JP2015211119A - 荷電粒子ビーム描画装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステージ位置の測定精度の低下を抑止することができる荷電粒子ビーム描画装置を提供する。
【解決手段】荷電粒子ビーム描画装置は、底板2a1を有する真空容器としての描画チャンバ2aと、その描画チャンバ2a内に設けられ、試料Wを支持するステージ11と、描画チャンバ2a内に設けられ、ステージ11を移動させるステージ移動機構12と、ステージ11の下面に設けられ、少なくとも二方向に目盛りを有する二次元スケール13aと、その二次元スケール13aの下方に位置付けられて描画チャンバ2a内に設けられ、二次元スケール13aの目盛りを検出する検出部としてのエンコーダヘッド13bと、底板2a1に設けられ、エンコーダヘッド13bを支持する支持体としての蓋体31とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置に関する。
近年の大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴って、半導体デバイスに要求される回路線幅は益々微小になってきている。半導体デバイスに所望の回路パターンを形成するためには、リソグラフィ技術が用いられており、このリソグラフィ技術では、マスク(レチクル)と称される原画パターンを用いたパターン転写が行われている。このパターン転写に用いる高精度なマスクを製造するためには、優れた解像度を有する荷電粒子ビーム描画装置が用いられている。
この荷電粒子ビーム描画装置は、真空容器内においてマスクやブランクなどの試料を支持するステージを移動させつつ、ステージ上の試料の所定位置に荷電粒子ビームを偏向して照射し、ステージ上の試料にパターンを描画するものである。この荷電粒子ビーム描画装置では、真空容器の側面に設けられたレーザ干渉計によりステージ位置を検出し、検出したステージ位置に基づいて描画制御を行っている。
特開2003−17394号公報
しかしながら、真空容器は減圧によって真空状態となると、大気圧の影響(圧力差)により微小に変形するが、このとき、真空容器の側面が変形するため、その側面に設けられたレーザ変位計が傾き、ステージ位置の測定精度が低下することがある。このため、ステージ位置の測定精度の低下を抑止することが求められている。
本発明が解決しようとする課題は、ステージ位置の測定精度の低下を抑止することができる荷電粒子ビーム描画装置を提供することである。
本発明の実施形態に係る荷電粒子ビーム描画装置は、底板を有する真空容器と、真空容器内に設けられ、試料を支持するステージと、真空容器内に設けられ、ステージを移動させるステージ移動機構と、ステージの下面に設けられ、少なくとも二方向に目盛りを有する二次元スケールと、二次元スケールの下方に位置付けられて真空容器内に設けられ、二次元スケールの目盛りを検出する検出部と、底板に設けられ、検出部を支持する支持体とを備える。
また、上記荷電粒子ビーム描画装置において、真空容器は、底板に形成された開口部を有しており、支持体は、開口部を塞ぐ蓋体であることが望ましい。
また、上記荷電粒子ビーム描画装置において、真空容器は、底板に形成された開口部を有しており、底板の外面に設けられ、開口部を塞ぐ蓋体をさらに備え、支持体は、蓋体と離されて開口部内に設けられ、貫通孔を有しており、検出部は、貫通孔を塞がないように支持体上に設けられていることが望ましい。
また、上記荷電粒子ビーム描画装置において、真空容器は、底板に形成された開口部を有しており、底板の外面に設けられ、開口部を塞ぐ蓋体をさらに備え、支持体は、蓋体と離され、開口部の内壁との間に隙間が存在するように開口部内に設けられており、検出部は、隙間を塞がないように支持体上に設けられていることが望ましい。
また、上記荷電粒子ビーム描画装置において、底板は、ステージ移動機構を支持する複数の支持部と、真空容器の外部に向かって湾曲する湾曲部とを有しており、支持体は、湾曲部を跨ぐように複数の支持部上に設けられていることが望ましい。
本発明によれば、ステージ位置の測定精度の低下を抑止することができる。
第1の実施形態に係る荷電粒子ビーム描画装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係る描画チャンバ、ステージ移動機構及びステージ位置測定部の概略構成を示す横断面図(図1のA1−A1線の断面図)である。 第1の実施形態に係る描画チャンバ、ステージ移動機構及びステージ位置測定部の概略構成を示す縦断面図(図2のA2−A2線の断面図)である。 第2の実施形態に係る描画チャンバ、ステージ移動機構及びステージ位置測定部の概略構成を示す縦断面図である。 第3の実施形態に係る描画チャンバ、ステージ移動機構及びステージ位置測定部の概略構成を示す横断面図である。 第3の実施形態に係る描画チャンバ、ステージ移動機構及びステージ位置測定部の概略構成を示す縦断面図(図5のA3−A3線の断面図)である。 第4の実施形態に係る描画チャンバ、ステージ移動機構及びステージ位置測定部の概略構成を示す横断面図である。 第4の実施形態に係る描画チャンバ、ステージ移動機構及びステージ位置測定部の概略構成を示す縦断面図(図7のA4−A4線の断面図)である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図1乃至図3を参照して説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係る荷電粒子ビーム描画装置1は、荷電粒子ビームによる描画を行う描画部2と、その描画部2を制御する制御部3とを備えている。この荷電粒子ビーム描画装置1は、荷電粒子ビームとして例えば電子ビームを用いた可変成形型の描画装置の一例である。なお、荷電粒子ビームは電子ビームに限られるものではなく、イオンビームなどの他の荷電粒子ビームであっても良い。
描画部2は、描画対象となる試料Wを収容する真空容器である描画チャンバ(描画室)2aと、その描画チャンバ2aにつながる光学鏡筒2bとを有している。描画チャンバ2aは気密性(密閉性)を有しており、真空チャンバ(減圧チャンバ)として機能する。また、光学鏡筒2bは、描画チャンバ2aの上面に設けられており、光学系により電子ビームを成形及び偏向し、描画チャンバ2a内の試料Wに対して照射する。このとき、描画チャンバ2a及び光学鏡筒2bの両方の内部は減圧されて真空状態にされている。
描画チャンバ2a内には、マスクやブランクなどの試料Wを支持するステージ11、そのステージ11を移動させるステージ移動機構12、さらに、ステージ11の位置を測定するステージ位置測定部13が設けられている。ステージ移動機構12は、水平面内で互いに直交するX軸方向とY軸方向(以下、単にX方向及びY方向という)にステージ11を移動させる機構である。また、ステージ位置測定部13は、ステージ11の下面に設けられた二次元スケール13aの目盛りをエンコーダヘッド13bにより検出し、ステージ11の位置を測定する測定部である(詳しくは、後述する)。
光学鏡筒2b内には、電子ビームBを出射する電子銃などの出射部21と、その電子ビームBを集光する照明レンズ22と、ビーム成形用の第1の成形アパーチャ23と、投影用の投影レンズ24と、ビーム成形用の成形偏向器25と、ビーム成形用の第2の成形アパーチャ26と、試料W上にビーム焦点を結ぶ対物レンズ27と、試料Wに対するビームショット位置を制御するための副偏向器28及び主偏向器29とが配置されている。
この描画部2では、電子ビームBが出射部21から出射され、照明レンズ22により第1の成形アパーチャ23に照射される。この第1の成形アパーチャ23は例えば矩形状の開口を有している。これにより、電子ビームBが第1の成形アパーチャ23を通過すると、その電子ビームの断面形状は矩形状に成形され、投影レンズ24により第2の成形アパーチャ26に投影される。なお、この投影位置は成形偏向器25により偏向可能であり、投影位置の変更により電子ビームBの形状と寸法を制御することができる。その後、第2の成形アパーチャ26を通過した電子ビームBは、その焦点が対物レンズ27によりステージ11上の試料Wに合わされて照射される。このとき、ステージ11上の試料Wに対する電子ビームBのショット位置は副偏向器28及び主偏向器29により変更可能である。
制御部3は、描画データを記憶する描画データ記憶部3aと、その描画データを処理してショットデータを生成するショットデータ生成部3bと、描画部2を制御する描画制御部3cとを備えている。なお、ショットデータ生成部3bや描画制御部3cは、電気回路などのハードウエアにより構成されても良く、また、各機能を実行するプログラムなどのソフトウエアにより構成されても良く、あるいは、それらの両方の組合せにより構成されても良い。
描画データ記憶部3aは、試料Wにパターンを描画するための描画データを記憶する記憶部である。この描画データは、半導体集積回路の設計者などによって作成された設計データ(レイアウトデータ)が荷電粒子ビーム描画装置1用のフォーマットに変換されたデータであり、外部装置から描画データ記憶部3aに入力されて保存されている。描画データ記憶部3aとしては、例えば、磁気ディスク装置や半導体ディスク装置(フラッシュメモリ)などを用いることが可能である。
なお、設計データは、通常、多数の微小なパターン(図形など)を含んでおり、そのデータ量はかなりの大容量になっている。この設計データがそのまま他のフォーマットに変換されると、変換後のデータ量はさらに増大してしまう。このため、描画データでは、データの階層化やパターンのアレイ表示などの方法により、データ量の圧縮化が図られている。このような描画データが、チップ領域の描画パターン、または、同一描画条件である複数のチップ領域を仮想的にマージして一つのチップに見立てた仮想チップ領域の描画パターンなどを規定するデータとなる。
ショットデータ生成部3bは、描画データにより規定される描画パターンをストライプ状(短冊状)の複数のストライプ領域(長手方向がX方向であり、短手方向がY方向である)に分割し、さらに、各ストライプ領域を行列状の多数のサブ領域に分割する。加えて、ショットデータ生成部3bは、各サブ領域内の図形の形状や大きさ、位置などを決定し、さらに、図形を一回のショットで描画不可能である場合には、描画可能な複数の部分領域に分割し、ショットデータを生成する。なお、ストライプ領域の短手方向(Y方向)の長さは電子ビームBを主偏向で偏向可能な長さに設定されている。
描画制御部3cは、前述の描画パターンを描画する際、ステージ移動機構12によりステージ11をストライプ領域の長手方向(X方向)に移動させつつ、電子ビームBを主偏向器29により各サブ領域に位置決めし、副偏向器28によりサブ領域の所定位置にショットして図形を描画する。その後、一つのストライプ領域の描画が完了すると、ステージ11をY方向にステップ移動させてから次のストライプ領域の描画を行い、これを繰り返して試料Wの描画領域の全体に電子ビームBによる描画を行う(描画動作の一例)。なお、描画中には、ステージ11が一方向に連続的に移動しているため、描画原点がステージ11の移動に追従するように、主偏向器29によってサブ領域の描画原点をトラッキングさせている。
このように電子ビームBは、副偏向器28と主偏向器29によって偏向され、連続的に移動するステージ11に追従しながら、その照射位置が決められる。ステージ11のX方向の移動を連続的に行うとともに、そのステージ11の移動に電子ビームBのショット位置を追従させることで、描画時間を短縮することができる。ただし、第1の実施形態では、ステージ11のX方向の移動を連続して行っているが、これに限るものではなく、例えば、ステージ11を停止させた状態で一つのサブ領域の描画を行い、次のサブ領域に移動するときは描画を行わないステップアンドリピート方式の描画方法を用いても良い。
このような電子ビームBによる描画において、ステージ位置測定部13により測定されたステージ11の位置情報は、ステージ11の移動に関する制御(フィードバック制御)だけではなく、副偏向器28や主偏向器29などの制御、すなわち照射位置の制御(描画の制御)にも用いられる。このため、ステージ位置測定部13の測定精度は描画精度に大きく影響することになる。
次に、ステージ移動機構12及びステージ位置測定部13について詳しく説明する。
図2及び図3に示すように、ステージ移動機構12は、ステージ11をY方向に移動させるY方向移動機構12aと、そのY方向移動機構12aをX方向に移動させる一対のX方向移動機構12b及び12cとを備えている。
Y方向移動機構12aは、ステージ11を支持し、そのステージ11をY方向に案内して移動させる機構である。また、一対のX方向移動機構12b及び12cは、Y方向移動機構12aを支持し、そのY方向移動機構12aをステージ11と共にX方向に案内して移動させる機構である。これらの移動機構12a〜12cとしては、例えば、リニアモータを駆動源とするリニアモータ式の移動機構やサーボモータを駆動源とする送りねじ式の移動機構など各種移動機構を用いることが可能である。
ステージ位置測定部13は、ステージ11の下面に設けられた二次元スケール13aと、その二次元スケール13aの目盛りを検出する検出部として機能するエンコーダヘッド13bとを備えている。
二次元スケール13aは、X方向及びY方向の格子状の目盛り(例えば、グレーティング)を有している。目盛りは、エンコーダヘッド13bにより検出可能に形成され、X方向及びY方向に等間隔に配置されている。この二次元スケール13aとしては、各種の二次元スケールを用いることが可能である。なお、二次元スケール13aは、少なくとも二方向(例えば、X方向及びY方向)に目盛りを有するスケールである。
エンコーダヘッド13bは、二次元スケール13aに対してレーザ光を投光し、その二次元スケール13aにより反射されたレーザ光を受光する反射型のレーザセンサである。このエンコーダヘッド13bは、二次元スケール13aの目盛りをカウントすることによって測長を行う。エンコーダヘッド13bとしては、反射型のレーザセンサ以外にも、二次元スケール13aに対応させて、その目盛りを検出可能な各種のエンコーダヘッドを用いることが可能である。
なお、このエンコーダヘッド13bの個数は特に限定されるものではなく、例えば、二個あるいは三個以上設けることが望ましい。エンコーダヘッド13bを三個以上設けた場合には、X方向やY方向に加え、回転(ヨーイング)の方向を検出することが可能となる。
前述のエンコーダヘッド13bは、図3に示すように、蓋体31上に設けられている。蓋体31は、描画チャンバ2aの底板2a1に形成された貫通孔である開口部H1を塞ぐように、底板2a1の下面にOリングなどの密封部材(図示せず)を介して設けられ、ボルトなどの複数の固定部材32によって固定されている。なお、底板2a1の四隅には、それぞれ脚部2a2が設けられている。
蓋体31は、台座31a及び支持板31bにより構成されており、台座31aの上面にエンコーダヘッド13bが設けられ、その台座31aが支持板31bの上面に固定されている。この蓋体31は、台座31aの高さ調整によりエンコーダヘッド13bの高さ位置を決定し、エンコーダヘッド13bを二次元スケール13aの下方に位置付けて支持する支持体として機能する。
また、蓋体31は、各固定部材32の取り付けや取り外しにより着脱可能に形成されており、開口部H1を開閉することが可能な構造になっている。この蓋体31は、エンコーダヘッド13bの交換(例えば、故障や寿命による交換)などのメンテナンス時にメンテナンス作業者によってエンコーダヘッド13bごと取り外され、その蓋体31上のエンコーダヘッド13bのメンテナンスが行われる。
例えば、描画チャンバ2aの上方からエンコーダヘッド13bをメンテナンスする場合には、ステージ11やステージ移動機構12が邪魔になるが、描画チャンバ2aの下面に蓋体31を設け、さらに、その蓋体31上にエンコーダヘッド13bを設けることによって、エンコーダヘッド13bを蓋体31と共に取り外し、そのエンコーダヘッド13bを容易にメンテナンスすることが可能となる。これにより、メンテナンス性(保守性)を向上させることができる。
次に、前述の荷電粒子ビーム描画装置1の真空状態(減圧状態)について説明する。
描画開始前、描画チャンバ2a及び光学鏡筒2b内は所定の真空度まで減圧されて真空状態にされ、その後、荷電粒子ビームによる描画が実行される。このとき、描画チャンバ2a及び光学鏡筒2bの両方の内部は真空状態になっており、描画チャンバ2aは大気圧(圧力差)により変形することになる。ただし、描画チャンバ2aの底板2a1は、ステージ11やステージ移動機構12などを支持するため、描画チャンバ2aの側壁に比べて厚く形成されており、高い剛性を有している。
このため、描画チャンバ2aの内部が真空状態になると、描画チャンバ2aの側壁が変形する。例えば、その側壁は外部あるいは内部に向かって撓むように微小に(例えば、数十〜数百μm程度)変形する。このとき、描画チャンバ2aの底板2a1は厚く剛性が高いため変形せず、その底板2a1に設けられた蓋体31が傾くようなことはない。たとえ、蓋体31が傾いたとしても、ステージ位置の測定精度が悪化するほど傾くようなことはない。
したがって、描画チャンバ2aが真空状態となった場合でも、蓋体31は描画チャンバ2aの側壁の変形によって傾かないため、この蓋体31上のエンコーダヘッド13bの位置が二次元スケール13aに対して変動することはない。このため、エンコーダヘッド13bの計測に誤差が生じることを抑えることが可能であり、ステージ位置の測定精度の低下を抑止することができる。なお、描画チャンバ2a及び光学鏡筒2bの真空状態が解除されると、描画チャンバ2a及び光学鏡筒2bは元の形状に戻る。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、エンコーダヘッド13bを描画チャンバ2aの底板2a1に存在する蓋体31上に設けることによって、描画チャンバ2aが真空状態である場合でも、描画チャンバ2aの側壁の変形により蓋体31が傾くようなことはなく、エンコーダヘッド13bの位置が二次元スケール13aに対して変動することは無くなる。これにより、描画チャンバ2aが真空状態である場合でも、エンコーダヘッド13bの計測に誤差が生じることを抑えることが可能となるので、ステージ位置の測定精度の低下を抑止することができる。
さらに、蓋体31上にエンコーダヘッド13bを設けることによって、エンコーダヘッド13bを蓋体31と共に取り外し、そのエンコーダヘッド13bを容易にメンテナンスすることが可能となるため、メンテナンス性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図4を参照して説明する。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点(エンコーダヘッド支持構造)について説明し、その他の説明は省略する。なお、同一部分は同一符号とする。
図4に示すように、第2の実施形態では、描画チャンバ2aの開口部H1は蓋体41により塞がれており、この蓋体41は描画チャンバ2aの底板2a1の外面に設けられている。また、エンコーダヘッド13bを支持する支持体42は、開口部H1内に蓋体41と離されて設けられている。
蓋体41は、板状に形成されており、描画チャンバ2aの開口部H1を塞ぐように底板2a1の下面にOリングなどの密封部材(図示せず)を介して設けられ、ボルトなどの複数の固定部材43によって固定されている。この蓋体41は、各固定部材43の取り付けや取り外しにより着脱可能に形成されており、開口部H1を開閉することが可能な構造になっている。
支持体42は、ステージ11の下方に位置する開口部H1内に設けられ、エンコーダヘッド13bを支持している。この支持体42は、台座42a及び支持板42bにより構成されており、台座42aの上面にエンコーダヘッド13bが設けられ、その台座42aが支持板42bの上面に固定されている。この支持体42は、台座42aの高さ調整によりエンコーダヘッド13bの高さ位置を決定し、エンコーダヘッド13bを二次元スケール13aの下方に位置付けて支持する支持体として機能する。
なお、開口部H1の上端側には、開口内部に向かって延びる環状の取り付け部44が形成されており、支持体42の支持板42bは、取り付け部44の下面にボルトなどの複数の固定部材45によって固定されている。取り付け部44は開口部H1の内壁の一部である。この支持板42bは、各固定部材45の取り付けや取り外しにより着脱可能に形成されている。
この支持体42は、エンコーダヘッド13bを支持する支持部材であって、描画チャンバ2aの内部空間を第1空間R1と第2空間R2とに分ける(区分する)ことになるが、支持体42の支持板42bには、第1空間R1と第2空間R2とをつなげる貫通孔46が複数形成されている。エンコーダヘッド13bは、それらの貫通孔46を塞がないように支持板42b上に設けられている。これにより、第1空間R1及び第2空間R2はつながり、それらの空間R1及びR2の圧が同じとなる。
なお、前述の貫通孔46の個数は特に限定されるものではなく、例えば、一つでも良い。また、第1空間R1と第2空間R2とをつなげる連通部としては、貫通孔46に限るものではなく、例えば、取り付け部44と支持板42bとの間に所定距離の隙間(隙間部)を形成するように支持板42bを設けるようにしても良い。一例として、ボルトなどの固定部材45により取り付け部44に支持板42bを固定する際、それらの間に座金(ワッシャー)などの部材を設けて隙間を形成することが可能である。また、円環状の取り付け部44に、その開口直径よりも幅が短い長方形状の支持板42bを固定することで、それらの間に隙間を形成することも可能である。
このような蓋体41及び支持体42は、エンコーダヘッド13bの交換などのメンテナンス時にメンテナンス作業者によって取り外され、その蓋体41上のエンコーダヘッド13bのメンテナンスが行われる。例えば、描画チャンバ2aの上方からエンコーダヘッド13bをメンテナンスする場合には、ステージ11やステージ移動機構12が邪魔になるが、描画チャンバ2aの下面に蓋体41を設け、さらに、その蓋体41の上方に位置する支持体42上にエンコーダヘッド13bを設けることによって、エンコーダヘッド13bを蓋体41や支持体42と共に取り外し、そのエンコーダヘッド13bを容易にメンテナンスすることが可能となる。これにより、メンテナンス性を向上させることができる。
次に、前述の荷電粒子ビーム描画装置1の真空状態(減圧状態)について説明する。
描画開始前、描画チャンバ2a及び光学鏡筒2b内は所定の真空度まで減圧されて真空状態にされ、その後、荷電粒子ビームによる描画が実行される。このとき、描画チャンバ2a内の第1空間R1及び第2空間R2は真空状態となっている。この真空状態において、第1の実施形態と同様、描画チャンバ2aの底板2a1は変形しないが、側壁は変形している。さらに、底板2a1の下面に位置する蓋体41は大気圧(圧力差)により描画チャンバ2aの内部に向かって湾曲して変形している。なお、真空状態が解除されると、蓋体41や側壁は元の形状に戻る。
描画チャンバ2aが真空状態である場合、蓋体41は大気圧によって変形するが、このとき、第1空間R1及び第2空間R2が支持体42の各貫通孔46によりつながっているため、エンコーダヘッド13bを支持する支持体42、すなわち台座42a及び支持板42bが大気圧によって変形することはない。このため、エンコーダヘッド13bの位置が二次元スケール13aに対して変動することがなく、エンコーダヘッド13bの計測に誤差が生じることを抑えることが可能であり、ステージ位置の測定精度の低下を抑止することができる。また、蓋体41が板状で薄く剛性が低くても、前述のように蓋体41の変形は問題とならないため、蓋体41を板状に薄く形成することが可能であり、コスト削減や装置重量の軽減を実現することができる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、エンコーダヘッド13bを支持する支持体42に貫通孔46を設けることによって、描画チャンバ2aが真空状態である場合に大気圧が支持体42に作用せず、支持体42の上面及び下面にかかる圧は同じになるため、大気圧によって蓋体41が変形しても支持体42が変形することは無くなる。これにより、描画チャンバ2aが真空状態である場合でも、エンコーダヘッド13bの位置が二次元スケール13aに対して変動せず、エンコーダヘッド13bの計測に誤差が生じることを抑えることが可能となるので、ステージ位置の測定精度の低下を抑止することができる。
さらに、蓋体41の上方に位置する支持体42上にエンコーダヘッド13bを設けることによって、蓋体41を取り外してから支持体42と共にエンコーダヘッド13bを取り外し、そのエンコーダヘッド13bを容易にメンテナンスすることが可能となるため、メンテナンス性を向上させることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について図5及び図6を参照して説明する。なお、第3の実施形態では、第2の実施形態との相違点(描画チャンバ及びエンコーダヘッド支持構造)について説明し、その他の説明は省略する。なお、同一部分は同一符号とする。
図5及び図6に示すように、第3の実施形態では、描画チャンバ2aの底板2a1は、ステージ11と共にステージ移動機構12を支持する複数の支持部51と、描画チャンバ2aの外部に向かって湾曲して突出する凸形状の湾曲部52とを有している。これらの支持部51及び湾曲部52は描画チャンバ2aの側壁と一体に形成されている。
各支持部51は、描画チャンバ2aの四隅、すなわち底板2a1の四隅に個別に配置されており、底板2a1の一部を形成している。これらの支持部51の上面である個々の支持面には、一対のX方向移動機構12b及び12cの各端部がそれぞれ置かれ、それらX方向移動機構12b及び12cは各支持部51上に設けられている。
湾曲部52は、底板2a1の中央に配置され、各支持部51につながっており、それらの支持部51と共に底板2a1を形成している。この湾曲部52は、描画チャンバ2aの外部、すなわちチャンバ内部のステージ11側と逆方向に向かって湾曲するカップ形状(中空の半球状)に形成されている。すなわち、湾曲部52は、各支持部51の個々の支持面に連続する湾曲面を有している。
例えば、湾曲部52の厚さは均一であり、支持部51の厚さより薄くなっている。また、湾曲部52の平面視の直径は正方形状の底板2a1の縦及び横の長さと同じになっている。さらに、湾曲部52の湾曲度(曲率)は、その湾曲部52の厚さと描画チャンバ2aの側壁の厚さから、描画チャンバ2aが真空状態である場合に各支持部51が変形しないように決定されている。
この湾曲部52には、エンコーダヘッド13bの下方に位置する貫通孔である開口部H2が形成されている。この開口部H2が第2の実施形態と同様に蓋体41により塞がれている。この蓋体41は、板状に形成されており、描画チャンバ2aの下面にOリングなどの密封部材(図示せず)を介して設けられ、ボルトなどの複数の固定部材43によって固定されている。この蓋体41は、各固定部材43の取り付けや取り外しにより着脱可能に形成されており、開口部H1を開閉することが可能な構造になっている。
支持体61は、貫通孔H3を有する支持板61aと、その貫通孔H3内にエンコーダヘッド13bを位置付けて支持する支持板61bとにより構成されている。支持板61aは、長方形などの矩形状に形成されており、底板2a1の湾曲部52を跨いで覆うようにその底板2a1の各支持部51の上面に設けられ、ボルトなどの複数の固定部材62によって固定されている。また、支持板61bは、エンコーダヘッド13bを支持しており、そのエンコーダヘッド13bが支持板61aの貫通孔H3内に位置付けられて支持板61aの下面に設けられ、ボルトなどの複数の固定部材63によって固定されている。これらの支持板61a及び61bは、各固定部材62及び63の取り付けや取り外しにより着脱可能に形成されている。
この支持体61は、エンコーダヘッド13bを支持する支持部材であって、描画チャンバ2aの内部空間を第1空間R1と第2空間R2とに分けることになるが、支持体61は底板2a1の湾曲部52を跨ぐように設けられているため、支持体61の支持板61aと底板2a1の各支持部51との間には、第1空間R1と第2空間R2とをつなげる複数の隙間部64が形成されている。これにより、第1空間R1及び第2空間R2はつながり、それらの空間R1及びR2の圧が同じとなる。
また、蓋体41や支持体61の支持板61bは、エンコーダヘッド13bの交換などのメンテナンス時にメンテナンス作業者によって取り外され、その支持板61b上のエンコーダヘッド13bのメンテナンスが行われる。例えば、描画チャンバ2aの上方からエンコーダヘッド13bをメンテナンスする場合には、ステージ11やステージ移動機構12が邪魔になるが、描画チャンバ2aの下面に蓋体41を設け、さらに、その蓋体41の上方に位置する支持板61b上にエンコーダヘッド13bを設けることによって、エンコーダヘッド13bを蓋体41や支持板61bと共に取り外し、そのエンコーダヘッド13bを容易にメンテナンスすることが可能となる。これにより、メンテナンス性を向上させることができる。
前述の描画チャンバ2aが真空状態である場合には、蓋体41や底板2a1の湾曲部52は大気圧によって変形するが、このとき、第1空間R1及び第2空間R2が各隙間部64によりつながっているため、エンコーダヘッド13bを支持する支持体61、すなわち支持板61a及び61bが大気圧によって変形することはない。このため、エンコーダヘッド13bの位置が二次元スケール13aに対して変動することがなく、エンコーダヘッド13bの計測に誤差が生じることを抑えることが可能であり、ステージ位置の測定精度の低下を抑止することができる。
ここで、描画チャンバ2aが真空状態である場合、底板2a1の湾曲部52は大気圧によって例えばチャンバ内側に変形するが、その際、湾曲部52をチャンバ外周方向に押し広げようとする力が各支持部51に作用し、それらの支持部51の各支持面の傾斜(大気圧による傾斜)を元に戻そうとする。すなわち、湾曲部52の曲面構造によって、湾曲部52を押し広げる力によって生じる各支持部51の変形と大気圧によって生じる各支持部51の変形とを相殺することが可能となる。このため、底板2a1に曲面構造を適用することによって、各支持部51の変形を抑え、それらの上面である支持面が傾くことを防止することができる。したがって、その各支持部51上の支持体61も傾くことは無いため、エンコーダヘッド13bの位置が二次元スケール13aに対して変動することはない。
また、底板2a1、すなわち湾曲部52などが板状で薄く剛性が低くても、湾曲部52の変形は各支持部51の変形を抑えるものであり、前述のように問題とならない。このため、底板2a1の変形を防止するためにその厚さを厚くする必要はなく、底板2a1を板状に薄く形成することが可能となるため、コスト削減や装置重量の軽減を実現することができる。
以上説明したように、第3の実施形態によれば、前述の第2の実施形態と同様の効果を得ることが可能であり、ステージ位置の測定精度の低下を抑止することができる。さらに、蓋体41を取り外してから支持板61bと共にエンコーダヘッド13bを取り外し、そのエンコーダヘッド13bを容易にメンテナンスすることが可能となるため、メンテナンス性を向上させることができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について図7及び図8を参照して説明する。なお、第4の実施形態では、第3の実施形態との相違点(エンコーダヘッド支持構造)について説明し、その他の説明は省略する。なお、同一部分は同一符号とする。
図7及び図8に示すように、第4の実施形態では、支持体71は、一対の支持板71a及び71bと、エンコーダヘッド13bを支持する支持板71cとにより構成されている。
一対の支持板71a及び71bは、長方形などの矩形状に形成されており、底板2a1の湾曲部52をY方向に跨ぐように各支持部51の上面に設けられ、ボルトなどの複数の固定部材72によって固定されている。なお、一対の支持板71a及び71bは、底板2a1の両隅に個別に位置付けられている。これらの支持板71a及び71bは、各固定部材72の取り付けや取り外しにより着脱可能に形成されている。
支持板71cは、前述の各支持板71a及び71bと同様に長方形などの矩形状に形成されている。この支持板71cは、底板2a1の湾曲部52をX方向に跨ぐように各支持板71a及び71bに架け渡されてそれらの支持板71a及び71bの下面に設けられ、ボルトなどの複数の固定部材73によって固定されている。なお、支持板71cは底板2a1の中央を通るように位置付けられている。支持板71cは、各固定部材73の取り付けや取り外しにより着脱可能に形成されている。
この支持体71は、エンコーダヘッド13bを支持する支持部材であって、描画チャンバ2aの内部空間を第1空間R1と第2空間R2とに分けることになるが、支持体71は底板2a1の湾曲部52を跨ぐように設けられているため、この支持体71と底板2a1の各支持部51との間には、第1空間R1と第2空間R2とをつなげる複数の隙間部74が形成されている。これにより、第1空間R1及び第2空間R2はつながり、それらの空間R1及びR2の圧が同じとなる。
また、蓋体41や支持体71の支持板71cは、エンコーダヘッド13bの交換などのメンテナンス時にメンテナンス作業者によって取り外され、その支持板71c上のエンコーダヘッド13bのメンテナンスが行われる。例えば、描画チャンバ2aの上方からエンコーダヘッド13bをメンテナンスする場合には、ステージ11やステージ移動機構12が邪魔になるが、描画チャンバ2aの下面に蓋体41を設け、さらに、その蓋体41の上方に位置する支持板71c上にエンコーダヘッド13bを設けることによって、エンコーダヘッド13bを蓋体41や支持板71cと共に取り外し、そのエンコーダヘッド13bを容易にメンテナンスすることが可能となる。これにより、メンテナンス性を向上させることができる。
前述の描画チャンバ2aが真空状態である場合には、第3の実施形態と同様、蓋体41や底板2a1の湾曲部52は大気圧によって変形するが、このとき、第1空間R1及び第2空間R2が各隙間部74によりつながっているため、エンコーダヘッド13bを支持する支持体71、すなわち一対の支持板71a及び71bと支持板71cが大気圧によって変形することはない。このため、エンコーダヘッド13bの位置が二次元スケール13aに対して変動することがなく、エンコーダヘッド13bの計測に誤差が生じることを抑えることが可能であり、ステージ位置の測定精度の低下を抑止することができる。
また、底板2a1、すなわち湾曲部52などが板状で薄く剛性が低くても、第3の実施形態と同様、湾曲部52の変形は各支持部51の変形を抑えるものであり、問題とならない。このため、底板2a1の変形を防止するためにその厚さを厚くする必要はなく、底板2a1を板状に薄く形成することが可能となるため、コスト削減や装置重量の軽減を実現することができる。
以上説明したように、第4の実施形態によれば、前述の第3の実施形態と同様の効果を得ることが可能であり、ステージ位置の測定精度の低下を抑止することができる。さらに、蓋体41を取り外してから支持板71cと共にエンコーダヘッド13bを取り外し、そのエンコーダヘッド13bを容易にメンテナンスすることが可能となるため、メンテナンス性を向上させることができる。
(他の実施形態)
前述の第1乃至第4の実施形態においては、二次元スケール13aとして、X方向及びY方向の格子状の目盛りを有するスケールを用いているが、これに限るものではなく、例えば、少なくとも二方向に目盛りを有するスケールであれば、X方向及びY方向以外の方向に目盛りを有するスケールを用いても良い。
また、前述の第3の実施形態においては、支持体61により湾曲部52を完全に覆わずに連通部として隙間部64を設けているが、これに限るものではなく、例えば、支持体61により湾曲部52を完全に覆い、その支持体61に連通部として貫通孔を設けても良い。また、支持体61としては、板形状の支持板61a及び61bを用いているが、これに限るものではなく、例えば、板形状以外の支持部材を用いても良い。
また、前述の第4の実施形態においては、支持体71の支持板71cをX方向に湾曲部52を跨ぐように設けているが、これに限るものではなく、他の方向に湾曲部52を跨ぐように設けても良く、例えば、X方向に対して斜めにして湾曲部52を跨ぐように設けても良い。また、支持体71としては、板形状の支持板71a、71b及び71cを用いているが、これに限るものではなく、例えば、板形状以外の支持部材を用いても良い。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 荷電粒子ビーム描画装置
2 描画部
2a 描画チャンバ
2a1 底板
2a2 脚部
2b 光学鏡筒
3 制御部
3a 描画データ記憶部
3b ショットデータ生成部
3c 描画制御部
11 ステージ
12 ステージ移動機構
12a Y方向移動機構
12b X方向移動機構
12c X方向移動機構
13 ステージ位置測定部
13a 二次元スケール
13b エンコーダヘッド
21 出射部
22 照明レンズ
23 第1の成形アパーチャ
24 投影レンズ
25 成形偏向器
26 第2の成形アパーチャ
27 対物レンズ
28 副偏向器
29 主偏向器
31 蓋体
31a 台座
31b 支持板
32 固定部材
41 蓋体
42 支持体
42a 台座
42b 支持板
43 固定部材
44 取り付け部
45 固定部材
46 貫通孔
51 支持部
52 湾曲部
61 支持体
61a 支持板
61b 支持板
62 固定部材
63 固定部材
64 隙間部
71 支持体
71a 支持板
71b 支持板
71c 支持板
72 固定部材
73 固定部材
74 隙間部
B 電子ビーム
H1 開口部
H2 開口部
H3 開口部
R1 第1空間
R2 第2空間
W 試料

Claims (5)

  1. 底板を有する真空容器と、
    前記真空容器内に設けられ、試料を支持するステージと、
    前記真空容器内に設けられ、前記ステージを移動させるステージ移動機構と、
    前記ステージの下面に設けられ、少なくとも二方向に目盛りを有する二次元スケールと、
    前記二次元スケールの下方に位置付けられて前記真空容器内に設けられ、前記二次元スケールの前記目盛りを検出する検出部と、
    前記底板に設けられ、前記検出部を支持する支持体と、
    を備えることを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 前記真空容器は、前記底板に形成された開口部を有しており、
    前記支持体は、前記開口部を塞ぐ蓋体であることを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  3. 前記真空容器は、前記底板に形成された開口部を有しており、
    前記底板の外面に設けられ、前記開口部を塞ぐ蓋体をさらに備え、
    前記支持体は、前記蓋体と離されて前記開口部内に設けられ、貫通孔を有しており、
    前記検出部は、前記貫通孔を塞がないように前記支持体上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  4. 前記真空容器は、前記底板に形成された開口部を有しており、
    前記底板の外面に設けられ、前記開口部を塞ぐ蓋体をさらに備え、
    前記支持体は、前記蓋体と離され、前記開口部の内壁との間に隙間が存在するように前記開口部内に設けられており、
    前記検出部は、前記隙間を塞がないように前記支持体上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 前記底板は、前記ステージ移動機構を支持する複数の支持部と、前記真空容器の外部に向かって湾曲する湾曲部とを有しており、
    前記支持体は、前記湾曲部を跨ぐように前記複数の支持部上に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビーム描画装置。
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