JP4083709B2 - 仮設足場取付具 - Google Patents

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本発明は、建築物の屋根の周囲に仮設足場を設置するための仮設足場取付具に関するものである。
例えば、一階と二階の夫々に屋根がある二階建木造建築の屋根葺き工事は、先ず、地面に一階部分の屋根周囲に臨設するようにして仮設足場を構築した後、この仮設足場を利用して一階部分の屋根工事を先行して行い、一階部分の屋根工事が終了したら、完成した一階部分の屋根の上に二階部分の屋根周囲に臨設するようにして仮設足場を構築し、この一階屋根上の仮設足場を利用して引き続き二階の屋根工事を行うようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−210222号公報
しかし、一階部分の屋根が完成してから二階部分の屋根工事を行うことは、時間(工期)的に見ても、施工効率的に見ても決して良い施工方法とは言えず、現場では、一階と二階の屋根工事を同時に行うようにしたいという要望がある。
本発明は、このような現状に鑑みて発案されたもので、二階以上の屋根周囲にも、その下方の屋根上に仮設足場を構築せずして浮上状態に仮設足場を設置でき、これにより一階部分の屋根が完成する前に、この一階部分の屋根と二階以上の屋根とに同時に仮設足場を設置できて全ての屋根で同時に工事を行うことが可能となる画期的な仮設足場取付具を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
建築物Kの側部に沿設配設する沿設部材1の少なくとも上部と下部とに、建築物Kの屋根2付近の側部に存する桁材3Aや柱材3Bや壁材などの被係止部3に係止固定する係止部4を設け、この各係止部4を被係止部3に係止固定することによって沿設部材1を建築物Kの屋根2付近の側部に沿設配設した際、この沿設部材1から建築物Kの軒先側に向けて突出する足場板5支承用の支承部6をこの沿設部材1に設けると共に、この支承部6は、少なくとも人が歩行可能な幅を確保できる足場板5を支承し得るように構成し、この支承部6の軒先側突出端部に手摺7を取り付けするための手摺支柱8を固定し得る支柱固定部9を設け、この支柱固定部9に固定可能で且つ前記手摺支柱8を固定可能な補助固定具19を備え、この補助固定具19は、間隔を置いた二箇所にパイプ体19A・19Bを有する形状に形成すると共に、一方のパイプ体19Aが前記支柱固定部9に被嵌固定し得る径寸法を有し且つ他方のパイプ体19Bが前記手摺支柱8を挿通固定し得る径寸法を有する構成として、この補助固定具19の一方のパイプ体19Aを前記支柱固定部9に被嵌固定すると共にこの支柱固定部9より前記沿設部材1側に位置させた他方のパイプ体19Bに前記手摺支柱8を挿通固定することで、この手摺支柱8の固定位置を前記支柱固定部9よりも建築物K軒先の内側位置に変更し得、且つこの補助固定具19の一方のパイプ体19Aを前記支柱固定部9に被嵌固定すると共にこの支柱固定部9より建築物K軒先の外側に位置させた他方のパイプ体19Bに前記手摺支柱8を挿通固定することで、この手摺支柱8の固定位置を前記支柱固定部9よりも建築物K軒先の外側位置に変更し得るように構成したことを特徴とする仮設足場取付具に係るものである。
また、前記係止部4は、桁材3Aや柱材3Bや壁材などの前記被係止部3に引っ掛け係止し得るフック形に形成したことを特徴とする請求項1記載の仮設足場取付具に係るものである。
また、フック形の前記係止部4は、この係止部4を引っ掛け係止した前記被係止部3に対して少なくともフック先端部分40Aを起伏回動自在に設け、この起伏回動自在な係止部4のフック先端部分40Aを固定具10により被係止部3に対して係止固定する構成としたことを特徴とする請求項2記載の仮設足場取付具に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、建築物の一階部分の屋根の上に仮設足場を構築することなしに二階以上の屋根の周囲に安全な仮設足場を形成(設置)することができ、これにより一階部分の屋根工事の完成を待たずして二階以上の屋根でも本発明品による仮設足場を利用して屋根工事を行うことができるので、一階部分の屋根と二階以上の屋根との屋根葺き工事を同時進行で行うことが可能となり、これにより非常に効率の良い屋根工事が行われて工期の著しい短縮にもつながることになるなど、極めて実用性に秀れた画期的な仮設足場取付具となる。
しかも、支柱固定部に固定可能で且つ前記手摺支柱を固定可能な補助固定具を備え、この補助固定具は、間隔を置いた二箇所にパイプ体を有する形状に形成すると共に、一方のパイプ体が前記支柱固定部に被嵌固定し得る径寸法を有し且つ他方のパイプ体が前記手摺支柱を挿通固定し得る径寸法を有する構成として、この補助固定具の一方のパイプ体を前記支柱固定部に被嵌固定すると共にこの支柱固定部より前記沿設部材側に位置させた他方のパイプ体に前記手摺支柱を挿通固定することで、この手摺支柱の固定位置を前記支柱固定部よりも建築物軒先の内側位置に変更し得、且つこの補助固定具の一方のパイプ体を前記支柱固定部に被嵌固定すると共にこの支柱固定部より建築物軒先の外側に位置させた他方のパイプ体に前記手摺支柱を挿通固定することで、この手摺支柱の固定位置を前記支柱固定部よりも建築物軒先の外側位置に変更し得るように構成したから、手摺支柱の固定位置、即ち手摺の形成位置を、建築物の軒先の寸法に対応させて変更することができる。
また、請求項2記載の発明においては、建築物に対する取り付け作業性が一層向上する極めて実用性に秀れた構成の仮設足場取付具となる。
また、請求項3記載の発明においては、係止部による建築物に対する係止固定強度を低下することなく、屋根工事終了後に被係止部から係止部を容易に係脱させることができるので、不要となった本発明品を建築物より取り去ることが容易に行われる一層実用性に秀れた構成の仮設足場取付具となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
少なくとも沿設部材1の上部と下部とに設けた係止部4の夫々を、建築物Kの屋根2付近の側部に存する桁材3Aや柱材3Bや壁材などの被係止部3に係止固定すると、沿設部材1が建築物Kの側部に沿設状態となると共に、本仮設足場取付具Aが建築物Kの屋根2付近の側部に確固に固定されることになる。
即ち、本仮設足場取付具Aの固定は、地面や屋根面に対してでなく、建築物Kの屋根2付近の側部(前記被係止部3)に対して行われるので、本仮設足場取付具Aを地面あるいは下方に存する屋根2に対して浮上状態で建築物Kに固定することができ、よって、建築物Kの任意の屋根2に対してその下方の地面あるいは屋根面から仮設足場を構築せずとも、この本仮設足場取付具Aを建築物Kの二階以上の屋根2部分の周囲に臨設状態にして固定することができる。
この建築物Kの屋根2付近の側部に固定された本仮設足場取付具Aの、軒先側へ突出する支承部6に足場板5を支承すると共に、この支承部6の軒先側突出端部に設けた支柱固定部9に手摺支柱8を固定してこの手摺支柱8に手摺7を取り付けすると、屋根2周囲に人が歩行可能な手摺7付の作業用仮設足場ができあがる。
従って、例えば、建築物Kの軸組工事の際などに、予め二階以上の屋根2部分に本仮設足場取付具Aを設置して仮設足場を形成しておけば、一階部分の屋根2周囲に地面から仮設足場を構築した後、この一階部分の屋根工事の完成を待たずに例えばこの一階部分の仮設足場から本仮設足場取付具Aによって形成された二階部分の仮設足場に梯子をかけるなどして二階以上の屋根2にも作業者が簡単に進出することができるので、一階部分の屋根2と二階以上の屋根2との屋根葺き工事を同時進行で行うことが可能になり、これによって非常に効率の良い屋根工事が行え、従来の屋根工事方法に比べて工期も著しく短縮することになる。
また、前記係止部4は、桁材3Aや柱材3Bや壁材などの前記被係止部3に引っ掛け係止し得るフック形に形成すれば、このフック形に形成した係止部4は、桁材3Aや柱材3Bや壁材などの前記被係止部3に対して単に引っ掛けるだけで係止できるので、建築物Kに対する取り付け作業性が一層向上することになる。
また、フック形の前記係止部4は、この係止部4を引っ掛け係止した前記被係止部3に対して少なくともフック先端部分40Aを起伏回動自在に設け、この起伏回動自在な係止部4のフック先端部分40Aを固定具10により被係止部3に対して係止固定する構成とすれば、屋根2工事終了後に、例えば、前記固定具10による係止固定を解除してフック形の係止部4の先端部を起動させることで、この係止部4を一旦被係止部3への引っ掛け方向に対して反対側に移動することで係脱せずとも、係止部4を被係止部3に対し水平外方へ(建築物Kの水平外側方向へ)あるいは例えば屋根2の傾斜に沿った斜め方向にそのまま引動離反させて容易に被係止部3より係脱することができ、これにより例えば、被係止部3と他の建材との間の寸法が小さい場合であっても、係止部4を被係止部3より容易に係脱して本仮設足場取付具Aを建築物K(被係止部3)から取り去ることができ、しかも、係止部4の先端部を被係止部3から簡単に係脱できる構成でありながら、この係止部4の先端部は固定具10によって被係止部3に確固に固定されるので、固定強度不足の懸念もないなど、一層実用的となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例の沿設部材1は、図1に示すように、断面角形をなす長尺なパイプ材を採用して構成している。
また、この沿設部材1は縦設(立設)状態に設けるもので、この角形の沿設部材1の一側面の上部と下部とに建築物Kの屋根2付近の側部に存する桁材3Aや柱材3Bや壁材などの被係止部3に係止固定する係止部4を設けている。
この係止部4について具体的に説明すると、沿設部材1の上端部に設ける係止部4(第一係止部40)は、屋根2付近の側部に存する桁材3Aに対して上方から被嵌係止し得るフック形(鉤形)に形成している。更に詳しくは、板材を桁材3Aに形を合せた断面略コ字形に屈曲形成して成る構成としている。即ち、この第一係止部40は、単に桁材3Aに対して上方から引っ掛けるだけで係止できると共に、この際、第一係止部40の内面が桁材3Aに面接当接し得るように構成している。
また、この第一係止部40は、図2中の中程より先端側となるフック先端部分40Aを前記被係止部3たる桁材3Aに対して起伏回動自在に設けている。
このフック先端部分40Aの起伏回動構造は、第一係止部40を図2中の中程で分断し、この各分断部間に蝶番16を介存固定した構造として、この蝶番16を介しフック先端部分40Aが第一係止部40の基部側部分に対して起伏回動し得るように設けている。
また、この起伏回動自在な第一係止部40の先端部には貫通孔14を形成し、この貫通孔14を介し固定具10たる釘10を桁材3Aに打ち込みすることで第一係止部40を桁材3Aに係止固定する構成としている。
また、下端部の係止部4たる第二係止部41は、前記桁材3Aに垂下連結する柱材3Bの側面に対して面接当接し得る方形状の平板材で成る構成としている。
また、この第二係止部41には貫通孔15を形成し、この貫通孔15を介し固定具10たる釘10を柱材3Bの側面に打ち込みすることでこの第二係止部41を柱材3Bの側面に係止固定する構成としている。
また、本実施例では、図1に示すように、第一係止部40は、沿設部材1に対して図面右側に突設させると共に、図面右端部分にだけ起伏回動自在なフック先端部分40Aが設けられるようにフックの先端部の図面左側を切欠形成し、前記第二係止部41は、逆に沿設部材1に対して図面左側に突設させている。
このように沿設部材1に対して第一係止部40と第二係止部41との位置を左右方向に異ならせるのは、桁材3Aに対して同一平面上に柱材3Bと梁材17とが連結されている軸組構造の場合(図3参照)に、第一係止部40と第二係止部41とが同一直線上にあると、第二係止部41を桁材3A下方の柱材3Bに固定した際に、桁材3Aから側方へ突出連結されている梁材17が邪魔になって第一係止部40(特にフック先端部分40A)を桁材3Aに係止できなくなることを回避するためで、第二係止部41が左側に突出していることで柱材3Bに対する沿設部材1の配設位置が右側にずれ、更に前記第一係止部40の先端部左側の切欠が桁材3A側方の梁材17を逃げてこの第一係止部40が桁材3Aに係止できるようにしたものである。
尚、この第一係止部40と第二係止部41との位置関係については、本実施例で示した関係以外にも建築物Kへの使用箇所によって色々な位置関係が想定できる。また、係止部4(本実施例では特に第一係止部40)に設ける切欠の形状についても、被係止部3の形状等によって決まるもので、いずれの構成も適宜設計変更可能である。
本実施例では、この各係止部4(第一係止部40・第二係止部41)を被係止部3に係止固定することによって沿設部材1を建築物Kの屋根2付近の側部に沿設配設した際、この沿設部材1から建築物Kの軒先側へ向かって突設する足場板5支承用の支承部6をこの沿設部材1に設けると共に、この支承部6は、少なくとも人が歩行可能な幅を確保できる足場板5を支承し得るように構成している。
具体的に説明すると、沿設部材1の、前記係止部4が設けられる側と反対側の側面であって、且つ中程よりやや下方寄りの位置に、断面角形をなす長尺なパイプ材を沿設部材1と直交状態にして付設し、この沿設部材1に対して水平に横設するパイプ材を前記支承部6として、単にこの横設する支承部6の上側面に足場板5を載置支承し得るように構成している。
また、この支承部6は、人が歩行するのに十分な幅が確保できるように長さ寸法(水平方向への突出幅)を設定構成し、この支承部6上に例えば長尺足場板5を複数枚並べることで(図面では足場板5を二枚並べた場合を示している。)、この足場板5上を人が歩行可能となる構成としている。
本実施例では、この支承部6の軒先側突出端部に手摺7を取り付けるための手摺支柱8を固定し得る支柱固定部9を設けている。
具体的に説明すると、前記沿設部材1の、前記係止部4が設けられる側と反対側の側面の下端部に角形パイプ材を採用した横桟杆11を付設すると共に、この横桟杆11を前記支承部6と平行状態に設け、この平行関係にある横桟杆11と支承部6の軒先側に位置する端部間に架設状態にして丸パイプ材を縦設(立設)状態に付設し、この縦設する丸パイプ材を前記手摺支柱8を挿入固定し得る前記支柱固定部9としている。
また、ここで本実施例の手摺支柱8について説明すると、前記支柱固定部9よりやや径小な長尺丸パイプ材を採用し、中程より下方寄りの位置に径大部8Aを設けると共に、この径大部8Aより上方部には、間隔を置いた複数箇所(図面では三箇所)に短い丸パイプ形の手摺挿入部8Bを横設した構成としている。また、図面の手摺挿入部8Bは、各箇所で上下に並べて二個一組とし、各手摺挿入部8Bには、手摺7締付固定用の締付具18(締付ボルト)を設け(螺着し)た構成としている。
この手摺支柱8の支柱固定部9への固定構造は、単にこの手摺支柱8の下部を支柱固定部9に挿入して前記径大部8Aが支柱固定部9の上部開口縁に係止することで、手摺支柱8が支柱固定部9に対して下方へ抜け脱不能な固定状態となる構成としている。
また、本実施例では、手摺7として単管を採用し、この単管(手摺7)を前記手摺挿入部8Bに挿入して、前記締付具18により締付固定する構成としている。
また、本実施例では、前記横桟杆11を前記支承部6よりも長さを有するように形成すると共に、前記支柱固定部9の両側となるこの横桟杆11位置に、支柱固定部9より等間隔を置いて短い丸パイプ形の補助連結部13を縦設している。
この補助連結部13は、設計によって異なる軒先の寸法に対応しようとするもので、ロ字形を呈し且つ対向する二辺がパイプ19A・19Bであって、このパイプ19A・19Bの対向間隔が支柱固定部9と補助連結部13との間隔に合致するように構成される補助固定具19を併用することで、手摺支柱8の固定位置を支柱固定部9に対して軒先の内側と外側とに変更できるようにしている。
具体的に説明すると、軒先が短い建築物Kに対しては、支柱固定部9の上部に補助固定具19の支柱固定部9よりも径大とした一方のパイプ19Aを被嵌すると共に、支柱固定部9と略同径とした他方のパイプ19Bが沿設部材1側に存する補助連結部13上に位置するように配設固定し、この他方のパイプ19Bと沿設部材1側に存する補助連結部13とに手摺支柱8を挿通固定することで、支柱固定部9よりも建築物Kの壁面に近い位置に手摺支柱8を配設することができ(手摺7を形成することができ)る構成としている。
また、逆に軒先が長い建築物Kに対しては、支柱固定部9の上部に補助固定具19の一方のパイプ19Aを被嵌すると共に、他方のパイプ19Bが支柱固定部9より横桟杆11の外側端部寄りに存する補助連結部13上に位置するように配設固定し、この他方のパイプ19Bと外側端部寄りに存する補助連結部13とに手摺支柱8を挿通固定することで、支柱固定部9より更に外側位置に手摺支柱8を配設することができ(手摺7を形成することができ)る(図4参照。)。
即ち、建築物Kの軒先の寸法(長さ)によっては、補助連結部13と補助固定具19とが支柱固定部9として機能する構成としている。
尚、図中符号12は、沿設部材1と支承部6と横桟杆11とに斜設状態に架け渡し固定される補強杆である。
次に、本実施例を用いた具体的な屋根葺き工事を、図2,図3に基づいて説明する。尚、図3は、一階と二階の夫々に屋根2がある二階建木造建築物Kを示している。
例えば、建築物Kの軸組工事の際などに、予め二階の屋根2部分に本仮設足場取付具Aを設置して仮設足場を形成しておく。
具体的には、沿設部材1の上端部の第一係止部40を建築物Kの二階の屋根2付近の側部に存する桁材3A(被係止部3)に引っ掛け係止して固定具10により固定し、下端部の第二係止部41を前記桁材3Aの下方に存する柱材3B(被係止部3)に当接係止して固定具10により固定することで、この二点固定により本実施例の仮設足場取付具が地面及び一階の屋根2から浮上した状態で且つ横ずれしたり回転したりしない安定状態で建築物Kの二階の屋根2付近の側部に固定されることになる。
このようにして本仮設足場取付具を間隔を置いて複数取付固定し、この各仮設足場取付具の軒先側へ突出する支承部6間に長尺足場板5を架設状態に載置すると共に、各仮設足場取付具の支柱固定部9に手摺支柱8を挿入固定して各手摺支柱8の手摺挿入部8B間に手摺7を架設状態に取り付けすると、二階の屋根2の周囲(軒先)に、手摺7付の作業用仮設足場が形成されることになる。
次いで、従来の屋根工事の場合と同様に地面に足場を構築して一階の屋根2の周囲(軒先)に仮設足場を形成し、この一階屋根2の仮設足場から二階屋根2の本仮設足場取付具による仮設足場に梯子をかけるなどして二階屋根2にも作業者が進出することができる。
従って、一階屋根2と二階屋根2との屋根葺き工事を同時進行で行うことができることになり、非常に効率の良い屋根工事が行え、それだけ従来の屋根工事方法に比べて工期を短縮できることになる。
また、屋根工事終了後は、第一係止部40と第二係止部41の夫々の固定具10を係脱することで本仮設足場取付具Aを取り去るが、この際、起伏回動自在な前記第一係止部40のフック先端部分40Aを起動させることで、この第一係止部40を一旦桁材3Aへの引っ掛け方向に対して反対側(図面の場合上方)に移動することで係脱せずとも、第一係止部40を桁材3Aに対し水平外方へ(建築物Kの水平外側方向へ)あるいは屋根2の傾斜に沿った斜め方向にそのまま引動離反させて容易に桁材3より係脱することができる。
従って、例えば、桁材3Aと屋根2野地板との間隔が小さくて第一係止部40を上下方向に移動させ辛い建築物Kに対しても本仮設足場取付具Aを使用できると共に、第一係止部40を被係止部3(桁材3A)より容易に係脱して本仮設足場取付具Aを建築物K(桁材3A)から取り去ることができる。尚、第一係止部40のフック先端部分40Aが起伏回動可能であることで、被係止部3と他の建材との隙間が小さいところにも容易にこの第一係止部40を挿入して被係止部3に係止固定することが可能となる。
尚、本実施例では、図3に示すように、建築物Kの二階屋根2付近の桁側に取付可能な仮設足場取付具を示したが、係止部4(第一係止部40・第二係止部41)を、係止させたい被係止部3に対応する形状・構造に設計変更することで、本仮設足場取付具Aを建築物Kの妻側に固定することも、コーナー部分に固定することも可能になる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例と手摺支柱との分解斜視図である。 本実施例の使用状態を示す拡大説明図である。 本実施例の使用状態を示す概略説明斜視図である。 本実施例の手摺形成位置の変更構造を示す説明斜視図である。
符号の説明
1 沿設部材
2 屋根
3 被係止部
3A 桁材
3B 柱材
4 係止部
5 足場板
6 支承部
7 手摺
8 手摺支柱
9 支柱固定部
10 固定具
19 補助固定具
19A パイプ体
19B パイプ体
40A フック先端部分
K 建築物

Claims (3)

  1. 建築物の側部に沿設配設する沿設部材の少なくとも上部と下部とに、建築物の屋根付近の側部に存する桁材や柱材や壁材などの被係止部に係止固定する係止部を設け、この各係止部を被係止部に係止固定することによって沿設部材を建築物の屋根付近の側部に沿設配設した際、この沿設部材から建築物の軒先側に向けて突出する足場板支承用の支承部をこの沿設部材に設けると共に、この支承部は、少なくとも人が歩行可能な幅を確保できる足場板を支承し得るように構成し、この支承部の軒先側突出端部に手摺を取り付けするための手摺支柱を固定し得る支柱固定部を設け、この支柱固定部に固定可能で且つ前記手摺支柱を固定可能な補助固定具を備え、この補助固定具は、間隔を置いた二箇所にパイプ体を有する形状に形成すると共に、一方のパイプ体が前記支柱固定部に被嵌固定し得る径寸法を有し且つ他方のパイプ体が前記手摺支柱を挿通固定し得る径寸法を有する構成として、この補助固定具の一方のパイプ体を前記支柱固定部に被嵌固定すると共にこの支柱固定部より前記沿設部材側に位置させた他方のパイプ体に前記手摺支柱を挿通固定することで、この手摺支柱の固定位置を前記支柱固定部よりも建築物軒先の内側位置に変更し得、且つこの補助固定具の一方のパイプ体を前記支柱固定部に被嵌固定すると共にこの支柱固定部より建築物軒先の外側に位置させた他方のパイプ体に前記手摺支柱を挿通固定することで、この手摺支柱の固定位置を前記支柱固定部よりも建築物軒先の外側位置に変更し得るように構成したことを特徴とする仮設足場取付具。
  2. 前記係止部は、桁材や柱材や壁材などの前記被係止部に引っ掛け係止し得るフック形に形成したことを特徴とする請求項1記載の仮設足場取付具。
  3. フック形の前記係止部は、この係止部を引っ掛け係止した前記被係止部に対して少なくともフック先端部分を起伏回動自在に設け、この起伏回動自在な係止部のフック先端部分を固定具により被係止部に対して係止固定する構成としたことを特徴とする請求項2記載の仮設足場取付具。
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