JP4079526B2 - カメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影された画像をカメラ本体に設けられたLCD等によるモニタに表示する際の表示態様に特徴を有するカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日、銀塩フィルムを用いた撮影と、CCD等の撮像素子を用いた撮影を共に可能ならしめ、両者を使い分けることが可能な技術が開発されている。
例えば、特開平10−20392号公報では、銀塩フィルムによる撮影とイメージセンサによる電子的撮影が可能であり、撮影された画像をモニタ上に表示する技術が開示されている。特に、この技術では、撮影される被写体と背景のボケ具合が確認できるように表示が行われる。
【0003】
すなわち、上記技術では、主要被写体と背景の画像を分離して、背景の画像にローパスフィルタ処理を行うことによって、等価的に撮影レンズの絞りによる効果、即ち被写体深度の変化を確認できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、主要被写体と背景を自動的に分離することは技術的に難しく、ユーザが手動で被写体を選択する方法を採用する事も考えられるが、煩雑な操作が必要となり、実用的ではない。また、背景にローパスフィルタ処理を行う場合においても、背景に存在する物体の奥行き方向の分布が判らずに処理を施すと、実際の絞りの効果を正確に示すことはできない。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、特殊な画像処理技術を用いることなく、撮影レンズの絞りによる被写界深度の変化を正確に確認できるカメラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様では、撮影レンズと、絞りと、上記撮影レンズの被写体像を電気信号に変換するイメージセンサと、上記イメージセンサを制御して画像データを取込むイメージセンサ駆動回路と、上記画像データを表示するモニタと、 上記絞りの絞り値を設定する設定手段と、被写界深度を確認するために操作するプレビュースイッチと、上記プレビュースイッチが操作されると上記絞りが開放状態において取込まれた画像データと上記設定手段が設定した絞り値において取込まれた画像データとを合わせて上記モニタへ表示するモニタ制御手段と、を有することを特徴とするカメラが提供される。
本発明の第2の態様では、撮影レンズと、絞りと、上記撮影レンズの被写体像を電気信号に変換するイメージセンサと、上記イメージセンサを制御して画像データを取込むイメージセンサ駆動回路と、上記画像データを表示するモニタと、上記絞りの絞り値を設定する設定手段と、被写界深度を確認するために操作するプレビュースイッチと、上記絞りが開放の状態において画像データの取込みと該画像データの上記モニタへの表示を繰り返すことで上記モニタの表示を更新し、上記プレビュースイッチが操作されると上記設定手段が設定した絞り値において取込まれた画像データを上記モニタへ表示するモニタ制御手段と、を有することを特徴とするカメラが提供される。
本発明の第3の態様では、撮影レンズと、絞りと、上記撮影レンズの被写体像を電気信号に変換するイメージセンサと、上記イメージセンサを制御して画像データを取込むイメージセンサ駆動回路と、上記画像データを記憶する画像メモリと、上記画像データを表示するモニタと、上記絞りの絞り値を設定する設定手段と、被写界深度を確認するために操作するプレビュースイッチと、上記プレビュースイッチが操作されると上記画像メモリに記憶された上記絞りが開放状態において取込まれた画像データと上記設定手段が設定した絞り値において取込まれた画像データとを合わせて上記モニタへ表示するモニタ制御手段と、を有することを特徴とするカメラが提供される。
本発明の第4の態様では、撮影レンズと、絞りと、上記撮影レンズの被写体像を電気信号に変換するイメージセンサと、上記イメージセンサを制御して画像データを取込むイメージセンサ駆動回路と、上記画像データを記憶する画像メモリと、上記画像データを表示するモニタと、上記絞りの絞り値を設定する設定手段と、被写界深度を確認するために操作するプレビュースイッチと、上記絞りが開放の状態において画像データの取込みと該画像データの上記モニタへの表示を繰り返すことで上記モニタの表示を更新し、上記プレビュースイッチが操作されると上記画像メモリに記憶された上記設定手段が設定した絞り値において取込まれた画像データを上記モニタへ表示するモニタ制御手段と、を有することを特徴とするカメラが提供される。
本発明の第5の態様では、上記第1乃至第4の態様において、上記設定手段は手動操作されるスイッチであることを特徴とするカメラが提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るカメラの構成を示すブロック図である。
この図1に示されるように、被写体光の光路上には、レンズ駆動機構18により駆動される撮影レンズ2、絞り駆動機構17により駆動される絞り3、クイックリターンミラー4が図示の如く配置されており、当該クイックリターンミラー4による反射光の光路上には、イメージセンサ5が配置されている。
【0013】
上記クイックリターンミラー4には、ミラー駆動機構14が接続され、上記イメージセンサ5には、イメージセンサ駆動回路6を介して画像処理回路7が接続されている。この画像処理回路7は、画像メモリ8と通信自在に接続され、液晶モニタ駆動回路9を介して液晶モニタ10にも接続されている。
【0014】
上記クイックリターンミラー4の後方には、シャッタ駆動機構16により駆動されるフォーカルプレーンシャッタ11、フィルム駆動機構13により給送されるフィルム12が図示の如く配置されている。また、上記クイックリターンミラー4の下方には、AFセンサ15が配置されている。
【0015】
さらに、全体の制御を司るマイクロコンピュータ(以下、単にマイコンと称する)1には、上記レンズ駆動機構18、上記絞り駆動機構17、上記AFセンサ15、測光センサ19、上記シャッタ駆動機構16、上記フィルム駆動機構13、上記ミラー駆動機構14、上記画像処理回路7、表示回路20、各種スイッチ21乃至30が図示の如く接続されている。
【0016】
このような構成において、上記マイコン1は、上記レンズ駆動機構18を制御することにより撮影レンズ2を駆動し、被写体像をフィルム12面上又はイメージセンサ5上に結像する。さらに、マイコン1は、ユーザによる絞りUPSW21又は絞りDOWNSW22の操作により設定された絞り値に基づいて、絞り駆動機構17を制御し、上記絞り3を上記絞り値に駆動する。
【0017】
上記クイックリターンミラー4は、下げられた状態において、撮影レンズ2の光束をイメージセンサ5とAFセンサ15へと導く。AFセンサ15は、フィルム面及びイメージセンサ5と撮影レンズ2の被写体像のズレを検出する為のものであり、CCD等の固体撮像素子である。クイックリターンミラー4が跳ね上げられた状態になると、撮影レンズ2の光束はフィルム面へと導かれる。
【0018】
上記フィルム面近傍には、フォーカルプレーンシャッタ11が配置され、マイコン1はシャッタ駆動機構16を制御することで、所望のシャッタ秒時でフィルム12の露光を行わしめる。フィルム駆動機構13は、フィルム12の巻上げと巻戻し動作を行うための機構である。更に、測光センサ19は、被写体の輝度を測定するためのセンサである。そして、上記表示回路20は、カメラの各種動作状態を表示する為のものであり、当該表示回路20によって、例えば露出モード、シャッタ秒時、絞り値等が表示される。
【0019】
上記画像処理回路7は、マイコン1からの指令に基づきイメージセンサ駆動回路6を駆動制御する。イメージセンサ駆動回路6は、イメージセンサ5を駆動する際に必要なタイミングパルス発生回路や、被写体像をデジタルデータに変換するためのA/Dコンバータ等が含まれている。
【0020】
この画像処理回路7は、イメージセンサ駆動回路6から出力される画像データを画像メモリ8に記憶する。この画像データは、必要に応じて所定のフォーマットヘ変換されて画像メモリ8に記憶される。画像メモリ8としては、ハードディスクやフラッシュメモリ等を採用することができる。上記画像データは、画像処理回路7を介して液晶モニタ駆動回路9に出力され、当該液晶モニタ駆動回路9は画像データを液晶モニタ10上に表示する。
【0021】
ここで、上記マイコン1に接続される各種SW21乃至30について詳細に説明する。絞りUPSW21と絞りDOWNSW22は、絞りの設定値を変更する際に操作されるスイッチである。絞りUPSW21を操作することで、絞り値は開放側へ変更される。絞りDOWNSW22を操作することで、絞り値は、絞りを絞り込む方向に変更される。プレビューSW23は、設定した絞り値により被写界深度がどのようなものになるか確認する際に操作されるスイッチである。プレビューSW23は、2段構造のスイッチであって、ユーザが半押しすると第1のスイッチ(プレビュー1stSW)がONし、更にユーザが全押しすると第2のスイッチ(プレビュー2ndSW)もONする構成となっている。
【0022】
レリーズSW26は、フィルム12への露光とイメージセンサ5による撮影を実行する際にユーザが操作するスイッチである。レリーズSW26は、2段構造のスイッチであって、ユーザが半押しすると第1のスイッチ(1RSW27)がONし、さらにユーザが全押しすると第2のスイッチ(2RSW28)もONする構成となっている。パワーSW29は、電源を制御するスイッチであり、スイッチがONしている時、カメラは動作可能である。表示選択SW30は、プレビュー表示を行う時の表示形態を選択するためのスイッチである。
【0023】
以下、図2のフローチャートを参照して、本発明の一実施の形態に係るカメラのマイコン1のメインルーチンを詳細に説明する。
パワーSW29がONされてカメラの各部に電力が供給されると、マイコン1は動作を開始し、先ず、システムの初期化を行う。ここでは、マイコン1の不図示のI/Oポートの初期化、メモリの初期化等を行う(ステップS1)。続いて、表示回路20にカメラの動作状態を示すデータを送信する。この送信動作は、周期的に実行されるので、表示回路20の表示部には、常に新しいカメラの動作状態が表示されることになる(ステップS101)。
【0024】
続いて、絞りUPSW21の状態を検出する。ここで、この絞りUPSW21が操作され、ONされたことが検出されると、ステップS103に移行し、マイコン1は絞り3の設定値を1段上げ、表示を変更するために上記ステップS101に戻る。一方、絞りUPスイッチ21がOFFならば、絞り3の設定値を変更することなく、ステップS104へ移行する(ステップS102)。
【0025】
次いで、絞りDOWNSW22の状態を検出する。ここで、この絞りDOWNSW22が操作され、ONされたことが検出されると、ステップS105へ移行し、絞り3の設定値を1段下げ、ステップS101に移行する。一方、絞りDOWNSW22がOFFの場合は、絞り3の設定値を変更することなく、ステップS106へ移行する(ステップS104)。
【0026】
続いて、マイコン1は、表示選択SW30の状態を検出する(ステップS106)。ここで、表示選択SW30が操作され、ONされたことが検出されると、表示状態カウンタをインクリメント(+1)する(ステップS107)。続いて、カウンタの値が“4”であるか否かを判定する(ステップS108)。ここで、上記カウンタの値が“4”でない場合はステップS110へ移行する。一方、上記カウンタの値が、“4”である場合はステップS109へと移行し、カウンタの値を“1”に設定した後、ステップS110へと移行する。
【0027】
上記ステップS106〜S109の作用によって、表示選択SW30が操作される毎に表示形態カウンタがカウントUPし、「1→2→3→4→…」のようにカウントの値が変化する。各表示カウンタの値にプレビュー表示の表示状態の1つが対応している。これについては、後述する。
【0028】
続いて、プレビュー1stSW24の状態を検出する(ステップS110)。ここで、プレビュー1stSW24が操作され、ONされたことが検出されると、サブルーチン「プレビュー表示」が実行される(ステップS111)。このサブルーチン「プレビュー表示」では、設定した絞り値で絞り3を設定した際の画像データが液晶モニタ10上に表示される。詳細は後述する。
【0029】
上記プレビュー1stSW24がOFFしているときは、ステップS112へと移行する。このステップS112にて、マイコン1は、画像処理回路7に対して画像データの取り込みを指示する。すると、画像処理回路7は、イメージセンサ駆動回路6を制御して、イメージセンサ5の積分動作を実行する。さらに、イメージセンサ5の出力をA/D変換して、画像データとして取り込む。画像データは、画像メモリ8の所定のエリアに記憶される(ステップS112)。
【0030】
この画像メモリ8のメモリマップの一例は図3に示される通りである、上記ステップS112で取り込まれた画像データは、絞りが開放時のデータである。従って、図中、※0で示す領域に記憶されることになる。
【0031】
続いて、マイコン1は、画像処理回路7に対して画像データの表示を指示する(ステップS113)。すると、画像処理回路7は、画像メモリ8の図3の※0に記憶された絞り開放時の画像データを液晶モニタ駆動回路9へと出力する。この動作により、液晶モニタ10には絞り開放時の画像が表示される。
【0032】
次いで、1RSW27の状態を検出する(ステップS114)。この1RSW27が操作され、ONされたことが検出されたときはステップS116に移行し、OFFの時はステップS115へ移行する。このステップS115に移行した時はパワーSW29の状態を検出する。パワーSW29がOFFになった時は、システムの動作は停止されるため、マイコン1は動作を止める。パワースイッチ29がONならば、動作を継続する為、上記ステップS101に戻る。
【0033】
上記ステップS114からステップS116に移行したときは、測光センサ19から被写体の輝度情報の入力を受ける。この輝度情報とフィルム感度と設定された絞り値(先にステップS102〜S105で設定された値)に基づいてシャッタ11の秒時が決定される(ステップS116)。
【0034】
続いて、AFセンサ15より焦点のズレ量に関する情報を入力する。この情報に基づきレンズ駆動機構18を制御して、被写体の像をイメージセンサ5上とフィルム12上へ結像させる(ステップS117)。次いで、設定された絞り値に基づいて絞り駆動機構17を制御する。撮影レンズ2の光束が絞り3で徐光されるとオートフォーカスの精度が低下するので、この絞り3の駆動は、焦点調整が終了するまで行わないこととしている(ステップS118)。
【0035】
そして、上記ステップS112と同様にイメージセンサ5から画像データを取り込む(ステップS119)。この画像データは、画像メモリ8の所定領域(図3の領域※1に相当)に記憶される。
【0036】
次いで、2RSW28の状態を検出する。レリーズSW26が全押しされると2RSW28もONする。この時は、ステップS120からステップS121へと移行する。半押し状態ならば、2RSW28はOFFしているので、ステップS120からステップS127へと移行する(ステップS120)。そして、ステップS127では、絞り駆動機構17を制御して絞り開放位置へ戻す。
【0037】
以上の説明から明らかなように、レリーズSW26を半押しした時は、ステップS112,S118,S119,S127の動作ステップの作用により、絞りが開放の時の画像データとユーザが設定した絞り値における画像データが交互に時分割に取り込まれることになる。これらのデータは、プレビュー表示に利用するため、画像メモリ8の所定領域に記憶される。2つの画像データをレリーズSW26の状態に関わりなく常に交互に取り込むことも可能ではあるが、その時、注意すべきは絞り3の耐久性である。プレビュー表示の為だけに絞り3を駆動すると、撮影動作を行う事なく絞り3が劣化してしまうことになる。
【0038】
但し、液晶等を用いて機械的部材を全く使用することなく構成された絞り3が使用できる時は、この限りではない。本実施の形態で示されるように、1RSW27のON中のみだけプレビュー表示に必要な画像データの取り込みを行なうようにした理由の1つは、絞り3を破壊しないようにする為である。
【0039】
もう1つの理由は、画像データの取り込みに要する時間である。設定された絞り値が大きく被写体が暗い時は、イメージセンサ5の積分時間が長くなり、画像データの取り込みに時間を要してしまう。従って、このようなシーンでは、データの取り込みは、なるべく避けたい。
【0040】
上記2RSW28がONならば、ステップS120からS121へと移行し、マイコン1は、ミラー駆動機構14を制御する。そして、クイックリターンミラー4は、跳ね上げられた状態となる(ステップS121)。次いで、マイコン1は、シャッタ駆動機構16を制御して、先にステップS116で決定されたシャッタ秒時でフィルムを露光する(ステップS122)。続いて、クイックリターンミラー4を下げた状態に駆動し(ステップS123)、絞り3を開放位置に戻す(ステップS124)。
【0041】
続いて、フィルム駆動機構13を制御してフィルム12を1コマ分巻上げる(ステップS125)。そして、画像処理回路7に対して画像ファイルの作成を指令する(ステップS126)。すると、画像処理回路7は、画像メモリ8の領域※1に記憶された、先にステップS119で取り込まれた画像データを読み出し、所定の画像ファイル(例えば、ジェーペグ;JPEG)に変換する。この変換された画像ファイルは、フィルム12のコマ数と対応した画像メモリ8の所定の記憶領域に記憶される。
【0042】
以下、図4のフローチャートを参照して、上記サブルーチン「プレビュー表示」の動作を詳細に説明する。尚、ここでは、図5に示される液晶モニタ10の各種表示例を適宜参照しつつ説明する。
【0043】
このルーチンに入ると、マイコン1は、画像処理回路7に対して、画像メモリ8の所定領域(図3の領域※1に相当)より画像データの読み出しを指示する(ステップS200)。次いで、マイコン1は、正しく画像データが入力されているか検査する(ステップS201)。既に説明したように、1RSW27が操作されないと、設定絞り値における画像データの取り込みは行われない。
【0044】
1RSW27を操作する前にプレビューSW23を操作した時は、プレビューの表示はできない。従って、プレビュー表示が可能ならばステップS201へ移行し、不可能ならばステップS202へ移行する。続くこのステップS202では、警告表示を行い、メインルーチンにリターンする。
【0045】
ステップS201では、マイコン1は、表示形態カウンタの値が“1”であるか否かを判定する。ここで、表示形態カウンタの値が“1”ならば、先にステップS200で読み出した画像データのみで液晶モニタ10上へ表示を行うように画像処理回路7へ指示する(ステップS202)。
【0046】
このステップS202の動作に対応したモニタ表示例は、図5(a)に示される。表示形態カウンタの“1”は、モニタ上全面に設定絞り値による画像データを表示することを示している。この表示形態は、一眼レフカメラにおけるプレビュー動作に対応したものである。
【0047】
一方、表示形態カウンタが“1”でない場合は、画像処理回路7に対して画像メモリ8の所定領域(図3の領域※0に相当)より画像データの読み出しを指示し(ステップS203)、プレビュー2ndSW25の状態を検出する(ステップS204)。ここで、プレビュー2ndSW25がOFFならばステップS205へ移行し、ONならばステップS212へ移行する。
【0048】
ステップS205に移行すると、表示形態カウンタが“2”であるか否かを判定する。ここで、表示形態カウンタが“2”あるならば、画像処理回路7に対して先にステップS200とS203で読み出した画像データの合成を指示する(ステップ206)。この合成された画像データは、ステップS211において液晶モニタ10上に表示される。
【0049】
このステップS206で合成された画像データに対応する表示は、図5(b)に示される通りである。図中、太線で囲まれた表示(※2)が設定された絞り値で取り込まれた画像データに対応する。細線で囲まれた表示(※3)が絞り3が開放状態で取り込まれた画像データに対応している。
【0050】
上記表示形態カウンタが“2”の状態で、プレビューSW23を全押しすると、プレビュー2ndSW25がONし、ステップS212からS213へと移行する。このステップS213では、図5(c)に対応する画像データの合成が行われる。そして、ステップS218でこの合成画像が液晶モニタ10上へ表示されることになる。従って、ユーザーがプレビューSW23の半押しを行うか、全押しを行うかにより液晶モニタ10の表示態様、即ち、図5(b)と図5(c)を任意に切り換えることができることとなる。
【0051】
上記表示形態カウンタが“3”の状態で、プレビューSW23が半押しされると、図5(d)に対応する画像データが合成され(ステップS208)、表示される(ステップS211)。更に、プレビューSW23を操作して全押しすると、図5(e)に対応する画像データが合成され(ステップS215)、液晶モニタ10に表示される(ステップS218)。
【0052】
上記表示形態カウンタが“4”の状態で、プレビューSW23が半押しされると、図5(f)に対応する画像データが合成され(ステップS210)、液晶モニタ10に表示される(ステップS211)。さらに、プレビューSW23を操作して全押しすると、図5(g)に対応する画像データが合成され(ステップS217)、液晶モニタ10に表示される(ステップS218)。
【0053】
既に説明したように、表示形態カウンタの値は、表示選択SW30の操作により変更できる。従って、ユーザは表示選択SW30とプレビューSW23を適当に操作することで、所望の表示の状態で絞りの効果を確認できる。メインルーチンの構造から明らかなように、プレビューSW23が操作されている間は、液晶モニタ10上の表示の更新は禁止され、プレビューのためだけの表示が行われることになる。従って、モニタの表示はロックされることになり、ユーザは落ち着いて絞り効果の確認をすることができる事になり、便利である。プレビューSW23の操作がない時は、上記ステップS112とステップS113の動作が繰り返し実行されることになる。従って、絞り開放状態の画像データの最新のものが液晶モニタ10上に表示され続ける。これは、モニタ画面を見ながら構図を確認する上で不可欠な動作であり、プレビュー表示中は必要ない動作である。
【0054】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の改良・変更が可能であることは勿論である。例えば、上記実施の形態では、絞りUPSW21と絞りDOWNSW22をユーザが操作することにより絞り値の設定が行われる例を示したが、カメラの撮影モードに応じてマイコン1が自動的に絞り値を設定するように構成することもできる。例えば、マクロ撮影モードが選択された時は、絞り値が自動的にFNo=11に設定されるようにしてもよい。このとき、ユーザがプレビューSW23を操作すればFNo=11における絞りの効果が確認できる。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、特殊な画像処理技術を用いることなく、撮影レンズの絞りによる被写界深度の変化を正確に確認できるカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係るカメラのマイコン1の動作に係るメインルーチンを詳細に説明するフローチャートである。
【図3】画像メモリ8のメモリマップの一例を示す図である。
【図4】サブルーチン「プレビュー表示」の動作を詳細に示すフローチャートである。
【図5】液晶モニタ10の各種表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ
2 撮影レンズ
3 絞り
4 クイックリターンミラー
5 イメージセンサ
6 イメージセンサ駆動回路
7 画像処理回路
8 画像メモリ
9 液晶モニタ駆動回路
10 液晶モニタ
11 シャッタ
12 フィルム
13 フィルム駆動機構
14 ミラー駆動機構
15 AFセンサ
16 シャッタ駆動機構
17 絞り駆動機構
18 レンズ駆動機構
19 測光センサ
20 表示回路
21 絞りUPSW
22 絞りDOWNSW
23 プレビューSW
24 プレビュー1stSW
25 プレビュー2ndSW
26 レリーズSW
27 1RSW
28 2RSW
29 パワーSW
30 表示選択SW
Claims (5)
- 撮影レンズと、
絞りと、
上記撮影レンズの被写体像を電気信号に変換するイメージセンサと、
上記イメージセンサを制御して画像データを取込むイメージセンサ駆動回路と、
上記画像データを表示するモニタと、
上記絞りの絞り値を設定する設定手段と、
被写界深度を確認するために操作するプレビュースイッチと、
上記プレビュースイッチが操作されると上記絞りが開放状態において取込まれた画像データと上記設定手段が設定した絞り値において取込まれた画像データとを合わせて上記モニタへ表示するモニタ制御手段と、
を有することを特徴とするカメラ。 - 撮影レンズと、
絞りと、
上記撮影レンズの被写体像を電気信号に変換するイメージセンサと、
上記イメージセンサを制御して画像データを取込むイメージセンサ駆動回路と、
上記画像データを表示するモニタと、
上記絞りの絞り値を設定する設定手段と、
被写界深度を確認するために操作するプレビュースイッチと、
上記絞りが開放の状態において画像データの取込みと該画像データの上記モニタへの表示を繰り返すことで上記モニタの表示を更新し、上記プレビュースイッチが操作されると上記設定手段が設定した絞り値において取込まれた画像データを上記モニタへ表示するモニタ制御手段と、
を有することを特徴とするカメラ。 - 撮影レンズと、
絞りと、
上記撮影レンズの被写体像を電気信号に変換するイメージセンサと、
上記イメージセンサを制御して画像データを取込むイメージセンサ駆動回路と、
上記画像データを記憶する画像メモリと、
上記画像データを表示するモニタと、
上記絞りの絞り値を設定する設定手段と、
被写界深度を確認するために操作するプレビュースイッチと、
上記プレビュースイッチが操作されると上記画像メモリに記憶された上記絞りが開放状態において取込まれた画像データと上記設定手段が設定した絞り値において取込まれた画像データとを合わせて上記モニタへ表示するモニタ制御手段と、
を有することを特徴とするカメラ。 - 撮影レンズと、
絞りと、
上記撮影レンズの被写体像を電気信号に変換するイメージセンサと、
上記イメージセンサを制御して画像データを取込むイメージセンサ駆動回路と、
上記画像データを記憶する画像メモリと、
上記画像データを表示するモニタと、
上記絞りの絞り値を設定する設定手段と、
被写界深度を確認するために操作するプレビュースイッチと、
上記絞りが開放の状態において画像データの取込みと該画像データの上記モニタへの表示を繰り返すことで上記モニタの表示を更新し、上記プレビュースイッチが操作されると 上記画像メモリに記憶された上記設定手段が設定した絞り値において取込まれた画像データを上記モニタへ表示するモニタ制御手段と、
を有することを特徴とするカメラ。 - 上記設定手段は手動操作されるスイッチであることを特徴とする請求項1乃至4に記載のカメラ。
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