JP4078866B2 - 自動変速機の回転速度推定装置および回転速度推定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機の入力軸および出力軸の回転速度を推定する技術に関し、特に推定される回転速度の精度を向上する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載された自動変速機は、検知されるデータおよび予め記憶されたデータに基づいて、変速制御装置により制御される。この検知されるデータには、車速、自動変速機の入力軸および出力軸の回転速度、運転者により選択されたシフトポジションあるいは実際の変速段等が含まれる。また、記憶されたデータには、変速タイミング、燃料噴射タイミング等が含まれる。
【0003】
この変速制御装置は、制御技術が向上してきたことに対応して、精緻な変速制御が求められる。この変速制御を実行するため、精度の高いデータを必要とする。たとえば、変速制御装置は、自動変速機の作動状態を検出するために、自動変速機の入出力軸の回転速度を検知する。入出力軸の回転速度は、それぞれの軸の回転に応じて発信される信号を受信することにより算出される。この信号は、各軸に設けられた信号発信部、たとえばパルス発信用リングから発信される。
【0004】
この場合、予め定められた信号の数(たとえば、パルス信号の数)が検出される時間で、検出された信号の数を除することにより、入力軸の回転速度は算出される。出力軸の回転速度も同様に算出される。変速制御装置は、この算出された回転速度を使用して、自動変速機を制御する。
【0005】
たとえば、入力軸が1回転したときに、16パルスを受信する入力軸回転センサ(以下、NTセンサという。)と、出力軸が1回転したときに、12パルスを受信する出力軸回転センサ(以下、NOセンサという。)とが使用される場合を考える。ここで、回転速度の算出に使用する基準パルス数を4とする。
【0006】
入力軸の回転により発信されるパルスが4パルス検出されたとき、入力軸は4分の1回転している。パルスの検出に要した時間で回転数(すなわち、4分の1回転)を除することで、入力軸の回転速度が算出される。また、出力軸の回転速度も同様に算出される。
【0007】
図7に、従来の回転速度推定装置により検出されるパルス信号列を示す。この場合、自動変速機の変速比は、1.9とする。この装置では、推定回転速度の算出に使用する基準パルス数は5である。タービン回転数を表わすパルス信号が1回目に検出されたとき(図7において、「NTセンサ検出(1回目)」)、アウトプット回転数を算出するために必要な5パルス分のパルス信号の検出が完了していない。
【0008】
一方、タービン回転数を表わすパルス信号が2回目に検出されたとき(図7において、「NTセンサ検出(2回目)」)、アウトプット回転数を表わすパルス信号の検出が完了している(「NOセンサ検出(1回目)」)。
【0009】
すなわち、出力軸の回転速度が算出されるタイミングと、入力軸の回転速度が算出されるタイミングとは、一致しない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、入力軸の回転速度が算出されるタイミングと、出力軸の回転速度が算出されるタイミングとが一致しないと、変速制御における処理の精度が低下する。すなわち、入力軸の回転速度を算出した後に、入力軸の回転数が変動し、そのときに出力軸の回転速度を算出するタイミングになることがある。このとき、入力軸の回転速度と出力軸の回転速度とを算出しても、出力軸の回転速度が算出されたときには、入力軸の回転速度が変動している。そのため、変速制御装置は、サンプリングタイムにおける入力軸回転速度と出力軸回転速度とに基づいて、精緻な制御を行なうことが困難になる。
【0011】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、変速制御装置が自動変速機の回転速度を用いて変速の条件を判断するときに、その判断が行なわれるタイミングの遅延を低減できる回転速度推定装置および回転速度推定方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る回転速度推定装置は、自動変速機の入力軸および出力軸の回転速度を推定する装置であって、予め定められた、自動変速機に含まれる複数の変速段にそれぞれ対応する複数の基準値を記憶するための記憶手段と、自動変速機の現在の変速段を検出するための検出手段と、現在の変速段に基づいて基準値を選択するための選択手段と、入力軸の回転速度に対応する第1の信号および出力軸の回転速度に対応する第2の信号を受信するための受信手段と、選択された基準値と、受信した第1の信号および第2の信号とに基づいて、入力軸および出力軸の推定回転速度を算出するための算出手段とを含む。
【0013】
第1の発明によると、検出手段は、自動変速機の現在の変速段を検出する。選択手段は、記憶手段に記憶された基準値の中から、入力軸と出力軸とのそれぞれについて、検出された現在の変速段に対応する基準値(たとえば、変速段が1速のときは、入力軸に対する1速における基準値と出力軸に対する1速における基準値)を選択する。受信手段は、入力軸の回転速度に対応する第1の信号と、出力軸の回転速度に対応する第2の信号とを受信する。算出手段は、選択された基準値(たとえば、入力軸に対する1速における基準値)と、受信された第1の信号とを対応させて、入力軸の推定回転速度を算出する。また、算出手段は、選択された基準値(たとえば、出力軸に対する1速における基準値)と、受信された第2の信号とを対応させて、出力軸の推定回転速度を算出する。選択された基準値は、検出された現在の変速段と対応しているので、ある時間に、入力軸の推定回転速度が算出されたとき、出力軸の推定回転速度も算出されている。したがって、入力軸の回転速度と、出力軸の回転速度とは、選択された基準値に基づいて、同じタイミングで算出される。その結果、変速制御装置が自動変速機の回転速度を用いて変速の条件を判断するときに、その判断が行なわれるタイミングの遅延を低減できる回転速度推定装置を提供できる。
【0014】
第2の発明に係る回転速度推定装置は、第1の発明の構成に加えて、記憶手段は、複数の変速段にそれぞれ対応する複数の整数比を記憶するための数値記憶手段を含み、選択手段は、現在の変速段に基づいて複数の整数比から一つの整数比を選択するための整数比選択手段を含み、算出手段は、受信した第1の信号および第2の信号と、選択された整数比とを対応させることにより、入力軸および出力軸の推定回転速度を算出するための速度算出手段を含む。
【0015】
第2の発明によると、数値記憶手段は、それぞれの変速段の変速比に対応する整数比(たとえば、1速の変速段に対応する整数比は、39:10、2速の変速段に対応する整数比は、6:3等)を記憶する。選択手段は、現在の変速段(たとえば、1速)に基づいて整数比(前述の例では、39:10)を選択する。速度算出手段は、選択された整数比と、受信した第1の信号および第2の信号とを用いて、入力軸の推定回転速度および出力軸の推定回転速度を算出する。すなわち、入力軸の推定回転速度は、入力軸の回転速度に対応する第1の信号と、選択された整数比に含まれる値(すなわち、39)とから算出される。出力軸の推定回転速度は、出力軸の回転速度に対応する第2の信号と、選択された整数比に含まれる値(すなわち、10)とから算出される。選択された整数比は、検出された変速段に対応しているので、ある時間に、入力軸の推定回転速度が算出されたとき、出力軸の推定回転速度も算出されている。したがって、入力軸の推定回転速度と出力軸の推定回転速度とは、選択された整数比(39:10)に基づいて、同じタイミングで算出される。その結果、変速制御装置が自動変速機の回転速度を用いて変速の条件を判断するときに、その判断が行なわれるタイミングの遅延を低減できる回転速度推定装置を提供できる。
【0016】
第3の発明に係る回転速度推定装置は、第2の発明の構成に加えて、数値記憶手段は、複数の変速段にそれぞれ対応する複数の設定パルス数を記憶するための手段を含み、整数比選択手段は、現在の変速段に基づいて、設定パルス数を選択するための手段を含み、受信手段は、入力軸の回転速度に対応する第1のパルス信号と、出力軸の回転速度に対応する第2のパルス信号とを受信するための手段を含み、速度算出手段は、選択された設定パルス数と、受信した第1のパルス信号の数および第2のパルス信号の数とを対応させて、入力軸および出力軸の推定回転速度を算出するための回転速度算出手段を含む。
【0017】
第3の発明によると、選択手段は、複数の変速段のそれぞれの変速段に対応する、予め定められた設定パルス数の中から、現在の変速段(たとえば、1速)に対応する設定パルス数(たとえば、39と10)を選択する。受信手段は、入力軸の回転速度に対応する第1のパルス信号と、出力軸の回転速度に対応する第2のパルス信号とを受信する。回転速度算出手段は、設定パルス数(前述の例では、すなわち、39)と、第1のパルス信号の数とを対応させて、入力軸の推定回転速度を算出する。また、回転速度算出手段は、設定パルス数(前述の例では、すなわち、10)と、第2のパルス信号の数とを対応させて、出力軸の推定回転速度を算出する。設定パルス数は、変速段に対応しているので、ある時間に、入力軸の推定回転速度が算出されたとき、出力軸の推定回転速度も算出されている。したがって、入力軸の推定回転速度と、出力軸の推定回転速度とは、設定パルス数に基づいて、同じタイミングで算出される。その結果、変速制御装置が自動変速機の回転速度を用いて変速の条件を判断するときに、その判断が行なわれるタイミングの遅延を低減できる回転速度推定装置を提供できる。
【0018】
第4の発明に係る回転速度推定装置は、第3の発明の構成に加えて、回転速度算出手段は、入力軸および出力軸のいずれかが予め定められた回転数だけ回転する間に受信した第1のパルス信号の数および第2のパルス信号の数と、選択された設定パルス数とを対応させて、入力軸および出力軸の推定回転速度を算出するための手段を含む。
【0019】
第4の発明によると、回転速度算出手段は、入力軸が予め定められた回転数(たとえば、1回転)だけ回転する間に受信された、第1のパルス信号の数(たとえば、39)および第2のパルス信号の数(たとえば、10)と、設定パルス数(たとえば、入力軸は39、出力軸は10)とを対応させて、入力軸の推定回転速度および出力軸の推定回転速度を算出する。すなわち、回転速度算出手段は、第1のパルス信号を39カウントすると、入力軸の推定回転速度を算出し、第2のパルス信号を10カウントすると、出力軸の推定回転速度を算出する。第1のパルス信号の数と第2のパルス信号の数とは、変速段に対応しているので、ある時間に、入力軸の推定回転速度が算出されたとき、出力軸の推定回転速度も算出されている。したがって、入力軸の推定回転速度と出力軸の推定回転速度とは、設定パルス数に基づいて、同じタイミングで算出される。その結果、変速制御装置が自動変速機の回転速度を用いて変速の条件を判断するときに、その判断が行なわれるタイミングの遅延を低減できる回転速度推定装置を提供できる。
【0020】
第5の発明に係る回転速度推定方法は、自動変速機の入力軸および出力軸の回転速度を推定する方法であって、予め定められた、自動変速機に含まれる複数の変速段にそれぞれ対応する複数の基準値を予め準備する準備ステップと、自動変速機の現在の変速段を検出する検出ステップと、現在の変速段に基づいて基準値を選択する選択ステップと、入力軸の回転速度に対応する第1の信号および出力軸の回転速度に対応する第2の信号を受信する受信ステップと、選択された基準値と、受信した第1の信号および第2の信号とに基づいて、入力軸および出力軸の推定回転速度を算出する算出ステップとを含む。
【0021】
第5の発明によると、検出ステップは、自動変速機の現在の変速段を検出する。選択ステップは、準備ステップにて、予め準備された基準値の中から、入力軸と出力軸とのそれぞれについて、検出された現在の変速段に対応する基準値(たとえば、変速段が1速のときは、入力軸に対する1速における基準値と出力軸に対する1速における基準値)を選択する。受信ステップは、入力軸の回転速度に対応する第1の信号と、出力軸の回転速度に対応する第2の信号とを受信する。算出ステップは、選択された基準値(たとえば、入力軸に対する1速における基準値)と、受信された第1の信号とを対応させて、入力軸の推定回転速度を算出する。また、算出ステップは、選択された基準値(たとえば、出力軸に対する1速における基準値)と、受信された第2の信号とを対応させて、出力軸の推定回転速度を算出する。選択された基準値は、検出された現在の変速段と対応しているので、ある時間に、入力軸の推定回転速度が算出されたとき、出力軸の推定回転速度も算出されている。したがって、入力軸の回転速度と、出力軸の回転速度とは、選択された基準値に基づいて、同じタイミングで算出される。その結果、変速制御装置が自動変速機の回転速度を用いて変速の条件を判断するときに、その判断が行なわれるタイミングの遅延を低減できる回転速度推定方法を提供できる。
【0022】
第6の発明に係る回転速度推定方法は、第5の発明の構成に加えて、準備ステップは、複数の変速段にそれぞれ対応する複数の整数比を予め準備する数値準備ステップを含み、選択ステップは、現在の変速段に基づいて複数の整数比から一つの整数比を選択する整数比選択ステップを含み、算出ステップは、受信した第1の信号および第2の信号と、選択された整数比とを対応させることにより、入力軸および出力軸の推定回転速度を算出する速度算出ステップを含む。
【0023】
第6の発明によると、数値準備ステップは、それぞれの変速段の変速比に対応する整数比(たとえば、1速の変速段に対応する整数比は、39:10、2速の変速段に対応する整数比は、6:3等)を予め準備する。選択ステップは、現在の変速段(たとえば、1速)に基づいて整数比(前述の例では、39:10)を選択する。速度算出ステップは、選択された整数比と、受信した第1の信号および第2の信号とを用いて、入力軸の推定回転速度および出力軸の推定回転速度を算出する。すなわち、入力軸の推定回転速度は、入力軸の回転速度に対応する第1の信号と、選択された整数比に含まれる値(すなわち、39)とから算出される。出力軸の推定回転速度は、出力軸の回転速度に対応する第2の信号と、選択された整数比に含まれる値(すなわち、10)とから算出される。選択された整数比は、検出された変速段に対応しているので、ある時間に、入力軸の推定回転速度が算出されたとき、出力軸の推定回転速度も算出されている。したがって、入力軸の推定回転速度と出力軸の推定回転速度とは、選択された整数比(39:10)に基づいて、同じタイミングで算出される。その結果、変速制御装置が自動変速機の回転速度を用いて変速の条件を判断するときに、その判断が行なわれるタイミングの遅延を低減できる回転速度推定方法を提供できる。
【0024】
第7の発明に係る回転速度推定方法は、第6の発明の構成に加えて、数値準備ステップは、複数の変速段にそれぞれ対応する複数の設定パルス数を予め準備するステップを含み、整数比選択ステップは、現在の変速段に基づいて、設定パルス数を選択するステップを含み、受信ステップは、入力軸の回転速度に対応する第1のパルス信号と、出力軸の回転速度に対応する第2のパルス信号とを受信するステップを含み、速度算出ステップは、選択された設定パルス数と、受信した第1のパルス信号の数および第2のパルス信号の数とを対応させて、入力軸および出力軸の推定回転速度を算出する回転速度算出ステップを含む。
【0025】
第7の発明によると、選択ステップは、複数の変速段のそれぞれの変速段に対応する、予め定められた設定パルス数の中から、現在の変速段(たとえば、1速)に対応する設定パルス数(たとえば、39と10)を選択する。受信ステップは、入力軸の回転速度に対応する第1のパルス信号と、出力軸の回転速度に対応する第2のパルス信号とを受信する。回転速度算出ステップは、設定パルス数(前述の例では、すなわち、39)と、第1のパルス信号の数とを対応させて、入力軸の推定回転速度を算出する。また、回転速度算出ステップは、設定パルス数(前述の例では、すなわち、10)と、第2のパルス信号の数とを対応させて、出力軸の推定回転速度を算出する。設定パルス数は、変速段に対応しているので、ある時間に、入力軸の推定回転速度が算出されたとき、出力軸の推定回転速度も算出されている。したがって、入力軸の推定回転速度と、出力軸の推定回転速度とは、設定パルス数に基づいて、同じタイミングで算出される。その結果、変速制御装置が自動変速機の回転速度を用いて変速の条件を判断するときに、その判断が行なわれるタイミングの遅延を低減できる回転速度推定方法を提供できる。
【0026】
第8の発明に係る回転速度推定方法は、第7の発明の構成に加えて、回転速度算出ステップは、入力軸および出力軸のいずれかが予め定められた回転数だけ回転する間に受信した第1のパルス信号の数および第2のパルス信号の数と、選択された設定パルス数とを対応させて、入力軸および出力軸の推定回転速度を算出するステップを含む。
【0027】
第8の発明によると、回転速度算出ステップは、入力軸が予め定められた回転数(たとえば、1回転)だけ回転する間に受信された、第1のパルス信号の数(たとえば、39)および第2のパルス信号の数(たとえば、10)と、設定パルス数(たとえば、入力軸は39、出力軸は10)とを対応させて、入力軸の推定回転速度および出力軸の推定回転速度を算出する。すなわち、回転速度算出ステップは、第1のパルス信号を39カウントすると、入力軸の推定回転速度を算出し、第2のパルス信号を10カウントすると、出力軸の推定回転速度を算出する。第1のパルス信号の数と第2のパルス信号の数とは、変速段に対応しているので、ある時間に、入力軸の推定回転速度が算出されたとき、出力軸の推定回転速度も算出されている。したがって、入力軸の推定回転速度と出力軸の推定回転速度とは、設定パルス数に基づいて、同じタイミングで算出される。その結果、変速制御装置が自動変速機の回転速度を用いて変速の条件を判断するときに、その判断が行なわれるタイミングの遅延を低減できる回転速度推定方法を提供できる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0029】
図1に、本実施の形態に係る回転速度推定装置を含む、自動変速システムの制御ブロック図を示す。このシステムは、ECT(Electronically Controlled Automatic Transmission)_ECU(Electronic Control Unit)100と、入力軸回転センサ(以下、NTセンサという。)102と、出力軸回転センサ(以下、NOセンサという。)104と、自動変速機108とを含む。
【0030】
ECT_ECU100は、NTセンサ102を介して、自動変速機108の入力軸から発信される第1のパルス信号を受信する。ECT_ECU100は、NOセンサ104を介して、自動変速機108の出力軸から発信される第2のパルス信号を受信する。
【0031】
ECT_ECU100は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを含む。メモリは、自動変速機108の変速段ごとに予め算出された、基準パルス数を記憶する。
【0032】
図2に、自動変速機108のそれぞれの変速段の変速比と、それぞれの変速比に対応する、入力軸の回転速度を算出するための基準パルス数(以下、NTパルス数という。)と、出力軸の回転速度を算出するための基準パルス数(以下、NOパルス数という。)とを示す。
【0033】
図2において、NTパルス数およびNOパルス数は、自動変速機108の変速比に基づいて、予め算出される。たとえば、1速の変速比3.938を3.9と近似することにより、NTパルス数を39とし、NOパルス数を10とする。
【0034】
これにより、たとえば、自動変速機108が1速である場合、ECT_ECU100がNTセンサ102を介して、第1のパルス信号を39回受信したとき、ECT_ECU100は、NOセンサ104を介して、第2のパルス信号をほぼ10回受信している。
【0035】
同様に、自動変速機108が2速である場合、ECT_ECU100がNTセンサ102を介して、第1のパルス信号を6回受信したとき、ECT_ECU100は、NOセンサ104を介して、第2のパルス信号をほぼ3回受信している。
【0036】
ECT_ECU100は、第1の信号および第2の信号を使用して、自動変速機108の入力軸の推定回転速度と、出力軸の推定回転速度とを算出する。
【0037】
図3を参照して、自動変速システムが、本実施の形態に係る回転速度推定装置により算出された、入力軸の回転速度および出力軸の回転速度を用いて、変速制御を行なう手順を、フローチャートを用いて説明する。
【0038】
S302にて、ECT_ECU100は、自動変速機108の現在の変速段(たとえば、1速)を検出する。処理は、S304に移される。S304にて、ECT_ECU100は、メモリから、検出された変速段(1速)に対応した基準値(たとえば、NTパルス数=39およびNOパルス数=10)を読み込む。
【0039】
S306にて、ECT_ECU100は、読み込まれた基準値(39と10)に基づいて、第1のパルス信号と、第2のパルス信号とをそれぞれの基準値の分だけ検出する。
【0040】
S308にて、ECT_ECU100は、検出した第1のパルス信号から入力軸の回転速度を算出する。ECT_ECU100は、検出した第2のパルス信号から出力軸の回転速度を算出する。
【0041】
S310にて、ECT_ECU100は、算出された入力軸回転速度と出力軸回転速度とを用いて、自動変速機108において、イナーシャ相が開始したか否かを判断する。ここで、イナーシャ相とは、変速中の自動変速機における状態の一つである。イナーシャ相が開始すると、自動変速機の入力軸の回転数が変化し始める。
【0042】
ECT_ECU100が、イナーシャ相は開始したと判断したとき(S310にてYES)、処理は、S312に移される。ECT_ECU100が、イナーシャ相は開始していないと判断したとき(S310にてNO)、処理は、S302に戻される。
【0043】
S312にて、ECT_ECU100は、自動変速機108の作動状態に対応して予め定められた変速処理(たとえば、摩擦係合要素の係合等)を実行する。その後、処理は、S302に戻される。
【0044】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る回転速度推定装置の動作を説明する。1速で走行中の車両が、2速に変速する場合について説明する。
【0045】
車両が走行中、自動変速機108の変速段は1速であることが検出される(S302)。1速の変速段に対応したパルス数(たとえば、NTセンサ=39およびNOセンサ=10)がメモリから読み出される(S304)。
【0046】
入力軸の回転により発信される第1のパルス信号を、39回検出したタイミングであって、出力軸の回転により発信される第2のパルス信号を、10回検出したタイミングにおいて(S306)、入力軸および出力軸の推定回転速度を算出する(S308)。たとえば、第1のパルス信号を39回検出するために1秒要したとき、入力軸の推定回転速度は、(39÷1×60=)2,340rpmとなる。同様に、出力軸の推定回転速度は、(10÷1×60=)600rpmとなる(S308)。
【0047】
入力軸の回転速度が低下し始めたとき、自動変速機108において、イナーシャ相が開始したことが判断される。たとえば、推定回転速度が次に算出されるタイミングにおいて、第1のパルス信号を39回検出するために、1.01秒要したとする。このとき、入力軸の推定回転速度は、(39÷1.01×60≒)2,317rpmとなる。入力軸の回転速度が低下したことを検知した結果、イナーシャ相が開始したということが判断される。(S310にてYES)。
【0048】
自動変速機108において、イナーシャ相が開始したことに応答して実行される処理、たとえば、エンジントルクを低減する制御等が行なわれる(S312)。
【0049】
図4に、自動変速機108が3速であるときに、ECT_ECU100が受信する、入力軸パルス信号と、出力軸パルス信号とを示す。このとき、ECT_ECU100が入力軸パルス信号を6回受信したとき、出力軸パルス信号を3回受信している。
【0050】
図5に、自動変速機108が5速であるときに、ECT_ECU100が受信する、入力軸パルス信号と、出力軸パルス信号とを示す。このとき、ECT_ECU100が入力軸パルス信号を2回受信したとき、出力軸パルス信号を3回受信している。
【0051】
図6に、自動変速機108の変速において、イナーシャ相が開始したか否かを判断する場合のタイムチャートを示す。この判断は、検出されたタービン回転数が、予め定められた回転数差となったか否かを判断することにより行なわれる。
【0052】
図6において、実NT(12)は、自動変速機108の入力軸における実際の回転数を表わす。算出NT(14)は、自動変速機108の入力軸における、回転速度推定装置により算出された回転数を表わす。
【0053】
実同期回転数(11)は、自動変速機108における、実際の同期回転数を表わす。算出同期回転数(13)は、従来の回転速度推定装置に推定された回転数を用いて、算出された同期回転数を表わす。算出同期回転数(13’)は、本発明の実施の形態に係る回転速度推定装置に推定された回転数を用いて、算出された同期回転数を表わす。
【0054】
時刻Aにおいて、イナーシャ相が実際に開始する。算出同期回転数(13’)を用いた場合、時刻Bにおいて、イナーシャ相が開始したことが判断される。すなわち、この判断に使用される入力回転数は、本実施の形態に係る回転速度推定装置により算出された入力回転数である。算出同期回転数(13)を用いた場合、時刻Cにおいて、イナーシャ相が開始したことが判断される。すなわち、この判断に使用される入力回転数は、従来の回転速度推定装置により算出された入力回転数である。
【0055】
従来、時刻Aで開始したイナーシャ相は、時刻Cにおいて検出されていた。本実施の形態に係る回転速度推定装置を使用することにより、イナーシャ相は、時刻Bにおいて検出される。すなわち、(時刻C−時刻B=)ΔTの分だけ、判断の遅延が低減される。
【0056】
以上より、自動変速機108の入力軸の推定回転速度および出力軸の推定回転速度が同じタイミングで算出される。そのタイミングに対応して、変速における判断処理(たとえば、自動変速機108の回転速度が予め定められた範囲に収束したか否か、等)は実行される。
【0057】
これにより、入力軸および出力軸のいずれかの推定回転速度の算出が遅れることにより生じる変速制御の遅延は低減される。したがって、自動変速機108の変速制御性は向上する。
【0058】
その結果、変速制御装置が自動変速機の回転速度を用いて変速の条件を判断するときに、その判断が行なわれるタイミングの遅延を低減できる回転速度推定装置を提供することができる。
【0059】
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る回転速度推定装置を含む自動変速システムを表わす図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る回転速度推定装置において、自動変速機の変速比ごとに記憶されるパルス数である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る回転速度推定装置において、回転速度を算出して自動変速機を制御する手順を表わすフローチャートである。
【図4】 本発明の実施の形態に係る回転速度推定装置において検出されるパルス信号を表わす図(その1)である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る回転速度推定装置において検出されるパルス信号を表わす図(その2)である。
【図6】 実際の回転数および入力軸回転数(実NT)と、本実施の形態に係る回転速度推定装置により算出された同期回転数および入力軸回転数(算出NT)との関係を表わす図である。
【図7】 従来の実施の形態に係る回転速度推定装置が検出するパルス信号を表わす図である。
【符号の説明】
100 ECT_ECU、102 NTセンサ、104 NOセンサ、108自動変速機。
Claims (6)
- 自動変速機の入力軸および出力軸の回転速度を推定する装置であって、
前記入力軸の回転速度に応じた間隔で出力される第1のパルス信号を受信するための手段と、
前記出力軸の回転速度に応じた間隔で出力される第2のパルス信号を受信するための手段と、
前記入力軸および前記出力軸のいずれかが予め定められた回転数だけ回転する間に受信する前記第1のパルス信号の数および前記第2のパルス信号の数に、それぞれ対応した第1の基準パルス数および第2の基準パルス数を記憶するための手段と、
前記第1のパルス信号を前記第1の基準パルス数だけ検出したタイミングで、前記入力軸の推定回転速度を算出するための第1の算出手段と、
前記第2のパルス信号を前記第2の基準パルス数だけ検出したタイミングで、前記出力軸の推定回転速度を算出するための第2の算出手段とを含む、自動変速機の回転速度推定装置。 - 自動変速機の入力軸および出力軸の回転速度を推定する装置であって、
前記入力軸の回転速度に応じた間隔で出力される第1のパルス信号を受信するための手段と、
前記出力軸の回転速度に応じた間隔で出力される第2のパルス信号を受信するための手段と、
前記入力軸および前記出力軸のいずれかが予め定められた回転数だけ回転する間に受信する前記第1のパルス信号の数および前記第2のパルス信号の数に、それぞれ対応した第1の基準パルス数および第2の基準パルス数の組合せを、前記自動変速機の複数の変速段毎に記憶するための手段と、
前記自動変速機の現在の変速段を検出するための手段と、
前記現在の変速段に基づいて前記第1の基準パルス数および前記第2の基準パルス数の組合せを選択するための手段と、
前記第1のパルス信号を前記第1の基準パルス数だけ検出したタイミングで、前記入力軸の推定回転速度を算出するための第1の算出手段と、
前記第2のパルス信号を前記第2の基準パルス数だけ検出したタイミングで、前記出力軸の推定回転速度を算出するための第2の算出手段とを含む、自動変速機の回転速度推定装置。 - 前記第1の算出手段は、前記第1のパルス信号を前記第1の基準パルス数だけ検出するために要する時間に応じて前記入力軸の推定回転速度を算出するための手段を含み、
前記第2の算出手段は、前記第2のパルス信号を前記第2の基準パルス数だけ検出するために要する時間に応じて前記出力軸の推定回転速度を算出するための手段を含む、請求項1または2に記載の回転速度推定装置。 - 自動変速機の入力軸および出力軸の回転速度を推定する方法であって、
前記入力軸の回転速度に応じた間隔で出力される第1のパルス信号を受信するステップと、
前記出力軸の回転速度に応じた間隔で出力される第2のパルス信号を受信するステップと、
前記入力軸および前記出力軸のいずれかが予め定められた回転数だけ回転する間に受信する前記第1のパルス信号の数および前記第2のパルス信号の数に、それぞれ対応した第1の基準パルス数および第2の基準パルス数を記憶するステップと、
前記第1のパルス信号を前記第1の基準パルス数だけ検出したタイミングで、前記入力軸の推定回転速度を算出するステップと、
前記第2のパルス信号を前記第2の基準パルス数だけ検出したタイミングで、前記出力軸の推定回転速度を算出するステップとを含む、自動変速機の回転速度推定方法。 - 自動変速機の入力軸および出力軸の回転速度を推定する方法であって、
前記入力軸の回転速度に応じた間隔で出力される第1のパルス信号を受信するステップと、
前記出力軸の回転速度に応じた間隔で出力される第2のパルス信号を受信するステップと、
前記入力軸および前記出力軸のいずれかが予め定められた回転数だけ回転する間に受信する前記第1のパルス信号の数および前記第2のパルス信号の数に、それぞれ対応した第1の基準パルス数および第2の基準パルス数との組合せを、前記自動変速機の複数の変速段毎に記憶するステップと、
前記自動変速機の現在の変速段を検出するステップと、
前記現在の変速段に基づいて前記第1の基準パルス数および前記第2の基準パルス数の組合せを選択するステップと、
前記第1のパルス信号を前記第1の基準パルス数だけ検出したタイミングで、前記入力軸の推定回転速度を算出するステップと、
前記第2のパルス信号を前記第2の基準パルス数だけ検出したタイミングで、前記出力軸の推定回転速度を算出するステップとを含む、自動変速機の回転速度推定方法。 - 前記第1のパルス信号を前記第1の基準パルス数だけ検出したタイミングで、前記入力軸の推定回転速度を算出するステップは、前記第1のパルス信号を前記第1の基準パルス数だけ検出するために要する時間に応じて前記入力軸の推定回転速度を算出するステップを含み、
前記第2のパルス信号を前記第2の基準パルス数だけ検出したタイミングで、前記出力軸の推定回転速度を算出するステップは、前記第2のパルス信号を前記第2の基準パルス数だけ検出するために要する時間に応じて前記出力軸の推定回転速度を算出するステップを含む、請求項4または5に記載の回転速度推定方法。
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