通電せず、マイクロコンピュータ60には、電源電圧によりH信号が入力された状態となっている。ここで、解除入力信号が外部からLED51に入力すると、LED51が発光する。このLED51の光を受けることによりフォトトランジスタ79が通電し、トランジスタ75のエミッタに接続された電源から電流が流れてトランジスタ75のベースに印加された電圧がLとなってトランジスタ75が通電する。トランジスタ75が通電すると、トランジスタ78のベースに印加される電圧がHとなってトランジスタ78が通電する。トランジスタ78が通電すると、電源から抵抗器64を介してアースに電流が流れるので、マイクロコンピュータ60へ入力される信号がHからLに変わる。このようにしてマイクロコンピュータ60は、解除入力のON、OFFを知ることができる。
【0104】
次に、前述した図5のステップ106における発射制御の処理の詳細を図12のフローチャートによって説明する。まず始めにステップ186で、発射ベースタイマーを1加算し、ステップ187に進んで発射ベースタイマーが所定値(この値を例えば302として以下に説明する)以上か否かを判断し、302以上であったらステップ188に進んで発射ベースタイマーをクリアし、302未満であったら直ちにステップ189に進む。これらのステップ186、187及び188によって、発射ベースタイマーが0〜301の周期で繰り返し加算されるので、発射装置がパチンコ球を発射する動作を繰り返す動作周期が設定される。
【0105】
次のステップ189では、発射禁止タイマーが0か否かを判断し、0でない場合はステップ190へ進み、0である場合はステップ192へ進む。発射禁止タイマーが0でない場合は、発射禁止を行っている場合であるので、発射禁止の時間をカウントするため、ステップ190で発射禁止タイマーを1減算する。そして、発射禁止表示出力をONにして強制的に発射を停止していること表示し、さらに無発射カウンターをクリアして、次のステップ198に進む。
【0106】
ステップ189で発射禁止タイマーが0である場合は、発射禁止処理が行われていない場合であるので、ステップ192に進み、発射禁止表示出力をOFFにして次のステップ194に進む。
【0107】
ステップ194では、ハンドルONタイマーが0か否かを判断し、0の場合は打球ハンドル34が発射のための操作をなされていない場合やストップ入力がある場合であるので、ステップ198に進み、ハンドルONタイマーが0でない場合はパチンコ球を発射すべき状態にあると判断され、ステップ196に進む。
【0108】
ステップ196では、発射ベースタイマーの値が所定値(例えば10)未満か否かを判断し、10以上の場合には、発射タイミングではないため、ステップ198に進んで発射装置を発射動作させるための発射出力をOFFとする処理を実行してリターンする。また、発射ベースタイマーが10未満の場合には、発射ベースタイマーの0〜301の間におけるパチンコ球を発射可能なタイミング時期に当るので、ステップ199に進み発射装置にマイクロコンピュータ60から発射出力をONする出力を送る処理をしてリターンする。
【0109】
(第2実施例)
第1実施例で示した図5のステップ105の解除処理は、同図ステップ104の異常発射検出処理がどのようなものであれ適用可能であるが、異常発射検出時に設定されるタイマーの種類に応じて処理の内容が具体的に異なってくる。
【0110】
例えば、第1実施例では、発射異常が検出された時、直ちに発射禁止等を行っていたが、この発射異常時の操作をチェックしてから対処することにより変則遊技を狙っていたか否かをさらに高精度で判別することができる異常検出処理においては、後述するように球詰まり異常出力タイマーや異常操作タイマーがセットされ、また各種のカウントがなされる。そこで、解除処理においては、これらのタイマーやカウント等をクリアすれば良いことになる。このような場合の例を第2実施例として以下に開示する。
【0111】
第2実施例のパチンコ機における制御装置要部の構成を図13のブロック図によって説明する。なお、上記各実施例と同一の構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0112】
この制御装置のマイクロコンピュータ60には、通常入賞口18や大入賞口16へ入力したパチンコ球(以下「セーフ球」という)を検出するセーフ球供給検出回路43及び外れ口22へ入力したパチンコ球(以下「アウト球」という)を検出するアウト球検出回路41が接続されている。これらの回路は第1実施例の他の回路の場合でも説明したように例えばフォトインターラプタで構成されている。
【0113】
すなわち、各フォトインターラプタは、フォトトランジスタ68と発光ダイオード70とで構成され、フォトトランジスタ68のコレクタはマイクロコンピュータ60に接続されている。このフォトトランジスタ68のコレクタとマイクロコンピュータ60とは電気的に接続され、またコレクタは抵抗器64を介して電源へプルアップされている。そして、フォトインターラプタを構成する発光ダイオード70からの光がフォトトランジスタ68に当たっている通常状態では、マイクロコンピュータ60にLの信号が入力され、このフォトインターラプタの間をパチンコ球が通過してフォトトランジスタ68に当たっていた光が遮断されると、Hの信号がマイクロコンピュータ60に入力される。
【0114】
また、マイクロコンピュータ60には、発射強度の強弱を判定する発射強度判定回路81が接続されている。この発射強度判定回路81は、コンパレータ83から構成され、このコンパレータ83の入力端には、ソレノイド電源回路84と、安定化電源とがそれぞれ抵抗を介して接続されており、出力端にはマイクロコンピュータ60が接続されている。
【0115】
また、マイクロコンピュータ60には、後述するように、異常操作が検出された時に異常操作出力信号を出力する出力端と、球詰まり異常操作が検出された時に球詰まり異常出力信号を出力する出力端とが用意されている。
【0116】
マイクロコンピュータ60の異常操作出力信号の出力端には、トランジスタ71、73が並列に接続され、一方のトランジスタ73には異常操作表示用発光ダイオード91が接続され、他方のトランジスタ71には、スイッチ95を介してトランジスタ80が接続されている。
【0117】
マイクロコンピュータ60の球詰まり異常出力信号の出力端には、トランジスタ72、74が並列に接続され、一方のトランジスタ74には球詰まり異常表示用発光ダイオード93が接続され、他方のトランジスタ72には、スイッチ97を介してトランジスタ80が接続されている。
【0118】
なお、解除入力信号をマイクロコンピュータ60に伝達する手段に関しては、第1実施例と同様である。
【0119】
次に、第2実施例に係るパチンコ機の異常発射検出、解除処理及び発射制御について図14乃至図19のフローチャートにより説明する。なお、発射動作制御のメインルーチンや発射関連タイマーの処理を、それぞれ第1実施例における図5及び図6と同様とし、その説明を省略する。
【0120】
第2実施例に係るパチンコ機における図5のステップ104の異常発射検出処理を図14乃至図17のフローチャートに沿って説明する。
【0121】
図14のステップ200で発射ベースタイマーが0か否かを判定する。発射ベースタイマーが0となったと判定された場合には、ステップ202に進み、発射カウンタを1加算して、ステップ204に進む。一方、ステップ200で発射ベースタイマーが0でないと判定された場合には、ステップ210へ進む。
【0122】
ステップ204では、ハンドルOFFタイマーが0であるか否かを判定し、0の場合、すなわちハンドルOFFではない場合は、ステップ206に進み、0でない場合すなわちハンドルOFFの場合はステップ208に進む。
【0123】
ステップ206では、発射強度判定回路81により検出された発射強度入力の強弱を判定する。この発射強度入力の検出は次のようにして行われる。ソレノイド電源回路84が遊技者が打球ハンドル34を操作して調整した発射強度設定に対応するソレノイド駆動電圧を発射ソレノイド82に印加すると、該電圧がコンパレータ83の一方の入力端(+)に入力する。一方、コンパレータの他方の入力端(−)には、基準電圧としての安定化電源からの電圧が印加している。コンパレータ83は、ソレノイドへの供給電圧が基準電圧より大きい時はH信号を出力し、小さい時はL信号を出力する。出力された信号はマイクロコンピュータ60へ入力され、これによって発射強度入力の強弱を判定することができる。
【0124】
ステップ206において発射強度入力が強い(H)と判定された場合は、ステップ210へ進み、弱い(L)と判定された場合は、ファール球の発射とみなしてハンドルOFFの場合と同じようにステップ208に進む。
【0125】
ステップ208では、OFF操作カウントを加算する。このOFF操作カウント数は、後述する異常状態の検出に使用される。
【0126】
ステップ210では、基準回数設定装置94であらかじめ設定された基準回数(基準時間でも良い)と判定個数とをRAMから読み出して判定基準をセットする処理を実行し、ステップ212へ進む。
【0127】
ステップ212では、ハンドルOFFタイマーが所定値を越えているか否かを判断する。ハンドルOFFタイマーが所定値を越えている場合には、パチンコ球の発射を停止している時間が十分に長く、ゲームを中断しているか、又はパチンコ機が不使用の状態にあると判断されるので、ステップ218に進む。
【0128】
ステップ218では、発射カウント、アウトカウント、OFF操作カウントをクリア(以下「クリア1サブルーチン」という)し、次のステップ220に進む。ステップ220では、球詰まり異常カウント、無操作カウント、異常操作カウントをクリアする(以下「クリア2サブルーチン」という)。
【0129】
一方、ステップ212でハンドルOFFタイマーが所定値未満の場合には、単発打ち等の変則遊技が行われている可能性があるので次のステップ214に進む。 ステップ214では、異常操作出力タイマーが0であるか否かを判定し、0である場合は次のステップ216に進み、0でない場合にはステップ218に進む。 ステップ216では、球詰まり異常出力タイマーが0であるか否かを判定し、0である場合には次のステップに進み、0でない場合はステップ218に進む。すなわち、異常操作出力タイマーと球詰まり異常出力タイマーのいずれかがセットされている場合に限り、クリア1サブルーチンとクリア2サブルーチンを実行することにより、再度のタイマーのセットを防止するようにしている。
【0130】
次に続く処理は、発射の異常を検出した後、さらに詳細に操作をチェックして球詰まり異常出力タイマー及び異常操作出力タイマーのセットを行うものであるが、この操作のチェックには、図15乃至図17に示されたようにいくつかの方法がある。すなわち、図14のフローチャートは、図15乃至図17のいずれか1つのフローチャートに接続される。そこで、図15から順番に説明する。
【0131】
図15によれば、まず、盤面に到達したパチンコ球の数(以下「アウトカウント」という)をカウントする処理を行う。このカウント処理は、マイクロコンピュータ60がアウト球検出回路41によりアウト球を検出する毎に(ステップ222)アウトカウントを加算し(ステップ224)、さらにセーフ球供給検出回路43によりセーフ球を検出する毎に(ステップ226)アウトカウントを加算する(ステップ228)処理である。すなわち、アウトカウントはアウト球とセーフ球との和であり、これを盤面に到達した球数として扱う。なお、アウトカウントの精度を上げるため、盤面到達検出手段である検出装置36によってカウントするようにしてもよい。
【0132】
次にステップ230で、発射カウントが基準回数A(例えば20)に到達したか否かが判定される。発射カウントが基準値Aに達していない場合にはリターンし、達した場合には、次のステップ232に進む。なお、この発射カウントは、発射ベースタイマーが特定値(例えば0)の時に加算されるカウント値であり、発射異常をチェックする基準時間を設定するものである。
【0133】
ステップ232では、アウトカウントの値に応じて3つの処理に分岐する。すなわち、アウトカウントが0のときステップ236へ、0より大きく異常発射判定個数B(例えば15)よりも小さいときはステップ234へ、B以上のときはステップ254へそれぞれ移行する。
【0134】
ステップ234では、OFF操作カウントの値がOFF操作判定回数C(例えば7)と比較されて、このOFF操作カウントの値がC以下の場合は球詰まり異常状態であると判断してステップ240へ進み、Cより大きい場合は異常操作状態であると判断してステップ242に進む。すなわち、実際に発射されたパチンコ球が0ではないが少ない場合、OFF操作カウント数の大小に応じて異なる操作状態を推定する。
【0135】
球詰まり異常状態であると判断された場合は、ステップ240で、球詰まり異常カウントを加算すると共に、異常操作カウントと無操作カウントをクリアする。ここで球詰まり異常状態と判断された状態は、OFF操作の回数が少ないにもかかわらず、盤面に到達した球数が少ない状態である。これにより、この状態を、発射はしようとしているが、アウトカウントのセンサーまで球が到達していない状況、すなわち発射球の供給が正常になされていない(発射部に球が供給されていない)か、発射部からセンサー部までのいずれかの経路で球詰まりが発生し、正常なアウトカウントがなされていない状態であると判断する。
【0136】
次のステップ246では、球詰まり異常カウント数が所定のしきい値N2 (例えば1)以上であるか否かが判定される。
【0137】
この判定の結果、球詰まり異常カウント数がN2 以上の場合は、ステップ250で球詰まり異常出力タイマーがセットされる。この異常出力タイマーがセットされると、ステップ254でクリア2サブルーチンが実行され、さらにステップ256でクリア1サブルーチンが実行されてリターンする。すなわち、すべてのカウントがクリアされる。ステップ246で球詰まり異常カウント数がN2 より小さいと判定された場合、ステップ256に進んで、クリア1サブルーチンのみを実行する。すなわち、球詰まり異常状態のカウント及びその他の異常な操作のカウントを続行する。
【0138】
異常操作状態であると判断された場合は、ステップ242で異常操作カウントを加算すると共に、球詰まり異常カウントと無操作カウントをクリアする。ここで異常操作状態と判断された状態は、OFF操作の回数が多く、アウトカウントが少ない場合である。これにより、異常操作状態を、パチンコ球の発射を抑えて、強制的に発射を禁止しようとする意図があると判断し、単発打ちをしようとしている状態であると判断する。これには、故意にファール球を発生させることにより間欠的に単発打ちをしようとしている状態も含まれる。
【0139】
次のステップ248では、異常操作カウント数が所定のしきい値N3 (例えば2)以上であるか否かが判定される。
【0140】
この判定の結果、異常操作カウント数がN3 以上の場合は、ステップ252で異常操作出力タイマーがセットされる。この異常操作出力タイマーがセットされると、ステップ254でクリア2サブルーチンが実行され、さらにステップ256でクリア1サブルーチンが実行されてリターンする。すなわち、すべてのカウントがクリアされる。ステップ248で異常操作カウント数がN3 より小さいと判定された場合、ステップ256に進んで、クリア1サブルーチンのみを実行する。すなわち、球詰まり異常状態のカウント及びその他の異常な操作のカウントを続行する。
【0141】
ステップ232でアウトカウントが0であると判定された場合、ステップ236に進む。ステップ236においてOFF操作カウント数が所定値D(例えば19)よりも小さい場合、球詰まり異常状態であると判断してステップ240に進み、同様の処理を実行する。
【0142】
一方、ステップ236においてOFF操作カウント数が所定値D以上の場合、無操作状態と判断し、ステップ238に進む。ステップ238では、無操作カウントを加算すると共に、球詰まり異常カウントと異常操作カウントをクリアする。ここで、無操作状態と判断された状態は、盤面に到達した球が0で、ハンドルオフした回数が所定値以上の場合である。これにより、操作者がパチンコ球を発射しようとしていない状態にあると判断する。
【0143】
次のステップ244では、無操作カウント数が所定のしきい値N1 (例えば3)以上であるか否かが判定される。
【0144】
この判定の結果、無操作カウント数がN1 以上の場合は、ステップ254に進み、クリア2サブルーチンが実行され、さらにステップ256でクリア1サブルーチンが実行されてリターンする。すなわち、すべてのカウントがクリアされる。これにより、例えば、操作者がパチンコ台を離れてしばらく経過した時などに、異常状態と誤判定するおそれがなくなる。
【0145】
ステップ244の判定で無操作カウント数がN1 より小さい場合は、ステップステップ256に進んで、クリア1サブルーチンのみを実行する。すなわち、球詰まり異常状態のカウント及びその他の異常な操作のカウントを続行する。
【0146】
なお、ステップ232でアウトカウントがB以上であった場合、ステップ254及びステップ256まで進んで、すべてのカウントをクリアする。すなわち、このアウトカウントがB以上の場合は正常操作であると判断し、1度でも正常操作がある場合は、球詰まり異常カウントや異常操作カウント等をクリアして、もう一度最初から操作の異常をチェックするようにしている。
【0147】
次に、図16の処理について説明する。なお、図15と同じステップについては同様の符号を付して説明を省略し、異なるステップについてのみ説明する。
【0148】
ステップ230で発射カウントが基準回数Aに到達したと判定された場合は、次のステップ231に進み、テスト回数カウントが加算される。図16の処理では、テスト回数カウントを設定し、発射カウントが基準回数Aに到達した時に1回のテストが終了したものとして、このテスト回数カウントが所定の値に達するまでの時間内で操作の異常を検出している。
【0149】
次に、アウトカウント数及びOFF操作回数に基づいて、それぞれ無操作状態、球詰まり異常カウント状態及び異常操作状態に分岐する(ステップ232、ステップ234、ステップ236)が、この次の処理が図15と異なっている。すなわち、無操作状態の場合は無操作カウントを加算し(ステップ237)、球詰まり異常状態の場合は球詰まり異常カウントを加算し(ステップ239)、異常操作状態の場合は異常操作カウントを加算する(ステップ241)。従って、各状態において対応するカウントを加算するだけで他の状態のカウントはクリアしない。図15の処理では、他の種類の状態が出現するとステップ238、240、242でクリアされるため、同じ種類の状態が連続して出現しなければカウントは加算されなかった。しかし、図16のステップ237、238、239は加算処理だけなので、連続して同じ状態が出現しなくてもカウントは加算される。
【0150】
また、ステップ232でアウトカウントがB以上と判定された場合、ステップ254へ進むが、次のステップ255でテストカウントがクリアされる。すなわち、正常状態が1回でもあればテストのやり直しをする。これにより、異常操作の誤判定を防止する。
【0151】
また、ステップ244、ステップ246及びステップ248でそれぞれのカウントが各々のしきい値N1 、N2 、N3 より小さいと判断された場合、ステップ258に進み、テスト回数カウントが予め設定された終了回数に達したか否かを判定する。テスト回数カウントが終了回数に達していない場合、ステップ256に進んで、クリア1サブルーチンのみを実行する。しかし、テスト回数カウントが終了回数に達した場合は、ステップ254、255、256ですべてのカウントをクリアする。
【0152】
次に図17の処理について説明する。
図17の処理は、図16の処理とほぼ同じであるが、ステップ232でアウトカウントがB以上であると判断された正常操作の場合に、図16のようにステップ254へ進むのではなくステップ256へ進む。これにより、正常操作を間に挟んでも無操作カウント、球詰まり異常カウント、異常操作カウントがクリアされず、このテスト期間内における各異常状態のカウントが保存される。
【0153】
以上の異常発射検出と異常状態の検出の流れでは、各異常状態の連続度によって処理を行うが、上述したようにN1 =3、N2 =1、N3 =2のように連続回数のしきい値を各々設定できるので、出現頻度等に応じて異常検出に重み付け可能である。なお、しきい値N1 、N2 、N3 を1に設定すれば、毎回各状態が発生する毎に異常状態に対する処置を行うことが可能となる。
【0154】
なお、上記各しきい値A、B、C、Dは、入力装置94のスイッチ96及びスイッチ98により次の表5のように設定される。
【0155】
【表5】
【0156】
なお、しきい値N1 、N2 、N3 についても、入力装置94で設定できるようにしても良い。
【0157】
次に、第2実施例における図5のステップ105の解除処理の詳細を図18により説明する。
【0158】
図18では、まずステップ260で、解除入力がONであるか否かを判定する。この判定の結果、解除入力がOFFの場合はリターンするが、ONの場合は次のステップ262に移行する。
【0159】
ステップ262では、クリア1サブルーチンを実行し、発射カウント、アウトカウント及びOFF操作カウントをクリアする。そして、次のステップ264でクリア2サブルーチンを実行し、球詰まり異常カウント、無操作カウント及び異常操作カウントをクリアする。これにより、すべての異常状態の検出処理が初期化される。
【0160】
次に、ステップ266で球詰まり異常出力タイマー及び異常操作出力タイマーをクリアしてリターンする。これにより、球詰まり異常出力又は異常操作出力がOFFになり、発射禁止制御が実行中の場合でも、この発射禁止制御又は警告が解除される。
【0161】
次に発射制御について図19により説明する。
図19によれば、先ずステップ270で発射ベースタイマーが加算され、次のステップ272でこの発射ベースタイマーが所定値(例えば301)を超えているか否かを判定する。発射ベースタイマーが301を超えていると判定された場合には、ステップ274でこの発射ベースタイマーをクリアしてからステップ276へ進み、超えていない場合には直接ステップ276へ進む。
【0162】
ステップ276では、球詰まり異常出力タイマーの設定値が0であるか否かを判定する。この出力タイマーの設定値が0である場合には、ステップ278に進んで球詰まり異常出力をOFFにする。一方、球詰まり異常出力タイマーの設定値が0でない場合には、ステップ280に進み、このタイマーを減算すると共に、球詰まり異常出力をONにする。
【0163】
次に、ステップ282に進んで、異常操作出力タイマーの設定値が0であるか否かを判定する。この出力タイマーの設定値が0である場合には、ステップ284に進んで異常操作出力をOFFにする。一方、異常操作出力タイマーの設定値が0でない場合には、ステップ286に進み、このタイマーを減算すると共に、異常操作出力をONにする。
【0164】
次のステップ288では、ハンドルONタイマーの設定値が0であるか否かを判定する。このタイマーの設定値が0の場合にはステップ292に進んで発射出力をOFFにし、0でない場合にはステップ290に進む。
【0165】
ステップ290では、第1実施例と同様に発射ベースタイマーが所定値T2 (例えば10)より小さいか否かを判定し、発射ベースタイマーがT2 より小さい場合にステップ294で発射出力ONにし、T2 以上の場合にはステップ292で発射出力OFFにする。これにより、発射ベースタイマーが0からT2 −1までの間、発射ソレノイド82が励磁されてパチンコ球が発射される。
【0166】
このように球詰まり異常出力タイマーと異常操作出力タイマーとがセットされていれば、マイクロコンピュータ60はそれぞれ球詰まり異常出力と異常操作出力とをONにする。
【0167】
球詰まり異常出力がONになるとトランジスタ72へH信号が入力されてこのトランジスタが通電し、これによりスイッチ97が閉状態の場合、発射パルスがH信号でもアースに流れてしまうのでトランジスタ80にはL信号が入力される。これにより、球詰まり異常出力タイマーがカウント中の時は、パチンコ球の発射が禁止される。なお、スイッチ97を開にすれば、球詰まり異常出力ONの時でも発射禁止の措置を停止させることができる。また、球詰まり異常出力がONの時はトランジスタ74にもH信号が入力されてこのトランジスタが通電するので、球詰まり異常表示用発光ダイオード93に電流が流れて発光する。これにより、球詰まり異常状態時における警告が可能となる。なお、球詰まり異常状態時にこの警告を行うか否かを切り換えるスイッチを設けてもよい。
【0168】
全く同様に異常操作出力がONになると、スイッチ95が閉の場合にはパチンコ球の発射が禁止されると共に、異常操作表示用発光ダイオード91が発光して警告する。なお、異常操作状態時にこの警告を行うか否かを切り換えるスイッチを設けてもよい。
【0169】
また、球詰まり異常出力タイマーと異常操作出力タイマーのセット値を、セット毎にランダムな値に変更するようにすれば、操作者の予測が困難となり、単発打ちの防止をさらに効果的にすることができる。
【0170】
以上のように、遊技球の流れが異常であっても、第1実施例のように直ちに処値をするのではなく、OFF操作の回数に基づいてさらに詳細に異常状態を検出すので、いわゆる単発打ち狙いを防止できると共に、単なる誤操作や小用のために操作者がパチンコ台を離れるときでも誤って単発打ち狙いと判定するおそれを回避できる。
【0171】
また、第2実施例において、球詰まり異常状態と異常操作状態という2つの異常状態を検出するようにしたが、どちらか一方のみの場合でも、図18の解除処理を適用できることはいうまでもない。
【0172】
(第3実施例)
上記各実施例においては、変則遊技の行われている可能性の高い異常発射状態を検出した場合、発射停止若しくは警告を行うように制御していた。しかし、ある条件下では、発射停止制御ではなく、発射強制を行う方が変則遊技を防止する上で効果的な場合がある。そして、解除入力がONの時は、この発射強制制御も解除することができる。このような例を第3実施例として以下に開示する。
【0173】
次に、第3実施例のパチンコ機における制御装置要部の構成を図20のブロック図によって説明する。なお、第1実施例及び第2実施例と同様の構成要件については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0174】
第3実施例のマイクロコンピュータ60には、発射禁止表示出力を行う出力端の他に、発射強制表示出力を行う出力端が設けられている。そして、この発射強制表示出力を行う出力端には、トランジスタ86B、90Bが並列に接続され、一方のトランジスタ86Bには発射強制警告用発光ダイオード88Bが接続され、他方のトランジスタ90Bにはパチンコホールのホールコンピュータに接続するリレースイッチ92Bが接続されている。そして、マイクロコンピュータ60から出力された発射強制信号によって、一方のトランジスタ86BがON動作すると発光ダイオード88Bに通電されて発光表示され、これとともに他方のトランジスタ90Bに発射強制警告信号が入力されてON動作するとリレースイッチ92Bが閉動作されホールコンピュータに警告信号が入力される。この変則遊技が実施された際に、警告表示選択スイッチ87Bにより、警告表示を行うかどうかを選択でき、また警告信号選択スイッチ89Bにより、警告信号をホールコンピュータへ入力するかどうかを選択できる。なお、警告表示選択スイッチ87Bと警告信号選択スイッチ89Bとを、1つのスイッチで兼用させ、このスイッチの開閉により警告表示と警告信号入力の有無の選択が同時にできるようにしてもよい。
【0175】
また、マイクロコンピュータ60には、発射強制動作選択スイッチ85Bが接続されている。この選択スイッチ85Bはパチンコ機の管理者が変則遊技が行なわれたときに発射強制を行なわせたい場合には、選択スイッチ85Bをオン操作する。また、遊技者等とのトラブル発生等を考慮して発射強制を行わないようにしたい場合には選択スイッチ85Bをオフ操作する。
【0176】
なお、解除入力信号をマイクロコンピュータ60に伝達する手段に関しては、上記各実施例と同様である。
【0177】
次に、上述のように構成された本実施例のパチンコ機の制御動作を図21乃至図24により説明する。図21のフローチャートは、本実施例のパチンコ機のゲーム動作を制御するメインルーチンに相当する割込ルーチンのものであり、一定周期(例えば2msec)で繰り返し処理動作が行なわれる。この割込ルーチンのフローチャートでは、まず初めに、ステップ300でパチンコ球の発射装置等に関連する発射関連タイマーセットの処理を実行し、次のステップ301へ進む。
【0178】
ステップ301では、メモリメモリフルや大役インターバル時などのように遊技者が球を発射しても無駄球となる確率が非常に高く、慣用的に止め打ちがなされる状態を示す解除信号が入力されたときには、次のステップ302で実行される単発打ち防止のための制御を解除するための解除処理を行う。例えばこの解除処理では、各種タイマーのクリアを行う。
【0179】
次のステップ302では、発射開始操作時の発射禁止制御、及び発射停止操作時の発射強制制御を行う発射制御処理を実行し、次のステップ304へ進む。ステップ304ではタイマー乱数(RND)加算の処置を行う。これは、割込処理実行毎に、カウンタでカウントした値をチェックし、所定の上限値を超えたとき、値を0に更新する処理である。この処理が終わると、メインルーチンにリターンし、次の割り込みを待つ。
【0180】
次に、前述したステップ300における発射関連タイマーセットの処理の詳細を図22のフローチャートによって説明する。まず始めにステップ308で、パチンコ機の打球ハンドル34に遊技者が触っているか否かをタッチ入力検出手段44によって検知し、遊技者が打球ハンドル34にタッチしていると判断した場合には、ステップ310に進み、そうでない場合にはステップ314に進む。
【0181】
ステップ310では、打球ハンドル34近傍に設けられたストップボタンを遊技者が操作してパチンコ球の発射を停止しているか否かをストップ入力検出手段46によって検知し、発射をストップしていないと判断された場合にはステップ312に進み、発射をストップしていると判断した場合にはステップ314に進む。
【0182】
ステップ312では、ハンドルONタイマーが0か否かを判断し、0のときは発射動作が開始されていない場合なのでステップ316に進み、0でないときは、発射動作継続中の場合であるから、ステップ320に進む。
【0183】
ステップ316では、発射強制タイマーが0か否かを判断し、0のときはステップ318に進み、0でないときには、発射強制動作中なので、この発射強制動作を中断させないようにするため、ステップ320に進む。
【0184】
ステップ318では、パチンコ球の発射を禁止する発射禁止時間をセットする発射禁止タイマーセット処理を実行する。この発射禁止時間は、予め定められた一定時間又はその都度設定されるランダムな時間でも良い。この際、ランダム時間の設定にはステップ304で生成されるタイマー乱数を適当に加工(例えば500倍する)してタイマー値とすればよい。なお、このタイマー乱数はカウンターであるが、実際の操作変化タイミングがランダムなので、この変化タイミングに対応するカウンター値も乱数となる。また、他の方法で、カウンターではなく完全な乱数を生成しても良い。このようにステップ318でランダム時間を設定する場合には、遊技者が発射禁止動作の時間を考慮して単発打ちの開始時期を決定するのを困難にし、単発打ち等の不当遊技をさらに効果的に防止することができる。
【0185】
ステップ320では、ハンドルONタイマーを、打球ハンドル34が発射操作されている時間に対応して加算する処理を行うとともに、ハンドルOFFタイマーをクリアしてリターンする。
【0186】
ステップ314では、ハンドルOFFタイマーが0か否かを判断する。ハンドルOFFタイマーが0のときは、発射動作中なので、ステップ322に進み、ハンドルOFFタイマーが0でないときは、発射動作が停止中であり、発射禁止処理を行なう必要はないので、ステップ326に進む。
【0187】
ステップ322では、発射禁止タイマーが0が否かを判断し、0のときには発射強制タイマーの設定が可能であるので、ステップ324に進み、0でないときには発射禁止中なのでステップ326に進む。
【0188】
ステップ324では、発射装置の停止操作時にパチンコ球の発射を継続させておく発射強制時間をセットする発射強制タイマーセット処理を実行する。この発射強制時間は、あらかじめ定められた一定時間、又はステップ318と同様な方法により設定されたランダム時間でも良い。発射強制時間をランダム時間に設定した場合には、遊技者が発射強制動作の時間を考慮して単発打ちの開始時期を決定するのを困難にし、単発打ち等の不当遊技をさらに効果的に防止することができる。
【0189】
ステップ326では、ハンドルONタイマーをクリアし、発射装置が停止されている時間を設定するハンドルOFFタイマーを、発射停止操作されている時間に対応して加算する処理を行い、リターンする。
【0190】
次に、前述した図21のステップ301における解除処理を図23のフローチャートによって説明する。
【0191】
まず、ステップ330で解除入力がONかOFFかを判定する。解除入力がONの場合、次のステップ332に進み、OFFの場合はリターンする。ステップ332では発射禁止タイマー及び発射強制タイマーをクリアし、リターンする。すなわち、解除入力信号が入力された時は、発射禁止タイマー及び発射強制タイマーの少なくともいずれか1つがセットされていてもクリアされる。
【0192】
次に、前述した図21のステップ302における発射制御の処理の詳細を図24のフローチャートによって説明する。まず始めにステップ378で、発射ベースタイマーを1加算し、ステップ380に進んで発射ベースタイマーが所定値(この値を例えば302として以下に説明する)以上か否かを判断し、302以上であったらステップ382に進んで発射ベースタイマーをクリアし、302未満であったら直ちにステップ383に進む。これらのステップ378、380及び382によって、発射ベースタイマーが0〜301の周期で繰り返し加算されるので、発射装置がパチンコ球を発射する動作を繰り返す動作周期が設定される。
【0193】
次のステップ383では、発射禁止動作選択スイッチ85がONであるかOFFであるかを判定し、ONの場合は次のステップ384へ進み、OFFの場合はステップ385へ進む。
【0194】
次のステップ384では、発射禁止タイマーが0か否かを判断し、0でない場合はステップ386へ進み、0である場合はステップ385へ進む。発射禁止タイマーが0でない場合は、発射禁止を行っている場合であるので、発射禁止の時間をカウントするため、ステップ386で発射禁止タイマーを1減算する。そして、さらに発射強制表示出力をOFF、発射禁止表示出力をONにして強制的に発射を停止していることを表示し、次のステップ398に進む。
【0195】
ステップ384で発射禁止タイマーが0である場合は、発射禁止処理が行われていない場合であるので、ステップ385に進み、発射強制動作選択スイッチ99がONであるかOFFであるかを判定し、ONの場合は次のステップ388へ進み、OFFの場合はステップ394へ進む。
【0196】
ステップ388では、発射強制タイマーが0か否かを判断し、0でない場合にはステップ390に進み、0である場合にはステップ392に進む。
【0197】
発射強制タイマーが0でない場合は、強制的に発射を行っている場合であるので、発射強制時間をカウントするため、ステップ390において発射強制タイマーを1減算する。そして、さらに発射禁止表示出力をOFF、発射強制表示出力をONにして強制的に発射していることを表示し、次のステップ396へ進む。
【0198】
また、ステップ388で発射強制タイマーが0である場合には、発射強制処理が行われておらず、しかも前のステップ384でも発射禁止タイマーが設定されていないと判断されたので、ステップ392に進み、発射強制表示出力をOFFとするとともに、発射禁止表示出力をOFFとしておき、ステップ394に進む。
【0199】
ステップ394では、ハンドルONタイマーが0か否かを判断し、0の場合は打球ハンドル34が発射のための操作をなされていない場合やストップ入力がある場合であるので、ステップ398に進み、ハンドルONタイマーが0でない場合はパチンコ球を発射すべき状態にあると判断され、ステップ396に進む。
【0200】
ステップ396では、発射ベースタイマーの値が所定値(例えば10)未満か否かを判断し、10以上の場合には、発射タイミングではないため、ステップ398に進んで発射装置を発射動作させるための発射出力をOFFとする処理を実行してリターンする。また、発射ベースタイマーが10未満の場合には、発射ベースタイマーの0〜301の間におけるパチンコ球を発射可能なタイミング時期に当るので、ステップ400に進み発射装置にマイクロコンピュータ60から発射出力をONする出力を送る処理をしてリターンする。
【0201】
以上のように、第3実施例では、発射操作が変化したとき、その変化を打ち消すように所定期間、発射操作若しくは停止操作を遅延させ、解除信号が入力された時は、この遅延制御を解除するように制御している。これによって変則遊技を防止すると共に、明らかに正当的な発射操作や停止操作が行われている場合に解除信号を入力させるようにすれば、正当的な操作時に遅延制御をすることが回避され、客との無用なトラブルを防止できる。
【0202】
次に、図21乃至図24の処理における動作タイミングの例について、図25のタイムチャートによって更に詳細に説明する。
【0203】
図25では、横軸は時刻を示し、縦軸は、タイマーの場合((C)、(D)、(E)、(F)、(G))には、そのカウント値を、タイマー以外の場合((A)、(B)、(H)、(I)、(J)、(K))には、操作状態若しくは出力のオン、オフを示している。
【0204】
また、発射ベースタイマーは周期Tで一順しており(図25(G))、前述したように、カウンタにより0から301までのカウントを繰り返すことにより周期Tを計測している。発射ベースタイマーを2msec間隔毎にカウントすれば、周期T=2×302=604msecとなる。なお、この2msecは、図3のメインフローが周期的な割り込み信号で起動される周期に相当する。他の条件が揃えば、このカウント値が0から9までの時にパチンコ球を発射させるためのパルスが出力される(図25(H))。なお、図25(H)において、発射ベースタイマーの値に基づいて出力されるべき発射パルスはすべて描いてあるが、実際に出力されるパルスは実線で、他の条件が揃わず、出力されないパルスは破線で示してある。
【0205】
さて、図25において、時刻t0 以前では、打球ハンドル34及びストップボタンがまだ操作されず、発射ベースタイマーのみがカウントされている状態となっている。このような状態では、当然ながら、時刻t0 以前のパルスp1 は実際には出力されない(図25(H))。
【0206】
次に、時刻t0 でタッチスイッチ62がオフ(図25(A)a)からオン(図25(A)b)に変わると、発射禁止タイマーのカウント値がセットされ(図25(F)s)、時間の経過と共にそのカウント値が減算されていく(図25(F)t)。
【0207】
また、この時刻t0 でハンドルオンタイマーがカウント0の状態から時間の経過と共にカウントアップされていく(図25(C)g)。ここで、従来は、タッチスイッチ62がオンの状態時にあるパルスp2 は出力されていたが、本実施例では発射禁止タイマーのセット中(図25(F)t)であるのでパルスp2 は出力されないこととなる(図25(H))。なお、この発射禁止タイマーが設定された時刻t0 で発射禁止警告信号がオフからオンになり(図25(I)w)、発射禁止タイマーのカウント値が0になる時刻でこの警告信号はオフになる(図25(I)x)。
【0208】
次に、時刻t1 でストップボタンが押下され、ストップスイッチ66がオフ(図25(B)d)からオン(図25(B)e)に変わると、発射強制タイマーがセットされ(図25(E)n)、時間の経過と共にそのカウント値が減算されていく(図25(E)o)。
【0209】
また、この時刻t1 でハンドルオンタイマーが0にクリアされ(図25(C)h)、ハンドルオフタイマーが時刻t1 でカウント0の状態から時間の経過と共にカウントアップされていく(図25(D)k)。ここで、従来は、タッチ入力がオンでもストップ入力がオンの状態時にあるパルスp3 は出力されなかったが、発射強制タイマーがセットされたので、発射強制タイマーのカウント値が0以外の値をとる限り、パルスp3 は出力されることとなる(図25(H))。なお、この発射強制タイマーが設定された時刻t1 で発射強制警告信号がオフからオンになり(図25(J)α)、発射強制タイマーのカウント値が0になる時刻でこの警告信号はオフになる(図25(J)β)。
【0210】
次に、時刻がt2 でタッチスイッチ62がオンの状態で(図25(A)b)、ストップスイッチ66がオンからオフの状態に変わると(図25(B)f)、発射強制タイマーは既にカウント終了して0の状態にある(図25(E)p)ので、発射禁止タイマーがセットされる(図25(F)u)。また、この時刻t2 で発射禁止警告信号の出力もオンになる(図25(I)y)。なお、ストップスイッチ66がオフになったので、時刻t2 からハンドルオンタイマーはカウントアップしていき(図25(C)i)、逆にハンドルオフタイマーは0にクリアされる(図25(D)l)。
【0211】
発射禁止タイマーがカウント終了する前の時刻t4 で解除入力がオフからオンになると(図25(K))、発射禁止タイマー及び発射禁止警告信号がオンからオフの状態になる(図25(F)v、図25(I)z)。これにより、発射禁止タイマーがセットされてから所定時間以内のパルスp4 は、通常では発射禁止となるところ、この所定時間内に解除入力がオンになったため実際に発射されることとなる(図25(H))。すなわち、発射禁止が解除される。
【0212】
次のパルスp5 の出力タイミング時には、この解除入力は既に時刻t5 でオフとなっているが、発射禁止タイマーも時刻t4 でオフにされた後であるので、従来と同様にパルスp5 は実際に出力される(図25(H))。
【0213】
次に、時刻がt3 でタッチスイッチ62の状態がオフになると(図25(A)c)、発射強制タイマーがセットされ(図25(E)q)、さらに発射強制警告信号の出力もオンになる(図25(J)γ)。セットされた発射強制タイマーは時間の経過と共に減算されていく(図25(E)r)。
【0214】
また、時刻t3 でハンドルオンタイマーが0にクリアされる(図25(C)j)と共に、この時刻からハンドルオフタイマーがカウント値0の状態からカウントアップされていく(図25(D)m)。
【0215】
発射強制タイマーがカウント終了する前の時刻t6 で解除入力が再びオンになると(図25(K))、発射強制タイマー及び発射強制警告信号がオンからオフの状態になる(図25(E)r、図25(J)δ)。これにより、発射強制タイマーがセットされてから所定時間以内のパルスp6 は、通常では発射となるところ、この所定時間内に解除入力がオンになったため発射されなくなる(図25(H))。すなわち、発射強制が解除される。
【0216】
(第4実施例)
上記各実施例においては、マイクロコンピュータ60によるソフトウェア制御で解除処理を行ったが、同様の処理をハードウェアでも実現できる。これを第4実施例として以下に開示する。
【0217】
第4実施例のパチンコ機における制御装置要部の構成を図26のブロック図によって説明する。図26で示されたマイクロコンピュータ60は、基本的には図13で示された第2実施例のマイクロコンピュータ60の解除信号入力手段をベースとして本実施例に係る解除装置99を新たに設けたものである。なお、解除装置99以外の同一の構成要件については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0218】
図26に示すように、解除装置99には、前述した外部からの解除入力を受け取って発光するLED51と、このLEDの光を受けるように配置されているフォトトランジスタ79(LED51と併せ、1つのフォトカプラーとして使用される)が備えられ、このフォトトランジスタのコレクタにはトランジスタ75のベースが接続されている。このトランジスタ75のコレクタは、それぞれ並列に接続されているトランジスタ76、トランジスタ77、トランジスタ77B、及びトランジスタ78のベースと抵抗を介して接続され、そのエミッタは電源へ接続されている。
【0219】
トランジスタ76のコレクタは球詰まり異常出力の信号を受けるトランジスタ72のベースと接続されており、そのエミッタはアース接続されている。また、トランジスタ77のコレクタは異常操作出力の信号を受けるトランジスタ71のベースと接続されており、そのエミッタはアース接続されている。また、トランジスタ77Bのコレクタは異常操作出力の信号を受けて異常操作警告信号のオンオフを切り換える機能を有するトランジスタ73のベースと接続されており、そのエミッタはアース接続されている。そして、前述したようにトランジスタ78のコレクタはマイクロコンピュータ60に接続され、抵抗を介して電源へプルアップされており、そのエミッタはアース接続されている。
【0220】
次に、この解除装置99の作用について説明する。
解除装置99のLED51へ解除入力信号が入力されると、LED51が発光し、この光を受けたフォトトランジスタ79が通電する。フォトトランジスタ79が通電すると、トランジスタ75のエミッタに接続された電源から電流が流れてトランジスタ75のベースに印加された電圧がLとなり、トランジスタ75が通電する。トランジスタ75が通電すると、トランジスタ76、トランジスタ77、トランジスタ77B、及びトランジスタ78のベースに印加される電圧がHとなり、これらのトランジスタが通電する。
【0221】
トランジスタ76が通電すると、球詰まり異常出力の信号を受けるトランジスタ72のベースがアース接続されたことになるので、たとえ球詰まり異常出力がON(H)の時でもトランジスタ72は作動しない。これによりトランジスタ80に入力する発射パルスは、すべてトランジスタ80を通電させるので、ソレノイド電源回路84からソレノイド82へ電力が供給されて、ソレノイド82が動作してパチンコ球が発射される。
【0222】
また、トランジスタ77が通電すると異常操作出力がONの時でも発射禁止が解除され、これにより、発射パルス毎にソレノイド82が動作してパチンコ球が発射される。さらに、トランジスタ77Bが通電すると異常操作出力がONの時でも異常操作表示用発光ダイオード91による警告が解除される。
【0223】
また、前述したように、トランジスタ78が通電すると、解除入力ONがマイクロコンピュータ60に伝達される。
【0224】
以上のように、解除入力信号が解除装置99に入力されると、球詰まり異常状態時の発射禁止が解除され、また異常操作状態時の発射禁止及び警告が解除される。
【0225】
なお、上述の例では、解除入力信号が入力すると、異常操作時の警告は解除されるが、球詰まり異常出力の警告は解除されない。そこで、トランジスタ77Bと並列にもう一つのトランジスタを設け、このトランジスタのベースをトランジスタ75のコレクタに接続すると共に、コレクタ側をトランジスタ74のベースに接続し、エミッタ側をアース接続すれば、球詰まり異常の警告も解除することができる。
【0226】
次に、図27に異常操作出力、球詰まり異常出力及び解除入力等のタイムチャートの例を示す。なお、図27(D)の発射パルスのタイムーチャートでは、9(E)の発射ベースタイマーのカウント値によれば発射されるべきところ、異常状態時の制御により発射されないパルスを点線で示し、実際に発射される発射パルスを実線で示す。
【0227】
時刻t0 において、異常操作状態が検出されて異常操作出力がONになる(図27(A))と、時刻t0 直後の発射パルスp1 は発射されない(図27(D)。ところが、異常操作出力がOFFになる時刻t2 前の時刻t1 において、解除入力がONになると、異常操作出力がONの時でも発射パルスp2 は発射される(図27(D)。
【0228】
時刻t3 で解除入力がOFFになっても(図27(C))、既に異常操作出力も時刻t2 でOFFになっているので、t3 直後のパルスp3 は実際に発射される(図27(D))。
【0229】
時刻t4 で球詰まり異常出力がONになるが(図27(B))、解除入力がOFFのままなので、この球詰まり異常出力がOFFになる時刻t5 までの間のパルスp4 及びパルスp5 はいずれも発射されない。
【0230】
また、時刻t6 で再び異常操作出力がONになるが(図27(A))、解除入力がOFFのままなので、この異常操作出力がOFFになる時刻t7 までの間のパルスp6 は発射されない。また、時刻t7 の後で、いずれの出力もOFFの時のパルスp7 は発射される。
【0231】
時刻t8 から時刻t11までの間で解除入力がONになり(図27(C))、この間に収まる時刻t9 から時刻t10までの間で球詰まり異常出力がONになるが(図27(B))、球詰まり異常出力の状態にかかわらず、解除入力がONの時のパルスp8 、p9 、p10はいずれも発射される。
【0232】
以上が本発明の実施例に係るパチンコ機であるが、この例のみに限定されるものではない。例えば、発射禁止や警告等の解除は、これらの異常状態にのみ適用されるのではなく、大当たりの出るタイミングを見はからって単発打ちをする際の特徴的な発射状態又は操作状態を検出して、これらが検出された場合に発射禁止や警告等を行う他のすべての制御手段に適用可能である。
【0233】
また、第4実施例の解除入力装置99は、球詰まり以上出力等のみならず、第1実施例〜第2実施例の発射禁止表示出力や発射強制表示出力、或いは、これらの出力信号で直接ソレノイド82の駆動制御を切り換える場合における解除処理にも応用できることは勿論である。
【0234】
その他、各処理の流れ、回路等の構成要件は任意好適に変更できる。例えば、ソレノイドでパチンコ球を発射する例について説明したが、モータを用いるようにしてもよい。
【0235】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る発明では、操作状態が異常であることが検出された時でも、解除信号が入力された場合には、発射停止を解除する手段を設けたので、単にメモリメモリフルや大役インターバル時などのように遊技者が球を発射しても無駄球となる確率が非常に高く、慣用的に止め打ちがなされる状態において、無駄な発射を止める正当的な操作等をも操作異常として発射停止をすることが回避され、客との無用なトラブルを防止できる、という効果が得られる。
【0236】
請求項2に係る発明では、操作状態が異常であることが検出された時でも、解除信号が入力された場合には、警告を解除する手段を設けたので、単にメモリメモリフルや大役インターバル時などのように遊技者が球を発射しても無駄球となる確率が非常に高く、慣用的に止め打ちがなされる状態において、無駄な発射を止める正当的な操作等をも操作異常として警告をすることが回避され、客との無用なトラブルを防止できる、という効果が得られる。
【0237】
請求項3に係る発明では、指令信号が変化した時でも、解除信号が入力された場合には、遅延制御を解除する手段を設けたので、正当的な発射操作や停止操作をも操作異常として遅延制御をすることが回避され、客との無用なトラブルを防止できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明の盤面到達検出手段を例示する概略構成説明線図である。
【図3】本発明の盤面到達検出手段をパチンコ球が通過する状態を示す概略構成説明線図である。
【図4】第1実施例の制御装置の要部を示すブロック図である。
【図5】第1実施例の制御動作を示すフローチャートである。
【図6】第1実施例の発射関連タイマーセットの流れを示すフローチャートである。
【図7】第1実施例の異常状態検出処理の1番目の例を示すフローチャートである。
【図8】第1実施例の異常状態検出処理の2番目の例を示すフローチャートである。
【図9】第1実施例の異常状態検出処理の3番目の例を示すフローチャートである。
【図10】第1実施例の異常状態検出処理の4番目の例を示すフローチャートである。
【図11】第1実施例の解除処理を示すフローチャートである。
【図12】第1実施例の発射制御を示すフローチャートである。
【図13】第2実施例の制御装置の要部を示すブロック図である。
【図14】第2実施例の異常発射検出処理を示すフローチャートである。
【図15】第2実施例の異常状態検出処理の1番目の例を示すフローチャートである。
【図16】第2実施例の異常状態検出処理の2番目の例を示すフローチャートである。
【図17】第2実施例の異常状態検出処理の3番目の例を示すフローチャートである。
【図18】第2実施例の解除処理を示すフローチャートである。
【図19】第2実施例の発射制御を示すフローチャートである。
【図20】第3実施例の制御装置の要部を示すブロック図である。
【図21】第3実施例の制御動作を示すフローチャートである。
【図22】第3実施例の発射関連タイマーセットの流れを示すフローチャートである。
【図23】第3実施例の解除処理を示すフローチャートである。
【図24】第3実施例の発射制御を示すフローチャートである。
【図25】発射関連タイマーセット、発射制御処理及び解除処理における動作タイミングを示すタイムチャートである。
【図26】第4実施例の制御装置の要部を示すブロック図である。
【図27】第4実施例の解除入力の動作タイミングを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10 遊技盤
34 打球ハンドル
36 盤面到達検出装置(発射数検出手段)
44 タッチ入力検出装置
46 ストップ入力検出装置
94 判定用情報入力装置(入力装置)
99 解除装置
Claims (4)
- パチンコ球の発射及び停止を行う駆動装置と、
操作状態が通常状態より少ない発射数にする異常操作状態であるか否かを検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段により操作状態が異常であることが検出されたとき、所定時間、パチンコ球の発射を停止させるように前記駆動装置を制御する制御手段と、
発射停止を解除するための解除信号を検出したとき、前記制御手段による発射停止制御を解除する停止解除手段とを有し、
前記解除信号が、メモリフル又は大役インターバルを含み、遊技者が球を発射しても無駄球となり得、慣用的に止め打ちがなされる状態を示すことを特徴とするパチンコ機。 - パチンコ球の発射及び停止を行う駆動装置と、
操作状態が通常状態より少ない発射数にする異常操作状態であるか否かを検出する異常検出手段と、
前記異常検出手段により操作状態が異常であることが検出されたとき、所定時間、警告信号を出力する警告手段と、
警告を解除するための解除信号を検出したとき、前記警告手段による警告信号の出力を解除する警告解除手段とを有し、
前記解除信号が、メモリフル又は大役インターバルを含み、遊技者が球を発射しても無駄球となり得、慣用的に止め打ちがなされる状態を示すことを特徴とするパチンコ機。 - パチンコ球の発射及び停止を行う駆動装置と、
この駆動装置へパチンコ球の発射及び停止のいずれかを指令するための指令信号を出力する信号出力装置と、
指令信号に応じて前記駆動装置を制御すると共に、前記指令信号が変化したとき、変化した時点より所定時間遅延させて変化した指令信号に応じて前記駆動装置を遅延制御する制御手段と、
前記制御手段による遅延制御を解除するための解除信号を検出したとき、前記制御手段による遅延制御を解除する遅延解除手段と、
を含むパチンコ機。 - スイッチングトランジスタのベースへの前記解除信号の入力によって変化する、当該スイッチングトランジスタのエミッタ−コレクタ間の電流値に基づき、前記制御手段が自動的に解除信号入力を認識することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項記載のパチンコ機。
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