JP4075095B2 - 合成樹脂製容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体後部に、該容器本体上面を閉塞する蓋体の後部を枢着させた合成樹脂製容器に係る。
【0002】
【従来の技術】
【発明が解決しようとする課題】
この種容器では、容器本体の周壁上端面又は蓋体下面に板状のパッキングを貼着させ、かつ該パッキングを、蓋体下面又は容器本体の周壁上端面へ圧接させて蓋体を密閉するよう形成することが周知であり、かつこの場合、容器本体の周壁前部と蓋体前部とにそれぞれ付設した係合突条を相互に係合させることで、パッキングを蓋体下面又は容器本体の周壁上端面へ圧接させた状態を保持するよう形成している。
【0003】
しかしながら、従来容器では、作製時に容器本体或いは蓋体に成形誤差があると、パッキングが容器本体の周壁上端面に圧接する前に上記係合突条が相互に係合して、パッキングを容器本体の周壁上端面へ気密に圧接できなくなることがあった。又閉蓋状態では、蓋体がパッキングにより開蓋方向に付勢されているので、蓋体を開閉することにより上記係合突条が磨耗すると、僅かな衝撃によって蓋体が不用意に開蓋する虞があった。
【0004】
本発明は、筒状のパッキングを容器本体又は蓋体に装着させ、かつ蓋体又は容器本体にその筒状パッキングを気密に嵌合させる筒壁を形成することで、成形誤差を許容して蓋体を確実に密閉できるよう設けた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の手段として、容器本体1の周壁3後部に、該周壁の上面を閉塞する蓋体10の後部を枢着させ、
上記容器本体1の周壁3上端部内面から内向きフランジ状壁4を介して内筒部5を起立すると共に、上記蓋体10の下面から、内筒部5より大径の閉塞筒部13を垂設して、これら内筒部上部と閉塞筒部13の下端部とを一定間隔を存して2重直筒状に重ね合わせ、相互に対向する内筒部5の外面及び閉塞筒部13の下端部内面のうちの一面に、筒状パッキング6を固着させるとともに、他面に、その固着面とは反対側の筒状パッキング6の表面部分を蓋体閉塞状態で気密に圧接させることが可能に形成してなる合成樹脂製容器であって、
上記筒状パッキング6を内筒部5の外面全周に密着させるともに、この筒状パッキング6と内筒部5との密接面の上下巾を、筒状パッキング6と閉塞筒部13との当接箇所の上下巾よりも大とし、
かつ上記筒状パッキング6の下端を内向きフランジ状壁4の上面に当接させ、
更にこの内筒部5の外面にパッキング抜止め用の固着手段7を施している。
【0006】
第2の手段として、 容器本体1の周壁3後部に、該周壁の上面を閉塞する蓋体10の後部を枢着させ、
上記蓋体10の下面から、上記容器本体1の周壁3より小径の閉塞筒部13を垂設すると共に、上記容器本体1の周壁3上端部を、上向き段部を介して起立する大内径部とし、この大内径部の上部分と閉塞筒部13の下端部とを一定間隔を存して2重直筒状に重ね合わせ、相互に対向する閉塞筒部の下端部外面及び上記周壁3大内径部の内面のうちの一面に筒状パッキング6を固着させ、他面に、その固着面とは反対側の筒状パッキング6表面部分を蓋体閉塞状態で気密に圧接させることが可能に形成してなる合成樹脂製容器であって、
上記筒状パッキング6を大内径部の内面全周に密着させるともに、この筒状パッキング6と大内径部との密接面の上下巾を筒状パッキング6と閉塞壁部13との当接箇所の上下巾よりも大とし、かつ筒状パッキング6の下端を大内径部下端の上向き段部に当接させ、更に上記大内径部の内面にパッキング抜止め用の固着手段7を施している。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1から図3が示す第1実施形態を説明すると、本実施形態の容器は、容器本体1と、該容器本体の上面を閉塞する蓋体10とで形成され、容器本体1は、底壁2周縁から起立した周壁3を有し、該周壁は、上半部を肉薄の小外径部3aとした第1周壁形成筒3bと、その小外径部3aの外面に嵌着させた第2周壁形成筒3cとで形成され、第2周壁形成筒3cの上端外面前部に第1係合突条3dを付設している。又更に、上記第2周壁形成筒3cの上部内面からは、内向きフランジ状壁4を介して内筒部5を起立し、該内筒部の外面に下半部を厚肉とした筒状パッキング6の内周面を嵌合させて、該筒状パッキングを、図2が示すように内筒部5の外面に複数周設した小突条7によって抜け止めし、更に、上記内向きフランジ状壁4の下面から垂設した筒状栓部8外面を上記小外径部3aの上部内面へ嵌合させている。
【0008】
蓋体10は、頂壁11周縁から垂設した短周壁12の後部を上記第2周壁形成筒3cの後部上方へ枢着させると共に、その短周壁12の内面を第2周壁形成筒3cの上端部外面に嵌合させ、かつ短周壁12の内面前部下端に付設した第2係合突条12aの上面を上記第1係合突条3d下面へ係脱自在に係合させている。又上記頂壁11の外周部下面からは、上記内筒部5より大径の閉塞筒部13を垂設し、該閉塞筒部の下端部内面を上記筒状パッキング6の上部外面に気密に圧接させている。
【0009】
図4, 図5が示すものは、第1実施形態の参考例である。第1実施形態と相違する点についてのみ説明すると、この例では、閉塞筒部13の下端部内面に筒状パッキング6の外周面を嵌合させ、又該筒状パッキングの下端から外向きフランジ状壁15を介して固着筒部16を起立して、該固着筒部の上端内面に周設した第1係止突部17下面を、閉塞筒部13の下端外面に周設した第2係止突部18の上面に係止させている。
【0010】
図6が示す第2実施形態では、第1, 第2実施形態の容器本体1から内向きフランジ状壁4と内筒部5を省略し、かつ容器本体1の第2周壁形成筒3c上端部を大内径として、該大内径部の内面に筒状パッキング6の外周面を嵌合させると共に、該筒状パッキングをその大内径部内面に周設した複数の小突条7で抜け止めし、又蓋体10の頂壁11外周部下面から、容器本体1の周壁3より小径の閉塞筒部13を垂設し、該閉塞筒部の下端部外面を筒状パッキング6の上端部内面に気密へ圧接させている。
【0011】
図7が示すものは、第2実施形態の参考例であり、蓋体10の頂壁11外周部下面から、容器本体周壁3より小径の閉塞筒部13を垂設して、該閉塞筒部の下端部外面に筒状パッキング6の内周面を嵌合させ、又容器本体1の第2周壁形成筒3c上端部を大内径として、該大内径部の内面に筒状パッキング6の外周面を気密に圧接させ、更に、該筒状パッキングの下端から内向きフランジ状壁を介して固着筒部16を起立して、該固着筒部の上端外面に周設した第1係止突部17下面を、閉塞筒部13の下端内面に周設した第2係止突部18上面へ係止させている。尚、筒状パッキング6は、合成ゴム或いは軟質合成樹脂材で成形する。
【0012】
【発明の効果】
本発明は上記構成とするものであり、請求項1乃至請求項2記載の発明の場合は、内筒部5の外面又は閉塞筒部13の下端部内面に筒状パッキング6を固着させ、蓋体閉塞時に、筒状パッキング6の上記固着面と対向する側の非固着面が閉塞筒部13の下端部内面又は内筒部5外面に気密に圧接可能に形成したから、つまり、パッキングおよび該パッキングを密着させる相手方をそれぞれ筒状として筒壁同志を嵌合させたから、それ等筒壁同志の嵌合面の筒方向長さを必要充分な長さに設定することができ、よって、成形誤差により筒状パッキング6, 閉塞筒部13等が当初の設定より多少短く形成されても、筒状パッキング6の外周面又は内周面を閉塞筒部13内面又は内筒部5外面へ何ら不都合なく気密に圧接させることができ、よって、成形誤差を許容して蓋体10を確実かつ容易に密閉することができ、又従来容器のように、パッキングの弾性復元力により蓋体が不用意に開蓋し易くなることがない。
【0013】
請求項3乃至請求項4記載の発明の場合は、蓋体10の下面から垂設した閉塞筒部13の下端部外面又は容器本体1の周壁3上端部内面に筒状パッキング6を固着させ、蓋体閉塞時に、筒状パッキング6の上記固着面と対向する側の非固着面が容器本体1の周壁3上端部内面又は閉塞筒部13の下端部外面に気密に圧接可能に形成したから、つまり、パッキングおよび該パッキングを密着させる相手方をそれぞれ筒状として筒壁同志を嵌合させたから、請求項1乃至請求項2と同様の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の第1実施形態を示す縦断面図である。
【図2】 同実施形態の要部拡大縦断面図である。
【図3】 同実施形態の側面図ある。
【図4】 本発明容器の第1実施形態の参考例である
【図5】 同実施形態の要部拡大縦断面図である。
【図6】 本発明容器の第2実施形態を示す要部拡大縦断面図である。
【図7】 本発明容器の第2実施形態の参考例を示す要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1…容器本体 6…パッキング 10…蓋体
Claims (2)
- 容器本体1の周壁3後部に、該周壁の上面を閉塞する蓋体10の後部を枢着させ、
上記容器本体1の周壁3上端部内面から内向きフランジ状壁4を介して内筒部5を起立すると共に、上記蓋体10の下面から、内筒部5より大径の閉塞筒部13を垂設して、これら内筒部上部と閉塞筒部13の下端部とを一定間隔を存して2重直筒状に重ね合わせ、相互に対向する内筒部5の外面及び閉塞筒部13の下端部内面のうちの一面に、筒状パッキング6を固着させるとともに、他面に、その固着面とは反対側の筒状パッキング6の表面部分を蓋体閉塞状態で気密に圧接させることが可能に形成してなる合成樹脂製容器であって、
上記筒状パッキング6を内筒部5の外面全周に密着させるともに、この筒状パッキング6と内筒部5との密接面の上下巾を、筒状パッキング6と閉塞筒部13との当接箇所の上下巾よりも大とし、
かつ上記筒状パッキング6の下端を内向きフランジ状壁4の上面に当接させ、
更にこの内筒部5の外面にパッキング抜止め用の固着手段7を施したことを特徴とする、合成樹脂製容器。 - 容器本体1の周壁3後部に、該周壁の上面を閉塞する蓋体 10 の後部を枢着させ、
上記蓋体 10 の下面から、上記容器本体1の周壁3より小径の閉塞筒部 13 を垂設すると共に、上記容器本体1の周壁3上端部を、上向き段部を介して起立する大内径部とし、この大内径部の上部分と閉塞筒部 13 の下端部とを一定間隔を存して2重直筒状に重ね合わせ、相互に対向する閉塞筒部の下端部外面及び上記周壁3大内径部の内面のうちの一面に筒状パッキング6を固着させ、他面に、その固着面とは反対側の筒状パッキング6表面部分を蓋体閉塞状態で気密に圧接させることが可能に形成してなる合成樹脂製容器であって、上記筒状パッキング6を大内径部の内面全周に密着させるともに、この筒状パッキング6と大内径部との密接面の上下巾を筒状パッキング6と閉塞壁部 13 との当接箇所の上下巾よりも大とし、かつ筒状パッキング6の下端を大内径部下端の上向き段部に当接させ、更に上記大内径部の内面にパッキング抜止め用の固着手段7を施したことを特徴とする、合成樹脂製容器。
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