JP2565372Y2 - 船舶用エンジンの点火時期制御装置 - Google Patents
船舶用エンジンの点火時期制御装置Info
- Publication number
- JP2565372Y2 JP2565372Y2 JP6378391U JP6378391U JP2565372Y2 JP 2565372 Y2 JP2565372 Y2 JP 2565372Y2 JP 6378391 U JP6378391 U JP 6378391U JP 6378391 U JP6378391 U JP 6378391U JP 2565372 Y2 JP2565372 Y2 JP 2565372Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ignition timing
- engine
- timing control
- speed
- control device
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- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は船舶用エンジンの点火
時期制御装置に関する。
時期制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の船舶用エンジンの点火時期制御装
置では、スロットル開度、エンジン回転数等のエンジン
状態に関する情報を、これらの情報を検出するセンサか
ら受取、これらの情報に応じて、予め決定された所定の
進角に制御するように構成されている。
置では、スロットル開度、エンジン回転数等のエンジン
状態に関する情報を、これらの情報を検出するセンサか
ら受取、これらの情報に応じて、予め決定された所定の
進角に制御するように構成されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
船舶用エンジンの点火時期制御装置により決定される所
定の進角は、完全に暖気状態のエンジンにおいて、理想
的な点火が得られるように設定されたものであり、この
ため、点火時期制御装置に入力される情報以外の要因
(例えばエンジンが暖気状態にない場合)で、エンジン
回転数が低下するとエンジンがストップしてしまう(特
にアイドリング時)不具合を有していた。
船舶用エンジンの点火時期制御装置により決定される所
定の進角は、完全に暖気状態のエンジンにおいて、理想
的な点火が得られるように設定されたものであり、この
ため、点火時期制御装置に入力される情報以外の要因
(例えばエンジンが暖気状態にない場合)で、エンジン
回転数が低下するとエンジンがストップしてしまう(特
にアイドリング時)不具合を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の船舶用エンジンの点火時期制御装置は、エ
ンジン状態に応じて点火時期を予め決定された指定進角
に制御する船舶用エンジンの点火時期制御装置におい
て、一定時間のエンジン平均回転数が所定回転数を下回
った時には点火時期を前記指定進角よりも適宜角度進角
させ、一定時間のエンジン平均回転数が前記所定回転数
以上となった時には点火時期を前記指定進角に復帰させ
る構成を有する。
め、本考案の船舶用エンジンの点火時期制御装置は、エ
ンジン状態に応じて点火時期を予め決定された指定進角
に制御する船舶用エンジンの点火時期制御装置におい
て、一定時間のエンジン平均回転数が所定回転数を下回
った時には点火時期を前記指定進角よりも適宜角度進角
させ、一定時間のエンジン平均回転数が前記所定回転数
以上となった時には点火時期を前記指定進角に復帰させ
る構成を有する。
【0005】
【作用】本考案の船舶用エンジンの点火時期制御装置で
は、点火時期制御装置に入力される情報以外の要因で、
一定時間のエンジン平均回転数が所定回転数を下回った
場合、点火時期が指定進角よりも適宜角度進角されるの
でエンジン回転数が上昇する。一定時間のエンジン平均
回転数が所定回転数以上となれば点火時期が指定進角に
復帰され、通常の指定進角による点火時期制御をおこな
うことができる。
は、点火時期制御装置に入力される情報以外の要因で、
一定時間のエンジン平均回転数が所定回転数を下回った
場合、点火時期が指定進角よりも適宜角度進角されるの
でエンジン回転数が上昇する。一定時間のエンジン平均
回転数が所定回転数以上となれば点火時期が指定進角に
復帰され、通常の指定進角による点火時期制御をおこな
うことができる。
【0006】
【実施例】この考案の第1実施例による点火時期制御装
置を図1及び図2を参照して説明すると、図1におい
て、点火時期制御装置1にはスロットル開度センサ2及
びエンジン回転数センサ3の出力が入力されており、点
火時期制御装置1はこれらの出力信号に基づいてエンジ
ン点火コイル4に進角信号を出力する。
置を図1及び図2を参照して説明すると、図1におい
て、点火時期制御装置1にはスロットル開度センサ2及
びエンジン回転数センサ3の出力が入力されており、点
火時期制御装置1はこれらの出力信号に基づいてエンジ
ン点火コイル4に進角信号を出力する。
【0007】次に上記点火時期制御装置1による制御の
フローチャートを図2を参照して説明すると、まず、ス
テップS1でエンジン回転数センサ3の出力から、一定
時間のエンジン平均回転数Nを算出する。次にステップ
S2に進んで、この平均回転数Nと所定回転数Na(ト
ローリング回転数と同等かそれ以下で、安定して回転す
る域の回転数)とを比較する。平均回転数Nが所定回転
数Na以上であればステップS3に進み、スロットル開
度センサ2及びエンジン回転数センサ3からの出力に応
じて決定される指定進角R(エンジンが完全暖気状態に
ある場合の理想的な進角)の信号をエンジン点火コイル
4に出力する。
フローチャートを図2を参照して説明すると、まず、ス
テップS1でエンジン回転数センサ3の出力から、一定
時間のエンジン平均回転数Nを算出する。次にステップ
S2に進んで、この平均回転数Nと所定回転数Na(ト
ローリング回転数と同等かそれ以下で、安定して回転す
る域の回転数)とを比較する。平均回転数Nが所定回転
数Na以上であればステップS3に進み、スロットル開
度センサ2及びエンジン回転数センサ3からの出力に応
じて決定される指定進角R(エンジンが完全暖気状態に
ある場合の理想的な進角)の信号をエンジン点火コイル
4に出力する。
【0008】一方、平均回転数Nが所定回転数Naを下
回ればステップS2からステップS4に進み、上記指定
進角Rに適宜値の角度R1を加えた進角R+R1の信号
をエンジン点火コイル4に出力する。これによって、エ
ンジン回転数が上昇し、ステップS1に戻って平均回転
数Nが所定回転数Na以上となれば点火進角は上記指定
進角Rに復帰する。
回ればステップS2からステップS4に進み、上記指定
進角Rに適宜値の角度R1を加えた進角R+R1の信号
をエンジン点火コイル4に出力する。これによって、エ
ンジン回転数が上昇し、ステップS1に戻って平均回転
数Nが所定回転数Na以上となれば点火進角は上記指定
進角Rに復帰する。
【0009】従って、本実施例の点火時期制御装置1で
は、エンジンが冷機状態等であってもエンジンの平均回
転数Nは常に所定回転数Na以上に保たれ、アイドリン
グ時等におけるエンジンの停止を未然に防止できる。
は、エンジンが冷機状態等であってもエンジンの平均回
転数Nは常に所定回転数Na以上に保たれ、アイドリン
グ時等におけるエンジンの停止を未然に防止できる。
【0010】次に本考案の第2実施例を図3及び図4を
参照して説明する。図3に示すように、本実施例の点火
時期制御装置10にはスロットル開度センサ2及びエン
ジン回転数センサ3の出力に加えて、図示しないシフト
ノブに設けられたシフト位置スイッチ11の出力が入力
されており、シフト位置スイッチ11はシフトがニュー
トラル(アイドリング)の場合、及び前進・後進(トロ
ーリング)の場合とでシフトポジション信号P1及びP
2をそれぞれ出力する。
参照して説明する。図3に示すように、本実施例の点火
時期制御装置10にはスロットル開度センサ2及びエン
ジン回転数センサ3の出力に加えて、図示しないシフト
ノブに設けられたシフト位置スイッチ11の出力が入力
されており、シフト位置スイッチ11はシフトがニュー
トラル(アイドリング)の場合、及び前進・後進(トロ
ーリング)の場合とでシフトポジション信号P1及びP
2をそれぞれ出力する。
【0011】次に上記点火時期制御装置10による制御
のフローチャートを図4を参照して説明すると、まず上
記実施例と同様なステップS1で平均回転数Nを算出す
る。つぎにステップS5でシフトポジション信号がP1
かP2かを判別し、P1であればステップS6に進み、
平均回転数Nがアイドリング状態に適した所定回転数N
b以上であればステップS7で指定進角Rの信号をエン
ジン点火コイル4に出力する。一方、平均回転数Nが所
定回転数Nbを下回るならばステップS6からステップ
S8に進み、上記指定進角Rに適宜値の角度R1を加え
た進角R+R1の信号をエンジン点火コイル4に出力す
る。
のフローチャートを図4を参照して説明すると、まず上
記実施例と同様なステップS1で平均回転数Nを算出す
る。つぎにステップS5でシフトポジション信号がP1
かP2かを判別し、P1であればステップS6に進み、
平均回転数Nがアイドリング状態に適した所定回転数N
b以上であればステップS7で指定進角Rの信号をエン
ジン点火コイル4に出力する。一方、平均回転数Nが所
定回転数Nbを下回るならばステップS6からステップ
S8に進み、上記指定進角Rに適宜値の角度R1を加え
た進角R+R1の信号をエンジン点火コイル4に出力す
る。
【0012】また、ステップS5でシフトポジション信
号がP2であればステップS9に進み、平均回転数Nが
トローリング状態に適した所定回転数Nc(上記回転数
Nbと異なる値)以上であれば上記ステップS7で指定
進角Rの信号をエンジン点火コイル4に出力する。一
方、平均回転数Nが所定回転数Ncを下回るならばステ
ップS9からステップS10に進み、進角R+R1の信
号をエンジン点火コイル4に出力する。
号がP2であればステップS9に進み、平均回転数Nが
トローリング状態に適した所定回転数Nc(上記回転数
Nbと異なる値)以上であれば上記ステップS7で指定
進角Rの信号をエンジン点火コイル4に出力する。一
方、平均回転数Nが所定回転数Ncを下回るならばステ
ップS9からステップS10に進み、進角R+R1の信
号をエンジン点火コイル4に出力する。
【0013】本実施例の点火時期制御装置10では、ア
イドリング時とトローリング時で異なる所定回転数を基
準として進角制御を行うことができるので、運転状態に
応じてより確実に回転維持をおこなうことができる。
イドリング時とトローリング時で異なる所定回転数を基
準として進角制御を行うことができるので、運転状態に
応じてより確実に回転維持をおこなうことができる。
【0014】
【考案の効果】本考案の船舶用エンジンの点火時期制御
装置では、点火時期制御装置に入力される情報以外の要
因で、エンジン回転数が低下した場合に点火進角を進ま
せることで回転数を上昇させることができるので、エン
ジンの停止等の不具合を防止できる利点を有する。
装置では、点火時期制御装置に入力される情報以外の要
因で、エンジン回転数が低下した場合に点火進角を進ま
せることで回転数を上昇させることができるので、エン
ジンの停止等の不具合を防止できる利点を有する。
【図1】本考案の第1実施例による点火時期制御装置の
ブロック図。
ブロック図。
【図2】図1に示した点火時期制御装置の制御のフロー
チャート。
チャート。
【図3】本考案の第2実施例による点火時期制御装置の
ブロック図。
ブロック図。
【図4】図3に示した点火時期制御装置の制御のフロー
チャート。
チャート。
1,10 点火時期制御装置 2 スロットル開度センサ 3 エンジン回転数センサ
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジン状態に応じて点火時期を予め決
定された指定進角に制御する船舶用エンジンの点火時期
制御装置において、一定時間のエンジン平均回転数が所
定回転数を下回った時には点火時期を前記指定進角より
も適宜角度進角させ、一定時間のエンジン平均回転数が
前記所定回転数以上となった時には点火時期を前記指定
進角に復帰させる構成としたことを特徴とする船舶用エ
ンジンの点火時期制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6378391U JP2565372Y2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 船舶用エンジンの点火時期制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6378391U JP2565372Y2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 船舶用エンジンの点火時期制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510782U JPH0510782U (ja) | 1993-02-12 |
JP2565372Y2 true JP2565372Y2 (ja) | 1998-03-18 |
Family
ID=13239325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6378391U Expired - Lifetime JP2565372Y2 (ja) | 1991-07-16 | 1991-07-16 | 船舶用エンジンの点火時期制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2565372Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-16 JP JP6378391U patent/JP2565372Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0510782U (ja) | 1993-02-12 |
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