JP4084709B2 - 面型光素子の製造方法、および、面型光素子実装体の製造方法 - Google Patents

面型光素子の製造方法、および、面型光素子実装体の製造方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光送信モジュール,光送受信モジュール,光通信システムなどに用いられる面型光素子の製造方法、および、面型光素子実装体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高速光接続のための光モジュールが開発されている。しかし、光素子と光ファイバなどの光伝送体との結合に関しては、特に、低コスト化,高性能化などの観点から課題が多い。
【0003】
光素子として、受光素子では、作製の容易性や感度などの点で面型の素子が主に使用されているが、光ファイバと該面型素子の主面とで光結合させる場合に、受光素子を動作させないでアライメントするパッシブアライメントが低コスト化のためには必須である。そのための手法として、一般には固定部材を作製して組み立てるという方法が用いられている。しかし、固定部材の機械精度が要求され、その弾性係数や熱膨張係数などに制約があり、また部品点数も多くなるために、コスト低減が困難であった。特に、コスト低減のためにプラスチックモールドなどを用いると、光結合の歩留まりや長期信頼性に欠けるという問題点がある。
【0004】
発光素子においても、基板面から垂直に光出射を行う垂直共振器型面発光レーザが、光伝送モジュールの低消費電力化、低コスト化の観点で改善できる可能性があり、盛んに研究されている。該面発光レーザでは、1mA以下の低しきい値で駆動でき、ウエハレベルの検査が可能で、へき開精度を必要としないため、低コスト化が可能である。このような面発光レーザと光ファイバとの光結合においても、上記と同様な問題が生じている。
【0005】
そこで、光ファイバとの結合のためのガイド穴をホトリソグラフィの精度で作製する方法が提案されている。例えば特許文献1,特許文献2には、面型受光素子もしくは発光素子を作製した基板側に光ファイバを固定するための穴を光感光性あるいは電子ビーム硬化性を持ちホトリソグラフィでパターニングすることで選択的に硬化が可能な厚膜材料により形成する技術が開示されている。
【0006】
また、特許文献3には、図18に示すように、光装置100の面発光レーザ102が設置されている側の面上に、所定の膜厚を有する融着層300が形成され、光装置100は、光ファイバ200の端面と融着層300を介して接合される技術が開示されている。
【0007】
これらの従来技術では、部品点数を減少させることができ、組み立ても非常に簡単なので、低コスト化が可能である。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−33546号公報
【0009】
【特許文献2】
特開2002−214485号公報
【0010】
【特許文献3】
特開2002−107581号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、特許文献1,特許文献2のように厚膜材料によりガイド穴を作製する場合、厚膜材料が薄ければ、テーパ形状や穴径の制御性は良いが、機械的強度が不足し、厚膜材料が厚ければ、機械的強度は良いが、テーパ形状や穴径の制御性が不充分になるという問題点がある。
【0013】
また、特許文献3のように融着層を用いる場合には、発光点又は受光点とファイバーとの位置合わせが困難であるという不都合がある。
【0014】
又、厚膜材料によりガイド穴を作製する場合、融着層を用いる場合のいずれも、光ファイバーは面型光素子に垂直に接続されることになる。光ファイバーは急激に曲げることができないため、同一ボード内での接続に適用すると、ボード上に高いループを形成することになり、機器内で広い空間を占有することになり、好ましくないという問題がある。
【0015】
又、従来の一般的な方法として、完成した面型光素子に、ミラー及びファイバー固定材を順次アセンブリする方法があるが、部品点数が多くなる事、高精度アセンブリが困難である事、アセンブリに長時間を要する事等の不具合がある。
【0016】
本発明は、部品点数の増加やプロセス制御性の向上を必要とせずに、面型光素子と光導波路を90°曲げて接続することができ、さらに、光ファイバの固定作業も容易にして生産性を向上させ、低コスト化することの可能な面型光素子の製造方法、および、面型光素子実装体の製造方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、複数の面型光素子が形成されたウエハを準備する工程と、
<110>オリフラと前記オリフラに対して(100)面から9.74°傾いた表面を有するSiウエハを準備する工程と、
前記Siウエハの裏面にエッチングストップ膜を形成する工程と、
前記Siウエハ表面に耐エッチング膜を形成する工程と、
前記Siウエハと前記面型光素子が形成されたウエハを貼りつける工程と、
前記Siウエハ上に感光性樹脂を塗布してプリベークする工程と、
前記面型光素子のパターンを、赤外線でモニターし、Si表面に前記面型光素子のパターンと所定の位置関係を有するパターンを写真製版で形成する工程と、
前記Siウエハ表面の耐エッチング膜をエッチングして所定のパターンを形成する工程と、
前記Siウエハをアルカリ性の液体で異方性エッチングする工程と、
を含むことを特徴とする面型光素子の製造方法である
【0019】
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の面型光素子の製造方法により面型光素子を製造する工程と、
該面型光素子上に光を90°曲げるために、Si(111)面によって形成されたミラー構造を45°傾けて設置する工程と、
前記面型光素子上にSi(111)面で形成された光ファイバーガイド用V溝構造を形成する工程と、
を含むことを特徴とする面型光素子実装体の製造方法である
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
本発明の面型光素子実装体においては、面型光素子の表面にSiウエハを貼りつけ、Si異方性エッチングにより、精度良く、45°ミラー構造と光ファイバーガイド用V溝構造体とを面型光素子上に作り込むことを特徴としている。
【0029】
すなわち、Si結晶をアルカリ性のエッチング液でエッチングすると、結晶方位によってエッチング速度が大幅に異なることが知られている。即ち、Siの(110)面のエッチング速度は(100)面のエッチング速度とほぼ同じであり、(111)面のエッチング速度よりも十分大きい。この特性を用いてSiウエハに種々の構造を形成する技術が、シリコンマイクロマシニングとして知られている。
【0030】
本発明は、この特性を利用して、例えば後述の図3,図4などに示すように、面型光素子の表面に、Siの45°ミラー構造と光ファイバーガイド用V溝構造体を作り込むことを特徴としている。
【0031】
Siの(100)面をアルカリ性エッチング液を用いて異方性エッチングすると、表面と54.74°の角度をなし逆四角錐構造を持つSi(111)面が4面得られる。
【0032】
本発明に用いるSiウエハは、図1,図2に示すように、<110>オリフラと、オリフラに直角方向に(100)面と9.74°傾いた表面を持っている。これにより、Si表面(=裏面)とSi(111)面の1つとがなす角度が45°となる。さらに他の1面が64.48°となり、他の2面が54.74°となる。この54.74°をなす2面を光ファイバーガイド用V溝構造体として用いる。なお、図1はSiウエハの平面図、図2は図1のA−A線における断面図である。
【0033】
また、図2を参照すると、本発明に用いるSiウエハの表面には耐エッチング膜が形成され、Siウエハの裏面にはエッチングストップ膜が形成されている。
【0034】
ここで、耐エッチング膜は、写真製版,エッチングによって所定パターンにパターニングされ、異方性エッチング時に表面必要部を保護して所定の立体形状を得るために用いられる。耐エッチング膜としては、SiO,Si等が適している。
【0035】
また、エッチングストップ膜は、アルカリ液にエッチングされない材料で形成され、所定形状形成後の過剰エッチングを防止するためと、面型光素子をアルカリ性エッチング液から保護するために用いられる。エッチングストップ膜としては、熱酸化SiO,Si等を用いることが可能である。
【0036】
また、高濃度Pシリコンがアルカリ性液に溶解しないことから、Siウエハの裏面からイオン注入を行って高濃度Pシリコン膜を形成し、これをエッチングストップ膜として用いることも可能である。この場合、高濃度Pシリコン膜は導電性を有していることから、面型光素子の上面から電極を取り出すことが容易になるという利点がある。
【0037】
なお、Siは、波長1μm以下の光に対しては吸収が大きいため、本発明の適用は困難であるが、波長1.1μm以上の光に対しては事実上透明である。光通信には1.3μm及び1.5μm付近の波長が主に用いられており、本発明の利用に適している。
【0038】
また、面型光素子については、面発光レーザや面型受光素子などが用いられ、ウエハ状態で本発明による方法で一括して45°ミラーと光ファイバーガイド用V溝構造体を作り込んだ後に、各素子(各素子実装体)に分割される。
【0039】
このように、本発明の面型光素子実装体は、波長1.1μm以上の光を発光または受光が可能な面型光素子上(面型光素子の発光部または受光部上)に、光を90°曲げるために、Si(111)面によって形成された45°傾けて設置されたミラー構造と、Si(111)面で形成された光ファイバーガイド用V溝構造物とを有していることを特徴としている。
【0040】
換言すれば、本発明は、面型光素子の発光部又は受光部上に、Si異方性エッチングによって形成されたSi(111)面よりなる45°傾いたミラー構造と、このミラー構造の形成と同時にSi異方性エッチングで形成されたSi(111)面よりなる光ファイバーガイド用V溝構造物を設けることを特徴としている。これにより、部品点数の増加やプロセス制御性の向上を必要とせずに、面型光素子と光導波路を90°曲げて接続することができる。さらに、光ファイバーガイド用V溝構造物によりアライメント精度を向上させ、これにより、光ファイバの固定作業も容易にして生産性を向上させ、低コスト化することができる。
【0041】
本発明の面型光素子実装体の構成例をより詳細に説明する。
【0042】
(第1の構成例)
図3,図4は本発明の面型光素子実装体の第1の構成例を示す図である。なお、図3は断面図、図4は側面図である。
【0043】
図3,図4を参照すると、この第1の構成例では、面型光素子(この例では、後述の図5に示すような面型発光素子)上に、Si異方性エッチングで形成した45°ミラー(ミラー構造)と、このミラー構造の形成と同時にSi異方性エッチングで形成された光ファイバーガイド用V溝とが設けられたものとなっている。
【0044】
ここで、ミラー表面には、光反射用として誘電体多層膜又は金属膜が形成されている。
【0045】
なお、Si異方性エッチングを行うと、45°ミラーの反対側(光出射側)にも斜面(図3に破線で示す)が形成される。この角度は64.48°である。光出射部と光ファイバーを密着させるため、この斜面は、切り離し、除去される。
【0046】
図3,図4の構成では、光ファイバーはV溝によって位置合わせされ、45°ミラーの光出射部に突き当てて固定される。固定方法は通常の接着材を用いることができる。
【0047】
また、図5は面型光素子の一例を示す図である。図5の面型光素子は、面型発光素子(面発光型半導体レーザ)として構成されている。
【0048】
すなわち、図5の面型光素子(面型発光素子)は、基板(GaAs)上に、下部反射鏡,下部スペーサ層,活性層,上部スペーサ層,電流狭窄層,上部反射鏡が形成されている。なお、下部スペーサ層から上部反射鏡まではメサ加工されており、メサ側部は絶縁膜で埋め込まれて平坦化されている。そして、この面型光素子の上部には、光出射部を除いて上部電極が形成され、また、基板の裏側には下部電極が形成されている。ここで、上部電極には例えばAuが用いられる。
【0049】
(第2の構成例)
図6,図7は本発明の面型光素子実装体の第2の構成例を示す図である。なお、図6は断面図、図7は側面図である。
【0050】
この第2の構成例の面型光素子実装体が第1の構成例の面型光素子実装体と異なるのは、図7に示すように、V溝下部に平面を有することである。第2の構成例では、V溝下部に平面を有することにより、45°ミラーを小さくでき、光ファイバーへ効率良く光を導入できる。
【0051】
(第3の構成例)
図8は本発明の面型光素子実装体の第3の構成例を示す図である。
【0052】
第3の構成例では、面型光素子(例えば図5に示すような面型発光素子)の一部に貫通孔を設け、貫通孔に導電材料を充填し(貫通電極を形成し)、面型光素子の上部電極を、貫通孔の導電材料(貫通電極)を介して面型光素子の下部より取り出すようにしている。
【0053】
このように、第3の構成例では、面型光素子の上部電極を、貫通孔の導電材料(貫通電極)を介して面型光素子の下部より取り出すことができる。
【0054】
(第4の構成例)
図9は本発明の面型光素子実装体の第4の構成例を示す図である。
【0055】
第4の構成例では、図9の面型光素子実装体において、Si異方性エッチングをストップするエッチングストップ膜が、高濃度Pシリコン膜であり、高濃度Pシリコン膜上に、上部電極取り出し用配線が設けられていることを特徴としている。
【0056】
このように、エッチングストップ膜を高濃度Pシリコン膜とすることで、面型光素子の上部電極を、エッチングストップ膜である高濃度Pシリコン膜を介して、実装体の上部に取り出すことができる。この場合、面型光素子とSiウエハの貼り付けには、発光部又は受光部を除く部分に導電性接着剤又は金属接合を用いることができる。
【0057】
以上ように、本発明の面型光素子実装体は、波長1.1μm以上の光を発光または受光が可能な面型光素子上(面型光素子の発光部または受光部上)に、光を90°曲げるために、Si(111)面によって形成された45°傾けて設置されたミラー構造と、Si(111)面で形成された光ファイバーガイド用V溝構造物とを有していることを特徴としている。
【0058】
ここで、前記光ファイバーガイド用V溝構造物は、底面を平坦なものにすることができる。
【0059】
また、ミラー構造及び/または光ファイバーガイド用V溝構造物と面型光素子との間には、Si異方性エッチングをストップするエッチングストップ膜が設けられている。
【0060】
ここで、エッチングストップ膜には、熱酸化SiOを用いることができる。
【0061】
また、エッチングストップ膜には、高濃度Pシリコン膜を用いることができる。この場合には、高濃度Pシリコン膜上に、上部電極取り出し用配線を設けることができる。
【0062】
また、上述した本発明の面型光素子実装体において、面型光素子の一部に貫通孔を設け、該貫通孔に導電性材料を充填して、上部電極が面型光素子の下部から取り出されるように構成することができる。
【0063】
また、上述した本発明の面型光素子実装体において、面型光素子は複数アレイ化され、それに対応して、ミラー構造及び/または光ファイバーガイド用V溝構造物もアレイ化されて形成されていても良い。
【0064】
また、上述した本発明の面型光素子実装体が、実装基板に、駆動が可能なように電気的接続を有して実装され、前記光ファイバーガイド用V溝構造物には光ファイバが固定されていても良い。
【0065】
次に、本発明の面型光素子実装体の作製方法を説明する。
【0066】
先ず、例えば図5に示すような面型光素子(図5の例では、面型発光素子)が形成されたウエハを用意する。
【0067】
次いで、このような面型光素子が形成されたウエハの上部に、図1,図2に示したようなSiウエハを貼りつける。図10,図11は、面型光素子(例えば図5の面型発光素子)の上部にSiウエハ(図1,図2のSiウエハ)を貼りつけた状態を示す図である。なお、図10は平面図であり、図11は図10のA−A線における断面図である。
【0068】
このように、面型光素子が形成されたウエハとSiウエハを貼りつける。この時、オリフラ方向に光が出射するように位置を合わせて貼りつける。なお、光出射方向はSi結晶方位により決定されるので、この場合の位置合わせは概略で良い。また、Siウエハと面型光素子との貼り合せには透明接着剤を用いるのが簡便であるが、発光部(受光素子の場合には受光部)を除いた部分を導電性接着剤又は金属接合で貼りつけることもできる。金属接合を用いる場合、Au−Sn接合を用いるのが簡便である。
【0069】
次いで、Siウエハ上に感光性樹脂を塗布しプリベークを行う。感光性樹脂は通常のフォトレジスト(例えば東京応化製OFPR800)を用いる。
【0070】
次いで、所定のフォトマスクを用い、面型光素子のパターンを赤外線でモニターしつつ、Si表面に所定のパターンを所定位置に露光,現像によって形成する。
【0071】
次いで、耐異方性エッチング膜をエッチングし、所定の耐異方性エッチング膜パターンを形成する。例えば耐異方性エッチング膜にSiOを用いる場合は、フッ酸液を用いてエッチングする。
【0072】
図12,図13には、耐異方性エッチング膜パターンを形成した状態が示されている。なお、図12は断面図、図13は平面図である。
【0073】
次いで、アルカリ性の液でSiを異方性エッチングする。図14,図15には、異方性エッチング終了時の状態が示されている。なお、図14は断面図、図15は側面図である。図14,図15からわかるように、耐異方性エッチング膜パターンに応じてSi(111)面が残された立体形状が形成される。
【0074】
本発明の方法によれば、写真製版による位置合わせ精度で、面型光素子(この例では、発光素子とする)の光出射部(面型光素子が受光素子のときは入射部)と45°ミラーの位置を合わせることができる。また、45°ミラーとV溝位置は、フォトマスク精度で合わせることができる。
【0075】
また、45°ミラーとV溝の方向は、Si結晶によって決定された方向に自動的に整合する。また、本プロセスはウエハ状態で一括で半導体プロセスを用いて実施できる。従って、高精度にかつ安価に形成できるという長所がある。
【0076】
次いで、図16に示すように、ミラー面とV溝の切り離しを行い、光ファイバーをミラー出射面に密着させられるようにする。ミラー面とV溝の切り離し方法としては、ドライエッチングを用いることも可能であるが、ダイヤモンド砥石を用いて機械的に切り離すのが簡便である。
【0077】
次いで、図17に示すように、エッチングストップ膜の一部に開口を設け、面型光素子の上部電極取り出し部を設ける。
【0078】
最後に、各素子を切り離して完成となる。
【0079】
このように、本発明の面型光素子実装体は、複数の面型光素子が形成されたウエハを準備する工程と、
<110>オリフラと前記オリフラに対して(100)面から9.74°傾いた表面を有するSiウエハを準備する工程と、
前記Siウエハの裏面にエッチングストップ膜を形成する工程と、
前記Siウエハ表面に耐エッチング膜を形成する工程と、
前記Siウエハと前記面型光素子が形成されたウエハを貼りつける工程と、
前記Siウエハ上に感光性樹脂を塗布してプリベークする工程と、
前記面型光素子のパターンを、赤外線でモニターし、Si表面に前記面型光素子のパターンと所定の位置関係を有するパターンを写真製版で形成する工程と、
前記Siウエハ表面の耐エッチング膜をエッチングして所定のパターンを形成する工程と、
前記Siウエハをアルカリ性の液体で異方性エッチングする工程と、
によって作製することができる。
【0080】
上述した説明では、面型光素子が発光素子である場合を例にとったが、面型光素子が受光素子であっても、本発明を同様に適用できる。
【0081】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1,請求項2記載の発明によれば、複数の面型光素子が形成されたウエハを準備する工程と、
<110>オリフラと前記オリフラに対して(100)面から9.74°傾いた表面を有するSiウエハを準備する工程と、
前記Siウエハの裏面にエッチングストップ膜を形成する工程と、
前記Siウエハ表面に耐エッチング膜を形成する工程と、
前記Siウエハと前記面型光素子が形成されたウエハを貼りつける工程と、
前記Siウエハ上に感光性樹脂を塗布してプリベークする工程と、
前記面型光素子のパターンを、赤外線でモニターし、Si表面に前記面型光素子のパターンと所定の位置関係を有するパターンを写真製版で形成する工程と、
前記Siウエハ表面の耐エッチング膜をエッチングして所定のパターンを形成する工程と、
前記Siウエハをアルカリ性の液体で異方性エッチングする工程と、
を含む面型光素子の製造方法によって、面型光素子および面型光素子実装体を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるSiウエハを示す図(平面図)である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】本発明の面型光素子実装体の第1の構成例を示す図(断面図)である。
【図4】本発明の面型光素子実装体の第1の構成例を示す図(側面図)である。
【図5】面型光素子の一例を示す図である。
【図6】本発明の面型光素子実装体の第2の構成例を示す図(断面図)である。
【図7】本発明の面型光素子実装体の第2の構成例を示す図(側面図)である。
【図8】本発明の面型光素子実装体の第3の構成例を示す図である。
【図9】本発明の面型光素子実装体の第4の構成例を示す図である。
【図10】本発明の面型光素子実装体の作製方法を説明するための図である。
【図11】本発明の面型光素子実装体の作製方法を説明するための図である。
【図12】本発明の面型光素子実装体の作製方法を説明するための図である。
【図13】本発明の面型光素子実装体の作製方法を説明するための図である。
【図14】本発明の面型光素子実装体の作製方法を説明するための図である。
【図15】本発明の面型光素子実装体の作製方法を説明するための図である。
【図16】本発明の面型光素子実装体の作製方法を説明するための図である。
【図17】本発明の面型光素子実装体の作製方法を説明するための図である。
【図18】従来の面型光素子実装体の一例を示す図である。

Claims (2)

  1. 複数の面型光素子が形成されたウエハを準備する工程と、
    <110>オリフラと前記オリフラに対して(100)面から9.74°傾いた表面を有するSiウエハを準備する工程と、
    前記Siウエハの裏面にエッチングストップ膜を形成する工程と、
    前記Siウエハ表面に耐エッチング膜を形成する工程と、
    前記Siウエハと前記面型光素子が形成されたウエハを貼りつける工程と、
    前記Siウエハ上に感光性樹脂を塗布してプリベークする工程と、
    前記面型光素子のパターンを、赤外線でモニターし、Si表面に前記面型光素子のパターンと所定の位置関係を有するパターンを写真製版で形成する工程と、
    前記Siウエハ表面の耐エッチング膜をエッチングして所定のパターンを形成する工程と、
    前記Siウエハをアルカリ性の液体で異方性エッチングする工程と、
    を含むことを特徴とする面型光素子の製造方法。
  2. 請求項1記載の面型光素子の製造方法により面型光素子を製造する工程と、
    該面型光素子上に光を90°曲げるために、Si(111)面によって形成されたミラー構造を45°傾けて設置する工程と、
    前記面型光素子上にSi(111)面で形成された光ファイバーガイド用V溝構造を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする面型光素子実装体の製造方法。
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