JP4081806B2 - 自動焦点カメラ及び撮影方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動焦点カメラ及び撮影方法に係り、特に複数の被写体に対し合焦させて撮影を実施する自動焦点カメラ及び撮影方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
主要な被写体に確実に合焦させる方法として、小さい測距エリアを多点設け、カメラが最良のポイントを判断し合焦させる多点測距カメラが特開平6−313839号の公報に示されている。また、特開平6−289279号の公報には、撮影者の視線を検知し、視線の近辺に測距エリアを設けるというカメラが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の特開平6−313839号の公報に示されている方法では、撮影者の意図する被写体に合致するとは限らないという不具合があった。
【0004】
また、特開平6−289279号の公報に示されている方法では、利用者が眼鏡を使用している時には、カメラが利用者の視線を察知しにくいことにより、意図する被写体に合焦しないという不具合が生じていた。
【0005】
上記のように従来の自動焦点カメラでは、カメラが判断したピント位置と、利用者の希望するピント位置が異なることが多々発生する。これは、利用者が希望するピント位置にある被写体が小さく、希望ピント位置前後に面積の広い被写体が存在する場合に発生しやすい。たとえば、山をバックにして手前の人物にピントが欲しい場合において頻繁に発生する不具合である。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、距離の異なる複数の被写体が混在していても、利用者の意図する被写体に合焦した画像を得ることが可能な自動焦点カメラ及び撮影方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、撮影手段からの出力信号により撮影範囲中に存在する複数の被写体をそれぞれ別々に合焦させるためのフォーカスレンズ又は撮像面の複数の合焦位置の測定が可能な測定手段であって、前記フォーカスレンズ又は撮像面を光軸方向に移動させるとともに、該フォーカスレンズ又は撮像面の各移動位置ごとに前記撮影手段の出力信号から高周波成分を抽出積算して評価値を算出し、該評価値がピークとなる1乃至複数の前記フォーカスレンズ又は撮像面の移動位置に基づいて複数の合焦位置の測定が可能な測定手段と、前記測定手段により複数の合焦位置が測定されると、該複数の合焦位置をカバーする被写界深度に相当する絞り値が得られるか否かを判別する手段と、前記絞り値が得られると判別されると、複数の合焦位置の両端の合焦位置のほぼ中央の位置に前記フォーカスレンズ又は撮像面を移動させ、前記絞り値が得られないと判別されると、前記複数の合焦位置のうちの最大距離に対応する合焦位置を削除した残りの合焦位置のほぼ中央の位置に前記フォーカスレンズ又は撮像面を移動させるフォーカス調節手段と、前記絞り値が得られると判別されると、前記フォーカス調節手段により調節されたフォーカスレンズ又は撮像面によって前記複数の被写体を結像させる際に、該複数の被写体が被写界深度内に入るように絞りを制御し、前記絞り値が得られないと判別されると、前記フォーカス調節手段により調節されたフォーカスレンズ又は撮像面によって前記残りの合焦位置に対応する被写体を結像させる際に、該残りの合焦位置に対応する被写体が被写界深度内に入るように絞りを制御する絞り調節手段と、前記フォーカス調節手段及び絞り調節手段によってそれぞれ調節されたフォーカスレンズ又は撮像面及び絞りにより撮影する手段と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
本発明によれば、撮影範囲中に存在する複数の被写体をそれぞれ別々に合焦させるためのフォーカスレンズ又は撮像面の複数の移動位置の測定が可能な測定手段と、前記測定手段により複数の移動位置が測定されると、複数の移動位置の両端の移動位置のほぼ中央の位置に前記フォーカスレンズ又は撮像面を移動させるフォーカス調節手段と、前記フォーカス調節手段により調節されたフォーカスレンズ又は撮像面によって前記複数の被写体を結像させる際に、該複数の被写体が被写界深度内に入るように絞りを制御する絞り調節手段と、前記フォーカス調節手段及び絞り調節手段によってそれぞれ調節されたフォーカスレンズ又は撮像面及び絞りにより撮影する撮影手段とを備えたので、距離の異なる複数の被写体が混在していても、利用者の意図する被写体に合焦した画像を得ることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る自動焦点カメラ及び撮影方法の好ましい実施の形態について詳説する。
【0010】
図1は本発明に係る自動焦点(以下AFと略す)カメラ及び撮影方法が適用された電子カメラの実施の形態を示すブロック図である。
【0011】
電子カメラ10の光学系は、フォーカスの調節が可能な撮影レンズ群12と、入射する光量を調節するとともに光学系の被写界深度を調節する絞り13と、被写体像を電気信号に変換するCCD(固体撮像素子)14とを備えている。CCD14によって得られた撮像信号はAF評価値検出手段16に伝送される。AF評価値検出手段16では、撮像信号をデジタルのR、G、B信号に変換したのちにコントラストが大きい成分を抽出する処理を行う。更に被写体像を各エリアに分割して、各エリアに於けるコントラストを合計して平均し、CPU18に出力する。
【0012】
また、CPU18には読み書き可能な記憶手段であるRAMと、CPU18の動作を司るプログラムや定数等が収められている読み出し専用の記憶手段であるROMが備えられている。
【0013】
CPU18には、撮影データを表示する表示手段20と、撮影データの記録または読み出しを行う記憶手段22とが接続されている。またCPU18には、レンズ群12のフォーカス(ピント)を調節する手段であるAFモータ24と、絞り13の開度を調節する手段である絞りモータ26とが接続されており、CPU18からの指令によってフォーカスの調節と絞りの調節とを行うことができる。なお、レンズ群12とCCD14の撮像面との距離情報と、絞り13の開度情報が測定可能で該距離情報はCPU18に入力されている。
【0014】
なお、CPU18は得られた画像のデジタル信号値から画像中の輝度成分を抽出して、これを所定のエリアについて積分するなどして被写体の輝度レベルを取得し、ここで得た被写体の輝度レベルから撮影に必要な露出力(撮影絞りとシャッター速度)を求めるTTLAE機能を搭載している。また、電子カメラ10には1段目でAFやAE(自動露出)を指令するとともに、2段目で撮影を指令する図示しないレリーズスイッチが設けられている。上記のフォーカスを調節する手段の構成では、レンズ群12を移動させることによってフォーカスを調節した例で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、撮像面を移動させてフォーカスを調節しても本発明の目的を達成することが可能である。
【0015】
上記のとおり構成された電子カメラ10のAF方法について説明する。
【0016】
最初、レンズ群12のフォーカスは最も遠距離撮影の位置に待機している。撮影する像は、撮影レンズ群12及を介して固体撮像素子(CCD)14の受光面に結像される。そしてこの被写体像はCCD14内の各センサで光の入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。このようにして蓄積された電荷信号はAF評価値検出手段16に伝送され、ここで各画素ごとのR、G、B信号がデジタルのR、G、B信号に変換されて高周波成分抽出回路にてオートフォーカスを行う場合のピント(合焦位置)を判定するためのAF評価値が算出される。
【0017】
AF評価値検出手段16では、たとえば8×8のAF積算領域に分割した被写体像のデータの高周波成分を、隣接する画素間での輝度の差をコントラストとして算出する。各々の領域においてコントラストを求め、各領域に於けるコントラストを合計して平均し、AF評価値としてCPU18に出力する。なお、AEを行う場合には、CPU18は得られた画像のデジタル信号値から画像中の被写体の輝度レベルを取得して絞り13の開度を決定し、その絞りに応じた光学系の被写界深度を記憶する。絞り13の開度が撮影者によって直接指定されている場合には、CPU18は絞り開度情報を絞りモータ26から読み取って、絞り13の開度とその開度に対応した光学系の被写界深度を記憶する。
【0018】
このようにしてフォーカス位置を無限遠から最も近い位置まで動かして、各フォーカス位置におけるAF評価値を求める。すなわち、無限遠の1点目におけるΣA1のAF評価値が測定されると、次にCPU18はAFモータ24に対してレンズ群12を光軸に沿ってフォーカスの「近」側に1ステップ移動させる指令を出力する。この時の1ステップは、絞り13の絞り込み具合に応じて変動する被写界深度の幅に設定しておくとAF評価値の測定点数が少なくて済むので、AFの高速化が計れる。
【0019】
そして以下同様にしてAF評価値ΣA2、ΣA3、ΣA4…を順次求めて、AFサーチを行ってゆく。そして、ΣA1〜ΣA13のAF評価値の中でAF評価値が最大値を示すフォーカス位置を算出し、その位置を合焦位置と判定する。そして、このようにして求めた合焦位置にフォーカスを合わせて撮影を行う。また、隣接するフォーカス位置のAF評価値どうしを結ぶ曲線が複数の変曲点を持つ場合には、上に凸となる変曲点を合焦位置と判定してもよい。
【0020】
そして、このように合焦位置が複数算出された場合には、複数の合焦位置の最大値と最小値との差を求めるとともに、記憶されている撮影時の絞り量に対応した光学系の被写界深度と比較する。複数の合焦位置の最大値と最小値との差よりも、被写界深度の方が深い場合には各合焦位置の中間のフォーカス位置を算出してこれを新たな合焦位置とし、この新たな合焦位置で撮影を行う。
【0021】
また比較の結果、合焦位置よりも被写界深度の方が浅い場合には、各合焦位置をカバーする被写界深度に相当する絞り値が得られるか否かの判断を行う。各合焦位置をカバーする被写界深度に相当する絞り値が得られると判断した場合には、CPU18は新たな絞り値を算出して、絞りモータ26にその絞り値を指令する。そして複数の合焦位置の中間のフォーカス位置を算出してこれを新たな合焦位置として、この新たな合焦位置で撮影を行う。
【0022】
また各合焦位置をカバーする被写界深度に相当する絞り量が小さくなりすぎて得られないと判断した場合には、CPU18は絞り値に対応した被写界深度に入り得る合焦位置を選出する。そして複数の合焦位置の中間のフォーカス位置を算出してこれを新たな合焦位置とし、この新たな合焦位置で撮影を行い、被写界深度に入らなかった合焦位置については再度被写界深度との比較を行って新たな合焦位置を求める。
【0023】
なお、被写界深度を深くするために過度に絞り13を絞ってしまうと、シャッター速度(又は電荷の蓄積時間)が長くなって、撮影時にぶれを生じる可能性が高くなるので、撮影レンズの焦点距離に応じた絞り値の閾値を設けて、特別な撮影をするとき以外はその閾値以上は絞らないようにプログラミングしておく。
【0024】
また、被写体には遠い位置に背景が存在し、その他の主要被写体が近い位置に集中していて、絞り値に対応した被写界深度内に全ての合焦位置が入らない場合には、背景の合焦位置を削除して背景の合焦位置では撮影しないように設定してもよい。なお、一般に空、海、壁といったコントラストの低い背景に対してコントラストAFを行うと、得られるAF評価値は低い値を示す。
【0025】
また、本発明を、撮影データの書き換えが可能な電子カメラ10に適用した場合には、各々の合焦位置で撮影したデータを一時記憶しておき、後に表示して必要な画像データのみを選択して記憶手段22に記憶してもよい。
【0026】
図2にAFサーチの測定結果例を示す。
【0027】
図2では、主要な被写体がフォーカス位置「7」の距離に集中して存在している被写体像をAFサーチした結果を示している。同図のAF評価値であるΣAn(n=1、2、3、…、13)はΣA7のフォーカス距離にて最大値を示しており、そのピークははっきりしている。ここでCPU18は、ΣA7の近傍のΣA6やΣA8等のAF評価値からΣA7が上に凸の変曲点であることや、ΣA7が最大値であること等を用いて、ΣA7のフォーカス位置が合焦位置であることを判定する。
【0028】
また、CPU18は、隣接するフォーカス位置のAF評価値どうしを結ぶ曲線の最大値付近の形状を数値化し、なだらかな形状であると判断した場合には絞り13を絞る指令を絞りモータに出力してもよい。このように自動で絞り13の開度を制御することによって、被写体の奥行きが深い場合に、ピントが合う範囲を自動で深くすることができる。また、急峻な形状であると判断した場合にはAEで求めた絞り13の絞り量で撮影を行う。
【0029】
図3に複数の距離の位置に被写体像が混在する撮影範囲を示す。
【0030】
同図によれば、撮影範囲30には、電子カメラ10にいちばん近い所に居る人物32と、人物32よりも離れた位置に存在する自動車34と、遠方に存在する背景36とが混在している。この図3に示した被写体像に関してAFサーチを実行して各々のフォーカス位置におけるAF評価値を算出すると、図4に示すAFサーチ結果が得られる。
【0031】
図4によれば、背景36のフォーカス位置におけるAF評価値ΣB4と、自動車34のフォーカス位置におけるAF評価値ΣB8と、人物32のフォーカス位置におけるAF評価値ΣB12の近傍にてAF評価値が上に凸の変曲点を形成している。したがって、CPU18は、フォーカス位置が「4」と「8」と「12」の位置が合焦位置であると判断して、これらのフォーカス位置の最大値と最小値との差と、記憶されている撮影時の絞り量に対応した光学系の被写界深度とを比較する。比較の結果、フォーカス位置の最大値と最小値との差よりも光学系の被写界深度の方が深い場合には各合焦位置の中間のフォーカス位置を算出してこれを新たな合焦位置とし、この新たな合焦位置で撮影を行う。
【0032】
図5に本発明に係る合焦位置算出のフローチャートを示す。
【0033】
各フォーカス位置におけるAF評価値が算出されると同図に示すステップS100「合焦位置算出」(以降ステップS100をS100と略す)のサブルーチンにジャンプしてくる。すると処理はS102「評価値のピークは1個か?」の判断に進む。
【0034】
S102では、隣接するフォーカス位置のAF評価値どうしを結ぶ曲線が、1つのピークを持つか否か(上に凸の変曲点を複数持つか否か)の判断を行っている。もしピークが一つである場合にはS104「ピークにピントを合わせて撮影」に分岐し、AF評価値のピーク位置を合焦位置として撮影を行う。またAF評価値のピークが1つでない場合には、S106「ピークの両端の距離を確認」に進む。
【0035】
S106では、測距した複数の被写体から撮像部までの距離のうち最大距離と最小距離との差を演算している。図4に示す例ではフォーカス位置「4」から「12」までの距離に相当する。
【0036】
次のS108「両端距離の中間に相当するレンズ繰り出し量を演算」では、複数の合焦位置の最大距離と最小距離との間における被写界深度の中間点を算出して合焦位置としている。図4に示す例ではフォーカス位置「4」と「12」の位置の中間点となるFZの位置を算出する。このときAEで求めた絞り値(例えば図4に示すFdの場合)に相当する被写界深度の中に、AF評価値のピーク(合焦位置)がすべて含まれていれば、プログラムはS110「算出したレンズ繰り出し位置にレンズを移動する」に分岐する。
【0037】
S110では、算出した中間点FZを新たな合焦位置とおき、AFモータ24を制御してこのFZの位置にフォーカスを合わせる。そしてS112「算出した絞り値に設定」にて、AEで求めた絞り値になるように絞りモータ26を駆動して絞りを設定する。
【0038】
設定が終了したら、S114「撮影」にて撮影し、撮影データは記憶手段22に記憶される。
【0039】
また、S108でAEで求めた絞り値(例えば図4に示すFa、Fb、Fcの場合)に相当する被写界深度の中にAF評価値のピーク(合焦位置)がすべて含まれていない場合には、プログラムはS116「両端距離を包括するFNo.を演算」に進む。
【0040】
S116では、被写界深度の中にAF評価値のピークがすべて含まれるような絞り値(図4に示す例ではFdに相当)を算出し、次のS112に進み、撮影を実行する。
【0041】
図6に本発明に係る自動焦点カメラ及び撮影方法を適用した場合の撮影のタイミングチャートを示す。なお、以下に示す例では光学系の被写界深度内に複数の合焦位置を包含することができなかったため、3種類のフォーカス位置で撮影する場合を示す。
【0042】
同図によれば、時刻t1にて電子カメラ10に設けられているレリーズスイッチの1段目が押されるとAFサーチを開始し、フォーカス位置を「1」から「13」までステップ移動して各フォーカス位置におけるAF評価値を算出する。そしてt10からt11の間に合焦位置を算出してt12にてフォーカス位置を「12」の位置に再び移動して撮影スタンバイ状態になる。ここでフォーカス位置「12」の位置にレンズ群を停止させる際に、フォーカス位置を(近)側から停止させてしまうとAFサーチ時に実行した停止方向である(遠)側からの停止方向と異なるので、レンズ群の駆動系の摩擦やバックラッシの影響を受ける場合にはAFサーチ時に停止した「12」の位置とは異なる位置に停止してしまうヒステリシス現象が発生する。この問題を解決するためには、フォーカス位置「12」に停止させる場合には図6のt11からt12の時刻に示すとおり、一旦「12」の位置より(遠)側に移動させたのちに再び(近)側に向かってフォーカス位置を移動し「12」の位置で停止させる。なお、AF駆動系がヒステリシスを生じない構造である場合には、(近)又は(遠)のどちら側から停止させても問題は生じない。
【0043】
そして、電子カメラ10に設けられているレリーズスイッチの2段目が押されたら、フォーカス位置「12」の位置で撮影し、次に「8」の位置、次に「4」の位置と、同様にフォーカス位置を移動して連続撮影を実行する。電子カメラ10のレリーズボタンの1段目と2段目とが連続して押された場合には、t1からt17までの処理を連続して実行する。
【0044】
なお、図6に示したt11からt17までの連続撮影の方法では、フォーカスの停止位置におけるヒステリシスを無くすために往復する時間を要するので撮影に時間がかかる。そこで、複数のフォーカス位置において連続して撮影を実行する「ブラケットモード」の場合には、図7のt31からt35の時刻に示すように、一旦フォーカス位置を全ての撮影フォーカス位置よりも(遠)側に移動させてから連続撮影すると、撮影時間を短縮することができる。
【0045】
なお、上記の説明ではCCD14から出力される画像データから合焦位置を算出するコントラストAFの測距手段を用いた自動焦点カメラの例で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、三角測量式、外光パッシブ式、光アクティブ式、超音波式等、他の測距手段を用いても本発明の目的は達成される。また、電子カメラに限らず銀塩カメラの自動焦点カメラ及び撮影方法にも適用することが可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る自動焦点カメラ及び撮影方法によれば、撮影範囲中に存在する複数の被写体をそれぞれ別々に合焦させるためのフォーカスレンズ又は撮像面の複数の移動位置の測定が可能な測定手段と、前記測定手段により複数の移動位置が測定されると、複数の移動位置の両端の移動位置のほぼ中央の位置に前記フォーカスレンズ又は撮像面を移動させるフォーカス調節手段と、前記フォーカス調節手段により調節されたフォーカスレンズ又は撮像面によって前記複数の被写体を結像させる際に、該複数の被写体が被写界深度内に入るように絞りを制御する絞り調節手段と、前記フォーカス調節手段及び絞り調節手段によってそれぞれ調節されたフォーカスレンズ又は撮像面及び絞りにより撮影する撮影手段とを備えたので、距離の異なる複数の被写体が混在していても、利用者の意図する被写体に合焦した画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動焦点カメラ及び撮影方法が適用された電子カメラの実施の形態を示すブロック図
【図2】AFサーチの測定結果例を示す図
【図3】複数の位置に被写体像が混在する撮影範囲を示す図
【図4】複数の位置に被写体像が混在する撮影範囲のAFサーチの測定結果を示す図
【図5】本発明に係る合焦位置算出のフローチャート
【図6】本発明に係る自動焦点カメラ及び撮影方法を適用した撮影のタイミングチャート
【図7】本発明に係る自動焦点カメラ及び撮影方法を適用した撮影のタイミングチャート
【符号の説明】
10…電子カメラ、12…レンズ群、13…絞り、14…CCD(固体撮像素子)、16…AF評価値検出手段、18…CPU、20…表示手段、22…記憶手段、24…AFモータ、26…絞りモータ、30…撮影範囲

Claims (2)

  1. 撮影手段からの出力信号により撮影範囲中に存在する複数の被写体をそれぞれ別々に合焦させるためのフォーカスレンズ又は撮像面の複数の合焦位置の測定が可能な測定手段であって、前記フォーカスレンズ又は撮像面を光軸方向に移動させるとともに、該フォーカスレンズ又は撮像面の各移動位置ごとに前記撮影手段の出力信号から高周波成分を抽出積算して評価値を算出し、該評価値がピークとなる1乃至複数の前記フォーカスレンズ又は撮像面の移動位置に基づいて複数の合焦位置の測定が可能な測定手段と、
    前記測定手段により複数の合焦位置が測定されると、該複数の合焦位置をカバーする被写界深度に相当する絞り値が得られるか否かを判別する手段と、
    前記絞り値が得られると判別されると、複数の合焦位置の両端の合焦位置のほぼ中央の位置に前記フォーカスレンズ又は撮像面を移動させ、前記絞り値が得られないと判別されると、前記複数の合焦位置のうちの最大距離に対応する合焦位置を削除した残りの合焦位置のほぼ中央の位置に前記フォーカスレンズ又は撮像面を移動させるフォーカス調節手段と、
    前記絞り値が得られると判別されると、前記フォーカス調節手段により調節されたフォーカスレンズ又は撮像面によって前記複数の被写体を結像させる際に、該複数の被写体が被写界深度内に入るように絞りを制御し、前記絞り値が得られないと判別されると、前記フォーカス調節手段により調節されたフォーカスレンズ又は撮像面によって前記残りの合焦位置に対応する被写体を結像させる際に、該残りの合焦位置に対応する被写体が被写界深度内に入るように絞りを制御する絞り調節手段と、
    前記フォーカス調節手段及び絞り調節手段によってそれぞれ調節されたフォーカスレンズ又は撮像面及び絞りにより撮影する手段と、
    を備えたことを特徴とする自動焦点カメラ。
  2. 撮影手段からの出力信号により撮影範囲中に存在する複数の被写体に対してそれぞれ別々に合焦させるためのフォーカスレンズ又は撮像面の複数の合焦位置を、前記フォーカスレンズ又は撮像面を光軸方向に移動させるとともに、該フォーカスレンズ又は撮像面の各移動位置ごとに前記撮影手段の出力信号から高周波成分を抽出積算して評価値を算出し、該評価値がピークとなる複数の前記フォーカスレンズ又は撮像面の移動位置に基づいて測定し、
    前記複数の合焦位置が測定されると、該複数の合焦位置をカバーする被写界深度に相当する絞り値が得られるか否かを判別し、
    前記絞り値が得られると判別されると、複数の合焦位置の両端の合焦位置のほぼ中央の位置に前記フォーカスレンズ又は撮像面を移動させるとともに、該移動させたフォーカスレンズ又は撮像面によって前記複数の被写体を結像させる際に、該複数の被写体が被写界深度内に入るように絞りを制御し、
    前記絞り値が得られないと判別されると、前記複数の合焦位置のうちの最大距離に対応する合焦位置を削除した残りの合焦位置のほぼ中央の位置に前記フォーカスレンズ又は撮像面を移動させるとともに、該移動させたフォーカスレンズ又は撮像面によって前記残りの合焦位置に対応する被写体を結像させる際に、該残りの合焦位置に対応する被写体が被写界深度内に入るように絞りを制御し、
    前記移動させたフォーカスレンズ又は撮像面と前記制御した絞りにて撮影することを特徴とする撮影方法。
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