JP5313105B2 - 装置稼働状態監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の装置の稼働状態を一括して表示することにより監視する装置稼働状態監視システムに関するものである。
一般に、工場の生産システムには、製品などに応じて複数のラインが配置されている。そして、各ラインは各工程の処理を行う装置によって構成されている。このような生産システムでは、各ラインの稼働状態を把握するために、アンドンなどと呼ばれる表示システムが導入されている。この表示システムは、各装置から収集した稼働状態(稼働、待機、異常など)の情報を表示装置に表示させている。
例えば、特許文献1には、生産ラインの各工程に設けられた設備(装置)の稼働状態を表示するシステムが記載されている。このシステムでは、各設備を制御するプログラマブルコントローラが、各工程からの異常信号をデータ化して制御パソコンに送信する。制御パソコンは、異常信号のデータを受信すると、ディスプレイに、異常が発生している工程を生産ラインの概略図上で表示させる。
特開平6−222749号公報(1994年8月12日公開)
上記の表示システムでは、生産ラインの概略図上で、異常が発生している工程が示されるものの、ディスプレイそのものの位置が示されていない。生産ラインに熟知している作業者は、生産ラインにおけるディスプレイの位置と各工程との位置関係を把握しているので、ディスプレイの位置が示されていなくても、概略図上の異常発生箇所が実際にどこにあるかを容易に認識することができる。しかしながら、生産ラインを熟知していない作業者は、ディスプレイの位置と各工程との位置関係を把握していないことが多く、概略図上の異常発生箇所が実際にどこにあるかを容易に認識できない。その結果、異常への対処が遅れ、設備の稼働率の低下を招くという不都合が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、各装置の配置位置を示した画像に各装置の稼働状態を表示する装置稼働状態監視システムにおいて、当該画像を表示する表示機器と各装置との位置関係を容易に把握できるようにすることを目的としている。
本発明に係る装置稼働状態監視システムは、上記の課題を解決するために、複数の装置を備えた生産システムにおいて、各装置の稼働状態を集約して表示する装置稼働状態監視システムであって、画像を表示する表示手段と、外部から収集されたデータを記憶するデータ記憶手段と、前記画像を記憶する画像記憶手段と、前記データ記憶手段に記憶された前記データに基づいて前記画像の表示状態を変更して前記表示手段に表示させる表示制御手段とを有するプログラマブル表示器を備え、前記データ記憶手段が、各装置から収集された前記装置の稼働状態を表す稼働状態信号のデータを記憶し、前記画像記憶手段が、各装置の配置位置を示す装置配置領域および前記プログラマブル表示器の配置位置を示す表示器配置領域を含む第1稼働状態表示画像を記憶し、前記表示制御手段が、前記画像記憶手段に記憶された前記第1稼働状態表示画像を前記画像として前記表示手段に表示させ、前記データ記憶手段に記憶された前記稼働状態信号のデータに基づいて、前記装置配置領域に各装置の稼働状態を表示させることを特徴としている。
上記の構成では、プログラマブル表示器において、各装置からの稼働状態信号が収集され、データ記憶手段に記憶される。表示手段には、表示制御手段によって、画像記憶手段に記憶された第1稼働状態表示画像が表示される。この第1稼働状態表示画像には、表示制御手段によって、データ記憶手段に記憶された稼働状態信号のデータに基づいて、各装置の稼働状態が装置配置領域に表示される。
これにより、例えば、第1稼働状態表示画像の装置配置領域に表示された各装置の稼働状態から、異常が発生している装置を確認することができる。また、第1稼働状態表示画像が表示器配置領域を含むことにより、プログラマブル表示器の配置位置が第1稼働状態表示画像上で示されている。それゆえ、プログラマブル表示器に表示されている第1稼働状態表示画像を見ている作業者は、当該プログラマブル表示器と異常が発生している装置との位置関係を、表示器配置領域と装置配置領域との位置関係から容易に把握することができる。
しかも、プログラマブル表示器は、データを収集し、そのデータに基づいて画像を表示させる機能を有しているので、アンドン用の表示機器として利用することができる。それゆえ、背景技術のように、データ収集用のプログラマブルコントローラ、表示画像作成用の制御パソコンおよび画像表示用のディスプレイを備える必要がない。
前記装置稼働状態監視システムは、表示装置をさらに備え、前記画像記憶手段が、前記装置配置領域および前記表示装置の配置位置を示す表示装置配置領域を含む第2稼働状態表示画像を記憶し、前記表示制御手段が、前記画像記憶手段に記憶された前記第2稼働状態表示画像を前記画像として前記表示装置に表示させ、前記データ記憶手段に記憶された前記稼働状態信号のデータに基づいて、前記装置配置領域に各装置の稼働状態を表示させることが好ましい。
この構成では、プログラマブル表示器と別途設けられた表示装置をアンドン表示に用いることができる。表示装置には、表示制御手段によって、画像記憶手段に記憶された第2稼働状態表示画像が表示される。この第2稼働状態表示画像には、表示制御手段によって、データ記憶手段に記憶された稼働状態信号のデータに基づいて、各装置の稼働状態が装置配置領域に表示される。
これにより、例えば、第2稼働状態表示画像上で表示された各装置の稼働状態から、異常が発生している装置を確認することができる。また、第2稼働状態表示画像が表示装置配置領域を含むことにより、表示装置の配置位置が第2稼働状態表示画像上で示されている。表示装置に表示されている第2稼働状態表示画像を見ている作業者は、当該表示装置と異常が発生している装置との位置関係を、表示装置配置領域と装置配置領域との位置関係から容易に把握することができる。
前記装置稼働状態監視システムにおいて、各装置は、それぞれの本体に装備され、前記稼働状態信号によって各装置の稼働状態を表示する稼働状態表示灯を個々に有しており、前記稼働状態信号が前記本体と前記稼働状態表示灯との間で取り出されて前記プログラマブル表示器に供給されることが好ましい。
この構成では、稼働状態信号が装置の本体と稼働状態表示灯との間で取り出されているので、装置の本体に稼働状態信号を取り出すための改造を施す必要がない。
前記装置稼働状態監視システムにおいて、前記プログラマブル表示器は、前記装置が分類される複数のグループ毎に配置され、各プログラマブル表示器が前記稼働状態信号を相互に送受信するようにネットワークに接続されていることが好ましい。
この構成では、各グループのプログラマブル表示器同士が、ネットワークを介して相互に通信を行うことにより、稼働状態信号のデータを送受信する。これにより、1台のプログラマブル表示器で全グループの装置の稼働状態を表示することができる。
前記装置稼働状態監視システムにおいて、前記画像記憶手段は、前記第1稼働状態表示画像として、全グループの前記装置の稼働状態を表示する全稼働状態表示画像と、前記プログラマブル表示器が配置されたグループの前記装置の稼働状態のみを表示するグループ別稼働状態表示画像とを記憶し、前記表示制御手段は、前記全稼働状態表示画像と前記グループ別稼働状態表示画像との表示を切り替えることが好ましい。
この構成では、表示制御手段によって、全稼働状態表示画像とグループ別稼働状態表示画像とが切り替えて表示される。これにより、プログラマブル表示器が配置されたグループの装置のみの稼働状態を監視する場合は、グループ別稼働状態表示画像を表示させ、全てのグループの装置の稼働状態を監視する場合は、全稼働状態表示画像を表示させる。このように、監視の対象によって、所望の稼働状態表示画像で稼働状態を監視することができる。
前記表示装置を備えた前記装置稼働状態監視システムは、前記表示制御手段が、前記表示手段に前記第1稼働状態表示画像を表示させる代わりに他の画像を表示させることが好ましい。
この構成では、表示装置に第2稼働状態表示画像が表示される一方、プログラマブル表示器の表示手段に他の画像が表示される。これにより、装置の稼働状態を表示装置で監視し、プログラマブル表示器では、表示手段に装置の稼働状態と異なる情報を表示させることができる。それゆえ、プログラマブル表示器に稼働状態表示画像を表示させる場合に比べて、より多くの表示情報を提供することができる。
本発明に係る装置稼働状態監視システムは、以上のように、前記表示手段と、複数の装置の稼働状態を表す稼働状態信号のデータを記憶する前記データ記憶手段と、各装置の配置位置を示す装置配置領域および前記プログラマブル表示器の配置位置を示す表示器配置領域を含む第1稼働状態表示画像を記憶する前記画像記憶手段と、前記第1稼働状態表示画像を前記画像として前記表示手段に表示させ、前記稼働状態信号のデータに基づいて、前記装置配置領域に各装置の稼働状態を表示させる前記表示制御手段とを有する前記プログラマブル表示器を備えている。これにより、プログラマブル表示器に表示されている第1稼働状態表示画像に示される表示器配置領域と装置配置領域との位置関係から、当該プログラマブル表示器と異常が発生している装置との位置関係を容易に把握することができる。したがって、生産システムにおける各装置の配置を熟知していない作業者でも、プログラマブル表示器の位置から異常が発生している装置の位置を素早く特定して、当該装置の異常への対処を早期に実施することができる。よって、装置の稼働率の低下を抑えることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態に係る生産システムの構成を示すブロック図である。 上記生産システムにおける各ラインに設置される装置の構成を示すブロック図である。 上記装置の外観の構成を示す斜視図である。 上記生産システムにおけるプログラマブル表示器およびその周辺の装置の構成を示すブロック図である。 (a)は上記プログラマブル表示器のデータメモリにおいてデータを格納している状態を示す図であり、(b)は自ラインのプログラマブル表示器における上記データメモリに対するデータの書き込みを示す図であり、(c)は自ラインのプログラマブル表示器における上記データメモリから他ラインのプログラマブル表示器へのデータの読み出しおよび他ラインのプログラマブル表示器からのデータの上記データメモリへの書き込みを示す図である。 上記プログラマブル表示器の外観の構成を示す正面図である。 上記生産システムにおける装置稼働状態を上記プログラマブル表示器に表示する処理の手順を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は上記生産システムの全ラインの装置稼働状態を各ラインの上記プログラマブル表示器に表示する全ライン稼働状態表示画像を示す図である。 (a)〜(c)は上記生産システムの全ラインの装置稼働状態を上記生産システムにおける各ラインの大型ディスプレイに表示する全ライン稼働状態表示画像を示す図である。 上記生産システムにおいて上記プログラマブル表示器が配置されたラインのみの装置稼働状態を当該プログラマブル表示器に表示する自ライン稼働状態表示画像を示す図である。
本発明の実施形態を図1〜図10に基づいて説明すると、以下の通りである。
〔1.生産システムの構成〕
図1に示すように、本実施形態に係る生産システム1(装置稼働状態監視システム)は、ラインA〜C(装置が分類されるグループ)と、共通ネットワーク2とを備えている。ラインAは装置A1〜A10を備え、ラインBは装置B1〜B10を備え、ラインCは装置C1〜C10を備えている。また、ラインA〜Cは、それぞれ、2台のI/Oユニット(図中、I/O)3と、ラインネットワーク4と、プログラマブル表示器5と、ドライバユニット6と、大型ディスプレイ7(表示装置)とを備えている。
共通ネットワーク2は、イーサネット(登録商標)のようなLANに適したネットワークであり、ラインA〜Cの各プログラマブル表示器5間の相互通信を可能としている。
装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10は、各ラインA〜Cにおける各工程の処理を行う機能を有している。装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10は、それぞれの稼働状態を表示するための稼働状態表示灯12を装備している。装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10は、稼働状態表示灯12を点灯および消灯させるため、それぞれの稼働状態を表す稼働状態信号を配線13を介して稼働状態表示灯12に出力する。装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10については、後に詳しく説明する。
I/Oユニット3は、図示しない入力ユニットおよび出力ユニットが一体的に設けられたI/O装置である。入力ユニットは、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10から出力される稼働状態信号を入力するために複数設けられている。出力ユニットは、ラインネットワーク4に稼働状態信号を出力するために設けられている。上記の入力ユニットには、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10からの稼働状態信号が配線8を介して入力される。I/Oユニット3は、入力された稼働状態信号に、いずれの装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10装置から出力されたかを識別するためのID(識別データ)を付与する。上記の出力ユニットからは、稼働状態信号にIDが付与されたデータが出力される。
I/Oユニット3は、リモートI/Oのようなシリアル通信を行う装置であってもよいが、これには限定されない。例えば、ラインネットワーク4がCANopenのようなオープンネットワークである場合、I/Oユニット3は、入力ユニットと出力ユニットとの間で通信プロトコルの変換を行う機能を有する。
なお、I/Oユニット3の設置台数は、稼働状態信号の数と入力ユニットの数とで定まる。
ラインネットワーク4は、各ラインA〜Cにおいて、I/Oユニット3とプログラマブル表示器5との間でデータを伝送する通信ラインである。このラインネットワーク4としては、上記のようなシリアル通信を行う通信ラインや、通信の信頼性が高い上記のCANopenのようなオープンネットワークが用いられてもよい。
プログラマブル表示器5は、CPUなどの演算処理装置と、後述する表示モジュール57(図4参照)と、後述するタッチパネル56(図4参照)とを備えることにより、プログラマブル表示器特有の表示機能および操作機能を実現する専用コンピュータである。HMI(Human Machine Interface)機器として好適に使用されるプログラマブル表示器5は、一般には、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)、インバータ、温度調節器などの制御装置を含む外部装置と通信して、外部装置から取得したデータで表される情報を上記の表示モジュール57に表示する。また、プログラマブル表示器5において、ユーザによる上記のタッチパネル56からの入力操作によって、外部制御装置やプログラマブル表示器5のHMI制御部51(図4参照)に制御指示が与えられる。
また、プログラマブル表示器5は、ラインA〜C毎(グループ毎)に配置されている。各ラインA〜Cのプログラマブル表示器5は、I/Oユニット3から受信したデータに基づいて、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10のレイアウトを表した画像上で、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10の個々の稼働状態を集約して表示する。プログラマブル表示器5については、その詳細を後に説明する。
ドライバユニット6は、大型ディスプレイ7を駆動するためのユニットであり、プログラマブル表示器5から供給される表示データに基づいて、表示の制御を行う。ドライバユニット6についても、その詳細を後に説明する。
大型ディスプレイ7は、プログラマブル表示器5と独立して設けられており、ドライバユニット6に駆動されることによってプログラマブル表示器5で表示される画像と同じ画像または異なる画像を表示する。この大型ディスプレイ7は、解像度の高い装置が用いられ、生産システム1の各所から見やすいように高所に設置される。
なお、生産システム1は3つのラインA〜Cを備えているが、ライン数はこれには限定されない。また、各ラインA〜Cにおける装置の台数についても、上記の10台に限定されない。
〔1−1.装置の構成〕
装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10は、図2に示す装置11のように構成されている。装置11は、前述の稼働状態表示灯12を有するとともに、処理部11aと、制御部11bとを有している。処理部11aおよび制御部11bは、本体11cの内部に設けられている。
処理部11aは、装置11の機能を実現するための各種の処理(加工、組み立て、塗装、洗浄、検査など)を行う。
制御部11bは、外部からの指示を受けて処理部11aに制御指示を与えたり、処理部11aからのデータを受けて外部に出力したりする。また、制御部11bは、各種のエラーの状態を表すエラーフラグを設定するメモリ領域を有しており、エラーフラグがONとなる状態でエラーを検知する。さらに、制御部11b(信号発生手段)は、装置の稼働状態を監視しており、その稼働状態を表す前述の稼働状態信号を、配線13を介して稼働状態表示灯12に出力する。配線13は、装置11の本体11cと稼働状態表示灯12との間で配線8と接続されている。これにより、稼働状態信号は、本体11cと稼働状態表示灯12との間で取り出されてI/Oユニット3に入力される。
稼働状態としては、例えば、稼働、待機および異常があるが、これらには限定されない。稼働は、装置11が正常に稼働をしていることを意味する。待機は、指示があれば動作可能な状態で装置11が停止していることを意味する。異常は、装置11に何らかの異常が発生していることを意味する。制御部11bは、全てのエラーフラグが“0”であれば異常なしと判断して、稼働状態または待機状態を表す稼働状態信号を生成し、少なくとも1つのエラーフラグが“1”であれば異常ありと判断して、異常状態を表す稼働状態信号を生成する。
図3に示すように、稼働状態表示灯12は、装置11の本体11cの外壁面における目立つ箇所に、ブラケット14を介して取り付けられている。上記の配線13は、図示しないがブラケット14内に配されている。
稼働状態表示灯12は、表示ユニット12a〜12cが積層された構造をなしている。この稼働状態表示灯12は、制御部11bからの稼働状態信号に基づいて装置11の稼働状態を表示ユニット12a〜12cで表示する。
表示ユニット12aは赤色で異常状態を表示し、表示ユニット12bは黄色で待機状態を表示し、表示ユニット12cは緑色で稼働状態を表示する。また、稼働状態表示灯12は、図示しないが、各表示ユニット12a〜12cに内蔵される発光体(ランプ、LEDなど)を駆動するための駆動回路を内蔵している。駆動回路は、入力される稼働状態信号に基づいて、各表示ユニット12a〜12cの発光体を点灯または消灯させる。稼働状態信号は、発光体を点灯(ON)させる状態を表す“0”と、発光体を消灯(OFF)させる状態を表す“1”との2値をとる。
なお、稼働状態表示灯12は、上記のような積層構造以外の構造の表示灯であってもよい。また、生産システム1において、装置11の稼働状態として異常状態のみを表示できればよい場合は、表示ユニット12aのみを含む表示灯や、回転灯からなる表示灯を稼働状態表示灯12として採用してもよい。
〔1−2.プログラマブル表示器の構成〕
図4に示すように、プログラマブル表示器5は、HMI制御部51と、表示コントローラ52と、画像メモリ53(画像記憶手段)と、VRAM54と、データメモリ55(データ記憶手段)と、タッチパネル56と、表示モジュール57(表示手段)と、ユニットインターフェース部(図中、ユニットI/F)58と、インターフェース部(図中、I/F)59a,59bとを備えている。以下、プログラマブル表示器5の各部について詳細に説明する。
〔1−2−1.画像メモリおよび画像データの構成〕
画像メモリ53は、複数の画像データを記憶するために、FEPROM(Flash Erasable and Programmable ROM)のようなフラッシュメモリによって構成される。フラッシュメモリは、可動部を持たず、かつ衝撃に強いので、劣悪な周囲環境でも安定して動作する。
画像データは、プログラマブル表示器5の表示モジュール57および大型ディスプレイ7に表示させる画像のデータである。画像データは、表示モジュール57および大型ディスプレイ7に共通に表示させるために用意されている。また、これに限らず、画像データは、表示モジュール57と大型ディスプレイ7とで個別に表示させるための別個の画像データであってもよい。
画像データは、予め画像作成用のソフトウェアに用意されている画像データ、およびこのソフトウェアを用いてユーザによって作成される画像データを含む。画像データは、オブジェクトと、このオブジェクトに付与された処理規定データおよび属性データとを含んでいる。
オブジェクトは、画像の背景となるベース画像や、後述するデータメモリ55のデータで表される情報をベース画像上で表示するための図形画像などである。図形画像は、ユーザが作成した任意の図形や、上記のソフトウェアに予め用意されている部品図形(スイッチ、ランプなど)を含んでいる。この部品図形は、規定の形状をなす複数の部品図形からユーザによって選択されて、ベース画像上に配置される。
処理規定データは、HMI制御部51で実行される各種の処理を規定(定義)している。属性データは、その処理を実行するために必要なオブジェクトの属性(大きさ、形状、色、位置、データの取得先、データの送信先等)を規定している。データの取得先および送信先としては、データメモリ55で使用される後述のアドレス(ワードアドレスおよびビットアドレス)が挙げられる。また、各画像には識別のための画像番号が個々に付与されており、この画像番号はベース画像の属性データに含まれている。
画像メモリ53に記憶される画像データとしては、後述する稼働状態表示画像の画像データも含まれる。稼働状態表示画像は、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10の配置位置をブロックで示し、そのブロック上で各装置の稼働状態を表示する画像である。プログラマブル表示器5が表示する稼働状態表示画像は、当該プログラマブル表示器5の配置位置も示している。大型ディスプレイ7が表示する稼働状態表示画像は、当該大型ディスプレイ7の配置位置も示している。これらの稼働状態表示画像については、後に詳しく説明する。
〔1−2−2.VRAMの構成〕
VRAM54は、表示モジュール57および大型ディスプレイ7に表示させる画像データを一時的に記憶するメモリであり、SDRAMなどによって構成される。このVRAM54は、表示コントローラ52によって画像データの書き込みおよび読み出しが制御される。また、VRAM54は、画像データを水平方向に表示される順に画素データとして格納している。
〔1−2−3.データメモリの構成〕
データメモリ55は、例えば、DRAMによって構成されており、HMI制御部51が各種の処理を行うときの作業に用いられる。また、データメモリ55は、タッチパネル56から入力されたデータや外部装置との間でやり取りされるデータの一時的な記憶に用いられる。
データメモリ55は、上記の記憶のための領域として、ワードデバイスおよびビットデバイスを有している。ワードデバイスは、数値のようなワードデータを記憶する領域として設定され、専用のアドレス(ワードアドレス)で指定される。また、ビットデバイスは、オン・オフ状態のようなビットデータを記憶する領域として設定され、専用のアドレス(ビットアドレス)で指定される。このような記憶領域を有することにより、データメモリの任意のワードデバイスまたはビットデバイスを指定してアクセスするだけで、データの書き込みや読み出しを行うことができる。
〔1−2−3(a).データメモリにおけるデータの記憶〕
データメモリ55において、稼働状態信号のデータはワードデバイスに記憶される。ここでは、ラインAのプログラマブル表示器5におけるデータメモリ55を例に挙げて説明する。ここで、稼働状態信号としては、表1で示すように、前述の稼働状態を表す稼働信号SG1と、前述の待機状態を表す待機信号SG2と、前述の異常状態を表す異常信号SG3とが用意されている。
Figure 0005313105
図5(a)に示すように、ワードアドレス“0”,“1”,…,“9”のそれぞれで指定されるワードデバイスが、ラインA(自ライン)の装置A1,A2,…,A10に対応している。また、各ワードデバイスには、ビット位置00に装置A1の稼働信号SG1(稼働状態信号)が記憶され、ビット位置01に装置A1の待機信号SG2(稼働状態信号)が記憶され、ビット位置02に装置A1の異常信号SG3(稼働状態信号)が記憶される。
ワードアドレス“10”,“11”,…,“19”のそれぞれで指定されるワードデバイスが、ラインBの装置B1,B2,…,B10に対応している。また、各ワードデバイスには、ビット位置00に装置B1の稼働信号SG1が記憶され、ビット位置01に装置B1の待機信号SG2が記憶され、ビット位置02に装置B1の異常信号SG3が記憶される。
ワードアドレス“20”,“21”,…,“29”のそれぞれで指定されるワードデバイスが、ラインCの装置C1,C2,…,C10に対応している。また、各ワードデバイスには、ビット位置00に装置C1の稼働信号SG1が記憶され、ビット位置01に装置C1の待機信号SG2が記憶され、ビット位置02に装置C1の異常信号SG3が記憶される。
上記の例では、3種の稼働状態信号を用いているため、ワードデバイスでは、それに応じて3つのビット位置を使用している。例えば、ワードデバイスが16ビットである場合は、最大で16種の稼働状態信号のデータを記憶することができる。
〔1−2−3(b).データメモリにおけるデータの書き込み〕
図5(b)に示すように、ラインAの装置A1からの稼働信号SG1のデータは、ワードアドレス“0”のビット位置00に書き込まれる。また、装置A1からの待機信号SG2のデータは、ワードアドレス“0”のビット位置01に書き込まれる。さらに、装置A1からの異常信号SG3のデータは、ワードアドレス“0”のビット位置02に書き込まれる。同様に、装置A2〜A10からの各信号SG1〜SG3のデータは、それぞれ対応するワードアドレス“1”〜“9”のビット位置00〜02に書き込まれる。
〔1−2−3(c).データメモリからのデータの転送およびデータメモリへのデータの取り込み〕
図5(c)に示すように、装置A1〜A10の各信号SG1〜SG3のデータは、他ラインBまたはCのプログラマブル表示器5に転送される場合、各ワードアドレス“0”〜“9”のビット位置00〜02から読み出される。ラインBのプログラマブル表示器5に記憶されている装置B1〜B10の各信号SG1〜SG3のデータは、ラインAのプログラマブル表示器5に転送されると、各ワードアドレス“10”〜“19”のビット位置00〜02に書き込まれる。同様に、ラインCのプログラマブル表示器5に記憶されている装置C1〜C10の各信号SG1〜SG3のデータは、ラインAのプログラマブル表示器5に転送されると、各ワードアドレス“20”〜“29”のビット位置00〜02に書き込まれる。
〔1−2−4.タッチパネルおよび表示モジュールの構成〕
タッチパネル56は、表示モジュール57の後述するスクリーン57a(図6参照)上でタッチ入力を行うために設けられている入力装置である。タッチパネル56としては、デジタル方式やアナログ方式のタッチパネルが利用できる。
表示モジュール57は、表示パネルと、この表示パネルを駆動する駆動部とを有する。表示モジュール57は、プログラマブル表示器5を薄型に構成するために、液晶パネルや、ELパネルや、プラズマディスプレイパネル(PDP)のような平板型表示パネルが好適に用いられる。表示モジュール57は、VRAM54から読み出されて表示コントローラ52から供給される表示データを表示コントローラ52で制御されるタイミングで表示する。
〔1−2−5.ユニットインターフェース部およびインターフェース部の構成〕
ユニットインターフェース部58は、表示コントローラ52から出力される表示データをドライバユニット6へ送信するための通信制御部である。
インターフェース部59aは、プログラマブル表示器5がI/Oユニット3との間の通信を行うための通信制御部であり、ラインネットワーク4に接続されている。インターフェース部59aは、プログラマブル表示器5が他のプログラマブル表示器5との間の通信を行うための通信制御部であり、共通ネットワーク2に接続されている。
〔1−2−6.HMI制御部の構成〕
HMI制御部51は、HMI機能の中心的な制御動作を行うために、入出力制御部511と表示制御部512(表示制御手段)とを有している。上記の制御動作は、データメモリ55に対するデータの書き込みおよび読み出し、タッチパネル56からの入力操作に応じた処理、I/Oユニット3や他のプログラマブル表示器5などの外部装置との通信の制御、画像メモリ53の画像データに基づく表示データの生成などである。
HMI制御部51は、HMI制御プログラムをプログラマブル表示器5が備えるCPUなどの演算処理装置に実行させることにより実現される機能ブロックである。上記のHMI制御プログラムは、プログラマブル表示器5と分離可能に構成される記録媒体に記録可能であり、その記録媒体からプログラマブル表示器5にインストールされる。
上記の記録媒体は、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フレキシブルディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、共通ネットワーク2を介して外部からHMI制御プログラムを供給してもよい。この共通ネットワーク2としては、前述のイーサネット(登録商標)に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、共通ネットワーク2を構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
〔1−2−6(a).入出力制御部の構成〕
入出力制御部511は、操作受入部511aとメモリ制御部511bとを有している。
操作受入部511aは、次の処理を行う。
(1)タッチパネル56からのデータ入力操作に応じて、メモリ制御部511bに当該データの書き込みおよび読み出しを指示する。
(2)タッチパネル56からの画像切替操作に応じて、表示する画像の切り替えを表示制御部512に指示する。
メモリ制御部511bは、次の処理を行う。
(1)I/Oユニット3から受信したデータをデータメモリ55へ書き込む。
(2)他のプログラマブル表示器5へ送信するデータをデータメモリ55から読み出す。
(3)画像の表示に用いるデータをデータメモリ55から読み出して表示制御部512に与える。
〔1−2−6(b).表示制御部の構成〕
表示制御部512は、次の処理を行う。
(1)画像メモリ53から読み出した画像データに基づいて表示コントローラ52および表示コントローラ61に与えるための表示データを生成する。
(2)画像データに含まれる属性データのアドレスに基づいて、データメモリ55からデータを読み出す。
(3)画像データに含まれる処理規定データで規定されている処理内容を、上記のデータに基づいて、画像データ上で対象となるオブジェクトに対して実行する。具体的には、前述の稼働状態信号のデータに基づいて、稼働状態を表示する画像の表示状態を変更するという処理を実行する。例えば、稼働信号SG1が“1”(待機信号SG2および異常信号SG3はともに“0”)である場合はオブジェクトを緑色で表示する。また、待機信号SG2が“1”(稼働信号SG1および異常信号SG3はともに“0”)である場合はオブジェクトを黄色で表示する。さらに、異常信号SG3が“1”(稼働信号SG1および待機信号SG2はともに“0”)である場合はオブジェクトを赤色で表示する。
(4)操作受入部511aからの画像の切替指示に基づいて、切り替えて表示する画像データを画像メモリ53から読み出して、この画像データに基づいて表示データを生成する。
〔1−2−7.表示コントローラの構成〕
表示コントローラ52は、表示モジュール57に画像を表示させるタイミングを形成するとともに、VRAM54に対する画像データの読み書きを制御する。この表示コントローラ52は、表示モジュール57の解像度(VGA,SVGA,XGAなど)に応じて同期信号などのタイミング信号を生成する。また、表示コントローラ52は、表示制御部512から供給されてVRAM54に展開された画像データをクロックのタイミングで読み出して表示データとして表示モジュール57に出力する。これにより、表示コントローラ52は、表示モジュール57の解像度に応じたタイミングで画像の表示を制御する。上記のタイミング信号は、表示データとともに表示モジュール57に出力される。
〔1−2−8.プログラマブル表示器の外観構成〕
図6に示すように、プログラマブル表示器5の筐体5aは、正面部分が額縁形状に形成されている。その額縁形状の部分の内側には、表示モジュール57の表示面を形成するスクリーン57aが配置されている。そして、このスクリーン57a上には、タッチパネル56が重ねられている。
〔1−3.ドライバユニットの構成〕
ドライバユニット6は、大型ディスプレイ7を駆動するためのユニットである。このドライバユニット6は、表示コントローラ61と、VRAM62と、ディスプレイインターフェース部(図中、ディスプレイI/F)63とを有している。
表示コントローラ61は、大型ディスプレイ7に画像を表示させるタイミングを形成するとともに、VRAM62に対する画像データの読み書きを制御する。この表示コントローラ61は、大型ディスプレイ7の解像度(VGA,SVGA,XGAなど)に応じて同期信号(水平同期信号および垂直同期信号)などのタイミング信号を生成する。また、表示コントローラ61は、表示制御部512から供給されてVRAM62に展開された画像データをクロックのタイミングで読み出して表示データとして出力する。これにより、表示コントローラ61は、大型ディスプレイ7の解像度に応じたタイミングで画像の表示を制御する。上記のタイミング信号は、表示データとともに大型ディスプレイ7に出力される。
ディスプレイインターフェース部63は、表示コントローラ61から出力される表示データを大型ディスプレイ7へ送信するための通信制御部である。このディスプレイインターフェース部63は、例えばVM(Video Mix)ユニットや、DVI(Digital Visual Interface)規格のデータに変換する回路を有している。
〔2.稼働状態表示動作〕
ここで、上記のように構成される生産システム1における装置稼働状態を表示する動作について図7のフローチャートを参照して説明する。ここでは、ラインAのプログラマブル表示器5を中心にした動作について説明する。
まず、プログラマブル表示器5におけるHMI制御部51の入出力制御部511は、ラインAの装置A1〜A10からの稼働状態信号が入力されたか否かを判定する(ステップS1)。ここで、稼働状態信号が入力されている場合、入出力制御部511は、入力された稼働状態信号のデータに含まれるIDから、稼働状態信号を出力した装置A1〜A10を特定し(ステップS2)、図5(b)に示すように、稼働状態信号のデータをデータメモリ55の所定の領域(ワードデバイスの各ビット位置)に書き込む。
入出力制御部511は、共通ネットワーク2に接続されているプログラマブル表示器5が自機のみであるか否かを判定する(ステップS3)。このとき、入出力制御部511は、共通ネットワーク2を介して他のプログラマブル表示器5と通信を行うことにより、共通ネットワーク2に接続されている他のプログラマブル表示器5の有無を確認する。
ステップS3でプログラマブル表示器5が自機のみであると判定した場合、表示モジュール57は稼働状態をプログラマブル表示器5の位置とともに表示する(ステップS4)。このとき、HMI制御部51の表示制御部512は、稼働状態信号のデータに基づいて表示データを生成し、表示コントローラ52を介して表示モジュール57に与える。これにより、表示モジュール57のスクリーン57aに稼働状態を表す画像が表示される。
また、ステップS3でプログラマブル表示器5が自機のみでないと判定した場合、入出力制御部511は、稼働状態信号のデータをデータメモリ55から読み出して、他ラインの各プログラマブル表示器5に転送する(ステップS5)。
そして、スクリーン57aに表示した稼働状態と同じ稼働状態を大型ディスプレイ7に大型ディスプレイ7の位置とともに表示する(ステップS6)。このとき、表示制御部512は、ドライバユニット6を介して大型ディスプレイ7に表示データを与える。これにより、表示モジュール57のスクリーン57aに稼働状態を表す画像が表示される。
さらに、稼働状態の表示処理を続ける場合は、ステップS1に処理を戻す(ステップS7)。
〔3.稼働状態表示画像〕
上記のように表示される稼働状態は、ラインA〜C毎に装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10の配置(レイアウト)を示す稼働状態表示画像によってプログラマブル表示器5および大型ディスプレイ7に表示される。ここでは、その稼働状態表示画像について説明する。
〔3−1.プログラマブル表示器用の全ライン稼働状態表示画像の構成〕
図8(a)〜(c)は、それそれぞれ、ラインA〜Cのプログラマブル表示器5が表示する全ライン稼働状態表示画像101〜103(第1稼働状態表示画像,全稼働状態表示画像)を示している。全ライン稼働状態表示画像101〜103は、全てのラインA〜Cの装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10の稼働状態を表示するように構成されている。
全ライン稼働状態表示画像101は、レイアウト表示領域111と、装置ブロック112(装置配置領域)と、稼働状態表示色部113〜115と、表示器ブロック116(表示器配置領域)と、自ライン表示切替スイッチ119とを含んでいる。全ライン稼働状態表示画像102は、表示器ブロック116の代わりに表示器ブロック117を含む以外は、全ライン稼働状態表示画像101と同様に構成されている。全ライン稼働状態表示画像103は、表示器ブロック116の代わりに表示器ブロック118を含む以外は、全ライン稼働状態表示画像101と同様に構成されている。
装置ブロック112は、各装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10を表しており、矩形状に形成されている。各装置ブロック112は、レイアウト表示領域111において、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10の配置位置に対応して配置されており、それぞれの装置番号(A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10)が記載されている。装置ブロック112は、表示用のオブジェクト(図形画像)として設けられており、前述の属性データのワードアドレスで指定されるワードデバイス内のデータと対応付けられている。
稼働状態表示色部113〜115は、レイアウト表示領域111の右側に配置されている。稼働状態表示色部113は、「稼働」と記載されるとともに、稼働状態を表す緑色に着色されており、稼働状態の表示色を参照するために設けられている。稼働状態表示色部114は、「待機」と記載されるとともに、待機状態を表す黄色に着色されており、待機状態の表示色を参照するために設けられている。稼働状態表示色部115は、「異常」と記載されるとともに、異常状態を表す赤色に着色されており、異常状態の表示色を参照するために設けられている。
表示器ブロック116〜118は、それぞれラインA〜Cにおけるプログラマブル表示器5を表しており、矩形状に形成されている。各表示器ブロック116〜118は、レイアウト表示領域111において、プログラマブル表示器5の配置位置に対応して配置され、それぞれ、「表示器 ラインA」、「表示器 ラインB」、「表示器 ラインC」と記載されている。表示器ブロック116〜118は、オブジェクト(図形画像)として設けられているが、装置ブロック112と異なり、単なる図形であり表示用のオブジェクトではないので、データメモリ55内のデータとは対応付けられてない。
ラインAのプログラマブル表示器5は、装置A1〜A10の操作面側における装置A5,A6の間に配置されている。これに応じて、表示器ブロック116は、装置A5を示す装置ブロック112および装置A6を示す装置ブロック112の右側(操作面側)の中間位置に配置されている。
ラインBのプログラマブル表示器5は、装置B1〜B10の操作面側における装置B5,B6の間に配置されている。これに応じて、表示器ブロック117は、装置B5を示す装置ブロック112および装置B6を示す装置ブロック112の右側(操作面側)の中間位置に配置されている。
ラインCのプログラマブル表示器5は、装置C1〜C10の操作面側における装置C5,C6の間に配置されている。これに応じて、表示器ブロック118は、装置C5を示す装置ブロック112および装置C6を示す装置ブロック112の右側(操作面側)の中間位置に配置されている。
自ライン表示切替スイッチ119は、全ライン稼働状態表示画像101から後述の自ライン稼働状態表示画像104(図10参照)へ表示を切り替えるときに操作するためのスイッチの部品である。自ライン表示切替スイッチ119は、オブジェクト(図形画像)として設けられている。このため、自ライン表示切替スイッチ119は、画像を切り替える処理が処理規定データとして規定され、切り替え先の自ライン稼働状態表示画像104の画像番号を属性データとして含んでいる。
なお、上記の例では、自ライン表示切替スイッチ119が、全ライン稼働状態表示画像101からラインA用の自ライン稼働状態表示画像104への切り替えのために設けられていることを説明している。これに対し、全ライン稼働状態表示画像102,103が含む自ライン表示切替スイッチ119は、全ライン稼働状態表示画像102,103からそれぞれに対応する自ライン稼働状態表示画像(図示せず)への切り替えを上記と同様にするために設けられている。
ここで、上記の全ライン稼働状態表示画像101〜103は、各ラインA〜Cのプログラマブル表示器5に対して個別に用意される。これに対し、各プログラマブル表示器5に共通の全ライン稼働状態表示画像を用意することも可能である。
この全ライン稼働状態表示画像は、図示しないが、表示器ブロック116〜118と同様の表示器ブロックを含んでいる。ただし、これらの表示器ブロックは、全ライン稼働状態表示画像を表示しているプログラマブル表示器5を明示するために、表示色を変更できるような表示用のオブジェクトとして設けられる。また、これらの表示器ブロックは、データメモリ55に設けられている所定のビットのデータと対応付けられている。このビットは、表示器ブロックに対応するプログラマブル表示器5が全ライン稼働状態表示画像を表示しているときにONする。表示制御部512は、上記のビットのデータに基づいて、全ライン稼働状態表示画像の各表示器ブロックの表示色を変更する。
〔3−2.大型ディスプレイ用の全ライン稼働状態表示画像の構成〕
図9(a)〜(c)は、それそれぞれ、ラインA〜Cの大型ディスプレイ7が表示する全ライン稼働状態表示画像201(第2稼働状態表示画像)を表示する。全ライン稼働状態表示画像201〜203は、全てのラインA〜Cの装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10(全グループ)の稼働状態を表示するように構成されている。
全ライン稼働状態表示画像201は、レイアウト表示領域211と、装置ブロック212(装置配置領域)と、稼働状態表示色部213〜215と、ディスプレイブロック216(表示装置配置領域)とを含んでいる。全ライン稼働状態表示画像202は、ディスプレイブロック216の代わりにディスプレイブロック217を含む以外は、全ライン稼働状態表示画像201と同様に構成されている。全ライン稼働状態表示画像203は、ディスプレイブロック216の代わりにディスプレイブロック218を含む以外は、全ライン稼働状態表示画像201と同様に構成されている。
装置ブロック212は、前述の装置ブロック112と同様、各装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10を表しており、矩形状に形成されている。各装置ブロック212は、レイアウト表示領域211において、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10の配置位置に対応して配置されており、それぞれの装置番号(A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10)が記載されている。装置ブロック212は、表示用のオブジェクト(図形画像)として設けられており、前述の属性データのワードアドレスで指定されるワードデバイス内のデータと対応付けられている。
各装置ブロック212は、レイアウト表示領域211において、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10の配置位置に対応して配置されており、それぞれの装置番号(A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10)が記載されている。装置ブロック212は、表示用のオブジェクト(図形画像)として設けられており、前述の属性データのワードアドレスで指定されるワードデバイス内のデータと対応付けられている。
稼働状態表示色部213〜215は、レイアウト表示領域211の右側に配置されている。稼働状態表示色部213は、「稼働」と記載されるとともに、稼働状態を表す緑色に着色されており、稼働状態の表示色を参照するために設けられている。稼働状態表示色部214は、「待機」と記載されるとともに、待機状態を表す黄色に着色されており、待機状態の表示色を参照するために設けられている。稼働状態表示色部215は、「異常」と記載されるとともに、異常状態を表す赤色に着色されており、異常状態の表示色を参照するために設けられている。
ディスプレイブロック216〜218は、それぞれラインA〜Cにおける大型ディスプレイ7を表しており、矩形状に形成されている。各ディスプレイブロック216〜218は、レイアウト表示領域211において、大型ディスプレイ7の配置位置に対応して配置され、それぞれ、作業者にアンドンであることを示すために、「アンドン ラインA」、「アンドン ラインB」、「アンドン ラインC」と記載されている。ディスプレイブロック216〜218は、オブジェクト(図形画像)として設けられているが、装置ブロック212と異なり、単なる図形であり表示用のオブジェクトではないので、データメモリ55内のデータとは対応付けられてない。
ラインAの大型ディスプレイ7は、装置A1〜A10の背面側(操作面の反対側)における装置A5,A6の間の上方であって、装置A1〜A10の操作面側から見える位置に配置されている。これに応じて、ディスプレイブロック216は、装置A5を示す装置ブロック212および装置A6を示す装置ブロック212の左側(背面側)の中間位置に配置されている。
ラインBの大型ディスプレイ7は、装置B1〜B10の背面側における装置B5,B6の間の上方であって、装置B1〜B10の操作面側から見える位置に配置されている。これに応じて、ディスプレイブロック217は、装置B5を示す装置ブロック212および装置B6を示す装置ブロック212の左側(背面側)の中間位置に配置されている。
ラインCの大型ディスプレイ7は、装置C1〜C10の背面側における装置C5,C6の間の上方であって、装置C1〜C10の操作面側から見える位置に配置されている。これに応じて、ディスプレイブロック218は、装置C5を示す装置ブロック212および装置C6を示す装置ブロック212の左側(背面側)の中間位置に配置されている。
ここで、全ライン稼働状態表示画像201〜203は、各ラインA〜Cの大型ディスプレイ7に対して個別に用意される。これに対し、各大型ディスプレイ7に共通の全ライン稼働状態表示画像を用意することも可能である。
この全ライン稼働状態表示画像は、図示しないが、ディスプレイブロック216〜218と同様のディスプレイブロックを含んでいる。ただし、これらのディスプレイブロックは、全ライン稼働状態表示画像を表示している大型ディスプレイ7を明示するために、表示色を変更できるような表示用のオブジェクトとして設けられる。また、これらのディスプレイブロックは、データメモリ55に設けられている所定のビットのデータと対応付けられている。このビットは、ディスプレイブロックに対応する大型ディスプレイ7が全ライン稼働状態表示画像を表示しているときにONする。表示制御部512は、上記のビットのデータに基づいて、全ライン稼働状態表示画像の各表示器ブロックの表示色を変更する。
〔3−3.自ライン稼働状態表示画像の構成〕
図10は、ラインAのプログラマブル表示器5が表示する自ライン稼働状態表示画像104(グループ別稼働状態表示画像)を示している。自ライン稼働状態表示画像104は、自ライン(ラインA)のみの稼働状態を表示するように構成されている。
この自ライン稼働状態表示画像104は、全ライン稼働状態表示画像101と同様に、レイアウト表示領域111と、装置ブロック112と、稼働状態表示色部113〜115と、全ライン表示切替スイッチ120とを含んでいる。また、自ライン稼働状態表示画像104は、全ライン稼働状態表示画像101と異なり、表示器ブロック116の代わりに表示器ブロック116と同等の機能を有する表示器ブロック121を含んでいる。また、自ライン稼働状態表示画像104は、全ライン稼働状態表示画像101と異なり、レイアウト表示領域111に、ラインAの装置A1〜A10を表す装置ブロック112のみが配置され、ラインB,Cに対応する装置ブロック112が配置されていない。
全ライン表示切替スイッチ120は、自ライン稼働状態表示画像104から前述の全ライン稼働状態表示画像101へ表示を切り替えるときに操作するためのスイッチの部品である。全ライン表示切替スイッチ120も、前述の自ライン表示切替スイッチ119と同様、オブジェクト(図形画像)として設けられている。このため、全ライン表示切替スイッチ120は、画像を切り替える処理が処理規定データとして規定され、切り替え先の全ライン稼働状態表示画像101の画像番号を属性データとして含んでいる。
なお、自ライン稼働状態表示画像104は、スクリーン57aの全体に表示するようなサイズで形成されているが、レイアウト表示領域111を縮小して、スクリーン57aの全体の1/3程度のサイズで形成されてもよい。このような縮小された各ラインの自ライン稼働状態表示画像104を組み合わせて表示することにより、全ラインの稼働状態を表示することができる。このように、稼働状態の表示の形態は図10に示す形態に限定されない。
なお、図示はしないが、ラインB,Cのプログラマブル表示器5が表示する自ライン稼働状態表示画像も、自ライン稼働状態表示画像104と同様に用意される。また、図示はしないが、大型ディスプレイ7に表示するための自ライン稼働状態表示画像をラインA〜Cについてそれぞれ用意してもよい。
〔3−4.稼働状態表示画像の表示動作〕
図8(a)に示す全ライン稼働状態表示画像101がラインAのプログラマブル表示器5に表示されているとする。
ラインAのプログラマブル表示器5は、図5(b)に示すように、装置A1〜A10から稼働状態信号のデータを受信すると、メモリ制御部511bが、データメモリ55のワードデバイス(ワードアドレス“0”〜“9”)における各ビット位置00〜02に当該データを書き込む。また、ラインAのプログラマブル表示器5は、図5(c)に示すように、ラインBのプログラマブル表示器5から送信されてきた装置B1〜B10の稼働状態信号のデータを受信すると、メモリ制御部511bが、ワードデバイス(ワードアドレス“10”〜“19”)における各ビット位置00〜02に当該データを書き込む。さらに、ラインAのプログラマブル表示器5は、ラインCのプログラマブル表示器5から送信されてきた装置C1〜C10の稼働状態信号のデータを受信すると、メモリ制御部511bが、ワードデバイス(ワードアドレス“20”〜“29”)における各ビット位置00〜02に当該データを書き込む。
表示制御部512は、メモリ制御部511bに定期的にデータの出力を要求する。データメモリ制御部511bは、表示制御部512の要求に応じて、データメモリ55の各ワードデバイスからデータを読み出して表示制御部512に渡す。表示制御部512は、各ワードデバイスの各ビット位置のデータに基づいて、全ライン稼働状態表示画像101,201の各装置ブロック112,212の表示色を変更する。
ワードアドレス“1”,“2”,“4”,“5”,“7”,“8”,“9”,“10”,“11”,“13”〜“19”,“21”,“23”〜“29”の各ワードデバイスにおけるビット位置00(稼働信号SG1)が“1”(ON)であるとする。この場合、図8(a)に示すように、全ライン稼働状態表示画像101において、装置A2,A3,A5,A6,A8〜A10,B1,B2,B4〜B10,C2,C4〜C10の装置ブロック112が緑色で表示され、稼働状態であることがわかる。
このとき、ラインB,Cのプログラマブル表示器5も、ラインAのプログラマブル表示器5と同様に動作する。したがって、図8(b)および(c)に示すように、全ライン稼働状態表示画像102,103においても、装置A2,A3,A5,A6,A8〜A10,B1,B2,B4〜B10,C2,C4〜C10の装置ブロック112が緑色で表示され、稼働状態であることがわかる。
また、図9(a)〜(c)に示すように、全ライン稼働状態表示画像201〜203においても、装置A2,A3,A5,A6,A8〜A10,B1,B2,B4〜B10,C2,C4〜C10の装置ブロック212が緑色で表示され、稼働状態であることがわかる。
ワードアドレス“0”,“3”,“6”,“12”,“20”の各ワードデバイスにおけるビット位置01(待機信号SG2)が“1”(ON)であるとする。この場合、図8(a)〜(c)に示すように、全ライン稼働状態表示画像101〜103において、装置A1,A4,A7,B3,C1の装置ブロック112が黄色で表示され、待機状態であることがわかる。同様に、図9(a)〜(c)に示すように、全ライン稼働状態表示画像201〜203においても、装置A1,A4,A7,B3,C1の装置ブロック212が黄色で表示され、待機状態であることがわかる。
ワードアドレス“22”のワードデバイスにおけるビット位置02(異常信号SG3)が“1”(ON)であるとする。この場合、図8(a)〜(c)に示すように、全ライン稼働状態表示画像101〜103において、装置C3の装置ブロック112が赤色で表示され、異常状態であることがわかる。同様に、図9(a)〜(c)に示すように、全ライン稼働状態表示画像201〜203においても、装置C3の装置ブロック212が赤色で表示され、異常状態であることがわかる。
また、全ライン稼働状態表示画像101〜103には、それぞれ、表示器ブロック116〜118が示されている。これにより、プログラマブル表示器5と異常が生じている装置C3との位置関係を容易に把握することができる。同様に、全ライン稼働状態表示画像201〜203には、それぞれ、ディスプレイブロック216〜218が示されている。これにより、大型ディスプレイ7と異常が生じている装置C3との位置関係を容易に把握することができる。
〔3−5.稼働状態表示画像の切替動作〕
図8(a)に示す全ライン稼働状態表示画像101がラインAのプログラマブル表示器5に表示された状態で、自ライン表示切替スイッチ119が作業者によってタッチ操作されると、操作受入部511aが、その操作を認識して、表示制御部512に、自ライン稼働状態表示画像104に表示を切り替えるように指示する。表示制御部512は、その指示を受けると、自ライン表示切替スイッチ119の属性データから、切り替え先の自ライン稼働状態表示画像104の画像番号を認識する。そして、表示制御部512は、画像メモリ53から自ライン稼働状態表示画像104の画像データを読み込んで、表示処理を行う。これにより、前述のスクリーン57aには、全ライン稼働状態表示画像101に代わって自ライン稼働状態表示画像104が表示される。
図10に示す自ライン稼働状態表示画像104が表示された状態で、全ライン表示切替スイッチ120が作業者によってタッチ操作されると、上記と同様にして、操作受入部511aおよび表示制御部512によって、全ライン稼働状態表示画像101の表示処理が行われる。これにより、スクリーン57aには、自ライン稼働状態表示画像104に代わって全ライン稼働状態表示画像101が表示される。
このように、全ライン稼働状態表示画像101および自ライン稼働状態表示画像104を切り替えて表示することができる。これにより、自ラインの状態を監視する作業者は、自ラインのプログラマブル表示器5に自ライン稼働状態表示画像104を表示させることで、自ラインの状態の監視に専念することができる。また、全ライン稼働状態表示画像101を表示させることにより、自ラインに影響のある他ラインの状態も監視することができる。
〔4.実施形態の総括〕
以上のように、本実施の形態の生産システム1では、各ラインA〜Cのプログラマブル表示器5が、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10から稼働状態表示灯12に供給する稼働状態信号を用いて、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10の稼働状態を稼働状態表示画像(例えば、全ライン稼働状態表示画像101〜103)に表示している。また、プログラマブル表示器5は、同様な稼働状態表示画像(例えば、全ライン稼働状態表示画像201〜203)を大型ディスプレイ7に表示させている。全ライン稼働状態表示画像101〜103は、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10の配置位置およびプログラマブル表示器5の配置位置を示している。また、全ライン稼働状態表示画像201〜203は、装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10の配置位置および大型ディスプレイ7の配置位置を示している。
これにより、例えば、ラインAのプログラマブル表示器5に表示される全ライン稼働状態表示画像101には、当該プログラマブル表示器5の配置位置を示す表示器ブロック116と前述の異常状態の装置C3の配置位置を示す装置ブロック112とが示されている。それゆえ、この全ライン稼働状態表示画像101を見ている作業者は、全ライン稼働状態表示画像101を表示しているプログラマブル表示器5の位置に対する装置C3の位置を容易に確認することができる。また、例えば、ラインAの大型ディスプレイ7に表示される全ライン稼働状態表示画像201には、当該大型ディスプレイ7の配置位置を示すディスプレイブロック216と異常状態の装置C3の配置位置を示す装置ブロック212とが示されている。それゆえ、この全ライン稼働状態表示画像201を見ている作業者は、全ライン稼働状態表示画像201を表示している大型ディスプレイ7の位置に対する装置C3の位置を容易に確認することができる。
したがって、生産システム1の装置A1〜A10,B1〜B10,C1〜C10の配置位置を熟知していない作業者でも、プログラマブル表示器5および大型ディスプレイ7の配置位置に基づいて、異常の発生している装置の位置を容易に認識することができる。よって、迅速に異常に対処することが可能となり、装置の稼働率低下を抑制することができる。
しかも、プログラマブル表示器5は、データを収集し、そのデータに基づいて画像を表示させる機能を有しているので、背景技術のように、データ収集用のプログラマブルコントローラ、表示画像作成用の制御パソコンおよび画像表示用のディスプレイを備える必要がない。したがって、装置稼働状態監視システムを簡素に構成することができる。
稼働状態の確認のしやすさという観点では、大型ディスプレイ7を用いて画像を大きく表示することが望ましいが、各ラインの所定位置に設置されたプログラマブル表示器5で、自ラインや他ラインの装置稼働状態を確認できるので、プログラマブル表示器5で稼働状態を表示させるだけでも、十分に本発明の目的を達成することができる。
また、生産システム1では、図1および図2に示すように、稼働状態信号を装置11の本体11cと稼働状態表示灯12との間で配線8により取り出している。これにより、稼働状態の表示システムを導入する場合、装置本体に対して稼働状態信号を取り出すための改造が不要となり、簡単な改造で対応することができる。例えば、図3に示す構成では、ブラケット14を開けて、その中の配線13に配線8を接続するだけでよく、装置11の本体11cに改造を必要としない。したがって、稼働状態表示灯12を備えた装置11に好適に本実施の形態を適用することができる。
また、生産システム1では、各ラインA〜Cのプログラマブル表示器5同士が、共通ネットワーク2を介して相互に通信を行うことにより、稼働状態信号のデータを送受信する。これにより、1台のプログラマブル表示器5で全ラインの稼働状態を表示することができる。
さらに、生産システム1では、表示制御部512から表示コントローラ52および大型ディスプレイ7にそれぞれ異なる表示データを与えることで、表示モジュール57および大型ディスプレイ7に異なる画像を表示させることができる。これにより、大型ディスプレイ7に全ライン稼働状態表示画像201〜203を表示させる一方で、プログラマブル表示器5には、全ライン稼働状態表示画像101〜103や、それ以外の操作用の画像などを表示させることができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の装置稼働状態監視システムは、プログラマブル表示器が、各装置および当該プログラマブル表示器または表示装置の配置位置を示す稼働状態表示画像を記憶しており、各装置が発生する稼働状態信号に基づいて、各装置の稼働状態を稼働状態表示画像上の各装置の配置位置に反映させて、プログラマブル表示器自身に表示したり、表示装置に表示したりする。これにより、作業者が、プログラマブル表示器や表示装置に表示されている稼働状態表示画像上で、当該プログラマブル表示器や表示装置と異常が発生している装置との位置関係を容易に把握することができる。したがって、本発明の装置稼働状態監視システムを、いわゆるアンドン表示をさせる表示システムを好適に利用できる。
1 生産システム(装置稼働状態監視システム)
2 共通ネットワーク(ネットワーク)
3 I/Oユニット
4 ラインネットワーク
5 プログラマブル表示器
7 大型ディスプレイ(表示装置)
8 配線
11 装置
11b 制御部(信号発生手段)
11c 本体
12 稼働状態表示灯
13 配線
53 画像メモリ(画像記憶手段)
55 データメモリ(データ記憶手段)
57 表示モジュール(表示手段)
101 全ライン稼働状態表示画像(第1稼働状態表示画像,全稼働状態表示画像)
102 全ライン稼働状態表示画像(第1稼働状態表示画像,全稼働状態表示画像)
103 全ライン稼働状態表示画像(第1稼働状態表示画像,全稼働状態表示画像)
104 自ライン稼働状態表示画像(第1稼働状態表示画像,グループ別稼働状態表示画像)
112 装置ブロック(装置配置領域)
116 表示器ブロック(表示器配置領域)
117 表示器ブロック(表示器配置領域)
118 表示器ブロック(表示器配置領域)
121 表示器ブロック(表示器配置領域)
201 全ライン稼働状態表示画像(第2稼働状態表示画像)
202 全ライン稼働状態表示画像(第2稼働状態表示画像)
203 全ライン稼働状態表示画像(第2稼働状態表示画像)
212 装置ブロック(装置配置領域)
216 ディスプレイブロック(表示装置配置領域)
217 ディスプレイブロック(表示装置配置領域)
218 ディスプレイブロック(表示装置配置領域)
512 表示制御部(表示制御手段)
A〜C ライン(グループ)
SG1 稼働信号(稼働状態信号)
SG2 待機信号(稼働状態信号)
SG3 異常信号(稼働状態信号)

Claims (5)

  1. 複数の装置を備えた生産システムにおいて、各装置の稼働状態を集約して表示する装置稼働状態監視システムであって、
    画像を表示する表示手段と、
    外部から収集されたデータを記憶するデータ記憶手段と、
    前記画像を記憶する画像記憶手段と、
    前記データ記憶手段に記憶された前記データに基づいて前記画像の表示状態を変更して前記表示手段に表示させる表示制御手段とを有するプログラマブル表示器を備え、
    前記データ記憶手段は、各装置から収集された前記装置の稼働状態を表す稼働状態信号のデータを記憶し、
    前記画像記憶手段は、各装置の配置位置を示す装置配置領域および前記プログラマブル表示器の配置位置を示す表示器配置領域を含む第1稼働状態表示画像を記憶し、
    前記表示制御手段は、前記画像記憶手段に記憶された前記第1稼働状態表示画像を前記画像として前記表示手段に表示させ、前記データ記憶手段に記憶された前記稼働状態信号のデータに基づいて、前記装置配置領域に各装置の稼働状態を表示させ
    前記プログラマブル表示器は、前記装置が分類される複数のグループ毎に配置され、
    各プログラマブル表示器がネットワークに接続されており、
    さらに、前記画像記憶手段は、前記第1稼働状態表示画像として、全グループの前記装置の稼働状態を表示する全稼働状態表示画像と、前記プログラマブル表示器が配置されたグループの前記装置の稼働状態のみを表示するグループ別稼働状態表示画像とを記憶し、
    前記表示制御手段は、前記全稼働状態表示画像と前記グループ別稼働状態表示画像との表示を切り替えることを特徴とすることを特徴とする装置稼働状態監視システム。
  2. 表示装置をさらに備え、
    前記画像記憶手段は、前記装置配置領域および前記表示装置の配置位置を示す表示装置配置領域を含む第2稼働状態表示画像を記憶し、
    前記表示制御手段は、前記画像記憶手段に記憶された前記第2稼働状態表示画像を前記画像として前記表示装置に表示させ、前記データ記憶手段に記憶された前記稼働状態信号のデータに基づいて、前記装置配置領域に各装置の稼働状態を表示させることを特徴とする請求項1に記載の装置稼働状態監視システム。
  3. 各装置が、それぞれの本体に装備され、前記稼働状態信号によって各装置の稼働状態を表示する稼働状態表示灯を個々に有しており、
    前記稼働状態信号が前記本体と前記稼働状態表示灯との間で取り出されて前記プログラマブル表示器に供給されることを特徴とする請求項1または2に記載の装置稼働状態監視システム。
  4. プログラマブル表示器は、前記ネットワークを介して前記稼働状態信号を相互に送受信することを特徴とする請求項1または2に記載の装置稼働状態監視システム。
  5. 前記表示制御手段は、前記表示手段に前記第1稼働状態表示画像を表示させる代わりに他の画像を表示させることを特徴とする請求項2に記載の装置稼働状態監視システム。
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