JP4079232B2 - 車両のダクト付きクロスメンバー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用インストルメントパネルの裏側に車幅方向に沿って配置されるクロスメンバーに関し、特にはダクト部と一体になったダクト付きクロスメンバーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図3に示すように、自動車用インストルメントパネル30の裏側には、その長手方向(車幅方向)に沿ってクロスメンバー31(リィンフォースとも称される)が配置される。このクロスメンバー31は、ハンドルのシャフトやエアバッグユニットの取り付けに用いられるとともに、衝突時などの負荷に対して車体の剛性を高めるため、比較的厚肉で径の大きい鉄製の筒状体状のものが用いられている。したがって、重く、占有スペースが大きくなるため、近年の自動車の軽量化に合致せず、クロスメンバー31の組み付け作業時の取り扱いも重量の点等から良好とは言い難かった。
【0003】
また、前記クロスメンバー31はインストルメントパネル30裏側のほぼ中心部を横断するため、エアコン等のダクト(図示せず)の取り付けが煩雑で、ダクトを分割して取り付けなければならない等の不具合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は前記の点に鑑みなされたもので、クロスメンバーを軽量化するとともに、ダクトの取り付けが煩雑になることのない、ダクト付きクロスメンバーを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、インストルメントパネル裏側に車幅方向に沿って設けられるダクト付きクロスメンバーであって、硬質樹脂製筒状体からなるクロスメンバー本体部の内部がその軸方向に延びる隔壁で複数の通路に区画形成され、前記通路の少なくとも一つがダクト部とされ、残りの通路の少なくとも一つに硬質発泡体が発泡充填されていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。
図1は請求項1の発明の一実施例に係るダクト付きクロスメンバーを示す斜視図、図2は図1のE−E、F−F、G−G断面を示す図である。
【0007】
図1および図2に示す請求項1の発明の一実施例に係るダクト付きクロスメンバー10Bについて説明する。なお、図2の(E)図、(F)図、(G)図はそれぞれ図1のE−E断面図、F−F断面図、G−G断面図に対応する。このダクト付きクロスメンバー10Bは、図3に示したインストルメントパネル30の裏側にその長手方向(車幅方向)に沿って配置されるもので、本体部11Bとその両端の取り付け部13Bとよりなる。
【0008】
本体部11Bは、硬質樹脂製筒状体よりなるクロスメンバー本体部12Bの内部が、その内壁から立設されて長手方向(車幅方向)に延びる隔壁23Bにより複数の通路25B,25B,..に区画されている。そして、その通路25Bの少なくとも一つがダクト部20Bとされ、残りの通路25Bの少なくとも一つ、好ましくは残りの通路全てに硬質発泡体Pが発泡充填され、該硬質発泡体Pがクロスメンバー本体部12Bの内面と接着している。なお、ダクト部20Bの両端はキャップC等により塞がれている。
【0009】
この例のクロスメンバー本体部12Bは、内部が前記隔壁23Bによって区画された角筒形状からなり、射出成形等によって上下二分割体に成形されたもので構成され、その両端に取り付け用のネジ孔14Bを有する前記取り付け部13Bが一体に形成されている。また、クロスメンバー本体部12Bの外面にはダクト部20B内と通じる吹き出し用筒部16Bと吹き込み用筒部22が、前記インストルメントパネルの前記吹き出し口Dとエアコンプレッサーに繋がる位置に突出形成されている。
【0010】
前記クロスメンバー本体部12B内に充填される硬質発泡体Pは、硬質ポリウレタン発泡体、特には成形性および剛性の点から公知の常温硬化型の硬質ポリウレタン発泡体が好ましい。この硬質発泡体Pの発泡成形時、発泡原料はクロスメンバー本体部12B内に充満して硬質発泡体Pとなり、その発泡時の接着性によりクロスメンバー本体部12B内面と硬質発泡体Pが接着一体化するため、クロスメンバー本体部12Bの剛性増大効果が高くなる。前記発泡時、クロスメンバー本体部12Bが両端の開いたものの場合には、その両端を栓等で塞いで発泡原料の漏出を防止する。なお、クロスメンバー本体部12Bの材質がポリプロピレン等からなって、前記硬質発泡体Pとの接着性に劣る場合には、硬質発泡体Pの発泡成形に先立って、クロスメンバー本体部12Bの内面をプライマー処理あるいは火炎処理等により接着性を高めておくのが好ましい。
【0011】
このような請求項1の発明のダクト付きクロスメンバー10Bによれば、クロスメンバー本体部を硬質樹脂性筒状体およびその内部に発泡充填した硬質発泡体で構成したため、重量が大幅に軽減できるのみならず、十分な剛性を有する。さらに、ダクト部を区画する隔壁の存在によって剛性がより高まっている。また、クロスメンバー部分と空調用のダクト部分が一体となっているため、それぞれを車体に組み付ける工数、およびその組付けに必要な部品点数等を削減することができるとともに、占有スペースも小さくできる。また、ダクト部を通過する空気による結露も前記硬質発泡体により少なくすることができる。
【0012】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、この発明のダクト付きクロスメンバーによれば、クロスメンバーに必要な十分な剛性を保持しつつ軽量化することができ、さらにはクロスメンバー部分とダクト部分が一体になっているため、車体への組み付けが簡単になり、その際に必要となる部品点数も削減することができるのみならず、専有スペースを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明の一実施例に係るダクト付きクロスメンバーを示す斜視図である。
【図2】 図1のE−E、F−F、G−G断面を示す図である。
【図3】 従来のクロスメンバーの取り付け状態を示すインストルメントパネルの該略図である。
【符号の説明】
10B ダクト付きクロスメンバー
12B クロスメンバー部
20B ダクト部
30 インストルメントパネル
P 硬質発泡体
Claims (1)
- インストルメントパネル裏側に車幅方向に沿って設けられるダクト付きクロスメンバーであって、硬質樹脂製筒状体からなるクロスメンバー本体部の内部がその長手方向に延びる隔壁で複数の通路に区画形成され、前記通路の少なくとも一つがダクト部とされ、残りの通路の少なくとも一つに硬質発泡体が発泡充填されていることを特徴とする車両のダクト付きクロスメンバー。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP36840797A JP4079232B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 車両のダクト付きクロスメンバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36840797A JP4079232B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 車両のダクト付きクロスメンバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11192972A JPH11192972A (ja) | 1999-07-21 |
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Family Applications (1)
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JP36840797A Expired - Fee Related JP4079232B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 車両のダクト付きクロスメンバー |
Country Status (1)
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1997
- 1997-12-26 JP JP36840797A patent/JP4079232B2/ja not_active Expired - Fee Related
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