JP4074920B2 - 液滴吐出装置の液滴検出装置及び液滴検出方法 - Google Patents

液滴吐出装置の液滴検出装置及び液滴検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、液滴吐出装置の液滴検出装置及び液滴検出方法に係り、特に、インク等の液滴を記録媒体に吐出して画像記録等を行う液滴吐出装置における液滴の吐出を検出する液滴検出装置及び液滴検出方法に関する。
従来より、画像形成装置として、多数のノズル(インク吐出口)を配列させたインクジェットヘッド(インク吐出ヘッド)を有し、このインクジェットヘッドと記録媒体を相対的に移動させながら、ノズルからインク(インク液滴)を吐出することにより、記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置(インクジェットプリンタ)が知られている。
このようなインクジェット記録装置におけるインク吐出方法として、従来から様々な方法が知られている。例えば、圧電素子(圧電セラミック)の変形によって圧力室(インク室)の一部を構成する振動板を変形させて、圧力室の容積を変化させ、圧力室の容積増大時にインク供給路から圧力室内にインクを導入し、圧力室の容積減少時に圧力室内のインクをノズルから液滴として吐出する圧電方式や、インクを加熱して気泡を発生させ、この気泡が成長する際の膨張エネルギーでインクを吐出させるサーマルインクジェット方式などが知られている。
インクジェット記録装置のようなインク吐出ヘッドを有する画像形成装置においては、インクを貯蔵するインクタンクからインク供給路を介してインク吐出ヘッドにインクを供給し、上記様々な吐出方法でインクを吐出しているが、インクの吐出量、吐出速度、吐出方向及び吐出されるインクの形状(体積)等が、常に所定量となるように安定して吐出する必要がある。
しかし、印字中においては、印字の指示があった場合に直ちに印字が実行されるようにインク吐出ヘッドのノズルには常にインクが満たされている。ノズルのインクは空気にさらされているため、長時間吐出が行われないノズルのインクが乾燥し、インク粘度が高くなったり、ノズルが目詰まりしたりすることがある。また、インク供給路内等に混入した気泡が溜まり、インク供給を遮断したり、あるいは長時間吐出を続けていることにより、インクのリフィルが遅れ、ノズル部のインクメニスカスが後退し、ついにはインク供給側の負圧によって気泡を吸い込む場合もある。
これらの様々な原因により、上述したような安定したインク吐出が行われなくなった場合には、吐出ヘッドのメンテナンスを行う必要がある。そこで、従来より、インクが安定して吐出されているか否かを検出する様々な方法が提案されている。
例えば、毎回スキャンする毎に、インク受けに向かって空吐を行い、その吐出状態を、吐出口面(ノズル面)の前面の一端に配設された赤外域にピーク波長を有する赤外LEDアレイの光源と、他端に配設された赤外域にピーク波長を有する赤外用CCDセンサにより、透過光を記録し、記録された濃度データにより不吐出位置を検出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
また、赤外線発光ダイオード(LED)及び単一の横方向フォトダイオードによって形成された感知領域より成る小滴センサによって、全幅アレー印字ヘッドにおけるノズルアレーの各ノズルに対し小滴の放射及びその方向性を、一度に1ノズルずつチェックするようにしたものが知られている(例えば、特許文献2等参照)。
また、インクジェット印字ヘッドから放射されるインク小滴の存在を検出するためのセンサの出力を積分器により積分し、その積分された信号を高利得増幅器により増幅して、センサ回路出力信号を発生し、小滴が光線路を少なくとも部分的に遮るときは、積分された出力信号が小滴の存在を指示することによりインク小滴の放射を検出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献3等参照)。
また、フォトセンサの発光素子に赤外LEDを用い、そのLEDの発光面にはレンズを一体成形して略平行光を投射するようにし、フォトセンサの受光素子にはフォトトランジスタを用い、受光素子の受光面にはモールド部材により縦横0.7mmの穴を光軸上に形成し、検出範囲を絞り込み、同時に検出する液滴数を減らして、検出の分解能を上げるようにしたもの(例えば、特許文献4等参照)や、同様の構成において、受光素子と発光素子の間の全域において、検出範囲を高さ方向2mm、幅方向0.5mmに絞り込み、検出幅を縦横2方向で変えるようにしたもの(例えば、特許文献5等参照)が知られている。
また、記録ヘッドのインク吐出口の並び方向に対して、インク吐出を検出するフォトセンサの発光素子と受光素子とで決定される検出光軸を相対的に所定角をなすように配置し、フォトセンサによる検出範囲を広くするようにしたものが知られている(例えば、特許文献6等参照)。
また、インクジェットヘッドの移動領域内の所定位置に設けられ、インクジェットヘッドより吐出されるインクを検出するための発光素子と受光素子とを有し、インクジェットヘッドより吐出されるインク滴により受光素子に到達する光量が減少すると、その減少した電流の変化分を変化量増幅部により増幅し、その増幅した信号と所定の電圧とを比較したパルス信号により、インク吐出量を判定するようにしたものが知られている(例えば、特許文献7等参照)。
また、発光素子と受光素子の間をインク滴が横切るか否かを調べることによりドット抜けを検査するものであって、発光素子は外径が約1mm以下の光束を射出するレーザであり、射出されるレーザ光は、インク滴の飛行速度を測定し易いように、強度の弱いビームの裾の部分をスリットによってカットし、所定の厚さのレーザ光(上下を平らに遮光した偏平な平行光)に整形されて受光素子に入射され、インク滴が前記レーザ光の厚さを移動する時間を測定することにより、インク滴の飛行速度を求めることができるようにしたものが知られている(例えば、特許文献8)。
また、発光素子から照射された光束がスリットの開口部を経て受光素子に入射する場合に、このスリットを光束に対して自動的に回転させることにより、吐出されるインク滴の大きさに対応する角度にスリットを回転させて、スリット開口部の大きさを実質的に変化させることにより(アパーチャ幅を変えて)、インク滴の大きさに応じた最適な受光光量を得て、精度良くインク吐出状態を検出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献9等参照)。
さらに、インク滴の吐出特性データを求める手段が、インク滴が光を遮るか否かを検知して吐出の有無を求め、インク滴が光を遮る量を検知してインク滴の体積を求め、光源から平行な2本の光を出力して、この2本の光の間をインク滴が通過する時間を検出してインク滴の吐出速度を求めるようにしたものが知られている(例えば、特許文献10等参照)。
特開平06−270414号公報 特開平08−118679号公報 米国特許第5304814号明細書 特開平08−309964号公報 特開平09−94947号公報 特開平09−94948号公報 特開平09−94959号公報 特開2000−272134号公報 特開2001−113681号公報 特開2003−127430号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものでは、吐出口の吐出状態を検知するための検知手段である透過光像を記録するセンサは、具体的には1つのセンサではなくCCDのような多数の画素が並んでいるものであり、検出感度の向上という点で不十分である。また、上記特許文献2に記載のものは、具体的には1つのLED及びフォトダイオードによって形成されたセンサによって小滴を検出しているが、一度に1ノズルずつチェックしており、多数個のノズルを、より効率的に検査し、検査感度を向上させると言う点においてまだ不十分である。
また、上記特許文献3、特許文献4及び特許文献5に記載されたものでは、信号処理の方法により、あるいは、検出のためのビームを絞って同時に検出するインク滴を減らしたりして、検出感度の向上を図るようにしているが、例えば記録紙の全幅に対応するページワイドヘッドのような極めて多数のノズルを有するヘッドに対しては、まだ検出感度の向上は不十分であるという問題があった。
また、上記特許文献6に記載のものは、シャトルスキャン方式のインクジェットヘッドに対して、固定の検出系によりヘッド全体を検査するための方法であり、シャトルスキャンでなく一度に記録紙の全幅を記録できるシングルパス・ページワイドヘッドのような固定の長尺ヘッドに対しては有効な方法ではないという問題がある。
また、上記特許文献7に記載のものでは、インク吐出量は求められるが、インク吐出速度を求めることはできず、これと上記特許文献8とを組み合わせることにより、インク吐出量及びインク吐出速度を求めることができても、インク滴サイズが違った場合に対する補正方法がなく、インク滴のサイズが異なった場合には、インク吐出速度を検出することができない。
さらに、上記特許文献9に記載のものは、ビーム幅を変化させているが、これは光量を変化させて検出を安定化させるのが目的であり、検出特性を大幅に変えるものではなく、また上記特許文献10に記載のものでは、インク吐出速度を求めるために2本の光ビームを必要としており、構成が複雑であるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、例えば記録紙の全幅に対応するページワイドヘッドのような、極めて多数個のノズルを有する長尺のヘッドにおいて、効率良く、かつインク等の液滴が小さい場合でも高感度に液滴吐出を検出し、さらに液滴体積(液滴サイズ)及び液滴吐出速度を検出するとともに安定した吐出状態で吐出しているかを検出することのできる液滴吐出装置の液滴検出装置及び液滴検出方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する光学系と、前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴の飛翔方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置を提供する。このように、液滴を検出する光束(光ビーム)を平行光としたため、液滴吐出手段が長尺ヘッドのように長いヘッドの場合においても、検出対象の液滴吐出口(ノズル)の位置が、光源に近い側にあっても、光センサに近い側にあっても、その位置によらず液滴の検出状態を一定にすることができる。また、光束の光軸に垂直な断面形状を、吐出された液滴の飛翔方向に長い形状とすることにより、液滴吐出直後の細長い柱状の液滴全体を光束中に捕らえることができ、検出感度を向上させることができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する光学系と、前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴吐出口の配列面の短手方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置を提供する。これにより、液滴の飛翔方向や光束の位置が多少ずれても液滴の検出が可能となるとともに、複数の液滴が同時に光束中を通過することができ、あるノズル群の複数の液滴を同時に検出することができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する第1の光学系と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する第2の光学系と、前記光束を、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向に長くなるように前記第1の光学系によって形成された光束から、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように前記第2の光学系によって形成された光束に変更する変更手段と、前記断面形状が前記液滴の飛翔方向に長くなるように前記第1の光学系によって形成された光束及び前記断面形状が前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように前記第2の光学系によって形成された光束中にそれぞれ前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置を提供する。これにより、異常のある液滴吐出口を精度良く検出することができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する、前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは前記光軸に直交する1つの方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズを2つ組み合わせて構成されるケプラータイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは焦点距離の異なる2つの前記ガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系をそれぞれが凸レンズあるいは凹レンズとなる方向を光軸に直交する平面内で互いに90°ずらして向かい合わせに直列に2つつなげて構成したビームエキスパンダ光学系、のうちのいずれか一つの光学系と、前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴の飛翔方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、を備え、前記光学系は前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能としたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置を提供する。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する、台形状の断面を有する四角柱状のプリズムを複数用い前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能とするアナモルフィックプリズムタイプのビームエキスパンダ光学系と、前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴の飛翔方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置を提供する。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する、前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系の光束の出射側に平行光の幅を変える可動式のアパーチャを配置した光学系と、前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴の飛翔方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、を備え、前記光学系は前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能としたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置を提供する。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する、前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは前記光軸に直交する1つの方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズを2つ組み合わせて構成されるケプラータイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは焦点距離の異なる2つの前記ガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系をそれぞれが凸レンズあるいは凹レンズとなる方向を光軸に直交する平面内で互いに90°ずらして向かい合わせに直列に2つつなげて構成したビームエキスパンダ光学系、のうちのいずれか一つの光学系と、前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴吐出口の配列面の短手方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、を備え、前記光学系は前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能としたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置を提供する。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する、台形状の断面を有する四角柱状のプリズムを複数用い前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能とするアナモルフィックプリズムタイプのビームエキスパンダ光学系と、前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴吐出口の配列面の短手方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置を提供する。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する、前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系の光束の出射側に平行光の幅を変える可動式のアパーチャを配置した光学系と、前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴吐出口の配列面の短手方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、を備え、前記光学系は前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能としたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置を提供する。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する第1の光学系と、前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する第2の光学系と、前記光束を、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向に長くなるように前記第1の光学系によって形成された光束から、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように前記第2の光学系によって形成された光束に変更する変更手段と、前記断面形状が前記液滴の飛翔方向に長くなるように前記第1の光学系によって形成された光束及び前記断面形状が前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように前記第2の光学系によって形成された光束中にそれぞれ前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、を備え、前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは前記光軸に直交する1つの方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズを2つ組み合わせて構成されるケプラータイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは焦点距離の異なる2つの前記ガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系をそれぞれが凸レンズあるいは凹レンズとなる方向を光軸に直交する平面内で互いに90°ずらして向かい合わせに直列に2つつなげて構成したビームエキスパンダ光学系、あるいは台形状の断面を有する四角柱状のプリズムを複数用い前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能とするアナモルフィックプリズムタイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系の光束の出射側に平行光の幅を変える可動式のアパーチャを配置した光学系のうちそれぞれいずれか1つの光学系とし、該光学系は前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能としたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置を提供する。
また、前記検出手段は、前記液滴吐出口から前記光束中に吐出された前記液滴を、前記液滴吐出口から0.5mm以内の領域で検出することが好ましい。このように、液滴吐出口から0.5mm以内の液滴吐出口に近い領域で検出することにより、吐出された液滴が丸い球状になる前の柱状の状態で捕らえることができ、光束に対する飛翔液滴の断面積を大きくし、より大きな検出信号を得ることができる。
また、前記液滴吐出装置の液滴検出装置は、前記液滴吐出手段は前記液滴の吐出を受ける被吐出媒体の最大幅に対応する長さを有するとともに固定されており、さらに、前記液滴を検出するために、前記光束を前記液滴吐出手段から吐出される液滴に対して走査させる走査手段を有することを特徴とする。また、前記走査手段は、前記光束を、前記液滴吐出手段の、ある範囲の液滴吐出口に対応する位置を検出するように走査することが好ましい。このように光束を走査することにより、ある範囲の複数の液滴吐出口の位置を検出することが可能となる。
また、前記走査手段は、前記光束を、前記液滴吐出口の配列面の長手方向またはこれと直交する前記液滴吐出口の配列面の短手方向に略平行を保ちつつ、前記液滴吐出口の配列面に平行に走査することが好ましい。また、前記走査手段は、前記光束が前記液滴吐出手段から吐出される液滴の飛翔方向に垂直な平面上で、前記光束を走査することが好ましい。これにより、液滴吐出手段の液滴吐出口を含む面全体を走査し、すべての液滴吐出口についてその吐出状態を検出することができる。
また、前記光束は、光軸を前記液滴の飛翔方向から見たときに略平行光となり、光軸を前記液滴吐出口の配列面の短手方向から見たときに収束または発散光となっていることが好ましい。光束の光軸に垂直な断面において、液滴の飛翔方向に直交する方向では、隣の液滴吐出口に重ならないように光束を平行光とし、液滴飛翔方向では他の液滴吐出口から吐出された液滴と干渉することはないため、平行からずれてもよいようにして、効率的な検出を可能としたものである。
また、前記液滴吐出装置の液滴検出装置は、さらに、前記液滴吐出手段が前記光束中に複数の液滴を吐出する際、各液滴の吐出タイミングをずらすように前記液滴吐出手段の液滴吐出を制御する吐出タイミング制御手段を有することを特徴とする。これにより、複数の液滴を同時に検出することができる。
また、前記液滴吐出装置の液滴検出装置は、さらに、前記光束中を前記液滴が通過したことによる前記検出手段の検出信号の落ち込み量に対応して定まる前記液滴のサイズをD[μm]とし、前記光束の液滴の飛翔方向の幅をW[μm]、前記検出信号の落ち込み時間幅をΔt[sec]、前記光束の幅W及び液滴サイズD毎に定められた所定の誤差補正量をε(W,D)[m/sec]とするとき、吐出された液滴の速度V[m/sec]を次の式(1)
V=(W+D)×10-6/Δt+ε(W,D) ・・・(1)
によって算出する液滴速度算出手段を有することを特徴とする。これにより、吐出された液滴の飛翔速度を検出することができる。
また、前記検出手段の光源は、レーザダイオード、固体レーザ、ガスレーザ、発光ダイオード、EL、キセノンランプ、メタルハライドランプ、冷陰極管、熱陰極管あるいはハロゲンランプのうちのいずれかであることが好ましい。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項20に記載の発明は、液滴吐出装置の液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段が吐出する液滴を検出する液滴検出方法であって、光源と光センサとの間に形成される光束であって、その光軸が前記液滴吐出装置の液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行であり、前記光束と直交する平面内の少なくとも一方向から光軸を見たときに略平行光で、かつその光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記吐出された液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成された光束中に、前記液滴を前記光束の光軸と前記液滴の飛翔方向とが略直交するように吐出して前記光センサによって検出した検出信号に基づいて前記液滴の吐出状態を判定することを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出方法を提供する。
これにより、液滴吐出手段が長尺ヘッドのように長いヘッドの場合においても、液滴吐出口の位置によらず液滴の検出状態を一定にすることができる。また、光束の光軸に垂直な断面形状を、吐出された液滴の飛翔方向に長い形状とすることにより、液滴吐出直後の細長い柱状の液滴全体を光束中に捕らえることができ、検出感度を向上させることができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項21に記載の発明は、液滴吐出装置の液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段が吐出する液滴を検出する液滴検出方法であって、光源と光センサとの間に形成される光束であって、その光軸が前記液滴吐出装置の液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行であり、前記光束と直交する平面内の少なくとも一方向から光軸を見たときに略平行光で、かつ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成された光束中に前記液滴を前記光束の光軸と前記液滴の飛翔方向とが略直交するように吐出して、前記光センサによって検出した検出信号に基づいて前記液滴の吐出状態を判定することを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出方法を提供する。
これにより、液滴の飛翔方向や光束の位置が多少ずれても液滴の検出が可能となるとともに、複数の液滴が同時に光束中を通過することができ、ある状態で複数の液滴を同時に検出することができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項22に記載の発明は、液滴吐出装置の液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段が吐出する液滴を検出する液滴検出方法であって、光源と光センサとの間に形成される光束であって、その光軸が前記液滴吐出装置の液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行であり、前記光束と直交する平面内の少なくとも一方向から光軸を見たときに略平行光で、かつ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成された光束中に、前記液滴を前記光束の光軸と前記液滴の飛翔方向とが略直交するように吐出して、前記光センサによって検出した検出信号に基づいて複数の液滴を同時に検出し、不吐出の可能性のある液滴吐出口が存在する場合に、前記光束を、光源と光センサとの間に形成される光束であって、その光軸が前記液滴吐出装置の液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行であり、前記光束と直交する平面内の少なくとも一方向から光軸を見たときに略平行光で、かつその光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の短手方向よりも前記吐出された液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成された光束に変更し、該変更された光束中に、前記液滴を前記光束の光軸と前記液滴の飛翔方向とが略直交するように吐出して、前記光センサによって検出した検出信号に基づいて不吐出の液滴吐出口を特定することを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出方法を提供する。これにより、異常のある液滴吐出口を精度よく検出することができる。
以上説明したように、本発明に係る液滴吐出装置の液滴検出装置及び液滴検出方法によれば、多数個の液滴吐出口を有する長尺のヘッドのような液滴吐出手段においても、効率良く、複数の液滴を同時に検出でき、かつインク等の液滴が小さい場合でも高感度に液滴を検出し、さらに液滴体積(液滴サイズ)及び液滴吐出速度を検出するとともに安定した吐出状態で液滴を吐出しているかを検出することができる。
さらに、光束の幅等の形状を可変にできるようにするとともに、光束を走査するようにした場合には、複数液滴の同時検出の効率性と検出結果確認の精査検出を切り換えることができるとともに、例えば液滴吐出手段がマトリクスヘッドである場合においても一つの検出ユニットで液滴吐出手段全体の液滴吐出を検査することができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る液滴吐出装置の液滴検出装置及び液滴検出方法について詳細に説明する。
まず、本発明に係る液滴検出装置及び液滴検出方法が適用される液滴吐出装置について説明する。本実施形態では、液滴吐出装置として、インクジェット記録装置を例にとって説明する。インクジェット記録装置は、液滴として各色のインクを液滴吐出口としてのノズルから記録媒体に向けて吐出して画像等を記録するものである。
図1は、このような液滴吐出装置の一例としてのインクジェット記録装置の概略を示す
全体構成図である。
図1に示したように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッドユニット12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各印字ヘッドユニット12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26とを備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(図示省略)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。 ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、4色(KCMY)に対応する印字ヘッドユニット12K、12C、12M、12Yからなり、各印字ヘッドユニット12K、12C、12M、12Yは、それぞれが複数の吐出口を有する複数の吐出ヘッドを記録紙16の全幅を担うように、各吐出ヘッドの長手方向を記録紙16の幅方向に並べて構成された、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを、紙搬送方向と直交する方向に配置した、いわゆるフルライン型ヘッドとなっている(図2参照)。詳しくは後述するが、各印字ヘッドユニット12K、12C、12M、12Yは、インクの吐出を検出するための検出手段や検出のための光束を所定の形状に形成するための光学系や、その他インク吐出状態やインク滴サイズ、インク吐出速度等の検出に関わる様々な手段を備えている。
各印字ヘッドユニット12K、12C、12M、12Yは、図2に示すように、インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドを有して構成されている。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッドユニット12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッドユニット12K、12C、12M、12Yの印字ヘッドからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッドユニット12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッドユニット12K、12C、12M、12Yの印字ヘッドと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字部12の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(図示省略)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
次に、印字ヘッドユニットの構造について説明する。インク色毎に設けられている各印字ヘッドユニット12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているため、以下、これらを一つの印字ヘッドユニット50で代表させて説明する事とする。
印字ヘッドユニット50は、インクを吐出する吐出手段として印字ヘッド51を有している。図3に、印字ヘッド51の構造例を平面透視図で示す。
記録紙面上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、印字ヘッド51におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。そこで、本例の印字ヘッド51は、図3に示すように、インク滴が吐出するノズル52と各ノズル52に対応する圧力室53等からなる多数のインク室ユニット55を千鳥でマトリクス状に配置させた構造を有し、これにより見かけ上のノズルピッチの高密度化を達成している。
各ノズル52に対応して設けられている圧力室53は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル52とインクの供給口54が設けられている。各圧力室53は、供給口54を介して図示しないインクの共通流路と連通されている。インクは、共通流路から供給口54を通って圧力室53に供給され、図示しないアクチュエータ等により発生された圧力により圧力室53が変形して、ノズル52から記録紙に向かって吐出されるようになっている。
図4は、インクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース120、システムコントローラ122、画像メモリ124、モータドライバ126、ヒータドライバ128、プリント制御部130、画像バッファメモリ132、ヘッドドライバ134等を備えている。
通信インターフェース120は、ホストコンピュータ136から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース120にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(図示省略)を搭載してもよい。ホストコンピュータ136から送出された画像データは通信インターフェース120を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ124に記憶される。画像メモリ124は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ122は、通信インターフェース120、画像メモリ124、モータドライバ126、ヒータドライバ128等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ122は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ136との間の通信制御、画像メモリ124の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ138やヒータ139を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ126は、システムコントローラ122からの指示にしたがってモータ138を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ128は、システムコントローラ122からの指示にしたがって後乾燥部42(図1参照)等のヒータ139を駆動するドライバである。
プリント制御部130は、システムコントローラ122の制御に従い、画像メモリ124内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(印字データ)をヘッドドライバ134に供給する制御部である。プリント制御部130において所要の信号処理が施され、該画像データに基いてヘッドドライバ134を介して印字ヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部130には画像バッファメモリ132が備えられており、プリント制御部130における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ132に一時的に格納される。なお、図4において、画像バッファメモリ132はプリント制御部130に付随する態様で示されているが、画像メモリ124と兼用することも可能である。また、プリント制御部130とシステムコントローラ122とを統合して一つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ134はプリント制御部130から与えられる印字データに基いて各色の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yのアクチュエータを駆動する。ヘッドドライバ134にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでもよい。
また、本実施形態におけるインクジェット記録装置10は、この他に、印字ヘッド50からのインクの吐出状態を検出する液滴検出装置58を備えている。
液滴検出装置58は、印字ヘッド50から吐出され空中を飛翔中のインクを検出光によって検出する検出手段60、検出光を制御する光学系62及び変更手段66、走査手段68、インクの吐出状態を判定する吐出判定手段64、吐出されたインクの飛翔速度を算出する液滴速度算出手段70、及び複数のインク滴を同時に検出する際にその吐出タイミングをずらすように吐出制御を行う吐出タイミング制御手段72を含んでいる。
これら液滴検出装置58の各部について詳しくは後述するが、吐出判定手段64及び液滴速度算出手段70としての働きはシステムコントローラ122によって行われ、吐出タイミング制御手段72としての働きはプリント制御部130によって行われる。
後述するように、吐出判定手段64は、検出手段60からの検出信号を受けてインク吐出状態を判定するものであるが、その判定用プログラムはシステムコントローラ122内のメモリに格納されており、検出信号を受けると判定用プログラムが呼び出されて、システムコントローラ122のCPUにおいて判定するための演算が実行されるようになっている。また、液滴速度算出手段70も同様に、速度算出プログラムはシステムコントローラ122内のメモリに格納されており、実際の速度算出演算は吐出判定手段64から所定のデータを受け取りシステムコントローラ122のCPUにおいて行われるようになっている。また、吐出タイミング制御手段72は、プリント制御部130がシステムコントローラ122の制御を受けて吐出タイミングを制御するようになっている。
以下、本実施形態の液滴検出装置58についてより詳しく説明するために、図5に、液滴検出装置58を備えた印字ヘッドユニット50の概略構成を示す。
図5に示すように、本実施形態の印字ヘッドユニット50は、インクを吐出するインク(液滴)吐出手段である印字ヘッド51に対して、吐出されたインク(液滴)を検出するインク(液滴)検出装置58を備えている。インク検出装置58は、主に、レーザダイオード等の光源60aと光センサ60bとからなる検出手段60、光源60aから射出された光ビームを所定の形状の光束に形成する光学系62、検出手段60(光センサ60b)からの検出信号を受けて吐出状態を判定する吐出判定手段64によって構成される。
光学系62は、光源60aからの光ビームを第1の幅の略平行光である第1の平行光80とするコリメータレンズ62a及びシリンドリカルレンズ62bと、この第1の平行光80を、第1の幅とは異なる第2の幅の略平行光である第2の平行光82とするビーム変換器62cとから構成されている。ビーム変換器62cは、光ビームを絞ったり、横に広げたりしてビーム幅を変更するものである。
なお、これらの、平行光を異なる幅の平行光に段階的に変えたり、平行光の幅を連続的に可変とし、さらに平行光の幅の切り換え等を行う光学系については、後で詳述する。
第2の平行光82は、印字ヘッド51と記録紙16との間に印字ヘッド51の長手方向と平行に形成され、印字ヘッド51から第2の平行光82中にインク滴83が吐出されるようになっている。このとき、インク滴83は、その飛翔方向が第2の平行光82の光軸の方向と直交するように吐出されるようになっている。
この第2の平行光82は、集光レンズ63によって集光され、略集光位置において、光センサ60bに照射されるようになっている。光センサ60bの検出信号は、吐出判定手段64に入力され、吐出状態が判定されるようになっている。
インク検出装置58は、この他に、第2の平行光82の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段66、第2の平行光82を、印字ヘッド51から吐出されるインク滴83に対して走査させる走査手段68、検出手段60の検出信号に基づいてインク滴83の飛翔速度を算出するインク(液滴)速度算出手段70及び印字ヘッド51が第2の平行光82中に複数のインク滴83を吐出する際、各インク滴83の吐出タイミングをずらすように印字ヘッド51を制御する吐出タイミング制御手段72を有している。吐出判定手段64及びインク速度算出手段70は、具体的には図4に示すようにシステムコントローラ122によって構成され、それぞれ所定のプログラムに基いて演算が実行される。また、吐出タイミング制御手段72は、プリント制御部130によって構成され、システムコントローラ122の制御を受けて吐出タイミング制御が実行される。また、変更手段66及び走査手段68については、後で具体的構成例を挙げて説明する。
なお、検出手段60の光源60aとしては、特に限定はされず、例えば、上に述べたレーザダイオードの他、固体レーザ、ガスレーザ、発光ダイオード、EL、キセノンランプ、メタルハライドランプ、冷陰極管、熱陰極管、ハロゲンランプ等のいずれでも好適に適用可能である。
ここで、印字ヘッド51の各ノズル52から吐出されたインク滴83は、図6に示すように、吐出直後から丸い球状ではなく、ノズル52から吐出された直後は、先端の大きめの球83aと、後端の小さめの球83bとが柱体83cによって結ばれた細長い柱状のインク柱をなしている。その後、インク柱は徐々に短くなって丸くなって行き、1つの球状のインク滴となる場合と、柱体83cが切れて先端の大きな球83aと後端の小さな球83bの2つの球状のインク滴となる場合がある。
このように、インク滴が丸くなるまでのノズル52からの距離は、インクの物性値が同じで、インク滴83のサイズが同じ場合には、略インク滴83の飛翔速度に比例する。従って、ノズル52から吐出されてからインク滴83が丸くなるまでの時間は略同じである。これは、インク滴がインク柱の状態から丸い玉の状態になる力は、インクの表面張力と球になる抵抗となる粘性力であり、インク柱形状が略同じなら、これらの力は、インク飛翔速度によらないため、インク柱から球になる時間が略同じになるからであると考えられる。
一般のインクの物性値は、例えば、表面張力は30[mN/m]前後、粘度は3[cP]前後であり、またインクの吐出速度も吐出直後で10[m/sec]前後、インク滴が球状になる位置で6〜7[m/sec]前後である。このとき、実験によれば、インク滴83が丸くなる位置はノズル52から約0.4[mm]であった。
このようにインク滴83が丸い玉となる前の状態においては、表面積が大きく、吐出の検出信号が大きくなる。従って、ノズル面から少なくとも0.5[mm]までの範囲の領域で、よりノズル52に近い位置でインク滴83を検出するようにすれば、インク柱の状態でインクを検出でき、同一体積の場合、球より柱状の方が表面積が大きいので、大きな検出信号を得ることができる。
そこで、図7に斜線で示すように、第2の平行光82の光軸に垂直な断面形状をインク滴83の飛翔方向に沿った方向に長い、楕円形状または矩形状となるように形成し、かつ、第2の平行光82を印字ヘッド51のノズル面51a(ノズル配列面)からの距離が0.5[mm]以内の領域で柱状のインク滴83を検出できるように配置するようにする。
また、第2の平行光82の幅(ビーム幅)は、印字ヘッド51と、ここでは図示を省略した記録紙16(図5参照)との間の距離よりは狭い範囲で、しかもインク柱の長さよりは広くなるようにする。また、第2の平行光82がインク滴83を検出する検出ビーム位置は、インク滴83がインク柱の状態である範囲を検出可能となるようにする。また、第2の平行光82は、その光軸に直交する断面形状を図7に示すように、光軸に直交する面内の2つの方向で平行光の幅が異なるように形成されている。すなわち、インク滴83の飛翔方向に長く(広く)、また印字ヘッド51のノズル面51aの短手方向に短く(狭く)なるように第2の平行光82を形成する。ここで、広い方のビーム幅をLとし、それに垂直な方向の狭い方のビーム幅をDとするとき、これらの比がL/D≧2となるような範囲でインク滴83を検出するのが好ましい。
また、このとき、第2の平行光82の狭い方の幅Dは、図7を第2の平行光82の射出側から見た図8に示すように、隣のノズルから吐出されたインク滴を含まないような値とすることが好ましい。具体的には図8に示すように、インク滴直径をd[μm]、ノズルピッチをPt [μm]とすると、D<2×Pt −dとするのが良い。これにより、異常のあるノズルを正確に検出することができる。
また、このとき第2の平行光82は、図9に示すように、ノズル面51aの短手方向では略平行であるが、ノズル配列面の長手方向に向かって発散光または収束光(図9では発散光として表示している。)となるようにしてもよい。図9には図示しないが、発散光または収束光は集光レンズ63に入射するように構成する。
すなわち、この場合、図8にも示したように、ノズル面51aの短手方向では、その方向の隣のノズルから吐出されたインク滴と重ならないようにするために、ノズル面51aの短手方向では略平行光でなければならないが、ノズル面51aの長手方向においては、他のインク滴が邪魔にはならないため、ノズル面51aの長手方向に向かっては平行からずれていてもよい。
また、図10に示すように、第2の平行光82の光軸に垂直な断面形状を、ノズル面51aの短手方向に長い、楕円形状または矩形状となるように形成した場合には、第2の平行光82のビーム位置がインク滴83の飛翔方向に多少ずれてもインク滴83の検出が可能である。特に、図10に示すように、複数のインク滴83を同時に検出することができる。
また、図10に示す第2の平行光82の幅Lは、ノズル1つ分のインク滴のみを検出する幅から、検出方向から見た印字ヘッド51の幅全体に及ぶノズル数まで同時に検出できる幅まで変更することができるようになっていることが好ましい。
変更手段66は、第2の平行光82の光軸に垂直な断面形状を、図7に示すようなインク滴の飛翔方向に沿って細長い形状と、図10に示すようなノズル面51aの短手方向に細長い形状との間で変更するものである。
ここで、平行光を異なる幅の平行光に段階的に変えたり、平行光の幅を連続的に可変とするビーム変換器62cや、平行光の光軸に垂直な断面形状の切り換を行う変更手段66の具体的構成例について詳しく説明することとする。
まず、ビーム変換器62cは、コリメータレンズ62a及びシリンドリカルレンズ62bによって光源60aからの光をコリメートした第1の平行光80を、これとは異なる幅の第2の平行光82とするレンズ系であり、一般に、無限遠のものを見る状態において入射光及び出射光をともに平行光とする「望遠鏡」と同様の光学系として構成される。すなわち、望遠鏡の光学系に対し、「接眼レンズ側」から光を入射すると、望遠鏡の光学系はビームエキスパンダとして機能する。このような光学系の基本構成の例を次に示す。
図11に示すのは、光源からの光をコリメートした平行光を異なる幅の平行光に変換する光学系の基本構成の第1の例であり、図11(a)は平面図、図11(b)は正面図である。これはガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系であり、光軸に直交する2つの軸の内、特に図11(b)に示す1つの方向で、レンズ100aは光を発散させる凹レンズであり、レンズ100bは光をコリメートさせる凸レンズとなっており、ビーム幅をd1からd2へと変換するビームエキスパンダとして機能している。また、図11(a)に示すように、光軸に直交する他の方向では、光学的なパワーを持たないシリンドリカルタイプのビームエキスパンダとなっている。これにより、縦横のサイズが異なる矩形状の平行光を形成することができる。
次に図12に、このような光学系の基本構成の第2の例を示す。図12(a)は平面図、図12(b)は正面図である。この第2の例は、ケプラータイプのビームエキスパンダ光学系であり、光軸に直交する2つの軸の内、特に図12(b)に示す方向で、レンズ102a及びレンズ102bともに凸レンズとなっており、ビームエキスパンダとして機能し、ビーム幅を変換している。また、図12(a)に示すように、光軸に直交する他の方向では、光学的なパワーを持たないシリンドリカルタイプのビームエキスパンダとなっている。以上の図11および図12のどちらの光学系を用いてもビームエキスパンダとして使用可能である。
また、図13に示す基本構成の第3の例は、上述した図11のタイプで焦点距離の異なる2つのガリレオタイプのビームエキスパンダを向かい合わせに直列に2つつなげて使用した例である。すなわち、図13(a)に示すように、レンズ104aは凸レンズ、レンズ104bは凹レンズ、そしてレンズ104c及びレンズ104dは光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとなっており、同時に図13(b)に示すように、レンズ104a及びレンズ104bは光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズで、レンズ104cは凹レンズ、レンズ104dは凸レンズとなっている。
この場合、図13(a)に示される方向では、入射光前段のレンズ104a及びレンズ104bからなるビームエキスパンダで平行光幅が狭くされ、図13(b)に示される方向では、入射光後段のレンズ104c及びレンズ104dからなるビームエキスパンダで平行光幅が広くされている。
また、図14に基本構成の第4の例を示す。この例は、アナモルフィックプリズムを使用したビームエキスパンダである。図14(a)は平面図、図14(b)は正面図である。これらの図に示すように、台形状の断面を持った四角柱状のプリズム106a、106bを用いることにより平行光の入射角に応じて出射光の幅を連続的に変えることができる(図17参照)。このプリズム106a、106bを2つペアで使用してこれらを適切な位置関係に置くことにより、入射光軸と出射光軸を平行にすることができる(ただし、一致はしない。)。また、これらのプリズム106a、106bを2つ使用することで、平行光の幅を変えられる範囲が大きくなる。
さらに、図14では、これらのプリズム106a、106bの後に平面鏡(ミラー)106cを置き、このミラー106cの位置を調整することで、平行光の幅を変換した後の光軸を一定にするようにしている。またこの場合、プリズム106a、106bを透過した後の光軸は入射光と平行である必要はなく、ミラー106cの位置と角度を同時に調整することにより、常にミラー106cを反射した後の出射光の光軸を一定にすることができる。
次に、平行光の幅を可変とする、すなわち入射光と出射光の幅の関係を可変とする光学系の構成例について説明する。
まず、前述した図11あるいは図12に示したようなレンズを用いた系では、これらの図の左側の入射側レンズと右側の出射側レンズの一方あるいは両方に、一般的に知られたズーム光学系を用い、焦点距離を可変にすることで、入射光と出射光の幅の関係を連続的に可変とすることができる。この場合図11、図12に示したようにシリンドリカルレンズを用いたズーム光学系となる。
図15に、平行光幅を可変とする第1の構成例を示す。図15(a)は平面図、図15(b)は正面図である。この例は、図11に示したものと同様の光学系であり、光軸に直交する一の方向で凹レンズ、他の方向でシリンドリカルレンズとなっているレンズ108aと、一の方向で凸レンズ、他の方向でシリンドリカルレンズとなっているレンズ108bとで構成され、特に、出射側のレンズ108bの焦点距離を図11の例よりも短くしたものである。
すなわち、出射側のレンズ108bの焦点距離をいろいろと変えることにより入射光の幅d3と出射光の幅d4との関係を変えることができる。これにより、出射側のレンズの焦点距離の異なる、図11あるいは図15のような光学系を複数用意して置き、これらを切り換えることにより必要な幅の平行光を得ることができる。ただし、これでは複数の光学系を必要とするため装置構成が複雑となる。
次に、図16に平行光幅を可変とする第2の構成例を示す。これは出射側に平行光の幅を変える可動式のアパーチャを配置した例である。図16(a)は平面図、図16(b)は正面図である。図16(a)及び(b)に示すように、本例の基本的なレンズ構成は図11に示すものと同様であり、入射側のレンズ110aは光軸に直交する一方向に凹レンズ、他の方向にはシリンドリカルレンズとなっており、また出射側のレンズ110dは、光軸に直交する一方向に凸レンズ、他の方向にはシリンドリカルレンズとなっている。さらに、本例では、出射側のレンズ110dの後方に平行光の幅を変えるための可動式のアパーチャ112が設けられている。アパーチャ112は、図16(b)に矢印で示したように駆動し、その間隙を調整して平行光の幅を可変にするようになっている。
また、本例では、出射側のレンズ110dに対し、複数のレンズ110b、110cを組み合わせて収差を良好に補正するようにしている。このように、収差補正した光学系を使用することで、本発明のようなインク滴の検出に用いるように、比較的長い距離に平行光を通す目的での使用に好適な構成となる。
また、図17に平行光幅を可変とする第3の例を示す。これは、図14のような2つのプリズムの位置関係を変えることにより平行光の幅を可変とするものである。図17(a)は平面図、図17(b)は正面図であり、図14と同様の構成を示すもので、プリズム106a、106bの位置関係を変えて平行光の幅を変えるようにしたものである。
次に、平行光幅を、平行光の光軸に垂直な断面形状がインク滴の飛翔方向に長い場合と、それと直交する方向に長い場合とを切り換える変更手段66について説明する。
平行光幅の縦横を切り換える1つの方法としては、光軸の周りに光学系を回転させる方法がある。すなわち、上で説明した図11〜図17のいずれの光学系でも、光軸に対して直交した2つの方向で入射平行光に対する影響が異なっているため、これらのうちプリズムを用いた図14及び図17のものを除いて、光学系を光軸の周りに90度回転させれば、図7及び図10のように縦長断面の平行光を横長断面の平行光に切り換えることができる。また、図14あるいは図17の場合には、プリズム部分を出射光軸周りに90度回転させれば、同様に平行光幅を切り換えることができる。これらの場合には、変更手段66としては、これらの光学系(レンズあるいはプリズム)を機械的に回転させる駆動系で構成される。いずれの場合にも、光軸に対して直交する2つの方向で平行光の関係が入れ替わればよい場合に有効である。
また、平行光幅の縦横を切り換える他の方法としては、上で図15〜図17に示した平行光幅を可変とするビームエキスパンダを2つ直列に、それぞれ光軸に対して直交する2つの方向で平行光の幅が独立に変わるように用いる方法が考えられる。図13に示したものも2つのビームエキスパンダを直列につないだものであったが、図15〜図17に示したビームエキスパンダの2つをこのように直列に、しかも、それぞれ光軸に対して直交する2つの方向で平行光の幅が独立に変わるように用いることにより、縦長断面の平行光を横長断面の平行光に変換することができる。
このとき、特に、ズームレンズやアナモルフィックプリズムのペアー等、平行光の幅を連続で可変にできるものを使用することで、図7と図10の状態の間を連続で切り換えることができるため、本発明の目的には好適な構成である。
本実施形態では、平行光束の中にインク滴を吐出してその検出光を受光し、検出信号を基にして吐出状態を検知するようにしているが、複数のノズルから吐出された複数のインク滴を同時に検出する場合には、各ノズルからの吐出タイミングをわずかずつ遅延させて吐出タイミングをずらして吐出し、各インク滴が順番に光ビームを横切るようにする。
例えば、図18に示すように、3つのインク滴83a、83b、83cを第2の平行光82で同時に検出する場合、吐出タイミング制御手段72により、印字ヘッド51を制御して、まず一つのノズル(ノズルはすべて図示省略)から第1のインク滴83aを吐出し、次に少し遅れて次のノズルから第2のインク滴83bを吐出し、次にその次のノズルから第3のインク滴83cを吐出する。
図18において、インク液滴83a、83b、83cの吐出インターバルをδt[sec]、インク液滴の飛翔速度をV[m/sec]、検出の対象とする飛翔液滴の数をn、平行光のビーム幅をD[μm]とすると、次式δt×V×(n−1) < D×10-6 を満足するように吐出インターバルδtを設定するのが好ましい。
このときの検出信号の様子を図19に示す。まだインク滴83a〜83cがいずれも第2の平行光82の光路中に入っていないときは、全く光が遮られていないため、検出信号の出力はs1のように大きい。次に最初のインク滴83aが光路中に入るとその分光量が落ち、検出信号の出力もs2のように少し下がる。次に第2のインク滴83bが光路中に入ると、2つのインク滴83a、83bのためさらに光量が落ち、検出信号の出力はs3のようにまた下がる。
次に第3のインク滴83cが光路中に入ると、3つのインク滴83a〜83cが光路中に存在することとなり、最も光量が落ちて、検出信号の出力もs4のように最低となる。次に、第1のインク滴83aが光路中から外へ出ると、光路中にあるのは2つのインク滴83bと83cとなるので、少し光量が増し、検出信号の出力はs5となる。以下、第2のインク滴83bも光路から外へ出ると光路中にあるのは第3のインク滴83cのみであり、検出信号の出力はs6となり、最後に第3のインク滴83cが光路外へ出ると再び検出信号の出力は最初と同じレベルのs7(=s1)に戻る。
このように、複数のインク滴83a〜83cの吐出タイミングを少しずつずらすことで、図19に示すような階段状の出力波形が得られる。複数のインク滴83a〜83cの吐出タイミングと、得られた検出信号の出力波形とを比較することで、吐出異常を検知することができる。なお、各インク滴83a〜83cの吐出タイミングのずれがあまり大きいと、図19のような階段状の波形は得られずに、単純に複数の同じパルス波形が3つ並んだ出力波形が得られることになる。
また、インク滴83を検出する第2の平行光82として、レーザのガウシアンビームのような強度分布があるものを用いると、インク滴サイズが略同じである場合には、検出信号の大きさから平行光ビームの中心に対するインク滴83の通過位置を検出することができる。したがって、このときノズル位置と平行光ビームの位置関係が予め規定されていれば、インク滴83がノズル52からノズル面51aに垂直に飛んでいるか、曲がって飛んでいるかという、飛翔方向を検出することができる。
なお、インク滴83が小さくなってしまった場合には、平行光ビームの中心付近を通過しているにも関わらず検出信号が小さくなり、平行光ビームの中心から外れた位置を通過しているように検出されてしまう虞がある。しかし、インク滴83が曲がって飛んでいる場合も、インクサイズが小さく所定のサイズと異なっているような場合も、いずれも望ましくないため、いずれの場合においても印字ヘッド51のクリーニング等のメンテナンス動作を行う必要があり、特に、飛翔方向の異常とインクサイズの異常とを区別して識別する必要はない。
次に、インク滴検出方法について説明する。
光源60aから光ビームを射出し、これを光学系62によって図7あるいは図10に示すような、所定の平行光ビームとし、この平行光ビーム(第2の平行光82)の中に、インク滴83を吐出する。このとき、例えば、図7に示すような平行光ビームの場合には、印字ヘッド51にマトリクス状に配列されたノズル52のうち行方向の複数のノズル52から吐出されたインク滴83を同時に検出することができる。また、図10に示すような平行光ビームの場合には、印字ヘッド51にマトリクス状に配列されたノズル52のうち列方向の複数のノズル52から吐出されたインク滴83を同時に検出することができる。
複数のノズル52から吐出された複数のインク滴83を同時に検出して異常が検出された場合には、さらに検出範囲及び検出するインク滴83の個数を変えて、この中から異常のあるノズル52を絞り込んでいけばよい。
また、このとき、図7のような第2の平行光82を用いる場合には、印字ヘッド51のマトリクス状に配列された他の行のノズルについての検出を行う場合には、この第2の平行光82を走査手段68により、印字ヘッド51に対して走査(スキャン)する必要がある。
これは例えば、図20に示すように光路中にミラー84を配置して、ミラー84で反射した第2の平行光82をその光軸が印字ヘッド51のノズル面51aの長手方向と平行な方向に、印字ヘッド51のノズル面51aに平行に射出し、ミラー84を図中矢印Fで示したように(図20で)上下に移動して、第2の平行光82をノズル面51aの長手方向あるいは短手方向(幅方向)に略平行となるように保ちながら、ノズル面51aに平行に走査(スキャン)すればよい。もちろん光学系全体を移動してもよいが、ミラー84のみを移動させる方が構成が簡単でコスト的にも有利である。
このようにして検出手段60で検出した検出信号を吐出判定手段64に送り、吐出判定手段64によって、例えば図19に示したような検出信号を解析することによって吐出状態が判定される。
または次のようにして異常ノズルを正確に検出することもできる。すなわち、まず、図10に示すように、その光束の光軸に垂直な断面形状がノズル面51aの短手方向に長く、楕円形状または矩形状に形成された第2の平行光82によって複数のインク滴83を同時に検出し、もしその複数のノズル52中に不吐出の可能性のあるノズル52が含まれていると思われる場合には、今度は、図7に示すように、その光束の光軸に垂直な断面形状がインク滴83の飛翔方向に長く、楕円形状または矩形状に形成された第2の平行光82によってその複数の不吐出の可能性のあるノズル52の中から不吐出ノズルを確定する。
また、第2の平行光82は、少なくとも印字ヘッド51の、ある範囲のノズル52に対応する位置を検出できるように走査が可能であるようにすることが好ましい。このように印字ヘッド51の、ある範囲のノズル52を走査する方法として、例えば、図21に示すように、印字ヘッド51の長手方向中央部付近で、この長手方向に垂直な直線上に中心86を有する扇形87状に第2の平行光82を走査するようにしてもよい。
図21(a)は、平面図であり、図示された印字ヘッド51においては、ノズル面は図の紙面の裏側であり、インク滴は図の紙面の裏方向に吐出されるように表されている。ノズル面51aの長手方向中央部で印字ヘッド51から少し離れた点を中心86とした扇形87を描くように第2の平行光82が走査される。この第2の平行光82による走査光がインク滴を透過した後到達する印字ヘッド51縁部にライトガイド88が設けられている。第2の平行光82は、印字ヘッド51の後部に配置されたライトガイド88によって受光され、ライトガイド88の端部に設けられた光センサ90に導かれるようになっている。この光センサ90は1つでもよいし、複数個設置してもよい。
また、図21(b)に、これを下側から見た斜視図を示す。第2の平行光82によって形成される扇形87は、印字ヘッド51の下面のノズル面51aから吐出されたインク滴83の飛翔方向と直交するようになっている。なお、図示したものでは、ライトガイド88と光センサ90の組み合わせを用いたが、光センサが印字ヘッド51の長手方向全体にわたって棒状に並んでいるような構成としてもよい。
以下、検出手段60による検出信号のパルス高さよりインク滴サイズ(インク滴体積)を求め、パルス高さとパルス幅よりインク滴速度を求める方法について説明する。
図22に、1つのインク滴83に対する検出信号の出力波形を示す。図21に示すように、インク滴83が光路を横切る時間Δtの間、光が遮られ、光量が低下し、検出信号の出力が最大ΔSだけ落ち込んでいる。この出力信号の落ち込みの最大値ΔSは、光強度とビーム形状、インク滴のビーム内通過位置及びインク滴サイズによって決まる。
ここで、これらの条件の内、始めの3つの条件が一定であるとすれば、インク滴サイズと出力信号の落ち込み量は一対一に対応するため、出力信号の落ち込み量からインク滴サイズを求めることができる。この一対一の関係f(x)は、実験によって容易に求めることができ、予め実験により対応表を作成しておくのが望ましい。
また、ビーム形状は、光源に近い位置からセンサーに近い位置まで多少変化するので、ノズルの位置ごとに対応表を複数持つことがより望ましい。
図22に示すように、出力信号の落ち込み量をΔSとし、インク滴サイズDと出力信号の落ち込み量ΔSとの関係をf(x)とすると、インク滴サイズDは、次の式(2)によって求めることができる。
D=f(ΔS) ・・・(2)
次に、図22の出力信号の落ち込み時間幅Δtは、ビーム形状とインク滴のビーム内通過位置すなわちビームの幅、インク滴サイズ及びインク滴速度によって決まる。上記式(2)によってインク滴サイズDが求まると、ビーム幅が一定であればインク滴速度を求めることができる。
さらに、光強度が弱いビームの端にインク滴が接している状態は、検出精度が低いので、この誤差を補正するための誤差補正値は、ビーム幅、インク滴サイズ毎に実験によって容易に求めることができる。
そこで、ビーム幅をW[μm]、出力信号の落ち込み時間幅をΔt[sec]、ビーム幅及びインク滴サイズ毎の誤差補正値をε(W,D)[m/sec]とするとインク滴速度V[m/sec]は、次の式(3)によって算出することができる。
V=(W+D)×10-6/Δt+ε(W,D) ・・・(3)
また、Wおよびε(W,D)は、ビーム形状が光源に近い位置からセンサーに近い位置まで多少変化するので、ノズルの位置ごとに値を持つことがより望ましい。
すなわち、液滴速度算出手段70は、吐出判定手段64より速度算出に必要なデータを受け取り、上記式(3)によってインク滴速度Vを算出する。
図23に、液滴吐出検出方法の詳細を示し、吐出検出方法についてさらに詳しく説明する。すなわち、図23に示すように、システムコントローラ122は、吐出検出方法決定手段501、測定部条件決定手段502を有する。
吐出検出方法決定手段501は、1ノズルを検査するか複数ノズルを検査するか、どのノズルを検査するかを決定する。さらに、吐出検出方法決定手段501は、そのノズルが液滴を吐出しているかどうか自体を検出するのか、そのノズルが吐出した液滴の吐出体積(液滴体積)を検出するのか、あるいはそのノズルが吐出した液滴の吐出速度(液滴速度)を検出するのかを決定し、これらの決定結果を測定部条件決定手段502に指示する。
測定部条件決定手段502は、吐出検出方法決定手段501の指示に従い、走査手段68の走査条件、ビーム変更手段66の条件、吐出タイミング制御手段72の吐出条件(対象ノズル、吐出体積)、波形のA/D変換器204のサンプリング条件を決定し、それぞれの決定結果を各部に指示する。
この結果、印字ヘッド51から吐出されたインク滴83は、検出手段60によって検出され、光センサ60aから出力されたインク滴検出信号は、信号波形増幅手段201で適切な振幅に増幅される。さらに、ローパス、またはハイパスあるいはバンドパスのいずれかの特性を持ったノイズフィルタ202により、不要な周波数のノズルを低減し、続いてサンプリングによって折り返し歪みが発生しないように、サンプリング周波数の1/2以下の遮断周波数を持つサンプリング用ローパスフィルタ203によって高周波成分を低減した後、波形A/D変換器204によってデジタル信号に変換される。
波形のA/D変換器204によってデジタル信号に変換されたインク滴検出信号は、システムコントローラ122に送られ、吐出判定手段64及び液滴速度算出手段70において以下のような処理が行われる。
まず、ステップS301において、波形とスレッシュレベルとの比較を行い、また一方ステップS210において波形からΔSを検出するとともに、ステップS211において、波形からΔtの検出が行われる。この際、波形とスレッシュレベルとの比較(ステップS301)、波形からのΔSの検出(ステップS210)、及び波形からΔtの検出(ステップS211)は、インク滴検出信号に対して適切なタイミングで各動作を行うために、測定部条件決定手段502が出力するタイミング信号401によって同期が取られる。
まずステップS301の波形とスレッシュレベルとの比較について説明する。この波形とスレッシュレベルとの比較(ステップS301)においては、測定部条件決定手段502が出力する条件選択信号402によってメモリ308から正常時のインク液滴体積毎、液滴数毎に相当するインク滴検出信号のスレッシュレベルデータが取り出され、波形のA/D変換器204からのインク滴検出信号と比較される。続いて、ステップS302において、ステップS301における波形とスレッシュレベルとの比較結果と測定部条件決定手段502の設定条件とが取り込まれ、ステップS303において、この比較結果と設定条件とが比較される。
その結果、比較結果が設定条件と一致した場合(判定Yの場合)には、ステップS305において、該当ノズルまたは該当部分は正常と判定する。また、比較結果が設定条件と一致しない場合(判定Nの場合)は、続いてステップS304において1ノズル対象かを判断する。その結果、1ノズル対象と判断した場合(判断Yの場合)には、ステップS306において、該当ノズルはメンテナンスが必要であると判定する。また、1ノズル対象でないと判断した場合(判断Nの場合)には、ステップS307において、該当部分を1ノズル毎の検出に切り替えるとし、吐出検出方法決定手段501に伝達する。
なお、上の判断において1ノズル対象でない場合であっても、該当部分が一括してメンテナンス対象になっても差し支えなければ、図示はしないが、該当部分はメンテナンスが必要であると判定してもよい。
次にステップS210における波形からのΔSの検出について説明する。
波形からのΔSの検出においては、波形のA/D変換器204からのインク滴検出信号から、出力信号の落ち込み量ΔSが検出される。ステップS212において、測定部条件決定手段502が出力する条件選択信号402によってメモリ214からノズル毎に測定されたf(x)データを取り出し、これと上記ステップS210で波形から検出された出力信号の落ち込み量ΔSを用いて、ステップS216においてDを求め、液滴サイズが算出される。液滴サイズを算出すれば吐出体積を求めることができる。
次に、ステップS211における波形からのΔtの検出について説明する。
波形からのΔtの検出においては、波形のA/D変換器204からのインク滴検出信号から、出力信号の落ち込み時間幅Δtが検出される。
ステップS213において、測定部条件決定手段502が出力する条件選択信号402によってメモリ215からノズル毎に測定されたWおよびε(W,D)データを取り出すとともに、ステップS212で上記式(2)D=f(ΔS)から算出したDと、ステップS211において波形から検出した出力信号の落ち込み時間幅Δtに対し、次の式(3)V=(W+D)×10-6/Δt+ε(W,D)を適用してVを求め、ステップS217において液滴速度(吐出速度)を算出する。
以上、説明したように、本実施形態によれば、インク滴を検出する光ビームを平行光としたため、長さの長いヘッドでの検出において、光源寄り、光センサ寄りのいずれの位置におけるノズルに対しても検出状態を一定にすることができ、安定した検出(判定)を行うことができる。
また、その光束の光軸に垂直な断面形状がインク滴の飛翔方向に細長い平行光ビームとしたためインク吐出直後の細長いインク柱全体を光ビーム中に捕らえることができ、検出感度を向上させることが可能となる。また、その光束の光軸に垂直な断面形状をノズル配列面の短手方向に細長い平行光ビームとした場合には、複数インク滴を同時に検出することができる。さらに、これら2通りの検出方法を切り換えるようにしたことで、同時検出の効率性と検出結果確認の精査検出を切り換えることが可能となる。
また、平行光ビームを印字ヘッドから吐出されるインク滴に対して走査(スキャン)するようにしたため、ノズルをマトリクス状に配列した印字ヘッドにおいても、一つの検出ユニットで印字ヘッド全体の検査が可能となった。
以上、本発明の液滴吐出装置の液滴検出装置及び液滴検出方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
液滴吐出装置の一例としてのインクジェット記録装置の概略を示す全体構成図である。 図1のインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図である。 印字ヘッドの構造例を示す平面透視図である。 インクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図である。 インク検出装置(液滴検出装置)を備えた印字ヘッドユニットの概略構成を示す一部ブロックを含む構成図である。 ノズルから吐出されたインク滴の状態を示す説明図である。 光軸に垂直な断面形状がインク滴飛翔方向に細長い平行光を示す説明図である。 図7を平行光の射出方向から見た側面図である。 光軸に垂直な断面形状がインク滴飛翔方向に細長い平行光の他の例を示す説明図である。 光軸に垂直な断面形状がインク滴飛翔方向に直交する方向に細長い平行光を示す説明図である。 平行光を異なる幅の平行光に変換する光学系の基本構成の第1の例を示す構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 同じく平行光を異なる幅の平行光に変換する光学系の基本構成の第2の例を示す構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 同じく平行光を異なる幅の平行光に変換する光学系の基本構成の第3の例を示す構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 同じく平行光を異なる幅の平行光に変換する光学系の基本構成の第4の例を示す構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 平行光幅を可変にする光学系の第1の例を示す構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 平行光幅を可変にする光学系の第2の例を示す構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 平行光幅を可変にする光学系の第3の例を示す構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 複数のインク滴を同時に検出する場合の例を示す説明図である。 図18の例における検出信号の例を示す線図である。 平行光の走査手段の例を示す構成図である。 平行光を扇形に走査する例を示す説明図であり、(a)は平面図、(b)は下から見た斜視図である。 インク滴速度を求める際の検出信号の例を示す線図である。 液滴吐出検出方法の詳細を示す説明図である。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、18…給紙部、20…デカール部、22…吸着ベルト搬送部、26…排紙部、28…カッター、30…加熱ドラム、31、32…ローラー、33…ベルト、34…吸着チャンバー、35…ファン、36…ベルト清掃部、40…加熱ファン、42…後乾燥部、44…加熱・加圧部、45…加圧ローラー、48…カッター、50…印字ヘッドユニット、51…印字ヘッド、51a…ノズル面、52…ノズル、53…圧力室、54…供給口、55…インク室ユニット、60…検出手段、60a…光源、60b…光センサ、62…光学系、62a…コリメータレンズ、62b…シリンドリカルレンズ、62c…ビーム変換器、64…吐出判定手段、66…変更手段、68…走査手段、80…第1の平行光、82…第2の平行光、83…インク滴、86…中心、87…扇形、88…ライトガイド、90…光センサ

Claims (22)

  1. 液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、
    光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する光学系と、
    前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴の飛翔方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、
    前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  2. 液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、
    光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する光学系と、
    前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴吐出口の配列面の短手方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、
    前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  3. 液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、
    光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する第1の光学系と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する第2の光学系と、
    前記光束を、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向に長くなるように前記第1の光学系によって形成された光束から、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように前記第2の光学系によって形成された光束に変更する変更手段と、
    前記断面形状が前記液滴の飛翔方向に長くなるように前記第1の光学系によって形成された光束及び前記断面形状が前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように前記第2の光学系によって形成された光束中にそれぞれ前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  4. 液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、
    光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する、前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは前記光軸に直交する1つの方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズを2つ組み合わせて構成されるケプラータイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは焦点距離の異なる2つの前記ガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系をそれぞれが凸レンズあるいは凹レンズとなる方向を光軸に直交する平面内で互いに90°ずらして向かい合わせに直列に2つつなげて構成したビームエキスパンダ光学系、のうちのいずれか一つの光学系と、
    前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴の飛翔方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、
    前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、
    を備え、前記光学系は前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能としたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  5. 液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、
    光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する、台形状の断面を有する四角柱状のプリズムを複数用い前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能とするアナモルフィックプリズムタイプのビームエキスパンダ光学系と、
    前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴の飛翔方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、
    前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  6. 液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、
    光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する、前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系の光束の出射側に平行光の幅を変える可動式のアパーチャを配置した光学系と、
    前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴の飛翔方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、
    前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、
    を備え、前記光学系は前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能としたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  7. 液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、
    光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する、前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは前記光軸に直交する1つの方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズを2つ組み合わせて構成されるケプラータイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは焦点距離の異なる2つの前記ガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系をそれぞれが凸レンズあるいは凹レンズとなる方向を光軸に直交する平面内で互いに90°ずらして向かい合わせに直列に2つつなげて構成したビームエキスパンダ光学系、のうちのいずれか一つの光学系と、
    前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴吐出口の配列面の短手方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、
    前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、
    を備え、前記光学系は前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能としたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  8. 液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、
    光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する、台形状の断面を有する四角柱状のプリズムを複数用い前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能とするアナモルフィックプリズムタイプのビームエキスパンダ光学系と、
    前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴吐出口の配列面の短手方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、
    前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  9. 液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、
    光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する、前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系の光束の出射側に平行光の幅を変える可動式のアパーチャを配置した光学系と、
    前記光束の光軸に垂直な断面における前記液滴吐出口の配列面の短手方向の長さを可変として、前記光束の光軸に垂直な断面形状を変更する変更手段と、
    前記光束中に前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、
    を備え、前記光学系は前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能としたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  10. 液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段と、
    光源と光センサとの間に形成される光束中を、前記光束の光軸と前記液滴吐出口から飛翔する前記液滴の飛翔方向とが略直交するようにし、且つ前記光軸が前記液滴吐出口の配列面に略平行となるように前記光源と前記光センサーを配置した検出手段と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成する第1の光学系と、
    前記光束を、前記光軸と直交する方向から前記光軸を見たときに略平行光とし、且つ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、前記光束の光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成する第2の光学系と、
    前記光束を、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向に長くなるように前記第1の光学系によって形成された光束から、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように前記第2の光学系によって形成された光束に変更する変更手段と、
    前記断面形状が前記液滴の飛翔方向に長くなるように前記第1の光学系によって形成された光束及び前記断面形状が前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように前記第2の光学系によって形成された光束中にそれぞれ前記液滴を吐出した際の前記検出手段の検出信号を基に、前記液滴の吐出状態を判定する吐出判定手段と、
    を備え、前記第1の光学系及び前記第2の光学系は、前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは前記光軸に直交する1つの方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズを2つ組み合わせて構成されるケプラータイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは焦点距離の異なる2つの前記ガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系をそれぞれが凸レンズあるいは凹レンズとなる方向を光軸に直交する平面内で互いに90°ずらして向かい合わせに直列に2つつなげて構成したビームエキスパンダ光学系、あるいは台形状の断面を有する四角柱状のプリズムを複数用い前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能とするアナモルフィックプリズムタイプのビームエキスパンダ光学系、あるいは前記光軸に直交する1つの方向において光を発散させる凹レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンレンズと、前記1つの方向と同方向において光をコリメートさせる凸レンズであり他の方向では光学的パワーを持たないシリンドリカルレンズとで構成されるガリレオタイプのビームエキスパンダ光学系の光束の出射側に平行光の幅を変える可動式のアパーチャを配置した光学系のうちそれぞれいずれか1つの光学系とし、該光学系は前記光束の径の縦横比を連続的に変えることを可能としたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  11. 前記検出手段は、前記液滴吐出口から前記光束中に吐出された前記液滴を、前記液滴吐出口から0.5mm以内の領域で検出することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の液滴吐出装置の液滴検出装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の液滴吐出装置の液滴検出装置であって、前記液滴吐出手段は前記液滴の吐出を受ける被吐出媒体の最大幅に対応する長さを有するとともに固定されており、さらに、前記液滴を検出するために、前記光束を前記液滴吐出手段から吐出される液滴に対して走査させる走査手段を有することを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  13. 前記走査手段は、前記光束を、前記液滴吐出手段の、ある範囲の液滴吐出口に対応する位置を検出するように走査することを特徴とする請求項12に記載の液滴吐出装置の液滴検出装置。
  14. 前記走査手段は、前記光束を、前記液滴吐出口の配列面の長手方向またはこれと直交する前記液滴吐出口の配列面の短手方向に略平行を保ちつつ、前記液滴吐出口の配列面に平行に走査することを特徴とする請求項12または13に記載の液滴吐出装置の液滴検出装置。
  15. 前記走査手段は、前記光束が前記液滴吐出手段から吐出される液滴の飛翔方向に垂直な平面上で、前記光束を走査することを特徴とする請求項12または13に記載の液滴吐出装置の液滴検出装置。
  16. 前記光束は、光軸を前記液滴の飛翔方向から見たときに略平行光となり、光軸を前記液滴吐出口の配列面の短手方向から見たときに収束または発散光となっていることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の液滴吐出装置の液滴検出装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の液滴吐出装置の液滴検出装置であって、さらに、前記液滴吐出手段が前記光束中に複数の液滴を吐出する際、該複数の液滴が前記光束中に異なる時刻に進入し、かつ同時に光束中に複数の液滴が存在するように、各液滴の吐出タイミングをずらすように前記液滴吐出手段の液滴吐出を制御する吐出タイミング制御手段を有することを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の液滴吐出装置の液滴検出装置であって、さらに、前記光束中を前記液滴が通過したことによる前記検出手段の検出信号の落ち込み量に対応して定まる前記液滴のサイズをD[μm]とし、前記光束の液滴の飛翔方向の幅をW[μm]、前記検出信号の落ち込み時間幅をΔt[sec]、前記光束の幅W及び液滴サイズD毎に定められた所定の誤差補正量をε(W,D)[m/sec]とするとき、吐出された液滴の速度V[m/sec]を次の式(1)
    V=(W+D)×10-6/Δt+ε(W,D) ・・・(1)
    によって算出する液滴速度算出手段を有することを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出装置。
  19. 前記検出手段の光源は、レーザダイオード、固体レーザ、ガスレーザ、発光ダイオード、EL、キセノンランプ、メタルハライドランプ、冷陰極管、熱陰極管あるいはハロゲンランプのうちのいずれかであることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の液滴吐出装置の液滴検出装置。
  20. 液滴吐出装置の液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段が吐出する液滴を検出する液滴検出方法であって、
    光源と光センサとの間に形成される光束であって、その光軸が前記液滴吐出装置の液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行であり、前記光束と直交する平面内の少なくとも一方向から光軸を見たときに略平行光で、かつその光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向よりも前記吐出された液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成された光束中に、前記液滴を前記光束の光軸と前記液滴の飛翔方向とが略直交するように吐出して前記光センサによって検出した検出信号に基づいて前記液滴の吐出状態を判定することを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出方法。
  21. 液滴吐出装置の液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段が吐出する液滴を検出する液滴検出方法であって、
    光源と光センサとの間に形成される光束であって、その光軸が前記液滴吐出装置の液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行であり、前記光束と直交する平面内の少なくとも一方向から光軸を見たときに略平行光で、かつ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成された光束中に前記液滴を前記光束の光軸と前記液滴の飛翔方向とが略直交するように吐出して、前記光センサによって検出した検出信号に基づいて前記液滴の吐出状態を判定することを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出方法。
  22. 液滴吐出装置の液滴を吐出する液滴吐出口がその行方向が液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行となるように千鳥で2次元マトリクス状に配列された液滴吐出手段が吐出する液滴を検出する液滴検出方法であって、
    光源と光センサとの間に形成される光束であって、その光軸が前記液滴吐出装置の液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行であり、前記光束と直交する平面内の少なくとも一方向から光軸を見たときに略平行光で、かつ前記液滴吐出口の配列面の長手方向と直交する短手方向の全幅に配列された1列の全液滴吐出口から吐出された液滴を含むことができるように、その光軸に垂直な断面形状が前記液滴の飛翔方向よりも前記液滴吐出口の配列面の短手方向に長くなるように形成された光束中に、前記液滴を前記光束の光軸と前記液滴の飛翔方向とが略直交するように吐出して、前記光センサによって検出した検出信号に基づいて複数の液滴を同時に検出し、不吐出の可能性のある液滴吐出口が存在する場合に、前記光束を、光源と光センサとの間に形成される光束であって、その光軸が前記液滴吐出装置の液滴吐出口の配列面の長手方向に略平行であり、前記光束と直交する平面内の少なくとも一方向から光軸を見たときに略平行光で、かつその光軸に垂直な断面形状が前記液滴吐出口の配列面の短手方向よりも前記吐出された液滴の飛翔方向に長くかつ前記配列面上で前記短手方向における同一位置以外の液滴吐出口から吐出された液滴は含まないように形成された光束に変更し、該変更された光束中に、前記液滴を前記光束の光軸と前記液滴の飛翔方向とが略直交するように吐出して、前記光センサによって検出した検出信号に基づいて不吐出の液滴吐出口を特定することを特徴とする液滴吐出装置の液滴検出方法。
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