JP4074224B2 - 真空装置及び電子ビーム近接露光装置 - Google Patents

真空装置及び電子ビーム近接露光装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は真空装置及び電子ビーム近接露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体ウエハの処理を行うためのチャンバと、チャンバ内部に設けられ、前記半導体ウエハを位置決め保持するステージとを備えた真空装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。通常、これらのステージの固定は、ステージをチャンバの底壁部に3点支持するか、ステージを剛性の高い定盤に搭載しこの定盤をチャンバの底壁部に3点支持するという方法で行われている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−357646
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
真空装置は、チャンバ内部を減圧し真空にして使用するので、使用中は外部との気圧差によってチャンバの壁(上壁、底壁、側壁等)が変形する。チャンバ底壁にステージを支持した上記真空装置においては、底壁が変形した場合はステージが変位することとなる。ステージが変位することによって処理対象となる半導体ウエハが変位してしまう。定盤にステージを搭載した真空装置においても、底壁が変形した場合は定盤が変位することとなる。定盤が変位すると、間接的に定盤に搭載されたステージも変位し、ひいては処理対象となる半導体ウエハが変位する。従ってこれらの真空装置においては減圧時に、半導体ウエハの位置が変位してしまう。予め減圧時の底壁の変形を考慮して半導体ウエハの位置を設計することも考えられるが、外部気圧の変動によっても底壁の変形は変動してしまうので、半導体ウエハの位置精度の確保は困難であった。半導体ウエハ等の処理対象となる試料の位置精度(特に上下位置精度)を確保することは、例えば、露光用マスクと試料とを近接させて露光処理を行う電子ビーム近接露光装置において特に重要である。
【0005】
そこで、本発明は上記問題点を解決し、チャンバの減圧時に試料の位置精度を確保することができる真空装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の真空装置は、試料の処理を行うためのチャンバと、チャンバ内部に設けられ、試料を位置決め保持する試料保持部を設置するための定盤と、を備え、定盤はチャンバの側壁により支持され、チャンバの底壁から間隙をおいて設けられていることを特徴とする。
【0007】
上記真空装置によれば、チャンバの底壁と定盤との間に間隙があるので、チャンバの底壁が変形しても、底壁の変形が定盤の変位として直接伝わることがない。従って、底壁の変形が試料の位置に及ぼす影響を最小限に抑えることができ、試料の位置精度(特に上下位置精度)を向上することができる。
【0008】
また、本発明の真空装置は、定盤に設置され、試料を位置決め保持する試料保持部を更に備え、試料保持部は定盤に固着可能に構成されていることを特徴としてもよい。
【0009】
上記真空装置によれば、定盤の位置は底壁の変形の影響がほとんどなく、定盤自体もほとんど撓まない。このため、試料保持部を定盤に完全に固着しても試料保持部には撓み等の変形が生じない。上記真空装置によれば、定盤の上に試料保持部を固着可能としているので、試料保持部が定盤に対して容易に動かず、試料の位置精度を確保することができる。
【0010】
また、本発明の真空装置は、チャンバが、定盤を境に仕切られた第1の真空室と、第2の真空室とを有し、第1の真空室及び第2の真空室は、互いに導通していないことを特徴としてもよい。
【0011】
上記真空装置によれば、第1及び第2の真空室が互いに分離されているので、真空引きをそれぞれ独立して行うことができる。よって、より高い真空度が求められる一方の真空室を他方の真空室から切り離して減圧することができ、高い真空度を確保することができる。なお、「互いに導通していない」とは、互いの間で空気の行き来がなく、互いに異なった気圧を維持できることを言う。
【0012】
本発明の電子ビーム近接露光装置は、上記の真空装置と、試料に電子ビームを照射する電子ビーム照射部と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る電子ビーム近接露光装置(真空装置)1の構成を示す斜視図である。図2は電子ビーム近接露光装置(以下、単に「露光装置」ともいう)1の断面図である。図に示すように、露光装置1は、チャンバ3、電子ビーム照射部5、及び定盤7を有している。図1に示すように水平方向をx方向、y方向、鉛直方向をz方向と定め、以下必要な場合には説明に用いる。
【0015】
チャンバ3は、上端及び下端が開口した容器本体9と、この容器本体9の上部開口を塞ぐ上蓋11と、下部開口を塞ぐ底蓋12とを有している。容器本体9は、鉛直方向(z方向)に伸びた4つの側壁部9bを有する。底蓋12は平断面が矩形状をなす底壁部12aと、底壁部12aの縁部に立設された側壁部12bとを有する。側壁部9bと側壁部12bとでチャンバの側壁部(側壁)14bを構成し、底壁部12aがチャンバの底壁部14aを構成する。上蓋11は、平断面が矩形状をなし、中央に円形の貫通孔11aが設けられている。上蓋11及び容器本体9は純鉄からなっている。底蓋12はステンレス(SUS304)からなっている。
【0016】
貫通孔11aには、円柱状の電子ビーム照射部5が鉛直方向(z方向)に移動可能であるように貫通している。貫通孔11aの縁部と電子ビーム照射部5との間にはOリング11bが設置され、電子ビーム照射部5は貫通孔11aの縁部と電子ビーム照射部5との間を封止したまま鉛直方向(z方向)に滑って移動可能になっている。電子ビーム照射部5は、貫通孔11aから外部に突き出た部分において4つの照射部保持部13により保持されている。照射部保持部13は上蓋11の上に設けられている。4つの照射部保持部13は、それぞれ一端が上蓋部11の矩形の頂点部15に固定されており、他端が照射部保持部13に固定されている。照射部保持部13は断面四角形状をなしており、軽量化のため中空構造となっている。
【0017】
電子ビーム照射部5は、上壁部と側壁部とを含む電子鏡筒17と、電子鏡筒17内で上壁部に設けられた電子銃19と、電子銃19から出射された電子ビームをコリメートするレンズ21と、偏光器23とを有している。これら電子銃19、レンズ21、及び偏光器23は、鉛直下方に向かってこの順に配置されており、電子銃19から出射された電子ビームは、レンズ21によりコリメートされ、偏光器23により走査されて半導体ウエハW上に照射される。
【0018】
図3(a)は定盤7を上面から見た斜視図、図3(b)は定盤7を底面から見た斜視図である。定盤7は図に示すようにxy平面方向に広がった四角柱状をなしており、側面最下部から水平方向に突出したフランジ7aを有している。定盤7は上面側に搭載面7hを有している。搭載面7hは平坦な平面となっており、半導体ウエハWを位置決め保持するためのウエハステージ(試料保持部)25が搭載される。定盤7の底面7t側からz方向に伸び定盤を貫通しない多数の円柱形状の穴7bが縦横に配列してハニカム状に設けられている。定盤7は純鉄からなり、表面には無電解メッキによるニッケルメッキが施されている。
【0019】
定盤7は、フランジ7aが容器本体9と底壁部12とで挟みこまれることによりチャンバの側壁部14bに保持、固定されている。上蓋11、容器本体9、及び底壁部12で囲まれたチャンバ内部の空間は、定盤7によって仕切られ、z方向において二分されている。この二分された空間がそれぞれ第1真空室27、第2真空室29を構成する。すなわち、上蓋11、側壁部9b、及び定盤7で囲まれる空間が第1真空室27を構成し、底壁部12a、側壁部12b、定盤7で囲まれる空間が第2真空室29を構成する。なお、定盤7の底面7tに設けられた円柱形状の穴7bの各スペースも第2真空室29に含まれる。
【0020】
第1真空室27内には、露光処理を行うための半導体ウエハ(試料)Wを保持するウエハステージ25が収容されている。ウエハステージ25は図示しない駆動機構によりウエハWの位置、傾きを調整することが可能で、ウエハWの水平面内における回転方向(θz)、x方向、y方向、及び傾き(θx、θy)の細かい位置決めを行う。ウエハステージ25は、ステージベース25aの底部を定盤7の搭載面7hに密着させて固着されている。
【0021】
図4はウエハステージ25のステージベース25aが定盤7に固着されている様子を示したものである。搭載面7hには位置決めピン37a、37b、37cが鉛直方向に突出している。ステージベース25aを位置決めピン37a、37bに当接することによってステージベース25aのy方向における位置が規定される。また、ステージベース25aを位置決めピン37cに当接することによってステージベース25aのx方向における位置が規定される。また、位置決めピン37a、37b、37cの3点に同時に当接するためステージベース25aのθz方向の位置も規定されることになる。ステージベース25aは上記位置決めピン37a、37b、37cによって位置決めがなされた後、クランプ39a、39b、39c、39dによって搭載面7hに固定される。すなわち、ウエハステージ25はクランプ39a、39b、39c、39d、及び位置決めピン37a、37b、37cの固定手段によって固定可能に構成されており、それらの固定手段がx方向、y方向、z方向、θx方向、θy方向、及びθz方向の荷重に対して抗力を有するので、当該荷重をうけてもウエハステージ25と定盤7とが互いの位置関係を変えないようになっている。なおクランプ39a、39b、39c、39dは搭載面7h上から取り外し可能となっている。
【0022】
また、第1真空室27内には、所望パターンが形成されたマスクMを位置決め保持するためのマスクステージ31が収容されている。マスクステージ31は図示しない駆動機構によりウエハWの位置、傾きを動かすことが可能で、水平面内における回転方向(θz)、x方向、y方向、及び傾き(θx、θy)の細かい位置決めを行う。このマスクステージ31は、定盤7の搭載面7h上に立設された基準ベース33上に搭載されている。電子ビーム照射部5から出射された電子ビームによりマスクMの全面を走査することで、所望パターンが半導体ウエハW上のレジストに等倍で転写される。
【0023】
また、第1真空室27内には、マスクM上及び半導体ウエハW上に光を照射し、図示しないアライメントマークによって散乱された光を検出する白色光顕微鏡などの光検出器35が設けられている。この光検出器35は、基準ベース33上に搭載されている。この光検出器35により検出されたデータは、図示しない画像処理装置に送られて処理され、アライメントマークの重なり具合からマスクMと半導体ウエハWとの位置関係が求められる。そして、マスクMと半導体ウエハWとに位置ズレがあるときには、マスクM及び/又は半導体ウエハWの位置を修正する信号が生成され、この信号に基づいてマスクM及び/又は半導体ウエハWの位置が微修正される。このようにして、マスクMと半導体ウエハWとの精密な位置決めがなされる。なお本実施形態では、マスクMは半導体ウエハWに近接(マスクMと半導体ウエハWとの間隙が10〜100μm程度)して配置される。
【0024】
ウエハWへの電子ビーム照射を減圧下で行うため、第1真空室27は、真空ポンプ等により排気され減圧される。またこのとき、第2真空室29も減圧される。図5はチャンバ3を減圧する真空排気系統を示したものである。図5に示す真空排気系は第1真空室27及び第2真空室29の排気及び給気を行うためのラインL1、ラインL2、ラインL3、ラインL4、ラインL5、ラインL6、及びラインL7を有している。ラインL1上にはターボ分子ポンプP1が設けられ、ラインL2上にはドライポンプP2が設けられている。また、ラインL5、L6、L7上にはそれぞれ圧空アングル弁C5、C6、C7が設けられている。
【0025】
第1真空室27及び第2真空室29の減圧は以下のように行われる。まず、圧空アングル弁C6、C7が閉じられ圧空アングル弁C5が開かれた状態で、ドライポンプP2によって粗引きが行われる。ドライポンプP2はラインL1、L2、L3を通じて第1真空室27中の空気を排出し、ラインL4、L5、L2、L3を通じて第2真空室29中の空気を排出する。すなわち、ドライポンプP2による真空引きは第1真空室27及び第2真空室29について同時に行われる。電子ビーム照射処理が行われる第1真空室27についてはさらに高い真空度を得るため、ターボ分子ポンプP1による本引きが行われる。本引きは圧空アングル弁C5、C6、C7を閉じた状態でターボ分子ポンプP1及びドライポンプP2を駆動させることで行われる。一方、第1真空室27、第2真空室29の真空状態を解除する場合には、圧空アングル弁C5を閉じた状態で圧空アングル弁C6、C7を開くことによって、外部から両真空室へ空気を供給する。
【0026】
図6は減圧によるチャンバ3(第1真空室27、第2真空室29)の変形を模式的に示した概略図である。破線は上記真空排気系によりチャンバ3を減圧する前(以下「減圧前」という)のチャンバ3の形状を示し、実線は上記真空排気系によりチャンバ3を減圧した後(以下「減圧後」という)のチャンバ3の形状を示している。減圧後においてはチャンバの内部と外部との気圧差により上蓋11、側壁部14b、底壁部12aには外部から内部へ向かう方向へ均等荷重がかかることになる。各部材は図に示すように均等荷重によって内部へ凸になるように撓み、変形する。このとき定盤7は側壁部14bの変形による曲げ応力及び垂直応力を受けることとなるが、これらの応力による定盤7の変位は底壁部12aの変形量に比べて無視できるほど小さい。
【0027】
このように露光装置1によれば、チャンバ3において定盤7が側壁部14bに支持され底壁部12aから間隙をおいて設けられているので、減圧後の底壁部12aの変形の影響が直接定盤7へ伝わらず、減圧による定盤7の変位、特にz方向の変位を最小限に抑えることができる。また、定盤7と底壁部12aとの間の間隙を含む第2真空室29も減圧することとしているので、減圧後における第1真空室27と第2真空室29との気圧差は極めて小さくなり、この気圧差による定盤7の変形も無視することができる。
【0028】
図7は減圧による電子ビーム照射部5付近の変形を示した図である。破線は減圧前の上蓋11の形状を示している。前述のとおり減圧後における上蓋11は内部へ向けて凸になるように撓み、変形する。また、前述のとおり電子ビーム照射部5は上蓋11に固定されておらず、照射部保持部13に支持されており、照射部保持部13は上蓋11の頂点部15に固定されている。頂点部15は減圧後のチャンバ3の変形による変位が比較的小さいので、照射部保持部13の変位及びそれに支持された電子ビーム照射部5の変位も小さい。電子ビーム照射部5と上蓋11は互いに固定されておらず、上蓋11はz方向に滑るように移動可能である。このため、上蓋11が上記のように変形しても電子ビーム照射部5が追従することなく、電子ビーム照射部5はほとんど位置を変えない。従って、露光装置1によれば減圧後も電子ビーム照射部5の変位を最小限に抑えることができ、電子ビーム照射部5とウエハW及びマスクMとの相対的位置精度を確保することができる。
【0029】
また、露光装置1によれば、定盤7の歪みもほとんどないので、ウエハステージ25が定盤7の歪みに追従して変形するという問題も起こらず、ウエハステージ25はクランプ39a、39b、39c、39dにより固定可能に構成されている。従って、ウエハステージ25を定盤7に固定することによって、x方向、y方向の水平荷重等によるウエハステージ25の移動を抑えることができ、ウエハWの位置精度を確保することができる。
【0030】
また、露光装置1においては、上蓋11、容器本体9、及び定盤7は純鉄からなっている。このため、第1真空室27は磁気シールドされ、外部の磁気変動の影響を遮断することができる。従って、露光装置1によれば安定した電子ビーム照射処理を行うことができる。また、定盤7には底面7t側から多数の円柱状の穴7bが設けられているので、定盤7全体の剛性を大きく犠牲にすることなく定盤7の軽量化を図ることができ、露光装置1全体の軽量化を図ることができる。
【0031】
また、通常大気圧で使用するステージはグラナイト製の定盤が用いられるが、真空中ではグラナイトからH2O等の大量のガスが放出されるので、グラナイト製の定盤を真空中で用いることはできなかった。露光装置1では定盤7の材質として純鉄を用い、定盤7表面には無電解メッキによるニッケルメッキが施されているので真空中で用いても定盤7から放出されるガスが少なく、チャンバ3内の高い真空度を確保することができる。また、ニッケルメッキを施すことにより定盤7の錆びを防止する効果もある。
【0032】
また、露光装置1においては、第1真空室27と第2真空室29とは導通しておらず、それぞれ独立した真空室となっている。このため、高い真空度が比較的要求されない第2真空室29を切り離して、より高い真空度が要求される第1真空室27について高性能のターボ分子ポンプP1を用いることができ、電子ビーム照射処理を行う第1真空室27の真空度を向上することができる。
【0033】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、上記した露光装置1では定盤7で仕切られた第1真空室27と第2真空室29は導通しておらずそれぞれ独立した真空室となっているが、本発明においては両真空室を導通させてもよい。
【0034】
また、露光装置1では、定盤7に底面7t側から多数の円柱状の穴7bを設けているが、定盤7の剛性を確保することができ、定盤7の軽量化を図ることができれば穴7bは何れの形状としてもよい。例えば、定盤7の底面7t側から三角柱、四角柱或いは六角柱状の穴を配列させて設けてもよい。
【0035】
また、露光装置1では、電子ビーム照射部5は照射部保持部13を介して上蓋11の頂点部15に固定されているが、電子ビーム照射部はチャンバ3の減圧による変位が小さい点であれば何れの点に固定してもよい。
【0036】
上記実施形態においては、本発明を電子ビーム近接露光装置に適用したが、本発明の真空装置は、真空中において処理を行う他の試料処理装置にも適用が可能である。例えば、本発明は、イオンビーム露光装置、極紫外線露光装置(EUV)等にも適用することができる。また、X線や電子ビームを利用した欠陥検査装置等にも適用が可能である。その意味で「試料の処理」には欠陥検査も含まれる。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、チャンバの減圧時に試料の位置精度を確保することができる真空装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】露光装置の斜視図である。
【図2】露光装置1の断面図である。
【図3】(a)は上面から見た定盤の斜視図、(b)は底面から見た定盤の斜視図である。
【図4】ウエハステージのステージベースが定盤に固着されている様子を示したものである。
【図5】チャンバを減圧する真空排気系統図である。
【図6】減圧によるチャンバの変形を模式的に示した概略図である。
【図7】減圧による電子ビーム照射部付近の変形を示した図である。
【符号の説明】
3…チャンバ、5…電子ビーム照射部、7…定盤、9b…側壁部、9…容器本体、12b…側壁部、12a…底壁部、13…照射部保持部、14b…チャンバ内側壁部、14a…チャンバ底壁部、25…ウエハステージ、27…第1真空室、29…第2真空室。

Claims (4)

  1. 試料の処理を行うためのチャンバと、
    前記チャンバ内部に設けられ、前記試料を位置決め保持する試料保持部を設置するための定盤と、を備え、
    前記定盤は前記チャンバの側壁により支持され、前記チャンバの底壁から間隙をおいて設けられていることを特徴とする真空装置。
  2. 前記定盤に設置され、前記試料を位置決め保持する試料保持部を更に備え、
    前記試料保持部は前記定盤に固着可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の真空装置。
  3. 前記チャンバは、前記定盤を境に仕切られた第1の真空室と、第2の真空室とを有し、
    前記第1の真空室及び前記第2の真空室は、互いに導通していないことを特徴とする請求項1又は2に記載の真空装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の真空装置と、
    前記試料に電子ビームを照射する電子ビーム照射部と、を備えたことを特徴とする電子ビーム近接露光装置。
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