JP4006627B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関し、特にズーム機能と画像表示機能とを備えたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子技術の向上に伴い、撮像した画像をデジタルデータに変換して記憶するデジタルスチルカメラなどのデジタルカメラが開発され、既に市販されている。ユーザーは、デジタルカメラにより撮像した画像を、たとえば自分のパソコンのディスプレイに表示でき、またプリンタを介してプリントできるため、その応用範囲は広いものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタルカメラにおいても、小型化・低コスト化の要求がある。しかしながら、ズーム機能などの付加的機能は、商品としての価値を高める効果があるので、大型化や高コストを招く要因となっても容易に省略できない。このような要求に対し、従来のズーム機能付きデジタルカメラで別個に設けられている、撮影光学系をズーム駆動するためのモータと、フォーカス駆動するためのモータとを一体化しようとする試みがある。しかるに、かかる試みには、デジタルカメラに特有な問題があることが予想された。この問題について説明する。
【0004】
いわゆる銀塩カメラにおいては、単一のモータからの駆動力を用いて、撮影光学系をズーム駆動及びフォーカス駆動する構成が知られている(特開2001−174688)。これは、ステップズーム方式と呼ばれるものであり、ズーム位置をステップ的に設定し、隣接するズーム位置の間でフォーカシング動作を行うため、駆動源としてのモータを一つ備えるだけでズーム動作とフォーカシング動作の2つを行えるという利点がある。そこで、かかるステップズーム方式の構成を電子カメラに組み込むことが考えられた。
【0005】
しかしながら、一般的なデジタルカメラには、撮影者が被写体を確認するために、レリーズスイッチの操作に関わらず、電源が投入されれば、CCD等の撮像素子を介して取得された画像データに基づいて、モニタに被写体像を表示できる電子ファインダ機能がある。従って、ステップズーム方式の構成を単純にデジタルカメラに組み込んだだけであれば、ズーム位置との間でフォーカシング動作を行う際に、撮影レンズの移動に伴って画角の大きさが非線形に変化し、その変化した状態が電子ファインダ機能により逐一モニタに表示されるため、かかるモニタを視認している撮影者が違和感を感じるという問題がある。特に、特開平9−80291号、特開平9−189844号、特開平11−119083号に開示されているような、フォーカシング動作において焦点距離も変化させる光学系を用いた場合、かかる問題はより顕著となる。
【0006】
同様の問題は、銀塩カメラやデジタルカメラの一部で採用されている変倍式の光学式ファインダーのレンズの駆動を、撮影レンズの駆動と対応づけて行い、しかもステップズーム方式の構成を採用した場合にも生じうるが、かかる変倍式の光学式ファインダーは、たとえばフォーカシング動作時には光学式ファインダーのレンズを、撮影レンズの駆動と切り離すクラッチ機構を設けることで、光学式ファインダーを通して被写体を覗く撮影者に違和感を与えないようにできる。しかしながら、フォーカス駆動のため撮影レンズを移動させる限り、撮像素子に結像される被写体像は変化してしまうため、電子ファインダ機能を発揮している限りは、それに応じてモニタに表示される画像(画角)も変化してしまうこととなる。従って、従来とは全く異なる設計思想にもとづいて、この問題を解決することが望まれている。
【0007】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、従来と全く異なる思想に基づき、撮影者に違和感を与えず、高機能でありながらも低廉且つコンパクトな構成のデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
発明のデジタルカメラは、複数のレンズ群を備えた撮影光学系と、前記撮影光学系を介して結像される光学像を受光し、画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子より出力された画像信号に基づいて、所定のタイミングで更新しながら画像を表示する画像表示モードと、前記撮像素子より出力された画像信号以外の情報に基づき情報を表示する情報表示モードとを設定可能な表示部と、単一の駆動源からの動力により、前記撮影光学系のレンズ群を光軸方向に移動させて、フォーカシング動作のための駆動と、ズーム動作のための駆動とを行う駆動手段と、前記駆動手段にズーム動作のための駆動を行わせるズームスイッチと、前記表示部に画像表示モードが設定されているときは、前記ズームスイッチの操作に応じて、情報表示モードに切り替える制御手段とを有するので、ズーム動作のために前記レンズ群を駆動するとフォーカシング動作のための駆動も行ってしまうがためズーム動作時に前記表示部に表示される画像の画角がリニアに変化しないというような場合にも、前記表示部に画像を表示しないことで、撮影者が前記表示部を視認していても違和感を抱かせないようにできる。
【0017】
更に、前記制御手段は、前記ズームスイッチの操作に応じて、前記駆動手段に前記撮影光学系のレンズ群の移動を行わせ、且つ前記レンズ群の位置に応じた情報を、前記表示部に表示させれば、被写体画像が表示されていなくても、撮影者は表示された情報から、おおよその画角を推定できるため、被写体の構図を決める場合に参考になる。ここで、レンズ群の位置に応じた情報の表示とは、ズーム範囲に対する現在位置をバーで表示したりすること、数値表示したりすること、画角の割合を表示したりすることなどが含まれるが、これらに限られない。
【0018】
更に、前記制御手段は、前記ズームスイッチの操作が中断したことに応じて、前記レンズ群を停止させると、撮影者(又は操作者)の意図した画角を得ることができるため好ましい。
【0019】
又、前記レンズ群の停止位置は予め決まっていると、デジタルカメラの構成をより簡素化できる。
【0020】
更に、前記制御手段は、前記レンズ群が停止したときに、前記情報表示モードから画像表示モードへと切り替えると、前記表示部に表示された画像に基づき、撮影者が撮影前に被写体の構図などを確認できるようになるので好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかるカメラを詳細に説明する。図1は、本発明を適用したデジタルカメラの一例であるデジタルスチルカメラl00の一実施の形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチルカメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。
【0028】
図1において、デジタルスチルカメラ100の前面に、被写体を撮像するための撮像部24、被写体に補助光を発光する補助光発光部30、撮影者が覗くことで被写体を含む構図を確認できる光学式ファインダー25を備え、その背面に、撮影画像等を表示する画像表示部8、撮影設定状況等を表示する情報表示部(いわゆるステイタスLCD)26、各種機能の設定、切換を操作するための操作SW(スイッチ)21を備え、更にデジタルスチルカメラ100の上面に、シャッターレリーズを行うためのレリーズスイッチ21aを備えて構成される。なお、各構成部における詳細な説明は、後述する機能的構成の説明と併せて記載する。尚、本実施の形態では、光学式ファインダー25は、レンズユニット1と異なる光学系を有している。
【0029】
図2は、デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示すブロック図である。図2において、デジタルスチルカメラ100は、少なくとも前群レンズ(第1レンズ群)と後群レンズ(第2レンズ群)とを含む撮影光学系であるレンズユニット1(図では単体で示している)、絞り2、CCD3からなる撮像部24、撮像回路4、A/D変換回路5、メモリ6、D/A変換回路7、画像表示部8、記録用メモリ9、圧縮伸長回路10、CPU11、TG12、AE・AF処理回路13、CCDドライバ14、絞り駆動モータ15、絞り駆動モータ駆動回路16、光学系駆動モータ17、光学系駆動モータ駆動回路18、電池19、EEPROM20、ズームスイッチであるズームスイッチSTを含む操作SW21、閃光発光部22、補助光発光手段である補助光発光部30(AF用の補助光発光部や赤目軽減ランプと兼用できる)、スイッチング回路23とから構成される。尚、本実施の形態のレンズユニット1は、第1レンズ群と第2レンズ群とを有するものとするが、それ以上のレンズ群を設けても良いことはいうまでもない。
【0030】
撮像部24は、後述する被写体の光学像を取り込むレンズユニット1、レンズユニット1を透過した光束の光量を調節すると共に露光の調節を行う絞り2、レンズユニット1の光路上において結像された被写体の光学像を光電変換するCCD(Charge Coupled Device)3により構成され、光電変換された画像信号(アナログ信号)を撮像回路4ヘ出力する。すなわち、撮像部24は、撮像手段としての機能を有する。
【0031】
撮像回路4は、TG12から入力されるタイミング信号に同期させて、CCD3から入力された画像信号の感度補正等の各種画像処理を行って所定の画像信号を生成し、A/D変換回路5に出力する。A/D変換回路5は、入力された画像信号をアナログ信号からデジタル信号へ変換し、CPU11の指示によりメモリ6、又はAE・AF処理回路13に画像データを出力する。
【0032】
メモリ6は、バッファメモリ等から構成され、入カされた画像信号を一時的に記憶する。また、メモリ6は、CPU11より画像表示指示を受けると、D/A変換回路7に画像表示指示された画像データを出力し、D/A変換回路7は、入力された画像データをアナログ変換するとともに、出力表示に適応するよう処理を施して画像表示部8に出力表示する。一方、メモリ6は、CPU11より画像記録指示を受けると、圧縮伸長回路10に画像記録指示された画像データ(たとえばJPEG形式で)を出力し、圧縮伸長回路10は、入力された画像データに対して記録用メモリ9に出力する。
【0033】
画像表示部(表示部ともいう)8は、TFT(Thin Film Transistor)等から構成され、D/A変換回路7から入力された画像信号を出力表示する。なお、表示は画像に限らず、例えば、機能選択するメニュー画面などのテキスト画面であってもよい。
【0034】
記録部である記録用メモリ9は、半導体メモリ等からなる記録用のメモリであり、圧縮伸長回路10から入力された画像データを記録する画像データ記録領域を有する記録媒体である。記録用メモリ9は、例えば、フラッシュメモリ等の内蔵型メモリであってもよいし、着脱可確なメモリカードやメモリスティックであってもよいし、ハードディスク、又はフロッピーディスク等の磁気記録媒体等であってもよい。すなわち、記録メモリ9は、記録手段としての機能を有する。
【0035】
また、記録用メモリ9は、CPU11より画像読み出し指示を受けると、圧縮伸長回路10に読み出し指示された画像データを出力し、圧縮伸長回路10は、入力された画像データの伸長処理を行ってメモリ6に出力する。
【0036】
圧縮伸長回路10は、メモリ6から入力された画像データを所定の符号化方式で圧縮する圧縮回路と、読み出し指示された画像データを画面表示するために記録用メモリ9から入力された画像データを復号化して伸長する伸長回路と、からなる。すなわち、圧縮伸長回路10は、圧縮手段としての機能を有する。
【0037】
CPU(Central Processing Unit)11は、EEPROM20に記憶されている撮影に関わる各種アプリケーションプログラムを図示しないワークエリアに読み出し、当該プログラムに従った撮影処理等の各種処理を実行し、処理結果を画像表示部8、或いは情報表示部26に表示させる。
【0038】
CPU11は、レリーズスイッチ21a(図1)の半押しに応じて、AE・AF処理回路13を駆動制御し、得られた測光値より露光条件を決定すると共に、レンズユニット1をAF処理により検出された合焦位置に駆動し、レリーズスイッチ21aの全押しに応じて露光処理を実行し、生成された画像信号に画像処理、及びデジタル変換を行ってメモリ6に一時記憶後、圧縮伸長回路10により画像データの圧縮化を行い、記録用メモリ9に出力する。
【0039】
TG(Timing Generator)12は、所定のタイミング信号を発生して撮像回路4、CPU11、CCDドライバ14に出力する。
【0040】
AE(Auto Exposure:自動露光制御)・AF(Auto Focus:自動焦点制御)処理回路13は、適正な露光条件を検出するAE処理を実行するAE処理回路と、合焦位置を検出するAF処理を実行するAF処理回路と、を備えて構成される。各処理は、CPU11からの指示によりA/D変換回路5から入力された画像データに対して実行される。
【0041】
AE処理回路は、AE処理において、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域の輝度値に対して累積加算等の演算処理を行い、この処理結果から実露光時の適正な露光条件を算出して、CPU11に出力する。一方、AF処理回路は、AF処理において、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域を対象としてAF評価値の算出を行い、その算出結果をCPU11に出力する。
【0042】
このAF評価値は、焦点が合うほど大きい値になる特性を有しており、各レンズ位置を横軸に、AF評価値を縦軸にとりグラフを作成すると、合焦点を頂点とした山が形成される。すなわち、レンズユニット1を移動させながら求めたAF評価値を互いに比較することにより、山の頂点、つまり合焦点を求めることができる。このようにしてAF評価値を求める動作を探索動作という。なお、AF評価値は、入力された1画面分、若しくは画面内の所定領域に対して画像データの周波数を分析することにより算出される。周波数分析では、ソフト的に帯域通過フィルタを構成し、この帯域通過フィルタを通過した画像信号強度の積分値を算出して、その算出結果をAF評価値とする。すなわち、AF評価値は、コントラスト(明暗の差)情報であり、その画像に含まれる特定周波数の強度を求める演算を行うことにより算出される。
【0043】
ここで、CPU11、AF処理回路によるAF処理について説明する。CPU11は、駆動手段である光学系駆動モータ駆動回路18を駆動制御してレンズユニット1の第2レンズ群を移動させながら各レンズ位置で漸次CCD3により画像信号を生成させる。AE・AF処理回路13は、A/D変換回路5から入力された画像データ毎にAF評価値を算出し、その比較を行って最大AF評価値であるレンズ位置を合焦点として検出し、CPU11に出力する。
【0044】
CCDドライバ14は、CPU11からの指示を受けると、TG12から入力されるタイミング信号に同期させてCCD3の駆動及び制御を行う。具体的には、露光調節制御に応じたCCD3の電荷蓄積時間の制御を実行する。
【0045】
絞り駆動モータ駆動回路16は、CPU11からの指示により絞り駆動モータ15の駆動を制御し、絞り駆動モータ15は絞り2を駆動する。また、光学系駆動モータ駆動回路18は、CPU11からの指示により光学系駆動モータ17の駆動を制御し、光学系駆動モータ17の駆動力によりレンズユニット1が駆動され、それによりレンズユニット1の第1レンズ群及び第2レンズ群は、後述のごとく移動する。
【0046】
電池19は、デジタルスチルカメラ100の各構成部に電力を供給する電力源であり、例えば、リチウム電池やアルカリ乾電池等が適用される。
【0047】
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)20は、デジタルスチルカメラ100の撮像に関る各種アプリケーションプログラム、処理プログラム等を記憶する。
【0048】
操作SW(スイッチ)21は、レリーズスイッチ21aや、機能を切り替えるモードSW、設定を選択するメニューSW等、各種操作スイッチを備えて構成される。また、各スイッチを操作すると、信号を生成してCPU11に出力する。なお、レリーズスイッチ21aは、撮影動作に先立ってAE、AF処理を開始させる半押しレリーズスイッチと、実際の露光処理を開始させる全押しレリーズスイッチと、からなる2段のスイッチから構成されている。
【0049】
閃光発光部22は、撮影時に検出された周囲環境の輝度が不足する場合に、被写体にストロボ光を発光する発光部であり、スイッチング回路23によりその発光タイミングや発光量等が制御される。
【0050】
次に、ステップズーム方式によるズーム動作及びフォーカシング動作を達成する構成について説明する。図3は、本実施の形態にかかるカメラのレンズ鏡筒およびその駆動構成を示す概略構成図である。
【0051】
図3において、17はCPU11により駆動制御される光学系駆動モータ、17aは光学系駆動モータ17の出力軸に固着された太陽ギヤであり、41は光学系駆動モータ17の出力軸に固着されたピニオンギヤ、42は光学系駆動モータ17と同軸に回転するよう保持されたFocusパルス板、43はFocusパルス板42のスリットを光学的に検出してモータ回転に応じたパルスを出力するフォトインタラプタである。
【0052】
44はピニオンギヤ2の動力をギヤ45に減速伝達するギヤ列、46はギヤ45と同軸に回転するよう保持された基準パルス板、47は基準パルス板46のスリットを光学的に検出してギヤ45の回転に応じたパルスを出力するフォトインタラプタである。
【0053】
50はレンズ鏡筒であり、固定筒59と、この固定筒59内にてギヤ62からの駆動力により光軸回りで回転可能なカム筒57と、このカム筒57に形成されたカム溝にそれぞれ係合する第1レンズ群51(図では単一のレンズを示しているが複数でもかまわない)を保持する1群ホルダ56、および第2レンズ群52(図では単一のレンズを示しているが複数でもかまわない)を保持する2群ホルダ58とを有して構成されている。尚、径の異なる複数のカム筒それぞれにレンズ群を有する多段式のカム筒を有するタイプにおいても、この実施の形態が適用できるのはいうまでもない。
【0054】
固定筒59とカム筒57とはヘリコイド結合しており、カム筒57は、大ギヤ17aと小ギヤ62とカム筒ギヤ57aとを介して(図5参照)、光学系駆動モータ17より動力を受けて回転することにより、固定筒59に対して光軸方向に進退する。1群ホルダ56および2群ホルダ58は、カム筒57の周面に形成されたカム溝(不図示)と係合しており、カム筒57が回転することで、第1レンズ群51と第2レンズ群52とを、カム溝(或いはヘリコイド溝であっても良い)に従いそれぞれ光軸方向に駆動するようになっている。CPU11は、カメラの制御動作の総てを司どる。
【0055】
上記構成ではFocusパルス板42は、光学系駆動モータ17によりダイレクトに駆動されるため、フォトインタラプタ43は細かいピッチの信号であるFocusパルス(制御パルス信号)を発生してCPU11に入力する。
【0056】
一方、基準パルス板46は、ギヤ列44,ギヤ45によって減速されたモータ回転により駆動されるため、フォトインタラプタ47は、粗いピッチの信号である基準パルス(基準パルス位置)を発生してCPU11に入力する。
【0057】
次に、上記Focusパルス、基準パルスおよび絶対位置信号を用いたCPU11によりレンズ鏡筒10の駆動制御について図4を用いて説明する。
【0058】
図4において、T1,T2は第1レンズ群51および第2レンズ群52が無限焦点位置の関係を保ってf=35mmからf=90mmまでズーミングしたときの移動軌跡を示している。
【0059】
また、T3は1群繰出しによりフォーカシングを行う場合のステップズーム方式での第2レンズ群52の移動軌跡である。なお、図4には、軌跡T3を簡略化して示しているが、実際の軌跡T3は、ズームポジションごとに異なるように設定されている。
【0060】
本実施の形態では、第1レンズ群51を軌跡T1に沿って移動させるとともに第2レンズ群52を軌跡T3に沿って移動させることにより、f=35mm(WIDE)、f=50mm(MIDDLE1)、f=70mm(MIDDLE2)、f=80mm(MIDDLE3)およびf=90mm(TELE)の5段階のズームポジションを選択的に設定することができる。
【0061】
例えば、ズーミング動作でf=50mmの撮影状態とする場合、まずレンズ群51,52は、基準パルスの切換わり点(本実施形態では立ち下がり点であるが立ち上がり点でもよい)P1よりもWIDE側の位置P2を待機位置として停止する。そして、このときCPU11は、P1の切り替わりを検出しFocusパルスを所定数カウントして、誤りなくレンズ群51,52が待機位置P2に停止させ、それを確認する。そして、この確認に応じてFocusパルスのカウンタをリセットする。
【0062】
ここで、このような待機位置は、各ズームポジションのそれぞれに同様に設けられており、P1切り替わりから所定数のFocusパルスをカウントすることで、レンズ群51,52が選択されたズームポジションに対応する待機位置に誤りなく停止しているかを確認することができる。
【0063】
なお、レンズ群51,52を待機位置に移動させる方法としては、基準パルスの検出時点からFocusパルス数が待機位置に対応する所定数になるまで駆動する方法は、連続信号に基づいて位置検出を行って駆動する方法がある。撮影者の撮影動作によりカメラが動作を開始すると、被写体の距離と輝度が測定され、その後フォーカシング駆動が開始される。
【0064】
このとき距離データに基づいて、後に検出することになる基準パルスの切換わり点P1の検出時からの第1レンズ群51の駆動すべきFocusパルス数(フォーカシング目標値)がCPU11内のメモリから呼び出される。
【0065】
レンズ群51,52が待機位置P2からTELE側に向って移動し、基準パルスの切換わり点P1の信号が検出されるとこの検出時からFocusパルスのカウントが行われる。そして、カウント数が先にメモリから呼び出されたFocusパルス数に達するとレンズ群51,52の停止制御が行われる。
【0066】
なお、実際には光学系駆動モータ17等の慣性の影響があるので、少し手前から光学系駆動モータ17のブレーキ制御を行って、ちょうどカウント数がFocusパルス数に達する時点でレンズ群51,52が停止するようにする。その後、CPU11は、レリーズスイッチSW21aの全押しに応じて撮像制御を行う。
【0067】
撮像制御が終了すると、CPU11は、レンズ群51,52を元の待機位置P2にリセット移動させる。ここで、再度、絶対位置信号を検出して、レンズ群51,52が待機位置P2に戻ったかどうかの確認を行う。
【0068】
ここで、光学系駆動モータ17を用いて、光学式ファインダー25の画角を変更する機構について説明する。図5は、本実施の形態のカメラにおける撮影レンズと光学式ファインダー25のレンズ群とを駆動する機構を示した概略構成図である。
【0069】
図5に示すように、光学系駆動モータ17の出力ピニオンギヤ(太陽ギヤ)17aに、ギヤ62が噛合している。ギヤ62は、カム筒57の周面に形成されたカム筒ギヤ57aに噛合するとともに、ギヤ列63に噛合しており、ギヤ列63はファインダズームカム72のカムギヤ72aに噛合し、これらは動力伝達可能に連結されている。ファインダズームカム72の周面には、カム溝72b、72cが形成され、それぞれに第1ファインダレンズ群73,第2ファインダレンズ群74が係合しており、ファインダズームカム72の回転に応じて光軸方向に移動可能となっている。
【0070】
カムギヤ72aと、ファインダズームカム72とは、電磁クラッチ機構72dを介して連結されており、電磁クラッチ機構72dは、CPU11の信号により、カムギヤ72aとファインダズームカム72とを一体的に回転させる動力伝達状態と、カムギヤ72aが回転しても、ファインダズームカム72を回転させない動力非伝達状態のいずれかに切り変わるようになっている。
【0071】
ここで、CPU11の制御下で、ズーム動作が行われる場合、電磁クラッチ機構72dが動力伝達状態となることにより、ギヤ62からの動力は、カム筒57及びファインダズームカム72に伝達される。すなわち、カム筒57を介してレンズ群51,52が、図4に示すカム線図に従い駆動されるとともに、ファインダズームカム72を介して、ファインダレンズ群73,74が駆動される。
【0072】
かかる場合、光学系駆動モータ17の回動によってレンズユニット1のズーム倍率と光学式ファインダー25のズーム倍率とは常に一致しながら変化する。すなわち、光学式ファインダー25は変倍機能を有する。なお、カム筒57とファインダズームカム72の形状と、伝達機構60の各歯車の歯数は、この動作に鑑み適切な値に設定されている。
【0073】
これに対し、フォーカシング動作が行われる場合、電磁クラッチ機構72dが動力非伝達状態となることにより、ギヤ62からの動力は、カム筒57にのみ伝達され、ファインダズームカム72は回転しない。かかる場合、カム筒57を介してレンズ群51,52をフォーカシング動作のために駆動させることができるが、第1ファインダレンズ群73,第2ファインダレンズ群74は光軸方向に移動せず、従って撮影者が光学式ファインダー25を覗いていても。違和感を感じることがない。
【0074】
図6は、本発明を適用したデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。本実施の形態では、いわゆる像面AFにより、フォーカシング動作を行うものとする。まず、図6のステップS101において、電源スイッチ(不図示)がオンとなっていれば、撮影モードが設定されていることを前提として、CPU11は、ステップS102で、画像表示モードが設定されている(撮影者が操作SW21を操作することで設定可能)か否か判断する。画像表示モードが設定されていると判断すれば、ステップS103で、レリーズスイッチ21aの操作に関わりなく、CCD3を介して画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS104で、画像表示部8に画像を表示(スルー画像表示)するようになっている。
【0075】
更に、ステップS105で、CPU11は、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたか否か判断する。ここで、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されないと判断すれば、CPU11は、ステップS106で、更にズームスイッチSTがオン操作されたか否か判断する。ズームスイッチSTがオン操作されないと判断すれば、CPU11は、フローをステップS103へと戻すので、CCD3を介して新たに画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS104で、画像表示部8に画像を表示することができる。このループを実行する時間は、おおよそ1/30秒程度であり、すなわち撮影者がレリーズスイッチ21a及びズームスイッチSTを操作しない限り、所定のタイミングとして約1/30秒の間隔で画像表示が更新されていることとなる。
【0076】
一方、ステップS106で、ズームスイッチSTがオン操作されたと判断すれば、CPU11は、上述したようにして、ステップS107でズーム動作のための駆動を行う(撮影光学系のレンズ群である第1レンズ群51と第2レンズ群52を光軸方向に移動させる)。かかるズーム動作は、ズームスイッチSTがオフ操作されるまで続行される。尚、ズームスイッチSTがオフ操作されたとき、例えばワイド位置からテレ位置に向かっている場合には、オフ操作されたタイミングで、図4のMIDDLE1,MIDDLE2、MIDDLE3、TELEのいずれかの位置に、レンズ群51,52が停止する。CPU11は、ステップS108で、ズームスイッチSTがオフ操作されたと判断すると、フローをステップS103へと戻す。
【0077】
しかるに、ズーム動作に応じて、第1レンズ群51と第2レンズ群52とが、図4に示すカム線図に従い、互いの間隔を複雑に変化させながら移動するので、画像表示モード下でスルー画像表示を行う場合には、何らかの処理を行わなければ、画像表示部8を視認する撮影者が、リニアに変化しない画角に違和感を感じる恐れがある。これに対し、本実施の形態によれば、CPU11が、ズームスイッチSTがオン操作されたことに応じて、画像の表示更新を中断し、ズームスイッチSTがオン操作された直前にメモリ6に取り込まれた画像を表示し続ける(画像をフリーズする)ので、撮影者が画像表示部8を凝視していても、表示された画像は静止していることから画角変化に関して違和感を覚えることはない。但し、「画像は停止していますが、ズーム動作中です」などの情報表示を、画像表示部8に併せて表示させると、よりユーザーフレンドリーなカメラを提供できる。更に、CPU11は、ズームスイッチSTがオフ操作されたことに応じて、画像の表示更新を再開するので、撮影者は撮影前に被写体の構図を、画像表示部8に表示された画像を介して確認することができる。尚、本実施の形態は、三脚などでデジタルスチルカメラを固定してセルフタイマを用いて撮影を行う際に特に有効である。
【0078】
このようにして被写体の構図が決まれば、撮影者は撮影を行うことができる。従って、ステップS105で、CPU11は、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたと判断すれば、ステップS109で、AE処理を行って適切な露光条件を決定し、ステップS110で、第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されるのを待つ。第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS111で、フォーカシング駆動を行う。
【0079】
このときのフォーカシング駆動は、AE・AF処理回路13により、レンズユニット1の第2レンズ群52を段階的に移動させつつ、CCD3から出力される複数の画像データを処理比較することで最適な合焦位置を求めることによって行われ、従って、フォーカシング駆動の際に、画像表示部8に表示される被写体像の画角が変動するが、たとえば一眼レフでもレリーズ直後にファインダー内の画像が一瞬視認できなくなることもあり、撮影者にとって見れば、これがレリーズを行ったことを示す動作とも感じ、特に違和感を感じないという利点がある。尚、デジタルスチルカメラ100が、測距手段としての、いわゆるアクティブ測距装置等を備えていれば、その出力(合焦位置に関する情報)に基づいてフォーカシング駆動を行っても良い。
【0080】
その後、ステップS112で、CPU11は、CCD3を介して画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS113で、画像記憶用メモリ9に画像データを記録するようになっている。ここで、CPU11は、ステップS114で、いわゆるポスト画像として、画像記憶用メモリ9に記録した画像データ(すなわち新たな画像データ)に基づいて、画像表示部8に画像を表示させるようになっている。その後フローはステップS101に戻される。
【0081】
これに対し、画像表示モードが設定されていなければ、撮影者が違和感を覚える画像が画像表示部8に表示されないので、以下の処理を行えばよい。すなわち、ステップS102で、画像表示モードが設定されていないと判断すれば、CPU11は、ステップS115で、ズームスイッチSTがオン操作されたか否か判断する。ズームスイッチSTがオン操作されたと判断すれば、CPU11は、上述したようにして、ステップS116、S117でズーム動作のための駆動を、ズームスイッチSTがオフ操作されるまで続行し、ズームスイッチSTがオン操作されないと判断すれば、ステップS118で、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)を待つ。
【0082】
第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたと判断すれば、ステップS119で、AE処理を行って適切な露光条件を決定し、ステップS120で、第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されるのを待つ。第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS121で、フォーカシング駆動を行い、ステップS122で、CCD3を介して画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS123で、画像記憶用メモリ9に画像データを記録するようになっている。その後フローはステップS101に戻される。
【0083】
図7は、第2の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。本変形例も、いわゆる像面AFにより、フォーカシング動作を行うものであり、図6に示すフローチャートと異なる点のみ説明する。
【0084】
ステップS106で、ズームスイッチSTがオン操作されたと判断すれば、CPU11は、上述したようにして、画像の表示更新を中断(画像をフリーズ)してステップS107でズーム動作のための駆動を行う。更に、ステップS130で、CPU11は、レンズ群として第1レンズ群51と第2レンズ群52が所定位置に、来たか否か判断する。所定位置としては、図4に示すMIDDLE1,MIDDLE2、MIDDLE3のいずれかの位置が考えられるが、それに限られない。
【0085】
第1レンズ群51と第2レンズ群52が所定位置に来たと判断すれば、CPU11は、ステップS131で、レリーズスイッチ21aの操作に関わりなく、CCD3を介して画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS132で、画像表示部8に、ズーム動作前から表示されている画像より拡大もしくは縮小された画像を表示するようになっている。
【0086】
これに対し、第1レンズ群51と第2レンズ群52が所定位置にないと判断すれば、CPU11はズーム動作のみ行う。以上の動作は、ズームスイッチSTがオフ操作されるまで続行される(ステップS130〜S108)。その後、図6のフローチャートと同様なステップで処理が行われる。本実施の形態によれば、ズーム動作中に、第1レンズ群51と第2レンズ群52が所定位置にきたことに応じて、段階的に画像表示を更新するので、画像表示部8を視認している撮影者に違和感を与えることがなく、しかも上述の実施の形態に比べると、ズーム動作中にも画像表示の更新が行われるため、例えば動きのある被写体を狙う場合などに特に有効である。
【0087】
図8は、第3の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。図9は、画像表示部8の表示形態の変遷を示す図である。本実施の形態においても、いわゆる像面AFにより、フォーカシング動作を行うものとする。まず、図8(a)のステップS201において、電源スイッチ(不図示)がオンとなっていれば、撮影モードが設定されていることを前提として、CPU11は、ステップS202で、画像表示モードが設定されているか否か判断する。画像表示モードが設定されていると判断すれば、ステップS203で、レリーズスイッチ21aの操作に関わりなく、CCD3を介して画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS204で、画像表示部8に画像を表示するようになっている。これをスルー画像表示という。
【0088】
更に、ステップS205で、CPU11は、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたか否か判断する。ここで、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されないと判断すれば、CPU11は、ステップS206で、更にズームスイッチSTがオン操作されたか否か判断する。ズームスイッチSTがオン操作されないと判断すれば、CPU11は、フローをステップS203へと戻すので、CCD3を介して新たに画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS204で、画像表示部8に画像を表示(更新)することができる。かかる段階では、画像表示部8には、図9(a)に示すような画像が表示されているものとする。
【0089】
一方、ステップS206で、ズームスイッチSTがオン操作されたと判断すれば、CPU11は、上述したようにして、ステップS207でズーム動作のための駆動を行う。又、CPU11は、ステップS208で、情報表示モードの設定ルーチンを実行する。これは画像表示モードから情報表示モードへ切り替えることを意味する。
【0090】
情報表示モードへの設定ルーチンにおいて、ステップS208aで、画像表示を中断し、ステップS208bで、第1レンズ群51と第2レンズ群52の位置を検出し、ステップS208cでレンズの位置に関する情報として、ワイド位置(W)とテレ位置(T)のいずれの位置にあるかをバーBで示す情報(単色もしくは壁紙を背景としても良い)を表示する(図8(b)参照)。かかるズーム動作は、ズームスイッチSTがオフ操作されるまで続行されるので(ステップS209)、その都度、CPU11は、ステップS208bで、第1レンズ群51と第2レンズ群52の位置を検出し、ステップS208cでレンズの位置に関する情報を表示する(図8(c)参照)。撮影者は、表示された情報を見ながら、好みのズーム位置になったとき、ズームスイッチSTをオフ操作することができる。
【0091】
CPU11は、ステップS209で、ズームスイッチSTがオフ操作されたと判断すると、ステップS211で、画像表示モードの設定ルーチンを実行する。これは情報表示モードから画像表示モードへ切り替えることを意味し、より具体的には、図8(c)のステップS211aで、レンズの位置に関する情報の表示を中断する。その後CPU11は、フローをステップS103へと戻すことで、画像表示の更新を再開する(図9(d)参照)。それにより撮影者は、撮影前に実際に画像を見ることで、被写体の構図を確認できる。
【0092】
このようにして被写体の構図が決まれば、撮影者は撮影を行うことができる。従って、ステップS205で、CPU11は、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたと判断すれば、ステップS212で、AE処理を行って適切な露光条件を決定し、ステップS213で、第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されるのを待つ。第2段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S2信号)が入力されたと判断すれば、CPU11は、ステップS214で、フォーカシング駆動を行う。
【0093】
その後、ステップS215で、CPU11は、CCD3を介して画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS216で、画像記憶用メモリ9に画像データを記録するようになっている。ここで、CPU11は、ステップS217で、いわゆるポスト画像として、画像記憶用メモリ9に記録した画像データ(すなわち新たな画像データ)に基づいて、画像表示部8に画像を表示させるようになっている。その後フローはステップS101に戻される。
【0094】
これに対し、ステップS202で、画像表示モードが設定されていないと判断すれば、CPU11は、ステップS218からステップS226の処理を行うが、これは図6に示すステップS115からステップS123の処理に相当するので、重複する説明は割愛する。
【0095】
尚、本実施の形態の変形例として、更新されない被写体の画像に、レンズ位置に関する情報を重ね合わせることも考えられる。より具体的には、ズームスイッチSTがオン操作された直前に得られた画像信号に基づくフリーズした画像を壁紙とし、レンズ位置に関する情報を合成して画像表示部8に表示する。かかる場合、ズーム動作に伴って更新されるレンズ位置に関する情報に基づいて、壁紙の被写体の画像に対して、どの程度画角が変化するか推定できるので、ズーム動作を所望の画角で終了させるのに有効である。
【0096】
かかる場合、図10に示すように、レンズ位置に関する情報を枠F1(又は,F2)で示すと、画角変化をより把握しやくなる。ここでは枠F1(又はF2)が、レンズ群の位置に対応した画角に相当する枠になる。例えば、枠F1の状態で、ズーム動作を終了すると、次に更新表示される画像においては、図10の画面左側の木は含まれず、枠F2の状態で、ズーム動作を終了すると、次に更新表示される画像においては、図10の画面右側の木は含まれないこととなる。いずれにしても、レンズ群51,52が停止すれば、その位置でCCD3を介して得られた画像信号に基づく画像データにより、最終的な被写体画像が画像表示部8に表示されるため、それにより撮影者は構図等の確認を行える。なお、枠F1やF2は同時に表示されるのではなく、レンズ群の位置に対応した直角に相当する枠のみが表示されることが好ましい。
【0097】
図11は、第4の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。本実施の形態においても、いわゆる像面AFにより、フォーカシング動作を行うものとする。まず、図11のステップS301において、電源スイッチ(不図示)がオンとなっていれば、撮影モードが設定されていることを前提として、CPU11は、ステップS302で、画像表示モードが設定されているか否か判断する。画像表示モードが設定されていると判断すれば、ステップS303で、レリーズスイッチ21aの操作に関わりなく、CCD3を介して画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS304で、画像表示部8に画像を表示するようになっている。
【0098】
更に、ステップS305で、CPU11は、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されたか否か判断する。ここで、第1段のレリーズスイッチ21aの押下信号(S1信号)が入力されないと判断すれば、CPU11は、ステップS306で、更にズームスイッチSTがオン操作されたか否か判断する。ズームスイッチSTがオン操作されないと判断すれば、CPU11は、フローをステップS303へと戻すので、CCD3を介して新たに画像信号を取り込んで画像処理を行い画像データを取得し、それに基づきステップS304で、画像表示部8に画像を表示(更新)することができる。
【0099】
一方、ステップS306で、ズームスイッチSTがオン操作されたと判断すれば、CPU11は、上述したようにして、ステップS307でズーム動作のための駆動を行う。又、CPU11は、ステップS308で、ズームスイッチSTがオン操作された直前に得られてメモリ6に記憶されている画像信号に対して、ズーム動作がワイド位置からテレ位置方向に行われるなら拡大し、ズーム動作がテレ位置からワイド位置方向に行われるなら縮小するように、画像処理(補間処理)を行う。更に、ステップS309で、補間処理された画像に基づいて画像を表示する。尚、ステップS308における補間の度合いは、第1レンズ群51と第2レンズ群52の位置に応じてリニアに成されると、あたかもズーム動作で拡大・縮小した画像が表示されているごとく、撮影者が認識できるため違和感を感じることがない。尚、ステップS311からステップS325の処理については、これは図6に示すステップS109からステップS123の処理に相当するので、重複する説明は割愛する。
【0100】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
【0101】
【発明の効果】
本発明によれば、従来と全く異なる思想に基づき、撮影者に違和感を与えず、高機能でありながらも低廉且つコンパクトな構成のデジタルカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカメラの一例であるデジタルスチルカメラl00の一実施の形態を示す外観図であり、図1(a)はデジタルスチルカメラ100の前面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。
【図2】デジタルスチルカメラ100の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態にかかるカメラのレンズ鏡筒およびその駆動構成を示す概略構成図である。
【図4】本実施の形態におけるズーム動作及びフォーカス動作を達成するためのカム線図である。
【図5】本実施の形態のカメラにおける撮影レンズと光学式ファインダー25のレンズ群とを駆動する機構を示した概略構成図である。
【図6】本発明を適用したデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。
【図8】第3の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。
【図9】画像表示部8の表示態様を示す図である。
【図10】画像表示部8の表示態様を示す図である。
【図11】第4の実施の形態にかかるデジタルスチルカメラ100で実行される撮影処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
8 画像表示部
11 CPU
17 光学系駆動モータ
100 デジタルスチルカメラ
51 レンズユニットの第1レンズ群
52 レンズユニットの第2レンズ群

Claims (5)

  1. 複数のレンズ群を備えた撮影光学系と、前記撮影光学系を介して結像される光学像を受光し、画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子より出力された画像信号に基づいて、所定のタイミングで更新しながら画像を表示する画像表示モードと、前記撮像素子より出力された画像信号以外の情報に基づき情報を表示する情報表示モードとを設定可能な表示部と、単一の駆動源からの動力により、前記撮影光学系のレンズ群を光軸方向に移動させて、フォーカシング動作のための駆動と、ズーム動作のための駆動とを行う駆動手段と、前記駆動手段にズーム動作のための駆動を行わせるズームスイッチと、前記表示部に画像表示モードが設定されているときは、前記ズームスイッチの操作に応じて、情報表示モードに切り替える制御手段とを有することを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 前記制御手段は、前記ズームスイッチの操作に応じて、前記駆動手段に前記撮影光学系のレンズ群の移動を行わせ、且つ前記レンズ群の位置に応じた情報を、前記表示部に表示させることを特徴とする請求項に記載のデジタルカメラ。
  3. 前記制御手段は、前記ズームスイッチの操作が中断したことに応じて、前記レンズ群を停止させることを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルカメラ。
  4. 前記レンズ群の停止位置は予め決まっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のデジタルカメラ。
  5. 前記制御手段は、前記レンズ群が停止したときに、前記情報表示モードから画像表示モードへと切り替えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のデジタルスチルカメラ。
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