JPH0814382A - ロックアップクラッチを有する流体伝動装置 - Google Patents

ロックアップクラッチを有する流体伝動装置

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JPH0814382A
JPH0814382A JP17321794A JP17321794A JPH0814382A JP H0814382 A JPH0814382 A JP H0814382A JP 17321794 A JP17321794 A JP 17321794A JP 17321794 A JP17321794 A JP 17321794A JP H0814382 A JPH0814382 A JP H0814382A
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oil chamber
oil
clutch
pressure
control
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Application number
JP17321794A
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English (en)
Inventor
Yuji Murai
裕司 村井
Kozo Mandokoro
晃三 政所
Mamoru Kurosawa
守 黒沢
Mitsutaka Ito
光孝 伊藤
Masayoshi Kato
正義 加藤
Toshiki Kaneda
俊樹 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロックアップクラッチのスリップ制御時には
充分な量のオイルを循環して、スリップによる発熱を冷
却し、ロックアップクラッチの完全係合時にはオイルの
流れを規制して、クラッチをオン側に作用する油圧を高
めてトルク容量を確保する。 【構成】 ロックアップクラッチ5をオフ側に作用する
第1油室9と、オン側に作用する第2油室10との間
に、スプリング付きチェックバルブ13を介在する。ク
ラッチのスリップ制御時には該チェックバルブ13を開
いて、第2油室10から第1油室9にオイルを循環す
る。クラッチの完全係合時には、チェックバルブ13を
閉じて第2油室10から油圧が逃げるのを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロックアップクラッチ
を有する流体トルクコンバータ及びフリュードカップリ
ング等の流体伝動装置に係り、詳しくはクラッチプレー
トにより分けられる第1油室(クラッチオフ圧側)と第
2油室(クラッチオン圧側)を連通する構造の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、トルクコンバータにおけるロッ
クアップクラッチの制御装置は、クラッチプレートによ
り、その一側の第1油室(クラッチオフ圧側)と他側の
第2油室(クラッチオン圧側)とに区隔し、第2油室へ
の油圧の供給によりクラッチを接続すると共にかつ第1
油室への油圧の供給によりクラッチを解放し、かつ両油
室の差圧を車速やエンジンスロットル開度等の外部信号
により増減制御し、クラッチの係合力を調整制御してい
る。
【0003】そして、従来、例えば特公昭63−562
5号公報、特開平2−80857号公報、特開平5−9
9331号公報に示すように、第1油室と第2油室とを
オリフィスを介して連通し、トルクコンバータ内のオイ
ルを、該小孔からなるオリフィスを介して第2油室(オ
ン圧側)から第1油室(オフ圧側)に又はその反対方向
に流して、該トルクコンバータ内のオイルを循環してい
る。
【0004】一方、近時、自動車にあっては、一層の燃
費向上が求められており、この見地から、リーンバーン
等のエンジンの改良と共に、自動変速機の改良、就中ト
ルクコンバータにおけるロックアップクラッチのスリッ
プ制御装置が注目されている。
【0005】該スリップ制御装置は、クラッチが完全に
係合するまでの低・中速の領域で、例えばロックアップ
クラッチの入力側と出力側の回転数の差が所定値になる
ようにクラッチをスリップするものであって、ロックア
ップリレーバルブとロックアップコントロールバルブと
を備え、これら両バルブが1個のリニアソレノイドバル
ブ又はそれぞれ別個のソレノイドバルブにて制御されて
いる。即ち、ロックアップクラッチをオン(係合)及び
スリップ制御するには、ソレノイドバルブからの所定制
御圧を前記両バルブの制御油室に供給し、ロックアップ
リレーバルブをロックアップクラッチが係合するように
切換え・保持すると共に、ロックアップコントロールバ
ルブを、トルクコンバータ側の第1油室に連通するOF
F側油室と第2油室に連通するON側油室とが差圧状態
にて作用している基で、前記制御油室に所定制御圧を作
用し、もって第2油室に作用するセカンダリ(コンバー
タ)圧に対して、第1油室に作用する油圧を調圧し、ロ
ックアップクラッチに加える圧力を微妙に調整して、該
クラッチをスリップ制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ロックアップクラ
ッチのスリップ制御に際しては、クラッチプレートがス
リップすることによる発熱にて該部分の油温が上昇する
が、上述した小孔からなるオリフィスを介しての第2油
室から第1油室へのオイルの循環による冷却では、上記
スリップ制御に基づく油温上昇に対応するには不充分で
あり、また該小孔からなるオリフィスでは、異物等によ
る孔づまりも発生し易い。
【0007】一方、上記オリフィスの孔径を大きくし
て、第2油室から第1油室へ流れるオイルの流量を大き
くして、冷却能力を高めることも考えられるが、このも
のにあっては、ロックアップクラッチの完全係合(オ
ン)時、第2油室の油圧が第1油室に抜けてしまい、第
2油室(クラッチオン圧側)の油圧が低下してロックア
ップクラッチのトルク容量を低下する。
【0008】そこで、本発明は、ロックアップクラッチ
のスリップ制御時には充分な量のオイルの循環を可能と
し、またロックアップクラッチの完全係合(オン)時に
はオイルの流れを規制し、もって上述問題を解決したロ
ックアップクラッチを有する流体伝動装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、流体伝動装置(1)の入力側
(2a)と出力側(3)とを連結するロックアップクラ
ッチ(5)を備え、該ロックアップクラッチの一側に該
クラッチをオフ側に作用する第1油室(9)を、他側に
該クラッチをオン側に作用する第2油室(10)を形成
して、これら第1油室及び第2油室に作用する差圧によ
り、前記ロックアップクラッチを完全オン、オフ及びス
リップ制御してなる、流体伝動装置において、前記第1
油室(9)及び第2油室(10)の間に、第2油室の油
圧が第1油室の油圧に対して所定値以上高い差圧状態で
は第2油室から第1油室へのオイルの流れを規制し、か
つ第2油室の油圧と第1油室の油圧との差圧が前記所定
値以下の状態では第2油室と第1油室のオイルの流れを
許容するスプリング付きチェックバルブ(13)を介在
してなる、ロックアップクラッチを有する流体伝動装置
にある。
【0010】
【作用】以上構成に基づき、ロックアップクラッチ
(5)のスリップ制御時は、第2油室(10)にセカン
ダリ圧等の所定供給圧が供給されると共に、第1油室
(9)に、例えばリニアソレノイドバルブ(19)によ
り制御されるロックアップコントロールバルブ(21)
から調圧が供給される。この状態では、第2油室(1
0)の供給圧と第1油室(9)の調圧との圧力差は所定
値以下となり、該圧力差にあっては、チェックバルブ
(13)はスプリング(17)の付勢力により開き位置
にあって、第2油室(10)のオイルが該チェックバル
ブ(13)を通って比較的大量に第1油室(9)に導か
れる。これにより、該スリップ制御状態では、充分な量
のオイルが第2油室(10)と第1油室(9)との間を
循環し、クラッチ(5)のスリップに基づく発熱を冷却
する。
【0011】一方、ロックアップクラッチ(5)の完全
オン時は、第2油室(10)に所定供給圧が供給される
と共に、第1油室(9)の油圧がドレーン状態となる。
この状態では、第2油室(10)と第1油室(9)との
差圧が所定値以上となり、チェックバルブ(13)はス
プリング(17)に抗してボール(16)が弁座(15
a)に着座することにより、第2油室(10)から第1
油室(9)へのオイルの流れを規制する。これにより、
第2油室(10)の油圧は、供給圧に基づく高い圧力を
維持でき、充分なトルク容量にてロックアップクラッチ
(5)はオン(係合)する。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
ロックアップクラッチ(5)のスリップ制御時、チェッ
クバルブ(13)を開放して、充分なオイルを第2油室
(10)と第1油室(9)との間で循環し、クラッチの
スリップに基づく発熱を冷却して、スリップ制御を行う
ロックアップクラッチを備えた流体伝動装置(1)の耐
久性及び信頼性を向上することができる。
【0013】また、ロックアップクラッチ(5)の完全
オン(係合)時、チェックバルブ(13)を閉塞して、
第2油室(10)の油圧を保持し、高いトルク容量にて
ロックアップクラッチをオン(係合)することができ
る。
【0014】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、本願発明の構成を何等限定す
るものではない。
【0015】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。
【0016】自動変速機Aは、図3に示すように、トル
クコンバータ1、プラネタリ変速ギヤ機構T及び油圧制
御装置Oを備えており、一体ケースに収納されている。
【0017】トルクコンバータ1は、図1に詳示するよ
うに、ドライブプレートに固定されて入力要素となるフ
ロントカバー2a及びケース2bからなるコンバータハ
ウジング2を有しており、該ハウジング内にはケース2
bに一体に設けられたポンプ羽根車1a、出力要素とな
るタービンハブ3に一体に連結されたタービン羽根車1
b及びワンウェイクラッチ4により一方向回転が阻止さ
れるステータ羽根車1cが収納されており、かつこれら
羽根車にてトーラスを構成している。そして、該トーラ
スとフロントカバー2aとの間にはロックアップクラッ
チ5が配設されており、該クラッチ5はクラッチプレー
ト6及び2種類のバネ22a,22bからなるダンパ2
2を有しており、該クラッチプレート6に固着された摩
擦材6aがフロントカバー2aに接触することにより、
エンジンEのクランク軸8(図3参照)の回転がフロン
トカバー2a、クラッチプレート6及びダンパ22を介
して直接タービンハブ3に伝達され、そして該ハブ3に
スプライン結合されている変速ギヤ機構Tの入力軸23
に伝達される。また、クラッチプレート6はフロントカ
バー2aとの間で、クラッチプレートをオフ側に作用す
る第1油室9を形成すると共に、その背面側即ちトーラ
ス側にて、クラッチプレートをオン側に作用する第2油
室10を形成しており、後述するようにこれら両油室
9,10の圧力差にて係合及び解放操作される。
【0018】そして、クラッチプレート6のタービンハ
ブ3に近い部分には、本発明に係るスプリング付きチェ
ックバルブ13が配設されている。該チェックバルブ1
3は、図2に詳示するように、弁座15aを有するバル
ブケース15、ボール16及びスプリング17を備えて
いると共に、該バルブケース15には比較的大きな連通
孔15bが第1油室9と第2油室10とを連通するよう
に形成されている。該チェックバルブ13は、第1油室
9と第2油室10との差圧がロックアップクラッチ5が
完全にオン(係合)する値、即ち第2油室10の油圧が
第1油室9の油圧に対して所定値高い差圧状態の場合、
図2(b) に示すように、ボール16はスプリング17に
抗して弁座15aに着座し、第2油室10と第1油室9
とを閉塞し、また第1油室9と第2油室との差圧がロッ
クアップクラッチのオフ(解放)又はスプリング制御状
態となる値、即ち第2油室10と第1油室との差圧が前
記所定値以下である場合、図2(a) に示すように、ボー
ル16はスプリング17の付勢力により弁座15aから
離れ、連通孔15bにより第2油室10と第1油室9と
を連通する。
【0019】変速ギヤ機構Tは、図3に示すように、フ
ロントプラネタリギヤユニット24及びリヤプラネタリ
ギヤユニット25からなる主変速ユニットT1と、アン
ダードライブプラネタリギヤユニットT2とからなる。
主変速ユニットT1は前記入力軸23と同軸的に配置さ
れた連動軸26を有しており、またアンダードライブプ
ラネタリギヤユニットT2は該連動軸と平行に配置され
た中間軸27を有しており、更に上記各軸と平行に、車
軸に連結している左右出力軸29l ,29rを有するデ
ィファレンシャル装置30が配置されており、これら各
軸26,27,29(l ,r)が側面視3角状に配置さ
れている。
【0020】前記主変速ユニットT1のフロントプラネ
タリギヤユニット24は連動軸26に直結しかつプラネ
タリピニオンP1を支持しているキャリヤCR1、連動
軸26に被嵌しかつリヤプラネタリギヤユニット25の
サンギヤS2と一体に構成されているサンギヤS1、及
び入力軸23にフォワードクラッチC1を介して連結し
ているリングギヤR1からなり、また入力軸23とサン
ギヤS1との間にダイレクトクラッチC2が介在してい
ると共に、該サンギヤS1とケースとの間にバンドブレ
ーキからなる2ndコーストブレーキB1が介在してお
り、更にサンギヤS1とケースとの間にはワンウェイク
ラッチF1を介して多板からなる2ndブレーキB2が
配設されている。
【0021】また、リヤプラネタリギヤユニット25
は、プラネタリピニオンP2を支持しているキャリヤC
R2、サンギヤS1および連動軸26に直結しているリ
ングギヤR2からなり、またキャリヤCR2とケースと
の間には1st&RevブレーキB3及びワンウェイク
ラッチF2が並列して配設されている。
【0022】一方、連動軸26と中間軸27は、その後
端部においてそれぞれカウンタギヤ31,32が固定さ
れて互に連動されている。そして、前記アンダードライ
ブプラネタリギヤユニットT2は、1個のシングルプラ
ネタリギヤからなり、そのリングギヤR3が前記中間軸
27に固定され、そのピニオンP3を支持しているキャ
リヤCR3が、中間軸27に回転自在に支持されている
出力ギヤ33に連結されている。更に、そのサンギヤS
3が、UD(アンダードライブ)クラッチC3を介して
前記キャリヤCR3に連結していると共に、UDブレー
キB4及びUDワンウェイクラッチF3が並列して該サ
ンギヤS3とケースとの間に介在している。
【0023】また、ディファレンシャル装置30はデフ
ケースにマウントされたギヤ35を有しており、該ギヤ
35が前記出力ギヤ33に噛合して、該ギヤからの出力
回転が、左右出力軸29l ,29rに差動回転として伝
達する。
【0024】そして、上記プラネタリ変速ギヤ機構Tの
各クラッチC…及びブレーキB…、並びにトルクコンバ
ータ1のロックアップクラッチ5は、油圧制御回路Oに
より制御されるが、該油圧制御回路Oは、電子制御装置
からなる制御部Uにより、リニアソレノイドバルブ及び
ソレノイドバルブ等の電気−油圧変換供給を介して制御
される。また、該制御部Uは、CPU、RAM及びRO
M等を備えており、各センサSN1、SN2、SN3、
SN4、SN5から各検出値が入力されている。センサ
SN1及びSN2はエンジンEに設けられており、セン
サSN1はエンジン回転数即ちトルクコンバータ1の入
力側回転数SNEを検知し、センサSN2はスロットル
開度Sθを検出する。また、センサSN3は入力軸23
の回転数SNin従ってトルクコンバータ1の出力側回
転数を検知し、センサSN4は出力ギヤ33の回転数S
Nout即ち車速を検知し、またセンサSN5は油圧制
御回路Oの油温STeを検出する。
【0025】そして、前記各クラッチC1、C2、C
3、各ブレーキB1、B2、B3、B4、及び各ワンウ
ェイクラッチF1、F2、F3が、図4の作動表に示す
ように作動することに基づき、それぞれマニュアルシフ
トレバーの各操作位置(ポジション)において、各変速
段1st(1速)、2nd(2速)、3rd(3速)、
4th(4速)が得られる。
【0026】ついで、トルクコンバータ1におけるロッ
クアップクラッチ5の油圧制御回路について、図5に沿
って説明する。
【0027】油圧制御回路は、ロックアップコントロー
ルバルブ21、ロックアップリレーバルブ35、リニア
ソレノイドバルブ19及びソレノイドバルブ36を有し
ている。
【0028】ロックアップリレーバルブ35は、スプー
ル35aを有しており、該スプール上端に制御油室36
aが形成され、また該スプール下端にライン圧油路37
からのライン圧PL が作用している油室37bが形成さ
れている。更に、該バルブ35はセカンダリ圧油路11
に連通している供給ポート11d、更に調圧油路12に
連通している第3のポート12c及びセカンダリレギュ
レータバルブ(図示せず)からの潤滑油圧PJ が供給さ
れている油路39に連通しているポート39a、そして
トルクコンバータ1の前記第1油室9に連通している第
1のポート9d、前記第2油室10に連通している第2
のポート10c、更にクーラ等へ導かれる排出油路21
に連通する第4のポート21a、複数のドレーンポート
EXを有している。更に、該リレーバルブ35の下端部分
にはライン圧油路37に連通している第5のポート37
a及びリニアソレノイドバルブ19の供給ポート40a
に油路40を介して連通している第6のポート40bが
形成されている。なお、前記セカンダリ圧PS が作用し
ている油路11とライン圧油路37はチェックバルブ4
1を介して連通している。
【0029】また、ロックアップコントロールバルブ2
1は第1のスプール21a及び第2のスプール21bを
有しており、第1のスプール上端には前記トルクコンバ
ータの第1油室9に油路9bを介して連通しているオフ
側油室9aが形成されており、また該第1のスプールの
中段には上記油室9aと同じ方向に作用するように、制
御圧油路421 に連通する制御油室42aが形成されて
いる。また、第2のスプール21bの下端にはスプリン
グ21cが縮設されていると共に前記トルクコンバータ
の第2油室10に油路10d,10bを介して連通して
いるオン側油室10aが形成されている。更に、該バル
ブ15には調圧油路12に連通している調圧ポート12
aが形成され、更に該ポート12aに隣接して、セカン
ダリ圧油路11に連通している供給ポート11a及びド
レーンポートEXが形成されている。
【0030】また、リニアソレノイドバルブからなるロ
ックアップ差圧制御用ソレノイドバルブ19は前記油路
40を介してライン圧が供給される供給ポート40a、
制御圧ポート42b、更にドレーンポートEX及び解放
ポート19aを有しており、制御部Uからの所定電気信
号に基づき、供給ポート40aの油圧を調圧して制御圧
ポート42bから出力する。
【0031】また、ソレノイドリレーバルブ43はスプ
ール上端にスプリングが縮設されていると共に、2nd
コーストブレーキB1の油圧サーボに連通しているポー
ト43aが形成され、かつ該スプール下端には2ndブ
レーキ用油圧サーボB2に連通している油室43bを有
しており、更にロックアップ差圧制御用のリニアソレノ
イドバルブ19の制御圧ポート42bに油路422 を介
して連通するポート42dを有し、かつ該ポート42d
を挟んで、前記制御圧油路421 に連通するポート42
c及びプライマリレギュレータバルブ(図示せず)の2
次側ポートに連通しているポート43cを有している。
【0032】そして、ソレノイドバルブ36は制御部U
からの電気信号(ON,OFF)に基づき制御ポート3
6bの油圧を供給状態及びドレーン状態に切換える。該
ポート36bは2ndブレーキB2用油圧サーボに連通
している油路にオリフィス45を介して連通している油
路36cに連通しており、該油路36cはロックアップ
リレーバルブ35の制御油室36aに連通している。な
お、2ndブレーキB2用油圧サーボに連通している油
路は2、3及び4速時にライン圧が供給され、また2n
dコーストブレーキB1用油圧サーボに連通している油
路は2レンジ及び1レンジおける2速時にライン圧が供
給される。
【0033】ついで、本実施例の作用について説明す
る。
【0034】1速状態にあっては、制御部Uからの電気
信号に基づき、ソレノイドバルブ36はドレーン状態に
あり、ロックアップリレーバルブ35は、制御油室35
aに油圧が作用していないことに基づき、OFF位置
(図5左半位置)にある。また、ソレノイドリレーバル
ブ43は、2ndブレーキB2が解放状態にあることに
基づき制御室43bに油圧が作用せず、図5における右
半位置にあって、ロックアップクラッチ制御圧油路42
1 はドレーン状態(ポート42cとドレーンポートEX
の連通)にあり、従ってロックアップコントロールバル
ブ15はその制御油室42aに油圧が作用せず、右半位
置にある。なお、ロックアップリレーバルブ35のOF
F位置にあっては、ポート37aが遮断されると共にポ
ート40bがドレーンポートEXに連通しており、従っ
てリニアソレノイドバルブ19の供給ポート40aはド
レーン状態にある。
【0035】そして、セカンダリ(コンバータ)油圧は
油路11からリレーバルブ35のポート11d,9d及
び油路9cを介してトルクコンバータ1の第1油室9に
供給され、一方第2油室10のオイルは油路10b、リ
レーバルブ35のポート10c,21a及び油路21を
介してクーラ連通管46及びクーラバイパスバルブ47
に導かれる。この際、第1油室9と第2油室10との間
に介在するチェックバルブ13は第1油室9の油圧が第
2油室10に対して高いので、開放位置にあり、比較的
大きな連通孔15bを通って第1油室9のオイルを第2
油室10に導通する。従って、ロックアップクラッチ5
は解放状態にあり、エンジンクランク軸8の回転は、専
らポンプ羽根車1a、ステータ羽根車1c及びタービン
羽根車1bに作用する油流を介してタービンハブ3に伝
達され、そして変速ギヤ機構Tの入力軸23に伝達され
る。なお、該ロックアップクラッチ5の解放状態は1速
におけるソレノイドリレーバルブ43の切換えに限ら
ず、2,3,4速においてソレノイドバルブ36及び/
又はリニアソレノイドバルブ19がオフ状態にあっても
現出する。
【0036】また、Dレンジにおける2速時にあって
は、2ndブレーキ用油圧サーボB2へのライン圧供給
に起因して、ソレノイドリレーバルブ43はその制御室
43bにライン圧が供給されて図5の左半位置に切換え
られ、入力ポート42dがロックアップクラッチ制御用
出力ポート42cに連通する。この状態において、制御
部Uが出力回転数SNout、スロットル開度Sθ及び
シフトポジション等からの信号を受けて、ソレノイドバ
ルブ36及びリニアソレノイドバルブ19にロックアッ
プクラッチオン信号を発すると、まず、ソレノイドバル
ブ36が供給状態に切換わり、油路36cを介してロッ
クアップリレーバルブ35の制御油室36aにライン圧
を作用して、該リレーバルブ35がON位置(図5の右
半位置)に切換わる。この状態にあっては、油路11か
らのセカンダリ(コンバータ)油圧PS はリレーバルブ
36のポート11d,10c及び油路10bを介してト
ルクコンバータ1の第2油室10に供給され、一方第1
油室9のオイルは油路9c、リレーバルブ35のポート
9d,12c及び調圧油路12を介してコントロールバ
ルブ21の調圧ポート21aに導かれる。
【0037】更に、該リレーバルブ35は上記ON位置
への切換えに基づき、ポート37aと40bが連通し、
ライン圧油路37のライン圧が油路40を介してリニア
ソレノイドバルブ19の供給ポート40aに直接供給さ
れる。そして、該リレーバルブ35のON位置への切換
えと略々同時に、又は僅かに遅れて、制御部Uからリニ
アソレノイドバルブ19に所定調圧信号が出力される。
すると、該リニアソレノイドバルブ19は、供給ポート
40aに供給されたライン圧を調圧して制御圧ポート4
2bに出力し、該制御油圧が油路422 、ソレノイドバ
ルブ43のポート42d,42c及び油路421 を介し
てロックアップコントロールバルブ21の制御油室42
aに供給される。
【0038】そして、ロックアップクラッチ5の完全係
合(オン)時にあっては、前記ロックアップ差圧制御用
リニアソレノイドバルブ19は、比較的高い制御圧を発
生し、従って制御油室42aに高い制御圧が作用し、コ
ントロールバルブ21は図5の左半位置に保持され、前
記調圧ポート12aはドレーンポートEXに連通して、
油路12からの油圧が排出される。この状態では、ロッ
クアップクラッチ5は、第1油室9と第2油室10との
圧力差に基づきクラッチプレート6の摩擦材6aがフロ
ントカバー2aに完全に接触し、クラッチ係合状態とな
って、エンジンクランク軸の回転は該ロックアップクラ
ッチ5を介してタービンハブ3に伝達される。
【0039】この際、チェックバルブ13は、図2(b)
に示すように、第2油室10の油圧が第1油室9の油圧
に対して所定値以上高いので、スプリング17に抗して
ボール16が弁座15aに着座した閉塞状態にあり、第
2油室10の油圧が第1油室9に逃げることが阻止され
ている。従って、該ロックアップクラッチ5の完全係合
状態にあっては、第2油室10にセカンダリ圧PS に基
づく高い油圧が作用して、クラッチプレート6を押圧
し、高いトルク容量を確保し得る。
【0040】また、センサSN4 による車速(SNou
t)及びセンサSN2によるスロットル開度Sθに基づ
き、中・低速域における所定スロットル開度において、
制御部Uが差圧制御用リニアソレノイドバルブ19にス
リップ制御信号を発する。これにより、該バルブ19
は、センサSN1及びSN2によるトルクコンバータ1
の入力側及び出力側回転速度を検知して、例えばその差
回転数が目標値になるような信号を受信して、制御圧ポ
ート42bから所定油圧を出力し、該油圧は、油路42
2 ,421 を介してコントロールバルブ21の制御油室
42aに作用する。この状態にあっては、第1油室9内
の油圧が油路9bを介してコントロールバルブ21にお
けるスプール21a上端のオフ側油室9aに作用し、ま
た第2油室10内の油圧が油路10bを介してスプール
21b下端のオン側油室10aに作用し、従ってコント
ロールバルブ21は両油室9,10の油圧が直接対向作
用した状態にあり、該差圧作用状態にあって、前記差圧
制御用リニアソレノイドバルブ19からの制御油室42
aの油圧に基づき、調圧ポート12aは供給ポート11
aとドレーンポートEXとの絞り量割合を変化し、該調
圧ポート12aの油圧を調圧・変化する。これにより、
第2油室10のセカンダリ圧PS に対抗して、第1油室
9に所定調圧が作用し、ロックアップクラッチ5は、ク
ラッチプレートの摩擦材6aがフロントカバー2aにス
リップしつつ当接して所定回転数を伝達するスリップ制
御状態となる。
【0041】この際、第1油室9に作用する前記油圧に
基づき、第2油室10の油圧と第1油圧9の油圧の差圧
は前記所定値以下となり、チェックバルブ13は、図2
(a)に示すように、ボール16がスプリング17の付勢
力により弁座15aから離れた開放位置となり、第2油
室10のオイルは、比較的大きな連通孔15bを介して
第1油室9に導かれる。これにより、上記摩擦材6aの
スリップによる発熱に基づき高温となる第1油室9のオ
イルは、上記チェックバルブ13を通った比較的大量の
オイルにより第2油室10との間で循環されて冷却され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したトルクコンバータの上半部を
示す断面図。
【図2】本発明に係るスプリング付きチェックバルブを
示す断面図で、(a) は開放状態、(b) は閉塞状態を示
す。
【図3】本発明を適用し得る自動変速機の概略を示す
図。
【図4】その作動表を示す図。
【図5】本発明を適用し得る油圧回路の一部を示す図。
【符号の説明】
1 流体伝動装置(トルクコンバータ) 2a 入力側(フロントカバー) 3 出力側(ハブ) 5 ロックアップクラッチ 6 クラッチプレート 9 第1油室 10 第2油室 13 チェックバルブ 15 弁座 17 ボール 17 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 光孝 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 加藤 正義 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 金田 俊樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体伝動装置の入力側と出力側とを連結
    するロックアップクラッチを備え、該ロックアップクラ
    ッチの一側に該クラッチをオフ側に作用する第1油室
    を、他側に該クラッチをオン側に作用する第2油室を形
    成して、これら第1油室及び第2油室に作用する差圧に
    より、前記ロックアップクラッチを完全オン、オフ及び
    スリップ制御してなる、流体伝動装置において、 前記第1油室及び第2油室の間に、第2油室の油圧が第
    1油室の油左に対して所定値以上高い差圧状態では第2
    油室から第1油室へのオイルの流れを規制し、かつ第2
    油室の油圧と第1油室の油圧との差圧が前記所定値以下
    の状態では第2油室と第1油室のオイルの流れを許容す
    るスプリング付きチェックバルブを介在してなる、 ロックアップクラッチを有する流体伝動装置。
JP17321794A 1994-06-30 1994-06-30 ロックアップクラッチを有する流体伝動装置 Pending JPH0814382A (ja)

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Cited By (2)

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US6568180B2 (en) 2000-06-19 2003-05-27 Aisin Aw Co., Ltd. Torque converter
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