JP2000161476A - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JP2000161476A
JP2000161476A JP33311298A JP33311298A JP2000161476A JP 2000161476 A JP2000161476 A JP 2000161476A JP 33311298 A JP33311298 A JP 33311298A JP 33311298 A JP33311298 A JP 33311298A JP 2000161476 A JP2000161476 A JP 2000161476A
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valve
reverse
engagement element
hydraulic
friction engagement
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JP33311298A
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Inventor
Shigeo Tsuzuki
繁男 都築
Norio Imai
教雄 今井
Akihito Iwata
昭仁 岩田
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Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御系の単純化を図り、バルブボディを小型
化すると共に、油路の短縮化により油漏れの少ない、良
好な油圧応答特性を発揮することの出来る自動変速機の
油圧制御装置を提供する。 【解決手段】 前進用摩擦係合要素(C1)の係合動作
を行なわせるための制御圧を供給する前進用コントロー
ルバルブ(80)と、後進用摩擦係合要素の係合動作を
行なわせるための制御圧を供給する後進用コントロール
バルブ(82)と、それら前進用コントロールバルブ及
び後進用コントロールバルブに選択的に油圧を供給する
マニュアルバルブ(77)を有し、前進用コントロール
バルブからの制御圧とマニュアルバルブからのレンジ圧
の一方を、前進用摩擦係合要素の油圧サーボへ供給する
ように切り替えると共に、後進用コントロールバルブか
らの制御圧とマニュアルバルブからのレンジ圧の一方
を、後進用摩擦係合要素の油圧サーボへ供給するように
切り替える、単一のリレーバルブ(81)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の油圧
制御装置に係り、詳しくは、無段変速機の前後進切換え
装置に用いて好適であり、前進用摩擦係合要素と後進用
摩擦係合要素のレンジ圧と制御圧を単一のリレーバルブ
で切り替え制御するようにした自動変速機の油圧制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、無段変速機における前後進切換え
装置の油圧制御装置においては、前進用摩擦係合要素と
後進用摩擦係合要素の係合動作を行なわせるための制御
圧及び係合完了後当該係合を維持するためのレンジ圧が
それぞれ相違していることから、リレーバルブや該リレ
ーバルブ駆動用ソレノイド、摩擦係合要素制御用コント
ロールバルブ、該コントロールバルブ用のリニアソレノ
イドなどがそれぞれ前進用と後退用に2系統設けられて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした構造
では、多数のバルブ、該バルブ駆動用ソレノイド、コン
トロールバルブ、リニアソレノイド等が必要となり、コ
ストアップ、バルブボディの大型化、油路体積の増大化
を招来し、油漏れの増加、油圧応答性の悪化などを招く
こととなる。
【0004】そこで、本発明は、前進用摩擦係合要素と
後進用摩擦係合要素のレンジ圧と制御圧を単一のリレー
バルブで切り替え制御するようにし、制御系の単純化を
図り、バルブボディを小型化すると共に、油路の短縮化
により油漏れの少ない、良好な油圧応答特性を発揮する
ことの出来る自動変速機の油圧制御装置を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前進
用摩擦係合要素(C1)及び後進用摩擦係合要素(B
1)と、前記前進用摩擦係合要素(C1)の係合動作を
行なわせるための制御圧を該前進用摩擦係合要素の油圧
サーボに供給する前進用コントロールバルブ(80)
と、前記後進用摩擦係合要素(B1)の係合動作を行な
わせるための制御圧を該後進用摩擦係合要素の油圧サー
ボに供給する後進用コントロールバルブ(82)と、そ
れら前進用コントロールバルブ及び後進用コントロール
バルブに選択的に油圧を供給するマニュアルバルブ(7
7)と、を備えてなる自動変速機の油圧制御装置におい
て、前記前進用コントロールバルブ(80)からの制御
圧と前記マニュアルバルブ(77)からのレンジ圧の一
方を、前記前進用摩擦係合要素(C1)の油圧サーボへ
供給するように切り替えると共に、前記後進用コントロ
ールバルブ(82)からの制御圧と前記マニュアルバル
ブ(77)からのレンジ圧の一方を、前記後進用摩擦係
合要素(B1)の油圧サーボへ供給するように切り替え
る、単一のリレーバルブ(81)を設けて構成される。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記リレーバルブ(81)は、前記前進用コントロ
ールバルブ(80)、後進用コントロールバルブ(8
2)及び前記マニュアルバルブ(77)と、前記前進用
摩擦係合要素(C1)の油圧サーボ及び後進用摩擦係合
要素(B1)の油圧サーボの間に、第1の位置と第2の
位置とで切り替え自在に設けられており、前記第1の位
置では、前記前進用コントロールバルブ(80)と前記
前進用摩擦係合要素(C1)の油圧サーボを接続すると
共に、前記マニュアルバルブ(77)の後進用ポート
(R)と前記後進用摩擦係合要素(B1)の油圧サーボ
を接続し、前記第2の位置では、前記後進用コントロー
ルバルブ(82)と前記後進用摩擦係合要素(B1)の
油圧サーボを接続すると共に、前記マニュアルバルブ
(77)の前進用ポート(D)と前記前進用摩擦係合要
素(C1)の油圧サーボを接続して構成される。
【0007】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記リレーバルブ(81)は、前記前進用コントロ
ールバルブ(80)、後進用コントロールバルブ(8
2)及び前記前進用摩擦係合要素(C1)の油圧サーボ
及び後進用摩擦係合要素(B1)の油圧サーボと、前記
マニュアルバルブ(77)との間に、第1の位置と第2
の位置とで切り替え自在に設けられており、前記第1の
位置では、前記前進用コントロールバルブ(80)と前
記マニュアルバルブ(77)の前進用ポート(D)を接
続すると共に、前記マニュアルバルブ(77)の後進用
ポート(R)と前記後進用摩擦係合要素(B1)の油圧
サーボを接続し、前記第2の位置では、前記後進用コン
トロールバルブ(82)と前記マニュアルバルブ(7
7)の後進用ポート(R)を接続すると共に、前記マニ
ュアルバルブ(77)の前進用ポート(D)と前記前進
用摩擦係合要素(C1)の油圧サーボを接続して構成さ
れる。
【0008】請求項4の発明は、請求項2又は3におい
て、前記後進用コントロールバルブ(82)に、前記マ
ニュアルバルブの後進用ポート(R)と前記後進用摩擦
係合要素(B1)の油圧サーボの間の油路を強制的に遮
断するインヒビット手段(S3)を接続して構成され
る。
【0009】請求項5の発明は、請求項4において、前
記インヒビット手段は、ロックアップ制御用バルブ(9
6)をロックアップ位置に駆動するソレノイドバルブ
(S3)で構成される。
【0010】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかにおいて、前記前進用コントロールバルブ(8
0)及び前記後進用コントロールバルブ(82)は、単
一の信号圧発生手段(SLU)により切り替え制御され
て構成される。
【0011】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかにおいて、前記前進用摩擦係合要素(C1)及び
後進用摩擦係合要素(B1)は、無段変速機(1)の前
後進切換え装置(3)を前進又は後進に切換える摩擦係
合要素である。
【0012】[作用]以上構成に基づき、マニュアルバ
ルブ(77)を前進位置に操作すると、レンジ圧(ライ
ン圧PL)が前進ポート(D)に供給されると共に、後
進用ポート(R)がドレーンされる。同時に、ソレノイ
ドバルブ(S1)によりリレーバルブ(81)が第1の
位置(左半位置)に切換えられる。この状態で、リニア
ソレノイドバルブ等の信号圧発生手段(SLU)が、制
御部からの信号に基づき所定信号圧を発生し、該信号圧
は、前進用コントロールバルブ(80)の制御油室
(d)に供給され、該コントロールバルブ(80)は、
フィードバック油室(h)に作用する出力圧(制御圧)
と相俟って、ポート(a)に作用するライン圧を出力ポ
ート(g)から前記信号圧に応じた所定制御圧に調圧し
て出力する。
【0013】従って、該信号圧発生手段(SLU)の信
号圧に基づく前記コントロールバルブ(80)からの制
御圧は、リレーバルブ(81)のポート(p,i)を通
って前進用摩擦係合要素(C1)の油圧サーボに供給さ
れ、該摩擦係合要素(C1)は、上記制御圧の上昇に基
づく所定特性にて係合する。一方、後進用摩擦係合要素
(B1)の油圧サーボはリレーバルブ(81)のポート
(o,k)を介してマニュアルバルブ(77)の排出ポ
ートからドレーンされる。
【0014】なお、この際、該係合中にあって、マニュ
アルバルブ(77)の後進用ポート(R)からの油圧が
一部作用している場合でも、インヒビット手段(S3)
に基づく油圧が後進用コントロールバルブ(82)の制
御油室(j)に作用して、該コントロールバルブ(8
2)を、信号圧発生手段(SLU)の所定制御が制御油
室(e)に作用しているにも拘らず、右半位置に保持し
て、上記後進用ポート(R)からの油圧が後進用摩擦係
合要素(B1)の油圧サーボに作用することを禁止す
る。
【0015】そして、前進用摩擦係合要素(C1)が係
合状態となった後、リレーバルブ(81)は第2の位置
(右半位置)に切換えられ、前記マニュアルバルブ(7
7)の前進用ポート(D)からのレンジ圧が、リレーバ
ルブ(81)のポート(b,i)を通って前進用摩擦係
合要素(C1)の油圧サーボに直接供給され、該摩擦係
合要素(C1)を係合状態に保持する。
【0016】一方、マニュアルバルブ(77)を後進位
置に操作すると、レンジ圧(ライン圧PL)が後進用ポ
ート(R)に供給されると共に、前進用ポート(D)が
ドレーンされる。同時に、ソレノイドバルブ(S1)に
よりリレーバルブ(81)が第2の位置(右半位置)に
切換えられる。この状態で、信号発生手段(SLU)が
制御部からの信号に基づき所定信号圧を発生し、該信号
圧は、後進用コントロールバルブ(82)の制御油室
(e)に供給され、該コントロールバルブ(82)は、
フィードバック油室(n)に作用する出力圧(制御圧)
と相俟って、入力ポート(f)のライン圧を出力ポート
(m)から前記信号圧に応じた所定制御圧に調圧して出
力する。なおこの際、前述したように、前進用コントロ
ールバルブ(80)の制御油室(80a)にも上記所定
信号圧が作用するが、この状態では、入力ポート(a)
にライン圧が供給されていないので、該コントロールバ
ルブから出力することはない。
【0017】従って、前記後進用コントロールバルブ
(82)のポート(m)からの制御圧は、リレーバルブ
(81)のポート(q,o)を介して後進用摩擦係合要
素(B1)の油圧サーボに供給され、該摩擦係合要素
(B1)は、上記制御圧の上昇に基づく所定特性により
係合する。一方、前進用摩擦係合要素(C1)の油圧サ
ーボは、リレーバルブ(81)のポート(i,b)を介
してマニュアルバルブ(77)の排出ポートからドレー
ンされる。
【0018】そして、後進用摩擦係合要素(B1)が係
合状態となった後、リレーバルブ(81)は第1の位置
(左半位置)に切換えられ、前記マニュアルバルブ(7
7)の後進用ポート(R)からのレンジ圧が、ポート
(k,o)を介して直接後進用摩擦係合要素(B1)の
油圧サーボに供給され、該摩擦係合要素(B1)を係合
状態に保持する。
【0019】なお、上記括弧内の番号等は、図面におけ
る対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0020】
【発明の効果】請求項1に係る発明によると、単一のリ
レーバルブで、前進用コントロールバルブからの制御圧
と前記マニュアルバルブからのレンジ圧の、前進用摩擦
係合要素の油圧サーボへの供給の切り替えと、後進用コ
ントロールバルブからの制御圧と前記マニュアルバルブ
からのレンジ圧の、前記後進用摩擦係合要素の油圧サー
ボへの供給の切り替えを行なうことが出来るので、従
来、前進用摩擦係合要素及び後進用摩擦係合要素毎にそ
れぞれ設けられていたこれらリレーバルブが一つで済
み、該リレーバルブ駆動用ソレノイドも一つで済むこと
から、制御系の単純化を図り、バルブボディを小型化す
ると共に、油路の短縮化により油漏れの少ない、良好な
油圧応答特性を発揮することの出来る自動変速機の油圧
制御装置を提供することが出来る。
【0021】請求項2に係る発明によると、リレーバル
ブが第1の位置にあって、前進用の油圧サーボに前進用
コントロールバルブからの制御圧が供給されている時に
は、後進用の油圧サーボはマニュアルバルブの後進用ポ
ートに連通するが、マニュアルバルブにおいては後進ポ
ートはドレーンされているので、後進用摩擦係合要素が
係合されることはない。逆に、リレーバルブが第2の位
置にあって、前進用の油圧サーボにマニュアルバルブか
らのレンジ圧が供給されている時には、後進用の油圧サ
ーボは後進用コントロールバルブの出力ポートと連通す
るが、後進用コントロールバルブを制御しない限り、後
進用摩擦係合要素が係合することがないので、前進走行
中に誤ってマニュアルバルブが前進位置から後進位置に
切り替わっても、変速機が後進状態となることを防止す
ることが出来る。
【0022】請求項3に係る発明によると、請求項2の
効果に加えて、コントロールバルブの前にリレーバルブ
が配置されているので、摩擦係合要素に制御圧を供給し
ない時は、レンジ圧はリレーバルブでブロックされ、コ
ントロールバルブへは供給されず、不必要な調圧を防止
することが出来る。
【0023】請求項4の発明によると、インヒビット手
段により、前進走行中は後進用コントロールバルブから
の制御圧の出力を確実に防止することが出来、請求項2
または3の構成と相俟って、前進走行中に誤ってマニュ
アルバルブが前進位置から後進位置に切り替わっても、
変速機が後進状態となることを確実に防止することが出
来る。
【0024】請求項5に係る発明によると、車両が安定
した前進走行状態になり、ソレノイドバルブが駆動され
てロックアップ状態に入ると同時に、マニュアルバルブ
の後退用ポートと後退用摩擦係合要素の間の油路が強制
的に遮断されるので、ロックアップ用ソレノイドをイン
ヒビット用に兼用することが出来、部品点数の削減、バ
ルブボディの更なる小型化が可能となる。
【0025】請求項6に係る発明によると、前進用コン
トロールバルブ及び後進用コントロールバルブが単一の
信号圧発生手段により切り替え制御されることにより、
部品点数の削減、バルブボディの更なる小型化が可能と
なる。
【0026】請求項7に係る本発明によると、無段変速
機の前後進切換え装置に適用して、無段変速機の油圧制
御装置の信頼性を向上すると共に、小型化を図ることが
できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明に係
る実施の形態について説明する。
【0028】同図に示す無段変速機1は、CVT(ベル
ト式無段変速装置)2、前後進切換え装置3、ロックア
ップクラッチ5を内蔵したトルクコンバータ6、カウン
タシャフト7、及びディファレンシャル装置9を備えて
おり、これらの装置や部材が分割ケース(不図示)に収
納されている。
【0029】トルクコンバータ6は、エンジン出力軸1
0にフロントカバー17を介して連結されているポンプ
インペラ11、入力軸12に連結されているタービンラ
ンナ13、及びワンウェイクラッチ15を介して支持さ
れているステータ16を有する。そして、ロックアップ
クラッチ5は、入力軸12とフロントカバー17との間
に介装されている。なお、図中20は、ロックアップク
ラッチプレートと入力軸12との間に介装されたダンパ
スプリングであり、また、21は、ポンプインペラ11
に連結されて駆動されるオイルポンプである。
【0030】CVT2は、プライマリシャフト22に固
定された固定シープ23、及びこのプライマリシャフト
22に軸方向の摺動のみ自在に支持されている可動シー
プ25からなるプライマリプーリ26と、セカンダリシ
ャフト27に固定されている固定シーブ29、及びこの
セカンダリシャフト27に軸方向の摺動のみ自在に支持
されている可動シープ30からなるセカンダリプーリ3
1と、これらプライマリプーリ26とセカングリプーリ
31とに巻き掛けられた金属製のベルト32とを備えて
いる。
【0031】さらに、プライマリ側可動シープ25の背
面にはダブルピストンからなる油圧アクチュエータ33
が配置されており、またセカンダリ側可動シープ30の
背面にはシングルピストンからなる油圧アクチュエータ
35が配置されている。上記プライマリ側油圧アクチュ
エータ33は、プライマリシャフト22に固定されたシ
リンダ部材36及び反力支持部材37と、可動シーブ2
5に固定された筒状部材39及びピストン部材40を有
しており、筒状部材39、反力支持部材37及び可動シ
ープ25の背面にて第1の油圧室41を構成するととも
に、シリンダ部材36及びピストン部材40にて第2の
油圧室42を構成する。そして、これら第1の油圧室4
1と第2の油圧室42とは、連通孔37aにて互いに連
通されているため、全体として、同一油圧によりセカン
ダリ側油圧アクチュエータ35に発生する軸力に比して
ほば2倍の軸力を発生する。一方、セカンダリ側油圧ア
クチュエータ35は、セカンダリシャフト27に固定さ
れている反力支持部材43及び可動シーブ30の背面に
固定されている筒状部材45を有しており、これら反力
支持郡材43と筒状部材45とにより1個の油圧室46
を構成するとともに、可動シーブ30と反力支持部材4
3との問にプリロード用のスプリング47が縮設されて
いる。
【0032】前後進切換え装置3は、ダブルピニオンプ
ラネタリギヤ50、リバースブレーキBl、及びダイレ
クトクラッチClを有している。上述のダブルピニオン
プラネタリギヤ50は、そのサンギヤSが入力軸12に
連結されており、第1のピニオンPl及び第2のピニオ
ンP2を支持するキャリヤCRがプライマリ側固定シー
ブ23に連結されており、そしてリングギヤRが上述の
リバースブレーキBlに連結されており、またキャリヤ
CRとリングギヤRとの問に上述のダイレクトクラッチ
Clが介装されている。
【0033】カウンタシャフト7には、大ギヤ51及び
小ギヤ52が固定されており、大ギヤ51はセカンダリ
シャフト27に固定されたギヤ53に噛合し、かつ小ギ
ヤ52はディファレンシャル装置9のギヤ55に噛合し
ている。ディファレンシャル装置9においては、このギ
ヤ55を有するデフケース66に支持されたデフギヤ5
6の回転が左右サイドギヤ57、59を介して左右車軸
60、61に伝達される。
【0034】また、プライマリ側固定シープ23の外周
部には多数個の凹凸部23aが歯切りにより等間隔に形
成されており、またこれら凹凸部23aに臨むようにケ
ース(不図示)に固定されて電磁ピックアップ62が配
置されている。同様に、セカンダリ側固定シープ29の
外周部にも多数個の凹凸部29aが歯切りにより等間隔
に形成されており、またこれら凹凸部29aに臨むよう
にケースに固定されて電磁ピックアップ63が配置され
ている。これら電磁ピックアップ62、63は、それぞ
れその検知面が上述の凹凸部23a、29aに近接して
配置され、凹凸部23a、29aを検出するそれぞれプ
ライマリ(入力)回転数センサ、セカンダリ(出力)回
転数センサ(車速センサ)を構成している。また、フロ
ントカバー17に近接して電磁ピックアップ65が配置
されており、電磁ピックアップ65はエンジン回転数セ
ンサを構成している。そして、入力トルクは、マップに
よりスロットル開度とエンジン回転数に基づきエンジン
トルクを求め、さらにトルクコンバータ6の入出力回転
数から速度比を計算し、この速度比によりマップにてト
ルク比を求め、エンジントルクにこのトルク比を乗じて
求められる。
【0035】つづいて、図2を参照して、本発明の無段
変速機1の油圧回路についてその概略を説明する。図2
において、21は上述のオイルポンプ、72はプライマ
リレギュレータバルブ、73はセカンダリレギュレータ
バルブ、76はゲイン切り替え用を兼ねたソレノイド用
モジュレータバルブ、SLTはライン圧制御用リニアソ
レノイドバルブ、SLUは前進用及び後進用コントロー
ルバルブ制御用リニアソレノイドバルブである。77は
マニュアルバルブであって、マニュアル操作により、ク
ラッチモジュレータバルブ79によって調圧されるモジ
ュレート圧(ポートPLの油圧)が図中左右の複数のポ
ートに切り換えられる。80はClコントロールバル
ブ、81はリレーバルブ、82はリバースインヒビット
バルブを兼ねたB1コントロールバルブ、Slはリレー
バルブ切り替え用ソレノイドバルブである。また、Cl
は前述のダイレクトクラッチCl用の油圧サーボ、Bl
は前述のリバースブレーキBl用油圧サーボ、90、9
1はそれぞれBl用アキュムレータ、Cl用アキュムレ
ータである。
【0036】92はレシオコントロールバルブ、33及
び35は前述のプライマリ側油圧アクチュエータ及びセ
カングリ側油圧アクチュエータである。95はロックア
ップコントロールバルブ、96はロックアップリレーバ
ルブ、S3はインヒビット手段を兼ねたロックアップ切
換え用ソレノイドバルブである。なお、図中、EXはド
レーンポート、100はクーラーである。
【0037】つづいて、上述構成の無段変速機1及び油
圧回路の動作について説明する。エンジン回転に基づく
オイルポンプ21の起動により、所定油圧が発生し、こ
の油圧は、プーリ比及び入力トルクに基づき演算される
制御部からの信号により制御されるリニアソレノイドバ
ルブSLTに基づきプライマリレギュレータバルブ72
により、ライン圧PLに調圧され、さらにセカンダリレ
ギュレータバルブ73により、セカンダリ圧Psが調圧
される。
【0038】マニュアルバルブ77のDレンジにあって
は、ポートPLからの油圧が図2右方のポートDからC
1コントロールバルブ80及びリレーバルブ81を介し
てダイレクトクラッチ用油圧サーボClに供給され、ダ
イレクトクラッチClが接続する。この状態では、エン
ジン出力軸10の回転は、トルクコンバータ6、入力軸
12及びダイレクトクラッチClにより直結状態となっ
ているプラネタリギヤ50を介してプライマリプーリ2
6に伝達され、さらに適宜変速されるCVT2を介して
セカンダリシャフト27に伝達され、そしてカウンタシ
ャフト7、ディファレンシャル装置9を介して左右車軸
60、61に伝達される。
【0039】また、マニュアルバルブ77をR(リバー
ス)レンジに操作すると、ポートPLからの油圧は図2
左方のポートRからB1コントロールバルブ82及びリ
レーバルブ81を介して、ブレーキ用油圧サーボBlに
供給される。この状態では、プラネタリギヤ50のリン
グギヤRが係止され、入力軸12からのサンギヤSの回
転は、キャリヤCRに逆回転として取り出され、この逆
回転がプライマリプーリ26に伝達される。
【0040】前述のCVT2は、セカングリプーリ31
の油圧アクチュエータ35にプライマリレギュレータバ
ルブ72からのライン圧PLが供給されており、入力ト
ルク及び変速比に応じたベルト挟持力を作用する。一
方、制御部からの変速信号に基づきレシオコントロール
用リニアソレノイドバルブSLRが制御され、このレシ
オコントロール用リニアソレノイドバルブSLRからの
(信号圧)によりレシオコントロールバルブ92が制御
されて、その出力ポートからの油圧がプライマリプーリ
26のダブルピストンからなる油圧アクチュエータ33
に供給され、これによりCVT2の変速比が適宜制御さ
れる。
【0041】そして、エンジン出力軸10のトルクは、
トルクコンバータ6を介して入力軸12に伝達され、特
に発進時にあっては、このトルクコンバータ6によりト
ルク比が高くなるように変速されて入力軸12に伝達さ
れ、滑らかに発進する。また、トルクコンバータ6は、
ロックアップクラッチ5を有しており、高速安定走行時
にあっては、このロックアップクラッチ5が係合して、
エンジン出力軸10と入力軸12とが直結状態となっ
て、トルクコンバータ6の油流による動力損失を減少さ
せている。
【0042】次に、上述の図2の一部拡大図である図3
を参照して、後進用摩擦係合要素であるブレーキB1の
油圧サーボB1及び前進用摩擦係合要素であるクラッチ
C1の油圧サーボC1の制御について述べる。
【0043】車両を前進させるために、マニュアルバル
ブ77を「D」レンジにすると、クラッチモジュレータ
バルブ79で調圧されたライン圧PLは、マニュアルバ
ルブ77のポートPLからポートDを介してC1コント
ロールバルブ80のポートa及びリレーバルブ81のポ
ートbに供給される。しかし、C1クラッチの油圧サー
ボC1が係合されていない状態では、ソレノイドS1が
OFF状態となっており、リレーバルブ81はスプリン
グ81aによりスプール81bが左半位置にあり、ポー
トbはブロックされている。
【0044】一方、ライン圧PLは、モジュレータバル
ブ79、76により調圧されたモジュレータ圧をリニア
ソレノイドバルブSLUが更に所定の信号圧SPに調圧
してC1コントロールバルブ80及びB1コントロール
バルブ82の制御室d、eに供給している。この信号圧
SPによりC1コントロールバルブ80のスプール80
aは図中右半位置に移動し、B1コントロールバルブ8
2のスプールは82aは図中左半位置に移動するが、B
1コントロールバルブ82のポートfは、マニュアルバ
ルブ77のポートRが排出ポートに連通しているので、
油圧が供給されておらず、B1コントロールバルブ82
から後進用摩擦係合要素であるB1ブレーキの油圧サー
ボB1には何らの油圧の供給もなく、B1ブレーキが係
合されることはない。しかし、C1コントロールバルブ
80のポートaに供給される油圧は、スプール80aが
右半位置となることから、ポートgから逆止弁83及び
リレーバルブ81のポートp、iを介してC1クラッチ
の油圧サーボC1に供給され、C1クラッチの係合が開
始される。ポートgからの油圧はフィードバックポート
hでフィードバックされることにより、C1クラッチの
油圧サーボC1への供給圧が制御され、C1クラッチが
係合動作を開始して、係合が完了すると、フィードバッ
クポートhの圧力上昇によりスプール80aが図中左半
位置に切り替わると共に、ソレノイドS1がONされ、
リレーバルブ81のスプール81がスプリング81aの
弾性に抗して押し下げられ、図中右半位置に切り替わ
る。すると、リレーバルブ81のポートpは閉塞される
と共に、ポートbがポートiと連通し、C1クラッチの
油圧サーボC1の油圧の供給がそれまでのC1コントロ
ールバルブ80を介した係合動作を制御するための制御
圧の供給から、マニュアルバルブ77のポートDから直
接供給されるライン圧に対応した一定のレンジ圧に切り
替わり、以後、C1クラッチはマニュアルバルブ77か
ら直接供給される油圧によりその係合状態が保持される
こととなる。
【0045】こうしてC1クラッチが係合して、前述の
CVTによる変速動作が行われるが、前進状態で安定走
行状態となった場合には、前述したようにロックアップ
クラッチ5が係合してエンジン出力軸10と入力軸12
とが直結状態となる。この際、ソレノイドバルブS3は
ON状態となり、ロックアップリレーバルブ96は図中
左半位置に移動するが、ソレノイドバルブS3がONす
ることにより、ソレノイド信号圧がB1コントロールバ
ルブ82のポートjに供給される。すると、スプール8
2aは、ポートjに供給された油圧により図中上方に移
動され、右半位置に切り替わる。
【0046】この状態で、何らかの原因でマニュアルバ
ルブ77がDレンジからRレンジに操作されてマニュア
ルバルブ77のRポートからの油圧がB1コントロール
バルブ82のポートfに供給されたとしても、B1コン
トロールバルブ82のスプール82aは右半位置にある
のでB1ブレーキの油圧サーボB1への油圧の供給は遮
断され、前進時の安定走行中に不用意にB1ブレーキが
係合を開始されて変速機1が後進状態に入ることは確実
に禁止される。なお、マニュアルバルブ77のRポート
からの油圧はリレーバルブ81のポートkにも供給され
るが、リレーバルブ81のスプール81bはソレノイド
S1により右半位置に移動されているので、リレーバル
ブ81から油圧がB1ブレーキの油圧サーボB1に供給
されることはない。
【0047】次に車両を後進させる場合には、マニュア
ルバルブ77を操作して「D」レンジから「N」レンジ
を経由して「R」レンジにする。マニュアルバルブ77
が「N」レンジになると、前進用C1クラッチの油圧サ
ーボC1がマニュアルバルブ77の排出ポートを介して
ドレインされ、C1クラッチの係合状態が解除され、変
速機1はニュートラル状態となる。次に、マニュアルバ
ルブ77が「R」レンジに移動するとクラッチモジュレ
ータバルブ79で調圧されたライン圧PLは、マニュア
ルバルブ77のポートPLからポートRを介してB1コ
ントロールバルブ82のポートf、リレーバルブ81の
ポートk及びロックアップリレーバルブ96の制御室l
に供給される。
【0048】すると、ロックアップリレーバルブ96の
スプール96aは図中右半位置に移動し、強制的に非ロ
ックアップ状態に固定される。また、ソレノイドS1が
ON状態となっており、リレーバルブ81のスプール8
1bはスプリング81aに抗して右半位置にあり、ポー
トkはブロックされている。なお、前進用クラッチC1
の油圧サーボC1に油圧を供給するポートbにはマニュ
アルバルブ77のポートDがドレイン状態なので油圧は
供給されていない。
【0049】一方、ライン圧PLは、モジュレータバル
ブ79、76により調圧されたモジュレータ圧をリニア
ソレノイドバルブSLUが更に所定の信号圧SPに調圧
してC1コントロールバルブ80及びB1コントロール
バルブ82の制御室d、eに供給している。この信号圧
SPによりB1コントロールバルブ82のスプール82
aは図中左半位置に移動し、C1コントロールバルブ8
0のスプールは80aは図中右半位置に移動するが、C
1コントロールバルブ80のポートaにはマニュアルバ
ルブ77のポートDがドレインされているので、油圧が
供給されておらず、C1コントロールバルブ80から前
進用摩擦係合要素であるC1クラッチの油圧サーボC1
には何らの油圧の供給もなく、C1クラッチが係合され
ることはない。しかし、B1コントロールバルブ82の
ポートfに供給される油圧は、スプール82aが左半位
置となることから、ポートmから逆止弁84とリレーバ
ルブ81のポートq、oを介してB1ブレーキの油圧サ
ーボB1に供給され、B1ブレーキの係合が開始され
る。ポートmからの油圧はフィードバックポートnへフ
ィードバックされることにより、B1ブレーキの油圧サ
ーボB1への供給圧が制御され、B1ブレーキが係合動
作を開始して、係合が完了すると、フィードバックポー
トnの圧力上昇によりスプール82aが図中右半位置に
切り替わると共に、ソレノイドS1がOFFされ、リレ
ーバルブ81のスプール81bがスプリング81aの弾
性により押し上げられ、図中右半位置に切り替わる。
【0050】すると、リレーバルブ81のポートqが遮
断され、ポートkがポートoと連通し、B1ブレーキの
油圧サーボB1の油圧の供給がそれまでのB1コントロ
ールバルブ82を介した制御圧の供給から、マニュアル
バルブ77のポートRから直接供給されるレンジ圧に切
り替わり、以後、B1ブレーキはマニュアルバルブ77
から直接供給される油圧によりその係合状態が保持され
ることとなる。
【0051】こうしてB1ブレーキが係合することによ
り、前述のように、入力軸12の回転は逆回転としてカ
ウンタシャフト7に取り出され、車両は後進状態とな
る。
【0052】また、上述の実施例は、リレーバルブ81
を前進用コントロールバルブとしてのC1コントロール
バルブ80、後進用コントロールバルブとしてのB1コ
ントロールバルブ82及びマニュアルバルブ77と各油
圧サーボB1、C1との間に設けた場合について述べた
が、リレーバルブ81は、図4に示すように、前進用コ
ントロールバルブとしてのC1コントロールバルブ8
0、後進用コントロールバルブとしてのB1コントロー
ルバルブ82とマニュアルバルブ77の間に設けてもよ
い。
【0053】この場合、マニュアルバルブ77が「N」
レンジの場合には、マニュアルバルブ77は、図4に示
す位置にあり、リレーバルブ81はソレノイドS1によ
り、図中上位置(図4に示す状態)に保持されている。
この状態では、油圧サーボC1はC1コントロールバル
ブ80、リレーバルブ81のポートp、b1、マニュア
ルバルブ77のポートD及びポートEXを介して油圧が
ドレーンされており、油圧サーボB1もリレーバルブ8
1のポートo、k1、マニュアルバルブ77のポートR
及びポートEXを介して油圧がドレーンされている。従
って、油圧サーボC1、B1は係合することはない。
【0054】次に、マニュアルバルブ77が「D」レン
ジの場合には、「N」レンジからマニュアルバルブ77
が図4上方に移動切り替えられ、ライン圧がマニュアル
バルブ77のポートPLからポートDを介して図中上位
置(図4に示す状態)にあるリレーバルブ81のポート
b1、pを介してC1コントロールバルブ80に供給さ
れる。これにより、ライン圧はC1コントロールバルブ
80で制御圧に調圧された形で前進用油圧サーボC1に
供給され、油圧サーボC1により、前進用摩擦係合要素
としてのクラッチC1が係合を開始する。クラッチC1
の係合が完了すると、ソレノイドS1によりリレーバル
ブ81は図中下位置に切り替えられ、ライン圧はポート
b2からポートiを経由して、C1コントロールバルブ
80を介することなく、直接クラッチC1の油圧サーボ
にレンジ圧として供給される。なお、この状態では、ブ
レーキB1の油圧サーボは、B1コントロールバルブ8
2からリレーバルブ81のポートq、k2、を介してマ
ニュアルバルブ77のポートRが排出ポートEXと連通
し、ドレーン状態となっているので、後進用ブレーキB
1が係合を開始することはない。
【0055】次に、マニュアルバルブ77が「D」レン
ジから「N」レンジを経由して「R」レンジに切り替え
られた場合には、「N」レンジで、マニュアルバルブ7
7のポートD、RとポートEXがそれぞれ連通すること
から、ポートD、Rは油圧がドレーンされ、クラッチC
1及びブレーキB1の各油圧サーボはリレーバルブ81
のポートi、b2、q、k2を介してそれぞれドレーン
され、前進用クラッチC1の油圧サーボへの油圧の供給
はなくなり、前進用クラッチC1の係合は解除される
(後進用ブレーキB1は既に油圧がドレーン状態となっ
ている)。次に、マニュアルバルブ77が「R」レンジ
に入ると、マニュアルバルブ77のポートEXとD、ポ
ートRとPLが連通することから、前進用クラッチC1
の油圧サーボのドレーン状態は維持されつつ、ライン圧
がポートPL、Rを介して、図中下位置に保持されたリ
レーバルブ81のポートk2、qを介してB1コントロ
ールバルブ82に供給されて、B1コントロールバルブ
82で制御圧に調圧された形で後進用油圧サーボB1に
供給され、油圧サーボB1により、後進用摩擦係合要素
としてのブレーキB1が係合を開始する。ブレーキB1
の係合が完了すると、ソレノイドS1により、リレーバ
ルブ81は図中上位置に切り替えられ、ポートk1、o
が連通し、ライン圧はB1コントロールバルブ82を介
することなく、直接ブレーキB1の油圧サーボにレンジ
圧として供給される。なお、この状態では、クラッチC
1の油圧サーボは、ポートp、b1、マニュアルバルブ
77のポートD、排出ポートEXを介してドレーン状態
となっているので、前進用クラッチC1が係合を開始す
ることはない。
【0056】上述の実施例は、本発明をCVT2を利用
した無段変速機1に適用した場合についてに説明した
が、本発明は前進用摩擦係合要素と後進用摩擦係合要素
を単一のリレーバルブ81で制御する限り、無段変速機
に限らず、通常の自動変速機ににも適用することが出来
る。
【0057】また、B1コントロールバルブ82の前進
時のRレンジへの切り替えを禁止するために、インヒビ
ット手段としてロックアップリレーバルブ96及びロッ
クアップ切り替え用ソレノイドS3を使用した場合につ
いてのべたが、前進時のRレンジへの切り替えを禁止す
るインヒビット手段は、他の適宜な構成を採用すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式無段変速機の一例を示す概略図。
【図2】本発明が適用される油圧回路を示す図。
【図3】図2の要部を示す油圧回路図。
【図4】本発明が適用される油圧回路の別の例を示す
図。
【符号の説明】
77 マニュアルバルブ 80 前進用コントロールバルブ(C1コントロー
ルバルブ) 81 リレーバルブ 82 後進用コントロールバルブ(B1コントロー
ルバルブ) C1 前進用摩擦係合要素(クラッチ)、油圧サー
ボ B1 後進用摩擦係合要素(ブレーキ)、油圧サー
ボ S3 インヒビット手段(ソレノイドバルブ) SLU 信号圧発生手段(リニアソレノイド)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前進用摩擦係合要素及び後進用摩擦係合
    要素と、 前記前進用摩擦係合要素の係合動作を行なわせるための
    制御圧を該前進用摩擦係合要素の油圧サーボに供給する
    前進用コントロールバルブと、 前記後進用摩擦係合要素の係合動作を行なわせるための
    制御圧を該後進用摩擦係合要素の油圧サーボに供給する
    後進用コントロールバルブと、 それら前進用コントロールバルブ及び後進用コントロー
    ルバルブに選択的に油圧を供給するマニュアルバルブ
    と、を備えてなる自動変速機の油圧制御装置において、 前記前進用コントロールバルブからの制御圧と前記マニ
    ュアルバルブからのレンジ圧の一方を、前記前進用摩擦
    係合要素の油圧サーボへ供給するように切り替えると共
    に、前記後進用コントロールバルブからの制御圧と前記
    マニュアルバルブからのレンジ圧の一方を、前記後進用
    摩擦係合要素の油圧サーボへ供給するように切り替え
    る、単一のリレーバルブを設けたことを特徴とする、 自動変速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記リレーバルブは、前記前進用コント
    ロールバルブ、後進用コントロールバルブ及び前記マニ
    ュアルバルブと、前記前進用摩擦係合要素の油圧サーボ
    及び後進用摩擦係合要素の油圧サーボの間に、第1の位
    置と第2の位置とで切り替え自在に設けられており、 前記第1の位置では、前記前進用コントロールバルブと
    前記前進用摩擦係合要素の油圧サーボを接続すると共
    に、前記マニュアルバルブの後進用ポートと前記後進用
    摩擦係合要素の油圧サーボを接続し、前記第2の位置で
    は、前記後進用コントロールバルブと前記後進用摩擦係
    合要素の油圧サーボを接続すると共に、前記マニュアル
    バルブの前進用ポートと前記前進用摩擦係合要素の油圧
    サーボを接続してなる、 請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記リレーバルブは、前記前進用コント
    ロールバルブ、後進用コントロールバルブ及び前記前進
    用摩擦係合要素の油圧サーボ及び後進用摩擦係合要素の
    油圧サーボと、前記マニュアルバルブとの間に、第1の
    位置と第2の位置とで切り替え自在に設けられており、 前記第1の位置では、前記前進用コントロールバルブと
    前記マニュアルバルブの前進用ポートを接続すると共
    に、前記マニュアルバルブの後進用ポートと前記後進用
    摩擦係合要素の油圧サーボを接続し、前記第2の位置で
    は、前記後進用コントロールバルブと前記マニュアルバ
    ルブの後進用ポートを接続すると共に、前記マニュアル
    バルブの前進用ポートと前記前進用摩擦係合要素の油圧
    サーボを接続してなる、 請求項1記載の自動変速機の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 前記後進用コントロールバルブに、前記
    マニュアルバルブの後進用ポートと前記後進用摩擦係合
    要素の油圧サーボの間の油路を強制的に遮断するインヒ
    ビット手段を接続してなる、 請求項2又は3記載の自動変速機の油圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記インヒビット手段は、ロックアップ
    制御用バルブをロックアップ位置に駆動するソレノイド
    バルブである、 請求項4記載の自動変速機の油圧制御装置。
  6. 【請求項6】 前記前進用コントロールバルブ及び後進
    用コントロールバルブは、単一の信号圧発生手段により
    切り替え制御される、 請求項1ないし5のいずれか記載の自動変速機の油圧制
    御装置。
  7. 【請求項7】 前記前進用摩擦係合要素及び後進用摩擦
    係合要素は、無段変速機の前後進切換え装置を前進又は
    後進に切換える摩擦係合要素である、 請求項1ないし6のいずれか記載の自動変速機の油圧制
    御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002286126A (ja) * 2001-03-22 2002-10-03 Aisin Seiki Co Ltd 自動変速機の油圧制御装置
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KR101283028B1 (ko) 2007-10-29 2013-07-05 현대자동차주식회사 하이브리드 차량용 자동 변속기의 유압 제어시스템

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