JP4079725B2 - 自動車の車高センサ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、センサアームの基端部をセンサ本体に回動可能に取付け、センサアームの遊端部を車軸と連動するように取付けて、車軸と車体との間の距離を電気信号として検出するような車高センサが取付けられる自動車の車高センサ取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車高センサの取付構造としては例えば特開2001−260622号公報に開示された構造がある。
すなわち、車台に下面開放構造の函体を固定し、この函体内部に車高センサ本体を配置し、センサ本体に回動可能に取付けられたアームの遊端には開放された下面から下方に延びる棒部材を設け、この棒部材を、てこ、および別の棒部材を介してアクスルハウジンに取付けて、車軸と車体との間の距離を電気信号として検出し、この検出値を、例えば、ヘッドランプの光軸調整などに用いるものである。
【0003】
上述の車高センサの取付け構造は、トラックにおける構造であって、上記車台には車高センサを取付けるための充分に広い取付けスペースが存在するため、特に、問題点はないが、乗用車等の自動車に車高センサを取付ける場合には、スペース的に制約を受けることになる。
【0004】
すなわち、自動車の車高センサ取付構造において、サスペンションのロアアームが支持される左右のフレーム部と、これら左右のフレーム部を車幅方向に連結するクロス部と、上述のフレーム部から上方に延びる縦壁部と、この縦壁部上端に設けられてサスペンションのアッパアームを支持すると共に、車体に対して取付けられる取付け部と、を備えたサスペンションクロスメンバ(サブフレームと同意)の上述の縦壁部に車高センサを取付ける場合、この縦壁部は、剛性を確保する程度の幅に設定されているため、略直方体形状の車高センサを縦方向(上下方向)に向けて取付けると、センサ本体の大きさと縦壁部の高さとの関係上、スペース的に取付けが困難となり、逆に、上述の略直方体形状の車高センサを横方向(前後方向)に向けて取付けると、センサ本体の大きさと縦壁部の前後幅の関係上、車高センサが縦壁部から食み出し、サスペンションクロスメンバの上記取付け部を車体に取付ける際、車高センサと取付け工具とが干渉する問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、縦面部、上面部、下面部を有するブラケットを設け、このブラケットの縦面部にセンサ本体を傾斜させて固定すると共に、ブラケットの上面部、下面部をサスペンションクロスメンバの縦壁部に取付けることで、センサ本体が該縦壁部から食み出すことがなく、これによりサスペンションクロスメンバの取付け作業スペースを確保しつつ、アッパアーム取付け部位下方の上下に狭いスペースに車高センサを配設することができ、サスペンションクロスメンバの車体への取付け作業時に車高センサに対する工具等の干渉をも防止することができ、また、センサ本体の傾斜上端側にハーネス接続部を設けることで、ハーネスの取り回しが容易となる自動車の車高センサ取付構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による自動車の車高センサ取付構造は、センサアームの基端部がセンサ本体に回動可能に取付けられ、センサアームの遊端部が車軸と連動するように取付けられて、車軸と車体との間の距離を電気信号として検出する車高センサが取付けられる自動車の車高センサ取付構造であって、サスペンションのロアアームが支持される左右のフレーム部と、左右のフレーム部を車幅方向に連結するクロス部と、上記フレーム部から上方に延びる縦壁部と、該縦壁部上端に設けられてサスペンションのアッパアームを支持すると共に、車体に対して取付けられる取付け部と、を備えたサスペンションクロスメンバを設ける一方、上記車高センサのセンサ本体を縦壁部に取付けるブラケットを設け、上記ブラケットはセンサ本体の車外側面を覆う縦面部と、センサ本体の上方を覆う上面部と、センサ本体の下方を覆う下面部とを備え、上記縦面部にセンサ本体を傾斜させて固定すると共に、上記上面部および下面部をサスペンションクロスメンバの縦壁部に取付け、上記センサ本体の傾斜上端側にハーネス接続部が設けられたものである。
【0007】
上記構成のサスペンションはダブルウイッシュボーン形式のフロントサスペンション設定にしてもよく、ハーネス接続部は、ハーネスとセンサ本体側のカプラとを接続するコネクタに設定してもよい。
【0008】
上記構成によれば、ブラケットの縦面部にセンサ本体を傾斜させて固定したので、センサ本体がサスペンションクロスメンバの縦壁部から食み出すことがなく、この結果、サスペンションクロスメンバの取付け作業スペースを確保しつつ、アッパアーム取付け部位下方の上下方向に狭いスペースに車高センサを配設することができ、サスペンションクロスメンバの車体への取付け作業時に車高センサと取付け工具とが干渉するのを防止することができる。
【0009】
しかも、センサ本体の傾斜上端側にハーネス接続部を設けたので、ハーネスの取り回しが容易となる。
【0010】
この発明による自動車の車高センサ取付構造は、また、センサアームの基端部がセンサ本体に回動可能に取付けられ、センサアームの遊端部が車軸と連動するように取付けられて、車軸と車体との間の距離を電気信号として検出する車高センサが取付けられる自動車の車高センサ取付構造であって、サスペンションのロアアームが支持される左右のフレーム部と、左右のフレーム部を車幅方向に連結するクロス部と、上記フレーム部から上方に延びる縦壁部と、該縦壁部上端に設けられてサスペンションのアッパアームを支持すると共に、車体に対して取付けられる取付け部と、を備えたサスペンションクロスメンバを設ける一方、上記車高センサのセンサ本体を縦壁部に取付けるブラケットを設け、上記ブラケットはセンサ本体の車外側面を覆う縦面部と、センサ本体の上方を覆う上面部と、センサ本体の下方を覆う下面部とを備え、上記縦面部にセンサ本体を傾斜させて固定すると共に、上記上面部および下面部をサスペンションクロスメンバの縦壁部に取付け、上記センサアームは車両の前後方向に延び、センサアームの遊端部は該センサアームに対して回動可能なロッドを介してサスペンションのロアアームに取付けられ、センサアーム遊端側は車外側に屈曲形成されたものである。
【0011】
上記構成によれば、ブラケットの縦面部にセンサ本体を傾斜させて固定したので、センサ本体がサスペンションクロスメンバの縦壁部から食み出すことがなく、この結果、サスペンションクロスメンバの取付け作業スペースを確保しつつ、アッパアーム取付け部位下方の上下方向に狭いスペースに車高センサを配設することができ、サスペンションクロスメンバの車体への取付け作業時に車高センサと取付け工具とが干渉するのを防止することができる。
【0012】
しかも、センサアームの遊端側を車外側に屈曲形成したので、サスペンションクロスメンバの車幅方向の取付け作業スペースを確保しつつ、ハーネス取り回しの自由度が確保できる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記下面部はセンサ本体およびハーネス接続部の投影方向下方を覆うプロテクタに設定されたものである。
上記構成によれば、車両走行時に路面から跳ね上げられる小石や水等の飛石、散水を上述の下面部でしゃ断して、センサ本体を保護することができると共に、サスペンションクロスメンバ取付け時の工具とハーネス接続部との直接干渉をも防止することができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記ブラケットは縦面部から上方に延びるハーネス固定部を有し、上記センサアーム遊端側はハーネス固定部から遠ざかる方向に屈曲形成されたものである。
上記構成によれば、センサアームの遊端側をハーネス固定部から遠ざかるように屈曲させたので、ハーネスの取り回しの自由度がさらに向上する。
【0015】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の車速センサ取付構造を示すが、まず図1、図2を参照して車高センサが取付けられる部分を含む自動車の前部車体構造について説明する。
【0016】
図1、図2において、車両前部において車両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム1,1を設け、これら一対のフロントサイドフレーム1の前部相互間にはシュラウド2を取付けると共に、フロントサイドフレーム1,1の前端相互間にはエネルギ吸収部材(いわゆるクラッシュ管)を介して車幅方向に延びるバンパレインフォースメント(図示せず)を取付けている。
【0017】
上述のフロントサイドフレーム1,1は、車幅方向に所定の間隔を隔てて互に平行に延びる車体剛性部材であって、これら左右のフロントサイドフレーム1,1の前端から後方へ所定距離離間した位置には、車幅方向に延びて左右のフロントサイドフレーム1,1相互間を接続するフロントクロスメンバ3が張架されている。
【0018】
また、上述のフロントサイドフレーム1,1の下部にはサスペンションクロスメンバ(サブフレームと同意)4が取付けられている。
上述のサスペンションクロスメンバ4は、左右の各フロントサスペンション5,5を車体に支持するものであり、このフロントサスペンション5としては、例えばAアーム構造のロアアーム6と、Aアーム構造のアッパアーム7と、ダンパ部材8と、を備えたダブルウイッシュボーン型のサスペンションを採用している。
【0019】
このフロントサスペンション5はナックルアーム(ホイールサポートと同意)9を介して左右の前輪10,10を独立懸架するものである。
ここで、上述のサスペンションクロスメンバ4は図1、図2に示すように、ロアアーム6が支持される左右のフレーム部4A,4Aと、これら左右のフレーム部4A,4Aの前部相互間を車幅方向に連結するクロス部4Bと、上述のフレーム部4A,4Aの前部から上方に延びる縦壁部4Cと、この縦壁部4Cの上端に設けられてフロントサスペンション5のアッパアーム7におけるアッパアームブッシュ11を支持すると共に、取付け座4D,4Eを有して車体としてのフロントサイドフレーム1,1の下部に対して取付けられる取付け部4Fとを備えている。
【0020】
上述の左右のフレーム部4A,4Aとクロス部4Bとは、図1に示すように平面からみてコの字状に一体連結されていて、このコの字状の開放部下部には車幅方向に延びて、フレーム部4A,4Aの後端部相互間を連結するトランスバースメンバ12を取付け、フレーム部4Aの後端部およびトランスバースメンバ12は図2に示すように、取付け部材を用いてダッシュクロスメンバ13およびフロアパネル14の下部に取付けている。
【0021】
図3は図2の要部拡大図、図4は図1の左側部の斜視図、図5は図4の要部の底面図であって、センサ本体15とセンサアーム16とを備えた車高センサ17はブラケット18を介してサスペンションクロスメンバ4の縦壁部4Cの車外側の面に取付けている。
【0022】
図6はブラケット18のみを示す側面図、図7はブラケット18の正面図であって、このブラケット18は図3で示したセンサ本体15の車外側面を覆う縦面部18aと、センサ本体15の上方を覆う上面部18uと、センサ本体15の下方を覆う下面部18dと、上述の上面部18uの内端から上方に向けて屈曲形成された上部取付座18bと、上述の下面部18dの内端から下方に向けて屈曲形成された下部取付座18cと、縦面部18aの前部上側から上方に延びるハーネス固定部18hと、上述の下部取付座18cの前端部中間から上方に屈曲形成された折曲げ片18eとを一体形成したものであって、その全体形状は縦壁部4Cから車外側に隆起するようなハット形状に構成されている。
【0023】
上述のブラケット18は図3に示すように車高センサ17のセンサ本体15を縦壁部4Cに取付けるためのものであって、該ブラケット18の上面部18uおよび下面部18dはこれら上下両面部18u,18dに一体連設された上下の取付座18b,18cを介して縦壁部4Cに固定されている。
つまり、上部取付座18bと下部取付座18cとをボルト等の取付け部材19,19を用いてサスペンションクロスメンバ4の縦壁部4Cに取付けている。
【0024】
しかも、上述のセンサ本体15は図3に示すようにブラケット18の縦面部18aにおける車内側面にボルト等の取付け部材20,20を用いて前高後低状に傾斜させて固定している。
上述のセンサ本体15はその傾斜上端側にカプラ21を有し、このカプラ21に対してハーネス22のハーネス接続部としてのコネクタ23が着脱可能に接続される。
【0025】
また、ブラケット18の下面部18dはセンサ本体15の傾斜角度に対して傾斜角度が小さくなるように前高後低状に傾斜して形成されており、この下面部18dはセンサ本体15およびコネクタ23の投影方向下方を覆うプロテクタに設定されている。
【0026】
さらに、上述のハーネス22における車高センサ17側の端部は図3、図8に示すようにホルダ24を介してブラケット18のハーネス固定部18hに支持されている。
【0027】
上述のハーネス22は図3、図4、図5に示すように車高センサ17の取付け部位から車両前方に向けて導出されるが、このハーネス22の導出中間部は図3、図5に示す如く、別のホルダ25,25を介してスタビライザ取付けブラケット26およびサスペンションクロスメンバ4の取付け部4Fにおける前側下部等に支持されている。
【0028】
上述のセンサ本体15は図3、図8に示すようにセンシングシャフト15aを有し、このセンシングシャフト15aはブラケット18の縦面部18aに開口された開口部18fから該縦面部18aの車外側へ突設される。
【0029】
このセンシングシャフト15aの突出部には、スペーサ27およびナット等の取付け部材28を用いて前述のセンサアーム16の基端部16aが回動可能に取り付けられている。
【0030】
このセンサアーム16は、図8に組付け状態の斜視図で、図9に側面図で、図10に平面図でそれぞれ示すように車両のほぼ前後方向に延びるが、センサアーム16の遊端部16bはその基端部16aに対して車外側へオフセットするように屈曲形成されている。つまり、センサアーム16の遊端部16bがブラケット18のハーネス固定部18hから車外側へ遠ざかる方向に屈曲形成されたものである。
【0031】
また、このセンサアーム16の上端部には該センサアーム16の剛性向上のために補強部16cが一体に折り曲げ形成されている。
一方、前述のロアアーム6の前面部には図4、図8に示すように、ボルト等の取付け部材29を用いて、回り止め片30を備えた平面視略L字状のロッド取付け部材31が取付けられている。
【0032】
そして、上述のセンサアーム16の遊端部16bは、該センサアーム16に対して回動可能なロッド32を介して上述のロッド取付け部材31の車両前後方向に延びる折曲部31aに取付けられている。
【0033】
すなわち、センサアーム16の遊端部16bはロッド32、ロッド取付け部材31、ロアアーム6を介して車軸と連動するように取付けられており、車高センサ17は車軸と車体との間の距離を電気信号として検出するものである。例えばセンサ本体15にポテンショメータを内蔵した場合には、車軸と車体との間の距離(いわゆる車高)を電気抵抗に変換(または抵抗一電圧変換)して検出するものである。
【0034】
なお、図中、32aはロッド32の上端連結部、32bはロッド32の下端連結部、33はスタビライザ、34はスタビライザ33をブラケット26に取付けるための取付け金具、35はロアアームブッシュであり、また矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印OUTは車両外方を示し、矢印INは車両内方を示す。
【0035】
このように図1〜図10で示した実施例の自動車の車高センサ取付構造は、センサアーム16の基端部16aがセンサ本体15に回動可能に取付けられ、センサアーム16の遊端部16bが車軸と連動するように取付けられて、車軸と車体との間の距離を電気信号として検出する車高センサ17が取付けられる自動車の車高センサ取付構造であって、フロントサスペンション5のロアアーム6が支持される左右のフレーム部4A,4Aと、左右のフレーム部4A,4Aを車幅方向に連結するクロス部4Bと、上記フレーム部4Aから上方に延びる縦壁部4Cと、該縦壁部4C上端に設けられてフロントサスペンション5のアッパアーム7を支持すると共に、車体(フロントサイドフレーム1参照)に対して取付けられる取付け部4Fとを備えたサスペンションクロスメンバ4を設ける一方、上記車高センサ17のセンサ本体15を縦壁部4Cに取付けるブラケット18を設け、上記ブラケット18はセンサ本体15の車外側面を覆う縦面部18aと、センサ本体15の上方を覆う上面部18uと、センサ本体15の下方を覆う下面部18dとを備え、上記縦面部18aにセンサ本体15を傾斜させて固定すると共に、上記上面部18uおよび下面部18dをサスペンションクロスメンバ4の縦壁部4Cに取付けたものである。
【0036】
この構成によれば、ブラケット18の縦面部18aにセンサ本体15を傾斜させて固定したので、センサ本体15がサスペンションクロスメンバ4の縦壁部4Cから食み出すことがなく、この結果、サスペンションクロスメンバ4の取付け作業スペースを確保しつつ、アッパアーム7取付け部位下方の上下方向に狭いスペースに車高センサ17を配設することができ、サスペンションクロスメンバ4の車体への取付け作業時に車高センサ17と取付け工具とが干渉するのを防止することができる。
【0037】
つまり、図5に底面部で示すように、サスペンションクロスメンバ4をフロントサイドフレーム1,1の下面に取付ける作業時には、取付け部4Fにおける取付け座4D,4Eの下方部分から取付け工具を用いてボルトまたはナットを締付け操作するが、センサ本体15が縦壁部4Cから食み出さないので、取付け工具の充分な操作スペースが確保できて、この取付け工具とセンサ本体15との干渉を防止することができる。
【0038】
また、上記センサ本体15の傾斜上端側にハーネス接続部(コネクタ23参照)が設けられたものである。
このように、センサ本体15の傾斜上端側にハーネス接続部(コネクタ23参照)を設けると、ハーネス22の取り回しが容易となる。
【0039】
さらに、上記下面部18dはセンサ本体15およびハーネス接続部(コネクタ23参照)の投影方向下方を覆うプロテクタに設定されたものである。
この構成によれば、車両走行時に路面から跳ね上げられる小石や水等の飛石、散水を上述の下面部18dでしゃ断して、センサ本体15を保護することができると共に、サスペンションクロスメンバ4の取付け時の工具とハーネス接続部(コネクタ23参照)との直接干渉をも防止することができる。
【0040】
しかも、上記センサアーム16は車両の前後方向に延び、センサアーム16の遊端部16bは該センサアーム16に対して回動可能なロッド32を介してフロントサスペンション5のロアアーム6に取付けられ、センサアーム16の遊端部16bは車外側に屈曲形成されたものである。
この構成によれば、センサアーム16の遊端部16bを車外側に屈曲形成したので、サスペンションクロスメンバ4の車幅方向の取付け作業スペースを確保しつつ、ハーネス22の取り回しの自由度が確保できる。
【0041】
加えて、上記ブラケット18は縦面部18aから上方に延びるハーネス固定部18hを有し、上記センサアーム遊端部16bはハーネス固定部18hから遠ざかる方向に屈曲形成されたものである。
この構成によれば、センサアーム16の遊端部16bをハーネス固定部18hから車外側へ遠ざかるように屈曲させたので、ハーネス22の取り回しの自由度がさらに向上する。
【0042】
図11は自動車の車高センサ取付構造の他の実施例を示し、この実施例ではブラケット18の縦面部18aの前部上側から上方に延びた部分を、さらに横向きのU字状に折り曲げてハーネス固定部18hを一体に形成する一方、ロッド32の下部を取付けるロッド取付け部材31には、その基部から下方および後方に向けてL字状に延びる回り止め片30を一体に形成したものである。
【0043】
上述のハーネス固定部18hにはハーネス22の車高センサ17側の端部を支持する一方、上述の回り止め片30はフロントサスペンション5のロアアーム6における前面部および下面部に当接させて、ボルト等の取付け部材29の締付け時に、ロッド取付け部材31が共廻りするのを防止すべく構成したものである。
【0044】
図11の実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図11において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0045】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のサスペンションは、実施例のフロントサスペンション5に対応し、
以下同様に、
取付け部4Fを取付ける車体は、フロントサイドフレーム1に対応し、
ハーネス接続部は、コネクタ23に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0046】
【発明の効果】
この発明によれば、縦面部、上面部、下面部を有するブラケットを設け、このブラケットの縦面部にセンサ本体を傾斜させて固定すると共に、ブラケットの上面部、下面部をサスペンションクロスメンバの縦壁部に取付けたので、センサ本体が該縦壁部から食み出すことがなく、これによりサスペンションクロスメンバの取付け作業スペースを確保しつつ、アッパアーム取付け部位下方の上下に狭いスペースに車高センサを配設することができ、サスペンションクロスメンバの車体への取付け作業時に車高センサに対する工具等の干渉をも防止することができる効果があり、また、センサ本体の傾斜上端側にハーネス接続部を設けたので、ハーネスの取り回しが容易となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車の前部車体構造を示す平面図。
【図2】 図1の要部側面図。
【図3】 自動車の車高センサ取付構造を示す側面図。
【図4】 図1の左側要部を示す斜視図。
【図5】 図3の要部の底面図。
【図6】 ブラケットの側面図。
【図7】 ブラケットの正面図。
【図8】 車高センサ周辺部の斜視図。
【図9】 センサアームの側面図。
【図10】 センサアームの平面図。
【図11】 自動車の車高センサ取付構造の他の実施例を示す要部斜視図。
【符号の説明】
1…フロントサイドフレーム(車体)
4…サスペンションクロスメンバ
4A…フレーム部
4B…クロス部
4C…縦壁部
4F…取付け部
5…フロントサスペンション(サスペンション)
6…ロアアーム
7…アッパアーム
15…センサ本体
16…センサアーム
16a…基端部
16b…遊端部
17…車高センサ
18…ブラケット
18a…縦面部
18u…上面部
18d…下面部(プロテクタ)
18h…ハーネス固定部
22…ハーネス
23…コネクタ(ハーネス接続部)
32…ロッド
Claims (4)
- センサアームの基端部がセンサ本体に回動可能に取付けられ、センサアームの遊端部が車軸と連動するように取付けられて、車軸と車体との間の距離を電気信号として検出する車高センサが取付けられる自動車の車高センサ取付構造であって、
サスペンションのロアアームが支持される左右のフレーム部と、左右のフレーム部を車幅方向に連結するクロス部と、上記フレーム部から上方に延びる縦壁部と、該縦壁部上端に設けられてサスペンションのアッパアームを支持すると共に、車体に対して取付けられる取付け部と、を備えたサスペンションクロスメンバを設ける一方、
上記車高センサのセンサ本体を縦壁部に取付けるブラケットを設け、
上記ブラケットはセンサ本体の車外側面を覆う縦面部と、センサ本体の上方を覆う上面部と、センサ本体の下方を覆う下面部とを備え、
上記縦面部にセンサ本体を傾斜させて固定すると共に、上記上面部および下面部をサスペンションクロスメンバの縦壁部に取付け、
上記センサ本体の傾斜上端側にハーネス接続部が設けられた
自動車の車高センサ取付構造。 - センサアームの基端部がセンサ本体に回動可能に取付けられ、センサアームの遊端部が車軸と連動するように取付けられて、車軸と車体との間の距離を電気信号として検出する車高センサが取付けられる自動車の車高センサ取付構造であって、
サスペンションのロアアームが支持される左右のフレーム部と、左右のフレーム部を車幅方向に連結するクロス部と、上記フレーム部から上方に延びる縦壁部と、該縦壁部上端に設けられてサスペンションのアッパアームを支持すると共に、車体に対して取付けられる取付け部と、を備えたサスペンションクロスメンバを設ける一方、
上記車高センサのセンサ本体を縦壁部に取付けるブラケットを設け、
上記ブラケットはセンサ本体の車外側面を覆う縦面部と、センサ本体の上方を覆う上面部と、センサ本体の下方を覆う下面部とを備え、
上記縦面部にセンサ本体を傾斜させて固定すると共に、上記上面部および下面部をサスペンションクロスメンバの縦壁部に取付け、
上記センサアームは車両の前後方向に延び、センサアームの遊端部は該センサアームに対して回動可能なロッドを介してサスペンションのロアアームに取付けられ、
センサアーム遊端側は車外側に屈曲形成された
自動車の車高センサ取付構造。 - 上記下面部はセンサ本体およびハーネス接続部の投影方向下方を覆うプロテクタに設定された
請求項1または2記載の自動車の車高センサ取付構造。 - 上記ブラケットは縦面部から上方に延びるハーネス固定部を有し、
上記センサアーム遊端側はハーネス固定部から遠ざかる方向に屈曲形成された
請求項1または2記載の自動車の車高センサ取付構造。
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