JP4074106B2 - 広告送信方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有線または無線ネットワークを介してグループユーザ間でリアルタイムなコミュニケーションを行うコミュニケーションシステム及びグループユーザのモバイル端末の位置情報と連携し、リアルタイムに広告配信する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話などのモバイル端末には、電子メール送受信機能やWebブラウズ機能が搭載されることが一般的となっており、Webページに掲載される広告であるバナーを携帯電話などのモバイル端末でも閲覧することができる。従って、バナーは通常のパソコンユーザだけでなく、モバイル端末ユーザにとっても有効な広告媒体である。また、最近では、ユーザグループ内での状態通知を行うアプリケーションとして、インスタントメッセージなどのツールが普及してきている。
【0003】
一方、携帯電話などのモバイル端末の位置情報を利用した情報配信サービスが提供されている。例えば、所定のサービスエリアを有する複数の基地局と連携するサーバ(以下、情報サーバという)が、携帯電話の属するサービスエリアを検知する。情報サーバには、それぞれのサービスエリアに密着したタウン情報、例えばそのエリアに存在するレストランの店舗情報などの広告情報が蓄積されており、検知されたサービスエリアに対応する広告情報を端末に自動送信する。ユーザは、自動送信された広告情報を必要に応じて閲覧する。これにより、携帯電話のユーザは、自分の位置に近い店舗などの広告情報を得ることが可能である。
【0004】
さらに、GPS衛星と基地局の信号を利用して携帯電話の正確な位置測定を行い、高精度の位置情報を提供する所謂GPS携帯電話が最近登場している。このGPS携帯電話を用いれば、GPS携帯電話ユーザの現在位置を正確に知ることが可能である。実際に、このGPS携帯電話を幼児や老人などに持たせ、GPS携帯電話の現在位置をWebブラウザで表示するサービスが提供されている。このようなGPS携帯電話を用いれば、例えばユーザの位置から半径500メートル以内に存在する店舗の広告情報を送信することが可能であり、ユーザの位置に応じたさらにきめ細やかな広告情報の提供が可能であると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通常、バナーは広告内容と関連のあるWebページに掲載されるため、あるWebページを訪れたユーザがバナー広告を見た場合、その広告に注目する可能性は高いと考えられる。その点では、バナーは有効な広告媒体である。しかし、時期や時間帯に応じたタイムリーなバナーを提供するには、その都度Webページの更新を行う必要があり、Webページの管理者の負担が大きい。また、通常Webページの管理者は、そのWebページを訪れるユーザの興味や関心を考慮せず、単に広告主から依頼を受けてWebページにバナーを掲載するだけである。従って、そのWebページを訪れるユーザにとってバナーが必ずしも有用であるとは限らず、この点では有効な広告媒体とは言えない。
【0006】
一方、上述の情報サーバによって提供される広告情報は、モバイル端末ユーザが自分の位置と関連する広告情報を得られる点で、有効な広告媒体と考えられる。しかし、通常情報サーバの管理者は、広告情報を提供されるユーザの好み、興味、関心を考慮せず、単に広告主から依頼を受けて広告情報をサービスエリアと対応づけて情報サーバに蓄積するだけである。従って、ユーザの位置情報が同じである限りどのユーザにも同じ広告情報が提供される。つまり、ユーザの好みなどに適合する広告情報が常に提供されるとは限らず、この点では有効な広告媒体とは言えない。
【0007】
本発明は、ユーザの好み、興味、関心に応じた広告をネットワーク上で自動配信する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明では、複数のユーザを含んで構成されるグループにおいて、そのグループに含まれるユーザ同士の興味が似ている傾向にある、あるいはユーザ同士がお互いの趣味・嗜好を把握していることに着目した。
即ち、本発明では、各ユーザの状態情報が参照可能に管理され、さらに各ユーザが含まれるグループを形成しており、ユーザの状態情報を利用して、グループ内のあるユーザの行動に応じた広告を、グループ内のユーザに対して配信することを特徴とする。
【0009】
本願第1発明は、複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を状態管理手段により管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携し、少なくとも履歴登録手段、抽出手段、送信手段を含む広告送信装置によりユーザ端末に広告情報を配信する広告送信方法であって、状態管理手段が、複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、状態通知装置がユーザの状態情報を通知する際に参照するグループテーブルとして記憶部に記憶するグループ記憶ステップと、履歴登録手段が、ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するための提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信ステップと、履歴登録手段が、受信した履歴情報を記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、履歴登録手段が、記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者からグループを構成するグループメンバのユーザが商品または役務の提供を受けている旨の利用通知を、ユーザ端末または提供者が使用する端末から受信するステップと、抽出手段が、グループを構成するグループメンバのユーザが提供者の商品または役務の提供を受けている旨の利用通知を受信した場合、商品または役務に関する広告情報を、記憶部に記憶されている履歴情報から抽出する抽出ステップと、送信手段が、抽出された広告情報を、商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信ステップとを含む広告送信方法を提供する。
【0010】
本願第2発明は、複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を状態管理手段により管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携し、少なくとも履歴登録手段、抽出手段、送信手段を含む広告送信装置によりユーザ端末に広告情報を配信する広告送信方法であって、状態管理手段が、複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、状態通知装置がユーザの状態情報を通知する際に参照するグループテーブルとして記憶部に記憶するグループ記憶ステップと、履歴登録手段が、ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するために商品または役務の提供される位置を特定する提供者位置情報を含む提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信ステップと、履歴登録手段が、受信した履歴情報を記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、抽出手段が、ユーザ端末群の現在位置を特定するための端末位置情報をユーザ端末群から受信し、記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者の提供者位置情報と、ユーザ端末群から受信した端末位置情報とを比較することにより、グループを構成するグループメンバのユーザが提供者の商品または役務の提供を受けているか否かを判断する第1判断ステップと、抽出手段が、グループを構成するグループメンバのユーザが提供者の商品または役務の提供を受けていると判断した場合、商品または役務に関する広告情報を、記憶部に記憶されている履歴情報から抽出する抽出ステップと、送信手段が、抽出された広告情報を、商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信ステップとを含む広告送信方法を提供する。
【0011】
本願第3発明は、複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携してユーザ端末に広告情報を配信する広告送信装置であって、複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、状態通知装置がユーザの状態情報を通知する際に参照するグループテーブルとして記憶するグループ記憶手段と、ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するための提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信手段と、履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、グループを構成するグループメンバのユーザが、記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者から商品または役務の提供を受けている旨の利用通知を、ユーザ端末または提供者が使用する端末から受信する利用通知受信手段と、利用通知受信手段が利用通知を受信した場合、該当する商品または役務の提供者に関する広告情報を、記憶されている履歴情報から抽出する抽出手段と、抽出された広告情報を、商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバーのユーザ端末に送信する送信手段とを含む広告送信装置を提供する。
【0012】
本願第4発明は、複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携してユーザ端末に広告情報を配信する広告送信装置であって、複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、状態通知装置がユーザの状態情報を通知する際に参照するグループテーブルとして記憶するグループ記憶手段と、ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するために商品または役務の提供される位置を特定する提供者位置情報を含む提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信手段と、履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、ユーザ端末群のそれぞれ現在位置を特定するための端末位置情報をユーザ端末群から受信し、記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者の提供者位置情報と、ユーザ端末群から受信した端末位置情報とを比較することにより、グループを構成するグループメンバのユーザが提供者の商品または役務の提供を受けているか否かを判断する第1判断手段と、グループを構成するグループメンバのユーザが提供者の商品または役務の提供を受けていると判断した場合、商品または役務に関する広告情報を、記憶部に記憶されている履歴情報から抽出する抽出手段と、抽出された広告情報を、商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバーのユーザ端末に送信する送信手段とを含む広告送信装置を提供する。
【0013】
本願第5発明は、複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を状態管理手段により管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携し、少なくとも履歴登録手段、抽出手段、送信手段を含む広告送信装置によりユーザ端末に広告情報を配信する広告送信方法のプログラムであって、状態管理手段が、複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、状態通知装置がユーザの状態情報を通知する際に参照するグループテーブルとして記憶部に記憶するグループ記憶ステップと、履歴登録手段が、ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するための提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信ステップと、履歴登録手段が、受信した履歴情報を記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、履歴登録手段が、記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者からグループを構成するグループメンバのユーザが商品または役務の提供を受けている旨の利用通知を、ユーザ端末または提供者が使用する端末から受信するステップと、抽出手段が、グループを構成するグループメンバのユーザが提供者の商品または役務の提供を受けている旨の利用通知を受信した場合、商品または役務に関する広告情報を、記憶部に記憶されている履歴情報から抽出する抽出ステップと、送信手段が、抽出された広告情報を、商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信ステップとを含む広告送信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
本願第6発明は、複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を状態管理手段により管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携し、少なくとも履歴登録手段、抽出手段、送信手段を含む広告送信装置によりユーザ端末に広告情報を配信する広告送信方法のプログラムであって、状態管理手段が、複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、状態通知装置がユーザの状態情報を送信する際に参照するグループテーブルとして記憶部に記憶するグループ記憶ステップと、履歴登録手段が、ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するために商品または役務の提供される位置を特定する提供者位置情報を含む提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信ステップと、履歴登録手段が、受信した履歴情報を記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、抽出手段が、ユーザ端末群の現在位置を特定するための端末位置情報をユーザ端末群から受信し、記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者の提供者位置情報と、ユーザ端末群から受信した端末位置情報とを比較することにより、グループを構成するグループメンバのユーザが提供者の商品または役務の提供を受けているか否かを判断する第1判断ステップと、抽出手段が、グループを構成するグループメンバのユーザが提供者の商品または役務の提供を受けていると判断した場合、商品または役務に関する広告情報を、記憶部に記憶されている履歴情報から抽出する抽出ステップと、送信手段が、抽出された広告情報を、商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信ステップとを含む広告送信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
<発明の概要>
本発明は、ユーザの状態情報を管理する管理サーバが、移動体通信ネットワークなどを通じて接続されたユーザ端末に広告を送信する方法を提供する。管理サーバにより管理されるグループのあるユーザが、あるサービスを利用すると、そのサービスを提供する店舗に設置されている店舗端末からユーザ端末にそのサービスに関する広告情報が送信される。広告情報とは、例えば店舗の情報を記載したwebページへのハイパーリンクが埋め込まれているアイコンである。ユーザ端末に送信された広告情報は、ユーザの許可によりユーザ端末から管理サーバに送信される。管理サーバは、ユーザ端末から送信された広告情報を蓄積する。一方、管理サーバは、前記グループのユーザが管理サーバに登録された広告情報に関するサービスを利用しているか否かを判断する。利用していると判断すると、管理サーバは、同じグループの他のメンバにそのサービスに関する広告情報を送信する。グループのユーザが利用したサービスに関する広告情報が、ユーザのサービス利用に応じて他のユーザに送信されるため、ユーザは自分の好みや興味に適合した広告情報を得ることが可能である。
【0015】
<インスタントメッセージングシステム>
まず始めに、インスタントメッセージングシステムについて説明する。インスタントメッセージングシステムは、本発明の広告配信方法が適用されるグループコミュニケーションシステムの一例である。
図1は、インスタントメッセージングシステムの構成を示す。インスタントメッセージングシステムは、ユーザの状態情報を管理しているIMサーバ13と、ユーザ端末2a〜cの有するIMクライアント21a〜cとが、第1ネットワーク4を介して接続されて構成される。IMサーバ13は、コンピュータを用いて実現可能である。
【0016】
ユーザ端末2a(UserID:U001)を操作するユーザAは、1または複数の自己の状態情報を、ユーザテーブル121に登録する。IMクライアント21aは、登録した状態情報の公開レベル、例えば「参照許可ユーザ」を、状態情報毎に設定することも可能である。ここで参照許可ユーザとは、IMクライアント21aの状態情報の参照が許可されたユーザA以外の他のユーザである。バディをバディリストに登録するために、バディに指定されたユーザから参照許可を要するインスタントメッセージングシステムでは、ユーザAは参照許可ユーザを設定する必要はない。またユーザAは、自分が状態情報を参照したいユーザグループをIMクライアント21aに登録する。このユーザグループをバディリストと言い、ユーザグループを構成する各ユーザをバディと言う。ユーザAは、複数のバディリストを登録することもできる。
【0017】
一方でIMクライアント21aは、バディであるユーザB、Cが操作するIMクライアント21b、cの状態情報の更新通知をIMサーバ13から受信し、これらの表示を更新する。IMクライアント21aが起動されていない間に更新されたIMクライアント21b、cの最新の状態情報は、IMクライアント21aが起動された時点で、IMサーバ2から通知され、IMクライアント21aで表示される。
【0018】
IMサーバ13は、IMクライアント21aから通知される状態情報を、ユーザID「U001」に対応づけてユーザテーブル121に記憶する。ユーザテーブル121は、1つのユーザIDに対し、1または複数の状態情報を記憶することができる。またIMサーバ13は、IMクライアント21aから通知された参照許可ユーザを、グループテーブル122に記憶しておく。バディリストを管理DB12に記憶しても良いが、バディリストにバディを登録するためにバディからの参照許可を要するインスタントメッセージングシステムでは、バディと別に参照許可ユーザを記憶しておく必要はない。IMサーバ13は、ユーザ端末2aの最新の状態情報を受け取ると、IMクライアント21aの参照許可ユーザへ、更新された状態情報を通知する。なお、IMサーバ13は、各IMクライアント21a〜cをユーザIDにより一意的に識別する。
【0019】
つまり、インスタントメッセージングシステムでは、ユーザは、関心を持つ他のユーザであるバディと、自己の最新の状態情報とを登録しておく。これにより、基本的にはバディの状態がIMクライアント21上で一覧表示される。また、ユーザのバディの状態情報が変更された場合、IMクライアント21上で表示されているバディの状態情報が自動的に更新される。ユーザは、IMクライアント21にバディリストを登録しておくことにより、気になるユーザの状態を手軽に参照することが可能となる。
【0020】
<第1実施形態例>
(1)構成
(1―1)システム全体
再び図1を参照する。図1は、第1実施形態例に係る広告配信システムの全体構成図である。このシステムは、管理サーバ1と、ユーザ端末2a〜cと、店舗端末3とから構成される。管理サーバ1とユーザ端末2a〜cとは、移動体通信ネットワークなどの第1ネットワーク4を介して接続される。一方、ユーザ端末2cと店舗端末3とは、無線LAN、Bluetooth(登録商標)などの第2ネットワーク5を介して接続される。
【0021】
(1−2)管理サーバ
管理サーバ1は、モジュール群11と、管理DB12と、IMサーバ13とを含む。モジュール群11は、履歴登録モジュール111と、位置判断モジュール112と、抽出モジュール113と、送信モジュール114と、位置情報更新モジュール115とを含む。履歴登録モジュール111は、ユーザ端末2cから送信された、ユーザのサービス利用の履歴を表す履歴情報を管理DB12に登録する。位置判断モジュール112は、管理DB12に蓄積されたユーザの位置情報を取得し、ユーザの位置とサービスの提供場所とに基づいてユーザの位置がサービスの提供場所と近接あるいは一致しているか否かを判断する。抽出モジュール113は、所定の条件に従ってユーザ端末2a〜cに送信する広告情報を管理DB12から抽出する。送信モジュール114は、抽出された広告情報をユーザ端末2a〜cに送信する。位置情報更新モジュール115は、所定時間毎にユーザ端末2a〜cから通知される位置情報を、管理DB12に記憶する。位置情報とは、例えばGPSの位置情報である。
【0022】
管理DB12は、ユーザテーブル121と、グループテーブル122と、履歴テーブル123とを含む。図2は、ユーザテーブル121に蓄積される情報の概念説明図である。ユーザテーブル121は、ユーザ状態やユーザの位置を蓄積している。具体的には、ユーザテーブル121には、ユーザの識別子である「ユーザID」と、ユーザの名前である「ユーザ名」と、ユーザの諸状態を示す「プロパティ」と、ユーザの持つ電子メールアドレスである「メールアドレス」とが対応付けられて蓄積されている。「プロパティ」には、ユーザの現在位置を示す情報である「位置」と、ユーザ端末2に表示されるユーザの状態である「状態」と、状態に付随して表示される「コメント」とが含まれる。ここで、「位置」は、位置情報更新モジュール115により所定時間毎に更新される。
【0023】
図3は、グループテーブル122に蓄積される情報の概念説明図である。グループテーブル122は、ユーザグループを記憶している。この例では、グループテーブル122には、グループの識別子である「グループID」と、他のユーザによる自状態の参照を許可するユーザのIDである「許可ユーザID」と、許可ユーザの状態の参照を許可されたユーザのユーザIDの集合である「参照ユーザID」とが対応付けられて蓄積されている。ここで、グループは参照を許可するユーザと参照を許可されたユーザとから構成される。以下、許可ユーザID、参照ユーザIDで識別されるユーザを、それぞれ許可ユーザ、参照ユーザという。
【0024】
図4は、履歴テーブル123に蓄積される情報の概念説明図である。履歴テーブル123は、グループが使用したサービスや商品をグループ毎に記憶している。履歴テーブル123には、「ユーザID」と、提供されるサービスの分類を示す「カテゴリ」と、サービスの提供者(以下、提供者という)の識別子である「提供者ID」と、提供者の名前である「提供者名称」と、サービスが提供される位置を示す情報である「提供者位置」と、「広告情報」と、ユーザのサービス利用状況を示す「利用フラグ」とが1レコードとして対応づけられて蓄積される。この対応付けられたレコードの内、利用フラグを除いた部分を履歴情報といい、履歴情報の内、「ユーザID」を除いた部分を登録情報という。登録情報は、店舗端末3に蓄積されており、ユーザのサービス利用時に店舗端末3からユーザ端末2cへ送られる。そして、ユーザの許可により、登録情報にIMクライアント21cのユーザIDが付加された履歴情報がユーザ端末2cから管理サーバへ転送される。
【0025】
「カテゴリ」は、「上位カテゴリ」と「下位カテゴリ」とを含んでいる。「広告情報」は、IMクライアント21に表示されるアイコンのファイル名である「アイコン」と、「アイコン」にハイパーリンクとして埋め込まれるURLである「ホームページ」とを含む。「広告情報」に、「提供者名称」や「カテゴリ」を含めても良い。「利用フラグ」は、デフォルトで0が設定されている。ユーザが、同一のグループに属するユーザによって履歴テーブルに登録された広告情報に関連するサービス(以下、登録サービスという)を利用している場合、利用フラグは1となる。即ち、利用フラグは、そのレコード中の提供者が提供するサービスがグループの構成ユーザのいずれかにより利用されている最中か否かを示す。「提供者位置」は一意であり、提供者の識別子となる。
【0026】
(1−3)店舗端末
再び図1を参照すると、店舗端末3は、入力受付モジュール31と、登録依頼送信モジュール32とを含む。入力受付モジュール31は、登録情報及び登録情報の登録の許可をユーザに求めるメッセージの入力を受け付け、図示しないメモリなどの記憶手段に蓄積する。具体的には、入力受付モジュール31は、図5に例示する登録情報入力画面を表示し、サービスの提供者から登録情報及び登録依頼メッセージの入力を受け付ける。この画面で「登録」ボタンが押されると、入力された登録情報及び登録依頼メッセージが図示しないメモリなどの記憶手段に蓄積される。「キャンセル」ボタンが押されると、入力された登録情報及び登録依頼メッセージは蓄積されず画面が閉じる。一旦入力した登録情報及び登録依頼メッセージの内容の変更も、本画面により可能である。登録依頼情報送信モジュール32は、登録情報及び登録依頼メッセージを含む登録依頼画面をユーザ端末2cに表示させる登録依頼メールをユーザ端末2cへ送信する。
【0027】
(1−4)ユーザ端末
再び図1を参照すると、ユーザ端末2は、IMクライアント21と、メーラ23aと、位置情報通知モジュール24と、webブラウザ25とを含む。ユーザ端末2は、第1ネットワーク4を介して管理サーバ1と通信可能である。また、ユーザ端末2は、第2ネットワーク5を介して店舗端末5と通信可能である。店舗端末5との通信は、ユーザのサービス利用時、例えばモバイル決済を行う際に行われる。
【0028】
IMクライアント21a〜cは、広告表示モジュール22a〜cを有し、バディの状態を示すアイコンに加え、広告情報に含まれるアイコンを表示する。図6は、IMクライアント21の表示画面の一例である。この画面では、あるユーザX(ユーザID:U010)の設定したバディリスト「飲み友達」、「ご近所さん」及び「会社」の内、「飲み友達」に含まれるバディ「山田太郎」、「富士花子」及び「鈴木二郎」の状態をアイコンで表示している。バディの状態を示すアイコンの下には、広告情報に含まれるアイコン(以下、広告アイコン)が表示される。この画面では、バディ「山田太郎」が、ラーメン屋「天二」を利用しているため、「天二」の広告アイコンが表示されているが、「天二」の広告アイコンの所定時間表示後に、同じくラーメン屋の「とさっこ」の広告アイコンが表示されても良い。このように、実際に利用しているサービスと同じカテゴリの他のサービスの広告アイコンを提供することにより、たとえバディリストに含まれるバディが一人であっても、そのバディが利用しているサービスを特定することはできず、バディのプライバシーを守ることができる。複数の広告アイコンを表示する場合、これらの広告アイコンを同時に表示しても良い。また、この時バディの利用しているサービスに関する広告アイコン、ここでは「天二」だけを点滅表示しても良い。この場合、ユーザXはバディの誰かが「天二」を利用していることを知ることができ、バディに人気の高い店を知ることが可能である。広告アイコンにはハイパーリンクが埋め込まれており、クリックするとwebブラウザ25が起動する。
【0029】
webブラウザ25は、ハイパーリンクで指定されるwebページを表示する。メーラ23は、一意な電子メールアドレスを有し、電子メールの送受信を行う。メーラ23は、登録依頼送信モジュール32から送信された登録依頼メールを受信すると、図7に示されるような広告情報登録依頼画面を表示する。この画面には、登録依頼メッセージと、「許可」ボタンと、「キャンセル」ボタンとが表示される。「許可」ボタンが押されると、登録情報とIMクライアント21cのユーザIDとが管理サーバ1へ送信される。「キャンセル」ボタンが押されると、登録情報及びユーザIDは送信されない。このようなボタンを有するメールは、例えばHTMLメールにより実現可能である。位置情報通知モジュール24は、位置情報、例えばGPS座標に基づく位置情報を管理サーバ1に所定時間毎に通知する。
【0030】
(2)広告配信システムで行われる処理
広告配信システムでは、(2−1)履歴登録処理、(2−2)広告送信処理、、(2−3)近隣情報抽出処理及び(2−4)カテゴリ抽出処理が行われる。以下、これらの処理について説明する。以下の説明を簡単にするため、IMクライアント21a〜cの有するユーザIDは、グループテーブル122において同一のグループに属するものとする。
【0031】
(2−1)履歴登録処理
図8は、履歴登録処理の流れを示す。この処理では、店舗端末3から送信された登録情報と、ユーザ端末2cが有するユーザIDとを、ユーザ端末2cが管理サーバ1に送信し、管理サーバ1は受信した登録情報とユーザIDとを対応付けて履歴テーブル123へ登録する。
【0032】
ユーザ端末2cは、ユーザによる店舗の利用時に店舗端末3に通信要求を行う(#1)。通信要求は、例えば、ユーザがユーザ端末2cを用いて店舗端末3と電子決済を行う際にされる。通信要求を検知した店舗端末3は、電子メールアドレスをユーザ端末2cから取得する(#2)。店舗端末3は、登録情報及び登録依頼メッセージを、取得した電子メールアドレスに送信する(#3)。ユーザ端末2cは、登録情報及び登録依頼メッセージを受信し(#4)、図7の広告情報登録依頼画面を表示してユーザに履歴情報の登録の許可を要求する(#5)。許可がされた場合、ユーザ端末2cは、送信された登録情報及びユーザ端末2cのユーザIDを含む履歴情報を管理サーバ1へ送信する(#6)。管理サーバ1は履歴情報を受信し(#7)、受信した履歴情報を履歴テーブル123へ蓄積する(#8)。
【0033】
(2−2)広告送信処理
図9は、管理サーバ1が行う広告送信処理の流れを示すフローチャートである。この処理では、所定時間毎に広告情報がグループのユーザ全員に送信される。
ステップS10:抽出モジュール113は、所定時間T1が経過したか否かを判断する。経過した場合、ステップS11へ移行する。経過していない場合、経過するまでこの判断を繰り返す。
【0034】
ステップS11:抽出モジュール113は、グループテーブル123に蓄積されているグループIDの1つを取得する。以下、このグループIDで識別されるグループをカレントグループという。
ステップS12:抽出モジュール113は、カレントグループに属するユーザのユーザIDと対応する全ての提供者(以下、カレント提供者という)の位置を履歴テーブル123から取得する。言い換えれば、カレント提供者は、カレントグループで利用されたことのあるサービスの提供者である。
【0035】
ステップS13:抽出モジュール113は、カレントグループの許可ユーザ(以下、カレント許可ユーザという)のユーザ端末2の位置を、ユーザテーブル121から取得する。
ステップS14:抽出モジュール113は、カレント許可ユーザがいずれかのカレント提供者のサービスを利用しているか否かを判断する。利用の判断は、例えば、カレント許可ユーザの位置がカレント提供者の位置のいずれかと一致するか、またはカレント許可ユーザの位置がカレント提供者の位置から所定の範囲内にあるか否かにより行われる。利用している場合、ステップS15へ移行する。利用していない場合、ステップS18へ移行する。
【0036】
ステップS15:抽出モジュール113は、カレント許可ユーザが利用しているカレント提供者で特定される履歴情報の利用フラグを1とする。
ステップS16:カレント許可ユーザがいずれのカレント提供者のサービスも利用していない場合、、近隣情報送信処理が行われる。この処理では、カレント許可ユーザの参照ユーザ(以下、カレント参照ユーザという)の近隣で提供されているサービスに関する広告情報がカレント参照ユーザに送信される。この処理の詳細は後述する。
【0037】
ステップS17:このステップでは、カテゴリ抽出処理が行われる。この処理では、前記カレント許可ユーザが利用しているサービスと同一のカテゴリに属するサービスの広告情報がn以上(nは2以上の自然数)抽出される。ここでnは、この処理で最低限抽出したい広告情報の数である。この処理の説明は後述する。
【0038】
ステップS18:送信モジュール114は、ステップS17で抽出された全ての広告情報を、カレント参照ユーザのユーザ端末2へ送信する。
ステップS19:抽出モジュール113は、グループテーブル122に蓄積されている全てのグループについて前記ステップS11〜S18が行われたか否かを判断する。全てのグループについて行われた場合、ステップS10へ戻る。全てのグループについて行われていない場合、行われていないグループについてステップS11〜S18を繰り返す。
【0039】
ステップS20:抽出モジュール113は、履歴情報の全ての利用フラグを0にし、ステップS10に戻る。
(2−3)近隣情報送信処理
図10は、近隣情報抽出処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、前記広告送信処理のステップS16に移行することにより開始する。
【0040】
ステップS40:位置判断モジュール112は、一のカレント参照ユーザの位置情報をユーザテーブル121から取得する。
ステップS41:位置判断モジュール112は、カレント提供者の位置情報を履歴テーブル123から取得する。
ステップS42:位置判断モジュール112は、前記カレント参照ユーザの位置が、カレント提供者のいずれかの位置と近隣か否か、例えばカレント提供者の位置を中心とする所定の半径の円内にカレント参照ユーザが位置するか否かを判断する。近隣の場合、ステップS43へ移行する。いずれの位置とも近隣でない場合、ステップS45へ移行する。
【0041】
ステップS43:抽出モジュール113は、前記カレント参照ユーザの近隣に位置するカレント提供者の広告情報を、履歴テーブル123から抽出する。
ステップS44:送信モジュール114は、ステップS43で抽出した広告情報を、前記カレント参照ユーザのユーザ端末2へ送信する。
ステップS45:位置判断モジュール112は、前記ステップS40〜S44が全てのカレント参照ユーザについて行われたか否かを判断する。行われた場合、広告送信処理のステップS19へ戻る。行われていない場合、ステップS40に戻り、処理の行われていないカレント参照ユーザについて前記ステップを繰り返す。
【0042】
(2−4)カテゴリ抽出処理
図11は、カテゴリ抽出処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、前記広告送信処理のステップS17に移行することにより開始する。
ステップS31:抽出モジュール113は、カレントグループに属するユーザの履歴情報のうち、カレント許可ユーザが使用中のサービスと同一の下位カテゴリを有する履歴情報に含まれる広告情報を、履歴テーブル123から抽出する。
【0043】
ステップS32:抽出モジュール113は、ステップS31で抽出された広告情報のレコード数がn以上であるか否かを判断する。n以上の場合、カテゴリ抽出処理を終了し、広告送信処理のステップS18へ戻る。n未満の場合、ステップS33へ移行する。
ステップS34:抽出モジュール113は、カレントグループに属するユーザの履歴情報のうち、カレント許可ユーザが利用中のサービスと同一の上位カテゴリを有する履歴情報に含まれる広告情報を履歴テーブル123から抽出し、広告送信処理のステップS18へ戻る。
【0044】
<第2実施形態例>
前記第1実施形態例では、サービスの利用の有無の判断をユーザ及びサービス提供者の位置情報に基づいて行っていた。しかし、サービスの利用を示す利用通知をサービス提供者から送信してもらい、それに基づいてサービスの利用の有無の判断を行っても良い。この場合、ユーザ端末2の現在位置と提供者の位置情報とを比較する必要がなく、管理サーバ1の負荷を軽減しつつ第1実施形態例と同様の広告配信を行うことが可能である。
【0045】
(1)構成
図12は、本願第2実施形態例に係る広告配信システムの全体構成図である。このシステムは、管理サーバ1と、ユーザ端末2a〜cと、第1店舗端末6と、第2店舗端末7とから構成される。管理サーバ1のモジュール群11は、第1実施形態例に係る管理サーバ1と同様の構成である。また、ユーザ端末2a〜cも第1実施形態例と同様の構成である。第1店舗端末6は、第1実施形態例に係る店舗端末3と異なり、履歴送信モジュール62を有する。履歴送信モジュール62は、ユーザ端末2cからユーザIDを取得し、登録情報とともに管理サーバ1へ送信する。即ち、第1実施形態例と異なり、ユーザ端末2cの代わりに第1店舗端末6が履歴情報を管理サーバ1へ送信する。第2店舗端末7は、利用通知モジュール71を有する。第2店舗端末7の利用通知部71は、ユーザによるサービスの利用、例えばユーザ端末2bと第2店舗端末7との間でモバイル決済が行われている際に、ユーザIDをユーザ端末2bから取得し、第2店舗端末7の有する提供者IDとともに管理サーバ1に通知する。このユーザID及び提供者IDを含む通知を利用通知という。この利用通知部71は、例えばIMクライアントにより実現可能である。即ち、サービスの利用が提供者の状態として通知される。
【0046】
(2)処理の流れ
本実施形態例の広告配信システムでは、前記第1実施形態例と同様、履歴登録処理、広告送信処理、カテゴリ抽出処理及び近隣情報抽出処理が行われる。
履歴登録処理は、ユーザ端末2と第1店舗端末6との間で行われる。第1実施形態例では、ユーザ端末2が履歴情報を管理サーバ1へ送信したが(#6)、本実施形態例では、第1店舗端末6が管理サーバ1へ直接履歴情報を送信する。
【0047】
一方、サービスの利用の判断は第2店舗端末7の利用通知モジュール71からIMサーバ13へ送信される利用通知に基づいて行われる。具体的には、広告送信処理のステップS12において、カレント提供者の位置情報の代わりにカレント提供者の提供者IDが取得される。ステップS13では、カレント許可ユーザの位置情報の代わりにカレント許可ユーザのユーザIDが取得される。ステップS14では、ステップS12で取得した提供者IDのいずれかと、利用通知に含まれる提供者IDとが一致し、かつ利用通知に含まれるユーザIDとカレント許可ユーザのユーザIDとが一致する場合、サービスを利用していると判断する。カテゴリ抽出処理及び近隣情報抽出処理は第1実施形態例と同様である。
【0048】
<第3実施形態例>
上記第1及び第2実施形態例では、広告情報はIMクライアント22上に表示された。しかし、履歴テーブル123に登録された店舗などの一覧を表示するWebページに広告情報を表示しても良い。こうすれば、現在許可ユーザが利用しているサービスの広告情報を知ることができ、かつ既に履歴テーブル123に登録された提供者のホームページも検索できる。
【0049】
(1)全体構成
図13は、本願第3実施形態例に係る広告配信システムの全体構成図である。このシステムは、管理サーバ1と、ユーザ端末2a〜cと、店舗端末3とから構成される。管理サーバ1のモジュール群11は、送信モジュール114を有しておらず、代わりにページ生成モジュール116を有する。ページ生成モジュール116は、抽出モジュール113により抽出された広告情報をバナーとして有するwebページの生成を行う。また、管理サーバ1は、webサーバ14を有し、ページ生成モジュールの生成したwebページをユーザ端末2a〜cの要求に応じて送信する。本実施形態例のユーザ端末2は、第1実施形態例のユーザ端末2と異なり、広告表示モジュール22を有しておらず、代わりに一覧表示モジュール26を有する。一覧表示モジュール26は、ページ生成モジュール116の生成したwebページの送信をwebサーバ14に要求し、送信されたwebページをwebブラウザ25に表示させる。
【0050】
(2)処理の流れ
本実施形態例の広告配信システムでは、履歴登録処理、広告送信処理、カテゴリ抽出処理及び近隣情報抽出処理が行われる。
広告送信処理のステップS18では、広告情報を送信する代わりに、ページ生成モジュール116がステップS17で抽出された広告情報をバナーとして有するwebページの生成を行い、一旦webサーバ14の図示しないデータベースに蓄積した後、webサーバ14がユーザ端末2の一覧表示モジュール21から送信された一覧送信要求の受信に応じて蓄積したページの送信を行う。このデータベースは、ディレクトリ型検索エンジンと同様、分類階層を有しており、本実施形態例では最上の分類階層である上位カテゴリのリンクを選択することで、その下の分類階層である下位カテゴリのリンクを選択でき、さらに選択された下位カテゴリに属するサービスのホームページのリンクを選択できる。
【0051】
具体的には、図14に示すように、IMクライアントのGUIに設けられた「ショップ一覧」ボタンがクリックされると、一覧送信要求が一覧表示モジュール21からwebサーバ14へ送信される。一覧送信要求の受信に応じてwebサーバ14からユーザ端末2へ送信されたwebページは、図15(a)に示すように、履歴テーブル123に蓄積される上位カテゴリの一覧である。この一覧にはそれぞれの上位カテゴリに属する下位カテゴリの一覧を示すwebページへのハイパーリンクが張られており、上位カテゴリのいずれかがクリックされると、下位カテゴリの一覧が表示される(図15(b))。下位カテゴリのいずれかがクリックされると、下位カテゴリに属する提供者名称の一覧が表示される(図15(c))。提供者名称がクリックされると、その提供者のホームページが表示される。一方、送信されたwebページには、図15(a)〜(c)に示すように広告アイコンもバナーとして表示される。抽出モジュール113により抽出された広告情報が複数の場合、webページに表示する広告アイコンを利用頻度の高い順から所定時間ごとに交代させたり、利用日時の新しいものから順に表示しても良い。
【0052】
履歴登録処理及びカテゴリ抽出処理は、前記第1実施形態例と同様である。近隣情報抽出処理は、ステップS44において、前述の広告送信処理のステップS18と同様、ステップS41で抽出された広告情報をバナーとして有するwebページを送信する。
<その他の実施形態例>
(A)前記第1及び第2実施形態例の広告送信処理のステップS20及び近隣情報送信処理のステップS44において、抽出された広告情報は一括して送信される。しかし、抽出された広告情報を、利用頻度の高い順に所定時間ごとに送信したり、利用日時の新しいものから順に送信しても良い。この場合、利用回数を示す「カウンタ」や、履歴情報の登録時を示す「登録時」といったフィールドを履歴テーブル123にさらに設け、このフィールドを参照して広告情報を抽出すれば良い。こうすれば、ユーザは良く利用されているサービスや新たに登録された広告情報を参照することが可能である。
【0053】
(B)前記第1〜第3実施形態例の広告送信処理で抽出される広告情報に、利用フラグを付加して送信しても良い。この場合、ユーザ端末2において同一カテゴリに属する広告情報の内、現在ユーザの利用しているサービスに関する広告情報を識別することが可能であり、例えば利用しているサービスに関する広告情報だけを点滅表示させることも可能である。
【0054】
(C)前述の処理を行うプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明に含まれる。ここで記録媒体としては、コンピュータ読み取り可能なフレキシブルディスク、半導体メモリ、CD−ROM、DVD、MO、その他のものが挙げられる。
(付記)
(付記1)
第1ユーザが用いる第1ユーザ端末及び第2ユーザが用いる第2ユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続された状態通知装置に用いられる広告送信方法であって、
前記第1ユーザの状態を参照する参照ユーザと、前記第1ユーザとを、グループを構成するグループメンバとして記憶するグループ記憶ステップと、
前記グループに含まれるいずれかのユーザが提供を受けた商品または役務に関する情報である広告情報と、前記商品または役務の提供者を識別するための提供者識別子と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信ステップと、
前記履歴情報を記憶する履歴記憶ステップと、
前記第1ユーザが、前記履歴記憶ステップで記憶されているいずれかの提供者から商品または役務の提供を受けているか否かを判断する第1判断ステップと、前記第1ユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けていると判断した場合、前記商品または役務に関する広告情報を、記憶されている履歴情報から抽出する抽出ステップと、
前記抽出された広告情報を、第1ユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信ステップと、
を含む広告送信方法。
【0055】
状態通知装置とは、例えばインスタントメッセージングサーバである。広告情報とは、提供される商品または役務を表すアイコンや、提供される商品または役務の内容を記述したウェブページのURLなどである。
例えば、ユーザAの状態を参照することを許可されたユーザがユーザB及びCである場合、グループはユーザA、B及びCからなる。このグループに属するユーザであるユーザA、BまたはCから送信された広告情報に関する商品または役務の提供をユーザAが受けると、その広告情報がユーザB及びCに送信される。ユーザBが状態を参照したいユーザであるユーザAが提供を受けている商品または役務の広告情報が送信されるから、状態を参照するユーザに対してより効果的な広告を行うことが可能である。
【0056】
(付記2)
前記第1ユーザが商品または役務の提供を受けている前記提供者が用いる前記提供者端末から、前記第1ユーザのユーザ識別子と前記提供者の提供者識別子とを含む利用通知を受信する通知受信ステップをさらに含み、
前記第1判断ステップでは、前記利用通知を受信した場合、前記第1ユーザが前記提供者から商品または役務の提供を受けていると判断する、付記1に記載の広告送信方法。
【0057】
状態通知装置が利用通知を受信した場合にユーザが商品または役務の提供を受けていると判断する。従って、状態通知装置の処理の負荷を小さくできる。
(付記3)
前記提供者識別子は、商品または役務の提供される位置を特定するための提供者位置情報であり、
前記ユーザ端末群の現在位置を特定するための端末位置情報を前記ユーザ端末群から受信する第3受信ステップをさらに含む、付記1に記載の広告送信方法。
【0058】
提供者位置情報とは、例えばGPS衛星から得られた、提供者の有するGPSレシーバの位置情報である。端末位置情報とは、例えばGPS衛星から得られた、GPSレシーバ機能付きユーザ端末の位置情報である。
(付記4)
前記第1判断ステップでは、前記第1ユーザ端末の端末位置情報と前記提供者位置情報とを比較することにより前記第1ユーザが前記提供者から商品または役務の提供を受けているか否かを判断する、付記3に記載の広告送信方法。
【0059】
(付記5)
前記履歴情報は、提供される商品または役務が属するカテゴリを識別するためのカテゴリ識別情報をさらに含み、
前記抽出ステップでは、前記第1ユーザが提供を受けている商品または役務と同一のカテゴリに属する商品または役務に関する広告情報をさらに抽出する、
付記1ないし4のいずれかに記載の広告送信方法。
【0060】
端末位置情報と提供者位置情報とを比較することにより商品または役務の提供を受けているか否かを判断するとは、例えば、端末の位置が飲食店の所在地など商品または役務の提供場所と一致する場合や、商品または役務の提供場所を中心とした所定の範囲内にユーザ端末が存在する場合、そのユーザ端末のユーザがその商品または役務の提供を受けていると判断することである。
【0061】
利用中の商品または役務に関する広告情報だけでなく、利用中の商品または役務とカテゴリが同一の商品または役務に関する広告情報も送信される。
カテゴリの中にさらに第2、第3の下位カテゴリを設けて、カテゴリを階層化しても良い。この場合、例えば下位のカテゴリに属する広告情報が少ない場合、上位のカテゴリから広告情報を抽出し送信する広告情報を増やすことが可能である。
【0062】
(付記6)
前記提供者位置情報と、前記参照ユーザが用いる参照端末の端末位置情報とを比較することにより、商品または役務の提供される位置が前記参照端末の近傍であるか否かを判断する第2判断ステップをさらに含み、
前記抽出ステップでは、前記参照端末の近傍で提供される商品または役務に関する広告情報をさらに抽出する、
付記3または4のいずれかに記載の広告送信方法。
【0063】
参照端末の近傍で提供される商品または役務に関する広告情報がさらに抽出される。提供者位置情報と参照端末の端末位置情報との比較は、前記第4発明と同様である。第1ユーザがいずれの提供者からも商品または役務の提供を受けていないときに限り参照端末の近傍で提供される商品または役務に関する広告情報を抽出するようにしても良い。この場合、第1ユーザが商品または役務の提供を受けていなくても、参照ユーザには自分の位置の近くで提供されている商品または役務に関する広告情報が送信される。
【0064】
(付記7)
第1ユーザが用いる第1ユーザ端末及び第2ユーザが用いる第2ユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続された状態通知装置に用いられる広告送信装置であって、
前記第1ユーザの状態を参照する参照ユーザと、前記第1ユーザとを、グループを構成するグループメンバとして記憶するグループ記憶手段と、
前記グループに含まれるいずれかのユーザが提供を受けた商品または役務に関する情報である広告情報と、前記商品または役務の提供者を識別するための提供者識別子と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信手段と、
前記履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、
前記第1ユーザが、前記履歴記憶手段に記憶されているいずれかの提供者から商品または役務の提供を受けているか否かを判断する第1判断手段と、
前記第1ユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けていると判断した場合、前記商品または役務に関する広告情報を、記憶されている履歴情報から抽出する抽出手段と、
前記抽出された広告情報を、第1ユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信手段と、
を含む広告送信装置。
【0065】
(付記8)
第1ユーザが用いる第1ユーザ端末及び第2ユーザが用いる第2ユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続されたコンピュータに用いられる広告送信プログラムであって、
前記第1ユーザの状態を参照する参照ユーザと、前記第1ユーザとを、グループを構成するグループメンバとして記憶するグループ記憶ステップと、
前記グループに含まれるいずれかのユーザが提供を受けた商品または役務に関する情報である広告情報と、前記商品または役務の提供者を識別するための提供者識別子と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信ステップと、
前記履歴情報を記憶する履歴記憶ステップと、
前記第1ユーザが、前記履歴記憶ステップで記憶されているいずれかの提供者から商品または役務の提供を受けているか否かを判断する第1判断ステップと、前記第1ユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けていると判断した場合、前記商品または役務に関する広告情報を、記憶されている履歴情報から抽出する抽出ステップと、
前記抽出された広告情報を、第1ユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信ステップと、
を前記コンピュータに実行させるための広告送信プログラム。
【0066】
(付記9)
第1ユーザが用いる第1ユーザ端末及び第2ユーザが用いる第2ユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続されたコンピュータに用いられる広告送信プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記第1ユーザの状態を参照する参照ユーザと、前記第1ユーザとを、グループを構成するグループメンバとして記憶するグループ記憶ステップと、
前記グループに含まれるいずれかのユーザが提供を受けた商品または役務に関する情報である広告情報と、前記商品または役務の提供者を識別するための提供者識別子と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信ステップと、
前記履歴情報を記憶する履歴記憶ステップと、
前記第1ユーザが、前記履歴記憶ステップで記憶されているいずれかの提供者から商品または役務の提供を受けているか否かを判断する第1判断ステップと、
前記第1ユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けていると判断した場合、前記商品または役務に関する広告情報を、記憶されている履歴情報から抽出する抽出ステップと、
前記抽出された広告情報を、第1ユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信ステップと、
を前記コンピュータに実行させるための広告送信プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0067】
(付記10)
状態通知装置と接続される第1ユーザ端末に用いられる履歴送信方法であって、
前記状態通知装置と接続される第2ユーザ端末のユーザが商品または役務の提供を行う提供者から前記商品または役務の提供を受けた場合、前記提供を受けた商品または役務に関する情報である広告情報と、前記提供者を識別するための提供者識別子と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を送信するステップを含む履歴送信方法。
【0068】
この方法は、前記第1発明の履歴情報を送信するために用いられる。即ち、ユーザが提供を受けた商品または役務に関する情報である広告情報と、前記商品または役務の提供者を識別するための提供者識別子と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報が第1ユーザ端末から広告送信装置に送信される。第1ユーザ端末は、第2ユーザ端末と同一であっても、別々であっても良い。また、ユーザが履歴情報の送信をさらに許可した場合に限り、履歴情報を送信するようにしても良い。この場合、許可された履歴情報だけが送信されるため、ユーザが実際に提供を受け、かつユーザの評価を受けた商品または役務に関する広告情報だけが広告送信装置に記憶される。従って、広告効果の高い広告情報を送信することができる。
【0069】
(付記11)
状態通知装置と接続される第1ユーザ端末に用いられる履歴送信装置であって、
前記状態通知装置と接続される第2ユーザ端末のユーザが商品または役務の提供を行う提供者から前記商品または役務の提供を受けた場合、前記提供を受けた商品または役務に関する情報である広告情報と、前記提供者を識別するための提供者識別子と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を送信する履歴送信手段を含む履歴送信装置。
【0070】
(付記12)
商品または役務の提供を受けるユーザが用いるユーザ端末と状態通知装置とに接続され、前記商品または役務の提供者が用いる提供者端末に用いられる利用通知方法であって、
前記商品または役務の提供者からユーザへ商品または役務の提供が行われているかまたは行われた場合、前記ユーザを識別するためのユーザ識別子を取得するステップと、
前記ユーザ識別子と前記提供者を識別するための提供者識別子とを含む利用通知を送信するステップと、
を含む利用通知方法。
【0071】
この方法は、前記第2発明の利用通知を送信するために用いられる。商品または役務の提供が行われたとは、例えばユーザ端末と提供者端末の間で電子決済が行われたことである。商品または役務の提供を、提供者の状態として状態通知装置に通知するようにしても良い。
(付記13)
商品または役務の提供を受けるユーザが用いるユーザ端末と状態通知装置とに接続され、前記商品または役務の提供者が用いる提供者端末に用いられる利用通知装置であって、
前記商品または役務の提供者からユーザへ商品または役務の提供が行われているかまたは行われた場合、前記ユーザを識別するためのユーザ識別子を取得する取得手段と、
前記ユーザ識別子と前記提供者を識別するための提供者識別子とを含む利用通知を送信する送信手段と、
を含む利用通知装置。
【0072】
【発明の効果】
本発明を用いれば、ユーザの好みや関心に応じた広告配信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例に係る広告配信システムの全体構成図。
【図2】ユーザテーブルに蓄積される情報の概念説明図。
【図3】グループテーブルに蓄積される情報の概念説明図。
【図4】履歴テーブルに蓄積される情報の概念説明図。
【図5】登録情報入力画面の一例。
【図6】広告アイコンを表示するIMクライアント画面の一例。
【図7】広告情報登録依頼画面の一例。
【図8】履歴登録処理の流れを示す図。
【図9】広告送信処理の流れの一例を示すフローチャート。
【図10】近隣情報抽出処理の流れの一例を示すフローチャート。
【図11】カテゴリ抽出処理の流れの一例を示すフローチャート。
【図12】第2実施形態例に係る広告配信システムの全体構成図。
【図13】第3実施形態例に係る広告配信システムの全体構成図。
【図14】第3実施形態例に係るIMクライアント画面の一例。
【図15】(a)同一上位カテゴリの一覧及び広告アイコンを表示するwebページの一例。
(b)下位カテゴリの一覧及び広告アイコンを表示するwebページの一例。
(c)ショップの一覧及び広告アイコンを表示するwebページの一例。

Claims (6)

  1. 複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、前記各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を状態管理手段により管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携し、少なくとも履歴登録手段、抽出手段、送信手段を含む広告送信装置により前記ユーザ端末に広告情報を配信する広告送信方法であって、
    前記状態管理手段が、前記複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、前記所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、前記状態通知装置がユーザの状態情報を通知する際に参照するグループテーブルとして記憶部に記憶するグループ記憶ステップと、
    前記履歴登録手段が、ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するための提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信ステップと、
    前記履歴登録手段が、前記受信した履歴情報を記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、
    前記履歴登録手段が、前記記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者から前記グループを構成するグループメンバのユーザが商品または役務の提供を受けている旨の利用通知を、前記ユーザ端末または提供者が使用する端末から受信するステップと、
    前記抽出手段が、前記グループを構成するグループメンバのユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けている旨の利用通知を受信した場合、前記商品または役務に関する広告情報を、前記記憶部に記憶されている履歴情報から抽出する抽出ステップと、
    前記送信手段が、前記抽出された広告情報を、前記商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信ステップと、
    を含む広告送信方法。
  2. 複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、前記各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を状態管理手段により管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携し、少なくとも履歴登録手段、抽出手段、送信手段を含む広告送信装置により前記ユーザ端末に広告情報を配信する広告送信方法であって、
    前記状態管理手段が、前記複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、前記所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、前記状態通知装置がユーザの状態情報を通知する際に参照するグループテーブルとして記憶部に記憶するグループ記憶ステップと、
    前記履歴登録手段が、ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するために前記商品または役務の提供される位置を特定する提供者位置情報を含む提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信ステップと、
    前記履歴登録手段が、前記受信した履歴情報を記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、
    前記抽出手段が、前記ユーザ端末群の現在位置を特定するための端末位置情報を前記ユーザ端末群から受信し、前記記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者の提供者位置情報と、前記ユーザ端末群から受信した端末位置情報とを比較することにより、前記グループを構成するグループメンバのユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けているか否かを判断する第1判断ステップと、
    前記抽出手段が、前記グループを構成するグループメンバのユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けていると判断した場合、前記商品または役務に関する広告情報を、前記記憶部に記憶されている履歴情報から抽出する抽出ステップと、
    前記送信手段が、前記抽出された広告情報を、前記商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信ステップと、
    を含む広告送信方法。
  3. 複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、前記各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携して前記ユーザ端末に広告情報を配信する広告送信装置であって、
    前記複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、前記所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、前記状態通知装置がユーザの状態情報を通知する際に参照するグループテーブルとして記憶するグループ記憶手段と、
    ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するための提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信手段と、
    前記履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、
    記記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者から前記グループを構成するグループメンバのユーザが商品または役務の提供を受けている旨の利用通知を、前記ユーザ端末または提供者が使用する端末から受信する利用通知受信手段と、
    前記利用通知受信手段が利用通知を受信した場合、該当する商品または役務の提供者に関する広告情報を、記憶されている履歴情報から抽出する抽出手段と、
    前記抽出された広告情報を、前記商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバーのユーザ端末に送信する送信手段と、
    を含む広告送信装置。
  4. 複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、前記各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携して前記ユーザ端末に広告情報を配信する広告送信装置であって、
    前記複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、前記所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、前記状態通知装置がユーザの状態情報を通知する際に参照するグループテーブルとして記憶するグループ記憶手段と、
    ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するために前記商品または役務の提供される位置を特定する提供者位置情報を含む提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信手段と、
    前記履歴情報を記憶する履歴記憶手段と、
    前記ユーザ端末群のそれぞれ現在位置を特定するための端末位置情報を前記ユーザ端末群から受信し、前記記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者の提供者位置情報と、前記ユーザ端末群から受信した端末位置情報とを比較することにより、前記グループを構成するグループメンバのユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けているか否かを判断する第1判断手段と、
    前記グループを構成するグループメンバのユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けていると判断した場合、前記商品または役務に関する広告情報を、前記記憶部に記憶されている履歴情報から抽出する抽出手段と、
    前記抽出された広告情報を、前記商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバーのユーザ端末に送信する送信手段と、
    を含む広告送信装置。
  5. 複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、前記各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を状態管理手段により管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携し、少なくとも履歴登録手段、抽出手段、送信手段を含む広告送信装置により前記ユーザ端末に広告情報を配信する広告送信方法のプログラムであって、
    前記状態管理手段が、前記複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、前記所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、前記状態通知装置がユーザの状態情報を通知する際に参照するグループテーブルとして記憶部に記憶するグループ記憶ステップと、
    前記履歴登録手段が、ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するための提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信ステップと、
    前記履歴登録手段が、前記受信した履歴情報を記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、
    前記履歴登録手段が、前記記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者から前記グループを構成するグループメンバのユーザが商品または役務の提供を受けている旨の利用通知を、前記ユーザ端末または提供者が使用する端末から受信するステップと、
    前記抽出手段が、前記グループを構成するグループメンバのユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けている旨の利用通知を受信した場合、前記商品または役務に関する広告情報を、前記記憶部に記憶されている履歴情報から抽出する抽出ステップと、
    前記送信手段が、前記抽出された広告情報を、前記商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信ステップと、
    を含む広告送信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  6. 複数のユーザがそれぞれ用いるユーザ端末を含むユーザ端末群とネットワークを介して接続され、前記各ユーザ端末を使用するユーザの状態情報を状態管理手段により管理し他のユーザが使用するユーザ端末に状態情報を通知する状態通知装置と連携し、少なくとも履歴登録手段、抽出手段、送信手段を含む広告送信装置により前記ユーザ端末に広告情報を配信する広告送信方法のプログラムであって、
    前記状態管理手段が、前記複数のユーザのうちの所定ユーザの状態を参照する参照ユーザと、前記所定ユーザとを、グループを構成するグループメンバとし、前記状態通知装置がユーザの状態情報を送信する際に参照するグループテーブルとして記憶部に記憶するグループ記憶ステップと、
    前記履歴登録手段が、ユーザ端末から送信されてくる、商品または役務の提供者を識別するために前記商品または役務の提供される位置を特定する提供者位置情報を含む提供者識別子と、ユーザを識別するためのユーザ識別子とを含む履歴情報を受信する第1受信ステップと、
    前記履歴登録手段が、前記受信した履歴情報を記憶部に記憶する履歴記憶ステップと、
    前記抽出手段が、前記ユーザ端末群の現在位置を特定するための端末位置情報を前記ユーザ端末群から受信し、前記記憶部に記憶されている履歴情報に含まれるいずれかの提供者の提供者位置情報と、前記ユーザ端末群から受信した端末位置情報とを比較することにより、前記グループを構成するグループメンバのユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けているか否かを判断する第1判断ステップと、
    前記抽出手段が、前記グループを構成するグループメンバのユーザが前記提供者の商品または役務の提供を受けていると判断した場合、前記商品または役務に関する広告情報を、前記記憶部に記憶されている履歴情報から抽出する抽出ステップと、
    前記送信手段が、前記抽出された広告情報を、前記商品または役務の提供を受けているユーザを除くグループメンバのユーザ端末に送信する送信ステップと、
    を含む広告送信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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