JP2013186480A - 配信装置、配信システム、制御方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

配信装置、配信システム、制御方法、制御プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】クーポン等を効果的に配信する。
【解決手段】配信装置1は、通信端末装置2の現在位置を示す現在位置情報と、通信端末装置2が格納するクーポンのクーポンIDとを受信する配信装置通信部12と、位置DB16において、上記現在位置情報に対応する位置に上記クーポンIDが示すクーポンが対応付けられていない場合に、当該位置に対応付けて上記クーポンIDを登録するクーポン登録部13を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子広告や電子クーポン等の配信対象となる情報を所定の位置に存在する通信端末装置に対して配信する配信装置等に関する。
近年、電子媒体を用いた広告が広く行われている。例えば、下記の特許文献1には、携帯端末の位置を特定し、特定された位置が位置制約を満たすと判別された場合に、位置依存情報(電子広告等)を取得するためのインデクス情報をその携帯端末に配信する配信システムが開示されている。また、下記の特許文献2には、顧客無線端末が無線到達エリア内に存在する場合に、その顧客無線端末に広告情報を送信する店舗設置用端末が開示されている。
さらに、下記の特許文献3には、ユーザが商品やサービスを提供する店舗に来店したことを検出したときに、そのユーザの嗜好に応じた広告やクーポン等をそのユーザの携帯端末に配信する情報提供システムが開示されている。また、下記の特許文献4には、口コミメールHPにおいて、端末から商品情報の他の端末への転送が指示された場合に、指定された端末宛に電子メールによって商品情報を送信する広告サーバが開示されている。この他、Webサイトにおいて、ユーザが指定した地域のクーポンをダウンロードさせるサービス等も行われている。
特開2004−005339号公報(2004年1月8日公開) 特開2003−058770号公報(2003年2月28日公開) 特開2005−301585号公報(2005年10月27日公開) 特開2002−366831号公報(2002年12月20日公開)
しかしながら、上記特許文献1の技術では、携帯端末の位置に応じた情報が送信されるため、この技術を用いて電子クーポン(以下、単にクーポンと称する)を配信した場合、クーポンによる集客効果が得られない可能性がある。
例えば、既に来店しているユーザに対してクーポンを配信しても、そのクーポンはそのユーザの来店の契機となったとは言えない。また、例えば飲食店が集まっているような場所で、近隣のユーザに対してクーポンを配信した場合には、そのユーザは既に別の飲食店に入っている可能性があり、このようなユーザを集客できる可能性は低い。さらに、目的地へ移動中のユーザは、クーポンを取得してもその場で使う時間的余裕がないことも考えられる。上記特許文献2および3の技術も、店舗まで足を運んだユーザのみを広告等の配信対象とするものであり、特許文献1と同様の問題を有する。
また、特許文献4の技術では、ユーザが指定した端末のみに商品情報が送信されるため、商品情報が広く拡散しない。
そして、Webサイトからユーザが指定した地域のクーポンをダウンロードさせるサービスでは、そのサービスの知名度が低ければ、クーポンが取得される数が限られ、広告効果が薄くなる。また逆に、知名度が高ければ、想定以上に多くのクーポンが取得され、店舗側が対応できない程の来客を一度に受け、通常通りのサービスを提供できないことも生じ得る。
さらに、クーポンの配信に共通の課題として、上記のような様々な技術により、ユーザがクーポンを取得する機会が増えたことに伴い、多数のクーポンに埋もれて、各クーポンの注目度が減少し、使用機会が減少することが挙げられる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子広告やクーポン等の配信対象となる情報を、ユーザの行動範囲内で効果的に配信することのできる配信装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の配信装置は、配信の対象となる配信情報と該配信情報の配信地域を示す配信可能地域情報とが対応付けられた管理情報を参照して配信情報を配信する配信装置であって、上記配信情報を格納する通信端末装置から、該通信端末装置の現在位置を示す現在位置情報と、該通信端末装置が格納する配信情報を示す格納情報とを受信する受信部と、上記管理情報において、上記受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対して、上記受信部が受信した格納情報が示す配信情報が対応付けられていない場合に、当該配信可能地域情報に対応付けて上記格納情報が示す配信情報を登録する登録手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の配信方法は、上記課題を解決するために、配信の対象となる配信情報と該配信情報の配信地域を示す配信可能地域情報とが対応付けられた管理情報を参照して配信情報を配信する配信装置の制御方法であって、上記配信情報を格納する通信端末装置から、該通信端末装置の現在位置を示す現在位置情報と、該通信端末装置が格納する配信情報を示す格納情報とを受信する受信ステップと、上記管理情報において、上記受信ステップで受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対して、上記受信ステップで受信した格納情報が示す配信情報が対応付けられていない場合に、当該配信可能地域情報に対応付けて上記格納情報が示す配信情報を登録する登録ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、配信情報を格納する通信端末装置の現在位置を示す現在位置情報と、この通信端末装置が格納する配信情報を示す格納情報とを受信する。そして、管理情報において、受信した現在位置情報が示す位置を含む配信地域の配信可能地域情報に対して、受信した格納情報が示す配信情報が対応付けられていない場合に、当該配信可能地域情報に対応付けて格納情報が示す配信情報を登録する。
つまり、上記の構成によれば、通信端末装置の現在位置に対応する配信可能地域情報に対して、その通信端末装置が格納する配信情報が対応付けて登録される。そして、これにより、この配信可能地域情報が示す地域内の他の通信端末装置に対して、この配信情報が配信されるようになる。
このように、上記の構成によれば、通信端末装置が格納している配信情報を管理情報に登録するので、通信端末装置が格納している配信情報を他の通信端末装置に取得させることが可能になる。
また、上記の構成によれば、通信端末装置が格納している配信情報の配信地域となるのは、通信端末装置の現在位置を含む配信地域である。このため、この配信情報の配信地域は、通信端末装置のユーザの行動範囲内またはその周辺地域に限られる。
したがって、不必要に広い範囲に配信情報が拡散する可能性が低く、一定の地域に絞った配信情報の拡散が期待できる。また、上記特許文献3のように、店舗に来店した客に対し、予め設定した嗜好情報に従った情報のみを提供する場合と比べて、意外性のある地域で、意外性のある配信情報を取得させることができ、配信情報に対するユーザの注目度を高めることができる。
以上のように、本発明の配信装置および配信方法によれば、電子広告やクーポン等の配信対象となる配信情報を、これを取得するユーザの行動範囲内で効果的に配信することが可能になるという効果を奏する。
なお、現在位置情報に対応する配信可能地域情報とは、現在位置情報が示す位置を含む配信地域に対応する配信可能地域情報を意味する。
また、上記登録手段は、上記管理情報において、上記受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報が登録されていない場合に、上記現在位置情報に対応する新たな配信可能地域情報を登録し、該登録した配信可能地域情報に対応付けて上記格納情報が示す配信情報を登録することが好ましい。
上記の構成によれば、受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報が管理情報に登録されていない場合に、受信した現在位置情報に対応する新たな配信可能地域情報を登録し、該登録した配信可能地域情報に対応付けて格納情報が示す配信情報を登録する。
つまり、上記の構成によれば、受信した格納情報が示す配信情報の配信を受けることのできる、受信した現在位置情報に対応する新たな配信地域が追加される。このように、配信情報の配信地域を追加可能な構成とすることにより、通信端末装置のユーザの行動範囲内で、その所有する配信情報をさらに拡散させることができる。
また、上記登録手段は、上記配信情報を上記管理情報に登録する地域の範囲を示す登録範囲情報を参照して、上記受信部が受信した現在位置情報が示す位置が、上記登録範囲情報が示す範囲内にあると判断した場合に、当該配信情報の登録を行うことが好ましい。
上記の構成によれば、受信した現在位置情報が示す位置が、登録範囲情報が示す範囲内にあると判断した場合に、当該配信情報の登録を行う。つまり、登録を行う範囲が制限されるので、配信情報の配信元(例えば広告主)が望む範囲内に配信地域を制限することができる。
また、上記登録手段は、上記管理情報に登録されている配信可能地域情報のうち、上記格納情報が示す配信情報と対応付けられている配信可能地域情報の総数が、当該配信情報に対して予め定められた上限数以下である場合に、新たな配信可能地域情報の登録を行うことが好ましい。
上記の構成によれば、管理情報に登録されている配信可能地域情報のうち、格納情報が示す配信情報と対応付けられている配信可能地域情報の総数が、当該配信情報に対して予め定められた上限数以下である場合に、新たな配信可能地域情報の登録を行う。
これにより、配信情報の配信地域が一定以上広がらないため、配信地域の規模を、配信情報の配信元(例えば広告主)が望む範囲内に制限することができる。
また、上記配信装置は、上記登録手段が登録した後の経過時間が予め定めた上限時間に達した配信情報を、上記管理情報から削除する管理手段とを備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、登録された後の経過時間が予め定めた上限時間に達した配信情報を管理情報から削除するので、配信情報の流通量を抑えることができる。
また、上記配信装置は、上記管理情報において、配信可能地域情報に対応付けられている配信情報の少なくとも1つを他の配信可能地域情報に対応付け変える管理手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、配信情報と配信可能地域情報との対応付けを変更するので、配信情報の配信地域に意外性を持たせることができる。なお、対応付けを変更する契機は特に限定されず、例えば所定の時間ごとに変更してもよいし、ランダムな時刻に変更してもよい。また、対応付けを変更する対象とする配信情報および配信可能地域情報も特に限定されず、ランダムに選択してもよい。さらに、割引率の高いクーポン等のユーザメリットの大きい配信情報の入手を困難にするため、このような配信情報を対応付け変更の対象としてもよい。
また、上記配信装置は、上記受信部が、上記現在位置情報と共に、上記通信端末装置が、配信情報を収集するための所定の処理を行ったことを示す通知を受信したときに、上記管理情報において、上記現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対し、他の配信可能地域情報に対応付けられている配信情報を対応付ける管理手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、現在位置情報と共に、通信端末装置が、配信情報を収集するための所定の処理を行ったことを示す通知を受信したときに、管理情報において、上記現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対し、他の配信可能地域情報に対応付けられている配信情報を対応付ける。
つまり、上記の構成によれば、配信情報を収集するための所定の処理を行った通信端末装置は、その位置では取得することのできなかった、他の配信可能地域情報に対応付けられている配信情報の配信を受けることが可能になる。これにより、位置を移動することなく配信情報を容易に集めることができる。
なお、配信情報を収集するための所定の処理は、例えば配信情報を収集するための課金アプリ(アプリケーションソフト)の実行であってもよい。これにより、配信装置の運営者が上記アプリの販売利益を得ることができる。
また、上記配信装置は、上記管理情報において、上記受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対応付けられている配信情報のうち、上記格納情報が示す配信情報以外の配信情報を上記通信端末装置に配信する配信手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、管理情報において、受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対応付けられている配信情報のうち、格納情報が示す配信情報以外の配信情報を通信端末装置に配信する。
つまり、上記の構成によれば、通信端末装置が格納していない配信情報が、現在位置に対応する配信可能地域情報に対応付けられている場合には、この配信情報の配信を受けることができる。
また、新たな配信情報の配信を受けることができるという通信端末装置のユーザの利点は、格納情報と現在位置情報とを送信することによって、格納情報が示す配信情報を管理情報に登録させる動機付けとなる。つまり、上記の構成によれば、通信端末装置のユーザによって、自発的に配信情報を拡散させることができる。
なお、上記配信装置は、以下のように表現することもできる。すなわち、上記配信装置は、配信の対象となる配信情報と該配信情報の配信地域を示す配信可能地域情報とが対応付けられた管理情報を参照して配信情報を配信する配信装置であって、上記配信情報を格納する通信端末装置から、該通信端末装置の現在位置を示す現在位置情報と、該通信端末装置が格納する配信情報を示す格納情報とを受信する受信部と、上記管理情報において、上記受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対応付けられている配信情報のうち、上記格納情報が示す配信情報以外の配信情報を上記通信端末装置に配信する配信手段を備えている。
上記の構成によれば、受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対応付けられている配信情報のうち、格納情報が示す配信情報以外の配信情報を通信端末装置に配信するので、通信端末装置が格納していない配信情報のみを配信することができる。これにより、通信端末装置は、既に格納している配信情報を再度配信されずに済む。
また、上記管理情報では、上記配信情報は店舗または施設毎に登録されていると共に、1つの店舗または施設に対して複数の配信情報が対応付けられており、かつ該複数の配信情報の少なくとも1つに対して、該配信情報を配信する地域の範囲を示す配信範囲情報が対応付けられており、上記配信手段は、上記受信部が受信した現在位置情報が示す位置に対応する配信範囲情報が対応付けられた配信情報が存在する場合、該配信情報を配信することが好ましい。
上記の構成によれば、1つの店舗または施設に対して複数の配信情報が対応付けられており、かつ該複数の配信情報の少なくとも1つに対して配信範囲情報が対応付けられている。そして、現在位置情報が示す位置に対応する配信範囲情報が対応付けられた配信情報が存在する場合、この配信情報を配信する。
したがって、1つの店舗または施設について、通信端末装置の現在位置に応じた配信情報を配信することができる。例えば、店舗から遠い位置の通信端末装置には、通信販売において特典が得られるクーポン等の配信情報を配信し、近い位置の通信端末装置には、来店時に特典が得られるクーポン等の配信情報を配信することも可能になる。
また、上記配信手段は、上記配信情報と共に、該配信情報を格納していることを示す格納情報を上記通信端末装置から当該配信装置に送信させるための格納通知用情報を配信することが好ましい。
上記の構成によれば、配信情報と共に、この配信情報を格納していることを示す格納情報を通信端末装置から配信装置に送信させるための格納通知用情報を配信する。これにより、通信端末装置において、配信情報が削除された場合であっても、格納通知用情報に基づいてこの配信情報を通信端末装置が格納していることを示す格納情報が配信装置に送信される。このため、配信情報の削除による拡散の途絶を防ぐことができる。
また、上記配信手段は、上記配信情報の累計配信回数が、当該配信情報に対して設定された上限値以下である場合に、該配信情報を配信することが好ましい。
上記の構成によれば、配信情報の累計配信回数がその配信情報に対して設定された上限値以下である場合にこれを配信するので、配信情報の配信回数を上限値以下に抑えることができる。
また、上記受信部は、上記通信端末装置から、該通信端末装置のユーザを識別するための識別情報を受信し、上記配信手段は、上記配信情報の属性を示す属性情報と、上記識別情報と上記ユーザが嗜好する属性とが対応付けられた嗜好情報とを参照して、上記現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対応付けられた配信情報のうち、上記ユーザが嗜好する属性の配信情報を配信することが好ましい。
上記の構成によれば、通信端末装置から識別情報を受信し、識別情報とユーザが嗜好する属性とが対応付けられた嗜好情報を参照して、現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対応付けられた配信情報のうち、ユーザが嗜好する属性の配信情報を配信する。したがって、通信端末装置のユーザの嗜好に応じた属性の配信情報のみを配信することができる。
また、本発明の配信システムは、上記課題を解決するために、配信の対象となる配信情報と該配信情報の配信地域を示す配信可能地域情報とが対応付けられた管理情報を参照して配信情報を配信する配信装置と、上記配信情報を格納する通信端末装置とを含む配信システムであって、上記通信端末装置は、該通信端末装置の現在位置を示す現在位置情報と、該通信端末装置が格納する配信情報を示す格納情報とを送信する端末情報送信手段を備え、上記配信装置は、上記端末情報送信手段が送信する上記現在位置情報と上記格納情報とを受信する受信部と、上記管理情報において、上記受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対して、上記受信部が受信した格納情報が示す配信情報が対応付けられていない場合に、当該配信可能地域情報に対応付けて上記格納情報が示す配信情報を登録する登録手段とを備えていることを特徴としている。
上記の配信システムによれば、上記配信装置と同様の効果を奏する。
また、上記配信装置は、上記管理情報において、上記現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対応付けられている配信情報のうち、上記格納情報が示す配信情報以外の配信情報を上記通信端末装置に配信する配信手段を備え、上記通信端末装置は、上記配信手段が配信する配信情報を受信して記憶する配信情報記憶手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、管理情報において、受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対応付けられている配信情報のうち、格納情報が示す配信情報以外の配信情報を配信装置から通信端末装置に配信する。
つまり、上記の構成によれば、通信端末装置が格納していない配信情報が、現在位置に対応する配信可能地域情報に対応付けられている場合には、この配信情報の配信を受けることができる。
また、新たな配信情報の配信を受けることができるという通信端末装置のユーザの利点は、格納情報と現在位置情報とを送信することによって、格納情報が示す配信情報を管理情報に登録させる動機付けとなる。つまり、上記の構成によれば、通信端末装置のユーザによって、自発的に配信情報を拡散させることができる。
また、上記通信端末装置は、上記配信手段から配信された配信情報を、該通信端末装置のユーザに当該配信情報を提示するための提示用リストと、当該配信情報から上記格納情報を生成するための格納情報用リストとの両方に登録するリスト登録手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、配信された配信情報を、ユーザに提示するための提示用リストと、格納情報を生成するための格納情報用リストとの両方に登録する。したがって、ユーザは、不要な配信情報を提示用リストから削除することで所望の配信情報のみを確認することができる。そして、提示用リストから削除された配信情報は、格納情報用リストからは削除されていないので、この配信情報に対応する格納用情報は生成される。このため、配信情報の削除による拡散の途絶を防ぐことができる。
また、上記配信装置は、上記配信手段が配信する配信情報に対し、上記受信部が受信した上記現在位置情報を位置履歴情報として対応付けて記憶する配信履歴管理手段を備え、上記配信手段は、上記履歴管理手段が記憶した位置履歴情報を対応付けて上記配信情報を配信し、上記通信端末装置の上記配信情報記憶手段は、上記配信手段から配信された上記配信情報と上記位置履歴情報とを対応付けて記憶し、上記端末情報送信手段は、上記格納情報に上記位置履歴情報を対応付けて送信することが好ましい。
上記の構成によれば、配信装置は、位置履歴情報を対応付けて配信情報を配信し、通信端末装置は、配信された配信情報と位置履歴情報とを対応付けて記憶すると共に、格納情報を送信するときには、位置履歴情報を対応付けて送信する。
したがって、上記の構成によれば、配信情報とその配信情報が配信されたときの現在位置を示す位置履歴情報とが対応付けられる。これにより、例えば配信情報がクーポンのような店舗等で提示して使用されるものである場合、その配信情報をその店舗等で取得して解析することにより、その配信情報がどこで配信されたものであるかを特定することができる。
また、配信装置に記憶される位置履歴情報を参照することにより、配信した各配信情報について、それをどのような位置の通信端末装置に対して配信したかを特定することができる。
すなわち、上記の構成によれば、位置履歴情報をマーケティング情報として利用して、配信情報の有効な配信地域を分析することができる。また、配信情報がどのような地域に配信されたかを確認することができる。これにより、有効な配信地域に絞って配信を行うこと等も可能になる。
また、上記通信端末装置の上記端末情報送信手段は、上記現在位置情報および上記格納情報と共に、該通信端末装置のユーザを識別するための識別情報を送信し、上記配信装置の上記配信履歴管理手段は、上記位置履歴情報に対して、上記識別情報を対応付けて記憶することが好ましい。
上記の構成によれば、配信装置は、位置履歴情報に対して、通信端末装置から受信した該通信端末装置のユーザの識別情報を対応付けて記憶するので、どのようなユーザがどのような位置で配信情報の配信を受けたかを特定することが可能になる。これにより、さらに有用なマーケティング情報を入手することが可能になる。
また、上記配信手段は、上記配信情報の属性を示す属性情報を対応付けて配信情報を配信し、上記配信情報記憶手段は、該通信端末装置のユーザの嗜好する属性を示す嗜好情報を参照して、上記配信手段から配信された配信情報のうち、上記ユーザが嗜好する属性を示す属性情報が対応付けられた配信情報を記憶することが好ましい。
上記の構成によれば、嗜好情報を参照して、配信された配信情報のうち、ユーザが嗜好する属性を示す属性情報が対応付けられた配信情報を記憶するので、ユーザは何ら操作を行うことなく、嗜好情報に応じた配信情報のみを確認することができる。また、上記の構成によれば、ユーザは識別情報や嗜好情報を配信装置に登録する必要がないので、このような個人情報の漏洩の心配もない。
なお、上記配信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記配信装置の各手段として動作させることにより、上記配信装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明の配信装置は、配信情報を格納する通信端末装置から、該通信端末装置の現在位置を示す現在位置情報と、該通信端末装置が格納する配信情報を示す格納情報とを受信する受信部と、管理情報において、上記受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対して、上記受信部が受信した格納情報が示す配信情報が対応付けられていない場合に、当該配信可能地域情報に対応付けて上記格納情報が示す配信情報を登録する登録手段とを備えている構成である。
また、本発明の配信装置の制御方法は、以上のように、配信情報を格納する通信端末装置の現在位置を示す現在位置情報と、該通信端末装置が格納する配信情報を示す格納情報とを受信する受信ステップと、管理情報において、上記受信ステップで受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対して、上記受信ステップで受信した格納情報が示す配信情報が対応付けられていない場合に、当該配信可能地域情報に対応付けて上記格納情報が示す配信情報を登録する登録ステップとを含む構成である。
また、本発明の配信システムは、以上のように、通信端末装置は、該通信端末装置の現在位置を示す現在位置情報と、該通信端末装置が格納する配信情報を示す格納情報とを送信する端末情報送信手段を備え、配信装置は、上記端末情報送信手段が送信する上記現在位置情報と上記格納情報とを受信する受信部と、管理情報において、上記受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対して、上記受信部が受信した格納情報が示す配信情報が対応付けられていない場合に、当該配信可能地域情報に対応付けて上記格納情報が示す配信情報を登録する登録手段とを備えている構成である。
したがって、電子広告やクーポン等の配信対象となる配信情報を、これを取得するユーザの行動範囲内で効果的に配信することが可能になるという効果を奏する。
本発明の一実施形態にかかるクーポン配信システムを構成する配信装置および通信端末装置の要部構成を示すブロック図である。 上記クーポン配信システムの概要を示す模式図である。 上記クーポン配信システムが奏する技術的効果を示す模式図である。 クーポンの取得からユーザへの提示までの流れを模式的に示した図である。 上記配信装置の配信装置記憶部に記憶される店舗DBの一例を示す図である。 上記配信装置の配信装置記憶部に記憶される位置DBの一例を示す図である。 上記配信装置の配信装置記憶部に記憶されるクーポンDBの一例を示す図である。 店舗端末が上記配信装置にクーポンを登録するクーポン登録処理、および上記配信装置が店舗端末からクーポンの登録要求を受け付けるクーポン受付処理の一例を示すフローチャートである。 上記通信端末装置の現在位置の移動に伴う、保有クーポンおよび位置DBの内容の変化の履歴を時系列で示す図である。 図9の例に対応する位置DBの内容を示す図である。 上記配信装置が実行するクーポンの配信・登録処理、および上記通信端末装置が実行するクーポン取得処理の一例を示すフローチャートである。 制限距離を示す情報を含むクーポンDBの一例を示す図である。 店舗からの距離に応じてクーポンを登録する場合のクーポン配信・登録処理の一例を示すフローチャートである。 店舗からの距離に応じた複数の内容のクーポンを含むクーポンDBの一例を示す図である。 店舗からの距離に応じたクーポンを配信するクーポン配信・登録処理の一例を示すフローチャートである。 上記クーポン配信・登録処理で実行される距離判定処理の一例を示すフローチャートである。 上記通信端末装置におけるクーポンの管理方法の一例を示す模式図である。 電子カレンダーにクーポンの情報を表示させる提示例を示す。 地図上にクーポンの店舗の位置を表示させる提示例を示し、(a)は12月14日の時点において使用可能なクーポンの店舗の位置を表示した場合を示し、(b)は12月21日の時点において使用可能なクーポンの店舗の位置を表示した場合を示す。 位置DBに格納されているデータが時間に応じて変化することを示した図であり、(a)は時刻t1における格納データ例を示し、(b)は時刻t2における格納データ例を示し、(c)は時刻t3における格納データ例を示す。 ユーザが周囲のクーポンを引き寄せるアイテムを使用する前後における位置DBの内容を示し、(a)はユーザが当該アイテムを使用する前の位置DB16の格納データ例を示し、(b)は使用後の格納データ例を示す。 上記通信端末装置が実行する写真登録処理の一例を示すフローチャートである。 上記通信端末装置が表示する写真一覧画面の一例を示す図である。 マーケティング情報の取得に利用するユーザDBの一例を示す図である。 ユーザIDが「U001」であるユーザ、およびユーザIDが「U002」であるユーザの移動と、これに伴うクーポンの変化の履歴を時系列で示す図である。 図25の例に対応する位置DBの内容を示す図である。 クーポンをピックアップした位置およびピックアップしたユーザの管理方法の例を説明する図である。 店舗の位置、ユーザがクーポンをピックアップ・ドロップした位置、およびクーポンの流通経路を地図上に表示した表示例を示す図である。 店舗の位置とクーポンがドロップされた場所およびドロップされたクーポンの数とを地図上に表示した表示例を示す図であり、(a)は12月7日から12月21日までの期間におけるドロップ場所およびドロップ数のみを表示させた表示例を示し、(b)は12月21日以降の期間におけるドロップ場所およびドロップ数のみを表示させた表示例を示している。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図29に基づいて詳細に説明する。
〔クーポン配信システムの概要〕
まず、図2に基づいて、本実施形態にかかるクーポン配信システムの概要を説明する。図2は、クーポン配信システムの概要を示す模式図である。ここでは、ユーザA、ユーザB、およびユーザCがクーポン配信システムを利用した場合を例に説明する。
ユーザA〜Cは、それぞれが通信端末装置を所持しており、この通信端末装置を用いることによって、電子クーポンや電子広告を取得し、ストック(保存)することができる。なお、「電子広告」とは、商品やサービスなどを宣伝・告知するための電子情報であり、以下、単に広告と称する。また、「電子クーポン」とは、提示することでサービスや割引等の特典が得られる電子情報であり、以下、単にクーポンと称する。
また、クーポン配信システムでは、任意の地域に対してクーポンを登録することができ、これをドロップと呼ぶ。なお、クーポンをドロップしても、そのクーポンを保存している通信端末装置からそのクーポンが消えるわけではない。
そして、地域に登録されているクーポンは、その地域に含まれる位置にチェックインすることによって取得できる。ここで「チェックイン」とは、ユーザが通信端末装置を用いて、自身の現在位置があらかじめ登録された位置(例えば店舗や施設など)と一致する(すなわちユーザが当該位置にいる)ことを、クーポンの配信装置に通知することをいう。
図2の例では、ユーザAは、広告Aをストックし、さらにクーポンAをストックしている。なお、これらをストックする場所は特に限定されないが、例えば広告Aは、その配信元の施設でストックしてもよく、クーポンAはそのクーポンを配信している店舗でストックしてもよい。
そして、ユーザAは、地点Aでチェックインする。ここで、地点Aに広告やクーポンが登録されていれば、上記のチェックインにより、その広告やクーポンを拾う(ピックアップする)ことができる。
しかしながら、図示の例では、地点Aには、ユーザAの通信端末装置にストックされていない広告やクーポンが登録されていなかったため、ユーザAはピックアップすることはできない。
その代わりに、ユーザAのチェックインにより、ユーザAの通信端末装置にストックされていた、広告AおよびクーポンAが地点Aにドロップされる。つまり、ユーザAがチェックインするまでは、クーポンも広告も登録されていなかった地点Aに、新たに広告AおよびクーポンAが登録される。
このため、ユーザBは、位置Aでチェックインすることにより、ユーザAがドロップした広告AおよびクーポンAをピックアップしてストックすることができる。また、図示の例では、ユーザBは、別の地点で広告Bをストックして、地点Bに移動している。これにより、地点BにおいてユーザBは、広告A、BおよびクーポンAをストックした状態となる。
そして、ユーザBが地点Bにおいてチェックインすることにより、ユーザBがストックしており、地点Bに登録されていない広告A、BおよびクーポンAが、地点Bにドロップされる。
これにより、ユーザCが位置Bでチェックインすると、ユーザBが先ほどドロップした広告A、クーポンA、およびクーポンBをピックアップし、ストックすることができる。
〔クーポン配信システムの利点〕
続いて、図3に基づいて、クーポン配信システムの利点を説明する。図3は、クーポン配信システムが奏する技術的効果を示す模式図である。
図3に示すように、本実施形態にかかるクーポン配信システムによれば、あるユーザの通信端末装置にストックされている広告やクーポンが他の地点でドロップされ、それを他のユーザがピックアップするという連鎖が起こる。すなわち、ユーザによるチェックインを介して、広告やクーポンが口コミのように自然と拡散していく。
ここで、同じ位置を訪れるユーザは共通する属性(例えば性別、年齢、家族構成など)を持ち、嗜好や行動パターンなども共通する可能性が高いと考えられる。したがって、クーポン配信システムによれば、嗜好等が類似するユーザの間で上記広告等を拡散させることができるので、高い宣伝効果が期待できる。
また、クーポン配信システムでは、ユーザの行動範囲内でクーポンがドロップされるので、地域に密着しつつ、意外性のあるクーポンを当該地域を訪れたユーザへ配信できる。したがって、クーポン配信システムによれば、クーポンに対するユーザの注目度を高めることができる。
〔クーポンの取得とユーザへの提示について〕
続いて、図4に基づいて、クーポンの取得からユーザへの提示までの流れを説明する。図4は、クーポンの取得からユーザへの提示までの流れを模式的に示した図である。
上述のように、クーポン配信システムによれば、各ユーザが保有しているクーポン等をドロップすることでそれを拡散的に配布することができるが、最初にドロップするクーポンについては何らかの方法でユーザに配布する必要がある。
この配布方法は特に限定されないが、例えば図示のように、NFC(Near Field Communication)などに基づく通信を利用して、デジタルサイネージから広告やクーポンを取得させてもよい。また、クーポンの店舗の事業主等が予め配信装置に登録したクーポンを、この配信装置による配信で取得させてもよい。
このようにして取得された広告等は、通信端末装置にストックされ、例えばユーザが他の地点でチェックインを行うことによりドロップされ、他のユーザに拡散していく。
そして、通信端末装置は、上記のようにして取得されたクーポン等をユーザが使いやすい態様で提示することが好ましい。例えば、図示のように、カレンダー上に表示してもよい。これにより、特定の期間を対象とした広告やクーポンをユーザに容易に認識させることができる。
〔クーポン配信システムの構成〕
次に、図1に基づいて、本発明の一実施形態にかかるクーポン配信システム(配信システム)3の構成を説明する。図1は、クーポン配信システム3を構成する配信装置1および通信端末装置2の要部構成を示すブロック図である。なお、記載の簡潔性を担保する観点から、本実施の形態に直接関係のない部分は構成の説明およびブロック図から省略した。ただし、実施の実情に則して、クーポン配信システム3(配信装置1、通信端末装置2)は当該省略した構成を含んでもよい。
また、クーポン配信システム3に含まれる各構成は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、例えばRAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどの記憶素子に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することによってソフトウェア的に実現してもよい。以下、それぞれの構成を詳細に説明する。
(配信装置1の構成)
配信装置1は、通信端末装置2にクーポン等の情報を配信する装置であり、配信装置通信部(受信部)12、配信装置制御部10、および配信装置記憶部11を備えている。なお、以下では、通信端末装置2に配信する情報がクーポンである例を中心に説明するが、配信対象となる情報はこれに限られない。
配信装置通信部12は、ネットワークを介して通信端末装置2と通信するためのものである。ここでは、配信装置通信部12は、インターネットを介して通信する例を説明するが、配信装置通信部12は通信を実現する本質的な機能を備えていればよく、通信の方式、回線の種類、方式、または媒体などは限定されない。
具体的には、配信装置通信部12は、通信端末装置2が送信する現在位置情報とクーポンID(格納情報)とを受信し、これらをクーポン登録部13およびクーポン配信部14に出力する。また、配信装置通信部12は、クーポン配信部14から入力されるクーポン(配信情報)を通信端末装置2へ送信する。
配信装置制御部10は、配信装置1の各種機能を統括的に制御するものであり、クーポン登録部(登録手段、管理手段、配信履歴管理手段)13と、クーポン配信部(配信手段)14とを含む。
クーポン登録部13は、クーポン登録処理を実行して位置DB16にクーポンを登録する。具体的には、通信端末装置2から受信した現在位置情報に対応する位置に対して、同じく通信端末装置2から受信したクーポンIDが対応付けられていない場合に、この位置に対応付けてこのクーポンIDを登録する。なお、クーポン登録処理の詳細は後述する。
また、クーポン登録部13は、現在位置情報とクーポンIDとを通信端末装置2から受信したときに、当該現在位置情報に対応する位置が位置DB16に登録されていなければ、当該現在位置情報を新たに位置DB16に登録する。そして、クーポン登録部13は、新たに登録した位置に対応付けて、通信端末装置2から取得したクーポンIDを登録する。
クーポン配信部14は、位置DB16において、通信端末装置2から受信した現在位置情報に対応する位置に対応付けられているクーポンのうち、同じく通信端末装置2から受信したクーポンIDと一致するもの以外を通信端末装置2に配信する。
配信装置記憶部11は、配信装置1で使用する各種データを格納する記憶装置であり、店舗DB15、位置DB(管理情報)16、およびクーポンDB17が格納されている。配信装置記憶部11は、例えばハードディスク、半導体メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等で構成できる。なお、本実施の形態では、配信装置記憶部11は、配信装置1に内蔵される装置として図1に示しているが、配信装置1の外部に通信可能に接続された外部記憶装置であってもよい。
店舗DB15は、クーポンまたは広告に対応する店舗や施設等に関する情報を管理するためのデータベースであり、例えば店舗ID、店舗名、店舗位置などを対応付けたものであってもよい。
位置DB16は、配信の対象となるクーポンとその配信地域を示す情報とが対応付けられたデータベースであり、例えば位置ID、位置、クーポンIDなどを対応付けたものであってもよい。
クーポンDB17は、クーポンを管理するためのデータベースであり、例えばクーポンID、店舗ID、クーポンの内容などを対応付けたものであってもよい。
(通信端末装置2の構成)
通信端末装置2は、配信装置1からクーポンの配信を受ける端末装置であり、端末制御部20、端末記憶部21、および端末通信部22を含む。
端末制御部20は、通信端末装置2の各種機能を統括的に制御するものであり、クーポン取得部(端末情報送信手段、配信情報記憶手段、リスト登録手段)23と位置情報取得部24とを含む。
クーポン取得部23は、配信装置1からクーポンを取得するための処理を行い、また取得したクーポンの管理を行う。具体的には、クーポン取得部23は、位置情報取得部24に取得させた位置情報(現在位置情報)と、通信端末装置2が保有するクーポンのクーポンID(格納情報)とを配信装置1に送信する。また、クーポン取得部23は、端末通信部22を介して配信装置1から受信したクーポンを、クーポンDB25に格納する。
位置情報取得部24は、通信端末装置2の現在位置を示す位置情報を取得する。具体的には、位置情報取得部24は、通信端末装置2の現在位置周辺の店舗や施設等を地図上に表示してユーザに選択させる。そして、選択された店舗や施設の位置を示す位置情報をクーポン取得部23に出力する。この位置情報は、その位置が一義的に特定できるのであればよく、例えばその店舗や施設の住所であってもよい。また、位置情報取得部24は、通信端末装置2の現在位置を示す位置情報を取得するものであればよく、例えばGPS(Ground Positioning System)等により取得した現在位置の緯度および経度を位置情報として取得するものであってもよい。
端末記憶部21は、通信端末装置2で使用する各種データを格納する記憶装置であり、クーポンDB25が格納されている。具体的な構成は配信装置記憶部11と同様であるため、重複する説明を省略する。なお、本実施の形態では、端末記憶部21は、通信端末装置2に内蔵される装置として図1に示しているが、通信端末装置2の外部に通信可能に接続された外部記憶装置であってもよい。
クーポンDB25は、クーポンを管理するためのデータベースであり、例えばクーポンID、クーポンの内容などを対応付けたものであってもよい。
端末通信部22は、ネットワークを介して配信装置1と通信するためのものである。具体的な構成は配信装置通信部12と同様であるため、重複する説明を省略する。端末通信部22は、クーポン取得部23から入力される位置情報とクーポンIDとを配信装置1へ送信する。また、端末通信部22は、配信装置1から送信されたクーポンを受信してクーポン取得部23へ出力する。
〔各データベースの具体例〕
図5〜図7に基づいて、配信装置記憶部11に記憶されるデータベースと、各データベースに格納されるデータとを説明する。図5は店舗DB15の一例を示し、図6は位置DB16の一例を示し、図7はクーポンDB17の一例を示している。
図5の店舗DB15は、店舗ID、店舗名、および店舗位置を対応付けたものである。例えば、図示の店舗DB15では、店舗ID「S001」と、店舗名「A店」と、店舗位置「A県A市A町」とが対応付けられている。これは、店舗IDが「S001」の店舗の店舗名は「A店」であり、その所在地が「A県A市A町」であることを示す。
なお、図5の例では、「店舗位置」としてその店舗の住所が格納される例を示すが、店舗の位置を特定できる情報であればこれに限られない。例えば、GPSによって取得した位置情報(緯度・経度情報)が格納されてもよい。
図6の位置DB16は、位置ID、位置(配信可能地域情報)、およびクーポンIDを対応付けたものである。例えば、図示の位置DB16では、位置ID「P001」と、位置「A県A市A町」と、クーポンID「C001」とが対応付けられている。これは、位置IDが「P001」の位置は「A県A市A町」であり、この位置にクーポンID「C001」が対応付けられていることを示す。
なお、図6の「位置」に格納される情報は、クーポンの配信地域を特定できる情報であればよく、住所に限られない。例えば、緯度・経度情報を格納してもよい。この場合、その緯度・経度情報が示す範囲内の位置をクーポンの配信地域としてもよいし、その位置から所定範囲内(例えば半径1km以内)をクーポンの配信地域としてもよい。
図7のクーポンDB17は、クーポンID、店舗ID、および内容を対応付けたものでる。例えば、図示のクーポンDB17では、クーポンID「C001」と、店舗ID「S001」と、内容「パン10%OFF」とが対応付けられている。この「内容」は、クーポンの本体(配信の対象となるデータ)であり、例えば画像データであってもよい。
例えば、図示の例において、クーポンIDが「C001」のクーポンは、店舗IDが「S001」の店舗のクーポンであり、その内容が「パン10%OFF」の特典が得られるということを示している。
このクーポンDB17を参照することにより、位置DB16に登録されているクーポンIDに対応するクーポンを通信端末装置2に配信することができる。なお、位置DB16にクーポンの内容を含めてもよく、この場合、位置DB16のみを参照してクーポンを配信することができる。
〔店舗等によるクーポンの登録について〕
次に、図8に基づいて、店舗等によるクーポンの登録について説明する。図8は、店舗端末が配信装置1にクーポンを登録するクーポン登録処理、および配信装置1が店舗端末からクーポンの登録要求を受け付けるクーポン受付処理の一例を示すフローチャートである。なお、店舗端末とは、その店舗のクーポンの登録に用いる端末であり、例えばその店舗に設置されたパーソナルコンピュータ等であってもよい。
まず、店舗端末は、店舗名、店舗位置、およびクーポン(クーポンの内容)を、配信装置1へ送信する(S1)。そして、配信装置1は、店舗端末から店舗名、店舗位置、およびクーポンを受信し(S2)、これらの情報を店舗DB15およびクーポンDB17に登録する(S3)。
具体的には、配信装置1のクーポン登録部13は、店舗端末から受信した店舗名が、店舗DB15に既に登録されているか確認し、登録されていなければ、その店舗名を店舗DB15に登録する。また、この場合、登録した店舗名に店舗IDを付与し、受信した店舗位置と共に登録する。既に登録されている場合にはこれらの処理は省略される。
続いて、クーポン登録部13は、受信したクーポンをクーポンDB17の「内容」に登録し、そのクーポンにクーポンIDを付与する。そして、受信した店舗IDと対応付けて登録する。
なお、S3において、クーポン登録部13は、位置DB16への登録を行ってもよい。例えば、受信した店舗位置に位置IDを付与し、この位置IDと、店舗位置と、登録したクーポンのクーポンIDと対応付けて登録した場合、この店舗まで足を運ぶことによりこのクーポンをピックアップすることができるようになる。
〔クーポン配信の具体例〕
続いて、図9および図10に基づいて、クーポン配信の具体例を説明する。図9は、通信端末装置2の現在位置の移動に伴う、保有クーポンおよび位置DB16の内容の変化の履歴を時系列で示す図である。また、図10は、図9の例に対応する位置DB16の内容を示す図である。
図9に示すように、ステップ1において、通信端末装置2は、位置IDが「P001」である位置から配信装置1へ現在位置を送信する。この現在位置の送信は、チェックインによって行われてもよい。
また、このとき、通信端末装置2は、保有するクーポンのクーポンIDを配信装置1へ送信する。図示のように、この時点では、通信端末装置2はクーポンIDが「C001」のクーポンを保有しているので、このクーポンIDを送信する。
ここで、図10に示すように、位置DB16には、位置ID「P001」とクーポンID「C001」とが対応付けて登録されている。また、位置ID「P002」とクーポンID「C002」、位置ID「P003」とクーポンID「C003」とがそれぞれ対応付けて登録されている。これが、図9および図10の例における位置DB16の初期状態である。
ステップ1では、通信端末装置2から受信した位置ID「P001」とクーポンID「C001」とが、既に対応付けられて登録されているから、位置DB16の内容が「変化なし」となる。
なお、ステップ1において、通信端末装置2がクーポンを保有していない状態でチェックインを行った場合、位置IDが「P001」が配信装置1に送信される。そして、位置DB16において、「P001」に対応付けられている「C001」のクーポンが通信端末装置2に配信(ピックアップ)される。
次に、図9に示すように、ステップ2では、通信端末装置2は位置IDが「P002」である位置から、配信装置1へ現在位置を送信する。また、通信端末装置2は、保有するクーポンのクーポンID「C001」を配信装置1へ送信する。
ここで、上述のように、配信装置1の位置DB16には、位置ID「P002」とクーポンID「C002」とが対応付けて登録されている。そして、このクーポンID「C002」は、通信端末装置2から受信したクーポンID「C001」と異なっている。
このため、配信装置1は、位置DB16において、位置ID「P002」に対応付けてクーポンID「C001」を登録する。また、クーポンID「C002」のクーポンを通信端末装置2に送信する。つまり、「P002」では、「C001」がドロップされ、「C002」がピックアップされる。
以上のステップ2により、配信装置1の位置DB16の内容は、位置IDが「P002」に対応するクーポンIDに「C001」が追加された状態に変化し、通信端末装置2が保有するクーポンのクーポンIDは「C001」および「C002」となる。
次に、図9に示すように、ステップ3では、通信端末装置2は位置IDが「P003」である位置から配信装置1へ現在位置を送信する。また、通信端末装置2は、保有するクーポンのクーポンID(「C001」および「C002」)を配信装置1へ送信する。
ここで、上述のように、配信装置1の位置DB16には、位置ID「P003」とクーポンID「C003」とが対応付けて登録されている。そして、このクーポンID「C003」は、通信端末装置2から受信したクーポンID「C001」「C002」の何れとも異なっている。
このため、配信装置1は、位置DB16において、位置ID「P003」に対応付けてクーポンID「C001」および「C002」を登録する。また、クーポンID「C003」のクーポンを通信端末装置2に送信する。つまり、「P003」では、「C001」および「C002」がドロップされ、「C003」がピックアップされる。
以上のステップ3により、配信装置1の位置DB16の内容は、位置IDが「P003」に対応するクーポンIDに「C001」および「C002」が追加された状態に変化する。また、通信端末装置2が保有するクーポンのクーポンIDは「C001」、「C002」、および「C003」となる。
次に、図9に示すように、ステップ4では、通信端末装置2は「P003」の位置からさらに移動して、配信装置1へ現在位置「A県A市B町」を送信する。また、通信端末装置2は保有するクーポンのクーポンID(「C001」、「C002」、および「C003」)を配信装置1へ送信する。
ここで、ステップ4で送信した現在位置「A県A市B町」に対応する位置は、配信装置1の位置DB16には登録されていない。このため、配信装置1は、受信した現在位置「A県A市B町」に対して位置ID「P004」を付与し、受信した現在位置と共に位置DB16に登録する。また、この位置ID「P004」と対応付けて、受信したクーポンID「C001」、「C002」、および「C003」を登録する。
以上のステップ4により、配信装置1の位置DB16の内容は、位置ID「P004」、位置「A県A市B町」、クーポンID「C001」、「C002」、および「C003」が対応付けられたレコードが追加された状態に変化する。一方、通信端末装置2が保有するクーポンは「C001」、「C002」、および「C003」のまま変化しない。
図9および図10に示すような処理により、通信端末装置2が保有するクーポンは増加していく。また、各位置でピックアップ可能なクーポンも、クーポンをピックアップ可能な位置も増加していく。つまり、配信システム3によって、クーポンが拡散される。
〔クーポンの配信・登録処理の流れ〕
図11に基づいて、通信端末装置2が実行するクーポン取得処理の流れと、配信装置1が実行するクーポンの配信・登録処理の流れとを説明する。図11は、配信装置1および通信端末装置2が実行する上記処理の一例を示すフローチャートである。なお、通信端末装置2が実行するクーポン取得処理を説明した後、配信装置1が実行するクーポン配信・登録処理を説明する。
通信端末装置2のクーポン取得部23は、位置情報取得部24に取得させた現在位置(通信端末装置2の現在位置を示す位置情報)と、クーポンDB25を参照して特定した通信端末装置2が保有するクーポンのクーポンIDとを配信装置1に送信する(S10)。なお、S10の処理は、例えば通信端末装置2のユーザにより、通信端末装置2に対してチェックインを行わせる操作が行われたときに実行される。この場合、チェックインされた店舗や施設等の位置が位置情報取得部24によって取得され、クーポン取得部23によって送信される。
この後、クーポン取得部23は、配信装置1からのクーポンの受信を待ち受ける(S11)。ここで、クーポンを受信しなかった場合(S11でNO)、クーポン取得処理を終了する。
一方、クーポンを受信した場合(S11でYES)、クーポン取得部23は、受信したクーポンをクーポンDB25に保存し(S12)、クーポン取得処理を終了する。
続いて、クーポン配信・登録処理の流れを説明する。なお、クーポン配信・登録処理は、クーポン登録部13によるクーポン登録処理と、クーポン配信部14によるクーポン配信処理とを含む。
クーポン配信・登録処理では、配信装置1は、上述のS10の処理で通信端末装置2から送信された現在位置とクーポンIDとを受信する(S20、受信ステップ)。なお、この現在位置とクーポンIDとは、配信装置通信部12を介して、クーポン登録部13とクーポン配信部14の両方に受信される。そして、これらの受信データに基づき、クーポン登録部13はクーポン登録処理を行い、クーポン配信部14はクーポン配信処理(配信方法)を行う。
現在位置とクーポンIDとを受信したクーポン配信部14は、受信した現在位置が位置DB16に登録されているか判断する(S21)。なお、位置DB16への位置登録を、チェックインのみで行うようにした場合、登録されている位置に、受信した現在位置と一致するものがあれば、登録されていると判断する。また、位置DB16への位置登録を緯度・経度情報で行うようにした場合、登録されている位置を基準に設定した配信地域内に受信した現在位置が含まれていれば、登録されていると判断する。
ここで、受信した現在位置が位置DB16に登録されていると判断した場合(S21でYES)、クーポン配信部14は、クーポン配信処理(S22およびS23)を行う。
すなわち、クーポン配信部14は、位置DB16を参照して、現在位置に保有クーポン以外のクーポンがあるか判断する(S22)。具体的には、クーポン配信部14は、位置DB16において、S20で受信した現在位置に対応付けられているクーポンIDと、同じくS20で受信したクーポンIDとを比較する。そして、位置DB16に登録されているが、S20で受信されていないクーポンIDが検出された場合に、現在位置に保有クーポン以外のクーポンがある(S22でYES)と判断する。
現在位置に保有クーポン以外のクーポンがあると判断した場合、クーポン配信部14は、そのクーポン(S20で受信した現在位置に登録されており、通信端末装置2が保有していないクーポン)をクーポンDB17から読み出して通信端末装置2に送信する(S23)。これにより、クーポン配信部14によるクーポン配信処理は終了する。なお、このクーポンは、上述のように、通信端末装置2に受信されて保存される(S11、S12)。
一方、現在位置に保有クーポン以外のクーポンがないと判断した場合(S22でNO)、クーポンの送信は行わず、クーポン配信部14によるクーポン配信処理は終了する。
ここで、上述のように、S20で受信した現在位置とクーポンIDは、クーポン登録部13にも送信される。そして、これらのデータを受信したクーポン登録部13は、受信した現在位置が位置DB16に登録されているか判断する(S21)。
ここで、受信した現在位置が位置DB16に登録されていないと判断した場合(S21でNO)、クーポン登録部13は、受信した現在位置を位置DB16に登録する(S25、登録ステップ)。そして、登録した現在位置に対応付けて、S20で受信したクーポンIDを登録し(S26)、クーポン登録処理を終了する。
一方、受信した現在位置が位置DB16に登録されていると判断した場合(S21でYES)、クーポン登録部13は、現在位置に保有クーポンがあるか判断する(S24)。具体的には、クーポン登録部13は、位置DB16において、S20で受信した現在位置に対応する「位置」に、S20で受信したクーポンIDが登録されているか判断する。
ここで、現在位置に保有クーポンがあると判断した場合(S24でYES)、クーポン登録部13は、クーポンの登録を行わずにクーポン登録処理を終了する。一方、現在位置に保有クーポンがないと判断した場合(S24でNO)、そのクーポン(通信端末装置2が保有しており、位置DB16における当該「位置」に未登録のクーポン)のクーポンIDを位置DB16に登録する(S26)。これにより、クーポン登録部13によるクーポン登録処理は終了する。
なお、上記の例ではクーポン配信処理の後にクーポン登録処理が実行されるが、これらの処理の実行順序は逆であってもよいし、並行して実行されてもよい。また、上記の例では、通信端末装置2がクーポンIDを送信しているが、クーポンの本体(画像データ等)を送信してもよい。この場合、クーポンDB17に登録されていないクーポンを新規に登録させることができる。
〔店舗からの距離に応じたクーポンの登録〕
ここで、クーポン配信システム3では、任意の位置でクーポンをドロップすることが可能である。例えば、東京の店舗のクーポンを大阪でドロップすることも可能である。
しかしながら、店舗で提示して使用するクーポンの場合、その店舗から遠く離れた位置でピックアップされたとしても使用される可能性は低く、店舗から離れた位置でのドロップを受け付けるメリットは少ないと考えられる。また、広域に配信した場合、流通するクーポンの総数が多くなりすぎるおそれもある。
このため、ドロップされたクーポンを登録するか否かを、ドロップされた位置に応じて制限してもよい。これについて、図12および図13に基づいて説明する。図12は、制限距離を示す情報を含むクーポンDB17の一例を示す図である。また、図13は、店舗からの距離に応じてクーポンを登録する場合のクーポン配信・登録処理の一例を示すフローチャートである。
なお、図13におけるS30〜S34、S36、およびS38で実行される処理は、図11におけるS20〜S24、S25、およびS26で実行される処理とそれぞれ同じであるため説明を省略する。すなわち、図13におけるS35およびS37で実行される処理のみを説明する。
図12のクーポンDB17では、クーポンIDが「C001」であるクーポンに対し、「10km」の制限距離(登録範囲情報)が対応付けられている。これは、「C001」のクーポンは、店舗ID「S001」の店舗の位置から10km以内の距離でのみドロップ可能であることを示す。
図13に示すように、クーポン登録部13は、S31において位置DB16に現在位置が登録されていると判断した場合(S31でYES)、S35の処理を行う。一方、S31において位置DB16に現在位置が登録されていないと判断した場合(S31でNO)、S37の処理を行う。
S35では、クーポン登録部13は、S30で受信した現在位置が、クーポンの店舗の位置から制限距離以内か否かを判定する。ここで、制限距離以内と判定した場合(S35でYES)、S36の処理に進んでクーポンを登録する。一方、制限距離外であると判定した場合(S35でNO)には、そのクーポンは登録せずに処理を終了する。
また、S37においてもS35と同様に、クーポン登録部13は、S30で受信した現在位置が、クーポンの店舗の位置から制限距離以内か否かを判定する。ここで、制限距離以内と判定した場合(S37でYES)、S36の処理に進んでクーポンを登録する。一方、制限距離外であると判定した場合(S37でNO)には、そのクーポンは登録せずに処理を終了する。
このように、店舗から通信端末装置2までの距離に応じて、ドロップされたクーポンを登録するか否かを切り替えることにより、例えばクーポンの店舗から遠く離れた位置で、当該クーポンが流通する事態を防ぐことができる。すなわち、図12および図13の構成により、クーポンが流通する範囲を制御することが可能になる。
なお、上記の例では、店舗から通信端末装置2までの距離で制限を行ったが、ドロップされたクーポンを登録する範囲の制限は、登録する地域の範囲を示す任意の情報を用いて行うことができ、距離以外を用いて行うこともできる。例えば、地名や、都道府県市町村などの地域名で制限を行ってもよい。具体例を挙げれば、A市の店舗であれば、A市のみ、あるいはA市およびA市に隣接する市のみでドロップされたクーポンを登録するようにしてもよい。
〔店舗からの距離に応じたクーポンの配信〕
次に、図14〜図16に基づいて、店舗からの距離に応じてクーポンを配信することを説明する。図14は、店舗からの距離に応じた複数の内容のクーポンを含むクーポンDB17の一例を示す図である。また、図15は、店舗からの距離に応じたクーポンを配信するクーポン配信・登録処理の一例を示すフローチャートである。さらに、図16は、図15のS43で実行される距離判定処理の一例を示すフローチャートである。
なお、図15におけるS40〜S42、S44〜S46で実行される処理は、図11におけるS20〜S22、S24〜S26で実行される処理とそれぞれ同じであるため説明を省略する。すなわち、図15におけるS43で実行される処理(図16におけるS50およびS51)のみを説明する。
図14のクーポンDB17では、クーポンIDが「C001」であるクーポンは、「内容1」として「オリジナルバッグプレゼント」を、「内容2」として「通販送料無料」を含む。また、内容1には「制限距離1」として「0〜50km未満」との条件(配信範囲情報)が対応付けられており、内容2には「制限距離2」として「50km以上」との条件(配信範囲情報)が対応付けられている。
これは、ユーザが「制限距離1」の「0〜50km未満」を満たす位置で当該クーポンをピックアップした場合には、「内容1」のクーポンが配信されることを示す。また、「制限距離2」の「50km以上」を満たす位置で当該クーポンをピックアップした場合には、「内容2」のクーポンが配信されることを示す。
図15のフローチャートでは、クーポン配信部14は、S42において現在位置に保有クーポン以外のクーポンがあると判断した場合(S42でYES)、図16に示す距離判定処理を実行する(S43)。
図16に示すように、距離判定処理では、クーポン配信部14は、クーポンの店舗から現在位置までの距離が制限距離の何れかに合致するか判断する(S50)。図14の例では、2つの制限距離(制限距離1、2)が登録されているため、これらの何れかに示された範囲内にあるかを判定する。
そして、合致する制限距離が存在する場合(S50でYES)、クーポン配信部14は、当該制限距離に対応する内容(この例では「内容1」または「内容2」)のクーポンを通信端末装置2へ送信する(S51)。
このように、図14〜図16の例によれば、店舗から通信端末装置2までの距離に応じてクーポンの内容を変化させる。これにより、店舗からの距離に応じた適切なクーポンを配信することが可能になる。
例えば、図14の例では、店舗からの距離50km未満にオリジナルバッグプレゼントのクーポンを対応付け、50km以上には通販送料無料のクーポンを対応付けている。これにより、例えば店舗での直接販売とインターネット等を利用した通信販売とを行っている事業主は、店舗の近隣にいる顧客にはノベルティグッズをプレゼントし、遠方にいる顧客には通信販売した商品の送料を無料にするなどのサービスを行うことができる。
また、上記のような距離に応じたクーポンの取得を、通信端末装置2の制御に基づいて実現することも可能である。例えば、通信端末装置2は、クーポンの店舗位置を配信装置1等から取得して、現在位置と店舗位置との距離を特定し、その距離に応じたクーポンを配信装置1に要求して取得してもよい。また、例えば、複数の距離に対応する内容を含むクーポンを配信装置1から取得し、特定した上記の距離に応じた内容のものを表示するようにしてもよい。
なお、上記の例では、店舗からの距離を示す情報によって配信するクーポンの内容を決定しているが、クーポンの内容の決定に用いる情報は、その内容のクーポンを配信する範囲を示すものであればよく、この例に限られない。例えば、住所、地名、都道府県名などで配信範囲を決定してもよい。また、1つの店舗等に対応するクーポンが、複数の内容を有している場合、その全ての内容に対して配信範囲が設定されている必要はない。
〔クーポン流通量の制御方法について〕
配信装置1は、クーポンの流通量を制御する機能をさらに備えていてもよい。例えば、クーポン(特に割引率の高い希少なクーポン)の配信可能な回数の上限値や、そのクーポンに対して登録可能な位置の上限数を設定し、配信装置1は、設定した上限に従ってクーポンを配信してもよい。
具体的には、クーポンの上限配信回数はクーポンDB17等に登録し、クーポン配信部14は、配信したクーポンの累計配信回数をクーポン毎に記憶するようにすればよい。そして、クーポン配信部14は、例えば図11のS23の処理を行う前に、クーポンDB17に登録された上限値と、記憶している累計配信回数とを比較して、上限値以下である場合にのみ、S23の処理(クーポンの送信)を行うようにしてもよい。また、上限値に達したクーポンのクーポンIDを位置DB16から削除するようにしてもよい。
また、登録可能な位置の上限数は、位置DB16等に登録すればよい。そして、クーポン登録部13は、位置DB16に登録された位置の数が、この上限数以下である場合にのみ新たな位置の登録を行い、この上限数に達した後は登録を行わないようにすればよい。
さらに、配信装置1は、クーポンが位置DB16に登録された後の経過時間をクーポン毎に計測する計時手段を備え、クーポン登録部13は、上記計時手段が計測した経過時間が予め定めた上限時間に達したクーポンを削除してもよい。これにより、クーポンの流通量を抑えることができる。
なお、ここでは、上記のようなクーポンの管理をクーポン登録部13が行う例を説明しているが、クーポン登録部13とは異なる処理部を配信装置制御部10に設け、その処理部にクーポンの管理を行わせてもよい。
また、配信装置1は、通信端末装置2のユーザの嗜好情報に応じたクーポンを配信してもよい。例えば、配信装置1は、通信端末装置2のユーザのユーザID(識別情報)と嗜好情報とを対応付けたデータベースを格納しておき、通信端末装置2はチェックインの際にこのユーザIDを送信するようにしてもよい。そして、各クーポンに上記嗜好情報と対応する属性情報を対応付けておく。これにより、クーポン配信部14は、受信したユーザIDに対応する嗜好情報を特定し、この嗜好情報に合致する属性情報を有するクーポンを特定して、当該ユーザに配信することができる。
また、ユーザの嗜好情報は、通信端末装置2に登録されてもよい。これにより、嗜好情報やユーザIDをサーバに登録する必要がなく、プライバシーが保護される。この場合、クーポン取得部23は、予めユーザによって設定された嗜好情報に基づいて、配信装置1から配信されたクーポンのうち、上記嗜好情報にあったもののみを記憶し、他を自動的に消去すればよい。
この他にも、通信端末装置2のクーポン取得部23が、チェックインの際に嗜好情報を配信装置1に送信し、配信装置1のクーポン配信部14が、受信した嗜好情報に合致する属性情報を有するクーポンを当該ユーザに配信するようにしてもよい。
〔クーポンの管理方法について〕
ここで、ユーザが自身の嗜好に合わないクーポンをピックアップした場合、ユーザは通信端末装置2にストックされた当該クーポンを削除することが考えられる。この場合、そのユーザから当該クーポンが拡散しない。
そこで、ここでは、クーポンの拡散を担保するためのクーポン管理方法について、図17に基づいて説明する。図17は、通信端末装置2におけるクーポンの管理方法の一例を示す模式図である。図17の例では、配布用クーポンとユーザが使用するクーポン(Myクーポン)とを分けて管理する方法を示している。
この例では、通信端末装置2のクーポン取得部23は、配信装置1から受信したクーポンを「配布用クーポン」として管理する。そして、ユーザは、その中から所望のクーポンを選択し、「Myクーポン」として登録する。
このように管理することにより、ユーザは「Myクーポン」のリストを表示させることにより、必要なクーポンのみを確認することができる。また、「配布用クーポン」については、ユーザが削除できないようにすることにより、クーポンの拡散が担保される。
また、通信端末装置2のクーポン取得部23は、配信装置1から受信したクーポンを、「配布用クーポン」としてリスト(格納情報用リスト)に登録すると共に、「Myクーポン」としてもリスト(提示用リスト)に登録するようにしてもよい。この場合、「Myクーポン」に登録したクーポンはユーザの閲覧の対象とし、また削除を許可する。一方、「配布用クーポン」に登録されたクーポンについては、ユーザの閲覧の対象とはせず、削除も許可しない。そして、「配布用クーポン」に登録されたクーポンについては、チェックイン時にそのクーポンIDを配信装置1に送信する。つまり、「配布用クーポン」のリストは、クーポンIDを配信装置1に送信するためのリストである。
このように管理する場合、ユーザには「Myクーポン」のみが認識されるので、ユーザが使用しないクーポンが通信端末装置2に保持されていても、これに煩わしさを感じることがない。そして、「配布用クーポン」が通信端末装置2に保持されるので、クーポンの拡散が担保される。なお、このようなクーポンの管理は、クーポン取得部23が行ってもよいし、端末制御部20に別の処理部を設け、その処理部に行わせてもよい。
また、配信装置1のクーポン配信部14は、クーポンの本体のデータとは別にクーポンのID(格納通知用情報)を配信してもよい。これにより、通信端末装置2において、そのクーポンを削除した後も、そのクーポンIDを送信することが可能になる。
〔クーポンの提示方法について〕
図18〜図19に基づいて、クーポンを提示する方法を説明する。図18は、電子カレンダーにクーポンの情報を表示させる提示例を示す。図19は、地図上にクーポンの店舗の位置を表示させる提示例を示し、(a)は12月14日の時点において使用可能なクーポンの店舗の位置を表示した場合を示し、(b)は12月21日の時点において使用可能なクーポンの店舗の位置を表示した場合を示す。
ストックしたクーポンに使用期間に関する情報が付与されている場合、通信端末装置2は、図18に示すように、そのクーポンの使用期間をカレンダー上に表示させてもよい。図示の例では、14日から18日までの期間を示す矢印と、その矢印がB店の夏物バーゲンセール期間であることを示す情報とが表示されている。また、26日にはD店が閉店セールを行うことを示す情報が表示されている。
これにより、クーポンの使用期間をユーザに容易に認識させることができ、使用期間を過ぎてクーポンを使いそびれることを防ぐことができる。これは、特に、通信端末装置2が大量のクーポンをストックしているときに有効である。
また、図19に示すように、通信端末装置2は、クーポンの店舗の位置を地図上に表示してもよい。また、図19の例では、時間軸のスライダバーをさらに表示している。このスライダバーは、使用期間に応じたクーポンの店舗のみの位置を表示させるためのものである。
つまり、図19の例では、12月14日と12月21日の目盛が表示されている。ここで、(a)に示すように12月14日にスライダバーを合わせることにより、12月14日から12月21日までの期間に使用可能なクーポンの店舗の位置が地図上に表示される。一方、(b)に示すように、12月21日にスライダバーを合わせることにより、12月21日以降の期間に使用可能なクーポンの店舗の位置が地図上に表示される。
〔ゲーミフィケーションの要素の取り入れについて〕
図20〜図21に基づいて、ゲーミフィケーションの要素を取り入れることを説明する。図20は、位置DB16に格納されているデータが時間に応じて変化することを示した図であり、(a)は時刻t1における格納データ例を示し、(b)は時刻t2における格納データ例を示し、(c)は時刻t3における格納データ例を示す。図21は、ユーザが周囲のクーポンを引き寄せるアイテムを使用する前後における位置DB16の内容を示し、(a)はユーザが当該アイテムを使用する前の位置DB16の格納データ例を示し(b)は使用後の格納データ例を示す。
図20(a)〜(c)に示すように、クーポンIDが「C004」であるクーポンは、時刻t1のときは位置IDが「P001」である位置に登録されている。このクーポンは、時刻t2には位置IDが「P003」である位置に移動し、時刻t3には位置IDが「P002」である位置に移動する。
これは、配信装置1のクーポン登録部13が、時刻t1、t2、t3において、位置DB16における「C004」を記述する位置を書き換えることによって実現できる。なお、書き換えを行う時刻は特に限定されず、一定時間ごとに書き換えてもよいし、不定期に書き換えを行ってもよい。また、書き換えの対象とするクーポンは、複数であってもよい。
このような書き換えを行うことにより、ユーザが予想もしない位置で、予想もしないクーポンがピックアップされることが起こり得る。このような意外性が、クーポンを収集するユーザに楽しみを与えることになる。
また、図21(a)(b)の例では、位置IDが「P002」にいるユーザが、クーポンを引き寄せるアイテムを使用したことにより、位置IDが「P003」である位置にあったクーポン「C003」が、位置「P002」に引き寄せられている。
これは、例えば以下のようにして実現できる。すなわち、通信端末装置2のユーザが、上記アイテム(例えばアプリケーションソフトウェア上のアイテム)を使用したときに、通信端末装置2から配信装置1へ、アイテムを使用したことを示す通知(配信情報を収集するための所定の処理を行ったことを示す通知)、および使用した位置を示す位置情報を送信する。そして、これらの情報を受信した配信装置1のクーポン登録部13が、位置DB16において、受信した位置の近隣の位置(例えば同じ市内)に対応付けられているクーポンIDを、受信した位置に対応付け変える。
これにより、ユーザは、位置を移動することなくクーポンを収集することができる。また、配信装置1の運営者は、上記アイテムを販売することにより、収益を上げることもできる。
〔SNS(Social Networking Service)への展開について〕
図22〜図23に基づいて、クーポン配信システム3のSNSへの応用を説明する。図22は、通信端末装置2が実行する写真登録処理の一例を示すフローチャートである。図23は、通信端末装置2が表示する写真一覧画面の一例を示す図である。
図22に示すように、通信端末装置2に搭載された撮影装置(例えばカメラなど、図1において図示せず)によって写真が撮影されると(S60)、通信端末装置2は、通信端末装置2またはそのユーザの識別情報(図示せず)、撮影された写真、通信端末装置2の現在位置、および写真に対するコメントを配信装置1へ送信する(S61)。
なお、上記のデータの送信可否をユーザに問い合わせ、送信可である場合にS61の処理を行うようにしてもよい。また、コメントは写真撮影後にユーザに入力を求めて入力させればよい。コメントが入力されない場合には、コメントの送信を省略してもよい。
通信端末装置2から、識別情報、現在位置、写真、およびコメントを受信した配信装置1は、クーポンの登録と同様にして、受信した識別情報、現在位置、写真、およびコメントを対応付けて登録する。そして、この写真とコメントとを含むコンテンツを識別情報毎に生成する。
これにより、図23に示すような、通信端末装置2のユーザが撮影した写真と、入力したコメントとを含むコンテンツが生成される。このコンテンツは、例えば、登録された現在位置でチェックインしたユーザに、上記識別情報の入力を求め、入力された識別情報と登録されている識別情報とが一致した場合に公開してもよい。
また、景色等の個人情報を含まない写真であれば、クーポンの場合と同様に、識別情報による認証を行わずにピックアップさせるようにしてもよく、写真の配信装置1への送信時にこの認証の要否を選択できるようにしてもよい。
これらの構成によれば、チェックインによってクーポンのドロップおよびピックアップを行うだけでなく、その場で写真を撮影した他のユーザとの交流を提供することができる。このように、クーポン配信システム3は、広告やクーポンを配信するだけでなく、SNSに応用することもできる。
〔マーケティング情報の取得について〕
クーポン配信システム3を利用することによって、マーケティングに利用できる情報(以下、マーケティング情報と称する)を取得することも可能である。これについて、図24〜図27に基づいて説明する。
図24は、マーケティング情報の取得に利用するユーザDBの一例を示す図である。図25は、ユーザIDが「U001」であるユーザ、およびユーザIDが「U002」であるユーザの移動と、これに伴うクーポンの変化の履歴を時系列で示す図である。図26は、図25の例に対応する位置DB16の内容を示す図である。図27は、クーポンをピックアップした位置およびピックアップしたユーザの管理方法の例を説明する図である。
図24に示すように、クーポン配信システム3を利用するユーザの情報は、ユーザDBに格納される。このユーザDBは、例えば配信装置記憶部11に格納すればよい。図24のユーザDBでは、ユーザID(識別情報)と性別と年齢とが対応付けられているので、このユーザDBを利用することによって、クーポンをドロップしたユーザの性別と年齢を取得することができる。なお、ユーザDBに含める情報は、所望とするマーケティングに応じたものとすればよく、この例に限られない。例えば職業などを含めてもよい。
図25の例では、ユーザ「U001」は、ステップ1で「P001」に居て、ステップ2で「P002」に移動する。一方、ユーザ「U002」は、ステップ3で「P002」に居て、ステップ4で「P003」に移動する。
また、図26のステップ1に示すように、位置DB16には、位置ID「P001」とクーポンID「C001」とが対応付けて登録されている。また、位置ID「P002」とクーポンID「C002」、位置ID「P003」とクーポンID「C003」とがそれぞれ対応付けて登録されている。これが、図25および図26の例における位置DB16の初期状態である。
まず、ステップ1では、ユーザ「U001」が、「P001」でチェックインし、「P001」に登録されているクーポン「C001」をピックアップする。このとき、配信装置1のクーポン登録部13は、クーポン配信部14が配信対象とするクーポン「C001」に対し、受信した位置ID「P001」およびユーザID「U001」を位置履歴情報として対応付けて記憶する。また、クーポン配信部14は、この位置履歴情報をクーポン「C001」に対応付けて通信端末装置2に配信する。なお、ここでは、位置履歴情報の管理をクーポン登録部13が行う例を説明しているが、クーポン登録部13とは異なる処理部を配信装置制御部10に設け、その処理部にクーポンの管理を行わせてもよい。
このため、ユーザ「U001」の通信端末装置2では、クーポン取得部23が、図25に示すように、ユーザID「U001」と、取得位置「P001」とが対応付けられたクーポン「C001」を保存する。
続くステップ2では、ユーザ「U001」が、「P002」でチェックインする。「P002」には、クーポン「C002」が登録されているので、ユーザ「U001」はこれをピックアップする。また、「P002」に登録されていないクーポン「C001」をドロップする。
ステップ2においてもステップ1と同様に、配信装置1のクーポン登録部13は、クーポン「C002」に対し、受信した位置ID「P002」およびユーザID「U001」を位置履歴情報として対応付けて記憶する。また、クーポン配信部14は、この位置履歴情報をクーポン「C002」に対応付けて通信端末装置2に配信する。
これにより、ユーザ「U001」の通信端末装置2のクーポン取得部23は、位置履歴情報(ユーザID「U001」および取得位置「P002」)が対応付けられたクーポン「C002」を記憶する。
また、ドロップしたクーポン「C001」には、ステップ1において位置履歴情報(ユーザID「U001」と、取得位置「P001」)が対応付けられている。このため、通信端末装置2のクーポン取得部23は、クーポンID「C001」と共にこの位置履歴情報を配信装置1に送信する。これにより、図26のステップ2に示すように、位置DB16には、クーポン「C001」が、ユーザID「U001」および取得位置「P001」と共に登録される。
次に、ステップ3では、ユーザ「U002」が、「P002」でチェックインする。「P002」には、クーポン「C002」と、ユーザ「U001」がドロップしたクーポン「C001」が登録されているので、ユーザ「U002」はこれらをピックアップする。
このとき、配信装置1のクーポン登録部13は、クーポン「C002」に対し、受信した位置ID「P002」およびユーザID「U002」を位置履歴情報として対応付けて記憶する。また、クーポン配信部14は、この位置履歴情報をクーポン「C002」に対応付けて通信端末装置2に配信する。
さらに、クーポン登録部13は、クーポン「C001」に対し、受信した位置ID「P002」およびユーザID「U002」を位置履歴情報として対応付けて記憶する。なお、このクーポン「C001」には、既に位置履歴情報(「P001」、「U001」)が対応付けられているので、この位置履歴情報に新たな位置履歴情報を追加する。そして、クーポン配信部14は、この位置履歴情報をクーポン「C001」に対応付けて通信端末装置2に配信する。
これにより、図25のステップ3に示すように、ユーザ「U002」の通信端末装置2には、ユーザID「U002」と取得位置「P002」が対応付けられたクーポン「C002」が格納される。また、ユーザID「U002」と取得位置「P002」、およびユーザID「U001」と取得位置「P002」が対応付けられたクーポン「C001」が格納される。なお、ステップ3ではクーポンはドロップされないため、図26に示すように位置DB16はステップ2から変化しない。
最後に、ステップ4では、ユーザ「U002」が、「P003」でチェックインする。「P003」には、クーポン「C003」が登録されているので、ユーザ「U002」はこれをピックアップする。また、「P003」に登録されていないクーポン「C001」「C002」をドロップする。
ここでもステップ1〜3と同様に、クーポン登録部13は、ピックアップされるクーポンの位置履歴情報を記憶し、クーポン配信部14は位置履歴情報を対応付けたクーポンを配信する。
これにより、図25に示すように、ユーザ「U002」の通信端末装置2は、位置履歴情報として「P002」、「U002」が対応付けられたクーポン「C002」と、位置履歴情報として「P001」、「U001」および「P002」、「U002」が対応付けられたクーポン「C001」と、位置履歴情報として「P003」、「U002」が対応付けられたクーポン「C003」とを保有した状態となる。
また、ドロップしたクーポン「C001」には、ステップ1でユーザID「U001」と取得位置「P001」とが対応付けられ、ステップ3でユーザID「U002」と取得位置「P002」とが対応付けられている。このため、図26のステップ4に示すように、位置DB16には、クーポン「C001」が、ユーザID「U001」および取得位置「P001」、ユーザID「U002」および取得位置「P002」と共に登録される。
そして、ドロップしたクーポン「C002」には、ステップ3でユーザID「U002」と取得位置「P002」とが対応付けられているので、クーポン「C002」は、ユーザID「U002」および取得位置「P002」と共に登録される。
以上のように、図25および図26の例によれば、位置履歴情報が記憶され、クーポンと共に配信される。したがって、クーポンに対応付けられた位置履歴情報を解析することにより、何人のどのようなユーザがどのような位置でクーポンをピックアップまたはドロップしたかを把握することができる。また、クーポンがピックアップまたはドロップされた範囲、すなわちクーポンの流通範囲を特定することもできる。
そして、これにより、クーポンが多くピックアップまたはドロップされた位置を特定することができる。また、特定の属性を有するユーザ(例えば30台の男性)が集まる(チェックインする)位置を特定することもでき、その属性のユーザをターゲットにしたマーケティングを行うことも可能になる。
なお、上記の例では、配信装置1側で位置履歴情報を記憶しているが、位置履歴情報を通信端末装置2側で記憶するようにしてもよい。この場合、クーポンのピックアップ時に例えばクーポン取得部23が、取得したクーポンと対応付けて位置履歴情報(配信装置1に送信した現在位置とユーザID)を記憶すればよい。そして、このクーポンのドロップ時には、クーポンIDと共にこの位置履歴情報を送信すればよい。
〔位置履歴情報の管理方法〕
クーポンは複数のユーザによって複数の経路で流通し得るため、位置履歴情報は、例えば図27に示すような木構造で管理してもよい。図示の例では、クーポン「C001」の位置履歴情報のデータ構造を模式的に示している。
また、同図では、図25および図26のステップ1〜4の処理の後、さらに以下のステップ5〜7の処理が行われたときの位置履歴情報のデータ構造を示している。
ステップ5:ユーザID「U003」が位置「P001」でクーポン「C001」をピックアップ。
ステップ6:ユーザID「U003」が位置「P003」でクーポン「C001」をドロップ。
ステップ7:ユーザID「U004」が位置「P003」でクーポン「C001」をピックアップ。
図27の左下のレコード(P001,U001)は、ステップ1に対応しており、これに繋がるレコード(P002,U002)は、ステップ3に対応している。また、図27の右下のレコード(P001,U003)は、ステップ5に対応しており、これに繋がるレコード(P003,U004)は、ステップ7に対応している。
このように、図27のデータ構造によれば、複数の配信経路がそれぞれ独立に把握できる。つまり、図示の例では、ステップ7でピックアップされたクーポン「C001」が、(P001,U001)→(P002,U002)→(P003,U004)、および(P001,U003)→(P003,U004)の二通りの経路で位置「P003」に登録されたものであることを認識することができる。
〔マーケティング情報の提示例〕
続いて、図28〜図29に基づいて、クーポン配信システム3で収集したマーケティング情報の店舗の事業主等への提示例を説明する。図28は、店舗の位置、ユーザがクーポンをピックアップ・ドロップした位置、およびクーポンの流通経路を地図上に表示した表示例を示す図である。図29は、店舗の位置とクーポンがドロップされた場所およびドロップされたクーポンの数とを地図上に表示した表示例を示す図である。
図28の例では、クーポンの店舗(クーポンの発行元であり、クーポンが使用される店舗)の位置と、そのクーポンがドロップおよびピックアップされた位置と、そのクーポンが使用されるまでの流通経路とが表示されている。これにより、店舗の事業主は、その店舗で使用されたクーポンがどのような経路で流通したものであるかを一目で認識することができる。
これにより、どのような地域にクーポンを配布することが効率がよいかを判断することができる。また、これにより、次回以降にクーポンを配信するときに、配信による広告効果が高くない地域(クーポンが使用されていない地域)に当該クーポンが配信されないように、クーポンに地域制限情報を加えるなどの対応をとることができる。なお、この地域制限情報は、図13のように店舗からの距離に基づいてクーポン登録を制限するものであってもよいし、特定の地域(都道府県、市町村等)に基づいてクーポン登録を制限するものであってもよい。
なお、図28のような表示は、例えば以下のようにして実現できる。すなわち、クーポンが使用された店舗では、使用されたクーポンのクーポンIDと、それに対応付けられているピックアップ位置と、ピックアップしたユーザのユーザIDとを配信装置1に送信する。
これらのデータを受信した配信装置1は、受信したクーポンIDに対応する店舗位置を、クーポンDB17および店舗DB15を参照して特定し、この店舗位置を含む地図(画像データ)を例えばインターネット経由で取得する。
次に、配信装置1は、取得した地図上に、受信したピックアップ位置を表示し、そのピックアップ位置から店舗位置までを結ぶ線分を描画する。また、複数のピックアップ位置が対応付けられている場合、最初に対応付けられた位置から順に店舗位置まで結ぶ線分を描画する。なお、図示の例のように、ピックアップされた順番が分かるように矢印を表示してもよい。
また、クーポンを使用したユーザがそのクーポンをドロップした位置は、位置DB16において、そのクーポンIDとそのユーザのユーザIDとが対応付けられた位置を検索することで特定可能である。図示の例では、このような特定に基づいて、店舗からドロップ位置までを結ぶ矢印を表示している。
さらに、この場合、配信装置1が格納するユーザDBを参照することにより、そのクーポンが使用されるまでに経由した各ユーザがどのような属性を有しているかを特定することもできる。
なお、店舗側は、例えばその店舗の端末等を用いてクーポンの流通経路を表示させることもできる。この場合、ユーザが使用したクーポンに対応付けられているピックアップ位置を地図上に表示し、そのクーポンに対応付けられた最初の位置から順に店舗まで結ぶ線分を描画すればよい。
また、図29の表示例では、店舗の位置とクーポンがドロップされた場所およびドロップされたクーポンの数とを地図上に表示している。そして、この表示例では、特定の期間内におけるドロップ場所およびドロップ数を表示させるためのスライダバーをさらに表示している。
すなわち、(a)の表示例では、12月7日にスライダバーを合わせることにより、12月7日から12月21日までの期間におけるドロップ場所およびドロップ数のみを表示させている。同様に、(b)の表示例では、12月21日にスライダバーを合わせることにより、12月21日以降の期間におけるドロップ場所およびドロップ数のみを表示させている。
このような表示は、例えばクーポンのドロップがあった時刻を、配信装置1のクーポン登録部13がそのクーポンと対応付けて位置DB16等に登録しておくことによって実現可能である。
〔変形例〕
上記実施形態では、通信端末装置2が配信装置1に位置情報を送信することによって、クーポンのドロップおよびピックアップを行う例を示したが、配信装置1が通信端末装置2の現在位置を検出して、その現在位置に応じたクーポンをドロップおよびピックアップさせるようにしてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる構成例〕
最後に、配信装置1および通信端末装置2の各ブロック、特に配信装置制御部10および端末制御部20は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、配信装置1および通信端末装置2は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである配信装置1および通信端末装置2の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、配信装置1および通信端末装置2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、配信装置1および通信端末装置2を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、クーポンや広告等の電子情報の配信に利用することができる。
1 配信装置
12 配信装置通信部(受信部)
13 クーポン登録部(登録手段、管理手段、配信履歴管理手段)
14 クーポン配信部(配信手段)
16 位置DB(管理情報)
2 通信端末装置
23 クーポン取得部(端末情報送信手段、配信情報記憶手段、リスト登録手段)
3 クーポン配信システム(配信システム)

Claims (21)

  1. 配信の対象となる配信情報と該配信情報の配信地域を示す配信可能地域情報とが対応付けられた管理情報を参照して配信情報を配信する配信装置であって、
    上記配信情報を格納する通信端末装置から、該通信端末装置の現在位置を示す現在位置情報と、該通信端末装置が格納する配信情報を示す格納情報とを受信する受信部と、
    上記管理情報において、上記受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対して、上記受信部が受信した格納情報が示す配信情報が対応付けられていない場合に、当該配信可能地域情報に対応付けて上記格納情報が示す配信情報を登録する登録手段とを備えていることを特徴とする配信装置。
  2. 上記登録手段は、上記管理情報において、上記受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報が登録されていない場合に、上記現在位置情報に対応する新たな配信可能地域情報を登録し、該登録した配信可能地域情報に対応付けて上記格納情報が示す配信情報を登録することを特徴とする請求項1に記載の配信装置。
  3. 上記登録手段は、上記配信情報を上記管理情報に登録する地域の範囲を示す登録範囲情報を参照して、上記受信部が受信した現在位置情報が示す位置が、上記登録範囲情報が示す範囲内にあると判断した場合に、当該配信情報の登録を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の配信装置。
  4. 上記登録手段は、上記管理情報に登録されている配信可能地域情報のうち、上記格納情報が示す配信情報と対応付けられている配信可能地域情報の総数が、当該配信情報に対して予め定められた上限数以下である場合に、新たな配信可能地域情報の登録を行うことを特徴とする請求項2に記載の配信装置。
  5. 上記登録手段が登録した後の経過時間が予め定めた上限時間に達した配信情報を、上記管理情報から削除する管理手段とを備えていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の配信装置。
  6. 上記管理情報において、配信可能地域情報に対応付けられている配信情報の少なくとも1つを他の配信可能地域情報に対応付け変える管理手段を備えていることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の配信装置。
  7. 上記受信部が、上記現在位置情報と共に、上記通信端末装置が、配信情報を収集するための所定の処理を行ったことを示す通知を受信したときに、上記管理情報において、上記現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対し、他の配信可能地域情報に対応付けられている配信情報を対応付ける管理手段を備えていることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の配信装置。
  8. 上記管理情報において、上記受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対応付けられている配信情報のうち、上記格納情報が示す配信情報以外の配信情報を上記通信端末装置に配信する配信手段を備えていることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の配信装置。
  9. 上記管理情報では、上記配信情報は店舗または施設毎に登録されていると共に、1つの店舗または施設に対して複数の配信情報が対応付けられており、かつ該複数の配信情報の少なくとも1つに対して、該配信情報を配信する地域の範囲を示す配信範囲情報が対応付けられており、
    上記配信手段は、上記受信部が受信した現在位置情報が示す位置に対応する配信範囲情報が対応付けられた配信情報が存在する場合、該配信情報を配信することを特徴とする請求項8に記載の配信装置。
  10. 上記配信手段は、上記配信情報と共に、該配信情報を格納していることを示す格納情報を上記通信端末装置から当該配信装置に送信させるための格納通知用情報を配信することを特徴とする請求項8または9に記載の配信装置。
  11. 上記配信手段は、上記配信情報の累計配信回数が、当該配信情報に対して設定された上限値以下である場合に、該配信情報を配信することを特徴とする請求項8から10の何れか1項に記載の配信装置。
  12. 上記受信部は、上記通信端末装置から、該通信端末装置のユーザを識別するための識別情報を受信し、
    上記配信手段は、上記配信情報の属性を示す属性情報と、上記識別情報と上記ユーザが嗜好する属性とが対応付けられた嗜好情報とを参照して、上記現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対応付けられた配信情報のうち、上記ユーザが嗜好する属性の配信情報を配信することを特徴とする請求項8から11の何れか1項に記載の配信装置。
  13. 配信の対象となる配信情報と該配信情報の配信地域を示す配信可能地域情報とが対応付けられた管理情報を参照して配信情報を配信する配信装置と、上記配信情報を格納する通信端末装置とを含む配信システムであって、
    上記通信端末装置は、該通信端末装置の現在位置を示す現在位置情報と、該通信端末装置が格納する配信情報を示す格納情報とを送信する端末情報送信手段を備え、
    上記配信装置は、上記端末情報送信手段が送信する上記現在位置情報と上記格納情報とを受信する受信部と、上記管理情報において、上記受信部が受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対して、上記受信部が受信した格納情報が示す配信情報が対応付けられていない場合に、当該配信可能地域情報に対応付けて上記格納情報が示す配信情報を登録する登録手段とを備えていることを特徴とする配信システム。
  14. 上記配信装置は、上記管理情報において、上記現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対応付けられている配信情報のうち、上記格納情報が示す配信情報以外の配信情報を上記通信端末装置に配信する配信手段を備え、
    上記通信端末装置は、上記配信手段が配信する配信情報を受信して記憶する配信情報記憶手段を備えていることを特徴とする請求項13に記載の配信システム。
  15. 上記通信端末装置は、上記配信手段から配信された配信情報を、該通信端末装置のユーザに当該配信情報を提示するための提示用リストと、当該配信情報から上記格納情報を生成するための格納情報用リストとの両方に登録するリスト登録手段を備えていることを特徴とする請求項14に記載の配信システム。
  16. 上記配信装置は、上記配信手段が配信する配信情報に対し、上記受信部が受信した上記現在位置情報を位置履歴情報として対応付けて記憶する配信履歴管理手段を備え、上記配信手段は、上記履歴管理手段が記憶した位置履歴情報を対応付けて上記配信情報を配信し、
    上記通信端末装置の上記配信情報記憶手段は、上記配信手段から配信された上記配信情報と上記位置履歴情報とを対応付けて記憶し、上記端末情報送信手段は、上記格納情報に上記位置履歴情報を対応付けて送信することを特徴とする請求項14または15に記載の配信システム。
  17. 上記通信端末装置の上記端末情報送信手段は、上記現在位置情報および上記格納情報と共に、該通信端末装置のユーザを識別するための識別情報を送信し、
    上記配信装置の上記配信履歴管理手段は、上記位置履歴情報に対して、上記識別情報を対応付けて記憶することを特徴とする請求項16に記載の配信システム。
  18. 上記配信手段は、上記配信情報の属性を示す属性情報を対応付けて配信情報を配信し、
    上記配信情報記憶手段は、該通信端末装置のユーザの嗜好する属性を示す嗜好情報を参照して、上記配信手段から配信された配信情報のうち、上記ユーザが嗜好する属性を示す属性情報が対応付けられた配信情報を記憶することを特徴とする請求項14から17の何れか1項に記載の配信システム。
  19. 配信の対象となる配信情報と該配信情報の配信地域を示す配信可能地域情報とが対応付けられた管理情報を参照して配信情報を配信する配信装置の制御方法であって、
    上記配信情報を格納する通信端末装置から、該通信端末装置の現在位置を示す現在位置情報と、該通信端末装置が格納する配信情報を示す格納情報とを受信する受信ステップと、
    上記管理情報において、上記受信ステップで受信した現在位置情報に対応する配信可能地域情報に対して、上記受信ステップで受信した格納情報が示す配信情報が対応付けられていない場合に、当該配信可能地域情報に対応付けて上記格納情報が示す配信情報を登録する登録ステップとを含むことを特徴とする制御方法。
  20. 請求項1から12の何れか1項に記載の配信装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
  21. 請求項20に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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