JP4080300B2 - トンネル用コンクリート打設方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル内にコンクリート、主に二次覆工用コンクリートを打設する方法およびその装置に関するものである。
なお、本明細書中、「打設」とは、養生硬化させていない泥状のコンクリートを型枠とトンネル内壁面との間に充填させることをいう。
【0002】
【従来の技術】
元来、地中に敷設させる、主に下水道等の汚水、下水を排水するためのトンネル(図11参照)の構築は、掘削された岩盤に一次覆工用コンクリートを吹付けた後、二次覆工用コンクリートを打設するための移動式型枠により、移動式型枠と(一次覆工用コンクリートを吹付けた)トンネル内壁面との間へ二次覆工用コンクリートを打設する工程を順次繰返すことにより、行われていた(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
この際、地中からの湧き水が、トンネル内へ漏水するのを防止するための防水シートを、二次覆工用コンクリート打設前に、一次覆工用コンクリートを吹付けたトンネル内壁面の表面に展張させることが知られている。
【0004】
このシートの展張は、作業者が手作業により行っていた(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
【特許文献1】
特許第3278355号公報(第3−4頁、図1−2)
【特許文献2】
特許第2711627号公報(第4−6頁、図1−3、図12)
【特許文献3】
特許第2651991号公報(第2−3頁、図5−7)
【0006】
また、打設した二次覆工用コンクリート表面にシートを固着することは皆無であった。
【0007】
なお、図11中64はトンネル、66はトンネル内壁面、68一次覆工用コンクリート、70は防水シート、72は二次覆工用コンクリート、74は岩盤を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来、移動式型枠によりトンネル内壁面との間へのコンクリート打設により構築されたトンネルの内周表面(打設した二次覆工用コンクリート表面)は、シート等により何ら保護(被覆)されていなかったため、このトンネルを汚水、下水処理用として使用する場合には、汚水、下水に含まれる成分によりコンクリートが劣化(腐食)し、トンネル強度、品質が著しく低下し、永年使用に供することができなかった。
【0009】
また、防水シート等のシートの展張は、作業者の手作業によるものであり、コンクリート打設とは別に行われていたため、作業効率が良くなく、工程遅延の要因となっていた。
【0010】
また、型枠表面に何も介在させてなかったため、打設作業完了後、型枠にコンクリートが付着し易く、打設コンクリートの品質向上させる都合上、次回打設作業前にこの付着したコンクリートを剥離する作業が必要不可欠となり、作業効率低下、工程遅延、の要因となっていた。
【0011】
本発明は、このような欠点に鑑み、効率良くシートを二次覆工用のコンクリート表面に一体に固着し、汚水、下水処理用としても永年使用に供することができるトンネル用コンクリート打設方法および装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、トンネル内に型枠を使用してコンクリートを打設する方法、装置において、予め型枠外方にて、型枠内を移動自在の運搬台車上に、巻回させた、型枠外周全域を被覆するシートを、支持させ、シート端部にシート吊桁を固定した後、この運搬台車を型枠内に搬入した後、運搬台車の前後両端部に配した巻揚機構の牽引部材を、型枠外周に掛装し、型枠周方向に移動自在に、かつ型枠の前後外方に配設させた展張台車に、シート端部を固定したシート吊桁を取付けた後、展張台車を、各巻揚機構の牽引部材の先端と止着し、各巻揚機構の牽引部材の巻揚げにより、展張台車を型枠周方向に移動させ、シートを型枠外周全域に展張した後、この型枠と、トンネル内壁面との間に、コンクリートを打設し、養生硬化後、型枠を脱型することにより、打設コンクリート表面にシートを一体に固着させることを特徴とするもの、
または展張台車に外方に出没自在にシート案内ローラを配設させ、シート展張時にシート案内ローラを外方に突出させてシートを案内させることにより、シートの型枠への接触を防止し、シート展張作業性を向上させることを特徴とするもの、
または展張台車の型枠周方向の移動を、型枠前後外方に配設させた、型枠に対応したガイドレールに展張台車を嵌挿させて移動させることにより行うと共に、ガイドレールの少なくとも下端部を内側へ折曲自在とし、作業スペースを広く確保し、作業性を向上させることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係るトンネル用コンクリート打設装置は、トンネル12内にコンクリート14、主に二次覆工用コンクリートを打設するための移動式の型枠16に配備されるものであり、図1〜図10に示すように、以下の構成からなるものである。
【0014】
型枠16内を移動自在の運搬台車18に、巻回させた、型枠16外周全域を被覆するシート20を支持する支持部材22、牽引部材24を装着させた巻揚機構26を配設させてある。
【0015】
本例において、運搬台車18は型枠16全長に対応する長さを有し、車輪等の走行手段28を装着させてある。
【0016】
また、トンネルを下水道等の汚水、下水処理用として使用することを主目的とする都合上、シート20は耐腐食性に優れた素材とすることが望ましい。
【0017】
また、支持部材22は巻回させたシート20の軸芯30の端部を支持させるため、運搬台車18の前後両端部にそれぞれ配設させてある。
【0018】
また、牽引部材24はワイヤーであり、巻揚機構26はウインチであり、支持部材22と同様、運搬台車18の前後両端部にそれぞれ配設させてある。
【0019】
また、巻揚機構26によるシート20展張時にシート20の型枠16への接触を防止し、シート展張作業性を向上させるため、運搬台車18に、外方(図1、図3〜図6において下方)へ出没自在にシート案内ローラ32が配設されている。
【0020】
シート20端部に固定するシート吊桁34が設けられている。
【0021】
このシート吊桁34をシート20端部に固定するのは、シート20の端部に梁を形成し、展張作業性を向上させるためである。
【0022】
型枠16周方向に移動自在に、かつ型枠16の前後外方に展張台車36を配設させてある。
【0023】
本例において、展張台車36の型枠16周方向への移動手段は、型枠16の形状に対応させ、型枠16の前後外方に配した各ガイドレール38に、展張台車36を走行自在にそれぞれ嵌挿させ、型枠16前後外周に配した各牽引部材24の先端と止着し、各牽引部材24を巻揚機構26により巻揚げることにより、各展張台車36を各ガイドレール38上を走行させ、型枠16周方向へ移動させるものである。
【0024】
また、運搬台車18の移動および他の作業のためのスペースを広く確保し、作業性を向上させるため、ガイドレール38の下端部を内側へ折曲自在としてある。
【0025】
なお、図中40は展張台車36を吊上、移動させるためのチェーンブロック、42はガイドレール38を支持するための伸縮ジャッキ、44は牽引部材24を案内するための案内ローラ、46は型枠16のラップ側に装備されたラップアングル、48は二次覆工用のコンクリート14を打設するための打設孔、50は一次覆工されたトンネル内壁面、52は二次覆工用のコンクリート14が打設された既二次覆工面、54はシート引込みワイヤーを示す。
【0026】
本装置を使用してトンネル12内にコンクリート14、主に二次覆工用コンクリートを、その表面にシート20を一体に固着させて、打設する方法を以下に詳述する。
【0027】
まず、型枠16をトンネル12の所定位置まで移動させる。
【0028】
次に、型枠16外方において、運搬台車18の前後両端の支持部材22に、巻回させた、型枠16外周全域を被覆するシート20を、支持させる。
【0029】
この際、支持部材22へのシート20の支持は、シート20の軸芯30の端部を支持部材22へ支持させることにより、行う。
【0030】
次に、シート20端部にシート吊桁34を固定する。
【0031】
このシート吊桁34をシート20端部に固定することにより、シート20の端部に梁を形成し、後述の巻揚機構26の牽引部材24の巻揚げにより、シート20をその長さ方向に均一に展張することができ、作業性が向上する。
【0032】
次に、シート20を支持し、その端部にシート吊桁34を固定した運搬台車18を型枠16内に搬入する(図3参照)。
【0033】
この際、ガイドレール38の下端部を内側に折曲げ、運搬台車18の移動スペースを広く確保することにより、作業性が向上する。
【0034】
次に、運搬台車18の前後両端部に配した巻揚機構26の牽引部材24を、型枠16外周に掛装する(図4参照)。
【0035】
本例において、各牽引部材24の掛装方向は、反時計回りとしてある。
【0036】
次に、各展張台車36に、シート20端部に固定したシート吊桁34の両端部を、それぞれ取付け、この各展張台車36を前後各ガイドレール38の一側(図4において左側)下端に嵌挿させる。
【0037】
この際、図4に示すように、シート案内ローラ32を外方(下方)に突出させてシート20を案内させることにより、シート20の型枠16への接触を防止することができ、作業性が向上する。
【0038】
次に、各展張台車36を、型枠16外周に掛装させた各巻揚機構26の牽引部材24の先端と、それぞれ止着する。
【0039】
次に、各巻揚機構26を駆動させ、牽引部材24を巻揚げ、展張台車36をシート吊桁34と共に型枠16周方向に一側から他側(図1、図3〜図5において左側から右側)へ移動させることにより、シート20を型枠16外周全域に展張する(図5参照)。
【0040】
この際、シート20を均一に展張させるため、前後各巻揚機構26の牽引部材24の巻揚速度を制御させることが望ましい。
【0041】
次に、展張させたシート20両端をトンネル12下部14へ仮止め(支持)する(図6および図8参照)。
【0042】
この際、シート20先端部に固定させたシート吊桁34を取外し、運搬台車18上に載置し、シート20後端部は裁断し、それぞれトンネル12下部へ仮止めし、またシート案内ローラ32を内方へ収納する。
【0043】
次に、展張台車36を各ガイドレール38から取外し、チェーンブロック40により吊上、支持させ、次回使用位置であるガイドレールの一側(図6において左側)へ移動させる。
【0044】
次に、各ガイドレール38の下端を内側へ折曲げ、作業スペースを広く確保する。
【0045】
次に、運搬台車18を型枠16外方へ搬出させ、二次覆工用のコンクリート14の打設作業スペースを広く確保する。
【0046】
次に、このシート20を外周面に展張させた型枠16のラップ側を、既二次覆工面52にラップアングル46を介して重合させ(図9参照)、妻側を妻板等の被覆材(図示略)により妻止する。
【0047】
この際、トンネル12下部に仮止めしてあるシート20の両端を型枠16の両端部にそれぞれ止着、支持させる。
【0048】
次に、型枠16と、トンネル内壁面50との間に、打設孔48から二次覆工用のコンクリート14を打設する。
【0049】
この際、コンクリート打設量に応じて、振動具(図示略)を介してコンクリート14を振動させ、締固めると共に、気泡を除去することにより、養生硬化後のコンクリートの強度、耐久性を向上させることが望ましい。
【0050】
打設コンクリート14の養生硬化後、型枠16を脱型することにより、打設コンクリート表面にシート20を一体に固着させて、トンネル12内への二次覆工用のコンクリート14の打設が完了する。
【0051】
次に、型枠16を前方へ移動させ、シート20を支持させ、シート20端部にシート吊桁34を固定させた運搬台車18の型枠16内への搬入、シート20の展張、シート20のトンネル12下部への固着、運搬台車18の搬出、コンクリート14の打設、型枠16の脱型、等をトンネル12の全長にわたり連続して行う。
【0052】
このように、本発明に係るコンクリート打設方法は、型枠16外方にて予めシート20の支持、シート20端部へのシート吊桁34の固定、等の前工程を行った運搬台車18を、型枠16内に搬入後、シート20を展張し、型枠16とトンネル内壁面50との間にコンクリート14を打設し、養生硬化後、型枠16を脱型することにより、打設したコンクリート14表面にシート20を一体に、しかも均一に固着することができ、構築したトンネルを下水道等の汚水、下水処理用として使用しても、表面がシートにより保護(被覆)されるため、トンネル(打設したコンクリート)が劣化(腐食)することがなく、永年使用に供することができる。
【0053】
また、型枠16表面にシート20を介在させた状態でコンクリート14を打設するため、型枠14表面に打設コンクリート14が付着することがなく、従来のように、打設作業完了後に打設コンクリートの品質向上させるために行っていた型枠14に付着したコンクリート14の剥離作業が皆無となり、作業効率が向上する。
【0054】
また、シート20を展張させる展張台車36に自走機構を配備させることなく、運搬台車18の巻揚機構26により展張台車36を移動させるため、構造が極めて簡易となるばかりか、コスト低減を図ることができる。
【0055】
さらに、運搬台車18に外方に出没自在にシート案内ローラ32を配設させ、シート展張時にシート案内ローラ32を外方に突出させてシート20を案内させるため、シート20の型枠16への接触を防止し、シート20の展張性を向上させることができ、作業工程の短縮を図ることができる。
【0056】
これに加え、展張台車36の型枠16周方向の移動を、型枠16の前後外方に配設させた、型枠16に対応したガイドレール38に嵌挿させて移動させ、ガイドレール38の少なくとも下端部を内側へ折曲自在としてあるため、シート展張時以外はガイドレール38の下端を内側に折曲げることにより、運搬台車18の移動、コンクリート打設、その他の作業用のスペースを広く確保することができ、作業性を一層向上させることができる。
【0057】
なお、本例において、運搬台車18に配設させたシート案内ローラ32は、シート展張時に、型枠16に鋭角に接触しない位置で運搬台車18にシート20を支持することにより、省略できることは自明である。
【0058】
また、展張台車36の型枠16周方向への移動は、型枠16外方に配したガイドレール38によるものであるが、他の手段を採用することは自由である。
【0059】
また、牽引部材24はワイヤーであるが、チェーン、その他の長尺部材とすることは自由である。
【0060】
また、巻揚機構26はウインチであるが、その他の巻揚手段とすることは自由である。
【0061】
また、牽引部材24の型枠16への掛装方向は反時計回りであるためシート20の展張方向が時計回りとなるが、牽引部材24の型枠16への掛装方向を時計回りとすることによりシート20の展張方向が反時計回りとなることは自明である。
【0062】
また、型枠16に展張させたシート20の両端はそれぞれ型枠16の両端に止着、支持させてあるが、シート20両端を延出させ、接合させてもよく、あるいはトンネル12の下部へ止着させてもよく、その止着、支持個所は特に限定されることはない。
【0063】
また、型枠16とトンネル内壁面50との間へのコンクリート打設量を感知するコンクリートセンサー(図示略)を設置し、コンクリートセンサーのコンクリート打設量の感知により、コンクリート打設、等を連動させることにより、作業の自動化を図り、作業性をより一層向上させることができる。
【0064】
また、本発明の方法および装置は、略円形のトンネルであるが、半円形のトンネル、その他の形状のトンネルの構築に使用できる。
【0065】
【発明の効果】
本発明に係るトンネル用コンクリート打設方法およびその装置によれば、型枠外方にて予めシートの支持、シート端部へのシート吊桁の固定、等の前工程を行った運搬台車を、型枠内に搬入後、シートを展張し、型枠とトンネル内壁面との間にコンクリートを打設し、養生硬化後、型枠を脱型することにより、打設したコンクリート表面にシートを一体に、しかも均一に固着することができ、構築したトンネルを下水道等の汚水、下水処理用として使用しても、表面がシートにより保護(被覆)されるため、トンネル(打設したコンクリート)が劣化(腐食)することがなく、永年使用に供することができる。
【0066】
また、型枠表面にシートを介在させた状態でコンクリートを打設するため、型枠表面に打設コンクリートが付着することがなく、従来のように、打設作業完了後に打設コンクリートの品質向上させるために行っていた型枠に付着したコンクリートの剥離作業が皆無となり、作業効率が向上する。
【0067】
また、運搬台車に外方に出没自在にシート案内ローラを配設させ、シート展張時にシート案内ローラを外方に突出させることにより、シートの型枠への接触を防止し、シートの展張性を向上させることができ、作業工程の短縮を図ることができる。
【0068】
また、展張台車の型枠周方向の移動を、型枠の前後外方に配設させた、型枠に対応するガイドレール上を移動させ、ガイドレールの少なくとも下端部を内側へ折曲自在としてあるため、シート展張時以外はガイドレールの下端を内側に折曲げることにより、運搬台車の移動、コンクリート打設、その他の作業用のスペースを広く確保することができ、作業性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトンネル用コンクリート打設装置の正面図。
【図2】同、側面図。
【図3】シート展張作業の第1工程を示す要部正面図。
【図4】シート展張作業の第2工程を示す要部正面図。
【図5】シート展張作業の第3工程を示す要部正面図。
【図6】シート展張作業の第4工程を示す要部正面図。
【図7】シート展張作業完了時を示す正面図。
【図8】同、要部拡大正面図。
【図9】ラップ側の要部拡大側面図。
【図10】コンクリート打設作業を示す正面図。
【図11】従来のトンネル断面図。
【符号の説明】
12 トンネル
14 コンクリート
16 型枠
18 運搬台車
20 シート
22 支持部材
24 牽引部材
26 巻揚機構
32 シート案内ローラ
34 シート吊桁
36 展張台車
38 ガイドレール
50 トンネル内壁面
Claims (6)
- トンネル(12)内に型枠(16)を使用してコンクリート(14)を打設する方法において、
予め型枠(16)外方にて、型枠(16)内を移動自在の運搬台車(18)上に、巻回させた、型枠(16)外周全域を被覆するシート(20)を、支持させ、このシート(20)端部にシート吊桁(34)を固定した後、
この運搬台車(18)を型枠(16)内に搬入した後、
運搬台車(18)の前後両端部に配した巻揚機構(26)の牽引部材(24)を、型枠(16)外周に掛装し、
型枠(16)周方向に移動自在に、かつ型枠(16)の前後外方に配設させた展張台車(36)に、シート(20)端部を固定したシート吊桁(34)を取付けた後、
この展張台車(36)を、各巻揚機構(26)の牽引部材(24)の先端と止着し、
各巻揚機構(26)の牽引部材(24)の巻揚げにより、展張台車(36)を型枠(16)周方向に移動させ、シート(20)を型枠(16)外周全域に展張した後、
この型枠(16)とトンネル内壁面(50)との間に、コンクリート(14)を打設し、
養生硬化後、型枠(16)を脱型することにより、打設コンクリート表面にシート(20)を一体に固着させることを特徴とするトンネル用コンクリート打設方法。 - 展張台車(36)に、外方に出没自在にシート案内ローラ(32)を配設させ、シート展張時にシート案内ローラ(32)を外方に突出させてシート(20)を案内させることにより、シート(20)の型枠(16)への接触を防止し、シート展張作業性を向上させることを特徴とする請求項1記載のトンネル用コンクリート打設方法。
- 展張台車(36)の型枠(16)周方向への移動を、型枠(16)前後外方に配設させた、型枠(16)に対応したガイドレール(38)に展張台車(36)を嵌挿させて移動させることにより行うと共に、ガイドレール(38)の少なくとも下端部を内側へ折曲自在とし、作業スペースを広く確保し、作業性を向上させることを特徴とする請求項1または請求項2記載のトンネル用コンクリート打設方法。
- トンネル(12)内に型枠(16)を使用してコンクリート(14)を打設する装置において、
巻回させた、型枠(16)外周全域を被覆するシート(20)を支持する支持部材(22)、牽引部材(24)を装着させた巻揚機構(26)、を配設させた、型枠(16)内を移動自在の運搬台車(18)と、
シート(20)端部に固定し、シート(20)端部に梁を形成するためのシート吊桁(34)と、
型枠(16)周方向に移動自在に、かつ型枠(16)の前後外方に配設させた展張台車(36)と、
からなることを特徴とするトンネル用コンクリート打設装置。 - 展張台車(36)に外方に出没自在にシート案内ローラ(32)を配設させ、シート展張時にシート案内ローラ(32)を外方に突出させてシート(20)を案内させることにより、シート(20)の型枠(16)への接触を防止し、シート展張作業性を向上させることを特徴とする請求項4記載のトンネル用コンクリート打設装置。
- 展張台車(36)の型枠(16)周方向への移動を、型枠(16)前後外方に配設させた、型枠(16)に対応したガイドレール(38)に、展張台車(36)を嵌挿させて移動させることにより行うと共に、ガイドレール(38)の少なくとも下端部を内側へ折曲自在とし、作業スペースを広く確保し、作業性を向上させることを特徴とする請求項4または請求項5記載のトンネル用コンクリート打設装置。
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