JP4074602B2 - 文字列配置装置、文字列配置方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

文字列配置装置、文字列配置方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、画像編集処理を行う文字列配置装置等に関するものであり、詳細には、入力された文字列をリアルタイムに画像と合成して表示装置上に反映する機能を有する文字列配置装置等に関する。
近年、パーソナルコンピュータにおいて、「画像編集ソフト」等のアプリケーションツールにより任意形状の画像に文字列を挿入し、配置された複数の文字列の配置換えを行い、文字列を画像に収める画像編集方法が考えられている。
その1つとして、特許文献1に文字列を任意形状の領域内に配置する画像編集方法に関し、文章と図形(挿絵など)とを組み合わせた画像の形成などを行う画像編集方法が開示されている。この画像編集方法においては、段落番号[0004]等に記載されているように、特に作業者が編集画面上で見取り図の配置位置を指定し、説明文と見取り図との合成を指示すると、画像編集処理として、説明文と見取り図との重なりの有無を文字セル(1文字分のドットマトリクス)毎に調べ、見取り図と重なる文字を行方向にずらし、且つ必要に応じて改行する文字移動処理が行われ、これによって見取り図の周囲に説明文を配置した1ページの画像が作成されるように動作するものである。また、同時に段落番号[0010]乃至[0016]にもこの画像編集方法について詳細に記載されている。
また、特許文献2には、コンピュータシステムを用いて、カタログのレイアウトを行う際に、紙面に掲載する文章や写真等の素材データの割付作業を自動化すると共に、割付後の微調整を容易なものとする装置が開示されている。
この装置においては、段落番号[0009]等に記載されているように、特にデータベースによって関連付けられた画像データと文字データがあり、任意形状の領域に対し、画像または文字のいずれかに優先順位を付け、レイアウトする。
このとき、双方の画像が任意形状の領域内に収まらない場合、コンピュータが作業者に警告するように動作するものである。また、同時に段落番号[0067]乃至[0069]にもこのシステムについて詳細に記載されている。
特開平6−243225号公報 特開平6−194819号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像編集システムでは、文字列を任意形状の領域内に配置することが可能であるが、特に文字セル(1文字分のドットマトリクス)単位での配置を行う為、1単位の文字列の移動距離が大きく、文字列の配置位置を微細に調整することが困難であるという問題点がある。
また、特許文献2に記載の文字・画像割付装置においては、画像データや文字データを任意形状の領域内に自動的に配置するための技術は開示されているが、文字と画像の詳細なレイアウトを施すことが困難であるという問題点がある。
また、画像データの余白部分を使用できず、仮に余白部分を使用するならば、画像データを一旦トリミングするなどして、修正を施す必要があり、労力的負担等が増大し、つまり、文字列等を容易に画像に納められないという問題点がある。
本発明はこのような問題を鑑みてなされたもので、その目的とするところは、文字列等を画像に容易に合成する、文字列配置装置等を提供することである。
前述した目的を達成するために第1の発明は、表示領域に画像と共に少なくとも1の文字から構成される文字列を配置する文字列配置装置であって、前記文字列が占める領域である文字列領域を算出する文字列領域算出手段と、前記画像において編集を許可しない領域である編集不可領域を除き、前記算出された文字列領域を配置可能な領域である配置可能領域を算出する配置可能領域算出手段と、前記表示領域において、前記算出された配置可能領域と、前記画像における該配置可能領域以外の領域とを識別可能に表示する配置可能領域表示手段と、前記文字列の移動を検出する検出手段と、前記検出手段により前記文字列の移動を検出した場合、移動後の前記算出された文字列領域が、前記算出された前記配置可能領域の範囲内に収まるかを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果により、前記配置可能領域の範囲内に収まらないと判定され、前記文字列領域を自動的に移動することが許可された場合、前記配置可能領域の範囲内に前記文字列領域を移動する文字列領域移動手段と、前記表示領域において、前記文字列領域移動手段により移動された後の前記文字列領域と前記配置可能領域とを識別可能に表示する文字列領域表示手段と、を具備し、前記文字列領域表示手段は、前記文字列領域を自動的に移動することが許可される前に、前記文字列領域移動手段により移動された場合に移動後の前記文字列領域と、前記検出手段により検出された文字列の現在の文字列領域とを、夫々区別して識別可能に表示することを特徴とする文字列配置装置である。
表示領域とは、画像や文字列等を表示する領域を示し、表示装置の画面全体、或いは、アプリケーションの中で指定される表示領域のことを示す。
画像とは、写真画像、イラスト画像、ロゴマーク等を含む画像等である。例えば写真画像は、被写体部分と余白部分に分けられ、被写体部分を編集不可領域として被写体部分に重ならないように文字列が配置される。
編集不可領域とは、文字の重ね置き、合成処理等を許可しない領域であり、例えば、写真画像の場合、被写体部分であり、イラスト画像の場合、イラスト部分である。
文字列とは、字句、数字、記号、符号等、また文字列に限らず所定の形状の画像やイラスト等、合成用の画像等を含む概念である。
文字列領域は、文字列が占める領域であり、例えば、行毎に文字列を内包する矩形領域あるいは各文字毎の矩形領域を組み合わせた形状の領域等である。
配置可能領域とは、文字列領域と編集不可領域が重ならない領域であり、文字列の配置を可能とする領域である。配置可能領域の表示色を他と異なる色で表示したり斜線等を施して、他の領域との区別を行い識別可能とするようにしてもよい。
第1の発明による文字列配置装置は、表示領域に表示される画像において、文字列が占める領域である文字列領域を算出し、当該画像において編集を許可しない領域である編集不可領域を除き、算出された文字列領域を配置可能な領域である配置可能領域を算出する。文字列配置装置は、表示領域において、算出された配置可能領域と、画像における該配置可能領域以外の領域とを識別可能に表示する。文字列配置装置は、文字列の移動を検出した場合、移動後の算出された文字列領域が、算出された配置可能領域の範囲内に収まるかを判定する。判定結果により、配置可能領域の範囲内に収まらないと判定され、文字列領域を自動的に移動することが許可された場合、文字列配置装置は、配置可能領域の範囲内に文字列領域を移動する。文字列配置装置は、表示領域において、移動された後の文字列領域と配置可能領域とを識別可能に表示し、文字列領域を自動的に移動することが許可される前に、移動された場合に移動後の文字列領域と、検出された文字列の現在の文字列領域とを、夫々区別して識別可能に表示する。
また、文字列配置装置は、取得した画像から編集不可領域を算出することに換えて、編集不可領域に関する情報が予め付加された画像を取得するようにしてもよい。この場合、文字列配置装置において編集不可領域を算出する必要はない。
また、文字列配置装置は、文字列を構成する各文字の入力毎に、文字列領域を算出し、配置可能領域を算出して表示することが望ましい。
また、文字列配置装置は、文字列領域が配置可能領域の範囲内に収まらない場合、配置可能領域の範囲内に文字列領域を移動させるが、さらに、文字列配置装置は、移動に要する距離が最小となる移動先を算出し、当該移動先に文字列領域を移動させるようにしてもよい。
また、文字列配置装置は、文字列を構成する各文字の高さ及び幅に基づいて文字列領域を算出するようにしてもよい。
例えば、文字列配置装置は、行毎に文字列を内包する矩形領域を作成して文字列領域を算出するようにしてもよいし、各文字毎に当該文字を内包する矩形領域を作成して文字列領域を算出するようにしてもよい。
また、文字列配置装置は、表示領域上の画素を文字列領域の配置を判断しつつ走査し、当該文字列領域と編集不可領域との間に重なり部分が存在しない場合における、表示領域において当該文字列領域が占める領域の和集合を配置可能領域とすることが望ましい。
第1の発明では、文字列配置装置は、各文字の入力毎に、リアルタイムに文字列の配置可能な画像領域を示すので、操作者は、文字列の配置可能な領域を確認しながら、画像と文字列を容易に合成・編集することができる。
また、文字列配置装置は、入力された文字列を配置可能な領域に自動的に配置するので、操作者の労力を軽減することができる。
第2の発明は、表示領域に画像と共に少なくとも1の文字から構成される文字列を配置する文字列配置装置において実行可能なプログラムであって、前記文字列配置装置を、前記文字列が占める領域である文字列領域を算出する文字列領域算出手段、前記画像において編集を許可しない領域である編集不可領域を除き、前記算出された文字列領域を配置可能な領域である配置可能領域を算出する配置可能領域算出手段、前記表示領域において、前記算出された配置可能領域と、前記画像における該配置可能領域以外の領域とを識別可能に表示する配置可能領域表示手段、前記文字列の移動を検出する検出手段、前記検出手段により前記文字列の移動を検出した場合、移動後の前記算出された文字列領域が、前記算出された前記配置可能領域の範囲内に収まるかを判定する判定手段、前記判定手段の判定結果により、前記配置可能領域の範囲内に収まらないと判定され、前記文字列領域を自動的に移動することが許可された場合、前記配置可能領域の範囲内に前記文字列領域を移動する文字列領域移動手段、前記表示領域において、前記文字列領域移動手段により移動された後の前記文字列領域と前記配置可能領域とを識別可能に表示する文字列領域表示手段、として機能させ、前記文字列領域表示手段は、前記文字列領域を自動的に移動することが許可される前に、前記文字列領域移動手段により移動された場合に移動後の前記文字列領域と、前記検出手段により検出された文字列の現在の文字列領域とを、夫々区別して識別可能に表示することを特徴とするプログラムである。
第3の発明は、第2の発明のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
第2の発明は、コンピュータを第1の発明の文字列配置装置として機能させるプログラムに関する発明である。
第3の発明は、コンピュータを第1の発明の文字列配置装置として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体に関する発明である。
尚、上記のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
第4の発明は、表示領域に画像と共に少なくとも1の文字から構成される文字列を配置する文字列配置装置における文字列配置方法であって、前記文字列が占める領域である文字列領域を算出する文字列領域算出ステップと、前記画像において編集を許可しない領域である編集不可領域を除き、前記算出された文字列領域を配置可能な領域である配置可能領域を算出する配置可能領域算出ステップと、前記表示領域において、前記算出された配置可能領域と、前記画像における該配置可能領域以外の領域とを識別可能に表示する配置可能領域表示ステップと、前記文字列の移動を検出する検出ステップと、前記検出ステップにより前記文字列の移動を検出した場合、移動後の前記算出された文字列領域が、前記算出された前記配置可能領域の範囲内に収まるかを判定する判定ステップと、前記判定ステップの判定結果により、前記配置可能領域の範囲内に収まらないと判定され、前記文字列領域を自動的に移動することが許可された場合、前記配置可能領域の範囲内に前記文字列領域を移動する文字列領域移動ステップと、前記表示領域において、前記文字列領域移動ステップにより移動された後の前記文字列領域と前記配置可能領域とを識別可能に表示する文字列領域表示ステップと、を具備し、前記文字列領域表示ステップは、前記文字列領域を自動的に移動することが許可される前に、前記文字列領域移動ステップにより移動された場合に移動後の前記文字列領域と、前記検出ステップにより検出された文字列の現在の文字列領域とを、夫々区別して識別可能に表示することを具備することを特徴とする文字列配置方法である。
第4の発明は、第1の発明の文字列配置装置における、文字列配置方法に関する発明である。
本発明によれば、文字列を画像に容易に合成する、文字列配置装置等を提供することができる。
以下に、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る文字列配置装置1の構成を示す図である。
(1.構成)
(1−1.文字列配置装置1の構成)
文字列配置装置1は、中央処理装置(CPU)等を備える制御部3と、ROM、RAM、HDD等の記憶部5と、ネットワークに接続するモデムやLANボード等の通信部7と、プリンタ等の印刷部9と、CRTや液晶表示装置等の表示部11と、キーボード、マウス又はマイク等の入力部13と、画像情報等をメディアを介して読み込み書き込みを行うメディア入出力部15とから構成され、それぞれがバス17で互いに接続されている。文字列配置装置1はコンピュータ等の装置であり、記憶部5等に格納される実行プログラム(アプリケーションプログラム)が起動されて動作する。
尚、図示していないが、メディア入出力部15には、画像情報を取得するデジタルカメラ等の画像取得装置、フレキシブルディスク等の可搬型メディアにアクセスする装置、取得した画像等を記憶する外部記憶装置等が接続される。
(1−2.記憶部5の構成)
図2は、文字列配置装置1の記憶部5の構成を示す。記憶部5は、ROM(Read Only Memory)19とRAM(Random Access Memory)21とからなる。ROM19は、読み出し専用の記憶部であり、システム全体を管理するソフトウェアであるOS(Operating
System)25、実行プログラム23等を格納する。RAM21は、読み出し書き込みの可能な記憶部であり、本実施の形態における画像データ27、プログラム実行時の作業用データ29等を格納する領域を備える。
尚、記録部5内においてROM19に実行プログラム23、OS25等が記録される例を示しているが、当然のことながらこれに限られず、CD−ROM、DVD−ROM等の可搬型メディア、HDD等の外部記憶装置等に格納されていても本実施の形態に係る発明を実現することができる。
(2.文字列配置アプリケーションの動作について)
本実施の形態の文字列配置装置1は、記憶部5に格納されている文字列配置アプリケーションの実行プログラム23が起動されると、制御部3は、液晶表示装置などの表示部11に図3(a)に示す文字列配置アプリケーションウィンドウ31を表示する。尚、制御部3は、可搬型メディアや外部記憶装置等に格納されている実行プログラム23を、RAM21にロードして実行しても良い。
図3(a)に示すように、文字列配置アプリケーションウィンドウ31には、アプリケーションを終了するためのアプリケーション終了ボタン46、画像表示領域33、テキストエリア45、OKボタン47等が配置される。
画像表示領域33には、通信部7を介して取得したネットワーク上の画像35、或いはメディア入出力部15を介して可搬型メディアや外部記憶装置等から取得した画像35が表示される。
尚、本実施の形態で説明する画像35が、例えば写真画像であるとすると、画像35は被写体37部分と余白39部分に分けられる。テキストエリア45に入力する文字列は余白39部分に配置するものとする。
また、後述するが、画像表示領域33と画像35の左上を揃えて配置し、画像表示領域33の左上を基準点として、横方向に座標軸X41、縦方向に座標軸Y43をとり、座標の単位をドットとして、画像35中のドットの位置を指定するものとする。
図3(b)、図3(c)は、テキストエリア45に文字等が入力されると、画像35上にどのように文字が配置されていくかを示す図である。図3(b)は、「あい」の2文字が入力された場合、画像35の左上に「あい」が配置される文字列領域49−1が示され、同時に、「あい」が配置可能な文字配置可能領域51−1が、表示色等を変えて表示される(図3(b)では文字配置可能領域51−1を斜線で示す)。
入力文字列が、「あい」+「う」+「え」・・と1文字ずつ増加するに従って、入力の都度、図3(c)のように文字列領域49−2に表示され、文字配置可能領域51−2は、図3(b)の領域よりも縮小されている。
操作者は文字列領域49−2を、画面35上の希望する位置にドラッグアンドドロップすることで文字配置可能領域51−2の範囲の中で移動することができる。また、後述するが、本実施の形態では、文字列の移動された領域が文字配置可能領域51−2から外れた場合、文字列領域49−2の左上の座標に最も近い位置の文字配置可能領域51−2に、文字列領域49−2を自動的に移動する機能を備える。
(3.処理手順)
(3−1.主処理手順)
次に、図4乃至図10に示すフローチャートに従って、本実施の形態の文字列配置装置1の処理手順を示す。尚、図11乃至図19はフローチャートを説明する図であり、適宜説明する。
また、文字列配置装置1は、記憶部5(HDD等)等に格納するプログラム(実行プログラム23、OS25のプログラム等)をRAM21上にロードしてCPU(制御部3)の制御の下に以下の各ステップを実行する。
図4は、本実施の形態の文字列配置装置1の主処理手順を示す。まず、文字列配置装置1の制御部3は、画像取得等の初期設定情報取得処理1000を行う。詳細については後述する。初期設定情報取得処理1000が終了すると、制御部3はイベント監視2000を行う。
イベント監視2000とは、マウスやキーボード等の入力部13から得られる操作を監視することである。図3に示すアプリケーション終了ボタン46がクリックされると、イベント監視2000が終了し、文字列配置アプリケーションが終了する。詳細については後述する。
(3−2.初期設定情報取得処理)
図5は、初期設定情報取得処理1000を示すフローチャートである。まず、操作者が本実施の形態の文字列配置装置1において文字列配置アプリケーションを起動する。制御部3は、記憶部5のROM19に格納されている文字列配置アプリケーションの実行プログラム23を、適宜RAM21にロードして実行する。尚、実行プログラム23は、可搬型メディアや、外部記録装置等に格納されるものであっても良い。
制御部3は、液晶表示装置等の表示部11に、図3(a)に示す文字列配置アプリケーションウィンドウ31を表示する。操作者が、文字列を入力合成する基になる画像35を指定すると(画像35の指定方法についての説明は省略する)、制御部3は指定された画像35を取得し(ステップ1001)、該文字列配置アプリケーションウィンドウ31の画像表示領域33の左上に、画像35の左上を合わせて配置し表示させる。即ち、画像35の基準点53(0,0)(図11に示す)と、画像表示領域33の座標の基準点(0,0)とを一致させる。
尚、画像35は、記憶部5、可搬型メディア、又は外部記録装置等に格納されている。また、画像35を通信部7からネットワーク経由で読み込むようにしても良い。
図11に、取得した画像35を示す。画像35は、被写体37部分と余白39部分から成るものとする。本実施の形態では、被写体37部分に文字列が重なることを回避し、余白39部分に文字列を配置する。
図11において、画像35の左上の画素を基準点53(0,0)とし、画像35の右下の画素を対角点54とすると、対角点54のX座標は、画像幅55を示すMax_Xであり、Y座標は画像高56を示すMax_Yである。制御部3は、画像幅55(Max_X)と、画像高56(Max_Y)のデータを記憶部5(RAM21)に作業用データ29として格納する(ステップ1002)。
例えば、VGA(640×480)の画像であれば、Max_X=640、Max_Y=480を得る。また、200万画素程度の写真画像(例えば、1600×1200)であれば、Max_X=1600、Max_Y=1200を得る。
次に、図12に示すように、制御部3は、画像35の全画素について、被写体37部分をビット情報「1」に変換し、余白39部分をビット情報[0]に変換し、画像データ27として記憶部5のRAM21に格納する(ステップ1003)。
尚、上記に示した、画像データをビット情報に変換する処理に関しては、被写体部分のビット情報を[1]、余白部分のビット情報を[0]などとする技術が開示されており、この技術を用いることができる(特開2003−224819号公報参照)。
また、上記技術を採用したカメラ等で撮影した画像であれば、カメラ等において、被写体部分のビット情報を[1]、余白部分のビット情報を[0]とする処理が行われているため、文字列配置装置1において変換する処理は必要なくなる。
制御部3は、初期設定情報取得処理1000を終了し、イベント監視2000のステップに進む。
(3−3.イベント監視)
マウスやキーボード等の入力部13から得られる操作をイベントとする。制御部3は、イベントを監視、即ち入力待ち状態である。図6にイベント監視2000のフローチャートを示す。
制御部3は、イベントが発生すると(ステップ2001)、イベント情報を読み取り、イベントが「アプリケーション終了」の場合、即ち図3にてアプリケーション終了ボタン46がクリックされた場合には(ステップ2002のYES)、処理中のイベントを中断し(ステップ2003)、アプリケーションを終了する。
イベントが、「アプリケーション終了」以外、例えばテキストエリア45への文字入力やOKボタン47のクリック、また文字列の移動操作等の場合(ステップ2002のNO)、制御部3は、既にイベント処理が動作中であれば(ステップ2004のYES)、当該イベント処理を中断して(ステップ2005)、イベント処理3000のステップに移る。イベント処理が動作中でなければ(ステップ2004のNO)、そのままイベント処理3000のステップに移る。
尚、図6に示すイベント監視は、イベント処理3000とは別個のスレッド(又はプロセス)として実行されており、制御部3は、常にイベント発生を監視する。
従って、イベント処理3000にステップが移って、図7に示すイベント処理が実行されていても、制御部3が、イベント監視スレッド(又はプロセス)においてイベントの発生を検知するとイベント発生2001のステップに移る。
このようにイベント監視スレッド(又はプロセス)とイベント処理スレッド(又はプロセス)を同時に実行し、制御部3が、イベント監視スレッド(又はプロセス)においてイベント発生を検知した場合には、制御部3は、図6に示すイベント監視のステップ2005において、既に実行されているイベント処理を中断して、ステップ3000において新たなイベント処理を再度実行することになる。
上述したように、イベント処理スレッド(又はプロセス)の実行中に、割り込みを認めることにより、画像上に最新の文字列領域を反映することができるようになるため、リアルタイムな表示を可能にする。
(3−3−0.イベント処理)
次に、図7に示すイベント処理3000のフローチャートを説明する。制御部3は、イベント処理3000を開始すると、まず文字列の形データ取得処理4000を行う。詳細については図8で説明するが、入力文字列を1行毎に矩形領域として算出し、少なくとも1行からなる文字列の形を、矩形領域が合成されたデータとして取得する。
次に制御部3は、配置可能エリア表示処理5000を行う。詳細については図9で説明するが、入力文字列が配置可能な領域(図3で示す文字配置可能領域51)を表示する。
引き続き文字列が入力されている場合(ステップ3001:文字列入力)は、文字列の形データ取得処理4000に戻り、文字列が入力されるごとにステップ4000及びステップ5000の処理を繰り返し、文字列の形データ取得、及び配置可能エリア表示の更新を行う。
文字列入力が終了して、操作者によりOKボタン47がクリックされると(ステップ3001:OKボタンクリック)、制御部3は文字列レイアウト配置処理6000を行う。詳細については、図10で説明する。制御部3は、文字列レイアウト配置処理6000が終了すると、イベント処理3000を終了し、イベント監視2000に戻る。
(3−3−1.文字列の形データ取得処理)
図8は、文字列の形データ取得処理4000のフローチャートを示す。制御部3は、図3(a)に示すテキストエリア45内にイベントが発生すると、入力された文字列を読み取り、文字列の形をデータとして取得する。テキストエリア45内のイベントとは、文字入力、入力文字の確定、文字の大きさ変更、書式変更、改行等の操作である。入力モードが直接入力の時は1文字ごと、直接モード以外は、文字の下の点線が消えた時点で確定とし、確定されるごとにテキストエリア45内の文字列を全て読み込んで文字列の形を取得するものとする。
図13は、テキストエリア45に入力された文字列の1行目(i=1)を示す。jの値は、その文字が行の初めから何文字目であるかを示す。1行の中に含まれる複数の文字の大きさが様々であっても、文字列1行分毎に矩形データとして得るものとする。即ち1行を構成する文字のうち最も文字高の高いものを該文字列1行分の矩形データの高さとし、1行分の文字幅の累計を該文字列1行分の矩形データの幅とする。
例えば図13に示す文字列は、行(i=1)の行基準点57を(0,0)とすると、対角点が行サイズ59を示す座標となり、対角点のX座標をRow_Width、Y座標をRow_Heightと定義する。「Row」は、「行の」という意味である。後述する図15に示すが、Row_Widthは行幅67を示し、Row_Heightは行最大高さ69を示す。尚、テキストエリア45の座標の単位は、ドット(画像を再現するための最小の単位)であり、データ(行幅67、行最大高さ69等)の単位もドットとする。
図14は、改行されつつさらに文字列が入力されていき、複数行からなる文字列データ60を示す。図14は3行からなる文字列データ60を示し、1、2、3行目の行幅67はそれぞれW、W、Wであり、1、2,3行目の行最大高さ69はそれぞれH、H、Hである。また、文字列データ60としての文字列最大幅61をMax_Width、文字列高63をTotal_Heightと定める。
後述するが、上記データ(W、W、W、H、H、H、Max_Width、Total_Height等)は、図8の文字列の形データ取得処理4000のフローチャートに従って算出され、図15、図16に示す作業用データ29として記憶部5のRAM21に格納される。
図8の文字列の形データ取得処理4000をフローチャートに沿って説明する。まず、制御部3は初期値としてi=1(1行目)、j=1(1文字目)、行ごとの文字の累計幅:Width=0、行の最大高さ:Hight=0を設定する(ステップ4001)。尚、図8に示すWidthは、図15、図16のRow_Width(行幅67)のことであり、Hightは、Row_Height(行最大高さ69)のことである。
制御部3は、i行目、j番目の文字情報を取得する(ステップ4002)。例えば図13に示す1行目(i=1)、1番目(j=1)の文字「あ」は、文字幅w、高さhの情報を持つ。更に文字のフォントの種類、編集の有無などの情報を取得しても良い。
取得した文字情報の高さhと、行の最大高さ:Heightとを比較し、Height<hであれば(ステップ4003のYES)、Heightをhの値に置き換えて(ステップ4004)、ステップ4005に進む。Height≧hならば(ステップ4003のNO)、Heightの値は変更せずステップ4005に進む。
次に、入力された文字が改行コードであるとき(ステップ4005のYES)、制御部3は、i行目の文字列を矩形データとして得て、配列Row[i]=(Width、Height)を、図15に示す作業用データ29として記憶部5に格納する(ステップ4006)。即ち、行65(i)毎に、行幅67(Row_Width)、行最大高さ69(Row_Height)を格納する。例えば1行目の行幅67は30(ドット)、行最大高さ69は10(ドット)である。
尚、図15の、行幅67(Row_Width)、行最大高さ69(Row_Height)は、図13に示す行サイズ59のX座標(Row_Width)、Y座標(Row_Height)に対応し、異なる文字サイズから構成される行であっても、1行毎に1つの矩形データに変換する。
次に、制御部3は、行ごとの行幅と、行最大高さを初期化する。即ちWidth=0、Height=0とする。また、行を1行加算し(i=i+1)、j=0として(ステップ4007)、ステップ4010に進む。
一方、ステップ4005において、入力された文字が改行コードでなければ(ステップ4005のNO)、即ち、文字が入力された場合は、文字の累計幅(行幅67)に文字幅wを加算し、行幅67:Width=Width+wとして更新する(ステップ4008)。
制御部3は、i行目の文字列の矩形データとして配列Row[i]=(Width、Height)を得る(ステップ4009)。また、制御部3は図15のデータ(i、Row_Width、Row_Height)を更新して記憶部5の作業用データ29に格納し、ステップ4010に進む。
ステップ4010進み、テキストエリア45に次の文字があると(ステップ4010のYES)、制御部3はj=j+1を実行し(ステップ4011)、次の文字に対してステップ4002からの処理を繰り返す。
テキストエリア45に次の文字がなくなると(ステップ4010のNO)、制御部3は、図15に示す行幅67(Row_Width)の最大値をMax_Widthとして記憶部5に作業用データ29として格納する(ステップ4012)。例えば図15では、Max_Widthは、2行目Row(2)の場合の50(ドット)である。
次に制御部3は、図15に示す行最大高さ69(Row_Height)の和を、Total_Hightとして記憶部5の作業用データ29として格納する(ステップ4013)。例えば図15では、Total_Hight=10+18+12=40(ドット)である。以上、文字列の形データ取得処理4000を終了し、図7に示す配置可能エリア表示処理5000に移る。
(3−3−2.配置可能エリア表示処理)
図9は、配置可能エリア表示処理5000のフローチャートを示す。配置可能エリア表示処理5000とは、図3(b)に示すように、テキストエリア45に入力された文字列が配置可能な領域(文字配置可能領域51−1)を、算出して色等を変えて表示する処理である。文字が入力される都度、文字配置可能領域51−1が更新される。即ち文字列データの占める領域が拡大するに従い、文字配置可能な領域は縮小されていく。
図9のフローチャートは、初期設定情報取得処理1000で得られた画像35の画像データ27(図12)に基づき、まず、合成しようとする文字列データ60が被写体37部分(即ちドットデータが[1]の部分)に重ならないかどうかを基準点53(0,0)から順に走査する。次に、文字列データ60の配置が可能であれば、文字列データ60の左上が配置される座標、X座標83、Y座標85を図18の文字列配置可能座標リスト81のFlag_X、Flag_Yとして格納していく。
図9のフローチャートを、図17を参照して説明する。まず制御部3は、初期値としてx=0、y=0を設定する(ステップ5001)。即ち図17の画像データ27の基準点53(0,0)から処理を開始する。座標(x,y)の画像データ27が[0]であるかどうかを判断し、[0]でない場合(即ちそのドットが被写体37部分であるとき)は(ステップ5002のNO)、座標軸X方向に走査を進めx=x+1として(ステップ5008)、ステップ5009に進む。
座標(x,y)の画像データ27が[0]、即ち画像データ27が余白39部分であれば(ステップ5002のYES)、合成しようとする文字列データ60を構成するドット全体が余白39部分に配置できるかどうかを判定する処理に移る。
座標(x,y)、及び図15に示す行(i)65ごとの行幅67(Row_Width)、行最大高さ69(Row_Height)を基に、図16に示す文字列データ60の配置位置情報を算出し記憶部5に格納する(ステップ5003)。
次に、制御部3は、図16の配置位置情報に基づき、文字列データ60の左上の座標(x,y)、行幅67、行最大高さ69情報から、文字列データ60全体のドットをBit情報75として得て登録し、記憶部5に格納する(ステップ5004)。即ち、文字列データ60を配置する位置の画像データ27([0]又は[1])をBit情報75[0000110001・・・]として得て、Bit情報75がすべて[0]であれば(ステップ5005のYES)、文字列データ60の左上の座標77を座標(x,y)に配置することが可能であると判断する。
制御部3は、座標77(x,y)を図18の文字列配置可能座標リスト81のX座標83、Y座標85に登録する(ステップ5006)。座標77(x,y)が図17に示す位置にあるとすると、文字列データ60−1を配置することが可能であり、文字列データ60−1の全てのドットが占有する範囲(文字列データ60−1を示す斜線部分)の色を変えて表示する(ステップ5007)。或いは該当領域に斜線等を施しても良い。
次に、制御部3は、座標軸X方向に走査を進めx=x+1として(ステップ5008)、ステップ5009に進む。
一方、ステップ5005において、Bit情報75に1つでも[1]が含まれていれば(ステップ5005のNO)、例えば図17の文字列データ60−2の位置のように、文字列が被写体37部分にかかるので(文字列の一部あるいは全部が被写体37部分に重なるので)、その座標(x,y)の位置には文字列配置ができないと判断される。制御部3は、座標軸X方向に走査を進めx=x+1として(ステップ5008)、ステップ5009に進む。尚、図17の文字列データ60−2、60−3は、配置可能エリアの算出を説明するために示したものであり、実際には被写体37部分にかかるので図17の様に表示されるわけではない。
次に、座標xの値がx>Max_X−Max_Widthであれば(ステップ5009のYES)、X座標を0とし座標軸Y方向に走査を進める(x=0、y=y+1)(ステップ5010)。座標xの値がx>Max_X−Max_Widthでなければステップ5002に戻る。
ステップ5010に続き、座標yの値がy>Max_Y−Total_Heightであれば(ステップ5011のYES)、配置可能エリア表示処理5000を終了し、座標yの値がy>Max_Y−Total_Heightでなければ、ステップ5002に戻る。即ち、ステップ5009とステップ5011とで決まる最終走査位置は、図17に示す座標79の位置である。
尚、文字列データ60の左上の座標(x,y)が、画像データ27上で走査されていくと、図16の配置位置情報の値は、走査の都度、更新される。また、文字列配置可能座標リスト81(図18)は、文字列配置可能位置が得られる都度(即ちステップ5005のBit情報75が全て[0]である位置が得られる都度)、X座標83、Y座標85のデータ数が増加する。
配置可能エリア表示処理5000が終了すると、図7に戻り、文字列入力が続けられている場合(ステップ3001:文字列入力)、文字列の形データ取得処理4000を繰り返す。文字列入力が終了し、OKボタン47がクリックされると(ステップ3001:OKボタンクリック)、制御部3は文字列レイアウト配置処理6000に移る。尚、図6のイベント監視2000に示したように、図7のイベント処理3000は割り込み可能であり、文字列が入力される都度、新たにイベント処理3000がなされる。
(3−3−3.文字列レイアウト配置処理)
次に、図10に示す文字列レイアウト配置処理6000について説明する。文字列レイアウト配置処理6000は、図19のように文字列データ60を画像35上に表示する機能である。また操作者が、文字列データ60をマウスなどでドラッグアンドドロップして文字配置可能領域外の位置に移動させたとき、例えば図19の座標89の位置に文字列データ60−3を置くと、最も距離の近い文字配置可能位置に自動的に文字列データ60−4として移動して表示させる機能である。
まず、制御部3は、図18に示す文字列配置可能座標リスト81の1行目の座標(即ち、座標(0,0))に文字列データ60の左上座標を合わせて表示する(図19参照、ステップ6001)。
表示された文字列データの配置位置を決定するOKボタン47がクリックされると(ステップ6002のYES)、制御部3は文字列レイアウト配置処理6000を終了して、イベント監視2000の待機状態に戻る。
制御部3は、一定時間毎に、文字列データの左上の座標89(a,b)を監視する(ステップ6003)。即ち、文字列データが、画像35上で移動されたかどうかを一定時間毎に監視する。
座標(x,y)=(a,b)のとき、即ち文字列データが移動されていない場合(ステップ6004のYES)は、ステップ6002に戻り文字列移動の監視を続ける。
座標(x,y)=(a,b)でないとき、即ち文字列データが画像35上を移動された場合(ステップ6004のNO)、制御部3は、移動後の文字列データ60の左上の座標89(a,b)が、文字列配置可能座標リスト81(図18)の中にあるかどうかを判定する。文字列配置可能座標リスト81に文字列データ60の左上の座標89(a,b)があるということは、当該位置に文字列データ60の配置が可能であることを示す。
文字列配置可能座標リスト81の中に文字列データ60の左上の座標89(a,b)があると(ステップ6005のYES)、制御部3は文字列データ60をその位置のまま、画像35上に表示し(ステップ6006)、ステップ6002に戻る。
文字列配置可能座標リスト81に文字列データ60の左上の座標89(a,b)が無い場合(ステップ6005のNO)、制御部3は座標89(a,b)と文字列配置可能座標リスト81に表示されている全部の座標(Flag_X、Flag_Y)とからそれぞれLength87を算出する(図18参照)。制御部3は、Length87を、座標89(a,b)と座標(Flag_X、Flag_Y)との距離を示す数値指標として、下記の式(1)を用いて算出する。
Length=(Flag_X―a)+(Flag_Y―b)……(1)
さらに、制御部3は、Length87が最小となる文字列配置可能座標リスト81の中の座標(x,y)を抽出する(ステップ6007)。
制御部3は、図19に示すように、座標89(a,b)の位置に文字列データ60−3を点線で表示する(ステップ6008)。文字列データ60−3は、被写体37に重なるのでこの位置に配置することはできないという意味で、点線で示される。
制御部3は、Length87が最小となる文字列配置可能座標リスト81の座標(x,y)の位置に、図19に示すように文字列データ60−4を移動して実線で表示し(ステップ6009)、ステップ6002に戻る。即ち、制御部3は、操作者によって文字列データ60が移動された位置が被写体37に重なる場合は、移動距離が最小となる文字配置可能領域51(図19)の位置に自動的に文字列データ60を移動して表示する。
操作者は、ステップ6002の「OKボタン」47がクリックされるまで、一度画像35上に移動配置された文字列データ60を何度でもマウスでドラッグアンドドロップして配置する位置を検討することができる。
また、本実施の形態では、配置可能エリア表示処理5000のステップでは、文字列を入力しつつ配置可能領域の色表示や斜線表示を行うものであったが、同時に次のステップである文字列配置可能座標リスト81の1行目の座標位置に文字列データ60を表示させるようにしても良い。
尚、本発明では、自動的に画像35の被写体37部分に文字列が重ならないように文字列の配置位置を移動させるものであったが、操作者が文字列配置を禁止する画像領域を、任意に指定するようにしてもよい。
また、画像35上に配置するのは文字列に限らず、別の小画像やイラスト、記号等であってもよい。文字列の場合と同様に、画像35上に配置可能な領域を算出し、当該配置可能領域に自動的に小画像、イラスト、記号等を配置するようにする。
また、本発明では文字列等をテキストエリア45に直接操作者が入力していくものとして説明したが、ファイルデータから文字列等をテキストエリア45に読み込むようにしても良い。
また、本発明では、画像35の被写体37部分を避けて文字配置可能領域を表示させるようにしたが、例えば画像35の画素の色情報(RGB成分)を取得して、R成分が一定値以下の画素部分を文字配置可能領域にする等、文字配置可能領域の設定方法には種々の応用が考えられる。
また、上述の説明では、文字列配置装置は、行毎に文字列を内包する矩形領域を作成して文字列領域を算出するものとしたが、これに限られない。例えば、各文字毎に当該文字を内包する矩形領域を作成し当該矩形領域の和集合を文字列領域として算出するようにしてもよい。また、矩形領域に限らず各文字の形態に応じて種々の形状の領域を文字列領域としてもよく、例えば、各文字の線の周縁部から所定の距離範囲内を文字列領域として算出するようにしてもよい。
(4.効果等)
このように、本実施の形態では、文字列等を入力しつつ、リアルタイムに文字列の配置可能な画像領域を確認しながら、画像35と文字列を容易に合成・編集できる効果がある。
また、本実施の形態では、画像35上の写真の被写体やロゴマークなどに、入力した文字列を重ならないように自動的に配置することができ、操作者の労力を軽減する効果がある。
また、本実施の形態によれば、文字列の配置位置はドット単位で移動できるので、文字列の配置位置のずれを微細に調整することができる。
また、本実施の形態では、静止画像だけではなく、動画上に表示されている文字列が、被写体やマーク等に重ならないように自動的に移動するシステムに応用することができる。
尚、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に限られるものではない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本実施の形態における文字列配置装置1の構成を示す図 記憶部5の構成を示す図 本実施の形態における文字列配置アプリケーションウィンドウ 文字列2文字を入力した図 複数の文字列を入力した図 主処理手順 初期設定情報取得処理1000のサブルーチンを示す図 イベント監視2000のサブルーチンを示す図 イベント処理3000のサブルーチンを示す図 文字列の形のデータ取得処理4000のサブルーチンを示す図 配置可能エリア表示処理5000のサブルーチンを示す図 文字列レイアウト配置処理6000のサブルーチンを示す図 画像35を示す図 [0]、[1]に変換された画像データ27を示す図 文字列i=1を示す図 文字列データ60を示す図 文字列データ60の矩形情報を示す図 文字列データ60と画像の重なりの算出を示す図 文字列データ60の配置位置の算出を説明する図 文字列配置可能座標リスト81を示す図 文字列データ60の配置と位置移動を説明する図
符号の説明
1………文字列配置装置
3………制御部
5………記憶部
7………通信部
9………印刷部
11………表示部
13………入力部
15………メディア入出力部
17………バス
19………ROM
21………RAM
23………実行プログラム
25………OS
27………画像データ
29………作業用データ
31………文字列配置アプリケーションウィンドウ
33………画像表示領域
35………画像
37………被写体
39………余白
41………座標軸X
43………座標軸Y
45………テキストエリア
46………アプリケーション終了ボタン
47………OKボタン
49−1、49−2………文字列領域
51−1、51−2………文字配置可能領域
53………基準点
54………対角点
55………画像幅
56………画像高
57………行基準点
59………行サイズ
60、60−1、60−2、60−3………文字列データ
61………文字列最大幅
63………文字列高
65………行
67………行の幅
69………行の最大高さ
71………座標(x)
73………座標(y)
75………Bit情報
77、79、89………座標
81………文字列配置可能座標リスト
83………X座標
85………Y座標
87………Length

Claims (5)

  1. 表示領域に画像と共に少なくとも1の文字から構成される文字列を配置する文字列配置装置であって、
    前記文字列が占める領域である文字列領域を算出する文字列領域算出手段と、
    前記画像において編集を許可しない領域である編集不可領域を除き、前記算出された文字列領域を配置可能な領域である配置可能領域を算出する配置可能領域算出手段と、
    前記表示領域において、前記算出された配置可能領域と、前記画像における該配置可能領域以外の領域とを識別可能に表示する配置可能領域表示手段と、
    前記文字列の移動を検出する検出手段と、
    前記検出手段により前記文字列の移動を検出した場合、移動後の前記算出された文字列領域が、前記算出された前記配置可能領域の範囲内に収まるかを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果により、前記配置可能領域の範囲内に収まらないと判定され、前記文字列領域を自動的に移動することが許可された場合、前記配置可能領域の範囲内に前記文字列領域を移動する文字列領域移動手段と、
    前記表示領域において、前記文字列領域移動手段により移動された後の前記文字列領域と前記配置可能領域とを識別可能に表示する文字列領域表示手段と、を具備し、
    前記文字列領域表示手段は、前記文字列領域を自動的に移動することが許可される前に、前記文字列領域移動手段により移動された場合に移動後の前記文字列領域と、前記検出手段により検出された文字列の現在の文字列領域とを、夫々区別して識別可能に表示することを特徴とする文字列配置装置。
  2. 文字列領域移動手段は、前記移動に要する距離が最小となる移動先を算出し、当該移動先に前記文字列領域を移動することを特徴とする請求項に記載の文字列配置装置。
  3. 表示領域に画像と共に少なくとも1の文字から構成される文字列を配置する文字列配置装置において実行可能なプログラムであって、
    前記文字列配置装置を、
    前記文字列が占める領域である文字列領域を算出する文字列領域算出手段、
    前記画像において編集を許可しない領域である編集不可領域を除き、前記算出された文字列領域を配置可能な領域である配置可能領域を算出する配置可能領域算出手段、
    前記表示領域において、前記算出された配置可能領域と、前記画像における該配置可能領域以外の領域とを識別可能に表示する配置可能領域表示手段、
    前記文字列の移動を検出する検出手段、
    前記検出手段により前記文字列の移動を検出した場合、移動後の前記算出された文字列領域が、前記算出された前記配置可能領域の範囲内に収まるかを判定する判定手段、
    前記判定手段の判定結果により、前記配置可能領域の範囲内に収まらないと判定され、前記文字列領域を自動的に移動することが許可された場合、前記配置可能領域の範囲内に前記文字列領域を移動する文字列領域移動手段、
    前記表示領域において、前記文字列領域移動手段により移動された後の前記文字列領域と前記配置可能領域とを識別可能に表示する文字列領域表示手段、
    として機能させ、
    前記文字列領域表示手段は、前記文字列領域を自動的に移動することが許可される前に、前記文字列領域移動手段により移動された場合に移動後の前記文字列領域と、前記検出手段により検出された文字列の現在の文字列領域とを、夫々区別して識別可能に表示することを特徴とするプログラム。
  4. 請求項に記載されたプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  5. 表示領域に画像と共に少なくとも1の文字から構成される文字列を配置する文字列配置装置における文字列配置方法であって、
    前記文字列が占める領域である文字列領域を算出する文字列領域算出ステップと、
    前記画像において編集を許可しない領域である編集不可領域を除き、前記算出された文字列領域を配置可能な領域である配置可能領域を算出する配置可能領域算出ステップと、
    前記表示領域において、前記算出された配置可能領域と、前記画像における該配置可能領域以外の領域とを識別可能に表示する配置可能領域表示ステップと、
    前記文字列の移動を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにより前記文字列の移動を検出した場合、移動後の前記算出された文字列領域が、前記算出された前記配置可能領域の範囲内に収まるかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップの判定結果により、前記配置可能領域の範囲内に収まらないと判定され、前記文字列領域を自動的に移動することが許可された場合、前記配置可能領域の範囲内に前記文字列領域を移動する文字列領域移動ステップと、
    前記表示領域において、前記文字列領域移動ステップにより移動された後の前記文字列領域と前記配置可能領域とを識別可能に表示する文字列領域表示ステップと、を具備し、
    前記文字列領域表示ステップは、前記文字列領域を自動的に移動することが許可される前に、前記文字列領域移動ステップにより移動された場合に移動後の前記文字列領域と、前記検出ステップにより検出された文字列の現在の文字列領域とを、夫々区別して識別可能に表示することを具備することを特徴とする文字列配置方法。
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