JP4075729B2 - 車両用アンテナ取付構造 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に記載の技術においては、アンテナロッド(アンテナ素子)を装着し内部に分波器やアンプを内蔵するアンテナケースが、金属製の取付ベース(アンテナベース)を介して車両の外板部材(ルーフ)にボルト,ナット等で締結される構成が記載されている。また、特許文献2に記載の技術においても、上記特許文献1と同様に、アンテナロッドが取付ベース(受金具)に連結されるとともに、取付ベースが定着金具によって車両の外板部材(車体ルーフ)に締結される構成が記載されている。これらのような構成によって、アンテナロッドをルーフ等の外板部材から突出させた状態で車両に固定しながら、良好な電波の送受信を行うことができるようになっている。
また、上述のこれらの技術では、外板部材に対して取付ベースが固定されるようになっているため、取付ベースの周囲において外板部材の強度を確保する必要がある。つまり、外板部材は、取付ベースを固定することのできる剛性,強度を持ったものでなければならず、これにより外板部材の意匠及び構造的な設計上の制約を生じてしまうことがある。
また、該外板部材は、該車両のルーフに設けられる装飾部材であるであることが好ましい(請求項2)。
また、本発明の車両用アンテナ取付構造(請求項2)によれば、車両のルーフにおける装飾効果を向上させることができる。
また、本発明の車両用アンテナ取付構造(請求項3)によれば、あたかもフロントガラス面からアンテナロッドが突出するような、意匠性に優れた車両用アンテナ取付構造を提供することができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
図2に示すように、本発明の車両用アンテナ取付構造が適用される車両10は、フロントガラス9の上方に隣接して、連続した曲面を形成するように、ルーフ12に向けてエクステンションガラス(ガラス,外板部材)3を備えて構成されている。つまり、本車両10では、フロントガラス9とエクステンションガラス3とからフロントガラスアッセンブリが構成され、外観上、エクステンションガラス3がフロントガラス9のルーフ12への延長部として見えるようになっている。なお、本第1実施形態において、エクステンションガラス3は、車両10のルーフ12を装飾して意匠性を高める装飾部材としての機能を有しており、本第1実施形態では、濃色のガラスとして構成されている。
また、図1に示すように、エクステンションガラス3の膨出部8に備えられるアンテナロッド4の基部(下端部)には、ネジ部(螺合溝)4aが形成されている。また、エクステンションガラス3の膨出部8の車両内部側には、アンテナロッド4を支持する樹脂製の取付ベース1が備えられている。取付ベース1には、アンテナロッド4のネジ部4aと螺合しうるアンテナロッドネジ穴部1aと、縦架部2bに形成された固定孔2cに挿通されるベース固定用ボルト部1bとを備えて構成されている。そして、ベース固定用ボルト部1bと、ナット6との螺合によって取付ベース1とナット6との間に縦架部2bが堅固に挟持されて、取付ベース1がルーフレール2の縦架部2bに対して固定される(すなわち、取付ベース1が車体に固定される)ようになっている。なお、取付ベース1にはアンテナハーネス7が備えられており、アンテナロッド4で受信した電波が電気信号としてアンテナハーネス7を介して外部へ伝達されるようになっている。
まず、ルーフレール2の縦架部2bに形成された固定孔2cに取付ベース1のベース固定用ボルト部1bを挿通し、そのベース固定用ボルト部1bにナット6を螺合させて、取付ベース1を縦架部2bへ固定する。
つまり、取付ベース1は、濃色のエクステンションガラス3の内側に設けられるため、
外観上、取付ベース1が見えなくなり、外観品質を向上させることができる。
これにより、外観上、エクステンションガラス3面から外側へ露出している部品が、アンテナロッド4のみであるため、表面加工や仕上処理が必要となる美装部品数を減少させることができ、製造コストを低減させることができる。
また、エクステンションガラス3には、その膨出部8に、アンテナロッド4を挿通するためのアンテナロッド挿通孔3aのみが形成されていればよく、その他の加工(例えば、取付ベース1を取付けるための取付孔等)が不必要であるため、材料加工が容易であり、コストを低減させることができる。
また、エクステンションガラス3は、車両10のルーフ12に設けられる装飾部材であるため、車両のルーフにおける装飾効果を向上させることができる。
この第2実施形態においては、第1実施形態におけるエクステンションガラス3に相当する機能要素として、樹脂製のアウターガーニッシュ13を備えるとともに、アウターガーニッシュ13と取付ベース11(第1実施形態における取付ベース1に相当する機能要素)とが一体形成されている点が、第1実施形態と異なっており、これ以外については第1実施形態と同様に構成されている。そして、このような構成によって、第1実施形態と同様の利点があるほか、部品点数と製造工程,取付工程を減らすことができ、コストをより低減させることができる。
例えば、上記第1実施形態においては、フロントガラス9とエクステンションガラス3とが別体に形成されてフロントガラスアッセンブリを構成するようになっているが、フロントガラス9とエクステンションガラス3とが一体に形成されるように構成してもよい。
1a アンテナロッドネジ穴部
1b ベース固定用ボルト部
2 フロントルーフレール(ルーフレール)
2a 横架部
2b 縦架部
2c 固定孔
3 エクステンションガラス(ガラス,外板部材)
3a アンテナロッド挿通孔(挿通孔)
3b 略平坦部
4 アンテナロッド
4a ネジ部(螺合溝)
5 シール
6 ベース固定用ナット
7 アンテナハーネス
8 膨出部
8a 頂部
8b 傾斜面
9 フロントガラス
10 車両
11 取付ベース
11a アンテナロッドネジ穴部
11b ベース固定用ボルト部
12 ルーフ
13 アウタガーニッシュ(ガーニッシュ,外板部材)
13a アンテナロッド挿通孔
Claims (4)
- 車両の後方へ傾斜するように突出して設けられ基部にネジ部が形成されたアンテナロッドと、
該車両の外観を形成し、該車両の外側方向へ膨出する膨出部を有するとともに、該膨出部の頂部よりも下側に形成された傾斜面に該アンテナロッドを挿通する挿通孔を有する外板部材と、
該膨出部の内側において車体に固定されるとともに該傾斜面に内接し、該外板部材の内側において該アンテナロッドを保持するよう該ネジ部と螺合しうるアンテナロッドネジ穴部が形成された取付ベースとを備えた
ことを特徴とする、車両用アンテナ取付構造。 - 該外板部材は、該車両のルーフに設けられる装飾部材である
ことを特徴とする、請求項1記載の車両用アンテナ取付構造。 - 該外板部材は、ガラスであって、
該ガラスは、該車両のフロントガラスに隣接して形成されている
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用アンテナ取付構造。 - 該外板部材は、該車両のフロントガラスに隣接して設けられた樹脂製のガーニッシュであって、
該ガーニッシュと該取付ベースとが一体に形成されている
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用アンテナ取付構造。
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