JP4078725B2 - 補強剤を含む変性共役ジエン系(共)重合体組成物 - Google Patents

補強剤を含む変性共役ジエン系(共)重合体組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【従来の技術】
発熱特性などに優れた共役ジエン系ゴムとして、有機Li系触媒によって重合した共役ジエン系ゴムの分子末端、または分子鎖中に一般式 −C(=Q)−(Qは酸素原子または硫黄原子)の化合物を反応させた変性ジエン系ゴムが提案されている(特開昭58−162604号公報、特開昭58−189203号公報など)。しかし、有機リチウム系触媒によって重合した共役ジエン系ゴムは、その構造中のジエン単位中シス結合したジエン単位量が35%以下である。このような低シス共役ジエン系ゴムは、強度特性、耐屈曲疲労性において十分なものではなく、変性しても改善されない。
【0002】
一方、耐屈曲疲労性や強度特性に優れた共役ジエン系ゴムとして、Co、Niなどを触媒として重合した高シス共役ジエン系ゴムが提案されている(特開平6−228370号公報、特開昭59−164313号公報など)。しかし、発熱性については十分でない場合があった。
【0003】
また、発熱性、強度特性などに優れたものとして、Ndを用いて重合した高シス共役ジエンゴムの末端にフェニルイソシアネートを反応させて変性した変性ゴムが提案されている〔ACS Rubber Division 139th Meeting、Paper No.93(1991)〕。しかし、この変性ゴムは、分子量分布が広いという問題があった。
【0004】
近時、分子量分布が狭い高シスブタジエンゴムが下記一般式(3)
【化3】
CpTiCl ………(3)
(式中Cpは置換または非置換のシクロペンタジエニル基を表す)
とメチルアルミノキサンとを含有する触媒系を用いて製造されている(特開平8−113610号など)。しかし、このゴムを変性するのは困難であり、変性の例は知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、摩耗性、発熱性などのさまざまな特性に優れた新規な共役ジエン系(共)重合体(ゴム)組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、分子量分布が特に狭く、変性が可能な高シス共役ジエン系ゴムが製造できる触媒系を見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
本発明は、
(I)分子構造中に活性金属を含有し、分子量分布(Mw/Mn)が2.1以下であり、シス結合含有量が40%以上である1,3−ブタジエンの単独重合体に、下記一般式(1)
【化4】
Figure 0004078725
で示される結合をもつ化合物および一般式(2)
【化5】
Figure 0004078725
で示される結合をもつ化合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種の変性剤により重合体鎖の末端が変性された変性ブタジエン重合体および(II)補強剤として窒素吸着比表面積(BET法)が100〜250m /gであるシリカをゴム成分100重量部に対して20〜150重量部含有し、さらにシランカップリング剤をシリカ100重量部に対して2〜10重量部含有することを特徴とする変性ブタジエン重合体組成物に関する。
【0008】
本発明の前記(I)の活性金属含有共役ジエン系(共)重合体は、つぎの方法により製造することができる。
【0009】
〈(I)の分子構造中に活性金属を含有する高シス共役ジエン系(共)重合体の製造〉
本発明の前記製造法に用いる触媒は、(イ)カルボニル基、スルフォニル基、エーテル基、チオエーテル基から選ばれる少なくとも一種の原子団を有する置換基を持つシクロペンタジエニル骨格を有する周期律表第IV遷移金属化合物と、(ロ)アルミノキサン、または、該遷移金属化合物(イ)と反応してカチオン性遷移金属化合物を生成できるイオン性化合物とからなる。
【0010】
上記の(イ)成分であるカルボニル基、スルフォニル基、エーテル基、チオエーテル基から選ばれる少なくとも一種の原子団を有する置換基を持つシクロペンタジエニル骨格を有する周期律表第IV族遷移金属化合物は、好ましくは下記一般式(4)、または一般式(5)で示される周期律表第IV 族遷移金属化合物である。
【0011】
一般式(4)
【化6】
Figure 0004078725
(式中、Mは周期律表第IV族遷移金属、X、X、Xは水素原子、ハロゲン、炭素数1から12の炭化水素基、および、炭素数1から12の炭化水素オキシ基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基、Yは水素原子、または炭素数1から20の炭化水素基であって、それ自体シクロペンタジエニル基と環を形成していてもよく、Z、Zは水素原子および炭素数1から12の炭化水素基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基、Aは酸素原子または硫黄原子、Rは水素原子、炭素数1から12の炭化水素基、炭素数1から12の炭化水素オキシ基、および炭素数1から12の炭化水素スルフィド基よりなる群から選ばれた基であり、nは0から5の整数である。)
【0012】
一般式(5)
【化7】
Figure 0004078725
(式中、Mは周期律表第IV族遷移金属、X、X、Xは水素原子、ハロゲン、炭素数1から12の炭化水素基、および、炭素数1から12の炭化水素オキシ基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基、Yは水素原子、または炭素数1から20の炭化水素基であって、それ自体シクロペンタジエニル基と環を形成していてもよく、Z,Zは水素原子および炭素数1から12の炭化水素基よりなる群からそれぞれ独立して選ばれた基、Aは酸素原子または硫黄原子、Rは炭素数1から12の炭化水素基であり、nは0から5の整数である。)
【0013】
一般式(4)または一般式(5)で表される遷移金属化合物は、より好ましくは、ただ1個のシクロペンタジエニル基、アルキル、アリール、シクロアルキル基などの置換基を有するシクロペンタジエニル基、または複数の融合した環状置換基を配位子として持ついわゆるメタロセン化合物であり、かつ該配位子のシクロペンタジエニル基は>C=O構造、>C=S構造、−C−O−C−構造、および、−C−S−C−構造から選ばれる少なくとも一つの原子団を置換基の中に有している。また、周期律表第IV族遷移金属(式中のM)は、好ましくはTi、ZrまたはHf、より好ましくはTiである。好ましいX、X、Xは、ハロゲンとしては塩素原子、炭化水素基としてはメチル、ネオペンチルなどのアルキル基、ベンジルなどのアラルキル基、炭化水素オキシ基としてはメトキシ、エトキシ、イソプロポキシなどのアルコキシ基、ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基などが挙げられる。炭化水素オキシ基としてはアルコキシ基が好ましい。Yには、例えば、水素原子、および、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチルなどのアルキル基、フェニルなどのアリール基、ベンジルなどのアラルキル基などの他、トリメチルシリル基などの珪素原子を含有する炭化水素基も含まれる。シクロペンタジエニル環に結合したYは、このシクロペンタジエニル環とともに、例えばインデニル基、フルオレニル基のような多環状基を形成していてもよい。Z、Zとしては、例えば、水素原子、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチルなどのアルキル基、フェニルなどのアリール基、ベンジルなどのアラルキル基などが挙げられる。Rとしては、例えば、水素原子、炭化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチルなどのアルキル基、フェニルなどのアリール基、ベンジルなどのアラルキル基、炭化水素オキシ基としてはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキシなどのアルコキシ基、フェニルオキシ基などのアリールオキシ基、ベンジルオキシ基などのアラルキルオキシ基、炭化水素スルフィド基としてはメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、t−ブチルチオなどのアルキルスルフィド基、フェニルチオ基などのアリールスルフィド基、ベンジルチオ基などのアラルキルスルフィド基などが挙げられる。Rとしては炭化水素オキシ基が好ましく、中でもアルコキシ基が特に好ましい。Rとしては、炭化水素基として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチルなどのアルキル基、フェニルなどのアリール基、ベンジルなどのアラルキル基などが挙げられる。nは好ましくは1または2、より好ましくは1である。
【0014】
周期律表第IV族遷移金属化合物(イ)の具体例としては、一般式(4)で示されるMeO(CO)CHCpTiCl、MeO(CO)CH(Me)CpTiCl、{3−[MeO(CO)CH]}(1−Me)CpTiCl、一般式(5)で示されるMeOCHCHCpTiClなどが挙げられる(式中のMeはメチル基、Cpはシクロペンタジエニル構造を示す)。
【0015】
一般式(4)または(5)で示される周期律表第IV族遷移金属化合物の調製方法は特に制限されない。例えば、MeO(CO)CHCpTiClの場合はMacromol.Symposia、1997年、第118巻 55〜60頁の記載に基づいて、MeOCHCHCpTiClの場合は特開平9−77818号公報の記載に基づいて調製すればよい。
【0016】
上記周期律表第IV族遷移金属化合物(イ)と組み合わせて用いるアルミノキサンは、下記一般式(6)で表される直鎖状または環状重合体であり、有機アルミニウムオキシ化合物(ロ)である。
一般式(6)
【化8】
〔−Al(R)O−〕n ………(6)
(Rは炭素数1〜10の炭化水素基であり、その具体例としては、メチル、エチル、プロピル、イソブチルなどのアルキル基が挙げられ、中でもメチル基が好ましい。 Rはハロゲン原子および/またはRO基で置換されたものであってもよい。 Rは炭素数1〜10の炭化水素基であり、その具体例としては、メチル、エチル、プロピル、イソブチルなどのアルキル基が挙げられ、中でもメチル基が好ましい。 nは重合度であり、5以上好ましくは10以上であるり、上限に格別の制限はないが、好ましくは100以下、より好ましくは50以下である。)
【0017】
遷移金属化合物(イ)と反応してカチオン性錯体を形成できるイオン性化合物としては、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートのアニオンと、例え.ば(CHN(C)Hのような活性プロトンを有するアミンカチオン、(Cのような三置換カルボニウムカチオン、カルボランカチオン、メタルカルボランカチオン、遷移金属を有するフェロセニウムカチオンとのイオン性化合物を用いることができる。
【0018】
本発明においては、さらに水素化金属化合物、周期律表第I〜III族主元素金属の有機金属化合物、有機金属ハロゲン化合物、水素化有機金属化合物などを併用して共役ジエン単量体を重合してもよい。水素化金属化合物としては、例えば、NaH、LiH、CaH2、LiAlH4、NaBHなどが挙げられる。主元素金属の有機金属化合物としては、例えば、メチルリチウム、ブチルリチウム、フェニルリチウム、ジブチルマグネシウム、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルアルミニウムなどが挙げられる。有機金属ハロゲン化合物としては、例えば、エチルマグネシウムクロライド、ブチルマグネシウムクロライド、ジメチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、セスキエチルアルミニウムクロライド、エチルアルミニウムジクロライドなどが挙げられる。水素化有機金属化合物としては、例えば、ジエチルアルミニウムハイドライド、セスキエチルアルミニウムハイドライドなどが挙げられる。
【0019】
本発明においては、遷移金属化合物および/またはイオン性化合物を担体に担持して用いることができる。担体としては、無機化合物または有機高分子化合物が挙げられる。無機化合物としては、無機酸化物、無機塩化物、無機水酸化物などが好ましく、少量の炭酸塩、硫酸塩を含有したものでもよい。特に好ましいものは無機酸化物であり、具体例としては、シリカ、アルミナ、マグネシア、チタニア、ジルコニア、カルシアなどを挙げることができる。これらの無機酸化物は、平均粒子径が5〜150μm、比表面積が2〜800m/gの多孔性微粒子が好ましく、例えば100〜800℃で熱処理して用いることができる。有機高分子化合物としては、側鎖に芳香族環、置換芳香族環、またはヒドロキシ基、カルボキシル基、エステル基、ハロゲン原子などの官能基を有するものが好ましい。有機高分子化合物の具体例としては、エチレン、プロピレン、ポリブテンなどの化学変成によって導入された官能基を有するα−オレフィン単独重合体、α−オレフィン共重合体、アクリル酸、メタクリル酸、塩化ビニル、ビニルアルコール、スチレン、ジビニルベンゼンなどの単独重合体、共重合体、さらにそれらの化学変成物を挙げることができる。これらの有機高分子化合物は、平均粒子径が5〜250μmの球状微粒子が用いられる。遷移金属化合物および/またはイオン性化合物を担持することによって、触媒の重合反応器への付着による汚染を防止することができる。
【0020】
〈単量体〉
本発明に用いる共役ジエン単量体としては、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン,2−クロロ−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエンなどが含まれる。共役ジエンの中でも1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエンが好ましく、1,3−ブタジエンがより好ましい。これらの共役ジエン単量体は、それぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができるが、特に1,3−ブタジエンを単独で用いることが好ましい。
【0021】
また、共役ジエン単量体と共重合可能な単量体としては、スチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、エチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチレン、o−クロルスチレン、m−クロルスチレン、p−クロルスチレン、p−ブロモスチレン、2−メチル−1,4−ジクロルスチレン、2,4−ジブロモスチレン、ビニルナフタレンなどの芳香族ビニル、エチレン、プロピレン、1−ブテンなどのオレフィン、シクロペンテン、ジシクロペンタジエン、2−ノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネンなどの環状オレフィン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエン、1,7−オクタジエンなどの非共役ジエン、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミドなどが含まれる。
【0022】
本発明においては、上記遷移金属化合物(イ)とアルミノキサンおよび/または上記イオン性化合物(ロ)とを予め接触(エージング)させた触媒の存在下に共役ジエン単量体、または、共役ジエン単量体およびそれと共重合可能な単量体を重合する。エージングを実施することにより、重合活性と開始剤効率が向上するだけでなく、得られる重合体の分子量分布をさらに狭くすることができる。具体的には、以下のような方法(1)〜(7)でエージングと重合を実施するが、各成分が溶液である(1)、(5)〜(7)が好ましく、(1)がもっとも好ましい。
【0023】
(1) (イ)成分溶液と(ロ)成分溶液を予め接触させた後、さらに単量体と接触させて重合を行う。
(2) (イ)成分溶液と(ロ)成分スラリーを予め接触させた後、さらに単量体と接触させて重合を行う。
(3) (イ)成分スラリーと(ロ)成分溶液を予め接触させた後、さらに単量体と接触させて重合を行う。
(4) (イ)成分スラリーと(ロ)成分スラリーを予め接触させた後、さらに単量体と接触させて重合を行う。
(5) (イ)成分溶液と(ロ)成分溶液を接触させ、さらに担体と接触させた後、生成した担持触媒を分離して、担持触媒と単量体を接触させて重合を行う。
(6) (イ)成分溶液と担体を接触させた後、さらに(ロ)成分溶液と接触させ、生成した担持触媒を分離して、担持触媒と単量体を接触させて重合を行う。
(7) (ロ)成分溶液と担体を接触させた後、さらに(イ)成分溶液と接触させ、生成した担持触媒を分離して、担持触媒と単量体を接触させて重合を行う。
【0024】
(イ)成分および(ロ)成分は、それぞれ、溶液、スラリーのいずれの状態のものでも使用可能であるが、より高い重合活性を得るためには溶液状態のものが好ましい。溶液またはスラリーとして調製するために用いる溶媒は、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、ミネラルオイル、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素溶媒、または、クロロホルム、メチレンクロライド、ジクロロエタン、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素溶媒である。好ましい溶媒はトルエン、ベンゼンなどの芳香族炭化水素である。
【0025】
成分(イ)と成分(ロ)の接触温度(T、℃)は−100〜80℃であり、−80〜70℃が好ましい。接触時間(t、min.)は
【数1】
0.017<t<6000exp(−0.0921T)
を満たすことが好ましく、
【数2】
0.083<t<4000exp(−0.0921T)
を満たすことがさらに好ましく、
【数3】
0.17<t<2000exp(−0.0921T)
を満たすことが特に好ましい。
80℃以上の高温では目的のエージング効果が得られず、−100℃以下の低温は経済性において不利である。
【数4】
t>6000exp(−0.0921T)
のエージング時間では目的のエージング効果が得られず、
【数5】
0.17>t
のエージング時間は現実的操作が困難である。
【0026】
触媒の使用量は、通常、単量体1モル当り上記遷移金属化合物(イ)100〜0.01ミリモル、好ましくは10〜0.1ミリモル、より好ましくは5〜0.2ミリモルの範囲である。特定の重合温度を適用した場合に本発明の重合反応は、所謂、リビング重合系となる。したがって、生成する重合体の分子量は単量体に対する遷移金属化合物の量比によって規制できる。ゴム材料として好ましい重合体を得るために特に好ましい単量体1モル当りの上記遷移金属化合物(イ)の量は5〜0.2ミリモルである。また、この触媒使用量の場合に、特に狭い分子量分布を有する重合体が得られる。
【0027】
アルミノキサン(ロ)/遷移金属化合物(イ)のモル比は通常10〜10,000、好ましくは100〜5,000、イオン性化合物/遷移金属化合物のモル比は、通常0.01〜100、好ましくは0.1〜10である。さらに有機金属化合物を共用する場合には、有機金属化合物/遷移金属化合物のモル比は通常0.1〜10,000、好ましくは1〜1,000である。
【0028】
本発明における共役ジエン単量体、または、共役ジエン単量体およびそれと共重合可能な単量体の重合には、不活性炭化水素系溶媒中での溶液重合法、スラリー重合法、モノマーを希釈剤とするバルク重合法の他、気相攪拌槽、気相流動床での気相重合法も採用できる。これらの方法の中では、リビング重合性の維持と狭い分子量分布を有する重合体の製造の点で、溶液重合法が好ましい。
【0029】
重合温度は−100〜100℃、好ましくは−80〜80℃、さらに好ましくは−60℃〜60℃である。リビング重合を進行させる観点、および、生長反応に対する開始反応の速度を高めて分子量分布の狭い重合体を製造する観点からはより低温であることが好ましい。一方、製造コストの点からは極度の低温を採用することは好ましくない。
【0030】
重合時間は1秒〜360分、重合圧力は常圧〜30kg/cmである。使用される不活性炭化水素系溶媒は前述と同様のものである。
【0031】
また、重合活性の向上、生成重合体の固体触媒の形状保持、本重合反応容器への触媒導入の容易さ、重合反応容器への触媒付着防止、気相反応容器中での流動性向上などを目的として、ブタジエン類を前記の各種重合方法に従って、予め予備重合したものを本重合で触媒として使用してもよい。
【0032】
重合体の分子量を調節するために、連鎖移動剤を添加することもできる。連鎖移動剤としては、シス−1,4−ポリブタジエンゴムの重合反応で一般に使用されるものが用いられ、特に1,2−ブタジエンなどのアレン類、シクロオクタジエンなどの環状ジエン類、および、水素が好ましく使用される。
【0033】
本発明で使用する変性剤である分子中に>C=O結合を有する化合物は、具体的には、ε−カプロラクタム、N−メチル−ε−カプロラクタム、N−アセチル−ε−カプロラクタム、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−アセチル−2−ピロリドン、2−ピペリドン、N−メチル−2−ピペリドン、2−キノロン、N−メチル−2−キノロン、2−インドリノン、N−メチル−2−インドリノン等の環状アミド類;コハクイミド、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−メチルフタルイミド、1,2−シクロヘキサンジカルボキシイミド、N−メチル−1,2−シクロヘキサンジカルボキシイミド等のイミド類;尿素、N,N′−ジメチル尿素、N,N,N′,N′−テトラメチル尿素、N,N′−ジメチル−エチレン尿素等の尿素類;イソシアヌル酸、N,N′,N″−トリメチルイソシアヌル酸等のイソシアヌル酸類;カルバミン酸メチル、N,N−ジエチルカルバミン酸エチル等のアミド酸類(カルバミン酸類)から選択される。特に好ましい化合物は、窒素にアルキル基が結合した化合物である。また、特開平8−134272号公報にあるようなアミド化合物、たとえばこのような化合物の具体例としては、例えばジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノブチル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジブチルアミノブチル(メタ)アクリレート、ジヘキシルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジオクチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられ、好ましくはジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジオクチルアミノエチル(メタ)アクリレート、メチルエチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのアクリル酸またはメタアクリル酸のエステルなどが挙げられる。
【0034】
分子中に>C=N−結合をもつ化合物としては、イソシアナート類があげられる。たとえば、フェニルイソシアネート、トルエンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンジフェニルジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、クルードメチレンフェニルイソシアネート、芳香族トリイソシアネート、芳香族テトライソシアネート、芳香族オリゴイソシアネートなどがあげられる。
【0035】
末端変性剤の使用量は、上記遷移金属化合物(イ)1モル当たり、通常、0.1〜1000モル、好ましくは0.2〜100モル、より好ましくは0.5〜10モルの範囲である。
【0036】
末端変性剤は、通常重合転化率が10%を越えた時点で添加する。また、重合転化率が100%に到達したならば速やかに添加する。100%重合転化率到達後末端変性剤添加までに長時間をかけると、生産効率が低下するばかりでなく、リビング末端の失活により末端変性率が低下する場合がある。
【0037】
前記分子構造中に、活性金属を含有する重合体の変性剤による変性率は、変性可能個所に対して80%以上、好ましくは82%以上、より好ましくは85%以上である。
【0038】
末端変性反応温度は特に限定されないが、通常−100〜+100℃、好ましくは−80〜+60℃、さらに好ましくは−70〜+40℃、特に好ましくは−60〜+20℃である。末端変性反応時間は通常1分〜300分である。
【0039】
末端変性反応の停止は、通常、所定の末端変性率に達した時点で、反応系に反応停止剤を添加することによって行われる。反応停止剤としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソブタノールなどのアルコール類が用いられ、それらは塩酸などの酸を含有したものであってもよい。この重合停止反応により活性金属は失活し、重合体から離脱する。
末端変性反応停止後、重合体を回収する方法は特に限定されず、例えば、スチームストリッピング法、貧溶媒での析出法などを用いればよい。
【0040】
〈前記(I)の変性高シス共役ジエン系(共)重合体について〉
本発明で用いる前記(I)の変性高シス共役ジエン系(共)重合体は、共役ジエン、好ましくは 1,3−ブタジエンに由来する繰り返し単位が50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは80%以上、特に好ましくは90%以上のものである。前記(共)重合体は1,3−ブタジエンの単独重合体である。ブタジエンに由来する繰り返し単位が少なすぎると、シス結合が多いことに基づく好ましい特性が損なわれる。
【0041】
前記(共)重合体における1,3−ブタジエンに由来する全繰り返し単位中シス結合は、40%以上、好ましくは50%以上、より好ましくは70%以上である。シス結合が少な過ぎると引張強度の低下などの問題が生じ、ゴムとして好ましい特性を失う。なお、ここでいうシス結合とは1,4−シス結合のことである。
【0042】
重量平均分子量(Mw)は20,000〜10,000,000、好ましくは20,000〜5,000,000、より好ましくは50,000〜3,000,000、特に好ましくは100,000〜2,000,000である。分子量が小さすぎると機械的強度が低いなど高分子としての物性が不十分になり、逆に、分子量が大きすぎると成形が困難になるという問題を生じる。
【0043】
すなわち、本発明の変性高シス共役ジエン系(共)重合体は、シス含有量40%以上である高シス含有量のポリブタジエンの重合停止前に−C(=Q)−の構造をもつ化合物を添加して反応して得られる重合体であって、分子量分布が式 Mw/Mn<2.1を満たすものであり、ポリスチレン換算の平均分子量が20,000〜10,000,000の高シスジエン系重合体又は共重合体の変生物である。なお、前述のように変性率は80%以上であり、100%でない場合、未変性の重合体が含有される場合もあるが、分子量などにより、変性物と未変生物を分けられないので、通常、それらが混合したまま、変性高シス共役ジエン系(共)重合体として扱う。
【0044】
分子量分布(Mw/Mn)は2.1以下である(分子量分布が過度に狭いと加工性に劣る)。分布が過度に広いと発熱性に劣る。好ましくは2.0以下、より好ましくは1.8以下、さらに好ましくは1.0以上である。
【0045】
平均分子量は過度に小さいと引っ張り強度に劣り、過度に大きいと加工性に劣るので良くない。好ましくは50,000〜5,000,000、さらに好ましくは100,000〜2,500,000である。
【0046】
該重合体のジエン部分のシス含有量が過度に低いと摩耗特性、屈曲疲労性に劣るのでよくない。好ましくは50重量%以上であり、さらに好ましくは70重量%である。
【0047】
〈補強剤〉
補強剤としては、特に制限はないが、例えば、シリカやカーボンブラックや炭酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタンなどの金属酸化物等を用いることができる。
【0048】
シリカとしては、特に制限はないが、例えば、乾式法ホワイトカーボン、湿式法ホワイトカーボン、コロイダルシリカ、及び特開昭62−62838号公報に開示される沈降シリカなどが挙げられる。これらの中でも、含水ケイ酸を主成分とする湿式法ホワイトカーボンが特に好ましい。これらのシリカは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0049】
シリカの比表面積は、窒素吸着比表面積(BET法)で、100〜250m /g、好ましくは120〜190m/gの範囲である時に、補強性、耐摩耗性、発熱性及び加工性等の改善が十分に達成され、好適である。ここで窒素吸着比表面積は、ASTM D3037−81に準じBET法で測定される値である。
【0050】
カーボンブラックとしては、特に制限はないが、例えば、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック、グラファイトなどを用いることができる。これらの中でも、特にファーネスブラックが好ましく、その具体例としては、SAF、ISAF、ISAF−HS、ISAF−LS、IISAF−HS、HAF、HAF−HS、HAF−LS、FEF等の種々のグレードのものが挙げられる。これらのカーボンブラックは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0051】
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、特に制限はないが、通常5〜200m/g、好ましくは50〜150m/g、より好ましくは80〜130m/gの範囲である時に、引張強度や耐摩耗性が高いレベルで改善され好適である。また、カーボンブラックのDBP吸着量は、特に制限はないが、通常5〜300ミリリットル/100g、好ましくは50〜200ミリリットル/100g、より好ましくは80〜160ミリリットル/100gの範囲である時に、引張強度や耐摩耗性が高いレベルで改善され好適である。
【0052】
カーボンブラックとして、特開平5−230290号公報に開示されるセチルトリメチルアンモニウムブロマイドの吸着(CTAB)比表面積が110〜170m/gで24,000psiの圧力で4回繰り返し圧縮を加えた後のDBP(24M4DBP)吸油量が110〜130ミリリットル/100gであるハイストラクチャーカーボンブラックを用いることにより、耐摩耗性をさらに改善できる。
【0053】
表面改質カーボンとしては特開平10−7929号公報のようにシリカの成分を含む複合カーボンブラックを用いるとより改質効果があがる。
【0054】
補強剤の配合割合は、ゴム成分100重量部に対して、20〜150重量部、好ましくは30〜120重量部である。
【0055】
本発明の目的を高度に達成するためには、補強剤として、シリカ単独で、あるいはシリカとカーボンブラックとを併用して用いることが好ましい。シリカとカーボンブラックとを併用する場合の混合割合は、用途や目的に応じて適宜選択されるが、通常、シリカ:カーボンブラック=10:90〜99:1、好ましくは30:70〜95:5、より好ましくは50:50〜90:10(重量比)である。
【0056】
本発明においてシランカップリング剤を添加すると、発熱性や耐摩耗性がさらに改善されるので、好適である。
【0057】
シランカップリング剤としては、特に限定はないが、例えば、ビニルトリクロルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、ビス〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕テトラスルフィド、ビス〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕ジスルフィド、及び特開平6−248116号公報に記載されるγ−トリメトキシシリルプロピルジメチルチオカルバミルテトラスルフィド、γ−トリメトキシシリルプロピルベンゾチアジルテトラスルフィドなどのテトラスルフィド類などを挙げることができる。これらは目的に応じて併用してもよく、シリカやカーボンブラックとあらかじめ反応してから用いてもよい。
【0058】
これらのシランカップリング剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。シランカップリング剤の配合割合は、シリカ100重量部に対して、2〜10重量部の範囲である。
【0059】
本発明の組成物におけるゴム成分は、前記(I)の変成高シスジエン系(共)重合体単独で、あるいはその他のジエン系ゴムとブレンドして使用することができる。その他のジエン系ゴムとしては、格別限定はないが、通常のゴム業界で用いられるジエン系ゴムを使用することができる。具体的には、例えば、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、乳化重合スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、溶液重合ランダムSBR(結合スチレン5〜50重量%、ブタジエン結合単位部分の1,2−ビニル結合量10〜80%)、高トランスSBR(ブタジエン結合単位部分の1,4−トランス結合量70〜95%)、低シスポリブタジエンゴム(BR)、高シスBR、高トランスBR(ブタジエン結合単位部分の1,4−トランス結合量70〜95%)、スチレン−イソプレン共重合ゴム(SIR)、ブタジエン−イソプレン共重合体ゴム、溶液重合ランダムスチレン−ブタジエン−イソプレン共重合ゴム(SIBR)、乳化重合SIBR、乳化重合スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、高ビニルSBR−低ビニルSBRブロック共重合ゴム、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレンブロック共重合体などのブロック共重合体等が挙げられ、要求特性に応じて適宜選択できる。これらの中でも、NR、BR、IR、SBR、SIBRなどが好ましい。これらのその他のゴムは、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0060】
本発明のゴム組成物は、上記成分以外に、常法に従って、加硫剤、加硫促進剤、加硫活性化剤、老化防止剤、活性剤、可塑剤、滑剤、充填剤等のその他の配合剤をそれぞれ必要量含量することができる。
【0061】
加硫剤としては、特に限定はないが、例えば、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄などの硫黄;一塩化硫黄、二塩化硫黄などのハロゲン化硫黄;ジクミルパーオキシド、ジターシャリブチルパーオキシドなどの有機過酸化物;p−キノンジオキシム、p,p’−ジベンゾイルキノンジオキシムなどのキノンジオキシム;トリエチレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミンカルバメート、4,4’−メチレンビス−o−クロロアニリンなどの有機多価アミン化合物;メチロール基をもったアルキルフェノール樹脂;などが挙げられ、これらの中でも、硫黄が好ましく、粉末硫黄が特に好ましい。これらの加硫剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いられる。
【0062】
加硫剤の配合割合は、ゴム成分100重量部に対して、通常、0.1〜15重量部、好ましくは0.3〜10重量部、さらに好ましくは0.5〜5重量部の範囲である。加硫剤の配合割合がこの範囲にある時に、引張強度や耐摩耗性に優れるとともに、耐熱性や残留ひずみ等の特性にも優れるので特に好ましい。
【0063】
加硫促進剤としては、例えば、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N−オキシエチレン−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミド、N,N’−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾールスルフェンアミドなどのスルフェンアミド系加硫促進剤;ジフェニルグアニジン、ジオルトトリルグアニジン、オルトトリルビグアニジン等のグアニジン系加硫促進剤;チオカルボアニリド、ジオルトトリルチオウレア、エチレンチオウレア、ジエチルチオウレア、トリメチルチオウレア等のチオウレア系加硫促進剤;2−メルカプトベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩、2−メルカプトベンゾチアゾールナトリウム塩、2−メルカプトベンゾチアゾールシクロヘキシルアミン塩、2−(2,4−ジニトロフェニルチオ)ベンゾチアゾール等のチアゾール系加硫促進剤;テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド等のチウラム系加硫促進剤;ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチオカルバミン酸鉛、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジ−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛、ペンタメチレンジチオカルバミン酸亜鉛、エチルフェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸テルル、ジメチルジチオカルバミン酸セレン、ジエチルジチオカルバミン酸セレン、ジメチルジチオカルバミン酸銅、ジメチルジチオカルバミン酸鉄、ジエチルジチオカルバミン酸ジエチルアミン、ペンタメチレンジチオカルバミン酸ピペリジン、メチルペンタメチレンジチオカルバミン酸ピペコリン等のジチオカルバミン酸系加硫促進剤;イソプロピルキサントゲン酸ナトリウム、イソプロピルキサントゲン酸亜鉛、ブチルキサントゲン酸亜鉛等のキサントゲン酸系加硫促進剤;などの加硫促進剤が挙げられる。
【0064】
これらの加硫促進剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いられるが、少なくともスルフェンアミド系加硫促進剤を含むものが特に好ましい。加硫促進剤の配合割合は、ゴム成分100重量部に対して、通常0.1〜15重量部、好ましくは0.3〜10重量部、さらに好ましくは0.5〜5重量部の範囲である。
【0065】
加硫活性化剤としては、特に制限はないが、例えばステアリン酸などの高級脂肪酸や酸化亜鉛などを用いることができる。酸化亜鉛としては、例えば、表面活性の高い粒度5μm以下のものを用いるのが好ましく、かかる具体例としては、粒度が、例えば、0.05〜0.2μmの活性亜鉛華や0.3〜1μmの亜鉛華などを挙げることができる。また、酸化亜鉛は、アミン系の分散剤や湿潤剤で表面処理したものなどを用いることができる。
【0066】
これらの加硫活性化剤は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を併用して用いることができる。加硫活性化剤の配合割合は、加硫活性化剤の種類により適宜選択される。高級脂肪酸を用いる場合、ゴム成分100重量部に対して、通常0.05〜15重量部、好ましくは0.1〜10重量部、より好ましくは0.5〜5重量部である。酸化亜鉛を用いる場合は、ゴム成分100重量部に対して、通常0.05〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部、より好ましくは0.5〜2重量部である。
酸化亜鉛の配合割合がこの範囲にある時に、加工性、引張強度及び耐摩耗性などの特性が高度にバランスされ好適である。
【0067】
その他の配合剤の例としては、例えば、シランカップリング剤以外のカップリング剤;ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、シリコーンオイル、アミノ基、水酸基などの極性基含有のシリコーンオイルなどの活性剤;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、クレーなどの充填剤;プロセス油、ワックスなどが挙げられる。
【0068】
本発明のゴム組成物は、常法に従って各成分を混練することにより得ることができる。例えば、加硫剤と加硫促進剤を除く配合剤とゴム成分を混合後、その混合物に加硫剤加硫促進剤を混合してゴム組成物を得ることができる。加硫剤と加硫促進剤を除く配合剤とゴム成分の混合温度は、通常、80〜200℃、好ましくは100〜190℃、さらに好ましくは140〜180℃であり、混合時間は、通常、30秒以上であり、好ましくは1〜30分間である。加硫剤と加硫促進剤の混合は、通常100℃以下、好ましくは室温〜80℃まで冷却後行われ、その後、通常120〜200℃、好ましくは140〜180℃の温度で加硫することできる。
【0069】
【実施例】
以下に、製造例、実施例、比較例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0070】
製造例1(比較例)
ジャケット付き、攪拌器付き15リットルのオートクレーブにモレキュラーシーヴ4Aで脱水した1,3−ブタジエン1000gと8000ccのシクロヘキサンをいれて70℃にした。この溶液にn−BuLiを4ミリモル添加して約30分攪拌した。重合転化率は100%であったので、メタノールを30cc添加して重合を停止した。スチームストリッピング法で脱溶媒したのち、真空乾燥して試料を得た。分子量特性はGPCで測定し、ミクロ構造は赤外スペクトル(モレロ法)で確認した。その結果は表1に示す。
【0071】
製造例2(比較例)
製造例1の重合停止前にN−フェニル−2−ピロリドンのトルエン溶液をLiに対して1.1倍モル添加して30分反応させた。あとは製造例1と同様にしてサンプルを得た。GPCの紫外スペクトル(UV、254nm)と示差屈折率計(RI)の比で変性率を確認した。ポリマーの物性は表1に示す。
【0072】
製造例3〔前記(I)の(共)重合体の製造〕
内容積800ミリリットルの密封型耐圧ガラスアンプルに、窒素雰囲気下で、トルエン130gとMAO(メチルアルミノサン)33.5ミリモルのトルエン溶液(東ソー・アクゾ社製)を仕込んだ。TiES(2−メトキシエチルシクロペンタジエニルトリクロロチタン(MeOCHCHCpTiCl、以下TiETと略す) 0.0335ミリモルのトルエン溶液を滴下し、25℃で10分エージングした。その後、−25℃としてブタジエン10gとトルエン30gの溶液を添加してこの温度にて30分重合させた。続いて、N−フェニル−2−ピロリドン(トルエン溶液)を33.6ミリモル添加して、徐々に加熱して約30℃に30分保った。
その後、少量の塩酸酸性メタノール溶液で重合反応を停止し、次いで重合溶液を大量の酸性メタノールに注ぎ込み、析出した白色固体をろ取、乾燥し、変性ブタジエン重合体を得た。製造例2、3と同様の測定法により求めた物性を表1に示す。
【0073】
製造例4(比較例)
窒素置換した800ミリリットルのガラス製耐圧アンプルにDiBAH(ジイソブチルアルミニウムハライド)のヘキサン溶液(0.95M)を320ミリリットルいれ、Nd−oct(オクテン酸ネオジウム)のヘキサン溶液を10ミリモルを室温で滴下し、均一溶液となるまで十分に反応させた。ついでトリブチルホスフィン(TBH)を40ミリモル添加して約10分反応させ、第一成分の触媒を得た。
窒素置換されたガラス製アンプルに、ブタジエン100gとシクロヘキサン400gをいれた。触媒の第一成分(上述の溶液のNdの当量として0.09ミリモル)を添加して、ついで第二成分のDEAC(ジエチルアルミニウムクロライド)を0.27ミリモル添加し、60℃にして重合を行った。60分後、変性剤(N−フェニル−2−ピロリドン)を3.2ミリモル添加して60分反応させた。得られた重合体はモノモーダルだが分子量分布は3.75と広いものであった。変性率は製造例2と同様にして測定して70%であることが判った。ポリマーの物性は表1に示す。
【0074】
【表1】
Figure 0004078725
*:n−BuLi系でブタジエンを重合した場合の反応率を100%とした場合の変性率。Li系で重合して得られた種々の分子量の変性ブタジエンゴムをあらかじめ分子量に対する変性剤の結合割合に関する検量線を作製した。
【0075】
参考例1、比較例1〜3
表2に示す配合部数(重量部)にしたがって、ブレンドを行い、それぞれ150℃で15分間の加硫を行った。使用ゴム成分は、表3に示す各製造例で得られたゴムを用い、補強剤は表4に示すものを用いた。
【0076】
【表2】
Figure 0004078725
プロセス油は富士興産社製商品名フッコールMを用いた。加硫促進剤(NS)は、サンセラーNS(三新化学社製の商品名)である。硫黄はメッシュ#325を通過する粒径の硫黄粉末を使用した。
【0077】
【表3】
Figure 0004078725
耐屈曲疲労指数は、JIS K6301にしたがい、2mmの亀裂が15mmになるまでの回数を測定し、比較例1を100とした相対指数で表示した
*)損失比:動的粘弾性(動的歪み0.5%、振動数10Hz)の0℃と60℃のtanδの比を比較例1を100として指数表示した。値が大きいほどウェットスキッドと転動抵抗のバランスが高く良好であることを示す。
**)摩耗指数:ASTM D2228にしたがい、ピコ摩耗試験機を用いて測定した各データを用いて、比較例1のデータを100とした場合の相対値として示すものである。
【0078】
【表4】
Figure 0004078725
Carbon1 (東海カーボン社製 Seast 116HM)
Carbon2(同 SeastKH)
Carbon3(同Seast 6)
Carbon4(同 Seast 9)
NipsilVN−3(日本シリカ製、湿式沈降シリカ)
1165MP(ローヌプーラン社製、湿式沈降シリカ)
【0079】
物性値はすべて指数表示であり、比較例1を100とした数値である。100より値が高いほど比較例より優れていることを示している。
有機リチウムで作製した比較例1、2の比較から、変性することで損失比が優れておりことが判る。損失比とは動的粘弾性の0℃と60℃のtanδの比であり、値が高いほどタイヤのウェットスキッド抵抗と発熱のバランスに優れていることを示している。しかし、比較例2は屈曲疲労性については比較例1より良好な結果を得ていない。一方で、比較例3では高シス含有量のため屈曲疲労性は比較例1、2より優れているが、100%の変性ができないことおよび、分子量分布が広いので300%の引張り応力および損失比が比較例2より劣っている。いずれも従来の技術では両方の物性に優れたゴムを得ることができない。参考例1ではこれらの物性を高度にバランスさせていることが判る。
【0080】
参考例2〜4実施例1〜2、比較例4
補強材の種類について検討を行った結果を参考例2〜4、実施例1〜2および比較例に示す。本発明の製造例3により得られた変性ポリブタジエン40部に60部のIR2200をブレンドするが、補強剤としてカーボンブラックを用いる場合は前記表2の配合に従いブレンドを行い、補強剤としてシリカを用いる場合は下記の混練方法により混練し、これを実施例と同様に加硫してゴム架橋体を得た。これらの結果を表6に示す。
【0081】
混練方法
110℃に調整した0.25リットル容量のバンバリーミキサーに表5に示す1回目の材料を入れて2分混練した後、表5に示す2回目の配合剤を入れてさらに2分混練した。ダンプアウトして室温まで冷却して、再び110℃の温度のミキサーに入れ混練した。160℃に温度が到達したときにダンプアウトして室温まで冷却した。50℃に調整したオープンロールで表5に示す3回目の配合剤を添加して配合物を得た。
【0082】
【表5】
Figure 0004078725
Si69はデグッサ社の商品名である。(8%)とは、シリカに対してシランカップリング剤を8重量%用いることを示す。
【0083】
【表6】
Figure 0004078725
IR2200は、日本ゼオン(株)の商標であるNipol IR2200のことであり、高シスイソプレンゴムであり、シス含量98%以上のものである。
2)損失比は前述のとおりである。
3)M300は、300%引張応力の略称である。
4)耐屈曲疲労指数は、JIS K6301にしたがい、2mmの亀裂が15mmになるまでの回数を測定し、比較例4を100として相対指数で表示した。
5)摩耗指数は、前述のとおりである。
HAFは、表4のCarbon2のことである。
ISAFは、表4のCarbon3のことである。
SAFは、表4のCarbon4のことである。
VN−3は、表4のNipsil VN−3のことである。
MPは、表4のNipsil 1165MPのことである。
【0084】
表6に示すように比表面積が大きくなるほど摩耗性に優れ、300%の引っ張り応力が優れていることが判る。また、比表面積が大きな補強材であるシリカでは摩耗、反発、300%の引っ張り応力ともにバランスが良いことを示しているが、過度に比表面積が大きいVN−3ではかえって摩耗特性が劣るので、比表面積において適当な範囲があることが判る。
【0085】
実施態様項を示すとつぎのとおりである。
(1)
(I)分子構造中に活性金属を含有し、分子量分布(Mw/Mn)が2.1以下であり、シス結合含有量が40%以上である1,3−ブタジエンの単独重合体に、下記一般式(1)
【化9】
Figure 0004078725
で示される結合をもつ化合物および一般式(2)
【化10】
Figure 0004078725
で示される結合をもつ化合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種の変性剤により重合体鎖の末端が変性された変性ブタジエン重合体および(II)補強剤として窒素吸着比表面積(BET法)が100〜250m /gであるシリカをゴム成分100重量部に対して20〜150重量部含有し、さらにシランカップリング剤をシリカ100重量部に対して2〜10重量部含有することを特徴とする変性ブタジエン重合体組成物。
(2)変成剤による変成率が、変成可能個所に対して80%以上である前項(1)記載の変性ブタジエン重合体組成物
(3)シランカップリング剤を含有するものである前項(1)〜(2)いずれか記載の変性ブタジエン重合体組成物
【0086】
【発明の効果】
本発明は分子量分布が狭く、且つ変性率が高く、また、シス含有量が高い(I)の高シス共役ジエン系(共)重合体を配合したため、優れた反発弾性指数、引張り応力、耐屈曲疲労指数、耐摩耗性、加工性を有していることがわかる。

Claims (1)

  1. (I)分子構造中に活性金属を含有し、分子量分布(Mw/Mn)が2.1以下であり、シス結合含有量が40%以上である1,3−ブタジエンの単独重合体に、下記一般式(1)
    Figure 0004078725
    で示される結合をもつ化合物および一般式(2)
    Figure 0004078725
    で示される結合をもつ化合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種の変性剤により重合体鎖の末端が変性された変性ブタジエン重合体および(II)補強剤として窒素吸着比表面積(BET法)が100〜250m /gであるシリカをゴム成分100重量部に対して20〜150重量部含有し、さらにシランカップリング剤をシリカ100重量部に対して2〜10重量部含有することを特徴とする変性ブタジエン重合体組成物。
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