JP4081827B2 - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌に用いられる無段変速機に係り、詳しくはロックアップクラッチ付きの流体伝動装置及びベルト式等の無段変速装置を有する無段変速機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ロックアップ付きトルクコンバータを発進装置として有する自動変速機の油圧回路は、伝動経路を切換えて変速する摩擦係合要素用油圧サーボに供給されるライン圧油路と、トルクコンバータに供給されるセカンダリ圧油路とをオリフィスを介して連通しており、アイドリング時等のオイルポンプの吐出量が少なくセカンダリ圧が不足する場合、ライン圧油路からの補給によりセカンダリ圧を確保し、ロックアップクラッチのリリース圧を保持している。これにより、アイドリング時等に、ロックアップクラッチリリース圧不足によりロックアップクラッチを引きずり、エンジンストップを生じることを防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した自動変速機の油圧回路を、ロックアップクラッチ付トルクコンバータを備えた無段変速機に適用した場合、該無段変速機は、特にブレーキ等で素早くダウンシフトを行う際、プーリ比をアンダードライブ(U/D)側に急激に移動するため、ライン圧油路からのプーリ比変更用の供給圧を大きくする必要がある。
【0004】
しかし、上記油圧回路では、アイドリング時等のオイルポンプ吐出量が少なくて設定圧まで上がらない場合、プライマリレギュレータバルブでのセカンダリ圧油路への流れが大きく減少し、この際上記ライン圧油路とセカンダリ圧油路との連通により、ライン圧とセカンダリ圧との差圧に応じた流量をセカンダリ圧油路に流すため、ライン圧油路の流量を充分に確保することができず、上記無段変速機に必要とされる素早いダウンシフト操作に支障を来す虞れがある。
【0005】
また、上記オイル流量が不足しないように、オイルポンプの吐出容量を大きく設定することも考えられるが、この場合、オイルポンプの吐出容量の増大は、エンジン負荷の増大となり、特に通常走行時におけるオイル吐出量が大幅に過剰となって、燃費の低下を招いてしまう。
【0006】
そこで、本発明は、急ブレーキ等で素早いダウンシフト操作をする必要がある場合、ライン圧油路からセカンダリ圧油路への流出を規制して、ロックアップ付き流体伝動装置の必要圧を確保しつつ、急速なダウンシフト操作のための必要圧をも確保し、もって上述課題を解決した無段変速機の油圧制御装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は、油圧により変速比が変えられる無段変速装置(2)と、該無段変速装置とエンジン出力軸(10)の間に介在し、ロックアップクラッチ(5)を有する流体伝動装置(6)と、を備えてなる無段変速装置(1)において、
オイルポンプ(21)の吐出圧をライン圧調圧手段(72)にて調圧して、該調圧されたライン圧(PL)を前記無段変速装置の変速比変更手段(92,33,35)に供給するライン圧油路(h)と、
前記ライン圧をセカンダリ圧調圧手段(73)にて調圧して、該調圧されたセカンダリ圧(PS)を前記流体伝動装置(6)に供給するセカンダリ圧油路(p)と、
前記ライン圧油路(h)とセカンダリ圧油路(p)とを連通する連通油路(Z)と、
該連通油路に介在し、該連通油路を流れる油量を変更する変更手段(97,97 2 )と、
前記エンジン出力軸(10)と前記無段変速装置(2)との間に介在され、車輌の前進走行時に接続されてエンジンの動力を駆動車輪に伝達する入力クラッチ(C1)と、を備え、
前記変更手段は、スプール(97a)の一方に作用する制御油室(K)に前記変速比変更手段(92)を制御する変速用リニアソレノイドバルブ(SLR)からの制御油圧が供給され、該制御油圧が前記変速比変更手段(92)による変速比変更速度を速く制御するときに、前記連通油路を流れる油量が規制される方向に付勢すると共に、
前記スプール(92a)の他方に作用する制御油室(L)を前記入力クラッチの油圧サーボ(C1)に連通して、該油圧サーボへの油圧が前記入力クラッチを係合する状態にあるときに、前記連通油路を流れる油量の規制を解除する方向に切換える切換えバルブ(97,97 2 )である、
ことを特徴とする無段変速機の油圧制御装置にある。
【0012】
請求項2に係る本発明は、前記切換えバルブ(97,97 2 )は、スプール(97a)と、該スプールを一方向に付勢するスプリング(97b)と、該スプリングのある側に配置された前記入力クラッチの油圧サーボ(C1)と連通する第1の制御油室(L)と、前記スプールのスプリングに対抗する側に配置され前記変速用リニアソレノイドバルブ(SLR)の制御油圧が供給される第2の制御油室(K)と、を有してなる、
請求項1記載の無段変速機における油圧制御装置にある。
【0013】
請求項3に係る本発明は、前記ロックアップクラッチ(5)を制御するロックアップ制御用リニアソレノイドバルブ(SLU)を備え、
前記入力クラッチ(C1)は、該ロックアップ制御用リニアソレノイドバルブの制御油圧により、前記変速比変更手段(92)が速い速度で変速比を変更するときに解放するように制御される、
請求項1又は2記載の無段変速機の油圧制御装置にある。
【0015】
請求項4に係る本発明は、前記切換えバルブ(97)は、前記ライン圧油路(h)とセカンダリ圧油路(p)とを、オリフィス(111)を介して連通するか又は遮断するかに切換えてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載の無段変速機における油圧制御装置にある。
【0016】
請求項5に係る本発明は、前記切換えバルブ(97 2 )は、前記ライン圧油路(h)とセカンダリ圧油路(p)とを、オリフィス径の異なる複数のオリフィス(111)(113)のいずれかを介して連通するように切換えてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載の無段変速機における油圧制御装置にある。
【0017】
[作用]
以上構成に基づき、変更手段(例えばバイパスコントロールバルブ97)は、例えば車輌前進走行中にあって第1のクラッチ(C1)が係合状態にある場合、該クラッチの係合圧が第1の制御油室(L)に供給されて、例えばオリフィス(111)を介してライン圧油路(h)とセカンダリ圧油路(p)とを連通する。この状態では、ライン圧油路(h)のライン圧(PL )がセカンダリ圧油路(p)に供給されて、ロックアップクラッチ(5)が引きずらないようなセカンダリ圧を確保し得る。
【0018】
また、例えば急ブレーキ等で変速比変更手段(92)が急速に無段変速装置の変速比を変更する際、第1のクラッチ(C1)が解放される。すると、例えば第1の制御油室(L)に作用している第1のクラッチの係合圧が解放されると共に、例えば第2の制御油室(K)に変速用リニアソレノイドバルブ(SLR)からの制御油圧が作用して、変更手段(97)は切換えられ、ライン圧油路(h)とセカンダリ圧油路(p)との連通が、例えば遮断又は小さなオリフィス径のオリフィス(113)を介する等により規制される。これにより、急速な変速比変更のために大量の油量を必要とするライン圧油路(h)のライン圧(PL )を確保して、無段変速装置(2)を急速に変速する。
【0019】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、本発明の構成を何等限定するものではない。
【0020】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明によると、ライン圧油路とセカンダリ圧油路とを連通する油路間を流れる油量の変更が可能となるので、ロックアップクラッチが引きずらないようにセカンダリ圧を確保できると共に、無段変速装置の急速な変速に必要なライン圧油路の油量をも確保することができ、ロックアップクラッチ付き流体伝動装置を備えた無段変速機の信頼性を向上することができる。
【0021】
急ブレーキ等で急変速が必要な時に、連通油路の油量を規制して、ライン圧油路からの流出を抑制し、無段変速装置の急速な変速操作を確実かつ正確に行うことができる。
【0022】
無段変速装置の変速制御により、確実に切換えバルブを切換えて、ライン圧油路からの流出を規制して、無段変速装置の変速操作を確実に行うことができる。
【0023】
入力クラッチを解放することにより、エンジン回転数に影響されることなく、無段変速装置を急速にダウンシフトすることができ、更にこの際、自動的にライン圧油路からの流出を規制して、上記急速なダウンシフトを確実かつ正確に行うことができる。
【0024】
入力クラッチの係合圧が制御油室に入力されているので、入力クラッチの解放により自動的に切換えバルブが切換えられる。
【0025】
請求項2に係る本発明によると、入力クラッチを解放した急速な変速操作時にあるとき、変速用リニアソレノイドバルブの制御油圧により切換えバルブを切換えるので、無段変速装置の急速な変速に際しては、ライン圧油路からの流出を確実に規制して、上記急速な変速操作を確実に行うことができると共に、それ以外の時は、ライン圧油路のライン圧をセカンダリ圧油路に供給して、セカンダリ圧を確保してロックアップクラッチの引きずりを確実に防止できる。
【0026】
請求項3に係る本発明によると、ロックアップクラッチの制御と、急速な変速操作に伴う入力クラッチの解放制御とは、同時に制御されることがないので、上記両制御を1個のリニアソレノイドバルブにて行い、高価なリニアソレノイドバルブの数を少なくしてコストダウンを図れると共に、入力クラッチの解放時にあっても、再発進に備えて低圧待機状態とすることができ、素早い応答が可能となる。
【0028】
請求項4に係る本発明によると、切換えバルブを遮断位置に切換えて、ライン圧油路からセカンダリ圧油路への流出を完全に遮断することができる。
【0029】
請求項5に係る本発明によると、切換えバルブを、流量の異なるオリフィスを経由するように切換えて、ライン圧油路からセカンダリ圧油路への連通を完全に遮断せずに、変速に必要なライン圧をも確保しつつ、同時に最小限のセカンダリ圧をも保持することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用し得る車輌用無段自動変速機1を示す図であり、該無段自動変速機は、ベルト式無段変速装置(CVT)2、前後進切換え装置3、ロックアップクラッチ5を内蔵したトルクコンバータ6、カウンタシャフト7及びディファレンシャル装置9を備えており、これら装置が分割ケースに収納されている。
【0031】
トルクコンバータ6は、エンジン出力軸10にフロントカバー17を介して連結されているポンプインペラ11、入力軸12に連結されているタービンランナ13及びワンウェイクラッチ15を介して支持されているステータ16を有しており、更に入力軸12とフロントカバー17との間にロックアップクラッチ5が介在している。なお、図中20は、ロックアップクラッチプレートと入力軸との間に介在するダンパスプリング、21は、ポンプインペラ11に連結して駆動されるオイルポンプである。
【0032】
CVT(ベルト式無段変速装置)2は、プライマリシャフト22に固定された固定シーブ23及びシャフトに摺動のみ自在に支持されている可動シーブ25からなるプライマリプーリ26と、セカンダリシャフト27に固定されている固定シーブ29及び該シャフトに摺動のみ自在に支持されている可動シーブ30からなるセカンダリプーリ31と、これら両プーリに巻掛けられた金属製のベルト32と、を備えている。
【0033】
更に、プライマリ側可動シーブ25の背面にはダブルピストンからなる油圧アクチュエータ33が配置されており、またセカンダリ側可動シーブ30の背面にはシングルピストンからなる油圧アクチュエータ35が配置されている。上記プライマリ側油圧アクチュエータ33は、プライマリシャフト22に固定されたシリンダ部材36及び反力支持部材37と、可動シーブ25に固定された筒状部材39及びピストン部材40を有しており、筒状部材39、反力支持部材37及び可動シーブ25の背面にて第1の油圧室41を構成すると共に、シリンダ部材36及びピストン部材40にて第2の油圧室42を構成する。そして、これら第1の油圧室41及び第2の油圧室42は、連通孔37aにて互いに連通しており、同一油圧によりセカンダリ側油圧アクチュエータ35に比して略々倍する軸方向力を発生する。一方、セカンダリ側油圧アクチュエータ35は、セカンダリシャフト27に固定されている反力支持部材43及び可動シーブ30の背面に固定されている筒状部材45を有しており、これら両部材により1個の油圧室46を構成すると共に、可動シーブ30と反力支持部材43との間にプリロード用のスプリング47が縮設されている。
【0034】
前後進切換え装置3は、ダブルピニオンプラネタリギヤ50、リバースブレーキB1及びダイレクトクラッチC1を有している。前記プラネタリギヤ50は、そのサンギヤSが入力軸12に連結されており、第1及び第2のピニオンP1,P2を支持するキャリヤCRがプライマリ側固定シーブ23に連結されており、そしてリングギヤRが前記リバースブレーキB1に連結されており、またキャリヤCRとリングギヤRとの間に前記ダイレクトクラッチC1が介在している。
【0035】
カウンタシャフト7には、大ギヤ51及び小ギヤ52が固定されており、大ギヤ51はセカンダリシャフト27に固定されたギヤ53に噛合し、かつ小ギヤ52はディファレンシャル装置9のギヤ55に噛合している。ディファレンシャル装置9は、前記ギヤ55を有するデフケース66に支持されたデフギヤ56の回転が左右サイドギヤ57,59を介して左右車軸60,61に伝達される。
【0036】
また、プライマリ側固定シーブ23の外周部には多数個の凹凸部23aが歯切りにより等間隔に形成されており、また該凹凸部に臨むようにケース(図示せず)に固定されて電磁ピックアップ62が配置されている。同様に、セカンダリ側固定シーブ29の外周部にも多数個の凹凸部29aが歯切りにより等間隔に形成されており、また該凹凸部に臨むようにケースに固定されて電磁ピックアップ63が配置されている。これら電磁ピックアップ62,63は、それぞれその検知面が上記凹凸部に近接して配置され、該凹凸部を検出するプライマリ(入力)回転数センサ及びセカンダリ(出力)回転数(即ち車速)センサを構成している。また、フロントカバー17に近接して電磁ピックアップ65が配置されており、該電磁ピックアップはエンジン回転数センサを構成している。そして、入力トルクは、マップによりスロットル開度とエンジン回転数に基づきエンジントルクを求め、更にトルクコンバータの入出力回転数から速度比を計算し、該速度比によりマップにてトルク比を求め、エンジントルクに上記トルク比を乗じて求められる。
【0037】
ついで、図2に沿って、本無段変速機の油圧回路について説明する。図において、21は前記オイルポンプ、70はオイルポンプコントロールバルブ、S2は該コントロールバルブ用ソレノイドバルブである。また、72はプライマリレギュレータバルブ、73はセカンダリレギュレータバルブ、SLTはライン圧制御用リニアソレノイドバルブ、SLUはロックアップ制御用リニアソレノイドバルブ、SLRはレシオ制御用リニアソレノイドバルブであり、76はソレノイドバルブ用モジュレータバルブである。
【0038】
77はマニュアルバルブであって、マニュアル操作により表に示すように、後述のクラッチモジュレータバルブ79により調圧された所定圧が供給されるポート1の油圧がポート2又は3に切換えられる。79はクラッチモジュレータバルブ、80はC1コントロールバルブ、81はニュートラルリレーバルブ、82はリバースインヒビットバルブ、S1は前後進制御用ソレノイドバルブである。また、C1は前記ダイレクトクラッチC1用の油圧サーボ、B1は前記ブレーキB1用油圧サーボ、90,91はそれぞれB1用及びC1用アキュムレータである。
【0039】
92はレシオコントロールバルブ、33及び35は前記プライマリ側及びセカンダリ側油圧アクチュエータである。95はロックアップコントロールバルブ、96はロックアップリレーバルブ、S3はロックアップ切換え用ソレノイドバルブである。なお、図中、Exはドレーンポートである。
【0040】
そして、97は本発明に係るバイパスコントロールバルブ、99はセカンダリコントロール圧モジュレータバルブである。
【0041】
ついで、上記構成に基づく作用について説明する。エンジン回転に基づくオイルポンプ21の回転により、所定油圧が発生し、該油圧は、プーリ比及び入力トルクに基づき演算される制御部からの信号により制御されるリニアソレノイドバルブSLTに基づきプライマリレギュレータバルブ72が制御されることにより、ライン圧に調圧され、更にセカンダリレギュレータバルブ73により、セカンダリ圧が調圧される。また、停止状態等、高いライン圧を必要としない場合、制御部からの信号に基づきソレノイドバルブS2が制御され、オイルポンプコントロールバルブ70を右半位置に操作して、ポンプ21からの油圧を直接循環する。
【0042】
マニュアルバルブ77のDレンジ及びLレンジにあっては、クラッチモジュールバルブ79により調圧された油圧がポート1からポート2を介してダイレクトクラッチ用油圧サーボC1に供給され、該クラッチC1が接続する。この状態では、エンジン出力軸10の回転は、トルクコンバータ6、入力軸12及びダイレクトクラッチC1により直結状態となっているプラネタリギヤ50を介してプライマリプーリ26に伝達され、更に適宜変速されるCVT2を介してセカンダリシャフト27に伝達され、そしてカウンタギヤ、ディファレンシャル装置9を介して左右車軸60,61に伝達される。
【0043】
また、マニュアルバルブ77をリバースレンジに操作すると、ポート1からの油圧はポート3を介してブレーキ用油圧サーボB1に供給される。この状態では、プラネタリギヤ50のリングギヤRが係止され、入力軸12からのサンギヤSの回転は、キャリヤCRに逆回転として取出され、該逆回転がプライマリプーリ26に伝達される。
【0044】
前記CVT2は、セカンダリプーリ31の油圧アクチュエータ35にプライマリレギュレータバルブ72からのライン圧が供給されており、負荷トルクに応じたベルト挟持力を作用する。一方、制御部からの変速信号に基づきレシオコントロール用リニアソレノイドバルブSLRが制御され、該ソレノイドバルブの出力ポートiからの出力圧によりレシオコントロールバルブ92が制御されて、その出力ポートからの調圧がプライマリプーリのダブルピストンからなる油圧アクチュエータ33に供給され、これによりCVT2の変速比が適宜制御される。
【0045】
そして、エンジン出力軸10のトルクは、トルクコンバータ6を介して入力軸12に伝達され、特に発進時にあっては、該トルクコンバータ6によりトルク比が高くなるように変速されて入力軸12に伝達され、滑らかに発進する。また、該トルクコンバータ6は、ロックアップクラッチ5を有しており、高速安定走行時にあっては、該ロックアップクラッチが係合して、エンジン出力軸10と入力軸12とが直結状態となって、トルクコンバータの油流による損失を減少している。更に、該クラッチが完全に係合するまでの低・中速領域にあって、ロックアップクラッチの入力側と出力側の回転差が所定値になるように、リニアソレノイドバルブSLUからの出力圧に基づきスリップ制御される。
【0046】
即ち、ポジションセンサによりマニュアルバルブ77がDレンジにあるかLレンジにあるかにてマップが選択され、アクセル開度及び入力回転数センサ62からの入力回転数を上記マップから読取り、制御部から、ロックアップOFF信号又はON信号をソレノイドバルブS3に出力する。該ソレノイドバルブS3がロックアップOFF圧(0圧)を出力している場合、ロックアップリレーバルブ96は右半位置にある。この状態では、セカンダリレギュレータバルブ73から油路pのセカンダリ圧は、リレーバルブ96のポートa及びbを介してロックアップOFFポート6aからトルクコンバータ6に供給され、そしてロックアップONポート6bからリレーバルブ96のポートe,fを介してクーラー100に導かれ、これによりロックアップクラッチ5は切断状態に保持される。
【0047】
一方、ソレノイドバルブS3が制御部からのロックアップON信号を入力すると、ロックアップリレーバルブ96が左半位置に切換えられる。この状態では、油路pのセカンダリ圧は、リレーバルブ96のポートa及びポートeを介してロックアップONポート6bからトルクコンバータ6に供給され、そしてロックアップOFFポート6aからリレーバルブ96のポートb及びcを介してコントロールバルブ95のポートdに導かれてドレーンポートから排出され、これによりロックアップクラッチ5は接続状態に保持される。
【0048】
そして、ロックアップクラッチをスリップ作動する場合、制御部にロックアップクラッチの入力側及び出力側の回転数即ちエンジン回転数センサ65からの信号及び入力回転数エンジン62からの信号が入力され、その差が所定値になるような信号を出力する。該信号に基づきリニアソレノイドバルブSLUは、出力ポートAから制御油圧を出力する。該制御油圧がコントロールバルブ95の制御油室kに作用し、該バルブ95は、前記フィードバック油室jの油圧と制御油室kの制御油室とによりバランスして、ポートdが、セカンダリ圧入力ポートg及びドレーンポートExに所定割合にて連通する。これにより、ロックアップOFF側ポート6aからの油圧が所定圧となり、トルクコンバータ6のON側油室5bとOFF側油室5aがバランスして、ロックアップクラッチ5は所定スリップ状態となる。
【0049】
更に、前記ダイレクトクラッチC1の制御について説明する。マニュアルバルブ77のNレンジ又はN→D切換え時、ソレノイドバルブS1はON圧状態になり、リバースインヒビットバルブ82は右半位置にあると共に、ニュートラルリレーバルブ81は右半位置にある。また、ロックアップクラッチ制御用ソレノイドバルブSLUは、その出力ポートAから所定制御油圧を出力した状態にあって、該制御油圧がC1コントロールバルブ80の制御油室Bに作用して該バルブ80を右半位置に保持する。従ってこの状態では、前記マニュアルバルブ77のポート2からの油圧が、C1コントロールバルブ80のポートD、E及びチェックバルブ110又はニュートラルリレーバルブ81のポートH、Gを介してダイレクトクラッチ用油圧サーボC1に供給されている。そして、該ダイレクトクラッチC1の係合が完了すると、ソレノイドバルブS1はOFF圧状態に切換わり、ニュートラルリレーバルブ81を左半位置に切換える。この状態では、前記ポート2からの油圧は、リレーバルブ81のポートY、Gを介してダイレクトクラッチ用油圧サーボC1に供給・保持されると共にポートG、Hが遮断される。従ってこの状態では、チェックバルブ110により、C1コントロールバルブ80がどの位置にあっても前記油圧サーボC1に対して影響を及ぼさないので、前述したように前記リニアソレノイドバルブSLUはロックアップクラッチのスリップ制御用として必要制御油圧を出力し得る。
【0050】
該ダイレクトクラッチC1が係合した車輌前進走行中において、アクセルオフ及びブレーキオン等の信号を入力して、制御部が急速ダウンシフトと判断すると、前記ソレノイドバルブS1をON圧に切換えてニュートラルリレーバルブ81を右半位置に切換えると共に、前記ロックアップクラッチ制御用リニアソレノイドバルブSLUは、上記制御油圧を減圧するように制御され、これによりC1コントロールバルブ80は、その上端室Fに作用しているフィードバック圧に基づき左半位置となり、ポートEをドレーンポートExに連通する。この状態では、ダイレクトクラッチ用油圧サーボC1の油圧は、右半位置にあるニュートラルリレーバルブ81のポートG、H及び上記ポートEを通ってドレーンされる。これにより、入力軸2とプライマリプーリ26との連結が断たれて、エンジン回転数に影響を受けることなく、CVT2は急速にダウンシフトし得る。
【0051】
なおこの際、前記リニアソレノイドバルブSLUは、その制御油圧を上記フィードバック圧にバランスするように制御して、油圧サーボの油圧を、ダイレクトクラッチC1が摩擦材は接触しているがトルク容量を有さない状態(係合直前の状態)に保持して、再加速に際しての素早い応答に備えている。また、該ロックアップクラッチ用リニアソレノイドバルブSLUは、上記走行中におけるダイレクトクラッチC1の制御に際しては、ロックアップ制御が機能することはなく、ソレノイドバルブS3の切換えによりロックアップクラッチ5は保持されており、該リニアソレノイドバルブSLUは、ダイレクトクラッチとロックアップクラッチとの両制御に共用し得る。
【0052】
ついで、図3に沿って、セカンダリ圧の調圧について説明する。プライマリレギュレータバルブ72の一端室l にスプリング72bが縮設されていると共にリニアソレノイドバルブSLTの出力ポートmからの制御油圧がオリフィス101を介して作用し、また該バルブ72の他端室nにはオリフィス102を介してライン圧PL が作用する。従って、スプール72aは一端室l に作用する制御油圧と他端室nに作用するフィードバック圧とによりバランスして、オイルポンプ21からプライマリレギュレータバルブ72のポートoに供給される圧は、該ポートoがドレーンポートEx及びセカンダリポートqに所定割合にて連通することにより調圧され、これにより入力トルク及びCVT2の変速比に基づき算出されるライン圧PL が油路hに導かれる。
【0053】
一方、セカンダリレギュレータバルブ73の一端室rにはスプリング73bが縮設されていると共にセカンダリコントロール圧モジュレータバルブ99の出力ポートsからの出力圧がオリフィス103を介して作用し、また他端室tにはオリフィス105を介してセカンダリ圧PS が作用する。従って、スプール73aは一端室rに作用する制御油圧と他端室tに作用するフィードバック圧によりバランスして、ポートuは、ドレーンポートExと所定割合にて連通することにより調圧され、前記プライマリレギュレータバルブ72のポートqからセカンダリレギュレータバルブ73のポートuに供給されている油圧は、前記セカンダリコントロール圧モジュレータバルブ99の出力ポートsからの圧に基づくセカンダリ圧PS となって、前記油路pに導かれる。また、該セカンダリレギュレータバルブ73のポートvからオリフィス109を介して潤滑装置107に潤滑油圧が供給される。
【0054】
そして、上記モジュレータバルブ99は、その一端室wにスプリング99bが縮設されており、またその他端室xに前記出力ポートsからの出力圧がオリフィス106を介して作用している。更に、該モジュレータバルブ99は、前記ライン圧制御用リニアソレノイドバルブSLTからの制御油圧がオリフィス104を介して供給される入力ポートy、前記出力ポートs及びドレーンポートExを有しており、かつ出力ポートsが入力ポートy及びドレーンポートExに所定割合にて連通すると共に、入力ポートyにはVノッチy′が形成されている。
【0055】
従って、上記モジュレータバルブ99のスプール99aは、その上端に出力圧がフィードバック圧として作用しかつ下端にスプリング99bの付勢力が作用してバランスするが、制御油圧が所定圧以内の場合、上端室xに作用するフィードバック圧に対してスプリング99bの付勢力が大きく、右半位置にあって、入力ポートyからの制御油圧が出力ポートsにそのまま出力する。そして、リニアソレノイドバルブSLTからの制御油圧が所定圧以上になると、上記スプール99aがフィードバック圧及びスプリング付勢力によりバランスして、制御油圧が上昇しても、出力ポートsからの出力圧は、一定値に保持される。
【0056】
従って、ライン圧制御用リニアソレノイドバルブSLTは、制御部からの入力トルク及びCVT2の変速比に基づく制御信号によりソレノイドモジュレータバルブ79からのモジュレータ圧PM を出力ポートmに所定制御油圧として出力し、該制御油圧が制御油室l に作用することに基づき、プライマリレギュレータバルブ72は、CVT2のU/D(アンダードライブ)及びO/D(オーバドライブ)の間で入力トルクに比例するライン圧PL を出力する。
【0057】
一方、上記リニアソレノイドバルブSLTからの制御油圧が所定圧以内にある場合、セカンダリコントロール圧モジュレータバルブ99は、上記制御油圧をそのまま出力し、該出力圧が制御油室rに作用することによりセカンダリレギュレータバルブ73は、U/D時及びO/D時の間で入力トルクに比例したセカンダリ圧PS を出力する。上記O/D時のセカンダリ圧PS (U/D)がトルクコンバータ6の必要圧に合せるように設定されており、U/D時においてセカンダリ圧PS が不足することはない。
【0058】
そして、上記モジュレータバルブ99の出力ポートsからの出力圧は、リニアソレノイドバルブSLTの制御油圧が所定圧以上になると一定に保持される。従って、ライン圧PL は上記制御油圧に比例して上昇するが、セカンダリ圧PS は、一定圧からなる出力圧(制御油圧)に基づき上限が一定値に規制される。該セカンダリ圧PS の上限は、トルクコンバータ5の限界圧以下であって、かつその必要最高圧に略々一致する。
【0059】
ついで、図4に沿って、本発明の要部に係るバイパスコントロールバルブ97について説明する。
【0060】
該バイパスコントロールバルブ97は、前記ライン圧油路hとセカンダリ圧油路pとを連通する連通油路Zに介在し(図2参照)、前記レシオコントロール用リニアソレノイドバルブSLRの出力ポートiからの油路Jがその上端の制御油室Kに連通しており、またその下端油室Lに、スプリング97bが縮設されていると共に、前記ダイレクトクラッチ用油圧サーボC1からの油路Mが連通している(図2参照)。更に、該バルブ97は、ライン圧油路hにオリフィス111を介して連通するポートQと、チェックバルブ112(図2参照)を介してセカンダリ圧油路pに連通するポートTとを有しており、これらポートQ、Tは、スプール97aの移動により連通又は遮断される。
【0061】
従って、上記バイパスコントロールバルブ97は、その上端油室K及び下端油室Lに共に油圧が供給されていない状態にあっては、スプリング97bに基づき左半位置にあって、ポートQとTは連通し、ライン圧油路hのライン圧PL は、オリフィス111、ポートQ、T及びチェックバルブ112を介してセカンダリ圧油路pに補給される。従って、マニュアルバルブ77がN又はR状態にあり、ダイレクトクラッチ用油圧サーボC1の油圧が解放状態にある場合、エンジンはアイドリング状態にあってオイルポンプ21の吐出量は小さく、セカンダリ圧が不足するが、上記ポートQ、Tの連通によりライン圧がオリフィス112を介してセカンダリ圧油路pに供給されることにより、トルクコンバータ6のロックアップクラッチリリース圧を確保できる。
【0062】
一方、レシオコントロールバルブ92を制御してプーリ比を変更すべく、レシオコントロール用リニアソレノイドバルブSLRがその出力ポートiから制御油圧を出力すると、該制御油圧が油路Jを介して上記バイパスコントロールバルブ97の上端制御油室Kに供給される。該制御油圧がスプール97aの下端に作用する付勢力に打勝って該スプールを右半位置に移動すると、ポートQとTは遮断され、ライン圧油路hとセカンダリ油路pとの連通は断たれる。
【0063】
そして、車輌の前進走行中にあっては、ダイレクトクラッチC1が係合状態にあって、その油圧サーボC1が供給状態にあり、該油圧が油路Mを介して上記バイパスコントロールバルブ97の下端油室Lに供給されている。この状態にあっては、上記リニアソレノイドバルブSLRが制御油圧を出力してプーリ比を変更して、該制御油圧が上端油室Kに作用しても、下端油室Lに作用する上記油圧及びスプリング97bの付勢力によりバイパスコントロールバルブ97は連通位置(左半位置)にあって、ライン圧油路hのライン圧PL がオリフィス111を介してセカンダリ圧油路pに供給する。従って、車輌走行中に通常の速度でプーリ比を変更する場合も、ライン圧はセカンダリ圧油路pに供給されており、ロックアップクラッチ5のリリース圧は確保される。なおこの際、レシオコントロールバルブ92によるプーリの油圧サーボ33,35へのライン圧の供給は、車輌走行中であってオイルポンプ21の吐出量は最低限確保されて、プライマリレギュレータバルブ72によるライン圧が保持されていると共に、上記変速は急激でなく、上記プーリ用油圧サーボ33,35への油量は確保されている。
【0064】
そして、車輌前進走行中に、ブレーキオンにより急速にダウンシフトする場合、ソレノイドバルブS1に基づきニュートラルリレーバルブ81が右半位置に切換えられると共に、リニアソレノイドバルブSLUに基づきC1コントロールバルブ80が左半位置に切換えられて、ダイレクトクラッチ用油圧サーボC1が解放される。すると、バイパスコントロールバルブ97の下端油室Lに作用していた上記油圧サーボC1からの油圧がなくなり、上記ダウンシフト操作のために出力しているリニアソレノイドバルブSLRからの制御油圧が上端油室Kに作用することにより、該バイパスコントロールバルブ97は右半位置に切換わり、ポートQとTが遮断される。従って、上記急速なダウンシフトのために、プーリ用油圧サーボ33,35に大きな流量による油圧を必要とするが、ライン圧がセカンダリ圧油路pに供給されることがないため、上記大量の油量をライン圧油路hに確保することができ、上記CVT2の素早いダウンシフトを確実に行うことが可能となる。
【0065】
図5は、一部変更した実施の形態を示す図であって、図4と同一部分は同一符号を付してある。該実施の形態によるバイパスコントロールバルブ972 は、前述した上端油室K、下端油室L、ポートQ、Tの外に、ポートUを有している。該ポートUは、ライン圧油路hに連通していると共に、前記ポートQに連通するオリフィス111よりも小さなオリフィス径を有する第2のオリフィス113が介在している。
【0066】
従って、バイパスコントロールバルブ972 が左半位置にある場合、ポートQとTとが連通し、ライン圧油路hのライン圧PL は、大きな孔からなるオリフィス111を介してセカンダリ圧油路pに供給され、セカンダリ圧が確保される。また、急速なダウンシフトによりバイパスコントロールバルブ972 が右半位置にある場合、ポートUとTとが連通する。この状態では、ライン圧油路hのライン圧PL は、小さな孔からなるオリフィス113を介してセカンダリ圧油路pに供給され、上記急速なダウンシフトに伴う大量な油量をライン圧油路hに確保すると共に、ロックアップクラッチのリリースに最低必要なセカンダリ圧PS をも確保する。
【0067】
図6は、更に変更した参考例を示す図であって、同様に同一部分は同一符号を付して説明を省略する。本バイパスコントロールバルブ973は、ソレノイドバルブS5により制御される。即ち、上端油室Kには、ソレノイドバルブS5によりON、OFF制御される制御油圧が作用し、かつ下端油室Lにはスプリング973bのみ介在して解放されている。
【0068】
従って、ソレノイドバルブS5の解放時には、バイパスコントロールバルブ973 は左半位置にあって、ポートQとTとが連通して、ライン圧油路hは、大きな孔のオリフィス111を介してセカンダリ圧油路pに連通し、またソレノイドバルブS5の閉塞時には、該バルブ973 は右半位置にあって、ポートUとTとが連通し、ライン圧油路hは、小さな孔のオリフィス113を介してセカンダリ圧油路pに連通する。
【0069】
なお、上述実施の形態は、図1及び図2に示す無段変速機に沿って説明したが、ベルト式無段変速装置及びトルクコンバータに限らず、油圧により無段変速する他の無段変速装置及び流体継手等の他の流体伝動装置からなるものにおいても、同様に適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無段変速機を示す概略図。
【図2】その油圧回路を示す図。
【図3】ライン圧及びセカンダリ圧の調圧を示す図2の一部拡大図。
【図4】本発明に係る実施の形態の要部を示す図2の一部拡大図。
【図5】他の実施の形態を示す図。
【図6】 更に変更した参考例を示す図。
【符号の説明】
1 無段変速機
2 (ベルト式)無段変速装置(CVT)
5 ロックアップクラッチ
6 流体伝動装置(トルクコンバータ)
10 エンジン出力軸
12 入力軸
21 オイルポンプ
33,35 変速比変更手段(プーリの油圧サーボ)
72 ライン圧調圧手段(プライマリレギュレータバルブ)
73 セカンダリ圧調圧手段(セカンダリレギュレータバルブ)
92 変速比変更手段(レシオコントロールバルブ)
97,972 ,973 変更手段(切換えバルブ、バイパスコントロールバルブ)
97a スプール
97b スプリング
111 (大きなオリフィス径の)オリフィス
113 (小さなオリフィス径の)オリフィス
C1 第1の(ダイレクト)クラッチ、油圧サーボ
h ライン圧油路
p セカンダリ圧油路
Z 連通油路
PL ライン圧
PS セカンダリ圧
L 第1の制御油室
K 第2の制御油室
SLR 変速用(レシオコントロール用)リニアソレノイドバルブ
SLU ロックアップ制御用リニアソレノイドバルブ
S5 ソレノイドバルブ
Claims (5)
- 油圧により変速比が変えられる無段変速装置と、該無段変速装置とエンジン出力軸の間に介在し、ロックアップクラッチを有する流体伝動装置と、を備えてなる無段変速装置において、
オイルポンプの吐出圧をライン圧調圧手段にて調圧して、該調圧されたライン圧を前記無段変速装置の変速比変更手段に供給するライン圧油路と、
前記ライン圧をセカンダリ圧調圧手段にて調圧して、該調圧されたセカンダリ圧を前記流体伝動装置に供給するセカンダリ圧油路と、
前記ライン圧油路とセカンダリ圧油路とを連通する連通油路と、
該連通油路に介在し、該連通油路を流れる油量を変更する変更手段と、
前記エンジン出力軸と前記無段変速装置との間に介在され、車輌の前進走行時に接続されてエンジンの動力を駆動車輪に伝達する入力クラッチと、を備え、
前記変更手段は、スプールの一方に作用する制御油室に前記変速比変更手段を制御する変速用リニアソレノイドバルブからの制御油圧が供給され、該制御油圧が前記変速比変更手段による変速比変更速度を速く制御するときに、前記連通油路を流れる油量が規制される方向に付勢すると共に、
前記スプールの他方に作用する制御油室を前記入力クラッチの油圧サーボに連通して、該油圧サーボへの油圧が前記入力クラッチを係合する状態にあるときに、前記連通油路を流れる油量の規制を解除する方向に切換える切換えバルブである、
ことを特徴とする無段変速機の油圧制御装置。 - 前記切換えバルブは、前記スプールと、該スプールを一方向に付勢するスプリングと、該スプリングのある側に配置された前記入力クラッチの油圧サーボと連通する前記制御油室である第1の制御油室と、前記スプールのスプリングに対抗する側に配置され前記変速用リニアソレノイドバルブの制御油圧が供給される前記制御油室である第2の制御油室と、を有する、請求項1記載の無段変速機における油圧制御装置。
- 前記ロックアップクラッチを制御するロックアップ制御用リニアソレノイドバルブを備え、
前記入力クラッチは、該ロックアップ制御用リニアソレノイドバルブの制御油圧により、前記変速比変更手段が速い速度で変速比を変更するときに解放するように制御される、
請求項1又は2記載の無段変速機の油圧制御装置。 - 前記切換えバルブは、前記ライン圧油路とセカンダリ圧油路とを、オリフィスを介して連通するか又は遮断するかに切換えてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載の無段変速機における油圧制御装置。 - 前記切換えバルブは、前記ライン圧油路とセカンダリ圧油路とを、オリフィス径の異なる複数のオリフィスのいずれかを介して連通するように切換えてなる、
請求項1ないし3のいずれか記載の無段変速機における油圧制御装置。
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