JP4266392B2 - 文書処理装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書上の行ピッチの編集を行う文書処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の文書処理装置においては、複数行から構成される文書上の一部の行範囲を指定して、指定された行範囲の行ピッチ値を指定することにより、指定された行ピッチ値で当該行範囲に含まれる各行の行ピッチ値を変更する方式が採用されている。
【0003】
また、ある行範囲に亘って行ピッチ値が設定されている場合において、その行範囲内のある行の行ピッチ値を指定すると、当該指定された行からその行範囲の最終行までが行ピッチ値の設定変更の対象となる方式も採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の文書処理装置において、指定した行範囲外の行の行位置を変えずにその行範囲内にある行を消去したい場合や、指定した行範囲外の行の行位置を変えずにその行範囲にある行の行位置を変更したい場合は、上述したいずれの方式を採用する場合であっても指定した行範囲外にある行の行位置が変わってしまうので、編集対象となる行範囲を通常の編集操作で処理した後に、該処理された行範囲の前後にある行の行ピッチ値を調整しながら目的とするレイアウト状態に修正しなければならない。すなわち、行ピッチ値変更や画面切換え等の複数の処理を駆使して編集作業を行うため、編集作業が煩雑になる上、その作業に要する時間が長くなるという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、文書の編集作業を容易にし、編集作業に要する時間を短縮することができる文書処理装置及び方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の文書処理装置は、複数行から構成される文書を表示する表示手段と、前記表示手段を介してユーザにより入力された始点行と終点行に基づいて前記複数行の中から連続する行からなる行範囲を指定する行範囲指定手段と、前記行範囲に関する編集を行う編集手段と、前記編集手段による前記行範囲の消去時に、前記行範囲の外の行の出力位置を変更することなく、前記行範囲の各行の行ピッチを前記行範囲の直前の行の行ピッチに加算することで、当該直前の行の行ピッチを変更する行ピッチ変更手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2の文書処理装置は、上記請求項1に記載の文書処理装置において、前記文書を構成する複数行の各行の行ピッチ値を記憶する記憶手段を備え、前記表示手段が、前記文書を前記記憶された行ピッチを用いて表示するように構成されることを特徴とする。
【0008】
請求項3の文書処理装置は、上記請求項2に記載の文書処理装置において、前記表示手段が、少なくとも行方向に関し、前記文書を前記記憶された行ピッチを用いて印刷イメージで表示することを特徴とする。
【0010】
請求項4の文書処理装置は、上記請求項1〜3の文書処理装置において、前記行範囲の移動先を指定するための移動先指定手段を備え、前記編集手段は、前記移動先指定手段を介して指定された移動先に、前記行範囲を移動する処理を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項5の文書処理方法は、コンピュータが実行する文書処理方法であって、前記コンピュータが、複数行から構成される文書を、記憶手段に記憶された各行の行ピッチに基づき表示手段に表示する第1の表示工程と、前記表示手段を介してユーザにより入力された始点行と終点行に基づいて前記複数行の中から連続する行からなる行範囲を指定する行範囲指定工程と、前記行範囲に関する編集を行う編集工程と、前記編集工程における前記行範囲の消去時に、前記行範囲に含まれる各行の行ピッチを前記行範囲の直前の行の行ピッチに加算することで、当該直前の行の行ピッチを求める行ピッチ算出工程と、前記記憶手段に記憶されている前記直前の行の行ピッチを、前記算出工程で求めた行ピッチに変更する行ピッチ変更工程と、前記行ピッチ変更工程により変更された行ピッチに基づき前記文書を前記表示手段に表示する第2の表示工程とを実行することにより、前記行範囲の外の行の出力位置を変更することなく、前記行範囲の行ピッチに基づき、前記行範囲の直前の行の行ピッチを変更することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図8を参照して説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態に係る文書処理装置の構成を示すブロック図である。同図において、1は本装置の全体的な制御を行う中央演算処理部(以下、CPUという)であり、2はプログラム等を記憶する読み出し専用メモリ(以下、ROMという)であり、3は読み書き可能なメモリ(以下、RAMという)である。
【0014】
5はキーボード(KB)6からユーザにより入力される情報を制御するキーボード制御部(KBC)であり、キーボード6は後述する処理機能を選択するための、例えば「行ピッチ消去」キー又は「行ピッチ移動」キー等を有している(不図示)。7は、表示手段としての表示部(CRT)8の制御を行う表示制御部(CRTC)である。9は、フロッピー( 登録商標 )ディスク(FD)10及びハードディスク(HD)11からなる外部記憶装置9aを制御する周辺装置制御部(DKC)である。フロッピー( 登録商標 )ディスク10及びハードディスク11は、それぞれ、CPU1の制御プログラムを格納するように構成することが可能である。なお、外部記憶装置9aはフロッピー( 登録商標 )ディスク10及びハードディスク11のいずれか一方から構成するようにしてもよい。12はCPU1により処理された文書を印刷出力する印刷部(PRT)であり、13は表示部8におけるカーソル等の位置を指定するための例えばマウス等からなるポインティングデバイス(PD)である。キーボード6及びポインティングデバイス13は、入力手段及び移動先指定手段を構成する。
【0015】
CPU1、ROM2、RAM3、キーボード制御部5、表示制御部7、周辺装置制御部9、印刷部12及びポインティングデバイス13は、システムバス14を介して互いに接続されている。また、本装置の外部に読み出し専用メモリ(以下、外部ROMという)4を増設することも可能である。
【0016】
CPU1は、本発明に係る文書処理装置における行範囲指定手段、編集手段及び行ピッチ変更手段を構成する。CPU1の制御のためのプログラムは、ROM2、フロッピー( 登録商標 )ディスク10、ハードディスク11又はRAM3上に記憶され、CPU1がシステムバス14を介して上記いずれかの構成要素から必要なプログラムを読み出すことにより、目的とする制御が行われる。
【0017】
RAM3は、編集の対象となる文書に関する情報を記憶する文書メモリを有する。即ち、RAM3は、記憶手段を構成する。図2は、RAM3における文書情報の記憶形式の一例を示す説明図である。
【0018】
同図に示すように、RAM3は、テキスト情報を記憶するテキスト情報領域と、文書内の各ページの情報を記憶するページ情報領域と、書式情報を記憶する書式情報領域と、フォームオーバーレイ図形に関する情報を記憶するフォームオーバーレイ図形領域とを有する。
【0019】
テキスト情報領域には、各行単位で行書式情報及び行内文字データが記憶されている。行書式情報には、図3に示すように、行ピッチ値の指定の有無を示すフラグと、各行毎に指定される行ピッチ指定値(例えば0.1mm単位の値)と、印刷行ピッチ値(行ピッチ指定値を印刷した時の印刷ピッチ値に変換した値)と、行修飾情報とが記憶されている。行位置に変更を加える編集操作(例えば文書初期化、文書呼出、行削除、行挿入、行ピッチ値変更、行移動等)を行うときは、変更が必要な範囲の先頭の行から最後の行までの各行の行書式情報として記憶されている行ピッチ指定値又は印刷行ピッチ値が変更され、当該編集操作の過程で書式情報等により頁の境を越える行があると判別された場合には該当するページ情報領域に記憶されている当該行の行番号が更新される。これにより、編集処理の終了時にはRAM3内にページ単位及び行単位で印刷時の行位置に関する情報が記録される。
【0020】
ページ情報領域には、当該ページの上下左右の余白値及び当該ページの各行の行位置が記憶されている。
【0021】
書式情報領域には、各ページの文書に定型フォームの図形を重ねて表示及び印刷するためのデータ(フォームオーバーレイ図形データ)の有無を示すフラグ(フォームオーバーレイ有無フラグ)が存在し、そのフラグによりフォームオーバーレイ図形データが有ることが示されている場合は、テキスト情報領域とは別の領域に、形式、属性、位置情報を含むフォームオーバーレイ図形データを記憶するフォームオーバーレイ図形領域が作成される。
【0022】
以下、デフォルトの書式の上にフォームオーバーレイで定型フォームの文書の編集を行う場合について説明する。図4は、本実施の形態において実行される編集処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートを実行するためのプログラムは、ROM2、FD10、HD11又はRAM3上に存在し、CPU1がシステムバス14を介して逐次プログラムをROM2、FD10、HD11又はRAM3から読み出すことにより行われる。
【0023】
フローチャートの実行に先だって、デフォルトの書式の上にフォームオーバーレイで定型フォームの文書が作成される。
【0024】
図5は、フォームオーバーレイで作成される文書の一例を示す説明図である。同図において、P6は定型フォームを示す罫線であり、P7は用紙の境界を示す。図5から明らかなように、デフォルトの書式では例えば罫線P6により区切られた各セル内におさまらない等、位置が適切でない位置にある行が生じる(図5のP1、P2及びP4)。そこで、位置が適切でない行の編集が行われる。
【0025】
図4に戻り、まず最初に、キーボード6上のどのキーが入力されたかを判別することにより、選択された機能の判別(機能選択処理)が行われる(ステップS1)。
【0026】
ステップS1において、「行ピッチ消去」キー及び「行ピッチ移動」キー以外のキーが入力され、他機能が選択されたことが判別された場合は、当該機能処理が行われた後(ステップS2)、後述するステップS6の処理が行われる。また、初期起動時には、ROM2に記憶されている初期プログラムにより「初期起動」キーが仮想的にCPU1に送出され、ステップS2において初期起動処理が行われる。
【0027】
ステップS1において、「行ピッチ消去」キーが入力され行ピッチ消去機能が選択されたことが判別された場合は、消去したい行範囲(消去範囲)を指定する消去範囲指定処理が行われる(ステップS3)。消去範囲の指定は、その範囲の始点となる行(以下、始点行という)にカーソルを合わせてキーボード6上の実行キーを押下した後、その範囲の終点となる行(以下、終点行という)にカーソルを合わせて実行キーを押下することにより行われる。例えば、図5に示したように位置が適切でない行P1を消去する場合は、始点行として行P1にカーソルが合わせられて実行キーが入力され、その後終点行としての行P1にカーソルが合わされたまま実行キーが入力される。これにより、行P1が消去範囲として指定される。更に、ステップS3では、消去範囲として指定された始点行の行位置(以下、始点行位置という)及び終点行の行位置(以下、終点行位置)がRAM3の所定の領域に記憶される。なお、実行キーを入力する代わりに取消キーを入力することにより本処理は取り消され、再びステップS1の機能選択処理を行うことが可能である。
【0028】
消去範囲の指定が終了すると、該指定された消去範囲の文書を消去する処理(消去処理)が実行される(ステップS4)。本処理が実行されると、例えば図5に示した例において消去範囲として行P1が指定されていた場合は、図5に示した文書が図6に示す文書に変換される。
【0029】
ここで、ステップS4で実行される消去処理について詳述する。以下の説明において、消去範囲の始点行位置をa、終点行位置をb、始点行の直前の行の行位置をcとする。
【0030】
まず、行位置a,bに基づいて、消去範囲の指定がエラーであるか否かが判別される。例えば、1頁に1行しか存在しない書式の場合は、消去範囲の指定はエラーであると判別される。エラーであると判別された場合は、所定のエラー処理が行われ、再度消去範囲を指定させるためにステップS3の処理が繰り返される。
【0031】
次に、始点行位置aから終点行位置bまでの間にある各行に対応する行書式情報内の印刷行ピッチ値が加算され、その結果が行位置cにある行の印刷行ピッチ値に加算される。その結果として得られた印刷行ピッチ値は行ピッチ値に変換され、該変換された値が、行位置cにある行の行ピッチ値として設定される。
【0032】
このとき、行位置cに行が存在しない場合、すなわち消去範囲の始点行が当該頁の先頭行である場合は、上余白値に前記結果が加算され、その結果が上余白値として新たに設定される。これらの設定の終了後、消去範囲として指定された行位置aから行位置bまでの範囲にある行に関する情報がRAM3の文書メモリから消去される。
【0033】
図4に戻り、ステップS4の消去処理が正常に終了したか否かがが判別され(ステップS5)、その答が否定(NO)である場合すなわち消去範囲の指定がエラーであると判別された場合は上述したステップS3の処理に戻り、再度消去範囲の設定が行われる。
【0034】
ステップS5の答が肯定(YES)の場合は、消去処理後の文書情報を表示部8に表示する表示処理が行われる(ステップS6)。本表示処理において、行方向を印刷イメージで表示するために、まず行書式情報としてRAM3に記憶されている印刷行ピッチ値が表示部8の表示画面の解像度に変換され、該表示画面における各行の表示位置が算出される。表示位置の算出はCPU1で行われ、算出された結果はシステムバス14を及び表示制御部7を介して表示部8に送られる。表示部8は、算出された結果に基づいて、各行の文書情報を印刷イメージで表示する。
【0035】
また、上記ステップS1において、キーボード6の「行ピッチ移動」キーが入力されて行ピッチ移動機能が選択されたと判別された場合は、行ピッチを移動したい行の範囲(移動範囲)を指定する移動範囲指定処理が行われる(ステップS7)。例えば、図6に示したように行P1の消去の後に行P2の位置を修正したい場合は、始点行として行P2にカーソルが合わせられて実行キーが入力された後、終点行として行P2にカーソルが合わせられて実行キーが入力される。これにより、行P2のみが移動範囲として指定される。更に、ステップS7では、指定された移動範囲の始点行位置及び終点行位置がRAM3の所定の領域に記憶される。なお、実行キーを入力する代わりに取消キーを入力することにより本処理は取り消され、再びステップS1の機能選択処理を行うことが可能である。
【0036】
移動範囲の指定が終了すると、移動先の位置を指定する移動先指定処理が行われる(ステップS8)。移動先の指定は、移動したい位置の上端の位置を指定することにより行われる。例えば、図6に示した例の場合は、ポインティングデバイス13を用いて表示部8の表示画面上に表示されているカーソルがP3で示される位置に移動されて実行キーが入力されると、移動先位置の指定が確定される。更に、本処理において表示画面上で指定された移動位置は、用紙の上端からの印刷行ピッチ値単位の値に変換され、RAM3の所定の領域に記憶される。なお、本処理は、実行キーを入力する代わりに取消キーを入力することにより取り消すことができる。
【0037】
次に、ステップS7において指定された移動範囲内の行をステップS8において指定された移動先位置に移動する移動処理が実行される(ステップS9)。この処理を行うことにより、例えば図6に示した文書は、図7に示すように変換される。
【0038】
ここで、ステップS9において行われる移動処理について詳細に説明する。以下の説明において、移動範囲の始点行位置をa、終点行位置をbとする。また、始点行位置aと終点行位置bまでの範囲内の行を除き、移動先位置P3と同じページに存在し且つ移動先位置から用紙上端側に位置する最も近い行の行位置をcとする。
【0039】
まず、上記値a,b及びcに基づいて、移動範囲の指定又は移動先位置の指定がエラーであるか否かが判別される。例えば、上余白のために許容されている最小値を下回る位置が移動先位置として指定された場合や、移動範囲に含まれる行を移動先に移動した場合に、移動範囲が下余白のために許容される最大値を越えてしまうような値が移動先位置として指定された場合は、エラーであると判別される。エラーであると判別された場合は、所定のエラー処理が行われる。
【0040】
次に、行位置cに行が存在する場合は、用紙上端位置からcの行の上端位置までの印刷行ピッチ単位の値が求められ、該求められた値が移動先位置P3から減算され、その結果が行位置cにある行の印刷行ピッチ値として設定され、該印刷行ピッチ値がRAM3の行書式情報に記憶される。更に、設定された印刷行ピッチ値は行ピッチ値に変換され、該変換された値が行位置cにある行の行ピッチ値として設定される。また、行位置cに行が存在しない場合、即ち移動先位置として指定した位置が当該ページの先頭行であった場合は、前記移動先位置P3は、上余白値として設定される。
【0041】
次に、移動範囲として指定された各行を移動先位置に移動させるため、行位置cと始点行位置aとの間に、移動範囲以外の他の行が存在するか否かが判別される。
【0042】
行位置cと行位置aとの間に移動範囲以外の他の行が存在しないと判別された場合は、移動範囲内の各行が移動先位置に移動された時に、移動範囲に含まれる行以外の行であって移動範囲の長さより外に存在する行のうち、移動先の終点行位置より用紙下端側に位置する最も近い行の行位置dが求められる。そして、用紙上端から行位置dにある行の上端位置までの印刷行ピッチ単位の値と、移動先範囲内の各行が移動先位置に配置された時の用紙上端から終点行の上端位置までの印刷行ピッチ単位の値とが求められ、該求められた値が前記印刷行ピッチ値から減算される。減算の結果得られた値は終点行の印刷行ピッチ値に設定され、該設定された印刷行ピッチ値を行ピッチ値に変換した値が終点行の行ピッチ値として設定される。
【0043】
一方、行位置cから行位置aの間に移動範囲以外の他の行が存在すると判別された場合は、行位置aと行位置cとが比較される。
【0044】
c<aである場合は、移動範囲内の各行が移動先位置に移動された時に、移動範囲に含まれる行以外の行であって移動範囲の長さより外に存在する行のうち、移動先の終点行位置より用紙下端側に位置する最も近い行の行位置eが求められる。そして、用紙上端から行位置eにある行の上端位置までの印刷行ピッチ単位の値と、移動先範囲内の各行が移動先位置に配置された時の用紙上端から終点行の上端位置までの印刷行ピッチ単位の値とが求められ、該求められた値が前記印刷行ピッチ値から減算される。減算の結果得られた値は終点行の印刷行ピッチ値に設定され、該設定された印刷行ピッチ値を行ピッチ値に変換した値が終点行の行ピッチ値として設定される。なお、始点行の前行の行位置がe以上である場合は、始点行位置aから終点行位置bまでの各行の印刷行ピッチ値を加算した値が始点行の前行の印刷行ピッチ値に加算され、その値を行ピッチ値に変換した値がその行の行ピッチ値として設定される。そして、RAM3の文書メモリ内で行の移動が行われる。即ち移動範囲内の行が行位置cの次位置に文書メモリ内で移動され、移動範囲に重なる行が存在した場合は、RAM3の文書メモリからそれらの行に関する情報が削除される。
【0045】
一方、c>aである場合は、移動範囲内の各行が移動先位置に移動された時に、移動範囲に含まれる行以外の行であって、移動先の終点位置より用紙下端側に位置する最も近い行が求められ、用紙上端からその行の上端位置までの印刷行ピッチ単位の値が求められる。そして、求められた値から、移動範囲内の各行が移動先位置P3に移動された時の用紙上端からの最終行の上端位置までの印刷行ピッチ単位の値が減算される。減算の結果得られた値は、終点行の印刷行ピッチ値に設定され、該設定された印刷行ピッチ値を行ピッチ値に変換した値が終点行の行ピッチ値として設定される。なお、始点行の前行が同一ページ内に存在する場合は、始点行位置aから終点行位置bまでの各行の印刷行ピッチ値を加算した値が始点行の前行の印刷行ピッチ値に加算され、その値を行ピッチ値に変換した値がその行の行ピッチ値として設定される。また、始点行の前行が同一ページ内に存在しない場合は、始点行位置aから終点行位置bまでの各行の印刷行ピッチ値を加算した値が、上余白値に加算される。
【0046】
そして、文書メモリ内で行の移動が行われる。即ち移動範囲内の各行がcの次位置に文書メモリ内で移動され、移動範囲に重なる行が存在した場合は、RAM3の文書メモリからそれらの行に関する情報が削除される。
【0047】
図4に戻り、ステップS9の移動処理が正常に終了したか否かが判別され(ステップS10)、その答が否定(NO)である場合は、再びステップS7〜ステップS9の処理が実行される。
【0048】
ステップS10の答が肯定(YES)の場合は、上述したステップS6にすすみ、移動処理後の文書情報を表示部8に表示する表示処理が行われる。
【0049】
以上説明したように、本実施の形態によれば、指定された行範囲の消去または移動等の編集処理を行ったときに、当該処理対象となった行範囲内の行間隔を維持するとともにその行範囲外の行間隔を維持するように、その前後の行の行ピッチを変更するようにしたので、文書の編集作業を容易にし、編集作業に要する時間を短縮することができる。
【0050】
なお、本実施の形態では、1行のみを消去範囲として指定して消去する処理及び1行のみを移動範囲として指定して移動させる処理を図5、図6及び図7を用いて説明したが、複数行に亘って行範囲を指定することにより、複数行に対して同様の処理を行うことが可能である。例えば図7に示した範囲P4にある行を、カーソルにより位置P5を移動先位置として指定して移動させると、図8に示す位置に各行を移動させることができる。
【0051】
また、本実施の形態では、横書き書式の文書で説明したが、上余白/下余白を右余白/下余白にそれぞれ置き換えることにより、縦書き書式の文書にも本処理方法を適用することが可能である。
【0052】
また、本実施の形態では消去処理と移動処理について説明したが、移動処理と消去処理を組み合わせることにより、複写処理や交換処理等の編集操作にも容易に対応することができることはいうまでもない。
【0053】
また、本実施の形態において説明した方法を、複数の機器から構成される文書処理システムに適用することも可能であり、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用可能である。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の文書処理装置又は請求項5の文書処理方法によれば、表示手段を介してユーザにより入力された始点行と終点行に基づいて文書を構成する複数行の中から連続する行からなる行範囲を指定し、当該行範囲の削除編集を行うときは、行範囲の外の行の出力位置を変更することなく、行範囲の各行の行ピッチを行範囲の直前の行の行ピッチに加算することで、直前の行の行ピッチを変更するようにしたので、文書の編集作業を容易にし、編集作業に要する時間を短縮することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る文書処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したRAM3における文書情報の記憶形式の一例を示す図である。
【図3】図2に示した行書式情報の一例を示す図である。
【図4】編集処理手順を示すフローチャートである。
【図5】フォームオーバーレイで作成される文書の一例を示す説明図である。
【図6】消去処理後の文書の一例を示す図である。
【図7】移動処理後の文書の一例を示す図である。
【図8】移動処理後の文書の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU
3 RAM
4 外部ROM
6 キーボード
8 表示部
10 フロッピーディスク
11 ハードディスク
13 ポインティングデバイス
Claims (5)
- 複数行から構成される文書を表示する表示手段と、
前記表示手段を介してユーザにより入力された始点行と終点行に基づいて前記複数行の中から連続する行からなる行範囲を指定する行範囲指定手段と、
前記行範囲に関する編集を行う編集手段と、
前記編集手段による前記行範囲の消去時に、前記行範囲の外の行の出力位置を変更することなく、前記行範囲の各行の行ピッチを前記行範囲の直前の行の行ピッチに加算することで、当該直前の行の行ピッチを変更する行ピッチ変更手段と
を備えることを特徴とする文書処理装置。 - 前記文書を構成する複数行の各行の行ピッチ値を記憶する記憶手段を備え、前記表示手段は、前記文書を前記記憶された行ピッチを用いて表示するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の文書処理装置。
- 前記表示手段は、少なくとも行方向に関し、前記文書を前記記憶された行ピッチを用いて印刷イメージで表示することを特徴とする請求項2に記載の文書処理装置。
- 前記行範囲の移動先を指定するための移動先指定手段を備え、前記編集手段は、前記移動先指定手段を介して指定された移動先に、前記行範囲を移動する処理を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の文書処理装置。
- コンピュータが実行する文書処理方法であって、前記コンピュータが、
複数行から構成される文書を、記憶手段に記憶された各行の行ピッチに基づき表示手段に表示する第1の表示工程と、
前記表示手段を介してユーザにより入力された始点行と終点行に基づいて前記複数行の中から連続する行からなる行範囲を指定する行範囲指定工程と、
前記行範囲に関する編集を行う編集工程と、
前記編集工程における前記行範囲の消去時に、前記行範囲に含まれる各行の行ピッチを前記行範囲の直前の行の行ピッチに加算することで、当該直前の行の行ピッチを求める行ピッチ算出工程と、
前記記憶手段に記憶されている前記直前の行の行ピッチを、前記算出工程で求めた行ピッチに変更する行ピッチ変更工程と、
前記行ピッチ変更工程により変更された行ピッチに基づき前記文書を前記表示手段に表示する第2の表示工程とを実行することにより、
前記行範囲の外の行の出力位置を変更することなく、前記行範囲の行ピッチに基づき、前記行範囲の直前の行の行ピッチを変更することを特徴とする文書処理方法。
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