JP3464837B2 - 自動変速機の変速動作開始時期検出装置 - Google Patents

自動変速機の変速動作開始時期検出装置

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JP3464837B2
JP3464837B2 JP1771795A JP1771795A JP3464837B2 JP 3464837 B2 JP3464837 B2 JP 3464837B2 JP 1771795 A JP1771795 A JP 1771795A JP 1771795 A JP1771795 A JP 1771795A JP 3464837 B2 JP3464837 B2 JP 3464837B2
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秀樹 関口
要 末広
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速時に
おいてライン油圧やトルクダウン制御等を行うため変速
動作の開始時期(以下、開始点とも言う。)を検出する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車用自動変速機の変速時
に、燃料供給量の低減又は停止,点火時期を遅角制御,
吸入空気流量の減少若しくはそれらの組み合わせ等によ
って機関トルクをダウンさせることにより、変速時にお
ける変速機出力軸トルクの急変を抑制して変速ショック
を緩和するようにしたものがあるが、かかるトルクダウ
ン制御を行う期間は本来変速操作の開始後、トルクの変
化が伝達された後 (トルクフェーズ経過後) 、実際に変
速動作が行われている期間になされるべきものである。
ここで、変速動作が行われているときとは、変速によっ
て変速要素が断続されることにより、自動変速機の出力
軸と入力軸であるトルクコンバータのタービン軸との速
度比が変速前のギア比から変化しはじめて変速終了後の
新たなギア比に落ちつくまでの期間として考えればよ
い。この変速動作期間はイナーシャフェイズと呼ばれて
おり、該変速動作期間の検出は従来種々の方法で行われ
ている。
【0003】例えば、本願出願人等は、タービン回転速
度センサ等を特別に設けることなく、機関回転速度又は
疑似回転速度の一方をトルクコンバータの速度比で補正
して得られた判定用の回転速度と他方とを比較すること
により、変速動作の開始点及び終了点を高精度に検出す
ることができるようにした自動変速機の変速動作期間検
出装置を、特願平6−217594号において提案し
た。
【0004】このものは、例えば、変速機出力軸の回転
速度NO に、変速前のギア比IL と、変速条件に応じて
設定された補正係数Kと、を乗じる一方、トルクコンバ
ータの変速開始時の速度比eS (=NO ×IL /機関回
転速度Ne)で除して、変速前のギア比IL に固定され
ている場合の機関回転速度(=NO ×IL ×K/eS
を変速動作開始点の判定用回転速度NeS として推定
し、実際の機関回転速度Neが、当該判定用回転速度N
S 未満に低下したところを変速動作の開始点として検
出する。そして、変速動作の終了点の検出は、変速機出
力軸の回転速度N O に、変速後のギア比IH と、変速条
件に応じて設定された補正係数K’と、を乗じる一方、
トルクコンバータの変速開始時の速度比eS で除して、
変速前のギア比IH に固定されている場合の機関回転速
度(=NO ×IH ×K’/eS )を変速動作終了点の判
定用回転速度Nee として推定し、実際の機関回転速度
Neが、当該判定用回転速度Nee に到達したところを
変速動作の終了点として検出するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平6−217594号で提案した装置であっても、以
下のような問題がある。即ち、機関回転速度Neは機関
側に設けられたクランクセンサからのパルス信号発生周
期や発生周波数等を利用して検出されるものであり、一
方、変速機の出力軸回転速度Noは出力軸回転センサか
らのパルス信号発生周期や発生周波数を利用して検出す
るようになっている。これは、機関制御には、加・減速
などが頻繁かつ急激である機関制御に適合すべく検出応
答性を良くするために比較的短い周期で発生するクラン
クセンサからの信号を用いるようにする一方、変速機制
御にあっては、変速制御の安定性(アップシフトやダウ
ンシフトの繰り返し等の防止)を重視すべく、機関制御
に比べて検出応答性を低くして比較的長い周期で発生す
る出力軸回転センサからの信号を用いるようにするのが
好ましいこと、或いは取付場所等の制約等のためであ
る。
【0006】従って、例えば、機関回転速度Neと変速
機出力軸回転速度Noとを共に周期計測で求める場合
に、クランクセンサと出力軸回転センサとの間で1回転
当たりのパルス信号発生数が異なり、また機関回転速度
Neと変速機出力軸回転速度Noとの間で回転速度自体
に差があること等から、クランク角センサと出力軸回転
センサとの間で周期計測時期がズレ、延いては機関回転
速度Neと変速機出力軸回転速度Noとの間で検出値の
更新時期にズレが生じることとなる。
【0007】このため、トルクコンバータがロックアッ
プされていても、速度比eS (=N O ×IL /Ne)が
1.0とならない場合があり、変速動作の開始点の検出
に誤差を生じる場合があった。なお、機関回転速度Ne
と変速機出力軸回転速度Noの計測方法が異なる場合で
あっても、同様の問題が生じる。本発明は、このような
従来の問題に鑑みなされたもので、機関回転速度と変速
機出力軸回転速度の検出誤差に伴い発生するトルクコン
バータの速度比の検出誤差を最小限に抑制し、精度良く
変速動作開始時期を検出することができる自動変速機の
変速動作開始時期検出装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明に係る自動変速機の変速動作開始時期検出装置は、図
1に示すように、機関の出力軸に連結されトルクコンバ
ータを介して機関トルクが伝達される自動変速機の変速
制御装置において、機関回転速度を検出する機関回転速
度検出手段と、自動変速機の出力軸の回転速度を検出す
る出力軸回転速度検出手段と、前記機関回転速度と出力
軸回転速度とに基づいてトルクコンバータの速度比を算
出する速度比算出手段と、変速前の自動変速機のギア比
を検出する変速前ギア比検出手段と、前記自動変速機の
出力軸回転速度と前記ギア比とに基づいて疑似タービン
回転速度を推定する疑似タービン回転速度推定手段と、
前記機関回転速度と前記疑似タービン回転速度との何れ
か一方を前記速度比で補正し、補正された一方と他方と
を比較することにより変速動作の開始時期を検出する変
速動作開始時期検出手段と、を備えると共に、加速中変
速時に前記速度比算出手段が算出した速度比が1より大
である場合に、前記速度比を強制的に1に設定する加速
中変速時速度比強制設定手段を含んで構成した。
【0009】また、請求項2,3に記載の発明のよう
に、減速中変速時に前記速度比算出手段が算出した速度
比が1より小である場合に前記速度比を強制的に1に設
定する減速中変速時速度比強制設定手段を、上記加速中
変速時速度比強制設定手段に代えて単独で備えてもよい
し、上記加速中変速時速度比強制設定手段と併せて備え
るようにしてもよい。
【0010】なお、請求項4に記載のように、前記加速
中変速時、或いは前記減速中変速時を、ロード/ロード
特性線に基づいて判断するようにしてもよい。
【0011】
【作用】請求項1の発明に係る装置では、加速中変速時
速度比強制設定手段を介して、実際にはトルクコンバー
タの速度比が1より大とはならないはずなのに、機関回
転速度や出力軸回転速度の算出周期や算出方法等が異な
ることに起因して、演算上1より大となった場合には、
強制的に速度比を1に設定するようにする。従って、機
関回転速度や出力軸回転速度に検出誤差に起因するトル
クコンバータの速度比の算出誤差を最小限に抑制するこ
とができるので、変速動作開始時期を高精度に検出する
ことができ、以って、前記ロックアップ解除,機関トル
ク補正,ライン油圧切換制御等を適切なタイミングで実
行することができ、変速ショック緩和性能や各変速要素
の耐久性を改善することができるようになる。
【0012】なお、請求項2の発明に係る装置では、減
速中変速時速度比強制設定手段を介して、実際にはトル
クコンバータの速度比が1より小とはならないはずなの
に、機関回転速度や出力軸回転速度の算出周期や算出方
法等が異なることに起因して、演算上1より小となった
場合には、強制的に速度比を1に設定するようにする。
従って、機関回転速度や出力軸回転速度に検出誤差に起
因するトルクコンバータの速度比の算出誤差を最小限に
抑制することができるので、変速動作開始時期を高精度
に検出することができ、以って、前記ロックアップ解
除,機関トルク補正,ライン油圧切換制御等を適切なタ
イミングで実行することができ、変速ショック緩和性能
や各変速要素の耐久性を改善することができるようにな
る。
【0013】また、請求項3の発明に係る装置では、加
速中変速時速度比強制設定手段と減速中変速時速度比強
制設定手段とを介して、実際にはトルクコンバータの速
度比が1となるはずなのに、機関回転速度や出力軸回転
速度の算出周期や算出方法等が異なることに起因して、
演算上1とならない場合には、強制的に速度比を1に設
定するようにする。従って、請求項1,請求項2の発明
の上記作用効果を同時に奏することができるようにな
る。
【0014】また、請求項4の発明に係る装置では、加
速中変速時、或いは減速中変速時を、ロード/ロード特
性線に基づいて判断するようにする。これにより、簡単
な構成により、加速中変速時(以下、パワーオンシフト
時とも言う。)或いは減速中変速時(以下、パワーオフ
シフト時とも言う。)を判断することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。本実施例の構成を示す図2において、機関1の
出力側に自動変速機2が接続されている。自動変速機2
は、機関1の出力側に介在するトルクコンバータ3と、
このトルクコンバータ3を介して連結された歯車式変速
機4と、この歯車式変速機4中の各種変速要素の結合・
解放操作を行う油圧アクチュエータ5とを備える。油圧
アクチュエータ5に対する作動油圧は、図示しない各種
の電磁バルブを介してON・OFF制御される。
【0016】コントロールユニット6には、各種のセン
サからの信号が入力される。前記各種のセンサとして
は、機関1の吸気系のスロットル弁7の開度TVOを検
出するスロットルセンサ8が設けられている。また、機
関1のクランク軸又はこれに同期して回転する軸にクラ
ンク角センサ9が設けられている。このクランク角セン
サ9からの信号は、クランク軸回転と連動する所定クラ
ンク角度毎に設けられた外周溝(或いは孔)を有する円
板を介して発生する所定クランク角度毎のパルス信号
で、その発生周期より機関回転速度Neが算出される。
【0017】また、自動変速機2の出力軸10の回転速度
O を検出する出力軸回転速度センサ11が設けられてい
る。この出力軸回転速度センサ11からの信号は、例えば
出力軸10と連動する回転体に刻まれた歯形や溝等を利用
して発生する所定回転角毎のパルス信号で、その発生周
期より出力軸回転速度NO が算出される。なお、該出力
軸回転速度センサ11は、車速の検出を兼ねるものであ
る。
【0018】前記コントロールユニット6は、運転者が
操作するセレクトレバーの操作位置信号に基づきセレク
トレバーがDレンジの状態では、スロットル弁開度TV
Oと車速VSPとに従って1速〜4速の変速位置を自動
設定し、油圧アクチュエータ5を介して歯車式変速機4
をその変速位置に制御する変速制御を行うと同時に、変
速動作 (イナーシャフェイズ) の開始点を検出し、変速
動作に起因する変速ショックを緩和するため機関トルク
を燃料供給量,点火時期,吸入空気流量等によって補正
することができるようになっている。同じく変速動作期
間中のライン油圧を切換制御し、変速動作開始点検出時
はトルクコンバータ3のロックアップクラッチを解除す
ることができるようになっている。
【0019】ここで、本実施例における速度比算出手
段、疑似タービン回転速度推定手段、変速動作開始時期
検出手段、加速中変速時速度比強制設定手段、減速中変
速時速度比強制設定手段としての機能をソフトウェア的
に備えたコントロールユニット6が行なう変速動作開始
点検出ルーチンについて、図3のフローチャートに従っ
て説明する。
【0020】ステップ(図ではSと記す。以下同様) 1
では、クランク角センサ9からのパルス信号に基づき機
関回転速度Neを算出する。また、出力軸回転速度セン
サ11からのパルス信号に基づき出力軸回転速度No、及
び車速VSPを算出する。ステップ2では、現在のトル
クコンバータの速度比es (=No×IL /Ne)を演
算する。なお、NO ×IL は、自動変速機2の入力軸10
つまりトルクコンバータ3のタービン軸の回転速度であ
る。
【0021】ステップ3では、速度比設定フラグFlag
が1(Flag =1は、既に、速度比es が設定されてい
る状態を表す。)か否かを判断する。NOであればステ
ップ4へ進み、YESであればステップ12へ進む。ステ
ップ4では、変速要求があるか否かを判断する。YES
の場合には、ステップ5へ進み、NOの場合にはステッ
プ15へ進む。かかる判断は、運転者のシフトセレクタの
操作の有無や通常の変速マップ(スロットル弁開度TV
Oと車速VSPとに基づいて変速段を選択するマップ)
等に基づいて判断される。
【0022】ステップ5では、現在のスロットル弁開度
TVOと、図4に示すような所謂ロード(Road)/
ロード(Load)特性線と、を比較する。R/L特性
線は、ギア比毎に定められ、車速VSPが得られるスロ
ットル弁開度TVO線を意味する(即ち、現在の車速V
SPに対して加速度を0に維持できるスロットル弁開度
TVOを意味する)。
【0023】TVO≧R/LTVO(パワーオンシフ
ト)である場合には、ステップ6へ進む。TVO<R/
LTVO(パワーオフシフト)であれば、ステップ10へ
進む。ここにおいて、当該ステップ5が、加速中変速時
(パワーオンシフト時)か減速中変速時(パワーオフシ
フト時)かを判別する手段を構成する。ステップ6で
は、ステップ2で演算されたトルクコンバータの速度比
s と1とを比較する。速度比es >1であれば、ステ
ップ7へ進む。速度比es ≦1であれば、そのままステ
ップ8へ進む。
【0024】ステップ7では、ステップ2における演算
結果に拘わらず、速度比es を1に強制的に設定する。
即ち、機関回転速度Neや出力軸回転速度Noの算出周
期や算出方法等が異なることに起因して、演算上は、ト
ルクコンバータの速度比esが1より大となる場合があ
るが、実際には、パワーオンシフト時は、トルクコンバ
ータの速度比es は1より大きくはならないので、速度
比es >1の結果を用いると、後述の変速動作開始点等
の検出に誤差を招くことになるからである。これによ
り、速度比es の演算上の誤差を無くして、後述の変速
動作開始点等の検出精度を維持することができる。
【0025】なお、ステップ5において、TVO<R/
LTVO(パワーオフシフト)の場合にはステップ10へ
進むが、ステップ10では、ステップ2で演算された速度
比e s と1とを比較する。速度比es ≧1であれば、そ
のままステップ8へ進む。速度比es <1であれば、ス
テップ11へ進む。
【0026】ステップ11では、パワーオフシフト時は、
速度比es は1より小となることはないので、ステップ
2における演算結果に拘わらず、速度比es を1に強制
的に設定して、ステップ8へ進む。即ち、機関回転速度
Neや出力軸回転速度Noの算出周期や算出方法等が異
なることに起因する速度比es の演算上の誤差を最小に
して、後述の変速動作開始点等の検出精度を維持するた
めである。
【0027】ステップ8では、演算された、或いは強制
設定された速度比es を、後述の変速動作期間検出ルー
チンで用いる速度比eO としてセットする。ステップ9
では、速度比設定フラグFlag を1にセットして、ステ
ップ12へ進む。ステップ12では、ステップ8でセットし
たトルクコンバータの速度比eO と、補正係数Kとを用
いて、機関回転速度Ne と比較して変速動作開始点を判
断するための判定用回転速度Nes(=NO ×IL ×K/
s )を演算し、現在の機関回転速度Ne と前記判定用
回転速度Nesとを比較する。なお、補正係数Kの値につ
いては、固定値でもよいが、変速時の種々の条件によっ
て可変に設定することが望ましい。即ち、変速判断時か
ら実際にイナーシャフェイズが開始するまでに速度比が
変化するため、これを補正するために補正係数Kを設け
ているわけであるから、変速判断時から実際にイナーシ
ャフェイズが開始するまでの速度比の変化が大きいほど
Kを大きくすればよい。また、機関負荷については、負
荷が大きいほど速度比の変化は小さい (変速判断時の速
度比が1に近いため) ので補正係数Kも小さい値に設定
し、車速については、車速が大きいほど同様に速度比の
変化が小さい (変速判断時の速度比が1に近いため) の
で補正係数Kも小さい値に設定し、シフトパターンにつ
いては、車速と同じ考え方でパワーパターン (変速点が
低速側にシフトしたパターン) では通常のノーマルパタ
ーンのときより速度比の変化が小さいので補正係数Kも
小さい値に設定し、ロックアップクラッチのON,OF
Fについては、ONのときは速度比変化が大きいのでO
FFのときより補正係数Kを大きい値に設定する。これ
らは、夫々の条件のみで決定してもよいが、幾つか若し
くは全ての条件を考慮した値に設定すればより好ましい
値が得られる。例えば、夫々の値を乗算した値を正規化
する等によって求められる。即ち、補正係数Kは、特願
平6−217594号において開示したものと同様であ
ってよい。
【0028】そして、現在の機関回転速度Ne と前記判
定用回転速度Nesとの比較結果が、Ne ≧Nesであれ
ば、変速開始時期ではないと判断して、ステップ1へリ
ターンする。一方、Ne <Nesと判定されると、ステッ
プ13へ進み、その時が変速動作開始点であると判断し
て、ステップ14へ進み、速度比設定フラグFlag を0に
セットして、本フローを終了する。
【0029】このように、本実施例によれば、実際には
トルクコンバータの速度比es が1となるはずなのに、
機関回転速度Neや出力軸回転速度Noの算出周期や算
出方法等が異なることに起因して、演算上1とならない
場合には、強制的に速度比e s を1に設定するようにし
たので、機関回転速度Neと変速機出力軸回転速度No
の検出誤差があっても、トルクコンバータの速度比es
の検出誤差を最小限に抑制することができるので、変速
動作開始点を高精度に検出することができ、以って、前
記ロックアップ解除,機関トルク補正,ライン油圧切換
制御等を適切なタイミングで実行することができ、変速
ショック緩和性能や各変速要素の耐久性を改善すること
ができる。
【0030】尚、本実施例では、疑似タービン回転速度
の方をトルクコンバータの速度比で補正 (除算) して得
られた機関回転速度相当の値を実際の機関回転速度と比
較する構成としたが、実際の機関回転速度の方を速度比
で補正 (乗算) して得られたタービン回転速度相当の値
を疑似タービン回転速度と比較する構成としてもよく、
両者は全く等価であることは説明するまでもない。
【0031】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、実際にはトルクコンバータの速度比が1となるはず
なのに、機関回転速度や出力軸回転速度の算出周期や算
出方法等が異なることに起因して、演算上1とならない
場合には、強制的に速度比を1に設定するようにしたの
で、機関回転速度や出力軸回転速度に検出誤差に起因す
るトルクコンバータの速度比の算出誤差を最小限に抑制
することができるので、変速動作開始時期を高精度に検
出することができ、以って、前記ロックアップ解除,機
関トルク補正,ライン油圧切換制御等を適切なタイミン
グで実行することができ、変速ショック緩和性能や各変
速要素の耐久性を改善することができる。
【0032】また、請求項4の発明のように、加速中変
速時、或いは減速中変速時を、ロード/ロード特性線に
基づいて判断するようにしたので、簡単な構成により、
加速中変速時或いは減速中変速時を判断することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を説明するブロック図。
【図2】本発明の一実施例の全体システム構成図。
【図3】同上実施例の変速動作開始時期検出ルーチンを
説明するフローチャート。
【図4】ロード/ロード特性線の一例を示す図。
【符号の説明】
1 機関 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 6 コントロールユニット 8 スロットルセンサ 9 クランク角センサ 10 変速機出力軸 11 出力軸回転速度センサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−38748(JP,A) 特開 平2−221758(JP,A) 特開 平5−99320(JP,A) 特開 平4−145256(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 63/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の出力軸に連結されトルクコンバータ
    を介して機関トルクが伝達される自動変速機の変速制御
    装置において、 機関回転速度を検出する機関回転速度検出手段と、 自動変速機の出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速
    度検出手段と、 前記機関回転速度と出力軸回転速度とに基づいてトルク
    コンバータの速度比を算出する速度比算出手段と、 変速前の自動変速機のギア比を検出する変速前ギア比検
    出手段と、 前記自動変速機の出力軸回転速度と前記ギア比とに基づ
    いて疑似タービン回転速度を推定する疑似タービン回転
    速度推定手段と、 前記機関回転速度と前記疑似タービン回転速度との何れ
    か一方を前記速度比で補正し、補正された一方と他方と
    を比較することにより変速動作の開始時期を検出する変
    速動作開始時期検出手段と、 を備えると共に、 加速中変速時に前記速度比算出手段が算出した速度比が
    1より大である場合に、前記速度比を強制的に1に設定
    する加速中変速時速度比強制設定手段を含んで構成した
    ことを特徴とする自動変速機の変速動作開始時期検出装
    置。
  2. 【請求項2】機関の出力軸に連結されトルクコンバータ
    を介して機関トルクが伝達される自動変速機の変速制御
    装置において、 機関回転速度を検出する機関回転速度検出手段と、 自動変速機の出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速
    度検出手段と、 前記機関回転速度と出力軸回転速度とに基づいてトルク
    コンバータの速度比を算出する速度比算出手段と、 変速前の自動変速機のギア比を検出する変速前ギア比検
    出手段と、 前記自動変速機の出力軸回転速度と前記ギア比とに基づ
    いて疑似タービン回転速度を推定する疑似タービン回転
    速度推定手段と、 前記機関回転速度と前記疑似タービン回転速度との何れ
    か一方を前記速度比で補正し、補正された一方と他方と
    を比較することにより変速動作の開始時期を検出する変
    速動作開始時期検出手段と、 を備えると共に、 減速中変速時に前記速度比算出手段が算出した速度比が
    1より小である場合に、前記速度比を強制的に1に設定
    する減速中変速時速度比強制設定手段を含んで構成した
    ことを特徴とする自動変速機の変速動作開始時期検出装
    置。
  3. 【請求項3】機関の出力軸に連結されトルクコンバータ
    を介して機関トルクが伝達される自動変速機の変速制御
    装置において、 機関回転速度を検出する機関回転速度検出手段と、 自動変速機の出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速
    度検出手段と、 前記機関回転速度と出力軸回転速度とに基づいてトルク
    コンバータの速度比を算出する速度比算出手段と、 変速前の自動変速機のギア比を検出する変速前ギア比検
    出手段と、 前記自動変速機の出力軸回転速度と前記ギア比とに基づ
    いて疑似タービン回転速度を推定する疑似タービン回転
    速度推定手段と、 前記機関回転速度と前記疑似タービン回転速度との何れ
    か一方を前記速度比で補正し、補正された一方と他方と
    を比較することにより変速動作の開始時期を検出する変
    速動作開始時期検出手段と、 を備えると共に、 加速中変速時に前記速度比算出手段が算出した速度比が
    1より大である場合に、前記速度比を強制的に1に設定
    する加速中変速時速度比強制設定手段と、 減速中変速時に前記速度比算出手段が算出した速度比が
    1より小である場合に、前記速度比を強制的に1に設定
    する減速中変速時速度比強制設定手段と、 を含んで構成したことを特徴とする自動変速機の変速動
    作開始時期検出装置。
  4. 【請求項4】前記加速中変速時、或いは前記減速中変速
    時を、ロード/ロード特性線に基づいて判断することを
    特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つに記載の自
    動変速機の変速動作開始時期検出装置。
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