JP4075120B2 - 強誘電体薄膜の製造方法 - Google Patents

強誘電体薄膜の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、強誘電体薄膜、特に強誘電体メモリに用いる強誘電体薄膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体メモリの高密度化が進められており、最近では文献1(セラミックス,Vol.30(1995),No.6,pp499−507)に示されているように強誘電体薄膜を用いるものが注目を集めている。例えば、このような半導体メモリとして、従来、MFS(Metal-Ferroelectric-Semiconductor )構造のFET(電界効果トランジスタ)素子を用いるものがある。この素子は、通常のFETのチャネル領域に、絶縁膜としての強誘電体薄膜およびゲート電極としての上部電極を順次に積層した構造である。この素子を用いたメモリセルは、ゲート電極および半導体基板間、すなわち強誘電体薄膜に電圧を印加することにより、強誘電体薄膜の分極を反転させる。その分極により、トランジスタのチャネル領域に電子または正孔を誘起させてトランジスタのしきい値電圧を変える。このときのドレイン電流値の大きさにより記憶されている情報が識別される。このメモリセルの特徴は、セルサイズを1トランジスタ1キャパシタ(1Tr1Cp)よりも小さくできること、および情報を読み出すときに書き込んだ情報を破壊せずに読み出せることである。
【0003】
この強誘電体薄膜を用いる際の技術課題としては、強誘電体薄膜への電圧印加の繰り返しに伴う分極履歴特性の劣化、いわゆる膜疲労(fatigue )の問題がある。この疲労特性改善のために薄膜作成法の改良、材料の選択、電極材料の改善などが提案されている。また、新たな耐疲労性を有する薄膜の材料としてBi層状化合物が注目され、特にSrBi2 Ta29 系の物質群については活発な研究が行われている。このSrBi2 Ta29 (SBIT)薄膜の製造方法としては、例えば、文献2(Jpn.J.Appl.Phys.vol.34,No.9B,(1995)pp.5096-5099)にゾルゲル法を用いて形成する方法が示されている。また、形成される強誘電体薄膜の特性(高い分極量と良好な飽和特性を有する)をさらに向上させるために、製造出発材料中におけるBi含有量を過剰にすることが知られている。文献2においても、Srの含有量を減らしてBiを過剰にした状態で形成が行われている。Biを過剰にすると、結晶性が良く電気的特性に優れた膜を形成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した方法で製造される膜は、長さが約0.5μmで幅が約0.1μmの俵状の粒子(結晶)がランダムに積み重ねられた構造であり、緻密な膜であるとは言い難い。このように粗い膜は、これを実際のデバイス中に用いた場合には、エッチングの均一性が悪く、このためデバイスの微細化に対応できないという問題が生じる。
【0005】
また、強誘電体薄膜を構成する俵状の粒子を配向させて積み重ねることによって、膜の緻密化を図ることができたとしても、膜厚方向には粒界が存在している。膜の膜厚方向に粒界が存在していると、膜を分極反転させるときに高電圧を印加しなければならない。このため、電源電圧を高くしなければならなくなる。
【0006】
よって、膜の膜厚方向に粒界のない緻密な強誘電体薄膜の製造方法の出現が望まれていた。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明は、強誘電体薄膜を製造するにあたり、Bi及び酸化Biのうちのいずれか一種又は両方により構成されるBiシード層と、このBiシード層と接するBi含有強誘電体層とを含み、Biシード層がBi含有強誘電体層よりもBi濃度が高い予備積層体を形成する工程と、この予備積層体に対して焼成処理を行って、Biシード層およびBi含有強誘電体層を結晶化することにより強誘電体薄膜に変える工程とを含んでいる。
【0020】
Biシード層はBiおよび酸化Biのうちの、いずれか一種、もしくは両方で構成される層であるため、Biシード層はBi含有強誘電体層よりもBi濃度が高い。よって、予備積層体に対して焼成処理を行うことにより、Bi含有強誘電体層の結晶化を、Biシード層の側から膜厚方向へ進行させることができる。このため、焼成済みの積層体を、膜厚方向に粒界がなく、緻密なひとつの結晶で構成することができる。したがって、この強誘電体薄膜を強誘電体メモリ等のデバイスに用いる場合、デバイスの微細化に対応することができ、また、より低電圧での駆動が可能となる。
【0021】
また、好ましくは、予備積層体への焼成処理を、Biシード層の側から加熱して行うのがよい。Bi含有強誘電体層の結晶化はBiシード層の側から進行する。このとき、Biシード層に結晶の核が発生してこの核が成長して結晶を形成していく。この核発生は加熱処理によって起こるため、Biシード層の側から加熱することによって、Biシード層側にBi含有強誘電体の核が発生しやすくなる。よって、Biシード層側から膜厚方向への、Bi含有強誘電体の結晶化を、より促進することができる。
【0022】
また、好ましくは、Biシード層を、下地上にBiシード層用塗布液を塗布し、乾燥および第1仮焼成を行って、形成し、Bi含有強誘電体層を、Biシード層上に粘度調整されたBi含有金属アルコキシド溶液を塗布し、乾燥および第2仮焼成を行って、形成し、焼成処理を、第1および第2仮焼成の温度よりも高い温度で行うのがよい。
【0023】
ここで、焼成処置を行う前のBiシード層の厚さは、300Å〜1000Åとするのが好ましい。より好ましくは、500Åの厚さとするのがよい。これにより、Bi含有強誘電体層のBiシード層への密着性が高くなり、はがれたりするのを防止することができる。
【0024】
また、好ましくは、Bi含有強誘電体層を、粘度調整されたBi含有金属アルコキシド溶液を下地上に塗布し、乾燥および第1仮焼成を行って、形成し、Biシード層を、Bi含有強誘電体層上にBiシード層用塗布液を塗布し、乾燥および第2仮焼成を行って、形成する工程と、焼成処理を、第1および第2仮焼成の温度よりも高い温度で行うのがよい。
【0025】
また、Biシード用塗布液を、ビスマスアルコキシドまたはビスマスのカルボン酸塩を有機溶媒に溶解させて得られる溶液とするのがよい。
【0026】
このBiシード層用塗布液を乾燥および仮焼成することにより、Biおよび酸化Biのうちの、少なくともいずれか一種を主成分として含んだBiシード層が形成される。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照してこの発明の実施の形態につき説明する。なお、各図は発明を理解できる程度に概略的に示してあるに過ぎず、したがって発明を図示例に限定するものではない。また、図において、図を分かり易くするために断面を示すハッチング(斜線)は一部分を除き省略してある。
【0028】
<第1の実施の形態>
この発明の第1の実施の形態として、半導体基板上に設けられた下部電極上に、強誘電体薄膜および上部電極が順次設けられている強誘電体メモリ用サンプルにつき、図1および図2を参照して説明する。なお、この実施の形態で用いられている材料および数値的条件は、この発明の範囲内の単なる一例にすぎず、したがって、この発明がこれら使用材料および数値的条件にのみ限定されるものではない。
【0029】
図1(A)は、この実施の形態の強誘電体薄膜の一部分の断面を概略的に示した図である。また、図1(B)は、この実施の形態の強誘電体メモリ用サンプルの構成を表している概略的な断面図である。図2はこの強誘電体メモリ用サンプルの製造工程を段階的に示した概略図で、積層方向に垂直な線に沿った切断面の切り口の図で示されている。なお、図をわかりやすくするため、断面を示すハッチングは一部省略してある。
【0030】
まず、図1(A)を参照して説明する。強誘電体薄膜10は、焼成済みのBiシード層11と、このBiシード層11の上側に接して設けられているBi含有強誘電体層13とを含んでいる。また、この実施の形態では、強誘電体薄膜10は、下地20上、詳しくは半導体基板15上に設けられた下部電極19の上に設けられている(図1(B))。
【0031】
まず、下地20は、半導体基板15としての直径6インチ(ただし、1インチは約2.54cm)のSiウエハ上に、膜厚100nmのSiO2 膜17を形成し、SiO2 膜17の上に60nmの厚さのPt下部電極19を、スパッタリング法を用いて形成する(図2(A))。
【0032】
次に、下地20上にBiシード層用塗布液を塗布して、塗布膜に対して乾燥および第1仮焼成を行ってBiシード層11aを形成する(図2(B))。
【0033】
そのため、まず、Biシード層用塗布液を調整する。ここでは、ビスマスブトキシド(Bi(O−nC49)を有機溶媒であるメチルセルソルブ(エチレングリコールモノメチルエーテル)に溶解し、濃度を0.01モル/リットル(mol/l)にしたものをBiシード層用塗布液とする。次に、スピンコータでPt下部電極19上にBiシード層用塗布液を、回転速度2000rpmで塗布して塗布膜を形成する。その後、塗布膜を150℃の温度で30分乾燥させて、塗布膜中の水分等の溶媒を主として蒸発させる。その後、塗布膜を450℃の温度で25分仮焼成(これを第1仮焼成と称する。)して、下地20上に膜厚がおよそ500ÅのBiシード層11aを形成する。この第1仮焼成によって、塗布膜中の有機官能基を主として燃焼させる。このBiシード層11aは、Biおよび酸化Biのうちの、一種または両方で構成されている(図2(B))。
【0034】
次に、Biシード層11a上に粘度調整されたBi含有金属アルコキシド溶液を塗布し、その塗布膜を乾燥および第2仮焼成を行ってBi含有強誘電体層13aを形成する(図2(C))。
【0035】
この例では、Bi含有強誘電体層13aとしてSrBi2 Ta29 層を形成する。まず、Sr(ストロンチウム)のアルコキシド溶液を調整する。メトキシメタノール(CH3OC24OH )溶液中に、金属Sr片を少量ずつ加えて溶解させて、Srアルコキシド溶液(Sr(OC24 OCH32)を作成する。このSrアルコキシド溶液にBi(O−nC493 とTa(OC255 を加えた後、80℃の温度で20時間還流を行う。これにより、溶液内で、Ta(タンタル)、SrおよびBi(ビスマス)の各々のアルコキシドが複合化して、(−Bi−O−Sr−O−Ta−O−)のように、酸素を介してTa、SrおよびBiが結合する。還流の終了した溶液をBiシード層11a上に、スピンコータで、2000rpmの回転速度で以て塗布して塗布膜を形成する。その後、この塗布膜を150℃の温度で30分間乾燥させて、塗布膜中の溶媒を蒸発させた後、650℃の温度で60分間塗布膜に対して仮焼成(第2仮焼成と称する。)を行って有機官能基の燃焼を行う。この実施の形態では、溶液の塗布、乾燥および第2仮焼成という一連の工程を5回繰り返して行うことにより、Biシード層11a上にSrBi2 Ta29 層13aを形成する。これらの工程を繰り返して行うことによって、形成する膜13aの「割れ」を防ぐことができる(図2(C))。
【0036】
この第1および第2仮焼成が終了したBiシード層11aおよびBi含有強誘電体層13aで予備積層体10aを形成している。この予備積層体10aのBi含有強誘電体層13aは、フルオライト構造を有している。
【0037】
次に、予備積層体10aに対して焼成処理を行って、Biシード層11aおよびBi含有強誘電体層13aを結晶化することにより強誘電体膜10に変える。このときの焼成温度は、上述した第1および第2仮焼成の温度よりも高い温度とする。
【0038】
ここでは、第2仮焼成が終了した後、同じ焼成処理装置を用いて、少なくとも下地20および下地20上の予備積層体10aに対して、800℃の温度で60分焼成処理を行う。なお、第2仮焼成が終了した後、650℃から毎分10℃という速度で、装置内の温度が800℃に達するまで昇温させてから、この焼成処理を行う。
【0039】
これにより、予備積層体10aはフルオライト構造からBi層状構造の結晶へと変化する。焼成の終了した積層体10をここでは、強誘電体薄膜と称する。焼成後のBiシード層11およびBi含有強誘電体層13はひとつの一体化した強誘電体薄膜10を構成している。この実施の形態では、膜厚が200nmの強誘電体薄膜10が得られる(図2(D))。
【0040】
この実施の形態では、Bi、酸化Biもしくは両方からなるBi含有量の多いBiシード層11aがBi含有強誘電体層13aに接して設けられているため、焼成によって、このBiシード層11a側からBi含有強誘電体層13aの結晶の核が発生して、結晶が膜厚の方向に成長していく。このようにして、膜厚方向にひとつの結晶が形成される。このため、膜厚方向に粒界がなく、また、緻密な膜が得られる(図1(A))。
【0041】
次に、この強誘電体薄膜10の上にメタルマスクを介して直径0.2mmのPt上部電極21をスパッタリング法を用いて形成する(図2(E))。
【0042】
この後、下地20と強誘電体薄膜10と電極21とからなる構造体を温度800℃で、かつ酸素雰囲気中で、30分間焼成処理を行う。
【0043】
下部電極19と強誘電体薄膜10との界面には、複数回にわたる加熱処理(仮焼成処理および焼成処理)によって熱履歴がかけられているが、上部電極21と強誘電体薄膜10との界面には熱履歴がかけられていないので、この強誘電体膜10のヒステリシス対称性が悪くなるおそれがある。また、上部電極21は、還元雰囲気でスパッタリング法により形成されているため、強誘電体薄膜10中のBiが還元されているおそれもあり、再酸化する必要がある。このため、上述したように、上部電極21が形成された後、もう一度、酸素雰囲気中で焼成処理を行い、この処理によって、これらの心配を回避することができる。
【0044】
また、Bi含有強誘電体層13aとしてのSrBi2 Ta29 層を形成するときに、Biが過剰になるように、形成出発材料の量を調整してある。これにより、SrBi2 Ta29 のフルオライト構造からBi層状構造への変化を、低温で行うことができる。また、これにより、形成されるSrBi2 Ta29 層13aはSr1-x Bi2+y Ta29+ αという組成を有していると考えられる。ただし、0.7≦x<1で、0≦y≦0.4とする。また、酸素Oの層内における組成は、製造条件に依存して変化する数であり、定めることができない。このため、ここでは、Oの組成を9+α(αは製造条件に依存する変数)とする。なお、αは−9よりも大きく18よりは小さい範囲内で変動する値である。
【0045】
この結果、この実施の形態で製造された強誘電体メモリのサンプルにおいて、強誘電体薄膜10は膜厚方向に粒界のない、緻密な膜として得られる。このため、膜10のエッチングの均一性を向上させることができ、したがってこの膜10をより微細なデバイスに用いることができる。また、この膜10に電界をかけた場合、従来よりも小さい電界で、容易にかつ素早く分極反転させることができる。よって、この膜10を用いて形成したデバイスをより低電圧で駆動させることが可能となる。
【0046】
また、この実施の形態において、Biシード層11aの形成に用いるBiシード層用塗布液として、2エチルヘキサン酸Biをキシレン溶液に溶解して、濃度を0.01モル/リットル(mol/l)に調整したものを用いてもよい。
【0047】
また、下部電極19および上部電極21の材料としては、白金(Pt)に限らず、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、酸化イリジウム(IrO2 )、酸化ルテニウム(RuO2 )等を用いてもよい。
【0048】
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態として、強誘電体メモリ用サンプルにつき、説明する。この強誘電体メモリは、半導体基板上に設けられた下部電極に、強誘電体薄膜および上部電極が順次設けられていて、これらは第1の実施の形態とほとんど同様にして製造される。
【0049】
以下、第1の実施の形態と相違する点につき説明し、第1の実施の形態と同様な点についてはその詳細な説明を省略する。
【0050】
第1の実施の形態と同様にして、Siウェハ15上にSiO2 膜17を形成し、このSiO2 膜17の上にPt下部電極19を形成する(図2(A))。次に、Biおよび酸化Biのうちの一種または両方で構成されたBiシード層11aをPt下部電極19上に形成した後(図2(B))、Biシード層11a上にBi含有強誘電体層13aとしてのSrBi2 Ta29 層を形成する(図2(C))。SrBi2 Ta29 層13aの組成は、実際にはBiが過剰に含有されており、その分Srの含有量は低減されていて、また、その他さまざまな製造条件に依存して、酸素の含有量も変化しているため、Sr1-x Bi2+y Ta29+ αで表される。ただし、0.7≦x<1で、0≦y≦0.4とする。また、αは−9よりも大きく18よりは小さい範囲内で変動する値である。
【0051】
このようにして、Biシード層11aとBi含有強誘電体層13aとで構成される予備積層体10aが下地20上に形成される(図2(C))。
【0052】
この予備積層体10aに対して、第2の実施の形態では、下地20側、つまりSi基板15の下側からランプを用いて急速加熱(RTA:Rapid thermal annealing )する。例えば、基板温度が800℃に達するまで、毎秒125℃の昇温速度で昇温させ、800℃の温度で、1分間加熱する。Bi含有強誘電体層13aのフルオライト構造からBi層状構造への変化は、加熱によって起こる。加熱により、層13内に結晶核を発生させて、この核を成長させる。第1の実施の形態で説明したように、Biシード層11aがBi含有強誘電体層13aに接して設けられているために、結晶核はBiシード層11a側に発生しやすい状態である。ここで、加熱をBiシード層11aの下側から行うと、Biシード層11a側から結晶核が一層発生しやすくなる。また、急速加熱しているために、層13aの他の領域で結晶核が発生して成長するのを抑えることができる。このため、形成される強誘電体薄膜10は、膜厚方向に粒界のない緻密な膜となる(図2(D))。
【0053】
この後、第1の実施の形態と同様にして、強誘電体薄膜10の上にPt上部電極21を形成する(図2(E))。
【0054】
この結果、この実施の形態で製造される強誘電体メモリのサンプルにおいて、強誘電体薄膜10は、膜厚方向に粒界のない、より緻密な膜として得られる。このため、膜10のエッチングの均一性を向上させることができ、したがって、この膜10は、より微細なデバイスに用いて好適である。また、この強誘電体薄膜10の飽和特性を向上させることができる。
【0055】
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態として、下地としての、半導体基板上に設けられた下部電極に、強誘電体薄膜および上部電極が順次形成されている強誘電体メモリ用サンプルで、第1および第2の実施の形態とは製造過程中の構造が異なる例につき、図3および図4を参照して説明する。図3は、この実施の形態の強誘電体薄膜の一部分の断面を概略的に示した図である。図4は、強誘電体メモリ用サンプルの製造工程を段階的に示した概略図で、断面の切り口を示す図である。
【0056】
なお、第1および第2の実施例と相違する点につき説明し、同様の点についてはその詳細な説明を省略する。
【0057】
まず、第1の実施の形態と同様にして、直径6インチのSiウエハ15上に膜厚100nmのSiO2 膜17を形成し、SiO2 膜17の上に60nmの厚さのPt下部電極19を、スパッタリング法を用いて形成する。これにより、下地20が形成される(図4(A))。
【0058】
次に、下地20上に、既に説明した、粘度調整されたBi含有金属アルコキシド溶液を塗布し、乾燥および第1仮焼成を行ってBi含有強誘電体層13aを形成する(図4(B))。
【0059】
この例では、Bi含有強誘電体層13aとしてSrBi2 Ta29 層を形成する。第1の実施の形態と同じようにして、調整されたSr(ストロンチウム)のアルコキシド溶液にBi(O−nC493 とTa(OC255 を加え、還流を行ったBi含有金属アルコキシド溶液を、Pt下部電極19上に塗布する。この後乾燥および第1仮焼成を行う。塗布、乾燥および第1仮焼成という一連の工程を5回繰り返して、Bi含有強誘電体層13aを形成する(図4(B))。
【0060】
次に、Bi含有強誘電体層13a上にBiシード層用塗布液を塗布して、乾燥および第2仮焼成を行ってBiシード層11aを形成する(図4(C))。
【0061】
第1の実施の形態と同様にしてBiシード層用塗布液を調整し、スピンコータでBi含有強誘電体層13a上に塗布して、乾燥および第2仮焼成して、およそ500Åの厚さのBiシード層11aを形成する。このBiシード層11aは、Biおよび酸化Biのうちのいずれか一方、もしくは両方を主成分として構成されている層である。
【0062】
このようにして、Pt下部電極19上に、Bi含有強誘電体層13aとBiシード層11aとで構成された予備積層体10aが形成される(図4(C))。なお、この予備積層体10aのBi含有強誘電体層13aはフルオライト構造を有している。
【0063】
次に第1の実施の形態と同様に、予備積層体10aに対して焼成処理を行って、Bi含有強誘電体層13aおよびBiシード層11aを結晶化することにより強誘電体薄膜10に変える(図4(D))。この焼成も上述した第1および第2仮焼成の温度よりも高い温度で行う。
【0064】
焼成処理装置内の温度を800℃にして、下地20および下地20上に形成された予備積層体10aに対して60分焼成処理を行って強誘電体薄膜10を形成する。
【0065】
この焼成処理により、Bi含有強誘電体層13aを構成しているSrBi2 Ta29 は結晶化して、フルオライト構造からBi層状構造へと変化する。このとき、Bi含有強誘電体層13aの上側にはBiシード層11aが形成されているため、SrBi2 Ta29 の結晶核はBiシード層11a側に発生して結晶が下地20側に向かって成長していく。すなわち、Bi含有強誘電体層13aの上面側から下面側へ膜厚方向にひとつの結晶が成長する。このため、形成される強誘電体薄膜10は、膜厚方向に粒界がなく、緻密な膜となる(図3)。
【0066】
次に、この強誘電体薄膜10の上に、第1の実施の形態と同じようにしてPt上部電極21をスパッタリング法を用いて形成した後、下地20、強誘電体膜10および電極21からなる構造体を酸素雰囲気中で焼成する(図4(E))。
【0067】
この結果、この実施の形態で製造された強誘電体メモリのサンプルにおいて、強誘電体薄膜10は、膜厚方向に粒界のない、緻密な膜として得られる。このため、膜10のエッチングの均一性を向上させることができる。よって、この膜10をより微細なデバイスに用いて好適である。また、この膜10の飽和特性を向上させることができる。これにより、この強誘電体薄膜10を用いたデバイスをより低電圧で駆動させることができる。
【0068】
また、この実施の形態において、Biシード層11aの形成に用いるBiシード層用塗布液として、2エチルヘキサン酸Biをキシレン溶液に溶解させ、濃度を0.01モル/リットル(mol/l)に調整したものを用いてもよい。
【0069】
また、下部電極19および上部電極21の材料としては、白金(Pt)に限らず、イリジウム(Ir)、ルテニウム(Ru)、酸化イリジウム(IrO2 )、酸化ルテニウム(RuO2 )等を用いてもよい。
【0070】
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態として、強誘電体メモリ用サンプルにつき、説明する。この強誘電体メモリは、半導体基板と下部電極とを含む下地と、下地上に設けられる強誘電体薄膜と、上部電極とで構成されていて、これらは、第3の実施の形態とほとんど同様にして製造される。
【0071】
以下、第3の実施の形態と相違する点につき説明し、第3の実施の形態と同様な点についてはその詳細な説明を省略する。
【0072】
第3の実施の形態と同様にして、Siウエハ15上にSiO2 膜17が形成され、このSiO2 膜17の上側にPt上部電極19がスパッタリング法によって形成されている下地20上に、Bi含有強誘電体層13aとしてのSrBi2 Ta29 層を形成し(図4(B))、このSrBi2 Ta29 層13a上にBiシード層11aを形成する(図4(C))。これにより、Bi含有強誘電体層13aとBiシード層11aとで構成される予備積層体10aが下地20上に形成される。
【0073】
ここで、第4の実施の形態では、予備積層体10aの上面側にあるBiシード層11a側から加熱処理を行う。例えば、少なくとも下地20および下地20上に形成された予備積層体10aを800℃に熱してある炉の中に入れて1分間加熱処理する。
【0074】
これにより、予備積層体10aの上面のBiシード層11aの表面から加熱されていくため、Biシード層11a側のBi含有強誘電体層13aには結晶核がより発生しやすくなる。結晶核が発生した後、Bi含有強誘電体層13aの結晶化はBiシード層11a側から下地20側へ向かって膜厚方向に進行する。このため、形成される強誘電体薄膜10は、膜厚方向にひとつの結晶で構成されていて、緻密な膜となる(図3)。また、焼成後のBi含有強誘電体層13およびBiシード層11は一体化して、ともにひとつの強誘電体薄膜10となる(図4(D))。
【0075】
この後、第3の実施の形態と同様にして、強誘電体薄膜10の上にPt上部電極21を形成して、下地20と強誘電体薄膜10と上部電極21とからなる構造体を酸素雰囲気中で焼成する。(図4(E))。
【0076】
この結果、この実施の形態で製造される強誘電体メモリのサンプルにおいて、強誘電体薄膜10は、膜厚方向に粒界のない緻密な膜として得られる。このため、膜10のエッチングの均一性を向上させることができる。このため、この膜10をより微細なデバイスに用いて好適である。また、この強誘電体薄膜10の飽和特性を向上させることができる。
【0077】
【発明の効果】
上述した説明から明らかなように、この発明の強誘電体薄膜は、焼成済みの積層体を以て構成されていて、この積層体は、Biシード層と、このBiシード層と接して設けられているBi含有強誘電体層とを含む。
【0078】
この強誘電体薄膜は、膜厚方向に粒界のない緻密な膜となるため、この膜のエッチングの均一性は良好で、より微細なデバイスにこの膜を用いることができる。また、膜の飽和特性を向上させることができる。このため、デバイスをより低電圧で駆動させることができる。
【0079】
また、この強誘電体薄膜は、Biシード層と、このBiシード層と接するBi含有強誘電体層とを含む予備積層体を形成する工程と、この予備積層体に対して焼成処理を行って、Biシード層およびBi含有強誘電体層を結晶化することにより強誘電体薄膜に変える工程とを含んで形成される。
【0080】
焼成処理により、Bi含有強誘電体層の結晶化をBiシード層に接している側から膜厚方向に進行させることができる。このため、膜厚方向に粒界のない緻密な膜が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、第1および第2の実施の形態で得られる、強誘電体薄膜の概略的な構成図、(B)は、第1および第2の実施の形態の強誘電体メモリ用サンプルの概略的な構成図である。
【図2】(A)〜(E)は、第1および第2の実施の形態の説明に供する、概略的な工程図である。
【図3】第3および第4の実施の形態で得られる、強誘電体薄膜の概略的な構成図である。
【図4】(A)〜(E)は、第3および第4の実施の形態の説明に供する、概略的な工程図である。
【符号の説明】
10:強誘電体薄膜(焼成後の積層体)
10a:予備積層体
11:(焼成済み)Biシード層
11a:(未焼成の)Biシード層
13:(焼成済み)Bi含有強誘電体層
13a:(未焼成の)Bi含有強誘電体層、SrBi2 Ta29
15:半導体基板(Siウエハ)
17:SiO2
19:下部電極(Pt下部電極)
20:下地
21:上部電極(Pt上部電極)

Claims (5)

  1. 強誘電体薄膜を製造するにあたり、
    Bi及び酸化Biのうちのいずれか一種又は両方により構成されるBiシード層と、該Biシード層と接するBi含有強誘電体層とを含み、該Biシード層が前記Bi含有強誘電体層よりもBi濃度が高い予備積層体を形成する工程と、
    前記予備積層体に対して焼成処理を行って、前記Biシード層およびBi含有強誘電体層を結晶化することにより強誘電体薄膜に変える工程とを含んでいること
    を特徴とする強誘電体薄膜の製造方法。
  2. 請求項に記載の強誘電体薄膜の製造方法において、
    前記焼成処理を、前記Biシード層の側から加熱して行うこと
    を特徴とする強誘電体薄膜の製造方法。
  3. 請求項に記載の強誘電体薄膜の製造方法において、
    前記Biシード層を、下地上にBiシード層用塗布液を塗布し、乾燥および第1仮焼成を行って、形成し、
    前記Bi含有強誘電体層を、前記Biシード層上に粘度調整されたBi含有金属アルコキシド溶液を塗布し、乾燥および第2仮焼成を行って、形成し、
    前記焼成処理を、前記第1および第2仮焼成の温度よりも高い温度で行うこと
    を特徴とする強誘電体薄膜の製造方法。
  4. 請求項に記載の強誘電体薄膜の製造方法において、
    前記Bi含有強誘電体層を、粘度調整されたBi含有金属アルコキシド溶液を下地上に塗布し、乾燥および第1仮焼成を行って、形成し、
    前記Biシード層を、前記Bi含有強誘電体層上にBiシード層用塗布液を塗布し、乾燥および第2仮焼成を行って、形成する工程と、
    前記焼成処理を、前記第1および第2仮焼成の温度よりも高い温度で行うこと
    を特徴とする強誘電体薄膜の製造方法。
  5. 請求項又はに記載の強誘電体薄膜の製造方法において、
    前記Biシード層用塗布液を、ビスマスアルコキシドまたはビスマスのカルボン酸塩を有機溶媒に溶解させて得られる溶液とすること
    を特徴とする強誘電体薄膜の製造方法。
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