JP3291878B2 - 自動変速機のロックアップ制御装置 - Google Patents

自動変速機のロックアップ制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載した自動変
速機のロックアップ制御を行う装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、伝動効率の向上により燃
費を良くする目的で、トルクコンバータを、これによる
トルク増大機能やトルク変動吸収機能が不要な車両運転
状態のもとでは、入出力要素間が直結されたロックアッ
プ状態にし得るようにしたロックアップ式のものに切り
換えられる傾向にある。
【0003】この種トルクコンバータをロックアップ制
御するに当たっては従来、例えば本願出願人の発行にな
る「NISSAN RE4R01A型フルレンジ電子制
御オートマチックトランスミッション整備要領書」に記
載の自動変速機に見られる如く、特定変速段または各変
速段毎に、図5にaで境界を例示するようにスロットル
開度TH(エンジン負荷)と車速Vとで規定されたロッ
クアップ領域およびコンバータ領域のいずれの走行状態
であるかを判別し、判別結果に応じてトルクコンバータ
を、入出力要素間が直結されたロックアップ状態にした
り、この直結が解かれたコンバータ状態にするのが常套
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
ロックアップ制御技術では、単に上記の判別結果に応じ
てトルクコンバータをロックアップさせるだけであった
ため、車両の惰性走行中でも、トルクコンバータのコン
バータ状態からロックアップ状態への切り換えがなされ
ることとなり、以下の問題を生ずる。
【0005】即ち、車両の惰性走行ではエンジンのスロ
ットルバルブを閉じ気味にしており、従ってエンジン回
転数がかなり低くなる。一方、トルクコンバータのロッ
クアップは、自動変速機の変速制御と同様に、エンジン
駆動されるポンプからの作動油でなされるが、惰性走行
中は上記の通りエンジン回転数が低いためポンプからの
作動油量も少ない。この少ない作動油量は、トルクコン
バータのロックアップ状態を完全に保つことを困難に
し、ロックアップクラッチフェーシングの早期磨耗を惹
起して耐久性を低下させる。
【0006】このロックアップ不安定域は図5に斜線を
付して示すように、車速毎にこれを保つために必要なス
ロットル開度を表す所謂ロードロード線bよりも低スロ
ットル開度の領域として表される。
【0007】この問題解決のためには、常識的には車両
の惰性走行を検知し、この惰性走行中、たとえトルクコ
ンバータをロックアップすべきロックアップ領域でも、
該ロックアップを禁止して、トルクコンバータを、入出
力要素間の直結が解かれたコンバータ状態で作用するよ
うに制御することが考えられる。
【0008】しかし、かかるロックアップ禁止制御では
以下の問題が生ずることを確かめた。つまり先ず、図5
に示すようにロックアップ領域内で点VからWへとスロ
ットル開度THを低下させてロックアップ不安定域に入
った場合を説明するに、この不安定域に入って直ちにロ
ックアップを解除すると、トルクコンバータの入出力要
素間における相対回転で表されるスリップ量が急上昇し
て、振動を生じる。また、同図に示すようにコンバータ
領域で点XからYへとスロットル開度THを低下させて
ロックアップ不安定域に入った後、このロックアップ不
安定域から外れたロックアップ領域の点Zまでスロット
ル開度THを増大させた場合を説明するに、ロックアッ
プ不安定域に入って直ちにロックアップを解除すると、
ロックアップ制御のハンチングを生じ、制御が不安定に
なる。
【0009】本発明は基本的には、惰性走行中はロック
アップ領域でも、ロックアップを禁止してトルクコンバ
ータを、入出力要素間の直結が解かれたコンバータ状態
に保持することにより、惰性走行中の作動油量不足に伴
うロックアップクラッチフェーシングの早期磨耗に係わ
る前記の問題を解消することを骨子とするが、更に、当
該ロックアップの禁止に時間遅れを持たせて、図5の2
例につき説明した、トルクコンバータスリップ量の急増
に伴う振動の問題や、ロックアップ制御の不安定に関す
る問題をも解消することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的のため第1発明
による自動変速機のロックアップ制御装置は、図1に概
念を示す如く、トルクコンバータスリップ量を0に制限
するようロックアップ可能なトルクコンバータを伝動系
に有する自動変速機を搭載した車両であって、ロックア
ップ領域検知手段が車両の運転状態から、該トルクコン
バータをロックアップすべきロックアップ領域であるの
を検知する時、トルクコンバータをロックアップさせる
ようにした自動変速機のロックアップ制御装置におい
て、前記トルクコンバータスリップ量が設定値未満にな
った状態から車両の惰性走行を検知する惰性走行検知手
段と、この惰性走行中は、前記ロックアップ領域検知手
段によりロックアップ領域であることが検知されても、
トルクコンバータのロックアップを禁止してトルクコン
バータスリップ量を全く制限しないようにするロックア
ップ禁止手段と、前記惰性走行検知手段により惰性走行
が検知されている時間を計測する惰性走行時間計測手段
と、この手段により計測された惰性走行時間が、前記ロ
ックアップの禁止によっても問題となるトルクコンバー
タスリップ量の急上昇やロックアップ制御の不安定を生
じなくなる設定時間になるまでの間、前記ロックアップ
禁止手段によるロックアップ禁止作動を遅延させるロッ
クアップ禁止作動遅延手段とを設けて構成したことを特
徴とするものである。
【0011】また第2発明は、上記第1発明における惰
性走行検知手段を特に以下の如くに、つまり、前記トル
クコンバータスリップ量を求める時に必要な自動変速機
の入力回転数を、自動変速機の出力回転数およびギヤ比
から演算により求めるよう構成し、さらに、該演算によ
り自動変速機の入力回転数を求めることができなくな
る、自動変速機の変速中およびエンジンブレーキが効か
ない伝動状態では、上記第1発明におけるロックアップ
禁止手段を非作動にして前記ロックアップ領域検知手段
によるロックアップ領域の検知に応じたトルクコンバー
タのロックアップを行わせるよう構成したことを特徴と
するものである。
【0012】
【作用】第1発明においては、ロックアップ領域検知手
段が車両の運転状態から、ロックアップすべきでないコ
ンバータ領域か、ロックアップすべきロックアップ領域
かを検知し、トルクコンバータは当該検知結果に応じコ
ンバータ状態にされたり、ロックアップ状態にされる。
【0013】ところで、惰性走行検知手段がトルクコン
バータスリップ量から車両の惰性走行を検知している間
は、上記ロックアップ領域検知手段が車両の運転状態か
ら、トルクコンバータをロックアップすべきロックアッ
プ領域であるのを検知しても、ロックアップ禁止手段が
トルクコンバータのロックアップを禁止してトルクコン
バータスリップ量を全く制限しないようにする。よっ
て、惰性走行中の低エンジン回転に起因した作動油量不
足に伴うロックアップクラッチフェーシングの早期磨耗
に関する前記の問題を解消することができる。
【0014】なお惰性走行時間計測手段は、上記惰性走
行検知手段により惰性走行が検知されている時間を計測
し、この惰性走行時間が、上記ロックアップの禁止によ
っても問題となるトルクコンバータスリップ量の急上昇
やロックアップ制御の不安定を生じなくなる設定時間に
なるまでの間、ロックアップ禁止作動遅延手段は上記ロ
ックアップ禁止手段によるロックアップ禁止作動を遅延
させる。かようにロックアップの禁止に時間遅れを持た
せることにより、図5につき前述したトルクコンバータ
スリップ量の急増に伴う振動の問題や、ロックアップ制
御の不安定に関する問題をも解消することができる。
【0015】第2発明においては、上記第1発明の惰性
走行検知手段が特に、惰性走行の検知に際し用いるトル
クコンバータスリップ量を求める時必要な自動変速機の
入力回転数を、自動変速機の出力回転数およびギヤ比か
ら演算により求める。さらに、該演算により自動変速機
の入力回転数を求めることができなくなる、自動変速機
の変速中およびエンジンブレーキが効かない伝動状態で
は、上記第1発明におけるロックアップ禁止手段を非作
動にして前記ロックアップ領域検知手段によるロックア
ップ領域の検知に応じたトルクコンバータのロックアッ
プを行わせる。よって、自動変速機の変速中およびエン
ジンブレーキが効かない伝動状態では上記惰性走行検知
手段が自動変速機の入力回転数、従ってトルクコンバー
タスリップ量を求めることができず、惰性走行の検知を
行い得ないのに、前記のロックアップ禁止作動を実行し
て、これが不正確になる弊害をなくすことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図2は、本発明一実施の態様になる自動変速
機のロックアップ制御装置を示し、この図において、1
はエンジン、2は前記文献に記載されたと同様な自動変
速機である。自動変速機2はトルクコンバータ3を経て
エンジン1の動力を入力され、選択変速段に応じたギヤ
比で入力回転を変速し、出力軸4に伝達するものとす
る。
【0017】ここで自動変速機2は、コントロールバル
ブ5内におけるシフトソレノイド6,7のON,OFF
の組み合わせにより選択変速段を決定され、トルクコン
バータ3はコントロールバルブ5内におけるロックアッ
プソレノイド8のON,OFFによりコンバータ状態ま
たはロックアップ状態にされるものとする。なお自動変
速機2は、エンジンブレーキ不能な変速段(ここでは第
2速および第3速)でも、所要に応じオーバーランクラ
ッチソレノイド13のONによりエンジンブレーキが効
く伝動状態にされるものとする。従って、上記のエンジ
ンブレーキ不能な変速段が選択されていて、且つ、オー
バーランクラッチソレノイド13がOFFされている
間、自動変速機はエンジンブレーキの効かない伝動状態
にされること勿論である。
【0018】シフトソレノイド6,7のON,OFF、
ロックアップソレノイド8のON,OFF、およびオー
バーランクラッチソレノイド8のON,OFFは、コン
トローラ9によりこれらを制御し、このコントローラ9
には、エンジン1の回転数(トルクコンバータ3の入力
回転数)Neを検出するエンジン回転センサ10からの
信号、エンジン1のスロットル開度THを検出するスロ
ットル開度センサ11からの信号、および変速機出力軸
4の回転数(車速V)を検出する車速センサ12からの
信号を夫々入力する。
【0019】コントローラ9はこれら入力情報に基づ
き、図示しなかったが、周知の演算により以下の変速制
御を行う。つまり先ず、スロットル開度THおよび車速
Vから現在の運転状態に最適な変速段を、例えばテーブ
ルルックアップ方式により求め、この最適変速段が選択
されるよう、シフトソレノイド6,7をON,OFFさ
せて所定の変速を行う。そして、エンジンブレーキ不能
な第2速および第3速で、コントローラ9は必要に応じ
てオーバーランクラッチソレノイド13をONにするこ
とにより、これら変速段でも自動変速機2をエンジンブ
レーキが効く状態にすることができる。
【0020】コントローラ9は、かかる変速制御の他
に、図3の制御プログラムを実行して、以下に説明する
トルクコンバータ3のロックアップ制御を行う。先ず、
ステップ21でエンジンスロットル開度TH、車速Vお
よびエンジン回転数Neを読み込む。そしてステップ2
2で、自動変速機2がシフトソレノイド6,7のON,
OFF切り換えによる変速中であるか、若しくはエンジ
ンブレーキが得られない変速段でオーバーランクラッチ
ソレノイド13もONされておらず、自動変速機がエン
ジンブレーキの効かない伝動状態であると判別する場
合、ステップ23で通常のロックアップ制御を実行す
る。
【0021】通常のロックアップ制御に当たっては例え
ば、特定変速段または各変速段毎に、図5にaで境界を
例示するようにスロットル開度THと車速Vとで規定さ
れたロックアップ領域およびコンバータ領域のいずれの
走行状態であるかを判別し、判別結果に応じて図2のロ
ックアップソレノイド8を介し、トルクコンバータ3を
ロックアップさせたり、コンバータ状態にする。
【0022】ステップ22で、自動変速機が変速中でも
なく、エンジンブレーキの効かない伝動状態でもないと
判別する場合、制御をステップ24〜29に進めて、本
発明の狙いとするロックアップ制御を、以下の如くに行
う。つまり、先ずステップ24で、ステップ23におけ
ると同様にして、スロットル開度THおよび車速Vから
ロックアップ領域であるか否かをチェックする。ロック
アップ領域でなければ、即ちコンバータ領域であれば、
ステップ28で、領域判定結果に符合させて、ロックア
ップソレノイド8を介し、トルクコンバータ3をスリッ
プ回転を全く制限しないコンバータ状態にする。
【0023】ステップ24でロックアップ領域と判別す
る場合、惰性走行中か否かを判定する。この判定に際し
ては、先ずトルクコンバータ3の出力回転数であるター
ビン回転数Ntを演算する。この演算に当たっては、セ
ンサ12により検出した変速機出力回転数、およびシフ
トソレノイド6,7のON,OFFの組み合わせから判
る選択変速段に対応した現在のギヤ比から、両者の乗算
により変速機入力回転数であるトルクコンバータ3のタ
ービン回転数Ntを求める。そして、トルクコンバータ
3の入出力回転数Ne,Ntの差により求められるトル
クコンバータ3のスリップ量(Ne−Nt)が、図5の
ロードロード線bに対応した設定スリップ量ΔNs未満
か否かにより、図5のロックアップ不安定域に入った惰
性走行か否かをチェックする。
【0024】惰性走行状態でなければ、エンジン回転数
が十分に高く、作動油量も十分でロックアップが不確実
になることもないから、ステップ29で、トルクコンバ
ータ3をステップ24での上記の領域判定結果に符合さ
せて、スリップ量が0のロックアップ状態にすべく、ロ
ックアップ指令をロックアップソレノイド8に出力す
る。
【0025】しかして、ステップ25でロックアップ不
安定域の惰性走行状態であると判別した場合は、制御を
ステップ26に進めて、ロックアップの禁止によっても
前記した問題となるようなトルクコンバータスリップ量
の急上昇やロックアップ制御の不安定を生じなくなる設
定時間Tsが経過するまでそのまま待機し、その後にス
テップ27で再度、ステップ25におけると同様にし
て、惰性走行状態であるか否かをチェックする。つま
り、惰性走行状態が図4に示す設定時間Ts以上継続す
るか否かを判定し、惰性走行状態が設定時間Ts以上継
続しなければ、ステップ29で上記ステップ24におけ
る領域判定結果に符合させて、トルクコンバータ3をロ
ックアップ状態にし、惰性走行状態が設定時間Ts以上
継続する場合にはじめて、この設定時間Ts経過後の時
間中ステップ28の実行により、ロックアップ領域であ
ってもトルクコンバータ3をコンバータ状態にし、結果
としてロックアップの禁止を行う。
【0026】以上の制御によれば図4に示すように、惰
性走行中ロックアップ領域でもトルクコンバータ3のロ
ックアップを禁止して、作動油量不足に伴うロックアッ
プクラッチフェーシングの早期磨耗に関する問題を解消
することを狙った、ロックアップ禁止制御を、惰性走行
開始から設定時間Tsが経過するまで遅延させることと
なる。従って、この遅延を行わないで惰性走行になると
直ちにロックアップを禁止する場合に生ずる前記の問
題、つまり、図5に示すロックアップ領域内の点Vから
Wへとスロットル開度THを低下させる運転状態の変化
に呼応して直ちにロックアップを解除すると、トルクコ
ンバータのスリップが急上昇して、振動を生じるが、上
記の遅延はかかる振動の問題を解消することができる。
また、同じく図5に示すようにコンバータ領域内の点X
からYへとスロットル開度THを低下させてロックアッ
プ不安定域に入った後、このロックアップ不安定域から
外れたロックアップ領域の点Zまでスロットル開度TH
を増大させた場合に、ロックアップ不安定域に入って直
ちにロックアップを解除すると、ロックアップ制御のハ
ンチングを生じ、制御が不安定になるが、上記の遅延は
この問題をも解消することができる。
【0027】なお、図3のステップ24,27で惰性走
行を判定するに当たって用いるタービン回転数(変速機
入力回転数)Ntは、変速機出力回転数と現在の選択変
速段から判るギヤ比との乗算により求めることから、自
動変速機の変速中やエンジンブレーキが効かない伝動状
態では、タービン回転数Ntを正確に演算することがで
きない。それにもかかわらず、自動変速機の変速中やエ
ンジンブレーキが効かない伝動状態でも、上記のロック
アップ禁止作動遅延制御をそのまま実行するのでは、ス
テップ25,27での惰性走行判定結果が不正確になっ
て上記のロックアップ禁止作動遅延制御がでたらめにな
るが、本例ではステップ22において、自動変速機の変
速中やエンジンブレーキが効かない伝動状態では、上記
のロックアップ禁止作動遅延制御を行わせず、ステップ
23での通常制御を行わせることから、上記のでたらめ
なロックアップ禁止作動遅延制御がなされるのを防止す
ることができる。
【0028】
【発明の効果】かくして第1発明のロックアップ制御装
置は、請求項1に記載の如く、車両の惰性走行中はロッ
クアップ領域であってもトルクコンバータのロックアッ
プを禁止してトルクコンバータのスリップ量を全く制限
しない構成としたから、惰性走行中の作動油量不足に伴
うロックアップクラッチフェーシングの早期磨耗を解消
することができ、また当該ロックアップ禁止作動を、惰
性走行時間が前記の設定時間になるまでの間は遅延させ
る構成としたから、図5につき前述した如く、惰性走行
に入ると同時にロックアップ禁止作動を行わせる場合に
生じた、トルクコンバータスリップ量の急増に伴う振動
の問題や、ロックアップ制御の不安定に関する問題を解
消することができる。
【0029】また第2発明においては請求項2に記載の
如く、第1発明の惰性走行の検知に当たり用いるトルク
コンバータスリップ量を求める時に必要な自動変速機の
入力回転数を、自動変速機の出力回転数およびギヤ比か
ら演算により求めることとするが、当該演算により自動
変速機の入力回転数を求めることができなくなる、自動
変速機の変速中およびエンジンブレーキが効かない伝動
状態では、上記第1発明におけるロックアップ禁止手段
を非作動にして前記ロックアップ領域検知手段によるロ
ックアップ領域の検知に応じたトルクコンバータのロッ
クアップを行わせる構成としたから、自動変速機の変速
中およびエンジンブレーキが効かない伝動状態では自動
変速機の入力回転数、従ってトルクコンバータスリップ
量を求めることができず、上記による惰性走行の検知が
できないのに、前記のロックアップ禁止作動を実行し
て、これが不正確になるといった弊害をなくすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機のロックアップ制御装
置を示す概念図である。
【図2】本発明ロックアップ制御装置の一実施例を示す
システム図である。
【図3】同例におけるコントローラが実行するロックア
ップ制御プログラムのフローチャートである。
【図4】同例におけるトルクコンバータのロックアップ
禁止期間を例示する時系列線図である。
【図5】通常のトルクコンバータのロックアップ領域お
よびコンバータ領域を示す線図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 トルクコンバータ 5 コントロールバルブ 6 シフトソレノイド 7 シフトソレノイド 8 ロックアップソレノイド 9 コントローラ 10 エンジン回転センサ 11 スロットル開度センサ 12 車速センサ 13 オーバーランクラッチソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 61/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータスリップ量を0に制限
    するようロックアップ可能なトルクコンバータを伝動系
    に有する自動変速機を搭載した車両であって、 ロックアップ領域検知手段が車両の運転状態から、該ト
    ルクコンバータをロックアップすべきロックアップ領域
    であるのを検知する時、トルクコンバータをロックアッ
    プさせるようにした自動変速機のロックアップ制御装置
    において、 前記トルクコンバータスリップ量が設定値未満になった
    状態から車両の惰性走行を検知する惰性走行検知手段
    と、 この惰性走行中は、前記ロックアップ領域検知手段によ
    りロックアップ領域であることが検知されても、トルク
    コンバータのロックアップを禁止してトルクコンバータ
    スリップ量を全く制限しないようにするロックアップ禁
    止手段と、前記惰性走行検知手段により惰性走行が検知
    されている時間を計測する惰性走行時間計測手段と、 この手段により計測された惰性走行時間が、前記ロック
    アップの禁止によっても問題となるトルクコンバータス
    リップ量の急上昇やロックアップ制御の不安定を生じな
    くなる設定時間になるまでの間、前記ロックアップ禁止
    手段によるロックアップ禁止作動を遅延させるロックア
    ップ禁止作動遅延手段とを具備することを特徴とする自
    動変速機のロックアップ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記惰性走行検知手段は、前記トルクコ
    ンバータスリップ量を求める時に必要な自動変速機の入
    力回転数を、自動変速機の出力回転数およびギヤ比から
    演算により求めるよう構成し、 該演算により自動変速機の入力回転数を求めることがで
    きなくなる、自動変速機の変速中およびエンジンブレー
    キが効かない伝動状態では、前記ロックアップ禁止手段
    を非作動にして前記ロックアップ領域検知手段によるロ
    ックアップ領域の検知に応じたトルクコンバータのロッ
    クアップを行わせるよう構成したことを特徴とする、請
    求項1記載の自動変速機のロックアップ制御装置。
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