JP2008276040A - マスクステージ - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクの開口部における自重たわみを防ぐとともに、マスクを平面度良く保持できるようにすること。
【解決手段】マスク20をリップシール3に接触するまで上昇させ、ステージベース11と光透過性部材4とマスク20とリップシール3により囲まれた空間を減圧する。マスク20は大気圧に押されて持ち上げられ、マスク20は3ヶ所に設けられた固定式の支持体1と、複数箇所に設けられた上下に変位可能な変位式支持体2に接触する。マスク20の自重たわみがなくなるまで、開口部11aの圧力を減圧し、変位式支持体2のエアロック機構2dにより変位式支持体2が上下に変位しないように固定する。そして固定式の支持体1と変位式支持体2の真空吸着部1b,2iに真空を供給し、マスク20を吸着保持させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、露光装置や液晶パネルの貼り合せ装置に使用されるマスクを保持するためのマスクステージに関する。
マスク(レチクルと呼ばれることもある)に形成されたパターンを基板(ワーク)に露光する露光装置においては、露光光が、マスクを介して感光剤を塗布したワークに照射される。
また、2枚の透明基板間に液晶を挟んで貼り合す液晶パネルの貼り合せ装置においては、透明基板間に塗布されている光硬化性の接着剤にのみ光を照射するよう透光部を形成したマスクを介して、光が照射される。
このようなパターンや透光部を形成したマスクは、露光装置やパネルの貼り合せ装置において、マスクステージと呼ばれるマスク保持手段により固定保持される。
図8に従来のマスクステージを示す。なお、同図に示すマスクステージは、その下面側にマスクを保持する構造である。ワークに対して上から光を照射する光照射装置においては、このようにマスクステージの下面にマスクを保持し、マスクとワークを近接させて光を照射する構成が取られることが多い。
マスクステージ10は、主に、パターンが形成されたマスク20を保持するステージベース11と、ステージベース11をXYθ(マスクの平面内の直交する2方向、およびその平面に直交する軸の回りの回転)、場合によってはZ方向(マスクの平面に対して直交する方向)にも移動させるステージ移動機構12とから構成される。
このようなステージ移動機構12は、ステージベース11に保持されたマスク20の位置を調整するために使用される。
ステージベース11には、マスク20を介してワーク(不図示)に照射される光が通過する開口11aが設けられている。
また、開口11aの周辺部には、マスクを保持するための真空吸着溝11bが形成され、マスク20の周辺部を吸着することにより、マスク20をステージベース11に保持固定する。
マスク20は、全周にわたってステージベース11に吸着保持されるので、ステージベース11の平面度は精度よく加工する必要がある。
ステージベース11の平面度が悪いと、ワークに転写されるパターンにゆがみが出たり、光が照射される位置がすれたりするなど、露光や光照射の精度が悪くなる。
また、マスクが大型化すると、マスクの自重によりマスクが撓む。このようにマスクの自重により生ずるマスクのゆがみを補正するため、マスクの上方に密閉空間を設け、この空間の圧力を調整して、マスクの下面が平面となるようにしたマスク支持装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開平4−110855号公報
露光されるワーク(例えばプリント基板)や、貼り合せを行なう液晶パネルは、年々大型化している。例えば、液晶パネル用のガラス基板は、一辺が2mを超えるものも出てきた。
ワークが大型化するにつれて、光を照射する領域も広くなるためマスクも大型化する。マスクが大型化することにより次の2つの問題が生じる。
(1)第1の問題:マスクステージのステージベースの加工にかかわる問題。
マスクが大型化するにつれて、マスクを保持するマスクステージのステージベースも大型化する。
図7に示したような開口を有する大きなステージベース11は、平面度良く加工することが難しい。開口を有する部材を平面加工することはもともと難しく、さらに、平面加工してから開口を設けようとすると、開口を設ける加工時にそりやゆがみが発生する。
また、たとえ精度良く加工できたとしても、大型のステージベースは重いので、平面度にゆがみが生じないように露光装置や貼り合せ装置に取り付けることが難しい。
その対策として、ステージベース11によりマスク20の全周を吸着保持する方法に変えて、図9に示すように、ステージベース11の上に支持体13を立て、マスク20を3点で支持することが考えられる。マスクは精度の良い平面の板であるから、3点支持すれば、理想的には平面になるはずである。
しかし、図9に示すように、マスク20が大きくなると、3点のみの支持では、マスクの支持されていない部分で、図中矢印で示すように、自重によるたわみが生じる。マスク20にたわみが生じると、ワークに転写されるパターンにゆがみが出たり、光が照射される位置がすれたりするなど、露光や光照射の精度が悪くなる。
(2)第2の問題:マスクの自重たわみにかかわる問題。
上記では、3点の支持体による支持では、支持体により支持されていないマスク20の周辺部が自重により、たわむと述べた。しかし、マスク20の自重たわみは、支持体13のないステージベース11の開口部でも生じる。ステージベース11の開口部でのマスク20のたわみは、従来のマスク20の全周を吸着保持する方法であっても生じる。
ステージベース11の開口部におけるマスクたわみを防ぐことについては、例えば前記特許文献1で、前述した次のような提案がなされている。
すなわち、ステージベースの下面にマスクを保持し、マスクステージの上面に光を透過するガラスのような透光板を設ける。透光板とマスクステージとマスクにより閉空間を形成しこの閉空間を減圧する。マスクは自重により下方向にたわむが、上記閉空間が減圧されることにより、マスクは大気圧により上方に押されてたわみが解消される。
しかし、このたわみ補正の方法も、ステージベースのマスクを保持する面の平面度が良いことが条件であり、ステージベースの平面度が悪ければ、ステージベースの開口部におけるマスクのたわみは解消されたとしても、マスクはステージベースにゆがんだまま保持されることになる。
本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、本発明の課題は、大型のマスクを保持するマスクステージにおいて、マスクの開口部における自重たわみを防ぐとともに、ステージベースを平面度良く加工することなく、マスクを平面度良く保持できるようにすることである。
本発明においては、上記課題を次のように解決する。
本発明のマスクステージは、光が通過する開口部が形成されたステージベースと、このステージベースの上面に上記開口部を覆うように取り付けられる光透過性部材と、ステージベースの下面に設けられたマスクを支持するマスク支持機構と、ステージベースの全周に渡って設けられたシール材と、ステージベースと光透過性部材とマスクとシール材に囲まれた空間を減圧する真空供給手段(減圧手段)とを備える。
上記マスク支持機構は、高さが不変の3個の固定式の支持体と、ステージベースに対して上下動可能に取り付けられた少なくとも一個以上の変位式の支持体とから構成される。 固定式の支持体は、上記ステージベースに回転軸受けを介して取り付けられマスクを保持する真空吸着部を有する支持体から構成される。また、可動式の支持体は、可動部材と、可動部材の位置を保持する保持手段と、可動部材に回転軸受けを介して取り付けられたマスク保持部材とから構成される。
そして、固定式支持体の真空吸着部に真空を供給して、固定式支持体によりマスクを吸着保持し、また、変位式支持体の真空吸着部に真空を供給し、変位式支持体の真空吸着部をマスクに吸着させ、ステージベースと光透過性部材とマスクとシール材により囲まれた空間を減圧し、マスクが大気圧により持ち上げられ、たわみがなくなった状態で、マスクが持ち上がったことにより移動した変位式支持体の位置を固定する。
本発明においては、以下の効果を得ることができる。
(1)マスクステージにおいて、マスクを保持するステージベースに、3個の高さが不変の固定式の支持体と1個以上の高さが可変の変位式の支持体とを設け、固定式の支持体と変位式の支持体によりマスクを保持しているので、マスクを平面度よく保持することが可能となる。特に、ステージベースを平面度良く加工することなく、マスクを平面に保持することができ、ステージベースの製作が容易で安価となる。
また、ステージベースと光透過性部材とマスクとシール材に囲まれた空間を減圧しているので、自重によるマスクのたわみを補正することができ、マスクが大型化しても、ステージベースの開口部におけるマスクたわみを防ぐことができる。
(2)本発明のマスクステージを露光装置のマスクの支持に使用することで、大型のマスクを、少ないたわみ量で支持することができる。このため、露光や光照射の精度の悪化を防ぐことができる。
図1、図2、図3に本発明の実施例のマスクステージの構成を示す。
図1はマスク取り付け面側から見たステージベースの構成を示し、説明が容易なように、マスクを保持する面を上にしたステージベースが示されている。なお、同図ではステージベースをXYθ(Z)方向に移動させる移動機構は省略されている。
ステージベース11には、マスク支持機構として、3個の固定式の支持体1と、5個の変位式の支持体2が設けられる。この固定式の支持体1と変位式の支持体2により、図示しないマスクが保持される。なお、変位式の支持体2の個数は、5個に限るものではなく、たわみが生じそうな部分に適宜設ける。
ステージベース11の周辺部には、全周を囲むようにシール材3(以下、リップシール3ともいう)が取り付けられている。
ステージベース11の、光が通過する開口部11aの側壁には、真空供給孔11cが設けられ、ステージベース11に取り付けられた減圧配管11dから真空が供給される。この減圧配管11dに真空が供給されると、後述するように、ステージベース11と図示しない光透過性部材とマスクとシール材3に囲まれた空間が減圧される。なお、真空供給孔11cを設ける位置は開口部11aの側壁に限られない。
図2は、ステージベースをマスクを取り付ける側とは反対側から見た図である。同図に示すように、ステージベース11の、マスクを取り付ける側とは反対側には、ステージベース11の開口部11aを覆う光透過性基板4(例えば石英板)が取り付けられる。なお、変位式の支持体2はステージベースのマスクを取り付ける側の反対側に突出しており、同図には、5個の変位式の支持体2が示されている。
図3は、ステージベースに上記光透過性基板4とマスク20を取り付けた時のマスクステージの断面図(図1のA−A断面図)であり、同図は、マスク20が固定式支持体1、変位式支持体2に吸着される直前の状態を示している。同図は、ステージベース11の下側にマスクを保持するマスクステージを示している。
ステージベース11の上面、すなわちマスクを取り付ける側とは反対側に、ステージベース11に形成されている開口を覆うように、光透過性基板4が置かれている。光透過性部材の材質は、ワークに照射する波長の光が透過するものが選択される。例えば波長の短い紫外線を透過させる場合は石英板を用いる。
ステージベース11の開口部11aの側壁に真空供給孔11cが設けられ、真空供給孔11cは減圧配管11dに連通している。また、ステージベース11には固定式支持体1、変位式支持体2が取り付けられている。なお、固定式支持体1、変位式支持体2の構造については後述する。
同図に示すように、ステージベースの下側からマスク20を接近させ、マスク20がシール材3に接触すると、シール材3とマスク20と光透過性基板4とステージベース11の開口部11aで、密閉空間が形成される。減圧配管11dから真空を供給することにより、この空間が減圧される。
図4に固定式の支持体の構造を示す。同図は、図1のC−C’断面図である。
ステージベース11の上に回転軸受け1aを介して、表面に真空吸着溝1cが形成されたマスク保持部材である真空吸着部1bが取り付けられている。真空吸着部1bには真空配管1dが接続されている。真空吸着部1cは、ステージベース11に対して高さ方向が固定されている。
このような固定式の支持体1は、ステージベースの3ケ所に、ほぼ均等な間隔で配置される。
図5に変位式の支持体の構造を示す。同図は、図3のB−B’断面図である。
図5において、ステージベース11には貫通孔11eが形成され、この貫通孔11eに可動部材であるシャフト2aが通され、シャフト2aは貫通孔11e内を上下する。なお、貫通孔11eには、シャフト2aが上下移動する際に斜めにならないように、ガイド2bが形成されている。
シャフト2aのマスク20が取付けられる側の端部には、回転軸受け2hを介し、マスク保持部材である真空吸着部2iが設けられている。真空吸着部2iの構造は、固定式の支持体1と同様であり、表面に真空吸着溝2jが形成され、真空配管2kが接続されている。
ステージベース11の貫通孔11eから図面上側(マスク20が取付けられる側とは反対側)に伸びているシャフト2aの両側には、シャフト2aの位置を保持する保持手段であるエアロック機構2dのパッド2cが設けられている。
ステージベース11の開口部11aにマスク20のたわみを防ぐための真空が供給され、マスク20は、たわまない状態で、変位式支持体2の真空吸着部2iに接触し、真空吸着部2iを図面上方に押す。シャフト2aは図面上方に移動する。
この時、エアロック機構2dにエアが供給されると、パッド2cによりシャフト2aが挟まれて固定され、真空吸着部2iは上下動できなくなる。
真空吸着部2iの真空吸着溝2jに真空が供給され、真空吸着部2iはマスク20を吸着保持する。これにより、マスク20は固定式の支持体1と変位式の支持体2に保持される。
このような変位式の支持体2は、ステージベース11の固定式の支持体1が設けられている場所以外に、1個以上、たわみを防ぐのに必要な数だけ配置する。
なお、変位式の支持体2を設けることにより、マスクの自重たわみ等を防ぐことができるばかりでなく、マスク20とワークを接近離間させたときに生ずる振動等により、マスクにゆがみが生ずるのを防止することができる。すなわち、マスクとワークを接近させると、マスクとワークの間の空気が押し出され、接近速度にもよるが、マスクには比較的大きな力が作用する。上記変位式支持体を設けることで、このような力によりマスクがゆがんだり変形することを防ぐことができる。
次に、前記図3により、マスクをステージベースに取り付ける手順を説明する。同図は、ステージベース11の下側にマスクを保持するマスクステージを示している。
(1)ステージベース11の上側、即ちマスクを取り付ける側とは反対側に、ステージベース11に形成されている開口を覆うように光透過性部材4を置く。
(2)マスク20を、ステージベース11の下側から接近させ、マスク20がリップシール3に接触する程度に接近した段階で、ステージベース11に取り付けられた減圧配管11dを介して、ステージベース11の開口部11aの側壁の真空供給孔11cに真空を供給する。
(3)ステージベース11と光透過性部材4とマスク20とリップシール3により囲まれた空間が減圧される。マスク20は大気圧に押されて持ち上げられる。マスク20が持ち上げられることにより、マスク20は3ヶ所の固定式の支持体1の真空吸着部1bと、変位式支持体2の真空吸着部2iに接触する。マスク20は3ヶ所の固定式の支持体1により平面が決まる。
(4)マスク20の自重たわみがなくなるまで、ステージベース11の開口部11aの圧力を減圧する。マスク20に接触している変位式支持体2の真空吸着部2iがマスク20の自重たわみがなくなることにより、ステージベース11の方向に押され、これによりシャフト2aが上昇する。即ち、変位式支持体2が上昇する。この状態でマスク20に自重たわみがなくなる。
この状態で変位式支持体2のエアロック機構2dを動作させ、パッド2cにより固定ディスク2gを挟み込む。
なお、マスタ20の自重たわみをなくする圧力は、マスク20の面積と圧力から計算により求めることができる。
(5)3ヶ所の固定式の支持体1の真空吸着部1bと、変位式支持体2の真空吸着部2iに真空を供給しマスク20を保持する。これにより、変位式支持体2は、マスクを自重たわみがない状態で吸着保持することになる。
3ヶ所の固定式の支持体1の真空吸着部1bと、変位式支持体2の真空吸着部2iによりマスク20を吸着保持することにより、マスク20に図面左右方向の力が加わった場合の横ずれや、図面下方方向に力が加わった場合のマスクはがれを防ぐことができる。
また、ステージベース11の周辺部にはマスク20のたわみを補正する減圧雰囲気を維持するために全周にわたって、リップシール3が設けられている。このリップシール3は、マスク20が固定式支持体1により吸着保持されるとき、マスク20の平面性を損なうことがないように、十分に柔らかいものを選択する。
なお、エアロック機構2dにより変位式支持体2の位置(高さ)を固定する理由は、前述したように、このようなマスクステージを搭載する光照射装置の動作するときの振動(例えばワークステージ(不図示)が露光の前後においてマスクステージに接近離間する時の振動)が、マスクに伝わるのを防ぐためである。
以上により、マスク20は、ステージベース11に、自重たわみがなく、かつ平面度良く保持される。
(6)このようにしてマスク20の自重たわみがキャンセルされた状態で、光照射が行われる。即ち、光照射を行うワークがワークステージ(不図示)に載置される。ワークステージが上昇してマスクとワークが接近し、光照射部(不図示)から光(露光光)が照射される。
露光光は、マスクステージの上部から照射され、マスクステージに保持されている光透過性部材4、ステージベース11の開口部11aを通過して、マスク20に照射される。ワークには、マスク20に形成されたパターンに応じて光が照射される。
ステージベース11と光透過性部材4とマスク20とリップシール3により囲まれた空間への真空の供給は、ワークの露光時を含め、本マスクステージが搭載された光照射装置が動作している間は継続して行われ、マスク20の自重がキャンセルされる圧力を維持するよう調整が行われる。
これは、装置動作中に、急激な外部環境の変化により、マスクのたわみが生じたり、逆に持ち上がったりして、マスクとワークが接触したり、露光精度が悪化することがないようにするためである。
なお、図3においては、ステージベース11の周りのシール材(リップシール3)を、固定式の支持体1および変位式の支持体2の外側に設けている。しかし、図6に示すように、リップシール3は、固定式の支持体1および変位式の支持体2の内側に設けても良く、図3あるいは図6のいずれの構成でもかまわない。
通常、マスクは石英を精度良く平面に加工して製作されるため、寸法が大きくなるほど高価になる。そのため、マスクの寸法を少しでも小さくできるように、支持体やシール材の位置は適宜設計される。
ところで、図5において、変位式の支持体2のシャフト2a、真空吸着部2iなどの重量が大きいと、マスク20を上昇させ変位式の支持体2に接触させたとき、支持体2の重量によりマスク20がたわむ可能性がある。
このように、変位式の支持体2の重量が問題となる場合には、変位式の支持体2の構造を以下に説明するように自重をキャンセルする機構を持つ構成とするのが望ましい。
図7に上記自重をキャンセルする機構を持つ変位式の支持体の構成例を示す。同図は図3のB−B断面図を示している。
図7において、ステージベース11の下に、押しばね2nを介して中間台2mが設けられ、中間台2mの下部には回転軸受け2hを介し、マスク保持部材である真空吸着部2iが設けられている。
真空吸着部2iの構造は、固定式の支持体1と同様であり、表面に真空吸着溝2jが形成され、真空配管2kが接続されている。
中間台2mの両側には、可動部材である固定ディスク(例えば板ばね)2gの一端が取り付けられている。固定ディスク2gは、ステージベース11を貫通して延びており、固定ディスク2gのもう一方の端は、ステージベース11の反対側で、第2の中間台2pに取り付けられている。
第2の中間台2pが取り付けられている側の、固定ディスク2gの両側には、固定ディスク2gの位置を保持する保持手段であるエアロック機構2dのパッド2cが設けられている。真空吸着部2iに、図面下方から力が加わると、ばね2nが縮んで、真空吸着部2iは図面上方に移動する。この時、エアロック機構2dにエアが供給されると、パッド2cは図面矢印方向に移動し、固定ディスク2gが挟まれ固定され、真空吸着部2iは上下動できなくなる。
ステージベース11の、真空吸着部2iが設けられる側とは反対側には、エアシリンダ2eが設けられ、そのシャフト2fは、第2の中間台2pに接続されている。
このエアシリンダ2eは、ばね2nの動作を補助するために設けられるものである。即ち、エアシリンダ2eは、変位式支持体全体の自重をキャンセルするとともに、ばね2nにその弾性を超える力がかかるような場合、その超過する力を負担する。
このような変位式の支持体2は、前述したように、ステージベース11の固定式の支持体1が設けられている場所以外に、1個以上、たわみを防ぐのに必要な数だけ配置され、固定式の支持体1と組み合わせて使用される。
なお、図7に示した変位式の支持体2を使用した場合の、マスクをステージベースに取り付ける手順は前記図3で説明したのと同様である。
本発明の実施例のマスクステージの構成を示す図(マスク取り付け面側から見た図)である。 本発明の実施例のマスクステージの構成を示す図(マスクを取り付面の反対側から見た図)である。 本発明の実施例のマスクステージの断面図である。 固定式の支持体の構造例を示す図である。 変位式の支持体の構造例を示す図である。。 リップシールを固定式支持体、変位式支持体の内側に設けた場合を示す図である。 変位式の支持体の他の構造例を示す図である。 従来のマスクステージを示す図である。 ステージベース上に支持体を立てマスクを3点で支持した場合を示す図である。
符号の説明
1 固定式の支持体
1a 回転軸受け
1b 真空吸着部
1c 真空吸着溝
1d 真空配管
2 変位式の支持体
2a シャフト
2b ガイド
2c パッド
2d エアロック機構
2h 回転軸受け
2i 真空吸着部
2j 真空吸着溝
3 リップシール(シール材)
4 光透過性基板
11 ステージベース
11a 開口部
11c 真空供給孔
20 マスク

Claims (1)

  1. 光が通過する開口部が形成されたステージベースと、
    上記ステージベースの上面に上記開口部を覆うように取り付けられる光透過性部材と、 上記ステージベースの下面に設けられたマスクを支持するマスク支持機構と、
    上記ステージベースの全周に渡って設けられたシール材と、
    上記ステージベースと光透過性部材とマスクとシール材に囲まれた空間を減圧する真空供給手段とを備えたマスクステージにおいて、
    上記マスク支持機構は、
    上記ステージベースに回転軸受けを介して取り付けられマスクを保持する真空吸着部を有する高さが不変の3個の固定式の支持体と、
    ステージベースに対して上下動可能に取り付けられた可動部材と、可動部材の位置を保持する保持手段と、可動部材に回転軸受けを介して取り付けられたマスク保持部材とから構成される少なくとも一個以上の変位式の支持体とから構成される
    ことを特徴とするマスクステージ。
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