JP2004015215A - レイアウト制御装置およびそのプログラム並びにレイアウト制御方法 - Google Patents
レイアウト制御装置およびそのプログラム並びにレイアウト制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】画像領域をより正確にレイアウトできるようにする。
【解決手段】写真などの画像が差し込まれる画像領域や画像の背景やフレームとなる画像領域のレイアウト作業を行なう際、レイアウト作業画面40の印刷可能領域42に対する選択された画像領域の位置を、その画像領域の外周部の上端,下端,右端,左端からそれぞれ印刷可能領域42の外周部の上端,下端,右端,左端までの縦方向または横方向における幅として、画像領域の大きさを、その画像領域の縦方向および横方向の幅として位置情報表示部68に表示する。選択された画像領域を操作してその位置や大きさが変更されると、その変更に連動して位置情報表示部68の表示を変更する。これにより、位置情報表示部68に表示された画像領域の位置や大きさを見ながら、より正確に画像領域をレイアウトすることができる。
【選択図】 図5
【解決手段】写真などの画像が差し込まれる画像領域や画像の背景やフレームとなる画像領域のレイアウト作業を行なう際、レイアウト作業画面40の印刷可能領域42に対する選択された画像領域の位置を、その画像領域の外周部の上端,下端,右端,左端からそれぞれ印刷可能領域42の外周部の上端,下端,右端,左端までの縦方向または横方向における幅として、画像領域の大きさを、その画像領域の縦方向および横方向の幅として位置情報表示部68に表示する。選択された画像領域を操作してその位置や大きさが変更されると、その変更に連動して位置情報表示部68の表示を変更する。これにより、位置情報表示部68に表示された画像領域の位置や大きさを見ながら、より正確に画像領域をレイアウトすることができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レイアウト制御装置およびそのプログラム並びにレイアウト制御方法に関し、詳しくは、画像を印刷装置で出力する際のレイアウトを制御するレイアウト制御装置およびコンピュータをレイアウト制御装置として機能させるプログラム並びにレイアウト制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のレイアウト制御装置としては、画像を印刷装置で印刷用紙に印刷する際に、その印刷用紙における画像のレイアウトを制御するための装置が提案されている。この装置では、ユーザによる入力操作により印刷領域を設定すると、設定した印刷領域が表示装置に表示され、この表示画面上での印刷領域の範囲内で印刷を希望する画像を適宜配置することにより、そのレイアウトで画像を出力できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした装置では、画像を印刷領域の所望のレイアウトで配置しようとするときの明確な位置の指標が存在しないから、ユーザによっては正確に希望するレイアウトで画像を出力することができない場合がある。
【0004】
本発明のレイアウト制御装置およびレイアウト制御方法は、こうした問題を解決し、より正確に画像のレイアウトを行なえるようにすることを目的の一つとする。また、本発明のプログラムは、コンピュータを上記レイアウト制御装置として機能させることを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明のレイアウト制御装置およびそのプログラム並びにレイアウト制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明のレイアウト制御装置は、
画像を印刷装置で出力する際のレイアウトを制御するレイアウト制御装置であって、
印刷領域を設定する印刷領域設定手段と、
該設定された印刷領域の範囲内に印刷すべき画像の領域を設定する画像領域設定手段と、
該設定された画像領域の前記印刷領域に対する位置情報を表示出力する位置情報表示出力手段と
を備えることを要旨とする。
【0007】
この本発明のレイアウト制御装置では、印刷領域設定手段が、印刷領域を設定し、画像領域設定手段が、設定された印刷領域の範囲内に印刷すべき画像の領域を設定する。そして、位置情報表示出力手段が、画像領域設定手段により設定された画像領域の印刷領域に対する位置情報を表示出力する。したがって、ユーザは、画像領域設定手段により設定された画像領域の位置情報を取得することができるから、この位置情報を確認しながらより正確なレイアウトを行なうことができ、そのレイアウトで画像を印刷装置に出力することができる。
【0008】
こうした本発明のレイアウト制御装置において、前記画像領域は、少なくともフレーム画像を表示するフレーム画像領域と任意の画像を差し込みにより表示する差込画像領域とを含む領域であるものとすることもできる。こうすれば、レイアウト制御装置を印刷の際の画像のレイアウトに用いることができる。
【0009】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報表示出力手段は、前記印刷領域に対する前記画像領域の中央のレイアウト位置を表示出力する手段であるものとすることもできるし、本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報表示出力手段は、前記印刷領域に対する前記画像領域の外周のレイアウト位置を表示出力する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報表示出力手段は、印刷用紙の印刷方向における前記印刷領域に対する前記画像領域のレイアウト位置と、前記印刷方向に直交する方向における前記印刷領域に対する前記画像領域のレイアウト位置とを前記位置情報として表示出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より正確な位置情報とすることができるから、この位置情報を確認しながらより正確に画像領域をレイアウトすることができる。
【0010】
さらに、本発明のレイアウト制御装置において、前記印刷領域設定手段は、印刷用紙のサイズを設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より正確に印刷領域を設定することができる。この態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記印刷領域設定手段は、印刷用紙における余白を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、さらに正確な印刷領域を設定することができる。
【0011】
印刷領域として印刷用紙のサイズを設定する態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報表示手段は、前記設定された印刷用紙のサイズを前記位置情報と共に表示出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、画像領域の位置情報と共に印刷用紙のサイズも表示出力されるから、これらの情報を確認しながらより正確に画像領域をレイアウトすることができる。
【0012】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記画像領域設定手段は、対角となる2点を指定して矩形の画像領域を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より容易に画像領域を設定することができる。
【0013】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報表示出力手段は、前記印刷領域に対する前記画像領域の大きさを前記位置情報と共に表示出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、画像領域の位置情報と共にその領域の大きさも表示出力されるから、これらの情報を確認しながらより正確に画像領域をレイアウトすることができる。
【0014】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記画像領域設定手段により前記画像領域が複数設定されているときに、該設定された複数の画像領域のうちから画像領域を選択する画像領域選択手段を備え、前記位置情報表示出力手段は、前記画像領域選択手段により選択された画像領域の位置情報を表示出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、複数の画像領域の中から選択された画像領域の位置情報に基づいて、より正確にその画像領域をレイアウトすることができる。
【0015】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記画像領域設定手段により設定された画像領域のレイアウト位置が前記印刷領域における所定のレイアウト位置に変更されるよう指示する位置設定指示手段を備え、前記画像領域設定手段は、前記指示に応じて前記画像領域を前記所定のレイアウト位置に変更する手段であるものとすることもできる。こうすれば、画像領域を所定のレイアウト位置に変更することができる。この態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記所定のレイアウト位置は、前記印刷領域における中央位置であるものとすることもできる。こうすれば、画像領域を印刷領域における中央位置に変更することができる。
【0016】
位置設定指示手段を備える態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記画像領域設定手段により前記画像領域が複数設定されているときに、該複数の画像領域により規定されるグループ画像領域を設定するグループ画像領域設定手段を備え、前記画像領域設定手段は、前記位置設定指示手段による指示に応じて前記グループ画像領域設定手段により設定されたグループ画像領域のレイアウト位置を前記所定のレイアウト位置に変更する手段であるものとすることもできる。こうすれば、複数の画像領域をまとめて所望のレイアウト位置に変更することができる。
【0017】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報が表示出力された画像領域の領域および該画像領域の前記印刷領域における位置を変更するための変更情報を受け付ける変更情報受付手段を備え、前記画像領域設定手段は、前記受け付けた変更情報に基づいて前記画像領域の領域および該画像領域のレイアウト位置を変更する手段であるものとすることもできる。こうすれば、変更情報の入力により画像領域のレイアウト位置を所望の位置に変更することができる。この態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記変更情報受付手段は、前記位置情報表示出力手段により表示された位置情報に対して入力される情報を前記変更情報として受け付ける手段であるものとすることもできる。
【0018】
本発明のレイアウト制御用のプログラムは、
コンピュータを、上記各態様のレイアウト制御装置として機能させることを要旨とする。
【0019】
この本発明のレイアウト制御用のプログラムでは、コンピュータを上記のレイアウト制御装置として機能させることができるから、本発明のレイアウト制御装置が奏する効果、例えば、画像をより正確にレイアウトすることができる効果などを奏することができる。
【0020】
本発明のレイアウト制御方法は、
画像を印刷装置で出力する際のレイアウトを制御するレイアウト制御方法であって、
(a)印刷領域を設定し、
(b)該設定された印刷領域の範囲内に印刷すべき画像の領域を設定し、
(c)該設定された画像領域の前記印刷領域に対する位置情報を表示出力する
ことを要旨とする。
【0021】
この本発明のレイアウト制御方法では、まず、印刷領域を設定し、設定された印刷領域の範囲内に印刷すべき画像の領域を設定する。そして、設定された画像領域の印刷領域に対する位置情報を表示出力する。したがって、ユーザは、画像領域設定手段により設定された画像領域の位置情報を取得することができるから、この位置情報を確認しながらより正確に画像領域をレイアウトすることができ、そのレイアウトで画像を印刷装置に出力することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例であるレイアウト制御装置20を含む印刷システムの構成の概略を示す構成図である。実施例のレイアウト制御装置20は、画像を印刷するための画像領域をレイアウトするレイアウト制御プログラムがインストールされた汎用のパーソナルコンピュータとして構成されており、キーボードやマウスなどの入力デバイスを介してユーザからのコマンドを入力する入力部22と、ディスプレイとしての表示部24と、プログラムや画像などのデータを記憶する記憶部26と、所定の演算を行なうと共に全体をコントロールする制御部28とを備える。また、実施例のレイアウト制御装置20には、プリンタ12が接続されている。このプリンタ12は、レイアウト制御装置20として機能するパーソナルコンピュータからの印刷指示に基づいてレイアウトされた画像などを印刷用紙に印刷する。
【0023】
図2は、実施例のレイアウト制御装置20により実行されるメインルーチンの一例を示すフローチャートである。この処理は、パーソナルコンピュータによりレイアウト制御プログラムが実行されたときの処理である。実施例のレイアウト制御装置20では、まず、図3に例示する用紙設定画面30を用いて用紙サイズや用紙方向,印刷可能領域などの設定処理を実行する(ステップS100)。図3の例では、用紙サイズについてはプルダウンメニューにより選択できるようになっており、用紙方向については選択的なボタンにより「縦」と「横」とが選択できるようになっている。また、印刷可能領域については、四辺に標準の縁(マージン)が設定された「標準」と最大の印刷可能領域を設定する「最大」と縁なし印刷が可能な「四辺フチなし」とが選択できるようになっている。ここで、「四辺フチなし」では、印刷時の用紙の位置ズレに伴って僅かな余白部が生じないようマイナス値のマージンが設定されるようになっている。また、用紙サイズで「ロール紙」が設定されたときには、印刷終了時に自動的に切断する「オートカッター」の設定もできるようになっている。
【0024】
こうして用紙設定画面30による各設定が選択されて編集ボタン32が選択されると、図4に例示するレイアウト作業画面40とツールボックス画面50とを用いてレイアウト作成編集処理を実行する(ステップS110)。図4に例示するレイアウト作業画面40には、用紙領域41と印刷可能領域42とが表示される作業領域43と、ファイル操作や編集などをプルダウンメニューによる選択で行なうツールバー44とが表示される。ツールボックス画面50には、レイアウト作業画面40の印刷可能領域42内に対する種々の操作を行なうための各種ボタン51〜60と、印刷可能領域42に表示された画像領域の層の順位や表示および非表示を表示する画像領域表示操作部61と、レイアウト作業画面40の印刷可能領域42に設定された画像領域のうち選択された画像領域の印刷可能領域42に対する位置情報を表示する位置情報表示部68とが表示される。ツールボックス画面50に表示されたボタンとしては、写真などの画像を差し込み可能な画像領域を設定するための差し込み写真枠ボタン51や画像を読み込んで写真などの画像の背景やフレームや飾りなどを作成するための画像領域を設定するための背景・フレーム・飾り枠ボタン52、文字列を入力する領域を設定するための文字列ボタン53、直線を描くための直線ボタン54、画像領域を選択するための選択ボタン55、選択された画像領域を削除する削除ボタン56、選択された画像領域を最前面の層に移行する最前面ボタン57、選択された画像領域を一つ前面の層に移行させる前面ボタン58、選択された画像領域を最背面の層に移行する最背面ボタン59、選択された画像領域を一つ背面の層に移行させる背面ボタン60が用意されている。
【0025】
図5に差し込み写真枠ボタン51により差し込み写真枠71,72が設定されると共に背景・フレーム・飾り枠ボタン52によりフレーム画像73が設定されたときのレイアウト作業画面40とツールボックス画面50とを示す。図示するように、レイアウト作業画面40には差し込み写真枠71,差し込み写真枠72,フレーム画像73が表示され、ツールボックス画面50の画像領域表示操作部61にはレイアウト作業画面40の印刷可能領域42に設定された画像領域としての差し込み写真枠71に対応する差し込み写真枠1の操作ボタン62,フレーム画像73に対応する「Image007.jpg」の操作ボタン63,差し込み写真枠72に対応する差し込み写真枠2の操作ボタン64が上層から順に上から表示され、位置情報表示部68にはレイアウト作業画面40の印刷可能領域42内で選択されている画像領域(図5では差し込み写真枠72)の印刷可能領域42内における位置と大きさとが表示される。図5の例では、位置情報表示部68には、縦方向(印刷方向)における印刷可能領域42の外周部の上端から画像領域の外周部の上端までの幅(以下、上側マージン幅という)および印刷可能領域42の外周部の下端から画像領域の外周部の下端までの幅(以下、下側マージン幅という)と、横方向(印刷方向に直行する方向)における印刷可能領域42の外周部の右端から画像領域の右端までの幅(以下、右側マージン幅という)および印刷可能領域42の外周部の左端から画像領域の外周部の左端までの幅(以下、左側マージン幅という)とを画像領域の位置として表示するものとし、画像領域の縦方向の幅と横方向の幅とを画像領域の大きさとして表示するものとした。レイアウト作業画面40の印刷可能領域42内への画像領域の設定は、例えば、印刷可能領域42内の所望のポイントに指示ポインタを合わせてマウスを左クリックすると共にマウスのドラッグ操作により所望の他のポイントまで指示ポインタを移動させた後に左クリックを解除することにより行うことができ、これにより上記の指定した2点を対角とする矩形の画像領域が設定される。また、レイアウト作業画面40の印刷可能領域42内に設定された画像領域を操作するための選択は、マウスにより指示ポインタを所望の画像領域内となるようにした状態で左クリックすることにより行なうこともできるが、下層の画像領域を選択するときには、ツールボックス画面50の画像領域表示操作部61に表示された操作ボタン62〜64のうちの所望の画像領域に相当するものに指示ポインタを合わせてマウスを左クリックすることにより行なうことができる。図5の例では、画像領域表示操作部61の操作ボタン64をマウスでクリックしてレイアウト作業画面40におけるフレーム画像73の下層に位置する差し込み写真枠72を選択した状態を示す。こうして画像領域が選択されると、選択された画像領域の外周部に操作用の操作枠75が表示される。また、各操作ボタン62〜64には、対応する画像領域の画像の表示および非表示を選択する表示選択ボタン65が設けられている。選択された画像領域の位置の変更操作として、印刷可能領域42における中央位置への画像領域の位置の変更は、選択された画像領域の枠内に指示ポインタを合わせてマウスを右クリックすることにより表示されるメニューから「センタリング」を選択することにより行うことができる。なお、この「センタリング」には、選択された画像領域の位置を印刷可能領域42における縦方向の中央位置に変更する縦方向のセンタリングと、横方向の中央位置に変更する横方向のセンタリングとが用意されている。
【0026】
レイアウト作業画面40の印刷可能領域42内に設定されるフレーム画像73には、ハート形の透明領域74が設定されており、この設定された透明領域74には下層の差し込み写真枠72の相当する部分が見えるようになっている。透明領域74の設定は、フレーム画像73を選択した状態でフレーム画像73の領域内に指示ポインタを合わせてマウスを右クリックすることにより表示される図示しないメニューから「透明範囲設定」を選択し、この選択により表示される図6に透明範囲設定画面80を用いて行なうことができる。図6の例の透明範囲設定画面80には、レイアウト作業画面40で選択されたフレーム画像73を表示して操作する画像表示操作部81、画像表示操作部81に表示されたフレーム画像73に矩形や円,ハート形状などの透明領域を設定するための透明形状ボタン82、設定した透明領域を削除するための消しゴムボタン83、透明領域の設定や削除の際の指示ポインタにおける範囲を設定する範囲設定ボタン84、画像を拡大表示する拡大ボタン85、画像を縮小表示する縮小ボタン86、実行した操作を一つ戻す戻しボタン87、透明領域の境界のボカシの程度を0〜100%の範囲で設定するボカシ度設定部88、透明領域の透明度を0〜100%の範囲で設定する透明度設定部89が表示される。
【0027】
フレーム画像73における透明領域74は、フレーム画像73をレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3原色の各々についての8ビットの階調値を持つ3つのチャンネルと透明性に関する8ビットの階調値をもつ第4のチャンネル(以下、アルファチャンネルという)とにより構成し、透明領域74に対する設定をアルファチャンネルに対して行なうことにより実現することができる。アルファチャンネルは、画素毎に8ビット(0〜255)のデータ値を有し、データ値が値0のときに完全に不透明なもの、データ値が値255のときに完全に透明なもの、中間値においてはその値の程度の透明を得るものと定義されており、次式によって画像の各画素の階調値が決定される。ここで、式中、R,G,Bは合成後の階調値であり、Rp,Gp,Bpは下層に位置する画像の階調値であり、Rt,Gt,Btは上層に位置する画像の階調値であり、Aはアルファチャンネルのデータ値である。
【0028】
R={Rp×A+Rt×(255−A)/255
G={Gp×A+Gt×(255−A)/255
B={Gp×A+Gt×(255−A)/255
【0029】
したがって、フレーム画像73における透明領域74の設定は、透明形状ボタン82のいずれかを用いて透明領域として設定されたときに、フレーム画像73に透明領域として設定された領域に相当するフレーム画像73のアルファチャンネルのデータ値を透明度設定部89により設定された透明度に相当する値に書き替えることにより行なうことができる。
【0030】
以上、実施例のレイアウト制御装置20におけるレイアウト作成編集処理について説明した。以下に、本発明の中核をなす位置情報表示処理について説明する。この位置情報表示処理は、図5を用いて簡単に説明したように、印刷可能領域42に設定された画像領域のうち選択された画像領域の印刷可能領域42に対する位置情報を表示するための処理である。図7は、実施例のレイアウト制御装置20により実行される位置情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0031】
位置情報表示処理では、まず、選択された画像領域の操作前の位置に関する位置情報と操作前の大きさに関する大きさ情報と画像領域の操作に関する操作情報とを入力する処理を行なう(ステップS200)。操作前の位置情報と操作前の大きさ情報は、実施例では、それぞれ前述したように印刷可能領域42に対する選択された画像領域の上側,下側,右側,左側のマージン幅と、画像領域内の縦方向の幅および横方向の幅を意味し、この幅はピクセル値として記憶部26に記憶されている。したがって、操作前の位置情報と操作前の大きさ情報とを入力する処理は、記憶部26に記憶されているピクセル値を入力する処理となる。また、操作情報は、実施例では、画像領域の位置や大きさを変更する際の画像領域の操作量を意味する。図8に画像領域の枠内に指示ポインタ77を合わせて画像領域の位置を変更している様子の一例を示し、図9に画像領域の右下の隅の操作ポイント76に指示ポインタ77を合わせて画像領域の大きさを変更している様子の一例を示す。図8の例では、指示ポインタ77を画像領域の枠内に合わせてマウスを左クリックすると共にマウスのドラッグ操作により指示ポインタ77を所望の位置まで移動させて左クリックを解除することにより画像領域の位置を変更することができるようになっている。また、図9の例では、操作枠75には、四隅と各辺の中央の計8個の操作ポイント76が設けられており、四隅の操作ポイントではその操作ポイントを斜め方向に移動させることにより画像領域を斜め方向に大きさを変更することができ、各辺の中央の操作ポイントではその操作ポイントを辺に対して垂直方向に移動させることによりその画像領域の大きさを変更することができるようになっている。操作情報を入力する処理は、こうした画像領域の操作における操作量をその量に応じたピクセル値として入力する処理となる。なお、画像領域の位置や大きさが変更されなかったときには、操作情報における操作量はゼロとなる。
【0032】
こうして、操作前の位置情報と操作前の大きさ情報と操作に伴う操作情報とが入力されると、入力された各情報に基づいて操作後の画像領域の位置と大きさとを計算する処理を行なう(ステップS202)。この処理は、実施例では、操作前の画像領域の位置と大きさに相当するピクセル値を画像領域の操作量に相当するピクセル値を用いて更新すると共に、更新されたピクセル値を位置情報表示部68に表示するメートル単位に変換する処理である。なお、更新されたピクセル値は操作後の画像領域の位置情報と大きさ情報として記憶部26に記憶される。操作後の画像領域の位置と大きさとが計算されると、この位置と大きさを位置情報表示部68に表示する処理を行なって(ステップS204)本ルーチンを終了する。なお、画像領域の位置を印刷可能領域42における中央位置に変更する操作として前述の「センタリング」操作が行われたときのセンタリング処理は、例えば、その操作によりセンタリングが指示された方向(縦方向または横方向)における印刷可能領域42の幅を示すピクセル値の中央値と、同方向における画像領域内の幅を示すピクセル値の中央値とを一致させる方向に画像領域の位置情報の内容であるピクセル値を更新することにより行うことができる。更新された画像領域のピクセル値は、適当な単位に変換して位置情報表示部68に表示することができる。また、印刷可能領域42内に設定された複数の画像領域の中の複数の画像領域を同時に選択したときには、選択された複数の画像領域を包含する領域(例えば、複数の画像領域を包含する最小の矩形領域)をグループ領域として設定し、このグループ領域を画像領域とみなして前述のセンタリング処理を実行することにより複数の画像領域のセンタリング処理を行なうことができる。図10にマウスによる指示ポインタ77のドラッグ操作により印刷可能領域42上の複数の画像領域を選択している様子を示す。この例では、選択を希望する複数の画像領域を包含する矩形範囲として対角となる2点をマウス操作により指定、すなわち指示ポインタ77を左クリックすると共に指示ポインタ77をドラッグ操作により移動させて左クリックを解除することにより行うことができる。これにより図10の破線で示すグループ領域が設定されることになる。
【0033】
また、図5において、位置情報表示部68の画像領域の位置と大きさとを表示する表示枠69は、その枠内に数値を入力できるようになっており、これによっても画像領域の位置や大きさを変更することができる。実施例では、例えば、画像領域内の縦方向の幅を表示する表示枠69に数値が入力されると、入力された数値に相当する画像領域内の縦方向の幅のピクセル値が計算し、計算したピクセル値となるように画像領域を横方向の幅を維持しながら縦方向に拡張あるいは縮小したり、左側マージン幅を表示する表示枠69に数値が入力されると、入力された数値に相当する左側マージン幅のピクセル値を計算し、計算したピクセル値となるように画像領域を縦方向の位置を維持しながら横方向にシフトしたりするものとした。なお、表示枠69内に数値を入力する操作は、例えば、指示ポインタを表示枠69内に合わせてマウスを左クリックして数値を入力可能な状態としてから、キーボードの数値キーを操作することにより行うことができる。
【0034】
以上説明した実施例のレイアウト制御装置20によれば、選択された画像領域の印刷可能領域42における位置と大きさとを、その画像領域の操作と連動させて位置情報表示部68に表示するから、ユーザは画像領域の位置と大きさとを見ながら画像領域をレイアウトすることができる。この結果、ユーザが所望する位置に正確に画像領域をレイアウトすることが可能となる。
【0035】
また、実施例のレイアウト制御装置20によれば、マウス操作によりメニュー中の「センタリング」を選択することにより、煩雑な操作を行うことなく正確に画像領域の位置を印刷可能領域42における中央位置に変更することができる。また、位置情報表示部68の表示枠69に数値を直接入力すれば、入力された数値に応じた位置に画像領域の位置を変更することができる。この結果、例えば、印刷可能領域42上に複数の画像領域が設定されているときでも、各画像領域毎の表示枠69にそれぞれ同一の数値を入力すれば、これら複数の画像領域を正確に規則正しく整列させる(例えば、複数の画像領域を一列に整列させる)ことも容易となる。さらに、印刷可能領域42上の複数の画像領域を同時に選択してセンタリングする際には、選択された複数の画像領域をグループ領域として設定し、このグループ領域の位置を印刷可能領域42における中央位置に変更するから、選択された複数の画像領域の相対的な位置関係を保持したまま複数の画像領域の位置を印刷可能領域42における中央位置に変更することができる。
【0036】
実施例のレイアウト制御装置20では、選択された画像領域の大きさを印刷可能領域42における画像領域の位置と共に表示するものとしたが、画像領域の大きさは表示しないものとしてもかまわない。また、画像領域の位置情報と共に印刷用紙のサイズ(例えば、「A3」「A4」などの用紙規格や、縦横幅などの用紙長)を表示するものとしてもかまわない。
【0037】
実施例のレイアウト制御装置20では、印刷可能領域42に対する画像領域の位置や大きさをメートル単位で表示するものとしたが、インチなど他の単位を用いて表示するものとしてもよく、直接ピクセル値(ドット数)を用いて表示するものとしても構わない。また、印刷可能領域42に対する画像領域の位置や大きさの表示として、印刷可能領域42の幅(縦方向の幅と横方向の幅)を基準とした相対的な数値により表示、例えば、画像領域の位置としての上側,下側マージンの幅や画像領域の大きさとしての画像領域内の縦方向の幅を、印刷可能領域42の縦方向の幅を100%としたパーセント表示とするものとしても構わない。さらに、実施例のレイアウト制御装置20では、画像領域の位置として上側,下側,右側,左側マージン幅を、画像領域の大きさとして画像領域内の縦方向の幅および横方向の幅を表示するものとしたが、画像領域の位置や大きさとして一義的に認識できるものであれば如何なる形態で表示するものとしても構わない。例えば、画像領域の位置として上側,下側マージン幅のうちのいずれかのマージン幅と右側,左側マージン幅のうちのいずれかのマージン幅とを表示したり、画像領域の位置として画像領域の中央値(画像領域の縦方向および横方向の幅の中間値)を印刷可能領域42の空間における座標表示とするものとしても構わない。
【0038】
実施例では、印刷可能領域上に設定された画像領域の位置の表示に関する発明をレイアウト制御装置として説明したが、印刷可能領域上に設定された画像領域の位置の表示に対する制御方法の形態としてもよく、また、コンピュータを実施例のレイアウト制御装置20として機能させるプログラムの形態としてもよいのは勿論である。制御方法の形態とする場合には、実施例のレイアウト制御装置20が実行する各処理を各制御として考えればよく、プログラムの形態とする場合には、実施例のレイアウト制御装置20が実行する各処理を各手順として適当なプログラミング言語を用いてプログラムすればよい。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるレイアウト制御装置20を含む印刷システム10の構成の概略を示す構成図である。
【図2】実施例のレイアウト制御装置20により実行されるメインルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図3】用紙設定画面30の一例を示す説明図である。
【図4】レイアウト作業画面40とツールボックス画面50の一例を示す説明図である。
【図5】差し込み写真枠71,72とフレーム画像73が設定されたときのレイアウト作業画面40とツールボックス画面50とを示す説明図である。
【図6】透明範囲設定画面80の一例を示す説明図である。
【図7】実施例のレイアウト制御装置20により実行される画像位置表示処理の一例を示す図である。
【図8】画像領域の大きさを変更している様子の一例を示す説明図である。
【図9】画像領域の位置を変更している様子を示す説明図である。
【図10】複数の画像領域をグループ化している様子を示す説明図である。
【符号の説明】
12 プリンタ、20 レイアウト制御装置、22 入力部、24 表示部、26 記憶部、28 制御部、30 用紙設定画面、32 編集ボタン、40 レイアウト作業画面、41 用紙領域、42 印刷可能領域、43 作業領域、44 ツールバー、50 ツールボックス画面、51 差し込み写真枠ボタン、52 背景・フレーム・飾り枠ボタン、53 文字列ボタン、54 直線ボタン、56 削除ボタン、57 最前面ボタン、58 前面ボタン、59 最背面ボタン、60 背面ボタン、61 画像領域表示操作部、62〜64 操作ボタン、65 表示選択ボタン、68 位置情報表示部、69 表示枠、71,72 差し込み写真枠、73 フレーム画像、74 透明領域、75 操作枠、76 操作ポイント、77 指示ポインタ、80 透明範囲設定画面、81 画像表示操作部、82 透明形状ボタン、83 消しゴムボタン、84 範囲設定ボタン、85 拡大ボタン、86 縮小ボタン、87 戻しボタン、88 ボカシ度設定部、89 透明度設定部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、レイアウト制御装置およびそのプログラム並びにレイアウト制御方法に関し、詳しくは、画像を印刷装置で出力する際のレイアウトを制御するレイアウト制御装置およびコンピュータをレイアウト制御装置として機能させるプログラム並びにレイアウト制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のレイアウト制御装置としては、画像を印刷装置で印刷用紙に印刷する際に、その印刷用紙における画像のレイアウトを制御するための装置が提案されている。この装置では、ユーザによる入力操作により印刷領域を設定すると、設定した印刷領域が表示装置に表示され、この表示画面上での印刷領域の範囲内で印刷を希望する画像を適宜配置することにより、そのレイアウトで画像を出力できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうした装置では、画像を印刷領域の所望のレイアウトで配置しようとするときの明確な位置の指標が存在しないから、ユーザによっては正確に希望するレイアウトで画像を出力することができない場合がある。
【0004】
本発明のレイアウト制御装置およびレイアウト制御方法は、こうした問題を解決し、より正確に画像のレイアウトを行なえるようにすることを目的の一つとする。また、本発明のプログラムは、コンピュータを上記レイアウト制御装置として機能させることを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明のレイアウト制御装置およびそのプログラム並びにレイアウト制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明のレイアウト制御装置は、
画像を印刷装置で出力する際のレイアウトを制御するレイアウト制御装置であって、
印刷領域を設定する印刷領域設定手段と、
該設定された印刷領域の範囲内に印刷すべき画像の領域を設定する画像領域設定手段と、
該設定された画像領域の前記印刷領域に対する位置情報を表示出力する位置情報表示出力手段と
を備えることを要旨とする。
【0007】
この本発明のレイアウト制御装置では、印刷領域設定手段が、印刷領域を設定し、画像領域設定手段が、設定された印刷領域の範囲内に印刷すべき画像の領域を設定する。そして、位置情報表示出力手段が、画像領域設定手段により設定された画像領域の印刷領域に対する位置情報を表示出力する。したがって、ユーザは、画像領域設定手段により設定された画像領域の位置情報を取得することができるから、この位置情報を確認しながらより正確なレイアウトを行なうことができ、そのレイアウトで画像を印刷装置に出力することができる。
【0008】
こうした本発明のレイアウト制御装置において、前記画像領域は、少なくともフレーム画像を表示するフレーム画像領域と任意の画像を差し込みにより表示する差込画像領域とを含む領域であるものとすることもできる。こうすれば、レイアウト制御装置を印刷の際の画像のレイアウトに用いることができる。
【0009】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報表示出力手段は、前記印刷領域に対する前記画像領域の中央のレイアウト位置を表示出力する手段であるものとすることもできるし、本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報表示出力手段は、前記印刷領域に対する前記画像領域の外周のレイアウト位置を表示出力する手段であるものとすることもできる。この態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報表示出力手段は、印刷用紙の印刷方向における前記印刷領域に対する前記画像領域のレイアウト位置と、前記印刷方向に直交する方向における前記印刷領域に対する前記画像領域のレイアウト位置とを前記位置情報として表示出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より正確な位置情報とすることができるから、この位置情報を確認しながらより正確に画像領域をレイアウトすることができる。
【0010】
さらに、本発明のレイアウト制御装置において、前記印刷領域設定手段は、印刷用紙のサイズを設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より正確に印刷領域を設定することができる。この態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記印刷領域設定手段は、印刷用紙における余白を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、さらに正確な印刷領域を設定することができる。
【0011】
印刷領域として印刷用紙のサイズを設定する態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報表示手段は、前記設定された印刷用紙のサイズを前記位置情報と共に表示出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、画像領域の位置情報と共に印刷用紙のサイズも表示出力されるから、これらの情報を確認しながらより正確に画像領域をレイアウトすることができる。
【0012】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記画像領域設定手段は、対角となる2点を指定して矩形の画像領域を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、より容易に画像領域を設定することができる。
【0013】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報表示出力手段は、前記印刷領域に対する前記画像領域の大きさを前記位置情報と共に表示出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、画像領域の位置情報と共にその領域の大きさも表示出力されるから、これらの情報を確認しながらより正確に画像領域をレイアウトすることができる。
【0014】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記画像領域設定手段により前記画像領域が複数設定されているときに、該設定された複数の画像領域のうちから画像領域を選択する画像領域選択手段を備え、前記位置情報表示出力手段は、前記画像領域選択手段により選択された画像領域の位置情報を表示出力する手段であるものとすることもできる。こうすれば、複数の画像領域の中から選択された画像領域の位置情報に基づいて、より正確にその画像領域をレイアウトすることができる。
【0015】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記画像領域設定手段により設定された画像領域のレイアウト位置が前記印刷領域における所定のレイアウト位置に変更されるよう指示する位置設定指示手段を備え、前記画像領域設定手段は、前記指示に応じて前記画像領域を前記所定のレイアウト位置に変更する手段であるものとすることもできる。こうすれば、画像領域を所定のレイアウト位置に変更することができる。この態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記所定のレイアウト位置は、前記印刷領域における中央位置であるものとすることもできる。こうすれば、画像領域を印刷領域における中央位置に変更することができる。
【0016】
位置設定指示手段を備える態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記画像領域設定手段により前記画像領域が複数設定されているときに、該複数の画像領域により規定されるグループ画像領域を設定するグループ画像領域設定手段を備え、前記画像領域設定手段は、前記位置設定指示手段による指示に応じて前記グループ画像領域設定手段により設定されたグループ画像領域のレイアウト位置を前記所定のレイアウト位置に変更する手段であるものとすることもできる。こうすれば、複数の画像領域をまとめて所望のレイアウト位置に変更することができる。
【0017】
また、本発明のレイアウト制御装置において、前記位置情報が表示出力された画像領域の領域および該画像領域の前記印刷領域における位置を変更するための変更情報を受け付ける変更情報受付手段を備え、前記画像領域設定手段は、前記受け付けた変更情報に基づいて前記画像領域の領域および該画像領域のレイアウト位置を変更する手段であるものとすることもできる。こうすれば、変更情報の入力により画像領域のレイアウト位置を所望の位置に変更することができる。この態様の本発明のレイアウト制御装置において、前記変更情報受付手段は、前記位置情報表示出力手段により表示された位置情報に対して入力される情報を前記変更情報として受け付ける手段であるものとすることもできる。
【0018】
本発明のレイアウト制御用のプログラムは、
コンピュータを、上記各態様のレイアウト制御装置として機能させることを要旨とする。
【0019】
この本発明のレイアウト制御用のプログラムでは、コンピュータを上記のレイアウト制御装置として機能させることができるから、本発明のレイアウト制御装置が奏する効果、例えば、画像をより正確にレイアウトすることができる効果などを奏することができる。
【0020】
本発明のレイアウト制御方法は、
画像を印刷装置で出力する際のレイアウトを制御するレイアウト制御方法であって、
(a)印刷領域を設定し、
(b)該設定された印刷領域の範囲内に印刷すべき画像の領域を設定し、
(c)該設定された画像領域の前記印刷領域に対する位置情報を表示出力する
ことを要旨とする。
【0021】
この本発明のレイアウト制御方法では、まず、印刷領域を設定し、設定された印刷領域の範囲内に印刷すべき画像の領域を設定する。そして、設定された画像領域の印刷領域に対する位置情報を表示出力する。したがって、ユーザは、画像領域設定手段により設定された画像領域の位置情報を取得することができるから、この位置情報を確認しながらより正確に画像領域をレイアウトすることができ、そのレイアウトで画像を印刷装置に出力することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例であるレイアウト制御装置20を含む印刷システムの構成の概略を示す構成図である。実施例のレイアウト制御装置20は、画像を印刷するための画像領域をレイアウトするレイアウト制御プログラムがインストールされた汎用のパーソナルコンピュータとして構成されており、キーボードやマウスなどの入力デバイスを介してユーザからのコマンドを入力する入力部22と、ディスプレイとしての表示部24と、プログラムや画像などのデータを記憶する記憶部26と、所定の演算を行なうと共に全体をコントロールする制御部28とを備える。また、実施例のレイアウト制御装置20には、プリンタ12が接続されている。このプリンタ12は、レイアウト制御装置20として機能するパーソナルコンピュータからの印刷指示に基づいてレイアウトされた画像などを印刷用紙に印刷する。
【0023】
図2は、実施例のレイアウト制御装置20により実行されるメインルーチンの一例を示すフローチャートである。この処理は、パーソナルコンピュータによりレイアウト制御プログラムが実行されたときの処理である。実施例のレイアウト制御装置20では、まず、図3に例示する用紙設定画面30を用いて用紙サイズや用紙方向,印刷可能領域などの設定処理を実行する(ステップS100)。図3の例では、用紙サイズについてはプルダウンメニューにより選択できるようになっており、用紙方向については選択的なボタンにより「縦」と「横」とが選択できるようになっている。また、印刷可能領域については、四辺に標準の縁(マージン)が設定された「標準」と最大の印刷可能領域を設定する「最大」と縁なし印刷が可能な「四辺フチなし」とが選択できるようになっている。ここで、「四辺フチなし」では、印刷時の用紙の位置ズレに伴って僅かな余白部が生じないようマイナス値のマージンが設定されるようになっている。また、用紙サイズで「ロール紙」が設定されたときには、印刷終了時に自動的に切断する「オートカッター」の設定もできるようになっている。
【0024】
こうして用紙設定画面30による各設定が選択されて編集ボタン32が選択されると、図4に例示するレイアウト作業画面40とツールボックス画面50とを用いてレイアウト作成編集処理を実行する(ステップS110)。図4に例示するレイアウト作業画面40には、用紙領域41と印刷可能領域42とが表示される作業領域43と、ファイル操作や編集などをプルダウンメニューによる選択で行なうツールバー44とが表示される。ツールボックス画面50には、レイアウト作業画面40の印刷可能領域42内に対する種々の操作を行なうための各種ボタン51〜60と、印刷可能領域42に表示された画像領域の層の順位や表示および非表示を表示する画像領域表示操作部61と、レイアウト作業画面40の印刷可能領域42に設定された画像領域のうち選択された画像領域の印刷可能領域42に対する位置情報を表示する位置情報表示部68とが表示される。ツールボックス画面50に表示されたボタンとしては、写真などの画像を差し込み可能な画像領域を設定するための差し込み写真枠ボタン51や画像を読み込んで写真などの画像の背景やフレームや飾りなどを作成するための画像領域を設定するための背景・フレーム・飾り枠ボタン52、文字列を入力する領域を設定するための文字列ボタン53、直線を描くための直線ボタン54、画像領域を選択するための選択ボタン55、選択された画像領域を削除する削除ボタン56、選択された画像領域を最前面の層に移行する最前面ボタン57、選択された画像領域を一つ前面の層に移行させる前面ボタン58、選択された画像領域を最背面の層に移行する最背面ボタン59、選択された画像領域を一つ背面の層に移行させる背面ボタン60が用意されている。
【0025】
図5に差し込み写真枠ボタン51により差し込み写真枠71,72が設定されると共に背景・フレーム・飾り枠ボタン52によりフレーム画像73が設定されたときのレイアウト作業画面40とツールボックス画面50とを示す。図示するように、レイアウト作業画面40には差し込み写真枠71,差し込み写真枠72,フレーム画像73が表示され、ツールボックス画面50の画像領域表示操作部61にはレイアウト作業画面40の印刷可能領域42に設定された画像領域としての差し込み写真枠71に対応する差し込み写真枠1の操作ボタン62,フレーム画像73に対応する「Image007.jpg」の操作ボタン63,差し込み写真枠72に対応する差し込み写真枠2の操作ボタン64が上層から順に上から表示され、位置情報表示部68にはレイアウト作業画面40の印刷可能領域42内で選択されている画像領域(図5では差し込み写真枠72)の印刷可能領域42内における位置と大きさとが表示される。図5の例では、位置情報表示部68には、縦方向(印刷方向)における印刷可能領域42の外周部の上端から画像領域の外周部の上端までの幅(以下、上側マージン幅という)および印刷可能領域42の外周部の下端から画像領域の外周部の下端までの幅(以下、下側マージン幅という)と、横方向(印刷方向に直行する方向)における印刷可能領域42の外周部の右端から画像領域の右端までの幅(以下、右側マージン幅という)および印刷可能領域42の外周部の左端から画像領域の外周部の左端までの幅(以下、左側マージン幅という)とを画像領域の位置として表示するものとし、画像領域の縦方向の幅と横方向の幅とを画像領域の大きさとして表示するものとした。レイアウト作業画面40の印刷可能領域42内への画像領域の設定は、例えば、印刷可能領域42内の所望のポイントに指示ポインタを合わせてマウスを左クリックすると共にマウスのドラッグ操作により所望の他のポイントまで指示ポインタを移動させた後に左クリックを解除することにより行うことができ、これにより上記の指定した2点を対角とする矩形の画像領域が設定される。また、レイアウト作業画面40の印刷可能領域42内に設定された画像領域を操作するための選択は、マウスにより指示ポインタを所望の画像領域内となるようにした状態で左クリックすることにより行なうこともできるが、下層の画像領域を選択するときには、ツールボックス画面50の画像領域表示操作部61に表示された操作ボタン62〜64のうちの所望の画像領域に相当するものに指示ポインタを合わせてマウスを左クリックすることにより行なうことができる。図5の例では、画像領域表示操作部61の操作ボタン64をマウスでクリックしてレイアウト作業画面40におけるフレーム画像73の下層に位置する差し込み写真枠72を選択した状態を示す。こうして画像領域が選択されると、選択された画像領域の外周部に操作用の操作枠75が表示される。また、各操作ボタン62〜64には、対応する画像領域の画像の表示および非表示を選択する表示選択ボタン65が設けられている。選択された画像領域の位置の変更操作として、印刷可能領域42における中央位置への画像領域の位置の変更は、選択された画像領域の枠内に指示ポインタを合わせてマウスを右クリックすることにより表示されるメニューから「センタリング」を選択することにより行うことができる。なお、この「センタリング」には、選択された画像領域の位置を印刷可能領域42における縦方向の中央位置に変更する縦方向のセンタリングと、横方向の中央位置に変更する横方向のセンタリングとが用意されている。
【0026】
レイアウト作業画面40の印刷可能領域42内に設定されるフレーム画像73には、ハート形の透明領域74が設定されており、この設定された透明領域74には下層の差し込み写真枠72の相当する部分が見えるようになっている。透明領域74の設定は、フレーム画像73を選択した状態でフレーム画像73の領域内に指示ポインタを合わせてマウスを右クリックすることにより表示される図示しないメニューから「透明範囲設定」を選択し、この選択により表示される図6に透明範囲設定画面80を用いて行なうことができる。図6の例の透明範囲設定画面80には、レイアウト作業画面40で選択されたフレーム画像73を表示して操作する画像表示操作部81、画像表示操作部81に表示されたフレーム画像73に矩形や円,ハート形状などの透明領域を設定するための透明形状ボタン82、設定した透明領域を削除するための消しゴムボタン83、透明領域の設定や削除の際の指示ポインタにおける範囲を設定する範囲設定ボタン84、画像を拡大表示する拡大ボタン85、画像を縮小表示する縮小ボタン86、実行した操作を一つ戻す戻しボタン87、透明領域の境界のボカシの程度を0〜100%の範囲で設定するボカシ度設定部88、透明領域の透明度を0〜100%の範囲で設定する透明度設定部89が表示される。
【0027】
フレーム画像73における透明領域74は、フレーム画像73をレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3原色の各々についての8ビットの階調値を持つ3つのチャンネルと透明性に関する8ビットの階調値をもつ第4のチャンネル(以下、アルファチャンネルという)とにより構成し、透明領域74に対する設定をアルファチャンネルに対して行なうことにより実現することができる。アルファチャンネルは、画素毎に8ビット(0〜255)のデータ値を有し、データ値が値0のときに完全に不透明なもの、データ値が値255のときに完全に透明なもの、中間値においてはその値の程度の透明を得るものと定義されており、次式によって画像の各画素の階調値が決定される。ここで、式中、R,G,Bは合成後の階調値であり、Rp,Gp,Bpは下層に位置する画像の階調値であり、Rt,Gt,Btは上層に位置する画像の階調値であり、Aはアルファチャンネルのデータ値である。
【0028】
R={Rp×A+Rt×(255−A)/255
G={Gp×A+Gt×(255−A)/255
B={Gp×A+Gt×(255−A)/255
【0029】
したがって、フレーム画像73における透明領域74の設定は、透明形状ボタン82のいずれかを用いて透明領域として設定されたときに、フレーム画像73に透明領域として設定された領域に相当するフレーム画像73のアルファチャンネルのデータ値を透明度設定部89により設定された透明度に相当する値に書き替えることにより行なうことができる。
【0030】
以上、実施例のレイアウト制御装置20におけるレイアウト作成編集処理について説明した。以下に、本発明の中核をなす位置情報表示処理について説明する。この位置情報表示処理は、図5を用いて簡単に説明したように、印刷可能領域42に設定された画像領域のうち選択された画像領域の印刷可能領域42に対する位置情報を表示するための処理である。図7は、実施例のレイアウト制御装置20により実行される位置情報表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0031】
位置情報表示処理では、まず、選択された画像領域の操作前の位置に関する位置情報と操作前の大きさに関する大きさ情報と画像領域の操作に関する操作情報とを入力する処理を行なう(ステップS200)。操作前の位置情報と操作前の大きさ情報は、実施例では、それぞれ前述したように印刷可能領域42に対する選択された画像領域の上側,下側,右側,左側のマージン幅と、画像領域内の縦方向の幅および横方向の幅を意味し、この幅はピクセル値として記憶部26に記憶されている。したがって、操作前の位置情報と操作前の大きさ情報とを入力する処理は、記憶部26に記憶されているピクセル値を入力する処理となる。また、操作情報は、実施例では、画像領域の位置や大きさを変更する際の画像領域の操作量を意味する。図8に画像領域の枠内に指示ポインタ77を合わせて画像領域の位置を変更している様子の一例を示し、図9に画像領域の右下の隅の操作ポイント76に指示ポインタ77を合わせて画像領域の大きさを変更している様子の一例を示す。図8の例では、指示ポインタ77を画像領域の枠内に合わせてマウスを左クリックすると共にマウスのドラッグ操作により指示ポインタ77を所望の位置まで移動させて左クリックを解除することにより画像領域の位置を変更することができるようになっている。また、図9の例では、操作枠75には、四隅と各辺の中央の計8個の操作ポイント76が設けられており、四隅の操作ポイントではその操作ポイントを斜め方向に移動させることにより画像領域を斜め方向に大きさを変更することができ、各辺の中央の操作ポイントではその操作ポイントを辺に対して垂直方向に移動させることによりその画像領域の大きさを変更することができるようになっている。操作情報を入力する処理は、こうした画像領域の操作における操作量をその量に応じたピクセル値として入力する処理となる。なお、画像領域の位置や大きさが変更されなかったときには、操作情報における操作量はゼロとなる。
【0032】
こうして、操作前の位置情報と操作前の大きさ情報と操作に伴う操作情報とが入力されると、入力された各情報に基づいて操作後の画像領域の位置と大きさとを計算する処理を行なう(ステップS202)。この処理は、実施例では、操作前の画像領域の位置と大きさに相当するピクセル値を画像領域の操作量に相当するピクセル値を用いて更新すると共に、更新されたピクセル値を位置情報表示部68に表示するメートル単位に変換する処理である。なお、更新されたピクセル値は操作後の画像領域の位置情報と大きさ情報として記憶部26に記憶される。操作後の画像領域の位置と大きさとが計算されると、この位置と大きさを位置情報表示部68に表示する処理を行なって(ステップS204)本ルーチンを終了する。なお、画像領域の位置を印刷可能領域42における中央位置に変更する操作として前述の「センタリング」操作が行われたときのセンタリング処理は、例えば、その操作によりセンタリングが指示された方向(縦方向または横方向)における印刷可能領域42の幅を示すピクセル値の中央値と、同方向における画像領域内の幅を示すピクセル値の中央値とを一致させる方向に画像領域の位置情報の内容であるピクセル値を更新することにより行うことができる。更新された画像領域のピクセル値は、適当な単位に変換して位置情報表示部68に表示することができる。また、印刷可能領域42内に設定された複数の画像領域の中の複数の画像領域を同時に選択したときには、選択された複数の画像領域を包含する領域(例えば、複数の画像領域を包含する最小の矩形領域)をグループ領域として設定し、このグループ領域を画像領域とみなして前述のセンタリング処理を実行することにより複数の画像領域のセンタリング処理を行なうことができる。図10にマウスによる指示ポインタ77のドラッグ操作により印刷可能領域42上の複数の画像領域を選択している様子を示す。この例では、選択を希望する複数の画像領域を包含する矩形範囲として対角となる2点をマウス操作により指定、すなわち指示ポインタ77を左クリックすると共に指示ポインタ77をドラッグ操作により移動させて左クリックを解除することにより行うことができる。これにより図10の破線で示すグループ領域が設定されることになる。
【0033】
また、図5において、位置情報表示部68の画像領域の位置と大きさとを表示する表示枠69は、その枠内に数値を入力できるようになっており、これによっても画像領域の位置や大きさを変更することができる。実施例では、例えば、画像領域内の縦方向の幅を表示する表示枠69に数値が入力されると、入力された数値に相当する画像領域内の縦方向の幅のピクセル値が計算し、計算したピクセル値となるように画像領域を横方向の幅を維持しながら縦方向に拡張あるいは縮小したり、左側マージン幅を表示する表示枠69に数値が入力されると、入力された数値に相当する左側マージン幅のピクセル値を計算し、計算したピクセル値となるように画像領域を縦方向の位置を維持しながら横方向にシフトしたりするものとした。なお、表示枠69内に数値を入力する操作は、例えば、指示ポインタを表示枠69内に合わせてマウスを左クリックして数値を入力可能な状態としてから、キーボードの数値キーを操作することにより行うことができる。
【0034】
以上説明した実施例のレイアウト制御装置20によれば、選択された画像領域の印刷可能領域42における位置と大きさとを、その画像領域の操作と連動させて位置情報表示部68に表示するから、ユーザは画像領域の位置と大きさとを見ながら画像領域をレイアウトすることができる。この結果、ユーザが所望する位置に正確に画像領域をレイアウトすることが可能となる。
【0035】
また、実施例のレイアウト制御装置20によれば、マウス操作によりメニュー中の「センタリング」を選択することにより、煩雑な操作を行うことなく正確に画像領域の位置を印刷可能領域42における中央位置に変更することができる。また、位置情報表示部68の表示枠69に数値を直接入力すれば、入力された数値に応じた位置に画像領域の位置を変更することができる。この結果、例えば、印刷可能領域42上に複数の画像領域が設定されているときでも、各画像領域毎の表示枠69にそれぞれ同一の数値を入力すれば、これら複数の画像領域を正確に規則正しく整列させる(例えば、複数の画像領域を一列に整列させる)ことも容易となる。さらに、印刷可能領域42上の複数の画像領域を同時に選択してセンタリングする際には、選択された複数の画像領域をグループ領域として設定し、このグループ領域の位置を印刷可能領域42における中央位置に変更するから、選択された複数の画像領域の相対的な位置関係を保持したまま複数の画像領域の位置を印刷可能領域42における中央位置に変更することができる。
【0036】
実施例のレイアウト制御装置20では、選択された画像領域の大きさを印刷可能領域42における画像領域の位置と共に表示するものとしたが、画像領域の大きさは表示しないものとしてもかまわない。また、画像領域の位置情報と共に印刷用紙のサイズ(例えば、「A3」「A4」などの用紙規格や、縦横幅などの用紙長)を表示するものとしてもかまわない。
【0037】
実施例のレイアウト制御装置20では、印刷可能領域42に対する画像領域の位置や大きさをメートル単位で表示するものとしたが、インチなど他の単位を用いて表示するものとしてもよく、直接ピクセル値(ドット数)を用いて表示するものとしても構わない。また、印刷可能領域42に対する画像領域の位置や大きさの表示として、印刷可能領域42の幅(縦方向の幅と横方向の幅)を基準とした相対的な数値により表示、例えば、画像領域の位置としての上側,下側マージンの幅や画像領域の大きさとしての画像領域内の縦方向の幅を、印刷可能領域42の縦方向の幅を100%としたパーセント表示とするものとしても構わない。さらに、実施例のレイアウト制御装置20では、画像領域の位置として上側,下側,右側,左側マージン幅を、画像領域の大きさとして画像領域内の縦方向の幅および横方向の幅を表示するものとしたが、画像領域の位置や大きさとして一義的に認識できるものであれば如何なる形態で表示するものとしても構わない。例えば、画像領域の位置として上側,下側マージン幅のうちのいずれかのマージン幅と右側,左側マージン幅のうちのいずれかのマージン幅とを表示したり、画像領域の位置として画像領域の中央値(画像領域の縦方向および横方向の幅の中間値)を印刷可能領域42の空間における座標表示とするものとしても構わない。
【0038】
実施例では、印刷可能領域上に設定された画像領域の位置の表示に関する発明をレイアウト制御装置として説明したが、印刷可能領域上に設定された画像領域の位置の表示に対する制御方法の形態としてもよく、また、コンピュータを実施例のレイアウト制御装置20として機能させるプログラムの形態としてもよいのは勿論である。制御方法の形態とする場合には、実施例のレイアウト制御装置20が実行する各処理を各制御として考えればよく、プログラムの形態とする場合には、実施例のレイアウト制御装置20が実行する各処理を各手順として適当なプログラミング言語を用いてプログラムすればよい。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるレイアウト制御装置20を含む印刷システム10の構成の概略を示す構成図である。
【図2】実施例のレイアウト制御装置20により実行されるメインルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図3】用紙設定画面30の一例を示す説明図である。
【図4】レイアウト作業画面40とツールボックス画面50の一例を示す説明図である。
【図5】差し込み写真枠71,72とフレーム画像73が設定されたときのレイアウト作業画面40とツールボックス画面50とを示す説明図である。
【図6】透明範囲設定画面80の一例を示す説明図である。
【図7】実施例のレイアウト制御装置20により実行される画像位置表示処理の一例を示す図である。
【図8】画像領域の大きさを変更している様子の一例を示す説明図である。
【図9】画像領域の位置を変更している様子を示す説明図である。
【図10】複数の画像領域をグループ化している様子を示す説明図である。
【符号の説明】
12 プリンタ、20 レイアウト制御装置、22 入力部、24 表示部、26 記憶部、28 制御部、30 用紙設定画面、32 編集ボタン、40 レイアウト作業画面、41 用紙領域、42 印刷可能領域、43 作業領域、44 ツールバー、50 ツールボックス画面、51 差し込み写真枠ボタン、52 背景・フレーム・飾り枠ボタン、53 文字列ボタン、54 直線ボタン、56 削除ボタン、57 最前面ボタン、58 前面ボタン、59 最背面ボタン、60 背面ボタン、61 画像領域表示操作部、62〜64 操作ボタン、65 表示選択ボタン、68 位置情報表示部、69 表示枠、71,72 差し込み写真枠、73 フレーム画像、74 透明領域、75 操作枠、76 操作ポイント、77 指示ポインタ、80 透明範囲設定画面、81 画像表示操作部、82 透明形状ボタン、83 消しゴムボタン、84 範囲設定ボタン、85 拡大ボタン、86 縮小ボタン、87 戻しボタン、88 ボカシ度設定部、89 透明度設定部。
Claims (18)
- 画像を印刷装置で出力する際のレイアウトを制御するレイアウト制御装置であって、
印刷領域を設定する印刷領域設定手段と、
該設定された印刷領域の範囲内に印刷すべき画像の領域を設定する画像領域設定手段と、
該設定された画像領域の前記印刷領域に対する位置情報を表示出力する位置情報表示出力手段と
を備えるレイアウト制御装置。 - 請求項1記載のレイアウト制御装置であって、
前記画像領域は、少なくともフレーム画像を表示するフレーム画像領域と任意の画像を差し込みにより表示する差込画像領域とを含む領域である
レイアウト制御装置。 - 請求項1または2記載のレイアウト制御装置であって、
前記位置情報表示出力手段は、前記印刷領域に対する前記画像領域の中央のレイアウト位置を表示出力する手段である
レイアウト制御装置。 - 請求項1または2記載のレイアウト制御装置であって、
前記位置情報表示出力手段は、前記印刷領域に対する前記画像領域の外周のレイアウト位置を表示出力する手段である
レイアウト制御装置。 - 請求項3または4記載のレイアウト制御装置であって、
前記位置情報表示出力手段は、印刷用紙の印刷方向における前記印刷領域に対する前記画像領域のレイアウト位置と、前記印刷方向に直交する方向における前記印刷領域に対する前記画像領域のレイアウト位置とを前記位置情報として表示出力する手段である
レイアウト制御装置。 - 請求項1ないし5いずれか記載のレイアウト制御装置であって、
前記印刷領域設定手段は、印刷用紙のサイズを設定する手段である
レイアウト制御装置。 - 請求項6記載のレイアウト制御装置であって、
前記印刷領域設定手段は、印刷用紙における余白を設定する手段である
レイアウト制御装置。 - 請求項6または7記載のレイアウト制御装置であって、
前記位置情報表示手段は、前記設定された印刷用紙のサイズを前記位置情報と共に表示出力する手段である
レイアウト制御装置。 - 請求項1ないし8いずれか記載のレイアウト制御装置であって、
前記画像領域設定手段は、対角となる2点を指定して矩形の画像領域を設定する手段である
レイアウト制御装置。 - 請求項1ないし9いずれか記載のレイアウト制御装置であって、
前記位置情報表示出力手段は、前記印刷領域に対する前記画像領域の大きさを前記位置情報と共に表示出力する手段である
レイアウト制御装置。 - 請求項1ないし10いずれか記載のレイアウト制御装置であって、
前記画像領域設定手段により前記画像領域が複数設定されているときに、該設定された複数の画像領域のうちから画像領域を選択する画像領域選択手段を備え、
前記位置情報表示出力手段は、前記画像領域選択手段により選択された画像領域の位置情報を表示出力する手段である
レイアウト制御装置。 - 請求項1ないし11いずれか記載のレイアウト制御装置であって、
前記画像領域設定手段により設定された画像領域のレイアウト位置が前記印刷領域における所定のレイアウト位置に変更されるよう指示する位置設定指示手段を備え、
前記画像領域設定手段は、前記指示に応じて前記画像領域を前記所定のレイアウト位置に変更する手段である
レイアウト制御装置。 - 請求項12記載のレイアウト制御装置であって、
前記所定のレイアウト位置は、前記印刷領域における中央位置である
レイアウト制御装置。 - 請求項12または13記載のレイアウト制御装置であって、
前記画像領域設定手段により前記画像領域が複数設定されているときに、該複数の画像領域により規定されるグループ画像領域を設定するグループ画像領域設定手段を備え、
前記画像領域設定手段は、前記位置設定指示手段による指示に応じて前記グループ画像領域設定手段により設定されたグループ画像領域のレイアウト位置を前記所定のレイアウト位置に変更する手段である
レイアウト制御装置。 - 請求項1ないし14いずれか記載のレイアウト制御装置であって、
前記位置情報が表示出力された画像領域の領域および該画像領域の前記印刷領域における位置を変更するための変更情報を受け付ける変更情報受付手段を備え、
前記画像領域設定手段は、前記受け付けた変更情報に基づいて前記画像領域の領域および該画像領域のレイアウト位置を変更する手段である
レイアウト制御装置。 - 前記変更情報受付手段は、前記位置情報表示出力手段により表示された位置情報に対して入力される情報を前記変更情報として受け付ける手段である請求項15記載のレイアウト制御装置。
- コンピュータを、請求項1ないし16いずれか記載のレイアウト制御装置として機能させるプログラム。
- 画像を印刷装置で出力する際のレイアウトを制御するレイアウト制御方法であって、
(a)印刷領域を設定し、
(b)該設定された印刷領域の範囲内に印刷すべき画像の領域を設定し、
(c)該設定された画像領域の前記印刷領域に対する位置情報を表示出力する
レイアウト制御方法。
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