JP4074954B2 - 手摺用笠木 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、手摺用笠木に関する。
【0002】
【背景の技術】
バルコニー等の手摺子の上端部には、手摺用笠木が設けられる。これは、例えば、バルコニーの手摺を装飾するものであり、人が腕等を乗せ掛け、体を傾斜させて体重をかける場合等に、その荷重を受けるものでもある。したがって、構造的安全性は必要不可欠であり、さらに人の感覚を満足させるような、意匠的、材料的にも優れたものが望ましい。特開平09−317113号公報に示す手摺用笠木もその一つであり、この手摺用笠木は、構造的安全性が確保されていることは勿論のこと、笠木材が非金属から構成されているため、人が笠木材に触れたとき、夏に熱く、冬に冷たく感じないようになっている。手摺用笠木は、手摺子の上端部に補強笠木が固定され、この補強笠木の上部に手摺本体が固定されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コスト低減化を図るため、手摺本体を薄く形成することが望まれていた。
しかしながら、上記の手摺本体は、補強笠木にねじ等の固定具によって固定されるため、手摺本体を薄く形成すると、手摺本体を補強笠木に固定する固定具が手摺本体を突き破って突出するため、手摺本体を薄くすることにも限界があった。また、手摺本体を薄くすると強度的にも問題が出てくる。
【0004】
そこで、本発明の課題は、固定具の長さにとらわれることなく手摺本体を薄くすることができ、コスト低減化を図ることができるとともに強度的に問題のない手摺用笠木を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図1,2,3,4に示すように、裏面側に空洞部11,51が形成された笠木部材1,5と、この笠木部材1,5の空洞部11,51に設けられ、前記笠木部材1,5に外部から力が加わった場合に前記笠木部材1,5が前記空洞部11,51に座屈するのを防止する補強部材2,6と、を備えた手摺用笠木10,30であって、
前記空洞部11,51内には、前記笠木部材1,5の裏面から一方向に延びる第1突起部12a,52aと、この第1突起部12a,52aの先端部から他方向に延びる第2突起部12b,52bとによって形成される係合突起部12,52が設けられ、
前記補強部材2,6は、前記係合突起部12,52に係合され、
前記笠木部材1は、その幅方向の両端部に内側に向けて折り返されるように形成された折り返し部13を有し、
前記折り返し部13は、前記補強部材2の前記笠木部材1の幅方向への移動を規制するように前記補強部材2に係合されていることを特徴とする。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、補強部材2,6は、笠木部材1,5の裏面から一方向に延びる第1突起部12a,52aと、この第1突起部12a,52aの先端部から他方向に延びる第2突起部12b,52bとによって形成される係合突起部12,52に係合されているので、第1突起部12a,52aあるいは第2突起部12b,52bのうちの一方が補強部材2,6の幅方向のずれを防止し、他方が補強部材2,6の上下方向のずれを防止する。よって、笠木部材1,5と補強部材2,6とを締結具を用いることなく容易に一体化できることとなって、手摺用笠木10,30としての剛性を維持しながらも笠木部材1,5を薄くすることができ、コスト低減化を図ることができる。
笠木部材1,5の幅方向の両端部には、内側に向けて折り返された折り返し部13,54が形成されているので、この折り返し部13,54でも補強部材1,5を支持することができることとなって、笠木部材1,5と補強部材2,6との一体化をより強固なものとすることができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、請求項1に記載の手摺用笠木10において、前記係合突起部12は前記笠木部材1の裏面の少なくとも二ヶ所に設けられ、そのうち二つの前記係合突起部12は、前記第1突起部12aが下方に向けて形成されるとともに、前記第2突起部12bがそれぞれの前記第1突起部12aの先端部から前記笠木部材1の外側に向けて形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、二つの係合突起部12の第2突起部12bは第1突起部12aの先端部から笠木部材1の外側に向けて形成されているので、補強部材2の幅方向に力が作用した場合、補強部材2が一方の係合突起部12から外れようとしても他方の係合突起部12がストッパとしての役割を果たすこととなって、笠木部材1と補強部材2とが分離するのを防止できる。
【0009】
請求項3記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、請求項1又は2に記載の手摺用笠木10において、前記補強部材2は、複数の補強部品21,22によって構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明によれば、補強部材2は複数の補強部品21,22によって構成されているので、一つ当たりの補強部品21,22は小さくできることとなって、運搬作業や組み立て作業を容易にすることができる。
【0011】
請求項4記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の手摺用笠木10,30において、前記笠木部材1,5は、樹脂製押し出し成形材から形成され、前記補強部材2,6は、金属により形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明によれば、笠木部材1,5は、樹脂製押し出し成形材から形成されているので、人が笠木部材1,5に触れたとき、夏に熱く、冬に冷たく感じないようにすることができる。また、補強部材2,6は、金属により形成されているので、笠木部材1,5を補強するのに十分な強度を発揮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
以下、図面を参照して本発明の実施の形態である手摺用笠木及び手摺用笠木の取付方法について詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、手摺用笠木10は、バルコニー等の腰壁Wを装飾したり、強化するものであり、裏面側に空洞部11(後述する)が形成された笠木部材1と、笠木部材1を補強する補強部材2等を備えている。
笠木部材1は、例えば、腰壁Wの上端部に取り付けられており、一枚の板材の幅方向の両側を下方にほぼ直角に折り曲げた形状とされている。さらに、笠木部材1の幅方向の折り曲げられた両側端部は、さらに、ほぼ直角に内側に向けて折り曲げられており、折り返し部13が形成されている。これにより、笠木部材1の裏側には空洞部11が形成されることになる。
【0014】
また、空洞部11には、例えば、二ヵ所に補強部材2を係合するための係合突起部12が形成されている。係合突起部12は、笠木部材1の裏面から下方に延びる第1突起部12aと、この第1突起部12aの先端部から笠木部材1の幅方向の外側に延びる第2突起部12bとによって笠木部材1に一体形成されている。また、笠木部材1の裏面には係合突起部12以外にも、補強部材1と略当接又は若干の隙間を有する突起部14が形成されており、笠木部材1に外部から力が加わった場合に笠木部材1が空洞部11に座屈してしまうことが防止されている。
ここで、笠木部材1は、例えば、建築用木質廃材の粗粉砕物に、粉砕処理と研磨処理を合わせた磨砕処理を行うことによって得られるセルロース系微粉粒に、塩化ビニル樹脂等の樹脂を混合し、溶融させて押出成形したものである。
【0015】
補強部材2は、笠木部材1を補強するものであり、係合突起部12、折り返し部13に係合した状態で笠木部材1に取り付けられている。この補強部材2は、例えば、鋼板から形成されており、第1補強部品21と第2補強部品22とが第2連結手段としてのボルトB2にて連結されて構成されている。
第1補強部品21は、腰壁Wの厚みとほぼ等しい幅の凹部21aが長手方向に沿って形成され、腰壁Wの上端部に凹部21aが填るようになっている。また、第1補強部品21の上面には、長手方向に所定の間隔をおいて強化板23が複数取り付けられており、この強化板23が設けられた位置で、第1補強部品21はビスS1によって腰壁Wの上端部に固着されている。
【0016】
第2補強部品22は、笠木部材1を補強する断面視略四角形状の筒体22aと、笠木部材1に係合するための係合板22bとを備えている。この筒体22aと係合板22bとは、ボルトやピンにて連結されており、係合板22bの幅方向一端部が一方の係合突起部12に係合され、幅方向他端部が一方の係合突起部12に近い方の折り返し部13に係合されている。
また、この強化板23の幅方向の両端部で笠木部材1の下方からボルトB2を差し込むことで第1補強部品21と第2補強部品22とが連結されている。
このとき、係合突起部12の第2突起部12bは、第1補強部品21の上面に当接されており、第2補強部品22は、第1補強部品21から離間された状態でボルトB2によって連結されている。
また、腰壁Wの外装材Eの上端部と第1補強部品21の下面との間は、例えば、コーキング材C等による防水処理が施され、また、係合突起部12と強化板23との間も同様に防水処理が施されており、腰壁W内への侵水を遮断している。
【0017】
次に、手摺用笠木10の取付方法について説明する。
図2に示すように、手摺用笠木10を腰壁Wに取り付けるには、まず、ビスS1を用いて第1補強部品21及び強化板23を腰壁Wの上端部に固着する。なお、強化板23は、上述のように、所定の間隔をおいて取り付ける。第1補強部品21及び強化板23を固着した後、第1補強部品21と腰壁Wの外装材Eの上端部との間にコーキング材C等により防水処理を施す。また、強化板23の上面にも防水テープにより防水処理を施す。
【0018】
また、第2補強部品22は笠木部材1の長手方向の端部から係合板22bの各端部を笠木部材1の係合突起部12、折り返し部13にそれぞれ係合させながら挿入することにより笠木部材1内に取り付ける。
次いで、第2補強部品22を係合した笠木部材1を強化板23の上面に被せ、第1補強部品21と第2補強部品22と強化板23とをボルトB2を用いて連結する。ここで、ボルトB2で連結する前は、係合突起部12の第2突起部12bが強化板23の上面に当接されており、第2補強部品22が第1補強部品21から離間された状態となっている。そして、ボルトB2で第1補強部品21と第2補強部品22と強化板23とを連結すると、第2補強部品22を係合した笠木部材1は、強化板23へ押しつけられた状態で連結される。
【0019】
本実施の形態の手摺用笠木10及びその取付方法によれば、補強部材2は、第1突起部12aと第2突起部12bとを備えた係合突起部12に係合されているので、第1突起部12aが補強部材2の幅方向のずれを防止し、第2突起部12bが補強部材2の上下方向のずれを防止する。よって、笠木部材1と補強部材2とをビスやボルト等の締結具を用いることなく容易に一体化できることとなって、手摺用笠木10としての剛性を維持しながらも笠木部材1を薄くすることができ、コスト低減化を図ることができる。
また、係合突起部12の第2突起部12bは第1突起部12aの先端部から笠木部材1の外側に向けて延びているので、補強部材2の幅方向に力が作用した場合、補強部材2が一方の係合突起部12から外れようとしても他方の係合突起部12がストッパとしての役割を果たすこととなって、笠木部材1と補強部材2とが分離するのを防止できる。
【0020】
さらに、第1補強部品21を手摺子H又は腰壁Wの上端部に所定の間隔をおいて複数固着するので、例えば、部分的に各部材1,21,22が膨張した場合、互いの部材1,21,22の膨張の度合いが異なっても、スライドさせて他の第1補強部品21に連結することで、各部材1,21,22の局所的なひび割れや変形を防止できる。
また、第2補強部品22を係合突起部12に係合し、係合突起部12を第1補強部品21に当接させるとともに、第2補強部品22を第1補強部品21から離間させた状態で、第1補強部品21と第2補強部品22とを第2連結手段B2によって連結するので、第2補強部品22が第1補強部品21に押しつけられた状態で連結されることとなって、各部材1,21,22の膨張又は伸縮に追従できるとともに、笠木部材1のがたつきを抑えることができる。
【0021】
また、笠木部材1の幅方向の両端部には、内側に向けて折り返された折り返し部13が形成されているので、この折り返し部13でも補強部材2を支持することができることとなって、笠木部材1と補強部材2との一体化をより強固なものとすることができる。
また、補強部材2は第1補強部品21と第2補強部品22とに分割されているため、第1補強部品21は笠木部材1に邪魔されることなく腰壁Wの上端部に容易に連結することができ、係合突起部12に係合された第2補強部品22と第1係合部品21とは、ボルトB2によって容易に連結することができるので、手摺用笠木10の組み立て作業を容易にすることができる。さらに、第1補強部品21、第2補強部品22は補強部材2に比べて小さくできるので、運搬作業や組み立て作業を容易にすることができる。
【0022】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、笠木部材1を形成する材料は任意であって、繊維強化プラスチック等を用いてもよい。
また、補強部材2においても、笠木部材1に一部が係合していればよく、その形状は自由に変更可能である。また、図5に示すように、係合突起部12の第2突起部12bは第1突起部12aの先端部から笠木部材1の内側に向けて延びていてもよい。これにより、補強部材2の一つの係合部分で複数の係合突起部12と係合させることができることとなって、係合突起部12と同数の係合部分を設ける必要がなくなり、補強部材2の形状をより簡単なものとすることができる。
【0023】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図4に示すように、手摺用笠木30は、裏側に空洞部51(後述する)が形成された笠木部材5と、笠木部材5を補強する補強部材6と、補強部材6に補強された笠木部材5を手摺子H及び外装材Eに連結する固定部材7等を備えている。
笠木部材5は、手摺子H及び外装材Eの上端部に取り付けられており、一枚の板材の幅方向の両側を下方にほぼ直角に折り曲げたような形状とされている。これにより、笠木部材5の裏側には空洞部51が形成されることになる。さらに、笠木部材5の幅方向の折り曲げられた両側は、さらに、ほぼ直角に内側に向けて折り曲げられており、折り返し部54が形成されている。
【0024】
また、笠木部材5の裏面の側方の二ヵ所に補強部材6を係合するための係合突起部52が形成されている。係合突起部52は、笠木部材5の裏面の側方から笠木部材5の幅方向の内側に延びる第1突起部52aと、この第1突起部52aの先端部から笠木部材5の下方に延びる第2突起部52bとによって笠木部材5に一体形成されている。また、笠木部材5の裏面の上方には、補強部材6と締結するための締結部53が形成されており、ビスS2を挿通するための穴部53hが形成されている。
ここで、笠木部材5は、例えば、建築用木質廃材の粗粉砕物に、粉砕処理と研磨処理を合わせた磨砕処理を行うことによって得られるセルロース系微粉粒に、塩化ビニル樹脂等の樹脂を混合し、溶融させて押出成形したものである。
【0025】
補強部材6は、笠木部材5を補強するものであり、係合突起部52、折り返し部54に係合し、締結部53にビスS2で締結された状態で空洞部51内に位置するように、笠木部材5に取り付けられている。また、補強部材6は、例えば、鋼板から形成されており、係合突起部52の第1突起部52a及び折り返し部54で支持されている。この補強部材6のうち、手摺子Hの上端部に当接する面には固定部材7と連結するためのボルトB4を挿通する穴部6hが形成されている。また、穴部53hに対応する箇所にはビスS2を挿通するための長穴部6iが形成されている。
【0026】
固定部材7は、手摺子H及び外装材Eの上端部に取り付けられており、例えば、補強部材6と同じ鋼板等で形成されている。
固定部材7は、外装材Eの上端部に取り付けられる外装材固定部71と、手摺子Hの上端部に取り付けられる手摺子固定部72と、を備えている。外装材固定部71は、外装材Eの上端部に嵌め込まれて固定されており、その内壁側で手摺子固定部72と嵌合されている。手摺子固定部72は、そのほぼ中央部分に補強部材6と連結するためのボルトB4を挿通する穴部71hが形成されている。
【0027】
次に、手摺用笠木30の取付方法について説明する。
手摺用笠木30を手摺子H及び外装材Eに取り付けるには、まず、接着剤等の固定手段によって手摺子固定部71を手摺子Hの上端部に固定し、外装材固定部72を外装材Eの上端部に固定する。また、この際に、手摺子固定部71と外装材固定部72とを嵌合しておく。
次いで、笠木部材5の長手方向の端部から補強部材6を挿入し、ビスS2を穴部53h、長穴部6iに通して笠木部材5と連結部材6とを連結する。
次いで、係合突起部52に補強部材6を係合した笠木部材5を固定部材7の上面に被せ、切欠部Kから手を挿入して固定部材7の下面からボルトB4を穴部71h及び穴部6hに挿通することで手摺用笠木30を手摺子H及び外装材Eに取り付ける。
【0028】
本実施の形態の手摺用笠木30及びその取付方法によれば、上述の実施の形態と異なり、笠木部材5と補強部材6、補強部材6と手摺子H及び外装材Eとが、ともにビスS2又はボルトB4によって連結されているため、各部材間の連結強度を高めることができ、耐久性に優れた手摺用笠木30とすることができる。
【0029】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、係合突起部52を形成する場所は任意であって、笠木部材5の裏面の上方に形成してもよい。また、ビスS2で笠木部材5と補強部材6とを連結する場所も任意であって、補強部材6と固定部材7との連結を遮る場所でなければどこでもよい。その他、発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば自由に変更が可能である。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、補強部材は、第1突起部と、第2突起部とによって形成される係合突起部に係合されているので、第1突起部あるいは第2突起部のうちの一方が補強部材の幅方向のずれを防止し、他方が補強部材の上下方向のずれを防止する。よって、笠木部材と補強部材とを締結具を用いることなく容易に一体化できることとなって、手摺用笠木としての剛性を維持しながらも笠木部材を薄くすることができ、コスト低減化を図ることができる。
笠木部材の幅方向の両端部には、内側に向けて折り返された折り返し部が形成されているので、この折り返し部でも補強部材を支持することができることとなって、笠木部材と補強部材との一体化をより強固なものとすることができる。
【0031】
請求項2記載の発明によれば、二つの第2突起部は第1突起部の先端部から笠木部材の外側に向けて形成されているので、補強部材の幅方向に力が作用した場合、補強部材が一方の係合突起部から外れようとしても他方の係合突起部がストッパとしての役割を果たすこととなって、笠木部材と補強部材とが分離するのを防止できる。
【0032】
請求項3記載の発明によれば、補強部材は複数の補強部品によって構成されているので、一つ当たりの補強部品を小さくできることとなって、運搬作業や組み立て作業を容易にすることができる。
【0033】
請求項4記載の発明によれば、笠木部材は、樹脂製押し出し成形材から形成されているので、人が笠木部材に触れたとき、夏に熱く、冬に冷たく感じないようにすることができる。また、補強部材は、金属により形成されているので、笠木部材を補強するのに十分な強度を発揮することができる。
【0034】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における手摺用笠木の斜視図である。
【図2】 上記実施の形態における手摺用笠木を分割した状態の斜視図である。
【図3】 上記実施の形態における手摺用笠木の断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態における手摺用笠木の断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態における係合突起部を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1,5 笠木部材
11,51 空洞部
12,52 係合突起部
12a,52a 第1突起部
12b,52b 第2突起部
13,54 折り返し部
2,6 補強部材
21 第1補強部品
22 第2補強部品
10,30 手摺用笠木
Claims (4)
- 裏面側に空洞部が形成された笠木部材と、この笠木部材の空洞部に設けられ、前記笠木部材に外部から力が加わった場合に前記笠木部材が前記空洞部に座屈するのを防止する補強部材と、を備えた手摺用笠木であって、
前記空洞部内には、前記笠木部材の裏面から一方向に延びる第1突起部と、この第1突起部の先端部から他方向に延びる第2突起部とによって形成される係合突起部が設けられ、
前記補強部材は、前記係合突起部に係合され、
前記笠木部材は、その幅方向の両端部に内側に向けて折り返されるように形成された折り返し部を有し、
前記折り返し部は、前記補強部材の前記笠木部材の幅方向への移動を規制するように前記補強部材に係合されていることを特徴とする手摺用笠木。 - 前記係合突起部は前記笠木部材の裏面の少なくとも二ヶ所に設けられ、そのうち二つの前記係合突起部は、前記第1突起部が下方に向けて形成されるとともに、前記第2突起部がそれぞれの前記第1突起部の先端部から前記笠木部材の幅方向の外側に向けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の手摺用笠木。
- 前記補強部材は、複数の補強部品によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の手摺用笠木。
- 前記笠木部材は、樹脂製押し出し成形材から形成され、
前記補強部材は、金属により形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の手摺用笠木。
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