JP4077189B2 - スチーム発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水を加熱して霧化させてスチームを発生する装置に関し、特に、美顔などに好適なスチーム発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スチーム発生装置の一種として、美顔器が利用されている。美顔器とは、スチームを顔に当てることで毛穴を開かせ、老廃物を取りやすくするものであり、メイクを落とした後のフェイスケア商品として知られている。
従来この種の装置では、加熱皿に貯留される水がヒータにより加熱され、加熱された水が超音波振動子により霧化されてスチームと成り、そして、スチームがファン部からの送風により外部へ噴出される。
【0003】
このようなスチーム発生装置を利用する際、利用者によって、例えば美顔のために、まず、メイクを落としやすくするためにスチームを顔に当ててクレンジングを行ってメイクを拭き取り、その後、美容効果を高めるために美容液などを付けて再びスチームを顔に当てることを行う場合が有り、また、利用途中例えば電話や来客などが来る場合も有る。そのため、スチームの発生を中断させる必要がある。
従来では、中断する度に、スチーム発生装置の全ての動作が停止されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、スチーム発生装置が停止されると、加熱されていた水が冷めるため、再開時に、スチームが再び噴出されるまでに時間がかかってしまうという問題があった。
従って、中断しても、スチームを再び噴出させるまでの時間を短縮可能なスチーム発生装置が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
〈構成1〉
本発明に係るスチーム発生装置は、水を加熱するためのヒータと、水を霧化してスチーム化する超音波振動子と、スチームを外部へ送出するためのファン部と、ヒータ、超音波振動子及びファン部を通電させて駆動する駆動回路と、駆動回路を制御する制御部と、スチームの発生を一時停止させるために一時停止信号を入力させる入力部とを備え、入力部により一時停止信号が入力されると、制御部は駆動回路を制御して、超音波振動子への通電のみを停止させ且つファン部を所定駆動通電率より低い通電率で通電させることを特徴とする。
【0006】
〈作用1〉
本発明に係るスチーム発生装置では、一時停止信号が入力されると、制御部は、駆動回路を制御して、ヒータ及びファン部への通電を継続させ、超音波振動子への通電のみを停止させる。
これにより、スチーム発生装置を一時停止しても、水がヒータにより連続的に加熱されていることから、再開時に、超音波振動子を作動させるだけで、迅速にスチームを発生させることができる。
また、ファン部への通電率を低下させることにより、ヒータを低い通電率で通電させる時間が多くなるので、トータル的な消費電力を低減することができる。
【0007】
〈構成2〉
本発明に係るスチーム発生装置は、水が貯留される加熱皿と、水を加熱するためのヒータと、水を霧化してスチーム化する超音波振動子と、スチームを外部へ送出するためのファン部と、加熱皿内の水の温度を検知するための温度センサと、ヒータ、超音波振動子及びファン部を通電させて駆動する駆動回路と、駆動回路を制御する制御部と、スチームの発生を一時停止させるために一時停止信号を入力させる入力部とを備え、入力部により一時停止信号が入力されると、制御部は、駆動回路を制御して、超音波振動子への通電を停止させ且つファン部を所定駆動通電率より低い通電率で通電させると共に、温度センサからの検知信号に基づいて、予め設定された設定温度値と比較して、水の温度が設定温度値より低いと判定すると、ヒータを所定通電率で通電させ、水の温度が設定温度値以上と判定すると、ヒータを所定通電率より低い通電率で通電させることを特徴とする。
【0008】
〈作用2〉
本発明に係るスチーム発生装置では、一時停止信号が入力されると、制御部は、駆動回路を制御して、ファン部への通電を継続させるが、超音波振動子への通電を停止すると共に、温度センサからの検知信号と予め設定された設定温度値との比較に基づいて、ヒータへの通電を変化させる
【0009】
これにより、水が最適な設定温度値に保持されるので、再開する際、最適なスチームを迅速に発生させることができる。
また、ファン部への通電率を低下させることにより、ヒータを低い通電率で通電させる時間が多くなるので、トータル的な消費電力を低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態について詳細に説明する。
〈実施例〉
図1は、本発明に係るスチーム発生装置の外形を示す斜視図である。
図2は、図1のI−I線に沿って得られた断面図である。
図3は、図1のII−II線に沿って得られた断面図である。
本発明に係るスチーム発生装置10は、図1に示されているように、ほぼ直方体形状を示す箱体からなる本体11と、該本体11の上面に設けられ、本体11を覆う蓋体12とを備える。
この蓋体12は、図2に示されているように、本体11の背面部の上端に設けたヒンジ部13に着脱自在で且つ開閉自在に枢支されている。
本体11の正面部には、利用者が操作し、入力部としている操作パネル14が設けられている。
【0011】
操作パネル14には、時間を表示する時間表示部14aと、スチーム発生装置10の動作をスタート、一時停止あるいはストップするためのスタート/ストップキー14bと、動作時間を1〜15分の範囲で可変する時間設定キー14cと、スチームの発生量を加減する霧化量切替キー14dと、送風のみを行うアロマキー14eと、霧化量切替キー14dで霧化量小が選択された時に点灯する霧化量ランプ14fと、水位が低下すると点灯する給水警告ランプ14gとが設けられている。
【0012】
本体11の内部には、ヒンジ部13の近傍に位置し、水を供給するための給水部15と、操作パネル14の近傍に位置し、水を加熱して霧化するための加熱部16と、給水部15及び加熱部16を連通し、給水部15の水を導くための連通部17と、加熱部16上に取り外し可能に取り付けられ、加熱部16からのスチームを案内して外部へ噴出するためのスチーム噴出部18と、給水部15の下方に位置し、スチームに風を与えるためのファン部19と、該ファン部19からの送風をスチーム噴出部18へ案内するための吹出口44aを有する送風部44と、ファン部19の送風口19aの前方に位置し、加熱部16の下方に配されている駆動回路基板56を設けるためのヒートシンク20とが設けられている。
ヒートシンク20は、L字状の平断面を有する。
給水部15と加熱部16との間には、仕切板11aが設けられている。
【0013】
給水部15は、図2に示されているように、カートリッジ式の給水タンク21が設けられている第1の段部22aと、該第1の段部22aより低い位置に形成され、水位を検出するフロートスイッチ23が設けられている第2の段部22bとを備える。
各段部22a及び22bは、円形の平面を示し、それぞれ給水タンク21のキャップ24とフロートスイッチ23とが設置可能な大きさを有し、そして、第1の段部22aと第2の段部22bとの段差は、所定の給水量が得られるように設定されている。
また、第2の段部22bには、下方へ延伸し、給水タンク21からの水を案内する連結管22cが形成されている。
【0014】
給水タンク21には、図示しない弁体がキャップ24に内蔵して設けられている。第1の段部22aには、押上棒25が設けられている。そして、押上棒25が給水タンク21の弁体を押し上げることにより、給水タンク21が第1の段部22a上に取り付けられ、また、給水タンク21から供出された水が一定水位に保持した状態で貯留される。
本実施例において、給水タンク21の容量は、1回のクレンジング時間(約15分)とスチーム噴出量(8〜10cc/分)を考慮して250cc前後に設定している。
【0015】
加熱部16は、水を貯留するための加熱皿26と、該加熱皿26に連通して加熱皿に供水する供水室27とを備える。
加熱皿26は、アルミ等の熱伝導性に優れた材料で形成され、表面に光沢のあるフッ素樹脂加工が施される。
【0016】
加熱皿26は、図2及び図3に示されているように、上方へ開口する開口26aを有する上部としての大径部28と、該大径部28と一体的に形成される下部としての小径部29とを備え、全体的にT形状の縦断面を示す。
【0017】
大径部28の下面28aには、水を加熱するためのヒータ30が下面28aに沿って設けられている。
小径部29の底面29aには、加熱された水を霧化するための超音波振動子31が設けられている。
【0018】
本実施例において、ヒータ30として、500ワットのシーズヒータが用いられ、超音波振動子31として、周波数が約1.6MHzで、水中の伝播音速が1500m/sである超音波振動子が用いられる。また、加熱皿26の底面29aから水面までの距離hは45mmに設定され、加熱皿26の容量は、50〜55ccに設定されている。
【0019】
また、小径部29の側部には、ヒータ30と超音波振動子31を仕切る遮熱板32が設けられている。
遮熱板32は、図2に示されているように、ヒートシンク20の上端縁及び仕切板11aの側面に固定され、図3に示されているように、傾斜して配置されている。この遮熱板32は、本体11の側壁11bの近傍まで伸びているが、側壁11bに対向する側壁11cとの間では、一定の間隔を保持して、通風路を形成している。
【0020】
このように取り付けられている遮熱板32が、ヒータ30と超音波振動子31とを仕切って、ヒータ30から超音波振動子31へ輻射する熱を遮断すると共に、傾斜して設けられるので、加熱皿26から水滴が飛び出しても、遮熱板32上に溜まってしまうことなく本体側壁11bに沿って落下して外部へ排出される。これにより、ヒートシンク20に設けられる駆動回路基板56に与える水の影響を防止することができる。
【0021】
供水室27の底部には、該底部から下方へ延伸し、給水部15からの水を案内する連結管27aが設けられている。また、供水室27内の底面には、水の温度を検出するための温度センサ33が設けられている。
【0022】
連通部17は、給水部15の連結管22cと連通している連結管34と、該連結管34を加熱部16の供水室27に設けられている連結管27aに連通させ、クレンジングの終了後給水部15及び加熱部16内の残留水を排出するための排水室35とを備える。
【0023】
図4は、本発明に係るスチーム発生装置の排水室35を示す断面図である。図4(a)は、排水室35の非排水状態の断面図であり、図4(b)は、排水室35の排水状態の断面図である。
排水室35内には、弁部37が設けられている。
弁部37は、図4及び図5に示されているように、水を排水するための通流孔36を形成する弁座40と、該弁座40に嵌合して通流孔36を閉塞する弁体41と、該弁体41を下動させるためのバネ42と、弁体41を上動させるための傾斜面を有する傾斜板43とを備える。
【0024】
この傾斜板43には、弁部37を開閉するために、手動用の作動杆38の先端が当接している。また、傾斜板43の下方には、弁部37の開放によって排出される残留水を受けるための抜き差し可能なドレン容器39が設けられている。このドレン容器39の容量は、1回のクレンジング終了後、装置内の残留水を回収する必要があるので、給水タンク21の容量を250ccにした場合、100cc程度が好ましい。
【0025】
このような構造となっている弁部37において、水を排出するために作動杆38が利用者により押し込まれると、傾斜板43は、移動してその傾斜面によって弁体41を上動させる。弁体41が上動して弁座40から離れると、通流孔36は開放状態となる。これにより、残留水を排出することができる。
また、作動杆38から利用者が手を放すと、バネ42が、弁体41を下動させるので、弁体41は、弁座40に嵌合して通流孔36を閉塞する。
【0026】
図5は、スチーム噴出部18を示す斜視図である。
図6は、スチーム噴出部18を示す下面図である。
図7は、スチーム噴出部18の装着図である。
スチーム噴出部18は、図5、図6及び図7に示されているように、送風部44(図3参照)と連通しており、加熱皿26を覆うスチーム案内筒45と、スチーム案内筒45を覆うカバーケース46と、スチーム案内筒45に連通して、カバーケース46から突出する噴出ノズル47とを備える。
【0027】
スチーム案内筒45は、加熱皿26の大径部28全体を覆う円筒形状をなす外筒部45aと、その内側に加熱皿26の開口26aを覆い、外筒部45aと同心円状の内筒部45bとを備える。
外筒部45aの一側部には、送風部44を覆う送風導入部分45cが、図5及び図6に示されているように膨出して設けられ、内筒部45bには、送風導入口45dが設けられている。
【0028】
スチーム案内筒45の上面には、内筒部45bのほぼ中心部に半円ドーム状に膨張させた張出部45eが設けられ、この張出部45eの前方側に形成された陥落面45h(図5参照)には、内筒部45b内と連通し、スチームを送り出すスチーム通気孔45fが設けられており、また、このスチーム通気孔45fを囲む囲みリブ45g(図6参照)が垂下して設けられている。
【0029】
張出部45eは、加熱皿26のほぼ真上に位置し、加熱皿26の水面と距離を確保しているので、超音波振動子31が作動する際、加熱皿26の上面に形成される水柱と接触することがない。また、張出部45eは、半円ドーム状をなしているので、付着したスチームが水滴となった時、水柱に直下することなく、干渉による霧化能力の低下を防止する。
【0030】
スチーム案内筒45は、ナイロン系の比較的親水性に優れた材質で形成される。これにより、スチームが結露した時に水滴になりにくく、加熱皿26への滴下を未然に防ぐことができるので、スチーム温度及びスチーム量の低下を防止することができる。
【0031】
スチーム案内筒45において、送風部44の吹出口44aからの風は、送風導入部分45cにより、外筒部45aと内筒部45bの間へ導入された後、送風導入口45dにより、内筒部45bに導入され、内筒部45bの内周面に沿って、スチームを巻き込んで通気孔45fへ送出される(図6上の矢印参照)。そして、スチームが内筒部45b内に結露して水滴となる時、この水滴は、スチーム通気孔45fの周囲には囲みリブ45gが設けられているので、送風によってスチーム通気孔45fに向かって移動しても囲みリブ45gによってスチーム通気孔45fに到達することがない。
【0032】
カバーケース46は、本体11上面に設けられる固定部材48(図7参照)によって、加熱部16に取り付けた状態で固定される。この固定部材48は、本体11の上面に起倒自在に設けられており、カバーケース46に嵌合してカバーケース46を固定するものである。
カバーケース46には、噴出ノズル47をカバーするための蓋体49が、開閉自在に設けられており、この蓋体49の内面には、鏡50が取り付けられている。この鏡50は、利用者が噴出ノズルからのスチームを顔の希望する箇所に当てやすいように用いられる。
【0033】
図8は、噴出ノズル47を示す図であり、図8(a)は、噴出ノズル47を示す横断面図であり、図8(b)は、図8(a)上のA方向から見た噴出ノズル47を示す正面図である。
噴出ノズル47は、図5及び図8に示されているように、中空の噴出筒47aと、それと直交して一体的に形成される軸部47bとを備える。
軸部47bの一端部47cは、噴出筒47aと連通し、スチーム案内筒45からのスチームを案内するための中空部からなる。
また、噴出筒47a内には、V字状の正面を有する整流板47dが設けられ、スチームを拡散させることなく、直線的に利用者へ向けて噴出させるように方向性を持たせている。
【0034】
この噴出ノズル47は、図5に示されているように、スチーム案内筒45の陥落面45hに設けている下軸受リブ51a,51bと、スチーム案内筒45を覆うカバーケース46の内面側に設けている上軸受リブ52a,52bとにより、挟持されて回動自在に取り付けられる。
【0035】
噴出筒47aは、図5に示されているように、カバーケース46に開口した長孔53から突出し、長孔53に沿って噴出角度を調整することができるようになっている。
そして、上記したように、噴出ノズル47がカバーケース46上面の蓋体49によって覆われるので、不使用時には、噴出ノズル47の噴出筒47aに埃や虫が入り込むことがなく、スチーム発生装置10を衛生的に使用することができる。
【0036】
噴出ノズル47は、スチーム案内筒45と同様にナイロン系の比較的親水性に優れた材質で形成され、噴出筒47aに設けられる整流板47dは、ステンレスなど、熱伝導性に優れ、且つ親水性を有する材質で形成される。
これにより、水滴の発生を抑制し、噴出筒47aの先端から熱湯が飛び散ることを未然に防ぐことができる。
尚、上述したスチーム案内筒45及び噴出ノズル47の材質は親水性を有すればよく、整流板47dの形状は、十字等でも良い。
【0037】
ファン部19は、図2及び図3に示されているように、送風口19aを有するファン53aと、ファン53aを起動させるためのモータ53bとを備える。
ファン部19と給水部15との間には、電源回路基板54が取り付けられている。該電源回路基板54には、電源回路55が設けられている。
また、上記したL字状のヒートシンク20に取り付けられた駆動回路基板56には、駆動回路57が設けられている。
【0038】
更に、不慮の事故により動作中のスチーム発生装置10が転倒した場合に動作を停止するために、転倒スイッチ58(図2参照)が本体11の底部に設けられる。また、異常加熱により溶断して動作を停止するために、温度ヒューズ59(図3参照)が遮熱板32の裏面に取り付けられている。
【0039】
本実施例において、本発明に係るスチーム発生装置10の全ての動作を制御するためのマイクロコンピュータ60は、操作パネル14の背面に取り付けられている。
図9は、本発明に係るスチーム発生装置10の制御システムを示すブロック図である。
制御システム61は、図9に示されているように、マイクロコンピュータ60と、該マイクロコンピュータ60に制御されている操作パネル14、電源回路55及び駆動回路57とを含む。
【0040】
マイクロコンピュータ60は、メモリ62と、該メモリ62、駆動回路57等を制御する制御部64とを備える。
メモリ62は、水の初期温度T0、各初期温度T0に対応するそれぞれの第1設定温度T1、一定に設定された第2設定温度T2「85℃」、及び一定に設定された一時停止温度閾値としての設定温度値T3「86℃」等を記憶している。
第1設定温度T1は、温度センサ33の近傍に位置する水と水面との温度差、加熱スタートからスチームの発生までの時間、スチームが顔に当たる最適な位置でのスチーム温度を考慮した上で決定される。
本実施例では、初期温度T0が「10℃」の場合、第1設定温度T1が「75℃」となっている。
【0041】
電源回路55は、商用交流電源に接続している。該電源回路には、マイクロコンピュータ60、操作パネル14及び駆動回路57が接続されていると共に、転倒スイッチ58及び温度ヒューズ59も接続されている。
駆動回路57は、フロートスイッチ23、ヒータ30、超音波振動子31、温度センサ33及びファン部19に接続されており、これらを通電させて駆動する。
【0042】
〈実施例の動作〉
本発明に係るスチーム発生装置10の動作をフローチャートに沿って具体的に説明する。
図10は、本発明に係るスチーム発生装置10の動作を示すフローチャートである。
図11は、本発明に係る制御システム61の制御動作を示すタイミングチャートである。
【0043】
まず、利用者は、図7に示されているように、10℃の水を収容して満水にした給水タンク21を給水部15に取り付け、カバーケース46を加熱部16の上面に載せ固定部材48により固定した後、蓋体12を閉じ、次に、カバーケース46に取り付けている蓋体49を開いて、噴出ノズル47を好みの角度に調節する。
給水タンク21からの水は、給水部15から、連通部17を通して、加熱部16の加熱皿26に供給され、加熱皿26に貯留される。
水が加熱皿26に供給されると、マイクロコンピュータ60の制御部64は、温度センサ33から、初期温度T0が10℃であることを示す温度検知信号を読み取ってメモリ62に記憶させる(ステップ1)。
【0044】
制御部64は、操作パネル14の時間表示部14aに「15」を表示させる。この数値「15」は、動作時間初期設定値が15分に設定されることを意味している(ステップ1)。
そして、利用者は、設定時間を変更する際には、時間設定キー14cによって動作時間を1〜15分の範囲で適宜に設定し、霧化量切替キー14dによって霧化量を設定する(ステップ2)。
設定した動作時間及び霧化量がメモリ62に記憶される。
【0045】
利用者がスタート/ストップキー14bを押すと(ステップ3)、制御部64は、フロートスイッチ23からの水位検知信号に基づいて水位の確認を行う(ステップ4)。
水位不足と判定した場合、制御部64は、給水警告ランプ14gを点滅させてステップ1に戻る(ステップ5)。
所望の水位と判定すると、制御部64は、駆動回路57を起動して、ヒータ30のみを、100%の初期通電率H0、例えば、5アンペアで通電させて(図11参照)、加熱皿26内の水を加熱する(ステップ6)。
【0046】
加熱皿26内の水が加熱されると、制御部64は、メモリ62に記憶された10℃を示す初期温度T0に基づいて、メモリ62に記憶されている第1設定温度T1「75℃」を読み出した後、温度センサからの温度検知信号により、加熱皿26内の水が75℃に達したかどうかを判定する(ステップ7)。
水の温度が75℃に達すると、制御部64は、駆動回路57を制御して、超音波振動子31を上記設定した霧化量に応じて駆動させると共に、ファン部19を、所定駆動通電率としている通常の初期通電率F0で駆動させる(図11参照)(ステップ8)。
駆動された超音波振動子31は、加熱皿26の水面に水柱を形成して水を霧化する。霧化された水が、駆動されたファン部19からの送風により、スチームとして、スチーム噴出部18を通して、外部に噴出される。
【0047】
本実施例において、温度センサ33の近傍に位置する水の温度が75℃に達してから、超音波振動子31及びファン部19が駆動されるので、スタートしてからスチームの発生までの加熱時間は1分30秒前後になる。また、水面上の水の温度が80℃以上となるので、噴出されたスチームの温度は、噴出ノズル47の噴出筒47aの先端部で約70℃前後になり、そして、噴出筒47aの先端部から約20cm離れた顔の位置で約40℃になる。
【0048】
その後、制御部64は、更に、温度センサ33からの温度検知信号を読み取り、水が第2設定温度T2例えば85℃に達したかどうかを判定する(ステップ9)。
温度センサ33に位置する水の温度が第2設定温度T2「85℃」に達すると、制御部64は、駆動回路57を制御して、ヒータ30を、上記初期通電率H0の85%からなる通電率H1、即ち、4.25アンペアで通電させる(図11参照)(ステップ10)。
【0049】
ヒータ30の通電率が低減されると、制御部64は、操作パネル14のスタート/ストップキー14bからの一時停止信号の有無を判定する(ステップ16)。この一時停止信号は、利用者がスタート/ストップキー14bを2秒以内押すことにより得られる。
一時停止信号がないと判定されると、制御部64は、後記するステップ11に進む。
【0050】
一方、一時停止信号があると判定すると、制御部64は、上記設定した動作時間と比較するため、スタートから現在まで経過した時間の計算を中断する。
また、制御部64は、駆動回路57を制御して、超音波振動子31への通電を停止させると共に、ファン部19を上記初期通電率F0の60%からなる通電率F1で通電させる(ステップ17)。
超音波振動子31が停止すると、スチームの発生が抑制される。
【0051】
更に、制御部64は、温度センサ33からの温度検知信号を読み取り、設定温度値T3「86℃」と比較して、水が86℃以上であるかどうかを判定する(ステップ18)。
水が86℃未満であると判定すると、制御部64は、上記所定通電率H1、即ち、4.25アンペアで、ヒータ30への通電を続けるべく駆動回路57を制御する(ステップ19)。
そして、水が86℃以上と判定すると、制御部64は、上記初期通電率H0の40%からなる通電率H2即ち2アンペアで、ヒータ30への通電を続けるべく駆動回路57を制御する(ステップ20)。
これにより、加熱皿26内の水の温度が86℃前後に保持される。
【0052】
その後、制御部64は、一時停止時間が5分を経過したかどうかを判断する(ステップ21)。
一時停止時間が5分を過ぎていると、制御部64は、後記するステップ12からの動作を行う。
一時停止時間が5分未満の場合、制御部64は、また、操作パネル14のスタート/ストップキー14bからの再開信号、即ち、スタート信号の有無を判定する(ステップ22)。この再開信号は、利用者がスタート/ストップキー14bを2秒以上押すことにより得られる。
【0053】
この再開信号が無いと、制御部64は、ステップ18に戻って動作を行う。
再開信号があると、制御部64は、上記中断していたスタートからの時間計算を開始する。
また、制御部64は、駆動回路57を制御して、超音波振動子31を通電して再び駆動させると共に、ヒータ30を4.25アンペアの所定通電率H1で通電させ、また、ファン部19を初期通電率F0で通電させる(ステップ23)。
【0054】
本実施例において、一時停止時に、制御部64により、ヒータ30に加えている通電率が設定温度値T3に基づいて変化されるので、ヒータ30に加熱された水が、最適な温度86℃に保持されている(図11参照)。これにより、再開時に、超音波振動子31を駆動させるだけで、最適なスチームを迅速に発生して噴出させることができる。
その後、制御部64は、ステップ11に進む。
【0055】
更に、制御部64は、操作パネル14のスタート/ストップキー14bからのストップ信号の有無を判定する(ステップ11)。このストップ信号は、利用者がスタート/ストップキー14bを2秒以上押すことにより得られる。
ストップ信号が有ると、制御部64は、駆動回路57を制御して、ヒータ30、超音波振動子31の動作を停止させる(ステップ12)。これにより、スチームの発生が停止する。
【0056】
ヒータ30及び超音波振動子31が停止された約30秒(ステップ13)後、制御部64は、駆動回路57を制御して、ファン部19の動作を停止させる(ステップ14)。これにより、本体11内を冷却した上でスチーム発生装置10の全ての動作を停止させることができる。
【0057】
また、ストップ信号が無いと、制御部64は、計算している経過時間を、メモリに記憶された予め設定した動作時間と比較して、時間が経過したかどうかを判断する(ステップ15)。
経過すると、制御部64は、ステップ12からの動作を行う。
【0058】
スチーム発生装置10の使用後、利用者が作動杆38を押すと、排水室35内の弁部37が開放の状態になるので、給水部15及び加熱皿26内の残留水が排出される。排出された水がドレン容器39により収容された後捨てられる。これにより、本体11内の雑菌の繁殖を防ぐことができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明に係るスチーム発生装置によれば、一時停止信号が入力されると、制御部は、駆動回路を制御して、ヒータ及びファン部への通電を継続させるが、超音波振動子への通電のみを停止させるので、スチームの発生が一時に抑制されると共に、水がヒータにより保温される。これにより、再開時に、超音波振動子を駆動させるだけで、迅速にスチームを発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスチーム発生装置の外形を示す斜視図である。
【図2】図1のI−I線に沿って得られた断面図である。
【図3】図1のII−II線に沿って得られた断面図である。
【図4】本発明に係るスチーム発生装置の排水室を示す断面図であり、(a)は、排水室の非排水状態の断面図、(b)は、排水室の排水状態の断面図である。
【図5】スチーム噴出部を示す斜視図である。
【図6】スチーム噴出部を示す下面図である。
【図7】スチーム噴出部の装着図である。
【図8】噴出ノズルを示す図であり、(a)は、噴出ノズルを示す断面図、(b)は、図8(a)上のA方向から見た噴出ノズルを示す正面図である。
【図9】本発明に係るスチーム発生装置の制御システムを示すブロック図である。
【図10】本発明に係るスチーム発生装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明に係る制御システムの制御動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 スチーム発生装置
14 操作パネル(入力部)
19 ファン部
26 加熱皿
30 ヒータ
31 超音波振動子
33 温度センサ
60 マイクロコンピュータ
64 制御部

Claims (2)

  1. 水を加熱するためのヒータと、前記水を霧化してスチーム化する超音波振動子と、前記スチームを外部へ送出するためのファン部と、前記ヒータ、前記超音波振動子及び前記ファン部を通電させて駆動する駆動回路と、前記駆動回路を制御する制御部と、前記スチームの発生を一時停止させるために一時停止信号を入力させる入力部とを備え、前記入力部により前記一時停止信号が入力されると、前記制御部は、前記駆動回路を制御して、前記超音波振動子への通電のみを停止させ且つ前記ファン部を所定駆動通電率より低い通電率で通電させることを特徴とするスチーム発生装置。
  2. 水が貯留される加熱皿と、前記水を加熱するためのヒータと、前記水を霧化してスチーム化する超音波振動子と、前記スチームを外部へ送出するためのファン部と、前記加熱皿内の前記水の温度を検知するための温度センサと、前記ヒータ、前記超音波振動子及び前記ファン部を通電させて駆動する駆動回路と、前記駆動回路を制御する制御部と、前記スチームの発生を一時停止させるために一時停止信号を入力させる入力部とを備え、前記入力部により前記一時停止信号が入力されると、前記制御部は、前記駆動回路を制御して、前記超音波振動子への通電を停止させ且つ前記ファン部を所定駆動通電率より低い通電率で通電させると共に、前記温度センサからの検知信号に基づいて、予め設定された設定温度値と比較して、前記水の温度が前記設定温度値より低いと判定すると、前記ヒータを所定通電率で通電させ、前記水の温度が前記設定温度値以上と判定すると、前記ヒータを前記所定通電率より低い通電率で通電させることを特徴とするスチーム発生装置。
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