JP4075497B2 - 振動パーツフィーダ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品搬送トラックが形成された部品搬送手段に振動を発生させ、表裏面のうちの一方の面に電極が形成された部品を整列して搬送するとともに、表裏姿勢を整えて次工程へと供給する振動パーツフィーダに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子チップ等の小さな部品を所望の姿勢に整列させて搬送する(以下、「整送する」という)場合、部品搬送トラックが形成された部品搬送手段に振動を発生させ、部品を整送し、次工程へと供給する振動パーツフィーダがよく用いられる。この振動パーツフィーダには、整送する対象となる部品の種類に応じて種々の性能が要求される。図1は、表裏面のうち一方の面にのみ電極が形成された部品Wの裏面(図1(a))と、表面(図1(b−1)、(b−2)、(b−3))とを示したものである。
【0003】
部品Wの裏面のパターンとしては、略裏面全体が金属で一様に覆われた金属面として形成されている場合と、セラミックや樹脂からなる黒色系の面(以下、「黒色面」という)として形成されている場合とがある。また、部品Wの表面(電極面)のパターンとしては、図1(b−1)、(b−2)、(b−3)に例示するように、電極eの位置、大きさ、個数等により種々のパターンがある。なお、このような一方の面に電極が形成された部品Wの大きさとしては種々のものが存在するが、部品Wの主なサイズとしては、長さL1=3.2〜8mm程度、幅L2=2.5〜5.0mm程度、厚みT=0.8〜1.7mm程度である(図2参照)。
【0004】
このような部品Wを振動パーツフィーダを用いて整送する場合、表裏姿勢(表面と裏面とのどちらを上向きとした状態であるか)を整えて次工程へと供給することが必要となる。そのため、かかる部品Wを整送する振動パーツフィーダとしては、部品Wの表裏姿勢を判別し、所望の表裏姿勢でない状態の部品Wを排除する機能が要求される。
【0005】
従来の振動パーツフィーダにおいては、裏面が金属面である部品Dの表裏姿勢を判別する場合、部品搬送トラックの上部に光センサを設置し、この光センサから搬送中の部品Wに対して光を照射するとともにその反射光をこの光センサで受信し、この反射光量を検知することで表裏姿勢の判定を行っていた。すなわち、裏面(金属面)が上向きとなって搬送されている部品Wについては、金属面に照射した光が反射されるため、多くの光が反射される。一方、表面(電極面)が上向きとなっている部品Wについては、反射光量が少なくなる。そこで、この光量差に基づいて表裏姿勢の判定を行っていた。なお、金属面と電極面との反射光量の差が小さい場合は、部品Wの種類に応じて(電極面のパターンに応じて)、上記光センサの光照射位置(センサースポット)を電極が存在していない位置に合わせ、光量差が大きくなるようにして表裏姿勢の判定を行っていた。
【0006】
また、部品Wの裏面が黒色面である場合、部品搬送トラックの下部に光センサを設置し、この光センサから搬送中の部品Wに対して光を照射するとともにその反射光をこの光センサで受信し、電極の有無及び位置を検知して表裏姿勢の判定を行っていた。すなわち、部品搬送トラックには光センサ取り付け用の貫通孔が形成されており、光センサは、この貫通孔に挿入されて保持され、この貫通孔を通じて部品Wの下面側に向かって光を照射する。そして、この貫通孔は、搬送対象となる黒色面をもった部品Wの種類に応じて(電極面のパターンに応じて)、電極を検知可能な所定の個所に適宜穿設される。
【0007】
上述の電極面をもった部品Wを振動パーツフィーダで整送する場合、必ずしも金属面をもった部品W(以下、「金属系部品W1」という)のみが整送対象となるとは限らず、黒色面をもった部品W(以下、「黒色系部品W2」という)も整送対象となることが多い。すなわち、金属系部品W1と黒色系部品W2との両方が、同じ振動パーツフィーダにて整送対象となることが多く、いずれの部品Wであっても、表裏姿勢を判別できる必要がある。このため、部品Wを整送する振動パーツフィーダとしては、部品搬送トラックの上部に設置されて金属系部品W1の表裏姿勢を検知するための光センサ(以下、「金属面検知用光センサ」という)と、部品搬送トラックの下部に設置されて黒色系部品W2の表裏姿勢を検知するための光センサ(以下、「電極検知用光センサ」という)とを両方とも備えたものが用いられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、黒色系部品W2の場合、黒色系部品W2の種類の違いによって大きさや電極面のパターンが異なるため、検知しなければならない電極の位置も種々変化することになる。したがって、前述の電極検知用光センサにて表裏姿勢を判別する場合、黒色系部品W2の種類に応じて(電極面のパターンに応じて)、光センサの取り付け位置を変更する必要がある。このため、整送対象となる黒色系部品W2の種類が異なると、光センサ取り付け用の貫通孔が穿設された部分の部品搬送トラックを、その度に、所望の位置に貫通孔が形成された専用の部品搬送トラックに取り替える必要がある。
【0009】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、表裏面のうちの一方の面に電極が形成された部品を整送する場合に、整送対象となる部品の種類が変わっても、部品搬送トラックを取り替える必要もなく、表裏姿勢を検知するための設定を容易に調整することができる振動パーツフィーダを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、の発明に係る振動パーツフィーダは、部品搬送トラックが形成された部品搬送手段に振動を発生させ、表裏面のうちの一方の面に電極が形成された部品を整列して搬送するとともに、表裏姿勢を整えて次工程へと供給する振動パーツフィーダにおいて、前記部品搬送トラックに穿設され、部品搬送方向と略直交する方向に延びて形成される長孔と、前記長孔の長手方向に沿って移動可能に支持される光センサであって、前記長孔を通じて上方の部品搬送トラック面側に光を照射するとともに、前記長孔上を通過して前記部品搬送トラックを搬送される前記部品の下面で反射した光を受信する光センサと、前記光センサの受信結果に基づいて、前記部品の搬送状態における表裏姿勢を判定するとともに、所望の表裏姿勢でない状態の部品を排除する表裏選別手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
第1の発明によると、部品搬送トラックには、部品搬送方向と略直交する方向に延びて形成される長孔が穿設されており、この長孔に沿って移動可能に光センサが支持される。したがって、電極面のパターンが異なり、電極の位置が種々変化する場合であっても、長孔に沿って光センサを移動させることで、容易に光照射位置を電極位置に調整することができる。したがって、整送対象となる部品の種類が変わっても、部品搬送トラックを取り替える必要もなく、表裏姿勢を検知するための設定を容易に調整することができる。
【0012】
の発明に係る振動パーツフィーダは、の発明において、前記光センサを前記部品搬送トラック面と平行にスライド自在に支持する支持手段を備えることを特徴とする。
【0013】
第2の発明によると、光センサが部品搬送トラック面と平行にスライド移動されるため、光センサの先端と部品搬送トラック面との距離を一定に保ちながら、光センサを長孔に沿って移動させて支持することができる。すなわち、部品搬送トラック面上を搬送される部品との距離を一定に保つことができ、部品の種類が変わっても、表裏姿勢を安定して検知することができる。
【0014】
の発明に係る振動パーツフィーダは、の発明またはの発明において、前記光センサとは異なる他の光センサであって、前記部品搬送トラックを搬送される前記部品に対して上側から光を照射してその反射光を受信し、その反射光の光量を検出可能な他の光センサを備え、前記表裏選別手段は、前記他の光センサの受信結果に基づいても、前記部品の搬送状態における表裏姿勢を判定し、所望の表裏姿勢でない状態の部品を排除可能であることを特徴とする。
【0015】
第3の発明によると、搬送中の部品に対して上側から光を照射してその反射光を受信し、その反射光の光量を検出可能な他の光センサも設けられるため、整送対象となる部品が、金属系部品の場合であっても、表裏姿勢を検知することができる。したがって、部品搬送トラックの下部に設けられた光センサを電極検知用光センサとして用い、上部に設けられた他の光センサを金属面検知用光センサとして用いることで、整送対象が黒色系部品であっても金属系部品であっても表裏姿勢を検知することができる。
第4の発明に係る振動パーツフィーダは、第1の発明または第2の発明において、前記光センサとは異なる他の光センサであって、前記部品搬送トラックを搬送される前記部品に対して上側から光を前記長孔に向かって照射してその反射光を受信し、その反射光の光量を検出可能な他の光センサを備え、前記表裏選別手段は、前記他の光センサの受信結果に基づいても、前記部品の搬送状態における表裏姿勢を判定し、所望の表裏姿勢でない状態の部品を排除可能であることを特徴とする。
第4の発明によると、部品が長孔上を通過していない状態のときに、他の光センサから照射された光を長孔から逃がすことができるようになり、これにより、他の光センサの光照射位置に部品が存在していない場合にトラック面で光が反射してしまうことを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係る振動パーツフィーダは、主として、整送されている部品の表裏姿勢を判別する構成に関して特徴を有するものであって、部品の整送時に表裏姿勢を整えて次工程へと供給する振動パーツフィーダ全般に関し、広く適用可能なものである。また、整送対象となる部品は、上記の従来の技術で述べたように、一方の面に電極が形成された部品Wであって(図1及び図2参照)、金属系部品W1及び黒色系部品W2の両者が対象となる。なお、本実施形態においては、楕円型振動パーツフィーダに関して実施した例について説明する。
【0017】
図7は、本実施形態に係る振動パーツフィーダ1の部分破断側面図を、図8は振動パーツフィーダ1の平面図を示したものである。図7に示すように、振動パーツフィーダ1は、楕円型の捩じり振動パーツフィーダとして構成されており、部品Wを収容し整送するボール2(部品搬送手段)と、これに捩じり振動を発生させる駆動部3とを備えている。駆動部3においては、ボール2の底板と一体的に固定された可動ブロック4が等角度間隔に配置された傾斜板バネ5によって下方の固定ブロック6と連結されている。固定ブロック6上にはコイル7を巻装した電磁石8が可動ブロック4の下面の可動コア4aと僅かの間隔をあけ対向して設けられている。また、駆動部3は、その周囲を防音カバー9によって覆われており、防振ゴム10を介して床面に設置されている。そして、部品W(図1、2参照)をその姿勢を整えつつ搬送するために、コイル7にインバータ制御された高周波を通電し、ボール2に対して高い振動数の捩じり振動を発生させる。これにより、ボール2内に収納された部品Wは、後述する部品搬送トラック11に沿って、反時計廻りに搬送されることになる。
【0018】
図8に示すように、ボール2には、底面12に多数の部品Wが収容され(図8においては部品Wの図示を省略している)、底面12の周縁部に起点11sを有し径外方へ向かって若干下向き傾斜に設けられる部品搬送トラック11(以下、「トラック11」という)が、周壁13に沿い登り傾斜のスパイラル状に形成されている。すなわち、この部品搬送トラック11が部品Wの搬送路となり、部品Wが受ける捩じり振動による搬送力の径外方向へ向かう成分とトラック11に付与された傾斜とによって、部品Wは周壁13に接しながら搬送される。トラック11の途中には切り欠き14が形成されてトラック11の幅を狭めており、幅一杯に広がって搬送されてくる部品Wのうち内周側の部品Wは、切り欠き14に落下して底面12へと戻され、搬送量の調整が行われる。
【0019】
更にトラック11の下流側には、切り欠き15aと丸樋溝16aとが形成されており、続いて、同様な切り欠き15b、丸樋溝16bと、切り欠き15c、丸樋溝16cとが形成されている。切り欠き15a〜15cは、トラック11の幅を狭めるため設けられており、丸樋溝16a〜16cは、部品Wの長さ方向を搬送方向に向けるために設けられている。丸樋溝16cの下流側には、早出しゲート17が設けられている。この早出しゲート17は、定常時には使用されず、作業終了時等に底面12に残る部品Wを早く取り出すためのものである。早出しゲート17の下流側には、略V字型の傾斜面をもった整列用の部品搬送トラック18(以下、「トラック18」という)が形成されており、このトラック18にて、部品Wは、その長手方向と搬送方向とが一致するように最終的に向きを整えられてさらに下流側へと搬送される。
【0020】
トラック18の下流側には、表裏姿勢を判定するとともに、所望の表裏姿勢でない状態の部品を排除する表裏姿勢選別用の部品搬送トラック19(以下、「トラック19」という)が形成されている。トラック19の上流側にはワイパープレート20が設けられており、ここで段積み状態で搬送されてきた部品Wは排除される。ワイパープレート20の下流側には、後述する2つの表裏姿勢選別部21(第1表裏姿勢選別部21a、第2表裏姿勢選別部21b)が設けられている。第2表裏姿勢選別部21bの下流側には、排出端部22が設けられ、トンネル状の排出トラックが形成されている。そして、この下流端から部品Wが排出され、向きと表裏姿勢とが整えられた部品Wが次工程へと供給されることになる。
【0021】
表裏姿勢選別部21は2つ設けられているが、第1表裏姿勢選別部21aと第2表裏姿勢選別部21bと、同様に構成されており、表裏姿勢選別を2重に行えるようになっている。表裏姿勢選別部21a及び21bは、同様の構成であるため、以下、表裏姿勢選別部21として図3乃至図5を参照しながら説明する。
【0022】
図3は、表裏姿勢選別部21の近傍を示す図であって、表裏姿勢選別部21の下流側の断面とともに示したものである。表裏姿勢選別部21には、整送対象である部品Wが黒色系部品W2である場合に、前述の電極検知用光センサとして用いられる光センサ23と、整送対象である部品Wが金属系部品W1である場合に、前述の金属面検知用光センサとして用いられる他の光センサ24とが備えられている。
【0023】
光センサ23(電極検知用光センサ)は、発光素子と受光素子とを備えるファイバーセンサとして構成されており、トラック19の下部に支持手段25によって支持されている。支持手段25は、トラック19が形成された表裏姿勢選別用ブロック31の下方でボール2の外周に取り付けられる下取付部材26と、下取付部材26に対してスライド自在に取り付けられる下スライド部材27とを有している。下取付部材26は、図示しないボルトによってボール2の外周に固定されている。そして、この取付部材26には、下スライド部材27が取り付けられるスライド面26aが形成されている。このスライド面26aは、トラック19において搬送中の部品Wの下面側が接するトラック面19aと平行に形成されている。
【0024】
下スライド部材27は、略直方体の角ブロック状に形成されており、1つの面27aが、下取付部材26のスライド面26aと接するように設けられる。この下スライド部材27には、トラック面19aと平行に図示しない長孔が穿設されており、この長孔を貫通するボルト28により、取付部材26に対して下スライド部材27が固定される。すなわち、ボルト28の先端部分は、下取付部材26に螺合されているが、下スライド部材27はボルト28のボルト頭によって下取付部材26に押し付けられて固定されている。したがって、ボルト28を緩めることで、下スライド部材27は遊嵌状態となり、下取付部材26のスライド面26aに沿って下スライド部材26をスライド移動(図3の両端矢印A方向にスライド移動)させることができる。また、下スライド部材27の一側面27bには、溝が形成されており、この溝に光センサ23の胴部23aが嵌め込まれる。そして、胴部23aを嵌め込んだ上側から押さえ板29及びボルト30により押さえられて光線センサ23が保持される。
【0025】
図4は、トラック19が形成された表裏姿勢選別ブロック31を上から見た様子を示す模式図(図4(a))と、そのB−B線矢視断面図(図4(b))を示したものである。図3及び図4に示すように、トラック19には、ブロック31を貫通する長孔32が穿設されており、この長孔32は、部品搬送方向(図中矢印C方向)と略直交する方向に延びて形成されている。この長孔32には、光センサ23の先端部分が挿入された状態になっている(図4(b)参照)。これにより、光センサ23は、長孔32を通じて上方のトラック面19a側に光を照射するとともに、長孔32上を通過してトラック19を搬送される部品Wの下面で反射した光を受信することができる。また、光センサ23は、前述のように、トラック面19aと平行に(矢印A方向に)スライド自在に支持する支持手段25によって、長孔32の長手方向に沿って移動可能に支持されている。
【0026】
上記の構成によって、部品Wの電極面のパターンが異なって電極eの位置が種々変化する場合であっても、長孔32の長手方向に沿って光センサ23を移動させることで、容易に光照射位置を電極位置に調整することができる。したがって、整送対象となる部品Wの種類が変わっても、部品搬送トラック19を取り替える必要もなく(すなわち、表裏姿勢選別ブロック31を取り替える必要もなく)、表裏姿勢を検知するための設定を容易に調整することができる。また、図4(b)に示すように、光センサ23の先端とトラック面19aとの距離を一定の距離dに保ちながら、光センサ23を長孔32に沿って移動させて支持することができる。すなわち、トラック面19a上を搬送される部品Wとの距離を一定に保つことができ、部品Wの種類が変わっても、表裏姿勢を安定して検知することができる。
【0027】
また、図3に示すように、表裏姿勢選別部21には、金属面検知用光センサとして用いられる他の光センサ24が設けられている。他の光センサ24は、光センサ23と同様に、発光素子と受光素子とを備えるファイバーセンサとして構成されており、トラック19の上部に設けられている。すなわち、表裏姿勢選別部21には、光センサ23とは異なる他の光センサ24であって、トラック19を搬送される部品Wに対して上側から光を照射してその反射光を受信し、その反射光の光量を検出可能な他の光センサ24が備えられている。
【0028】
かかる他の光センサ24は、取付手段33によって、トラック19の上方に支持されている。取付手段33は、ボール2の外周にて上方に突出するように取り付けられる上取付部材34と、上取付部材34にスライド可能に取り付けられる上スライド部材35とで構成されている。上取付部材34は、トラック面19aと平行に形成されたスライド面34aを備え、このスライド面34aと接して上スライド部材35がボルト36で取り付けられる。上スライド部材35には、トラック面19aと平行に図示しない長孔が設けられており、下スライド部材27の場合と同様に、上スライド部材も長孔を貫通するボルト36のボルト頭でスライド面34aに押し付けられて固定される。上スライド部材35には、一側面35aに溝が形成されており、この溝に他の光センサ24の胴部24aが嵌まり込むようになっている。そして、下側から押さえ板37とボルト38によって他の光センサ24が押さえられて保持される。これにより、他の光センサ24も、部品Wに対する光照射位置を、部品Wの種類に応じて容易に調整することができる。
【0029】
なお、他の光センサ24は、トラック面19aにおける長孔32に向かって光を照射する位置に取り付けられている。すなわち、部品Wが長孔32上を通過していない状態のときに、他の光センサ24から照射された光を長孔32から逃がすことができるようになっている。これにより、他の光センサ24の光照射位置に部品Wが存在していない場合にトラック面19aで光が反射してしまうことを防止できる。
【0030】
最後に、部品Wの搬送状態における表裏姿勢を判定するとともに、所望の表裏姿勢でない状態の部品Wを排除する表裏選別手段37について説明する。この表裏選別手段37は、部品Wで反射し、光センサ23または他の光センサ24によって受信された反射光の受信結果に基づいて搬送中の部品Wの表裏姿勢を判定するようになっている。
【0031】
図5は、表裏選別手段37の構成を示した模式図である。表裏選別手段37は、光センサ23又は他の光センサ24での反射光(信号)の受信結果に基づいて部品Wの表裏姿勢を判定し、所望の表裏姿勢でない場合に部品Wの排除指令を発する制御装置38と、この排除指令に基づいて部品Wを吹き飛ばしてトラック19からボール2内へと落下させるエアー噴出し部39とを有している。
【0032】
エアー噴出し部39の構成を図6に示す。図6は、図4(a)のD−D線矢視断面を示したものである。エアー噴出し部39は、表裏選別トラック31において、トラック面19aに対して略直交するように穿設された小径のノズル孔42と、ノズル孔42と連通し、エアー継手44を介して圧縮空気供給経路41と接続されるエアー供給孔43とで構成される。エアー供給孔43は、エアー継手44と螺合して接続される。なお、図4(a)に示すように、トラック19に穿設されたノズル孔42は、長孔32の近傍であって、長孔32の部品搬送方向上流側に設けられている。このため、後述するように、上記の排除指令に基づき部品Wを吹き飛ばす必要がある場合に、表裏姿勢の判定後速やかに当該部品Wを吹き飛ばすことができる。
【0033】
図5において、制御装置38は、電極面検知部38aと金属面検知部38bとを有している。電極面検知部38aでは、整送対象である部品Wが黒色系部品W2である場合に、矢印C方向に搬送される部品Wの下面側(即ち、トラック面19aと接する側の面)で反射して光センサ23で受信された受信信号に基づいて、その信号レベル(反射光の有無または反射光量)に応じて、部品Wの下面側における電極eの存在を検出し、当該反射面が電極面であるか否かが検知される。また、金属面検知部38bでは、整送対象である部品Wが金属系部品W1である場合に、部品Wの上面側で反射して他の光センサ24で受信された受信信号に基づいて、その信号レベル(反射光量)に応じて、当該反射面が金属面であるか否かが検知される。
【0034】
上記のように、部品Wが黒色系部品W2である場合は、部品Wの下面側が電極面であるか否かが検知され、部品Wが金属系部品W1である場合は、部品Wの上面側が金属面であるか否かが検知される。そして、制御装置38は、表裏判定部38cを有しており、この表裏判別部38cにて、電極面検知部38a又は金属面検知部38bによって検知された結果に基づき、部品Wの表裏姿勢が判定される。すなわち、黒色系部品W2の場合、部品Wの下面側が電極面であると検知されれば、下面側が表面と判定され、下面側が電極面であると検知されなければ上面側が表面と判定される。一方、金属系部品W1の場合、部品Wの上面側が金属面であると検知されれば、下面側が表面と判定され、上面側が金属面であると検知されなければ上面側が表面と判定される。そして、判定された部品Wの表裏姿勢が所望の表裏姿勢でない場合、制御装置38に接続された電磁弁40に対して、制御装置38から当該部品Wの排除指令が発せられる。
【0035】
上記の部品Wの排除指令は、エアーノズル39への圧縮空気供給経路41を開放/遮断に切換可能な電磁弁40に対して一時的なバルブ開放指令として発せられる。すなわち、かかる排除指令によって、電磁弁40が一時的に励磁されて圧縮空気供給経路41が一時的に開放され、電磁弁40が開放されている間は圧縮空気がエアー噴出し部39へと供給される。これにより、ノズル孔42から噴出する圧縮空気によって部品Wが吹き飛ばされ、トラック19からボール2内へと落下する。したがって、所望の表裏姿勢でない部品Wのみが吹き飛ばされ、表裏姿勢の選別が行われることになる。
【0036】
以上説明したように、本実施形態に係る振動パーツフィーダ1によると、部品Wの整送時に、表裏姿勢選別部21にて部品Wの表裏姿勢を整えて、次工程へと供給することができる。そして、整送対象となる部品Wが、金属系部品W1及び黒色系部品W2のいずれであっても、表裏姿勢を選別しながら整送することができる。また、整送対象となる黒色系部品W1の種類が種々変わっても(即ち、電極面のパターンが種々変わっても)、容易に光センサ23からの光照射位置を電極位置に調整することができ、表裏姿勢選別ブロック31を取り替える必要もない。また、整送対象となる金属系部品W1の種類が種々変わった場合であっても、容易に光センサ24からの光照射位置も調整することができる。
【0037】
なお、本発明の実施形態は、上記に限定されるものではなく、例えば、以下のように変更して実施してもよい。
(1)本実施形態においては、楕円型の振動パーツフィーダに対して適用した場合を例にとり説明したが、直線型の振動パーツフィーダなど他の形式の振動パーツフィーダに対して適用しても本発明の効果を奏することができる。
【0038】
(2)本実施形態においては、表裏姿勢選別部を2箇所に設けたが、1箇所だけ設けるものであっても、また3箇所以上に設けるものであってもよい。
【0039】
【発明の効果】
1の発明によると、部品搬送トラックには、部品搬送方向と略直交する方向に延びて形成される長孔が穿設されており、この長孔に沿って移動可能に光センサが支持される。したがって、電極面のパターンが異なり、電極の位置が種々変化する場合であっても、長孔に沿って光センサを移動させることで、容易に光照射位置を電極位置に調整することができる。したがって、整送対象となる部品の種類が変わっても、部品搬送トラックを取り替える必要もなく、表裏姿勢を検知するための設定を容易に調整することができる。
【0040】
2の発明によると、光センサが部品搬送トラック面と平行にスライド移動されるため、光センサの先端と部品搬送トラック面との距離を一定に保ちながら、光センサを長孔に沿って移動させて支持することができる。すなわち、部品搬送トラック面上を搬送される部品との距離を一定に保つことができ、部品の種類が変わっても、表裏姿勢を安定して検知することができる。
【0041】
3の発明によると、搬送中の部品に対して上側から光を照射してその反射光を受信し、その反射光の光量を検出可能な他の光センサも設けられるため、整送対象となる部品が、金属系部品の場合であっても、表裏姿勢を検知することができる。したがって、部品搬送トラックの下部に設けられた光センサを電極検知用光センサとして用い、上部に設けられた他の光センサを金属面検知用光センサとして用いることで、整送対象が黒色系部品であっても金属系部品であっても表裏姿勢を検知することができる。
第4の発明によると、部品が長孔上を通過していない状態のときに、他の光センサから照射された光を長孔から逃がすことができるようになり、これにより、他の光センサの光照射位置に部品が存在していない場合にトラック面で光が反射してしまうことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る振動パーツフィーダの整送対象となる部品を示す図であって、表裏面のうち一方の面にのみ電極が形成された部品の裏面(図1(a))と、表面(図1(b−1)、(b−2)、(b−3))とを示したものである。
【図2】本実施形態に係る振動パーツフィーダの整送対象となる部品の寸法を説明する図である。
【図3】本実施形態に係る振動パーツフィーダにおける表裏姿勢選別部の近傍を示す図であって、表裏姿勢選別部の下流側の断面とともに示したものである。
【図4】本実施形態に係る振動パーツフィーダにおいて、部品搬送トラックが形成された表裏姿勢選別ブロックを上から見た様子を示す模式図(図4(a))と、そのB−B線矢視断面図(図4(b))を示したものである。
【図5】本実施形態に係る振動パーツフィーダにおける表裏選別手段の構成を示した模式図である。
【図6】図4(a)のD−D線矢視断面図である。
【図7】本実施形態に係る振動パーツフィーダの部分破断断面図である。
【図8】本実施形態に係る振動パーツフィーダの平面図である。
【符号の説明】
1 振動パーツフィーダ
2 ボール
11、18、19 部品搬送トラック
19a 部品搬送トラック面
21 表裏姿勢選別部
23 光センサ
25 支持手段
26 下取り付け部材
26a スライド面
27 下スライド部材
32 長孔
37 表裏選別手段
38 制御装置
39 エアー噴出し部
42 ノズル孔
W、W1、W2 部品

Claims (2)

  1. 部品搬送トラックが形成された部品搬送手段に振動を発生させ、表裏面のうちの一方の面に電極が形成された部品を整列して搬送するとともに、表裏姿勢を整えて次工程へと供給する振動パーツフィーダにおいて、
    前記部品搬送トラックに穿設され、部品搬送方向と略直交する方向に延びて形成される長孔と
    記長孔を通じて上方の部品搬送トラック面側に光を照射するとともに、前記長孔上を通過して前記部品搬送トラックを搬送される前記部品の下面で反射した光を受信する光センサと、
    前記光センサを前記長孔の長手方向に沿って移動可能に支持するとともに、前記光センサを前記部品搬送トラック面と平行にスライド自在に支持する支持手段と、
    前記光センサの受信結果に基づいて、前記部品の搬送状態における表裏姿勢を判定するとともに、所望の表裏姿勢でない状態の部品を排除する表裏選別手段と、を備えることを特徴とする振動パーツフィーダ。
  2. 部品搬送トラックが形成された部品搬送手段に振動を発生させ、表裏面のうちの一方の面に電極が形成された部品を整列して搬送するとともに、表裏姿勢を整えて次工程へと供給する振動パーツフィーダにおいて、
    前記部品搬送トラックに穿設され、部品搬送方向と略直交する方向に延びて形成される長孔と、
    前記長孔の長手方向に沿って移動可能に支持される光センサであって、前記長孔を通じて上方の部品搬送トラック面側に光を照射するとともに、前記長孔上を通過して前記部品搬送トラックを搬送される前記部品の下面で反射した光を受信する光センサと、
    前記光センサとは異なる他の光センサであって、前記部品搬送トラックを搬送される前記部品に対して上側から光を前記長孔に向かって照射してその反射光を受信し、その反射光の光量を検出可能な他の光センサと、
    前記光センサまたは前記他の光センサの受信結果に基づいて、前記部品の搬送状態における表裏姿勢を判定するとともに、所望の表裏姿勢でない状態の部品を排除する表裏選別手段と、を備えることを特徴とする振動パーツフィーダ。
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